JPH1046613A - 土留構造物及び土留構造物の構築方法 - Google Patents
土留構造物及び土留構造物の構築方法Info
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- JPH1046613A JPH1046613A JP23575496A JP23575496A JPH1046613A JP H1046613 A JPH1046613 A JP H1046613A JP 23575496 A JP23575496 A JP 23575496A JP 23575496 A JP23575496 A JP 23575496A JP H1046613 A JPH1046613 A JP H1046613A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構築現場に運搬可能で、かつ現地組立方式に
もかかわらず、大きな土圧に耐える土留構造物を構築す
る。 【解決手段】 上面11にあり溝12が形成された底板
1を地盤に設置し、そのあり溝12に縦壁2の下面21
に設けられた突起22を挿入し、ついであり溝12の空
隙に硬化性の充填材3を注入し、充填材3の硬化により
縦壁2を底板1に固定する。
もかかわらず、大きな土圧に耐える土留構造物を構築す
る。 【解決手段】 上面11にあり溝12が形成された底板
1を地盤に設置し、そのあり溝12に縦壁2の下面21
に設けられた突起22を挿入し、ついであり溝12の空
隙に硬化性の充填材3を注入し、充填材3の硬化により
縦壁2を底板1に固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、L形擁壁、逆L
型擁壁、逆T型擁壁、控え壁式擁壁、支え壁式擁壁、箱
形擁壁、U型擁壁、H型擁壁などで代表される組立式の
土留構造物及びそのような土留構造物の構築方法に関す
る。
型擁壁、逆T型擁壁、控え壁式擁壁、支え壁式擁壁、箱
形擁壁、U型擁壁、H型擁壁などで代表される組立式の
土留構造物及びそのような土留構造物の構築方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、建設業界では技能労働者の不足
と、施工の能率化の上から、工場で生産されたプレキャ
ストコンクリート部材(以下PC部材という)を使用す
る機会が多くなっている。土留構造物の構築にあたって
も同様であって、現場作業の省力化、現場工数の低減な
どのために、工業化工法が進められており、現在縦壁と
底板が一体となったL型擁壁が普及している。
と、施工の能率化の上から、工場で生産されたプレキャ
ストコンクリート部材(以下PC部材という)を使用す
る機会が多くなっている。土留構造物の構築にあたって
も同様であって、現場作業の省力化、現場工数の低減な
どのために、工業化工法が進められており、現在縦壁と
底板が一体となったL型擁壁が普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たようなL型の底板と縦壁が一体となったプレキャスト
コンクリート製土留構造物を、工場から構築現場に運搬
するには、嵩高いものであるから輸送効率が悪いほか、
トラックに積載可能な大きさに限られる。また擁壁の型
として安定性の良いものは逆T型擁壁であり、他の擁壁
に関しても、現場の状況に応じた構造特性が発揮できる
が、多くの型枠を作ることによる経済性に関する問題な
ので、未だ実現されていない。特に土木界においては複
雑な擁壁が多いので単純な構造材を現場で組み立てる方
法があれば、熟練労働者の不足、工期の短縮及び経済性
に大いに役立つと考えられる。
たようなL型の底板と縦壁が一体となったプレキャスト
コンクリート製土留構造物を、工場から構築現場に運搬
するには、嵩高いものであるから輸送効率が悪いほか、
トラックに積載可能な大きさに限られる。また擁壁の型
として安定性の良いものは逆T型擁壁であり、他の擁壁
に関しても、現場の状況に応じた構造特性が発揮できる
が、多くの型枠を作ることによる経済性に関する問題な
ので、未だ実現されていない。特に土木界においては複
雑な擁壁が多いので単純な構造材を現場で組み立てる方
法があれば、熟練労働者の不足、工期の短縮及び経済性
に大いに役立つと考えられる。
【0004】この問題を解決するために、本願出願人に
より接合方法を簡単にし、接合部が表面に露出しない状
態で部材同士をしっかりと接合する部材の接合方法と接
合構造が特開平7−48879号に開示されている。し
かしながらこの技術は構造部材の接合部分に大きな引っ
張り応力が作用する場合は好ましいが、大きな剪断力が
作用した場合の構造部材の接合方法は開示されていな
い。
より接合方法を簡単にし、接合部が表面に露出しない状
態で部材同士をしっかりと接合する部材の接合方法と接
合構造が特開平7−48879号に開示されている。し
かしながらこの技術は構造部材の接合部分に大きな引っ
張り応力が作用する場合は好ましいが、大きな剪断力が
作用した場合の構造部材の接合方法は開示されていな
い。
【0005】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れてものであり、その目的とするところはPC部材によ
って構成された、土留構造物及び土留構造物の構築方法
に関し、PC部材同士を接合して、構造形式としては理
想的な構築物を、熟練工なしで、安価に、工期を短縮し
て、耐久性のある築造物を建設するところにある。
れてものであり、その目的とするところはPC部材によ
って構成された、土留構造物及び土留構造物の構築方法
に関し、PC部材同士を接合して、構造形式としては理
想的な構築物を、熟練工なしで、安価に、工期を短縮し
て、耐久性のある築造物を建設するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の土留構造物及び土留構造物の構築方法に
おいて、土留構造物の縦壁と底板は板状で、現場で簡単
に組み立てられるように構成してあるから嵩低く、運搬
時の輸送効率も良く、積載高さ制限を受けることはな
く、工期を短縮することができる。また縦壁はその下面
に設けられた突起が、底板のあり溝内で硬化した充填材
により凹溝に固着して、縦壁と底板は一体となる。
に、この発明の土留構造物及び土留構造物の構築方法に
おいて、土留構造物の縦壁と底板は板状で、現場で簡単
に組み立てられるように構成してあるから嵩低く、運搬
時の輸送効率も良く、積載高さ制限を受けることはな
く、工期を短縮することができる。また縦壁はその下面
に設けられた突起が、底板のあり溝内で硬化した充填材
により凹溝に固着して、縦壁と底板は一体となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の土留構造物は、下面に突
起が設けられた縦壁と、上面に開口する凹溝が設けられ
た底板とからなり、底板の凹溝に縦壁の突起が挿入され
おり、かつその凹溝の突起との空隙に注入された硬化性
の充填材により、縦壁が底板に接合されている。
起が設けられた縦壁と、上面に開口する凹溝が設けられ
た底板とからなり、底板の凹溝に縦壁の突起が挿入され
おり、かつその凹溝の突起との空隙に注入された硬化性
の充填材により、縦壁が底板に接合されている。
【0008】この発明において、底板の上面に設けられ
た凹溝が、底板上に突設された台座に設けられている場
合、底板の凹溝があり溝となっている場合、縦壁の突起
の側面又は底板の凹溝の側面のいずれか若しくは双方に
凹凸が設けられている場合、縦壁に控え壁が設けられて
いる場合がある。
た凹溝が、底板上に突設された台座に設けられている場
合、底板の凹溝があり溝となっている場合、縦壁の突起
の側面又は底板の凹溝の側面のいずれか若しくは双方に
凹凸が設けられている場合、縦壁に控え壁が設けられて
いる場合がある。
【0009】さらにこの発明において、底板と縦壁間、
底板の凹溝と縦壁の突起間、隣接する底板間、隣接する
縦壁間、及び縦壁と控え壁間の少なくとも1ヶ所におい
て、一方の部材の当接面に埋設された凸連結具内に固着
された袋体が、その袋体に注入された硬化性の充填材に
より、他方の部材の当接面に埋設された、凹部又は凹所
を備えた凹連結具内部にまで拡げられ、かつ袋体に充満
された充填材の硬化により、両部材が連結されているこ
とが好ましい。
底板の凹溝と縦壁の突起間、隣接する底板間、隣接する
縦壁間、及び縦壁と控え壁間の少なくとも1ヶ所におい
て、一方の部材の当接面に埋設された凸連結具内に固着
された袋体が、その袋体に注入された硬化性の充填材に
より、他方の部材の当接面に埋設された、凹部又は凹所
を備えた凹連結具内部にまで拡げられ、かつ袋体に充満
された充填材の硬化により、両部材が連結されているこ
とが好ましい。
【0010】本発明の土留構造物の構築方法は、上面に
凹溝が形成された底板を地盤に設置し、その凹溝に縦壁
の下面に設けられた突起を挿入し、ついで凹溝の突起と
の空隙に硬化性の充填材を注入し、充填材の硬化により
縦壁を底板に固定するものである。
凹溝が形成された底板を地盤に設置し、その凹溝に縦壁
の下面に設けられた突起を挿入し、ついで凹溝の突起と
の空隙に硬化性の充填材を注入し、充填材の硬化により
縦壁を底板に固定するものである。
【0011】この発明において、底板の上面に設ける凹
溝を、底板上に突設した台座に設けた場合、底板の凹溝
を、型材を埋設することにより形成した場合、底板の凹
溝を、あり溝とした場合、縦壁の突起の側面又は底板の
凹溝の側面のいずれか若しくは双方に凹凸を設けた場合
がある。
溝を、底板上に突設した台座に設けた場合、底板の凹溝
を、型材を埋設することにより形成した場合、底板の凹
溝を、あり溝とした場合、縦壁の突起の側面又は底板の
凹溝の側面のいずれか若しくは双方に凹凸を設けた場合
がある。
【0012】さらにこの発明において、底板と縦壁間、
底板の凹溝と縦壁の突起間、隣接する底板間、隣接する
縦壁間、及び縦壁と控え壁間の少なくとも1ヶ所におい
て、一方の部材の当接面に、袋体が内部に固着された凸
連結具を埋設し、他方の部材の当接面に、凹部又は凹所
を備えた凹連結具を埋設し、その袋体に硬化性の充填材
を注入して、袋体を凹連結具内部にまで拡げ、かつ袋体
に充満された充填材の硬化により、両部材を連結する場
合がある。
底板の凹溝と縦壁の突起間、隣接する底板間、隣接する
縦壁間、及び縦壁と控え壁間の少なくとも1ヶ所におい
て、一方の部材の当接面に、袋体が内部に固着された凸
連結具を埋設し、他方の部材の当接面に、凹部又は凹所
を備えた凹連結具を埋設し、その袋体に硬化性の充填材
を注入して、袋体を凹連結具内部にまで拡げ、かつ袋体
に充満された充填材の硬化により、両部材を連結する場
合がある。
【0013】
【実施例】この発明の実施例を、図面を参照してその詳
細を説明する。図1はこの発明の土留構造物の一例とし
て、擁壁を構築する方法を説明するための一部断面の斜
視図であり、組立前の擁壁の底板1と縦壁2を示してい
る。なお、底板1及び縦壁2はいずれも、PC部材であ
る。
細を説明する。図1はこの発明の土留構造物の一例とし
て、擁壁を構築する方法を説明するための一部断面の斜
視図であり、組立前の擁壁の底板1と縦壁2を示してい
る。なお、底板1及び縦壁2はいずれも、PC部材であ
る。
【0014】底板1上には台座が突設されており、その
台座の上面11に凹溝の一例として、あり溝12が設け
られている。したがって、台座にはその前面側に前堤1
6が、後面側に後堤17が形成されている。この例のあ
り溝12は、いわゆる片あり溝であり、前堤16のあり
溝12側面13は上面11に対して垂直な面となってい
て、直角の顎が形成されており、そして後堤17のあり
溝12側面14は斜面となっていて、鋭角の顎が形成さ
れている。すなわち、あり溝12の底面15では溝幅が
開口面の溝幅より広がっていて、あり溝12の断面は、
片側が垂直で他側が斜めの台形となっている。一方縦壁
2の下面21には突起22が設けられている。この例の
突起22では、縦壁2の前面側の側面23は下面21に
対して垂直な面に、その背面側の側面24は下面21に
対して鈍角の斜面となっている。すなわち、突起22の
断面は、片側が垂直で他側が斜めの逆台形となってい
る。
台座の上面11に凹溝の一例として、あり溝12が設け
られている。したがって、台座にはその前面側に前堤1
6が、後面側に後堤17が形成されている。この例のあ
り溝12は、いわゆる片あり溝であり、前堤16のあり
溝12側面13は上面11に対して垂直な面となってい
て、直角の顎が形成されており、そして後堤17のあり
溝12側面14は斜面となっていて、鋭角の顎が形成さ
れている。すなわち、あり溝12の底面15では溝幅が
開口面の溝幅より広がっていて、あり溝12の断面は、
片側が垂直で他側が斜めの台形となっている。一方縦壁
2の下面21には突起22が設けられている。この例の
突起22では、縦壁2の前面側の側面23は下面21に
対して垂直な面に、その背面側の側面24は下面21に
対して鈍角の斜面となっている。すなわち、突起22の
断面は、片側が垂直で他側が斜めの逆台形となってい
る。
【0015】擁壁を構築するにあたり、地盤の支持力や
擁壁に作用する加重による滑動並びに転倒などを考慮し
て設計された、割栗石91や捨てコンクリート92から
なる基礎上に、まず底板1を設置し固定する。つぎにそ
の縦壁2の下面21が底板1の上面に載り、そして突起
22の側面23が台座の前堤16のあり溝12側面13
に接するように、縦壁2の突起22部分を底板1のあり
溝12内に挿入する。
擁壁に作用する加重による滑動並びに転倒などを考慮し
て設計された、割栗石91や捨てコンクリート92から
なる基礎上に、まず底板1を設置し固定する。つぎにそ
の縦壁2の下面21が底板1の上面に載り、そして突起
22の側面23が台座の前堤16のあり溝12側面13
に接するように、縦壁2の突起22部分を底板1のあり
溝12内に挿入する。
【0016】このとき、縦壁2の突起22の側面23に
雌ねじが螺刻されたインサート81を埋設しておき、そ
のインサート81に対応する底板1の台座の前堤16に
据え付け孔82を穿設しておくと、底板1に縦壁2を組
み立てたとき、その据え付け孔82を通してボルト83
をインサート81の螺着し、そのボルト83を油圧機械
で引っ張ると、突起22の側面23を、あり溝12側面
13に密接させることができる。そしてワッシャー84
を介してナット85で底板1と縦壁2を締結する。なお
そのような締結方法でも、締め付けが不充分な場合や、
油圧機械が使用できない場合は、図2において二点鎖線
で示したように、底板1及び縦壁2にあらかじめアンカ
ーボルト86を埋設しておき、型材87を介してボルト
88で締め付けると良い。またこのような締め付けは、
縦壁2と底板1との仮組立の手段として利用することが
できる。
雌ねじが螺刻されたインサート81を埋設しておき、そ
のインサート81に対応する底板1の台座の前堤16に
据え付け孔82を穿設しておくと、底板1に縦壁2を組
み立てたとき、その据え付け孔82を通してボルト83
をインサート81の螺着し、そのボルト83を油圧機械
で引っ張ると、突起22の側面23を、あり溝12側面
13に密接させることができる。そしてワッシャー84
を介してナット85で底板1と縦壁2を締結する。なお
そのような締結方法でも、締め付けが不充分な場合や、
油圧機械が使用できない場合は、図2において二点鎖線
で示したように、底板1及び縦壁2にあらかじめアンカ
ーボルト86を埋設しておき、型材87を介してボルト
88で締め付けると良い。またこのような締め付けは、
縦壁2と底板1との仮組立の手段として利用することが
できる。
【0017】つぎに縦壁2の突起22が挿入されたあり
溝12の、断面略三角形状の空隙に充填材3を注入す
る。このとき底板1のあり溝の左右端は妻板で充填材3
の流出を防ぐ。なお、図2に示したように、空隙の上部
に蓋31を設けて、その空隙の上面を閉鎖することによ
り、充填材3を加圧下で注入することができる。
溝12の、断面略三角形状の空隙に充填材3を注入す
る。このとき底板1のあり溝の左右端は妻板で充填材3
の流出を防ぐ。なお、図2に示したように、空隙の上部
に蓋31を設けて、その空隙の上面を閉鎖することによ
り、充填材3を加圧下で注入することができる。
【0018】充填材3の硬化後、必要に応じて仮設の蓋
31、ボルト83,88、型材などを取り除く。そして
計画の上段地盤面93や下段地盤面94になるように盛
土すると土留構造物の構築は完了する。
31、ボルト83,88、型材などを取り除く。そして
計画の上段地盤面93や下段地盤面94になるように盛
土すると土留構造物の構築は完了する。
【0019】このように構築された土留構造物におい
て、硬化した充填材3が突起と一体となって、あり溝1
2に対するありほぞとなるので、底板1と縦壁2とは強
固に結合され、土圧により縦壁2の突起22に生じる曲
げモーメントに対応することができる。
て、硬化した充填材3が突起と一体となって、あり溝1
2に対するありほぞとなるので、底板1と縦壁2とは強
固に結合され、土圧により縦壁2の突起22に生じる曲
げモーメントに対応することができる。
【0020】この発明の底板1及び縦壁2としては、コ
ンクリートのプレキャスト製品が使用されるが、通常の
コンクリートに限定されるものではなく、ポリマーセメ
ントコンクリート、レジンコンクリート、ポリマー含浸
コンクリートなどの広い範囲のコンクリートが使用でき
るほか、プラスチックそのものも使用することが可能で
ある。また断面で示した図面において、鉄筋等の補強材
の記入を省略しているが、主鉄筋や配力筋などは当然配
置されるものであり、とくにあり溝12や突起22には
さらに鋼繊維、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維な
どを混入して使用することがある。
ンクリートのプレキャスト製品が使用されるが、通常の
コンクリートに限定されるものではなく、ポリマーセメ
ントコンクリート、レジンコンクリート、ポリマー含浸
コンクリートなどの広い範囲のコンクリートが使用でき
るほか、プラスチックそのものも使用することが可能で
ある。また断面で示した図面において、鉄筋等の補強材
の記入を省略しているが、主鉄筋や配力筋などは当然配
置されるものであり、とくにあり溝12や突起22には
さらに鋼繊維、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維な
どを混入して使用することがある。
【0021】またこの発明で使用される充填材3として
は、各種のコンクリートやモルタルが使用できるが、高
性能AE減水剤を使う高ビーライト系セメント、粒度調
節セメントなどの特殊セメントを用いたり、シリカフュ
ームを混ぜても良く、また硬化性の合成樹脂材料も使用
することが可能である。そのほか、硬化時に収縮せず高
圧縮強度が得られ、かつあり溝12の溝内側面や突起2
2の側面との付着性の良い材料から選択して使用され
る。さらに上記突起22に使用した鉄、非鉄金属、無機
及び有機質の繊維を充填材に混入して使用することも可
能である。
は、各種のコンクリートやモルタルが使用できるが、高
性能AE減水剤を使う高ビーライト系セメント、粒度調
節セメントなどの特殊セメントを用いたり、シリカフュ
ームを混ぜても良く、また硬化性の合成樹脂材料も使用
することが可能である。そのほか、硬化時に収縮せず高
圧縮強度が得られ、かつあり溝12の溝内側面や突起2
2の側面との付着性の良い材料から選択して使用され
る。さらに上記突起22に使用した鉄、非鉄金属、無機
及び有機質の繊維を充填材に混入して使用することも可
能である。
【0022】以上説明した実施例により、本発明の技術
的思想を開示したが、本発明はこの開示された技術に限
定するものでなく、該技術的思想の範囲内において応用
できる。その例を以下に説明する。
的思想を開示したが、本発明はこの開示された技術に限
定するものでなく、該技術的思想の範囲内において応用
できる。その例を以下に説明する。
【0023】底板1のあり溝12と縦壁2の突起22の
形状は、前記した実施例以外でも利用可能である。その
例を図3〜図8に要部断面図で示す。
形状は、前記した実施例以外でも利用可能である。その
例を図3〜図8に要部断面図で示す。
【0024】図3に示した例ではあり溝12は、図1又
は図2に示したような凹溝形成用の台座を底板1の上面
11に突設することなく、底板1に直接刻設されてお
り、また縦壁2の下面21は擁壁の前面側に張出部25
が形成されていて、底板1の上面11との接触面積を大
きくしてある。従って土圧による縦壁2の転倒に対する
安定性が増す。また底板1を擁壁の前面側にさらに延長
してつま先部を形成して逆L型擁壁状とするか、背面側
に延長してかがと部を形成してL型擁壁状とするか、さ
らに前後に延長して逆T型擁壁状にするとさらに安定性
が増す。
は図2に示したような凹溝形成用の台座を底板1の上面
11に突設することなく、底板1に直接刻設されてお
り、また縦壁2の下面21は擁壁の前面側に張出部25
が形成されていて、底板1の上面11との接触面積を大
きくしてある。従って土圧による縦壁2の転倒に対する
安定性が増す。また底板1を擁壁の前面側にさらに延長
してつま先部を形成して逆L型擁壁状とするか、背面側
に延長してかがと部を形成してL型擁壁状とするか、さ
らに前後に延長して逆T型擁壁状にするとさらに安定性
が増す。
【0025】図4に示した例は、図3に例示したあり溝
12を底板1に直接刻設せずに、底板1の製造時にあり
溝が形成された型材5を、底板1の上面11に開口する
ように埋設したものである。この場合はあり溝形状の寸
法精度が向上するとともに、型材5の内外面に抜け防止
用の凹凸やアンカーを設けることも出来るので、底板1
材料や充填材3との付着性を高めることが可能となる。
この型材5は、鉄、非鉄金属、並びに炭素繊維、ガラス
繊維、アラミド繊維等で補強されたプラスチックなどか
ら、引き抜き又は押出成形法で製作される。なお、図3
及び図4で二点鎖線で示したように、台座の後堤17を
設け、その部分の内部にまで充填材3を充填したり、縦
壁の形状によっては前堤16のみを設けてもよい。
12を底板1に直接刻設せずに、底板1の製造時にあり
溝が形成された型材5を、底板1の上面11に開口する
ように埋設したものである。この場合はあり溝形状の寸
法精度が向上するとともに、型材5の内外面に抜け防止
用の凹凸やアンカーを設けることも出来るので、底板1
材料や充填材3との付着性を高めることが可能となる。
この型材5は、鉄、非鉄金属、並びに炭素繊維、ガラス
繊維、アラミド繊維等で補強されたプラスチックなどか
ら、引き抜き又は押出成形法で製作される。なお、図3
及び図4で二点鎖線で示したように、台座の後堤17を
設け、その部分の内部にまで充填材3を充填したり、縦
壁の形状によっては前堤16のみを設けてもよい。
【0026】図5に示した例では、縦壁2の下面の全面
が突起22につながっている例で、突起22の下面はあ
り溝12の底面15に接触している。このものは、縦壁
2が比較的低くて、大きな土圧がかからない場合に適用
される。なお、あり溝12の開口部での縦壁2との隙間
は設けてなくても良いが、そのときは別に充填材3の注
入口を備える必要がある。
が突起22につながっている例で、突起22の下面はあ
り溝12の底面15に接触している。このものは、縦壁
2が比較的低くて、大きな土圧がかからない場合に適用
される。なお、あり溝12の開口部での縦壁2との隙間
は設けてなくても良いが、そのときは別に充填材3の注
入口を備える必要がある。
【0027】図6に示した例では、縦壁2の下面21が
底板1の台座の上面11に載置されているが、突起22
の下面があり溝12の底面15に接していない例であ
る。このときも充填材3の注入口が必要である。この例
も縦壁2に大きな土圧がかからない場合に適用される。
底板1の台座の上面11に載置されているが、突起22
の下面があり溝12の底面15に接していない例であ
る。このときも充填材3の注入口が必要である。この例
も縦壁2に大きな土圧がかからない場合に適用される。
【0028】図7は別の例における底板の凹溝と縦壁の
突起の形状を示す断面図である。この例では底板1に断
面矩形状の凹溝10が形成され、その凹溝10に縦壁2
の断面矩形状の突起22が挿入され、突起22の両側に
充填材3が充填されている。突起22及び凹溝10と充
填材3の摩擦があり、凹溝10が適当の深さであれば土
圧力に対し十分抵抗できる。
突起の形状を示す断面図である。この例では底板1に断
面矩形状の凹溝10が形成され、その凹溝10に縦壁2
の断面矩形状の突起22が挿入され、突起22の両側に
充填材3が充填されている。突起22及び凹溝10と充
填材3の摩擦があり、凹溝10が適当の深さであれば土
圧力に対し十分抵抗できる。
【0029】図8はまた別の例における底板の凹溝と縦
壁の突起の形状を示す断面図である。この例では、底板
1に台座が突設されており、その台座に底板1の厚さの
中程に底面が位置するあり溝12が形成されていて、縦
壁2の突起22が台座後堤17側に傾斜して、あり溝1
2に挿入されている。その後充填材3が充填されてい
る。
壁の突起の形状を示す断面図である。この例では、底板
1に台座が突設されており、その台座に底板1の厚さの
中程に底面が位置するあり溝12が形成されていて、縦
壁2の突起22が台座後堤17側に傾斜して、あり溝1
2に挿入されている。その後充填材3が充填されてい
る。
【0030】上記したようにこの発明において、凹溝1
0はあり溝12に限らず断面矩形状でもよく、また底板
1の上面に直接或いは底板1に突設した台座の上面に開
口するように設けても良い。さらに凹溝により形成され
る台座の前堤と後堤の高さを変えても良いし、底板1に
直接設けたあり溝において、前堤又は後堤を突設する場
合もある。さらに突起22の断面形状も矩形、台形、逆
台形、多角形などの各種形状のものから選択して採用す
ることができる。
0はあり溝12に限らず断面矩形状でもよく、また底板
1の上面に直接或いは底板1に突設した台座の上面に開
口するように設けても良い。さらに凹溝により形成され
る台座の前堤と後堤の高さを変えても良いし、底板1に
直接設けたあり溝において、前堤又は後堤を突設する場
合もある。さらに突起22の断面形状も矩形、台形、逆
台形、多角形などの各種形状のものから選択して採用す
ることができる。
【0031】この発明の土留構造物において、土圧によ
って縦壁2と底板1との付け根、すなわち突起22と充
填材3部分に大きな転倒モーメントが作用するから、突
起22と充填材3が強固に接合していることが肝要であ
る。次の実施例は、充填材3の縦壁2の突起22の側面
24への付着性や、硬化した充填材3と側面24との摩
擦性を高めるために、側面24に凹凸を設けたもので、
図9〜図12にその例を示す。
って縦壁2と底板1との付け根、すなわち突起22と充
填材3部分に大きな転倒モーメントが作用するから、突
起22と充填材3が強固に接合していることが肝要であ
る。次の実施例は、充填材3の縦壁2の突起22の側面
24への付着性や、硬化した充填材3と側面24との摩
擦性を高めるために、側面24に凹凸を設けたもので、
図9〜図12にその例を示す。
【0032】図9は縦壁2の突起22部分の斜視図であ
って、この例では縦壁2の製造時に、その突起22の側
面24に直接凹条26を設けた場合である。
って、この例では縦壁2の製造時に、その突起22の側
面24に直接凹条26を設けた場合である。
【0033】図10に示した例は、表面側及び裏面側に
スタッドボルト52を固着した板体51を、縦壁2の突
起22側面24に、縦壁2の製造時に添着したものであ
る。板体51及びスタッドボルト52の材料としては、
鉄、非鉄金属、セラミックス、並びに炭素繊維、ガラス
繊維、アラミド繊維等で補強されたプラスチックなどが
挙げられる。スタッドボルト52に代えて、単なる棒状
体、ジベルなども利用できる。また板体51を使用せ
ず、突起22の側面24に、スタッドボルト52などの
脚部を直接埋設しても良い。
スタッドボルト52を固着した板体51を、縦壁2の突
起22側面24に、縦壁2の製造時に添着したものであ
る。板体51及びスタッドボルト52の材料としては、
鉄、非鉄金属、セラミックス、並びに炭素繊維、ガラス
繊維、アラミド繊維等で補強されたプラスチックなどが
挙げられる。スタッドボルト52に代えて、単なる棒状
体、ジベルなども利用できる。また板体51を使用せ
ず、突起22の側面24に、スタッドボルト52などの
脚部を直接埋設しても良い。
【0034】図11に示す例は、板体55にコの字形の
切り込みを入れ、その部分を表面側又は裏面側に折り曲
げて突出片53,54を形成したもので、縦壁2の製造
時に突起22側面24やその上部側面に添着したもので
ある。縦壁2や突起22との添着力が不足する場合は、
さらに前記のスタッドボルト52などを板体55の表面
又は裏面側に追加する。また添着力が充分な場合は、板
体55の添着は突起22の側面24部分に限ってもよ
い。
切り込みを入れ、その部分を表面側又は裏面側に折り曲
げて突出片53,54を形成したもので、縦壁2の製造
時に突起22側面24やその上部側面に添着したもので
ある。縦壁2や突起22との添着力が不足する場合は、
さらに前記のスタッドボルト52などを板体55の表面
又は裏面側に追加する。また添着力が充分な場合は、板
体55の添着は突起22の側面24部分に限ってもよ
い。
【0035】図12に示す例は、金網57に必要に応じ
てアンカー58を溶接したものを縦壁2の突起22側面
24及びその上部側面に添着したものである。金網のほ
か、網状体や棒状体を縦横に並べその交点を溶接もしく
は接着した材料も利用できる。それらの材料の材質とし
ては、鉄、非鉄金属、セラミックス、並びに炭素繊維、
ガラス繊維、アラミド繊維等で補強されたプラスチック
などが好適である。また添着は突起22の側面24部分
に限ってもよい。図9〜12に記述した突起22に設け
た凹凸は、凹溝10やあり溝12の充填材3と接する一
方或いは両方の側面に設けても良い。
てアンカー58を溶接したものを縦壁2の突起22側面
24及びその上部側面に添着したものである。金網のほ
か、網状体や棒状体を縦横に並べその交点を溶接もしく
は接着した材料も利用できる。それらの材料の材質とし
ては、鉄、非鉄金属、セラミックス、並びに炭素繊維、
ガラス繊維、アラミド繊維等で補強されたプラスチック
などが好適である。また添着は突起22の側面24部分
に限ってもよい。図9〜12に記述した突起22に設け
た凹凸は、凹溝10やあり溝12の充填材3と接する一
方或いは両方の側面に設けても良い。
【0036】図13に示した例は、底板1と縦壁2を充
填材3を用いて固定するに加えて、さらに両者の結合力
を高めるために連結機構4を使用する例であり、図14
にその連結機構4の詳細を断面図で示す。この連結機構
4は本願発明者により特願平5−212134号などと
して出願されているものである。
填材3を用いて固定するに加えて、さらに両者の結合力
を高めるために連結機構4を使用する例であり、図14
にその連結機構4の詳細を断面図で示す。この連結機構
4は本願発明者により特願平5−212134号などと
して出願されているものである。
【0037】底板1のあり溝12の底面15には凸連結
具42が、縦壁2の突起22の下面には凹連結具41が
埋設されている。そして図14(a)に示したように両
連結具41,42の開口部を付き合わせたのち、凸連結
具42の袋体43内に硬化性充填材44を図示していな
い充填口から圧入すると、図14(b)に示したように
袋体43が拡げられ、充填材44が凹連結具41の断面
Ω形状の内部が開口部より広がった凹部45内まで充満
される。そして充填材44が固化すると底板1と縦壁2
は固く連結される。このような連結機構4を併用するこ
とにより、縦壁2は土圧によるさらに大きな曲げモーメ
ントに対応することができる。なお、凹連結具41の、
内部が開口部より広がった凹部45の代わりに、凹連結
具の内面に凹凸からなる凹所を設けたものでも良い。ま
たこのような連結機構4を底板1と縦壁2間、隣接する
底板1,1間、隣接する縦壁2,2間にも適用すること
ができる。
具42が、縦壁2の突起22の下面には凹連結具41が
埋設されている。そして図14(a)に示したように両
連結具41,42の開口部を付き合わせたのち、凸連結
具42の袋体43内に硬化性充填材44を図示していな
い充填口から圧入すると、図14(b)に示したように
袋体43が拡げられ、充填材44が凹連結具41の断面
Ω形状の内部が開口部より広がった凹部45内まで充満
される。そして充填材44が固化すると底板1と縦壁2
は固く連結される。このような連結機構4を併用するこ
とにより、縦壁2は土圧によるさらに大きな曲げモーメ
ントに対応することができる。なお、凹連結具41の、
内部が開口部より広がった凹部45の代わりに、凹連結
具の内面に凹凸からなる凹所を設けたものでも良い。ま
たこのような連結機構4を底板1と縦壁2間、隣接する
底板1,1間、隣接する縦壁2,2間にも適用すること
ができる。
【0038】この発明は控え壁式の擁壁にも適用するこ
とができる。図15は組み立て前の擁壁の斜視図であ
り、図16は組み立てられた擁壁の斜視図である。
とができる。図15は組み立て前の擁壁の斜視図であ
り、図16は組み立てられた擁壁の斜視図である。
【0039】図15に示した擁壁では、縦壁2に控え壁
6が一体に形成されていて、それらの壁の下面には、そ
れぞれ突起22,62が設けられている。そして底板1
には台座が突設されており、それぞれの突起22,62
に対応するあり溝12,19が刻設されている。この例
では縦壁2及び控え壁6の下面の幅、即ち突起の22,
62の付け根の幅と、あり溝12,19の開口部の幅を
一致させてあるので、充填材の注入口32が台座の前堤
や後堤を貫通して設けられている。またあり溝12の左
右の解放端には、妻板を取り付けるための妻ボルト用の
ナット76が埋設されている。
6が一体に形成されていて、それらの壁の下面には、そ
れぞれ突起22,62が設けられている。そして底板1
には台座が突設されており、それぞれの突起22,62
に対応するあり溝12,19が刻設されている。この例
では縦壁2及び控え壁6の下面の幅、即ち突起の22,
62の付け根の幅と、あり溝12,19の開口部の幅を
一致させてあるので、充填材の注入口32が台座の前堤
や後堤を貫通して設けられている。またあり溝12の左
右の解放端には、妻板を取り付けるための妻ボルト用の
ナット76が埋設されている。
【0040】そして、図16に示したように、縦壁2と
控え壁6の突起22,62をあり溝12,19に挿入
し、あり溝12の左右の解放端を妻板77で閉鎖したの
ち充填材3を注入する。この擁壁においては、控え壁6
の突起62部分でも、底板1と固定されているので、縦
壁2にかかる大きな土圧に耐え得る。またこのような方
式は、支え壁式の擁壁にも適用することができる。
控え壁6の突起22,62をあり溝12,19に挿入
し、あり溝12の左右の解放端を妻板77で閉鎖したの
ち充填材3を注入する。この擁壁においては、控え壁6
の突起62部分でも、底板1と固定されているので、縦
壁2にかかる大きな土圧に耐え得る。またこのような方
式は、支え壁式の擁壁にも適用することができる。
【0041】図15又は図16に示した控え壁式の擁壁
において、例えば縦壁2の2つの控え壁6,6を、その
中心線間隔が縦壁2の左右幅の半分になるように、縦壁
2の所定個所に設け、それらの縦壁2及び控え壁6のそ
れぞれの突起22,62位置に対応するように底板1に
あり溝12,19が設けられていると、2つの控え壁
6,6の突起62,62で、互いに隣接する底板1を橋
架け連結することができる。
において、例えば縦壁2の2つの控え壁6,6を、その
中心線間隔が縦壁2の左右幅の半分になるように、縦壁
2の所定個所に設け、それらの縦壁2及び控え壁6のそ
れぞれの突起22,62位置に対応するように底板1に
あり溝12,19が設けられていると、2つの控え壁
6,6の突起62,62で、互いに隣接する底板1を橋
架け連結することができる。
【0042】図15又は図16に示した例において、あ
り溝12の左右の解放端を妻板77で閉鎖して充填材3
の流失を防いでいるが、図17では斜視図で、図18で
は断面図により示したように、底板1の台座そのものに
妻壁を形成して、あり溝12の解放端を閉鎖しても良
い。この場合突起22を縦壁2の左右端より妻壁の厚さ
だけ後退させ、その部分の縦壁2の下面21が、底板1
の上面11に接するようにすると、隣接する縦壁2の左
右端を互いに接触させることができる。
り溝12の左右の解放端を妻板77で閉鎖して充填材3
の流失を防いでいるが、図17では斜視図で、図18で
は断面図により示したように、底板1の台座そのものに
妻壁を形成して、あり溝12の解放端を閉鎖しても良
い。この場合突起22を縦壁2の左右端より妻壁の厚さ
だけ後退させ、その部分の縦壁2の下面21が、底板1
の上面11に接するようにすると、隣接する縦壁2の左
右端を互いに接触させることができる。
【0043】このような場合においても、図18に示し
たように、左右端のあり溝と突起22との間に三角形状
の空隙が生じるようにしておくと、その空隙にも充填材
3が充満されるので、底板1と縦壁2の結合力が増す。
なお、妻壁に排気孔33を設けておくと、あり溝空隙の
空気が排除され、充填材3が空隙の隅々まで充填され
る。このような左右端の底板1のあり溝12や縦壁2の
突起22の構造は、控え壁6の先端の突起62やあり溝
19の構造にも適用することができる。
たように、左右端のあり溝と突起22との間に三角形状
の空隙が生じるようにしておくと、その空隙にも充填材
3が充満されるので、底板1と縦壁2の結合力が増す。
なお、妻壁に排気孔33を設けておくと、あり溝空隙の
空気が排除され、充填材3が空隙の隅々まで充填され
る。このような左右端の底板1のあり溝12や縦壁2の
突起22の構造は、控え壁6の先端の突起62やあり溝
19の構造にも適用することができる。
【0044】また以上の実施例では、あり溝12,19
及び突起22,62は底板1の上面及び縦壁2や控え壁
6の下面に連続するように設けられているが、突起を部
分的に設けても良く、さらに凹溝やあり溝もその突起部
分にのみ設けても良い。
及び突起22,62は底板1の上面及び縦壁2や控え壁
6の下面に連続するように設けられているが、突起を部
分的に設けても良く、さらに凹溝やあり溝もその突起部
分にのみ設けても良い。
【0045】さらにこのような控え壁式の擁壁におい
て、控え壁が大きくなると、現場への輸送効率が悪くな
るか或いは困難となる。その場合控え壁部分を別に製作
して、図13や図14に示した連結機構4を使用して縦
壁と連結すればよい。
て、控え壁が大きくなると、現場への輸送効率が悪くな
るか或いは困難となる。その場合控え壁部分を別に製作
して、図13や図14に示した連結機構4を使用して縦
壁と連結すればよい。
【0046】図19はこの発明をU型擁壁に応用した例
であり、底板1に2列のあり溝を設けその各々に縦壁2
の突起を挿入し、あり溝と突起との間隙に充填材を注入
して、擁壁を構築したものである。なお、充填材が完全
に硬化するまで、仮止め材78で底板1と縦壁2を固着
しておくのが好ましい。
であり、底板1に2列のあり溝を設けその各々に縦壁2
の突起を挿入し、あり溝と突起との間隙に充填材を注入
して、擁壁を構築したものである。なお、充填材が完全
に硬化するまで、仮止め材78で底板1と縦壁2を固着
しておくのが好ましい。
【0047】図20に示した例は、この発明をH型擁壁
に応用したものである。この例では、別々の底板1のあ
り溝にそれぞれ縦壁2の突起を挿入し、あり溝と突起と
の間隙に充填材を注入したものであり、両縦壁2,2は
前述の連結機構4により連結された棚板71を介して一
体となっている。
に応用したものである。この例では、別々の底板1のあ
り溝にそれぞれ縦壁2の突起を挿入し、あり溝と突起と
の間隙に充填材を注入したものであり、両縦壁2,2は
前述の連結機構4により連結された棚板71を介して一
体となっている。
【0048】図21に示した例は、この発明を箱型擁壁
に応用したものである。この例では底板1、縦壁2、棚
板72及び背壁73で箱型が形成されている。
に応用したものである。この例では底板1、縦壁2、棚
板72及び背壁73で箱型が形成されている。
【0049】以上図1〜図21まで本発明の一例を記述
したが、一つの図面において説明したものは、他の図に
記述がなくとも技術的思想の範囲内で応用されるもので
ある。例えば図9〜図12の凹凸は、図13以降の突起
22や凹溝10やあり溝12の側面に、さらに連結機構
4についても縦壁、底板、台座、棚板及び控え壁等との
各々の接面に設けることが出来るのである。
したが、一つの図面において説明したものは、他の図に
記述がなくとも技術的思想の範囲内で応用されるもので
ある。例えば図9〜図12の凹凸は、図13以降の突起
22や凹溝10やあり溝12の側面に、さらに連結機構
4についても縦壁、底板、台座、棚板及び控え壁等との
各々の接面に設けることが出来るのである。
【0050】この発明の実施例は、土留構造物としてそ
の代表的な擁壁を取り上げて説明したが、擁壁以外の土
留構造物にも適用できるものである。さらに全体的な場
合は底板と縦壁が、又は部分的な場合は、例えば一つの
例として、図1と図2において、上面11と下面21、
及び側面23と側面13が、各々対応していれば、水平
及び鉛直に限定せず適宜の傾斜を有していても良い。
の代表的な擁壁を取り上げて説明したが、擁壁以外の土
留構造物にも適用できるものである。さらに全体的な場
合は底板と縦壁が、又は部分的な場合は、例えば一つの
例として、図1と図2において、上面11と下面21、
及び側面23と側面13が、各々対応していれば、水平
及び鉛直に限定せず適宜の傾斜を有していても良い。
【0051】
【発明の効果】この発明の土留構造物及び土留構造物の
構築方法において、土留構造物の縦壁と底板は板状で、
現場で組み立てられるようにしてあるから嵩低く、運搬
時の輸送効率も良く、積載高さ制限を受けることはな
い。
構築方法において、土留構造物の縦壁と底板は板状で、
現場で組み立てられるようにしてあるから嵩低く、運搬
時の輸送効率も良く、積載高さ制限を受けることはな
い。
【0052】この発明の土留構造物では、縦壁の突起が
硬化した充填材が一体となり、底板のあり溝内に嵌入さ
れているから、縦壁にかかる土圧に対応することができ
る。
硬化した充填材が一体となり、底板のあり溝内に嵌入さ
れているから、縦壁にかかる土圧に対応することができ
る。
【図1】この発明の擁壁を構築する方法を説明するため
の一部断面の斜視図である。
の一部断面の斜視図である。
【図2】構築された擁壁の断面図である。
【図3】底板のあり溝と縦壁の突起の形状の例を示す断
面図である。
面図である。
【図4】別の例の底板のあり溝と縦壁の突起の形状を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】別の例の底板のあり溝と縦壁の突起の形状を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】別の例の底板のあり溝と縦壁の突起の形状を示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】別の例の底板の凹溝と縦壁の突起の形状を示す
断面図である。
断面図である。
【図8】別の例の底板のあり溝と縦壁の突起の形状を示
す断面図である。
す断面図である。
【図9】縦壁下面の突起の側面に凹凸を設けた例を示す
一部断面の斜視図である。
一部断面の斜視図である。
【図10】縦壁下面の突起の側面に凹凸を設けた別の例
を示す一部断面の斜視図である。
を示す一部断面の斜視図である。
【図11】縦壁下面の突起の側面に凹凸を設けた別の例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図12】縦壁下面の突起の側面に凹凸を設けた別の例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図13】底板と縦壁を充填材を用いて固定するに加え
て、さらに連結部材を使用する例を示す断面図である。
て、さらに連結部材を使用する例を示す断面図である。
【図14】連結部材の断面図である。
【図15】控え壁式の擁壁を構築する方法を説明する斜
視図である。
視図である。
【図16】構築された控え壁式の擁壁の斜視図である。
【図17】あり溝の左右の端部を閉鎖した一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図18】図17の断面図である。
【図19】この発明をU型擁壁に応用した例を示す一部
断面の斜視図である。
断面の斜視図である。
【図20】この発明をH型擁壁に応用した例を示す断面
図である。
図である。
【図21】この発明を箱型擁壁に応用した例を示す断面
図である。
図である。
1 底板 2 縦壁 3 充填材 5 型材 6 控え壁 10 凹溝 11 上面 12 あり溝 21 下面 22 突起 41 凹連結具 42 凸連結具 44 充填材 45 凹部
Claims (12)
- 【請求項1】 下面に突起が設けられた縦壁と、上面に
開口する凹溝が設けられた底板とからなり、底板の凹溝
に縦壁の突起が挿入されおり、かつその凹溝の突起との
空隙に注入された硬化性の充填材により、縦壁が底板に
接合されていることを特徴とする土留構造物。 - 【請求項2】 底板の上面に設けられた凹溝が、底板上
に突設された台座に設けられていることを特徴とする請
求項1に記載の土留構造物。 - 【請求項3】 底板の凹溝があり溝となっていることを
特徴とする請求項1又は2に記載の土留構造物。 - 【請求項4】 縦壁の突起の側面又は底板の凹溝の側面
のいずれか若しくは双方に凹凸が設けられていることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の土留構
造物。 - 【請求項5】 縦壁に控え壁が設けられていることを特
徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の土留構造
物。 - 【請求項6】 底板と縦壁間、底板の凹溝と縦壁の突起
間、隣接する底板間、隣接する縦壁間、及び縦壁と控え
壁間の少なくとも1ヶ所において、一方の部材の当接面
に埋設された凸連結具内に固着された袋体が、その袋体
に注入された硬化性の充填材により、他方の部材の当接
面に埋設された、凹部又は凹所を備えた凹連結具内部に
まで拡げられ、かつ袋体に充満された充填材の硬化によ
り、両部材が連結されていることを特徴とする請求項1
〜5のいずれか1項に記載の土留構造物。 - 【請求項7】 上面に凹溝が形成された底板を地盤に設
置し、その凹溝に縦壁の下面に設けられた突起を挿入
し、ついで凹溝の突起との空隙に硬化性の充填材を注入
し、充填材の硬化により縦壁を底板に固定することを特
徴とする土留構造物の構築方法。 - 【請求項8】 底板の上面に設ける凹溝を、底板上に突
設した台座に設けたことを特徴とする請求項7に記載の
土留構造物の構築方法。 - 【請求項9】 底板の凹溝を、型材を埋設することによ
り形成したことを特徴とする請求項7又は8に記載の土
留構造物の構築方法。 - 【請求項10】 底板の凹溝を、あり溝としたことを特
徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の土留構造
物の構築方法。 - 【請求項11】 縦壁の突起の側面又は底板の凹溝の側
面のいずれか若しくは双方に凹凸を設けたことを特徴と
する請求項7〜10のいずれか1項に記載の土留構造物
の構築方法。 - 【請求項12】 底板と縦壁間、底板の凹溝と縦壁の突
起間、隣接する底板間、隣接する縦壁間、及び縦壁と控
え壁間の少なくとも1ヶ所において、一方の部材の当接
面に、袋体が内部に固着された凸連結具を埋設し、他方
の部材の当接面に、凹部又は凹所を備えた凹連結具を埋
設し、その袋体に硬化性の充填材を注入して、袋体を凹
連結具内部にまで拡げ、かつ袋体に充満された充填材の
硬化により、両部材を連結することを特徴とする請求項
7〜11のいずれか1項に記載の土留構造物の構築方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23575496A JPH1046613A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 土留構造物及び土留構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23575496A JPH1046613A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 土留構造物及び土留構造物の構築方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1046613A true JPH1046613A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16990745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23575496A Pending JPH1046613A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 土留構造物及び土留構造物の構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1046613A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015063843A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 鹿島建設株式会社 | 鉄筋コンクリート造擁壁 |
| JP2016515173A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-05-26 | ユーティリティ コンクリート プロダクツ,エルエルシー | プレキャストコンクリート擁壁 |
| JP2017008507A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | 株式会社オーイケ | 脚部ブロック、擁壁および側溝 |
| JP2020023860A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-13 | 株式会社プラス | 土留めユニット及びそれを用いた土留め方法 |
| JP2021063426A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | 株式会社神戸製鋼所 | 擁壁ブロック、擁壁部材及び擁壁ブロックの施工方法 |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP23575496A patent/JPH1046613A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016515173A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-05-26 | ユーティリティ コンクリート プロダクツ,エルエルシー | プレキャストコンクリート擁壁 |
| JP2015063843A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 鹿島建設株式会社 | 鉄筋コンクリート造擁壁 |
| JP2017008507A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | 株式会社オーイケ | 脚部ブロック、擁壁および側溝 |
| JP2020023860A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-13 | 株式会社プラス | 土留めユニット及びそれを用いた土留め方法 |
| JP2021063426A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | 株式会社神戸製鋼所 | 擁壁ブロック、擁壁部材及び擁壁ブロックの施工方法 |
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