JPH1045613A - インターロイキン4産生抑制剤 - Google Patents
インターロイキン4産生抑制剤Info
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- JPH1045613A JPH1045613A JP8219088A JP21908896A JPH1045613A JP H1045613 A JPH1045613 A JP H1045613A JP 8219088 A JP8219088 A JP 8219088A JP 21908896 A JP21908896 A JP 21908896A JP H1045613 A JPH1045613 A JP H1045613A
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- JP
- Japan
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- interleukin
- extract
- production
- plant
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- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】経皮吸収性や安定性、安全性、価格に優れた、
効力の強いインターロイキン4産生抑制剤、ならびに該
抑制剤を含有する、アトピー性皮膚炎に対して予防ある
いは治療効果を有する皮膚外用剤、抗アレルギー剤を提
供する。 【解決手段】インターロイキン4産生抑制剤の有効成分
として、マオウ、キジツ、シュクシャ、タクシャ、バイ
キセイ、サイコ、ケイヒ、シナノキから選ばれる1種ま
たは2種以上の植物またはその抽出物を使用する。
効力の強いインターロイキン4産生抑制剤、ならびに該
抑制剤を含有する、アトピー性皮膚炎に対して予防ある
いは治療効果を有する皮膚外用剤、抗アレルギー剤を提
供する。 【解決手段】インターロイキン4産生抑制剤の有効成分
として、マオウ、キジツ、シュクシャ、タクシャ、バイ
キセイ、サイコ、ケイヒ、シナノキから選ばれる1種ま
たは2種以上の植物またはその抽出物を使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターロイキン
4産生抑制剤、該インターロイキン4産生抑制剤を含有
するアトピー性皮膚炎に対して予防あるいは治療効果を
有する皮膚外用剤、及び抗アレルギー剤に関する。
4産生抑制剤、該インターロイキン4産生抑制剤を含有
するアトピー性皮膚炎に対して予防あるいは治療効果を
有する皮膚外用剤、及び抗アレルギー剤に関する。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン4は、ヒトまたは、動
物の免疫応答細胞であるTリンパ球より産生される物質
であり、Bリンパ球に作用してIgEやIgG4といっ
た抗体の産生を増強することが知られている。IgE
は、花粉症、アレルギー性の眼炎および鼻炎、アトピー
性皮膚炎、喘息など種々のアレルギー性疾患の患者に多
く見出される抗体であり、これらアレルギー性疾患の発
症に深く関与していることが古くから知られている。I
gEは、肥満細胞に存在するIgEレセプターに結合
し、IgEがそのレセプターに結合した肥満細胞は、体
内に侵入したアレルギー物質すなわちアレルゲンのIg
Eへの結合によってヒスタミンなどの炎症性化学物質を
遊離する。ヒスタミン遊離は種々のアレルギー症状、す
なわち、かゆみ、紅斑、くしゃみ、鼻水などの症状を引
き起こす。このようにインターロイキン4は、上述のメ
カニズムを介することにより、アレルギー性疾患の発症
に強く関与している。
物の免疫応答細胞であるTリンパ球より産生される物質
であり、Bリンパ球に作用してIgEやIgG4といっ
た抗体の産生を増強することが知られている。IgE
は、花粉症、アレルギー性の眼炎および鼻炎、アトピー
性皮膚炎、喘息など種々のアレルギー性疾患の患者に多
く見出される抗体であり、これらアレルギー性疾患の発
症に深く関与していることが古くから知られている。I
gEは、肥満細胞に存在するIgEレセプターに結合
し、IgEがそのレセプターに結合した肥満細胞は、体
内に侵入したアレルギー物質すなわちアレルゲンのIg
Eへの結合によってヒスタミンなどの炎症性化学物質を
遊離する。ヒスタミン遊離は種々のアレルギー症状、す
なわち、かゆみ、紅斑、くしゃみ、鼻水などの症状を引
き起こす。このようにインターロイキン4は、上述のメ
カニズムを介することにより、アレルギー性疾患の発症
に強く関与している。
【0003】また最近の研究により、インターロイキン
4はIgEやIgG4といった抗体の産生増強作用に加
えて、炎症部位への炎症性細胞の浸潤促進作用を有する
ことが見出され、アレルギー性疾患の発症における重要
性がますます注目されている。また、アレルギー性疾患
のひとつであるアトピー性皮膚炎においては、その皮膚
や血液中にインターロイキン4、インターロイキン5、
インターロイキン10などの特定のサイトカインを多く
産生するタイプのTリンパ球(タイプ2ヘルパーTリン
パ球,Th2細胞)が多く見出されることが分かってお
り、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患における
Th2細胞の関与が問題視されている。インターロイキ
ン5は好酸球を活性化し炎症性の物質の産生を促進する
物質であり、実際アトピー性皮膚炎患者の皮膚には好酸
球浸潤や好酸球由来の炎症性物質が多く見出されてい
る。インターロイキン10は細菌やウイルスの感染防御
に機能するインターフェロンの産生を抑制する作用を有
した物質であり、アトピー性皮膚炎患者がしばしば黄色
ブドウ球菌に易感染性であることの原因の1つとなって
いると考えられる。
4はIgEやIgG4といった抗体の産生増強作用に加
えて、炎症部位への炎症性細胞の浸潤促進作用を有する
ことが見出され、アレルギー性疾患の発症における重要
性がますます注目されている。また、アレルギー性疾患
のひとつであるアトピー性皮膚炎においては、その皮膚
や血液中にインターロイキン4、インターロイキン5、
インターロイキン10などの特定のサイトカインを多く
産生するタイプのTリンパ球(タイプ2ヘルパーTリン
パ球,Th2細胞)が多く見出されることが分かってお
り、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患における
Th2細胞の関与が問題視されている。インターロイキ
ン5は好酸球を活性化し炎症性の物質の産生を促進する
物質であり、実際アトピー性皮膚炎患者の皮膚には好酸
球浸潤や好酸球由来の炎症性物質が多く見出されてい
る。インターロイキン10は細菌やウイルスの感染防御
に機能するインターフェロンの産生を抑制する作用を有
した物質であり、アトピー性皮膚炎患者がしばしば黄色
ブドウ球菌に易感染性であることの原因の1つとなって
いると考えられる。
【0004】インターロイキン4は、上述のように抗体
産生や細胞浸潤を促進する働きに加えて、未成熟なTリ
ンパ球(タイプ0ヘルパーTリンパ球、Th0細胞)を
インターロイキン4を多く産生するタイプの成熟Tリン
パ球(Th2細胞)へと分化させる働きをも有してい
る。従って、インターロイキン4産生抑制剤は、IgE
の産生抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、IgEやヒスタ
ミンの作用の抑制剤などの従来アレルギー性疾患に行わ
れてきた治療法および予防法と比較して、アトピー性皮
膚炎などのアレルギー性疾患を、より根本から、治療お
よび予防する方法を提供するものである。
産生や細胞浸潤を促進する働きに加えて、未成熟なTリ
ンパ球(タイプ0ヘルパーTリンパ球、Th0細胞)を
インターロイキン4を多く産生するタイプの成熟Tリン
パ球(Th2細胞)へと分化させる働きをも有してい
る。従って、インターロイキン4産生抑制剤は、IgE
の産生抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、IgEやヒスタ
ミンの作用の抑制剤などの従来アレルギー性疾患に行わ
れてきた治療法および予防法と比較して、アトピー性皮
膚炎などのアレルギー性疾患を、より根本から、治療お
よび予防する方法を提供するものである。
【0005】さらに、インターロイキン4は多機能物質
であり、皮膚の様々なトラブルと関係があるものと考え
られる。インターロイキン4は角化細胞に作用してイン
ターロイキン6の産生を増強する作用を有しており、皮
膚の炎症に関与すると考えられる。またインターロイキ
ン4によって刺激された肥満細胞は、エンドセリンに反
応してヒスタミン遊離を起こすことが知られている。エ
ンドセリンは紫外線によって角化細胞から産生されるこ
とを考えると、紫外線によるかゆみへの関与も十分考え
られる。インターロイキン4は、線維芽細胞に作用して
コラーゲン合成能を修飾することも知られており、しわ
及びたるみに関与する可能性もある。従って、インター
ロイキン4産生抑制剤は、アトピー性皮膚炎などのアレ
ルギー疾患の治療及び予防に有効であることに加えて、
その他のインターロイキン4の関与するトラブル、すな
わち、かゆみ、しわ、しみ、水虫、口内炎等のトラブル
の治療及び予防に有効であることが期待できる。
であり、皮膚の様々なトラブルと関係があるものと考え
られる。インターロイキン4は角化細胞に作用してイン
ターロイキン6の産生を増強する作用を有しており、皮
膚の炎症に関与すると考えられる。またインターロイキ
ン4によって刺激された肥満細胞は、エンドセリンに反
応してヒスタミン遊離を起こすことが知られている。エ
ンドセリンは紫外線によって角化細胞から産生されるこ
とを考えると、紫外線によるかゆみへの関与も十分考え
られる。インターロイキン4は、線維芽細胞に作用して
コラーゲン合成能を修飾することも知られており、しわ
及びたるみに関与する可能性もある。従って、インター
ロイキン4産生抑制剤は、アトピー性皮膚炎などのアレ
ルギー疾患の治療及び予防に有効であることに加えて、
その他のインターロイキン4の関与するトラブル、すな
わち、かゆみ、しわ、しみ、水虫、口内炎等のトラブル
の治療及び予防に有効であることが期待できる。
【0006】インターロイキン4の産生を抑制する物質
としては、これまでに唯一、IPD1151Tに代表さ
れる一群のスルホニウム誘導体が知られており(Jap
an.J.Pharmacol.61.27−30(1
993),Japan.J.Pharmacol.6
1.31−39(1993))、経口薬に配合されてア
トピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の治療に使用され
ている。しかしながら、その効力は十分ではなく、経皮
吸収性や安定性、安全性、価格に優れた、効力の強いイ
ンターロイキン4産生抑制剤が必要とされていた。
としては、これまでに唯一、IPD1151Tに代表さ
れる一群のスルホニウム誘導体が知られており(Jap
an.J.Pharmacol.61.27−30(1
993),Japan.J.Pharmacol.6
1.31−39(1993))、経口薬に配合されてア
トピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の治療に使用され
ている。しかしながら、その効力は十分ではなく、経皮
吸収性や安定性、安全性、価格に優れた、効力の強いイ
ンターロイキン4産生抑制剤が必要とされていた。
【0007】
【発明の解決しようとする課題】従って本発明の目的と
するところは、経皮吸収性や安定性、安全性、価格に優
れた、効力の強いインターロイキン4産生抑制剤を提供
することにあり、さらには、特にアトピー性皮膚炎に対
して予防あるいは治療効果を有する皮膚外用剤、ならび
に抗アレルギー剤を提供することにある。
するところは、経皮吸収性や安定性、安全性、価格に優
れた、効力の強いインターロイキン4産生抑制剤を提供
することにあり、さらには、特にアトピー性皮膚炎に対
して予防あるいは治療効果を有する皮膚外用剤、ならび
に抗アレルギー剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは種々の植物またはその抽出物等についてマウス
の感作リンパ球を培養系にて抗原惹起する系を用いてイ
ンターロイキン4産生抑制剤の探索を鋭意検討したとこ
ろ、種々の植物またはその抽出物等にインターロイキン
4産生抑制効果のあることを見出した。さらには、動物
実験によって、これらのインターロイキン4産生抑制剤
が、アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患治療剤として有
用であることを見いだし、本発明を完成するに至った。
明者らは種々の植物またはその抽出物等についてマウス
の感作リンパ球を培養系にて抗原惹起する系を用いてイ
ンターロイキン4産生抑制剤の探索を鋭意検討したとこ
ろ、種々の植物またはその抽出物等にインターロイキン
4産生抑制効果のあることを見出した。さらには、動物
実験によって、これらのインターロイキン4産生抑制剤
が、アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患治療剤として有
用であることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明はマオウ、キジツ、シュ
クシャ、タクシャ、バイキセイ、サイコ、ケイヒ、シナ
ノキから選ばれる1種または2種以上の植物またはその
抽出物を有効成分とする、インターロイキン4産生抑制
剤を提供するものである。また、本発明は、マオウ、キ
ジツ、シュクシャ、タクシャ、バイキセイ、サイコ、ケ
イヒ、シナノキから選ばれる1種または2種以上の植物
またはその抽出物を有効成分とする、インターロイキン
4産生抑制剤を含有することを特徴とする、皮膚外用剤
あるいは抗アレルギー剤を提供するものである。
クシャ、タクシャ、バイキセイ、サイコ、ケイヒ、シナ
ノキから選ばれる1種または2種以上の植物またはその
抽出物を有効成分とする、インターロイキン4産生抑制
剤を提供するものである。また、本発明は、マオウ、キ
ジツ、シュクシャ、タクシャ、バイキセイ、サイコ、ケ
イヒ、シナノキから選ばれる1種または2種以上の植物
またはその抽出物を有効成分とする、インターロイキン
4産生抑制剤を含有することを特徴とする、皮膚外用剤
あるいは抗アレルギー剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるマオウは、マオウ
科(Ephedraceae)の小低木Ephedra
sinicaまたはその他同属植物の地下茎である。
キジツはミカン科(Rutaceae)のCitrus
属、すなわち、ダイダイ(C.aurantium)、
ナツミカン(C.natsudaidai)、ウンシュ
ウミカン(C.unshiu)及びその近縁植物の未熟
果実または成熟果実をそのままあるいは半横切り、時に
は輪切りにして乾燥したものである。時により、未熟果
実によるものをキジツ、成熟果実によるものをキコクと
区別して呼ぶことがあるが、本発明においては両者を合
わせてキジツと定義する。本発明におけるシュクシャ
は、ショウガ科(Zingiberaceae)の多年
生草本Amomumxanthioidesの種子の塊
である。
科(Ephedraceae)の小低木Ephedra
sinicaまたはその他同属植物の地下茎である。
キジツはミカン科(Rutaceae)のCitrus
属、すなわち、ダイダイ(C.aurantium)、
ナツミカン(C.natsudaidai)、ウンシュ
ウミカン(C.unshiu)及びその近縁植物の未熟
果実または成熟果実をそのままあるいは半横切り、時に
は輪切りにして乾燥したものである。時により、未熟果
実によるものをキジツ、成熟果実によるものをキコクと
区別して呼ぶことがあるが、本発明においては両者を合
わせてキジツと定義する。本発明におけるシュクシャ
は、ショウガ科(Zingiberaceae)の多年
生草本Amomumxanthioidesの種子の塊
である。
【0011】本発明におけるタクシャは、オモダカ科
(Alismataceae)の水生多年生草本サジオ
モダカ(Alisma orientale)の茎、葉
茎及び根をほとんど除いた塊茎である。本発明における
バイキセイは、サルノコシカケ科の植物Gonader
ma applanatumの全草である。本発明にお
けるサイコは、セリ科の多年生草本ミシマサイコ(Bu
pleurum falcatum)又はその変種(U
mbelliferae)の根である。本発明における
ケイヒは、クスノキ科の植物ケイCinnamomum
cassia及びその他の同属植物の樹皮を乾燥した
ものである。本発明におけるシナノキは、シナノキ科
(Tiliaceae)の植物であるセイヨウシナノキ
(Tiliacordata)及びその同属植物T.p
latyphyllos,T.europaeaの花及
び葉である。
(Alismataceae)の水生多年生草本サジオ
モダカ(Alisma orientale)の茎、葉
茎及び根をほとんど除いた塊茎である。本発明における
バイキセイは、サルノコシカケ科の植物Gonader
ma applanatumの全草である。本発明にお
けるサイコは、セリ科の多年生草本ミシマサイコ(Bu
pleurum falcatum)又はその変種(U
mbelliferae)の根である。本発明における
ケイヒは、クスノキ科の植物ケイCinnamomum
cassia及びその他の同属植物の樹皮を乾燥した
ものである。本発明におけるシナノキは、シナノキ科
(Tiliaceae)の植物であるセイヨウシナノキ
(Tiliacordata)及びその同属植物T.p
latyphyllos,T.europaeaの花及
び葉である。
【0012】本発明に使用される種々の植物またはその
抽出物に関して、マオウについては皮膚美白効果(特開
昭52−79032、特開昭52−79033)、シュ
クシャについては利胆作用(特開昭58−15281
9)、タクシャについては皮脂腺分泌抑制効果、ニキビ
治療効果(特開昭63−77808)、サイコについて
は、テストステロン5α−リダクターゼ阻害効果(特開
昭60−146529)、美白効果(特開平1−190
14)、ケイヒについては血圧上昇効果(特開平8−4
8639)、腫瘍治療効果(特開平7−31606
2)、シナノキについては養毛効果(特開平5−255
044)などを有することが知られている。また、ある
植物またはその抽出物についてはすでに一般の皮膚外用
剤、化粧料として知られているものもあるが、本発明に
使用されるすべての植物またはその抽出物について、イ
ンターロイキン4産生抑制効果を有することについて
は、全く知られていなかった。
抽出物に関して、マオウについては皮膚美白効果(特開
昭52−79032、特開昭52−79033)、シュ
クシャについては利胆作用(特開昭58−15281
9)、タクシャについては皮脂腺分泌抑制効果、ニキビ
治療効果(特開昭63−77808)、サイコについて
は、テストステロン5α−リダクターゼ阻害効果(特開
昭60−146529)、美白効果(特開平1−190
14)、ケイヒについては血圧上昇効果(特開平8−4
8639)、腫瘍治療効果(特開平7−31606
2)、シナノキについては養毛効果(特開平5−255
044)などを有することが知られている。また、ある
植物またはその抽出物についてはすでに一般の皮膚外用
剤、化粧料として知られているものもあるが、本発明に
使用されるすべての植物またはその抽出物について、イ
ンターロイキン4産生抑制効果を有することについて
は、全く知られていなかった。
【0013】本発明に使用される植物またはその抽出物
においては、当該植物体をそのまま乾燥粉砕して用いて
も、抽出して用いても良い。その抽出方法は、その粉砕
物を通常3〜100℃で水及び/又は石油エーテル、n
―ヘキサン、シクロヘキサン、四塩化炭素、トルエン、
ベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、
酢酸エチル、ブタノール、アセトン、プロパノール、エ
タノール、ブチレングリコール等の1種または2種以上
の混合物、例えば水性アルコールを用い、通常3〜70
℃で抽出処理して得られる。本発明に使用される種々の
植物またはその抽出物は、種々の抽出法を利用して抽出
しても良いが、市販品を利用することができる。この抽
出物はそのままインターロイキン4産生抑制剤等の有効
成分として用いることができるが、該抽出物をさらに適
当な分離手段、例えばゲル濾過やシリカゲルカラムクロ
マト法、高速液体クロマト法などにより活性の高い画分
を分画して用いることもできる。
においては、当該植物体をそのまま乾燥粉砕して用いて
も、抽出して用いても良い。その抽出方法は、その粉砕
物を通常3〜100℃で水及び/又は石油エーテル、n
―ヘキサン、シクロヘキサン、四塩化炭素、トルエン、
ベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、エーテル、
酢酸エチル、ブタノール、アセトン、プロパノール、エ
タノール、ブチレングリコール等の1種または2種以上
の混合物、例えば水性アルコールを用い、通常3〜70
℃で抽出処理して得られる。本発明に使用される種々の
植物またはその抽出物は、種々の抽出法を利用して抽出
しても良いが、市販品を利用することができる。この抽
出物はそのままインターロイキン4産生抑制剤等の有効
成分として用いることができるが、該抽出物をさらに適
当な分離手段、例えばゲル濾過やシリカゲルカラムクロ
マト法、高速液体クロマト法などにより活性の高い画分
を分画して用いることもできる。
【0014】本発明のインターロイキン4産生抑制剤は
細胞毒性が低く、外用及び内服のいずれの方法でも投与
可能である。本発明のインターロイキン4産生抑制剤の
皮膚外用剤組成物には、前記抽出物類の他、通常使用さ
れる外用基材、他の薬効成分等を配合できる。ここで用
いられる外用基材としては、油性基剤をベースとするも
の、油/水、水/油型の乳化系基剤をベースとするも
の、および、水をベースとするもののいずれでもあって
も良い。
細胞毒性が低く、外用及び内服のいずれの方法でも投与
可能である。本発明のインターロイキン4産生抑制剤の
皮膚外用剤組成物には、前記抽出物類の他、通常使用さ
れる外用基材、他の薬効成分等を配合できる。ここで用
いられる外用基材としては、油性基剤をベースとするも
の、油/水、水/油型の乳化系基剤をベースとするも
の、および、水をベースとするもののいずれでもあって
も良い。
【0015】油性基剤としては、特に制限はなく例え
ば、植物油、動物油、合成油脂肪酸、天然/合成のグリ
セリド等があげられる。また、保湿剤、紫外線吸収剤、
アルコール類、キレート類、PH調製剤、防腐剤、増粘
剤色素、香料、等を任意に組み合わせて配合することが
できる。また、上記薬効成分としては特に制限はなく、
例えば鎮痛消炎剤、殺菌消毒剤、ビタミン類、皮膚柔軟
化剤、等を必要に応じて適宜使用できる。これら皮膚外
用組成物の形態としては、軟膏、クリーム、乳液、化粧
水、パック、ファンデーション等があげられる。前記イ
ンターロイキン4産生抑制剤の配合量、投与量は、化粧
品、医薬品、医薬部外品として通常の範囲内のものであ
れば特に制限はないが、通常は有効成分として成人1日
あたり0.1〜2000mgの範囲で用いられる。
ば、植物油、動物油、合成油脂肪酸、天然/合成のグリ
セリド等があげられる。また、保湿剤、紫外線吸収剤、
アルコール類、キレート類、PH調製剤、防腐剤、増粘
剤色素、香料、等を任意に組み合わせて配合することが
できる。また、上記薬効成分としては特に制限はなく、
例えば鎮痛消炎剤、殺菌消毒剤、ビタミン類、皮膚柔軟
化剤、等を必要に応じて適宜使用できる。これら皮膚外
用組成物の形態としては、軟膏、クリーム、乳液、化粧
水、パック、ファンデーション等があげられる。前記イ
ンターロイキン4産生抑制剤の配合量、投与量は、化粧
品、医薬品、医薬部外品として通常の範囲内のものであ
れば特に制限はないが、通常は有効成分として成人1日
あたり0.1〜2000mgの範囲で用いられる。
【0016】
【実施例】次に、本発明をさらに詳細に説明するために
実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例になんら限
定されるものではない。 植物抽出物の調製 (製造例1)マオウの乾燥粉砕物100gにエタノール
1リットルを加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽出
を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日
間静置した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して
溶剤を除去し抽出物4gをシロップとして得た。 (製造例2)キジツ(各種ミカン科果実混合物)を半切
りにした乾燥粉砕物100gにエタノール1リットルを
加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽出を行った。得
られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間静置した後
再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して溶剤を除去し
抽出物4.5gをシロップとして得た。 (製造例3)シュクシャ乾燥粉砕物100gにエタノー
ル1リットルを加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽
出を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3
日間静置した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮し
て溶剤を除去し抽出物4.5gをシロップとして得た。 (製造例4)タクシャ乾燥粉砕物100gにエタノール
1リットルを加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽出
を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日
間静置した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して
溶剤を除去し抽出物4.2gをシロップとして得た。
実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例になんら限
定されるものではない。 植物抽出物の調製 (製造例1)マオウの乾燥粉砕物100gにエタノール
1リットルを加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽出
を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日
間静置した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して
溶剤を除去し抽出物4gをシロップとして得た。 (製造例2)キジツ(各種ミカン科果実混合物)を半切
りにした乾燥粉砕物100gにエタノール1リットルを
加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽出を行った。得
られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間静置した後
再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して溶剤を除去し
抽出物4.5gをシロップとして得た。 (製造例3)シュクシャ乾燥粉砕物100gにエタノー
ル1リットルを加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽
出を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3
日間静置した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮し
て溶剤を除去し抽出物4.5gをシロップとして得た。 (製造例4)タクシャ乾燥粉砕物100gにエタノール
1リットルを加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽出
を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日
間静置した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して
溶剤を除去し抽出物4.2gをシロップとして得た。
【0017】(製造例5)バイキセイ乾燥粉砕物100
gに水1リットルを加え、90℃で時々撹拌しながら5
日間抽出を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5
℃で3日間静置した後再度濾過して上澄みを得、これを
濃縮して溶剤を除去し抽出物6.3gをシロップとして
得た。 (製造例6)サイコ乾燥粉砕物100gに水1リットル
を加え、90℃で時々撹拌しながら5日間抽出を行っ
た。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間静置
した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して溶剤を
除去し抽出物7.2gをシロップとして得た。 (製造例7)ケイヒ乾燥粉砕物100gにエタノール1
リットルを加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽出を
行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間
静置した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して溶
剤を除去し抽出物4.6gをシロップとして得た。 (製造例8)シナノキ乾燥粉砕物100gに1,3−ブ
タンジオール1リットルを加え、室温で時々撹拌しなが
ら7日間抽出を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液
を5℃で3日間静置した後再度濾過して上澄みを得、こ
れを濃縮して溶剤を除去し抽出物4.2gをシロップと
して得た。
gに水1リットルを加え、90℃で時々撹拌しながら5
日間抽出を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5
℃で3日間静置した後再度濾過して上澄みを得、これを
濃縮して溶剤を除去し抽出物6.3gをシロップとして
得た。 (製造例6)サイコ乾燥粉砕物100gに水1リットル
を加え、90℃で時々撹拌しながら5日間抽出を行っ
た。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間静置
した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して溶剤を
除去し抽出物7.2gをシロップとして得た。 (製造例7)ケイヒ乾燥粉砕物100gにエタノール1
リットルを加え、室温で時々撹拌しながら7日間抽出を
行った。得られた抽出液を濾過し、濾液を5℃で3日間
静置した後再度濾過して上澄みを得、これを濃縮して溶
剤を除去し抽出物4.6gをシロップとして得た。 (製造例8)シナノキ乾燥粉砕物100gに1,3−ブ
タンジオール1リットルを加え、室温で時々撹拌しなが
ら7日間抽出を行った。得られた抽出液を濾過し、濾液
を5℃で3日間静置した後再度濾過して上澄みを得、こ
れを濃縮して溶剤を除去し抽出物4.2gをシロップと
して得た。
【0018】つぎに、マオウ、キジツ、シュクシャ、タ
クシャ、バイキセイ、サイコ、ケイヒ、シナノキから選
ばれる1種または2種以上の植物またはその抽出物が優
れたインターロイキン4産生抑制活性を有し、アトピー
性皮膚炎に対して予防あるいは治療効果を有する皮膚外
用剤、抗アレルギー剤等として有用であることについて
試験例により具体的に説明する。 (試験例1)インターロイキン4産生抑制能の測定 Balb/cマウスに、200μgの蛋白質抗原(カサ
ガイヘモシアニン)をフロイントの完全アジュバントと
共に皮下注射し感作した。7日後、リンパ節を摘出し、
PBS中で解して、リンパ球の懸濁液を調製した。調製
したリンパ球を96穴プレートに1ウェル当たり4x1
05細胞の濃度でまき、製造例1から8で得られた植物
抽出物を最終濃度0.01%となる様に添加した10%
牛血清加RPMI1640培地を用いて37℃、一晩培
養した後、蛋白質抗原(カサガイヘモシアニン)を添加
した(最終濃度10μg/ml)。さらに3日間の培養
の後、その培養上清をELISA法による定量に供し
た。
クシャ、バイキセイ、サイコ、ケイヒ、シナノキから選
ばれる1種または2種以上の植物またはその抽出物が優
れたインターロイキン4産生抑制活性を有し、アトピー
性皮膚炎に対して予防あるいは治療効果を有する皮膚外
用剤、抗アレルギー剤等として有用であることについて
試験例により具体的に説明する。 (試験例1)インターロイキン4産生抑制能の測定 Balb/cマウスに、200μgの蛋白質抗原(カサ
ガイヘモシアニン)をフロイントの完全アジュバントと
共に皮下注射し感作した。7日後、リンパ節を摘出し、
PBS中で解して、リンパ球の懸濁液を調製した。調製
したリンパ球を96穴プレートに1ウェル当たり4x1
05細胞の濃度でまき、製造例1から8で得られた植物
抽出物を最終濃度0.01%となる様に添加した10%
牛血清加RPMI1640培地を用いて37℃、一晩培
養した後、蛋白質抗原(カサガイヘモシアニン)を添加
した(最終濃度10μg/ml)。さらに3日間の培養
の後、その培養上清をELISA法による定量に供し
た。
【0019】ELISA法による定量は、以下の様にし
て行った。50μl の4μg/ml抗インターロイキ
ン4抗体あるいは2μg/ml抗インターロイキン2抗
体〔いずれもPhosphate Buffered
Saline(以下、「PBS」と略す)溶液〕をEL
ISAプレートに加えて4℃、一晩インキュベートし
た。0.05% Tween20を含むPBS(以下、
「PBS/Tween」と略す)でプレートを洗浄の
後、3% Bovine Serum Albumin
(以下、「BSA」と略す)を含むPBSを加えて、室
温、2時間インキュベートしプレートのブロッキングを
行った。 PBS/Tweenで洗浄の後、70μlの
サンプルすなわち培養上清を添加し、室温、4時間イン
キュベートした。 PBS/Tweenで洗浄の後、1
00μlの2μg/mlビオチン標識抗インターロイキ
ン4抗体あるいはビオチン標識抗インターロイキン2抗
体(いずれも3%のBSAを含むPBS溶液)を加えて
室温45分間インキュベートした。 PBS/Twee
nで洗浄の後、100μlのABC溶液(Avidin
−peroxidaseとBiotinのComple
x、Vectstain社のABCキットを使用)を加
え、室温、30分間インキュベートした。 PBS/T
weenで洗浄の後、100μlのPeroxidas
e基質溶液(ABTS)を加えて発色反応を行い、プレ
ートリーダーで405nmの吸光度を測定した。インタ
ーロイキン4及びインターロイキン2産生抑制率を、溶
媒コントロールに対する抑制率として算出し、植物抽出
物のサイトカイン抑制効果を判定した。すなわちインタ
ーロイキン4及びインターロイキン2産生抑制率(%)
(以下の表中では、それぞれ「IL4抑制率」、「IL
2抑制率」と略記する)は、植物抽出物を含有しない抽
出溶媒のみを加えたときのインターロイキン産生を何%
抑制するかを示すものである。
て行った。50μl の4μg/ml抗インターロイキ
ン4抗体あるいは2μg/ml抗インターロイキン2抗
体〔いずれもPhosphate Buffered
Saline(以下、「PBS」と略す)溶液〕をEL
ISAプレートに加えて4℃、一晩インキュベートし
た。0.05% Tween20を含むPBS(以下、
「PBS/Tween」と略す)でプレートを洗浄の
後、3% Bovine Serum Albumin
(以下、「BSA」と略す)を含むPBSを加えて、室
温、2時間インキュベートしプレートのブロッキングを
行った。 PBS/Tweenで洗浄の後、70μlの
サンプルすなわち培養上清を添加し、室温、4時間イン
キュベートした。 PBS/Tweenで洗浄の後、1
00μlの2μg/mlビオチン標識抗インターロイキ
ン4抗体あるいはビオチン標識抗インターロイキン2抗
体(いずれも3%のBSAを含むPBS溶液)を加えて
室温45分間インキュベートした。 PBS/Twee
nで洗浄の後、100μlのABC溶液(Avidin
−peroxidaseとBiotinのComple
x、Vectstain社のABCキットを使用)を加
え、室温、30分間インキュベートした。 PBS/T
weenで洗浄の後、100μlのPeroxidas
e基質溶液(ABTS)を加えて発色反応を行い、プレ
ートリーダーで405nmの吸光度を測定した。インタ
ーロイキン4及びインターロイキン2産生抑制率を、溶
媒コントロールに対する抑制率として算出し、植物抽出
物のサイトカイン抑制効果を判定した。すなわちインタ
ーロイキン4及びインターロイキン2産生抑制率(%)
(以下の表中では、それぞれ「IL4抑制率」、「IL
2抑制率」と略記する)は、植物抽出物を含有しない抽
出溶媒のみを加えたときのインターロイキン産生を何%
抑制するかを示すものである。
【0020】また、植物抽出物の細胞毒性を調べるた
め、MTTアッセイを行った。MTTアッセイには、M
TTアッセイキット(ケミコン社)を使用した。MTT
とは、生細胞のミトコンドリアによって分解されて薄い
黄色から濃い青色に変化する物質であり、MTTアッセ
イにより植物抽出物の細胞毒性を知ることができる。ア
ッセイは使用説明書に従って行い、溶媒コントロールに
対する抑制率を算出し、植物抽出物の細胞毒性を判定し
た。MTT分解活性抑制率(%)は、植物エキスを含有
しない抽出溶媒のみを加えたときのMTT分解活性を何
%抑制するかを示すものである。すなわち、毒性の高い
ものほど抑制率は高い。その結果、表1に示した植物抽
出物について、インターロイキン4産生抑制効果が認め
られた。また、これらの植物抽出物にインターロイキン
2産生抑制効果は認められず、抑制効果はインターロイ
キン4に特異的であった。さらに、これらの植物抽出物
の細胞毒性は極めて弱いものであった。したがって、こ
れらの植物抽出物は、インターロイキン4の産生によっ
てひき起される、アトピー性皮膚炎に対する外用剤や抗
アレルギー剤として有用なものである。
め、MTTアッセイを行った。MTTアッセイには、M
TTアッセイキット(ケミコン社)を使用した。MTT
とは、生細胞のミトコンドリアによって分解されて薄い
黄色から濃い青色に変化する物質であり、MTTアッセ
イにより植物抽出物の細胞毒性を知ることができる。ア
ッセイは使用説明書に従って行い、溶媒コントロールに
対する抑制率を算出し、植物抽出物の細胞毒性を判定し
た。MTT分解活性抑制率(%)は、植物エキスを含有
しない抽出溶媒のみを加えたときのMTT分解活性を何
%抑制するかを示すものである。すなわち、毒性の高い
ものほど抑制率は高い。その結果、表1に示した植物抽
出物について、インターロイキン4産生抑制効果が認め
られた。また、これらの植物抽出物にインターロイキン
2産生抑制効果は認められず、抑制効果はインターロイ
キン4に特異的であった。さらに、これらの植物抽出物
の細胞毒性は極めて弱いものであった。したがって、こ
れらの植物抽出物は、インターロイキン4の産生によっ
てひき起される、アトピー性皮膚炎に対する外用剤や抗
アレルギー剤として有用なものである。
【0021】
【表1】
【0022】つぎに、さらに本発明を詳細に説明するた
めに、皮膚におけるインターロイキン4産生抑制効果の
試験例について述べる。 (試験例2)製造例1から8で得られた植物抽出物につ
いて、Balb/cマウスを用いた動物実験系により皮
膚インターロイキン4産生抑制効果を評価した。Bal
b/cマウスに、200μgの蛋白質抗原(カサガイヘ
モシアニン)をフロイントの完全アジュバントと共に皮
下注射し感作した。感作後、耳介部の皮膚に表2に示し
た植物のエタノール抽出物(1%)を10μl、一日2
回塗布した。感作一週間後、50μgの蛋白質抗原(カ
サガイヘモシアニン)を耳介部に皮下注射し、惹起し
た。惹起の24時間後に耳介部を切除し、背側の皮膚よ
り、AGPC法(ニッポンジーン社ISOGENを使
用)で全RNAを精製した。
めに、皮膚におけるインターロイキン4産生抑制効果の
試験例について述べる。 (試験例2)製造例1から8で得られた植物抽出物につ
いて、Balb/cマウスを用いた動物実験系により皮
膚インターロイキン4産生抑制効果を評価した。Bal
b/cマウスに、200μgの蛋白質抗原(カサガイヘ
モシアニン)をフロイントの完全アジュバントと共に皮
下注射し感作した。感作後、耳介部の皮膚に表2に示し
た植物のエタノール抽出物(1%)を10μl、一日2
回塗布した。感作一週間後、50μgの蛋白質抗原(カ
サガイヘモシアニン)を耳介部に皮下注射し、惹起し
た。惹起の24時間後に耳介部を切除し、背側の皮膚よ
り、AGPC法(ニッポンジーン社ISOGENを使
用)で全RNAを精製した。
【0023】100μlのPCR反応液当たり200n
gの全RNAに由来するcDNAを使用し、インターロ
イキン4のプライマーを用いたPCRを行った。PCR
に使用したインターロイキン4のプライマーは、5‘−
AGTTGTCATCCTGCTCTTCTTTCTC
−3’ と5‘−CGAGTAATCCATTTGCA
TGATGCTC−3’である。PCRには、最終濃度
0.5M(100μlの反応液当たり50pmole)
のプライマーを使用した。PCRは、反応が飽和してい
ないサイクル数すなわち30サイクル行った。PCRの
1サイクルは、94℃、1分の変性反応、60℃、2分
のアニール反応、72℃、1.5分の伸張反応を行っ
た。5μlのPCR反応液を1%アガロースゲルで電気
泳動分画したのち、ゲルをエチジウムブロマイド染色し
て、FM−BIO100(日立製作所製)を用いてゲル
中のPCR産物を検出し及びその蛍光強度を測定した。
インターロイキン4及びインターロイキン2産生抑制率
を、溶媒コントロールに対する抑制率として算出し、植
物抽出物のサイトカイン抑制効果を判定した。すなわち
インターロイキン4及びインターロイキン2産生抑制率
(%)は、植物抽出物を含有しない抽出溶媒のみを塗布
したときのインターロイキン遺伝子発現を何%抑制する
かを示すものである。結果は表2に示した通りであり、
これらの植物抽出物は、インターロイキン4の産生を特
異的に抑制するものであった。したがって、これらの植
物抽出物は、インターロイキン4の産生によってひき起
される、アトピー性皮膚炎に対する外用剤や抗アレルギ
ー剤として有用なものである。
gの全RNAに由来するcDNAを使用し、インターロ
イキン4のプライマーを用いたPCRを行った。PCR
に使用したインターロイキン4のプライマーは、5‘−
AGTTGTCATCCTGCTCTTCTTTCTC
−3’ と5‘−CGAGTAATCCATTTGCA
TGATGCTC−3’である。PCRには、最終濃度
0.5M(100μlの反応液当たり50pmole)
のプライマーを使用した。PCRは、反応が飽和してい
ないサイクル数すなわち30サイクル行った。PCRの
1サイクルは、94℃、1分の変性反応、60℃、2分
のアニール反応、72℃、1.5分の伸張反応を行っ
た。5μlのPCR反応液を1%アガロースゲルで電気
泳動分画したのち、ゲルをエチジウムブロマイド染色し
て、FM−BIO100(日立製作所製)を用いてゲル
中のPCR産物を検出し及びその蛍光強度を測定した。
インターロイキン4及びインターロイキン2産生抑制率
を、溶媒コントロールに対する抑制率として算出し、植
物抽出物のサイトカイン抑制効果を判定した。すなわち
インターロイキン4及びインターロイキン2産生抑制率
(%)は、植物抽出物を含有しない抽出溶媒のみを塗布
したときのインターロイキン遺伝子発現を何%抑制する
かを示すものである。結果は表2に示した通りであり、
これらの植物抽出物は、インターロイキン4の産生を特
異的に抑制するものであった。したがって、これらの植
物抽出物は、インターロイキン4の産生によってひき起
される、アトピー性皮膚炎に対する外用剤や抗アレルギ
ー剤として有用なものである。
【0024】
【表2】
【0025】つぎに、各製造例で得られた植物の抽出物
を使用して、各種の製剤を調製した実施例を以下に説明
する。 (実施例1)製造例1で得られたマオウ抽出物900
g、ヒドロキシプロピルセルロース800g、軽質無水
ケイ酸200g、乳糖500g、結晶セルロース500
g、タルク500gを常法により直径9mm、重量20
0mgの錠剤とした。 (実施例2)製造例2で得られたキジツ抽出物800
g、結晶セルロース1000g、乳糖1500g、軽質
無水ケイ酸200gを常法によりカプセル剤とした。 (実施例3)製造例2で得られたキジツ抽出物200
g、乳糖200g、ヒドロキシプロピルセルロース30
0g、およびタルク15gを常法により顆粒剤とした。 (実施例4)製造例3で得られたシュクシャ抽出物1
g、コレステロール0.5g、コレステリルイソステア
レート1g、ポリエーテル変性シリコーン1.5g、環
状シリコーン20g、メチルフェニルポリシロキサン2
g、メチルポリシロキサン2g、硫酸マグネシウム0.
5g、55%エタノール5g、カルボキシメチルキサン
0.5g、精製水を混合しクリーム100gとした。 (実施例5)製造例3で得られたシュクシャ抽出物3
g、コレステリルイソステアレート3g、流動パラフィ
ン10g、グリセリルエーテル1g、グリセリン10
g、白色ワセリン73gを混合し、軟膏とした。
を使用して、各種の製剤を調製した実施例を以下に説明
する。 (実施例1)製造例1で得られたマオウ抽出物900
g、ヒドロキシプロピルセルロース800g、軽質無水
ケイ酸200g、乳糖500g、結晶セルロース500
g、タルク500gを常法により直径9mm、重量20
0mgの錠剤とした。 (実施例2)製造例2で得られたキジツ抽出物800
g、結晶セルロース1000g、乳糖1500g、軽質
無水ケイ酸200gを常法によりカプセル剤とした。 (実施例3)製造例2で得られたキジツ抽出物200
g、乳糖200g、ヒドロキシプロピルセルロース30
0g、およびタルク15gを常法により顆粒剤とした。 (実施例4)製造例3で得られたシュクシャ抽出物1
g、コレステロール0.5g、コレステリルイソステア
レート1g、ポリエーテル変性シリコーン1.5g、環
状シリコーン20g、メチルフェニルポリシロキサン2
g、メチルポリシロキサン2g、硫酸マグネシウム0.
5g、55%エタノール5g、カルボキシメチルキサン
0.5g、精製水を混合しクリーム100gとした。 (実施例5)製造例3で得られたシュクシャ抽出物3
g、コレステリルイソステアレート3g、流動パラフィ
ン10g、グリセリルエーテル1g、グリセリン10
g、白色ワセリン73gを混合し、軟膏とした。
【0026】(実施例6)製造例4で得られたタクシャ
抽出物900g、ヒドロキシプロピルセルロース800
g、軽質無水ケイ酸200g、乳糖500g、結晶セル
ロース500g、タルク500gを常法により直径9m
m、重量200mgの錠剤とした。 (実施例7)製造例4で得られたタクシャ抽出物800
g、結晶セルロース1000g、乳糖1500g、軽質
無水ケイ酸200gを常法によりカプセル剤とした。 (実施例8)製造例5で得られたバイキセイ抽出物20
0g、乳糖200g、ヒドロキシプロピルセルロース3
00g、およびタルク15gを常法により顆粒剤とし
た。 (実施例9)製造例6で得られたサイコ抽出物1g、コ
レステロール0.5g、コレステリルイソステアレート
1g、ポリエーテル変性シリコーン1.5g、環状シリ
コーン20g、メチルフェニルポリシロキサン2g、メ
チルポリシロキサン2g、硫酸マグネシウム0.5g、
55%エタノール5g、カルボキシメチルキサン0.5
g、精製水を混合しクリーム100gとした。
抽出物900g、ヒドロキシプロピルセルロース800
g、軽質無水ケイ酸200g、乳糖500g、結晶セル
ロース500g、タルク500gを常法により直径9m
m、重量200mgの錠剤とした。 (実施例7)製造例4で得られたタクシャ抽出物800
g、結晶セルロース1000g、乳糖1500g、軽質
無水ケイ酸200gを常法によりカプセル剤とした。 (実施例8)製造例5で得られたバイキセイ抽出物20
0g、乳糖200g、ヒドロキシプロピルセルロース3
00g、およびタルク15gを常法により顆粒剤とし
た。 (実施例9)製造例6で得られたサイコ抽出物1g、コ
レステロール0.5g、コレステリルイソステアレート
1g、ポリエーテル変性シリコーン1.5g、環状シリ
コーン20g、メチルフェニルポリシロキサン2g、メ
チルポリシロキサン2g、硫酸マグネシウム0.5g、
55%エタノール5g、カルボキシメチルキサン0.5
g、精製水を混合しクリーム100gとした。
【0027】(実施例10)製造例6で得られたサイコ
抽出物3g、コレステリルイソステアレート3g、流動
パラフィン10g、グリセリルエーテル1g、グリセリ
ン10g、白色ワセリン73gを混合し、軟膏とした。 (実施例11)製造例7で得られたケイヒ抽出物200
g、乳糖200g、ヒドロキシプロピルセルロース30
0g、およびタルク15gを常法により顆粒剤とした。 (実施例12)製造例8で得られたシナノキ抽出物20
0g、乳糖200g、ヒドロキシプロピルセルロース3
00g、およびタルク15gを常法により顆粒剤とし
た。 (実施例13)製造例3で得られたシュクシャ抽出物1
0g、コーンスターチ4g、結晶セルロース40g、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム5g、軽質無水ケ
い酸0.5g、ステアリン酸マグネシウム0.5gを混合
し、打錠機にて圧縮成形して直径9mm、重量200m
gの錠剤とした。
抽出物3g、コレステリルイソステアレート3g、流動
パラフィン10g、グリセリルエーテル1g、グリセリ
ン10g、白色ワセリン73gを混合し、軟膏とした。 (実施例11)製造例7で得られたケイヒ抽出物200
g、乳糖200g、ヒドロキシプロピルセルロース30
0g、およびタルク15gを常法により顆粒剤とした。 (実施例12)製造例8で得られたシナノキ抽出物20
0g、乳糖200g、ヒドロキシプロピルセルロース3
00g、およびタルク15gを常法により顆粒剤とし
た。 (実施例13)製造例3で得られたシュクシャ抽出物1
0g、コーンスターチ4g、結晶セルロース40g、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム5g、軽質無水ケ
い酸0.5g、ステアリン酸マグネシウム0.5gを混合
し、打錠機にて圧縮成形して直径9mm、重量200m
gの錠剤とした。
【0028】(実施例14)製造例3で得られたシュク
シャ抽出物10g、結晶セルロース84.5g、ステア
リン酸マグネシウム0.3gを均一に混合し、圧縮成形
した後に粉砕し、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム5gとステアリン酸マグネシウム0.2gを加えて混
合し、打錠機にて圧縮成形して直径9mm、重量200
mgの錠剤とした。 (実施例15)製造例5で得られたバイキセイ抽出物5
g、製造例6で得られたサイコ抽出物5g、結晶セルロ
ース55g、10%ヒドロキシプロピルセルロースエタ
ノール溶液35gを均一に混合し、ねつ和した。押出造
粒機により造粒後乾燥し、篩別して顆粒剤とした。 (実施例16)製造例3で得られたシュクシャ抽出物1
g、製造例4で得られたタクシャ抽出物1g製造例5で
得られたサイコ抽出物1g、製造例6で得られたバイキ
セイ抽出物1g、コレステロール0.5g、コレステリ
ルイソステアレート1g、ポリエーテル変性シリコーン
1.5g、環状シリコーン20g、メチルフェニルポリ
シロキサン2g、メチルポリシロキサン2g、硫酸マグ
ネシウム0.5g、55%エタノール5g、カルボキシ
メチルキサン0.5g、精製水を混合しクリーム100
gとした。
シャ抽出物10g、結晶セルロース84.5g、ステア
リン酸マグネシウム0.3gを均一に混合し、圧縮成形
した後に粉砕し、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム5gとステアリン酸マグネシウム0.2gを加えて混
合し、打錠機にて圧縮成形して直径9mm、重量200
mgの錠剤とした。 (実施例15)製造例5で得られたバイキセイ抽出物5
g、製造例6で得られたサイコ抽出物5g、結晶セルロ
ース55g、10%ヒドロキシプロピルセルロースエタ
ノール溶液35gを均一に混合し、ねつ和した。押出造
粒機により造粒後乾燥し、篩別して顆粒剤とした。 (実施例16)製造例3で得られたシュクシャ抽出物1
g、製造例4で得られたタクシャ抽出物1g製造例5で
得られたサイコ抽出物1g、製造例6で得られたバイキ
セイ抽出物1g、コレステロール0.5g、コレステリ
ルイソステアレート1g、ポリエーテル変性シリコーン
1.5g、環状シリコーン20g、メチルフェニルポリ
シロキサン2g、メチルポリシロキサン2g、硫酸マグ
ネシウム0.5g、55%エタノール5g、カルボキシ
メチルキサン0.5g、精製水を混合しクリーム100
gとした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/26 A61K 7/26 7/48 7/48 35/84 35/84 A (72)発明者 芋川 玄爾 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】マオウ、キジツ、シュクシャ、タクシャ、
バイキセイ、サイコ、ケイヒ、シナノキから選ばれる1
種または2種以上の植物またはその抽出物を有効成分と
するインターロイキン4産生抑制剤。 - 【請求項2】請求項1記載のインターロイキン4産生抑
制剤を含有することを特徴とするアトピー性皮膚炎用外
用剤組成物。 - 【請求項3】請求項1記載のインターロイキン4産生抑
制剤を含有することを特徴とする、抗アレルギー剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8219088A JPH1045613A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | インターロイキン4産生抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8219088A JPH1045613A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | インターロイキン4産生抑制剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1045613A true JPH1045613A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16730077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8219088A Pending JPH1045613A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | インターロイキン4産生抑制剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1045613A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10203991A (ja) * | 1997-01-20 | 1998-08-04 | Noevir Co Ltd | 皮膚外用剤 |
| JP2005132792A (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-26 | Univ Kinki | 抗掻痒剤 |
| US7410658B2 (en) * | 2004-12-22 | 2008-08-12 | Avon Products, Inc. | Use of Alisma orientale in cosmetics and compositions thereof |
| JP2012144464A (ja) * | 2011-01-11 | 2012-08-02 | Kao Corp | プロスタグランジン産生抑制剤 |
| FR2982772A1 (fr) * | 2011-11-22 | 2013-05-24 | Limousine D Applic Biolog Soc Ind | Utilisation de peptides obtenus a partir d'alisma comme agent cosmetique pour renforcer la fonction barriere globale de la peau |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP8219088A patent/JPH1045613A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10203991A (ja) * | 1997-01-20 | 1998-08-04 | Noevir Co Ltd | 皮膚外用剤 |
| JP2005132792A (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-26 | Univ Kinki | 抗掻痒剤 |
| US7410658B2 (en) * | 2004-12-22 | 2008-08-12 | Avon Products, Inc. | Use of Alisma orientale in cosmetics and compositions thereof |
| JP2012144464A (ja) * | 2011-01-11 | 2012-08-02 | Kao Corp | プロスタグランジン産生抑制剤 |
| FR2982772A1 (fr) * | 2011-11-22 | 2013-05-24 | Limousine D Applic Biolog Soc Ind | Utilisation de peptides obtenus a partir d'alisma comme agent cosmetique pour renforcer la fonction barriere globale de la peau |
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