JPH1034955A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク状態検出機構 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク状態検出機構

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JPH1034955A
JPH1034955A JP8196184A JP19618496A JPH1034955A JP H1034955 A JPH1034955 A JP H1034955A JP 8196184 A JP8196184 A JP 8196184A JP 19618496 A JP19618496 A JP 19618496A JP H1034955 A JPH1034955 A JP H1034955A
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recording apparatus
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JP8196184A
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Masao Kato
真夫 加藤
Atsushi Arai
篤 新井
Isao Ebisawa
功 海老沢
Hisao Yaegashi
尚雄 八重樫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷出力可能なインクの有無が簡単な構成で
且つ確実に検出することができ、記録ヘッド破壊、記録
データ損失を防ぎ、信頼性の高いインクジェット記録装
置を提供する。 【解決手段】 共通液室3内にインクを記録ヘッド先端
部3のノズルから吐出して記録するインクジェット記録
装置の共通液室3内に配設された第1の検出用電極8
と、インクタンク6から共通液室3へのインク流路2中
に配設された第2の検出電極13とを備え、両検出電極
8、13間の電気抵抗或は静電容量を検出し、インク状
態を検出可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクタンクから記
録ヘッドにインクを供給して該記録ヘッドの先端部のノ
ズルから記録材にインクを吐出して記録を行うインクジ
ェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク状
態検出機構に関し、特にインク流路中および共通液室内
のインク有無の検知機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置の記録ヘッドの
共通液室内のインクの有無は、記録の可、不可に係わる
重要な問題である。従来は、このインクの有無の検知を
以下のような方法で行なっていた。
【0003】インクタンク内のインクを残量を検知し、
インクの不足を警告する方法がある。しかし、このイン
クタンク内のインク残量を検知する方法では、記録ヘッ
ド部分の共通液室内のインクの有無を検出することがで
きず、実際に印刷を行なうべきインクが無くなったかど
うかは解らず、その場合の対処ができない欠点があっ
た。
【0004】また、他の方法としては、記録ヘッドの共
通液室内のインクの有無を検出する方法として、例えば
サーマル式インクジェット記録装置において、共通液室
内にインクが無い状態ではヒータより発生した熱による
共通液室内の異常な昇温が発生するため、記録ヘッドの
ヒータボード基板上に設けられた温度測定素子によりこ
の異常昇温を検知する方法がある(特願平04−099
269号)。
【0005】また、共通液室内に発光、受光素子を設け
発光素子よりの照射光の受光素子への到達光量がインク
の有無により変化することを利用して判断する方法も提
案されていた。
【0006】更に、他の方法としては、実際に吐出した
インク滴を光学センサにより検出しインクの有無、吐出
の有無を判断する方法等が公知である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た空ヒート時の異常昇温検知方式では、検出のためには
記録ヘッドを昇温させる必要があり、このために吐出動
作を行なわなければならず、検出のための時間がかかる
という問題がある。また、共通液室内を昇温させるため
の多くのヒートが必要であり、共通液室内にインクのあ
る場合には無駄なインク消費をまねき、装置自体のラン
ニングコストにも悪影響を及ぼす結果となる。
【0008】また、従来の共通液室内に光学センサを設
ける方法では、プリンタヘッドの製造工程が増えて、コ
スト高を招いてしまう。とくにプリンタヘッド交換式の
機械ではこのようなコスト高は大きな問題となる。さら
に光学センサ方式ではインクの色によって光学特性が大
きく異なるため検出の妨げになり、良好な検出が行なえ
なかった。
【0009】更に、吐出したインク滴を光学センサで検
出する方法では、プリンタ本体に検出センサ用のスペー
スを必要とし、プリンタ本体のコストアップやサイズが
大きくなるという問題が発生する。さらに検出のために
記録ヘッドを所定の位置に移動させ、さらに吐出動作を
行わなければならず時間がかかり、実質的な印刷速度の
低下を招いてしまう。
【0010】また、長期間の無印刷でプリンタを放置し
た場合、インクタンクから共通液室までのインク流路中
で気泡が発生する場合がある。このような状態では再印
刷時に共通液室内にインクが存在しても、印刷を続ける
とすぐに液室内にインクが供給されなくなってしまう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決することを目的としてなされたもので、記録ヘッ
ド、記録装置本体のスペースやコストの負担が極力少な
く、なおかつ検出時間が短く、検出のためのインク消費
が少なく、正確で簡単に印刷可能な状態でのインク有無
を検出する機構を提供することを目的とする。
【0012】本発明は上記目的達成の一手段として例え
ば以下の構成を備える。
【0013】即ち、インクタンクから記録ヘッド内の共
通液室内にインクを供給し、前記共通液室内のインクを
記録ヘッド先端部のノズルから吐出して記録するインク
ジェット記録装置のインク状態検出機構であって、少な
くとも1つの前記共通液室内に配設された第1の検出用
電極と、少なくとも1つのインクタンクから前記共通液
室へのインク流路中に配設された第2の検出電極とを備
え、前記第1の検出電極と前記第2の検出電極間のイン
ク状態を検出可能とすることを特徴とする。
【0014】または、インクタンクから記録ヘッド内の
共通液室内にインクを供給し、前記共通液室内のインク
を記録ヘッド先端部のノズルから吐出して記録するイン
クジェット記録装置のインク状態検出機構であって、少
なくとも1つの前記共通液室内に配設された第1の検出
用電極と、少なくとも1つのインクタンク中に配設され
た第2の検出電極とを備え、前記第1の検出電極と前記
第2の検出電極間のインク状態を検出可能とすることを
特徴とする。
【0015】あるいは、インクタンクから記録ヘッド内
の共通液室内にインクを供給し、前記共通液室内のイン
クを記録ヘッド先端部のノズルから吐出して記録するイ
ンクジェット記録装置のインク状態検出機構であって、
少なくとも1つの前記共通液室内に配設された第1の検
出用電極と、少なくとも1つのインクタンクから前記共
通液室へのインク流路中及び前記インクタンク中の配設
された第2の検出電極とを備え、前記第1の検出電極と
前記第2の検出電極間のインク状態を検出可能とするこ
とを特徴とする。
【0016】そして例えば、更に、前記第1の検出電極
と前記第2の検出電極間の抵抗値を検出して前記量電極
間のインクの状態を検出する第1の検出手段を備えるこ
とを特徴とする。あるいは、前記第1の検出手段は、前
記第1の検出電極及び前記第2の検出電極に交流電圧を
引加してインク状態を検出することを特徴とする。
【0017】更に例えば、更に、前記第1の検出電極と
前記第2の検出電極間の静電容量を検出して前記両電極
間のインクの状態を検出する第2の検出手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0018】更にまた、例えば、前記インクジェット記
録装置の共通液室内にヒータボード基板を配設し、該ヒ
ータボード基板上に発熱抵抗体を配設し、該発熱抵抗体
に電圧を引加して該発熱抵抗体上のインクを加熱して発
泡させ物理的体積を変化させてインク滴を記録ヘッド先
端部のノズルから吐出して記録を行うインクジェット記
録装置であって、前記記録ヘッド内のヒータボード基板
最上層に耐インク材質で耐キャビテーション性と導電性
とを有する薄膜を成膜し、該薄膜を共通液室内の第1の
検出電極とすることを特徴とする。そして例えば、前記
ヒータボード基板最上層に成膜した薄膜をTa薄膜とし
該Ta薄膜を前記第1の検出電極とすることを特徴とす
る。
【0019】また、例えば、前記第2の検出電極は、前
記インクタンクと記録ヘッドとの結合部近傍に配設され
ていることを特徴とする。あるいは、前記第2の電極
は、前記記録ヘッドとインクタンクの接合部のインク中
のゴミ等を取り除くフィルタ機能を併用することを特徴
とする。
【0020】更に例えば、インクジェット記録装置は1
つの記録ヘッド内に複数の共通液室を持ち、各々の共通
液室内の第1の検出電極を共通電極とすることを特徴と
する。そして、インク状態検出時以外は前記第1の検出
電極を放電状態とすることを特徴とし、前記検出手段が
インク無しを検出した場合に警告を表示し、インク状態
検出を印刷動作中に行ない、前記検出手段がインク無し
を検出した場合記録動作を中止し、ヘッドの吐出安定化
動作を行うことを特徴とする。
【0021】更にまた、例えば、前記検出手段がインク
無しを検出した場合において、前記警告を表示し、かつ
ヘッドの吐出安定化動作を自動に行った後、再び、イン
ク有無の検出を行うことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。詳細な機
構を説明する前に、本例のインクジェットプリンタの外
力を説明する。
【0023】<装置本体の概略説明>図1は、本発明の
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。図1におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギヤ5011,5009を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に
往復移動される。このキャリッジHCには、インクジェ
ットカートリッジIJCが搭載されている。5002は
紙押え板であり、キャリッジの移動方向に亙って紙をプ
ラテン5000に対して押圧する。5007,5008
はフォトカプラで、キャリッジのレバー5006のこの
域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切り
換え等を行うためのホームポジション検知手段である。
5016は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部
材5022を支持する部材で、5015はこのキャップ
内を吸引する吸引手段で、キャップ内開口5023を介
して記録ヘッドの吸引回復を行う。
【0024】5017はクリーニングブレードで、50
19はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材で
あり、本体支持板5018にこれらが支持されている。
ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブレー
ドが本例に適用できることは言うまでもない。又、50
12は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キ
ャリッジと係合するカム5020の移動に伴って移動
し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公
知の伝達手段で移動制御される。
【0025】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0026】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
図2はインクジェットプリンタIJRAの制御回路の構
成を示すブロック図である。制御回路を示す同図におい
て、1700は記録信号を入力するインタフェース、1
701はMPU、1702はMPU1701が実行する
制御プログラムを格納するプログラムROM、1703
は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録
データ等)を保存しておくダイナミック型のRAMであ
る。
【0027】1704は記録ヘッド1708に対する記
録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インタ
フェース1700、MPU1701、RAM1703間
のデータ転送制御も行う。1710は記録ヘッド170
8を搬送するためのキャリアモータ、1709は記録紙
搬送のための搬送モータである。1705はヘッドを駆
動するヘッドドライバ、1706,1707はそれぞれ
搬送モータ1709、キャリアモータ1710を駆動す
るためのモータドライバである。
【0028】また、1720は詳細を後述する記録ヘッ
ド中のインクの有無を検出する検出回路である。この検
出回路の動作の詳細については後述する。
【0029】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動
され、印刷が行われる。
【0030】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0032】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0033】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0035】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0036】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0037】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0038】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0039】以上説明した本発明実施の形態において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液
化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方
式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内
で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にある
ように温度制御するものが一般的であるから、使用記録
信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0040】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。
【0041】いずれにしても熱エネルギーの記録信号に
応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出
されるものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し
始めるもの等のような、熱エネルギーの付与によって初
めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適
用可能である。このような場合インクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0042】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0043】次に以上の構成を備える本例に特有の、イ
ンクタンクから記録ヘッド1708内の共通液室内にイ
ンクを供給し、前記共通液室内のインクを記録ヘッド先
端部のノズルから吐出して記録する際のインク状態検出
機構を説明する。
【0044】図3乃至図6は本発明に係る発明の実施の
形態の第1の例のインク状態検出機構を説明する図であ
る。図3は図1に示す構成中の本例で使用するサーマル
インクジェット装置の印刷ヘッドの側面断面図であり、
図4はヘッド内のヒータボード基板の平面図である。
【0045】図3及び図4において、1は共通液室、2
はインク流路、3はノズルを示している。6はインクタ
ンク、7は共通液室及び流路を形成するための天板部を
示している。インクはインクタンク6よりインク流路
2、共通液室1を通り、ノズル3に供給される。
【0046】4はヒータボード基板を示しており、ノズ
ル3の先端部近傍に配設されている発熱抵抗体5に電流
を流すことによりインクを加熱して発泡させる。この発
泡現象によりノズル内の圧力が変化してインク滴を吐出
し、記録媒体上に記録を行う。8は共通液室内にある第
1のインク検出用電極で、ヒータボード基板4上の表面
にあり、インクと接している。
【0047】また、第1のインク検出用電極8は、ヒー
タボードの保護層としてのインクの腐蝕や、キャビテー
ションによる物理的外力より吐出用ヒータやΑl配線を
保護する機能を併せ持っている。更に、インク検出用電
極8は、ボンディングワイヤー9とPCB10内の配線
11aを通じてヘッドの端子12の1つと電気的に接続
された状態となっている。
【0048】13は第2のインク検出用電極であり、イ
ンク流路2内に配設されている。第2のインク検出用電
極13は、配線14を介してPCB10に接続されてお
り、PCB10内の配線11bを通して、ヘッド端子1
2の1つに電気的に接続されている。
【0049】図5は本実施の形態のヒータボード基板4
の断面を示した図である。図5において、8は第1のイ
ンク検出電極、15はシリコン基板、16は絶縁材料、
例えばSiO2などで構成された第1の絶縁層、5は例
えばTa2Nなどで構成された発熱抵抗体である。ま
た、17は発熱抵抗体5に電流を供給するための配線パ
ターンであり、一般にΑlなどを用いる。
【0050】18は絶縁材料、例えばSiO2やSi2
N3などからなる第2の絶縁層である。
【0051】以上の構成を備える本実施の形態において
は、上述したように第1のインク検出用電極8をヒータ
ボードの保護層としてのインクの腐蝕や、キャビテーシ
ョンによる物理的外力より吐出用ヒータやΑl配線を保
護する機能を併せ持っている構成としたが、これは、こ
の部分がインクの腐蝕や、インク発泡後の消泡時に発生
するキャビテーションからAl配線17や発熱抵抗体5
を保護する必要のある部分であり、従来はインクに対す
る耐腐蝕性が高く、また延性のある金属Taなどが用い
られた部分である。
【0052】本実施の形態においても係る機能を損なう
ことがないようにするために、絶縁材料としてこの金属
Taのようにヒータボードの保護層として役割を十分果
たし、なおかつ電気的導電性を有する材料として、上述
したSiO2やSi2N3などからなる電極層をこの部
分に用いることにより、インク検出用の電極として利用
できる点が本実施例の形態の重要な特徴点である。
【0053】上述したようにヒータボード基板4上の保
護層を液室内の第1のインク検出用電極として用いれ
ば、ヒータボード基板4の他の膜と同時に成膜すること
が可能となる。
【0054】この結果、電極を共通液室内につくり込む
ためのヘッド製造・組立工程の複雑になるのを簡略化で
き、生産性を向上させ、かつヘッドのコスト高の防止が
可能となる。またこのインク検出用の電極からヘッド外
部への配線には、発熱抵抗体を駆動するためにヘッド外
部から信号を送るための信号線と同様な方法である、ボ
ンディングワイヤーを用いた方法がそのまま利用でき、
特別な工程や方法が必要なわけではない。
【0055】次に以上の構成を備える本実施の形態にお
けるインクの有無の検出原理を説明する。
【0056】インクの有無の値処理を行なう時には、ま
ず不図示の電源より、ヘッドの端子12a、12bに電
圧を印加する。これにより、PCB10内の配線11
a、bを介して共通液室1内の第1のインク検出用電極
8とインク流路中の第2のインク検出用電極13との間
に電圧が印加される。ヘッド端子12a、b間を流れる
電流をプリンタ本体内の上述した検出回路1720で測
定することにより、インク検出用電極間の抵抗値を知る
ことができる。
【0057】共通液室1内およびインク流路2内にイン
クがある場合には、インクを介し電極8、13間に電流
が流れる。一方、共通液室1内または、インク流路2内
でインクが全くなかったり、気泡などにより電極間の一
部でインクが切れてしまった場合、電極間には空気層が
介在することになり、電極間の抵抗値は上昇し、電流は
流れなくなる。
【0058】すなわち、共通液室1内のインクが無い場
合には検出電流が小さく得られる。このため、検出回路
1720においては、検出電流値を一旦アナログ−デジ
タル変換したのち、予め定めておいたしきい値以上か以
下かを判断すれば良い。この判断は、例えば本体内のM
PU1701で判断することができ、これにより、共通
液室1およびインク流路内のインクの有無を知ることが
できる。
【0059】本実施の形態ではインクの有無についての
み記述したが、本構成でインクの有無のみならず、イン
クの状態も検出が可能である。例えば、インク流路中に
インクがあり検出電流が流れても、流路中に気泡が発生
した場合、正常な状態に比べ、電極間の抵抗値は高く検
出される。この検出された抵抗値は気泡の大きさ、量に
より追随した値となる。このようにして、同様の構成で
インクの有無のみならず、インク中の状態の検出が可能
となる。
【0060】また、上述したインクの有無の測定方法で
は、検出のためにかかる時間はインクに電流が流れる時
間があれば十分であるので、従来の共通液室内の異常昇
温検知方式のような検出に時間がかかるようなことはな
い。また従来のインク滴光学検出方式のような、検出の
ために記録ヘッドを所定の位置に移動させる必要がない
ので、実質的な印刷速度は殆ど低下せずに検出を行うこ
とができる。さらにプリンタ本体には電気的にインク有
無を判断するための回路のみがあればよく、本体へのス
ペース、コストの負担を極力防ぐことができる。
【0061】ここで電極の劣化、インクの化学変化の観
点から共通液室内インク有無検知時のみ検出電圧を印加
し、検出後は電極間の放電を行うことが望ましい。
【0062】以上の構成を備える本実施の形態における
記録動作を図6のフローチャートを参照して以下に説明
する。
【0063】記録ヘッドは記録データの入力がない場
合、図6のステップS1に示すようにインクによるノズ
ルの固着防止のためのキャッピング処理を行っている。
ステップS2で記録データがくるのを監視し、記録デー
タがない場合にはステップS1のキャッピング処理状態
に維持する。
【0064】そして、記録データが入力されるとステッ
プS2よりステップS3に進み、記録ヘッドを記録媒体
のある方向に走査して記録動作を開始する。続いてステ
ップS4で、この記録開始時に検出回路1720は両電
極間に電圧を印加して第1の電極と第2の電極間の抵抗
値を測定し、この抵抗値が所定閾値以下か否かを判断す
る上述したインク有無検出を行なう。その結果ステップ
S5でもしインクが無いと判断された場合にはステップ
S6に進み、記録動作を停止して記録ヘッドをキャッピ
ング位置に待機させる。そして、ステップS7で不図示
の表示器にインクエラーの警告表示を行う。これにより
ユーザにインク無しを知らせ、例えばステップS1のキ
ャッピング処理を行なうなどして記録動作を停止するこ
とになる。
【0065】一方、ステップS5でインクが有ると判断
された場合にはステップS5よりステップS10に進
み、通常の記録動作を実行する。そしてステップS11
で一定時間が経過したか否かを調べる。ここで、一定時
間が経過していればステップS4に戻り、インクの有無
の検出処理に移行し、記録中に所定のタイミングでの定
期的なインク検出動作を行う。
【0066】ステップS11で一定時間が経過していな
いと判断された場合にはステップS12に進み、記録動
作が全て終了したか否かを調べる。記録動作が終了して
いなければステップS10に戻り、記録動作を続行す
る。そして、全ての記録動作が終了すると記録動作を停
止して例えばステップS1のキャッピング動作に移行す
る。
【0067】以上説明したように本発明の実施の形態に
よれば、インクジェット記録装置の共通液室内ヒータボ
ード基板成膜と同時に第1の電極を形成することによ
り、電極形成のための工程を減らすことができ、ヘッド
生産性を向上し、かつヘッドのコストアップも少なく、
検出に費やす時間も少ない記録ヘッド内のインクの有無
を検出することが可能となる。
【0068】さらには、吐出安定化動作や警告表示機能
と組み合わすことにより、プリンタ本体の信頼性を向上
することが可能となり、記録ヘッド破壊、記録データ損
失を防ぎ、インクジェット記録装置としての信頼性を向
上させることができる。
【0069】(第2の実施の形態)以下、本発明に係る
発明の実施の形態の第2の例を説明する。上述した第1
の実施の形態では、第1の電極を共通液室1内に設け、
インク流路2中に第2のインク検出用電極を設けた構成
としたが、本発明は以上の構成例に限定されるものでは
なく、第2のインク検出用電極をインクタンク6中に設
けてもよい。このように構成した第2の実施の形態を以
下説明する。
【0070】図7は本発明に係る発明の実施の形態の第
2の例におけるサーマルインクジェット装置の印刷ヘッ
ドの側面断面図である。図7において、上述した図3に
示す第1の実施の形態と同様構成には同一番号を付し詳
細説明を省略する。
【0071】図7においては、第2のインク検出用電極
をインク流路中に設けるのではなく、インクタンク6内
に設けている。73が第2の実施の形態における第2の
インク検出用電極であり、該電極73よりインクタンク
6の外に配線19により、プリンタ本体の検出回路17
20ならびに電源に接続されている。
【0072】上述した第1の実施の形態では、インク流
路2中に第2のインク検出用電極を設ける構成のため、
大きさ、位置はインク流路内で非常に制限される可能性
がある。特に電極の大きさは検出の感度を大きく左右す
る。さらにインクの有無の判定ができるのは、共通液室
1とインク流路の内の第2のインク検出用電極部までの
間のインクであり、第2の電極からインクタンクへの上
流側のインクの有無に関しては検知することはできな
い。
【0073】第2の実施の形態においては、このような
問題点に関し、インクタンク6中に第2の電極を設ける
ことにより、大きさに関してはインクタンク内で比較的
自由にでき、またインクタンク中でインクタンクとヘッ
ドとの接合点のすぐ側に配置することにより、共通液室
1およびインクタンク流路2内全体のインクを、より確
実に検出することができる。
【0074】以上説明したように第2の実施の形態によ
れば、上述した第1の実施の形態の有する作用効果に加
えて共通液室およびインクタンク流路内全体のインク
を、より確実に検出することができる効果が得られる。
【0075】(第3の実施の形態)以下、本発明に係る
発明の実施の形態の第3の例を説明する。第1の実施の
形態における問題点の解決は上述した第2の実施の形態
の構成例に限定されるものではなく、第2のインク検出
用電極をインクタンクとヘッドの接合部に設けてもよ
い。このように構成した第3の実施の形態を以下説明す
る。
【0076】図8は本発明に係る発明の実施の形態の第
3の例におけるサーマルインクジェット装置の印刷ヘッ
ドの側面断面図である。図8において、上述した図3に
示す第1の実施の形態と同様構成には同一符号を付し詳
細説明を省略する。
【0077】図8において、20はインクタンクとヘッ
ドの接合部でヘッド側にあるフィルターである。フィル
ター20は従来タンク脱着時や、タンク内に混入したゴ
ミ等がヘッド内へ混入し、吐出特性に影響を及ぼすのを
防ぐ役割を有している。通常ステンレス鋼などをメッシ
ュ状に編んだものが用いられる。
【0078】第3の実施の形態では、ここに着目し、こ
のような導電性のある材質をフィルター20に用い、こ
の導電性フィルター20を第2のインク検出用電極とし
て用いる。フィルター20から配線14によりヘッド端
子19に配線し、プリンタ本体の検出回路1720なら
びに電源に接続する。
【0079】第3の実施の形態の構成では、以上の様に
構成するため、インク流路全体のインクの有無を検出す
ることができる。また電極面積もフィルター全体を電極
にできるため、流路断面相当の面積を持つことができ、
流路内につくり込む場合に比べ大きくすることができ、
検出精度が更に向上する。さらに、上述した第1及び第
2の実施の形態では、第2のインク検出用電極を新たに
ヘッドもしくはタンク内につくり込むための材料、工程
が必要であったが、第3の実施の形態では従来より備え
られていたフィルターをそのまま利用できるので、コス
トも削減できる。
【0080】(第4の実施の形態)上述した実施の形態
では、記録ヘッド内に1つの共通液室のみがある場合を
示したが、1つの記録ヘッド内に分離した複数の共通液
室がある記録ヘッドがあり、通常カラーインクジェット
に用いられている。記録ヘッド内に1つの共通液室のみ
がある本発明に係る発明の実施の形態の第4の例を以下
図9を参照して説明する。
【0081】図9は第4の実施の形態における記録ヘッ
ドのヒータボード基板の表面図である。図9に示す第4
の実施の形態においては、記録ヘッドの各共通液室内に
は異なった色のインクが供給される。図9の例では、カ
ラー印刷に必要な4色のインク(ブラック、イエロー、
マゼンダ、シアン)に対し、4つの共通液室をもつ記録
ヘッドの場合について示してある。しかし、本発明は以
上の4つの例に限定されるものではなく、h差以上のこ
の各共通液室に共通されるインクの色種、種類、共通液
室数は特に限定するものではない。
【0082】4はヒータボードを示し、101から10
4は各インクの共通液室である。ヒータボード4が4色
一体で共通なので、共通液室内のインク検出用電極は4
色共通でよい。第2の電極は上記第1から3実施の形態
に示したように、各色のインク流路、インクタンク、も
しくはフィルターに設ける。第2の検出電極を切り替え
ることにより、どの色のインクが無くなったかが検出で
きる。従来この様な1つの記録ヘッド内に分離した複数
の液室をもつヘッドでは、各色ごとに1対の検出電極が
必要であったが本実施の形態によれば第1の電極は共有
できるため、検出電極自体の数を減らすことができ、コ
ストを抑えることができる。
【0083】(第5の実施の形態)前記第1の実施の形
態では共通液室内のインクが無い場合には記録を行わ
ず、キャッピングを行い、インクエラーの表示を行って
いる。しかし、その後ユーザは何等かの回復吸引動作
や、タンク交換を行わなければならない。そこで、イン
ク無しを検出したのち、本体で自動的に所定の吸引回復
を行う。吸引回復後、再度インク有無検出を行い、再び
インク無しを検出した場合にはインクエラーの表示を行
い印刷を中止する。それ以外の場合には、再び印刷を再
開する。
【0084】これらの動作により、プリンタ本体の信頼
性、操作性を向上することができる。
【0085】(第6の実施の形態)インクジェット記録
装置において、通常共通液室内にインクが無いという状
況は、共通液室内にはインクが無くインクタンクにはイ
ンクがある場合と共通液室内とインクタンクともにイン
クが無い場合が考えれれるが、上記第1の実施の形態で
はこの判断はできない。そこで共通液室内インク有無検
知を行ったのち、インク無しを検出した場合、所定の吸
引回復動作を1回、もしくは複数回行ったのち再びイン
ク有無検知を行う。この時、再びインク無しを検出した
場合は、インクタンクにインクが無いと判断できる。す
なわち、インク有無検知と回復動作を組み合わすことに
より、インクタンクのインク残量検知が可能となり、イ
ンクジェット記録装置としての使いやすさが向上でき
る。
【0086】(第7の実施の形態)インクジェット記録
装置において、ある一定期間使用を行わないと、共通液
室やインクタンクからの流路内に泡が発生する場合があ
る。このような場合を想定して、ある一定期間以上プリ
ンタの使用が無い場合には、その後のプリンタ使用直前
にヘッドの共通液室からインクタンクまでの容積の吸引
を行うようにしている。しかしこのような場合、プリン
タ本体の放置された環境によっては必ずしもインクが無
くなっているとは限らない。そのような場合放置後に共
通液室内にインクが無いという状況は、共通液室内には
インクが無くインクタンクにはインクがある場合と共通
液室内とインクタンクともにインクが無い場合が考えれ
れるが、上記第1の実施の形態ではこの判別はできな
い。そこで共通液室内インク有無検知を行ったのち再び
インク有無検知を行う。この時、再びインク無しを検出
した場合は、インクタンクにインクが無いと判断でき
る。すなわち、インク有無検知と回復動作を組み合わせ
ることにより、インクタンクのインク残量検知が可能と
なり、インクジェット記録装置としての使いやすさが向
上できる。
【0087】(第8の実施の形態)以上の実施の形態に
おいて、インク検出のために電極からインクに電流が流
れるが、電極表面で少なからず電気分解が発生し、イン
ク検出用電極の劣化が起こる可能性がある。インク検出
用電極の劣化により検出電流が変化し、検出を不安定に
する原因となる。ここで電極の材質によっては、インク
との電気分解が可逆反応の場合がある。そこで、インク
検出用電極に交流電圧を印加する。電極の電気分解時の
極性が変わることにより、それまでの反応とは逆の化学
反応を起こし電極に劣化を防ぐ事となる。このように電
極に交流電圧を印加することにより電極の劣化を防ぐこ
とができ、検出の信頼性を増すことができる。
【0088】(第9の実施の形態)また、以上の各実施
の形態の説明においては、何れも両電極間の電気抵抗を
測定してインクの有無を検出していた。しかし、本発明
は以上の例に限定されるものではなく、同様な構成で両
電極間の静電容量を測定する方法もある。
【0089】即ち、インク検出用電極8、13間の静電
容量はインクの有無により、大きく異なる。インクがあ
る場合には電極間の静電容量は大きく、無い場合には小
さくなる。従って、検出回路1720を両電極間の電気
抵抗値を測定する回路に変え、両電極間の静電容量を測
定する回路とすれば、この電極間の静電容量を測定する
ことにより、電極間のインクの有無が検出できる。
【0090】(他の実施形態)なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0091】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0092】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0093】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0094】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0095】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インクジ
ェット記録装置の印刷出力可能なインクの有無が簡単な
構成で且つ確実に検出することができる。さらには、吐
出安定化動作や警告表示機能と組み合わすことにより、
記録装置本体の信頼性を向上することが可能となり、記
録ヘッド破壊、記録データ損失を防ぎ、インクジェット
記録装置としての信頼性を向上させることができる。
【0097】更に、インクの有無を検出する検出電極を
他の機能を有する部材と共有とすることにより、構成の
簡略化、装置の製造原価の低減化に大きな効果を奏する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態であるインクジェ
ットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図で
ある。
【図2】本実施の形態におけるインクジェットプリンタ
IJRAの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る発明の実施の形態の一例で使用す
るサーマルインクジェット装置の印刷ヘッドの側面断面
図である。
【図4】図3に示す印刷ヘッド内のヒータボード基板の
平面図である。
【図5】本実施の形態のヒータボード基板の断面を示し
た図である。
【図6】本実施の形態における記録動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明に係る発明の実施の形態の第2の例にお
けるサーマルインクジェット装置の印刷ヘッドの側面断
面図である。
【図8】本発明に係る発明の実施の形態の第3の例にお
けるサーマルインクジェット装置の印刷ヘッドの側面断
面図である。
【図9】本発明に係る発明の実施の形態の第4の例にお
けるサーマルインクジェット装置の印刷ヘッドのヒータ
ボード基板の表面図である。
【符号の説明】
1 共通液室 2 インク流路 3 ノズル 4 ヒータボード基板 5 発熱抵抗体 6 インクタンク 7 天板部 8 第1のインクタンク有無検出用電極 9 ボンディングワイヤー 10 PCB 11 PCB内配線 12 ヘッド端子 13、73 第2のインクタンク検出用電極 14 配線 15 シリコン基板 16 第1の絶縁層 18 第2の絶縁層 20 フィルター兼用の第2のインク検出用電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八重樫 尚雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクタンクから記録ヘッド内の共通液
    室内にインクを供給し、前記共通液室内のインクを記録
    ヘッド先端部のノズルから吐出して記録するインクジェ
    ット記録装置のインク状態検出機構であって、 少なくとも1つの前記共通液室内に配設された第1の検
    出用電極と、 少なくとも1つのインクタンクから前記共通液室へのイ
    ンク流路中に配設された第2の検出電極とを備え、 前記第1の検出電極と前記第2の検出電極間のインク状
    態を検出可能とすることを特徴とするインクジェット記
    録装置のインク状態検出機構。
  2. 【請求項2】 インクタンクから記録ヘッド内の共通液
    室内にインクを供給し、前記共通液室内のインクを記録
    ヘッド先端部のノズルから吐出して記録するインクジェ
    ット記録装置のインク状態検出機構であって、 少なくとも1つの前記共通液室内に配設された第1の検
    出用電極と、 少なくとも1つのインクタンク中に配設された第2の検
    出電極とを備え、 前記第1の検出電極と前記第2の検出電極間のインク状
    態を検出可能とすることを特徴とするインクジェット記
    録装置のインク状態検出機構。
  3. 【請求項3】 インクタンクから記録ヘッド内の共通液
    室内にインクを供給し、前記共通液室内のインクを記録
    ヘッド先端部のノズルから吐出して記録するインクジェ
    ット記録装置のインク状態検出機構であって、 少なくとも1つの前記共通液室内に配設された第1の検
    出用電極と、 少なくとも1つのインクタンクから前記共通液室へのイ
    ンク流路中及び前記インクタンク中の配設された第2の
    検出電極とを備え、 前記第1の検出電極と前記第2の検出電極間のインク状
    態を検出可能とすることを特徴とするインクジェット記
    録装置のインク状態検出機構。
  4. 【請求項4】 更に、前記第1の検出電極と前記第2の
    検出電極間の抵抗値を検出して前記量電極間のインクの
    状態を検出する第1の検出手段を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録装置のインク状態検出機構。
  5. 【請求項5】 前記第1の検出手段は、前記第1の検出
    電極及び前記第2の検出電極に交流電圧を引加してイン
    ク状態を検出することを特徴とする請求項4記載のイン
    クジェット記録装置のインク状態検出機構。
  6. 【請求項6】 更に、前記第1の検出電極と前記第2の
    検出電極間の静電容量を検出して前記両電極間のインク
    の状態を検出する第2の検出手段を備えることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置のインク状態検出機構。
  7. 【請求項7】 前記インクジェット記録装置の共通液室
    内にヒータボード基板を配設し、該ヒータボード基板上
    に発熱抵抗体を配設し、該発熱抵抗体に電圧を引加して
    該発熱抵抗体上のインクを加熱して発泡させ物理的体積
    を変化させてインク滴を記録ヘッド先端部のノズルから
    吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、 前記記録ヘッド内のヒータボード基板最上層に耐インク
    材質で耐キャビテーション性と導電性とを有する薄膜を
    成膜し、該薄膜を共通液室内の第1の検出電極とするこ
    とを特徴とする特許請求範囲第1項乃至請求項6のいず
    れかに記載のインクジェット記録装置のインク状態検出
    機構。
  8. 【請求項8】 前記ヒータボード基板最上層に成膜した
    薄膜をTa薄膜とし該Ta薄膜を前記第1の検出電極と
    することを特徴とする請求項7項記載のインクジェット
    記録装置のインク状態検出機構。
  9. 【請求項9】 前記第2の検出電極は、前記インクタン
    クと記録ヘッドとの結合部近傍に配設されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置のインク状態検出機構。
  10. 【請求項10】 前記第2の電極は、前記記録ヘッドと
    インクタンクの接合部のインク中のゴミ等を取り除くフ
    ィルタ機能を併用することを特徴とする請求項9記載の
    インクジェット記録装置のインク状態検出機構。
  11. 【請求項11】 インクジェット記録装置は1つの記録
    ヘッド内に複数の共通液室を持ち、 各々の共通液室内の第1の検出電極を共通電極とするこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置のインク状態検出機構。
  12. 【請求項12】 インク状態検出時以外は前記第1の検
    出電極を放電状態とすることを特徴とする請求項1乃至
    請求項11のいずれかに記載のインクジェット記録装置
    のインク状態検出機構。
  13. 【請求項13】 前記検出手段がインク無しを検出した
    場合に警告を表示することを特徴とする請求項4乃至請
    求項6のいずれかに記載のインクジェット記録装置のイ
    ンク状態検出機構。
  14. 【請求項14】 前記検出手段は、インク状態検出を印
    刷動作中に行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6
    及び請求項13のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置のインク状態検出機構。
  15. 【請求項15】 前記検出手段がインク無しを検出した
    場合記録動作を中止することを特徴とする請求項14記
    載のインクジェット記録装置のインク状態検出機構。
  16. 【請求項16】 前記検出手段がインク無しを検出した
    場合ヘッドの吐出安定化動作を行うことを特徴とする請
    求項14記載のインクジェット記録装置のインク状態検
    出機構。
  17. 【請求項17】 前記検出手段がインク無しを検出した
    場合において、前記警告を表示し、かつヘッドの吐出安
    定化動作を自動に行った後、再び、インク有無の検出を
    行うことを特徴とする請求項16記載のインクジェット
    記録装置のインク状態検出機構。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドは少なくとも2つの共
    通液室を有し、前記検出手段が複数ある共通液室のうち
    少なくとも1つの共通液室内のインク無しを検出した場
    合に警告を表示することを特徴とする請求項4乃至請求
    項6のいずれかに記載のインクジェット記録装置のイン
    ク状態検出機構。
  19. 【請求項19】 前記検出手段は、インク状態検出を印
    刷動作中に行ない、インク無しを検出した場合記録動作
    を中止することを特徴とする請求項18記載のインクジ
    ット記録装置のインク状態検出機構。
  20. 【請求項20】 前記検出手段がインク無しを検出した
    場合ヘッドの吐出安定化動作を行うことを特徴とする請
    求項18記載のインクジェット記録装置のインク状態検
    出機構。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至請求項20のいずれかに
    記載のインク状態検出機構を備えることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038658A (ja) * 2005-06-29 2007-02-15 Brother Ind Ltd 気泡捕捉装置、液体移送装置及びインクジェット記録装置

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JP2007038658A (ja) * 2005-06-29 2007-02-15 Brother Ind Ltd 気泡捕捉装置、液体移送装置及びインクジェット記録装置

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