JPH1044276A - 吸水性素材 - Google Patents

吸水性素材

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JPH1044276A
JPH1044276A JP21938096A JP21938096A JPH1044276A JP H1044276 A JPH1044276 A JP H1044276A JP 21938096 A JP21938096 A JP 21938096A JP 21938096 A JP21938096 A JP 21938096A JP H1044276 A JPH1044276 A JP H1044276A
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JP
Japan
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water
fiber
powder
adhesive
absorbing
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JP21938096A
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Tatsuo Nakayama
辰夫 中山
Fumihide Otsuki
文英 大槻
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Japan Vilene Co Ltd
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Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保型性、吸水性ともに優れた素材を提供する
こと。 【解決手段】 本発明の吸水性素材は、繊維径5μm以
下の繊維を主体とする吸水層と、粉体と接着剤とを主体
とする保型層とを有するものであり、吸水層の毛細管現
象による、優れた吸水性を示す。また、保型層により保
型性にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸水性に優れた素材
に関する。より詳細には、加湿器の加湿材、気化熱を利
用して空気を冷やすための水を供給できる空冷材、押し
入れや流し台や床下などの除湿材、冷蔵庫やハウス栽培
などにおける調湿材、コンクリートなどの養生シート、
土中水の排水材・保水材・拡散材、結露防止材、栽培用
吸水材、植生の吸水材、芳香剤の芯材、鮮度保持材など
として使用可能な素材に関する。
【0002】
【従来の技術】加湿器用の加湿材として、例えば、実公
平6−8420号は無機繊維を主体としたペーパーを積
層したものを開示し、そのペーパーを積層するために、
無機系の接着剤を使用可能であることを開示し、また、
硬化剤として多孔質粉末を添加できることを開示し、更
には、材料の密度が0.05〜0.30g/cm3であ
ることを開示している。
【0003】一般的に、加湿器用の加湿材には保型性が
必要であるが、上記のような密度範囲において、保型性
をもたせるためには、ペーパー全体に接着剤などを含浸
する必要がある。しかしながら、ペーパー全体に接着剤
などを含浸すると、吸水速度や吸水能などの吸水性が悪
くなるため、急速な加湿が困難であったり、給水タンク
の大型化を招き、加湿器の小型化を妨げるなどの弊害が
生じやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題を解決するためになされたものであり、本発明の目
的は、保型性、吸水性ともに優れた素材を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の吸水性素材は、
繊維径5μm以下の繊維を主体とする吸水層と、粉体と
接着剤とを主体とする保型層とを有するものであり、吸
水層の毛細管現象による、優れた吸水性を示す。また、
保型層により保型性にも優れている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の吸水性素材の吸水層は、
主として、吸水する層であり、吸水性素材の表面層を構
成する場合には、放湿層としても作用できる。この吸水
層には保型層を構成している粉体や接着剤が存在してい
ないため、毛細管現象による吸水性に優れている。その
ため、吸水層は毛細管現象による吸水速度や吸水能が優
れるように、繊維径5μm以下の繊維を主体としてい
る。好適には繊維径が4μm以下、最も好ましくは3μ
m以下の繊維を主体として、吸水層を構成する。他方、
繊維径が0.01μm以上の繊維を主体としているのが
好ましい。
【0007】なお、主体とは、50mass%以上であ
ることをいうが、60mass%以上が繊維径5μm以
下の繊維であるのが好ましく、70mass%以上が繊
維径5μm以下の繊維であるのがより好ましい。また、
異形断面形状を有する繊維の場合には、この異形断面の
面積と同じ面積を有する円の直径を繊維径とする。
【0008】また、繊維長は特に限定するものではない
が、湿式法により不織布を形成する場合には、0.1〜
25mm程度の繊維を使用し、乾式法により不織布を形
成する場合には、25〜110mm程度の繊維を使用す
る。
【0009】この吸水層を構成する繊維はどのような繊
維であっても良いが、親水性かつ耐水性の繊維である
と、より吸水速度や均一拡散性の点で優れているため、
好適に使用できる。この親水性かつ耐水性とは、公定水
分率が6%以下であることをいう。
【0010】この親水性かつ耐水性の繊維としては、例
えば、シリカアルミナ繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、
アルミナ繊維、ロックウールなどの無機酸化物を主成分
とする繊維、メタ型、パラ型の芳香族ポリアミド繊維、
ポリアミド繊維、ポリアミドイミド繊維、芳香族ポリエ
ーテルアミド繊維、ポリベンツイミダゾール繊維、アク
リル繊維、ポリウレタン繊維、ポリクラール繊維、ビニ
ロン繊維などの有機系繊維を1種類以上使用できる。
【0011】また、親水性かつ耐水性の繊維としては、
公定水分率が1%未満の疎水性繊維、例えば、ポリエス
テル繊維、ポリプロピレン繊維やポリエチレン繊維など
のポリオレフィン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ビニリデ
ン繊維、ベンゾエート繊維などを、アクリル酸やメタク
リル酸などビニルモノマーのグラフト重合処理、スルホ
ン化処理、フッ素ガス処理、界面活性剤処理、放電処
理、親水性樹脂の付着処理などにより親水性を付与した
繊維であっても良い。
【0012】これら繊維の中でも、無機酸化物を主成分
とする繊維は親水性かつ耐水性に優れ、しかも不燃性で
あるため好適に使用でき、これらの中でも、シリカ成分
を含む繊維は親水性が高く、繊維径が5μm以下の繊維
を得やすいので、特に好適に使用できる。
【0013】なお、上記のような親水性かつ耐水性の繊
維以外に、フィブリル化したパルプを混合すると、均一
かつ強度的に優れる吸水層を形成できるので、好適に混
合できる。なお、このフィブリル化したパルプを混合す
る場合には、吸水速度を損なわないように、吸水層の1
〜5mass%混合するのが好ましい。
【0014】この吸水層は毛細管現象による吸水速度や
吸水能に優れるように、見掛密度0.05〜0.3g/
cm3であるのが好ましく、0.1〜0.25g/cm3
であるのがより好ましい。また、吸水層の面密度は特に
限定するものではないが、50〜200g/m2程度で
あるのが好ましい。
【0015】このような吸水層は優れた吸水性を有する
ものであるが、保型性に劣るため、粉体と接着剤とを主
体とする保型層を形成している。この粉体は保型性を吸
水性素材に付与するが、粉体によって保水性も生じると
考えられるので、粒径100μm以下の粉体を使用する
のが好ましく、70μm以下の粉体を使用するのがより
好ましく、50μm以下の粉体を使用するのが最も好ま
しい。なお、粉体や接着剤の吸水層への浸透によって、
吸水層における吸水性の低下を防ぐために、0.01μ
m以上の粉体を使用するのが好ましい。
【0016】この粉体としては、粘土鉱物、無機粉体、
或は有機粉体などを使用できる。この粘土鉱物として
は、例えば、セピオライトやアタパルジャイトなどの複
素状構造を有するホルマイト系鉱物、ベントナイト、ソ
ジウムモンモリロナイト、ヘクトライト、スメクタイト
などのモンモリロナイト系鉱物、或は膨潤性フッ素雲
母、カオリナイト、陶石、蛙目粘土、木節粘土、パイロ
フィライト、セリサイトなどの焼物用の可塑剤や増粘剤
として使用されているものなどがある。
【0017】無機粉体としては、例えば、シリカ、アル
ミナ、シリカアルミナ、ムライト、ガラス、マグネシ
ア、カルシア、ジルコニア、チタニア、ケイ酸マグネシ
ウム、ケイ酸カルシウムなどの金属酸化物、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなど
の金属水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムな
どの金属炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸アルミニウムな
どの金属硫酸塩、或は雲母、滑石、ドロマイト、マグネ
サイト、長石、ケイソウ土、ケイ石、石英、ジルコン、
ロー石、シラス、シャモット、コージェライト、ゼオラ
イト、シリカゲルなどの天然鉱物、これら天然鉱物の精
製品、これら天然鉱物と同様の組成を有する合成品など
がある。
【0018】有機粉体としては、例えば、ポリアミド、
ポリエステル、ビニロン、パルプ、フェノール、エポキ
シなどがある。
【0019】本発明においては、上記のような粉体を1
種類以上使用できる。これらの中でも、無機酸化物を主
成分とするものは親水性かつ耐水性で、しかも不燃性で
あるため好適に使用でき、無機酸化物の中でも粘土鉱
物、ゼオライト、シリカゲル、ケイソウ土をより好適に
使用でき、これらの中でもホルマイト系鉱物、ゼオライ
ト、シリカゲル、ケイソウ土は親水性であり、しかも比
表面積が大きく、吸水性に優れているため、最も好適に
使用できる。
【0020】他方、粉体を固定して保型層を形成する接
着剤としては、特に限定するものではないが、保水しや
すく、吸水時の保型性を損なわないように、親水性かつ
耐水性であるのが好ましい。この親水性かつ耐水性と
は、温度20℃、湿度65%における水分率が6%以下
であることをいう。
【0021】この接着剤としては、例えば、シリカゾ
ル、アルミナゾル、ジルコニアゾル、ケイ酸塩、リン酸
塩、或いはアルミナセメント、マグネシアセメント、ジ
ルコニアセメント等のセメント類などの無機系接着剤、
ポリビニルアルコール、アクリル系などの有機系接着剤
などを使用できる。これらの中でも、無機系接着剤は親
水性かつ耐水性に優れ、しかも不燃性であるため好適に
使用できる。
【0022】この保型層を構成する粉体と接着剤との質
量比率は、保型性に優れ、しかも吸水層に保型層を構成
する粉体及び/又は接着剤が侵入して吸水層の吸水性を
損なわないように、95:5〜50:50であるのが好
ましく、90:10〜70:30であるのがより好まし
い。
【0023】本発明の吸水素材の吸水層及び/又は保型
層には、例えば、界面活性剤、抗菌剤、防黴剤、溌水
剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、磁性体、難燃剤、香
料などの機能性薬剤を1種類以上混合することにより各
種機能を付加し、より各種用途に適合した素材を形成で
きる。例えば、加湿器の加湿材として使用する場合に
は、抗菌剤及び/又は防黴剤を混合するのが好ましい。
【0024】本発明の吸水性素材は上記のような吸水層
と保型層とを1層以上ずつ有するものであるが、吸水層
と保型層のみからなる場合、吸水層が少なくとも片表面
層を構成するようにすると、この吸水層が放湿層として
も作用できるため、放湿性を必要とする用途に使用する
場合に好適な配置である。
【0025】なお、吸水層と保型層とは完全に分離して
いる必要はなく、吸水層を構成する繊維と保型層を構成
する粉体及び接着剤とが混合した中間層を形成している
と、より優れた曲げ強度、つまり、より優れた保型性を
有するので、好適な実施態様である。
【0026】また、用途によっては、吸水層と保型層以
外の層、例えば、保水層、放湿層、或は接着層などを形
成しても良い。例えば、加湿器の加湿材として使用する
場合には、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維
(公定水分率:0)からなる不織布を、少なくとも片表
面に配置して、放湿層兼他の素材との接着層としても良
い。また、栽培用吸水材として使用する場合には、レー
ヨン繊維(公定水分率:11)などのセルロース系繊維
からなる不織布を、少なくとも片表面に配置して、放湿
性を抑えた放湿層としても良い。
【0027】このような構成からなる本発明の吸水性素
材は、40mm/10s(秒)以上という優れた吸水速
度、0.7g/cm3以上という優れた吸水能、及び5
0kg/cm2以上という優れた曲げ強度、つまり保型
性を有するものである。
【0028】なお、吸水速度は、大きさ300×50m
mの吸水性素材を使用し、JISL 1907(繊維製
品の吸水性試験方法)のバイレック法に準ずる方法によ
り10秒間測定した値をいう。また、吸水能は前記吸水
速度試験を10分間行なうことによって吸水性素材が吸
水した水分量を、単位体積あたりの吸水量に換算した値
をいう。また、曲げ強度はJIS K−7203に規定
された方法により得られる値をいう。
【0029】本発明の吸水性素材の見掛密度は0.35
〜0.9g/cm3のものである。見掛密度が0.35
g/cm3未満では吸水性素材全体に粉体及び接着剤を
含浸しなければ十分な保型性が得られず、この場合には
吸水性が悪くなってしまい、0.9g/cm3を越える
と、保水量が少なくなってしまうためで、より好ましく
は0.4〜0.75g/cm3である。
【0030】本発明の吸水性素材は1枚で使用する必要
はなく、吸水性素材1枚以上と、同じ素材及び/又は異
なる素材とを適宜組み合わせて使用できる。例えば、加
湿器用の加湿材として使用する場合、平板状の吸水性素
材の間に、同じ素材及び/又は異なる素材からなる波状
又はジグザグ状の素材を配置した、加湿ユニットを形成
して使用しても良い。この場合、気化面積が広く、加湿
能力が向上するので好適である。
【0031】なお、本発明の吸水素材の形状は、シート
状、ボード状、パイプ状、波形状、或はジグザグ形状な
ど、どのような形状でも良く、用途によって適宜変化す
る。本発明の吸水素材(特に、吸水層を構成する繊維と
保型層を構成する粉体及び接着剤とが混合した中間層を
形成したもの)は、パイプ状、波形状、或はジグザグ形
状などの形状に、容易に成型できるという特長もある。
【0032】また、本発明の吸水性素材はどのような使
い方をしても良い。例えば、加湿器の加湿材として使用
する場合、吸水性素材の下側から水を供給しても良い
し、上側から水を供給しても良い。本発明の吸水性素材
の場合、吸水速度や吸水能などの吸水性に優れているた
め、吸水性素材の下側から水を供給しても、優れた加湿
能を有するものである。
【0033】以下、本発明の吸水性素材の好適な製造方
法について、簡単に説明する。
【0034】まず、吸水層となる繊維シートを形成す
る。この繊維シートの形成方法としては、乾式法又は湿
式法により繊維ウエブを形成した後に、繊維同士を結合
して不織布を形成したり、織成により織物を形成した
り、或は編成により編物を形成する方法がある。これら
の中でも湿式法により不織布を形成すると、均一な地合
いのものを形成できるので、好適な方法である。
【0035】なお、バインダーにより繊維同士を結合し
て不織布を形成する場合には、吸水性に優れるように、
親水性のバインダーを使用するのが好ましく、例えば、
ポリビニルアルコール、アクリル系バインダーなどを使
用する。なお、バインダー量が多くなると、吸水性を阻
害する要因となるので、バインダー量は不織布全体の1
〜10mass%であるのが好ましい。また、疎水性の
バインダーを使用する場合には、不織布全体の2mas
s%以下として、吸水性を阻害しないようにするのが好
ましい。
【0036】他方、前述のような接着剤と粉体、必要で
あれば水などを加えてバインダーを作成しておき、この
バインダーをロールコーター、ナイフコーター、或いは
カーテンコーターのようなコーターを用いて、前記の繊
維シート上に塗布して保型層を形成する。
【0037】吸水層と保型層のみからなる場合、吸水層
が吸水性素材の表面層を構成していると、吸水層が放湿
層としても作用できる。そのため、吸水性素材を放湿性
を必要とする用途に使用する場合には、塗布したバイン
ダー上に、同じ又は異なる繊維シートを積層するのが好
ましい。
【0038】なお、厚手(ボード状)の吸水性素材を必
要とする場合には、更に前記と同じ又は異なるバインダ
ーを塗布し、更に前記と同じ又は異なる繊維シートを積
層することを繰り返し、そして、所望厚さになった時点
で乾燥すれば良い。なお、必要であれば、加圧して厚さ
調整を行なっても良い。
【0039】また、バインダーの粘度を100〜10,
000cpsとすると、バインダーが繊維シート内に浸
透しやすいが、繊維シート全体には浸透しないので、吸
水層を構成する繊維と保型層を構成する粉体及び接着剤
とが混合した中間層を形成できる。この中間層の形成は
バインダーの粘度だけではなく、粉体の粒径及び吸水層
を構成する繊維の繊維径を適宜組み合わせることによっ
て調整可能である。
【0040】このバインダー1回の塗布量としては、保
型性を付与するために、乾燥重量で100g/m2以上
であるのが好ましく、200g/m2以上塗布するのが
より好ましい。他方、塗布量が多すぎると、吸水性素材
の大型化を招くと共に、重く、取り扱い性が悪くなるた
め、1,000g/m2以下であるのが好ましい。
【0041】以下に本発明の実施例を記載するが、以下
の実施例に限定されるものではない。なお、放湿量は吸
水性素材を水中に10分間浸漬した後、冷蔵庫の野菜室
(温度4〜7℃)に8時間放置した後の、質量の減少分
をいう。
【0042】
【実施例】
(実施例)湿式抄造法によって、ガラス繊維(繊維径1
〜3μm、繊維長1〜5mm、97.5mass%)
を、ポリビニルアルコール接着剤(1mass%)、フ
ィブリル化したパルプ(1mass%)、アクリル系接
着剤(0.5mass%)で接着した、面密度80g/
2、厚さ0.5mm、見掛密度0.16g/cm3の不
織布を3枚形成した。
【0043】次に、下記に示す配合により作成した粘度
1,000cpsのバインダーを、1枚の不織布上に、
ロールコーターにより、乾燥重量で430g/m2塗布
し、塗布面に2枚目の不織布を積層した。次いで、この
2枚目の不織布上に同じバインダーを塗布した後、3枚
目の不織布を積層した後、0.98N/cmの線圧力を
かけて密着させた後、50℃で乾燥し、面密度1,10
0g/m2、厚さ1.6mm、見掛密度0.69g/c
3の吸水性素材を形成した。なお、吸水性素材には、
吸水層を構成する繊維と保型層を構成する粉体と接着剤
とが混合した中間層が形成されていた。この吸水性素材
の物性は表1に示す通りであった。 (配合) セピオライト(平均粒径;0.3μm×20μm): 7mass% ムライト(平均粒径;40μm以下) :14mass% 水酸化アルミニウム(平均粒径;10μm) :33mass% シリカゾル(濃度;30%) :33mass% 水 :13mass%
【0044】(比較例1)湿式抄造法によって、ガラス
繊維(繊維径10μm、繊維長1〜5mm、95mas
s%)を、ポリビニルアルコール接着剤(5mass
%)で接着した、面密度80g/m2、厚さ0.5m
m、見掛密度0.16g/cm3の不織布を3枚形成し
た後、実施例と全く同様にして、面密度1,100g/
2、厚さ1.3mm、見掛密度0.85g/cm3の吸
水性素材を形成した。なお、吸水性素材には、吸水層を
構成する繊維と保型層を構成する粉体と接着剤とが混合
した中間層の厚さが、実施例の吸水性素材の中間層より
も厚く、吸水層の厚さは実施例の吸水性素材の吸水層よ
りも薄く形成されていた。この吸水性素材の物性は表1
に示す通りであった。
【0045】(比較例2)湿式抄造法によって、ガラス
繊維(繊維径1〜3μm、繊維長1〜5mm、90ma
ss%)を、メチルメタクリレート接着剤(10mas
s%)で接着した、面密度140g/m2、厚さ0.7
mm、見掛密度0.2g/cm3の不織布を形成し、こ
の不織布を吸水性素材とした。この吸水性素材は繊維と
接着剤とが混在し、一体化したものであった。この吸水
性素材の物性は表1に示す通りであった。
【0046】(比較例3)湿式抄造法によって、ポリエ
ステル繊維(繊維径1〜3μm、繊維長1〜5mm、9
0mass%)を、フェノール接着剤(10mass
%)で接着した、面密度700g/m2、厚さ2mm、
見掛密度0.35g/cm3の不織布を形成し、この不
織布を吸水性素材とした。この吸水性素材は繊維と接着
剤とが混在し、一体化したものであった。この吸水性素
材の物性は表1に示す通りであった。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明の吸水性素材は、繊維径5μm以
下の繊維を主体とする吸水層と、粉体と接着剤とを主体
とする保型層とを有するものであり、吸水層の毛細管現
象による、優れた吸水性を示す。また、保型層があるた
め保型性にも優れている。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維径5μm以下の繊維を主体とする吸
    水層と、粉体と接着剤とを主体とする保型層とを有する
    ことを特徴とする、吸水性素材。
  2. 【請求項2】 吸水層が繊維径3μm以下の繊維を主体
    としていることを特徴とする、請求項1記載の吸水性素
    材。
  3. 【請求項3】 吸水層を構成する繊維が親水性かつ耐水
    性の繊維であることを特徴とする、請求項1又は請求項
    2記載の吸水性素材。
  4. 【請求項4】 親水性かつ耐水性の繊維が無機酸化物を
    主成分とすることを特徴とする、請求項3記載の吸水性
    素材。
  5. 【請求項5】 接着剤が親水性かつ耐水性であることを
    特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の吸
    水性素材。
  6. 【請求項6】 粉体と接着剤との質量比率が95:5〜
    50:50であることを特徴とする、請求項1〜請求項
    5のいずれかに記載の吸水性素材。
  7. 【請求項7】 見掛密度が0.35〜0.9g/cm3
    であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか
    に記載の吸水性素材。
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