JPH1035210A - 車軸式懸架装置 - Google Patents
車軸式懸架装置Info
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- JPH1035210A JPH1035210A JP19798196A JP19798196A JPH1035210A JP H1035210 A JPH1035210 A JP H1035210A JP 19798196 A JP19798196 A JP 19798196A JP 19798196 A JP19798196 A JP 19798196A JP H1035210 A JPH1035210 A JP H1035210A
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- parting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋳造型の高さを低くするとともに、鋳造成形
であっても切削加工することなく必要形状を確保できる
ようにする。 【解決手段】 車軸部材20の中央部21およびナック
ルスピドル取付部23Rを形成する下型51と上型52
との見切面53および57を車軸部材20の前後中心線
Cと一致するように形成するとともに、リーフスプリン
グ取付部22Rの見切面55をその後端部に形成してい
る。これにより、リーフスプリング取付部22Rの上表
面22aは所定の平面形状が得られることとなって、切
削等の機械加工をする必要がなくなる。
であっても切削加工することなく必要形状を確保できる
ようにする。 【解決手段】 車軸部材20の中央部21およびナック
ルスピドル取付部23Rを形成する下型51と上型52
との見切面53および57を車軸部材20の前後中心線
Cと一致するように形成するとともに、リーフスプリン
グ取付部22Rの見切面55をその後端部に形成してい
る。これにより、リーフスプリング取付部22Rの上表
面22aは所定の平面形状が得られることとなって、切
削等の機械加工をする必要がなくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右の車輪を一本
の車軸で結び、その車軸をスプリングを介して車体に取
り付ける車軸式懸架装置いわゆるリジッドアクスルサス
ペンションに関するものである。
の車軸で結び、その車軸をスプリングを介して車体に取
り付ける車軸式懸架装置いわゆるリジッドアクスルサス
ペンションに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サスペンションは車輪と車体を結ぶ装置
であって、車体を支えるとともに、自動車の振動、乗り
心地、繰安性に大きな影響を与える重要な装置である。
その構成は、走行中、路面から受ける衝撃を緩和するス
プリング、車体の上下振動を抑制して乗り心地を良くす
るショックアブソーバ、自動車のローリングを抑制する
スタビライザ、そしてこれらを保持して車輪の動きを抑
制するリンク機構からなっている。
であって、車体を支えるとともに、自動車の振動、乗り
心地、繰安性に大きな影響を与える重要な装置である。
その構成は、走行中、路面から受ける衝撃を緩和するス
プリング、車体の上下振動を抑制して乗り心地を良くす
るショックアブソーバ、自動車のローリングを抑制する
スタビライザ、そしてこれらを保持して車輪の動きを抑
制するリンク機構からなっている。
【0003】この装置は、車体を支え、路面からの振動
や衝撃を緩和させるために、望ましいばね特性・減衰特
性を持たせ、車体・乗員・積み荷等を保護するととも
に、加減速時の駆動力・制動力または旋回時の横力等あ
らゆる方向の力に対して、適度な剛性と十分な強度・耐
久性を有し、車体に対して車輪を所定の正しい位置に保
持し、かつ、車体および路面に対する車輪の動きを適切
に制御することにより、その車両に最も適した運動性能
を与える機能が要求されるものである。このため、いろ
いろな種類のサスペンションが考えられている。
や衝撃を緩和させるために、望ましいばね特性・減衰特
性を持たせ、車体・乗員・積み荷等を保護するととも
に、加減速時の駆動力・制動力または旋回時の横力等あ
らゆる方向の力に対して、適度な剛性と十分な強度・耐
久性を有し、車体に対して車輪を所定の正しい位置に保
持し、かつ、車体および路面に対する車輪の動きを適切
に制御することにより、その車両に最も適した運動性能
を与える機能が要求されるものである。このため、いろ
いろな種類のサスペンションが考えられている。
【0004】その1つとして、車軸式懸架装置いわゆる
リジッドアクスルサスペンションがある。これは、左右
の車輪が一本の車軸で結ばれ、その車軸をスプリングを
介して車体に取り付ける形式であって、通常、車体を支
えるサスペンション(懸架装置)と、車輪を支持するア
クスル(走行装置)とから構成される。アクスルはばね
座にかかる上下方向荷重と、旋回時等の横荷重による垂
直曲げモーメントと、制動力および駆動力による水平曲
げモーメント、ねじりモーメントを受ける。この形式の
サスペンションはトラック、バス等の前後軸に多く使用
されている。
リジッドアクスルサスペンションがある。これは、左右
の車輪が一本の車軸で結ばれ、その車軸をスプリングを
介して車体に取り付ける形式であって、通常、車体を支
えるサスペンション(懸架装置)と、車輪を支持するア
クスル(走行装置)とから構成される。アクスルはばね
座にかかる上下方向荷重と、旋回時等の横荷重による垂
直曲げモーメントと、制動力および駆動力による水平曲
げモーメント、ねじりモーメントを受ける。この形式の
サスペンションはトラック、バス等の前後軸に多く使用
されている。
【0005】このリジッドアクスルサスペンションの
内、非駆動輪の場合はアクスルビーム(Iビーム)であ
って、鍛造成形によりI型断面に形成されている。鍛造
成形によりI型断面に形成されたアクスルビームは高い
疲労強度と変形強度と耐衝撃性を有しており、かつ、大
量生産に適した製法である。
内、非駆動輪の場合はアクスルビーム(Iビーム)であ
って、鍛造成形によりI型断面に形成されている。鍛造
成形によりI型断面に形成されたアクスルビームは高い
疲労強度と変形強度と耐衝撃性を有しており、かつ、大
量生産に適した製法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した鍛造成形は製
造設備が大型で、鍛造型も大型であるため、車種毎に対
応した変更がしにくいという問題がある。そこで、強度
および軽量化に優れた鋳造アクスルビームが特開平7−
215004号公報において提案された。このものは、
アクスルビームを矩形断面として鋳造により成形し、見
切り部をアクスルビームの側面に設けることで、鍛造成
形のアクスルビームに匹敵する強度が得られるようにす
るとともに、軽量化を達成しようとするものである。
造設備が大型で、鍛造型も大型であるため、車種毎に対
応した変更がしにくいという問題がある。そこで、強度
および軽量化に優れた鋳造アクスルビームが特開平7−
215004号公報において提案された。このものは、
アクスルビームを矩形断面として鋳造により成形し、見
切り部をアクスルビームの側面に設けることで、鍛造成
形のアクスルビームに匹敵する強度が得られるようにす
るとともに、軽量化を達成しようとするものである。
【0007】しかしながら、上記した鋳造アクスルビー
ムにおいては、見切り部をアクスルビームの側面に設け
るように鋳造するため、図5に示すように、車軸部材1
の上下中心線1aが鋳型2の下型2aと上型2bとの見
切面(型割面)3となるようにする必要がある。ここ
で、車軸部材1はその中心部より両端部に至るにつれて
上方に湾曲しているため、車軸部材1の上下中心線1a
が鋳型2の見切面(型割面)3となるようにすると、下
型2aおよび上型2bの高さを高く形成する必要がある
ことから、鋳型2の全体の高さが高くなる。これによ
り、鋳型2を型割りする際にはそれに伴って製造設備側
の高さも高くなることから、車軸部材1の生産性が低下
するという問題が生じる。そこで、本発明は上記した問
題点に鑑みてなされたものであり、鋳造型の高さを低く
するとともに、鋳造成形であっても切削加工することな
く必要形状を確保できるようにすることにある。
ムにおいては、見切り部をアクスルビームの側面に設け
るように鋳造するため、図5に示すように、車軸部材1
の上下中心線1aが鋳型2の下型2aと上型2bとの見
切面(型割面)3となるようにする必要がある。ここ
で、車軸部材1はその中心部より両端部に至るにつれて
上方に湾曲しているため、車軸部材1の上下中心線1a
が鋳型2の見切面(型割面)3となるようにすると、下
型2aおよび上型2bの高さを高く形成する必要がある
ことから、鋳型2の全体の高さが高くなる。これによ
り、鋳型2を型割りする際にはそれに伴って製造設備側
の高さも高くなることから、車軸部材1の生産性が低下
するという問題が生じる。そこで、本発明は上記した問
題点に鑑みてなされたものであり、鋳造型の高さを低く
するとともに、鋳造成形であっても切削加工することな
く必要形状を確保できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は車幅方向に延び
て左右の車輪支持体を連結するとともに車体を懸架する
車軸部材を備えた車軸式懸架装置であって、上記課題を
解決するため、請求項1に記載の発明においては、車軸
部材は鋳造により成形されるとともに、端部において車
輪支持体に向けて上方に湾曲して形成されており、車軸
部材の上下面に鋳型合わせ面に起因する見切り部を設け
るようにしたことにある。
て左右の車輪支持体を連結するとともに車体を懸架する
車軸部材を備えた車軸式懸架装置であって、上記課題を
解決するため、請求項1に記載の発明においては、車軸
部材は鋳造により成形されるとともに、端部において車
輪支持体に向けて上方に湾曲して形成されており、車軸
部材の上下面に鋳型合わせ面に起因する見切り部を設け
るようにしたことにある。
【0009】請求項2に記載の発明においては、上述の
車軸部材は上下面上にて懸架スプリングを配置する懸架
スプリング取付部を備え、見切り部を懸架スプリング取
付部以外の車軸部材の上下面に設けるようにしたことに
ある。
車軸部材は上下面上にて懸架スプリングを配置する懸架
スプリング取付部を備え、見切り部を懸架スプリング取
付部以外の車軸部材の上下面に設けるようにしたことに
ある。
【0010】
【発明の作用・効果】請求項1に記載のように車軸部材
の上下面に鋳型合わせ面に起因する見切り部を設けるよ
うにすると、車軸部材の端部が車軸支持体に向けて上方
に湾曲していても、鋳型の高さを高くすることなく鋳型
を形成することができるようになるので、この種の車軸
部材の生産性が向上する。請求項2に記載のように、見
切り部を懸架スプリング取付部以外の車軸部材の上下面
に設けるようにすると、懸架スプリング取付部に見切り
部が形成されなくなるので、同懸架スプリング取付部の
上面の表面形状が平坦に形成されるようになって、切削
加工等の後工程が不必要になり、作業工程を簡略化でき
る。
の上下面に鋳型合わせ面に起因する見切り部を設けるよ
うにすると、車軸部材の端部が車軸支持体に向けて上方
に湾曲していても、鋳型の高さを高くすることなく鋳型
を形成することができるようになるので、この種の車軸
部材の生産性が向上する。請求項2に記載のように、見
切り部を懸架スプリング取付部以外の車軸部材の上下面
に設けるようにすると、懸架スプリング取付部に見切り
部が形成されなくなるので、同懸架スプリング取付部の
上面の表面形状が平坦に形成されるようになって、切削
加工等の後工程が不必要になり、作業工程を簡略化でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明の車軸式懸架装置をF
R車のフロント側(非駆動輪側)リジッドアクスルサス
ペンションに適用した場合の本実施形態の全体構成を示
す斜視図である。このリジッドアクスルサスペンション
は左車輪支持体10Lと右車輪支持体10Rとを結ぶ車
軸部材20と、この車軸部材20に対して前後方向に配
設した一対の重ね板ばね(リーフスプリング)30L,
30Rとから構成される。これらのリーフスプリング3
0L,30Rの一端31L,31Rを車体側に固定のス
プリングブラケットにピン結合し、他端はリーフスプリ
ング30L,30Rのたわみによるスパンの変化を逃す
ためのシャックル32L,32Rを設けている。車軸部
材20とリーフスプリング30L,30RとはUボルト
33,33,33,33で結合している。車軸部材20
の両端部近傍にはショックアブソーバ40L,40Rを
取り付けている。
基づいて説明する。図1は本発明の車軸式懸架装置をF
R車のフロント側(非駆動輪側)リジッドアクスルサス
ペンションに適用した場合の本実施形態の全体構成を示
す斜視図である。このリジッドアクスルサスペンション
は左車輪支持体10Lと右車輪支持体10Rとを結ぶ車
軸部材20と、この車軸部材20に対して前後方向に配
設した一対の重ね板ばね(リーフスプリング)30L,
30Rとから構成される。これらのリーフスプリング3
0L,30Rの一端31L,31Rを車体側に固定のス
プリングブラケットにピン結合し、他端はリーフスプリ
ング30L,30Rのたわみによるスパンの変化を逃す
ためのシャックル32L,32Rを設けている。車軸部
材20とリーフスプリング30L,30RとはUボルト
33,33,33,33で結合している。車軸部材20
の両端部近傍にはショックアブソーバ40L,40Rを
取り付けている。
【0012】図2は車軸部材20の構造を示す図であ
り、図2(a)は車軸部材20の半部上面図を示し、図
2(b)はその半部側面図を示す。図3は断面図を示
し、図3(a)は図2(b)のA−A断面図を示し、図
3(b)は図2(b)のB−B断面図を示す。車軸部材
20は略水平に形成された中央部21の両端部にリーフ
スプリング(図1参照)を取り付けるリーフスプリング
取付部22L(なお、図2は右半部を示しているので2
2Lは図示していない),22Rと、その両端部に車輪
を操舵するナックルスピドルを取り付けるナックルスピ
ドル取付部23L(なお、図2は右半部を示しているの
で23Lは図示していない),23Rとを設けている。
ここで、ナックルスピドル取付部23L,23Rはそれ
ぞれリーフスプリング取付部22L,22Rより上方に
湾曲して形成されている。
り、図2(a)は車軸部材20の半部上面図を示し、図
2(b)はその半部側面図を示す。図3は断面図を示
し、図3(a)は図2(b)のA−A断面図を示し、図
3(b)は図2(b)のB−B断面図を示す。車軸部材
20は略水平に形成された中央部21の両端部にリーフ
スプリング(図1参照)を取り付けるリーフスプリング
取付部22L(なお、図2は右半部を示しているので2
2Lは図示していない),22Rと、その両端部に車輪
を操舵するナックルスピドルを取り付けるナックルスピ
ドル取付部23L(なお、図2は右半部を示しているの
で23Lは図示していない),23Rとを設けている。
ここで、ナックルスピドル取付部23L,23Rはそれ
ぞれリーフスプリング取付部22L,22Rより上方に
湾曲して形成されている。
【0013】図4は車軸部材20を鋳造により形成する
ための鋳型50を示す図である。鋳型50は下型51と
上型52とからなり、車軸部材20の中央部21を形成
する下型51と上型52との見切面(型割面)53およ
びナックルスピドル取付部23R(なお、23Lについ
ても同様である)を形成する下型51と上型52との見
切面57は車軸部材20の前後中心線Cと一致するよう
に形成している。一方、リーフスプリング取付部22R
(なお、22Lについても同様である)における下型5
1と上型52との見切面55はその後端部(図4におい
てはリーフスプリング取付部22Rの最下方)に形成し
ている。なお、見切面53と55との間は斜め後方(図
4においては斜め下方)の見切面54が、見切面55と
57との間は斜め前方(図4においては斜め上方)の見
切面56がそれぞれ形成されている。
ための鋳型50を示す図である。鋳型50は下型51と
上型52とからなり、車軸部材20の中央部21を形成
する下型51と上型52との見切面(型割面)53およ
びナックルスピドル取付部23R(なお、23Lについ
ても同様である)を形成する下型51と上型52との見
切面57は車軸部材20の前後中心線Cと一致するよう
に形成している。一方、リーフスプリング取付部22R
(なお、22Lについても同様である)における下型5
1と上型52との見切面55はその後端部(図4におい
てはリーフスプリング取付部22Rの最下方)に形成し
ている。なお、見切面53と55との間は斜め後方(図
4においては斜め下方)の見切面54が、見切面55と
57との間は斜め前方(図4においては斜め上方)の見
切面56がそれぞれ形成されている。
【0014】以上の如く、見切面53を車軸部材20の
上下面に形成されるようにしたことから、車軸部材20
が端部にて上方に湾曲していても鋳型の高さを低く抑え
ることができ、型割り作業における製造設備側の高さが
低くなって、作業効率が向上する。また、図2(a)に
示すように、車軸部材20には、見切面53により見切
り部21xが、見切面54により見切り部22yが、見
切面55により見切り部22xが、見切面56により見
切り部22zが、見切面57により見切り部23xがそ
れぞれ形成されることとなり、リーフスプリング取付部
22R,22Lの上表面22aは所定の平面形状が得ら
れることとなって、切削等の機械加工をする必要がなく
なる。
上下面に形成されるようにしたことから、車軸部材20
が端部にて上方に湾曲していても鋳型の高さを低く抑え
ることができ、型割り作業における製造設備側の高さが
低くなって、作業効率が向上する。また、図2(a)に
示すように、車軸部材20には、見切面53により見切
り部21xが、見切面54により見切り部22yが、見
切面55により見切り部22xが、見切面56により見
切り部22zが、見切面57により見切り部23xがそ
れぞれ形成されることとなり、リーフスプリング取付部
22R,22Lの上表面22aは所定の平面形状が得ら
れることとなって、切削等の機械加工をする必要がなく
なる。
【0015】また、リーフスプリング取付部22R,2
2Lの上表面の形成される型抜き勾配はリーフスプリン
グを取り付けるためのテーパ角として活用することがで
きるようになるので、従来、テーパ角を付けるために使
用していたキャスターウェッジを使用する必要がなくな
り、コスト低減を図ることができるようになる。
2Lの上表面の形成される型抜き勾配はリーフスプリン
グを取り付けるためのテーパ角として活用することがで
きるようになるので、従来、テーパ角を付けるために使
用していたキャスターウェッジを使用する必要がなくな
り、コスト低減を図ることができるようになる。
【0016】さらに、鋳造方案において、リーフスプリ
ング取付部22R,22Lの上部側面側22bにリーフ
スプリングと干渉しないように堰を設けるようにすれ
ば、堰残りを除去する作業が不必要となって、作業性が
向上し、さらにコスト低減を図ることができるようにな
る。
ング取付部22R,22Lの上部側面側22bにリーフ
スプリングと干渉しないように堰を設けるようにすれ
ば、堰残りを除去する作業が不必要となって、作業性が
向上し、さらにコスト低減を図ることができるようにな
る。
【0017】なお、上述した実施形態においては、中央
部21およびナックルスピドル取付部23R,23Lの
車軸部材の前後中心線に一致して見切面53および57
を形成し、リーフスプリング取付部22R,22Lの後
端部に見切面55を形成する例について説明したが、リ
ーフスプリング取付部22R,22Lの後端部あるいは
前端部に見切面を形成するようにすれば、中央部21お
よびナックルスピドル取付部の見切面はどこに形成する
ようにしてもよい。
部21およびナックルスピドル取付部23R,23Lの
車軸部材の前後中心線に一致して見切面53および57
を形成し、リーフスプリング取付部22R,22Lの後
端部に見切面55を形成する例について説明したが、リ
ーフスプリング取付部22R,22Lの後端部あるいは
前端部に見切面を形成するようにすれば、中央部21お
よびナックルスピドル取付部の見切面はどこに形成する
ようにしてもよい。
【0018】なお、この車軸部材20には、タイヤ(図
示せず)から車両の積載状態および走行状態に基づく上
下力と、制動状態に基づく上下力および前後力が同時に
作用する。特に、リーフスプリング取付部22Lと22
Rとの間の中央部21は積載時および制動時に最も大き
な荷重を受け易く、また、この車軸部材20の中央部2
1は車両で最も低い位置に配置されるため、路面からの
衝撃荷重も受け易い。そのため、中央部21にはそれら
の各力に基づく曲げモーメントや捻りモーメントが作用
する。そして、中央部21には、上下力と前後力によっ
て、左辺部(前部)21aおよび下辺部(下部)21b
には引張応力が発生し、右辺部(後部)21cおよび上
辺部(上部)21dには圧縮応力が発生する。脆性材料
である鋳鉄は許容引張応力<<許容圧縮応力の関係がある
ので、引張応力を受ける部分の応力を緩和する必要があ
る。
示せず)から車両の積載状態および走行状態に基づく上
下力と、制動状態に基づく上下力および前後力が同時に
作用する。特に、リーフスプリング取付部22Lと22
Rとの間の中央部21は積載時および制動時に最も大き
な荷重を受け易く、また、この車軸部材20の中央部2
1は車両で最も低い位置に配置されるため、路面からの
衝撃荷重も受け易い。そのため、中央部21にはそれら
の各力に基づく曲げモーメントや捻りモーメントが作用
する。そして、中央部21には、上下力と前後力によっ
て、左辺部(前部)21aおよび下辺部(下部)21b
には引張応力が発生し、右辺部(後部)21cおよび上
辺部(上部)21dには圧縮応力が発生する。脆性材料
である鋳鉄は許容引張応力<<許容圧縮応力の関係がある
ので、引張応力を受ける部分の応力を緩和する必要があ
る。
【0019】そこで、本実施形態においては、中央部2
1の引張応力を受ける前部21aおよび下部21bの肉
厚を厚肉に形成するとともに、圧縮応力を受ける後部2
1cおよび上部21dの肉厚を薄肉に形成する。これに
より、中央部21の断面の図心(ある面の断面二次モー
メントの値が変化しないように断面積をある点に集めた
とき、その点を図心という)Gが、図3(a)に示すよ
うに、上下中心線(X−X線)より下方でかつ中央部断
面の左右中心線(Y−Y線)より左方(前方)に位置す
るようになり、引張応力を受ける前部21a側および下
部21b側に近づくこととなる。
1の引張応力を受ける前部21aおよび下部21bの肉
厚を厚肉に形成するとともに、圧縮応力を受ける後部2
1cおよび上部21dの肉厚を薄肉に形成する。これに
より、中央部21の断面の図心(ある面の断面二次モー
メントの値が変化しないように断面積をある点に集めた
とき、その点を図心という)Gが、図3(a)に示すよ
うに、上下中心線(X−X線)より下方でかつ中央部断
面の左右中心線(Y−Y線)より左方(前方)に位置す
るようになり、引張応力を受ける前部21a側および下
部21b側に近づくこととなる。
【0020】ここで、下記の数1の数式より明らかなよ
うに、断面内の任意の点の垂直応力σは中立軸(この中
立軸は断面の図心を通る)からの距離eに比例すること
となるので、中央部21の断面の図心Gの位置が引張応
力を受ける前部21aおよび下部21b側に近づけば近
づく程、あるいは断面係数Zが大きくなればなる程、引
張応力を受ける前部21aおよび下部21bの断面内の
任意の点の垂直応力(引張応力)σは小さくなることと
なる。
うに、断面内の任意の点の垂直応力σは中立軸(この中
立軸は断面の図心を通る)からの距離eに比例すること
となるので、中央部21の断面の図心Gの位置が引張応
力を受ける前部21aおよび下部21b側に近づけば近
づく程、あるいは断面係数Zが大きくなればなる程、引
張応力を受ける前部21aおよび下部21bの断面内の
任意の点の垂直応力(引張応力)σは小さくなることと
なる。
【0021】
【数1】σ=Me/I=M/Z なお、上記数1において、Mは曲げモーメントを表し、
Iは中立軸に関する断面二次モーメントを表し、Zは断
面係数を表す。
Iは中立軸に関する断面二次モーメントを表し、Zは断
面係数を表す。
【0022】一方、中央部21の断面の図心Gの位置が
引張応力を受ける前部21aおよび下部21b側に近づ
ければ、圧縮応力を受ける後部21cおよび上部21d
は図心Gより遠ざかることとなるので、後部21cおよ
び上部21dが受ける圧縮応力は大きくなる。しかしな
がら、上述したように、脆性材料である鋳鉄は許容引張
応力<<許容圧縮応力の関係があるので、引張応力を緩和
した方が断面の小型化が可能となり、軽量化も可能とな
る。
引張応力を受ける前部21aおよび下部21b側に近づ
ければ、圧縮応力を受ける後部21cおよび上部21d
は図心Gより遠ざかることとなるので、後部21cおよ
び上部21dが受ける圧縮応力は大きくなる。しかしな
がら、上述したように、脆性材料である鋳鉄は許容引張
応力<<許容圧縮応力の関係があるので、引張応力を緩和
した方が断面の小型化が可能となり、軽量化も可能とな
る。
【0023】このように、本実施形態においては、鍛造
成形に較べて中央部21の断面形状の自由度が大幅に向
上し、砂中子の使用により大きな断面係数が得られるよ
うになる。これにより、鍛造成形と同等の強度を有する
車軸の場合、コストを低減させることが可能となるとと
もに、軽量化を図ることが可能となる。また、砂中子を
用いて鋳造成形することにより、大きな断面係数が得ら
れるため、理想的な断面形状の車軸が得られるようにな
る。
成形に較べて中央部21の断面形状の自由度が大幅に向
上し、砂中子の使用により大きな断面係数が得られるよ
うになる。これにより、鍛造成形と同等の強度を有する
車軸の場合、コストを低減させることが可能となるとと
もに、軽量化を図ることが可能となる。また、砂中子を
用いて鋳造成形することにより、大きな断面係数が得ら
れるため、理想的な断面形状の車軸が得られるようにな
る。
【0024】また、鋳造成形は鍛造成形に較べて大規模
な製造設備を必要としないので、多品種少量生産に適
し、車種毎の車軸を安価に製造できるようになるととも
に、製造設備も簡単になる。さらに、鍛造成形と同等の
強度を有する車軸であっても、種々の断面形状のものが
得られるようになるので、車種毎の自由度、設計の自由
度が大幅に向上する。
な製造設備を必要としないので、多品種少量生産に適
し、車種毎の車軸を安価に製造できるようになるととも
に、製造設備も簡単になる。さらに、鍛造成形と同等の
強度を有する車軸であっても、種々の断面形状のものが
得られるようになるので、車種毎の自由度、設計の自由
度が大幅に向上する。
【0025】なお、上述の実施形態においては、本発明
の車軸式懸架装置をFR車のフロント側リジッドアクス
ルサスペンションに適用する例について説明したが、本
発明の車軸式懸架装置はFR車のリア側(駆動輪側)リ
ジッドアクスルサスペンションにも適用することができ
る。また、本発明の車軸式懸架装置をFF車のフロント
側リジッドアクスルサスペンションあるいはリア側リジ
ッドアクスルサスペンションにも適用できることも明ら
かである。
の車軸式懸架装置をFR車のフロント側リジッドアクス
ルサスペンションに適用する例について説明したが、本
発明の車軸式懸架装置はFR車のリア側(駆動輪側)リ
ジッドアクスルサスペンションにも適用することができ
る。また、本発明の車軸式懸架装置をFF車のフロント
側リジッドアクスルサスペンションあるいはリア側リジ
ッドアクスルサスペンションにも適用できることも明ら
かである。
【図1】 本発明の車軸式懸架装置の非駆動輪側の全体
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の車軸部材の構造を示し、図2(a)は
上面図を示し、図2(b)は側面図を示す。
上面図を示し、図2(b)は側面図を示す。
【図3】 断面図を示し、図3(a)は図2のA−A断
面を示し、図3(b)は図2のB−B断面を示す。
面を示し、図3(b)は図2のB−B断面を示す。
【図4】 鋳型を示す図である。
【図5】 従来例の鋳型を示す図である。
10L,10R…車輪支持体、20…車軸部材、21…
中央部、21x…見切り部、22R…リーフスプリング
取付部、22x,22y,22z…見切り部、23R…
ナックルスピドル取付部(端部)、23x…見切り部、
G…図心、30L,30R…リーフスプリング、40
L,40R…ショックアブソーバ、50…鋳型、51…
下型、52…上型、53〜57…見切面(型割面)
中央部、21x…見切り部、22R…リーフスプリング
取付部、22x,22y,22z…見切り部、23R…
ナックルスピドル取付部(端部)、23x…見切り部、
G…図心、30L,30R…リーフスプリング、40
L,40R…ショックアブソーバ、50…鋳型、51…
下型、52…上型、53〜57…見切面(型割面)
フロントページの続き (72)発明者 宮城 淳一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松浦 裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石川 訓 名古屋市中川区富川町3丁目1番地の1 中央可鍛工業株式会社内 (72)発明者 河森 敏克 名古屋市中川区富川町3丁目1番地の1 中央可鍛工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 車幅方向に延びて左右の車輪支持体を連
結するとともに車体を懸架する車軸部材を備えた車軸式
懸架装置であって、 前記車軸部材は鋳造により成形されるとともに、端部に
おいて前記車輪支持体に向けて上方に湾曲して形成され
ており、 前記車軸部材の上下面に鋳型合わせ面に起因する見切り
部を設けるようにしたことを特徴とする車軸式懸架装
置。 - 【請求項2】 前記車軸部材は前記上下面上にて懸架ス
プリングを配置する懸架スプリング取付部を備え、前記
見切り部を前記懸架スプリング取付部以外の車軸部材の
上下面に設けるようにしたことを特徴とする請求項1に
記載の車軸式懸架装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19798196A JPH1035210A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 車軸式懸架装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19798196A JPH1035210A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 車軸式懸架装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1035210A true JPH1035210A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16383536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19798196A Pending JPH1035210A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 車軸式懸架装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1035210A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040027238A (ko) * | 2002-09-26 | 2004-04-01 | (주)동양레어메탈 | 차축 하우징 주강품 제작방법 |
| JP2008542096A (ja) * | 2005-05-23 | 2008-11-27 | ゼットエフ レンフォーダー コーポレイション | スタビライザーリンク組立体 |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP19798196A patent/JPH1035210A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040027238A (ko) * | 2002-09-26 | 2004-04-01 | (주)동양레어메탈 | 차축 하우징 주강품 제작방법 |
| JP2008542096A (ja) * | 2005-05-23 | 2008-11-27 | ゼットエフ レンフォーダー コーポレイション | スタビライザーリンク組立体 |
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