JPH1034293A - 耐火物付着物酸素洗浄装置および耐火物交換装置のツール固定機構および付着物切削装置 - Google Patents

耐火物付着物酸素洗浄装置および耐火物交換装置のツール固定機構および付着物切削装置

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JPH1034293A
JPH1034293A JP18968096A JP18968096A JPH1034293A JP H1034293 A JPH1034293 A JP H1034293A JP 18968096 A JP18968096 A JP 18968096A JP 18968096 A JP18968096 A JP 18968096A JP H1034293 A JPH1034293 A JP H1034293A
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JP
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burner
oxygen
link
cutter
tool
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Application number
JP18968096A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Ishikawa
佳延 石川
Tadashi Munakata
正 宗像
Teruhiro Mizutari
彰宏 水足
Yoshikazu Kubo
吉一 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Toshiba Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアモータの単軸動作でも、上ノズルの孔の
傾斜方向に酸素の吹き付けを行うことができる耐火物付
着物酸素洗浄装置を提供する。 【解決手段】 酸素を送り凝固金属を燃焼させて吹き飛
ばす酸素洗浄バーナ121と、該バーナを支持し偏心揺
動するバーナ支持揺動機構と、該揺動機構を搭載するフ
レーム124と、該フレームを支持し洗浄部位に酸素洗
浄バーナを向けて停止させる移動位置決め機構125と
を備えた耐火物付着物酸素洗浄装置において、前記バー
ナ支持揺動機構は、前記酸素洗浄バーナを偏心揺動する
揺動機構と、該酸素洗浄バーナを支持する両端に2方向
に揺動自在な揺動軸を持つ3本以上のリンクからなるリ
ンク機構26とを備え、前記リンクの夫々の一端を前記
酸素洗浄バーナに連結し、その他端を前記フレームに連
結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取鍋や連続鋳造装
置における耐火物の交換装置に係り、特に取鍋や鉄鋼連
続鋳造システムのタンディッシュの流量制御装置におけ
る耐火物への付着物を酸素洗浄する耐火物付着物酸素洗
浄装置、種々のツールを取鍋や流量制御装置へ固定する
耐火物交換装置のツール固定機構、および耐火物への付
着物を切削除去する付着物切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば鉄鋼連続鋳造システムの1
タイプとして湾曲型が知られており、該湾曲型の鉄鋼連
続鋳造システムにはタンディッシュ内の溶鋼の流出量を
制御する流量制御装置が使用されている。そして、取鍋
(以下、レードルと記す)中の溶鋼は、流量制御装置を
構成する耐火物製の固定プレートと摺動プレートとを相
対運動させて、その流量を制御しながら両プレート上下
に配置された耐火物製のレードル・ノズル(上ノズルお
よび下ノズル)を介してタンディッシュに注がれる。タ
ンディッシュに注がれた溶鋼は、更にタンディッシュの
底に装着された別の流量制御装置の耐火物製のプレート
を介してモールドに供給される。
【0003】ここで、従来の流量制御装置を図9および
図10に基づいて説明する。図9に示すように、流量制
御装置100はレードル102およびタンディッシュ1
03の底部にそれぞれ設けられ、レードル102および
タンディッシュ103の溶鋼の流出量を制御する。な
お、流量制御装置は同一構成であるので、レードル10
2の流量制御装置100のみを説明し、タンディッシュ
103の流量制御装置の説明は省略する。
【0004】図10に示すように、レードル102の底
部内側にはブロック状の耐火煉瓦105に囲まれた中空
円筒状の羽口ブロック104が配置され、該羽口ブロッ
ク104の内側にはモルタル106を介して上ノズル1
07が装着されている。羽口ブロック104等の下方に
流量制御装置100が設置されている。
【0005】流量制御装置100には、耐火物製の固定
プレート(上プレート)108aと摺動プレート(下プ
レート)108bとが収納され、該固定プレート108
aと摺動プレート108bはバネ部材(図示せず)によ
り互いの面に対して圧着付勢されている。摺動プレート
108bはスライダ109の中に収納され、スライダ1
09の一端にはシリンダ110が接続されている。シリ
ンダ110の駆動によってスライダ109と摺動プレー
ト108bとがスライドする。摺動プレート108bを
スライダ109に収納した後、流量制御装置100の本
体前面に開閉自在に配置されたカバー111を閉じて、
バネ部材(図示せず)の力で摺動プレート108bを固
定プレート108aに圧着付勢する。
【0006】該カバー111には耐火物からなる下ノズ
ル112および該下ノズル112を保護するバヨネット
113が外嵌して取り付けられている。ところで、耐火
物(上ノズル107、固定プレート108a、摺動プレ
ート108bおよび下ノズル112)は溶鋼が流れる
等、過酷な状態で使用されるために浸食が激しく痛みや
すい。
【0007】そのため、これら耐火物は頻繁に交換する
必要があるが、この交換は、鉄鋼連続鋳造システムの熱
効率上、レードル102を冷却せずに連続的熱間で行う
ことがある。即ち、交換時間を短縮することによりレー
ドル102およびタンディッシュ103の使用効率を向
上する目的のために、レードル102から流量制御装置
100を取り外すことなく、作業者が手作業で熱間状態
のレードル102からノズルやプレート等の耐火物を取
り外し、新しいものに交換していた。
【0008】この交換作業は、鉄鋼連続鋳造中、溶鋼が
満填されたレードル102と、空になったレードル10
2とを交換し、空になったレードル102を交換位置ま
で搬送する。次いで、図11に示すように、空のレード
ル102を傾転装置(図示せず)により90度傾転させ
てレードル102の底に残った溶鋼のスラブを廃屑し、
該レードル102の底部に設置された流量制御装置10
0を90度傾転した状態にする。
【0009】この傾転状態で、作業者はシリンダ110
の駆動によってスライダ109を操作し、摺動プレート
108bを固定プレート108aに対して全開の状態に
する。この全開状態で、酸素によって耐火物の中空円筒
状の孔内部Hに残存する溶鋼を燃焼溶解して吹き飛ばす
酸素洗浄を行う。
【0010】次いで、バヨネット113の突起部(図示
せず)をハンマ等で叩いて外し、治工具を使って下ノズ
ル112,摺動プレート108b,固定プレート108
aと順次取り外していく。途中、下ノズル112と摺動
プレート108bとの間の目地部に焼き付いたモルタル
(図示せず)や目地部に染み出た溶鋼は、ハツリ工具等
を用いて剥離除去する。
【0011】また、上ノズル107と羽口ブロック10
4の目地部にも焼き付いたモルタル106や目地部に染
み出た溶鋼があり、新しい上ノズルを装填するためには
ハツリ工具等を用いて剥離除去する。また、上ノズル1
07の浸食は、他の耐火物に比べて遅いためにその交換
頻度は低いが、該上ノズル107を交換するときには、
押し抜き装置で押出除去するか、若しくは破砕装置で分
解除去する。
【0012】前述のような交換作業中には、レードル1
02内から熱風,粉塵,ガス等が流体流出口(孔内部
H)に向けて噴出し、作業者の作業環境が良くなかっ
た。
【0013】そこで、近年、これら一連の耐火物交換作
業の機械化が進められ、各種作業用ツールを順次交換し
て作業位置にロボットで運搬し、各種ツールを(場合に
よってはロボットの運搬力も)使用して交換作業を行う
耐火物交換装置が開発されている。
【0014】例えば、前述の酸素洗浄において下ノズル
112側から耐火物の孔内部Hに酸素を吹き付ける場合
に用いる耐火物交換装置として、図12に示す耐火物付
着物酸素洗浄装置120がある。耐火物付着物酸素洗浄
装置120は、燃料を拡散燃焼して種火とし、該種火の
炎で消費されない量の酸素を送り、耐火物に凝固した凝
固金属を燃焼させて吹き飛ばす酸素洗浄バーナ121
と、酸素洗浄バーナ121に取り付けた吹き返し防止用
のシールド122と、酸素洗浄バーナ121を支持して
偏心揺動するバーナ支持揺動機構123と、バーナ支持
揺動機構123を搭載するフレーム124と、フレーム
124を支持し洗浄部位に酸素洗浄バーナ121を向け
て停止する移動位置決め機構125とを具備している。
【0015】移動位置決め機構125は、レール125
a上を左右移動可能な車輪125bと、ジャッキアップ
装置125cで上下動作可能なパンタグラフ機構125
dと、前後動作可能なリニヤガイド125eとを備えて
構成され、三次元的な位置決めを可能にしている。バー
ナ支持揺動機構123は、酸素洗浄バーナ121の中心
軸線上を揺動中心として上下左右に揺動自在に支持する
ジンバル支持機構126と、酸素洗浄バーナ121を偏
心揺動する揺動機構127とを備えて構成されている。
【0016】揺動機構127は、揺動機構本体127a
と、揺動機構本体127aに回転自在に支持された回転
プレート127bと、酸素洗浄バーナ121をローラで
支持し、回転プレート127bの偏心摺動部を摺動する
バーナ支持プレート127cとを有している。揺動機構
127の駆動系は、揺動機構本体127aに取り付けら
れたエアモータ127dでスプロケット127eを回転
して噛み合うピンギヤを取り付けた回転プレート127
bを駆動し、揺動機構本体127aの常通ポート127
fを介して回転中の回転プレート127bの吸気口にエ
アを供給し、回転プレート127bに取り付けたバネ復
元機構付きエアシリンダ127gにエアを供給してバー
ナ支持プレート127cを押し引きして酸素洗浄バーナ
121を偏心させたり、中央にバネ復元させたりするこ
とが可能である。
【0017】酸素洗浄バーナ121はジンバル支持機構
126で支持されているので、偏心させると二点鎖線で
示すような傾きとなり、回転プレート127bを駆動す
るとジンバル支持機構126の中心を頂点として、酸素
洗浄バーナ121は円錐揺動する。
【0018】また、耐火物交換装置に使用するツールの
例としては、凝固物の剥離除去作業を行う場合における
ハツリ工具やカッタ工具等の力を必要とするツールがあ
る。かかる場合には、図13に示すツール本体131よ
り突き出たピン132,133を、レードルや流量制御
装置100へ差し込んで作業反力を得るようにした耐火
物交換装置のツールが提案されている。更に、上ノズル
107(図10参照)を交換するときに、上ノズル10
7を押出除去または破砕分解除去した後に、羽口ブロッ
ク104との目地部に焼き付いたモルタルや目地部に染
み出て凝固した溶鋼をカッタ工具を用いて剥離除去する
場合がる。
【0019】かかる場合には、図13に示す付着物切削
装置130のような、耐火物交換装置に用いることがで
きるツールが提案されている。付着物切削装置130の
動作軸としては、カッタ135を回転駆動するカッタ回
転駆動装置136と、カッタ135を前後に押し引きす
るカッタ送り駆動装置137とがある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
耐火物付着物酸素洗浄装置,耐火物交換装置のツール固
定機構,付着物切削装置等には次のような欠点〜が
あった。 耐火物の交換作業を機械化する場合には、前述の耐
火物を単に搬送するツールだけでは一連の各種作業を完
了させることができない。即ち、酸素洗浄作業の如く作
業者が所定技量を必要とする作業や、ハツリ工具を用い
た剥離除去作業等の力を必要とする作業もあり、また工
具に対する熱対策も必要である。
【0021】例えば、前記図11,図12に示す状態で
下ノズル112側から耐火物の孔内部Hに酸素を吹き付
けて酸素洗浄を行う場合、酸素を単順に真直ぐに吹き付
けるだけの風量を上げれば上ノズル107の途中まで洗
浄できるが、上ノズル107から羽口ブロック104側
へと奥に行くほど孔は広がっているので、上ノズル10
7の羽口ブロック104への取り付け端面の洗浄は十分
には行えない。この場合には、酸素洗浄バーナ121は
風を巻き付けるように上ノズル107の孔の傾斜方向に
酸素を吹き付けるので、仮想点128を頂点とした円錐
揺動をする必要がある。酸素洗浄バーナ121は誘引ガ
ス(酸素)および燃焼ガス(種火)を吹き出して洗浄す
るので、動作軸の駆動機器には火花防止対策の必要があ
る。
【0022】例えば、図12に示した耐火物付着物酸素
洗浄装置120で酸素洗浄バーナ121を仮想点128
を頂点とした円錐揺動させるには、防爆の電動モータを
用いた多軸同期制御を必要としていた。
【0023】 ハツリ工具やカッタ工具等の力を必要
とするツールを用いた剥離除去作業を行う場合には、図
13に示すように、ツール本体へ伝わる作業反力を受け
るのに、ツール本体より突き出たピン132,133を
レードル102や流量制御装置100へ差し込んだだけ
では、ツールが振動して剥離除去作業が不完全になるこ
とがあり、ツールの作業反力をロボットでしっかりと受
け止めるには、大型工作機械に匹敵する頑強な構造のロ
ボットが必要であった。
【0024】 上ノズル107を交換するときに(図
10参照)、上ノズル107を押出除去もしくは破砕分
解除去した後に、羽口ブロック104との目地部に焼き
付いたモルタル106や目地部に染み出た溶鋼をカッタ
工具を用いて剥離除去する場合、羽口ブロック104は
熱間状態のレードル102内部で該羽口ブロック104
の表面は非常に高温であり、カッタ工具の切削チップの
消耗は著しいので、カッタの交換が頻繁に必要であっ
た。
【0025】切削中のチップ冷却には難燃性であっても
切削油を用いることはできない。切削中のカッタの冷却
は、冷却媒体が「水の場合」には気化による吹き返しの
ために、また冷却媒体が「水蒸気の場合」には大きな加
工圧による遮蔽のために、通常の切削加工の切削油とは
異なり冷却媒体が切削面へ侵入できず不可能である。
【0026】そこで、本発明の第1の目的は、エアモー
タの単軸動作でも、上ノズルの孔の傾斜方向に酸素の吹
き付けを行うことができる耐火物付着物酸素洗浄装置を
提供することである。
【0027】また、本発明の第2の目的は、ハツリ工具
やカッタ工具等の力を必要とするツールを用いた剥離除
去作業を行う場合、ツール本体をレードルや流量制御装
置へしっかりと固定して、ツール本体へ伝わる作業反力
を受けることができ、且つロボットに伝わる振動等の過
大な力を軽減することができる耐火物交換装置のツール
固定機構を提供することである。
【0028】更に、本発明の第3の目的は、カッタ工具
の切削チップを切削中に間欠冷却して、切削チップの消
耗を抑える付着物切削装置を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、酸素を送り凝固金属を燃焼さ
せて吹き飛ばす酸素洗浄バーナと、該酸素洗浄バーナを
支持し偏心揺動するバーナ支持揺動機構と、該バーナ支
持揺動機構を搭載するフレームとを備えた耐火物付着物
酸素洗浄装置において、前記バーナ支持揺動機構は、前
記酸素洗浄バーナを偏心揺動する揺動機構と、該酸素洗
浄バーナを支持する両端に2方向に揺動自在な揺動軸を
持つ3本以上のリンクからなるリンク機構とを備え、前
記リンクの夫々の一端を前記酸素洗浄バーナに連結し、
その他端を前記フレームに連結したことを特徴とする。
【0030】請求項1記載の発明によれば、バーナ支持
揺動機構で酸素洗浄バーナを揺動すると、酸素洗浄バー
ナはリンク機構の作用により吹き付ける前方の基準点
(目標点)を中心に揺動し、孔の奥の傾斜部を酸素洗浄
する場合、酸素洗浄バーナを傾斜に合わせて揺動でき
る。
【0031】また、請求項2記載の発明は、前記リンク
機構のリンクの端の揺動軸の位置を移動させる揺動軸位
置変更機構またはリンクの長さを変更させるリンク長変
更機構の少なくともいずれか一方を備え、前記リンク機
構のリンクが目標とする目標点の位置を前後に変更可能
にしたことを特徴とする。請求項2記載の発明によれ
ば、揺動軸位置変更機構またはリンク長変更機構を動作
させて、酸素洗浄バーナが吹き付ける揺動中心を移動さ
せ、リンク機構のリンクが目標とする目標点の位置を前
後に変更可能にする。
【0032】また、請求項3記載の発明は、酸素を送り
凝固金属を燃焼させて吹き飛ばす酸素洗浄バーナと、該
酸素洗浄バーナを支持し偏心揺動するバーナ支持揺動機
構と、該バーナ支持揺動機構を搭載するフレームとを備
えた耐火物付着物酸素洗浄装置において、前記バーナ支
持揺動機構は、前記酸素洗浄バーナを偏心揺動する揺動
機構と、該酸素洗浄バーナの吹き付ける前方の目標点方
向に曲率半径中心が略一致する独立2方向の曲線ガイド
機構を備えてなるリンク機構とを備えたことを特徴とす
る。請求項3記載の発明によれば、リンク機構は独立2
方向の曲線ガイド機構により構成され、該独立2方向の
曲線ガイド機構により、酸素洗浄バーナは酸素洗浄バー
ナの吹き付ける前方の目標点方向に向けられる。
【0033】また、請求項4記載の発明は、種々の作業
用ツールを被作業物である耐火物を用いた装置に固定す
る耐火物交換装置のツール固定機構において、固定機構
本体と、該固定機構本体の支持点で一端が回転自在に支
持される短尺な支持リンクと、該支持リンクの他端の力
点で回転自在に連結され前記支持リンクとは逆側に折り
返してトグル機構を構成する長尺な引込リンクと、該引
込リンクと前記支持リンクとをトグルが解放される方向
に働くバネによるトグル復元機構と、該トグル復元機構
によりトグルが解放され過ぎない位置で相互に当接する
前記引込リンクと前記支持リンクとのいずれか一方に設
けた当接部位と、一端が前記トグル機構の力点もしくは
前記支持リンクの力点近傍に連結し他端が前記ツール側
に連結するトグル駆動装置とを備えたことを特徴とす
る。請求項4記載の発明によれば、トグル駆動装置一つ
のみで、ツールを作業対象に固定でき、かつトグル機構
は支持点回りに回転して退避もできる。
【0034】また、請求項5記載の発明は、目地部に焼
き付いた目地材や目地部に染み出て凝固した溶融金属を
カッタ工具を用いて剥離除去する付着物切削装置におい
て、切削装置本体と、該切削装置本体より主軸回りに駆
動力を与えられるカッタフレームと、前記装置本体に取
り付けられた固定歯車と、該固定歯車に噛み合い前記カ
ッタフレームに回転支持された1つ以上の遊星歯車と、
該遊星歯車に噛み合い前記カッタフレームに主軸回りに
回転支持された太陽歯車と、該太陽歯車に取り付けられ
たカムと、該カムに倣う1つ以上のカム倣いローラと、
該カム倣いローラが取り付けられ主軸に対する半径方向
に出入り自在に前記カッタフレームに支持された主軸に
対称配置で数量が偶数のカッタとを具備したことを特徴
とする。
【0035】また、請求項6記載の発明は、目地部に焼
き付いた目地材や目地部に染み出て凝固した溶融金属を
カッタ工具を用いて剥離除去する付着物切削装置におい
て、切削装置本体と、該切削装置本体より主軸回りに駆
動力を与えられるカッタフレームと、前記装置本体に取
り付けられた固定歯車と、該固定歯車に噛み合い前記カ
ッタフレームに回転支持された1つ以上の遊星歯車と、
該遊星歯車に取り付けられたカムと、該カムに倣うカム
倣いローラと、該カム倣いローラが取り付けられ主軸に
対する半径方向に出入り自在に前記カッタフレームに支
持された主軸に対称配置で数量が偶数のカッタとを具備
したことを特徴とする。請求項5または請求項6記載の
発明によれば、カッタはカムの動作で所定の時間間隔で
加工対象より退避し、カッタの切削面を冷却できる。
【0036】また、請求項7記載の発明は、前記切削装
置本体からカッタにかけて冷却媒体通過用の連通孔を形
成したことを特徴とする。請求項7記載の発明によれ
ば、切削装置本体からカッタまでに形成された連通孔に
冷却媒体を送り、冷却媒体で裏面より間接的に、もしく
は直接吹き付けてカッタの切削面を冷却する。
【0037】また、請求項8記載の発明は、目地部に焼
き付いた目地材や目地部に染み出て凝固した溶融金属を
カッタ工具を用いて剥離除去する付着物切削装置におい
て、切削装置本体と、該切削装置本体より主軸回りに駆
動力を与えられるカッタフレームと、前記装置本体に取
り付けられた固定歯車と、該固定歯車に噛み合い前記カ
ッタフレームに回転支持された1つ以上の遊星歯車と、
該遊星歯車に噛み合い前記カッタフレームの主軸より偏
心した偏心軸回りに回転支持された太陽歯車と、該太陽
歯車に取り付けられた軸対称形状の偏心カッタとを備え
たことを特徴とする。請求項8記載の発明によれば、偏
心カッタは加工面に接しない側まで回転し加工対象より
退避し、前記カッタの切削面を冷却できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態例
に基づいて説明する。なお、既に説明済みの部分と同一
部分には同一符号を付し、重複記載を省略する。
【0039】(1)第1実施形態例 図1は本実施形態例の耐火物付着物酸素洗浄装置20の
構成図であり、図2は該洗浄装置20の一部をなすリン
ク機構26の構成模式図である。本実施形態例は、従来
例(図12参照)と基本構成は同じであるが、バーナ支
持揺動機構23の構成の一部が相違する。図1に示すよ
うに、耐火物付着物酸素洗浄装置20は、酸素洗浄バー
ナ121とシールド122とバーナ支持揺動機構23と
フレーム124と移動位置決め機構125とを備えてい
る。
【0040】バーナ支持揺動機構23は、酸素洗浄バー
ナ121を支持するリンク機構26と、酸素洗浄バーナ
121を偏心揺動させる揺動機構127とを備えてい
る。酸素洗浄バーナ121は、リンク機構26により仮
想点(目標点)128を頂点として上下左右に揺動自在
に支持されている。
【0041】図2に示すように、リンク機構26は、酸
素洗浄バーナ121を支持する両端部に2方向に自在に
揺動する次に説明する揺動軸を持つ第1〜第3リンク2
6a,26b,26cを備えている。A1 ,A2 が第1
リンク26aの揺動軸であり、B1 ,B2 が第2リンク
26bの揺動軸であり、C1 ,C2 が第3リンク26c
の揺動軸である。第1〜第3リンク26a,26b,2
6cは、酸素洗浄バーナ121の吹き付ける前方の基準
点(仮想点,目標点)128方向に略向けられると共
に、第1〜第3リンク26a,26b,26cの夫々の
一端は酸素洗浄バーナ121に連結され、他端はフレー
ム124に連結されている。
【0042】また、基準点128の位置を移動させる機
能を有する基準点位置移動機能部40(40a,40
b)は、第1,第2リンク26a,26bの揺動軸A1
,B1の位置を変更させることが可能な揺動軸位置変更
機構40aと、第3リンク26cの長さを変更すること
が可能なリンク長変更機構40bとにより構成されてい
る。これら変更機構40a,40bは、両者を同時に動
作させても良く、またはいずれか一方のみを動作させて
も良い。
【0043】揺動軸位置変更機構40aは、位置調整用
のスクリュー41aからなる揺動軸D1 と、スクリュー
41a上に配置されたナット42aと、スクリュー41
aに直結されたスクリュー駆動モータM1とからなる部
分と、スクリュー41bからなる揺動軸E1 と、スクリ
ュー41b上に配置されたナット42bと、スクリュー
41bに直結されたスクリュー駆動モータM2とからな
る部分とにより構成されている。リンク長変更機構40
bは、第3リンク26c上でベアリング44に支持され
たネジ43と、該ネジ43に噛み合うナット45と、ギ
ヤ46を介してナット45に連結されるナット駆動モー
タM3とからなる。
【0044】次に、リンク機構26の動作を説明する。
図2において、第1〜第3リンク26a,26b,26
cに支持された酸素洗浄バーナ121の動きは、基準点
(目標点)128を略中心とした揺動となる(符号P,
Q)。この揺動P,Qにより第3リンク26cは捩じら
れるので、該捩じりを吸収する回転軸を設ける必要があ
るが、ナット45を支持するベアリング44がその機能
をなす。
【0045】図1において、揺動機構127のバネ復元
機能付きのエアシリンダ127gにより酸素洗浄バーナ
121を偏心させると、酸素洗浄バーナ121はリンク
機構26により支持されているので、吹き付ける前方の
基準点(目標点)128を中心に二点鎖線に示すような
傾きとなり、エアモータ127dでスプロケット127
eを回転して酸素洗浄バーナ121を円錐揺動できる。
揺動機構127は従来例の動作と同じなので、詳細説明
を割愛する。
【0046】また、図2において、スクリュー駆動モー
タM1,M2を駆動してスクリュー41(41a,41
b)を回転してリンク機構26の揺動軸A1 ,B1 の位
置を動かす。また、ナット駆動モータM3を駆動してギ
ヤ46を介してベアリング44支持されたナット45を
回転して第3リンク26cの長さを変える。
【0047】以上のように、基準点位置移動機能部40
により、第1〜第3リンク26a,26b,26cによ
り向けさせられている基準点(目標点)128の位置を
前後に変更することができる。なお、スクリュー駆動モ
ータM1,M2およびナット駆動モータM3が防爆モー
タでない場合においては、酸素洗浄を一旦停止した後に
基準点(目標点)128の位置を変更すれば、安全に作
業を行うことができる。
【0048】以上説明したように本実施形態例によれ
ば、酸素洗浄バーナ121を揺動させない場合には孔の
手前より真直ぐに酸素を吹き付けることができ、また、
孔の奥の傾斜部を酸素洗浄する場合には、揺動機構12
7のエアシリンダ127gで前記バーナ121を偏心さ
せることにより、エアモータ127dの単軸動作で、上
ノズル107の孔の傾斜方向に酸素の吹き付けを行うこ
とができる。エア機器は防爆の必要性がないので、酸素
洗浄を止めることなく連続して行える。また、作業内容
によって基準点位置移動機能部40により揺動中心(基
準点,目標点)128を前後に移動できるので、凝固金
属への酸素の吹き付け角度を変更できる。
【0049】(2)第2実施形態例 本実施形態例と第1実施形態例との相違点は、前記リン
ク機構26をガイド機構50(図3の模式図)に置き換
えた点である。
【0050】図3に示すように、独立した2方向のガイ
ド51(51a,51b)とガイド52(52a,52
b)とをそれぞれ基準点(目標点)54を通る回転軸5
1´と回転軸52´とを中心に配置し、ガイド51とガ
イド52との間は二点鎖線で示す連結部材53を挟んで
連結してある。基準点54を幾何学的に略中心として揺
動するように酸素洗浄バーナ121を支持する。
【0051】なお、ガイド機構50の揺動動作は、前記
リンク機構26と同一なので説明を省略する。また、本
実施形態例ではガイド機構を2セット描いたが(例え
ば、51aと51b)、十分な機械的強度があれば1セ
ットでも良い。本実施形態例によれば、大きな動作をさ
せても基準点のズレが少なく、また、ガイド機構を強度
的に強よくしてその数を減らせば、ガイド取付面を一か
所にまとめて装置をコンパクトに構成できる。
【0052】(3)第3実施形態例 本実施形態例は、ツール固定機構を備えた耐火物交換装
置に適用する剥離除去ツールである。即ち、耐火物交換
装置の中には、ツール運搬用のロボットが各種作業用ツ
ールを順次交換して作業位置まで運び、前記ツールを使
用して作業を行うものがある。このときハツリ工具やカ
ッタ工具等の力を必要とする剥離除去ツールを用いて作
業を行う場合には、作業位置で作業対象(レードルや流
量制御装置)にしっかり固定する必要がある。
【0053】図4は剥離除去ツール30の斜視図であ
り、図5は該剥離除去ツール30の一部をなすツール固
定機構37の模式図である。図4に示すように、ツール
本体31と、ロボット(ツール運搬装置)が掴むための
着脱機構32を備えたフレーム33とは、重量をキャン
セルする吊りバネ機構34aと基準位置に戻る復元機能
付きの撓み機構34bとで支持されている。ツール本体
31は、ツール35の上下二カ所と左右二カ所に嵌合い
部36(36u,36d,36l,36r)を有し、ツ
ール35の左右二カ所にツール本体31に取り付けられ
たツール固定機構37を有し、ツール35の周囲にはツ
ール本体31に取り付けられた作業対象当接面38を有
する。
【0054】図5に示すように、短尺な支持リンク37
aの一端が固定機構本体37bへ支持点37cで回転自
在に支持され、長尺な引込リンク37dは支持リンク3
7aの他端の力点37eへ回転自在に連結され、支持リ
ンク37aとは逆側に折り返してトグル機構が達成され
る。トグル復元機構37fのバネによる力は、引込リン
ク37dと支持リンク37aとをトグルが解放される方
向に働く配置である。支持リンク37aに設けられた当
接部位37gは、トグル復元機構37fによりトグルが
解放され過ぎない位置で、引込リンク37dと当接す
る。
【0055】エアシリンダ37hは一端をトグル機構の
力点37eに連結し、他端を固定機構本体37b側に連
結する。固定機構本体37bとツール本体31との間に
トグル機構の引込力に対応した弾性復元力を有する緩衝
機構37iを設ける。更に、トグル復元機構37fに取
り付けたドグを検知する引込リンク最終位置確認センサ
37jを固定機構本体37bに取り付ける。
【0056】次に、図4〜図6を用いて剥離除去ツール
30の動作を説明する。先ず、図4において、ロボット
が着脱機構32を掴んでツール30を作業位置に運搬す
ると、嵌合い部36が図示しない作業対象に嵌合する。
このとき、作業対象の温度が数百度上下すると、作業対
象の嵌合部の相対位置には熱膨脹係数に応じた伸び縮み
があるが、上下二カ所と左右二カ所に設けた嵌合い部3
6u,36d,36l,36rはその中心のツール35
の位置を確保できる。
【0057】その理由は、図示の如く、嵌合い部36
u,36dには上下方向のU溝によりスライドする余裕
があり、嵌合い部36l,36rには左右方向の突起に
よりスライドする余裕があるので、作業対象物の上下・
左右方向の伸縮を前記余裕により吸収するからである。
【0058】また、バネ機構34aと復元機能付きの撓
み機構34bとは、運搬中にロボット基準位置でツール
本体31を保持するが、嵌合い部36が作業対象に嵌合
するとバネ機構34aと復元機能付きの撓み機構34b
とが撓んで、ロボット側には無理な力が加わらない。更
に、左右二カ所のツール固定機構37は作業対象を引き
付けて、作業対象当接面38を作業対象にしっかりと付
勢し、ツール本体31を作業対象にクランプすることに
より、剥離除去作業でのツール35からの作業反力を受
けることができる。嵌合い部36が図示しない作業対象
に嵌合する時には、ツール固定機構37は退避姿勢で待
機する。
【0059】次に、図5(退避姿勢)および図6(引き
付け姿勢)を用いてツール固定機構37の動作を説明す
る。図5において、エアシリンダ37hはトグル機構の
力点37eを引き付けて固定機構本体37bの支持点3
7cで回転自在に支持されている支持リンク37aを反
時計方向に傾けている。
【0060】図5に示すように、引込リンク37dはト
グル復元機構37fのバネによる力でトグルが解放され
る方向に押されているが、支持リンク37aに設けた当
接部位37gはトグルが解放され過ぎない位置で引込リ
ンク37dと当接する。トグル復元機構37fのバネに
よる力でトグル機構の2つのリンク(支持リンク37a
と引込リンク37d)はこの退避姿勢を維持する。エア
シリンダ37hを押し出すと、トグル機構はリンク姿勢
を維持したまま支持点37c回りに回転し、二点鎖線に
示す作業対象37kに引込リンク37dが当たる位置ま
で回転する。
【0061】図6において、図5における二点鎖線に示
す途中姿勢を、同様に二点鎖線で示す。図6に示すよう
に、エアシリンダ37hを更に押し出し続けると、トグ
ル機構の引込リンク37dは作業対象37kに当たって
いるので回転できずに、トグル復元機構37fのバネを
圧縮して支持リンク37aと共に立ち上がる。このと
き、トグルが作用し支持点37cは作業対象37k側に
引き付けられ、ツール本体31と作業対象37kとは作
業対象当接面38(図4参照)で当接しており間隔はつ
まらないので、固定機構本体37bとツール本体31と
の間の緩衝機構37iが圧縮され、トグル機構の引込力
に対応した弾性復元力を発生し、作業対象37kを引き
付ける。
【0062】この引き付け姿勢で、引込リンク最終位置
確認センサ37jを復元機構37fに取り付けたドグに
限界位置で検知するように取り付けておく。仮に、引込
リンク37dが正式位置まで達せずに作業対象37kに
食付くと、引込リンク37dは図面右方向に押されてお
り、復元機構37fのドグは若干右の位置になり、引込
リンク最終位置確認センサ37jは検知しない。
【0063】本実施形態例によれば、ツール本体31を
作業対象37kに付勢してクランプできるので、ツール
が振動して剥離除去作業が不完全になることはなく、ツ
ールの作業反力を大型工作機械に匹敵する頑強な構造の
ロボットを用いて受け止める必要もない。また、駆動装
置はエアシリンダ37hの一つのみで、トグル機構は支
持点37c回りに回転して退避もできるので、余分な駆
動装置は不要である。
【0064】また、緩衝機構37iの復元力により、ト
グル機構の引込力(クランプ力)を所望の値に設定でき
る。更に、引込リンク37dが最終的にトグル機構が効
いた位置に達したことを検知して、引込リンク37dが
確実に作業対象37kに組み付いたことを確認できる。
【0065】(4)第4実施形態例 本実施形態例は耐火物交換装置における付着物切削装置
である。同付着物切削装置は、目地部に焼き付いた目地
材や目地部に染み出て凝固した溶融金属をカッタ工具を
用いて剥離除去する。図7(A),(B)は同付着物切
削装置の断面図である。図7(A)は図7(B)のA−
O−A切断面からみた正面断面図であり、図7(B)は
図7(A)のB−B切断面からみた側面断面図である。
【0066】図7(A),(B)に示すように、付着物
切削装置60は、切削装置本体61と、切削装置本体6
1より主軸62回りに駆動力を与えられるカッタフレー
ム63と、切削装置本体61に取り付けられた固定歯車
64と、固定歯車64に噛み合いカッタフレーム63に
回転支持された1つ以上の遊星歯車65と、遊星歯車6
5に連結の遊星歯車66に噛み合いカッタフレーム63
に主軸62回りに回転支持された太陽歯車67と、太陽
歯車67に取り付けられたカム68と、カム68に倣う
1つ以上のカム倣いローラ69(69a,69b,69
c,69d)とを備えている。
【0067】また、カム倣いローラ69が取り付けられ
ると共に、主軸62に対する半径方向に出入り軸70
(70a,70b,70c,70d)回りに回転自在に
カッタフレーム63に支持されたカッタ71(71a,
71b,71c,71d)を備えている。該カッタ71
は、主軸62に対称配置で数量が偶数である。
【0068】なお、主軸62もしくはカッタフレーム6
3の外周には回転自在な支持ローラ75を取り付ける。
また、図示はしないが前述の1つ以上の遊星歯車65を
偶数のカッタの数分だけ設け、遊星歯車65に直接に取
り付けられたカムで、カッタそれぞれのカム倣いローラ
を操作する構成も考えられる。
【0069】更に、切削装置本体61からカッタ71ま
で連続の貫通の孔(連通孔)を設け、部品が異なる部分
には摺動部に連結ポートを設け、カッタ71まで冷却媒
体(水または水蒸気)を送る冷却機能を具備している。
具体的には、切削装置本体61から図示しない摺動部の
連結ポートを介し主軸の孔62´へ、該孔62´からシ
ール72による摺動部の連結ポートを介し太陽歯車の孔
67´へ、該孔67´からカム68の引き込んだ時に通
じる摺動部73の連結ポートを介しカッタフレームの孔
63´へ、該孔63´から摺動部74の連結ポートを介
しカッタの内空71´へ、該内空71´より外部吹き出
し孔71”までへと連通孔が形成されている。
【0070】次に、付着物切削装置60の動作を図7
(A),(B)を用いて説明する。
【0071】切削装置本体61より駆動力を与えられカ
ッタフレーム63は主軸62回りに回転する。遊星歯車
65は主軸62回りに公転し、切削装置本体61に取り
付けられた固定歯車64に噛み合い、カッタフレーム6
3の回転支持軸回りに自転する。遊星歯車65に連結さ
れた遊星歯車66もその自転に伴い回転し、それに噛み
合う太陽歯車67およびカム68が回転する。
【0072】カム倣いローラ69(69a,69b,6
9c,69d)はカム68に倣い主軸62に対する半径
方向に出入りして、出入り軸70回りに回転自在のカッ
タ71(71a,71b,71c,71d)が半径方向
に出入りする。カッタ71はカム68の動作で所定の時
間間隔で加工対象より退避し、カッタ71の切削面を冷
却できる。主軸に対称配置で数量が偶数のカッタ71を
出入りするタイミングを、カム68の形状で対称に設定
すれば、無理なモーメントによるカッタフレーム63の
ビビリを発生し難くすることができる。
【0073】なお、主軸62外周の支持ローラ75は加
工対象に転動接触して、切削時のカッタフレーム63の
ビビリを抑制できる。また、図示はしないが、前述の1
つ以上の遊星歯車65をカッタの数分だけ設け、遊星歯
車65に直接に取り付けられたカムそれぞれで、カッタ
のカム倣いローラを操作する構成においても、カッタ7
1の加工対象より退避動作は同じである。
【0074】冷却媒体は、前述の如く次の主要経路[切
削装置本体61→主軸の孔62´→太陽歯車の孔67´
→カッタフレームの孔63´→カッタの内空71´]を
介し外部吹き出し孔71”まで流れる。これにより冷却
媒体をカッタの切削面に直接吹き付けて冷却する。
【0075】図7(B)の状態は、図示しないカム68
の作用により、カッタ71bとカッタ71dが加工対象
より退避しており、冷却媒体はカッタ71bとカッタ7
1dとに摺動部73の連結ポートを介して流れており、
切削中のカッタ71aとカッタ71cとには流れない。
【0076】本実施形態例によれば、歯車機構64,6
5,66,67の構成およびカム68の形状によって、
カッタの切削面の冷却のインターバル,冷却時間等タイ
ミングを自由に設定でき、また、カム68の形状を対称
に設定すれば、無理なモーメントによるカッタフレーム
63のビビリは発生しづらく、たとえビビリが発生して
も主軸62外周の支持ローラ75が加工対象に転動接触
してカッタフレーム63のビビリを抑制できるので、加
工面の精度を確保できる。
【0077】また、図示はしないが、前述の1つ以上の
遊星歯車65をカッタの数分だけ設け、遊星歯車65に
直接に取り付けられたカムそれぞれで、カッタのカム倣
いローラを操作する構成においても、同じ効果を奏する
ことができる。更に、カッタ71が退避したタイミング
で、冷却媒体をカッタの切削面に直接吹き付けるので、
冷却媒体の消費が少なく効率良く冷却できる。
【0078】(5)第5実施形態例 本実施形態例は付着物切削装置の別の例であり、図8に
断面図を示す。図8に示すように、付着物切削装置80
は、切削装置本体81と、切削装置本体81より主軸8
2回りに駆動力を与えられるカッタフレーム83と、切
削装置本体81に取り付けられた固定歯車84と、固定
歯車84に噛み合いカッタフレーム83に回転支持され
た1つ以上の遊星歯車85と、遊星歯車85に連結の遊
星歯車86に噛み合いカッタフレーム83の主軸82よ
り偏心した偏心軸87´回りに偏心軸受87a,87b
で回転支持された太陽歯車87と、太陽歯車87に取り
付けられた軸対称形状の偏心カッタ88とを具備してい
る。
【0079】なお、主軸82もしくはカッタフレーム8
3の外周には回転自在な支持ローラ89を取り付ける。
また、切削装置本体81から偏心カッタ88もしくはカ
ッタフレーム83まで連通孔を設け、部品が異なる部分
には摺動部に連結ポートを設け、偏心カッタ88が偏心
して加工面に接しない側まで冷却媒体(水または水蒸
気)を送る冷却機能を具備している。具体的には、切削
装置本体81から図示しない摺動部の連結ポートを介し
主軸の孔82´へ、該孔82´からカッタフレームの孔
83´、そして外部吹き出し孔83”までへと連通孔を
通じている。
【0080】更に、偏心カッタ88が偏心して加工面に
接しない側に偏心カッタ88を覆うようにカッタフレー
ム83に取り付けた防熱シールド90を具備している。
【0081】次に、付着物切削装置80の動作を図8を
用いて説明する。切削装置本体81より駆動力を与えら
れカッタフレーム83は主軸82回りに回転する。遊星
歯車85は主軸82回りに公転し、切削装置本体81に
取り付けられた固定歯車84に噛み合い、カッタフレー
ム83の回転支持軸回りに自転する。遊星歯車85に連
結された遊星歯車86もその自転に伴い回転し、それに
噛み合う太陽歯車87および偏心カッタ88が回転す
る。
【0082】偏心カッタ88は主軸82回りに公転しな
がら、偏心軸87´回りに自転する。偏心カッタ88は
自転により加工面に接しない側まで回転し、加工対象よ
り退避し、カッタの切削面を冷却できる。
【0083】なお、主軸82外周の支持ローラ89は加
工対象に転動接触して、切削時のカッタフレーム83の
ビビリを抑制できる。冷却媒体は、前述の如く切削装置
本体81から外部吹き出し孔83”までへと流れる。防
熱シールド90は冷却媒体を偏心カッタ88へ案内し、
カッタフレームの外部吹き出し孔83”より偏心カッタ
88の切削面に直接吹き付けて冷却できる。尚、図示し
ないが冷却媒体を偏心カッタ88内に循環させて裏面よ
り間接的に冷却することもできる。
【0084】更に、防熱シールド90は偏心カッタ88
への周囲の輻射対流熱を遮蔽できる。
【0085】本実施形態例によれば、歯車機構84,8
5,86,87の構成によって、カッタの切削速度と加
工力を自由に設定でき、偏心カッタ88の加工力のモー
メントによるカッタフレーム63のビビリが発生して
も、主軸82外周の支持ローラ89が加工対象に転動接
触してカッタフレーム83のビビリを抑制できるので、
加工面の精度を確保できる。また、冷却は偏心カッタ8
8の自転ごとに毎回行われ、冷却媒体をカッタの切削面
に直接吹き付けており、防熱シールド90は偏心カッタ
88への周囲の輻射対流熱を遮蔽しているので、効率良
く冷却できる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように各請求項記載の発明
によれば、ハツリ工具やカッタ工具等の力を必要とする
ツールを用いた剥離除去作業を行う場合、ツール本体を
レードルや流量制御装置へしっかりと固定して、ツール
本体へ伝わる作業反力を受けることができ、且つロボッ
トに伝わる振動等の過大な力を軽減することができる耐
火物交換装置のツール固定機構を提供できる。
【0087】また、ハツリ工具やカッタ工具等の力を必
要とするツールを用いた剥離除去作業を行う場合、ツー
ル本体をレードルや流量制御装置へしっかりと固定し
て、ツール本体へ伝わる作業反力を受けることができ、
且つロボットに伝わる振動等の過大な力を軽減すること
ができる耐火物交換装置のツール固定機構を提供でき
る。
【0088】更に、上ノズルを交換するときにも高熱部
分にカッタ工具を用いて剥離除去できるように、カッタ
工具の切削チップを切削中に間欠冷却して、切削チップ
の消耗を抑える付着物切削装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例の耐火物付着物酸素洗
浄装置の概略側断面図である。
【図2】同第1実施形態例の支持機構(リンク機構)の
基本構成を模式的に示す斜視図である。
【図3】同第2実施形態例の支持機構(ガイド機構)の
基本構成を模式的に示す斜視図である。
【図4】同第3実施形態例のツール固定機構を具備した
耐火物交換装置のツールの斜視図である。
【図5】同第3実施形態例のツール固定機構の動作説明
図(退避姿勢)である。
【図6】同第3実施形態例のツール固定機構の動作説明
図(引き付け姿勢)である。
【図7】同第4実施形態例の付着物切削装置を示す図で
あって、(A)は正面断面図、(B)は側面断面図であ
る。
【図8】同第5実施形態例の付着物切削装置の断面図で
ある。
【図9】従来の鉄鋼連続鋳造システムにおける流量制御
装置を底部に取り付けた取鍋(レードル)およびタンデ
ィッシュの概略図である。
【図10】前記図9に示した流量制御装置の拡大図であ
る。
【図11】従来のレードルを90度傾転した状態の流量
制御装置の概略図である。
【図12】従来の耐火物付着物酸素洗浄装置の概略図で
ある。
【図13】従来の耐火物交換装置に用いる付着物切削装
置の概略図である。
【符号の説明】
20 耐火物付着物酸素洗浄装置 21 酸素洗浄バーナ 23 バーナ支持揺動機構 25 移動位置決め機構 26 リンク機構 26a,26b,26c 3本のリンク 30 剥離除去ツール 35 ツール 36(36u,36d,36l,36r) 嵌合い部 40 基準点位置移動機能部 40a 揺動軸位置変更機構 40b リンク長変更機構 50 ガイド機構 54 基準点(目標点) 60,80 付着物切削装置 90 防熱シールド 100 流量制御装置 102 レードル 103 タンディッシュ 104 羽口ブロック 107 上ノズル 108a 固定プレート(上プレート) 108b 摺動プレート(下プレート) 112 下ノズル 122 シールド 127 揺動機構 127d エアモータ 128 基準点(目標点) M1,M2 スクリュー駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗像 正 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 水足 彰宏 愛知県刈谷市小垣江町南藤1 東芝セラミ ックス株式会社刈谷製造所内 (72)発明者 久保 吉一 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素を送り凝固金属を燃焼させて吹き飛
    ばす酸素洗浄バーナと、該酸素洗浄バーナを支持し偏心
    揺動するバーナ支持揺動機構と、該バーナ支持揺動機構
    を搭載するフレームとを備えた耐火物付着物酸素洗浄装
    置において、 前記バーナ支持揺動機構は、 前記酸素洗浄バーナを偏心揺動する揺動機構と、該酸素
    洗浄バーナを支持する両端に2方向に揺動自在な揺動軸
    を持つ3本以上のリンクからなるリンク機構とを備えた
    ことを特徴とする耐火物付着物酸素洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記リンク機構のリンクの端の揺動軸の
    位置を移動させる揺動軸位置変更機構またはリンクの長
    さを変更させるリンク長変更機構の少なくともいずれか
    一方を備えたことを特徴とする請求項1記載の耐火物付
    着物酸素洗浄装置。
  3. 【請求項3】 酸素を送り凝固金属を燃焼させて吹き飛
    ばす酸素洗浄バーナと、該酸素洗浄バーナを支持し偏心
    揺動するバーナ支持揺動機構と、該バーナ支持揺動機構
    を搭載するフレームとを備えた耐火物付着物酸素洗浄装
    置において、 前記バーナ支持揺動機構は、 前記酸素洗浄バーナを偏心揺動する揺動機構と、該酸素
    洗浄バーナの吹き付ける前方の目標点方向に曲率半径中
    心が略一致する独立2方向の曲線ガイド機構を備えてな
    るリンク機構とを備えたことを特徴とする耐火物付着物
    酸素洗浄装置。
  4. 【請求項4】 種々の作業用ツールを被作業物である耐
    火物を用いた装置に固定する耐火物交換装置のツール固
    定機構において、 固定機構本体と、 該固定機構本体の支持点で一端が回転自在に支持される
    短尺な支持リンクと、 該支持リンクの他端の力点で回転自在に連結され前記支
    持リンクとは逆側に折り返してトグル機構を構成する長
    尺な引込リンクと、 該引込リンクと前記支持リンクとをトグルが解放される
    方向に働くバネによるトグル復元機構と、 該トグル復元機構によりトグルが解放され過ぎない位置
    で相互に当接する前記引込リンクと前記支持リンクとの
    いずれか一方に設けた当接部位と、 一端が前記トグル機構の力点もしくは前記支持リンクの
    力点近傍に連結し他端が前記ツール側に連結するトグル
    駆動装置とを備えたことを特徴とする耐火物交換装置の
    ツール固定機構。
  5. 【請求項5】 目地部に焼き付いた目地材や目地部に染
    み出て凝固した溶融金属をカッタ工具を用いて剥離除去
    する付着物切削装置において、 切削装置本体と、 該切削装置本体より主軸回りに駆動力を与えられるカッ
    タフレームと、 前記装置本体に取り付けられた固定歯車と、 該固定歯車に噛み合い前記カッタフレームに回転支持さ
    れた1つ以上の遊星歯車と、 該遊星歯車に噛み合い前記カッタフレームに主軸回りに
    回転支持された太陽歯車と、 該太陽歯車に取り付けられたカムと、 該カムに倣う1つ以上のカム倣いローラと、 該カム倣いローラが取り付けられ主軸に対する半径方向
    に出入り自在に前記カッタフレームに支持された主軸に
    対称配置で数量が偶数のカッタとを具備したことを特徴
    とする付着物切削装置。
  6. 【請求項6】 目地部に焼き付いた目地材や目地部に染
    み出て凝固した溶融金属をカッタ工具を用いて剥離除去
    する付着物切削装置において、 切削装置本体と、 該切削装置本体より主軸回りに駆動力を与えられるカッ
    タフレームと、 前記装置本体に取り付けられた固定歯車と、 該固定歯車に噛み合い前記カッタフレームに回転支持さ
    れた1つ以上の遊星歯車と、 該遊星歯車に取り付けられたカムと、 該カムに倣うカム倣いローラと、 該カム倣いローラが取り付けられ主軸に対する半径方向
    に出入り自在に前記カッタフレームに支持された主軸に
    対称配置で数量が偶数のカッタとを具備したことを特徴
    とする付着物切削装置。
  7. 【請求項7】 前記切削装置本体からカッタにかけて冷
    却媒体通過用の連通孔を形成したことを特徴とする請求
    項5および請求項6記載の付着物切削装置。
  8. 【請求項8】 目地部に焼き付いた目地材や目地部に染
    み出て凝固した溶融金属をカッタ工具を用いて剥離除去
    する付着物切削装置において、 切削装置本体と、 該切削装置本体より主軸回りに駆動力を与えられるカッ
    タフレームと、 前記装置本体に取り付けられた固定歯車と、 該固定歯車に噛み合い前記カッタフレームに回転支持さ
    れた1つ以上の遊星歯車と、 該遊星歯車に噛み合い前記カッタフレームの主軸より偏
    心した偏心軸回りに回転支持された太陽歯車と、 該太陽歯車に取り付けられた軸対称形状の偏心カッタと
    を備えたことを特徴とする付着物切削装置。
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