JPH1040581A - 両面光ディスク - Google Patents

両面光ディスク

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JPH1040581A
JPH1040581A JP8212012A JP21201296A JPH1040581A JP H1040581 A JPH1040581 A JP H1040581A JP 8212012 A JP8212012 A JP 8212012A JP 21201296 A JP21201296 A JP 21201296A JP H1040581 A JPH1040581 A JP H1040581A
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JP
Japan
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double
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JP8212012A
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English (en)
Inventor
Kenji Oishi
健司 大石
Yoshiaki Suzuki
嘉昭 鈴木
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度記録再生消去、書換特性、広範囲な記
録パワーマージンを満足する両面相変化型光ディスクを
提供する。 【解決手段】 空溝を設けたA面基板1と、基板1上に
形成されかつ第1の誘電体層21と第1の相変化記録層
22と第2の誘電体層23とを順次積層した第1の記録
層2と、第1の記録層2上に順次積層してなる第1の反
射層3と、断熱層4と、第2の反射層5と、第2の反射
層5上に形成されかつ第3の誘電体層61と第2の相変
化記録層62と第4の誘電体層63とを順次積層してな
る第2の記録層6と、第2の記録層6上に形成されかつ
前記第2の相変化記録層62に照射されるレーザ光に対
し透明である接着層7と、接着層7上に形成されるB面
基板8とにより構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学的に情報の記録
再生が可能な両面相変化型光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクは、コンパクトディス
クやミニディスクのような情報が記録された情報記録面
が1面(A面だけのもの)である単板のものと、いわゆ
るレーザーディスクあるいはディスク直径が5.25イ
ンチの国際標準(ISO)に基づいた光磁気型ディスク
のような情報記録面が2面(A面及びB面)である両面
のものが実用化されている。
【0003】この両面型の光ディスクは、あらかじめ情
報が凹凸ピットとして記録された透光性基板上に反射層
を設けたディスクか、あるいは透光性基板上に記録層を
設けたディスクを2枚用意し、情報が記録された情報記
録面同士を対向させて接着層を介して貼り合わせてい
る。
【0004】こうした両面型の光ディスクとしては、2
枚の透明基板のそれぞれの片面に信号情報ないしはトラ
ッキングガイドを持ち、この上に第1の中間保護層と情
報形成層と第2の中間保護層とを順次積層し、第2の中
間保護層を内側にして接着層を介して接着した両面型の
光ディスクが知られている(例えば特公平4−2193
6号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した両面型の光デ
ィスクには次の(1)〜(3)の問題がある。
【0006】(1)一方の透明基板の片面に信号情報な
いしはトラッキングガイドを持ち、この上に第1の中間
保護層と情報形成層と第2の中間保護層とを真空蒸着あ
るいはスパッタ蒸着により順次積層した後に、大気に取
り出し、他方のディスクと貼り合わせている。このた
め、両面を一貫した連続工程で製造することができない
ので、製造効率が低く、生産コストが高くなる問題があ
った。
【0007】(2)また、この情報形成層は、AlやT
e等の金属薄膜等から構成される記録層ないしは光反射
層であるため、紫外線の透過率が著しく低く、貼り合わ
せ時に紫外線硬化型の接着剤が使用できない問題があっ
た。前述した従来の技術では、エポキシ系の接着剤を使
用しているが、このような溶剤タイプの接着剤は、透明
基板や金属薄膜を侵すことが多いため、材料の選択が必
要となる。また、接着剤塗布時に、ディスクの読み出し
面に接着剤が回り込み不良率を増大させる。さらに、溶
剤の乾燥が不十分であると、情報層の反射率が異なった
り、ディスクの膨張が生じ、エラーが増大する。紫外線
硬化型の接着剤を使用した方が、品質が高く、信頼性も
高い。さらにまた、一般的に熱硬化型接着剤が用いられ
るが、この接着剤は耐熱温度が60℃程度と低く、高温
環境下に放置すると、記録された情報にエラーが生じて
しまう恐れがある。
【0008】(3)さらに、従来の両面型の光ディスク
としては、2枚の透明基板のそれぞれの片面に信号情報
ないしはトラッキングガイドを持っているから、2枚の
ディスクの中心を精度よく合わせる必要がある。貼り合
わせるためには、偏心を測定する測定器が必要な上、測
定時間がかかるため、製造効率が低く、生産コストが高
くなるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は下記する(1)〜(5)の構成の両面
光ディスクを提供する。
【0010】(1) 図1に示すように、光学的に記録
再生が可能であり、A,B両面の記録面を有する両面相
変化型光ディスクにおいて、空溝を設けたA面基板1
と、このA面基板1上に形成され、第1の誘電体層21
と第1の相変化記録層22と第2の誘電体層23とを順
次積層してなる第1の記録層2と、この第1の記録層2
上に積層してなる第1の反射層3と、この第1の反射層
3上に積層してなる断熱層4と、この断熱層4上に積層
してなる第2の反射層5と、この第2の反射層5上に形
成され、第3の誘電体層61と第2の相変化記録層62
と第4の誘電体層63とを順次積層してなる第2の記録
層6と、この第2の記録層6上に形成され、かつ第2の
相変化記録層62に照射されるレーザ光に対し透明であ
る接着層7と、この接着層7上に形成されかつ平坦なB
面基板8とにより構成したことを特徴とする両面光ディ
スクAA。
【0011】(2) 前記断熱層4は、金属の酸化物、
窒化物、硫化物あるいはこれらの混合物からなり、かつ
膜厚が20nm〜300nmであることを特徴とする上
記(1)記載の両面光ディスク。
【0012】(3) 前記第1及び第4の誘電体層2
1,63の厚さは夫々、50nm〜200nm、前記第
2及び第3の誘電体層23,61の厚さは夫々、10n
m〜50nm、前記第1及び第2の相変化記録層2,6
の厚さは夫々、10nm〜30nm、前記第1及び第2
の反射層3,5の厚さは夫々、50nm〜300nmで
あることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の両面
光ディスク。
【0013】(4) 前記A,B両面基板1,8の厚さ
は等しいことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれ
かに記載の両面光ディスク。
【0014】(5) 前記第1及び第2の相変化記録層
22,62は少なくともGe、Sb、Teからなり、前
記第1及び第2の反射層3,5はAl合金からなること
を特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の両
面光ディスク。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の両面光ディスクの一実施例を説明する。図1は本発明
の両面光ディスクの構成を説明するための図である。
【0016】両面光ディスクAAは、図1に示すよう
に、空溝を有するA面基板1上に第1の記録層2、第1
の反射層3、断熱層4、第2の反射層5、第2の記録層
6を順次積層し、そして接着層7を介して第2の記録層
6上に平坦なB面基板8を接着してなる。A面側はA面
基板1と第1の記録層2と第1の反射層3からなり、ま
た、断熱層4を介して、B面側はB面基板8と第2の記
録層6と第2の反射層5からなる。
【0017】A面側の第1の記録層2は、図1中、矢印
aの入射方向から照射される初期化レーザ光、記録又は
再生レーザ光(いずれも図示せず)により、記録層(第
1の相変化記録層22)の初期化、記録層への情報の記
録、記録層からの情報の再生が行われる。同様に、B面
側の第2の記録層6は、図1中、矢印bの入射方向から
照射される初期化レーザ光、記録又は再生レーザ光(い
ずれも図示せず)により、記録層(第2の相変化記録層
62)の初期化、記録層への情報の記録、記録層からの
情報の再生が行われる。
【0018】同図に示すように、前記した第1の記録層
2は、第1の誘電体層21と第1の相変化記録層22と
第2の誘電体層23とを順次積層してなる。また、前記
した第2の記録層6は、第3の誘電体層61と第2の相
変化記録層62と第4の誘電体層63とを順次積層して
なる。
【0019】前記したA面基板1は、初期化レーザ光、
記録又は再生レーザ光が矢印a側(A面側)から第1の
記録層2側へ透過できる透光性基板であり、ポリカーボ
ネート、ポリオレフィン、アクリル等のプラスチック基
板やガラス基板が用いられるものである。また、A面基
板1にはグルーブ1a及びランド1bが共に同心円状又
は螺旋状に連続して設けられている。プリグルーブ(プ
リピット)はA面側に照射されたレーザ光をグルーブ1
aあるいはランド1bに常時正確に導くためのトラッキ
ング用の案内溝(図示せず)である。
【0020】このA面基板1上に形成されるプリグルー
ブ(プリピット)1aやランド1bは、直接、射出成形
されたり、平滑基板上に2P法(フォトポリマー法)で
形成される。また、このA面基板1はCAV(constant
angular velocity 角速度一定)やCLV(constant
linear velocity 線速度一定)あるいはZCAV(zo
ne constant angular velocity )やZCLV(zone c
onstant linear velocity )のフォーマットがされ、各
セクタの先頭にはアドレス信号がエンボスピットとして
あらかじめ記録されている。
【0021】一方、前記したB面基板8は、初期化レー
ザ光、記録又は再生レーザ光が矢印b側(B面側)から
第2の記録層6側へ透過できる透光性基板であるが、A
面基板1上に形成されるプリグルーブやプリピットは形
成されていない平坦な基板である。B面基板8は、A面
基板1と同様にポリカーボネート、ポリオレフィン、ア
クリル等のプラスチック基板やガラス基板が用いられ
る。
【0022】ところで、ユーザが使用する情報エリアは
A面基板1上に形成されたランド1b上の第1の記録層
2(第1の相変化記録層22)に存在するものであり、
ここに光学的に情報の記録再生が行われる。また、B面
側においては、A面基板1上に形成されたグルーブ1a
に対応するランド6b上の第2の記録層6(第2の相変
化記録層62)に存在するものであり、ここに光学的に
情報の記録再生が行われる。さらに、A面のランド1b
及びグルーブ1aとB面のランド6b及びグルーブ6a
の全領域に亘って記録再生することもできる。
【0023】ところで、仮に、前記した第1の記録層2
及び第2の記録層6にそれぞれ形成されるランド1b及
びランド6bの形状を同一形状としておけば、これらに
照射されるレーザ光の反射光を検出した検出信号(再生
信号)は同一レベルを得ることができる。具体的には、
A面側のグルーブ1aの幅(ランド1bの幅)とB面側
のグルーブ6aの幅(ランド6bの幅)とを等しく形成
するすればよい。
【0024】次に、上述した構成の両面光ディスクAA
を、下記する(1)〜(4)の工程順に製作することに
ついて説明する。
【0025】(1) まず、A面基板1を真空成膜装置
(図示せず)内に設置する。次に、第1の誘電体層2
1、第1の相変化記録層22、第2の誘電体層23、第
1の反射層3、断熱層4、第2の反射層5、第3の誘電
体層61、第2の相変化記録層62、第4の誘電体層6
3を、順次真空成膜する。真空成膜方法は、抵抗加熱型
や電子ビーム型の真空蒸着、直流や交流スパッタリン
グ、反応性スパッタリング、イオンビームスパッタリン
グ、イオンプレーティング等が用いられる。
【0026】前記した第1の記録層2を構成する第1の
相変化記録層22は、結晶とアモルファスとの状態を可
逆的に相変化する相変化記録材料から構成されており、
相変化に即して反射率変化あるいは屈折率変化が生じる
相変化材料が用いられる。例えばGe−Sb−Te系、
Ag−In−Te−Sb系などの相変化材料が用いら
れ、具体的にはGeSbTe、AgInSbTe等のカ
ルコゲン化合物があげられる。
【0027】また、第1の相変化記録層22の膜厚は1
0nm〜100nm、好ましくは、再生信号を増大させ
るために、10nm〜30nmとするのがよい。
【0028】第1及び第2の記録層2,6をそれぞれ構
成する第1の誘電体層21、第2の誘電体層23、第3
の誘電体層61、第4の誘電体層63は、いずれも、金
属の酸化物、窒化物、硫化物が用いられる。例えば、Z
nS−SiO2 、ZnS,SiO2 、Ta2 5 、Si
3 4 、AlN、Al2 3 、AlSiON,Zr
2 、TiO2 などの単体あるいはこれらの混合物が用
いられる。
【0029】第1及び第4の誘電体層21,63のそれ
ぞれの膜厚は、10nm〜300nmの範囲にある。使
用するレーザ光源の波長によって最適膜厚は変動する
が、好ましくは、再生信号を増大させるために、それぞ
れの膜厚は50nm〜200nmとするのがよい。さら
には、基板1,8への熱伝導の影響を低減する上でも、
それぞれの膜厚80nm以上にするのがよい。
【0030】第2及び第3の誘電体層23,61は、い
ずれも第1の誘電体層21と同じ材料が用いられる。第
2及び第3の誘電体層23,61はそれぞれ第1及び第
4の誘電体層21,63よりも薄く、いわゆる急冷構造
をとり、熱的ダメージを軽減するために膜厚は10nm
〜50nmとするのがよい。
【0031】前記した第1及び第2の反射層3,5は、
いずれも記録、再生ならびに初期化時に、第1の相変化
記録層22と第2の相変化記録層62とを光学的に分離
すると共に、記録時にはA面とB面の2層の記録層(第
1の記録層2、第2の記録層6)が同時に加熱されない
断熱効果を合わせ持っている。すなわち、第1の記録層
2側に記録する情報が第2の記録層6に記録されないよ
うに、
【0032】また、第1の記録層2に記録された情報が
第2の記録層6側から再生できないようにするために設
けられている。この第1の反射層3、第2の反射層5
は、記録時における熱をいち早く逃がすために熱伝導が
高い金属、半導体等の薄膜が用いられる。その膜厚は5
0nm〜300nmにすることが望ましい。
【0033】前記した断熱層4は、A面あるいはB面側
からのレーザ光照射に伴って生じる熱エネルギーをB面
あるいはA面側に伝導しないようにするために設ける。
さらに詳しくは、記録や初期化のときのレーザ光による
熱エネルギーが反対側の面に伝導するのを妨げる。その
ため、熱伝導率が低い金属の酸化物、窒化物、硫化物が
用いられる。例えば、ZnS−SiO2 、ZnS,Si
2 、Ta2 5 、Si3 4 、AlN、Al2 3
AlSiON,ZrO2 、TiO2 などの単体あるいは
これらの混合物が用いられる。その膜厚は、初期化の高
出力のレーザ光による熱エネルギーを遮断するために2
0nm〜300nmにするのが好ましい。
【0034】前記した第2の記録層6を構成する第2の
相変化記録層62は、第1の記録層2を構成する第1の
相変化記録層22と同様に、結晶とアモルファスとの状
態を可逆的に相変化する相変化記録材料から構成されて
おり、相変化に即して反射率変化あるいは屈折率変化が
生じる相変化材料が用いられる。例えばGe−Sb−T
e系、Ag−In−Te−Sb系などの相変化材料が用
いられ、具体的にはGeSbTe、AgInSbTe等
のカルコゲン化合物があげられる。
【0035】また、第2の相変化記録層62の膜厚は1
0nm〜100nm、好ましくは、再生信号を増大させ
るために、10nm〜30nmとするのがよい。勿論、
必要に応じて、相変化記録材料の構成元素や組成は第1
の相変化記録層22と異なっていてもかまわない。
【0036】(2) つぎに、第1の記録層2から第2
の記録層6まで真空成膜した後のA面基板1を真空成膜
装置(図示せず)から大気中に取り出す。成膜後、A面
基板1の最上層である第2の記録層6にはランド1bや
グルーブ1aにそれぞれ対応するグルーブ6aやランド
6bによる案内溝の凹凸が存在し、この凹凸による光量
変化をB面側から検出することによりトラッキングを行
う。
【0037】(3) これに次いで、第2の記録層6上
に紫外線硬化樹脂を塗布して接着層7を形成する。塗布
方法としては、スピンコート法、スプレー法、ディップ
法、ブレードコート法、ロールコート法、スクリーン印
刷法等が用いられる。紫外線硬化樹脂としては、A面基
板1上に形成されたランド1bやグルーブ1aにそれぞ
れ対応するグルーブ6aやランド6bによる案内溝の凹
凸形状に確実に追従し、気泡や塗布むらを避けるような
粘度、濡れ性と接着性を有しているものを用いる。
【0038】さらに、第2の相変化記録層62における
相変化記録の書き換え(オーバーライト)回数を増加す
るために、レーザ光により生じる熱損傷を抑制するよ
う、熱変形が始まる温度すなわちガラス転移温度を10
0℃以上とする接着層7が好ましい。紫外線硬化樹脂と
しては、少なくともプレポリマ−、単官能アクリレ−ト
モノマ−、多官能アクリレ−トモノマ−等と光重合開始
剤からなるものがよい。
【0039】とりわけ、この第2の相変化記録層62に
おけるオーバーライト回数は、下地となる接着層7の耐
熱性に左右される。具体的には、紫外線硬化樹脂硬化後
の接着層7のガラス転移温度に比例して書き換え回数が
増加する。ガラス転移温度が100℃より低いと書き換
え回数が数千回(5000〜6000回)のオーダーと
なり信頼性に劣る。書き換え回数が数千回の範囲であれ
ば、ガラス転移温度を限定する必要はないが、数万回の
書き換えを必要とする場合にはガラス転移温度を100
℃以上にすることが望ましい。
【0040】(4) このつぎに、接着層7を介して平
坦な透光性基板8を、A面基板1上に積層された第1の
記録層2、第1の反射層3、断熱層4、第2の反射層
5、第2の記録層6上に密着した後、B面側の透光性基
板8側(図1中矢印b側)から紫外線を照射して硬化さ
せる。こうして、上記した構成の両面光ディスクAA
は、前述した(1)〜(4)の工程を経ることによって
製作することができる。
【0041】次に、上述した(1)〜(4)の工程によ
って製作される両面光ディスクAAのより具体的な製作
及び製作されたディスクの評価について説明する。
【0042】(1) まず、トラックピッチ1.48μ
m、深さ70nmの空溝(案内溝)が設けられた厚さ
0.6mmのポリカーボネート基板(A面基板)1に、
第1の記録層2として、第1の誘電体層21、第1の相
変化記録層22、第2の誘電体層23をスパッタリング
によって成膜する。 (1−1) 真空度1×10-6Torr以下に排気した後、
ZnS−SiO2 (80:20mol%)をArガスで
高周波スパッタリングして第1の誘電体層21として9
0nm設けた。 (1−2) 次に、第1の相変化記録層22としてGe
22Sb22Te56(at%)を直流スパッタリング
法で20nm形成した。この上に第2の誘電体層23と
してZnS−SiO2 (80:20mol%)を高周波
スパッタリング法で18nm成膜した。
【0043】(2) 次に、第1の反射層3としてAl
−Cr合金(97.5:2.5at%)を直流スパッタ
リング法で80nm設け、断熱層4としてZnS−Si
2 (80:20mol%)を100nm形成した。
【0044】(3) さらに、断熱層4の上に第2の反
射層5としてAl−Cr合金(97.5:2.5at
%)を80nm形成し、第2の記録層6として、第3の
誘電体層61、第2の相変化記録層62、第4の誘電体
層63を第1の記録層2と同様の膜厚にしてスパッタリ
ングによって成膜した。 (3−1) まず、ZnS−SiO2 (80:20mo
l%)をArガスで高周波スパッタリングして第3の誘
電体層61として18nm設けた。 (3−2) ついで、第2の相変化記録層62としてG
e22Sb22Te56を直流スパッタリング法で20
nm形成した。 (3−3) この上に第4の誘電体層63としてZnS
−SiO2 (80:20mol%)を高周波スパッタリ
ング法で90nm成膜した。
【0045】真空チャンバ(真空成膜装置)から前記し
た工程(3)まで終了したディスク(A面基板1)を取
り出した後、接着層7として紫外線硬化樹脂(ウレタン
アクリレートとアクリル酸エステルモノマーの混合体、
ガラス転移温度120℃)を第4の誘電体層63上にス
ピンコートした。
【0046】この紫外線硬化樹脂で形成された接着層7
上に、厚さ0.6mmの透光性基板(B面基板)8をの
せ、基板1に密着させて透光性基板8側から紫外線を照
射して硬化させた。接着層の膜厚は50μmであった。
【0047】次に、こうして製作されたディスクを評価
した。まず、ディスクを回転しながらA面基板1側(図
1中矢印a方向)からレーザ光を照射して第1の相変化
記録層22をアモルファス状態から反射率の高い結晶状
態へ相変化させて初期化した。線速度2m/sで回転し
て出力60mWのレーザ光をA面に照射すると、A面の
みが初期化された。
【0048】ついで、B面側もA面と同じ条件で初期化
した。即ち、ディスクを回転しながら基板8側(図1中
矢印b方向)からレーザ光を照射して第2の相変化記録
層62をアモルファス状態から反射率の高い結晶状態へ
相変化させて初期化した。線速度2m/sで回転して出
力60mWのレーザ光をB面に照射すると、B面のみが
初期化された。断熱層4を設けることによりA面とB面
とを独立に最適初期化パワーで初期化することができ
た。
【0049】A面基板1側から第1の相変化記録層22
のランド1bに記録を行った。ランド1bはレーザ光の
入射方向からみて凹状になっている。記録の条件は、次
の通りである。線速度6.2m/s、記録レーザ波長は
684nm、対物レンズのNAは0.6、ピークパワー
10.5mW,バイアスパワー4.0mW。8−17変
調信号を記録し、標準偏差σをウィンド幅Twで割った
値であるジッタを書き換え回数に対して測定した。1万
回後のジッタは、10.1%と良好な値を示した。
【0050】ディスクを反転し、基板1の記録箇所の裏
面にあたるB面の信号トラック(空溝)に記録を行っ
た。B面基板8側から第2の相変化記録層62のグルー
ブ6aに記録した。グルーブ6aはレーザ光の入射方向
からみて凸状になっている。1万回後のジッタは、1
0.3%でA面と同様に良好な値を示した。また、A面
の第1の記録層2に記録された信号はB面から全く検出
されず、2層の反射層と断熱層によって第1の相変化記
録層22と第2の相変化記録層62が光学的および熱的
にも完全に分離され、良好な特性を示した。
【0051】
【発明の効果】上述した構成を有する本発明の両面光デ
ィスクは、次の効果を有している。トラッキングガイド
を持ったA面基板上に第1の記録層、第1の反射層、断
熱層、第2の反射層、第2の記録層、B面基板を順次積
層したから、断熱層を介して第1,第2の記録層を熱的
に遮断可能であると共に、第1,第2の反射層は第1,
第2の記録層を光学的に分離可能であるから、例えば、
A面側から第1の記録層に対してレーザ光を照射して初
期化、情報記録を行う際に発生する熱をB面側に伝導す
ることが完全に防止できる(光学的および熱的にA面と
B面を完全に分離することができる)ので、A,B両面
共にほぼ同一の状態で記録層の初期化、情報記録を行う
ことができる。また、同一トラックを使用するため全く
偏心がなく、2枚のディスク(基板)の中心を精度よく
合わせる必要がなく、製造効率が高く、生産コストが低
い。さらに、接着剤層に紫外線硬化型樹脂を使用できる
ため、品質が高く、信頼性も高く、しかも、A.B面の
品質に差がない両面光ディスクを提供することができ
る。さらにまた、記録層の組成域だけ或いは、ディスク
構造(各層の膜厚)だけでは不可能であった高密度記録
再生消去と書換回数の向上を、更に広範囲な記録パワー
マージンを満足させるディスクを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両面光ディスクの構成を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 A面基板 2 第1の記録層 3 第1の反射層 4 断熱層 5 第2の反射層 6 第2の記録層 7 接着層 8 B面基板 21 第1の誘電体層 22 第1の相変化記録層 23 第2の誘電体層 61 第3の誘電体層 62 第2の相変化記録層 63 第4の誘電体層 AA 両面光ディスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的に記録再生が可能であり、A,B両
    面の記録面を有する両面相変化型光ディスクにおいて、 空溝を設けたA面基板と、 このA面基板上に形成され、第1の誘電体層と第1の相
    変化記録層と第2の誘電体層とを順次積層してなる第1
    の記録層と、 この第1の記録層上に積層してなる第1の反射層と、 この第1の反射層上に積層してなる断熱層と、 この断熱層上に積層してなる第2の反射層と、 この第2の反射層上に形成され、第3の誘電体層と第2
    の相変化記録層と第4の誘電体層とを順次積層してなる
    第2の記録層と、 この第2の記録層上に形成され、かつ第2の相変化記録
    層に照射されるレーザ光に対し透明である接着層と、 この接着層上に形成されかつ平坦なB面基板とにより構
    成したことを特徴とする両面光ディスク。
  2. 【請求項2】前記断熱層は、金属の酸化物、窒化物、硫
    化物あるいはこれらの混合物からなり、かつ膜厚が20
    nm〜300nmであることを特徴とする請求項1記載
    の両面光ディスク。
  3. 【請求項3】前記第1及び第4の誘電体層の厚さは夫
    々、50nm〜200nm、 前記第2及び第3の誘電体層の厚さは夫々、10nm〜
    50nm、 前記第1及び第2の相変化記録層の厚さは夫々、10n
    m〜30nm、 前記第1及び第2の反射層の厚さは夫々、50nm〜3
    00nmであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    両面光ディスク。
  4. 【請求項4】前記A,B両面基板の厚さは等しいことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の両
    面光ディスク。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の相変化記録層は少なく
    ともGe、Sb、Teからなり、前記第1及び第2の反
    射層はAl合金からなることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の両面光ディスク。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6511788B1 (en) * 1999-02-12 2003-01-28 Sony Corporation Multi-layered optical disc

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6511788B1 (en) * 1999-02-12 2003-01-28 Sony Corporation Multi-layered optical disc

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