JPH1047601A - 排熱回収熱交換器 - Google Patents

排熱回収熱交換器

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JPH1047601A
JPH1047601A JP8204951A JP20495196A JPH1047601A JP H1047601 A JPH1047601 A JP H1047601A JP 8204951 A JP8204951 A JP 8204951A JP 20495196 A JP20495196 A JP 20495196A JP H1047601 A JPH1047601 A JP H1047601A
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heat exchanger
exhaust
gas
exhaust gas
heat recovery
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JP8204951A
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Motoroku Nakao
元六 仲尾
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B37/00Component parts or details of steam boilers
    • F22B37/008Adaptations for flue-gas purification in steam generators

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済上や伝熱性能上の問題を引き起こすこと
なく排熱回収熱交換器への硫酸アンモニウム系物質の付
着を防止し、伝熱性能低下及び伝熱管材料の腐食を防止
する技術を提供すること。 【解決手段】 ガス焚き火力発電プラントでの排熱を
回収する機器において、アルカリ性水溶液を加熱器7、
10の伝熱管25にスプレするアルカリ水スプレ装置2
7を設置する。前記伝熱管25にスプレするアルカリ
性液のpHを9以上とし、アルカリ種として、炭酸塩
(Na2CO3、K2CO3、MgCO3)、燐酸塩(Na3
PO4、Na2HPO4、K3PO4)を用い、付着する硫
安系化合物の量に応じてその濃度を設定する。脱硝装
置14の排ガス後流側に排ガスバイパスダクト30と硫
安系化合物の除去回収装置31を設置する。20pp
m以下のNH3と5〜20%の水分を含んだガス雰囲気
中で処理した触媒を脱硝装置14に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電システム
に関わり、特にガス焚きボイラやガスタービンの排熱を
回収する熱交換器での伝熱性能低下や伝熱管材料の腐食
を効率的に防止する排熱回収熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントのうち、天然ガス(L
NG)や液化石油ガス(LPG)を燃料とするガス焚き
火力発電プラントは、原重油や石炭燃焼プラントに比べ
て、燃料費は若干高価なものの、排ガス中に硫黄酸化物
や煤塵を含まないことから脱硫装置や電気集塵機の設置
が不要であること、並びに燃焼調整が容易なことから負
荷変化に対応しやすいメリットがある。また、前記LN
GガスやLPGガスは、その燃焼ガス中の二酸化炭素
(CO2)量が石油や石炭に比べて少なく、地球温暖化
防止の観点からも好ましい燃料であることから、その使
用量が増加している。
【0003】図3は、従来技術になる排気再燃型ガス焚
き火力発電プラントのフローを示す。リパワリングとも
称される排気再燃型ボイラは、従来の火力発電システム
にガスタービン19を追加して設置したものである。す
なわち、ボイラ1内でのガスの燃焼により発生する高温
ガスで過熱器2と再熱器3が加熱され、発生する蒸気で
蒸気タービン4を作動させて発電機5を駆動させる。ま
た蒸気タービン4で仕事をした蒸気はコンデンサ6で凝
縮されて低圧給水加熱器7に送られる。低圧給水加熱器
7で加熱された給水はデアレータ8を経て給水ポンプ9
により高圧給水加熱器10に送られ、ここでさらに加熱
された後、ボイラ1の節炭器11、一次再熱器12及び
一次過熱器13を経由して過熱器2に供給される。ボイ
ラ1から出た排ガスは脱硝装置14で脱硝処理された
後、高圧給水加熱器10と低圧給水加熱器7で熱回収さ
れた後、誘導ファン15で誘引されて煙突16から排出
される。
【0004】一方、ガスタービン発電機17を運転する
ための空気圧縮機18と同軸に設けられたガスタービン
19からの排ガスはボイラ1の燃焼用空気としてボイラ
1のウインドボックス20に供給される。
【0005】図3に示す排気再燃型ガス焚き火力発電プ
ラントは同じ敷地面積で発電容量を増加できるととも
に、負荷変化に対する追従性が向上する等のメリットが
有り、都市型発電所でこのような排気再燃型ガス焚きボ
イラの利用が増加している。
【0006】また、図4はコンバインド型発電システム
の概要を示す。これはガスタービン19による発電とガ
スタービン19からの排熱を利用した蒸気タービン4に
よる発電を組み合わせたものある。すなわち、蒸気ター
ビン4により発電機5を駆動させた後の蒸気はコンデン
サ6で凝縮されて、節炭器21、蒸発器22、過熱器2
3で再度加熱されて蒸気タービン4に送られる。
【0007】このとき、ガスタービン19からの排熱は
上流側から順に過熱器23、脱硝装置14、蒸発器2
2、節炭器21を加熱して蒸気発生に利用された後、煙
突16から大気中に排出される。
【0008】図4に示すシステムは既存の発電システム
の中では発電効率が最も高く、負荷変化に対する追従性
がより優れているという特徴を有する。
【0009】こうしたガス焚き火力発電プラントの場
合、燃料が高価なことと排ガス中に伝熱性能や材料の腐
食に悪影響を与えるような成分を含んでいないことから
低温まで廃熱を回収するようにして、効率向上がなされ
ている。図5は排熱回収熱交換器部の詳細フローを示
す。すなわち、ガス焚き火力発電プラントで生成する燃
焼排ガスは脱硝装置14で脱硝処理された後、高圧給水
加熱器10と低圧給水加熱器7で熱交換された後、誘導
ファン15により煙突16に誘導されて大気中に排出さ
れる。コンデンサ6からの給水は低圧給水加熱器7で熱
交換された後、デアレータ8を経て給水ポンプ9により
高圧給水加熱器10に送られ、その後図示しないボイラ
又は蒸発器に送られる。低圧給水加熱器7と高圧給水加
熱器10内部にはフィン付伝熱管25が配置されていて
排ガスの熱により給水を加熱する。このとき脱硝装置1
4内には脱硝触媒26が配置されており、この前流側に
配置されているアンモニア注入装置24からアンモニア
が注入され脱硝反応に利用される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが最近ガス焚き
火力発電プラントの排熱回収熱交換器(高圧給水加熱器
10、低圧給水加熱器7、蒸発器22、節炭器21)に
おいて、フィン付伝熱管25にスケールが生成、付着し
て、伝熱性能が低下するとか、梅雨時の定期検査等で湿
潤状態になった場合、伝熱管材料が腐食するというトラ
ブルが経験されている。
【0011】そのような付着スケールを分析すると、通
常鉄の酸化物又は水酸化物の他に相当量(10〜30
%)の硫酸鉄アンモニウムが検出される。こうした分析
結果によると、フィン付伝熱管25におけるスケールや
デポジットの生成は、硫酸アンモニウム化合物(例えば
硫安(NH42SO4)の付着と関連があり、フィンや
伝熱管材の腐食は、熱交換器が湿潤状態になった時に硫
安が水溶液に溶解することによって発生することを示唆
している。
【0012】硫安は、通常下記の反応によって生じる。 2NH3+SO3+H2O→(NH42SO4
【0013】ガス焚き火力発電プラントの排熱回収熱交
換器で硫安が生成付着する理由としては次のようなこと
が考えられる。硫安成分のうち、アンモニア(NH3
はガス焚き火力発電プラントの排熱回収熱交換器の前流
側に設置してある脱硝装置14からの余剰リークアンモ
ニアである可能性が高く、水分(H2O)は排ガスから
供給されると考えてよい。
【0014】スケールなどが伝熱管に付着する排熱回収
熱交換器は、硫黄成分をほとんど含まないクリーンな燃
料を燃焼させるガス焚きプラントに用いられるため、亜
硫酸ガス(SO3ガス)又は硫酸根(SO4)の発生源に
ついては、明確になっていないが、本発明者の経験によ
ると、 燃料ガス中に存在、 付臭剤中の硫黄(S)化合物の影響及び チタニア(TiO2)系脱硝触媒26中からの離脱が
考えられる。
【0015】通常使用される燃料ガス中には、硫黄化合
物は含まれていないが、ある特殊な産地の天然ガスは、
微量ながら硫黄成分を含んでいることがあり、それを燃
料にすると排ガス中にSO2が含まれ、一部は酸化され
てSO3になる。
【0016】通常、大部分の種類の燃料ガス中には、燃
料ガスが万一リークしても容易にそれが検出できるよう
に、付臭剤が添加されている。付臭剤の成分は、ジメチ
ルサルファイド(C26S)、ターシャルメルカプタン
(C410S)などでほとんどの場合、硫黄成分を含ん
でおり、それが燃焼するとSO2やSO3になる。
【0017】一方、火力発電プラントで使用されるチタ
ニア系(TiO2系)脱硝触媒26は、硫酸チタンを原
料としているので、触媒製造中に触媒成分の最終焼成を
行う時、平衡条件に達しなかった余剰の硫酸根が残って
いる可能性がある。これらの脱硝触媒26をアンモニア
を含むボイラ排ガス雰囲気におくと、アンモニア及び水
分濃度と平衡分の硫酸根が反応し、硫安として取り出さ
れる可能性がある。特にガス焚き火力発電プラントの場
合、燃焼排ガス中の水分濃度は約15%であり、油焚き
や石炭焚き火力発電プラントの燃焼排ガスの水分濃度
(水分:約10%)に比べ高いことも、こうした排ガス
中への硫酸根の逸脱に影響していると推定される。
【0018】本発明者らの検討の結果によると、排熱回
収熱交換器への硫安の付着は、主に火力発電プラント運
転初期に生じ、その後の運転ではほとんど増加しないこ
とが分かった。
【0019】また、排ガス分析の結果、通常運転中のS
2濃度は1ppm以下(SO3濃度は、0.1ppm以
下)であり、上述した硫安の付着は一過性の現象である
と見なすことができる。
【0020】上述のガス焚きボイラを用いる火力発電プ
ラントの排熱回収熱交換器での硫安付着とそれに関連す
る不具合の発生を防止するには、(1)硫安生成反応に
寄与するアンモニア(NH3)、水分(H2O)及び亜硫
酸(SO3)を除去する、(2)スートブロアによる付
着硫安を除去する、(3)硫安生成温度にしないように
する、(4)腐食を防止するためにステンレス鋼等高級
耐食材料を用いて熱交換器を作製する、等のことが考え
られる。
【0021】このうち、アンモニアは排ガスの脱硝性能
を維持するために、また水分は燃焼排ガスに起因するも
のであるので、いずれもゼロにすることはできない。
【0022】伝熱管へのスケール付着物除去技術として
は、石炭焚き火力発電プラント等で多数の実績のある高
圧水蒸気を噴霧するスートブロアを用いることも考えら
れるが、スートブロアを設置することは設備費用がかさ
み、またその際に用いる水蒸気は伝熱管への熱交換効率
を低下させることからも好ましくない。
【0023】硫安は、通常220℃以下で生成すること
から、排熱回収熱交換器内での排ガス温度をその温度以
上になるようにすれば、硫安生成は避けられるが、排熱
回収の熱効率を低下させないためには煙突からの排出排
ガス温度を220℃以上にする方法を採用することはで
きない。
【0024】また、硫安が付着した後、湿潤状態になっ
た時の伝熱管の腐食は、18Cr−8Ni系のステンレ
ス鋼を伝熱管材料として使用すれば解決できるが、コス
トが高くなることと付着物生成による伝熱管の伝熱阻害
は回避できないので、この方法も適切ではない。
【0025】本発明の課題は、従来技術の問題点に対し
て、経済上や伝熱性能上の不具合を引き起こすことなく
排熱回収熱交換器への硫酸アンモニウム系物質の付着を
防止し、伝熱性能低下及び伝熱管材料の腐食を防止する
技術を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題は、以
下の各排熱回収熱交換器によって解決される。 (1)ガス焚き火力発電プラントで発生する排ガスの流
路に配置される排熱回収熱交換器において、熱交換器の
伝熱管にアルカリ性水溶液をスプレするアルカリ水スプ
レ装置を設置した排熱回収熱交換器である。
【0027】ここで、前記熱交換器の前流側の排ガス流
路に脱硝装置を配置すること、またはスプレするアルカ
リ性水溶液のpHを9以上とし、アルカリ種として炭酸
塩またはリン酸塩を用い、熱交換器の伝熱管に付着する
硫酸アンモニウム化合物の量に応じてその濃度を設定す
ることが望ましい。
【0028】硫酸アンモニウム系化合物は、酸性硫安と
称される硫酸水素アンモニウム(NH4HSO4)と硫酸
アンモニウム((NH42SO4)と硫酸アンモニウム
((NH42SO4)であり、これらと構造材料である
鉄系材料との腐食反応で生じた硫酸鉄アンモニウムも存
在する可能性がある。これらはいずれも水溶性であり、
水洗で除去可能であるが、その水溶液は強酸性など酸性
であるため構造材料を腐食させるので、付着物除去のた
めの単なる水洗法はそのままでは適用することはできな
い。
【0029】(2)ガス焚き火力発電プラントで発生す
る排ガスの流路に脱硝装置と該脱硝装置の後流側に排熱
回収用の熱交換器を配置した排熱回収熱交換器におい
て、脱硝装置の後流側の排ガス流路に排熱回収熱交換器
を迂回する排ガスバイパスダクトを設け、該排ガスバイ
パスダクトに硫酸アンモニウム系化合物の除去回収装置
を設けた排熱回収熱交換器。
【0030】(3)ガス焚き火力発電プラントで発生す
る排ガスの流路に脱硝装置と該脱硝装置の後流側に排熱
回収用の熱交換器を配置した排熱回収熱交換器におい
て、20ppm以下のアンモニアと5〜20%の水分を
含んだガス雰囲気中、200〜500℃の温度条件で焼
成したチタニア系脱硝触媒を脱硝装置に用いた排熱回収
熱交換器。
【0031】ガス焚きボイラ又はガスタービンなどの排
ガス中にアンモニア(NH3)とSO3が存在する系で生
じると考えられるが、本発明の一つはアルカリ性水溶液
を伝熱管にスプレーするアルカリ水スプレ装置を設置
し、この装置によりアルカリ水を伝熱管にスプレーする
方法によって、伝熱管表面に付着した硫酸アンモニウム
系化合物を除去し、構造材料の腐食を回避するものであ
る。
【0032】特にスプレ液のpH値を9以上にし、アル
カリ種として炭酸塩(Na2CO3、K2CO3、MgCO
3)または燐酸塩(Na3PO4、Na2HPO4、K3PO
4)を用い、付着する硫酸アンモニウム化合物の量に応
じてその濃度を設定すると洗浄効果や取扱性を向上で
き、効率化及び安全性の向上が図れる。
【0033】また本発明において、燃焼排ガス浄化シス
テムの中で脱硝装置の後流側の排ガス流路に排ガスバイ
パスダクトと硫酸アンモニウム系化合物の除去回収装置
(水洗装置付き)を設置したのは、排ガス浄化システム
の運転初期の短い時間の範囲内でのみ、脱硝装置を含め
た排ガス処理装置内の排ガス流路前半部で、SO3の発
生があるので、硫酸アンモニウム系化合物用水洗装置
(除去回収装置内に設けられる)を常時作動させる必要
はなく、その装置も不要であるとの考え方による。そし
て、硫酸アンモニウム系化合物が生成しなくなったら、
排熱回収熱交換器の方へ排ガスを通じればよい。
【0034】さらにチタニア系脱硝触媒を製造時の最終
過程で20ppm以下のアンモニア(NH3)と5〜2
0%の水分(H2O)を含んだガス雰囲気中、200〜
500℃の温度条件で処理すると、アンモニア及び水分
量と平衡分の硫酸根が最終焼成中に触媒中より取り出さ
れ、触媒中の硫酸根濃度が低減されるので、火力発電プ
ラントの運転中にアンモニアを含むボイラ排ガス雰囲気
に本発明の排熱回収熱交換器が置かれても、触媒から硫
酸根を実質的に遊離することはなくなり、脱硝装置後流
側での硫安付着が起こらなくなる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の発明の実施の形態につい
て以下説明する。 実施例1 図1は、本発明になるガス焚き火力発電プラントの排熱
回収熱交換器の構成図を示す。ガス焚き火力発電プラン
トの排熱回収熱交換器における硫酸アンモニウム化合物
が生成付着する領域にアルカリ性水溶液をスプレーする
アルカリ水スプレ装置27を設け、伝熱管表面に付着し
た硫酸アンモニウム化合物を除去洗浄するようにしたも
のである。アルカリ水スプレ装置27からのスプレ後の
アルカリ水は図示していないドレン回収装置で回収され
る。なお、図1に示す部材、装置で図3〜図5に示した
部材、装置と同一機能を奏するものは同一番号を付して
その説明は省略する。
【0036】ここで対象としている機器雰囲気で生成付
着すると考えられる硫酸アンモニウム化合物は、酸性硫
安(硫酸水素アンモニウム)と硫酸アンモニウムであ
り、これらは、雰囲気中のNH3濃度やSO3濃度にも依
存するが、通常250℃以下で生成するため、本実施例
ではガス温度が250℃以下の領域にアルカリ性水溶液
スプレ装置27が設置されている。
【0037】アルカリ性水溶液の種類や濃度は、液のp
H値が9以上であれば初期の目的は達成できるが、取扱
性や経済性を考慮するとNaOHやKOH等の苛性アル
カリ、揮発飛散性のあるアンモニア水、溶解度が低くス
ラリ状になるカルシウム化合物(Ca(OH)2、Ca
CO3、CaO)の使用は避けた方が好ましく、炭酸塩
(Na2CO3、K2CO3、MgCO3)、燐酸塩(Na3
PO4、Na2HPO4、K3PO4)等が適切である。そ
の濃度は、付着する硫酸アンモニウム化合物の量によっ
て決定すればよい。また、アルカリ性水溶液のスプレー
頻度も硫酸アンモニウム化合物の付着速度に応じて決め
ればよい。なお、アルカリ性水溶液による洗浄水は、ド
レン回収装置で回収すればよい。
【0038】図1の実施例及びスプレ液としてpH値が
9以上の炭酸塩(Na2CO3、K2CO3、MgCO3
又は燐酸塩(Na3PO4、Na2HPO4、K3PO4)水
溶液を用い、付着する硫酸アンモニウム化合物の量に応
じてその濃度を設定すると硫酸アンモニウム化合物の洗
浄性や取扱性を向上でき、効率的且つ安全に硫酸アンモ
ニウム化合物を除去できる。
【0039】実施例2 図2は、図1の装置と同じ目的でのガス焚き火力の排熱
回収熱交換器の構造断面図を示す。図5の従来技術に対
して、高圧給水加熱器10の前流側ダクトと低圧給水加
熱器7の後流側ダクトにそれぞれ排ガスダクトダンパ2
9、29を設け、該ダンパ29、29によって、排ガス
の流れを制御できるようにし、高圧給水加熱器10の前
流側ダクトと低圧給水加熱器7の後流側ダクトとの間に
高圧給水加熱器10と低圧給水加熱器7を迂回する排ガ
スバイパスダクト30を接続し、該パイパスダクト30
内に初期生成硫酸アンモニウム化合物除去回収装置31
を設置したものである。なお、図2に示す部材、装置で
図3〜図5に示した部材、装置と同一機能を奏するもの
は同一番号を付してその説明は省略する。
【0040】試運転を含めた運転の初期には、排ガスダ
クトダンパ29を閉じて、排ガスを排ガスバイパスダク
ト30の方に通じ、排ガス浄化処理装置の運転初期に発
生する硫酸アンモニウム化合物を初期生成硫酸アンモニ
ウム化合物除去回収装置31で回収除去しようとするも
のである。
【0041】初期生成硫酸アンモニウム化合物除去回収
装置31は、排ガスクーラー等により排ガスを100〜
250℃の温度領域まで冷却し、硫酸アンモニウム化合
物を生成付着させて、その後水洗等の方法により回収除
去する装置である。
【0042】この実施例によると、排ガス浄化処理装置
の運転初期に生成する硫酸アンモニウム化合物を効率的
に除去できる。
【0043】実施例3 チタニア系脱硝触媒は、通常その最終製造過程におい
て、350〜550℃の大気中で焼成される。本実施例
では、通常の方法で得られる脱硝触媒を最終焼成後に、
20ppmのアンモニア(NH3)と5〜20%の水分
(H2O)を含む空気中において、200〜500℃の
温度域で所定時間処理したものを用いる。
【0044】この実施例のチタニア系脱硝触媒の焼成条
件は、実際に使用される環境でのアンモニア及び水分濃
度並びに温度条件を考慮して設定したものである。これ
以上のアンモニア及び水分濃度並びに温度条件で焼成す
ると脱硝触媒中の硫酸根が低減しすぎ、脱硝性能に悪影
響に及ぼす可能性がある。
【0045】本実施例のチタニア系触媒を用いると脱硝
性能を損なうことなしに脱硝触媒中の硫酸根が安定化で
きるので、排ガス浄化処理装置の運転中にアンモニアや
水分を含む雰囲気にさらされても触媒中から硫酸根が遊
離することはなく、従って前記脱硝触媒を備えた脱硝装
置の後流側での硫酸アンモニウム化合物の生成、付着を
防止できる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、以上のような構成であ
ることからガス焚き火力発電プラントにおける排熱回収
熱交換器での硫酸アンモニウム化合物の生成付着とそれ
に伴う腐食によって生じる伝熱性能低下や構成材料の損
傷を防止することに大きな効果がある。従って、熱効率
が高く、負荷変化への対応性が優れたガス焚き火力発電
プラントを高効率且つ高信頼性のもとに運転できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるガス焚き火力の排熱回収熱交換
器の構成図を示す。
【図2】 本発明になるガス焚き火力の排熱回収熱交換
器の構成図を示す。
【図3】 従来技術になる排気再燃型ガス焚きボイラ発
電システムのフローを示す。
【図4】 コンバインド型発電システムの概要構成図を
示す。
【図5】 排熱回収熱交換器部の詳細フローを示す。
【符号の説明】
1 ボイラ 2 過熱器 3 再熱器 4 蒸気タービン 5 蒸気タービン発電機 6 コンデンサ
(凝縮器) 7 低圧給水加熱器 8 デアレータ
(脱気器) 9 給水ポンプ 10 高圧給水加
熱器 11 節炭器 12 1次再熱器 13 1次過熱器 14 脱硝装置 15 誘導ファン 16 煙突 17 ガスタービン発電機 18 圧縮機 19 ガスタービン 20 ウィンドボ
ックス 21 節炭器 22 蒸発器 23 過熱器 24 アンモニア
注入装置 25 フィン付伝熱管 26 脱硝触媒 27 アルカリ水スプレ装置 29 排ガスダク
トダンパ 30 排ガスバイパスダクト 31 硫酸アンモニウム化合物除去回収装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス焚き火力発電プラントで発生する排
    ガスの流路に配置される排熱回収熱交換器において、熱
    交換器の伝熱管にアルカリ性水溶液をスプレするアルカ
    リ水スプレ装置を設置したことを特徴とする排熱回収熱
    交換器。
  2. 【請求項2】 熱交換器の前流側の排ガス流路に脱硝装
    置を配置したことを特徴とする請求項1記載の排熱回収
    熱交換器。
  3. 【請求項3】 スプレするアルカリ性水溶液のpHを9
    以上とし、アルカリ種として炭酸塩またはリン酸塩を用
    い、熱交換器の伝熱管に付着する硫酸アンモニウム化合
    物の量に応じてその濃度を設定することを特徴とする請
    求項1または2記載の排熱回収熱交換器
  4. 【請求項4】 ガス焚き火力発電プラントで発生する排
    ガスの流路に脱硝装置と該脱硝装置の後流側に排熱回収
    用の熱交換器を配置した排熱回収熱交換器において、脱
    硝装置の後流側の排ガス流路に排熱回収熱交換器を迂回
    する排ガスバイパスダクトを設け、該排ガスバイパスダ
    クトに硫酸アンモニウム系化合物の除去回収装置を設け
    たことを特徴とする排熱回収熱交換器。
  5. 【請求項5】 ガス焚き火力発電プラントで発生する排
    ガスの流路に脱硝装置と該脱硝装置の後流側に排熱回収
    用の熱交換器を配置した排熱回収熱交換器において、2
    0ppm以下のアンモニアと5〜20%の水分を含んだ
    ガス雰囲気中、200〜500℃の温度条件で焼成した
    チタニア系脱硝触媒を脱硝装置に用いたことを特徴とす
    る排熱回収熱交換器。
JP8204951A 1996-08-02 1996-08-02 排熱回収熱交換器 Pending JPH1047601A (ja)

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JP8204951A JPH1047601A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 排熱回収熱交換器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106979535A (zh) * 2017-04-28 2017-07-25 北京拓首工业炉股份有限公司 一种具有脱硝功能的复合式空气预热器
CN114291956A (zh) * 2022-01-21 2022-04-08 浙江天地环保科技股份有限公司 一种应用于催化剂再生废水零排放的改良型mvr装置
CN114887484A (zh) * 2022-05-30 2022-08-12 山东道简环保科技有限公司 一种循环式余热耦合式scr脱硝系统

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