JPH1045760A - 悪性黒色腫治療剤 - Google Patents

悪性黒色腫治療剤

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JPH1045760A
JPH1045760A JP8220682A JP22068296A JPH1045760A JP H1045760 A JPH1045760 A JP H1045760A JP 8220682 A JP8220682 A JP 8220682A JP 22068296 A JP22068296 A JP 22068296A JP H1045760 A JPH1045760 A JP H1045760A
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JP
Japan
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therapeutic agent
malignant melanoma
landrin
present
tenuis
Prior art date
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Pending
Application number
JP8220682A
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English (en)
Inventor
Keimei Takahashi
啓明 高橋
Takashi Koyano
喬 小谷野
Hiroki Komiyama
寛機 小宮山
Kamu Tooseoku
カム トォセオク
Yoganatan Kanagasundaramu
ヨガナタン カナガスンダラム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Universiti Malaya
Original Assignee
Terumo Corp
Universiti Malaya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪性黒色腫細胞に対して選択的毒性を示す新
規な悪性黒色腫治療剤を提供することにある。 【解決手段】 本発明の悪性黒色腫治療剤は、化学式
(1)で表される化合物を有効成分として含有するもの
である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な悪性黒色腫治療
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】悪性黒色腫は、メラニン形成能を有する
ことを特徴とする悪性腫瘍で、化学療法に対する抵抗性
が高く、また転移後の治療が困難など、予後の悪い疾病
である。近年、悪性黒色腫は世界的に増加傾向にあり、
本邦では年間2000例近くの発症が報告されている。
悪性黒色腫に対する治療は、外科療法が主体であり、術
後前後に化学療法が行われているのが現状である。化学
療法剤としては、DTIC(5-(3,3-dimethyl-1-triazenyl)
-1H-imidazole-4-carboxamide:NSC-45388)が最もよく
知られている(Comis RL ら、Cancer Treat Rep, 60, 1
65-176, 1976)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の化学療
法剤の単独投与では充分ではなく、また、安定性、肝障
害等の問題もある。多剤併用療法も研究され、例えば、
DTIC、ACNUおよびvincristineの3剤を用いたDAV療
法では、奏効率は30%前後を示すまでになってきた。し
かしながら、進行期の悪性黒色腫に対して無効である場
合があり、これ以上の化学療法は未だなく、悪性黒色腫
細胞に選択的に効く新規の悪性黒色腫治療剤の開発が望
まれている。本発明の目的は、悪性黒色腫細胞に対して
選択的毒性を示す新規な悪性黒色腫治療剤を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、化学式(1)で表される化合物を有効成分として含
有する悪性黒色腫治療剤である。
【化1】
【0005】そこで、本発明の悪性黒色腫治療剤につい
て説明する。本発明者らは、殺悪性黒色腫細胞活性を指
標にしてスクリーニング試験を行い、化学式(1)で表
されるランドリンB(lundurine B)が上記活性を有す
ることを見出し、本発明を完成させた。
【化1】
【0006】本発明の悪性黒色腫治療剤は、有効成分と
して、上記の化学式(1)で表されるランドリンBを含
有している。ランドリンBは、キョウチクトウ科のコプ
シア・テヌイス(Kopsia tenuis Leenh.& Steenis)の
葉の乾燥物の有機溶媒抽出物中から単離精製できること
が知られている(T.S.Kam ら、Tetrahedron Letters,36
(5), 759-762, 1995)。本発明者らは、マレーシア産
コプシア・テヌイスより単離精製したランドリンBを用
いた。本発明で使用する化合物であるランドリンBは、
コプシア・テヌイスの葉の乾燥物の有機溶媒抽出物中か
ら単離・精製できる。原料のコプシア・テヌイスは、保
存時の腐敗を防止するために乾燥し、さらに粉砕したも
のを使用するのが好ましい。
【0007】また、抽出段階で使用する炭化水素溶媒と
しては、炭化水素類、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、石油エーテル、石油ベンジン、リグロ
イン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン
など;ハロゲン化炭化水素類、例えばクロロホルム、メ
チレンクロライド、四塩化炭素など;アルコール類、例
えばメタノール、エタノール、ブタノールなど、または
これらの混合溶媒があげられる。特に、クロロホルム、
エタノールが好適である。もちろん、これらの溶媒以外
の同様の抽出能力を持つ他の溶媒も使用し得る。
【0008】有機溶媒の量は特に限定されないが、ラン
ドリンBが抽出され得る量であればよく、好ましくはコ
プシア・テヌイスの乾燥葉50g当り100〜1000
mlである。抽出温度も特に限定されないが、ランドリ
ンBが安定に抽出され得る温度であればよく、好ましく
は室温〜60℃である。抽出時間は温度により異なる
が、例えば室温で抽出する場合2〜20時間である。な
お、抽出は、2回以上繰り返してもよい。
【0009】得られた抽出物から、ランドリンBが精製
される。精製は、例えば抽出物を一旦濃縮した後に酸・
塩基を用いた分配やクロマトグラフィーによって行うこ
とができる。クロマトグラフィーは、好ましくはカラム
クロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィー、高
速液体クロマトグラフィー、液−液向流分配クロマトグ
ラフィー、薄層クロマトグラフィー、遠心クロマトグラ
フィーなどである。さらに、上記のクロマトグラフィー
を複数組合せたものでもよい。特に好ましくは、カラム
クロマトグラフィーである。カラムクロマトグラフィー
としては、担体としてメルクシリカゲル60(メルク
社)、溶媒としてクロロホルム、メタノールの組合せを
用いたものが好適である。
【0010】なお、本発明の悪性黒色腫治療剤は、ラン
ドリンBを有効成分としていればよく、使用されるラン
ドリンBは上述したコプシア・テヌイスからの抽出物に
限られない。
【0011】本発明の悪性黒色腫治療剤は、ランドリン
Bを組成物中に0.01〜50重量%、好ましくは1〜
20重量%配合される。
【0012】本発明の悪性黒色腫治療剤に使用される医
薬上許容可能な担体としては、例えば天然もしくは合成
ケイ酸アルミニウム、微結晶セルロース、タルク、デキ
ストリン、澱粉、乳糖などの賦形剤、及び植物油、プロ
ピレングリコールなどの希釈剤があげられる。これに加
えて、その他の任意成分として、医薬上許容可能な安定
剤、コーティング剤、懸濁化剤、乳化剤、溶解補助剤、
保存剤、緩衝剤、甘味剤なども存在させ得る。これらの
添加剤としては、公知のものを適宜組み合わせて使用し
得る。また剤形としては粉剤、顆粒剤、錠剤、カプセル
剤、注射剤などの任意形態で用いられる。
【0013】本発明の悪性黒色腫治療剤は主として静脈
内投与される。しかし、本発明の治療剤の投与方法は、
これに限定されるものではない。成人1日当りの投与量
は投与方法及び病状等によって異なる。主たる投与方法
である静脈内投与の場合は、0.1〜200mg/m2
が通常の投与量である。しかし、投与量もこれに限定さ
れるものではない。
【0014】(実施例)以下の実施例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はその実施例に限定さ
れるものではない。
【0015】(ランドリンBの分離精製)コプシア・テ
ヌイスの葉の乾燥物1kgをグラインダーで粉砕したの
ち、室温にて95%エタノールで色が出なくなるまで繰
り返し抽出した。抽出液をまとめ、減圧下で溶媒留去し
抽出物を得た。この抽出物に5%塩酸を過剰量加えて、
抽出物中のアルカロイドを溶解させ、不溶部の非塩基性
物質をフィルターにて除去した。このアルカロイド溶液
に濃アンモニア液(約pH10)を添加して溶液を塩基
性にしたのち、クロロホルムを加えて分配を行った。ク
ロロホルム層を回収し、これを減圧下で溶媒留去し粗ア
ルカロイド混合物を得た。つぎにこの粗アルカロイド混
合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。
溶出溶媒としてクロロホルムにメタノールを段階的に加
えた混合溶媒を用い、極性を徐々に上げてゆき89画分
を得た。このうちランドリンBを含む第42画分〜51
画分までを集め、減圧下で溶媒留去し粗ランドリンB画
分(2.6g)を得た。これを再びシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(1%メタノール−クロロホルム混合
溶媒)にかけ精製したのち、遠心クロマトグラフィー
(吸着剤;シリカゲル、溶出溶媒;ジエチルエーテル:
クロロホルム=1:1)を行い、ランドリンB(16m
g)を得た。
【0016】[ランドリンBの物理化学的性質]シリカ
ゲルTLC(商品名:Merck 5715、メルク社製)上で、
展開系;ジエチルエーテル:酢酸エチル=20:1およ
び3%メタノール−クロロホルム溶液において、ランド
リンBのRf値は、それぞれ0.11および0.31で
あった。ランドリンBのEIマススペクトルおよびUV
スペクトルの測定結果は以下の通りであった。
【0017】[α]D = -34゜(CHCl3,c=0.15
8). EIMS, m/z (rel.int.) : 352[M+, C21H24N2O3](100),33
7(12),324(15),323(45),309(10) and 293(15) UV (EtOH), λmax (log ε) 211 (4.43), 252 (4.97)
and 299 (3.92)
【0018】また、1H−NMRおよび13C−NMRス
ペクトルの測定結果は、表1および表2に示す通りであ
った。
【0019】
【表1】 Position dC dH −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2 48.1 - 3a 64.6 3.45 dt (15, 2) 3b - 4.00 br d (15) 5a 50.2 2.89 dt (12.7, 4.4) 5b - 3.13 td (12.7, 2.4) 6a 28.5 2.30-2.42 m 6b - 2.56 ddd (15.8, 4.4, 2.4) 7 33.4 - 8 139.0 - 9 109.7 6.81 d (2,4) 10 155.8 - 11 111.3 6.65 dd (8.8, 2.4) 12 116.2 7.50 br s 13 136.2 - 14a 124.6 5.61 dt (6, 2) 14b - - 15 137.5 5.40 br d (6) 15 - - −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− a CDCl3, 270 MHz; assignments based on COSY, HETCOR and HMBC.
【0020】
【表2】 Position dC dH −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 16 28.2 1.04 d (5.4) 17 27.6 1.94 dd (14.6, 5.4) 17 - 2.34 d (14.6) 18a 19.8 2.26 dd (14.7, 6) 18b - 2.48-2.62 m 19a 34.5 1.45 br dd (13, 6) 19b - 1.68-1.84 m 20 67.7 - ArOMe 55.7 3.78 s NCO2Me 52.7 3.86 s NCO2Me 154.9 - −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− a CDCl3, 270 MHz; assignments based on COSY, HETCOR and HMBC.
【0021】これらの物理化学的性質、EIマススペクト
ル、UVスペクトルおよびNMRスペクトルより、精製
物は、上記の化学式(1)で表されるランドリンBであ
ることが判明した。
【0022】[殺悪性黒色腫細胞活性の測定]マウス悪
性黒色腫B−16細胞(イーグル最少必須培地に10%
牛胎児血清添加)を96ウェル平底マイクロプレートに
蒔き(4×103 cells/200μl/well)、1日
培養した。各種濃度のランドリンBを各ウェルに添加
し、3日間培養した。培養後、細胞をギムザ液で染色
し、形態変化を顕微鏡で観察した。なお、ランドリンB
と同じくコプシア・テヌイスから単離精製されるランド
リンA(lundurine A)およびランドリンC(lundurine
C)を対照薬剤として用いた。
【0023】結果は、表3に示すとおりであった。この
結果より、ランドリンBのみに優れた殺悪性黒色腫細胞
活性が認められた。
【0024】
【表3】 ++++ :全細胞死滅,+〜++:形態変化を来す,−:無効
【0025】[ランドリンBの急性毒性]マウスに対す
る静注毒性のLD50値は、以下のようになり、既存植
物アルカロイド抗腫瘍剤に比べて毒性が低いことが確認
された。 ランドリンB 27.6 mg/ml 硫酸ビンクリスチン 2.5 mg/ml 硫酸ビンデシン 9.1 mg/ml 硫酸ビンブラスチン 15.2 mg/ml
【0026】
【発明の効果】本発明の悪性黒色腫治療剤は、下記化学
式(1)で表されるランドリンBを有効成分として含有
している。本発明の悪性黒色腫治療剤は、ランドリンB
の優れた抗悪性黒色腫作用により悪性黒色腫を有効に治
療できる。
【化1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596054364 トォセオク カム TOH−SEOK KAM マレーシア国,ペタリングジャヤ,ダマン サラウタマ,ジャラン SS 21/21,3 (72)発明者 高橋 啓明 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 (72)発明者 小谷野 喬 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 (72)発明者 小宮山 寛機 東京都港区白金5丁目9番1号 北里研究 所内 (72)発明者 トォセオク カム マレーシア国,ペタリングジャヤ,ダマン サラウタマ,ジャラン SS 21/21,3 (72)発明者 カナガスンダラム ヨガナタン マレーシア国,59100 クアラルンプール レンバー パンタイ (番地なし), シ−/オー ユニヴェルシティ マラヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式(1)で表される化合物を有効成
    分として含有する悪性黒色腫治療剤。 【化1】
JP8220682A 1996-08-02 1996-08-02 悪性黒色腫治療剤 Pending JPH1045760A (ja)

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JPH1045760A true JPH1045760A (ja) 1998-02-17

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014058496A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 China Medical Univ Wnt/β‐cateninシグナル経路抑制用ベンゾキノン系化合物、ならびに、それを用いた皮膚癌病状改善用医薬組成物およびサプリメント

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