JPH1047015A - 発電・海水淡水化コンバインド装置 - Google Patents

発電・海水淡水化コンバインド装置

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JPH1047015A
JPH1047015A JP8224402A JP22440296A JPH1047015A JP H1047015 A JPH1047015 A JP H1047015A JP 8224402 A JP8224402 A JP 8224402A JP 22440296 A JP22440296 A JP 22440296A JP H1047015 A JPH1047015 A JP H1047015A
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steam
seawater
power generation
seawater desalination
boiler
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Application number
JP8224402A
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Inventor
Takeji Yoshida
武治 吉田
Hiroshi Fujioka
弘 藤岡
Hiroshi Nishizawa
紘 西沢
Akira Oyamada
陽 小山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Engineering Co Ltd
Chiyoda Corp
Original Assignee
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Tokyo Gas Engineering Co Ltd
Chiyoda Corp
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Publication date
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    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30—Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 造水量の変動にかかわらず一定量の発電量を
確保でき、しかも発電・造水の総括的な熱エネルギ効率
が高く、経済性の高い発電・海水淡水化コンバインド装
置を提供する。 【解決手段】 本発明の発電・海水淡水化コンバインド
装置10は、RDF等の燃料を燃焼させて過熱蒸気を発
生させる循環流動層ボイラ16と、ボイラから蒸気を導
入して動力に変えて発電機17を駆動する背圧抽気蒸気
タービン18と、タービンの背圧蒸気を熱源として海水
を淡水化する多重効用蒸発缶装置34と、過剰背圧蒸気
を凝縮させる補助復水器22と、タービンから抽気した
中圧蒸気で多重効用蒸発缶装置からの凝縮水と復水器か
らの凝縮水とを脱気してボイラに送る脱気器28とを備
えている。これにより、極めて熱効率の高いシステムを
実現している。また、火力発電設備に背圧蒸気タービン
から出る余剰背圧蒸気を凝縮させる補助復水器を設けて
いるので、海水淡水化装置の造水量の変動に関係なく一
定の出力で発電することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電・海水淡水化
コンバインド装置に関し、更に詳細には、発電・海水淡
水化の総括的な熱効率が高く、更には造水量の変動にか
かわらず一定電力量を発電でき、しかも可燃性廃棄物か
ら得た固形化燃料または固形産業廃棄物を燃料とする循
環流動層ボイラを使用して、ゴミ等の可燃性廃棄物処理
も組み合わせた発電・海水淡水化コンバインド装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】離島を始めとして、水資源が乏しく、し
かも他の地域から隔絶している地域では、飲料水を始め
とする淡水の確保が非常に重要であって、従来、そのよ
うな地域では、電力会社から電力の供給を受け、逆浸透
膜を用いて海水から淡水を得る海水淡水化が多用されて
いる。海水淡水化法は、原理的には、海水を蒸発させ淡
水を取り出すか、又は海水から溶解している塩分を除去
するかのいずれかであり、大別して、蒸発法と膜法の二
つがある。
【0003】蒸発法は、海水を加熱して水蒸気を作り、
冷却して淡水を得る方法であって、大量の熱エネルギを
消費するので、経済的でないと言う問題があった。他方
の膜法には、逆浸透法と電気透析法の二つの方法があ
る。逆浸透法(RO法)は、水は通すが、塩分は殆ど通
さない性質を持つ半透膜を用い、海水側に浸透圧以上の
圧力を加えることにより、海水から淡水を得る方法であ
る。従って、RO法による海水淡水化では、25kg/cm2
以上に、実用的には50〜60kg/cm2の範囲の圧力に加
圧する必要があり、動力費が嵩むと言う問題があった。
また、電気透析法は、陽イオンを選択的に通す陽イオン
交換膜と陰イオンを選択的に通す陰イオン交換膜の間に
海水を通し、イオン交換膜の両端に直流電圧を加えて、
膜を通して海水中のイオンを移動させて脱塩する方法で
ある。この方法は、2種類のイオン交換膜を必要とし、
塩分濃度の高い海水の淡水化では、設備費が嵩むと言う
問題があった。
【0004】そこで、火力発電設備を併設し、火力発電
設備から発生する排熱を利用して、蒸発法により海水を
淡水化する試みがなされており、また、火力発電設備か
ら発電される電力を利用して、逆浸透法により海水を淡
水化する試みがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、蒸発法により
電力と淡水を同時に得る二重目的の従来の発電・海水淡
水化コンバインド装置では、海水淡水化装置の加熱源と
して、発電機を駆動する蒸気タービンから出るエネルギ
ーレベルの高いタービン抽気蒸気を使用しているので、
火力発電設備の発電量がそれだけ低下し、しかもその発
電量と海水淡水化により造水される造水量は、常に一定
で、発電量を変えずに海水淡水化装置で造水する造水量
を自由に設定することはできなかった。また、抽気復水
蒸気タービンを用い、海水淡水化設備とは別個に、発電
設備の一部として復水タービン用コンデンサー(復水
器)を持つ発電・海水淡水化コンバインド装置では、海
水淡水化設備の造水量の調節は可能だが、造水量の変化
に伴い発電電力量も変わるという問題があった。また、
逆浸透法による海水淡水化装置を使用した従来の発電・
海水淡水化コンバインド装置では、設備費及び運転費が
嵩むという問題を解決することは難しかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、造水量の変動に
かかわらず一定量の発電量を確保でき、しかも発電・造
水の総括的な熱エネルギ効率が高く、経済性の高い発電
・海水淡水化コンバインド装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々の面か
ら検討を重ねた末に、従来のように、火力発電設備から
供給される中圧蒸気、例えば3kg/cm2g 程度の中圧蒸気
を使用して、蒸発法により海水を淡水化している限り、
発電・造水の総括的な熱エネルギ効率を従来のレベルよ
り向上させることは難しいと結論した。そして、火力発
電設備のボイラで発生させた蒸気の熱エネルギを出来る
だけ発電に利用して、電気エネルギとして回収し、圧力
が低く経済的価値の極めて低い低圧蒸気の熱を利用して
多重効用蒸発式海水淡水化装置により海水淡水化を行う
ことに着眼し、多数回のプロセスシミュレーションを行
って、最も熱効率の高い低圧蒸気の圧力範囲を見い出
し、本発明を完成するに到った。
【0008】上記目的を達成するために、本発明に係る
発電・海水淡水化コンバインド装置は、蒸気を発生させ
るボイラと、ボイラで発生させた蒸気により発電機を回
転して発電させ、かつ0.25〜0.5kg/cm2abs の背
圧蒸気を発生させる背圧蒸気タービンとを有する火力発
電設備と、蒸気室と、凝縮器及び凝縮器に海水を散水す
る海水散水器をそれぞれ蒸気室内に有する複数個の蒸発
缶を、一の蒸発缶の蒸気室と次段の蒸発缶の凝縮器とを
連通させるようにして、連結した多重効用蒸発缶装置か
らなる海水淡水化設備とを備え、背圧蒸気タービンから
出る背圧蒸気を海水淡水化設備の初段蒸発缶の凝縮器に
導入し、凝縮器で凝縮する蒸気の熱により海水散水器か
ら散水された海水を蒸気室内で蒸発させ、蒸発した蒸気
を次段の蒸発缶の凝縮器に導入し、順次、蒸気室で蒸気
を発生させて海水を蒸発させる熱源にすると共に海水か
ら蒸発した蒸気を凝縮器で凝縮させて得た凝縮水を回収
して淡水として送水し、一方、初段蒸発缶で凝縮した背
圧蒸気の凝縮水を回収してボイラ用水としてボイラに供
給するようにしたことを特徴としている。
【0009】多重効用蒸発缶装置の各蒸発缶に海水を導
入する態様は、特に制約はないが、好適には、一部蒸発
缶の蒸気室に予熱器を設け、蒸気室の熱により海水を予
熱するようにすると、熱効率が向上する。また、蒸発缶
内の圧力は、各々缶内の海水の蒸発温度に対応した飽和
圧力になり、初段蒸発缶から終段蒸発缶に向かって順次
段階的に低くなる。従って、蒸発缶内の海水の蒸発温度
は、各蒸気室の圧力に従って初段蒸発缶から終段蒸発缶
に向かって順次段階的に低くなる。各蒸発缶の底部は配
管により次段の蒸発缶の底部に連通しており、蒸発缶内
の濃縮海水は、圧力差により、順次、次段の蒸発缶に配
管を経由して流入し、終段蒸発缶より系外へ排出され
る。
【0010】本発明の好適な実施態様では、背圧蒸気タ
ービンから出る背圧蒸気のうち海水淡水化設備の造水量
低減時に余剰となる背圧蒸気を凝縮させる補助凝縮器を
火力発電設備に備え、海水淡水化設備に供給される背圧
蒸気以外の余剰の背圧蒸気を凝縮させることにより、海
水淡水化設備の造水量の多寡とは関係なく、所定の出力
で火力発電設備を稼働させることができる。また、多重
効用蒸発缶式海水淡水化装置の造水量が不足するときに
は、多重効用蒸発缶装置に加えて、逆浸透膜を使用して
塩分濃度の低い透過水と、塩分濃度の高い塩水とに分離
する逆浸透膜装置を海水淡水化設備に備え、逆浸透膜装
置の運転に要する電力を火力発電設備から供給するよう
にすることもできる。
【0011】本発明の更に好適な実施態様は、火力発電
設備のボイラが、可燃性廃棄物を主要原料とした固形化
燃料または固形産業廃棄物を燃料とする循環流動層ボイ
ラであることを特徴としている。本実施態様では、固形
化燃料製造装置を併設し、可燃性廃棄物、例えば可燃性
ゴミを固形化燃料製造装置で加工して得た固形化燃料
(RDF)を循環流動層ボイラで燃焼させることによ
り、ゴミ処理と発電と造水とを同時に行うことができ
る。RDFとは、可燃性の廃棄物に選別、粉砕、粒度調
整、成型固化などの加工を施して、固形化燃料としたも
のの総称である。好適には、成型固化したペレット状の
RDFを使用する。循環流動層ボイラは、RDFを循環
流動床で燃焼させる方式のボイラで、通常、煤塵を補集
するサイクロン等の集塵機を備えている。また、本発明
の好適な実施態様では、背圧蒸気タービンとして、ボイ
ラ用給水の脱気用蒸気として使用する中圧蒸気を抽気す
る抽気背圧蒸気タービンを設ける。これにより、脱気用
蒸気を別途発生させる必要がなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明
する。 実施例 本実施例は、本発明に係る発電・海水淡水化コンバイン
ド装置の実施例であって、固形化燃料を燃料とする火力
発電設備と、多重効用蒸発缶法及び逆浸透膜法による海
水淡水化設備とを組み合わせた例である。図1及び図2
は、それぞれ、本実施例の構成を示すフローシートであ
る。本実施例の発電・海水淡水化コンバインド装置10
(以下、装置10と言う)は、図1に示す火力発電設備
12と、図2に示す海水淡水化設備14とを組み合わせ
た装置である。
【0013】火力発電設備12は、固形化燃料(以下、
RDFと言う)焚き循環流動層ボイラ(Circulating Fl
uidized-Bed Combustor 、CFBボイラ)16(以下、
簡単にボイラ16と言う)と、ボイラ16から発生する
過熱蒸気により動力を得て、発電機17を回転させ、併
せて圧力レベルの異なる2種類の中圧蒸気、即ち10kg
/cm2g および3kg/cm2g の蒸気を抽気させ、0.3kg/c
m2abs の背圧蒸気を発生する背圧抽気蒸気タービン18
とを備えている。更に、火力発電設備12は、背圧蒸気
の全部または一部を海水淡水化設備14に送り、そこで
凝縮した凝縮水を受け入れる配管系20、21及び10
kg/cm2g抽気スチームを海水供給ラインの脱気用エジェ
クタに送る配管ライン51と、余剰背圧蒸気を凝縮させ
る補助復水器22と、配管系21を経由して海水淡水化
設備14で凝縮した凝縮水及び補助復水器22で凝縮し
た凝縮水を受け入れる凝縮水受槽24とを備えている。
また、火力発電設備12は、ボイラ給水系として、凝縮
水受槽24に集めた凝縮水を浄化するイオン交換式純水
装置26と、凝縮水中の気体成分を除去する脱気器28
と、凝縮水受槽24の凝縮水を純水装置26を経て脱気
器28に送水する凝縮水ポンプ30と、脱気器28から
ボイラ16に送水するボイラ水ポンプ32とを有する。
【0014】海水淡水化設備14は、多重効用蒸発缶装
置34と、逆浸透膜装置36とから構成されている。多
重効用蒸発缶装置34は、複数個(図2では、N個の蒸
発缶を表示している)の蒸発缶38A〜Nと、海水淡水
化設備14に海水を供給する海水ポンプ40と、海水ポ
ンプ40により供給された海水供給系内のガス成分を排
除するスチームエジェクタ42とを備えている。各蒸発
缶38は、内部に蒸気室を持つ缶体で形成され、蒸気室
内に少なくとも凝縮器44と、凝縮器44に海水を散水
する海水散水器46とを備え、更に、一部蒸発缶は、海
水予熱器48を備えている。蒸発缶の蒸気室内温度およ
び圧力は、初段の蒸発缶から終段の蒸発缶に向け低くな
るように設定されており、本実施例の場合、初段の蒸発
缶が0.22kg/cm2abs に、また終段の蒸発缶が0.0
66kg/cm2abs に設定されている。各蒸発缶38の蒸気
室は、その次段の蒸発缶の凝縮器44に連通しており、
蒸気室で発生した蒸気は、次段の蒸発缶の凝縮器44に
流入し、そこで凝縮する。また、各蒸発缶の底部は、配
管を経由して次段の蒸発缶の底部に連通しており、各蒸
発缶で蒸発しなかった海水は、圧力差により次段の蒸発
缶に流入して一部フラッシュ蒸発し、最後に濃縮海水と
して設備外へ排出される。
【0015】更に説明すると、初段蒸発缶38Aでは、
火力発電設備12から供給された背圧蒸気が凝縮器44
Aで凝縮し、凝縮水は配管系21により凝縮水受槽24
に入る。一方、海水散水器46Aから散水された海水の
一部が、背圧蒸気の凝縮熱により蒸発し、2段目蒸発缶
38Bの凝縮器44Bに入る。また、初段蒸発缶38A
で蒸発しなかった海水は、初段蒸発缶38Aと2段目蒸
発缶38Bとの圧力差により2段目蒸発缶38Bの缶内
に入り、一部フラッシュ蒸発する。2段目蒸発缶38B
では、初段蒸発缶38Aで蒸発した蒸気が凝縮器44B
で凝縮し、凝縮水集水管50に入る。一方、海水散水器
46Bより散水された海水の一部が、凝縮器44Bで凝
縮した蒸気の凝縮熱により蒸発し、3段目蒸発缶38C
の凝縮器44Cに入る。また、2段蒸発缶38Bで蒸発
しなかった海水は、初段蒸発缶38Aからの海水と共に
3段目蒸発缶38Cとの圧力差により3段目蒸発缶38
Cに入り、一部フラッシュ蒸発する。
【0016】N−1段目蒸発缶38N−1及び終段蒸発
缶38Nでも、上述と同様に、蒸気の流入、海水の散
水、蒸気の凝縮、海水の蒸発、海水の圧力差による移動
が起こる。また、終段蒸発缶38Nでは、予熱器48で
の海水の予熱により生じた蒸気の凝縮水を受ける受板5
2を備えており、受板52で受けた凝縮水を凝縮水集水
管50に集めるようになっている。
【0017】逆浸透膜装置36は、異物を捕捉する海水
濾過装置54、逆浸透膜56、及び、その他、逆浸透膜
56に海水を加圧して送水する加圧ポンプ(図示せず)
等の必要な設備を備えている。
【0018】ボイラ16は、図3に示すように、RDF
を収容したホッパ60、ホッパ60から供給されたRD
Fを流動床で循環、燃焼させて、水管(図示せず)内で
蒸気を発生させる火炉62、水管に連結して蒸気混相水
を流入させ、気液分離する蒸気ドラム64、蒸気ドラム
64と水ドラム80のと間で水を循環させて水蒸気とし
て蒸発させる蒸発管群66とを備えている。更に、ボイ
ラ16は、RDFの燃焼により発生する大量の煤塵を煙
道ガスから補集、回収するサイクロン68、煙道ガスが
流れる煙道70、それぞれ、煙道70内に設けられ、蒸
気ドラム64から出る蒸気を煙道ガスで過熱するスーパ
ーヒータ72、及び、燃焼用空気を煙道ガスで予熱する
空気予熱器76、並びに、燃焼用空気を送風する送風機
78等を備えている。必要に応じて、蒸気ドラム64に
給水するボイラ用水を煙道ガスで予熱するエコノマイザ
を設けても良い。また、煙道70及び火炉62の底部か
らアッシュを回収するようになっている。なお、装置1
0には、凝縮水ポンプ30、ボイラ水ポンプ32、海水
ポンプ40等に加えて、図1及び図2のフローシートに
示すように、必要に応じてポンプを備えている。
【0019】装置10では、図4に示すように、火力発
電設備12のボイラ16で過熱蒸気を発生させ、その過
熱蒸気を背圧抽気蒸気タービン18に送り、発電機17
を回転させて発電させると共に中圧蒸気を抽気して脱気
用蒸気として脱気器28に供給する。0.3kg/cm2abs
の背圧蒸気の全部または一部を配管系20により海水淡
水化設備14の多重効用蒸発缶装置34に送り海水から
蒸発法により淡水を採取すると共に背圧蒸気を凝縮させ
て得た凝縮水を配管系21により脱気器28を経由して
火力発電設備12に戻す。よって、多重効用蒸発缶装置
34は、背圧抽気蒸気タービン18の凝縮器の一部を構
成している。多重効用蒸発缶34の造水量で不足する場
合には、火力発電設備12で発電した電力を使用して逆
浸透膜装置36を運転し、逆浸透法により海水から透過
水、即ち淡水を得ることができる。本実施例の装置10
では、補助復水器22を設けているので、多重効用蒸発
缶装置34の造水量の変動に関係なく、所定出力で火力
発電設備12を稼働することができる。
【0020】装置10の評価を行うために、造水量が5
00Ton/Day で造水比が10の場合を想定して、プロセ
スシミュレーションを行い、以下の結果を得た。プロセ
スシミュレーションを行った際の装置10の主要運転条
件は、以下の通りである。 過熱蒸気の圧力 :32kg/cm2g 過熱蒸気の温度 :420°C 抽気背圧蒸気タービンの背圧 :0.3kg/cm2abs 脱気器用抽気蒸気の圧力 :3kg/cm2g 海水脱気用抽気蒸気の圧力 :10kg/cm2g ボイラ用水の給水温度 :100°C RDF低位発熱量(LHV) :4,300Kcal/Kg ボイラ効率 :80% 初段蒸発缶の蒸気室圧力 :0.22kg/cm2abs 終段蒸発缶の蒸気室圧力 :0.066kg/cm2abs 海水温度 :30℃
【0021】以上のプロセスシミュレーションの結果
は、表1に示す通りである。
【表1】 表1から明らかなとおり、発電・海水淡水化コンバイン
ド装置の総括的な熱効率は、図4のフローシートでは約
26%であって、従来の廃棄物燃焼型発電装置に比べ
て、装置10の熱効率は極めて高いことが判る。この差
は経済的価値の低い水蒸気を使った海水淡水化によるも
のである。尚、表1のストリーム番号は、図1及び図2
の適所に付された符号と一致している。
【0022】
【発明の効果】本発明の構成によれば、火力発電設備で
蒸気タービンを駆動して発電を行うと同時に、発電の仕
事を終えた経済的価値の低い超低温低圧の廃蒸気(0.
3kg/cm2abs の蒸気)を熱源として多重効用蒸発缶式海
水淡水化装置により淡水を得ている。また、海水を加熱
した超低温低圧蒸気を復水として回収した後に、ボイラ
給水として循環使用することにより、海水淡水化装置は
復水器の役割を果たしているので、極めて熱効率の高い
システムを実現している。また、火力発電設備に背圧蒸
気タービンから出る過剰背圧蒸気の凝縮器を設けている
ので、海水淡水化装置の造水量の変動に関係なく一定の
出力で発電することができる。換言すれば、造水量と発
電量とを自由に組み合わせることができる。更には、海
水淡水化装置の海水の蒸発温度が62℃以下の低い温度
であるから、機器、配管の腐食やスケーリングの問題が
少ない。更に、可燃性廃棄物、例えばゴミを加工して得
た固形化燃料(RDF)を循環流動層ボイラで燃焼させ
ることにより、ゴミ処理と発電と海水淡水化とを同時に
効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電・海水淡水化コンバインド装
置の火力発電設備の構成を示すフローシートである。
【図2】本発明に係る発電・海水淡水化コンバインド装
置の海水淡水化設備の構成を示すフローシートである。
【図3】ボイラの構成を示す模式図である。
【図4】蒸気と、蒸気を凝縮して得た凝縮水の循環経路
を示したブロック図である。
【符号の説明】
10 本発明に係る発電・海水淡水化コンバインド装置
の実施例 12 火力発電設備 14 海水淡水化設備 16 ボイラ 17 発電機 18 背圧抽気蒸気タービン 20、21 配管系 22 補助復水器 24 凝縮水受槽 26 純水装置 28 脱気器 30 凝縮水ポンプ 32 ボイラ水ポンプ 34 多重効用蒸発缶装置 36 逆浸透膜装置 38 蒸発缶 40 海水ポンプ 42 スチームエジェクタ 44 凝縮器 46 海水散水器 48 海水予熱器 50 凝縮水集水管 51 スチームエジェクタ用駆動蒸気の供給配管 52 受板 54 海水濾過装置 56 逆浸透膜 60 ホッパ 62 火炉 64 蒸気ドラム 66 蒸発管群 68 サイクロン 70 煙道 72 スーパーヒータ 76 空気予熱器 78 送風機 80 水ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 弘 東京都新宿区西新宿三丁目七番一号 東京 ガス・エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 西沢 紘 横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番1号 千 代田化工建設株式会社内 (72)発明者 小山田 陽 横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番1号 千 代田化工建設株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気を発生させるボイラと、ボイラで発
    生させた蒸気により発電機を回転して発電させ、かつ
    0.25〜0.5kg/cm2abs の背圧蒸気を発生させる背
    圧蒸気タービンとを有する火力発電設備と、 蒸気室と、凝縮器及び凝縮器に海水を散水する海水散水
    器をそれぞれ蒸気室内に有する複数個の蒸発缶を、一の
    蒸発缶の蒸気室と次段の蒸発缶の凝縮器とを連通させる
    ようにして、連結した多重効用蒸発缶装置からなる海水
    淡水化設備とを備え、 背圧蒸気タービンから出る背圧蒸気を海水淡水化設備の
    初段蒸発缶の凝縮器に導入し、凝縮器で凝縮する蒸気の
    熱により海水散水器から散水された海水を蒸気室内で蒸
    発させ、蒸発した蒸気を次段の蒸発缶の凝縮器に導入
    し、順次、蒸気室で蒸気を発生させて海水を蒸発させる
    熱源にすると共に海水から蒸発した蒸気を凝縮器で凝縮
    させて得た凝縮水を回収して淡水として送水し、一方、
    初段蒸発缶で凝縮した背圧蒸気の凝縮水を回収してボイ
    ラ用水としてボイラに供給するようにしたことを特徴と
    する発電・海水淡水化コンバインド装置。
  2. 【請求項2】 背圧蒸気タービンから出る背圧蒸気のう
    ち海水淡水化設備の造水量低減に伴い余剰となる背圧蒸
    気を凝縮させる補助凝縮器を火力発電設備に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の発電・海水淡水化コンバ
    インド装置。
  3. 【請求項3】 海水淡水化設備は、多重効用蒸発缶装置
    に加えて、逆浸透膜を使用して塩分濃度の低い透過水
    と、塩分濃度の高い塩水とに分離する逆浸透膜装置を備
    え、 逆浸透膜装置の運転に要する電力を火力発電設備から供
    給することを特徴とする請求項1又は2に記載の発電・
    海水淡水化コンバインド装置。
  4. 【請求項4】 火力発電設備のボイラが、可燃性廃棄物
    を主要原料とした固形化燃料または固形産業廃棄物を燃
    料とする循環流動層ボイラであることを特徴とする請求
    項1から3のうちのいずれか1項に記載の発電・海水淡
    水化コンバインド装置。
  5. 【請求項5】 背圧蒸気タービンが、海水淡水化設備の
    海水供給系を脱気するエジェクタの駆動用蒸気及びボイ
    ラ用給水の脱気用蒸気として使用する中圧蒸気を相互に
    異なる圧力でそれぞれ抽気する抽気背圧蒸気タービンで
    あることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか
    1項に記載の発電・海水淡水化コンバインド装置。
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