JPH10338792A - メタクリル系樹脂組成物およびそれを用いた積層物 - Google Patents
メタクリル系樹脂組成物およびそれを用いた積層物Info
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- JPH10338792A JPH10338792A JP9163377A JP16337797A JPH10338792A JP H10338792 A JPH10338792 A JP H10338792A JP 9163377 A JP9163377 A JP 9163377A JP 16337797 A JP16337797 A JP 16337797A JP H10338792 A JPH10338792 A JP H10338792A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐衝撃性を付与すると共に、低成形収縮性お
よび高流動性をバランス良く具備するメタクリル系樹脂
組成物を提供する。 【解決手段】 (A)内層の少なくとも1層がアルキル
基の炭素数が1〜8のアクリル酸アルキルエステル単量
体単位および/またはジエン系単量体単位を主体とする
架橋弾性体層を有し、最外層にアルキル基の炭素数が1
〜8のメタクリル酸アルキルエステル単位を主体とする
熱可塑性樹脂層を有するアクリル系多層構造重合体5〜
45重量%と、(B)重量平均分子量が1万以上10万
未満であるメタクリル系重合体45〜95重量%、およ
び(C)重量平均分子量が10万以上であるメタクリル
系重合体0〜50重量%からなるメタクリル系樹脂組成
物。
よび高流動性をバランス良く具備するメタクリル系樹脂
組成物を提供する。 【解決手段】 (A)内層の少なくとも1層がアルキル
基の炭素数が1〜8のアクリル酸アルキルエステル単量
体単位および/またはジエン系単量体単位を主体とする
架橋弾性体層を有し、最外層にアルキル基の炭素数が1
〜8のメタクリル酸アルキルエステル単位を主体とする
熱可塑性樹脂層を有するアクリル系多層構造重合体5〜
45重量%と、(B)重量平均分子量が1万以上10万
未満であるメタクリル系重合体45〜95重量%、およ
び(C)重量平均分子量が10万以上であるメタクリル
系重合体0〜50重量%からなるメタクリル系樹脂組成
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタクリル系樹脂
組成物およびそれを用いた積層物に関し、より詳しくは
高流動かつ成形収縮率の小さい耐衝撃性メタクリル系樹
脂組成物および該樹脂組成物からなる被覆層を有する積
層物に関する。
組成物およびそれを用いた積層物に関し、より詳しくは
高流動かつ成形収縮率の小さい耐衝撃性メタクリル系樹
脂組成物および該樹脂組成物からなる被覆層を有する積
層物に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル樹脂は、美麗な外観、卓越する
耐候性、優れた透明性を有し、成形材料としての有用性
はますます増加してる。しかしながら、アクリル樹脂
は、上記のような利点をもつ反面、比較的耐衝撃性に乏
しいという問題点があり、この問題を解決する方法の一
つとしてエラストマー成分である架橋弾性体を含む乳化
重合樹脂粒子をブレンドし耐衝撃性を付与する方法が提
案されている。この方法は、衝撃により発生するクラッ
クの進行あるいは成長をミクロに分散したエラストマー
成分で食い止めるというものであり、一般的にはエラス
トマー成分を多く含むものほど耐衝撃性に優れる。
耐候性、優れた透明性を有し、成形材料としての有用性
はますます増加してる。しかしながら、アクリル樹脂
は、上記のような利点をもつ反面、比較的耐衝撃性に乏
しいという問題点があり、この問題を解決する方法の一
つとしてエラストマー成分である架橋弾性体を含む乳化
重合樹脂粒子をブレンドし耐衝撃性を付与する方法が提
案されている。この方法は、衝撃により発生するクラッ
クの進行あるいは成長をミクロに分散したエラストマー
成分で食い止めるというものであり、一般的にはエラス
トマー成分を多く含むものほど耐衝撃性に優れる。
【0003】しかしながら、エラストマー成分を多く含
むアクリル樹脂ほど流動性が低下する傾向にあるため、
耐衝撃樹脂を被覆層とする熱可塑性樹脂の共押出におい
ては、基材樹脂と被覆層樹脂との流動性をある程度合わ
せる必要があり、被覆層樹脂としてエラストマー成分含
有アクリル樹脂を用いた場合、エラストマー成分の添加
量が制限されてくるといった問題があった。またエラス
トマー成分はそのガラス転移温度(Tg)が室温以下で
あるため、これを含む樹脂は、室温以上の温度条件下に
おいて体積の変化量が大きく、射出成形によって賦形し
た場合、金型キャビティーの形状と冷却された後の成形
品の形状の差、すなわち成形収縮率が大きく金型転写性
が低下するという問題がある。このように、エラストマ
ー成分が増すに従い成形収縮率が増加する傾向にあるの
で、特に成形による歪みが多い場合には、この傾向がよ
り顕著となり、例えばエラストマー成分を多量に含む押
出成形シートを加熱して二次加工する際にも熱収縮に起
因して形状転写性が低下するという問題点があった。
むアクリル樹脂ほど流動性が低下する傾向にあるため、
耐衝撃樹脂を被覆層とする熱可塑性樹脂の共押出におい
ては、基材樹脂と被覆層樹脂との流動性をある程度合わ
せる必要があり、被覆層樹脂としてエラストマー成分含
有アクリル樹脂を用いた場合、エラストマー成分の添加
量が制限されてくるといった問題があった。またエラス
トマー成分はそのガラス転移温度(Tg)が室温以下で
あるため、これを含む樹脂は、室温以上の温度条件下に
おいて体積の変化量が大きく、射出成形によって賦形し
た場合、金型キャビティーの形状と冷却された後の成形
品の形状の差、すなわち成形収縮率が大きく金型転写性
が低下するという問題がある。このように、エラストマ
ー成分が増すに従い成形収縮率が増加する傾向にあるの
で、特に成形による歪みが多い場合には、この傾向がよ
り顕著となり、例えばエラストマー成分を多量に含む押
出成形シートを加熱して二次加工する際にも熱収縮に起
因して形状転写性が低下するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、耐衝撃性を付与すると共に、低い成形収縮性お
よび高い流動性をバランス良く具備するメタクリル系樹
脂材料を提供することにある。
目的は、耐衝撃性を付与すると共に、低い成形収縮性お
よび高い流動性をバランス良く具備するメタクリル系樹
脂材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、耐衝撃性の付与、低成形収縮性および高流動
性をバランス良く具備するメタクリル系耐衝撃樹脂組成
物を開発すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の成分を配
合したメタクリル系樹脂組成物とすることにより上記課
題が解決されることを見出し、本発明を完成した。
況に鑑み、耐衝撃性の付与、低成形収縮性および高流動
性をバランス良く具備するメタクリル系耐衝撃樹脂組成
物を開発すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の成分を配
合したメタクリル系樹脂組成物とすることにより上記課
題が解決されることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、(A)内層の少なくと
も1層がアルキル基の炭素数が1〜8のアクリル酸アル
キルエステル単位および/またはジエン系単量体単位を
主体とする架橋弾性体層を有し、最外層にアルキル基の
炭素数が1〜8のメタクリル酸アルキルエステル単位を
主体とする熱可塑性樹脂層を有するアクリル系多層構造
重合体5〜45重量%と、(B)メタクリル酸メチル単
位80〜100重量%およびこれと共重合可能な他のビ
ニル系単量体単位20〜0重量%からなる共重合体であ
って、重量平均分子量が1×104 以上10×104 未
満であるメタクリル系重合体45〜95重量%、および
(C)メタクリル酸メチル単位80〜100重量%およ
びこれと共重合可能な他のビニル系単量体単位20〜0
重量%からなる共重合体であって、重量平均分子量が1
0×104 以上であるメタクリル系重合体0〜50重量
%からなることを特徴とするメタクリル系樹脂組成物に
よって達成される。
も1層がアルキル基の炭素数が1〜8のアクリル酸アル
キルエステル単位および/またはジエン系単量体単位を
主体とする架橋弾性体層を有し、最外層にアルキル基の
炭素数が1〜8のメタクリル酸アルキルエステル単位を
主体とする熱可塑性樹脂層を有するアクリル系多層構造
重合体5〜45重量%と、(B)メタクリル酸メチル単
位80〜100重量%およびこれと共重合可能な他のビ
ニル系単量体単位20〜0重量%からなる共重合体であ
って、重量平均分子量が1×104 以上10×104 未
満であるメタクリル系重合体45〜95重量%、および
(C)メタクリル酸メチル単位80〜100重量%およ
びこれと共重合可能な他のビニル系単量体単位20〜0
重量%からなる共重合体であって、重量平均分子量が1
0×104 以上であるメタクリル系重合体0〜50重量
%からなることを特徴とするメタクリル系樹脂組成物に
よって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のアクリル系多層構造重合体(A)は、内部に少
なくとも1層のアルキル基の炭素数が1〜8のアクリル
系アルキルエステル単位および/またはジエン系単量体
単位を主体とする架橋弾性体を有し、最外層にアルキル
基の炭素数が1〜8のメタクリル酸アルキルエステル単
量体を主体とする熱可塑性樹脂層を有するものであれば
特に制限なく使用できる。例えば、架橋弾性体層などの
軟質層を「軟」、熱可塑性樹脂層などの硬質層を「硬」
と表現すると、その製造プロセスにおいて軟−硬の2段
階重合体、硬−軟−硬の3段階重合体、軟−硬−軟−硬
の4段階重合体などさまざまな組合せが可能である。こ
の際、最終段階以外の樹脂層は、架橋構造を有するもの
が好ましく、各重合段階間はグラフト結合されているも
のが好ましい。架橋弾性体層を構成する主成分の単量体
としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸プロピル等のアルキル基の炭素数が1〜8のアクリ
ル酸アルキルエステルおよび/または1,3−ブタジエ
ン、イソプレン等のジエン系単量体が挙げられる。アク
リル系多層構造重合体(A)における架橋弾性体の割合
は通常10〜99重量%、好ましくは20〜80重量%
である。
本発明のアクリル系多層構造重合体(A)は、内部に少
なくとも1層のアルキル基の炭素数が1〜8のアクリル
系アルキルエステル単位および/またはジエン系単量体
単位を主体とする架橋弾性体を有し、最外層にアルキル
基の炭素数が1〜8のメタクリル酸アルキルエステル単
量体を主体とする熱可塑性樹脂層を有するものであれば
特に制限なく使用できる。例えば、架橋弾性体層などの
軟質層を「軟」、熱可塑性樹脂層などの硬質層を「硬」
と表現すると、その製造プロセスにおいて軟−硬の2段
階重合体、硬−軟−硬の3段階重合体、軟−硬−軟−硬
の4段階重合体などさまざまな組合せが可能である。こ
の際、最終段階以外の樹脂層は、架橋構造を有するもの
が好ましく、各重合段階間はグラフト結合されているも
のが好ましい。架橋弾性体層を構成する主成分の単量体
としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸プロピル等のアルキル基の炭素数が1〜8のアクリ
ル酸アルキルエステルおよび/または1,3−ブタジエ
ン、イソプレン等のジエン系単量体が挙げられる。アク
リル系多層構造重合体(A)における架橋弾性体の割合
は通常10〜99重量%、好ましくは20〜80重量%
である。
【0008】熱可塑性樹脂層は、通常アルキル基の炭素
数が1〜8のメタクリル酸アルキルエステル単位80〜
100重量%およびこれと共重合可能な他のビニル系単
量体20〜0重量%によって構成される。メタクリル酸
アルキルエステルとしては、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シ
クロヘキシルなどが挙げられ、これらのうちでメタクリ
ル酸メチルが好ましく用いられる。
数が1〜8のメタクリル酸アルキルエステル単位80〜
100重量%およびこれと共重合可能な他のビニル系単
量体20〜0重量%によって構成される。メタクリル酸
アルキルエステルとしては、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シ
クロヘキシルなどが挙げられ、これらのうちでメタクリ
ル酸メチルが好ましく用いられる。
【0009】主成分の単量体と共重合可能な他のビニル
系単量体の例としては、スチレン、o−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体;N−
プロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、
N−o−クロロフェニルマレイミド等のマレイミド系単
量体が挙げられる。また架橋剤、グラフト結合剤として
は、例えばエチレングリコールジメタクリレート、プロ
ピレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリ
レート、エチレングリコールジアクリレート、プロピレ
ングリコールジアクリレート、トリエチレングリコール
ジアクリレート、アリルメタクリレート、トリアリルイ
ソシアヌレート等の多官能性単量体が挙げられ、これら
は1種または2種以上を用いることができる。
系単量体の例としては、スチレン、o−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体;N−
プロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、
N−o−クロロフェニルマレイミド等のマレイミド系単
量体が挙げられる。また架橋剤、グラフト結合剤として
は、例えばエチレングリコールジメタクリレート、プロ
ピレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリ
レート、エチレングリコールジアクリレート、プロピレ
ングリコールジアクリレート、トリエチレングリコール
ジアクリレート、アリルメタクリレート、トリアリルイ
ソシアヌレート等の多官能性単量体が挙げられ、これら
は1種または2種以上を用いることができる。
【0010】また、メタクリル系重合体(B)は、メタ
クリル酸メチル単位を80〜100重量%およびこれと
共重合可能な他のビニル系単量体単位20〜0重量%に
よって構成される。メタクリル系重合体(B)における
メタクリル酸メチル単位が、80重量%未満ではアクリ
ル系樹脂の特徴である優れた耐候性が損なわれるため好
ましくない。メタクリル酸メチルと共重合可能な他のビ
ニル系単量体単位を構成する単量体の例としては、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸フェニル、アクリル酸ベンジル等のアクリル酸エ
ステル単量体;メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メ
タクリル酸ベンジル等のメタクリル酸エステル単量体;
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフ
タレン等の芳香族ビニル単量体;アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のニトリル類;アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸等のα、β不飽和カルボン酸;N−
エチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等の
マレイミド化合物;酢酸ビニルなどが挙げられ、これら
は1種または2種以上で用いることができる。
クリル酸メチル単位を80〜100重量%およびこれと
共重合可能な他のビニル系単量体単位20〜0重量%に
よって構成される。メタクリル系重合体(B)における
メタクリル酸メチル単位が、80重量%未満ではアクリ
ル系樹脂の特徴である優れた耐候性が損なわれるため好
ましくない。メタクリル酸メチルと共重合可能な他のビ
ニル系単量体単位を構成する単量体の例としては、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸フェニル、アクリル酸ベンジル等のアクリル酸エ
ステル単量体;メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェニル、メ
タクリル酸ベンジル等のメタクリル酸エステル単量体;
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフ
タレン等の芳香族ビニル単量体;アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のニトリル類;アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸等のα、β不飽和カルボン酸;N−
エチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等の
マレイミド化合物;酢酸ビニルなどが挙げられ、これら
は1種または2種以上で用いることができる。
【0011】また、本発明においては、メタクリル系重
合体(B)の重量平均分子量が1×104 以上10×1
04 未満、好ましくは5×104 〜10×104 未満で
あることが必要である。メタクリル系重合体(B)のこ
の比較的低い分子量が、低収縮性に寄与していると考え
られる。重量平均分子量が1万未満では、射出成形を行
った際などに金型汚れを生じる恐れがあるため好ましく
なく、一方、重量平均分子量が10万以上の場合は、低
成形収縮性が損なわれる恐れがあり好ましくない。メタ
クリル系重合体(B)製造の際の分子量調整は、メルカ
プタン類等の公知の連鎖移動剤を用いて行うことができ
る。
合体(B)の重量平均分子量が1×104 以上10×1
04 未満、好ましくは5×104 〜10×104 未満で
あることが必要である。メタクリル系重合体(B)のこ
の比較的低い分子量が、低収縮性に寄与していると考え
られる。重量平均分子量が1万未満では、射出成形を行
った際などに金型汚れを生じる恐れがあるため好ましく
なく、一方、重量平均分子量が10万以上の場合は、低
成形収縮性が損なわれる恐れがあり好ましくない。メタ
クリル系重合体(B)製造の際の分子量調整は、メルカ
プタン類等の公知の連鎖移動剤を用いて行うことができ
る。
【0012】また、メタクリル系重合体(C)は、メタ
クリル系重合体(B)と同様に、メタクリル酸メチル単
位を80〜100重量%およびこれと共重合可能なビニ
ル系単量体単位20〜0重量%から構成される。メタク
リル系重合体(C)は、メタクリル系樹脂組成物の溶融
成形性を調整するものであり、その重量平均分子量は、
10×104 以上、好ましくは10×104 〜30×1
04 、より好ましくは10×104 〜20×104 であ
ることが必要である。
クリル系重合体(B)と同様に、メタクリル酸メチル単
位を80〜100重量%およびこれと共重合可能なビニ
ル系単量体単位20〜0重量%から構成される。メタク
リル系重合体(C)は、メタクリル系樹脂組成物の溶融
成形性を調整するものであり、その重量平均分子量は、
10×104 以上、好ましくは10×104 〜30×1
04 、より好ましくは10×104 〜20×104 であ
ることが必要である。
【0013】本発明においてアクリル系多層構造重合体
(A)とメタクリル系重合体(B)およびメタクリル系
重合体(C)の混合割合は、重合体(A)5〜45重量
%、好ましくは10〜35重量%、重合体(B)45〜
95重量%、好ましくは65〜90重量%、および重合
体(C)0〜50重量%、好ましくは0〜40重量%と
することが必要である。重合体(A)の割合が5重量%
未満であれば、耐衝撃性が低下し、一方45重量%を超
える場合には流動性が低下しいずれも好ましくない。ま
た、重合体(B)の割合が45重量%未満では成形収縮
率が増加して好ましくなく、一方95重量%を超える場
合には耐衝撃性が低下し好ましくない。
(A)とメタクリル系重合体(B)およびメタクリル系
重合体(C)の混合割合は、重合体(A)5〜45重量
%、好ましくは10〜35重量%、重合体(B)45〜
95重量%、好ましくは65〜90重量%、および重合
体(C)0〜50重量%、好ましくは0〜40重量%と
することが必要である。重合体(A)の割合が5重量%
未満であれば、耐衝撃性が低下し、一方45重量%を超
える場合には流動性が低下しいずれも好ましくない。ま
た、重合体(B)の割合が45重量%未満では成形収縮
率が増加して好ましくなく、一方95重量%を超える場
合には耐衝撃性が低下し好ましくない。
【0014】本発明の樹脂組成物は、230℃、3.8
kg荷重の条件下におけるメルトフローレート(以下、
MFRということがある)が、流動性および積層成形性
の観点から3g/10分以上であることが好ましい。ま
た、本発明の樹脂組成物は、転写性を良好にするという
観点から、50℃における線膨張係数が10×10-5c
m/cm・℃以下であることが望ましい。50℃におけ
る線膨張係数が上記値を超えると、転写性が低下する場
合がある。
kg荷重の条件下におけるメルトフローレート(以下、
MFRということがある)が、流動性および積層成形性
の観点から3g/10分以上であることが好ましい。ま
た、本発明の樹脂組成物は、転写性を良好にするという
観点から、50℃における線膨張係数が10×10-5c
m/cm・℃以下であることが望ましい。50℃におけ
る線膨張係数が上記値を超えると、転写性が低下する場
合がある。
【0015】本発明に用いるアクリル系多層構造重合体
(A)は、通常乳化重合により製造されるものが適して
いるが、メタクリル系重合体(B)およびメタクリル系
重合体(C)は、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液
重合等公知の重合方法で製造したものが制限なく使用で
きる。
(A)は、通常乳化重合により製造されるものが適して
いるが、メタクリル系重合体(B)およびメタクリル系
重合体(C)は、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液
重合等公知の重合方法で製造したものが制限なく使用で
きる。
【0016】本発明に使用する重合体を、例えば乳化重
合法により製造する場合について説明すると、用いる乳
化剤としては特に制限がなく、アニオン系乳化剤の具体
例としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジ
ラウリルスルホコハク酸ナトリウム等のジアルキルスル
ホコハク酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;ドデシル硫酸ナト
リウム等のアルキル硫酸塩などが挙げられ、ノニオン系
乳化剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が
挙げられ、ノニオン・アニオン系乳化剤の例としてはポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸
塩;ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ポ
リオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウムな
どのアルキルエーテルカルボン酸塩などが挙げられる。
ノニオン系乳化剤およびノニオン・アニオン系乳化剤に
おけるエチレンオキサイドの付加モル数は、あまり多く
なると発泡性が増加するため、通常30モル以下、好ま
しくは20モル以下、より好ましくは10モル以下であ
ることが望ましい。これらの乳化剤は2種以上を併用す
ることも可能である。
合法により製造する場合について説明すると、用いる乳
化剤としては特に制限がなく、アニオン系乳化剤の具体
例としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジ
ラウリルスルホコハク酸ナトリウム等のジアルキルスル
ホコハク酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;ドデシル硫酸ナト
リウム等のアルキル硫酸塩などが挙げられ、ノニオン系
乳化剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が
挙げられ、ノニオン・アニオン系乳化剤の例としてはポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸
塩;ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウ
ム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ポ
リオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウムな
どのアルキルエーテルカルボン酸塩などが挙げられる。
ノニオン系乳化剤およびノニオン・アニオン系乳化剤に
おけるエチレンオキサイドの付加モル数は、あまり多く
なると発泡性が増加するため、通常30モル以下、好ま
しくは20モル以下、より好ましくは10モル以下であ
ることが望ましい。これらの乳化剤は2種以上を併用す
ることも可能である。
【0017】また、重合開始剤としては、特に制限され
ず、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過
硫酸塩系開始剤;パースルホキシレート/有機過酸化
物、過硫酸塩/亜硫酸塩等のレドックス系開始剤などが
挙げられる。このような乳化重合方法によって得られる
重合体は、ポリマーラテックスから公知の方法により凝
固、分離、乾燥し粒状固定物として得ることができる。
本発明に用いる乳化重合による重合体の平均粒子径は、
通常乳化剤の種類、乳化剤の水相および単量体混合物相
に対する割合、重合温度および開始剤濃度などによって
制御でき、0.01〜0.5μmのものが好ましい。
ず、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過
硫酸塩系開始剤;パースルホキシレート/有機過酸化
物、過硫酸塩/亜硫酸塩等のレドックス系開始剤などが
挙げられる。このような乳化重合方法によって得られる
重合体は、ポリマーラテックスから公知の方法により凝
固、分離、乾燥し粒状固定物として得ることができる。
本発明に用いる乳化重合による重合体の平均粒子径は、
通常乳化剤の種類、乳化剤の水相および単量体混合物相
に対する割合、重合温度および開始剤濃度などによって
制御でき、0.01〜0.5μmのものが好ましい。
【0018】本発明のメタクリル系樹脂組成物は、前記
3成分の重合体を混合したものをあるいはペレット化し
たものを射出成形または押出成形などをすることにより
所望の成形品を得ることができる。また本発明のメタク
リル系樹脂組成物は、他の樹脂との接着性にも優れるた
め各種の積層物にも好適に用いられる。樹脂基板として
は、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ化ビ
ニリデン樹脂、メタクリル樹脂、ABS樹脂、AES樹
脂、AS樹脂などからなるものが挙げられ、これらの1
種または2種以上を組み合わせることもできる。また、
本発明のメタクリル系樹脂組成物には、目的に応じて紫
外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、可塑剤、艶消し剤
等の公知の添加剤を配合することができる。これら添加
剤の配合量は、特に制限されないが、通常樹脂組成物に
対して0.01〜20重量%程度用いるのがよい。
3成分の重合体を混合したものをあるいはペレット化し
たものを射出成形または押出成形などをすることにより
所望の成形品を得ることができる。また本発明のメタク
リル系樹脂組成物は、他の樹脂との接着性にも優れるた
め各種の積層物にも好適に用いられる。樹脂基板として
は、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ化ビ
ニリデン樹脂、メタクリル樹脂、ABS樹脂、AES樹
脂、AS樹脂などからなるものが挙げられ、これらの1
種または2種以上を組み合わせることもできる。また、
本発明のメタクリル系樹脂組成物には、目的に応じて紫
外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、可塑剤、艶消し剤
等の公知の添加剤を配合することができる。これら添加
剤の配合量は、特に制限されないが、通常樹脂組成物に
対して0.01〜20重量%程度用いるのがよい。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。尚、実施例中の物性評価等は下記の方法により
行った。 (耐衝撃性)ASTM−D256により、Vノッチ付ア
イゾット強度を、射出成形した試験片により測定した。 (流動性:メルトフローレート、以下MFRと略す)A
STM−D1238の方法により、230℃、加重3.
8kgの条件下で測定した。 (線膨張係数)アニーリングによってひずみを除去し、
ASTM−D618で前処理した試験片を膨張計(島津
製作所製TMA−40)に取付け、所定温度に温調され
た液体浴に膨張計を浸し、試験片がその温度になり試験
片上接部石英管上端のダイヤルゲージの指示目盛りが一
定になったところで目盛りを読みとる。次いで温度を変
化させ、長さ−温度の関係を連続的に求め、50℃にお
ける下式の値を50℃の線膨張係数とした。 線膨張係数=(dl/dT)/l0 [単位:cm/c
m・℃] l:試験片長さ T:温度 l0 :23℃における試験片長さ (成形収縮率)ASTM−D955に準じ、下記条件に
より評価した。 射出成形機:N70A(日本製鋼所製) 成形温度:240℃ 金型温度:50℃ キャビティー寸法:12.7mm×127mm×3.2
mm 射出圧:1000kgf/cm2 (成形加工性)表4の条件下に共押出して積層物を作製
し、積層物にフローマークや界面白化等の欠点がないか
目視で観察した。また、被覆層の厚みは、成形した積層
物から試験片を切り出し、この断面を研磨してからその
断面光学顕微鏡を用いて測定した。
明する。尚、実施例中の物性評価等は下記の方法により
行った。 (耐衝撃性)ASTM−D256により、Vノッチ付ア
イゾット強度を、射出成形した試験片により測定した。 (流動性:メルトフローレート、以下MFRと略す)A
STM−D1238の方法により、230℃、加重3.
8kgの条件下で測定した。 (線膨張係数)アニーリングによってひずみを除去し、
ASTM−D618で前処理した試験片を膨張計(島津
製作所製TMA−40)に取付け、所定温度に温調され
た液体浴に膨張計を浸し、試験片がその温度になり試験
片上接部石英管上端のダイヤルゲージの指示目盛りが一
定になったところで目盛りを読みとる。次いで温度を変
化させ、長さ−温度の関係を連続的に求め、50℃にお
ける下式の値を50℃の線膨張係数とした。 線膨張係数=(dl/dT)/l0 [単位:cm/c
m・℃] l:試験片長さ T:温度 l0 :23℃における試験片長さ (成形収縮率)ASTM−D955に準じ、下記条件に
より評価した。 射出成形機:N70A(日本製鋼所製) 成形温度:240℃ 金型温度:50℃ キャビティー寸法:12.7mm×127mm×3.2
mm 射出圧:1000kgf/cm2 (成形加工性)表4の条件下に共押出して積層物を作製
し、積層物にフローマークや界面白化等の欠点がないか
目視で観察した。また、被覆層の厚みは、成形した積層
物から試験片を切り出し、この断面を研磨してからその
断面光学顕微鏡を用いて測定した。
【0020】実施例1 (1)アクリル系多層構造重合体の調製(A−1) コンデンサー、温度計、撹拌機を備えたグラスライニン
グした反応槽に、イオン交換水36kgを投入してか
ら、撹拌条件下ステアリン酸ナトリウム28g、メタク
リル酸メチル5.4kgおよびメタクリル酸アリル54
gを投入し、更に10%過硫酸ナトリウム水溶液540
gを添加し、撹拌しながら70℃に昇温し、その状態を
保持して重合させた。重合ピーク終了後30分間70℃
に保持した。次いでこれに10%過硫酸ナトリウム水溶
液900gを更に添加した後、アクリル酸ブチル8.1
kg、スチレン0.9kgおよびメタクリル酸アリル1
80gからなるモノマー混合物を60分にわたって滴下
し、その後60分間撹拌を続けて重合を行った。更に1
0%過硫酸ナトリウム水溶液360gを添加した後、メ
タクリル酸メチル3.53kg、アクリル酸メチル72
gおよびn−オクチルメルカプタン7.2gからなる混
合物を30分間にわたって滴下し、その後これを60分
間撹拌を続けて重合を完結させた。その後、冷却してポ
リマーラテックスを得た。得られた重合体ラテックス
は、Foxの式で計算された最外層のガラス転移温度
(Tg)が100℃である3層構造重合体を33.3%
含有するものであった。また得られた重合体ラテックス
を少量採取し、吸光度法により平均粒子径を求めたとこ
ろ0.23μmであった。残りのラテックスを常法に従
い塩析、凝固させたのち熱処理し、脱水、洗浄、乾燥を
行いアクリル系多層構造重合体(A−1)を得た。
グした反応槽に、イオン交換水36kgを投入してか
ら、撹拌条件下ステアリン酸ナトリウム28g、メタク
リル酸メチル5.4kgおよびメタクリル酸アリル54
gを投入し、更に10%過硫酸ナトリウム水溶液540
gを添加し、撹拌しながら70℃に昇温し、その状態を
保持して重合させた。重合ピーク終了後30分間70℃
に保持した。次いでこれに10%過硫酸ナトリウム水溶
液900gを更に添加した後、アクリル酸ブチル8.1
kg、スチレン0.9kgおよびメタクリル酸アリル1
80gからなるモノマー混合物を60分にわたって滴下
し、その後60分間撹拌を続けて重合を行った。更に1
0%過硫酸ナトリウム水溶液360gを添加した後、メ
タクリル酸メチル3.53kg、アクリル酸メチル72
gおよびn−オクチルメルカプタン7.2gからなる混
合物を30分間にわたって滴下し、その後これを60分
間撹拌を続けて重合を完結させた。その後、冷却してポ
リマーラテックスを得た。得られた重合体ラテックス
は、Foxの式で計算された最外層のガラス転移温度
(Tg)が100℃である3層構造重合体を33.3%
含有するものであった。また得られた重合体ラテックス
を少量採取し、吸光度法により平均粒子径を求めたとこ
ろ0.23μmであった。残りのラテックスを常法に従
い塩析、凝固させたのち熱処理し、脱水、洗浄、乾燥を
行いアクリル系多層構造重合体(A−1)を得た。
【0021】(2)メタクリル系樹脂組成物の調製 このアクリル系多層構造重合体(A−1)30重量%、
メタクリル酸メチル(以下、MMAと略称することがあ
る)/アクリル酸メチル(以下、MAと略称することが
ある)=90/10重量比で重量平均分子量が6×10
4 であるメタクリル系重合体(B−1)65重量%、お
よびMMA/MA=97/3重量比で重量平均分子量が
15×104 であるメタクリル系重合体(C−1)5重
量%とをヘンシェルミキサーにて10分間混合した後、
40mm押出機でペレット化した。得られたペレットを
充分乾燥した後、射出成形機、シート押出機等により各
種試験片を成形し、評価測定を行った。得られた結果を
表1に示した。
メタクリル酸メチル(以下、MMAと略称することがあ
る)/アクリル酸メチル(以下、MAと略称することが
ある)=90/10重量比で重量平均分子量が6×10
4 であるメタクリル系重合体(B−1)65重量%、お
よびMMA/MA=97/3重量比で重量平均分子量が
15×104 であるメタクリル系重合体(C−1)5重
量%とをヘンシェルミキサーにて10分間混合した後、
40mm押出機でペレット化した。得られたペレットを
充分乾燥した後、射出成形機、シート押出機等により各
種試験片を成形し、評価測定を行った。得られた結果を
表1に示した。
【0022】実施例2〜3および比較例1〜2 重合体(A−1)、重合体(B−1)および重合体(C
−1)の混合比を、表1に示す通りに変える以外は実施
例1と同様に実施した。得られた結果を表1に示した。
−1)の混合比を、表1に示す通りに変える以外は実施
例1と同様に実施した。得られた結果を表1に示した。
【0023】実施例4 (1)アクリル系多層構造重合体の調製(A−2) 実施例1と同様にして、反応槽にイオン交換水36kg
を投入した後、ロンガリット18.9g、硫酸第一鉄
6.3g、ピロリン酸ナトリウム100.8g、ペレッ
クスSS−H(花王(株)製)252gを投入し、撹拌
して溶解させた。これにアクリル酸ブチル7.56kg
にクメンハイドロパーオキサイド25.2gを溶解させ
たモノマー溶液を投入し、更にブタジエン5.04kg
を窒素ガスで圧送した後、密封し50℃で8時間かけて
重合を行った。次いで、メタクリル酸メチル5.13k
g、スチレン270g、クメンハイドロパーオキサイド
21.6g、n−オクチルメルカプタン8.1gからな
るモノマー溶液を60分かけて滴下しながら重合を行っ
た。滴下終了後、60分放置した後冷却して重合体ラテ
ックスを得た。得られた重合体ラテックスは、Foxの
式による最外層Tgが100℃の2層構造重合体33.
3%を含むものであった。このようにして得られた重合
体ラテックスを少量採取し、吸光度法により平均粒子径
を求めたところ0.09μmであった。残りのラテック
スを常法に従い塩析、凝固させたのち熱処理し、脱水、
洗浄、乾燥を行いアクリル系多層構造重合体(A−2)
を得た。
を投入した後、ロンガリット18.9g、硫酸第一鉄
6.3g、ピロリン酸ナトリウム100.8g、ペレッ
クスSS−H(花王(株)製)252gを投入し、撹拌
して溶解させた。これにアクリル酸ブチル7.56kg
にクメンハイドロパーオキサイド25.2gを溶解させ
たモノマー溶液を投入し、更にブタジエン5.04kg
を窒素ガスで圧送した後、密封し50℃で8時間かけて
重合を行った。次いで、メタクリル酸メチル5.13k
g、スチレン270g、クメンハイドロパーオキサイド
21.6g、n−オクチルメルカプタン8.1gからな
るモノマー溶液を60分かけて滴下しながら重合を行っ
た。滴下終了後、60分放置した後冷却して重合体ラテ
ックスを得た。得られた重合体ラテックスは、Foxの
式による最外層Tgが100℃の2層構造重合体33.
3%を含むものであった。このようにして得られた重合
体ラテックスを少量採取し、吸光度法により平均粒子径
を求めたところ0.09μmであった。残りのラテック
スを常法に従い塩析、凝固させたのち熱処理し、脱水、
洗浄、乾燥を行いアクリル系多層構造重合体(A−2)
を得た。
【0024】(2)メタクリル系樹脂組成物の調製 このアクリル系多層構造重合体(A−2)30重量%、
MMA/MA=90/10重量比で重量平均分子量が6
×104 であるメタクリル系重合体(B−1)65重量
%、およびMMA/MA=97/3重量比で重量平均分
子量が15×104 であるメタクリル系重合体(C−
1)5重量%とをヘンシェルミキサーにて10分間混合
した後、40mm押出機でペレット化した。得られたペ
レットを充分乾燥した後、射出成形機により各種試験片
を成形し、評価測定を行った。得られた結果を表1に示
した。
MMA/MA=90/10重量比で重量平均分子量が6
×104 であるメタクリル系重合体(B−1)65重量
%、およびMMA/MA=97/3重量比で重量平均分
子量が15×104 であるメタクリル系重合体(C−
1)5重量%とをヘンシェルミキサーにて10分間混合
した後、40mm押出機でペレット化した。得られたペ
レットを充分乾燥した後、射出成形機により各種試験片
を成形し、評価測定を行った。得られた結果を表1に示
した。
【0025】実施例5〜6および比較例3〜4 重合体(A−1)を重合体(A−2)に変更し、重合体
(A−2)と重合体(B−1)および重合体(C−1)
の混合比を、表2に示すとおりに変える以外は実施例1
と同様に実施した。得られた結果を表2に示した。
(A−2)と重合体(B−1)および重合体(C−1)
の混合比を、表2に示すとおりに変える以外は実施例1
と同様に実施した。得られた結果を表2に示した。
【0026】実施例7〜13 被覆層原料として実施例1のメタクリル系樹脂組成物を
用い、基材層原料として表3に示す熱可塑性樹脂を用い
て、基材層用原料をメイン押出機(スクリュー径50m
m)から押出し、一方被覆層用原料を、サブ押出機(ス
クリュー径30mm)から押出し、基材層の両面が被覆
された積層物を試作した。その評価結果を表4に示し
た。
用い、基材層原料として表3に示す熱可塑性樹脂を用い
て、基材層用原料をメイン押出機(スクリュー径50m
m)から押出し、一方被覆層用原料を、サブ押出機(ス
クリュー径30mm)から押出し、基材層の両面が被覆
された積層物を試作した。その評価結果を表4に示し
た。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明のメタクリル系樹
脂組成物は、耐衝撃性、低成形収縮性および流動性に優
れたものであり、射出成形材料、押出成形材料として好
適であり、各種照明カバー、レンズ、前面板などとして
使用される。また、本発明のメタクリル系樹脂組成物を
被覆層として用いた場合には、各種樹脂材料との接着性
にも優れているため、上記特徴を発揮でき、本発明のメ
タクリル系樹脂組成物は、被覆材料として好適であり、
窓枠、ベンチ材、化粧柱などとして使用することができ
る。
脂組成物は、耐衝撃性、低成形収縮性および流動性に優
れたものであり、射出成形材料、押出成形材料として好
適であり、各種照明カバー、レンズ、前面板などとして
使用される。また、本発明のメタクリル系樹脂組成物を
被覆層として用いた場合には、各種樹脂材料との接着性
にも優れているため、上記特徴を発揮でき、本発明のメ
タクリル系樹脂組成物は、被覆材料として好適であり、
窓枠、ベンチ材、化粧柱などとして使用することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)内層の少なくとも1層がアルキル
基の炭素数が1〜8のアクリル酸アルキルエステル単位
および/またはジエン系単量体単位を主体とする架橋弾
性体層を有し、最外層にアルキル基の炭素数が1〜8の
メタクリル酸アルキルエステル単位を主体とする熱可塑
性樹脂層を有するアクリル系多層構造重合体5〜45重
量%と、(B)メタクリル酸メチル単位80〜100重
量%およびこれと共重合可能な他のビニル系単量体単位
20〜0重量%からなる共重合体であって、重量平均分
子量が1×104 以上10×104 未満であるメタクリ
ル系重合体45〜95重量%、および(C)メタクリル
酸メチル単位80〜100重量%およびこれと共重合可
能な他のビニル系単量体単位20〜0重量%からなる共
重合体であって、重量平均分子量が10×104 以上で
あるメタクリル系重合体0〜50重量%からなることを
特徴とするメタクリル系樹脂組成物。 - 【請求項2】 230℃、3.8kg荷重条件下のメル
トフローレートが3g/10分以上であることを特徴と
する請求項1記載のメタクリル系樹脂組成物。 - 【請求項3】 樹脂基材の少なくとも1面に請求項1ま
たは請求項2記載のメタクリル系樹脂組成物からなる被
覆層を設けた積層物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9163377A JPH10338792A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | メタクリル系樹脂組成物およびそれを用いた積層物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9163377A JPH10338792A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | メタクリル系樹脂組成物およびそれを用いた積層物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10338792A true JPH10338792A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15772735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9163377A Pending JPH10338792A (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | メタクリル系樹脂組成物およびそれを用いた積層物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10338792A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000078863A3 (de) * | 1999-06-17 | 2001-07-19 | Roehm Gmbh | Schlagzähmodifizierte polymethacrylat-formmasse mit verbesserter fliessfähigkeit |
| JP2006212200A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | パチンコ機前面板 |
| JP2007510009A (ja) * | 2003-10-17 | 2007-04-19 | レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ポリマー混合物および射出成形品のためのその使用 |
| JP2016006207A (ja) * | 2005-04-25 | 2016-01-14 | ルーサイト インターナショナル ユーケー リミテッド | アクリルブレンド |
| US9676938B2 (en) | 2007-06-08 | 2017-06-13 | Lucite International Uk Limited | Polymer composition |
| KR20190003529A (ko) | 2016-04-27 | 2019-01-09 | 주식회사 쿠라레 | 아크릴계 열가소성 수지 조성물, 성형체, 필름과 그 제조 방법, 및 적층체 |
| JP2019522710A (ja) * | 2016-06-29 | 2019-08-15 | アルケマ フランス | 多段ポリマー及び2種の異なる(メタ)アクリルポリマーを含む組成物、その製造方法、並びに前記組成物を含む物品 |
| JPWO2020111082A1 (ja) * | 2018-11-30 | 2021-10-21 | 株式会社クラレ | (メタ)アクリル系樹脂組成物及び(メタ)アクリル系樹脂フィルム |
-
1997
- 1997-06-05 JP JP9163377A patent/JPH10338792A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000078863A3 (de) * | 1999-06-17 | 2001-07-19 | Roehm Gmbh | Schlagzähmodifizierte polymethacrylat-formmasse mit verbesserter fliessfähigkeit |
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| US9944791B2 (en) | 2007-06-08 | 2018-04-17 | Lucite International Uk Ltd. | Polymer composition |
| KR20190003529A (ko) | 2016-04-27 | 2019-01-09 | 주식회사 쿠라레 | 아크릴계 열가소성 수지 조성물, 성형체, 필름과 그 제조 방법, 및 적층체 |
| US10844213B2 (en) | 2016-04-27 | 2020-11-24 | Kuraray Co., Ltd. | Acrylic thermoplastic resin composition, molded article, film and method for producing same, and laminate |
| JP2019522710A (ja) * | 2016-06-29 | 2019-08-15 | アルケマ フランス | 多段ポリマー及び2種の異なる(メタ)アクリルポリマーを含む組成物、その製造方法、並びに前記組成物を含む物品 |
| JP2022116033A (ja) * | 2016-06-29 | 2022-08-09 | トリンゼオ ヨーロッパ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 多段ポリマー及び2種の異なる(メタ)アクリルポリマーを含む組成物、その製造方法、並びに前記組成物を含む物品 |
| JPWO2020111082A1 (ja) * | 2018-11-30 | 2021-10-21 | 株式会社クラレ | (メタ)アクリル系樹脂組成物及び(メタ)アクリル系樹脂フィルム |
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