JPH1044819A - 車両用差動制限制御装置 - Google Patents
車両用差動制限制御装置Info
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- JPH1044819A JPH1044819A JP20074196A JP20074196A JPH1044819A JP H1044819 A JPH1044819 A JP H1044819A JP 20074196 A JP20074196 A JP 20074196A JP 20074196 A JP20074196 A JP 20074196A JP H1044819 A JPH1044819 A JP H1044819A
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
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Abstract
来の装置を最大限に共用して、車両の走行状態や走行路
面によって適切な値の差動制限トルクが発生でき、大き
な差動制限トルクも装置が大型化することなく有効に発
生可能にする。 【解決手段】後輪差動制限トルク発生部19は、駆動力
を第1のサンギヤ60に伝達し、第2のサンギヤ61か
ら左ドライブ軸20へ出力する一方、キャリヤ48から
右ドライブ軸23へ出力する複合プラネタリギヤ式差動
制限装置で構成するとともに、一方の出力側である左ド
ライブ軸23と他方の出力側であるキャリヤ48との間
に路面状態と走行状態に応じ発生する摩擦力が可変制御
される油圧多板クラッチを介装した構造となっている。
複合プラネタリギヤ式差動制限装置部分で発生する差動
制限トルクに加え、必要に応じ差動制限トルク増加補正
制御部35が油圧多板クラッチを動作させ差動制限トル
クを最適に増加補正する。
Description
トルクを適切な値で発生する車両用差動制限制御装置に
関する。
ては、例えば図15に示すように、駆動力を伝達するド
ライブピニオン1と噛合するクラウンギヤ2を外側に固
定した回転自在なディファレンシャルケース3内に、同
軸上の左右のアクスル軸4,5の先端を回転自在に挿通
し、この左右のアクスル軸4,5の間にピニオンシャフ
ト6を固定支持して、上記左右のアクスル軸4,5先端
にはサイドギヤ7,8を固設し、上記ピニオンシャフト
6には上記サイドギヤ7,8と噛合するピニオン9,1
0を回転自在に軸支して構成したものがある。
面や、急な斜面を横切るときや、スプリットμ路走行等
で、片輪が空転、スリップする場合、グリップしている
側の車輪への駆動力の伝達が失われてしまうため、スリ
ップしかけた車輪の駆動力をグリップしている側の車輪
へ移動させ、差動を制限する(差動制限トルクを発生す
る)ことにより、駆動力の確保および走行安定性や運動
性能を向上させる差動制限制御装置が多く用いられるよ
うになってきている。
来より様々な技術が示されており、本出願人は、特開平
2−261947号公報において、図16に示す差動制
限制御装置を提案した。この差動制限制御装置は、上述
の差動装置のディファレンシャルケース3と一方のサイ
ドギヤ(左輪側のサイドギヤ2)との間に湿式油圧多板
クラッチ11を介設したもので、この油圧多板クラッチ
11は、車両の走行状態や、走行路面によって可変にそ
の摩擦力が制御され、適切な値の差動制限トルクが発生
できるようになっており、左輪側のスリップが発生した
場合には高回転側の左輪側から低回転側のディファレン
シャルケース3側にトルク伝達が行われ、右輪側のスリ
ップが発生した場合にはディファレンシャルケース3側
から左輪側にトルク伝達が行われるようになっている。
ク発生用の油圧多板クラッチを左輪側にのみ配置してい
るので、左右両輪側に油圧多板クラッチを配置して構成
した差動制限制御装置に比べ、左右方向の幅寸法を大幅
に短縮することができるとともに、油圧多板クラッチを
動作させる押圧するための機構、部品等を減らすことが
でき、差動制限制御装置のコンパクト化、軽量化、低コ
スト化を図ることができる。
動制限制御装置であっても、差動制限トルクを大きく確
保しようとすると、多板クラッチの枚数を増加させた
り、油圧多板クラッチを動作させる大きな油圧等が必要
であり、特に大出力の車両等では、差動制限制御装置が
やや大型化してしまう傾向があった。このため、車両の
走行状態や、走行路面によって適切な値の差動制限トル
クが発生でき、大きな差動制限トルクも装置が大型化す
ることなく有効に発生できる差動制限制御装置が望まれ
ている。
で、簡単な構造で部品点数も少なく、軽量コンパクト
で、従来の差動装置を最大限に共用しながら、車両の走
行状態や走行路面によって適切な値の差動制限トルクが
発生でき、大きな差動制限トルクも装置が大型化するこ
となく有効に発生可能な車両用差動制限制御装置を提供
することを目的とする。
請求項1記載の本発明による車両用差動制限制御装置
は、前輪側と後輪側の少なくとも一方の駆動力の入力側
の第1のサンギヤを第1のピニオンと噛合して第1の歯
車列を形成し、左輪側と右輪側のどちらか一方の出力側
の第2のサンギヤを上記第1のピニオンと一体の第2の
ピニオンと噛合して第2の歯車列を形成し、上記第1,
第2のピニオンを他方の出力側のキャリヤで軸支して、
上記第1の歯車列と上記第2の歯車列のギヤ噛合い点に
作用するスラスト荷重の差を上記第1,第2のピニオン
の一方の端面に作用させて得る摩擦力と、上記第1の歯
車列と上記第2の歯車列のギヤ噛合い点に作用する分離
荷重と接線荷重の合成力を上記第1,第2のピニオンの
軸支部分に作用させて得る摩擦力とで、左右輪間で入力
トルクに比例した差動制限トルクを発生するよう構成す
るとともに、上記一方の出力側と上記他方の出力側とを
路面状態と走行状態とに応じて可変に摩擦力を発生する
摩擦連結部材を介して回転自在に連結したものである。
差動制限制御装置は、上記請求項1記載の車両用差動制
限制御装置において、上記摩擦連結部材で路面状態と走
行状態とに応じて可変に発生する摩擦力は、左右輪間の
回転速度差が予め設定しておいた基準値以上の場合は大
きくし、上記基準値よりも低い場合は車速とエンジン負
荷が大きいほど大きくする。
差動制限制御装置は、上記請求項1又は請求項2記載の
車両用差動制限制御装置において、上記摩擦連結部材
は、路面状態と走行状態とに応じて可変制御する押圧力
で動作する油圧多板クラッチで形成したものである。
用差動制限制御装置は、上記請求項3記載の車両用差動
制限制御装装置において、上記押圧力は、上記油圧多板
クラッチの一方の側から与えるものである。
差動制限制御装置は、上記請求項1,2,3のいずれか
一に記載の車両用差動制限制御装置において、上記駆動
力は、センターディファレンシャル装置から供給するも
のである。
用差動制限制御装置は、上記請求項5記載の車両用差動
制限制御装置において、上記センターディファレンシャ
ル装置は、入力側の第3のサンギヤを第3のピニオンと
噛合して第3の歯車列を形成し、前輪側と後輪側のどち
らか一方の出力側の第4のサンギヤを上記第3のピニオ
ンと一体の第4のピニオンと噛合して第4の歯車列を形
成し、上記第3,第4のピニオンを他方の出力側のキャ
リヤで軸支して、上記第3の歯車列と上記第4の歯車列
のギヤ噛合い点に作用するスラスト荷重の差を上記第
3,第4のピニオンの一方の端面に作用させて得る摩擦
力と、上記第3の歯車列と上記第4の歯車列のギヤ噛合
い点に作用する分離荷重と接線荷重の合成力を上記第
3,第4のピニオンの軸支部分に作用させて得る摩擦力
とで、前後輪間で入力トルクに比例した差動制限トルク
を発生するよう構成したものである。
制限制御装置は、前輪側と後輪側の少なくとも一方の駆
動力は、左輪側と右輪側のどちらか一方の出力側と他方
の出力側とに動力配分され、例えば上記一方の出力側を
左輪側、上記他方の出力側を右輪側として、左右輪に動
力配分して走行する。そして、左輪と右輪が接地する路
面の摩擦係数が左右で大きく異なるような場合で、左輪
と右輪とが差動回転する際、第1の歯車列と第2の歯車
列のギヤ噛合い点に作用するスラスト荷重の差が第1,
第2のピニオンの一方の端面に作用して生じる摩擦力
と、上記第1の歯車列と上記第2の歯車列のギヤ噛合い
点に作用する分離荷重と接線荷重の合成力が上記第1,
第2のピニオンの軸支部分に作用して生じる摩擦力とが
入力トルクに比例して大きくなり、これらの摩擦力によ
り、上記第1,第2のピニオンの回転と反対方向に差動
制限トルクが発生する。この差動制限トルクは、左輪が
スリップする場合は右輪側に、右輪の回転数が大きい場
合は左輪側に、それぞれ移動しスリップを防止するよう
にトルク配分制御する。そして、この差動制限トルクに
加え、路面状態と走行状態に応じて摩擦連結部材により
摩擦力が上記一方の出力側と上記他方の出力側との間に
差動制限トルクとして発生される。
制御装置は、請求項1記載の車両用差動制限制御装置に
おいて、左右輪の路面摩擦係数の異なる悪路走行時など
で左右輪の一方がスリップし、左右輪間の回転速度差が
予め設定しておいた基準値以上となると、上記摩擦連結
部材で発生する摩擦力は大きくなり差動制限トルクが大
きくなる。一方、上記基準値よりも低い場合は、車速の
大きい高速時や、エンジン負荷の大きい発進や加速時に
は、その値が大きい程、摩擦力は大きくなり差動制限ト
ルクが大きく発生される。
制御装置は、請求項1又は請求項2記載の車両用差動制
限制御装置において、上記摩擦連結部材を油圧多板クラ
ッチで形成し、路面状態と走行状態とに応じて上記油圧
多板クラッチに対する押圧力を可変制御して、発生する
摩擦力すなわち差動制限トルクの増加量を制御する。
限制御装置は、請求項3記載の車両用差動制限制御装置
において、上記油圧多板クラッチの一方の側から押圧力
を与えるようにして、一層の装置の軽量コンパクト、簡
素化、部品点数の低減を図る。
制御装置は、請求項1,2,3のいずれか一に記載の車
両用差動制限制御装置において、センターディファレン
シャル装置によって、エンジンからの駆動力が差動制限
されながら前後に配分され、この前後に配分された前輪
側と後輪側の少なくとも一方の駆動力が、さらに差動制
限制御装置により、差動制限制御されながら左右に配分
される。
限制御装置は、請求項5記載の車両用差動制限制御装置
において、上記センターディファレンシャル装置は、エ
ンジン側からの入力は、前輪側と後輪側のどちらか一方
の出力側と他方の出力側とに動力配分され、例えば上記
一方の出力側を後輪側、上記他方の出力側を前輪側とし
て、前後輪に動力配分して走行する。そして、前輪と後
輪が接地する路面の摩擦係数が前後で大きく異なるよう
な場合で前後輪が差動回転すると、第3の歯車列と第4
の歯車列のギヤ噛合い点に作用するスラスト荷重の差が
第3,第4のピニオンの一方の端面に作用して生じる摩
擦力と、上記第3の歯車列と上記第4の歯車列のギヤ噛
合い点に作用する分離荷重と接線荷重の合成力が上記第
3,第4のピニオンの軸支部分に作用して生じる摩擦力
とが入力トルクに比例して大きくなり、これらの摩擦力
により、上記第3,第4のピニオンの回転と反対方向に
差動制限トルクが発生する。この差動制限トルクは、前
輪がスリップする場合は後輪側に、後輪の回転数が大き
い場合は前輪側に、それぞれ移動しスリップを防止する
ようにトルク配分制御する。
施の形態を説明する。図1〜図12は本発明の実施の形
態1を示し、図1はFR車の差動制限制御装置の全体の
概略構成を示す説明図、図2は差動制限トルク発生部の
拡大断面図、図3は差動機能説明のための各部の概略
図、図4は第1のサンギヤを固定した際の動作説明図、
図5は第2のサンギヤを固定した際の動作説明図、図6
は動力分配機能、差動制限機能説明のための各部の概略
図、図7は各ギヤにより生じる荷重の説明図、図8は左
輪回転数よりも右輪回転数の方が大きい場合の説明図、
図9は左輪回転数よりも右輪回転数の方が小さい場合の
説明図、図10は差動制限トルク増加補正制御部の機能
ブロック説明図、図11は油圧制御装置の構成説明図、
図12は差動制限トルクの増加補正制御のフローチャー
トである。尚、本発明の実施の形態1は、FR(フロン
トエンジン・リヤドライブ)車に差動制限発生部を設け
たものである。
されたエンジンを示し、このエンジン15後部にはトラ
ンスミッション16が連接され、上記エンジン15によ
る駆動力は、上記トランスミッション16からプロペラ
シャフト17,ドライブピニオン18を介して終減速装
置の後輪差動制限トルク発生部19に入力され、この後
輪差動制限トルク発生部19から、左ドライブ軸20,
左アクスル軸21を経て左後輪22に、右ドライブ軸2
3,右アクスル軸24を経て右後輪25に伝達されるよ
うになっている。
ホールド26に連通するスロットルボディー27にはス
ロットルバルブ(図示せず)の開度(スロットル開度
α)を検出するスロットル開度センサ28が設けられ、
上記トランスミッション16には後輪出力軸回転数を車
速Vとして検出するための車速センサ29が設けられて
いる。
アリングコラムには操舵角θを検出する舵角センサ31
が設けられ、上記左後輪22のハウジングには左後輪回
転数NLRを検出する左後輪回転数センサ32が、上記
右後輪25のハウジングには、右後輪回転数NRRを検
出する右後輪回転数センサ33がそれぞれ取り付けられ
ている。
センサ34が設けられ、これら各センサは、差動制限ト
ルクの増加補正制御を行う差動制限トルク増加補正制御
部35に接続されている。また、TCU(トランスミッ
ションコントロールユニット)あるいはECU(エンジ
ンコントロールユニット)等のコントロールユニット3
6からギヤ位置信号eが取り出され、上記差動制限トル
ク増加補正制御部35に入力するようになっている。
は、各入力信号に基づき路面状態と走行状態を判定し、
上記差動制限トルク発生部19で発生する最適な差動制
限トルクの増加分を求め油圧制御装置37に対し信号出
力する部分で、この油圧制御装置37は上記差動制限ト
ルク増加補正制御部35からの信号を受けて、上記差動
制限トルク発生部19に対し、油圧管路38を通じて油
圧を加えるように構成されている。
いて、図2を基に詳しく説明する。前記ドライブピニオ
ン18と上記後輪差動制限トルク発生部19は、リヤデ
ィファレンシャルキャリア40内に収容され、このリヤ
ディファレンシャルキャリヤ40の後端部はカバー41
で覆われている。
ラシャフト17に接続する軸部18aが、上記リヤディ
ファレンシャルキャリア40内に軸受42で回転自在に
支持されている。
レンシャルキャリヤ40に取り付けられた左側サイドリ
テーナ43Lを貫通して回転自在に設けられ、この左ド
ライブ軸20と同軸上に、前記右ドライブ軸23が上記
リヤディファレンシャルキャリヤ40に取り付けられた
右側サイドリテーナ43Rを貫通して回転自在に設けら
れている。それぞれのサイドリテーナ43L,43Rの
貫通孔は、オイルシール44,44でシールされてい
る。
ィファレンシャルケース45Lが回転自在に嵌合され、
上記左ドライブ軸20と上記左側ディファレンシャルケ
ース45Lが、上記左側サイドリテーナ43Lに軸受4
6を介して回転自在に支持されている。
には、右側ディファレンシャルケース45Rの一端部
(左側端部)と、上記ドライブピニオン18と噛合され
るクラウンギヤ47が共に回転中心の芯合わせがなされ
固定されており、上記右側ディファレンシャルケース4
5Rの他端部は、上記右ドライブ軸23の外周に回転自
在に嵌合され、この右ドライブ軸23と上記右側ディフ
ァレンシャルケース45Rが上記右側サイドリテーナ4
3Rに軸受46を介して回転自在に支持されている。す
なわち、上記左側ディファレンシャルケース45Lと上
記右側ディファレンシャルケース45Rとで構成され、
上記クラウンギヤ47が取り付けられたディファレンシ
ャルケース45が、上記リヤディファレンシャルキャリ
ヤ40内で回転自在に保持されている。
は、左側部分がクラッチドラム48aとして円筒状に形
成されたキャリヤ48が回転自在に配設されており、こ
のクラッチドラム48aの部分は、外側にブッシュ49
を介して上記左側ディファレンシャルケース45L内に
格納されている。
イブ軸20と上記右ドライブ軸23が挿入されて、上記
キャリヤ48が上記右ドライブ軸23先端部にスプライ
ン結合されている。
ム48aの内面に対向する部分には、ハブ50が上記左
側ディファレンシャルケース45L内面との間にワッシ
ャ51を介してスプライン結合されている。
リテーニングプレート52が設けられ、このリテーニン
グプレート52から左側に、上記ハブ50外面に取り付
けたドライブプレート53aと、上記クラッチドラム4
8a内面に取り付けたドリブンプレート53bとが複数
交互に配設されている。これら複数のプレート53の端
部にはスナップリング54が設けられており、これらプ
レート53が確実に支持されている。
5により一方から押圧されて、摩擦力を発生するように
なっており、上記油圧ピストン55は、上記左側ディフ
ァレンシャルケース45L側に設けられて上記複数のプ
レート53をスラスト軸受け55dを介して押圧自在
で、上記左側ディファレンシャルケース45Lとともに
回転自在な押圧ピストン55aと、上記左側サイドリテ
ーナ43Lに内蔵され、直接油圧室56で油圧を受けて
動作させられる油圧室ピストン55bとをスラスト軸受
55cを介し連結して構成されている。
ヤディファレンシャルキャリヤ40内面に設けたスナッ
プリング57に一端が支持されたリターンスプリング5
8により、上記油圧室56方向に付勢されている。
圧が導かれるようになっており、この油圧室56に臨む
上記油圧室ピストン55bには、その内周と外周にシー
ルリング59a,59bが設けられている。
形態1では、摩擦連結部材として油圧多板クラッチを採
用している。
45Rの内側には、大径の第1のサンギヤ60がスプラ
イン結合され、上記左ドライブ軸20の先端部には小径
の第2のサンギヤ61がスプライン結合され、上記第1
のサンギヤ60が小径の第1のピニオン62と噛合して
第1の歯車列が形成され、上記第2のサンギヤ61が大
径の第2のピニオン63と噛合して第2の歯車列が形成
されている。上記第1のサンギヤ60の端面と上記キャ
リヤ48との間には、ワッシャ64が介装されている。
オン63はピニオン部材65に一体に形成されており、
複数(例えば3個)の上記ピニオン部材65が、キャリ
ヤ48に固定したそれぞれのプラネタリピン66に回転
自在に軸支されている。上記ピニオン部材65の両端に
は上記キャリア48との間にスラスト荷重受け用のワッ
シャ67が介装されている。
19は、上記ドライブピニオン18からの駆動力を、ク
ラウンギヤ47,ディファレンシャルケース45を介し
て第1のサンギヤ60に伝達し、上記第2のサンギヤ6
1から上記左ドライブ軸20へ出力する一方、上記キャ
リヤ48から上記右ドライブ軸23へ出力する複合プラ
ネタリギヤ式の差動制限装置で構成するとともに、一方
の出力側である左ドライブ軸23と他方の出力側である
キャリヤ48との間に路面状態と走行状態に応じて発生
する摩擦力が可変される油圧多板クラッチを介装させた
構造となっている。そして、複合プラネタリギヤ式差動
制限装置部分で発生される入力トルクに比例した差動制
限トルクに加え、必要に応じて油圧多板クラッチが差動
制限トルクを増加補正して最適な差動制限トルクが発生
されるようになっている。
の部分は、上記第1,第2のサンギヤ60,61および
これらサンギヤ60,61の周囲に複数個配置される上
記第1,第2のピニオン62,63の歯数を適切に設定
することで、差動機能を有する。
1と上記第1,第2のピニオン62,63とのかみ合い
ピッチ円半径を適切に設定することで、基準トルク配分
が左右50:50の等トルク配分の機能を有する。
1と上記第1,第2のピニオン62,63とを例えばは
すば歯車にし、上記第1の歯車列と上記第2の歯車列の
ねじれ角を異にしてスラスト荷重を相殺させることなく
スラスト荷重を残留させピニオン端面間に摩擦トルク
を、上記第1,第2のピニオン62,63と上記プラネ
タリピン66の表面に噛合いによる分離,接線荷重の合
成力が作用し、摩擦トルクが生じるように設定して、入
力トルクに比例した差動制限トルクを得られるようにす
ることで差動制限機能を有する。
動機能について説明する。まず、図4のように第1のサ
ンギヤ60を固定すると半径rs2 の円周上で、 (円弧KF)=(円弧CF)−(円弧CK) …(1) が成立し、図5のように第2のサンギヤ61を固定する
と半径rs1 の円周上で、 (円弧ZF)=(円弧BF)−(円弧BZ) …(2) が成立する。
の角速度ωs1 ,ωs2 、かみ合いピッチ円半径rs1
,rs2 、第1,第2のピニオン62,63の角速度
ωp1,ωp2 、かみ合いピッチ円半径rp1 ,rp2
、キャリヤ48の角速度ωcとすると、(1)式は、
ωs2 ・rs2 =−ωp2 ・rp2 +ωc・rs2 …(3) になり、(2)式は、 ωs1 ・rs1 =−ωp1 ・rp1 +ωc・rs1 …(4) になる。
は一体であってωp1 =ωp2 であるから、上記
(3),(4)式を整理すると、 ωc・(rs2 −rs1 ・rp2 /rp1 ) =ωs2 ・rs2 −ωs1 ・rs1 ・rp2 /rp1 …(5) が成立する。
1 を入力回転数Ni、キャリヤ48の角速度ωcを右後
輪回転数NR、第2のサンギヤ61の角速度ωs2 を左
後輪回転数NL,第1,第2のサンギヤ60,61のか
み合いピッチ円半径rs1 ,rs2 および第1,第2の
ピニオン62,63のかみ合いピッチ円半径rp1 ,r
p2 を各歯数Zs1 ,Zs2 ,Zp1 ,Zp2 に置き換
えると、上記(5)式は、
NR・(Zs2 −Zs1 ・Zp2 /Zp1 ) =NL・Zs2 −Ni・Zs1 ・Zp2 /Zp1 …(5)′ となる。
p2 =24,Zs1 =30,Zs2=15とすれば、 NL+NR=2Ni の関係となり、Ni≠0の場合に、NL>Ni>NR,
またはNR>Ni>NLが成立して、右後輪回転数N
R,左後輪回転数NLは共に回転方向が同一で差動が成
立する。
トルク配分機能について説明する。第1のサンギヤ60
の入力トルクをTi,そのかみ合いピッチ円半径をrs
1,キャリヤ48の右後輪側トルクをTR,第1,第2
のピニオン62,63のかみ合いピッチ円半径をrp1
,rp2 ,第2のサンギヤ61の左後輪側トルクをT
L,そのかみ合いピッチ円半径をrs2 とすると、 Ti=TR+TL …(6) rs1 +rp1 =rs2 +rp2 …(7) が成立する。
62との噛合点に作用する接線方向荷重Pは、キャリヤ
48に作用する接線方向荷重P1 と、第2のサンギヤ6
1と第2のピニオン63との噛合点に作用する接線方向
荷重P2 との和に等しい。 P=Ti/rs1 P1 =TR/(rs1 +rp1 ) P2 =TL/rs2 Ti/rs1 ={(TR/(rs1 +rp1 )}+TL/rs2 …(8) 上記(6),(7)式を上記(8)式に代入して整理す
ると、 TR=(1−rp1 ・rs2 /rs1 ・rp2 )・Ti …(9) TL=(rp1 ・rs2 /rs1 ・rp2 )・Ti …(10) となる。このことから、第1,第2のサンギヤ60,6
1と第1,第2のピニオン62,63とのかみ合いピッ
チ円半径により、右後輪側トルクTRおよび左後輪側ト
ルクTLの基準トルク配分を自由に設定し得ることがわ
かる。
1 ,rs2 ,rp1 ,rp2 を各歯車の歯数Zs1 ,Z
s2 ,Zp1 ,Zp2 で置き換え、これら各歯数に前記
各歯数を代入する(Zp1 =24,Zp2 =24,Zs
1 =30,Zs2 =15)と 、 TR=0.5・Ti TL=0.5・Ti になる。従って前後輪トルク配分は、略50対50にな
り、充分に基準トルク配分を等トルク配分に設定し得
る。
上記第1,第2のサンギヤ60,61および上記第1,
第2のピニオン62,63が所定のねじれ角を有するは
すば歯車になっており、上記第1,第2のピニオン6
2,63のねじれ角を異にして、上記第1,第2のサン
ギヤ60,61との噛合い点に作用するスラスト荷重を
相互にキャンセルすること無く上記プラネタリピン66
方向に作用させ、その両端面(ワッシャ67)の部分で
滑り摩擦力が発生する。さらに、第1の歯車列,第2の
歯車列の噛合い点に作用する分離荷重と接線荷重との合
成力を上記第1,第2のピニオン62,63,プラネタ
リピン66の部分に作用させて、ころがり摩擦力が発生
する。そしてこれらの摩擦力によりピニオン回転に対し
反対方向の、入力トルクに比例した摩擦トルク,即ち差
動制限トルクが生じる。
との大小関係によりピニオン回転方向が変化し、これに
伴い差動制限トルクのかかり具合も変わる。これによ
り、NR>NLの旋回,右輪スリップ時と、NR<NL
の左輪スリップ時には、差動制限トルクの作用の違いに
応じて左右輪の動力配分が異なったものに自動的に制御
されるのである。
Lの場合について説明する。この条件では、図8に示す
ように第1のサンギヤ60の反時計方向に入力トルクT
iが入力した場合に、第1,第2のピニオン62,63
が同一方向に自転し、第2のサンギヤ61とキャリヤ4
8も同一方向に回転する。従って、ピニオン側の摩擦ト
ルクTfは、ピニオンと反対の時計方向に作用する。
に定める。また、第1の歯車列の第1のサンギヤ60と
第1のピニオン62の歯面に作用する接線荷重P,分離
荷重Fs1 ,スラスト荷重Ft1 、第2の歯車列の第2
のサンギヤ61と第2のピニオン63の歯面に作用する
接線荷重P2 ,分離荷重Fs2 ,スラスト荷重Ft2と
する。
タリピン66との間の摩擦係数μ1,上記ワッシャ67
の部分での滑り摩擦係数μ2,摩擦トルクTf,ピニオ
ン内側半径re,上記ワッシャ67の外側半径rd,接
触面の数nとする。第1のピニオン62のモジュールm
1 ,ねじれ角β1 ,圧力角α1 ,第2のピニオン63の
モジュールm2 ねじれ角β2 ,圧力角α2 とする。
p1 は以下のようになる。 Np1 =(P2 +Fs12)1/2 =P{1+(tanα1 /cosβ1 )2 }1/2 …(11) 同様にして、 Fs2 =P2 ・tanα2 /cosβ2 Ft2 =P2 ・tanβ2 が成立して、プラネタリンピン66側に作用する合成力
Np2 は以下のようになる。 Np2 =(P22 +Fs22 )1/2 =P2 {1+(tanα2 /cosβ2 )2 }1/2 …(12) また、第1,第2のピニオン62,63内に生じる残留
スラスト力ΔFtは以下のようになる。 ΔFt=Ft2 −Ft1 =P2 ・tanβ2 −P・tanβ1 …(13) 従って摩擦トルクTfは、2つの合成力Np1 ,Np2
による摩擦力、残留スラスト力ΔFtによる摩擦力との
和で、以下のようになる。 Tf=μ1 ・re・(Np1 +Np2 ) +ΔFt・μ2 ・n・2/3・{(rd3 −re3 )/(rd2 −re2 )} …(14) 次いで、第1,第2のピニオン62,63でのトルクの
バランス式は、以下のようになる。 Tf+P・rp1 =P2 ・rp2 …(15) また、上記(10)式に摩擦トルクTf分を加えると、
以下のようになる。 TL=Ti(rp1 ・rs2 /rs1 ・rp2 ) +Tf・rs2 /rp2 …(16) ここで、前述のように、上記各かみ合いピッチ円半径r
s1 ,rs2 ,rp1,rp2 を各歯車の歯数Zs1 ,
Zs2 ,Zp1 ,Zp2 で置き換え、これら各歯数に前
記各歯数を代入する(Zp1 =24,Zp2 =24,Z
s1 =30,Zs2 =15)と、上記(16)式は、 TL=0.5Ti+0.625Tf …(17) となる。
記(16)式を代入して整理すると、以下のようにな
る。 TR=Ti(1−rp1 ・rs2 /rs1 ・rp2 ) −Ti・rs2 /rp2 …(18) さらに、各歯数Zs1 ,Zs2 ,Zp1 ,Zp2 で置き
換え、これら各歯数に前記各歯数を代入すると、上記
(18)式は、 TR=0.5Ti−0.625Tf …(19) となる。
0であり、左右輪トルクTL,TRの値は、上述の等ト
ルク配分機能の場合の式と同一の基準トルク配分を示
す。
fに応じた差動制限トルクTf・rs2 /rp2 が発生
することがわかる。そして左右輪トルクTL,TRの配
分が、差動制限トルクの分だけ、左輪側が大きく、右輪
側が小さくなるように変化する。また、摩擦トルクTf
が生じる合成力Np1 ,Np2 ,残留スラスト力ΔFt
は入力トルクに比例するため、入力トルク比例式差動制
限機能を有する。
ねじれ角β1 とβ2 との差により残留スラスト力ΔFt
が変えられ、また、上記ピニオン部材65と上記プラネ
タリピン66との間にニードルベアリングやブッシュ等
を用いることにより、摩擦係数μ1 を変えることができ
る。このように、摩擦トルクTfとともに差動制限トル
クの値を様々な値に定めることが可能になっている。
前記油圧多板クラッチで発生されるトルクTc を考慮し
て表すと、トルクTc は左右輪の速度差を無くす方向に
働き、以下のようにようになり、 TL=0.5Ti+0.625Tf+Tc …(20) TR=0.5Ti−0.625Tf−Tc …(21) 上記(20),(21)式で示す差動制限トルクが後輪
差動制限トルク発生部19で発生される差動制限トルク
である。
る。この条件では、図9のようになり、第1,第2のピ
ニオン62,63が第1のサンギヤ60と反対の時計方
向に自転しながら公転して、摩擦トルクTfは反時計方
向に作用する。このため、第1,第2のピニオン62,
63内のトルクのバランス式は以下のようになる。 Tf+P2 ・rs2 =P・rp1 …(22) そして上述と同様に計算すると、左右輪トルクTL,T
Rは以下のようになる。 TR=Ti(1−rp1 ・rs2 /rs1 ・rs2 ) +Tf・rs2 /rp2 …(23) TR=0.5Ti+0.625Tf …(24) TL=Ti(rp1 ・rs2 /rs1 ・rs2 ) −Tf・rs2 /rp2 …(25) TL=0.5Ti−0.625Tf …(26) 従ってこの条件でも同一の差動制限トルク、Tf・rs
2 /rp2 が発生する。一方、この場合は上述と逆に差
動制限トルク分だけ左輪側が小さく、右輪側が大きくな
るようにトルク配分されことになる。
前記油圧多板クラッチで発生されるトルクTc を考慮し
て表すと、トルクTc は左右輪の速度差を無くす方向に
働き、以下のようにようになり、 TR=0.5Ti+0.625Tf+Tc …(27) TL=0.5Ti−0.625Tf−Tc …(28) 上記(27),(28)式で示す差動制限トルクが後輪
差動制限トルク発生部19で発生される差動制限トルク
である。
図10を基に説明する。モータ70により駆動されるオ
イルポンプ71の吐出圧がレギュレータ弁72で調圧さ
れ、所定の作動油圧と潤滑油圧を生じるようになってお
り、作動油圧の油路73は、クラッチ制御弁74,油圧
管路38を介して油圧多板クラッチの前記油圧室56側
に連通されている。
5,油路76によりデューティソレノイド弁77,上記
クラッチ制御弁74の制御側に連通されている。
部35からのデューティ信号は、上記デューティソレノ
イド弁77に出力されてデューティ圧が生じ、このデュ
ーティ圧で上記クラッチ制御弁74を動作することで、
油圧多板クラッチのクラッチ油圧を制御するようになっ
ている。
35は、図11に示すように、後輪回転速度差検出部8
1、後輪スリップ判定部82、スリップ後輪クラッチ油
圧設定部83、非スリップ後輪クラッチ油圧設定部84
および後輪側デューティ信号変換出力部85から主に構
成されており、これら各部によって、図12に示すプロ
グラムを実行するようになっている。
後輪回転数センサ32,右後輪回転数センサ33から信
号が入力され回転速度差を算出するようになっている。
左後輪回転数をNL,右後輪回転数をNRとすると回転
速度差ΔNは、ΔN=|NL−NR|で算出され、この
回転速度差ΔNは上記後輪スリップ判定部82に出力さ
れる。
回転速度差検出部81からの回転速度差ΔNが予め設定
しておいた基準値Nc 以上か否か判定し、左右輪間の回
転速度差ΔNが大きく上記基準値以上の場合はスリップ
状態と判定して上記スリップ後輪クラッチ油圧設定部8
3に出力する一方、左右輪間の回転速度差ΔNが小さく
上記基準値より小さい場合は非スリップ状態と判定して
上記非スリップ後輪クラッチ油圧設定部84に出力する
ようになっている。
は、上記後輪スリップ判定部82からの出力信号(スリ
ップ状態)で動作され、実験,理論計算等により、予め
設定しておいたマップを、前記舵角センサ31からの舵
角θを基に検索して増加補正する高いクラッチ油圧を設
定し、上記後輪側デューティ信号変換出力部85に出力
するようになっている。
定部84は、上記後輪スリップ判定部82からの出力信
号(非スリップ状態)で動作され、非スリップ状態にお
ける増加補正するクラッチ油圧を設定し、上記後輪側デ
ューティ信号変換出力部85に出力するようになってい
る。ここで、この非スリップ後輪クラッチ油圧設定部8
4で設定されるクラッチ油圧は、前記車速センサ29か
らの車速Vとスロットル開度センサ28のスロットル開
度αによるマップ(予め実験,理論計算等により設定し
ておいたもので、高速、高負荷側が増大するような特性
になっている)を検索して定めた油圧を、さらにギヤ位
置eが低速段側で増大補正し、舵角センサ31からの舵
角θで減少補正し、加速度センサ34からの加速度gで
増大補正して設定される。
は、上記スリップ後輪クラッチ油圧設定部83あるいは
上記非スリップ後輪クラッチ油圧設定部84からの油圧
信号を、デューティ変換して上記油圧制御装置37の後
輪側デューティソレノイド弁77に出力するようになっ
ている。
部35で実行されるプログラムは、図12のフローチャ
ートに示すように、まず、ステップ(以下,「S」と略
称)101で、上記左後輪回転数センサ32からの左後
輪回転数をNLと、上記右後輪回転数センサ33からの
右後輪回転数NRとに基づき、回転速度差ΔNを、ΔN
=|NL−NR|で算出する(後輪回転速度差検出部8
1で実行)。
値を基準値Nc と比較して、左右輪がスリップ状態か否
か判定する(後輪スリップ判定部82で実行)。
Nが大きく上記基準値Nc 以上の場合(ΔN≧Nc )は
スリップ状態と判定してS103に進み、スリップ後輪
クラッチ油圧設定部83で、舵角θを基にマップ検索し
て増加補正する高いクラッチ油圧が設定され、S105
に進む。
度差ΔNが小さく上記基準値Nc より小さい場合(ΔN
<Nc )は非スリップ状態と判定してS104に進み、
非スリップ後輪クラッチ油圧設定部84で、車速V,ス
ロットル開度α,ギヤ位置e,舵角θ,加速度gを基に
増加補正する油圧が設定され、S105に進む。
4からS105に進むと、上記S103あるいは上記S
104で設定された油圧が、上記後輪側デューティ信号
変換出力部85で、デューティ変換して上記油圧制御装
置37の後輪側デューティソレノイド弁77に出力され
る。
ず、エンジン15による駆動力は、トランスミッション
16からプロペラシャフト17,ドライブピニオン18
を経て後輪差動制限トルク発生部19に入力され、クラ
ウンギヤ47,ディファレンシャルケース45を介し
て、第1のサンギヤ60に入力される。
ら第2のサンギヤ61と、第1,第2のピニオン62,
63を支持するキャリヤ48とに分配されて伝達し、上
記第2のサンギヤ61の動力は、左ドライブ軸20,左
アクスル軸21を介して左後輪22に伝達される。ま
た、上記キャリヤ48の動力は右ドライブ軸23,右ア
クスル軸24を介して右後輪25に伝達され駆動走行す
る。
数が等しいNL=NRの直進走行では、後輪差動制限ト
ルク発生部19の複合プラネタリギヤ式差動制限装置部
分において、上記第2のサンギヤ61と上記キャリヤ4
8とが同一方向に等速回転することで、上記第1,第2
のピニオン62,63は遊星回転しなくなり一体化して
回転する。
2,63と上記キャリヤ48とが一体化することで両者
の間には摩擦トルク等が生じない状態になり、上記第1
のサンギヤ60の入力トルクTiに対し上記キャリヤ4
8の右後輪トルクTR,上記第2のサンギヤ61の左後
輪トルクTLは、等トルク配分機能の歯車諸元による基
準トルク配分,TR対TLが略50対50のみに設定さ
れる。
きくなるNR>NLの右後輪スリップ時には、後輪差動
制限トルク発生部19の上記第1,第2のピニオン6
2,63が遊星回転し、差動機能を有する歯車諸元によ
り差動作用する。このため旋回時には、左右後輪の回転
数差が吸収されて、滑らかに旋回することになる。
星回転に伴い、そのねじれ角の違いによるスラスト荷重
が、上記第1,第2のピニオン62,63の一方の端面
のワッシャ67の部分に作用する。また、ギヤ噛合い点
の分離,接線荷重の合成力が上記第1,第2のピニオン
62,63,プラネタリピン66の部分に作用して両者
によりピニオン回転方向と反対の摩擦トルクと、これに
基づく差動制限トルクが生じるようになる。
ャリア48の回転を損うように作用することで、差動制
限トルクが左後輪側に移動して、トルク配分は基準トル
ク配分より左後輪偏重になる。このため、直進時の右後
輪スリップ時にはスリップを防止するようになる。
きいNL>NRの左後輪スリップ時には、後輪差動制限
トルク発生部19の上記第1,第2のピニオン62,6
3が左右後輪の回転数差により同様に遊星回転して摩擦
トルクを発生する。
キャリヤ48の回転を促すように作用して右後輪側に移
動するようになり、このため基準トルク配分より右後輪
に多いトルク配分になって、左後輪スリップを防止す
る。
トルクは、入力トルクに対し比例的に生じるため、左右
後輪のトルクの大小に対して常に同じ割合になり、差動
制限機能が常に一定の割合で発揮される。
によりオイルポンプ71が駆動され、レギュレータ弁7
2による作動油圧がデューティソレノイド弁77とクラ
ッチ制御弁74とに導かれている。また、左右輪回転数
NL,NR等の信号が差動制限トルク増加補正制御部3
5に入力されて処理され、図12のフローチャートが実
行されて、必要な差動制限トルクが、上記複合プラネタ
リギヤ式差動制限装置部分で発生される差動制限トルク
に加えられる。
路走行時等において、左右輪の一方がスリップし、回転
速度差ΔNが基準値Nc 以上になると、スリップ後輪ク
ラッチ油圧設定部83で増加補正する高いクラッチ油圧
が設定され、これに応じたデューティ信号が上記デュー
ティソレノイド弁77に入力され、上記クラッチ制御弁
74の制御油圧が高くされる。
に高い作動油圧が導入され、油圧ピストン55がドライ
ブプレート53aとドリブンプレート53bとを押圧し
て、後輪差動制限トルク発生部19の一方の出力側であ
る左ドライブ軸20と他方の出力側であるキャリヤ48
との間に摩擦力を発生する。上記複合プラネタリギヤ式
差動制限装置部分で発生される差動制限トルクに、上記
摩擦力が増加補正した差動制限トルクとして加えられ
て、最適な差動制限トルクとなり、走破性が十分発揮さ
れることになる。
Nが基準値Nc より小さい場合は、非スリップ後輪クラ
ッチ油圧設定部84で各走行条件に応じた増加補正する
必要なクラッチ油圧に設定される。
いて、同様に、油圧多板クラッチの油圧室56に作動油
圧が導入され、油圧ピストン55がドライブプレート5
3aとドリブンプレート53bとを押圧して、後輪差動
制限トルク発生部19の一方の出力側である左ドライブ
軸20と他方の出力側であるキャリヤ48との間に摩擦
力を発生し、上記複合プラネタリギヤ式差動制限装置部
分で発生される差動制限トルクに、上記摩擦力が増加補
正した差動制限トルクとして加えられて、最適な差動制
限トルクとなる。
い程、小さくなるように、さらにギヤ位置e,舵角θ,
加速度gで補正してクラッチ油圧を設定し、この値に基
づきデューティソレノイド弁77によりクラッチ制御弁
74を作動させ、作動油を油圧多板クラッチの油圧室5
6からクラッチ制御弁74を介してドレンさせ、増加補
正する差動制限トルクを小さくするようになっている。
ル開度αの大きい発進や加速時には、その値が大きい
程、高くなるように、さらにギヤ位置e,舵角θ,加速
度gで補正してクラッチ油圧を設定し、増加補正する差
動制限トルクが大きくなるようになっている。
限装置部分で、レスポンス良くアクセルワークに応じた
差動制限トルクが発生でき、油圧多板クラッチで、必要
により、路面状態、走行状態に応じた差動制限トルクが
発生されるようになっている。このため、最適な差動制
限トルクが得られ、走行性、安定性、操縦安定性を大幅
に向上させることができる。
部分で発生される差動制限トルクと、油圧多板クラッチ
で発生される差動制限トルクとで、必要な差動制限トル
クが得られるので、装置を大型化させることなく容易に
差動制限トルクを大きく確保できる。
置部分は、簡単な構造で部品点数も少なく、軽量コンパ
クトで、このため加工性、組立性に優れ、また動力伝達
系の振動騒音に関しても有利で、従来の差動装置を最大
限に共用しながら構成でき、また、油圧多板クラッチ
も、簡単な構造で部品点数も少なく、軽量コンパクト
で、従来の差動装置を最大限に共用しながら構成されて
いるので、総じて差動制限制御装置全体も、簡単な構造
で部品点数も少なく、軽量コンパクトにすることができ
る。
から押圧され、摩擦力が発生されるようになっているの
で、両方の側から押圧して摩擦力を発生するものに比
べ、部品点数も少なく軽量小型で簡単な構造となる。
力側と他方の出力側との間に介装されて動作するので、
差動制限トルクを直接一方の出力側から他方の出力側
へ、あるいは他方の出力側から一方の出力側へ移動させ
ることができ、効果的な差動制限が行える。
態2を示し、図13は4WD車のセンターディファレン
シャル装置及び前輪と後輪の差動制限制御装置の全体の
概略構成を示す説明図、図14は差動制限トルク増加補
正制御部の機能ブロック説明図である。尚、本発明の実
施の形態2は、4WD(4輪駆動)車の前後輪に差動制
限制御装置を設けるとともに、センターディファレンシ
ャル装置は複合プラネタリギヤ式差動制限装置で構成に
したものである。また、前記発明の実施の形態1と同様
の部分には同じ符号を記し、その説明は省略する。
エンジン15後方の自動変速装置(トルクコンバータ等
も含んで図示)91からトランスミッション出力軸91
aを経てセンターディファレンシャル装置92に伝達さ
れ、このセンターディファレンシャル装置92から、リ
ヤドライブ軸93,プロペラシャフト17,ドライブピ
ニオン18を介して後輪差動制限トルク発生部19に入
力される一方、トランスファドライブギヤ94,トラン
スファドリブンギヤ95,このトランスファドリブンギ
ヤ95とともにフロントドライブ軸96に設けたドライ
ブピニオン97を介して前輪差動制限トルク発生部98
に入力されるように構成されている。ここで、上記自動
変速装置91,センターディファレンシャル装置92,
前輪差動制限トルク発生部98等は、一体にケース99
内に設けられている。
された駆動力は、左ドライブ軸20,左アクスル軸21
を経て左後輪22に、右ドライブ軸23,右アクスル軸
24を経て右後輪25に伝達されるようになっている。
に入力された駆動力は、左ドライブ軸100を経て左前
輪101に、また、右ドライブ軸102を経て右前輪1
03に伝達されるようになっている。
ロットル開度センサ28,車速センサ29,舵角センサ
31,左後輪回転数センサ32,右後輪回転数センサ3
3,加速度センサ34の各センサが、差動制限トルク増
加補正制御部104に接続されており、同様に、TCU
あるいはECU等のコントロールユニット36からギヤ
位置信号eも上記差動制限トルク増加補正制御部104
に入力される。さらに、上記左前輪101のハウジング
には左前輪回転数NLFを検出する左前輪回転数センサ
105が、上記右前輪103のハウジングには、右前輪
回転数NRFを検出する右前輪回転数センサ106がそ
れぞれ取り付けられ、上記差動制限トルク増加補正制御
部104に接続されている。
は、各入力信号に基づき路面状態と走行状態を判定し、
上記差動制限トルク発生部19で発生する最適な差動制
限トルクの増加分を求め後輪側の油圧制御装置37に対
し信号出力する一方、上記差動制限トルク発生部98で
発生する最適な差動制限トルクの増加分を求め前輪側の
油圧制御装置37に対し信号出力する部分に形成されて
いる。
は、上記ケース99内後方に設けられており、回転自在
に収納したキャリヤ107の前方から上記トランスミッ
ション出力軸91aが回転自在に挿入される一方、後方
からは上記リヤドライブ軸93が回転自在に挿入されて
いる。
1aの後端部には、大径の第3のサンギヤ108が形成
され、後輪への出力を行う上記リヤドライブ軸93の前
端部には、小径の第4のサンギヤ109が形成されてお
り、上記キャリヤ107内に上記第3のサンギヤ108
と上記第4のサンギヤ109が格納されている。
の第3のピニオン110と噛合して第3の歯車列が形成
され、上記第4のサンギヤ109が大径の第4のピニオ
ン111と噛合して第4の歯車列が形成されている。
ン111は一体に形成されており、複数対(例えば3
対)の上記ピニオンが、上記キャリヤ107に固定した
それぞれのプラネタリピン112に回転自在に軸支され
ている。
トランスファドライブギヤ94が連結されて、このキャ
リヤ107から前輪への出力を行うように構成されてい
る。
91aからの駆動力は第3のサンギヤ108に伝達さ
れ、上記第4のサンギヤ109から上記リヤドライブ軸
93へ出力するとともに、上記キャリヤ107から上記
トランスファドライブギヤ94,トランスファドリブン
ギヤ95を経て上記フロントドライブ軸96へ出力する
複合プラネタリギヤ式のセンターディファレンシャル装
置に構成されている。
ーディファレンシャル装置は、上記第3,第4のサンギ
ヤ108,109およびこれらサンギヤ108,109
の周囲に複数個配置される上記第3,第4のピニオン1
10,111の歯数を適切に設定することで、差動機能
を有する。また、上記第3,第4のサンギヤ108,1
09と上記第3,第4のピニオン110,111とのか
み合いピッチ円半径を適切に設定することで、基準トル
ク配分が前後50:50の等トルク配分、あるいは前後
どちらかに偏重した不等トルク配分の機能を有する。
109と上記第3,第4のピニオン110,111とを
例えばはすば歯車にし、上記第3の歯車列と上記第4の
歯車列のねじれ角を異にしてスラスト荷重を相殺させる
ことなくスラスト荷重を残留させピニオン端面間に摩擦
トルクを、上記第3,第4のピニオン110,111と
上記プラネタリピン112の表面に噛合いによる分離,
接線荷重の合成力が作用し、摩擦トルクが生じるように
設定して、入力トルクに比例した差動制限トルクを得ら
れるようにすることで差動制限機能を有する。
92の差動機能、トルク配分機能、差動制限機能につい
ての詳細は、前記発明の実施の形態1と同様にして得ら
れるようになっており、詳しい説明は省略する。
について説明する。尚、この前輪差動制限トルク発生部
98は、前記後輪差動制限トルク発生部19を、略左右
対称にケース99内に配置したもので、ケース99内に
回転自在に保持したディファレンシャルケース115内
に上記左ドライブ軸100と連結されたキャリヤ116
を回転自在に支持して、このキャリヤ116内に、上記
ディファレンシャルケース115と連結した大径の第1
のサンギヤ117と、上記右ドライブ軸102と連結さ
れる小径の第2のサンギヤ118が回転自在に格納され
ている。
の第1のピニオン119と噛合して第1の歯車列が形成
され、上記第2のサンギヤ118が大径の第2のピニオ
ン120と噛合して第2の歯車列が形成されている。
ン120は一体に形成されており、複数対(例えば3
対)の上記ピニオンが、上記キャリヤ116に固定した
それぞれのプラネタリピン121に回転自在に軸支され
ている。
5の外側には、上記ドライブピニオン97と噛合するハ
イポイドドリブンギヤ122が固着されている。
ャリヤ116とは、右ドライブ軸102側のドライブプ
レートとキャリヤ116側のドリブンプレートを交互に
配設したプレート123を介して回転自在に連結され、
このプレート123は、上記右前輪103側から油圧ピ
ストン124により押圧され、摩擦力が発生させられる
ようになっている。上記油圧ピストン124を押圧する
油圧室125は油圧管路38を介し上記前輪側の油圧制
御装置37と連通されている。
98は、上記ドライブピニオン97からの駆動力を、上
記ハイポイドドリブンギヤ122,ディファレンシャル
ケース115を介して上記第1のサンギヤ117に伝達
し、上記第2のサンギヤ118から上記右ドライブ軸1
02へ出力する一方、上記キャリヤ116から上記左ド
ライブ軸100へ出力する複合プラネタリギヤ式の差動
制限装置に構成するとともに、一方の出力側である右ド
ライブ軸102と他方の出力側であるキャリヤ116と
の間に路面状態と走行状態に応じて発生する摩擦力が可
変される油圧多板クラッチを介装させた構造となってい
る。そして、複合プラネタリギヤ式差動制限装置部分で
発生される入力トルクに比例した差動制限トルクに加
え、必要に応じて油圧多板クラッチが差動制限トルクを
増加補正して最適な差動制限トルクが発生されるように
なっている。
の部分は、上記第1,第2のサンギヤ117,118お
よびこれらサンギヤ117,118の周囲に複数個配置
される上記第1,第2のピニオン119,120の歯数
を適切に設定することで、差動機能を有する。
118と上記第1,第2のピニオン119,120との
かみ合いピッチ円半径を適切に設定することで、基準ト
ルク配分が左右50:50の等トルク配分の機能を有す
る。
118と上記第1,第2のピニオン119,120とを
例えばはすば歯車にし、上記第1の歯車列と上記第2の
歯車列のねじれ角を異にしてスラスト荷重を相殺させる
ことなくスラスト荷重を残留させピニオン端面間に摩擦
トルクを、上記第1,第2のピニオン119,120と
上記プラネタリピン121の表面に噛合いによる分離,
接線荷重の合成力が作用し、摩擦トルクが生じるように
設定して、入力トルクに比例した差動制限トルクを得ら
れるようにすることで差動制限機能を有する。
限機能については、前記発明の実施の形態1と同様にし
て得られるようになっており、詳しい説明は省略する。
また、後輪差動装置の説明は、前記発明の実施の形態1
で述べたので省略する。
104は、図14に示すように、前輪側制御部104F
と後輪側制御部104Rとからなり、これら前輪側制御
部104Fと後輪側制御部104Rとに、それぞれ(前
・後輪)回転速度差検出部81、(前・後輪)スリップ
判定部82、スリップ(前・後輪)クラッチ油圧設定部
83、非スリップ(前・後輪)クラッチ油圧設定部84
および(前・後輪側)デューティ信号変換出力部85を
有している。
前輪回転速度差検出部81には、前記左前輪回転数セン
サ105から左前輪回転数が、前記右前輪回転数センサ
106から右前輪回転数が入力されて前輪の回転速度差
が算出され、上記スリップ判定部82で回転速度差の値
からスリップ状態か否か判定し、スリップ状態の場合
は、上記スリップ前輪クラッチ油圧設定部83で増加補
正する高いクラッチ油圧を設定し、非スリップ状態の場
合は、上記非スリップ前輪クラッチ油圧設定部84で増
加補正するクラッチ油圧を設定し、上記前輪側デューテ
ィ信号変換出力部85で、上記スリップ前輪クラッチ油
圧設定部83あるいは上記非スリップ前輪クラッチ油圧
設定部84からの油圧信号を、デューティ変換して前輪
側の上記油圧制御装置37のデューティソレノイド弁7
7に出力するようになっている。
後輪回転速度差検出部81には、前記左後輪回転数セン
サ32から左後輪回転数が、前記右後輪回転数センサ3
3から右後輪回転数が入力されて回転速度差が算出さ
れ、上記後輪スリップ判定部82で回転速度差の値から
スリップ状態か否か判定し、スリップ状態の場合は、上
記スリップ後輪クラッチ油圧設定部83で増加補正する
高いクラッチ油圧を設定し、非スリップ状態の場合は、
上記非スリップ後輪クラッチ油圧設定部84で増加補正
するクラッチ油圧を設定し、上記後輪側デューティ信号
変換出力部85で、上記スリップ後輪クラッチ油圧設定
部83あるいは上記非スリップ後輪クラッチ油圧設定部
84からの油圧信号を、デューティ変換して後輪側の上
記油圧制御装置37のデューティソレノイド弁77に出
力するようになっている。
ず、エンジン15による駆動力は、自動変速装置91か
らトランスミッション出力軸91aを経てセンターディ
ファレンシャル装置92の第3のサンギヤ108に入力
される。
1から第4のサンギヤ109と、第3,第4のピニオン
110,111を支持するキャリヤ107とに分配され
て伝達し、上記第4のサンギヤ109の動力は、リヤド
ライブ軸93を介して後輪側に伝達される。また、上記
キャリヤ107の動力は、トランスファドライブギヤ9
4,トランスファドリブンギヤ95,フロントドライブ
軸96を介して前輪側に伝達され4輪駆動で走行する。
数が等しいNF=NBの直進走行では、センターディフ
ァレンシャル装置92において上記第4のサンギヤ10
9と上記キャリヤ107とが同一方向に等速回転するこ
とで、上記第3,第4のピニオン110,111は遊星
回転しなくなり一体化して回転する。
0,111と上記キャリヤ107とが一体化することで
両者の間には摩擦トルク等が生じない状態になり、上記
第3のサンギヤ108の入力トルクTiに対し上記キャ
リヤ107の前輪側トルクTF,上記第4のサンギヤ1
09の後輪側トルクTBは、等トルク配分に歯車諸元が
設定されていれば、この等トルク配分機能の歯車諸元に
よる基準トルク配分,TF対TBが略50対50のみに
設定され、不等トルク配分に歯車諸元が設定されていれ
ば、この不等トルク配分機能の歯車諸元による基準トル
ク配分に、TF対TBが設定される。
きくなるNF>NBの旋回または前輪側スリップ時に
は、センターディファレンシャル装置92の上記第3,
第4のピニオン110,111が遊星回転し、差動機能
を有する歯車諸元により差動作用する。このため旋回時
には、前後輪の回転数差が吸収されて、滑らかに旋回す
ることになる。
の遊星回転に伴い、そのねじれ角の違いによるスラスト
荷重が、上記第3,第4のピニオン110,111の一
方の端面の部分に作用する。また、ギヤ噛合い点の分
離,接線荷重の合成力が上記第3,第4のピニオン11
0,111,プラネタリピン112の部分に作用して両
者によりピニオン回転方向と反対の摩擦トルクと、これ
に基づく差動制限トルクが生じるようになる。
ャリア107の回転を損うように作用することで、差動
制限トルクが後輪側に移動して、トルク配分は基準トル
ク配分より後輪偏重になる。このため、旋回時の回頭
性、操縦性が良くなり、また、直進時の前輪スリップ時
にはスリップを防止するようになる。
大きいNB>NFの後輪スリップ時には、センターディ
ファレンシャル装置92の上記第3,第4のピニオン1
10,111が前後輪の回転数差により同様に遊星回転
して摩擦トルクを発生する。
キャリヤ107の回転を促すように作用して前輪側に移
動するようになり、このため基準トルク配分より前輪側
に多いトルク配分になって、後輪スリップを防止する。
トルクは、入力トルクに対し比例的に生じるため、前後
輪のトルクの大小に対して常に同じ割合になり、差動制
限機能が常に一定の割合で発揮される。
装置92で分配された駆動力の一方の前輪側に分配され
た駆動力は、フロントドライブ軸96,ドライブピニオ
ン97を経て前輪差動制限トルク発生部98に入力さ
れ、ハイポイドドリブンギヤ122,ディファレンシャ
ルケース115を介して、第1のサンギヤ117に入力
される。
0から第2のサンギヤ118と、第1,第2のピニオン
119,120を支持するキャリヤ116とに分配され
て伝達し、上記第2のサンギヤ118の動力は、右ドラ
イブ軸102を介して右前輪103に伝達される。ま
た、上記キャリヤ116の動力は左ドライブ軸100を
介して左前輪101に伝達され駆動走行する。
数が等しいNL=NRの直進走行では、前輪差動制限ト
ルク発生部98の複合プラネタリギヤ式差動制限装置部
分において、上記第2のサンギヤ118と上記キャリヤ
116とが同一方向に等速回転することで、上記第1,
第2のピニオン119,120は遊星回転しなくなり一
体化して回転する。
9,120と上記キャリヤ116とが一体化することで
両者の間には摩擦トルク等が生じない状態になり、上記
第1のサンギヤ117の入力トルクTiに対し上記キャ
リヤ116の左前輪トルクTL,上記第2のサンギヤ1
18の右前輪トルクTRは、等トルク配分機能の歯車諸
元による基準トルク配分,TL対TRが略50対50の
みに設定される。
きくなるNL>NRの左前輪スリップ時には、前輪差動
制限トルク発生部98の上記第1,第2のピニオン11
9,120が遊星回転し、差動機能を有する歯車諸元に
より差動作用する。このため旋回時には、左右前輪の回
転数差が吸収されて滑らかに旋回することになる。
の遊星回転に伴い、そのねじれ角の違いによるスラスト
荷重が、上記第1,第2のピニオン119,120の一
方の端面の部分に作用する。また、ギヤ噛合い点の分
離,接線荷重の合成力が上記第1,第2のピニオン11
9,120,プラネタリピン121の部分に作用して両
者によりピニオン回転方向と反対の摩擦トルクと、これ
に基づく差動制限トルクが生じるようになる。
ャリア116の回転を損うように作用することで、差動
制限トルクが右前輪側に移動して、トルク配分は基準ト
ルク配分より右前輪偏重になる。このため、直進時の左
前輪スリップ時にはスリップを防止するようになる。
きいNR>NLの右前輪スリップ時には、前輪差動制限
トルク発生部98の上記第1,第2のピニオン119,
120が左右前輪の回転数差により同様に遊星回転して
摩擦トルクを発生する。
キャリヤ116の回転を促すように作用して左前輪側に
移動するようになり、このため基準トルク配分より左前
輪に多いトルク配分になって、右前輪スリップを防止す
る。
トルクは、入力トルクに対し比例的に生じるため、左右
前輪のトルクの大小に対して常に同じ割合になり、差動
制限機能が常に一定の割合で発揮される。
によりオイルポンプ71が駆動され、レギュレータ弁7
2による作動油圧がデューティソレノイド弁77とクラ
ッチ制御弁74とに導かれている。
ルク増加補正制御部104に入力されて処理され、前輪
側で必要な差動制限トルクが、上記複合プラネタリギヤ
式差動制限装置部分で発生される差動制限トルクに加え
られる。
路走行時等において、左右前輪の一方がスリップし、前
輪回転速度差ΔNが基準値Nc 以上になると、スリップ
前輪クラッチ油圧設定部83で増加補正する高いクラッ
チ油圧が設定され、これに応じたデューティ信号が上記
デューティソレノイド弁77に入力され、上記クラッチ
制御弁74の制御油圧が高くされる。
5に高い作動油圧が導入され、油圧ピストン124がプ
レート123を一方の側(右前輪103の側)から押圧
して、前輪差動制限トルク発生部98の一方の出力側で
ある右ドライブ軸102と他方の出力側であるキャリヤ
116との間に摩擦力を発生する。上記複合プラネタリ
ギヤ式差動制限装置部分で発生される差動制限トルク
に、上記摩擦力が増加補正した差動制限トルクとして加
えられて最適な差動制限トルクとなり、走破性が十分発
揮されることになる。
差ΔNが基準値Nc より小さい場合は、非スリップ前輪
クラッチ油圧設定部84で各走行条件に応じた増加補正
する必要なクラッチ油圧に設定される。
いて、同様に、油圧多板クラッチの油圧室125に作動
油圧が導入され、油圧ピストン124がプレート123
を一方の側(右前輪103の側)から押圧して、前輪差
動制限トルク発生部98の一方の出力側である右ドライ
ブ軸102と他方の出力側であるキャリヤ116との間
に摩擦力を発生し、上記複合プラネタリギヤ式差動制限
装置部分で発生される差動制限トルクに、上記摩擦力が
増加補正した差動制限トルクとして加えられて最適な差
動制限トルクとなる。
い程、小さくなるように、さらにギヤ位置e,舵角θ,
加速度gで補正してクラッチ油圧を設定し、この値に基
づきデューティソレノイド弁77によりクラッチ制御弁
74を作動させ、作動油を油圧多板クラッチの油圧室1
25からクラッチ制御弁74を介してドレンさせ、増加
補正する差動制限トルクを小さくするようになってい
る。
ル開度αの大きい発進や加速時には、その値が大きい
程、高くなるように、さらにギヤ位置e,舵角θ,加速
度gで補正してクラッチ油圧を設定し、増加補正する差
動制限トルクが大きくなるようになっている。
2で分配された駆動力の他方の後輪側に分配された駆動
力は、リヤドライブ軸93,プロペラシャフト17,ド
ライブピニオン18を経て後輪差動制限トルク発生部1
9に入力され、この後輪差動制限トルク発生部19によ
って、前記発明の実施の形態1で説明したように駆動力
が左右後輪に伝達される。
ば、4WD車でセンターディファレンシャル装置に加
え、前後の左右輪間にも差動制限制御装置を用いること
により、前記発明の実施の形態1で述べたような優れた
効果が得られのに加えて、さらに1輪でも空転した場
合、他の3輪にトルク配分が適切になされるので、最適
な差動制限トルクが得られ、走行性、安定性、操縦安定
性を大幅に向上させることができる。
ディファレンシャル装置は、簡単な構造で部品点数も少
なく、軽量コンパクトで、このため加工性、組立性に優
れ、また動力伝達系の振動騒音に関しても有利になる。
制御装置は共に軽量コンパクトであり、容易に一体にす
ることができ、軽量コンパクトな一体化ユニットが実現
できる。
は、基準トルク配分を50対50の比率で前後輪に配分
するように歯数を設定することができ、入力トルク比例
式の差動制限トルクが前輪もしくは後輪へ走行状態や路
面条件に応じて移動し、車両のスリップを防止して駆動
力の確保や車両の尻振り等の挙動を防止し、走破性を向
上させることができる。また、アクセル操作に対する車
両の姿勢コントロールがしやすく、且つレスポンスも良
くスポーティな走行を楽しむことができる。
および差動制限制御装置は、簡単な構造で、ほぼ同様の
構造であるため、特に一体にした場合、サービスメンテ
ナンス性に優れたものとなる。
外の車両、FF(フロントエンジン・フロントドライ
ブ)車,RR(リヤエンジン・リヤドライブ)車,4W
D車の前後輪のどちらかの車輪間に差動制限制御装置を
有する車両等においても本発明は適用できる。
歯車機構の部分にはすば歯車を用いて説明したが、平歯
車の場合でもピニオンとピニオン軸の軸受の部分の摩擦
力のみにより差動制限トルクを生じることが可能であ
る。
単な構造で部品点数も少なく、軽量コンパクトで、従来
の差動装置を最大限に共用しながら、車両の走行状態や
走行路面によって適切な値の差動制限トルクが発生で
き、大きな差動制限トルクも装置が大型化することなく
有効に発生できる。
制御装置の全体の概略構成を示す説明図
生部の拡大断面図
めの各部の概略図
固定した際の動作説明図
固定した際の動作説明図
動制限機能説明のための各部の概略図
る荷重の説明図
右輪回転数の方が大きい場合の説明図
右輪回転数の方が小さい場合の説明図
増加補正制御部の機能ブロック説明図
構成説明図
の増加補正制御のフローチャート
ターディファレンシャル装置及び前輪と後輪の差動制限
制御装置の全体の概略構成を示す説明図
増加補正制御部の機能ブロック説明図
Claims (6)
- 【請求項1】 前輪側と後輪側の少なくとも一方の駆動
力の入力側の第1のサンギヤを第1のピニオンと噛合し
て第1の歯車列を形成し、左輪側と右輪側のどちらか一
方の出力側の第2のサンギヤを上記第1のピニオンと一
体の第2のピニオンと噛合して第2の歯車列を形成し、
上記第1,第2のピニオンを他方の出力側のキャリヤで
軸支して、上記第1の歯車列と上記第2の歯車列のギヤ
噛合い点に作用するスラスト荷重の差を上記第1,第2
のピニオンの一方の端面に作用させて得る摩擦力と、上
記第1の歯車列と上記第2の歯車列のギヤ噛合い点に作
用する分離荷重と接線荷重の合成力を上記第1,第2の
ピニオンの軸支部分に作用させて得る摩擦力とで、左右
輪間で入力トルクに比例した差動制限トルクを発生する
よう構成するとともに、上記一方の出力側と上記他方の
出力側とを路面状態と走行状態とに応じて可変に摩擦力
を発生する摩擦連結部材を介して回転自在に連結したこ
とを特徴とする車両用差動制限制御装置。 - 【請求項2】 上記摩擦連結部材で路面状態と走行状態
とに応じて可変に発生する摩擦力は、左右輪間の回転速
度差が予め設定しておいた基準値以上の場合は大きく
し、上記基準値よりも低い場合は車速とエンジン負荷が
大きいほど大きくすることを特徴とする請求項1記載の
車両用差動制限制御装置。 - 【請求項3】 上記摩擦連結部材は、路面状態と走行状
態とに応じて可変制御する押圧力で動作する油圧多板ク
ラッチで形成したことを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の車両用差動制限制御装置。 - 【請求項4】 上記押圧力は、上記油圧多板クラッチの
一方の側から与えることを特徴とする請求項3記載の車
両用差動制限制御装置。 - 【請求項5】 上記駆動力は、センターディファレンシ
ャル装置から供給することを特徴とする請求項1,2,
3のいずれか一に記載の車両用差動制限制御装置。 - 【請求項6】 上記センターディファレンシャル装置
は、入力側の第3のサンギヤを第3のピニオンと噛合し
て第3の歯車列を形成し、前輪側と後輪側のどちらか一
方の出力側の第4のサンギヤを上記第3のピニオンと一
体の第4のピニオンと噛合して第4の歯車列を形成し、
上記第3,第4のピニオンを他方の出力側のキャリヤで
軸支して、上記第3の歯車列と上記第4の歯車列のギヤ
噛合い点に作用するスラスト荷重の差を上記第3,第4
のピニオンの一方の端面に作用させて得る摩擦力と、上
記第3の歯車列と上記第4の歯車列のギヤ噛合い点に作
用する分離荷重と接線荷重の合成力を上記第3,第4の
ピニオンの軸支部分に作用させて得る摩擦力とで、前後
輪間で入力トルクに比例した差動制限トルクを発生する
よう構成したことを特徴とする請求項5記載の車両用差
動制限制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20074196A JPH1044819A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 車両用差動制限制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20074196A JPH1044819A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 車両用差動制限制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1044819A true JPH1044819A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16429406
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20074196A Pending JPH1044819A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 車両用差動制限制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1044819A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009505026A (ja) * | 2005-08-16 | 2009-02-05 | ボーグワーナー・インコーポレーテッド | 電子制御のトルク指向軸 |
| JP2009173055A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-08-06 | Fuji Heavy Ind Ltd | 4輪駆動車の異常検出装置 |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP20074196A patent/JPH1044819A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009505026A (ja) * | 2005-08-16 | 2009-02-05 | ボーグワーナー・インコーポレーテッド | 電子制御のトルク指向軸 |
| JP2009173055A (ja) * | 2008-01-21 | 2009-08-06 | Fuji Heavy Ind Ltd | 4輪駆動車の異常検出装置 |
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