JPH1036148A - 溶銑脱燐スラグの処理方法およびスラグ - Google Patents
溶銑脱燐スラグの処理方法およびスラグInfo
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- JPH1036148A JPH1036148A JP19174496A JP19174496A JPH1036148A JP H1036148 A JPH1036148 A JP H1036148A JP 19174496 A JP19174496 A JP 19174496A JP 19174496 A JP19174496 A JP 19174496A JP H1036148 A JPH1036148 A JP H1036148A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】溶銑脱燐スラグの処理方法及びスラグの提供。
【解決手段】(1) 溶銑脱燐後の溶融スラグに、金属Al、
金属Si及びこれらを含む物質の1種以上を添加し、酸素
を吹き込んでスラグを改質する。加えて更に酸化Al、酸
化Si及びこれらを含む物質の1種以上を添加してもよ
い。 (2)上記の方法で改質した高炉スラグ組成のスラグ。 【効果】高炉スラグと同等の組成のものに改質すること
ができる。得られたスラグは、特にセメント原料として
好適な付加価値の高いものである。
金属Si及びこれらを含む物質の1種以上を添加し、酸素
を吹き込んでスラグを改質する。加えて更に酸化Al、酸
化Si及びこれらを含む物質の1種以上を添加してもよ
い。 (2)上記の方法で改質した高炉スラグ組成のスラグ。 【効果】高炉スラグと同等の組成のものに改質すること
ができる。得られたスラグは、特にセメント原料として
好適な付加価値の高いものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶銑脱燐スラグを
有効利用できるような原料に改質するための処理方法お
よびこの方法によって処理されたスラグに関する。
有効利用できるような原料に改質するための処理方法お
よびこの方法によって処理されたスラグに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、日本国内の鉄鋼生産においては年
間数千万トンの製錬スラグが発生している。この発生ス
ラグはその発生過程によって、高炉スラグ、溶銑脱燐ス
ラグ、転炉スラグおよび造塊スラグなどに分類される。
これらの中には、高炉スラグのように路盤材やセメント
原料などとしてうまく再利用されているものもあるが、
その他の大部分は埋立によって処分されている。こうし
て無駄に捨てられるスラグの量を減らすことは、製鋼コ
ストの低減につながることはもちろんであるが、資源お
よび地球環境の保護の面からも重要な課題である。
間数千万トンの製錬スラグが発生している。この発生ス
ラグはその発生過程によって、高炉スラグ、溶銑脱燐ス
ラグ、転炉スラグおよび造塊スラグなどに分類される。
これらの中には、高炉スラグのように路盤材やセメント
原料などとしてうまく再利用されているものもあるが、
その他の大部分は埋立によって処分されている。こうし
て無駄に捨てられるスラグの量を減らすことは、製鋼コ
ストの低減につながることはもちろんであるが、資源お
よび地球環境の保護の面からも重要な課題である。
【0003】これらのスラグの新たな用途として、従来
では、製鉄プロセス内でのリサイクルや路盤材化が検討
されてきた(例えば、特公昭59−37322号公報、
特開平6−100919号公報参照)。
では、製鉄プロセス内でのリサイクルや路盤材化が検討
されてきた(例えば、特公昭59−37322号公報、
特開平6−100919号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の用途のうち、製
鉄プロセス内でのリサイクルでは、溶鉄からスラグ中に
除去した燐などの不純物が溶鉄に再度ピックアップされ
るのを回避するために、リサイクル方法および量などに
様々な制約が付随する。
鉄プロセス内でのリサイクルでは、溶鉄からスラグ中に
除去した燐などの不純物が溶鉄に再度ピックアップされ
るのを回避するために、リサイクル方法および量などに
様々な制約が付随する。
【0005】路盤材化に当たっても、その中に含まれる
free−CaOに起因する膨張を防止するためにエージン
グを要するなど、余分なコストがかかる一方で売値は安
いため、路盤材は「埋立よりはまし」といった程度の付
加価値の低い商品である。
free−CaOに起因する膨張を防止するためにエージン
グを要するなど、余分なコストがかかる一方で売値は安
いため、路盤材は「埋立よりはまし」といった程度の付
加価値の低い商品である。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
ある。本発明の目的は、多量の溶銑脱燐スラグを容易
に、しかも付加価値の高い原料に改質することができる
処理方法およびこの方法による高炉スラグ組成のスラグ
を提供することにある。
ある。本発明の目的は、多量の溶銑脱燐スラグを容易
に、しかも付加価値の高い原料に改質することができる
処理方法およびこの方法による高炉スラグ組成のスラグ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、次の
(1) および(2) の溶銑脱燐スラグの処理方法およびこれ
らの方法による(3) の高炉スラグ組成のスラグにある。
(1) および(2) の溶銑脱燐スラグの処理方法およびこれ
らの方法による(3) の高炉スラグ組成のスラグにある。
【0008】(1)溶銑を脱燐処理した後の溶融スラグ
に、改質材として金属Al、金属Siおよびこれらを含
有する物質の1種以上を添加し、酸素を吹き込むことを
特徴とする溶銑脱燐スラグの処理方法。以下、本発明の
第1方法という。
に、改質材として金属Al、金属Siおよびこれらを含
有する物質の1種以上を添加し、酸素を吹き込むことを
特徴とする溶銑脱燐スラグの処理方法。以下、本発明の
第1方法という。
【0009】(2)上記(1) において、加えてさらに、改
質材として酸化Al、酸化Siおよびこれらを含有する
物質の1種以上を添加する方法。以下、本発明の第2方
法という。
質材として酸化Al、酸化Siおよびこれらを含有する
物質の1種以上を添加する方法。以下、本発明の第2方
法という。
【0010】(3)上記(1) または(2) の方法で改質処理
されたことを特徴とする高炉スラグ組成のスラグ。
されたことを特徴とする高炉スラグ組成のスラグ。
【0011】現在、埋立処理をせざるを得ない溶銑脱燐
スラグを高炉スラグと同等の組成に改質すれば、この改
質スラグは、高炉スラグと同様にセメント原料などの付
加価値の高い用途に利用できる。
スラグを高炉スラグと同等の組成に改質すれば、この改
質スラグは、高炉スラグと同様にセメント原料などの付
加価値の高い用途に利用できる。
【0012】高炉スラグとその他のスラグとの組成上の
主な相違点は、次の三点である。
主な相違点は、次の三点である。
【0013】塩基度(CaO/SiO2 比)値は、高
炉スラグでは1前後と低い(すなわち、SiO2 濃度が
比較的高い)のに対し、その他のスラグでは1.5〜6
と高い。
炉スラグでは1前後と低い(すなわち、SiO2 濃度が
比較的高い)のに対し、その他のスラグでは1.5〜6
と高い。
【0014】Al2 O3 濃度は、高炉スラグでは10
%以上であるのに対し、その他のスラグでは最大5%程
度と低い。
%以上であるのに対し、その他のスラグでは最大5%程
度と低い。
【0015】高炉スラグではFeO、MnOおよびP
2 O5 などの成分の濃度は少ないが、その他のスラグで
は溶鉄から除去されたこれらの成分が多く含まれてい
る。
2 O5 などの成分の濃度は少ないが、その他のスラグで
は溶鉄から除去されたこれらの成分が多く含まれてい
る。
【0016】本発明者等は、高炉スラグ以外のスラグを
高炉スラグの組成に改質する方法について検討し、下記
の知見を得た。
高炉スラグの組成に改質する方法について検討し、下記
の知見を得た。
【0017】すなわち、高炉スラグ以外のスラグに多く
含まれるFeO、MnOおよびP2O5 はいずれもA
l、Siなどの添加によって還元されてFe−Mn−P
合金となり、一方Al、Siはそれぞれ高炉スラグに多
く含まれているAl2 O3、SiO2 などに変化する。
含まれるFeO、MnOおよびP2O5 はいずれもA
l、Siなどの添加によって還元されてFe−Mn−P
合金となり、一方Al、Siはそれぞれ高炉スラグに多
く含まれているAl2 O3、SiO2 などに変化する。
【0018】スラグを還元する添加元素として他に炭素
が挙げられるが、炭素の場合FeO、MnOおよびP2
O5を還元後はCOガスの形で系外に放出されるので、
スラグ中のAl2 O3、SiO2濃度を上昇させる効果は
なく、高炉スラグ組成に近づける事は難しい。
が挙げられるが、炭素の場合FeO、MnOおよびP2
O5を還元後はCOガスの形で系外に放出されるので、
スラグ中のAl2 O3、SiO2濃度を上昇させる効果は
なく、高炉スラグ組成に近づける事は難しい。
【0019】Si、Alとを用いることは、還元後のス
ラグ組成を高炉スラグに近づけることと並んで、次のメ
リットがある。
ラグ組成を高炉スラグに近づけることと並んで、次のメ
リットがある。
【0020】FeOおよびP2 O5 はスラグの融点を下
げる成分であり、これらが或る程度還元されると通常、
スラグが固化してしまい、さらなる還元反応が阻害され
る。しかし、Si、Alによるスラグの還元は強力な発
熱反応であり、この反応熱によりスラグ全体の温度が上
昇してFeOおよびP2 O5 濃度の減少による融点の上
昇や処理中の温度の低下を補償することができる。
げる成分であり、これらが或る程度還元されると通常、
スラグが固化してしまい、さらなる還元反応が阻害され
る。しかし、Si、Alによるスラグの還元は強力な発
熱反応であり、この反応熱によりスラグ全体の温度が上
昇してFeOおよびP2 O5 濃度の減少による融点の上
昇や処理中の温度の低下を補償することができる。
【0021】さらに、炭素を還元材とする場合は還元反
応によってCOガスが発生し、スラグがフォーミングし
て体積が増加する。したがって、フォーミングしたスラ
グが溢れ出さないように十分な容積を持つ容器中で還元
を行わねばならない。これに対し、Si、Alを還元材
とする場合にはCOガスの発生がないためスラグフォー
ミングは少なく、小さな容器で処理出来る利点がある。
応によってCOガスが発生し、スラグがフォーミングし
て体積が増加する。したがって、フォーミングしたスラ
グが溢れ出さないように十分な容積を持つ容器中で還元
を行わねばならない。これに対し、Si、Alを還元材
とする場合にはCOガスの発生がないためスラグフォー
ミングは少なく、小さな容器で処理出来る利点がある。
【0022】現在再利用されていないスラグのうち、溶
銑脱燐スラグは塩基度が1.5〜2.5程度と比較的低
いものであり、高炉スラグの組成に最も近い。そこで、
本発明方法ではこの溶銑脱燐スラグを再利用の対象とし
た。
銑脱燐スラグは塩基度が1.5〜2.5程度と比較的低
いものであり、高炉スラグの組成に最も近い。そこで、
本発明方法ではこの溶銑脱燐スラグを再利用の対象とし
た。
【0023】しかし、この溶銑脱燐スラグといえども、
その中に含まれるFeO、MnOおよびP2 O5 をS
i、Alで還元するのみでは、SiO2 およびAl2 O
3 の濃度が高炉スラグ中のそれらに比肩できるほど高く
はならない。このため、改質処理後スラグ中のSiO2
およびAl2 O3 濃度が高炉スラグと同等程度となるよ
うに適切過剰に溶銑脱燐スラグ中にSi、Alを添加す
るか、またはこれらと同時に酸化Si(SiO2 )、酸
化Al(Al2 O3 )を添加するかして、酸素を吹き込
むことによりSiO2 、Al2 O3 を生成させ、または
これらの濃度を調整する。
その中に含まれるFeO、MnOおよびP2 O5 をS
i、Alで還元するのみでは、SiO2 およびAl2 O
3 の濃度が高炉スラグ中のそれらに比肩できるほど高く
はならない。このため、改質処理後スラグ中のSiO2
およびAl2 O3 濃度が高炉スラグと同等程度となるよ
うに適切過剰に溶銑脱燐スラグ中にSi、Alを添加す
るか、またはこれらと同時に酸化Si(SiO2 )、酸
化Al(Al2 O3 )を添加するかして、酸素を吹き込
むことによりSiO2 、Al2 O3 を生成させ、または
これらの濃度を調整する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明方法を適用する改質装置
は、溶融スラグの容器、改質材の添加手段、酸素を上吹
きまたはインジェクションなどで吹き込む手段を備えた
ものであればどのようなものでもよく、例えば、転炉ま
たは上記の添加および酸素吹き込み手段を備えたスラグ
壺(以下、ノロ壺という)などが使用できる。
は、溶融スラグの容器、改質材の添加手段、酸素を上吹
きまたはインジェクションなどで吹き込む手段を備えた
ものであればどのようなものでもよく、例えば、転炉ま
たは上記の添加および酸素吹き込み手段を備えたスラグ
壺(以下、ノロ壺という)などが使用できる。
【0025】しかし、改質スラグと高炉スラグとを混合
することもあり得るので、この混合のしやすさを考えれ
ば、高炉の近くにスラグ改質処理場所を設け、ノロ壺に
入れて運搬してきた溶融状態の溶銑脱燐スラグをそのま
まノロ壺内で改質処理するのが好ましい。
することもあり得るので、この混合のしやすさを考えれ
ば、高炉の近くにスラグ改質処理場所を設け、ノロ壺に
入れて運搬してきた溶融状態の溶銑脱燐スラグをそのま
まノロ壺内で改質処理するのが好ましい。
【0026】ノロ壺は鋳鉄性のままでもよいが、耐火物
を内張りすると温度の低下およびノロ壺本体の損傷を防
止しやすい。
を内張りすると温度の低下およびノロ壺本体の損傷を防
止しやすい。
【0027】本発明の第1方法では、溶銑を脱燐処理し
た後の溶融スラグに、改質材として金属Al、金属Si
およびこれらを含有する物質の1種以上を添加し、酸素
を吹き込んで改質処理を行う。
た後の溶融スラグに、改質材として金属Al、金属Si
およびこれらを含有する物質の1種以上を添加し、酸素
を吹き込んで改質処理を行う。
【0028】改質材は、金属Siおよび金属Alはもち
ろん、これらを含有する物質なら何でもよい。しかし、
コスト面を考えると、FeSi(Fe−75%Siな
ど)、アルミ灰(金属Alを40〜60%含む粉状Al
2 O3 )および廃アルミ缶などが好ましい。
ろん、これらを含有する物質なら何でもよい。しかし、
コスト面を考えると、FeSi(Fe−75%Siな
ど)、アルミ灰(金属Alを40〜60%含む粉状Al
2 O3 )および廃アルミ缶などが好ましい。
【0029】改質材の添加量は、溶銑脱燐スラグの組成
によって異なるが、概ね改質処理後のスラグ組成におい
て、CaO分が1に対し、SiO2 分が1、Al2 O3
分が0.3になるように調整するのが望ましい。
によって異なるが、概ね改質処理後のスラグ組成におい
て、CaO分が1に対し、SiO2 分が1、Al2 O3
分が0.3になるように調整するのが望ましい。
【0030】したがって、前記改質材からの選択および
それらの組合せは特に限定しない。この選択などは、改
質処理前のスラグ組成および処理後の目標スラグ組成に
よって決定すればよい。
それらの組合せは特に限定しない。この選択などは、改
質処理前のスラグ組成および処理後の目標スラグ組成に
よって決定すればよい。
【0031】改質材の添加方法は単なる上置き法または
入れ置き法で十分であるが、上記の廃アルミ缶などのよ
うに粉状にするのが困難である改質材を除いて、飛散ロ
スの防止および得られる改質スラグの均一性確保の点か
ら、粒状または粉状の改質材をAr、N2 などのキャリ
アガスによりインジェクションするのが望ましい。
入れ置き法で十分であるが、上記の廃アルミ缶などのよ
うに粉状にするのが困難である改質材を除いて、飛散ロ
スの防止および得られる改質スラグの均一性確保の点か
ら、粒状または粉状の改質材をAr、N2 などのキャリ
アガスによりインジェクションするのが望ましい。
【0032】これらの改質材を溶融状態の溶銑脱燐スラ
グに添加した後、酸素を上から吹き付けるか、またはス
ラグ中にインジェクションする。このとき、添加したS
i、Alの一部は、スラグ中のFeO、MnOおよびP
2 O5 などと例えば下記(1)式のように反応し、Si
O2 、Al2 O3 となる。
グに添加した後、酸素を上から吹き付けるか、またはス
ラグ中にインジェクションする。このとき、添加したS
i、Alの一部は、スラグ中のFeO、MnOおよびP
2 O5 などと例えば下記(1)式のように反応し、Si
O2 、Al2 O3 となる。
【0033】 このとき、上記のような還元反応に寄与しなかったS
i、Al分は、例えば下記(2)式のように酸素ガスと
反応し、SiO2 、Al2 O3 となる。
i、Al分は、例えば下記(2)式のように酸素ガスと
反応し、SiO2 、Al2 O3 となる。
【0034】 4Al+3O2 →2(Al2 O3 )・・(2) これらの(1)および(2)式のような反応はいずれも
発熱反応であるので、改質処理時のスラグ温度の低下を
補償できるだけでなく、スラグ温度を上昇させることが
できる。例えば、Al灰(40%Al)を用いた場合、
スラグ温度はスラグトン当たり10kgの添加量で
(1)式に示す反応によって約20℃上昇する。
発熱反応であるので、改質処理時のスラグ温度の低下を
補償できるだけでなく、スラグ温度を上昇させることが
できる。例えば、Al灰(40%Al)を用いた場合、
スラグ温度はスラグトン当たり10kgの添加量で
(1)式に示す反応によって約20℃上昇する。
【0035】こうして改質処理中にスラグ温度が上昇す
るので、FeOおよびP2 O5 の還元によってスラグの
融点が上昇しても、スラグは固化しない。このため特別
にスラグを加熱する必要はない。
るので、FeOおよびP2 O5 の還元によってスラグの
融点が上昇しても、スラグは固化しない。このため特別
にスラグを加熱する必要はない。
【0036】本発明の第2方法では、金属Al、金属S
iに加えてさらに、改質材として酸化Al、酸化Siを
1種以上含有する物質を添加する。
iに加えてさらに、改質材として酸化Al、酸化Siを
1種以上含有する物質を添加する。
【0037】溶銑脱燐スラグの組成によってはスラグの
温度が上昇しすぎ、容器およびその内張り煉瓦の溶損を
促進する場合があり得る。この場合は、金属Al、金属
Siおよびこれらを含有する物質または/および合金の
改質材の添加量は改質処理に必要なスラグの温度を維持
する程度に止め、その他の改質材としてさらに、酸化S
i、酸化Alおよびこれらを含有する物質(例えば珪
砂、レンガ屑など)のうちから選んだ1種以上を添加す
るのが有効である。
温度が上昇しすぎ、容器およびその内張り煉瓦の溶損を
促進する場合があり得る。この場合は、金属Al、金属
Siおよびこれらを含有する物質または/および合金の
改質材の添加量は改質処理に必要なスラグの温度を維持
する程度に止め、その他の改質材としてさらに、酸化S
i、酸化Alおよびこれらを含有する物質(例えば珪
砂、レンガ屑など)のうちから選んだ1種以上を添加す
るのが有効である。
【0038】上記のその他の改質材からの選択およびそ
れらの組合せも特に限定しない。この選択などは、改質
処理前のスラグ組成や温度、金属AlやSiなどの添加
量および処理後の目標スラグ組成などによって決定すれ
ばよい。
れらの組合せも特に限定しない。この選択などは、改質
処理前のスラグ組成や温度、金属AlやSiなどの添加
量および処理後の目標スラグ組成などによって決定すれ
ばよい。
【0039】酸化物系の添加材の添加方法も単なる上置
き法または入れ置き法で十分であるが、望ましいのは、
前述と同様に粒状または粉状としたものを混合してA
r、N2 などのキャリアガスによりインジェクションす
る方法である。
き法または入れ置き法で十分であるが、望ましいのは、
前述と同様に粒状または粉状としたものを混合してA
r、N2 などのキャリアガスによりインジェクションす
る方法である。
【0040】このような本発明方法により改質したスラ
グには、高炉スラグと同等の組成を持たせることができ
る。したがって、同等の組成となった改質スラグはセメ
ント原料として使用することが可能であり、特に水砕処
理により急冷した場合には高炉セメント原料としても活
用できる。冷却は改質処理したスラグを単独で行っても
よいが、ノロ壺などの処理容器または樋などで溶融状態
のまま運搬して高炉スラグに混合した後、冷却するのが
設備コスト面などから有利である。
グには、高炉スラグと同等の組成を持たせることができ
る。したがって、同等の組成となった改質スラグはセメ
ント原料として使用することが可能であり、特に水砕処
理により急冷した場合には高炉セメント原料としても活
用できる。冷却は改質処理したスラグを単独で行っても
よいが、ノロ壺などの処理容器または樋などで溶融状態
のまま運搬して高炉スラグに混合した後、冷却するのが
設備コスト面などから有利である。
【0041】一方、FeO、MnOおよびP2O5の還元
によって生成したFe−Mn−P合金は合金鉄として有
効であり、これを改質処理後のスラグから分離、回収し
て利用する事が出来る。
によって生成したFe−Mn−P合金は合金鉄として有
効であり、これを改質処理後のスラグから分離、回収し
て利用する事が出来る。
【0042】
【実施例】250t上底吹き転炉を脱燐炉として用い、
溶銑(C:4.5%、Si:0.15%、Mn:0.3
3%、P:0.110%、S:0.025%、温度:1
320℃)に脱燐材(脱燐銑の脱炭吹錬時に発生した転
炉スラグ:25kg/t、鉄鉱石:10kg/t:生石
灰:5kg/t)を添加した後、上吹きランスから酸素
7Nm3 /tを上吹きし、約10分間脱燐処理を実施し
た。このとき生成したスラグ量は溶銑1t当たり40k
gであった。
溶銑(C:4.5%、Si:0.15%、Mn:0.3
3%、P:0.110%、S:0.025%、温度:1
320℃)に脱燐材(脱燐銑の脱炭吹錬時に発生した転
炉スラグ:25kg/t、鉄鉱石:10kg/t:生石
灰:5kg/t)を添加した後、上吹きランスから酸素
7Nm3 /tを上吹きし、約10分間脱燐処理を実施し
た。このとき生成したスラグ量は溶銑1t当たり40k
gであった。
【0043】得られた溶銑(C:4.0%、Si:トレ
ース、Mn:0.20%、P:0.020%、S:0.
015%、温度1350℃)を取鍋へ出銑した後、脱燐
スラグを80kgのFeSi合金(Fe−75%Si)
を入れ置きしたノロ壺に出滓した。
ース、Mn:0.20%、P:0.020%、S:0.
015%、温度1350℃)を取鍋へ出銑した後、脱燐
スラグを80kgのFeSi合金(Fe−75%Si)
を入れ置きしたノロ壺に出滓した。
【0044】この脱燐スラグ内に、アルミナコーティン
グした鉄パイプを用い、Arをキャリアガスとして、ス
ラグトン当たり125kgのアルミ灰と100kgの珪
砂とを吹き込みながら、別の上吹きランスで酸素ガスを
スラグトン当たり50Nm3上吹きした。表1に改質前
後のスラグ組成および温度を示す。
グした鉄パイプを用い、Arをキャリアガスとして、ス
ラグトン当たり125kgのアルミ灰と100kgの珪
砂とを吹き込みながら、別の上吹きランスで酸素ガスを
スラグトン当たり50Nm3上吹きした。表1に改質前
後のスラグ組成および温度を示す。
【0045】
【表1】
【0046】このようにして得た改質スラグを水砕設備
で急冷し、この改質スラグを原料としてセメントを製造
した。このセメントは品質的に高炉スラグセメントと全
く同等のものであった。
で急冷し、この改質スラグを原料としてセメントを製造
した。このセメントは品質的に高炉スラグセメントと全
く同等のものであった。
【0047】また、ノロ壷の底からスラグ1t当たり約
90Kgの金属塊が回収できた。この塊を分析したとこ
ろ表2に示す化学組成のFe−Mn−P合金であった。
90Kgの金属塊が回収できた。この塊を分析したとこ
ろ表2に示す化学組成のFe−Mn−P合金であった。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明の方法によれば、これまで埋立処
理、制約の大きい製鉄プロセス内リサイクルまたは付加
価値の低い路盤材などへの利用しかなされていなかった
溶銑脱燐スラグを、高炉スラグと同等の組成のものに改
質することができる。得られた改質スラグは、特にセメ
ント原料として好適な付加価値の高いものである。
理、制約の大きい製鉄プロセス内リサイクルまたは付加
価値の低い路盤材などへの利用しかなされていなかった
溶銑脱燐スラグを、高炉スラグと同等の組成のものに改
質することができる。得られた改質スラグは、特にセメ
ント原料として好適な付加価値の高いものである。
Claims (3)
- 【請求項1】溶銑を脱燐処理した後の溶融スラグに、改
質材として金属Al、金属Siおよびこれらを含有する
物質の1種以上を添加し、酸素を吹き込むことを特徴と
する溶銑脱燐スラグの処理方法。 - 【請求項2】溶銑を脱燐処理した後の溶融スラグに、改
質材として、金属Al、金属Siおよびこれらを含有す
る物質の1種以上、ならびに酸化Al、酸化Siおよび
これらを含有する物質の1種以上を添加し、酸素を吹き
込むことを特徴とする溶銑脱燐スラグの処理方法。 - 【請求項3】請求項1または請求項2の方法で改質処理
されたことを特徴とする高炉スラグ組成のスラグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19174496A JPH1036148A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 溶銑脱燐スラグの処理方法およびスラグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19174496A JPH1036148A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 溶銑脱燐スラグの処理方法およびスラグ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1036148A true JPH1036148A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16279787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19174496A Pending JPH1036148A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 溶銑脱燐スラグの処理方法およびスラグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1036148A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008120607A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-29 | Jfe Steel Kk | 製鋼スラグの処理方法 |
| JP2012528783A (ja) * | 2009-12-30 | 2012-11-15 | ヒュンダイ スチール カンパニー | スラグの有価金属回収及び多機能性骨材の製造方法及びその装置 |
| JP2021084092A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | Jfeスチール株式会社 | 副生成物の処理方法 |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP19174496A patent/JPH1036148A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008120607A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-29 | Jfe Steel Kk | 製鋼スラグの処理方法 |
| JP2012528783A (ja) * | 2009-12-30 | 2012-11-15 | ヒュンダイ スチール カンパニー | スラグの有価金属回収及び多機能性骨材の製造方法及びその装置 |
| US8534578B2 (en) | 2009-12-30 | 2013-09-17 | Hyundai Steel Company | Method and apparatus for recovering valuable metals from slag and manufacturing multifunctional aggregate |
| JP2021084092A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | Jfeスチール株式会社 | 副生成物の処理方法 |
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