JPH1039083A - 炉内情報監視装置 - Google Patents

炉内情報監視装置

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JPH1039083A
JPH1039083A JP18971196A JP18971196A JPH1039083A JP H1039083 A JPH1039083 A JP H1039083A JP 18971196 A JP18971196 A JP 18971196A JP 18971196 A JP18971196 A JP 18971196A JP H1039083 A JPH1039083 A JP H1039083A
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JP
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heat
heating element
thermocouple
furnace
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JP18971196A
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Mikio Izumi
幹雄 泉
Yasushi Goto
泰志 後藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉内の状態情報の計測精度の向上、及び原
子炉格納容器内の各機器の保守、点検を容易にする炉内
情報監視装置を提供すること。 【解決手段】ガンマ線によって発熱する発熱体としての
ステンレス棒15と、ステンレス棒15の温度を検出す
る熱電対14と、ステンレス棒15に嵌入されるアルゴ
ンを封入した断熱材16と、ステンレス棒15と断熱材
16との間に設けられるステンレス棒15を冷却する冷
却流路17と、ステンレス棒15の位置におけるガンマ
線量を評価するガンマ線発熱体評価装置19と、熱電対
14及びガンマ線発熱評価装置19の検出出力に基づい
てステンレス棒15周辺の冷却水の流速を計測する流速
評価装置20とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば沸騰水型原
子炉(BWR)の原子炉圧力容器内の水位、圧力、流
量、ボイド率または出力分布等の状態情報を監視する炉
内情報監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子力発電プラントでは、原子
炉圧力容器内において冷却材である水を沸騰させ、その
水蒸気により直接タービンを回して発電を行っている。
この冷却材は燃料を冷却する機能を有するものであるた
め、水位の減少が起こった場合、また、流量の減少が起
こった場合は、原子炉を停止することになっている。ま
た、炉内の圧力も同様に沸騰する水の温度に影響するた
め、炉圧力に異常が起こった場合、原子炉の停止等の処
置が行われる。
【0003】このように、原子炉の炉内情報の監視は原
子炉を安全に運用する上で重要な項目であり、多様な方
法で監視を行う必要がある。しかし、炉内の環境は高放
射線場であるため、通常のプロセスセンサを安定に動作
させておくことが困難である。そのため、原子炉圧力容
器に配管を接続し炉外に冷却材を導き、炉外においてこ
れらの情報と同等なプロセス量を監視するのが一般的で
ある。
【0004】図13は、従来の水位計測を行うための監
視装置を概略的に示したものである。原子炉圧力容器1
内には、炉心2を冷却する冷却材としての水(以下、冷
却水)3が満たしてあり、この冷却水3は炉心2の発熱
により沸騰して蒸気4となる。冷却水3の水位は、炉心
2の冷却機能を確実に果た目的から、炉心2より高い位
置にある必要がある。この水位を計測するために従来で
は、圧力容器1の上下の位置から高圧管5および低圧管
6により各位置の圧力を炉外に導き、その差圧を炉外に
設置した差圧計7によって計測している。流量および圧
力に関しても、配管を圧力容器1に接続し、炉外に設置
したセンサを用いてそれらのプロセス量を測定してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の炉内情
報監視装置においては、圧力容器1に配管を接続してい
る点から、種々の問題がある。たとえば水位計測の場合
については低圧管6の破断可能性を考慮して、これらの
配管の保守・点検を高頻度で行い、腐蝕等のないことを
確認する必要がある。また、これらの配管によって原子
炉格納容器内の配管配置が複雑になり、原子炉運転時に
他の機器の保守、点検等を行うことが困難になる。
【0006】一方、炉内にセンサ類を設置して炉内情報
を監視する手段として、様々な開発が行われており、公
知例も種々存在する。
【0007】例えば流速に関しては、"Two-Phase Flow-
Monitoring by Analysis ofln-core Neutorn Detector
Noise Signals - A Literature Survey" ,A.J.C.Stekel
enburg,Ann.Nucl.Energy,Vol.20,No.9,pp.611-21,1993
等(文献1)が知られている。この文献1の技術は、炉
内の軸方向に設置されている1対の中性子センサの揺ら
ぎの相関より、その間の流速を測定するものであるが、
相関を用いているため精度が低く、また2つのセンサ間
の平均値しか知ることができないという問題があった。
【0008】水位に関しては、米国特許第5211904 号"I
n-vessel water level monitor forboiling water reac
tors ”(米国特許1)、および“Application of Radi
calgamma thermometer Assemblies for Coolant Monito
ring in Ringhals W- PWRs.",Smith,R.D.,SKI-B-36-82
(1982) (文献2)等の公知例がある。これらはいずれ
も熱電対を用いたものであるが、米国特許1の技術では
熱電対の温度で監視するものであるため、原子炉出力に
より値が変化するという問題があった。また、文献2の
技術では、センサ位置に水位がきた時のみセンサ信号が
変化するが、センサの上または下の位置に水位がある場
合には区別ができないという問題があった。
【0009】ボイド率に関しては、"The use of Gamma
Thermometer as a MultipurposeSensor",V.Tosi et al.
(文献3)、および"A Void Detection System ForBWR
S",Lionel Banda (文献4)等の公知例がある。文献3
の技術は、ガンマ線の発熱を計測するセンサを用い、そ
のセンサ出力の揺らぎによりボイド率を計測するもので
あり、文献4の技術はガンマ線用検出器と中性子用検出
器を用い、それぞれの比率からボイド率を計測するもの
である。
【0010】原子炉出力の微小振動検出に関しては、米
国特許第5225149 号"Detection ofcore thermal hydrau
lic oscillations"(米国特許2)の公知例がある。こ
の米国特許2の技術では、中性子センサおよびガンマセ
ンサを用いてボイド率を監視し、その変化に基づいて原
子炉出力の微小振動を検出するものである。
【0011】炉内の中性子およびガンマ線の強度情報
は、原子炉の情報で最も重要なものであるため、現在で
も炉内に核分裂計数管等の中性子検出器または、ガンマ
線検出器を炉内に挿入し、直接測定を行っている。しか
し、これらも炉内の放射線強度が強いため、炉外に引き
抜いたり、数年の使用期間後交換するものが殆どであ
り、さらに信頼性の高い炉内センサが望まれている。
【0012】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、原子炉内の状態情報の計測精度の向上を図ると
ともに、原子炉圧力容器からの配管を減少させ、さらに
原子炉格納容器内の各種機器の配置を容易にして、それ
らの機器の保守点検を容易に行える炉内情報監視装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の炉内情報監視装置は、原子炉の炉心内
に設置されガンマ線によって発熱する発熱体と、この発
熱体に取付けられた温度検出用の熱電対と、前記発熱体
の回りに配設され周囲への熱放出を抑制する断熱体と、
前記発熱体と前記断熱体との間に形成され周囲流量に依
存した流量の冷却材を流通させることで発熱部の冷却を
行わせる冷却路と、炉心部の放射線検出に基づいて発熱
体位置のガンマ線量を評価するガンマ線発熱評価装置
と、前記熱電対およびガンマ線発熱評価装置の検出出力
を取り込み、これらの検出出力に基づいて発熱体周辺の
冷却水の流速を計測する流速評価装置とを有することを
特徴とする。
【0014】本発明においては、発熱体が炉内のガンマ
線により発熱し、周囲の断熱体によって断熱されて高温
となる。この熱は、断熱体と発熱体との間に設けられた
冷却路によって、冷却管内を流れる流速に依存した割合
で冷却される。そして、ガンマ線発熱評価装置によって
評価されるガンマ線発熱量と、熱電対によって計測され
る温度とを比較することにより、炉内の流量を計測する
ことができるものである。また、センサとしては、炉内
に設置された熱電対およびセンサ構造材のみで構成した
ことにより、炉内における冷却水の流速を直接的、かつ
安定的に計測することができる。
【0015】請求項2記載の炉内情報監視装置は、ガン
マ線発熱評価装置は、原子炉内または炉外に設置した放
射線検出器の出力を用い、計算補正により発熱体位置に
おけるガンマ線発熱量を評価するものであることを特徴
とする。
【0016】本発明においては、原子炉圧力容器内また
は原子炉圧力容器外に設置した放射線検出器の出力を用
い、計算・補正により、炉内の本発熱体の設置してある
位置のガンマ線発熱量を評価することができる。
【0017】請求項3記載の炉内情報監視装置は、原子
炉の炉心内に設置されガンマ線によって発熱する発熱体
と、この発熱体の回りに位置を異ならせて配設され周囲
への熱放出を抑制する1対の断熱体と、前記発熱体と前
記断熱体の一方との間に形成され周囲流量に依存した流
量の冷却材を流通させることで発熱部の冷却を行わせる
冷却路と、前記断熱体および冷却路が接している前記発
熱体の部分の温度を検出する第1の熱電対と、前記断熱
体に接し、かつ冷却路に接していない前記発熱体の部分
の温度を検出する第2の熱電対と、前記第1、第2の熱
電対の検出出力を取り込み、予め記憶されている前記発
熱体の2つの温度測定部位間の温度差と前記発熱体周囲
における冷却水の流速との関係を示す特性データを参照
して前記発熱体周囲における冷却水の流速を計測する流
速評価装置とを有することを特徴とする。
【0018】本発明においては、冷却管を設けない発熱
体の温度と、冷却管を設けた場合の発熱体の温度とを比
較することにより、冷却管による冷却効果、即ち炉内の
流速を計測することができる。
【0019】請求項4記載の炉内情報監視装置は、請求
項3記載の熱電対に代え、2つの接点を有する1つの熱
電対を設け、その1つの接点を断熱体および冷却路が接
している発熱体の温度を測定する部分に配置し、他方の
接点を断熱体に接し、かつ冷却路の接していない発熱体
の温度を測定する部分に配置したことを特徴とする。
【0020】本発明においては、直接、熱電対の出力を
冷却管内に流れる流速に依存した出力として得ることが
できる。
【0021】請求項5記載の炉内情報監視装置は、ガン
マ線によって発熱する前記発熱体に接し、電気によって
発熱するとヒータ部を有することを特徴とする。
【0022】本発明においては、原子炉出力が低く、ガ
ンマ線発熱量が少ない場合においても、ヒータ発熱を利
用することにより流速の計測が可能となる。
【0023】請求項6記載の炉内情報監視装置は、原子
炉の炉心内に設置されガンマ線によって発熱する発熱体
と、この発熱体に取付けられた温度検出用の熱電対と、
前記発熱体に接続され断熱効果が周囲圧力に応じて変化
する断熱体と、炉内圧力に応じた前記断熱体の断熱効果
の変化により炉内圧力を反映した前記熱電対の検出出力
に基づいて炉内圧力を計測する圧力評価装置とを有する
ことを特徴とする。
【0024】本発明においては、圧力によって断熱効果
が異なることを利用し、発熱体の温度が圧力によって変
化した場合、その温度を熱電対によって計測するもので
あり、ガンマ線発熱評価装置によって評価したガンマ線
発熱量と、熱電対で測定した発熱量の差より、炉内の圧
力を直接測定することができる。
【0025】請求項7記載の炉内情報監視装置は、原子
炉の炉心内に設置されガンマ線によって発熱する発熱体
と、周囲圧力に応じ断熱効果が変化する第1の断熱体
と、周囲圧力に応じて断熱効果が変化しない第2の断熱
体と、前記第1の断熱体により断熱された前記発熱体の
部分の温度を検出する第1の熱電対と、前記第2の断熱
体により断熱された前記発熱体の部分の温度を検出する
第2の熱電対と、第1、第2の熱電対の検出出力を取り
込み周囲圧力に対する前記第1、第2の断熱体の断熱効
果の相違により炉内圧力を反映した前記第1、第2の熱
電対の検出出力から得られる前記発熱体の2つの温度測
定部位間の温度差に基づいて炉内圧力を計測する圧力評
価装置とを有することを特徴とする。
【0026】本発明においては、圧力によって断熱効果
が変化する圧力変化断熱体に囲まれた発熱体の温度と、
断熱効果が圧力によって変化しない断熱体に囲まれた発
熱体の温度とを、それぞれの熱電対で計測し、その差に
基づいて炉内圧力を計測することができる。
【0027】請求項8記載の炉内情報監視装置は、周囲
圧力に応じて断熱効果が変化する断熱体は、内部に空洞
を有し、外部圧力により空洞部の体積が変化し、断熱体
の熱伝導率が圧力により変化することを特徴とする。
【0028】請求項9記載の炉内情報監視装置は、ガン
マ線によって発熱する発熱体に接した位置に、電気によ
って発熱するヒータ部を有することを特徴とする。
【0029】本発明においては、ガンマ線発熱量が少な
い原子炉出力の低い場合でも、ヒータ発熱を用いること
により炉内圧力を計測することができる。
【0030】請求項10記載の炉内情報監視装置は、原
子炉の炉心内に設置されガンマ線によって発熱する発熱
体と、この発熱体に取付けられた温度検出用の熱電対
と、前記発熱体の回りに配設され周囲への熱放出を抑制
する断熱体と、前記熱電対の出力の直流成分を計測する
直流計測装置と、前記熱電対の出力の交流成分を計測す
る交流計測装置と、前記直流計測装置および交流計測装
置の計測結果から炉内の冷却水の水位を評価する水位評
価装置とを有することを特徴とする。
【0031】本発明においては、前述した公知文献2に
記載されているセンサにおいて、センサが冷却水に浸っ
ている場合と、浸っていない場合の信号の揺らぎの違い
を交流計測装置で監視することにより、センサに対する
水位の位置を判定することができる。すなわち、水中に
センサがある場合には、水中のボイドの影響でセンサ出
力が大きく揺らぐが、大気中では信号の揺らぎが小さく
なる点を利用したものである。
【0032】請求項11記載の炉内情報監視装置は、ガ
ンマ線によって発熱する前記発熱体の内部に、電気によ
って発熱するヒータ部を設けたことを特徴とする。
【0033】本発明においては、ガンマ線発熱量が少な
い原子炉出力の低い場合でも、ヒータ発熱を用いること
により炉内圧力を計測することができる。
【0034】請求項12記載の炉内情報監視装置は、原
子炉の炉心内に設置されガンマ線によって発熱する発熱
体と、この発熱体に取付けられた温度検出用の熱電対
と、前記発熱体の回りに配設され周囲への熱放出を抑制
する断熱体と、この断熱体の断熱効果により高温となる
前記発熱体の部分の温度を検出する第1の熱電対と、前
記断熱体により断熱されない前記発熱体の部分の温度を
検出する第2の熱電対と、第1、第2の熱電対の検出出
力の差の変化を監視するガンマ線変化監視装置と、第
1、第2の熱電対の検出出力の変化を前記発熱体と断熱
体の構造に依存したパラメータで補正する補正器と、炉
内の中性子成分を測定する中性子監視装置と、この中性
子監視装置および補正器の出力を取り込み、それらの出
力の比率の変化を監視する出力変化監視装置とを有する
ことを特徴とする。
【0035】前述した文献3に記載されたボイド率推定
方法においては、高速の中性子検出器とガンマ線検出器
とを用いてボイド率を評価しているが、本発明では、ガ
ンマ線の発熱を熱電対で計測することにより、中性子計
測の出力に対する時間応答特性が大きく異なるという点
を利用して、熱電対出力の立ち上がり部を検出し、その
立ち上がり部を補正器で補正することで文献3のボイド
率推定方法を適用できるようにしたものである。本発明
によれば、炉内に挿入するガンマ線センサの構造を単純
化することができ、文献3に記載されている技術に比し
て信頼性を向上することができる。
【0036】請求項13記載の炉内情報監視装置は、原
子炉の炉心内に設置されガンマ線によって発熱する発熱
体と、この発熱体の回りに配設され周囲への熱放出を抑
制する断熱体と、この断熱体の断熱効果により高温とな
る前記発熱体の部分の温度を検出する第1の熱電対と、
炉内の水に直接接している部分の温度を検出する第2の
熱電対と、第1、第2の熱電対の検出出力から平均のガ
ンマ線束を評価するガンマ線評価器と、炉内の中性子成
分からノイズ成分として前記ガンマ線評価器から得られ
たガンマ線成分を除去して中性子成分のみを抽出する中
性子評価器とを有することを特徴とする。
【0037】本発明においては、ガンマ線発熱量を熱電
対で計測することで得られるガンマ線強度を用いること
により、中性子監視装置に計測されるガンマ線成分を補
正することが可能となり、それにより中性子成分の微小
信号を検出することができる。
【0038】請求項14記載の炉内情報監視装置は、原
子炉の炉心内に設置されガンマ線によって発熱する発熱
体と、この発熱体に取付けられた温度検出用の熱電対
と、前記発熱体の回りに配設され周囲への熱放出を抑制
する断熱体とによりセンサ部を構成し、このセンサ部を
炉内の炉心軸方向に複数配置し、かつ各センサ部の熱電
対出力に基づく炉内の軸方向の出力分布を記憶する軸方
向ガンマ線分布監視装置と、前記出力分布の形状の正常
値と原子炉の異常時に現れる出力分布の形状を予め記憶
し、軸方向ガンマ線分布監視装置の出力を用いて原子炉
の異常を検出する異常検出器とを有することを特徴とす
る。
【0039】本発明においては、各センサ部をガンマサ
ーモメータとして適用することにより、軸方向のガンマ
線分布を計測し、その軸方向の出力分布の形状を監視す
ることにより、制御棒の引き抜き時や、再循環ポンプの
トリップ時に発生しやすい熱水力的な出力振動を起こす
軸方向の出力分布異常を早期に検出でき、その検出結果
に基づいて出力振動を起こさないような操作を行うこと
が可能となる。
【0040】請求項15記載の炉内情報監視装置は、前
記異常比較器は、前記軸方向ガンマ線分布監視装置の出
力を用いて、過去の出力分布との変化率を評価し、その
変化率から異常を検出することを特徴とする。
【0041】本発明においては、制御棒の引き抜き時、
再循環ポンプのトリップ時に発生しやすい熱水力的な出
力振動を起こす可能性ある軸方向の出力分布異常を変化
率から予測することにより早期に検出し、出力振動を起
こさないような操作を早期に行うことが可能となる。
【0042】請求項16記載の炉内情報監視装置は、前
記異常比較器は、前記軸方向ガンマ線分布監視装置の出
力を用いて、過去の炉内の出力分布との変化率を評価
し、その変化率を前記発熱体、断熱体、熱電対の構造か
ら決定した予測フィルタにより補正し、現在の炉内のガ
ンマ線の出力分布を推定し、その推定値から異常を検出
することを特徴とする。
【0043】本発明においては、ガンマサーモメータの
熱応答を予測フィルタにより補正し、高速化することに
より、ガンマ線分布の正確な値を早期に予測可能とな
り、軸方向の出力異常を早期に検出し、出力振動を起こ
さないような操作を早期に行うことが可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る炉内情報監視
装置の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下
の実施形態は沸騰水型原子炉について適用したものであ
る。
【0045】[第1の実施形態](図1〜図3) 図1は本実施形態による炉内情報監視装置を示すシステ
ム構成図であり、図2(A)は図1に示した炉内情報監
視装置における温度計測部分の構造を示す拡大図、同図
(B)は同横断面図である。図3は同温度計部分の温度
分布および炉内の冷却水の流速の測定原理を示す説明図
である。
【0046】図1に示すように、本実施形態の炉内情報
監視装置は基本的に、炉心12内に設置されガンマ線に
よって発熱する発熱体としてのステンレス棒15と、こ
のステンレス棒15に取付けられた温度検出用の熱電対
14と、ステンレス棒15の回りに配設され周囲への熱
放出を抑制する断熱体16と、ステンレス棒15と断熱
体16との間に形成され周囲流量に依存した流量の冷却
水13を流通させることで発熱部の冷却を行わせる冷却
路17と、炉心部の放射線検出に基づいてステンレス棒
15位置のガンマ線量を評価するガンマ線発熱評価装置
19と、熱電対14およびガンマ線発熱評価装置19の
検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいてステ
ンレス棒15周辺の冷却水13の流速を計測する流速評
価装置20とを有する。ガンマ線発熱評価装置20は、
炉心12内に設置した放射線検出器である中性子検出器
18の出力を用い、計算補正によりステンレス棒15位
置におけるガンマ線発熱量を評価するものである。
【0047】詳述すると、図1に示すように、原子炉圧
力容器11の内部には、図示しない燃料棒で構成される
炉心12が設けられ、この炉心12を冷却する冷却水1
3が循環するようになっている。炉心12内には、クロ
メル−アルメル熱電対14の接点を内部に設けたステン
レス棒15が垂直に挿入されている。このステンレス棒
15の上端の周囲部に、アルゴンガスを封入した筒状の
断熱体16が装着されている。ステンレス棒15と断熱
体16との間には、ステンレス棒15を冷却する冷却流
路17が形成されれている。すなわち、図2(A),
(B)に示すように、断熱体16は、ステンレス棒15
を包むステンレス管として円筒形状に構成されており、
内部にアルゴンガス16bが収容されるとともに、ステ
ンレス棒15側に位置して冷却流路17が設けられてい
る。
【0048】次に、本実施形態の作用について説明す
る。本実施形態においては、原子炉の出力監視のために
炉心12内に挿入されている中性子検出器18の出力を
ガンマ線発熱評価装置19に入力し、ステンレス棒15
での発熱量を評価する。なお、原子炉の熱出力、炉外の
中性子、ガンマ線センサ、熱電対等の出力からも推定す
ることができる。このガンマ線発熱評価結果および熱電
対14の出力は、流速評価装置20に入力される。そし
て、ステンレス棒15は、炉内のガンマ線によって加熱
され、断熱体16によって周囲の冷却水13から断熱さ
れているため、高温となる。通常の炉水温度が 285℃と
すると、ガンマ線の強さおよび断熱体構造により異なる
が、ガンマ線発熱により約 330℃程度まで変化する。
【0049】図3はステンレス棒15の中心位置での軸
方向温度分布を示している。熱電対14は断熱体16の
ほぼ中央に配置されているため、最も高温になる温度を
計測することができる。しかし、その断熱体16とステ
ンレス棒15との間に冷却流路17が設けられ、周囲の
流量に依存して、ステンレス棒15を冷却するため、そ
の効果により発熱温度は約 300℃程度に低下する。
【0050】図3中の曲線Pは、冷却流路17を設けて
いない場合のステンレス棒15の中心位置での軸方向の
温度布分であり、図3の曲線Qは、冷却流路17を設け
た場合のステンレス棒15の中心位置での軸方向の温度
分布である。
【0051】冷却流路17を設けない場合のステンレス
棒15における熱電対位置の温度評価は、センサ位置に
おけるガンマ発熱量を炉心12内の中性子検出器18の
出力を用いてガンマ線発熱評価装置19により評価する
ことで行う。流速評価装置20では、ガンマ線発熱量か
ら計算された評価結果と、冷却流路17により冷却され
た熱電対4の出力とを比較することにより、冷却流路1
7内の流量が求められ、これにより周辺の冷却水13の
流速の評価を行うことができる。
【0052】以上で説明したように、本実施形態によれ
ば、炉内にステンレス棒15および熱電対14を組み合
わせた簡単な構造のセンサを挿入することにより、炉内
において安定した流速の測定が可能となる。また、直接
的な測定が行えるので、従来の炉外での流速測定に比べ
て測定速度の向上が図れる。さらに、炉外に設けていた
センサを削減できることにより、原子炉圧力容器の外側
の保全が容易に可能となる。
【0053】[第2の実施形態](図4〜図5) 本実施形態の炉内情報監視装置は、原子炉内の冷却水の
流速を監視するものである。図4は本実施形態による炉
内情報監視装置を示すシステム構成図、図5は図4に示
した炉内情報監視装置により監視される炉内の冷却水の
流速と差動熱電対により検出される温度差との関係を示
す特性図である。
【0054】図4に示すように、本実施形態では基本的
に、炉心12内に設置されガンマ線によって発熱する発
熱体としてのステンレス棒15と、ステンレス棒15の
回りに位置を異ならせて配設され周囲への熱放出を抑制
する断熱体16(16c,16d)と、ステンレス棒1
5と一方の断熱体16dとの間に形成され周囲流量に依
存した流量の冷却水13を流通させることで発熱部の冷
却を行わせる冷却流路17と、2つの接点14a,14
bを有し1つの接点14aを他方の断熱体16dおよび
冷却流路17が接しているステンレス棒15の温度を測
定する部分に配置し、他の接点14bを一方の断熱体1
6cに接した熱電対14とを有するものである。
【0055】そして、本実施形態では各接点14a,1
4bの検出出力を取り込み、予め記憶されているステン
レス棒15の2つの温度測定部位間の温度差と、ステン
レス棒15の周囲における冷却水13の流速との関係を
示す特性データとを参照し、ステンレス棒15の周囲に
おける冷却水13の流速を計測する流速評価装置20を
有する構成となっている。また、ガンマ線によって発熱
するステンレス棒15に接し、電気によって発熱すると
ヒータ21を有している。
【0056】詳述すると、図4に示すように、ガンマ線
によって発熱するステンレス棒15には、電気で発熱す
るヒータ21と、熱電対14とが設けられ、熱電対14
は高接点14aおよび低接点14bを有するものとされ
ている。例えば熱電対14としてクロメル−アルメル熱
電対を適用した場合、クロメル,アルメル,クロメルの
順に接続し、その2つのクロメルアルメルの接点におけ
る温度差を出力する差動熱電対が適用される。熱電対の
高接点14aおよび低接点14bを含むステンレス棒1
5の周囲には、1対の断熱体16cおよび断熱体16d
が取付けられ、一つの断熱体16dにのみ冷却流路17
が設けられている。
【0057】なお、これに限らず2組の熱電対を用いる
構成としてもよい。すなわち、第1の熱電対を、ステン
レス棒に取付けられ断熱体16および冷却流路17が接
しているステンレス棒15の部分の温度を検出する熱電
対とし、第2の熱電対を断熱体に接し、かつ冷却流路1
7に接していないステンレス棒15部分の温度を検出す
る熱電対とするものである。また、熱電対以外にも、超
音波の速度差を用いる等、2点の温度差を求める構成を
適用することもできる。この温度差は、流速評価装置2
0に入力される。
【0058】次に、本実施形態の作用について説明す
る。上記構成において、略同様の断熱体16c,16d
がステンレス棒15の周囲に同一状態で巻き付けてある
ため、ステンレス棒15の断熱体16c、16dに包囲
された部分において、ガンマ線による発熱、断熱効果が
両者略同様に得られる。そして、断熱体16dに設けた
冷却流路17の冷却効果により、熱電対14の高接点1
4aと低接点14bとの周辺のステンレス棒15の部分
に温度差が生じる。この温度差を差動熱電対14の高接
点14aと低接点14bとの温度差として計測し、流速
評価装置20において流速に変換するものである。
【0059】原子炉出力が低い場合、ガンマ線強度が弱
いため、ガンマ線発熱量が少く、この温度差を生じない
場合があるが、この場合にはステンレス棒15に内蔵し
てあるヒータ21によりステンレス棒15を加熱し、同
様の計測を行うことができる。また、流速がその他の計
測器により評価可能な場合には、ヒータ21の加熱によ
る応答を評価することでセンサ部の故障を診断すること
ができる。
【0060】図5にヒータ加熱を用いた場合のステンレ
ス棒15の周囲における冷却水13の流速に対する差動
熱電対の出力特性の一例を示す。この流速と差動熱電対
の温度差の関係を流速評価装置20に記憶しておくこと
により、熱電対により計測された温度差を流速に変換す
ることができる。
【0061】以上の第2の実施形態によれば、炉内の中
性子検出器等を用いたガンマ線発熱量の評価が必要なく
なり、熱電対出力のみから炉内の冷却水13の流速が計
測できるようになる。また、ヒータ21を内蔵すること
により、センサ部の故障の検出が行えるとともに、原子
炉出力の低い場合でも冷却水の流速の監視が行える。
【0062】[第3の実施形態](図6) 本実施形態の炉内情報監視装置は、原子炉内の圧力を監
視するものであり、図6は炉内情報監視装置を示すシス
テム構成図である。
【0063】図6に示すように、本実施形態は基本的
に、炉心12内に設置されガンマ線によって発熱するス
テンレス棒15と、周囲圧力に応じ断熱効果が変化する
第1の断熱体16eと、周囲圧力に応じて断熱効果が変
化しない第2の断熱体16fと、第1の断熱体16eに
より断熱されたステンレス棒15の部分の温度を検出す
る熱電対14の1つの接点(低接点14b)と、第2の
断熱体16fにより断熱されたステンレス棒15の部分
の温度を検出する熱電対14の他の接点(高接点)14
aと、この熱電対の各接点14a,14bの検出出力を
取り込み周囲圧力に対する第1,第2の断熱体の断熱効
果の相違により炉内圧力を反映した熱電対14の検出出
力から得られるステンレス棒15の2つの温度測定部位
間の温度差に基づいて炉内圧力を計測する圧力評価装置
24とを有する。
【0064】また、周囲圧力に応じて断熱効果が変化す
る前記断熱体16eは、内部に空洞を有し、外部圧力に
より空洞部の体積が変化して、熱伝導率が圧力により変
化する。ガンマ線によって発熱するステンレス棒15に
接した位置には、電気によって発熱するヒータ21が設
けられる。
【0065】詳述すると、図6に示すように、ガンマ線
によって発熱するステンレス棒15には、電気で発熱す
るヒータ21と、熱電対14の高接点14aおよび低接
点14bが含まれている。これらは、第2の実施形態の
ものと略同様である。
【0066】熱電対14の高接点14aの周囲には、圧
力(水圧)によって断熱効果が殆ど変わらない無変化断
熱体16fが接続され、一方、低接点14bの周囲に
は、水圧によって断熱効果が変化する圧力変化断熱体1
6eが接続されている。圧力変化断熱体16eは、内部
に圧力を導く圧力穴23bと、その圧力により膨張する
圧力円筒部22bと、この圧力円筒部22b内に封入さ
れた断熱用のアルゴンガス16bとによって構成されて
いる。
【0067】一方、無変化断熱体16fは、内部に圧力
を導く圧力穴23aと、圧力穴23aにより導かれた圧
力で膨張する圧力円筒部22aと、この圧力円筒部22
a内に封入されたアルゴンガス16bとによって構成さ
れている。熱電対14の出力は圧力評価装置24に入力
される。
【0068】上記構成においては、圧力円筒部22b
は、圧力穴23bの圧力により外方に膨張する。それに
より、熱電対14の低接点14bの周辺の断熱効果が低
下する。一方、圧力円筒部22aは、圧力穴23aの圧
力によって膨張する割合が小さくなるように十分な厚さ
を有しているため、圧力によって高接点14aの断熱効
果は変化しない。この場合、圧力変化断熱体16eは、
無変化断熱体16fに比べて圧力円筒の肉厚が薄いた
め、その部分のガンマ線発熱は少なくなるが、その減少
分をステンレス棒15に接する断熱厚さで調整しておく
ことにより、炉内圧力に依存した熱電対出力を得ること
ができる。つまり、圧力評価装置24にて熱電対出力を
炉内圧力に変換する。ヒータ21は第2の実施形態と同
様に、原子炉出力が低い場合にステンレス棒15を加熱
することにより、炉内圧力の計測に使用されるものであ
る。
【0069】本実施形態によれば、原子炉のガンマ線発
熱を利用し、炉内圧力による断熱効果の変化の相違に基
づくステンレス棒15の断熱効果が相違する部位間の温
度差を計測することにより、耐放射性の高い熱電対とス
テンレス棒を組み合わせた簡単な構造のセンサで、炉内
の圧力計測を安定した状態で計測することができる。
【0070】[第4の実施形態](図7,8) 本実施形態の炉内情報監視装置は原子炉内の冷却水の水
位を監視するものである。図7は本実施形態の構成を示
すシステム構成図であり、図8はその特性図である。
【0071】図7に示すように、本実施形態では基本的
に、ガンマ線によって発熱するステンレス棒15と、こ
のステンレス棒15に取付けられた温度検出用の熱電対
14と、ステンレス棒15の回りに配設され周囲への熱
放出を抑制する断熱体16と、熱電対16の出力の直流
成分を計測する直流計測装置25と、熱電対14の出力
の交流成分を計測する交流計測装置26と、直流計測装
置25および交流計測装置26の計測結果から炉内の冷
却水の水位を評価する水位評価装置27とを有する。
【0072】詳述すると、図7に示すように、ステンレ
ス棒15内に差動式の熱電対14の高接点14aと低接
点14bが配置され、ガンマ線によるステンレス棒15
の発熱により高接点14aが高温になるようにステンレ
ス棒15の周囲に断熱体16が設けられている。この断
熱体16が装着されたステンレス棒15が炉内の冷却水
13の中に挿入されている。この熱電対14の出力は、
炉外に導かれ、直流計測装置25と交流計測装置26と
に入力される。これらの計測結果は、それぞれ水位評価
装置27に入力される。このような構成において、冷却
水13の水位により熱電対の高接点14aと低接点14
bとの温度が変化する。
【0073】図8は、水位に対する高接点14aおよび
低接点14bの温度と、その温度差である差動熱電対1
4の出力とを示している。低接点14bより水位が高い
場合は、高接点14aは断熱体16の断熱効果により低
接点14bより高温となる。しかも、沸騰水型原子炉で
は冷却水13中には水面に近いほどボイドが発生してい
るが、評価の結果、その水中のボイドの影響で、冷却水
13に直接接している低接点14bの出力が揺らぐが、
この揺らぎは断熱体16に囲まれている高接点14aに
比べて大きいことがわかった。
【0074】一方、冷却水13の水位が低接点14bよ
り下に位置する場合は、低接点14bは冷却水13で冷
却されないため、温度が上昇する。この温度上昇によっ
て断熱体16で断熱されていた高接点14aよりも低接
点14bが高温になり、差動熱電対14の出力が反転す
る。さらに、冷却水13の水位が高接点14aよりも下
がると、高接点14a、低接点14bとも冷却されない
ため断熱体16に囲まれた高接点14aの方が高温とな
り、差動熱電対14の出力も正の値となる。従来では、
この差動熱電対の出力の正/負の反転のみによって冷却
水の水位および水位の変化速度を推定していたが、水位
が低接点よりも上部、または高接点よりも下部にあるか
については、差動熱電対のいずれの出力も正であるため
判定できないという問題があった。
【0075】これに対し、本実施形態の構成では、信号
の直流成分を直流計測装置25で監視することで、従来
と同じ機能を持たせるとともに、交流計測装置26によ
り熱電対出力の揺らぎ成分を監視することで、これらの
判定も可能になった。つまり、揺らぎ成分が基準以上で
ある場合は、冷却水13のボイドの影響と考えられるた
め、冷却水13の水位は低接点14bより上部と判定で
きる。
【0076】また、その揺らぎ量によってボイド量およ
びどの程度、冷却水13の水位が上部にあるかの判定が
可能となる。これらは、水位評価装置27によって行
う。なお、この手法は図示しないヒータをステンレス棒
15に内蔵することにより、原子炉出力が低い場合に
も、そのヒータ発熱を用いて同様の判定が可能である。
【0077】以上の第4の実施形態によれば、原子炉の
ガンマ線発熱を利用し、耐放射性の高い熱電対14とス
テンレス棒15とを組み合わせた簡単な構造のセンサを
炉内に挿入し、その出力の交流成分および直流成分を監
視することにより、連続的に炉内水位の監視を行うこと
ができる。
【0078】[第5の実施形態](図9,10) 図9は本実施形態の構成を示している。この炉内情報監
視装置は原子炉内のボイド率および微小な中性子束を計
測するものである。
【0079】図9に示すように、本実施形態は基本的
に、炉心内に設置されガンマ線によって発熱するステン
レス棒15と、このステンレス棒15に接続され、この
ステンレス棒15に発生する熱を炉内の冷却水13とか
ら断熱する断熱体16と、この断熱体16の断熱効果に
より高温となるステンレス棒15の部分の温度を検出す
る熱電対14の高接点14aと、断熱体16により断熱
されないステンレス棒15の部分の温度を検出する熱電
対14の低接点14bと、両接点14a,14bの検出
出力の差の変化を監視するガンマ線変化監視装置28
と、熱電対の各接点14a,14bの検出出力の変化を
ステンレス棒15と断熱体16との構造に依存したパラ
メータで補正する補正器30と、炉内の中性子成分を測
定する中性子変化監視装置29と、この中性子変化監視
装置29および補正器30の出力を取り込み、それらの
出力の比率の変化を監視する出力変化監視装置としての
ボイド評価器31とを有する。
【0080】また、熱電対14の検出出力から平均のガ
ンマ線束を評価するガンマ線評価器32と、炉内の中性
子成分からノイズ成分としてガンマ線評価器32で得ら
れたガンマ線成分を除去して中性子成分のみを抽出する
中性子評価器33とを有する。
【0081】詳述すると、図9に示すように、原子炉圧
力容器11の内部には、図示しない燃料棒で構成される
炉心12が形成され、この炉心12を冷却する冷却水1
3が循環している。炉心12内には、差動熱電対14の
高接点14aおよび低接点14bを含むステンレス棒1
5が挿入され、このステンレス棒15の周囲にアルゴン
ガス16bが封入された断熱体16が配設されている。
この差動熱電対14の出力は、ガンマ線変化監視装置2
8に入力され、その出力は立上がり補正器30に入力さ
れる。
【0082】一方、高接点14aの近傍に設置された中
性子検出器18の出力は中性子変化監視装置29に入力
される。立ち上がり補正器30の出力および中性子変化
監視装置29の出力はボイド評価器31に入力され、熱
電対14の出力はガンマ線評価器32に入力される。ま
た中性子検出器18の出力は、中性子束評価器33に入
力される。
【0083】次に、本実施形態の作用について説明す
る。上記構成において、ステンレス棒15は、炉内のガ
ンマ線によって加熱され、アルゴンガス16bによって
周囲の冷却水13から断熱されているためステンレス棒
15のアルゴンガス16bにより断熱されている部分は
高温となる。この位置に熱電対の高接点14aを配置
し、アルゴンガス16bによって断熱されない位置に熱
電対14の低接点14bを配置することで、ガンマ線の
発熱量、つまり、ガンマ線強度に比例した出力が差動熱
電対の出力として得られる。この原理は、前述した各実
施形態に示したものと同様であり、また炉内のガンマ線
を計測する手段としては、ガンマサーモメータとして公
知のものがある。
【0084】一方、この高接点14aに近接して設置さ
れている中性子検出器18の出力は中性子変化監視装置
29で監視される。
【0085】図10(A),(B),(C)を参照して
それぞれの監視装置の作用を説明する。まず、中性子変
化監視装置29においては、中性子検出器の出力が図1
0(A)に示すように変化した場合、その立上がり角度
Z1を測定する。同様に、熱電対出力は、ガンマ線変化
監視装置28において図10(B)のように立上がりを
捉え、その角度Z2等の特性を記録する。これらの角度
は、センサの応答時間、および測定回路の応答時間に依
存するが、中性子変化監視装置29の応答時間は、観測
された立上がりより十分早いものに設定されている。し
かし、熱電対14の出力は応答が遅いため、ガンマ線変
化監視装置28の出力は実際のガンマ線の変化に比べて
遅く出力される。よって、ガンマ線変化監視装置28の
出力は、更に立上がり補正器30に入力され、立上がり
補正器30で補正される。つまり、立上がり補正器30
では、ステンレス棒15の構造等の特性を記憶してあ
り、それらの特性の逆関数に相当する予測フィルタ処理
を施す。このような予測フィルタはカルマンフィルタ
等、理論的に確立されたものを用いれば十分である。図
10(C)に立ち上がり補正器の出力を示す。
【0086】これらの変化監視装置28、29の出力
は、ボイド評価器31において、その立上がり角度の比
率を監視する。中性子束の揺らぎ量とガンマ線の揺らぎ
量より周辺のボイド率が監視できることは公知である
が、本実施形態の構成では、ガンマ線変化監視装置28
および中性子変化監視装置29の出力の立上がり角度の
変化率の比率より周辺のボイド率の推定が可能となる。
【0087】一方、ガンマ線評価器32により、高接点
14a位置の平均のガンマ線束が評価され、中性子束評
価器33に入力される。中性子束評価器33では、評価
されたガンマ線束と、中性子検出器18のガンマ線感度
より中性子検出器18の出力のガンマ線成分を評価し、
中性子検出器18の出力からそのガンマ線成分を除去
し、中性子成分のみを抽出する。これにより、微小な中
性子束の計測が可能となる。
【0088】また、中性子検出器18に核分裂検出器を
用いた場合、その中性子感度は中性子の照射量により減
少するため、長期間原子炉内に挿入されている中性子検
出器18の中性子感度は低くなっているが、このような
補正を行うことによって低い中性子感度の中性子検出器
18を用いても中性子束の監視が可能となり、中性子検
出器18の寿命、即ち原子炉内に装荷しておく時間を長
くすることができる。
【0089】以上の第5の実施形態によれば、炉内にス
テンレス棒15および熱電対14を組み合わせた簡単な
構造のセンサを挿入し、その出力を補正することによ
り、炉内のボイド率および微小な中性子束を計測するこ
とができる。
【0090】[第6の実施形態](図11,12) 本実施形態は炉心の軸方向の出力分布を監視するもので
ある。図11は本実施形態による炉内情報監視装置の構
成を示すシステム構成図であり、図12はその原理を示
す図である。
【0091】図12に示すように、本実施形態は基本的
に、炉心11内に設置されガンマ線によって発熱するス
テンレス棒15と、このステンレス棒15に取付けられ
た温度検出用の熱電対14と、ステンレス棒15の回り
に配設され周囲への熱放出を抑制する断熱体16とによ
りセンサ部としてのガンマサーモメータ34を構成し、
このガンマサーモメータ34を炉内の炉心軸方向に複数
配置し、かつ各ガンマサーモメータ34の熱電対出力に
基づく炉内の軸方向の出力分布を記憶する軸方向ガンマ
線分布監視装置35と、出力分布の形状の正常値と原子
炉の異常時に現れる出力分布の形状を予め記憶し、軸方
向ガンマ線分布監視装置の出力を用いて原子炉の異常を
検出する分布異常検出器36とを有するものである。
【0092】分布異常検出器36は、軸方向ガンマ線分
布監視装置35の出力を用いて、過去の出力分布との変
化率を評価し、その変化率から異常を検出するものであ
る。
【0093】分布異常検出器36は、軸方向ガンマ線分
布監視装置35の出力を用いて、過去の炉内の出力分布
との変化率を評価し、その変化率をステンレス棒15、
断熱体16、熱電対14の構造から決定した予測フィル
タにより補正し、現在の炉内のガンマ線の出力分布を推
定し、その推定値から異常を検出するものである。
【0094】詳述すると、図11において原子炉圧力容
器11の内部には、燃料棒で構成される炉心12が設け
られており、炉心12を冷却する冷却水13が循環して
いる。炉心12内には、ガンマ線によって発熱するステ
ンレス棒15と、アルゴンガス16bを含む断熱体16
と、ステンレス棒15におけるアルゴンガス16bによ
って断熱された部分の温度と断熱されていない部分の温
度との温度差を計測する熱電対16とから構成されるセ
ンサ部を炉心12の軸方向に5点有するガンマサーモメ
ータ34が挿入されている。このガンマサーモメータ3
4の炉心12の軸方向に5点設けられたセンサ部の各出
力は、軸方向ガンマ線分布監視装置35に入力され、そ
の出力は、分布異常検出器36に入力される。
【0095】次に第6の実施形態の作用について説明す
る。
【0096】上記構成において、ガンマサーモメータ3
4の各センサ部が配置されている炉心12の軸方向5点
の位置のガンマ線束が軸方向ガンマ線分布監視装置35
で各センサ部の出力に基づいて計算される。この出力
は、分布異常検出器36にて、予め記憶されている異常
分布との比較を行い、その判定基準以上では炉心の軸方
向の出力分布形状が異常と判断し、原子炉安全系統に分
布異常出力37を出力する。この異常の判定方法として
は、例えば図12(A)に示すように、ある1点のガン
マ線束に対するガンマ線強度分布を計算し、その分布の
変化量がある基準より越えた場合に異常を出力する。こ
の図12(A)では、上部のセンサ部に対する分布を比
較している。正常値Rに対する測定値Sの変化量は、異
常を判定する異常判定基準Tと比較した場合、センサ部
位置Y5で変化量が異常判定基準T以上に増加している。
【0097】また、図12(B)に示す異常判定方法
は、正常と考えられる正常値Rから、測定した各センサ
部の位置におけるガンマ線束S1の変化率を求め、その変
化率が異常判定基準Tを越えた場合、異常と判定する。
この異常判定方法では、センサ部位置Y4でガンマ線束S1
の変化率が、異常判定基準T以上の値となっている。
【0098】さらに、図12(C)に示す異常判定方法
は、ガンマサーモメータ34の応答が熱を測定している
ために、時間応答が遅いという点を改良したものであ
る。測定値S2の変化に対して、ガンマサーモメータ34
の構造から計算したセンサ応答の逆関数を予測フィルタ
として用い、測定値S2を補正し、予測値Uを計算し、そ
の値の変化量より異常を判定するものである。図12
(C)では、センサ部位置Y3,Y4,Y5でガンマ線束の予
測値が、異常判定基準Tを越えており、異常と判定す
る。異常と判定された場合には、分布異常検出器36か
ら分布異常出力37が出力される。なお、ガンマサーモ
メータ34にはヒータを含むもの等、さまざまな形状の
ものが考えられるが、それらに対しても本実施形態の異
常判定手法を適用することができる。また、形状の異常
を検出するものとしては、画像的に形状を認識するもの
も含まれる。異常判定基準Tは、原子炉の制御棒引き抜
き等、予測される軸方向の出力分布の変化を予測し、そ
の変化範囲から妥当な値を決定する。
【0099】以上の第6の実施形態によれば、炉心内に
ステンレス棒15および熱電対14を組み合わせた簡単
な構造のセンサ部を炉心の軸方向に並べてガンマサーモ
メータ34を構成し、各センサ位置におけるガンマ線の
出力分布形状の変化から原子炉出力の振動の原因となる
出力分布異常を早期に検出することができる。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、炉内にステンレス棒お
よび熱電対を組み合わせた簡単な構造のセンサを挿入す
ることで、原子炉炉心の流量、水位、圧力、ボイド率、
微小な中性子束の測定が可能となり、炉内の情報を直接
測定することができ、それにより、炉内のパラメータの
計測精度の向上が図れると共に、従来、原子炉圧力容器
に接続していた配管を削減し、それら配管の保守点検の
作業数を削減することができる。
【0101】また、炉内のガンマ線発熱量を、炉心の軸
方向の複数点において連続的に測定することにより、原
子炉の出力振動の原因となる出力分布の異常形状を監視
でき、この早期検出により適正な対処を早期に実現する
ことができる。したがって、原子炉自体の信頼性、操作
性の向上が図れるという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炉内情報監視装置の第1の実施形
態を示すシステム構成図。
【図2】(A)は図1に示した炉内情報監視装置におけ
る温度計測部分の構造を示す拡大図、(B)は前記
(A)の横断面図。
【図3】図1に示した炉内情報監視装置の温度計部分の
温度分布および炉内の冷却水の流速の測定原理を示す説
明図。
【図4】本発明に係る炉内情報監視装置の第2の実施形
態を示すシステム構成図。
【図5】図4に示した炉内情報監視装置により監視され
る炉内の冷却水の流速と差動熱電対により検出される温
度差との関係を示す特性図。
【図6】本発明に係る炉内情報監視装置の第3の実施形
態を示すシステム構成図。
【図7】本発明に係る炉内情報監視装置の第4の実施形
態を示すシステム構成図。
【図8】図7に示す炉内情報監視装置により監視される
炉内の冷却水の水位と熱電対の温度出力との関係を示す
説明図。
【図9】本発明に係る炉内情報監視装置の第5の実施形
態を示すシステム構成図。
【図10】(A)、(B)、(C)は図9に示した炉内
情報監視装置の計測原理を示す説明図。
【図11】本発明に係る炉内情報監視装置の第6の実施
形態を示すシステム構成図。
【図12】(A)、(B)、(C)は図11に示した炉
内情報監視装置に適用される炉内の軸方向出力分布の異
常検出方法を示す説明図。
【図13】従来の炉内プロセス量計測装置の一例を示す
システム構成図。
【符号の説明】
11 原子炉圧力容器 12 炉心 13 冷却水 14 熱電対 14a 高接点 14b 低接点 15 ステンレス棒 16 断熱体 16a ステンレス管 16b アルゴンガス 16c 断熱体 16d 断熱体 17 冷却管 18 中性子検出器 19 ガンマ線発熱評価装置 20 流速評価装置 21 ヒータ 22a 圧力円筒部 22b 圧力円筒部 23a 圧力穴 23b 圧力穴 24 圧力評価装置 25 直流計測装置 26 交流計測装置 27 水位評価装置 28 ガンマ線変化監視装置 29 中性子変化監視装置 30 立上がり補正器 31 ボイド評価器 32 ガンマ線評価器 33 中性子束評価器 34 ガンマサーモメータ 35 軸方向ガンマ線分布監視装置 36 分布異常検出器 37 分布異常出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 17/02 GDBC 17/10 GDBF

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の炉心内に設置されガンマ線によ
    って発熱する発熱体と、この発熱体に取付けられた温度
    検出用の熱電対と、前記発熱体の回りに配設され周囲へ
    の熱放出を抑制する断熱体と、前記発熱体と前記断熱体
    との間に形成され周囲流量に依存した流量の冷却材を流
    通させることで発熱部の冷却を行わせる冷却路と、炉心
    部の放射線検出に基づいて発熱体位置のガンマ線量を評
    価するガンマ線発熱評価装置と、前記熱電対およびガン
    マ線発熱評価装置の検出出力を取り込み、これらの検出
    出力に基づいて発熱体周辺の冷却水の流速を計測する流
    速評価装置とを有することを特徴とする炉内情報監視装
    置。
  2. 【請求項2】 ガンマ線発熱評価装置は、原子炉内また
    は原子炉外に設置した放射線検出器の出力を用い、計算
    補正により前記発熱体位置におけるガンマ線発熱量を評
    価するものであることを特徴とする請求項1記載の炉内
    情報監視装置。
  3. 【請求項3】 原子炉の炉心内に設置されガンマ線によ
    って発熱する発熱体と、この発熱体の回りに位置を異な
    らせて配設され周囲への熱放出を抑制する1対の断熱体
    と、前記発熱体と前記断熱体の一方との間に形成され周
    囲流量に依存した流量の冷却材を流通させることで発熱
    部の冷却を行わせる冷却路と、前記断熱体および冷却路
    が接している前記発熱体の部分の温度を検出する第1の
    熱電対と、前記断熱体に接し、かつ前記冷却路に接して
    いない前記発熱体部分の温度を検出する第2の熱電対
    と、前記第1、第2の熱電対の検出出力を取り込み、予
    め記憶されている前記発熱体の2つの温度測定部位間の
    温度差と前記発熱体周囲における冷却水の流速との関係
    を示す特性データを参照して前記発熱体周囲における冷
    却水の流速を計測する流速評価装置とを有することを特
    徴とする炉内情報監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の熱電対に代え、2つの接
    点を有する1つの熱電対を設け、その1つの接点を断熱
    体および冷却路が接している発熱体の温度を測定する部
    分に配置し、他の接点を前記断熱体に接し、かつ冷却路
    の接していない発熱体の温度を測定する部分に配置した
    ことを特徴とする請求項3記載の炉内情報監視装置。
  5. 【請求項5】 ガンマ線によって発熱する前記発熱体に
    接し、電気によって発熱するとヒータ部を有することを
    特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の炉内
    情報監視装置。
  6. 【請求項6】 原子炉の炉心内に設置されガンマ線によ
    って発熱する発熱体と、この発熱体に取付けられた温度
    検出用の熱電対と、前記発熱体に接続され断熱効果が周
    囲圧力に応じて変化する断熱体と、炉内圧力に応じた前
    記断熱体の断熱効果の変化により炉内圧力を反映した前
    記熱電対の検出出力に基づいて炉内圧力を計測する圧力
    評価装置とを有することを特徴とする炉内情報監視装
    置。
  7. 【請求項7】 原子炉の炉心内に設置されガンマ線によ
    って発熱する発熱体と、周囲圧力に応じ断熱効果が変化
    する第1の断熱体と、周囲圧力に応じて断熱効果が変化
    しない第2の断熱体と、前記第1の断熱体により断熱さ
    れた前記発熱体の部分の温度を検出する第1の熱電対
    と、前記第2の断熱体により断熱された前記発熱体の部
    分の温度を検出する第2の熱電対と、第1、第2の熱電
    対の検出出力を取り込み周囲圧力に対する前記第1、第
    2の断熱体の断熱効果の相違により炉内圧力を反映した
    前記第1、第2の熱電対の検出出力から得られる前記発
    熱体の2つの温度測定部位間の温度差に基づいて炉内圧
    力を計測する圧力評価装置とを有することを特徴とする
    炉内情報監視装置。
  8. 【請求項8】 周囲圧力に応じて断熱効果が変化する前
    記断熱体は、内部に空洞を有し、外部圧力により空洞部
    の体積が変化し、断熱体の熱伝導率が圧力により変化す
    ることを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載
    の炉内情報監視装置。
  9. 【請求項9】 ガンマ線によって発熱する発熱体に接し
    た位置に、電気によって発熱するヒータ部を有すること
    を特徴とする請求項6から8までのいずれかに記載の炉
    内情報監視装置。
  10. 【請求項10】 原子炉の炉心内に設置されガンマ線に
    よって発熱する発熱体と、この発熱体に取付けられた温
    度検出用の熱電対と、前記発熱体の回りに配設され周囲
    への熱放出を抑制する断熱体と、前記熱電対の出力の直
    流成分を計測する直流計測装置と、前記熱電対の出力の
    交流成分を計測する交流計測装置と、前記直流計測装置
    および交流計測装置の計測結果から炉内の冷却水の水位
    を評価する水位評価装置とを有することを特徴とする炉
    内情報監視装置。
  11. 【請求項11】 ガンマ線によって発熱する発熱体内部
    に、電気によって発熱するヒータ部を設けたことを特徴
    とする請求項10記載の炉内情報監視装置。
  12. 【請求項12】 原子炉の炉心内に設置されガンマ線に
    よって発熱する発熱体と、この発熱体に接続され、この
    発熱体に発生する熱を炉内の冷却水と断熱する断熱体
    と、この断熱体の断熱効果により高温となる前記発熱体
    の部分の温度を検出する第1の熱電対と、前記断熱体に
    より断熱されない前記発熱体の部分の温度を検出する第
    2の熱電対と、第1、第2の熱電対の検出出力の差の変
    化を監視するガンマ線変化監視装置と、第1、第2の熱
    電対の検出出力の変化を前記発熱体と断熱体の構造に依
    存したパラメータで補正する補正器と、炉内の中性子成
    分を測定する中性子監視装置と、この中性子監視装置お
    よび補正器の出力を取り込み、それらの出力の比率の変
    化を監視する出力変化監視装置とを有することを特徴と
    する炉内情報監視装置。
  13. 【請求項13】 原子炉の炉心内に設置されガンマ線に
    よって発熱する発熱体と、この発熱体の回りに配設され
    周囲への熱放出を抑制する断熱体と、この断熱体の断熱
    効果により高温となる前記発熱体の部分の温度を検出す
    る第1の熱電対と、炉内の水に直接接している部分の温
    度を検出する第2の熱電対と、第1、第2の熱電対の検
    出出力から平均のガンマ線束を評価するガンマ線評価器
    と、炉内の中性子成分からノイズ成分として前記ガンマ
    線評価器から得られたガンマ線成分を除去して中性子成
    分のみを抽出する中性子評価器とを有することを特徴と
    する炉内情報出力監視装置。
  14. 【請求項14】 原子炉の炉心内に設置されガンマ線に
    よって発熱する発熱体と、この発熱体に取付けられた温
    度検出用の熱電対と、前記発熱体の回りに配設され周囲
    への熱放出を抑制する断熱体とによりセンサ部を構成
    し、このセンサ部を炉内の炉心軸方向に複数配置し、か
    つ各センサ部の熱電対出力に基づく炉内の軸方向の出力
    分布を記憶する軸方向ガンマ線分布監視装置と、前記出
    力分布の形状の正常値と原子炉の異常時に現れる出力分
    布の形状を予め記憶し、軸方向ガンマ線分布監視装置の
    出力を用いて原子炉の異常を検出する異常検出器とを有
    することを特徴とする炉内軸方向出力異常監視装置。
  15. 【請求項15】 異常比較器は、軸方向ガンマ線分布監
    視装置の出力を用いて、過去の出力分布との変化率を評
    価し、その変化率から異常を検出することを特徴とする
    請求項14記載の炉内情報監視装置。
  16. 【請求項16】 異常比較器は、軸方向ガンマ線分布監
    視装置の出力を用いて、過去の炉内の出力分布との変化
    率を評価し、その変化率を前記発熱体、断熱体、熱電対
    の構造から決定した予測フィルタにより補正し、現在の
    炉内のガンマ線の出力分布を推定し、その推定値から異
    常を検出することを特徴とする請求項14記載の炉内情
    報監視装置。
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