JPH1036747A - 鉛筆芯 - Google Patents
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- JPH1036747A JPH1036747A JP20785496A JP20785496A JPH1036747A JP H1036747 A JPH1036747 A JP H1036747A JP 20785496 A JP20785496 A JP 20785496A JP 20785496 A JP20785496 A JP 20785496A JP H1036747 A JPH1036747 A JP H1036747A
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Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 焼成芯体の気孔中に、ポリジメチルシロキサ
ンを含浸する。 【効果】 筆跡の濃度が向上し、書き味が滑らかとな
る。
ンを含浸する。 【効果】 筆跡の濃度が向上し、書き味が滑らかとな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛筆芯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来鉛筆芯は、黒鉛などの体質材と樹脂
などの結合材とを混練、押出、焼成して得られた焼成芯
の気孔中に油を含浸して完成芯としている。ここで、気
孔中に含浸させる油は、筆記濃度を高めると共に書き味
を滑らかにするためであり、この油として例えば、鯨
油、ラード、菜種油、大豆油等の動植物油、またはスピ
ンドル油、流動パラフィン等の鉱油、さらにワックス類
などがあり、これらが単独もしくは組み合わされて使用
されている。
などの結合材とを混練、押出、焼成して得られた焼成芯
の気孔中に油を含浸して完成芯としている。ここで、気
孔中に含浸させる油は、筆記濃度を高めると共に書き味
を滑らかにするためであり、この油として例えば、鯨
油、ラード、菜種油、大豆油等の動植物油、またはスピ
ンドル油、流動パラフィン等の鉱油、さらにワックス類
などがあり、これらが単独もしくは組み合わされて使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の油脂類にはそれぞれ問題がある。すなわち、動植物
油およびワックス類は、焼成芯に含浸されても筆跡濃度
をそれほど高めることができず、またシャープペンシル
芯に用いられた場合には、チャックによる芯保持性が鉱
油類に比べてかなり劣っている。次に鉱油類は、チャッ
クによる芯保持性には優れているが、筆記濃度の向上が
それほど望めない。またさらに別の問題として、上記材
質のいずれにも共通することであるが、湿度が高い場合
には筆跡が紙の上にのりにくく、薄くなるという点が挙
げられる。またプロッタによる筆記においては、高速で
紙面に筆記するため、紙面と焼成芯との間に摩擦熱が発
生し、含浸油の動粘度の低下や変質が起こり、低速筆記
した時の筆跡濃度と、高速筆記した時の筆跡濃度に差が
でてしまう問題がある。
来の油脂類にはそれぞれ問題がある。すなわち、動植物
油およびワックス類は、焼成芯に含浸されても筆跡濃度
をそれほど高めることができず、またシャープペンシル
芯に用いられた場合には、チャックによる芯保持性が鉱
油類に比べてかなり劣っている。次に鉱油類は、チャッ
クによる芯保持性には優れているが、筆記濃度の向上が
それほど望めない。またさらに別の問題として、上記材
質のいずれにも共通することであるが、湿度が高い場合
には筆跡が紙の上にのりにくく、薄くなるという点が挙
げられる。またプロッタによる筆記においては、高速で
紙面に筆記するため、紙面と焼成芯との間に摩擦熱が発
生し、含浸油の動粘度の低下や変質が起こり、低速筆記
した時の筆跡濃度と、高速筆記した時の筆跡濃度に差が
でてしまう問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題につ
いて鋭意検討した結果完成したものであって、気孔中に
ポリジメチルシロキサンを含浸させることにより、筆跡
濃度の向上効果が大きく、書き味が滑らかで、紙面に対
する定着性がきわめて良好な鉛筆芯となるのである。
いて鋭意検討した結果完成したものであって、気孔中に
ポリジメチルシロキサンを含浸させることにより、筆跡
濃度の向上効果が大きく、書き味が滑らかで、紙面に対
する定着性がきわめて良好な鉛筆芯となるのである。
【0005】
【発明の実施の形態】焼成芯の気孔中に含浸されるポリ
ジメチルシロキサンの構造は、化1に示すように(CH
3 )3 SiO((CH3 )2 SiO)n Si(CH3 )
3 で示され、シリコーン油の一種であって、その特徴は
毒性がなく、また経時安定性がきわめて高い。シリコー
ン油自体は、他の油と比べ比較的経時安定性が良好であ
るが、本発明はシリコーン油の中でもポリジメチルシロ
キサンが芯としてさらに優れた性能を有することを見出
したものである。
ジメチルシロキサンの構造は、化1に示すように(CH
3 )3 SiO((CH3 )2 SiO)n Si(CH3 )
3 で示され、シリコーン油の一種であって、その特徴は
毒性がなく、また経時安定性がきわめて高い。シリコー
ン油自体は、他の油と比べ比較的経時安定性が良好であ
るが、本発明はシリコーン油の中でもポリジメチルシロ
キサンが芯としてさらに優れた性能を有することを見出
したものである。
【0006】
【化1】
【0007】このポリジメチルシロキサンは、焼成芯の
気孔中に容易にしかも隈無く充填され易く、さらに含浸
後は含浸前に比較して、筆跡の濃度向上の程度がきわめ
て大きく、また筆記時に筆圧により芯が崩壊する時、均
一で円滑な崩壊を助け、運筆を滑らかにするものとなっ
ている。さらにシャープペンシル芯として用いられる場
合には、シャープペンシルから芯を繰り出して垂直に荷
重を加えた時に、含浸前の焼成芯と同等もしくはそれ以
上の芯保持力を有するものである。また湿度が高い場合
には、筆跡が紙の上にのりにくく、薄くなり易いのであ
るが、上記材質は温度による動粘度変化が小さく、吸湿
性もあるため、湿度の高い時にも濃くなるという特徴つ
まり運筆時の湿気による筆跡の濃さが変わらないという
特徴を有するものである。
気孔中に容易にしかも隈無く充填され易く、さらに含浸
後は含浸前に比較して、筆跡の濃度向上の程度がきわめ
て大きく、また筆記時に筆圧により芯が崩壊する時、均
一で円滑な崩壊を助け、運筆を滑らかにするものとなっ
ている。さらにシャープペンシル芯として用いられる場
合には、シャープペンシルから芯を繰り出して垂直に荷
重を加えた時に、含浸前の焼成芯と同等もしくはそれ以
上の芯保持力を有するものである。また湿度が高い場合
には、筆跡が紙の上にのりにくく、薄くなり易いのであ
るが、上記材質は温度による動粘度変化が小さく、吸湿
性もあるため、湿度の高い時にも濃くなるという特徴つ
まり運筆時の湿気による筆跡の濃さが変わらないという
特徴を有するものである。
【0008】このポリジメチルシロキサンとして、好ま
しくは25℃における動粘度が5〜1000cSTのも
のが良好で、特には10〜300cStの範囲が最適で
ある。この動粘度の範囲内において、最も上記の特徴が
得られ易く、この動粘度が5以下であると、初期性能は
良いが、時間の経過と共にポリジメチルシロキサンが蒸
発し、筆跡濃度の低下および滑らかな書き味の変化が生
じ易くなるのである。また1000以上であると、焼成
芯の気孔中に含浸されにくくなり、筆跡濃度の向上が得
られ難く、滑らかな書き味も得られにくくなる。なお、
動粘度は絶対粘度を密度で徐したものである。
しくは25℃における動粘度が5〜1000cSTのも
のが良好で、特には10〜300cStの範囲が最適で
ある。この動粘度の範囲内において、最も上記の特徴が
得られ易く、この動粘度が5以下であると、初期性能は
良いが、時間の経過と共にポリジメチルシロキサンが蒸
発し、筆跡濃度の低下および滑らかな書き味の変化が生
じ易くなるのである。また1000以上であると、焼成
芯の気孔中に含浸されにくくなり、筆跡濃度の向上が得
られ難く、滑らかな書き味も得られにくくなる。なお、
動粘度は絶対粘度を密度で徐したものである。
【0009】本発明に用いられる焼成芯の気孔率は任意
であるが、好ましくは10〜50%が良好である。10
%以下では含浸の効果が得られず、50%以上では含浸
量が多くなって書き味が重くなり易く、また強度も劣化
する。
であるが、好ましくは10〜50%が良好である。10
%以下では含浸の効果が得られず、50%以上では含浸
量が多くなって書き味が重くなり易く、また強度も劣化
する。
【0010】本発明においては、ポリジメチルシロキサ
ンのみを単独で使用してもよいが、他の油脂やワックス
など従来公知の物質と併用してもよく、書き味、濃度、
強度など使用用途に応じて適宜選択して用いることがで
きる。
ンのみを単独で使用してもよいが、他の油脂やワックス
など従来公知の物質と併用してもよく、書き味、濃度、
強度など使用用途に応じて適宜選択して用いることがで
きる。
【0011】本発明の鉛筆芯の製造法について簡単に述
べると、黒鉛、カーボンブラック、窒化硼素、タルク、
雲母などの体質材に、粘土、天然高分子化合物、合成高
分子化合物、ピッチ、アスファルトなどの結合材を加
え、必要に応じて溶剤、可塑剤、耐熱性顔料などを添加
して混練、押出成形する。この押出芯を、概ね600〜
1500℃の温度で焼成し、得られた焼成芯の気孔中
に、ポリジメチルシロキサンを含浸して完成芯とする。
ポリジメチルシロキサンを含浸する方法としては、一般
の油脂類と同様に、常圧含浸または減圧、加圧含浸法を
用いて、温度を70〜200℃に保ち含浸を行う。充分
に含浸させた後に、表面に付着した余分のポリジメチル
シロキサンを遠心分離または吹き付け洗浄等により除去
する。
べると、黒鉛、カーボンブラック、窒化硼素、タルク、
雲母などの体質材に、粘土、天然高分子化合物、合成高
分子化合物、ピッチ、アスファルトなどの結合材を加
え、必要に応じて溶剤、可塑剤、耐熱性顔料などを添加
して混練、押出成形する。この押出芯を、概ね600〜
1500℃の温度で焼成し、得られた焼成芯の気孔中
に、ポリジメチルシロキサンを含浸して完成芯とする。
ポリジメチルシロキサンを含浸する方法としては、一般
の油脂類と同様に、常圧含浸または減圧、加圧含浸法を
用いて、温度を70〜200℃に保ち含浸を行う。充分
に含浸させた後に、表面に付着した余分のポリジメチル
シロキサンを遠心分離または吹き付け洗浄等により除去
する。
【0012】
実施例1 黒鉛60重量部、ポリ塩化ビニル40重量部、メチルエ
チルケトン100重量部を混練して混練物を作製し、こ
の混練物を押出成形して押出芯を作製した後、1000
℃で2時間焼成して、外径が0.57mmφで、気孔率
32%の焼成芯を得た。この焼成芯の気孔中に、25℃
での動粘度が15cStのポリジメチルシロキサンを、
90℃、4時間の常圧下で含浸させて完成芯とした。
チルケトン100重量部を混練して混練物を作製し、こ
の混練物を押出成形して押出芯を作製した後、1000
℃で2時間焼成して、外径が0.57mmφで、気孔率
32%の焼成芯を得た。この焼成芯の気孔中に、25℃
での動粘度が15cStのポリジメチルシロキサンを、
90℃、4時間の常圧下で含浸させて完成芯とした。
【0013】実施例2 焼成芯として、実施例1と同様の芯を用い、その気孔中
に25℃での動粘度が200cStのポリジメチルシロ
キサンを、実施例1と同様の工程で含浸させて完成芯と
した。
に25℃での動粘度が200cStのポリジメチルシロ
キサンを、実施例1と同様の工程で含浸させて完成芯と
した。
【0014】比較例1 実施例1と同じ焼成芯の気孔中に、ポリメチルハイドロ
ジェンシロキサンを、実施例1と同様の工程で含浸し
た。
ジェンシロキサンを、実施例1と同様の工程で含浸し
た。
【0015】比較例2 実施例1と同じ焼成芯の気孔中に、ポリメチルフェニル
シロキサンを、実施例1と同様の工程で含浸した。
シロキサンを、実施例1と同様の工程で含浸した。
【0016】比較例3 実施例1と同じ焼成芯の気孔中に、スピンドル油を実施
例1と同様の工程で含浸した。
例1と同様の工程で含浸した。
【0017】次に、上記実施例1、2および比較例1、
2、3で得られた芯の性能を、表1に示す。 なお、試験における濃度(D)は、JIS−S6005
に基づいて測定したものであり、数値が大きいほど濃
い。また、高速筆記でのプロッタ速度は80cm/秒、
低速筆記でのプロッタ速度は10cm/秒である。
2、3で得られた芯の性能を、表1に示す。 なお、試験における濃度(D)は、JIS−S6005
に基づいて測定したものであり、数値が大きいほど濃
い。また、高速筆記でのプロッタ速度は80cm/秒、
低速筆記でのプロッタ速度は10cm/秒である。
【0018】
【発明の効果】本発明の鉛筆芯は、上記実施例の試験結
果からも明らかな通り、含浸前と含浸後における筆跡の
濃度向上効果が大きく、また書き味も滑らかで非常に良
好であり、通常の鉛筆芯やシャープペンシル用芯などに
効果を有し、特にはシャープペンシル用芯として顕著な
効果を有する。また筆記速度による筆跡濃度が一定であ
るという特徴も有し、特にプロッタ用芯としても顕著な
効果を有するものである。
果からも明らかな通り、含浸前と含浸後における筆跡の
濃度向上効果が大きく、また書き味も滑らかで非常に良
好であり、通常の鉛筆芯やシャープペンシル用芯などに
効果を有し、特にはシャープペンシル用芯として顕著な
効果を有する。また筆記速度による筆跡濃度が一定であ
るという特徴も有し、特にプロッタ用芯としても顕著な
効果を有するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 焼成芯の気孔中に、少なくともポリジメ
チルシロキサンが含浸されて成る鉛筆芯。 - 【請求項2】 ポリジメチルシロキサンの動粘度が、2
5℃において5〜1000cStであることを特徴とす
る請求項1記載の鉛筆芯。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20785496A JPH1036747A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 鉛筆芯 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20785496A JPH1036747A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 鉛筆芯 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1036747A true JPH1036747A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16546637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20785496A Pending JPH1036747A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 鉛筆芯 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1036747A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007138174A (ja) * | 2005-11-19 | 2007-06-07 | Js Staedtler Gmbh & Co Kg | 筆記具、製図具および絵画用具の芯 |
| JP2009007496A (ja) * | 2007-02-28 | 2009-01-15 | Pentel Corp | 香料入り鉛筆芯 |
| KR101318708B1 (ko) * | 2010-12-15 | 2013-10-16 | 에스케이이노베이션 주식회사 | 폴리프로필렌카보네이트를 이용한 로토그라비아 핫멜트 잉크 조성물 |
| WO2020036059A1 (ja) * | 2018-08-17 | 2020-02-20 | ぺんてる株式会社 | 鉛筆芯 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP20785496A patent/JPH1036747A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007138174A (ja) * | 2005-11-19 | 2007-06-07 | Js Staedtler Gmbh & Co Kg | 筆記具、製図具および絵画用具の芯 |
| JP2009007496A (ja) * | 2007-02-28 | 2009-01-15 | Pentel Corp | 香料入り鉛筆芯 |
| KR101318708B1 (ko) * | 2010-12-15 | 2013-10-16 | 에스케이이노베이션 주식회사 | 폴리프로필렌카보네이트를 이용한 로토그라비아 핫멜트 잉크 조성물 |
| WO2020036059A1 (ja) * | 2018-08-17 | 2020-02-20 | ぺんてる株式会社 | 鉛筆芯 |
| JPWO2020036059A1 (ja) * | 2018-08-17 | 2021-08-26 | ぺんてる株式会社 | 鉛筆芯 |
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