JPH1043079A - 浄水機能を有するシャワーヘッド - Google Patents

浄水機能を有するシャワーヘッド

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JPH1043079A
JPH1043079A JP8356869A JP35686996A JPH1043079A JP H1043079 A JPH1043079 A JP H1043079A JP 8356869 A JP8356869 A JP 8356869A JP 35686996 A JP35686996 A JP 35686996A JP H1043079 A JPH1043079 A JP H1043079A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ交換の頻度が少く、充分な塩素
除去能力を有し、シャワー水の硬度が高い場合その硬度
を減少させ、かつ洗浄能力を向上させた浄水機能を有す
るシャワーヘッドを提供する 【解決手段】 イオン交換樹脂層9、交換イオン除去層
10、麦飯石層15、磁鉄鉱石層18を挟んで配置され
る一対の環状マグネット16,17をシャワーヘッド内
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャワーヘッドに
関し、特に水道水中の塩素を除去する浄水機能を備えた
シャワーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】水道水でシャワーを浴びている人体は水
道水中の塩素を吸収する。たとえば15分間のシャワー
で人体に吸収される塩素の量は塩素処理された水道水を
1l飲むことによって吸収される量と同じになると言わ
れる。また塩素は皮膚の基底層を有害物質から保護して
いる角質層を傷けることにより皮膚の毛穴の呼吸および
毒素の排せつに悪影響を与え、肌荒れや肌の乾き、皮膚
の汚れ等の原因となる。また塩素は髪の主成分であるケ
ラチン等を傷けることによりキューティクルの損傷を生
じる。さらに、塩素の濃度が3〜5mg/lを超えると
塩素臭が感じられ不快感を与える。
【0003】従来より、飲料として供給される水道水用
の浄水器として活性炭や中空糸膜により残留塩素を除去
するものが知られている。また塩素イオンを除去する方
法としてイオン交換樹脂等のイオン交換体を使用する方
法も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】活性炭や中空糸膜は塩
素を吸着除去するもっとも簡単な方法であるが、シャワ
ーで使用する水量は飲料用の浄水器において使用する水
量に比べて格段に大きいので、活性炭や中空糸膜をカー
トリッジとしてシャワーヘッドに装填して使用した場合
にはひんぱんにカートリッジを交換しなければならず、
面倒であるとともに設置後の費用が嵩むという欠点があ
る。
【0005】またイオン交換体は活性炭に比べて使用可
能期間が長く、イオン交換体を充填したカートリッジを
シャワーヘッド中に装填すれば活性炭カートリッジに比
べて交換の頻度は減ることが期待できるが、水道水中の
塩素イオンと交換されたイオン交換体からのイオンが水
道水中に放出されるので、このイオンがシャワー水の硬
度を高めその洗浄力を弱める上に、シャワー水が口に入
った場合に不快な味がするという難点がある。
【0006】本発明はこのような従来の公知の塩素除去
方法をシャワーヘッドに適用した場合に生じる問題点を
解決し、カートリッジ交換の頻度が減少し、充分な塩素
除去能力を有し、シャワー水の硬度が高い場合にはその
硬度を減少させ、かつその洗浄能力を向上させた塩素除
去機能を有するシャワーヘッドを提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1記載の本発明のシャワーヘッドは、一端に水の流入
口を、他端に水の流出口を有する筒状部を備えるシャワ
ーヘッドにおいて、該筒状部内に、イオン交換樹脂層
と、該イオン交換樹脂層のイオン交換作用により塩素イ
オンと交換して被処理水に放出されたイオンと結合する
物質を含有する交換イオン除去層と、粒状の麦飯石を堆
積した麦飯石層と、磁鉄鉱石の細片を堆積した磁鉄鉱石
層と、該磁鉄鉱石層を挾んで水の流入口側および流出口
側において磁石線の向きが互いに一致しかつ方向が水の
流れに沿うように配置された1対の環状マグネットを収
容したことを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載のシャワーヘッドは、
一端に水の流入口を、他端に水の流出口を有する筒状部
を備えるシャワーヘッドにおいて、該筒状部内に、タン
ニンを含有する物質を充填したタンニン層と、粒状の麦
飯石を堆積した麦飯石層と、磁鉄鉱石の細片を堆積した
磁鉄鉱石層と、該磁鉄鉱石層を挾んで水の流入口側およ
び流出口側において磁石線の向きが互いに一致しかつ方
向が水の流れに沿うように配置された1対の環状マグネ
ットを収容したことを特徴とする。
【0009】本発明のよれば、イオン交換樹脂その他各
層を構成する材料はいずれも活性炭に比べて使用可能期
間が長いので頻繁なカートリッジ交換を行う必要がな
く、したがって設置後のカートリッジ交換の面倒さが比
較的に少く、維持費も安い。
【0010】また、請求項1記載の発明においては、イ
オン交換樹脂層のイオン交換作用により被処理水中の塩
素イオンはイオン交換樹脂層に吸着され、これと交換に
イオン交換樹脂層からイオンが被処理水中に放出される
が、このイオンは交換イオン除去層に含まれる物質と結
合して交換イオンイオン除去層に吸着される。したがっ
て、このイオンが被処理水の硬度を増したり味を悪くし
たりするおそれがない。
【0011】本発明の他の重要な特徴は、磁鉄鉱石層を
磁化しうる位置に配設される磁場発生装置として環状の
永久磁石を採用したことである。この構成により、たと
えばコイン状の複数のマグネットをスペーサ内に配置す
る場合に比べて残留磁束密度は小さい(磁場の強さは弱
い)にもかかわらず被処理水中の残留塩素濃度は著るし
く減少することが判った。したがって、この構成により
イオン交換樹脂層による塩素除去効果に加えて被処理水
中の残留塩素をより効果的に除去することができる。
【0012】本発明の他の重要な特徴は麦飯石層の作用
である。本明細書において麦飯石とは、火成岩中の石英
斑岩に属する岩石であり、アルカリ長石と高温石英(5
73℃以上870℃以下で晶出した石英)を主成分と
し、著るしく多孔性であり、多種類の元素および化合物
を含有し、ごく微量のα線が存在するがβ線、γ線はほ
とんど存在せず、長石の一部は方解石CaCO3 に変質
しており、うすい黄褐色または淡灰色の石基の中に白い
長石の斑晶と灰色をした石英の結晶が象がんされたよう
に散りばめられた外観を呈するものを言う。
【0013】麦飯石は現在日本および中国のごく限られ
た山岳地帯で採掘されており、他の国では発見されたと
いう報告はない。ある分析によれば、岐阜県加茂郡産出
の麦飯石見本の化学組成は無水ケイ酸(SiO2 )約7
0%および酸化アルミニウム(Al2 3 )約14%を
主要成分とし、その他酸化マグネシウム(MgO)、酸
化カリウム(K2 O)、酸化ナトリウム(Na2 O)、
酸化カルシウム(CaO)、酸化第1鉄(FeO)、酸
化第2鉄(Fe2 3 )、化合水付着水(H2O)、酸
化チタン(TiO2 )、無水リン酸(P2 5 )、酸化
マンガン(MnO)を含有すると報告されている。
【0014】麦飯石は水中の鉄、マグネシウム等のミネ
ラルが不足している場合はこれを水中に溶出することが
知られており、またその多孔性のために水中の残留塩素
のほかカドミウム、水銀等の重金属、有機物質および雑
菌を吸着、除去することが知られている。したがって、
麦飯石をシャワーヘッド中で使用すれば、これらの性質
によりシャワー水を浄化することに寄与するものであ
る。
【0015】しかしながら、麦飯石のこのような既知の
効果を利用することは本発明の対象ではない。200l
の水道水に200gの麦飯石を24時間浸した後この水
道水を汚れた浴槽水200lに加えた時の浴槽中の懸濁
物質SS(皮膚等の剥落等によって生じる浴槽中の固体
成分)の経時変化を実験により調べたところ、図7に示
すように、麦飯石を通過した水道水は、その理由は不明
であるが、浴槽の懸濁物質SSを溶解し、これを減少さ
せるという今まで知られていなかった効果があることが
判明した。すなわち、この実験により、麦飯石を通過し
た水道水は皮膚の剥落等によって生じた汚れを落す効果
すなわち洗浄力増強効果があることが判明したものであ
って、本発明の一つの特徴は麦飯石の有する従前まった
く知られていなかった作用をシャワーヘッドに利用しよ
うとするものである。
【0016】本発明によれば、麦飯石層の存在により、
被処理水中の残留塩素や重金属、雑菌等の汚染物質が吸
着されるばかりでなく、被処理水の洗浄能力が増強さ
れ、皮膚や髪の汚れが顕著に落ち易くなるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1および図2は本発明
にかかるシャワーヘッドの1実施形態を示すもので図1
は斜視図、図2は図1のA−A断面図である。
【0018】合成樹脂製のシャワーヘッド1は円筒状の
頭部2および頭部2の軸心から垂直方向に延長する円筒
状の把持部3からなる。頭部2にはキャップ4がねじ込
まれており、キャップ4には円周方向に形成された多数
の散水孔4aが形成されており、これらの散水孔4aは
シャワー水の流出口を構成している。
【0019】把持部3は基部3aと取付端部2bの2部
分に分割されており、これら部分は相互に螺着されてい
る。また頭部2と把持部3の基部3aは一体に成形され
ている。取付端部3bの先端にはホース金具との取付用
のねじ部3cが形成されており、またシャワー水の流入
口3dが形成されている。
【0020】シャワーヘッド1の把持部3内には把持部
カートリッジ5が収容されており、頭部2内には頭部カ
ートリッジ6が収容されている。
【0021】把持部カートリッジ5は両端が円板状の端
壁5a,5bで閉じられた円筒形のもので両端壁5a,
5bには多数の通水孔5cが形成されている。頭部カー
トリッジ6の流出口側は円板状の端壁6bによって閉じ
られる一方流入口側は半球面状の端壁6aによって閉じ
られ、両端壁6a,6bには多数の通水孔6cが形成さ
れている。
【0022】把持部カートリッジ5の内部は通水孔7a
および8aを有する仕切板7、8によって区切られてお
り、端壁5aと仕切板7との間にはイオン交換樹脂層9
が設けられいる。イオン交換樹脂層9としては本実施形
態においてはイオン交換基としてNa2 CO3 を含有す
る三菱化学株式会社製の繊維状の陰イオン交換樹脂を使
用している。ただしイオン交換樹脂はこれに限定される
ものではなく、水道水中の塩素イオンをイオン交換作用
により補捉する能力があるイオン交換樹脂であればどの
ようなものでも使用することができる。
【0023】仕切板7と仕切板8との間には交換イオン
除去層10が設けられている。除去層10は前段のイオ
ン交換樹脂層9の交換作用により塩素イオンと交換して
被処理水中に放出されたイオンと結合する物質を含む材
料からなるもので、本実施形態においては交換イオン除
去層10として株式会社西尾製にかかるナトリウムを含
有するさんご砂を堆積したものが使用されている。
【0024】なお、交換イオン除去層の材料は、前段の
イオン交換樹脂の種類によって異り、イオン交換樹脂の
イオン交換作用により放出されるイオンの種類に応じて
そのイオンと結合し補捉する物質を含有する材料から適
宜選択すればよい。
【0025】本実施形態においては、仕切板8と端壁5
bとの間にはセラミック層11が設けられている。セラ
ミック層11としては火成岩シラスを特殊処理した白砂
をさらに約1200℃で火入れ処理した多孔質の粒状セ
ラミックを堆積したものが使用されている。セラミック
層11は被処理水中の塩素原子その他5ミクロン位まで
の大きさの微粒子を吸着することにより塩素等を除去し
水の硬度を低める機能を有する。
【0026】頭部カートリッジ6の内部は仕切板12,
13,14によって区切られており、各仕切板12,1
3,14には通水孔12a,13a,14aが形成され
ている。
【0027】端壁6aと仕切板12との間の半球状の空
間には粒径約5mmの粒状の麦飯石を層状に堆積してな
る麦飯石層15が設けられている。本実施形態において
は株式会社西尾製にかかる麦飯石が使用されている。
【0028】仕切板12と13の間および仕切板14と
端壁6bの間には1対のフェライト製環状マグネット1
6,17が装填されている。また仕切板13と仕切板1
4の間には磁鉄鉱石の細片を層上に堆積してなる磁鉄鉱
石層18が設けられている。
【0029】各環状マグネット16,17はそれぞれの
マグネットの位置が軸方向で一致するように位置決めさ
れ、また、各環状マグネット16,17はその磁力線の
向きが互いに一致、特に水の流れに対して逆向きになる
ように一致し且つ磁力線の方向が水の流れに沿うように
配置される。
【0030】このマグネット配置によれば、環状マグネ
ット16,17の磁力線は互いに結合して増強し合い、
特に水の流れに沿い且つそれとは逆向きの均一で強力な
磁場19を形成し、また、該磁場19内の磁鉄鉱石層1
8を強力に磁化するため、水分子は磁鉄鉱石層18を通
過する際、効果的に磁化処理されることになり、水分子
が活性化される。
【0031】環状マグネット16,17は図3に示すよ
うに、中央に開口部16a(17a)を有する円板の形
状を呈し、その外径および内径ならびに厚さはシャワー
ヘッドの寸法、必要な磁場の強さおよび水の処理量等を
考慮して適当な値に設定される。また本実施形態におい
ては各環状マグネットは単一の環状マグネットで構成さ
れているが、これに代えて、環状マグネット16,17
のそれぞれを図4に示すような大小2つの環状マグネッ
ト16−1(17−1),16−2(17−2)を同軸
に配置することによって構成してもよい。
【0032】本発明の特徴の一つはマグネットとして環
状マグネットを使用した点にある。環状マグネットを使
用することにより、その理由は不明であるが、意外なこ
とに他の形状のマグネットを使用する場合に比べて水道
水中の塩素除去効果が有意に増強されることが判明し
た。
【0033】この現象は、本発明者が上記実施形態のシ
ャワーヘッドと同一ではないが類似の内部構成を有する
図5に示す濾過槽を使用して行なった実験により確認さ
れた。
【0034】図5はこの実験に使用した円筒形濾過槽の
縦断面図であり、図中50はハウジング、21は第1の
砂層、22は活性炭層、23は第2の砂層、24は麦飯
石層、25は第1の磁鉄鉱石層、26はセラミック層、
27は第2の磁鉄鉱石層、28は泰澄石層、31は穴明
きフィルタ、32は不織布フィルタ、33は仕切り網、
40−1,40−2,40−3は環状マグネットであ
る。
【0035】ハウジング50は、円筒状の本体51、水
の流入口52aを有するキャップ52及び水の流出口5
3aを有するキャップ53からなり、本体51の一端及
び他端にそれぞれキャップ52及びキャップ53が取り
付けられてなっている。
【0036】第1の砂層21及び第2の砂層23は火成
岩シラスを特殊処理した白砂を層状に堆積してなってお
り、また、活性炭層22は粒状活性炭を層状に堆積して
なっている。
【0037】穴明きフィルタ31はほぼ全面に細かい穴
が多数設けられてプラスチックプレートからなってお
り、周知の不織布フィルタ32及び仕切り網33ととも
に前述した各層を分離・保持する。
【0038】而して、ハウジング50の本体51内にそ
の上部より下部に向って、前述した各層、フィルタ及び
プレートが、符号31,32,21,32,33,2
2,40−1,32,23,32,33,24,33,
32,25,40−2,32,26,33,32,2
7,40ー3,32,28,32,31の順に積層配置
され、濾過槽が構成される。この際、マグネットプレー
ト40ー1〜40−3はマグネットプレート40ー1及
び40ー2の間隔と環状マグネットプレート40−2及
び40ー3の間隔とほぼ同一になり且つそれぞれのマグ
ネットの位置が上下方向で一致するように位置決めさ
れ、また、各環状マグネット40−1〜40−3の全て
のマグネットはその磁力線の向きが互いに一致、特に水
の流れに対して逆向きとなるように一致し且つ磁力線の
方向が水の流れに沿うように配置される。
【0039】ハウジング50の高さは261mm、内径
106mmである。環状マグネット40−1,40−
2,40−3としては外径D1=80.4mm、内径D
2=39.8mm、厚さt=8mmのフェライト製環状
マグネットを使用した。これら環状マグネット40−
1,40−2,40−3により形成された残留磁束密度
は4500ガウスであった。
【0040】この浄水器に岡山市水道水を連続的に通水
して処理水の酸化還元電位を測定した。一般に水中の残
留塩素濃度が低下すると酸化還元電位は低下する。この
測定においては、東亜電波工業株式会社製の酸化還元電
位計HM11Pを使用して得た測定値に測定時の水温
(25℃)における比較電極電位206mVを加えた値
を酸化還元電位とした。本実験によれば、水道水原水の
酸化還元電位は866mVであったが、本浄水器による
処理後の処理水の酸化還元電位は586mVに低下し
た。
【0041】比較のため、環状マグネット40−1,4
0−2,40−3を図6に示す従来の浄水器において使
用されていたマグネットにより置換した以外は上記濾過
槽と同一構造の濾過槽に上記水道水を通水して処理水の
酸化還元電位を上記と同一の測定条件下で測定した。図
6のマグネットとしては、各層において直径23.5m
m、厚さ3.4mmのネオジム製コイン状マグネットa
を多数の通水孔が設けられたプラスチック製スペーサb
の3つの収納孔c上に3コ120°の間隔で配置したも
のを使用した。これらマグネットの残留磁束密度は1
2,000ガウスであった。実験の結果、この浄水器に
よる処理後の処理水の酸化還元電位を656mVに低下
した。
【0042】上記2つの実験から、環状マグネットを使
用した濾過槽においては、磁場の強さは従来のコイン磁
石を使う濾過槽に比べてはるかに弱いにもかかわらず、
従来の磁石を使う濾過槽に比べて著るしく優れた酸化還
元電位低下効果すなわち残留塩素除去効果を奏すること
が判った。したがって、環状マグネット16,17を使
用する本発明のシャワーヘッドは同一理由により他の形
状のマグネットを使用した場合に比べて優れた残留塩素
除去効果を奏することが理解されよう。
【0043】以下、上記実施形態にかかるシャワーヘッ
ドの動作について説明する。シャワーヘッド1を取付端
部3bのネジ部3cにおいてホース金具(図示せず)に
取付ける。使用時において、水道水はシャワー水流入口
3dから流入し、把持部カートリッジ5内のイオン交換
樹脂層9を通過する。Na2 CO3 を含有するイオン交
換樹脂は、次式に示すイオン交換作用により、水道水中
の塩素イオンの大部分をNa2 CO3 中の等量の電荷の
炭酸化物イオンによって置換し、炭酸化物イオンを水中
に放出する。
【0044】Na2 + CO3 - +2Cl1-→2Na1+
1-+CO3 -
【0045】塩素イオンの大部分をイオン交換作用によ
り除去された被処理水は次段の交換イオン除去層10に
入り、ここで被処理水に放出された炭酸化物イオンはさ
んご砂に含有されるナトリウムと次式のとおり反応して
炭酸ナトリウムを生成しさんご砂上に化学的に吸着され
る。
【0046】CO3 - +2Na2 + CO3 -
【0047】かくして塩素イオンの大部分および交換炭
酸化物イオンを除去された被処理水は次段のセラミック
層11で残留塩素その他の汚染物質微粒子を吸着除去さ
れ、また水の硬度が低められる。
【0048】次に被処理水は次段の麦飯石層15におい
て残留塩素や重金属等の汚染物質を吸着除去される上に
洗浄能力が増強され、皮膚や髪の汚れを落ち易くする。
【0049】次に被処理水は次段の環状マグネット1
6,17および磁鉄鉱石層18からなる磁場発生部を通
過する時に磁場19により水分子が活性化される結果、
シャワー水の溶解力、洗浄力がさらに増強され、またシ
ャワー不使用時にシャワーヘッド内に雑菌が繁殖するこ
とが防止される。
【0050】図8は本発明にかかるシャワーヘッドの他
の実施形態を示す図2と同様の断面図である。この実施
形態において、図2に示す実施形態と同一構成要素は同
一符号で示し、その説明を省略する図8の実施形態にお
いて、把持部カートリッジ5の内部の端壁5aと仕切板
8との間にはタンニンを含有する物質が充填されており
タンニン層60が形成されている。タンニンとしては縮
合型タンニンが好ましく特に柿渋タンニンが塩素除去効
果が大であり入手も容易かつ安価である点で好ましい。
【0051】タンニンはゲル状の樹脂に混入した状態で
カートリッジ5内に充填しても良く、またワックスに混
入したり珪藻土に含浸させた状態で充填してもよい。
【0052】タンニンは多数のOH基をその構造中に有
する多価フェノールであり、これら多数のOH基は水中
で次の化学式1に示すようにOとHに分離し、
【0053】
【化1】
【0054】したがって、水道水中の塩素イオンは次の
化学式2に示す反応により一部はHと置換してタンニン
層60にとどまり、他の一部はHと化合して無害化され
流出する。
【0055】
【化2】
【0056】かくして塩素イオンの大部分はタンニン層
60で除去された被処理水は次段のセラミック層11に
流出し以下図2の実施形態と同様の処理を受ける。
【0057】なお、タンニン層60内にジャスミン、レ
モングラス、バラ、ゼラニウム、ローズマリー、ラベン
ダー、カモミール、バジル等のハーブから抽出したエセ
ンシャルオイルを添加しておけば被処理水に芳香性を持
たせることができシャワー水に洗浄効果に加えてアロマ
テラピー効果を付与することができる上記各実施形態に
かかるシャワーヘッドによれば冷水から60℃までの温
水を毎分8〜13l程度使用することが可能である。ま
た1分間の使用量を10lとした場合カートリッジの寿
命も連続使用で300時間以上とすることが可能である
ので、1日1000l使用(100分間)するとすれば
カートリッジは6カ月に1度交換すればよいことにな
る。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のよれば、イ
オン交換樹脂その他各層を構成する材料はいずれも活性
炭に比べて使用可能期間が長いので頻繁なカートリッジ
交換を行う必要がなく、したがって設置後のカートリッ
ジ交換の面倒さが比較的に少く、維持費も安い。
【0059】またイオン交換樹脂層のイオン交換作用に
より被処理水中の塩素イオンはイオン交換樹脂層に吸着
され、これと交換にイオン交換樹脂層からイオンが被処
理水中に放出されるが、このイオンは交換イオン除去層
に含まれる物質と結合して交換イオン除去層に吸着され
る。したがって、このイオンが被処理水の硬度を増した
り味を悪くしたりするおそれがない。
【0060】また、本発明によれば、磁鉄鉱石層を磁化
しうる位置に配設される磁場発生装置として環状の永久
磁石を採用することにより、たとえばコイン状の複数の
マグネットをスペーサ内に配置する場合に比べて残留磁
束密度は小さい(磁場の強さは弱い)にもかかわらず被
処理水中の残留塩素濃度は著るしく減少することがで
き、イオン交換樹脂層による塩素除去効果に加えて被処
理水中の残留塩素をより効果的に除去することができ
る。
【0061】また、本発明によれば、麦飯石層の存在に
より、被処理水中の残留塩素や重金属、雑菌等の汚染物
質が吸着されるばかりでなく、被処理水の洗浄能力が増
強され、皮膚や髪の汚れが落ち易くなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャワーヘッドの1実施形態を示す斜
視図である。
【図2】同実施形態の図1A−A断面図である。
【図3】同実施形態で使用される環状マグネットを示す
斜視図である。
【図4】環状マグネットの変更例を示す斜視図である。
【図5】環状マグネットの塩素除去効果を示す実験に使
用した濾過槽の断面図である。
【図6】従来の浄水器において使用されていたコイン状
の磁石を示す斜視図である。
【図7】麦飯石の洗浄効果を示すグラフである。
【図8】本発明のシャワーヘッドの他の実施形態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 シャワーヘッド 3d 水の流入口 4a 水の流出口 9 イオン交換樹脂層 10 交換イオン除去層 15 麦飯石層 16,17 環状マグネット 18 磁鉄鉱石層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/68 520 C02F 1/68 520P 520K 530 530B 540 540A 540C 540F E03C 1/10 E03C 1/10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に水の流入口を、他端に水の流出口
    を有する筒状部を備えるシャワーヘッドにおいて、該筒
    状部内に、イオン交換樹脂層と、該イオン交換樹脂層の
    イオン交換作用により塩素イオンと交換して被処理水に
    放出されたイオンと結合する物質を含有する交換イオン
    除去層と、粒状の麦飯石を堆積した麦飯石層と、磁鉄鉱
    石の細片を堆積した磁鉄鉱石層と、該磁鉄鉱石層を挾ん
    で水の流入口側および流出口側において磁石線の向きが
    互いに一致しかつ方向が水の流れに沿うように配置され
    た1対の環状マグネットを収容したことを特徴とする浄
    水機能を有するシャワーヘッド。
  2. 【請求項2】 前記イオン交換樹脂層は炭酸ナトリウム
    を含有するイオン交換樹脂からなり、前記交換イオン除
    去層はナトリウムを含有するさんごからなることを特徴
    とする請求項1記載のシャワーヘッド。
  3. 【請求項3】 一端に水の流入口を、他端に水の流出口
    を有する筒状部を備えるシャワーヘッドにおいて、該筒
    状部内に、タンニンを含有する物質を充填したタンニン
    層と、粒状の麦飯石を堆積した麦飯石層と、磁鉄鉱石の
    細片を堆積した磁鉄鉱石層と、該磁鉄鉱石層を挾んで水
    の流入口側および流出口側において磁石線の向きが互い
    に一致しかつ方向が水の流れに沿うように配置された1
    対の環状マグネットを収容したことを特徴とする浄水機
    能を有するシャワーヘッド。
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