JPH10340444A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH10340444A
JPH10340444A JP16329797A JP16329797A JPH10340444A JP H10340444 A JPH10340444 A JP H10340444A JP 16329797 A JP16329797 A JP 16329797A JP 16329797 A JP16329797 A JP 16329797A JP H10340444 A JPH10340444 A JP H10340444A
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JP
Japan
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magnetic
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JP16329797A
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Inventor
Nobuo Ishikawa
信夫 石川
Akira Horiguchi
晃 堀口
Masaru Hanayama
勝 花山
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁変換特性が良好であり、かつ、良好な電
磁変換特性及び走行耐久性を経時変化なく長期にわたり
保持できる保存性に優れており、高密度記録可能な塗布
型の磁気記録媒体として好適な媒体を提供する。 【解決手段】 磁性層の平均厚みが0.3μm以下であ
り、非磁性層はpH値(pH1)が6〜11である無機
質粉末を含有しており、磁性層はpH値(pH2)が7
〜10である強磁性粉末を含有しており、かつ、前記p
H値pH1,pH2が、 |pH1−pH2|≦2.0 の関係を有するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗布型の磁気記録媒
体に関するものであり、特に良好な電磁変換特性及び走
行耐久性を経時変化なく長期にわたり保持でき、塗膜の
保存性に優れた高密度記録可能な磁気記録媒体を提供す
ることを目的としている。
【0002】
【従来技術】磁気記録は、近年、特に高密度記録化が進
み、記録波長は短くなり、記録トラック幅は狭くなる方
向に進んでいる。例えば、ビデオテープ等の磁気テープ
は、業務用はもちろんのこと、民生用においても、DV
C(デジタルビデオカセット)に代表されるデジタル化
が急速に進んでいる。それに伴い、電磁変換特性に加
え、経時変化のない保存性に優れた磁気記録媒体が求め
られている。この高密度化の要求に対して、磁性層に金
属薄膜を用いた磁気記録媒体が提案されているが、生産
性、腐食等の実用信頼性の点で強磁性粉末を結合剤(バ
インダー樹脂)中に分散して、支持体上に塗布したいわ
ゆる塗布型の磁気記録媒体が優れる。しかし、塗布型の
磁気記録媒体は、金属薄膜に対して磁性体の充填度が低
いために電磁変換特性が劣る。塗布型での電磁変換特性
を改善するため、強磁性粉末の磁気特性の改良、表面の
平滑化、磁性層薄膜化などの種々の方法が提案されてい
るが、高密度化に対して十分なものとはいえなかった。
さらに、従来の、高密度化を図った塗布型の磁気記録媒
体は、長時間の繰り返し使用あるいは長時間の保存後使
用において、初期の電磁変換特性並びに走行耐久性が保
持できないものが多く、塗膜の保存性も十分なものでは
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】そこで、これらの
問題点を解決するために、特開平5−217149号で
は、上層磁性層の平均厚みが1.0μm以下であり、か
つ、下層非磁性層に平均粒径が規定された非磁性粉末等
を含有させた磁気記録媒体が提案されている。また、特
開平7−93740号では、支持体上にAlとSiの元
素重量比及び表面に存在する平均比率が規定されたα酸
化鉄粉末を含有する下層を設け、強磁性粉末を含有する
層を上層として設けた磁気記録媒体が提案されている。
しかし、いずれも十分に問題を解決したものではない。
特に、経時変化が十分に少なく満足できる保存性を実現
した磁気記録媒体に関する提案は見あたらない。本発明
は、以上のような問題点に着目し、これらを有効に解決
すべく創案されたものであり、その目的は、電磁変換特
性が良好であり、かつ、良好な電磁変換特性及び走行耐
久性を経時変化なく長期にわたり保持できる保存性に優
れた高密度記録可能な磁気記録媒体を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、非磁性支持体と、前記非磁性支持
体上に設けられた非磁性層と、前記非磁性層上に設けら
れた磁性層とを備えた磁気記録媒体において、前記磁性
層の平均厚みが0.3μm以下であり、前記非磁性層は
pH値(pH1)が6〜11である無機質粉末を含有し
ており、前記磁性層はpH値(pH2)が7〜10であ
る強磁性粉末を含有しており、かつ、前記pH値pH
1,pH2が、 |pH1−pH2|≦2.0 の関係を有することを特徴とする磁気記録媒体を提供す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明者は、かかる事情に鑑みて
鋭意検討を重ねた結果、特定の強磁性粉末を含んだ磁性
層を特定の厚みで形成し、かつ、特定の無機質粉末を含
有する非磁性層を形成することにより、保存性等に優れ
た高密度記録可能な磁気記録媒体が得られることを見出
し、本発明に至った。すなわち、本発明は、非磁性支持
体と、前記非磁性支持体上に設けられた非磁性層と、前
記非磁性層上に設けられた磁性層とを備えた磁気記録媒
体において、前記磁性層の平均厚みが0.3μm以下で
あり、前記非磁性層はpH値(pH1)が6〜11であ
る無機質粉末を含有しており、前記磁性層はpH値(p
H2)が7〜10である強磁性粉末を含有しており、か
つ、前記pH値pH1,pH2が、 |pH1−pH2|≦2.0 の関係を有することを特徴とするものである。
【0006】本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上
に、非磁性支持体側から順に無機質粉末を含有する層を
下層非磁性層、強磁性粉末を含有する層を上層磁性層と
して設ける。なお、本発明の磁気記録媒体は、非磁性支
持体と下層非磁性層との間に、磁性層及び/または非磁
性粉末を含有する非磁性層を設けてもよい。例えば、複
数の非磁性層からなる層を非磁性支持体と下層非磁性層
との間に設けてもよい。また、磁性層と非磁性層とを有
する複数の層から形成される層を非磁性支持体と下層非
磁性層との間に設けてもよい。
【0007】本発明においては、上層磁性層の平均厚み
は0.3μm以下に設定されている。磁性層が0.3μ
mより厚い場合は、長波長記録の出力電圧の増加に対し
て、短波長記録の出力電圧が同程度に増加しないので、
両出力電圧の差が大きくなる。この結果、デジタル信号
記録の場合には、長波長記録と短波長記録とが隣接した
場合に出力波形が歪み、ピークが本来あるべき位置から
大きくずれてしまうので、高密度記録媒体として好まし
くない。さらには、デジタル信号の消去特性等も悪化し
てしまう。
【0008】上記の下層非磁性層に含有させる無機質粉
末としては、酸化チタン、硫酸バリウム、シリカ、アル
ミナ、非磁性の酸化鉄、炭酸カルシウム等が好ましい。
これら無機質粉末には、分散性等を向上させるために有
機処理及び/または無機処理を施しても良い。上記無機
質粉末の形状は好ましくは針状で、平均長軸径が0.0
5〜0.30μm、平均短軸径が0.010〜0.05
0μm、及び軸比(長軸径/短軸径)が3〜30であ
る。上記無機粉末のpH値(pH1)は6〜11に調整
される。pH1が前記範囲外であると、非磁性層用塗料
の分散性が劣化し、非磁性層の塗布表面が平滑になりに
くい。よって、非磁性層上に設ける磁性層の表面も平滑
になりにくい。pH値の調整は従来より知られている方
法で行えば良く、例えば、粉末製造工程における酸など
による調整が挙げられる。
【0009】上層磁性層に含有させる強磁性粉末の材質
としては公知の材質を用いることができる。例えば、γ
−FeOx(x=1.33〜1.5)、Co変性γ−F
eOx(x=1.33〜1.5)、FeまたはNiまた
はCoを主成分(75%以上)とする強磁性合金微粉
末、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライトな
どの六方晶フェライト等が使用できる。これらの強磁性
粉末には所定の元素以外にAl、Si、S、Sc、T
i、V、Cr、Cu、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、S
n、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、
Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、P、Co、M
n、Zn,Ni、Sr、B等の元素を含有させても良
い。上記強磁性粉末のpH値(pH2)は7〜10に調
整される。pH2が7未満では磁性層用塗料の分散性が
劣化し、磁性層の塗布表面が平滑にならない上に、配向
性も劣化し好ましくない。さらに潤滑剤がブリードしや
すくなり、走行耐久性が劣化し好ましくない。また、p
H2が10より大きい時も、同様に、磁性層用塗料の分
散性が劣化し、塗布表面が平滑にならない上に、配向性
も劣化し好ましくない。pH値の調整は従来より知られ
ている方法で行えば良く、例えば、粉末製造工程におけ
る酸などによる調整が挙げられる。
【0010】上記pH値pH1、pH2は、さらに、 |pH1−pH2|≦2.0 の関係になるように設定される。pH1とpH2との差
が2.0より大きくなると、無機質粉末を含有する非磁
性層上に、強磁性粉末を含有する磁性層を設けた後に、
pH差により各層相互間で化学的アンバラスを引き起こ
し、結合剤や溶剤等とのなじみが悪くなり、所望の磁性
層の表面平滑性が得られなくなってしまう。また、この
磁気記録媒体を長時間保存すると、上記pH差が2.0
より大きいことの影響はさらに強まり、電磁変換特性及
び走行耐久性に経時変化が現れ、好ましくない。
【0011】本発明の磁気記録媒体の製法に関しては、
従来公知の製法を用いることができるが、分散に関して
は分散初期に塗料粘度の高い状態で混練を行う、いわゆ
る”固練り”を行うことが望ましい。この混練の方法は
特に制限はなく、また各成分の添加順序などは適宜設定
することができる。非磁性塗料、磁性塗料及びバックコ
ート塗料の調整には通常の混練機、例えばロールミル、
連続ニーダー、高圧ニーダー、高速度衝撃ミキサー、サ
ンドミル等を用いることができる。非磁性支持体上への
上記非磁性層並びに磁性層を塗布する方法としてはダイ
コート、スピンコート、スプレイコート等が好ましい。
表面性を形成するカレンダー工程においても良好な表面
平滑性を得るための方法、例えば、スティールカレンダ
ー処理等の手法をとることが好ましい。
【0012】上記非磁性層の厚みは、0.5〜3μmが
好ましい。非磁性層の厚みが0.5μm未満であると、
非磁性層による磁性層表面の平滑効果が多少弱まり、3
μmを超えると出力変動が徐々に増加していく傾向にあ
る。磁性層及び非磁性層のバインダー樹脂に用いる樹脂
としては、磁気記録媒体に使用可能な公知の樹脂を使用
できる。例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、塩化ビニル系共重合体、アクリル酸エステルーアク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステルースチレン
共重合体、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体、
フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
アミド樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。非磁性層並
びに磁性層中には、潤滑剤等の添加剤を含有させても問
題ない。潤滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸エステル、シ
リコーン等の液状潤滑剤が挙げられる。
【0013】以下に実施例・比較例により本発明を具体
的に説明する。ここに示す成分、割合、操作手順等は本
発明の考えから逸脱しない範囲において変更可能である
ことは、当業者にとっては容易に理解されることであ
る。従って、本発明は下記の実施例に制限されるべきで
はない。尚、ここでは、実施例・比較例として、バック
コート層を有する磁気テープを作製した。各実施例・比
較例における可変部分である磁性層厚み、pH値pH
1、pH2の各値は表1に示した。
【0014】 <実施例、比較例に用いる上層磁性層用の磁性塗料の組成> (1)強磁性合金粉末 100重量部 (組成:Fe 94%、Ni 2% 飽和磁化量:150emu/g 比表面積:55m2 /g、長軸長:0.1μm pH値:表1に記載) (2)結合剤 ・ポリウレタン 9重量部 ・塩化ビニル樹脂 9重量部 ・ニトロセルロース 2重量部 (3)その他添加剤 ・パルミチン酸イソアミル 2重量部 ・αーアルミナ 3重量部 ・メチルエチルケトン 150重量部 ・シクロヘキサノン 150重量部
【0015】 <実施例、比較例に用いる下層非磁性層用の非磁性塗料の組成> (1)無機質粉末 100重量部 ・αー酸化鉄粉末(pH値:表1に記載) (2)結合剤 ・ポリウレタン 5重量部 ・塩化ビニル樹脂 5重量部 ・カーボンブラック 10重量部 ・パルミチン酸イソアミル 5重量部 ・メチルエチルケトン 125重量部 ・シクロヘキサノン 125重量部
【0016】上記2つの塗料のそれぞれについて、各成
分を連続ニーダーで混練した後、サンドミルを用いて分
散させた。得られた分散液にポリイソシアネートを20
重量部加え撹拌して、フィルターを用いて濾過し、それ
ぞれの塗布液を調整した。得られた非磁性塗料を非磁性
支持体上に1.0μmの厚みで、磁性塗料を非磁性塗料
で塗設された非磁性層上に所定(表1記載)の厚みで塗
布した。非磁性支持体にはポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムを用いた。次にスティールカレンダ
ーを用いて表面平滑処理を行った。さらに、支持体の非
磁性層及び磁性層を設けた面とは反対側の面にカーボン
ブラックを主成分とするバックコート層を設けた。そし
て上記フィルム状媒体を温度50℃環境に24h入れ、
エージング処理を行い,こうして作製したフィルム状媒
体を幅3.81mmに裁断し、試料用の磁気テープ(D
AT用テープ)とした。上述の方法で作製した実施例1
〜11、比較例1〜9について下記の測定及び評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】非磁性層並びに磁性層表面の光沢度は、J
IS Z8741に準じ、入射角45゜において、屈折
率1.567のガラス表面の鏡面光沢度を100%とし
て測定した。塗料作製完了直後に塗膜形成したものの鏡
面光沢度を初期値とし、塗料作製後に20℃60%RH
の環境下で24h放置した後に塗膜形成したものの鏡面
光沢度を放置後値とした。また、磁気テープの磁性層表
面粗さRa、オーバーライト消去率、動摩擦係数μk、
耐スチル特性に関しては、裁断しカセットハーフに巻き
込んだ直後の測定値を初期値とし、60℃90%RH環
境下で24h保存させた後の測定値を保存後値とした。
表面粗さRaは中心線表面粗さで定義される値であり、
(株)小坂研究所の触針式表面粗さ計(SURFCOR
DER SE−30C)を用いて磁性層の表面粗さを測
定した。測定条件は下記の通りである。 (1)触針先端半径:2μm (2)測定圧力:30mg (3)カットオフ:0.25mm
【0019】オーバーライト消去率の測定は図1に示す
測定装置(ドラムテスター)を用いて行った。図中、5
は磁気記録媒体1を走行させる回転ドラムであり、この
ドラム5はモータ・サーボコントローラ4により回転が
制御されている。磁気記録媒体1への記録、あるいはこ
れからの再生は回転ドラム5に設けられた磁気ヘッド7
により行われ、信号は録画・再生切り換えスイッチ8を
経由する。記録時には、記録用信号を信号発生器9にて
発生させて、これを録画用アンプ10にて増幅し、スイ
ッチ8を経由して磁気ヘッド7に供給する。逆に、再生
時には、磁気ヘッド7にて再生した信号を、スイッチ8
を介して再生用アンプ11に供給して増幅し、これをオ
シロスコープ12にて表示する。オーバーライト消去率
の測定及び評価は次にように行った。テープヘッド相対
速度10.2m/sec、ヘッドギャップ長0.1μ
m、トラック幅13μmのセンダストヘッドを用いた。
オーバーライト消去率は、予め記録しておいた長波長信
号(3μm)の上に短波長信号(0.5μm)を重ね書
きした時の長波長信号(3μm)の減衰量で表した。
【0020】動摩擦係数μkは、φ2のステンレスピン
に磁気テープを巻付角90゜で巻き付け、バックテンシ
ョン10g、速度16mm/secで走行させ、その時
のステンレスピンに対する入口側テンションT1と出口
側テンションT2との比T2/T1を下記式に挿入して
求めたものである。 μk=(2/π)ln(T2/T1) 耐スチル特性は、短波長信号(0.5μm)を記録し
て、同一トラックを連続再生した時、再生出力の変化の
初期再生出力レベルに対する減衰量を測定し、この減衰
量を下記に示す基準で評価することにより求めた。 ○:3dB以下、 △:3〜6dB、 ×:6dB以上
【0021】表1からわかるように、磁性層の厚みを
0.3μmよりも大きい0.4μmとした比較例1は、
耐スチル特性、動摩擦係数、表面粗さに関しては良好な
値であるが、オーバーライト消去率が−17dBと基準
値である−18dBを下回る値となっており、好ましく
ない。磁性層厚みが、0.3μmよりもかなり大きい比
較例2、3は、オーバーライト消去率のみならず表面粗
さもかなり劣化している。pH値pH1が下限値6未満
である比較例4は非磁性層の光沢度の初期値が低く、表
面粗さ、オーバーライト消去率も劣っている。一方、p
H2が下限値7未満である比較例5は磁性層の光沢度の
初期値が低く、表面粗さ、オーバーライト消去率も劣る
上に、動摩擦係数が高く、耐スチル特性が劣っている。
【0022】pH1が上限値を超えている比較例6は非
磁性層の光沢度の初期値が低く、表面粗さ、オーバーラ
イト消去率、耐スチル特性も劣っている。pH2が上限
値を越えている比較例7は、磁性層の光沢度の初期値が
低く、表面粗さ、オーバーライト消去率、耐スチル特性
も劣っている。|pH1−pH2|の上限値2を超えた
比較例8、9は光沢度が十分な値であり、他の特性の初
期値も問題ないが、高温高湿保存後における光沢度以外
の各特性値は全て劣化している。
【0023】これに対して、実施例1〜11は、光沢
度、表面粗さ、オーバーライト消去率、動摩擦係数、耐
スチル特性のいずれの初期値も十分に優れた値である。
さらに、実施例1〜11は、高温高湿保存後においても
表面粗さ、オーバーライト消去率、動摩擦係数、耐スチ
ル特性のいずれも初期値と同等の優れた値を維持してい
る。よって、各実施例は、電磁変換特性が良好であり、
かつ、良好な電磁変換特性及び走行耐久性を経時変化な
く長期にわたり保持できる保存性に優れた磁気記録媒体
となっており、高密度記録可能な磁気記録媒体として好
適である。また、各実施例は、塗料放置による塗膜の光
沢度の低下が非常に少なく、塗料の分散安定性にも優れ
ており、塗料管理の自由度が広がり、製造面においても
有利である。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明の磁気記録媒体は、
電磁変換特性が良好であり、かつ、良好な電磁変換特性
及び走行耐久性を経時変化なく長期にわたり保持できる
保存性に優れており、高密度記録可能な磁気記録媒体と
して好適である。さらに、本発明の磁気記録媒体は、無
機質粉末及び強磁性粉末の分散性が良好であるので、塗
料の分散安定性にも優れており、塗料管理の自由度が広
がり、製造面においても有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーバーライト消去率の測定装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気記録媒体 5 回転ドラム 7 磁気ヘッド 8 録画・再生切り換えスイッチ 9 信号発生器 10 録画用アンプ 11 再生用アンプ 12 オシロスコープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体と、前記非磁性支持体上に設
    けられた非磁性層と、前記非磁性層上に設けられた磁性
    層とを備えた磁気記録媒体において、 前記磁性層の平均厚みが0.3μm以下であり、前記非
    磁性層はpH値(pH1)が6〜11である無機質粉末
    を含有しており、前記磁性層はpH値(pH2)が7〜
    10である強磁性粉末を含有しており、かつ、前記pH
    値pH1,pH2が、 |pH1−pH2|≦2.0 の関係を有することを特徴とする磁気記録媒体。
JP16329797A 1997-06-05 1997-06-05 磁気記録媒体 Pending JPH10340444A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007114393A1 (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Fujifilm Corporation 磁気記録媒体、磁気信号再生システムおよび磁気信号再生方法

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