JPH10363A - 光化学活性を有する塗膜の形成方法 - Google Patents

光化学活性を有する塗膜の形成方法

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JPH10363A
JPH10363A JP8152038A JP15203896A JPH10363A JP H10363 A JPH10363 A JP H10363A JP 8152038 A JP8152038 A JP 8152038A JP 15203896 A JP15203896 A JP 15203896A JP H10363 A JPH10363 A JP H10363A
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JP
Japan
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coating film
organosilane
forming
function
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JP8152038A
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Inventor
Mitsuhiro Matsuda
充弘 松田
Shunsuke Nakayama
俊介 中山
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Dai Nippon Toryo Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Toryo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭機能、抗菌機能を併せ持ち、さらに防汚
機能、大気の浄化機能にも優れる多機能塗膜の形成方法
を提供する。 【解決手段】 下地処理を施した基材に(A)加水分解
性を有するシリル基含有ビニル系共重合体、オルガノシ
ランの加水分解物及びオルガノシランの加水分解物の部
分縮合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の加水
分解性ケイ素化合物または溶剤可溶型フッ素樹脂、
(B)光触媒活性を有する酸化チタン配合してなり、P
WCが45〜85である塗料組成物を塗布し、塗膜を形
成させ、さらに表面を研磨することにより表層に活性面
を出すことによる光化学活性を有する塗膜の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭機能、抗菌機
能、防汚機能、大気の浄化機能を発揮する多機能塗膜の
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋やビル等の天井や内壁、床面
等に塗装される塗料には、脱臭、抗菌等の機能を同時に
有する塗料は皆無であり、脱臭塗料としては、鉄化合
物、エチレンジアミン四酢酸及びミョウバンを含有する
塗料、抗菌塗料としては、銀シリカゲル系抗菌剤を含有
する塗料などが知られているが、脱臭機能、抗菌機能を
併せ有する塗料については、確立していないのが現状で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記課題を
解決し、脱臭機能、抗菌機能を併せ持ち、さらに防汚機
能、大気の浄化機能にも優れる多機能塗膜の形成方法を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため研究を行った結果、下地処理を施した基
材に、加水分解性ケイ素化合物又は溶剤可溶型フッ素樹
脂に光触媒活性を有する酸化チタンを特定量配合した塗
料を塗布し、さらに表面を研磨して、表層に活性面を出
すことにより、脱臭機能、抗菌機能、防汚機能、大気の
浄化機能に優れるという知見を得た。本発明は、かかる
知見に基づき完成されたものである。
【0005】すなわち、本発明は、下地処理を施した基
材に(A)加水分解性を有するシリル基含有ビニル系共
重合体、オルガノシランの加水分解物及びオルガノシラ
ンの加水分解物の部分縮合物からなる群より選ばれた少
なくとも1種の加水分解性ケイ素化合物または溶剤可溶
型フッ素樹脂、(B)光触媒活性を有する酸化チタン配
合してなり、PWCが45〜85である塗料組成物を塗
布し、塗膜を形成させ、さらに表面を研磨することによ
り表層に活性面を出すことを特徴とする光化学活性を有
する塗膜の形成方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0007】本発明の光化学活性を有する塗膜の形成方
法においては、基材として、その表面に下地処理が予め
施されている金属板、無機質板、木質板、プラスチック
系基材等特に限定されない。金属板としては、例えば、
鋼板、アルミ板、ステンレス板、チタン板等の各種金属
板が挙げられる。このうち、鋼板の例としては、冷延鋼
板、熱延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、合金亜鉛メッキ鋼板、
亜鉛−鉄合金メッキ鋼板、亜鉛−アルミ合金メッキ鋼
板、アルミメッキ鋼板、クロムメッキ鋼板、ニッケルメ
ッキ鋼板、亜鉛−ニッケル合金鋼板、錫メッキ鋼板等が
挙げられ、下地処理としては、水洗、湯洗、酸洗、アル
カリ脱脂、研磨、クロメート処理、リン酸処理、リン酸
亜鉛処理、ブラスト処理、複合酸化被膜処理等を単独ま
たは組合せて塗装前処理を行い、必要により、ポリエス
テル系、エポキシ系、ウレタン系のプライマーをロール
コーター、カーテンフローコーター、ローラーカーテン
コーター、静電塗装機、ブレードコーター、ダイコータ
ー等で塗装し、次いで常温放置で、あるいは熱風炉、誘
導加熱炉、誘導加熱と熱風の併用炉、近赤外炉、遠赤外
炉、活性エネルギー線照射炉等で常法に従って硬化乾燥
させて、通常、0.5〜30μm程度の膜厚に塗装して
得られる。無機質板としては、例えば、外壁材や内装材
に使用されるスレート板、木片セメント板、パルプセメ
ント板、石綿セメント板、軽量骨材混入セメント板、発
砲コンクリート板、ガラス繊維強化セメント板、珪酸カ
ルシウム板、炭酸マグネシウム板、またはその他の水硬
性板材等が挙げられ、ウレタン系、エポキシ系、ビニル
系等のシーラーを塗布して得られる。木質板としては、
目止め処理、研磨処理、ウッドシーラー塗布等が挙げら
れる。プラスチック系基材としては、各種プラスチック
用プライマー塗布等が挙げられる。
【0008】本発明で用いる加水分解性ケイ素化合物と
は、加水分解性を有するシリル基含有ビニル系共重合
体、オルガノシランの加水分解物及びオルガノシランの
加水分解物の部分縮合物からなる群より選ばれたもので
あって、これらを単独で、または2種以上組み合わせて
使用することができる。
【0009】該シリル基含有ビニル系共重合体は、一般
式(I):>C=C<の基を少なくとも1個含むエチレ
ン性不飽和単量体少なくとも1種と、下記一般式(II)
のシリル基含有単量体少なくとも1種とを含む共重合体
である。
【0010】RSiXn1 (3-n) (II) (式中、Rはビニル基を含む1価の有機基、R1 は炭素
原子数1〜10個のアルキル基、アリール基またはアラ
ルキル基、Xはハロゲン、アルコキシ、アルコキシアル
コキシ、アシロキシ、ケトキシメート、アミノ、酸アミ
ド、アミノオキシ、メルカプト、アルケニルオキシ基か
らなる群から選ばれる加水分解性基、nは1〜3の整数
である。) 前記シリル基含有単量体の例を挙げると、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニル−トリス(2−メトキシエトキシシラ
ン等がある。
【0011】また、前記シリル基含有ビニル系共重合体
の製造に適したエチレン性不飽和単量体の例を挙げる
と、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルメタ
クリレート、2−メチルヘキシルメタクリレート、ラウ
リルメタクリレート等のアルキルアクリレート;スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等のビニル芳
香族炭化水素;塩化ビニル等のハロゲン化ビニル;塩化
ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン;ブタジエン、イ
ソプレン等の共役ジエン;炭素原子数1〜12個の飽和
脂肪酸のビニルエステル、酢酸ビニル及びプロピオン酸
ビニル等があり、これらを単独で、または2種以上組み
合わせて使用することができる。
【0012】本発明のシリル基含有ビニル系共重合体を
製造する場合、前記エチレン性不飽和単量体とシリル基
含有単量体とを、任意の割合で用いることができるが、
シリル基含有単量体は0.5〜25モル%、エチレン性
不飽和単量体は99.5〜75モル%の割合で用いるの
が好ましい。この共重合体を製造する場合、従来から公
知の方法を用いることができる。該シリル基含有ビニル
系共重合体の分子量は、3,000〜1,000,00
0、特に、10,000〜300,000とするのが好
ましい。
【0013】本発明で用いるオルガノシランの加水分解
物は、下記一般式(III-A) 、(III-B) または(IV)で示
される化合物である。
【0014】R2 Si(OR33 (III-A) Si(OR34 (III-B) R2 2Si(OR32 (IV) (式中、R2 は炭素原子数1〜8個の有機基であり、R
3 は炭素原子数1〜4個のアルキル基であり、各R2
3 は同一でも、異なっていてもよい。) また、本発明では、一般式(III-A) 、(III-B) または
(IV)で示される化合物の部分縮合化合物を使用するこ
とができる。本発明においては、このオルガノシランの
加水分解物またはその部分縮合物はバインダーの働きを
する一成分である。また、部分縮合化合物のポリスチレ
ン換算分子量は、1,000〜5,000、好ましくは
1,500〜3,000である。
【0015】この加水分解物またはその部分縮合物を使
用する場合、固形分10〜80重量%を含有する溶剤溶
液とするのが好ましい。
【0016】上記一般式(III-A) 、(III-B) または(I
V)における有機基R2 の具体例を挙げると、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、i−
ブチル基等のアルキル基、γ−クロロプロピル基、ビニ
ル基、3,3,3−トリフロロプロピル基、γ−グリシ
ドキシプロピル基、γ−メタクリルオキシプロピル基、
γ−メルカプトプロピル基、フェニル基、3,4−エポ
キシシクロヘキシルエチル基等がある。また、アルキル
基R3 の具体例を挙げると、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基等がある。
【0017】また、一般式、(III-A) で示されるオルガ
ノシランの具体例を挙げると次のとおりである:メチル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチ
ルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n
−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエト
キシシラン、i−プロピルトリメトキシシラン、i−プ
ロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メ
タクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタ
クリルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシ
クロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3,4−エポ
キシシクロヘキシルエチルトリエトキシシラン、i−ブ
チルトリメトキシシラン、i−ブチルトリエトキシシラ
ン等であり、特にメチルトリメトキシシラン及びメチル
トリエトキシシランが好ましい。
【0018】前記一般式(III-B) で示されるオルガノシ
ラン(アルキルシリケート)の具体例を挙げると、テト
ラメチルシリケート、テトラエチルシリケート、テトラ
−n−プロピルシリケート、テトラ−i−プロピルシリ
ケート、テトラ−n−ブチルシリケート、テトラ−i−
ブチルシリケート、テトラ−sec−ブチルシリケート
等がある。また、前記(IV)のオルガノシランの具体例
を挙げると、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジ
エトキシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシラン、
ジ−i−プロピルジエトキシシラン、ジ−i−プロピル
ジメトキシシラン、ジ−i−プロピルジエトキシシラ
ン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキ
シシラン等があり、特にジメチルジメトキシシラン、ジ
エチルジエトキシシランが好ましい。本発明では、これ
らの加水分解性ケイ素化合物を、単独で、または2種以
上組み合わせて使用することができる。
【0019】これらの一般式(III-A) 、(III-B) 及び
(IV)のオルガノシラン類を併用する場合、オルガノシ
ラン換算で(III-A) 対(III-B) の混合比(重量比)を1
00:0〜30とし(即ち、(III-B) を含有しない場合
もある)、オルガノシラン換算で(III-A) と(III-B) と
の合計量対(IV)の混合比(重量比)を100:5〜1
50、特に100:10〜120とするのが好ましい。
一般式(IV)のオルガノシランの混合比が、前記範囲よ
りも大きい場合には、形成された塗膜に亀裂が入り易
く、逆に前記範囲よりも小さい場合、硬化性が低下し、
かつ塗膜硬度が低下する傾向がある。
【0020】本発明では前記オルガノシランの加水分解
物またはその部分縮合物が用いられるが、この加水分解
及び部分縮合を行うために水を添加する。水の添加量は
一般式(III-A) 、(III-B) 及び(IV)のオルガノシラン
のアルコキシ基1当量に対して、通常0.1〜1.0モ
ル、特に0.15〜0.7モルとするのが好ましい。水
の添加モル数が前記範囲よりも小さいと貯蔵安定性が悪
くなる傾向があり、また水の添加モル数が前記範囲より
も大きいと硬化乾燥が遅くなる傾向がある。また、この
様なオルガノシランの縮合物を生成させるために生成促
進剤を用いてもよい。
【0021】この様な促進剤としては、一般式(V):
M(OR)x で表わされる化合物や鉱酸等を用いること
ができる。一般式(V)において、MはTi、Al、
B、Zr等の金属であり、Rは炭素原子数2〜5個のア
ルキル基であり、xは2〜4の整数である。
【0022】一般式(V)の具体例を挙げると、テトラ
−i−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタ
ン、トリ−i−プロポキシアルミニウム、モノ−sec
−ブトキシ−ジ−i−プロポキシアルミニウム、ジエト
キシホウ素、ジ−n−プロポキシホウ素、テトラ−n−
ブトキシジルコニウム等、及び鉱酸として塩酸、硫酸等
がある。その添加量はオルガノシラン100重量部に対
して0.05〜2.0重量部の範囲にするのが好ましい 本発明で用いる溶剤可溶型フッ素樹脂としては、フルオ
ロオレフィンとヒドロキシル基またはグリシジル基を有
するビニルエーテルとを主成分とする共重合体、フルオ
ロオレフィンとビニルエステルを主成分とする共重合体
やこれら共重合体の一部にカルボキシル基を有するもの
等が挙げられ、かかる溶剤可溶型フッ素樹脂の具体例と
しては、フルオロオレフィン、シクロヘキシルビニルエ
ーテル、アルキルビニルエーテル及びヒドロキシアルキ
ルビニルエーテルを必須成分とする共重合体;フルオロ
オレフィン、シクロヘキシルビニルエーテル及びグリシ
ジルビニルエーテルを必須成分とした共重合体;フルオ
ロオレフィン、アルキルビニルエーテル及びヒドロキシ
ビニルエーテルの共重合体に二塩基酸無水物を反応させ
て一部をカルボキシル化した共重合体;テトラフルオロ
エチレン及びクロロトリフルオロエチレンから選ばれた
少なくとも1種のパーハロオレフィン、フッ化ビニリデ
ン、ビニルエステル及び他の単量体の共重合体を加水分
解した水酸基含有共重合体;テトラフルオロエチレン及
びクロロトリフルオロエチレンから選ばれた少なくとも
1種のパーハロオレフィン、α−オレフィン、ヒドロキ
シアルキルビニルエーテル及び他の共単量体からなる共
重合体;クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロ
プロピルビニルエーテル及び官能基として水酸基、グリ
シジル基またはアミノ基を有するビニルエーテルの1種
または2種以上からなる共重合体;ジフルオロエチレン
とヒドロキシル基、グリシジル基またはカルボキシル基
等の官能基を有する単量体とテトラフルオロエチレンま
たはクロロトリフルオロエチレンの共重合体等が挙げら
れ、かかる市販品としてはルミフロン200、ルミフロ
ン400、ルミフロン500、ルミフロン554等(以
上旭硝子社製商品名)及びこれらを組み合わせたものが
挙げられる。
【0023】また、本発明の溶剤可溶型樹脂はキシレ
ン、トルエン等の単独で、かつ極性の低い有機溶剤に可
溶であるが、必要によっては他の有機溶剤を混合して使
用することも可能である。他の有機溶剤としては、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ピリジン等の含窒素溶剤;1,1,1−トリク
ロロエタン、トリクロロエチレン等の含ハロゲン溶剤等
が挙げられる。
【0024】本発明の溶剤可溶型フッ素樹脂は、通常の
ラジカル開始剤の存在下、溶液重合により製造すること
ができる。
【0025】本発明で用いる光触媒活性を有する酸化チ
タンとはTiO2 ゾルを基板材料に塗布して薄膜を形成
し、この薄膜に触媒機能を有する金属塩の水溶液または
金属の微粉末の懸濁液を塗布もしくは含浸して、次いで
ルチル型TiO2 への相転移点以下の温度である800
℃以下の温度で熱処理してアナターゼ型TiO2 薄膜に
前記金属を固定化して作られる。
【0026】上記のTiO2 ゾルとは、例えば硝酸、塩
酸等の酸性水溶液またはアンモニア等の塩基性水溶液中
に平均粒径0.01〜0.05μm程度のアナターゼ型
TiO2 がゾル状態で数%〜数十%存在しているもので
ある。触媒機能を有する金属としては、Cu、Ag、F
e、Pd、Pt等が挙げられ、塩としては種酸塩、硫酸
塩、酢酸塩等でよい。
【0027】本発明の塗膜の形成方法における塗膜表面
の研磨については、研磨紙による研磨、レベルサンダ
ー、ワイドベルトサンダー等の各種サンダー類での機械
研磨等が挙げられる。
【0028】本発明の塗料組成物は、前記(A)成分、
(B)成分よりなり、PWCが45〜85、好ましくは
50〜80になるように配合する。
【0029】ここでPWCとは、Pigment We
ight Concentration(顔料重量濃
度)のことであり、以下の式により算出される。
【0030】
【0031】PWCが45未満では、光触媒効果が十分
に発揮されない。逆に85を越えると成膜性が低下し、
割れ、剥離等が発生し、好ましくない。
【0032】なた、本発明の光触媒活性を有する酸化チ
タンの10〜50重量%を活性炭、シリカゲル、ゼオラ
イト、リン酸カルシウムからなる群より選ばれた少なく
とも1種と置換えることが可能である。前記リン酸カル
シウムとしては、α−リン酸三カルシウム、β−リン酸
三カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸八カルシウ
ム、ハイドロキシアパタイト等が挙げられるが、特にハ
イドロキシアパタイトが好ましい。
【0033】置き換える割合が10重量%未満では、置
換効果が認められない。逆に50重量%を越えると光触
媒効果を低下させることとなり好ましくない。
【0034】本発明の塗料組成物は、以上説明した塗料
組成物に、必要に応じ各種顔料、有機溶剤あるいは添加
剤等を配合し塗料として使用可能となる。
【0035】顔料としては、通常塗料用として利用され
ている顔料がそのまま使用可能である。具体的には酸化
チタン、亜鉛華、酸化鉄、黄鉛等の着色無機顔料、フタ
ロシアニンブルー、ベンジジンイエロー等の着色有機顔
料、石英粉、酸化アルミナ、沈降性硫酸バリウム等の体
質顔料、ステンレス粉、亜鉛粉、アルミニウム粉、ブロ
ンズ粉、雲母粉等の金属粉等が代表的なものとして挙げ
られる。
【0036】また、有機溶剤としては、トルエン、キシ
レン等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン系
溶剤;メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコ
ール系溶剤等が代表的なものとして挙げられる。
【0037】また、添加剤としては、表面調整剤、分散
剤、紫外線吸収剤、増粘剤、反応調整触媒等の通常塗料
用添加剤として知られている添加剤が挙げられる。
【0038】このようにして得られる塗料は、鋼板、ス
テンレス板、アルミ板等の各種金属材料はもちろん、モ
ルタル、コンクリート、ガラス等の無機材料、プラスチ
ック、木材等の塗装にも適用可能である。
【0039】塗装方法としてはエアースプレー、エアレ
ススプレー、静電スプレー、シャワーコート、ディップ
塗装、ハケ塗装、ロール塗装等の従来から一般に行なわ
れている方法がそのまま採用できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の塗膜の形成方法は、脱臭機能、
抗菌機能を併せ持ち、さらに防汚機能、大気の浄化機能
にも優れる。
【0041】以下、本発明を実施例により、さらに詳細
に説明する。
【0042】
【実施例】実施例中「部」、「%」は重量基準で示す。 <オルガノアルコキシシランの加水分解縮合物溶液の調
製>メチルトリエトキシシリケート40部とイソプロピ
ルアルコール54部を40℃で攪拌混合し、次いでこれ
に0.1N−塩酸0.3部と水5.7部からなる混合物
を90分間かけて滴下した。滴下後40℃でさらに4時
間攪拌し、不揮発分40%のメチルトリエトキシシリケ
ートの加水分解縮合物溶液[以下加水分解縮合物A−1
という]を得た。なお、該縮合物のポリスチレン換算重
量平均分子量は、10,000であった。
【0043】<テトラアルコキシシリケートの加水分解
縮合物溶液の調製>テトラエトキシシリケート[「エチ
ルシリケート40」(日本コルコート社製商品名)]3
5部とイソプロピルアルコール61部を40℃で攪拌混
合し、次いでこれに1N−塩酸1部と水3部からなる混
合物を90分間かけて滴下した。滴下後40℃でさらに
4時間攪拌し、不揮発分35%のテトラエトキシシリケ
ートの加水分解縮合物溶液[以下加水分解縮合物A−2
という]を得た。なお、該縮合物のポリスチレン換算重
量平均分子量は、13,000であった。
【0044】<シリル基含有ビニル系樹脂溶液の調製>
キシレン45部、イソブタノール40部を加え混合し
後、攪拌しながら85℃に加熱した。次に、イソブチル
メタクリレート50部、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート35部、γ−メタクリロキシプロピルメトキシシラ
ン15部とアゾビスイソバレロニトリル1.5部の混合
溶液を85℃で3時間かけて滴下し、その後90℃に昇
温し2時間維持し反応を終了させて不揮発分55%のシ
リル基含有ビニル系樹脂溶液[以下ビニル系樹脂Bとい
う]を得た。なお、該ビニル系樹脂は、重量平均分子量
は14,000であり、ポリマー1分子あたり平均約7
個のシリル基を有している。
【0045】<塗料の調製>表1に示す成分を混合し、
ペイントシェーカーでガラスビーズを分散媒として塗料
を調製した。
【0046】<下塗塗料>メチルメタクリレート/ブチ
ルアクリレート/2−ヒドロキシメチルアクリレート=
70/20/10からなるアクリル共重合体:10部、
ヘキサメチレンジイソシアネートトリメチロールプロパ
ンアダクト:4部、トリレンジイソシアネートトリマー
体:3部、チタン白:15部、カオリン:8部、マイ
カ:8部、硫酸バリウム:4部、酢酸ブチル:20部及
びキシレン:28部からなる組成物。
【0047】[実施例1〜18、比較例1〜9]スレー
ト板(50×10mm、厚さ5mm)に下塗塗料を施し
た表面に表1〜表3の塗料に硬化促進剤(ジブチルチン
ラウレート)をワニス100部に対して0.1部添加
し、さらに100℃にて10分間乾燥させて乾燥膜厚約
30μmとなるように塗膜を形成させ、耐水性研磨紙
(タイプDCCS、粒度CC−240−CW、三共理化
学社製)を用いて研磨し、各種試験を行い、その結果を
表4〜表6に示す。(但し、比較例2〜5、7、8は研
磨せず)
【0048】<アセトアルデヒド減少率>アセトアルデ
ヒド濃度1000ppmの雰囲気中で資料5cmに対し
てブラックライトを使用して4.0mW/cm2 の強度
で紫外線を照射する。15分間隔で雰囲気中のガス濃度
を測定してアセトアルデヒドの減少率を求める。
【0049】<抗菌性試験>試験片(5cm×5cm)
をあらかじめ調製した菌液0.3mlを塗抹した標準寒
天培地に貼り、35℃、24時間放置後、試験片周辺で
の阻止帯形成を測定し、JIS−L−1902ハロー法
に基づいて大腸菌に対する抗菌性試験を行った。
【0050】<防汚性試験>喫煙室に塗膜をバクロし、
1カ月後のΔE値を測定し、タバコのヤニの分解性を評
価した。
【0051】表4及び表5から明らかな通り、本発明の
塗膜の形成方法を行った実施例1〜18は、優れた塗膜
性能を有していた。
【0052】一方、表6より明らかな通り、PWCが4
5未満の比較例1、5、6は、アセトアルデヒドの減少
率が低く、ΔE値が高く不良であり、PWCが85を越
えた比較例2、7は、クラックが著しく塗膜が形成され
ず不良であり、光触媒酸化チタンの50重量%以上を活
性炭と置き換えた比較例3、8は、アセトアルデヒドの
減少率が低く不良であり、光触媒酸化チタンを使用しな
い比較例4、9は、阻止帯の形成がなく不良であった。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 7/12 PSK C09D 7/12 PSK 127/12 PFG 127/12 PFG 143/04 PGL 143/04 PGL 157/00 PDM 157/00 PDM 183/04 PMT 183/04 PMT

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地処理を施した基材に(A)加水分解
    性を有するシリル基含有ビニル系共重合体、オルガノシ
    ランの加水分解物及びオルガノシランの加水分解物の部
    分縮合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の加水
    分解性ケイ素化合物または溶剤可溶型フッ素樹脂、
    (B)光触媒活性を有する酸化チタン配合してなり、P
    WCが45〜85である塗料組成物を塗布し、塗膜を形
    成させ、さらに表面を研磨することにより表層に活性面
    を出すことを特徴とする光化学活性を有する塗膜の形成
    方法。
  2. 【請求項2】 光触媒活性を有する酸化チタンの10〜
    50重量%を活性炭、シリカゲル、ゼオライト及びリン
    酸カルシウムからなる群より選ばれた、少なくとも1種
    と置き換えたことを特徴とする請求項1記載の塗膜の形
    成方法。
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