JPH1034171A - 紫外線による排水の処理方法 - Google Patents

紫外線による排水の処理方法

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JPH1034171A
JPH1034171A JP9113871A JP11387197A JPH1034171A JP H1034171 A JPH1034171 A JP H1034171A JP 9113871 A JP9113871 A JP 9113871A JP 11387197 A JP11387197 A JP 11387197A JP H1034171 A JPH1034171 A JP H1034171A
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reaction tank
wastewater
ultraviolet
orp
reaction
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JP9113871A
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Osamu Miki
理 三木
Nobuyuki Kanemori
伸幸 兼森
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、排水中に含まれるCOD成
分やBOD成分あるいは更に色度成分を迅速に酸化し
て、処理水質を向上するとともに、処理コストを従来の
方法より削減できる紫外線照射プロセスを提供すること
にある。 【解決手段】 反応槽において排水に紫外線を照射して
排水を処理する方法において、反応槽の溶存酸素(D
O)を制御する。反応槽において半導体粉末を用いエア
レーションを行いながら排水に紫外線を照射して排水を
処理する方法において、溶存酸素(DO)を2mg/l
以上に保つとともに反応槽のpHを7以下に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水中に含まれる
有機物や還元性硫黄化合物などのCOD成分(化学的酸
素要求量:Chemical Oxygen Demand)やBOD成分(生
物学的酸素要求量:Biological Oxygen Demand)を、紫
外線を照射することにより酸化分解し、排水中のCOD
やBODを削減するプロセスに関するものである。
【0002】本発明は更に、上記COD成分およびBO
D成分に加えて色度成分を、半導体粉末を触媒として用
い紫外線を照射することにより酸化分解し、同時に削減
するプロセスに関するものである。
【0003】
【従来の技術】有機物や還元性硫黄化合物を含む排水や
下水は、CODやBODが高く、このまま公共用水域に
放流することはできない。また、特に排水や下水が有機
物として特に難分解性の芳香族化合物を含む場合には、
CODやBODが放流基準値を満足していても、これら
の排水は通常着色しており、放流先水域が着色するとい
った美観上の問題も生ずる。このような排水や下水のC
ODやBODの除去方法には、大きく分けて化学的酸化
方法と生物学的酸化方法とがある。
【0004】まず、化学的酸化方法には、空気や酸素な
どの曝気によって、COD成分、BOD成分、色度成分
を酸化する方法がある。しかし、この方法は、一般的に
処理速度が極めて遅く、有機物の種類によっては全く酸
化されないことがある。また、排水や下水に含まれてい
る有機物や還元性硫黄化合物を次亜塩素酸ソーダ(Na
ClO)などの塩素系酸化剤や過酸化水素(H22
などの薬剤およびオゾン(O3 )で化学的に酸化する方
法が広く知られており、CODやBODの原因となる有
機物や色度成分をこれら薬剤により化学的に酸化するこ
とができる。(例えば、『物理および化学的水処理技術
と装置』、化学工学協会編)例えば、亜硫酸(S
3 2- )は、次亜塩素酸イオンによって以下のように酸
化される。
【0005】 SO3 2- + ClO- → SO4 2- + Cl- しかし、化学的酸化方法による排水処理は、薬剤を過剰
に添加することが多いため、処理コストが過大となる。
このように化学的酸化剤を用いてCOD成分やBOD成
分あるいは更に色度成分を低下する方法は、微生物を用
いる生物酸化法と比較してランニングコストが増大する
ため、処理水量が多い場合は一般的には行われていな
い。また、塩素系の酸化剤を用いた場合、処理水に残留
する塩素による魚類などへの影響や有機物との反応によ
る有害なトリハロメタンなどの有機塩素系化合物の生成
などが懸念されている。
【0006】次に、生物学的方法であるが、これは地球
上の多種多様な微生物群を利用して、CODやBODあ
るいは色度の原因となる有機物などを酸化分解する方法
である。一般的には、都市下水の活性汚泥処理があげら
れ、広く世界で用いられている。この他に、特定の微生
物を用いる排水処理方法、例えば、pHが中性で活性の
ある硫黄酸化細菌を用い、排水中の還元性硫黄化合物を
硫酸イオンまで酸化し、排水のCODを削減する方法も
開発されている。
【0007】ところで、近年、紫外線を用いたCOD成
分、BOD成分、および色度成分の酸化方法が注目され
ている。紫外線は電磁波(光)の1種で、100nm〜
400nmの波長範囲に含まれる。紫外線単独による有
機物分解(特にCOD成分)はかなり困難であるため、
これまでは、直接、紫外線単独によって有機物を分解す
るのでは無く、オゾンや過酸化水素と併用して分解する
方法が広く研究されてきた(例えば、『オゾンと紫外線
照射による併用による数種の低分子有機化合物の分
解』、高橋信行、工業用水、No.349)。過酸化水
素に400nmの紫外線を照射すると、次式のようにヒ
ドロキシラジカル(以下、OHラジカルと述べる)を生
成し、有機物を分解する。OHラジカルは、オゾンや塩
素系酸化剤や過酸化水素と比較して、酸化力が強く、多
くの種類の難分解性有機物を酸化分解できるとされてい
る。
【0008】 H22 +(紫外線<400nm) →2・OH これまでの紫外線照射ランプ(低圧紫外線ランプ)は、
波長域が254nmの単波長のものが中心であったた
め、オゾンなどとの併用処理の研究が多かった。しか
し、波長域が190〜400nmの中圧紫外線ランプに
よる紫外線単独による有機物分解の研究も進められてき
ている。(例えば、『中圧および低圧紫外線ランプによ
る有機塩素化合物の分解』大瀧雅寛他、水道協会雑誌、
VOL.64,NO.2)中圧紫外線ランプの240n
m以下の短波長域の照射光は、多くの化学結合に吸収さ
れる。このため、化学反応を促し、直接分解を促す可能
性が十分にある。また、水に波長240nm以下の紫外
線を照射すると、水がこの紫外線を吸収し、次式のよう
にOHラジカルを生成するので、OHラジカルにより多
くの種類の難分解性有機物を酸化分解できる可能性が高
い。
【0009】 H2 O+(紫外線<240nm) → ・OH+H+ さらに近年、二酸化チタンなどの半導体粉末を光触媒と
して紫外線と併用する光触媒−紫外線酸化法が開発され
ている。二酸化チタンのような半導体粉末は紫外線を受
けるとOHラジカルを発生する。そのため、二酸化チタ
ンなどの半導体粉末を添加すると、OHラジカルにより
多くの種類の難分解性有機物を酸化分解できるだけでな
く、酸化分解速度も向上できる。
【0010】また、紫外線単独では排水中の色度を除去
できない場合がある(例えば、『下水処理水の紫外線消
毒装置に関する調査研究』1993年度下水道新技術研
究所年報2/4巻)。その場合には、紫外線による排水
中の色度成分の除去方法として、紫外線照射と過酸化水
素との併用や紫外線照射と半導体粉末添加等の方法が必
要になる。この方法により、可視光領域の吸光度(O.
D 400〜660nm)により測定される有機性色素
成分が除去されることが知られている(例えば、『有機
性色素含有排水処理方法』特開平4−35070号公報
等)。しかし、この公知方法による処理は長時間の紫外
線照射を必要とする。
【0011】以上のような紫外線照射プロセスは、処理
水に残留性が無いため、放流先の生態系への影響が無
く、また、維持管理が容易であり、さらに、薬品のよう
に過剰注入による環境などへの影響の恐れが無いため、
今後、処理を効率化することにより、排水処理への適用
が一層期待される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、排水中
に含まれる有機物や還元性硫黄化合物などに起因するC
OD成分やBOD成分あるいは更に色度成分のこれまで
の処理方法は、以下のような問題点を有している。ま
ず、化学的処理方法であるが、曝気によって硫化物を揮
散、または、酸化する方法は、処理速度が極めて遅く、
また、特に色度成分は酸化されない場合が多いので、効
率的ではない。また、次亜塩素酸ソーダや過酸化水素な
どの薬剤で酸化する方法は、酸化剤の添加量の制御が難
しく処理水質が安定せず、また、排水の酸化剤の処理コ
ストが極めて高い。
【0013】次に、生物学的方法は、化学的酸化方法と
比較して一般的に処理コストは低いが、排水中に界面活
性剤や有機溶剤など生物学的に難分解の有機物に起因す
るCOD成分や色度成分が多い場合は、生物学的方法単
独では、処理性能に限界があり、処理効率を上げるには
前述の化学処理と組み合わせる必要があり、上記の問題
が残る。
【0014】一方、これまでの紫外線による排水の処理
方法では、まず、低圧紫外線ランプを用いる場合は、波
長域が254nmの単波長のものが多く、これだけでは
難分解性有機物(COD成分、色度成分)を分解するの
はかなり困難であり、オゾンや過酸化水素と併用するこ
とによってOHラジカルを生成させてやる必要があり、
処理コストが増大する。また、オゾンや過酸化水素など
の薬剤と併用した場合にも、酸化されて生成した中間物
質により反応液のpHが変化し、反応効率が低下してし
まう。
【0015】また、波長域が180〜400nmの中圧
紫外線ランプを用いる場合は、先にも述べたように、短
波長を含むため、単独照射によっても有機物の分解に効
果が確認されている。したがって、CODや色度成分の
分解にもある程度の効果は期待できる。しかし、反応速
度が遅く、設備費がかなり大きくなるという問題があ
る。
【0016】更に、紫外線による排水の処理方法では、
排水中に亜硝酸性窒素が含まれる場合、亜硝酸性窒素が
UV220nm付近の紫外線を吸収するため、紫外線照
射の効率が低下し、反応速度が低下してしまう。この現
象は亜硝酸性窒素ばかりでなく、UVを吸収する物質に
共通している。紫外線によるBOD成分およびCOD成
分あるいは更に色度成分の反応速度を上昇させるために
は、二酸化チタンなどの半導体粉末を光触媒として添加
する−光触媒−紫外線照射法が有望である。しかし、こ
の処理速度は、反応槽内のpH、紫外線照射量、有機物
の種類、リアクターの形状・材質、排水の流れの状態な
どにより大きく変化するため、排水の分解の程度をいち
がいには推定できず、また、紫外線照射装置の総括的な
制御方法が十分確立されていない。
【0017】また、紫外線ランプは、紫外線照度計を定
位置に設置し、紫外線出力が70%程度に低下した場合
に紫外線ランプを交換する方式などで管理するのみで、
処理水質との関係は必ずしも明確でない。本発明の目的
は、排水中に含まれるCOD成分やBOD成分あるいは
更に色度成分を迅速に酸化して、処理水質を向上すると
ともに、処理コストを従来の方法より削減できる紫外線
照射プロセスを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願第1発明(請求項1〜8、11)および第2
発明(請求項9〜11)は以下のように構成する。先ず
第1発明において、請求項1の発明は、反応槽において
排水に紫外線を照射して排水を処理する方法において、
反応槽の溶存酸素(DO)を制御することを特徴とする
排水の処理方法である。請求項1の発明において、反応
槽の溶存酸素が制御され、紫外線による酸化処理が向上
するものである。
【0019】請求項2の発明は、反応槽において排水に
紫外線を照射して排水を処理する方法において、反応槽
のエアレーションにより反応槽の溶存酸素(DO)を2
mg/l以上に制御することを特徴とする請求項1に記
載の排水の処理方法である。請求項2の発明において、
反応槽の溶存酸素が2mg/l以上に制御されるため反
応槽における紫外線による酸化速度が大幅に向上し、処
理の効率が一層向上するものである。
【0020】請求項3の発明は、反応槽において排水に
紫外線を照射して排水を処理する方法において、反応槽
のエアレーション量および紫外線照射量の少なくとも一
方を、反応槽および処理水槽の少なくとも一方の酸化還
元電位(ORP)により制御することを特徴とする排水
の処理方法。請求項3の発明においては、エアレーショ
ン量、紫外線照射量を酸化還元電位によって制御するの
でDOのみによる管理に比べてより確実に排水の処理水
質を確実に管理しながら排水処理をすることができる。
【0021】請求項4の発明は、反応槽において排水に
紫外線を照射して排水を処理する方法において、反応槽
の溶存酸素(DO)を制御するとともに、反応槽のエア
レーション量および紫外線照射量の少なくとも一方を反
応槽および処理水槽の少なくとも一方の酸化還元電位
(ORP)により制御することを特徴とする排水の処理
方法である。
【0022】請求項4の発明において、DOの制御によ
り、酸化速度が向上すると共に、紫外線照射量、エアレ
ーション量が、ORPにより制御されるため、排水の処
理品質を高度に維持管理できる。請求項5の発明は、反
応槽において排水に紫外線を照射して排水を処理する方
法において、反応槽の溶存酸素(DO)を2mg/l以
上に制御するとともに、反応槽のエアレーション量およ
び紫外線照射量の少なくとも一方を反応槽および処理水
槽の少なくとも一方の酸化還元電位(ORP)を+10
0〜+200mV(Ag/AgCl電極基準)以上にな
るよう制御することを特徴とする排水の処理方法であ
る。
【0023】請求項5の発明において、反応槽の溶存酸
素(DO)が2mg/l以上に制御され、酸化速度が大
幅に向上すると共に、紫外線照射量、エアレーション量
が、ORPが+100〜+200mV以上に制御される
ため、排水の処理品質を高度に維持管理できる。請求項
6の発明は、反応槽に照射される紫外線の波長域が、1
80から400nmであることを特徴とする請求項1な
いし5のいづれかに記載の排水の処理方法である。
【0024】請求項6の発明では、照射される紫外線の
波長域が180から400nmが、短波長から長波長ま
での広範囲の波長域を含むため、排水中の難分解性の有
機物も処理できる。請求項7の発明は、反応槽に半導体
粉末を0.05〜2.0g/l添加することを特徴とす
る請求項1ないし6のいづれかに記載の排水の処理方法
であり、また、請求項8の発明は、反応槽に次亜塩素酸
ソーダ、過酸化水素、オゾンをの何れか一種以上を添加
することを特徴とする請求項1ないし7のいづれかに記
載の排水の処理方法である。
【0025】請求項7、請求項8の発明では、反応槽に
半導体粉末、或いは次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素、オ
ゾンなどの反応促進剤が加えられ、反応速度が一層向上
する。次に第2発明は、COD成分およびBOD成分に
加えて更に色度成分を効率良く除去する排水の処理方法
であり、請求項9の発明は、反応槽において半導体粉末
を用いエアレーションを行いながら排水に紫外線を照射
して排水を処理する方法において、溶存酸素(DO)を
2mg/l以上に保つとともに反応槽のpHを7以下に
制御することを特徴とする排水の処理方法である。この
ように、反応槽の溶存酸素(DO)を2mg/l以上、
pHを7以下に制御することにより、紫外線による酸化
速度が大幅に向上し、処理効率が著しく向上する。
【0026】請求項10の発明は、請求項9の発明にお
いて、反応槽のエアレーション量および紫外線量の少な
くとも一方を、反応槽および処理水槽の少なくとも一方
の酸化還元電位(ORP)を反応槽のpHに対応した酸
化還元電位(ORP)値により制御することを特徴とす
る。このように、pH制御値に応じたORP値によって
管理しているので、処理水質を確実に管理しながら排水
を処理することができる。
【0027】なお、第2発明においては、更に過酸化水
素の添加によって、処理速度を更に向上させることがで
きる。また、排水中にNO2 −Nなどの還元性無機化合
物が含まれる場合、更に過酸化水素をその排水に含まれ
る亜硝酸性窒素と等量モル以上加えることにより、排水
中のCOD成分および色度成分の除去効率を一層高める
ことができる。
【0028】また、第1発明、第2発明のいずれにおい
ても、反応槽に塩化第二鉄を5〜40mg/l添加する
ことにより、処理速度を向上させることができる。この
ように本発明においては、紫外線照射による排水の処理
において、処理水のDOを制御することによって、酸化
速度を大幅に向上することができる。また、処理の進行
をORPによって監視することによって、エアレーショ
ン量、紫外線量を制御し、より的確な排水処理を行うこ
とができる。また、さらに、半導体粉末などの光触媒や
過酸化水素などの薬品を添加することにより、紫外線照
射による効率的な排水処理が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明者らは、第1発明において
は、反応槽(3)において排水に紫外線を照射して排水
を処理する方法において、反応槽(3)および処理水槽
(12)の少なくとも一方のDOおよびORPの少なく
とも一方を指標として、紫外線を排水に照射することに
よって、排水中の難分解性有機物や還元性硫黄化合物を
迅速に酸化できることを見出だし、下水や産業廃水のC
ODやBODの高効率の処理技術を開発したものであ
る。
【0030】また、第2発明においては、反応槽(3)
において光触媒として半導体粉末を用いエアレーション
を行いながら排水に紫外線を照射して排水を処理する方
法において、溶存酸素(DO)を2mg/l以上に保つ
とともに反応槽のpHを7以下に制御することによっ
て、下水や産業廃水のCODやBODとともに色度成分
を効率的に安定して処理できる技術を開発したものであ
る。
【0031】先ず、第1発明の実施の形態について説明
する。図1は、本願第1発明の方法を適用する処理装置
の概要を示す図である。図1に示した装置は、排水槽
(1)、排水供給ポンプ(2)、反応槽(3)、散気管
(4)、紫外線ランプ(5)、ORPセンサー(6)、
ORP制御装置(7)、DOセンサー(8)、DO制御
装置(9)、ブロア(10)、補助ブロア(11)、処
理水槽(12)、半導体粉末添加装置(13)から構成
されている。都市下水、産業排水、還元性硫黄化合物含
有排水などを排水槽(1)からポンプ(2)により反応
槽(3)に入れ、続いて、ブロア(10)を稼働させ、
エアレーションを行いながら、反応槽(3)において紫
外線ランプ(5)により紫外線を照射する。このとき、
反応槽(3)のDOを指標として、紫外線を照射するも
のである。すなわち、DOセンサー(8)およびDO制
御装置(9)を用いて、ブロア(10)の回転数を自動
およびまたは手動で制御して散気管(4)からエアレー
ションを行う。
【0032】図2は、反応槽(3)に紫外線を照射した
場合の、反応槽(3)の水理学的滞留時間と処理水のC
ODおよびORPの関係を示したものであるが、図2に
示すように反応槽(3)にエアレーションを行いDOが
存在するとエアレーションをしない場合と比較してCO
Dの濃度が短時間に低下しており、反応速度が著しく増
大することが判る。
【0033】また、図3は、反応槽(3)に中圧紫外線
を照射しながらエアレーションを行った場合のDOとC
ODの除去速度との関係を示したもので、エアレーショ
ンによってDOが富化されることによって、COD除去
速度が向上することが判る。図3から判るように、反応
槽(3)のDOが2mg/l以上でCOD除去速度はよ
り大きくなることが判る。したがって、DOは2mg/
lとすることが好ましい。しかしながら、エアレーショ
ン量を増大して、DOを大きくしても、COD除去速度
は飽和することから、より好ましくは2〜4mg/lと
するものである。設置するDO計の位置は、反応槽
(3)の出口付近であることが望ましい。
【0034】このように、DOと紫外線を併用すること
は、紫外線による排水の酸化速度の上昇に極めて効果が
ある。ところで、このようにDOは紫外線照射による排
水中の酸化速度を上昇させるには必要な条件であるが、
DOのみでは反応槽(3)における処理状況を示す指標
とはならない。これは、例えば、紫外線ランプが故障し
て反応が全く進まない場合はDOが消費されず、反応槽
(3)のDOは上昇するため、仮にDOが8mg/lあ
ったとしても処理水のCODが低下しているとは限らな
いからである。
【0035】このように、DOは紫外線照射による排水
中の有機物などの酸化速度を上昇させる必要条件である
が、DOのみでは反応槽(3)における処理状況を示す
指標にはならない。そこで、DOばかりでなく、ORP
を監視・制御に用いる運転方法が考えられる。図1に示
すように、DOとともにORPセンサー(6)およびO
RP制御装置(7)を設けている。図2に示すように、
反応槽(3)で排水に紫外線を照射すると、排水中の有
機物や還元性硫黄化合物が酸化され、反応槽(3)のO
RPが徐々に上昇するがわかる。
【0036】ORPと処理水質には明確な相関があるこ
とが知られている。(例えば、『生物学的排水処理の酸
化還元電位』藤井正博、産業公害、VOL.25,N
O.8、p5〜p13)排水の酸化還元反応終了時のO
RPは、排水の種類によって異なるので、一義的に決め
ることはできない。しかし、排水中の主要な有機物や還
元性物質が自明な場合、酸化還元反応からORPを推定
することができる。すなわち、この反応における自由エ
ネルギー変化量を便覧、文献などから求め、この自由エ
ネルギー変化量から、この反応の平衡状態のORPを求
めることができる。下水などの場合には、+100〜+
200mV(Ag/AgCl電極基準)以上あれば十分
に酸化反応は進行する。したがって、反応槽(3)およ
び処理水槽(12)の少なくとも一方の目標のORP値
が設定されれば、このORPを指標にして、ブロアー
(10)の回転数を手動または自動的に制御して反応槽
(3)へのエアレーション量を調整すればよい。設置す
るORPセンサー(6)の位置は、図1に示すように、
反応槽(3)の出口付近とするが、処理水槽(12)で
もかまわない。また、反応槽(3)および処理水槽(1
2)の少なくとも一方のORPに基づいて、紫外線照射
ランプ(5)をON/OFFすることにより、反応槽
(3)への紫外線照射量を制御することも可能である。
この方法により、紫外線照射量を削減できる。
【0037】反応槽(3)でのDOを2mg/l以上に
維持するように、エアレーション量を調整するととも
に、反応槽(3)および処理水槽(12)の少なくとも
一方のORPにより、反応を監視すれば、より確実な運
転方法となる。すなわち、排水の酸化速度を維持できる
とともに、処理水質の監視が可能となり、排水の有機物
の性状変化や負荷変動への対応が容易となる利点があ
る。
【0038】さらに、紫外線照射あるいは紫外線照射と
エアレーションによって排水中の汚濁物質分解は大きく
加速されるが、排水中の汚濁物質の分解が困難で、排水
規制値を満足しない場合や、反応時間が長時間となり反
応槽が過大となる場合、これに加えて、以下のような方
法を加えることが望ましい。反応槽(3)にアナターゼ
型の二酸化チタンなどの半導体粉末や鉄酸化物を0.0
5〜2.0g/l添加することにより、反応速度を上昇
させることができる。半導体粉末が0.05g/l以下
では効果が小さく、また、2.0g/l以上では二酸化
チタンのため白濁が生じ、反応速度の上昇が見られな
い。反応槽(3)および処理水槽(12)の少なくとも
一方のORPを指標として、半導体粉末の反応槽(3)
への添加量を調整することもできる。このような二酸化
チタンなどの半導体粉末を添加する方法では、半導体粉
末を回収するための回収装置が必要となるが、紫外線単
独の場合と比較して、反応槽を小型化できる効果がある
ため、費用の兼ね合いで添加・不添加を決定すればよ
い。
【0039】あるいは、反応槽(3)に次亜塩素酸ソー
ダ、過酸化水素、オゾンの少なくとも一種以上を添加し
てもよい。この場合、反応槽(3)および処理水槽(1
2)の少なくとも一方のORPを指標として、次亜塩素
酸ソーダなどの反応槽(3)への添加量をポンプなどに
より調整して添加してもよい。この方法は、特に難分解
の有機性物質を含むの排水への適用が効果的である。
【0040】次に、紫外線照射ランプの交換あるいは洗
浄時期を、反応槽(3)および処理水槽(12)の少な
くとも一方のORPを指標として行うことも可能であ
る。すなわち、反応槽(3)および処理水槽(12)の
処理水の少なくとも一方のORPが、エアレーション量
をあげても上昇しなくなれば、ランプ自体の性能低下が
予想される。したがって、反応槽(3)および処理水槽
(12)の少なくとも一方のORPが、所定のORP値
に達するまでの時間を測定し、この時間が設定時間を越
えれば、ランプの性能が低下していると判断しランプの
自動洗浄を行ったり、あるいは、ランプの洗浄後もOR
Pが設定時間内に上昇しない場合は、交換時期と判断す
ることができる。
【0041】紫外線照射ランプとしては、排水の種類に
よっては、低圧紫外線ランプでもかまわないが、180
〜400nmに波長域を持つ中圧紫外線ランプを用いれ
ば、低波長域の紫外線により分解が困難な難分解性の有
機物の反応速度を上昇させることができる利点がある。
次に、第2発明の実施の形態について説明する。
【0042】図5は、本願第2発明の方法を適用する処
理装置の概要を示す図である。図5に示した装置は、図
1の装置と同様に、排水槽(1)、排水供給ポンプ
(2)、反応槽(3)、散気管(4)、紫外線ランプ
(5)、ORPセンサー(6)、ORP制御装置
(7)、DOセンサー(8)、DO制御装置(9)、ブ
ロア(10)、補助ブロア(11)、処理水槽(1
2)、半導体粉末添加装置(13)を備えており、加え
てpHセンサー(21)、pH制御装置(22)、pH
調整剤供給槽(23)、薬注ポンプ(24)を備えてい
る。都市下水、産業排水、還元性硫黄化合物含有排水な
どを排水槽(1)からポンプ(2)により反応槽(3)
に入れ、続いて、ブロア(10)を稼働させ、エアレー
ションを行いながら、反応槽(3)において紫外線ラン
プ(5)により紫外線を照射する。このとき、反応槽
(3)のpHを指標としてpH調整剤(23)の注入を
制御し、反応槽(3)内のpHが一定になるように調整
する。すなわち、pHセンサー(21)およびpH制御
装置(22)を用いて薬注ポンプ(24)の回転数を自
動およびまたは手動で制御してpH調整剤の注入量を制
御する。また、反応槽(3)のDOセンサー(8)によ
って、DOが所定値以下の場合には補助ブロア(11)
を作動させる。反応槽(3)のORPセンサー(6)に
よって、pHに応じたORP制御値を設定し、このOR
P制御値によってブロア(10)の回転数を制御する。
【0043】反応槽(3)には、半導体粉末添加装置
(13)から、光触媒としてアナターゼ型の二酸化チタ
ンなどの半導体粉末を0.05〜2.0g/l添加し、
エアレーションを行いながら紫外線を照射する。半導体
粉末の添加量が0.05g/l未満では効果が小さく、
また、2.0g/lより多いと白濁のため紫外線の照射
効果が低下する。
【0044】反応槽(3)のDOは2mg/l以上に維
持することが望ましい。DOが2mg/l未満では反応
速度が低下する。図6に、反応槽(3)のpHと処理水
質との関係を示す。ここで処理水質は、波長260nm
における吸光度E260 の残存率で評価した。図6に示し
たように、反応槽(3)のDOを2mg/l以上に保
ち、pHを低下させることにより吸光度が急速に低下す
ることが分かる。しかし、pHをあまり下げ過ぎると装
置を耐酸仕様とすることが必要になる上、排水の再中和
も必要となるため、pH6〜7が望ましい。
【0045】このように、pH調整をしながら紫外線を
照射することは、紫外線による排水処理速度の上昇に極
めて効果的である。また、反応の進行度を、反応槽
(3)のORPセンサー(6)のORPによって推定す
ることができる。排水のCODの分解とともに、ORP
(Ag/AgCl電極基準)が上昇する。したがって、
ORPを水質の監視項目とし、またORPによって反応
槽(3)のエアレーション量や紫外線照射量を調整すれ
ば、ランニングコストを削減できる。ORP管理値は、
pHと密接な関係があり、pHが低下すると上昇するの
で、pHに応じたORPを設定する必要がある。
【0046】図7に、反応槽(3)のpH制御値とOR
P制御値(Ag/AgCl電極基準)との関係の一例を
示す。例えば、反応槽のpHを6に制御した場合、OR
Pは300mV(Ag/AgCl電極基準)程度が望ま
しい。ORPセンサー(6)の設置位置は、反応槽
(3)内でも処理水槽(12)内でもよい。このよう
に、反応槽(3)のpH調整により排水中の汚濁物質の
分解は大きく促進されるが、排水中の汚濁物質の分解が
困難で排水規制値を満足しない場合や、反応時間が長時
間となり反応槽が過大となる場合には、以下のような方
法を付加することが望ましい。
【0047】すなわち、反応槽(3)に塩化第二鉄など
の凝集剤を5〜40mg/l添加することにより、反応
速度を上昇させることができる。塩化第二鉄の添加量が
5mg/l未満では効果が小さく、また、40mg/l
より多いと塩化第二鉄のため処理水が黄色に着色してし
まう。塩化第二鉄は、凝集促進効果により排水中のコロ
イド上のCOD成分や着色成分を除去に効果的であるば
かりでなく、触媒効果により反応速度も効果的に上昇さ
せる。このような塩化第二鉄などの凝集剤を添加する方
法では、沈澱物が生成するため、沈澱物を除去するため
の沈澱装置や凝集剤添加装置が必要である。しかし、反
応槽を小型化でき、かつ処理水質も向上するため、規制
値、排水の種類、費用を考慮して添加・不添加を決定す
ればよい。
【0048】なお、上記塩化第二鉄等の凝集剤の添加
は、pH調整の有無のよらず適用できるので、本願第2
発明のみでなく、第1発明においても利用できる。更
に、排水中にNO2 −Nなどの還元性無機化合物が含ま
れる場合、NO2 −Nが波長220nm付近に紫外吸収
域を有するため、NO2 −NのNO3 −Nへの酸化が優
先的に起こり、酸化効率が悪化する。その結果、目的の
有機化合物の分解効率が悪化してしまう。このような場
合には、過酸化水素などの酸化剤を添加することによ
り、発生するOHラジカルの量を増大させ、反応速度を
増大できる。過酸化水素の添加量は、排水に含まれるN
2 −Nなどと等モル以上とすればよい。上記塩化第二
鉄と併用すると、更に反応速度を増大し、処理時間を短
縮できる。
【0049】
【実施例】
〔実施例1〕第1発明の方法を、難分解性の有機物を含
む化学工場排水処理に適用した例について説明する。化
学工場排水は、最初沈殿池でSS(浮遊物:Suspended
Solids)を除去した後、易分解性有機物を活性汚泥で処
理し、さらに、砂濾過を経た排水が、図1に示す紫外線
照射排水処理装置で処理される。紫外線照射排水処理装
置に流入する排水は、TOC(全有機性炭素;Tota
l organiccarbon)が平均100mg/
l、CODが平均100mg/l残留している。
【0050】図1の紫外線照射排水処理装置の反応槽
(3)に、排水槽(1)から排水ポンプ(2)によって
排水を投入する。反応槽(3)の下部中央には、気孔径
が0.5mmのセラミックス製の微細気泡型散気管
(4)が設置されている。また、反応槽(3)出口に
は、ORPセンサー(6)、DOセンサー(8)が設置
されている。反応槽(3)に排水の横流れ方向に設置さ
れた紫外線照射ランプ(5)は、180〜400nmに
波長域を持つ中圧紫外線ランプである。
【0051】反応槽(3)の制御方法は、以下の通りで
ある。まず、反応槽(3)のORPを+150mV(A
g/AgCl電極基準)とし、ブロア(10)の回転数
を制御し、反応槽(3)へのエアレーション量を制御し
た。さらに、ブロア(10)の最大エアレーション量で
もORPが上昇しない場合には、予備のブロアー(1
1)を稼働するようにした。
【0052】また、反応槽(3)のDOが2mg/l以
下になると、予備のブロアー(11)を稼働するように
設定し、予備のブロアー(11)によりDOを維持する
ようにした。排水は、反応槽(3)での紫外線照射時間
が0.25〜3hとなるように変動させ通水し、処理性
能を評価した。図2は反応槽(3)での水質の経時変化
およびとORP(Ag/AgCl電極基準)の経時変化
を示す。排水は、CODが平均100mg/l、ORP
が−50mV(Ag/AgCl電極基準)であったが、
紫外線照射時間の増大とともにCODは減少、また、O
RPは上昇した。紫外線照射時間が3hの場合、反応槽
(3)の出口付近では、処理水のCODは20mg/l
以下と良好であり、このまま、公共水域に放流すること
ができた。
【0053】また、反応槽(3)でエアレーションを行
わず紫外線照射を行った場合、排水の有機物の酸化速度
が低下し、反応槽(3)の出口付近では、処理水のCO
Dは20mg/l以下とならず、反応槽(3)での紫外
線照射時間が6h以上必要と考えられた。さらに、二酸
化チタンなどの半導体粉末を反応槽(3)に0.5g/
l添加することにより、紫外線照射時間が1hで、CO
Dを20mg/l以下とできた。また、過酸化水素を併
用することによっても、紫外線照射時間が1hで、CO
Dを20mg/l以下とできた。
【0054】また、波長域が254nmの単波長の低圧
紫外線ランプを用いる方法では、化学工場排水中の難分
解性有機物を分解するのはかなり困難である。排水中の
難分解性有機物に起因すると思われる紫外吸収域は、1
80nm〜400nmの紫外線波長域に広く分布してお
り、このため、180〜400nmに波長域を持つ中圧
紫外線ランプを使用することが望ましい。
【0055】なお、本排水の場合、紫外線照射ランプの
洗浄は、反応槽(3)および処理水槽(12)のいずれ
化一方のORPがエアレーション量をあげても、+15
0mV(Ag/AgCl電極基準)まで達せず、この時
間が30分以上継続した場合、紫外線照射ランプの自動
洗浄を行った。 〔実施例2〕第1発明の方法を、高濃度の硫黄化合物を
含む高pHの排水の処理に適用した例について説明す
る。この排水は、pHが12と高く、S2-やS2 3 2-
などの還元性硫黄化合物を含有している。S2-やS2
3 2-などの還元性硫黄化合物はCOD源となるため、酸
化処理が必要である。また、S2-やS2 3 2-は酸化せ
ずにpHを中性に下げると、硫化水素ガスが発生するの
で、高pHの状態で酸化する必要がある。
【0056】実施例1と同様に、図1の紫外線照射排水
処理装置を用いて、S2-やS2 3 2-などの還元性硫黄
化合物の酸化実験を行った。酸化実験は、以下の3通り
の場合について行った。 反応槽(3)にて、エアレーションのみを行う 反応槽(3)にて、紫外線照射のみを行う。
【0057】 反応槽(3)にて、エアレーションを
行いながら紫外線照射を行う。なお、紫外線照射は、1
80〜400nmに波長域を持つ中圧紫外線ランプ
(5)により行った。紫外線強度は5.3mW/cm2
とした。 図4に、上記実験の結果を示す。 エアレーションのみを行った場合、S2-やS2 3
2-などの還元性硫黄化合物はゆっくりと酸化された。し
かし酸化速度は極めて遅く、その結果、CODを100
mg/l以下に低下させるのは困難であった。
【0058】 紫外線照射のみを行った場合、排水中
にDOが残留している間、還元性硫黄化合物の酸化速度
は速かった。しかし、DOが2mg/l以下になると、
酸化速度が急速に低下し、同時に、CODの減少も停止
した。 これらに対し、エアレーションを行い、DOを2m
g/l以上の保持しながら、紫外線を照射した場合、還
元性硫黄化合物は急速にSO4 2-まで酸化された。その
結果、CODも急速に低下した。
【0059】このように、高濃度の硫黄化合物を含む高
pHの排水の処理に対し、紫外線酸化を適用する場合、
エアレーションを行い、DOを2mg/l以下に保持し
ながら紫外線を照射することが重要であることが明らか
になった。また、排水のpHを下げる必要はなく、pH
=12の状態で、短時間で酸化できることが分かった。
なお、本実施例で処理対象とした排水の場合、半導体粉
末の添加は必要でなかった。 〔実施例3〕第2発明の方法を、難分解性の着色性有機
物を含む化学工場排水の活性汚泥処理水に適用した例に
ついて説明する。
【0060】化学工場排水は、最初沈殿池でSS(浮遊
物:Suspended Solid)を除去した後、易分解性有機物を
活性汚泥処理し、更に、砂濾過を経た後、図5に示す紫
外線照射排水処理装置で処理される。この排水処理装置
に流入する排水は、TOC(全有機性炭素:Total Orga
nic Carbon) が平均50mg/l、BODが平均20m
g/l、CODが平均50mg/l、色度が60度残留
している。pHは平均7.5である。
【0061】図5の紫外線照射排水処理装置の反応層
(3)に、排水槽(1)から排水ポンプ(2)によって
排水を投入する。反応槽(3)の下部中央には、気孔径
が0.5mmのセラミックス製の微細気泡散気管(4)
が設置されている。また、反応槽(3)の出口には、p
Hセンサー(21)、ORPセンサー(6)、DOセン
サー(8)が設置されている。反応槽(3)に排水の横
流れ方向に設置された紫外線照射ランプ(5)は、18
0〜400nmに波長域を持つ中圧紫外線ランプであ
る。
【0062】反応槽(3)には、半導体粉末添加装置
(13)から二酸化チタンの粉末を0.5g/l添加し
ている。反応槽(3)は、下記のように制御される。ま
ず、反応槽(3)のpHが6になるように、薬注ポンプ
(24)の回転数を制御し、20%の硫酸水溶液を注入
した。反応槽(3)のDOは2mg/l未満にならない
ように、補助ブロア(11)により制御した。反応槽
(3)のORPは、pH制御値が5であることから、+
300mV(Ag/AgCl電極基準)に設定し、ブロ
ア(12)を制御した。
【0063】塩化第二鉄については、無添加の場合と2
0mg−Fe/l添加した場合とを比較した。排水は、
反応槽(3)での紫外線照射時間が0.5〜3hとなる
ように変動させ通水し、処理性能を評価した。表1に、
処理水質の経時変化を示す。排水は、CODが平均50
mg/lであったが、紫外線照射時間の増大と共にCO
Dは減少した。紫外線照射時間が3hの場合、反応槽
(3)の出口付近では、処理水のCODは30mg/l
以下と良好であった。
【0064】なお、反応槽(3)でpH調整を行わず紫
外線照射を行った場合、排水の有機物酸化速度が低下し
た。反応槽(3)の出口付近では、処理水のCODは3
0mg/l以下とならず、反応槽(3)での紫外線照射
時間が8h以上必要と考えられた。また、波長域が25
4nmの短波長の低圧紫外線ランプを用いる方法では、
排水中の難分解性有機物を分解するのはかなり困難であ
った。排水の紫外線吸収域は、220〜400nmの波
長域にあったため、中圧紫外線ランプを使用することが
望ましかった。
【0065】更に、塩化第二鉄を添加することにより、
反応速度が向上した。図8に示すように、反応時間1h
で処理水のCODは30mg/l以下となった。このよ
うに、pHを低下させ、DO、ORPを適切な値に制御
することにより、従来法よりも処理効率を向上できる。
【0066】
【表1】
【0067】〔実施例4〕第2発明の方法を、難分解性
の着色性有機物を含む皮革工場排水が流入する下水処理
の活性汚泥処理水に適用した例について説明する。皮革
工場排水は、最初沈殿池でSSを除去した後、都市下水
と混合され、活性汚泥処理し、更に、砂濾過を経た後、
図5に示す紫外線照射排水処理装置で処理される。この
排水処理装置に流入する排水は、TOCが平均60mg
/l、BODは平均10mg/l、CODは平均50m
g/l、色度が60度、NO2 −Nが16mg/l残留
している。pHは平均7.0である。
【0068】図5の紫外線照射排水処理装置を用いた。
この排水は、還元性無機化合物であるNO2 −Nを16
mg/l含んでいる。そのため、反応槽(3)に過酸化
水素(H2 2 )を20mg−O/lとなるように添加
した。また、反応槽(3)のDOを2mg/l以上に維
持し、触媒として二酸化チタンを0.5g/l添加し
た。更に反応槽のpHは4になるように、薬注ポンプ2
4の回転数を制御し、10%の硫酸水溶液を注入した。
【0069】その結果、H2 2 添加により、COD、
色度の除去効率が飛躍的に向上した。例えば色度は、H
2 2 無添加の場合は反応時間が1.5hで60度から
20度まで低下したが、H2 2 を添加すると30分で
60度から20度まで低下した。このように、H2 2
添加により、反応速度を飛躍的に向上できる。
【0070】
【発明の効果】本発明により、従来の紫外線照射法より
も、排水中に含まれる有機物や還元性硫黄化合物などの
COD成分やBOD成分を効率的に酸化分解し、排水中
のCODやBODを削減できる。更に、従来の二酸化チ
タン添加紫外線法よりも、排水中に含まれる有機物や着
色成分等を効率的に酸化分解し、排水中のCOD、BO
Dに加え更に色度を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明を実施する処理装置の1例を示す
概要図。
【図2】本願第1発明の紫外線照射処理における処理水
のCODと反応槽のORPの時間経過を示す図。
【図3】本願第1発明の紫外線照射処理における反応槽
のDOとCOD除去速度との関係を示す図。
【図4】本願第1発明による反応槽での水理学的滞留時
間と処理水中のCODとの関係を示す図。
【図5】本願第2発明を実施する処理装置の1例を示す
概要図。
【図6】本願第2発明の紫外線処理における反応槽のp
Hと処理水質(色度:波長260nmにおける吸光度)
との関係を示す図。
【図7】本願第2発明の紫外線処理における反応槽のO
RP制御値とpH制御値との関係を示す図。
【図8】本願第2発明における塩化第二鉄の添加効果を
示す図。
【符号の説明】
1…排水槽 2…排水供給ポンプ 3…反応槽 4…散気管 5…紫外線ランプ 6…ORPセンサー 7…ORP制御装置 8…DOセンサー 9…DO制御装置 10…ルーツブロア 11…予備ブロア 12…処理水槽 13…半導体粉末添加装置 16…凝集剤 17…薬注ポンプ 21…pHセンサー 22…pH制御装置 23…pH調整剤 24…薬注ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/78 C02F 1/78

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応槽において排水に紫外線を照射して
    排水を処理する方法において、反応槽の溶存酸素(D
    O)を制御することを特徴とする排水の処理方法。
  2. 【請求項2】 反応槽において排水に紫外線を照射して
    排水を処理する方法において、反応槽のエアレーション
    により反応槽の溶存酸素(DO)を2mg/l以上に制
    御することを特徴とする請求項1に記載の排水の処理方
    法。
  3. 【請求項3】 反応槽において排水に紫外線を照射して
    排水を処理する方法において、反応槽のエアレーション
    量および紫外線照射量の少なくとも一方を、反応槽およ
    び処理水槽の少なくとも一方の酸化還元電位(ORP)
    により制御することを特徴とする排水の処理方法。
  4. 【請求項4】 反応槽において排水に紫外線を照射して
    排水を処理する方法において、反応槽の溶存酸素(D
    O)を制御するとともに、反応槽のエアレーション量お
    よび紫外線照射量の少なくとも一方を反応槽および処理
    水槽の少なくとも一方の酸化還元電位(ORP)により
    制御することを特徴とする排水の処理方法。
  5. 【請求項5】 反応槽において排水に紫外線を照射して
    排水を処理する方法において、反応槽の溶存酸素(D
    O)を2mg/l以上に制御するとともに、反応槽のエ
    アレーション量および紫外線照射量の少なくとも一方
    を、反応槽および処理水槽の少なくとも一方の酸化還元
    電位(ORP)を+100〜+200mV(Ag/Ag
    Cl電極基準)以上になるよう制御することを特徴とす
    る排水の処理方法。
  6. 【請求項6】 反応槽に照射される紫外線の波長域が、
    180から400nmであることを特徴とする請求項1
    ないし5のいづれかに記載の排水の処理方法。
  7. 【請求項7】 反応槽に半導体粉末を0.05〜2.0
    g/l添加することを特徴とする請求項1ないし6のい
    づれかに記載の排水の処理方法。
  8. 【請求項8】 反応槽に次亜塩素酸ソーダ、過酸化水
    素、オゾンの何れか一種以上を添加することを特徴とす
    る請求項1ないし7のいづれかに記載の排水の処理方
    法。
  9. 【請求項9】 反応槽において半導体粉末を用いエアレ
    ーションを行いながら排水に紫外線を照射して排水を処
    理する方法において、溶存酸素(DO)を2mg/l以
    上に保つとともに反応槽のpHを7以下に制御すること
    を特徴とする排水の処理方法。
  10. 【請求項10】 反応槽のエアレーション量および紫外
    線量の少なくとも一方を、反応槽および処理水槽の少な
    くとも一方の酸化還元電位(ORP)を反応槽のpHに
    対応した酸化還元電位(ORP)値により制御すること
    を特徴とする請求項9記載の排水の処理方法。
  11. 【請求項11】 反応槽に塩化第二鉄を5〜40mg/
    l添加することを特徴とする請求項1から10までのい
    ずれか1項記載の排水の処理方法。
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