JPH1034910A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH1034910A
JPH1034910A JP19659596A JP19659596A JPH1034910A JP H1034910 A JPH1034910 A JP H1034910A JP 19659596 A JP19659596 A JP 19659596A JP 19659596 A JP19659596 A JP 19659596A JP H1034910 A JPH1034910 A JP H1034910A
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JP
Japan
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ink
electrode
meniscus
recording apparatus
substrate
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Application number
JP19659596A
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English (en)
Inventor
Susumu Hiragata
進 平潟
Hiroaki Sato
博昭 佐藤
Yasushi Oki
靖 大木
Yutaka Morita
豊 森田
Yuji Suemitsu
裕治 末光
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドと被記録媒体の距離が離れていて
も、小径ドットを安定に効率よく形成することのできる
インクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 図示しないインク供給手段からインク吐
出口10に凸状のインクメニスカス9を形成する。加速
電極1、信号電極2に記録信号発生部5から記録信号電
圧を印加して静電気力を発生させ、インクメニスカス9
を円錐形に吸引する。記録信号電圧の印加と同時もしく
はその直後に高周波発生装置14から交差指電極8に高
周波電源を印加する。交差指電極8と基板7によって表
面弾性波が発生し、インク吐出口10へ向かい、インク
3と接触して液中へ縦波が発生する。縦波はインク吐出
口10の中心部に集中し、インク3をインクメニスカス
9側へ供給するように作用する。このインク3の供給に
よって円錐形のインクメニスカス9は成長し、被記録媒
体4にその先端が接し、記録が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体インクに静電
気力を作用させて記録を行なうインクジェット記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、簡易に微小なドットを形成し、高
画質を得ることができる記録装置の一つとしてとして、
ノズルからインク滴を必要に応じて吐出させて印字を行
なう、いわゆるオンデマンド型のインクジェット記録方
式が知られている。そのオンデマンド型のインクジェト
式記録方式の中の代表的な方式としては、ピエゾ振動子
方式やサーマル方式、静電吸引方式などがある。
【0003】ピエゾ振動子方式は、ノズルに通じるイン
ク室に設けられた圧電素子にパルス電圧を印加し、圧電
素子を変形させることによりインク室のインク液圧を変
化させ、これによりノズルからインク滴を吐出させて記
録用紙にドットを記録する方式である。また、サーマル
方式は、インク室内に設けられた加熱手段によりインク
を加熱し、その加熱によって発生したバブルの圧力によ
りインク滴をノズルから吐出させ、記録用紙にドットを
記録するものである。これらのインクジェット記録方式
では、従来、解像度が300DPI程度であったが、近
年ではその解像度が600ないし720DPIと高解像
度化されており、さらに高解像度化が望まれている。
【0004】高解像度化を実現するためには、その解像
度に応じて記録するドット径を小さくする必要がある。
上述のピエゾ振動子方式やサーマル方式においてドット
径を小さくするには、ノズル径を小さくするのが一般的
である。しかしながら、ノズル径を小さくすると、ゴミ
やノズル内のインク表面の乾燥等によってノズルが詰ま
ったり、ノズル周囲への残滓の付着によってインクの吐
出方向の変化が発生しやすくなる。それらが発生する
と、記録紙上に記録された画像に欠陥が発生してしまう
こととなる。したがって、ノズル径を小さくするには限
度があり、ノズル径を小さくするという対処方法では、
ある一定以上の高解像度には対処できないという問題が
ある。
【0005】一方、静電吸引方式は、記録媒体と記録ヘ
ッドの間に静電気力を発生させることによりインクを記
録媒体に飛翔させ、記録を行なう。この方式では、記録
ヘッドに設けたインク吐出口の大きさに対して大変微小
なドットを形成できることから、先に述べたようなイン
クによる目づまりを低減でき、また、同じ解像度の他の
インクジェット装置に比べて微小なデバイスを製作する
必要がないため、コストを低減させることができるので
注目されている。
【0006】図18は、従来の静電吸引方式のインクジ
ェット記録装置の一例の説明図である。図中、1は加速
電極、2は信号電極、3はインク、4は被記録媒体、5
は記録信号発生部、41はノズル、42〜44はインク
メニスカスである。静電吸引方式のインクジェット記録
装置では、被記録媒体4に対向するようにノズル41が
配置されている。ノズル41は、信号電極2を兼ねてい
る。ノズル41の先端には図示しないインク供給手段に
より、図18(A)に示すように凸状の初期インクメニ
スカス42が形成される。ここで、メニスカス円相当径
をMD、高さをMHとし、ノズル41の先端から被記録
媒体4までの距離をHGとして示している。
【0007】被記録媒体4の背面には加速電極1が配置
され、加速電極1と信号電極2の間に記録信号発生部5
により電圧が印加される。これにより、インク3に静電
気力を作用させて、被記録媒体4にインク3を飛翔さ
せ、接触印字をさせようとするものである。この時のイ
ンクの飛翔とは、インクのメニスカスが略三角錐状に盛
り上がってゆき、その頂点から被記録媒体4に接触して
付着するというものである。この略三角錐状のインクの
液柱は曳糸と呼ばれている。
【0008】この静電吸引方式では、インクの抵抗値に
よって飛翔形態が異なることが知られている。インク抵
抗値が106 〜109 Ω・cmでは、インクは直径10
μm程度の細い曳糸を形成し、微小ドットを印字でき
る。反面、印加電圧のOff時に曳糸の切断される場所
がばらつくので、特に小さいドットを形成するときに、
曳糸が被記録媒体側で切れるか、記録ヘッド側で切れる
かで、ドットの大きさが変化し、安定した印字ができな
い。さらに、抵抗値の範囲を満たすインク材料は油性で
あるので、安全性に問題があるなどの問題点があった。
また、この抵抗値のインクで安全性を満たす材料として
は、常温で固体で、飛翔させるときに熱でインクを溶か
すことによって印字できるワックス系インクがあるが、
反面、放熱や消費電力が増大するという問題点があっ
た。
【0009】そこで、インク抵抗値の低い水性インクを
飛翔させる試みがなされている。しかし、水性インクを
用いた場合、定常状態におけるインクのメニスカス周辺
部から被記録媒体4までの距離HGがメニスカス円相当
径MDに対し高々1.4倍しか得られていない。例え
ば、メニスカス円相当径MDが150μmの場合、メニ
スカス周辺部から被記録媒体までの距離HGは210μ
mしかない。
【0010】静電吸引力はインク3のメニスカス42を
インクの体積が一定であるように錐体形状に変形させ
る。このときメニスカスと被記録媒体4の距離が離れる
と、図18(B)に示すように、インク3の円錐形のメ
ニスカス43は被記録媒体4に届かず、印字できない。
また、インク3を被記録媒体4になんとか届かせるため
に印加電圧を大きくしても、図18(C)に示すよう
に、インクメニスカス44は円錐形を崩し、印字される
ドットはばらつきが大きく、激しく尾を引いた形とな
り、印字品質を著しく低下させる。
【0011】また、ノズル41と被記録媒体4間の距離
が変動して広くなった場合、従来の技術としてノズル4
1の内部からインク3を加圧したり、また、ノズル41
の流路抵抗を下げることによってインク供給量を上げて
印字を行なう方法ある。しかし、印字終了後には過剰供
給されたインク3が戻り、元のインクメニスカス42に
戻ることができずに、溢れてしまうという問題を発生す
る。
【0012】逆にノズル41と被記録媒体4とを記録可
能な範囲まで近づけると、被記録媒体4の浮き上がり
や、特に被記録媒体4が紙でインクが水性インクの場
合、先に印字した部分がカックルにより変形し、ヘッド
に接触する危険があり、ハンドリングできない等信頼性
を大きく低下させる原因となる。また、メニスカス周辺
部から被記録媒体までの距離が狭いと、メニスカスの大
きさの変動に対し、電界の変動も大きいので、ドット径
やドット形状ばらつきが大きくなり画質低下の原因とな
る。
【0013】そのため、従来では静電吸引力とともに他
のエネルギーを用いてインクを吐出して記録を行なって
いる。図19は、従来の振動発生手段と静電吸引方式を
組み合わせたインクジェット記録装置の一例の説明図で
ある。図中、51は記録ヘッド、52は噴射口、53は
インク室、54はインク供給パイプ、55,56は振動
子、55a,56aは電歪振動子、55b,56bは振
動伝達板、57は対向電極、58は被記録媒体、59
a,59bは端子、60はフェースプレートである。図
19に示した振動発生手段と静電吸引方式を組み合せた
インクジェット記録装置の例は、特開昭54−1073
1号公報に開示されている。
【0014】この記録ヘッド51では、振動伝達板55
b,56b上に電歪振動子55a,56aを配した振動
子55,56をインク室53内に設け、これらの振動子
55,56によって発生する振動によって噴射口52か
らインクを被記録媒体58へ噴射させる。それととも
に、フェースプレート60および対向電極57に端子5
9a,59bを介して電圧を印加し、静電吸引力によっ
て吐出したインクを吸引している。
【0015】この方式では、振動子55,56は記録ヘ
ッド51のインク室53内にあるためメンテナンス性が
悪く、また、電歪振動子55a,55bがインクと直接
接するために腐食しやすい。更に、静電吸引は補助的な
手段として用いられるので、記録ヘッド51からの初期
吐出方向が大きくずれた時には、もはや吐出方向の安定
性には役にたたなくなる等の問題点がある。さらに、発
生した波はインク室53の最深部からインク中を進むた
め、減衰が激しく、エネルギー効率が悪い。
【0016】図20は、従来の振動発生手段と静電吸引
方式を組み合わせたインクジェット記録装置の別の例の
説明図である。図中、61は反射部、62はインク室、
63はホルダー、64はスリット、65,66は圧電素
子、67はプラテン、68は電極、69は基板、70は
スイッチング回路、71は電源、72はインク滴、73
は被記録媒体である。図20に示した振動発生手段と静
電吸引方式を組み合せたインクジェット記録装置の例
は、特開平2−164546号公報に開示されている。
【0017】このインクジェット記録装置では、スリッ
ト64が設けられたインク吐出板が振動発生手段を兼ね
ており、圧電素子65,66で構成されている。この圧
電素子65,66から発生された振動による音響波は、
インク室62の底部へ向けて放射され、インク室62中
のインクを伝わり、インク室62内に設置された反射部
61で反射して、再びインクを伝わりスリット64のイ
ンク表面に音響エネルギーを集中させてインクに吐出力
を与えている。
【0018】さらに、スリット64に設けられた基板6
9には電極68が設けられ、スイッチング回路70を介
して電源71に接続されている。また、被記録媒体73
はプラテン67に沿って送られるとともに、プラテン6
7に電圧が印加されている。スイッチング回路70を導
通状態に切り換えることによってプラテン67と電極6
8との間の電位差が大きくなり、静電力が働く。これら
の音響エネルギーと静電力によってインク滴72を噴射
し、被記録媒体73に記録する。
【0019】しかし、このような構成においては、音響
波をインク室62の内部へ向けて放射しているため、音
響波はインク中を長距離にわたり伝搬することとなり、
エネルギーの損失が大きい。更に、インク表面に確実に
振動を集中させるためには液面管理が難しく、そのため
の装置が必要になったり、装置を傾けると液面が変化す
るため、信頼性に欠けるなどの問題点があった。
【0020】さらに、これらのような、静電吸引方式と
振動発生手段を組み合わせたインクジェット記録装置で
は、振動の発生と静電吸引力の発生のタイミングが難し
いという問題点があった。つまり、静電気力を発生する
よりも先に、振動発生手段を動作させると、振動のエネ
ルギーによってインクがインク吐出口から吐出しようと
するため、その分のインクがインク吐出口へ供給される
ことになる。この供給されたインクによってインク吐出
口に保持されたインクメニスカスは等方的に大きくな
り、吐出口の保持力では保持できなくなるので、吐出面
にはインクが溢れ、画質の劣化が著しかった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ヘッドと記録媒体の距離を
従来よりも十分離した位置においても、小径ドットを安
定に効率よく形成することのできるインクジェット記録
装置を提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも液体インクと、該液体インクを内部に保
持し前記液体インクを吐出させるインク吐出口を有する
インク吐出板と、加速電極と信号電極からなり前記加速
電極と前記信号電極に電圧を印加することにより静電気
力を発生させる静電気発生手段を有するインクジェット
記録装置において、前記インク吐出口へ前記液体インク
を供給し凸状のインクメニスカスを形成するインク供給
手段と、前記インク吐出口あるいはその周囲に設けられ
前記液体インク中の液面近傍に複数の方向から縦波を発
生させ該縦波を前記インク吐出口の略中心へ向けて伝播
させる振動発生手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置において、前記静電気発生手
段における前記加速電極および前記信号電極への電圧の
印加開始と同時もしくは印加開始直後に前記振動発生手
段を動作させる制御手段を有することを特徴とするもの
である。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1のイン
クジェット記録装置において、前記振動発生手段は、少
なくとも発生させた表面弾性波を前記インク吐出口へ伝
播させる伝播面を有する基板と、該基板上のインクと接
しない部分に設けられた交差指電極を有することを特徴
とするものである。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のインクジェット記録装置において、前記基板は、前記
インク吐出板と連結または同一部材であり、前記インク
吐出口の側壁のうち少なくとも前記振動発生手段側の側
壁は、前記基板に対し135度以上180度以下の角度
を有していることを特徴とするものである。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
のインクジェット記録装置において、前記基板は、前記
インク吐出板と連結または同一部材であり、前記インク
吐出口の側壁のうち少なくとも前記振動発生手段側の側
壁は、前記基板に対し60度以上90度以下の角度を有
していることを特徴とするものである。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
のインクジェット記録装置において、前記インク吐出口
の周囲にはノズルが設けられており、該ノズルの前記振
動発生手段側の外壁と前記基板のなす角が105度以上
180度以下であることを特徴とするものである。
【0028】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置において、前記振動発生手段
は、前記インク吐出口に設けられた圧電性部材と、該圧
電性部材を挟む電極を有し、前記インク吐出口の中心軸
に直交する方向に振動して前記液体インク中に縦波を放
出することを特徴とするものである。
【0029】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記インク吐出口の直下に前記液体インクを引き
戻すための補助手段を有していることを特徴とするもの
である。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインクジェット
記録装置の第1の実施の形態を示す基本構成図であり、
図1(A)は断面図、図1(B)は平面図である。図
中、図18と同様の部分には同じ符号を付して説明を省
略する。6はインク吐出面、7は基板、8は交差指電
極、9はインクメニスカス、10は開口部、11はイン
ク溜め、12はインク吐出板、13は記録ヘッド、14
は高周波発生装置である。全体としては、加速電極1、
信号電極2、記録信号発生部5によって静電気力を発生
させる部分を構成し、インク吐出板12を兼ねる基板
7、交差指電極8、高周波発生装置14によって振動を
発生する部分を構成している。
【0031】被記録媒体4の裏面には加速電極1が配置
されている。加速電極1および記録媒体4に対向するよ
うに記録ヘッド13が配置される。記録ヘッド13はイ
ンク吐出板12とインク溜め11からなる。インク吐出
板12には、被記録媒体4側がインク吐出面6となり、
交差指電極8が設けられている。また、ノズル吐出面6
と反対側の面に信号電極2が配置されている。加速電極
1と信号電極2は記録信号発生手段5に接続されてい
る。また、交差指電極8は高周波発生装置14に接続さ
れている。
【0032】加速電極1は、記録信号発生部5に電気的
に接続できるものであれば材質を問わない。各種金属、
各種導電性材料が用いられるが、放電によるショートを
起こさないようにその表面(被記録媒体4と接する面)
に薄い絶縁層を設けてもよい。この絶縁層には各種ポリ
マー、各種プラスティックをコーティングや接着して用
いることができる。
【0033】また、信号電極2はインク吐出板12のイ
ンク溜め11側に、1つのインク吐出口につき1つずつ
形成するので、各種のパターンニングの方法が用いられ
て形成される。材質としては各種金属、各種導電材料が
用いられる。そのなかで、信号電極2がインクに直接接
する場合は、インクによる腐食を防止するため、金等の
腐食しにくい金属がよい。また、このような腐食を防止
するために、信号電極2に各種絶縁材料をコーティング
してもよい。
【0034】なお、加速電極1と信号電極2は図1に示
した構成に限らない。加速電極1が被記録媒体4と信号
電極2の中間に配置されてもよいし、記録ヘッド13の
中に一体的に組み込まれてもよい。要はインク3を記録
媒体方向に飛翔させる静電気力を発生させる構成であれ
ばよい。
【0035】インク吐出板12は、この例では基板7と
同一の部材である。基板7は、電界により機械歪みを生
じる材料で構成され、例えば、ニオブ酸リチウム、チタ
ン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ZnO、あるいは、例え
ば、PVDF(ポリ弗化ビニリデン)などの高分子圧電
フィルム等が用いられる。ここで、ニオブ酸リチウム、
チタン酸ジルコン酸鉛等は、表面弾性波の伝搬速度に面
内異方性があるため、異方性のないZnO、高分子圧電
フィルム等を用いることが設計を容易にするという観点
からは好ましい。
【0036】また、基板7は、その基板全体が圧電材料
で形成されてもよいが、金属、半導体、無機絶縁体ある
いは樹脂等の基板上にこれらの材料を塗布、蒸着、ある
いは接着などにより圧電材材料を形成したものでもよ
い。例えば、Si基板上にSiO2 やSiNなどの絶縁
層を介在させ、その上にZnOを薄膜として堆積したも
のを基板として用いることができる。これは、表面弾性
波の伝搬エネルギーが、表面弾性波の波長をλとしたと
き、圧電基板1の表面から深さ約1.0λ以内に蓄えら
れるためである。ただし、その層の厚さは、表面弾性波
の伝搬に支障がないように、好ましくは2〜5λ以上、
より好ましくは10λ以上がよく、具体的には、20μ
mないし500μm程度以上であることが好ましい。
【0037】なお、インク吐出板12を基板7とは別の
材料で構成することもできる。この場合には、インク吐
出板12の面全体に基板7を設けてもよいし、一部のみ
に基板7を設けてもよい。一部に設ける場合には、接合
面は音響的に連続であること、すなわち、表面弾性波の
伝搬をスムースに行なわせ、反射波を起こさせないこと
が重要である。インク吐出板12に別の材料を使用する
場合には、インク吐出板12の材料として各種セラミッ
ク、プラスチック、金属等を用いることができる。記録
ヘッド13側に配置されている信号電極2に与える電圧
をスイッチングする場合、特に低抵抗のインク3を使う
場合には、隣接ドット間の電気的なリークを防ぐため
に、絶縁性の材料を用いるか、もしくは金属を使用する
場合には絶縁コートを施すのが好ましい。
【0038】インク吐出板12には、同心円状に配列し
た交差指電極8の中心にインク吐出口10が設けられて
いる。このインク吐出口10の形成には、エッチングに
よる方法を用いることができる。この他にもレーザーに
よる加工、放電加工、ドリル加工やパンチングを用いる
ことも可能である。
【0039】インク吐出口10には、図示しないインク
供給手段によってインク3が供給されており、図1
(A)に示すように凸状のインクメニスカス9が形成さ
れる。インク供給手段としては、インク吐出口10にイ
ンクメニスカス9を静的に保持できるような供給手段が
用いられる。その供給手段としては、例えば、圧電素子
を用いたバイモルフ型のポンプなどがよい。また、ポン
プの様な機械でなくても、弾性体の圧力を利用したり、
インクタンクをインク吐出口10より高くして重力によ
ってインクを供給したり、あるいは逆に吐出方向を重力
方向と一致させて重力によりインクメニスカス9を保持
させてもよい。
【0040】基板7上には交差指電極8が、図1(B)
に示すようにインク吐出口10を中心とした同心円状に
等間隔で形成されている。それぞれ交互に接続されて一
対の電極を構成している。その繰り返し回数nは、高周
波発生装置14の内部の高周波電源のパワーや、必要と
されるインク飛翔速度等によって決定され、例えば、お
よそ2ないし200対程度とすることができる。交差指
電極8は、通常のフォトリソグラフィ等を用いて基板7
の表面上に形成される。交差指電極8のピッチは、励振
周波数と基板7の材料特性で決まる表面弾性波の1/2
波長の整数倍にすると効率よく発振できる。そのピッチ
Pは、具体的には数μmから数100μm程度に定めら
れる。
【0041】また、交差指電極9は、図1に示すように
直接インク3に触れない位置に設けている。交差指電極
9がインク3に触れていると、高周波振動により電極材
料とインク3中の成分とが反応して、電極材料が溶出し
てしまう。また、インク3の成分の電極への付着等が生
じ、経時劣化が激しいという問題がある。これらの問題
が発生しないように構成している。
【0042】使用するインクは、特に材質は構わない。
溶媒も、水でも良いし油でも良く、Water/Oil
型、Oil/Water型のエマルジョンでもよい。た
だし、好ましくは円錐状のインクメニスカスによる印字
を行なうためにインクの体積抵抗率が4.5×105 Ω
・cm以下であるとよい。
【0043】次に、全体の印字プロセスと印字メカニズ
ムを簡単に説明する。図2は、本発明のインクジェット
記録装置の第1の実施の形態における表面弾性波の伝搬
の説明図、図3は、同じくインク吐出時の一例を示す模
式図である。図中、21は表面弾性波、22は縦波、2
3は供給力である。インク吐出口10には、図1(A)
に示すように、図示しないインク供給手段により、凸状
のインクメニスカス9が形成される。被記録媒体4の背
面には加速電極1が配置されており、加速電極1と信号
電極2の間に記録信号発生部5により電圧が印加され
る。電圧の印加により、インクメニスカス9の先端には
信号電極2より電荷が充填され、インクメニスカス9と
加速電極1の間には静電気力が働き、インク吐出口10
から被記録媒体4側へインク3が移動する。この時、イ
ンクメニスカス9の中央が最も電界が集中するため、こ
の位置が静電気力も最も強くなるので、移動するインク
メニスカス9の形は円錐状になる。
【0044】ここで、高周波発生装置14を起動し、交
差指電極8に高周波の電圧を印加する。高周波の電圧が
印加された交差指電極8と基板7は表面弾性波21を形
成し、この表面弾性波21は、図2にL2として示した
区間において、基板7上のインク吐出面6を伝わり、イ
ンク吐出口10に達する。ここで表面弾性波21は初め
てインク3と接する。この接点で、表面弾性波21の進
行方向に対し、漏洩レーリー角と呼ばれる一定の角度を
もって縦波22を発生する。発生した縦波22は、図2
にL1として示した区間においてインク3中を進行す
る。図2に示すように、表面弾性波21が伝播するイン
ク吐出面6を斜面で構成しておくこともできる。
【0045】交差指電極8は一つのインクメニスカス9
を取り巻いており、表面弾性波21は円周からその中心
に向かって生成される。そのため、インク3中に発生し
た縦波22もインクメニスカス9の中心に向かって進
み、中心に集中する。このエネルギー集中はインク3を
押し出すように供給力23が働く。そのため、高周波発
生装置14をONした時間だけ、インク吐出口10から
被記録媒体4側へのインク3の流れがおこり、円錐形の
インクメニスカス9を形成している部分に更にインク3
が充填される。この間も静電気力はインクメニスカス9
に働いており、充填されるインク3により円錐形を保ち
ながらその高さを更に増していく。そして、図3に示す
ように、被記録媒体4に円錐の先端が接触し、記録が行
なわれる。
【0046】円錐形の先端が被記録媒体4に接触すると
同時に、インクメニスカス9の電荷は被記録媒体4上に
形成されたドットに移る。インク吐出口10から円錐形
状を形成したインクのうち、ドットを形成したインク以
外の大部分のインクは静電気力が働かなくなり、被記録
媒体4方向への積極的な移動力を失い、飛翔中に得た慣
性力で移動するのみとなる。この慣性力もインク相互の
粘性抵抗により急激に消滅し、その結果、記録媒体4に
転移するに至らなかったインクはインク吐出口10の方
向へ戻り始める。そして、被記録媒体4側のドットとイ
ンク吐出口10側のインク3とに分離される。分離はイ
ンク3の最も細い位置で起こるが、そもそも円錐形状で
被記録媒体4と接触しているので、必ず印字ドット部で
分離が起こり、円錐形状の中間で分離するようなことは
ない。分離した残りのインクはインク吐出口10に戻
り、記録は終了する。
【0047】交差指電極8と基板7による動作につい
て、さらに詳述する。インクメニスカス9に静電気力が
印加されると同時もしくはその直後に、高周波発生装置
12によって交差指電極8に高周波の電圧が印加され
る。この時、表面弾性波が発生し、基板8表面を伝搬す
る。この波は、やがてインクに到達すると、その箇所で
縦波をインク液中へ放射する。
【0048】この表面弾性波が液体に接触すると縦波を
固体表面から液体中に放射する現象は、例えば、日本音
響学会論文集(昭和63年10月)P.851−852
等に報告されている。表面弾性波が伝搬する固体表面か
ら液体内部へ放射される縦波は、表面弾性波の進行方向
に対して漏洩レーリー角という一定の角度を有する方向
へ伝搬する性質を持っている。そのため、液体内の縦波
の伝搬の指向性が高い。また、この縦波の放射は、液体
と接触しない固体表面から伝搬してきた表面弾性波が、
液体と接触した部分から数波長分の距離の間で行なわれ
る。このような短距離の間に液体の内部に縦波としてエ
ネルギーを放射するため、縦波のエネルギーは高い。
【0049】特に、本発明の構成では、複数方向からの
縦波のエネルギーがインク吐出口10の中心に直接集め
られるので、この部分のインクは高いエネルギー状態と
なる。この集中したエネルギーは、インクメニスカス9
を保持している表面エネルギーより大きくなるので、図
2に示したように、インク吐出口10の中心からインク
を押し出すように供給力23を作用させる。
【0050】インク吐出口10からインクを押し出す力
を与える方法としては他にも方法があり、例えば、イン
ク溜め11の内部にピエゾ素子を用いて、ピエゾ素子の
伸縮による供給を使ったり、インクメニスカス9を形成
するために用いている図示しないインク供給手段、例え
ばポンプ等をそのまま用いる方法も考えられる。しか
し、これらの方法では供給力23がインク吐出口10の
中心だけでなく、全体にかかり、インクメニスカス9を
大きい球状に形成するので、インク吐出面6へのインク
3のこぼれを誘発しやすい。本発明では、静電吸引力に
よって錐体形状を形成するとともに、縦波の集中によっ
てインク吐出口10の中心部に特に大きな供給力23が
働くので、錐体形状のインクメニスカスを形成したま
ま、錐体を成長させ、記録を行なうことができるので、
記録時にインク3のこぼれなどを起こすことなく、小径
のドットを記録することができる。
【0051】また、表面弾性波は、固体表面の伝搬中は
あまり減衰しないが、液中の縦波は減衰量が大きい。従
来の装置では、縦波がインク中を伝搬する距離が長いた
め減衰量が大きく、エネルギー効率が悪かった。本発明
の構成では、インク吐出口10の周囲から直接中心部へ
向けて縦波が放射されるため、従来の装置に比べて縦波
の伝搬距離が短く、エネルギー効率を向上させている。
【0052】さらに、表面弾性波が液中に漏洩した後、
インク吐出口10の中心までの距離を短くするとよい。
そこで、本発明では交差指電極8をインクと直接接しな
い部分に設け、表面弾性波がインク吐出面6を伝搬する
ように構成しており、表面弾性波がインクメニスカスに
到達するまでインクに触れない構成にしている。また、
表面弾性波を発生させてから液面に接触するまでの距離
L2は、効率の点ではそれほど問題とはならないが、拡
散等の影響を考慮すると、極端に長くしない方がよい。
【0053】また、インク吐出口10の中心にエネルギ
ーを集中させて利用するために、縦波を同位相で集中さ
せる必要がある。そのための方法の1つとして、例え
ば、液面に同時に表面弾性波を到達させる方法がある。
このためには、例えば、表面弾性波を発生させる手段を
対称に配置することが望ましい。また、表面弾性波を発
生させる手段から液面の一点までの振動到達時間が等し
い関係となるように、表面弾性波を発生させる手段を配
置することによって、液面の一点に振動を集中させるこ
とができる。すなわち、表面弾性波を発生させる手段か
ら液面の一点までの振動到達時間tは、表面弾性波の伝
搬面の距離をr1、伝搬速度をv1、液体内の縦波の伝
搬距離をr2、伝搬速度をv2としたとき、t=r1/
v1+r2/v2で表わされる。このtが一定になるよ
うに、表面弾性波を発生させる手段を配置することがひ
とつの方法である。この方法は、集中する振動源を同時
に駆動できる点で有利である。
【0054】この方法を用いる場合、液体、および伝搬
面の材質を、均一で等方性のある材質で構成するなら
ば、この設計は極めて単純となる。例えば、r1、r2
ともに一定値とすればよい。すなわち、表面弾性波を発
生させる手段を集中点から等距離に配置すれば、この条
件を満たすことができる。この関係で最も簡単な構成
は、交差指電極8を液面の周囲に、液面の一点を通る中
心軸を中心とした円状に配列することである。この第1
の実施の形態では、図1(B)に示したように、円状に
交差指電極8を配置した例を示している。
【0055】また、縦波のエネルギー集中以外でも、直
接、表面弾性波がインク3を供給するように作用する。
図4は、本発明のインクジェット記録装置の第1の実施
の形態における表面弾性波によるインク供給力の説明図
である。インク吐出面6をインク吐出口10にむけて伝
搬してくる表面弾性波は、図4に示すよう進行方向に対
し、逆向きの楕円を描きながら進行する。この性質によ
って、インク吐出口10の内壁に達した表面弾性波は、
インク吐出口10の内壁付近のインク3をインク吐出口
10から外へ引きずり出す方向に供給力を作用する。こ
の表面弾性波によってインクを直接引き上げるインクの
供給は、例えば、縦波を集中できない場合であっても利
用することが可能である。
【0056】次に、静電気力を与えるタイミングと表面
弾性波を発生させるタイミングについて説明する。図5
は、本発明のインクジェット記録装置の第1の実施の形
態における記録信号発生部と高周波発生装置の動作の一
例を示すタイミングチャートである。交差指電極8に高
周波電圧を印加する時刻は、例えば、図5(B)に示す
ように、1飛翔サイクル中、加速電極1及び信号電極2
に記録信号を印加して静電気力を発生させる時刻と同時
か、もしくは図5(A)に示すように加速電極1及び信
号電極2に記録信号を印加して静電気力を発生させた後
がよい。なぜなら、インクメニスカス9に静電気力を発
生させる前に交差指電極8に高周波電圧を印加すると、
インクメニスカス9にインク3が注入され、電圧印加直
前のインクメニスカスの大きさを変化させてしまうの
で、形成される電界のプロファイルが異なり、ドット径
を異ならせる原因になりやすい。また、インク吐出口1
0が保持することのできる限界に近いインクメニスカス
9が形成されている場合は、縦波のエネルギー集中によ
るインク3の注入により、記録前にインクがインク吐出
面6に溢れたり、こぼれたりする危険性があり、画質を
著しく低下させる原因となる。
【0057】また、縦波のエネルギー集中によって錐体
状のインクメニスカス9内に移動注入させるインク量
は、次のようにして計算される。図6は、本発明のイン
クジェット記録装置の第1の実施の形態において錐体状
のインクメニスカス9に移動注入させるインク量の説明
図である。図6(A)に示すように、ノズル吐出面6上
においてインクメニスカス9によって囲まれる部分を直
径MDを有する底面とし、ノズル吐出面6から記録媒体
までの距離を高さMGとする錐体の体積V1は、 V1=(MD/2)2 ×π×MG/3 で表わされる。また、図6(B)に示す初期状態のイン
クメニスカス9は、その形状が半球であるとすれば、直
径MDから体積V2は、 V2=4π×(MD/2)3 /6 である。注入すべきインク量は、これらの差分であり、 V1−V2=(MD/2)2 ×π×MG/3−4π×
(MD/2)3 /6 として求められる。このインク量は、図6(C)に示し
た部分のインク量に相当する。
【0058】以下、いくつかの変形例を示す。図7ない
し図9は、本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態における第1の変形例を示す平面図である。上
述の例では、交差指電極8を円状に配置したが、ここに
示した例では、交差指電極8を円弧状あるいは直線状に
配置している。図7に示す例では、略扇型の交差指電極
8を対向させて配置している。また、図8に示す例で
は、長さの略等しい円弧状の電極を複数用いて交差指電
極8を構成し、このような交差指電極8を対向させて配
置している。さらに、図9に示す例では、直線状の電極
を複数用いて交差指電極8を構成し、このような交差指
電極8を対向させて配置している。
【0059】上述のように、交差指電極8からインクメ
ニスカス9までの距離r1、および、インクメニスカス
9からインク吐出口10の中心までの距離r2が、それ
ぞれの交差指電極8について一定であればよく、それぞ
れの交差指電極8はインク吐出口10の中心について対
称な位置に配置すればよい。
【0060】図7や図8に示した構成では、図2に示し
た円状の交差指電極8を用いる場合に比べ、交差指電極
8の弧の長さが短くなる分、発生させる表面弾性波の強
度は小さくなる。さらに図9に示した構成では交差指電
極8の中心部の表面弾性波しかインク吐出口10の中心
に集中せず、効率は悪くなる。
【0061】しかしその反面、図7ないし図9に示した
用にインク吐出口10を複数設け、マルチノズルヘッド
を構成しようとした際には、電極の弧や長さが短い分だ
けインク吐出口10を密接して配列させることができ
る。すなわち、図7、図8に示したインク吐出口10間
の距離dを小さくできるので、記録ヘッドの高密度化が
はかれるという利点を有している。
【0062】図10は、本発明のインクジェット記録装
置の第1の実施の形態における第2の変形例を示す断面
図である。この第2の変形例では、インク吐出口10の
側壁をインク吐出面6に対して傾斜させた例を示してい
る。なお、図10(B)に示した例は、図2と同様の例
である。
【0063】インク吐出面6上を伝搬する表面弾性波を
より効率よく伝えるためには、インク吐出口10の側壁
で表面弾性波が反射しないような角度Θを設けるとよ
い。角度Θは、表面弾性波の進行波が反射波を上回る様
な角度が良く、具体的には図10(A)の場合は60°
から90°、好ましくは65°から80°がよい。この
場合には、インク吐出面6を伝搬してきた表面弾性波
は、インクメニスカス9に接触するとともに縦波を生成
するが、この縦波は漏洩レーリー角に従って凸状のイン
クメニスカス9の頂部へ向けて進み、インクメニスカス
9の頂部付近で集中することになる。
【0064】また、図10(B)に示す場合は、インク
吐出口10の傾斜した側面上にインクメニスカス9が形
成されるように構成する。この場合にはインク吐出面6
上を伝搬してきた表面弾性波は、そのまま傾斜したイン
ク吐出口10の側面へ伝搬し、図2で示したようにイン
ク3中に縦波を放射し、表面弾性波自体は減衰する。イ
ンク吐出面6から傾斜したインク吐出口10の側面へ表
面弾性波が伝搬する際の反射波が進行波以下となる角度
Θは、135°以上180°未満が好ましい。
【0065】このような、ある角度をもった固体表面の
表面弾性波の伝搬の様子は、例えば、SPRINGER
出版,“SURFACE ACOUSTIC WAVE
SIN INHOMOGENEOUS MEDIA”等
に記載されている。
【0066】なお、図4に示したような縦波エネルギー
集中以外の表面弾性波による直接のインク3の供給は、
インク吐出面6とインク吐出口10の側壁のなす角Θに
よらず働くため、縦波をインクメニスカスに集中できな
いようなΘでも有効である。
【0067】図11は、本発明のインクジェット記録装
置の第1の実施の形態における第3の変形例を示す断面
図である。図中、15はノズルである。なお、図11
(B)は図11(A)の破線部分の拡大図である。この
第3の変形例では、インク吐出面6上のインク吐出口1
0にノズル15を形成した例を示している。ノズル15
を形成すると、インクメニスカスの保持力が増し、より
飛翔を安定させることができるので好ましい。
【0068】この第3の変形例ように、ノズル吐出面6
とインクメニスカス9の間にノズル15を形成している
場合には、このノズル15の外面の交差指電極8側は、
ノズル吐出面6に対して、130゜以上180゜以下で
あることが必要であり、150゜以上180゜以下が更
に好ましい。なぜなら、130度未満の場合は、発生し
た表面弾性波はノズル15の外面で反射されてしまい、
インクメニスカス9に到達することはできない。また、
180゜を超えると、インクメニスカス9をノズル15
が安定して保持することができない。このような接する
2つの面の角度を変えた場合のレーリー波の伝搬につい
ての考察は、例えば、ДокладыАкадемии
Наук СССР,第119巻,第3号,1958
年,ソ連,I.A.ビクトロフ,“О ВЛИЯНИИ
НЕСОВЕРШЕНСТВПОВЕРХНОСТИ
НА РАСПРОСТРАНЕНИЕ РЭЛЕЕ
ВСКИХ ВОЛН”等に記載されている。
【0069】図12は、本発明のインクジェット記録装
置の第1の実施の形態における第4の変形例を示す断面
図である。図中、16は補助手段である。この変形例で
は、インク吐出口10の直下にインク3を引き戻すため
の補助手段16を有している。
【0070】静電気力及び縦波の集中によって形成され
た円錐形のインクメニスカス9の先端が被記録媒体4に
接し、被記録媒体4上にドットを形成した後、円錐形の
インクメニスカス9の被記録媒体4に移動しなかった大
部分のインク3は記録ヘッド13側に戻る。この時、迅
速にかつ確実にインク溜め11にインク3を戻すために
は、インクメニスカス9が戻るための補助手段16を設
けるとよい。図12に示した例では、インク吐出口10
の直下のインク溜め11に例えばピエゾ素子からなる補
助手段16を設けている。インク3の戻りに合わせて、
このピエゾ素子を収縮させることで、インク吐出口10
の直下に負圧を生じさせる。
【0071】このように構成することで、ドット形成
後、被記録媒体4とインク吐出口10の間にあるインク
をインク吐出口10側へ移動させるように働くため、ド
ット形成後のインクメニスカス9の戻りを迅速かつ確実
に行なうことができる。インクメニスカス9を戻す際に
は、特にインクの中心部から戻す必要はないので、この
ピエゾ素子を用いる方法に限らず、伸張・収縮を可逆的
に繰り返すことのできる弾性体や薄膜弁を使ったり、そ
の他、インク供給手段として利用可能なポンプを負圧に
する方法など、種々の方法を使用できる。
【0072】図13は、本発明のインクジェット記録装
置の第2の実施の形態を示す断面図である。図中、図1
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。3
1,32は電極である。この第2の実施の形態では、イ
ンク3中に縦波を発生させるための手段として、表面弾
性波を用いる代わりに、直接、インク3に対して振動を
加えるものである。
【0073】インク吐出板12は、例えばPZTなどの
圧電材料で構成されている。ノズル吐出口10の近傍の
両面に電極31,32を設置し、この電極に高周波発生
装置14による高周波電圧を作用させる。これにより、
圧電材料で構成されたインク吐出板12をインク吐出口
10の中心に向く方向へ伸縮させることが可能である。
このインク吐出板12の伸縮変形により、インク3中に
縦波を発生させる。電極31,32をインク吐出口10
の周囲に配することによってインク吐出口10の周囲か
ら中心方向へ縦波を伝播させることができ、縦波のエネ
ルギーを集中させることができる。なお、インク3側の
電極32は、直接インク3に触れないように絶縁膜など
でコートしておくとよい。その他の部分については第1
の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0074】図14は、本発明のインクジェット記録装
置の第2の実施の形態における変形例を示す断面図であ
る。図中、33は圧電体である。この例では、インク吐
出板12上のインク吐出口10の周囲に、電極32、圧
電体33、電極31を積層した構成を示している。この
場合のインク吐出板12は、圧電材料である必要はな
く、適当な材料で構成することができる。電極31,3
2に高周波発生装置14から高周波電圧を印加して、圧
電体33をインク吐出口10の中心に向く方向へ伸縮さ
せる。これにより、インク3中に縦波が発生し、インク
吐出口10の中心へ向けて伝搬し、集中することにな
る。
【0075】
【実施例】まず、第1の実施例について述べる。上述の
第1の実施の形態で説明したインクジェット記録装置を
作成し、実際に記録を行なう実験を行なった。実験した
インクジェット記録装置は、図7に示す構成のものを作
成した。厚さ100μmのZnOで構成された基板7
は、インク吐出板12を兼ねている。この基板7に直径
100μmのインク吐出口10を放電加工により形成し
た。この基板7上にフォトリソグラフィにより幅50μ
mの交差指電極8を、インク吐出口10に対し円弧状か
つ同心円状に直径が300μm、400μm、500μ
m、600μm、700μmとなるように電極間隔を約
50μmとして5本形成した。また、基板7の交差指電
極8を形成していない反対の面のインク吐出口10の周
りに信号電極2としてAuを蒸着した。
【0076】被記録媒体4は、印字されたドット像を観
察しやすいように、表面にAl2 3 がコーティングさ
れたインクジェット用特殊紙を用いた。被記録媒体4の
背面にAl製のドラムを配し、加速電極1とした。加速
電極1と信号電極2は記録信号発生部5に電気的に接続
され、静電吸引のための電圧が印加される。基板7の信
号電極2側にはインク3が充填されている。図示しない
インク供給手段としてバイモルフポンプを用い、インク
3に常時10.0Paの圧力を静的に掛け、その結果、
インク3は基板7の加速電極2側に半球面状の初期的な
インクメニスカス9をインク吐出口10上に形成する。
インクメニスカス9の周縁の円相当径MDは、インク吐
出口10の直径に等しく100μm、インクメニスカス
9の周縁部からメニスカス頂上までの高さMHを50μ
mとした。また、インクメニスカス9の周縁部から被記
録媒体4までの距離HGを400μmとした。インク3
は純水、メタノール、染料、グリセリンを重量比で4
0:40:1:19の割合で撹拌したものを用いた。作
成したインクの電気抵抗は3.4×104 Ω・cm、イ
ンク3の粘度は2.5mPa/s、インク3の表面張力
は37.0mN/mであった。
【0077】図15は、第1の実施例における高周波電
圧の有無および記録信号電圧の変化に対する印字結果の
一例の説明図である。まず、高周波電圧を交差指電極8
に印加することなく、すなわち表面弾性波を発生させず
に、印字を行なった。この時、加速電極1、信号電極2
に印可したパルス幅は0.4ms、印字繰り返しの周波
数は2kHzであった。印字周波数を徐々に上げていっ
たところ、2000Vではほとんど印字しなかったが、
2250Vから印字を開始しはじめた。2250Vの
時、印字されたドットを観察すると、ドットのばらつき
が大きく、印字していない部分も多かった。さらに、徐
々に印加電圧を上げていったところ、2500Vからド
ットの抜けなく印字ができるようになった。しかし、印
字されない部分はなくなったがドットのばらつきが大き
く、また、ドットの形状も円形でなく、サテライトや尾
引きを起こしていたり、ミスト状のものが散見された。
印加電圧を2750Vまで上げたが同様であった。
【0078】飛翔している時の観察では、印加電圧が2
250V未満の低い電圧のときにはインクメニスカス9
が錐体形状にはなるものの被記録媒体4に届かないうち
にインクがインク吐出口10へ戻っている現象が多く見
られた。また、印加電圧が2500V以上の高い電圧時
には、図18(C)で示したようなインクメニスカスが
錐体形状ではなく乱れた曳糸状になっていた。
【0079】次に、記録信号発生部5の印加電圧を20
00V、印字パルス幅を0.4msに設定し、記録信号
発生部5により印加電圧が加速電極1及び信号電極2に
印加されたのと同時刻に、高周波発生装置14により交
差指電極8に基本周波数10MHz、電圧10Vの高周
波電圧を0.2msの間印加した。印字されたドットを
見ると高周波電源を印加しないときに比べてドットの形
状が円形のものが多く、大きさも一定であった。
【0080】そこで次に、高周波電源を印加する時刻と
印加する時間をパラメータにして印字を行なった。図1
6は、第1の実施例における高周波電源と記録信号電圧
の印加タイミングの違いにおける印字結果の一例の説明
図である。高周波電源を印加する時刻(T2)は、記録
信号発生部5による印加電圧が加速電極1と記録電極2
間に印加された時刻(T1)よりも早いと、インク吐出
口10からインクが溢れ、飛翔したドットの径は小さい
ものの抜けは多く、印字ドット形状は悪くなった。逆に
高周波電源を印加する時刻T2がT1と同時かもしくは
T1より遅いと、ドット形状は良好になった。
【0081】次に、縦波の集中によってインク3が供給
される量について見てみると、供給量が少ない時にはド
ット形状も悪く、ドット抜けも多かった。高周波電源の
印加時間や電圧を調整し、インク3の供給量を徐々に多
くしていくと、微小なドットが安定して印字できる領域
を経て、ドットが次第に大きくなった。これらの飛翔状
態を観察すると、供給量が少ない時はインクメニスカス
は錐体形状になるものの記録媒体には到達していないこ
とが多かった。供給量を多くしていくと、最も印字ドッ
トが小さくしかも安定している領域では、インク供給口
10の開口部面積を底面積として、インク吐出面6と被
記録媒体4の間の距離を高さとした円錐を形成してい
た。更に、供給量を多くした領域では、インクメニスカ
ス9は円錐台状になり、被記録媒体4に接する面積が大
きかった。
【0082】最も印字ドットが小さくしかも安定してい
るときの縦波の集中によるインク3の供給量は、上述の
図6で説明したように、インク吐出口10を底面積(=
(MD/2)2 ×π)とし、インク吐出口10と被記録
媒体4との距離MGを高さにした円錐の体積(=(MD
/2)2 ×π×MG/3)から初期のインクメニスカス
9の体積(=4π×(MD/2)3 /6)を差し引いた
量であった。
【0083】この結果は、縦波の集中によってインクを
供給する量は、インク吐出口10を底面積とし、インク
吐出面6と被記録媒体4との距離を高さにした円錐を形
成するときに最も印字ドットが小さくしかも安定するこ
とを示している。
【0084】次に、第2の実施例について説明する。こ
の第2の実施例では、上述の第1の実施の形態で第3の
変形例として示したノズル15を配した装置について、
インク吐出面6とノズル15の交差指電極8側の外面と
の角度と印字状態との関係について実験した。
【0085】150μm厚、直径200μmの円盤状の
マシナブルセラミックス板に、機械加工により60μm
の穴を開け、さらにその穴を内径として肉厚20μm、
板表面からの高さが50μmのノズル形状をなすように
穴の周りを加工した。この時、ノズル15の外壁の角度
を底面の面方向に対し30゜,45゜,60゜,75
゜,90゜,105゜,120゜,135゜,150
゜,165゜になるようにそれぞれ加工した。この加工
した円盤を厚さ100μmで中心に直径200μmの穴
を開けたZnO板にエポキシ系接着剤により接着した。
このZnO板に上述の第1の実施例と同じように、穴に
対し同心円状に交差指電極8とその反対面に記録電極2
を蒸着した。
【0086】インク供給手段によりノズル15上までイ
ンク3を供給し、ノズル15の先端からインクメニスカ
ス9を形成し、インクメニスカス9の直径が100μ
m、インクメニスカス9の高さが40μmとなるように
セットし、角度をパラメータとして印字実験を行なっ
た。図17は、第2の実施例におけるノズルの外壁の角
度と印字状態の関係の一例の説明図である。インク吐出
面6とノズル15の外壁との角度が30゜,45゜,6
0゜,75゜,90゜では、縦波の集中によるインク供
給の効果は確認できなかった。105゜,120゜,1
35゜,150゜,165゜では縦波の集中による効果
は確認できたが、特に135゜,150゜,165゜の
ときには、ドット平均径は105゜,120゜の時と同
じだが、ばらつき度合いを示す標準偏差はさらに格段に
小さくなり、ドットが安定して形成出来ることが確認で
きた。これは、先に説明したように、30゜,45゜,
60゜,75゜,90゜で表面弾性波がノズル外壁で反
射されて、インクメニスカスに到達していないためであ
ると考えられる。
【0087】この実験でもやはり、ノズル15の外径を
直径とした円の面積を底面積とし、ノズル15の先端か
ら被記録媒体4までの距離を高さにした円錐を形成した
ときに最も安定した微小ドットを形成することができ
た。
【0088】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、静電気力によるインク吐出時に振動発生手段
を動作させ、インクメニスカスにインクを微小量供給す
ることで、初期メニスカス体積では到達できないような
インクメニスカス−被記録媒体間の距離でも、インクを
錐体形状に変形させてその先端を被記録媒体に到達させ
ることができるため、安定して微小なドットを被記録媒
体状に形成し、記録を行なうことができる。また、振動
発生手段で生成される縦波を直接インクメニスカスの近
傍に作用させるので、エネルギー効率を高めることがで
きるなど、種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態を示す基本構成図である。
【図2】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態における表面弾性波の伝搬の説明図である。
【図3】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態におけるインク吐出時の一例を示す模式図であ
る。
【図4】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態における表面弾性波によるインク供給力の説明
図である。
【図5】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態における記録信号発生部と高周波発生装置の動
作の一例を示すタイミングチャートである。
【図6】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態において錐体状のインクメニスカスに移動注入
させるインク量の説明図である。
【図7】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態における第1の変形例を示す平面図である。
【図8】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態における第1の変形例の他の例を示す平面図で
ある。
【図9】 本発明のインクジェット記録装置の第1の実
施の形態における第1の変形例のさらに他の例を示す平
面図である。
【図10】 本発明のインクジェット記録装置の第1の
実施の形態における第2の変形例を示す断面図である。
【図11】 本発明のインクジェット記録装置の第1の
実施の形態における第3の変形例を示す断面図である。
【図12】 本発明のインクジェット記録装置の第1の
実施の形態における第4の変形例を示す断面図である。
【図13】 本発明のインクジェット記録装置の第2の
実施の形態を示す断面図である。
【図14】 本発明のインクジェット記録装置の第2の
実施の形態における変形例を示す断面図である。
【図15】 第1の実施例における高周波電圧の有無お
よび記録信号電圧の変化に対する印字結果の一例の説明
図である。
【図16】 第1の実施例における高周波電源と記録信
号電圧の印加タイミングの違いにおける印字結果の一例
の説明図である。
【図17】 第2の実施例におけるノズルの外壁の角度
と印字状態の関係の一例の説明図である。
【図18】 従来の静電吸引方式のインクジェット記録
装置の一例の説明図である。
【図19】 従来の振動発生手段と静電吸引方式を組み
合わせたインクジェット記録装置の一例の説明図であ
る。
【図20】 従来の振動発生手段と静電吸引方式を組み
合わせたインクジェット記録装置の別の例の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…加速電極、2…信号電極、3…インク、4…被記録
媒体、5…記録信号発生部、6…インク吐出面、7…基
板、8…交差指電極、9…インクメニスカス、10…開
口部、11…インク溜め、12…インク吐出板、13…
記録ヘッド、14…高周波発生装置、15…ノズル、1
6…補助手段、21…表面弾性波、22…縦波、23…
供給力、31,32…電極、33…圧電体。
フロントページの続き (72)発明者 森田 豊 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 末光 裕治 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも液体インクと、該液体インク
    を内部に保持し前記液体インクを吐出させるインク吐出
    口を有するインク吐出板と、加速電極と信号電極からな
    り前記加速電極と前記信号電極に電圧を印加することに
    より静電気力を発生させる静電気発生手段を有するイン
    クジェット記録装置において、前記インク吐出口へ前記
    液体インクを供給し凸状のインクメニスカスを形成する
    インク供給手段と、前記インク吐出口あるいはその周囲
    に設けられ前記液体インク中の液面近傍に複数の方向か
    ら縦波を発生させ該縦波を前記インク吐出口の略中心へ
    向けて伝播させる振動発生手段を有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記静電気発生手段における前記加速電
    極および前記信号電極への電圧の印加開始と同時もしく
    は印加開始直後に前記振動発生手段を動作させる制御手
    段を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記振動発生手段は、少なくとも発生さ
    せた表面弾性波を前記インク吐出口へ伝播させる伝播面
    を有する基板と、該基板上のインクと接しない部分に設
    けられた交差指電極を有することを特徴とする請求項1
    のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記基板は、前記インク吐出板と連結ま
    たは同一部材であり、前記インク吐出口の側壁のうち少
    なくとも前記振動発生手段側の側壁は、前記基板に対し
    135度以上180度以下の角度を有していることを特
    徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記基板は、前記インク吐出板と連結ま
    たは同一部材であり、前記インク吐出口の側壁のうち少
    なくとも前記振動発生手段側の側壁は、前記基板に対し
    60度以上90度以下の角度を有していることを特徴と
    する請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記インク吐出口の周囲にはノズルが設
    けられており、該ノズルの前記振動発生手段側の外壁と
    前記基板のなす角が105度以上180度以下であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記振動発生手段は、前記インク吐出口
    に設けられた圧電性部材と、該圧電性部材を挟む電極を
    有し、前記インク吐出口の中心軸に直交する方向に振動
    して前記液体インク中に縦波を放出することを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インク吐出口の直下に前記液体イン
    クを引き戻すための補助手段を有していることを特徴と
    する請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインクジ
    ェット記録装置。
JP19659596A 1996-07-25 1996-07-25 インクジェット記録装置 Pending JPH1034910A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100596200B1 (ko) 2005-02-21 2006-07-04 건국대학교 산학협력단 정전기장을 이용한 액적분사 장치 및 그 방법
JP2006192614A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Konica Minolta Holdings Inc 液体吐出装置
CN116100960A (zh) * 2021-11-10 2023-05-12 灿美工程股份有限公司 一种修复装置

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