JPH1034244A - 板材のロール成形方法 - Google Patents

板材のロール成形方法

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JPH1034244A JP19802396A JP19802396A JPH1034244A JP H1034244 A JPH1034244 A JP H1034244A JP 19802396 A JP19802396 A JP 19802396A JP 19802396 A JP19802396 A JP 19802396A JP H1034244 A JPH1034244 A JP H1034244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、第1のロールと第2のロールとの
間に板材を連続的に供給して円弧部の両側に鈍角状の折
曲部を形成する板材のロール成形方法に関し、皺,歪み
等の変形あるいは亀裂を発生することなく板材を折曲す
ることを目的とする。 【解決手段】 第1のロール31と第2のロール33と
の間に板材39を連続的に供給して前記板材39を円弧
状に変形するとともに、この円弧部41の両側に鈍角状
の折曲部43を形成する板材のロール成形方法におい
て、前記第1のロール31と第2のロール33により、
前記板材39の前記折曲部43の折曲点45を、前記第
1のロール31および第2のロール33の回転中心軸3
5,37に垂直な同一垂直線55上においてのみ押圧し
て塑性変形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1のロールと第
2のロールとの間に板材を連続的に供給して円弧部の両
側に鈍角状の折曲部を形成する板材のロール成形方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラジエータ,コンデンサ
等の熱交換器に使用される熱交換器用チューブとして、
例えば、特開昭63−242432号公報に開示される
ものが知られている。図4は、この公報に開示される熱
交換器用チューブを示すもので、この熱交換器用チュー
ブ11は、表面にろう材がクラッドされたアルミニウム
製の板材13の両端部を、ロール成形により同一方向に
折り曲げ折曲部13aを形成し、次に、折曲部13aを
当接した状態で内側に突出させた後、折曲部13aを相
互にろう付けして形成されている。
【0003】そして、この熱交換器用チューブでは、折
曲部13aの折曲点13bを直角に形成しているため、
図5に示すように、座板15のチューブ穴15aに嵌合
した時に、チューブ穴15aとの間に空間が形成される
ことがなく、熱交換器用チューブ11をチューブ穴15
aに確実にろう付けすることができる。すなわち、図に
2点鎖線で示したように、折曲部13aの折曲点13b
が円弧状に形成されると、チューブ穴15aと熱交換器
用チューブ11との間に空間17が形成され、熱交換器
用チューブ11をチューブ穴15aに確実にろう付けす
ることが困難になる。
【0004】図6は、上述した折曲部13aのロール成
形方法を示すもので、この成形方法では、先ず(a)に
示すように、第1段の第1のロール19と第2のロール
21との間に板材13が連続的に供給され、板材13が
円弧状に変形され、同時に円弧部23の両側に鈍角状の
折曲部25が形成される。
【0005】次に、(b)に示すように、第2段の第1
のロール19Aと第2のロール21Aとの間に板材13
が連続的に供給され、板材13の円弧部23aの曲率が
増大され、同時に円弧部23aの両側の折曲部25aの
折曲角度が減少される。そして、最後に、第3段の第1
のロール27と第2のロール29との間に板材13が連
続的に供給され、板材13の円弧部23aが平面状の平
面部23bにされ、同時に円弧部23aの両側の折曲部
25aが直角に折曲され直角折曲部25bとされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のロール成形方法では、図7に示すように、第
1のロール19と第2のロール21との間隔Wを板材1
3の板厚より小さくしているため、板材13の全体に
皺,歪み等の変形あるいは亀裂が発生するという問題が
あった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題を解決したも
ので、皺,歪み等の変形あるいは亀裂を発生することな
く板材を折曲することができる板材のロール成形方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の板材のロール
成形方法は、第1のロールと第2のロールとの間に板材
を連続的に供給して前記板材を円弧状に変形するととも
に、この円弧部の両側に鈍角状の折曲部を形成する板材
のロール成形方法において、前記第1のロールと第2の
ロールにより、前記板材の前記折曲部の折曲点を、前記
第1のロールおよび第2のロールの回転中心軸に垂直な
同一垂直線上においてのみ押圧して塑性変形することを
特徴とする。
【0009】請求項2の板材のロール成形方法は、請求
項1記載の板材のロール成形方法において、前記第1の
ロールには前記折曲点に対応する位置に前記第2のロー
ル側に突出する凸部が形成され、前記第2のロールには
前記凸部に対応する位置に凹部が形成され、前記凸部の
頂点と前記凹部の頂点とが、前記第1のロールおよび第
2のロールの回転中心軸に垂直な同一垂直線上に位置さ
れていることを特徴とする。
【0010】請求項3の板材のロール成形方法は、請求
項1または2記載の板材のロール成形方法において、前
記第1のロールおよび第2のロールが複数段配置され、
前記折曲部の角度が順次小さくされることを特徴とす
る。請求項4の板材のロール成形方法は、請求項1ない
し3のいずれか1項記載の板材のロール成形方法におい
て、前記板材の折曲部を所定の角度に折曲した後、前記
折曲部をロール成形により直角に折曲することを特徴と
する。
【0011】請求項5の板材のロール成形方法は、請求
項1ないし4のいずれか1項記載の板材のロール成形方
法において、前記板材は、ろう材層が形成されるアルミ
ニウムのクラッド材からなる熱交換器チューブ用板材で
あることを特徴とする。
【0012】(作用)請求項1の板材のロール成形方法
では、板材の折曲点が、第1のロールおよび第2のロー
ルの回転中心軸に垂直な同一垂直線上においてのみ押圧
され、これにより折曲点が塑性変形され折曲部が形成さ
れる。
【0013】請求項2の板材のロール成形方法では、第
1のロールに形成される凸部の頂点と第2のロールに形
成される凹部の頂点とが、同一垂直線上に位置され、凸
部の頂点およびこの近傍と凹部の頂点およびこの近傍に
より、板材の折曲点が押圧される。請求項3の板材のロ
ール成形方法では、複数段にわたって配置される第1の
ロールおよび第2のロールにより折曲部の角度が順次小
さくされる。
【0014】請求項4の板材のロール成形方法では、板
材の折曲部を所定の角度に折曲した後に、折曲部がロー
ル成形により直角に折曲される。請求項5の板材のロー
ル成形方法では、板材が、ろう材層が形成されるアルミ
ニウムのクラッド材からなる熱交換器チューブ用板材と
される。そして、板材の両端部をロール成形により同一
方向に折り曲げ折曲部を形成し、次に、折曲部を当接し
た状態で内側に突出させた後、折曲部を相互にろう付け
することにより熱交換器用チューブが製造される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。図1は、本発明の板材のロール
成形方法の一実施形態を示しており、図において符号3
1および33は、第1のロールおよび第2のロールを示
している。第1のロール31および第2のロール33
は、回転中心軸35,37を平行に配置されている。
【0016】第1のロール31と第2のロール33との
間には、表面にろう材層が形成されるアルミニウムのク
ラッド材からなる熱交換器チューブ用の板材39が位置
されている。この板材39は、第1のロール31と第2
のロール33との間に連続的に供給され、第1のロール
31と第2のロール33により円弧部41が形成され、
同時に、円弧部41の両側に鈍角状の折曲部43が形成
される。
【0017】第1のロール31には、折曲部43の折曲
点45に対応する位置に、第2のロール33側に突出す
る凸部47が形成されており、これ等の凸部47の間に
は、第1の円弧面49が凹状に形成されている。また、
第2のロール33には凸部47に対応する位置に凹部5
1が形成され、これ等の凹部51の間には、第2の円弧
面53が凸状に形成されている。
【0018】そして、凸部47の頂点P1と凹部51の
頂点P2とが、第1のロール31および第2のロール3
3の回転中心軸35,37に垂直な同一垂直線55上に
位置されている。また、第1のロール31に形成される
第1の円弧面49の曲率は、第2のロール33に形成さ
れる第2の円弧面53の曲率より大きくされ、板材39
と第1のロール31との間に逃げ空間S1が形成されて
いる。
【0019】さらに、第1のロール31の凸部47の折
曲部形成面57と、第2のロール33の凹部51の折曲
部形成面59の間隔は外側に向けて増大され、板材39
と第1のロール31との間に逃げ空間S2が形成されて
いる。上述した板材のロール成形方法では、板材39の
折曲点45が、第1のロール31および第2のロール3
3の回転中心軸35,37に垂直な同一垂直線55上に
おいてのみ押圧され、これにより折曲点45が塑性変形
され折曲部43が形成される。
【0020】なお、この実施形態では、板材39の板厚
は、例えば0.2〜0.5mmであり、折曲点45では押
圧による塑性変形により10%程度肉厚が減少した。ま
た、上述した板材のロール成形方法では、板材39が第
2のロール33の第2の円弧面53および折曲部形成面
59に沿って非拘束状態で自然に変形し板材39に円弧
部41および折曲部43が形成される。
【0021】そして、上述した板材のロール成形方法で
は、板材39の折曲点45を、第1のロール31および
第2のロール33の回転中心軸35,37に垂直な同一
垂直線55上においてのみ押圧して折曲点45を塑性変
形するようにしたので、折曲点45を円弧状にすること
なく板材39を折曲することができる。また、板材39
が第1のロール31および第2のロール33により折曲
点45以外では押圧されないため、折曲点45以外では
非拘束状態であり、板材39に皺等の変形が発生するこ
とを確実に防止することができる。
【0022】さらに、上述した板材のロール成形方法で
は、第1のロール31に形成される凸部47の頂点P1
と第2のロール33に形成される凹部51の頂点P2と
を、第1のロール31および第2のロール33の回転中
心軸35,37に垂直な同一垂直線55上に位置したの
で、折曲点45を円弧状にすることなく板材39を容
易,確実に折曲することができる。
【0023】図2は、上述した板材のロール成形方法を
用いて製造された熱交換器用チューブを示すもので、こ
の熱交換器用チューブは、表面にろう材層がクラッドさ
れたアルミニウム製の板材39の両端部を、上述したロ
ール成形方法により同一方向に直角に折り曲げ直角折曲
部61を形成し、次に、直角折曲部61を当接した状態
で内側に突出させた後、直角折曲部61を相互にろう付
けして形成されている。
【0024】図3は、上述した板材39の両端部を同一
方向に直角に折り曲げ直角折曲部61を形成する工程を
示しており、この工程では、先ず、2段にわたって配置
される第1のロール31,31Aおよび第2のロール3
3,33Aにより折曲部43,43Aの角度が順次小さ
くされる。なお、この実施形態では、第1のロール3
1,31Aおよび第2のロール33,33Aが2段配置
され、折曲部43,43Aの角度が順次小さくされる
が、3段以上にわたって第1のロールおよび第2のロー
ルを配置し、折曲部の角度を順次小さくするようにして
も良い。
【0025】図3の(b)では(a)に比較して、第1
のロール31Aの凸部47Aおよび第2のロール33A
の凹部51Aの角度が小さくされている。また、(b)
では(a)に比較して、第1のロール31Aおよび第2
のロール33Aの第1の円弧面49Aおよび第2の円弧
面53Aの曲率が大きくされている。
【0026】そして、この工程では、(b)に示したよ
うに板材39の折曲部43Aを所定の角度に折曲した後
に、(c)に示すように折曲部43Aが第1のロール6
3および第2のロール65により直角に折曲され直角折
曲部61が形成される。
【0027】この実施形態では、第1のロール63の端
部には押圧面63aが形成され、この押圧面63aによ
り折曲部43Aの端面を押圧することにより直角折曲部
61の折曲点67の円弧部をより確実に小さくすること
ができる。なお、このように押圧面63aにより折曲部
43Aの端面を押圧すると、板材39の板厚のバラツキ
により皺等の変形が生じることがあり、皺等の変形が生
じる場合には、押圧面63aを設けずに折曲部43Aの
端面を非拘束状態にするのが望ましい。
【0028】なお、上述した実施形態では、アルミニウ
ム製の板材39の折曲に本発明を適用した例について説
明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるもので
はなく、例えば、銅,鉄等の板材の折曲にも適用するこ
とができる。また、上述した実施形態では、熱交換器用
チューブの製造に本発明を適用した例について説明した
が、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、板材の両端部の折曲に広く適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の板材のロ
ール成形方法では、板材が第1のロールおよび第2のロ
ールにより折曲点以外では押圧されないため、折曲点以
外では非拘束状態であり、板材に皺,歪み等の変形ある
いは亀裂が発生することを確実に防止することができ
る。
【0030】また、板材の折曲点を、第1のロールおよ
び第2のロールの回転中心軸に垂直な同一垂直線上にお
いてのみ押圧して折曲点を塑性変形するようにしたの
で、折曲点を円弧状にすることなく板材を折曲すること
ができる。請求項2の板材のロール成形方法では、第1
のロールに形成される凸部の頂点と第2のロールに形成
される凹部の頂点とを、第1のロールおよび第2のロー
ルの回転中心軸に垂直な同一垂直線上に位置したので、
折曲点を円弧状にすることなく板材を容易,確実に折曲
することができる。
【0031】請求項3の板材のロール成形方法では、複
数段にわたって配置される第1のロールおよび第2のロ
ールにより折曲部の角度を順次小さくするようにしたの
で、折曲点に無理な応力を作用させることなく、板材を
所定の角度に折曲することができる。請求項4の板材の
ロール成形方法では、板材の折曲部を所定の角度に折曲
した後に、折曲部をロール成形により直角に折曲するよ
うにしたので、折曲点に円弧部の無い折曲部を確実に得
ることができる。
【0032】請求項5の板材のロール成形方法では、熱
交換器用チューブを容易,確実に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板材のロール成形方法の一実施形態を
示す説明図である。
【図2】図1の板材のロール成形方法を用いて折曲部を
形成された熱交換器用チューブを示す正面図である。
【図3】図2の熱交換器用チューブの折曲部のロール成
形工程を示す説明図である。
【図4】従来の熱交換器用チューブを示す正面図であ
る。
【図5】図4の熱交換器用チューブを座板のチューブ穴
に嵌挿した状態を示す説明図である。
【図6】図5の熱交換器用チューブの折曲部のロール成
形工程を示す説明図である。
【図7】図6の折曲工程を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】 31 第1のロール 33 第2のロール 35,37 回転中心軸 39 板材 41 円弧部 43 折曲部 45 折曲点 47 凸部 51 凹部 P1,P2 頂点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のロール(31)と第2のロール
    (33)との間に板材(39)を連続的に供給して前記
    板材(39)を円弧状に変形するとともに、この円弧部
    (41)の両側に鈍角状の折曲部(43)を形成する板
    材のロール成形方法において、 前記第1のロール(31)と第2のロール(33)によ
    り、前記板材(39)の前記折曲部(43)の折曲点
    (45)を、前記第1のロール(31)および第2のロ
    ール(33)の回転中心軸(35,37)に垂直な同一
    垂直線(55)上においてのみ押圧して塑性変形するこ
    とを特徴とする板材のロール成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の板材のロール成形方法に
    おいて、 前記第1のロール(31)には前記折曲点(45)に対
    応する位置に前記第2のロール(33)側に突出する凸
    部(47)が形成され、前記第2のロール(33)には
    前記凸部(47)に対応する位置に凹部(51)が形成
    され、前記凸部(47)の頂点(P1)と前記凹部(5
    1)の頂点(P2)とが、前記第1のロール(31)お
    よび第2のロール(33)の回転中心軸(35,37)
    に垂直な同一垂直線(55)上に位置されていることを
    特徴とする板材のロール成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の板材のロール成
    形方法において、 前記第1のロール(31)および第2のロール(33)
    が複数段配置され、前記折曲部(43)の角度が順次小
    さくされることを特徴とする板材のロール成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    板材のロール成形方法において、 前記板材(39)の折曲部(43)を所定の角度に折曲
    した後、前記折曲部(43)をロール成形により直角に
    折曲することを特徴とする板材のロール成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    板材のロール成形方法において、 前記板材(39)は、ろう材層が形成されるアルミニウ
    ムのクラッド材からなる熱交換器チューブ用板材である
    ことを特徴とする板材のロール成形方法。
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