JPH104882A - 高加圧コーヒー焙煎豆の製造法 - Google Patents

高加圧コーヒー焙煎豆の製造法

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JPH104882A
JPH104882A JP17977296A JP17977296A JPH104882A JP H104882 A JPH104882 A JP H104882A JP 17977296 A JP17977296 A JP 17977296A JP 17977296 A JP17977296 A JP 17977296A JP H104882 A JPH104882 A JP H104882A
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coffee
roasted
coffee beans
beans
water
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JP17977296A
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Masakazu Terauchi
正和 寺内
Kaoru Nishino
芳 西野
Atsushi Yamada
篤 山田
Mitsuharu Anpo
光治 安保
Hiroto Tomonari
寛人 友成
Tomo Kobayashi
朋 小林
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KOYAMA CAFE SYST KK
MARUBENI SHOKURYO KK
Meiji Seika Kaisha Ltd
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KOYAMA CAFE SYST KK
MARUBENI SHOKURYO KK
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水抽出効率が非常に良好であり、しかも香味
の優れたコーヒー飲料を与えることができる高加圧コー
ヒー焙煎豆の製造法を提供する。 【解決手段】 焙煎した全粒及び/又は粗砕粒のコーヒ
ー豆を600〜1800kg/cm2 の高加圧下に圧搾
処理することを特徴とするコーヒー焙煎豆の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーヒー焙煎豆の
製造法とコーヒー飲料の製造法に関し、詳しくは水抽出
効率が優れ、香味の良好なコーヒー飲料を製造するため
に適した保存性が良好で、粉砕工程を必要としないコー
ヒー焙煎豆を簡便に製造する方法並びに該焙煎豆からコ
ーヒー飲料を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
コーヒー豆より飲料用可溶性固形分を抽出するために、
コーヒー生豆を各種焙煎方式により焙煎し、得られた焙
煎豆を粉砕した後、各種抽出方式により熱湯又は加圧熱
水にて抽出することが行われていた。このようにして調
製されたコーヒー抽出液は、濾過や遠心分離等の操作に
より夾雑物を除去し、そのまま飲料に供したり、或いは
必要に応じて甘味料、乳化剤、乳製品等を混合した後、
缶、壜等の容器に充填し、殺菌工程を経てコーヒー飲料
とされる。また、このコーヒー抽出濾液を各種濃縮方式
により脱水濃縮を行い、殺菌工程を経て容器等に充填し
たものを市販に供し、その後消費者が必要に応じて再び
水等により所定の濃度に希釈してコーヒー飲料として飲
用される場合もある。さらに、この脱水コーヒー濃縮液
は噴霧乾燥、凍結乾燥、薄膜減圧乾燥等の方式により脱
水乾燥し、粉末コーヒー飲料として供される場合もあ
る。
【0003】このような従来の焙煎、粉砕、抽出、濾過
方式では、コーヒー豆中の可溶性成分を短時間で多量に
抽出濾過、採取するために、コーヒー生豆を200〜3
00℃の温度で5〜30分間程度処理し、所定の色調に
焼成し、その後粉砕したものを熱水で抽出している。そ
の際、抽出収率を向上させるために、全粒コーヒー焙煎
豆を細かく粉砕し過ぎると、抽出後の濾過操作に長時間
を要する。また、その反対に粗い粉砕粒度で留めると、
抽出固形分が希薄となり抽出収率が低下するという問題
がある。又、水抽出収率を高めるために、抽出、濾過操
作を高温で長時間行うと、芳香成分が散逸したり、香味
成分の変質を生ずる。なお、芳香・香味成分の散逸や変
質を防ぐために、熱水の代りに低温水を用いて抽出する
と、所定の抽出濃度や抽出収率を得るためには抽出、濾
過操作に長時間を要することになる。
【0004】そこで、コーヒー飲料の製造において、低
温水を用いて焙煎コーヒー豆を短時間で抽出する方法が
開発された(特公平1−45346号公報、特開平8−
56577号公報)。特公平1−45346号公報に記
載された方法は、焙煎した全粒コーヒー豆を300〜6
00kg/cm2 で加圧処理した後、粉砕処理したもの
を35℃以下の低温水で可溶性固形分を抽出する方法で
ある。また、特開平8−56577号公報には、粗砕し
たコーヒー生豆を150〜250℃の加熱、10〜30
0kg/cm2 の加圧下に圧搾処理してコーヒー焙煎豆
を製造する方法、焙煎した全粒及び/又は粗砕粒のコー
ヒー豆を10〜300kg/cm2 の加圧下に圧搾処理
するコーヒー焙煎豆の製造法が開示され、さらに該焙煎
豆を35℃以下の水で抽出してコーヒー飲料を製造する
方法も記載されている。しかし、これらの方法では焙煎
した全粒及び/又は粗砕コーヒー豆を600kg/cm
2 を越える圧力で処理した場合、表面にコーヒー油等が
浸出し、香味の劣化や、保存性の劣化等を惹起すること
が指摘され、また粉砕処理によって発生した微粉が抽出
時に濾過器の目詰まりを起こすため、遠心分離処理を必
要とするなど種々の問題が生じることが指摘されてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記の課題
を解決するために種々研究を重ねた結果、常法により焙
煎した全粒及び/又は粗砕粒のコーヒー豆を短時間の高
加圧下のプレス圧搾処理して得られたコーヒー焙煎豆
は、油溶性抗酸化物質により表面が被覆され、保存性が
改善されると共に、冷水及び熱水にて容易に可溶性固形
分を抽出することができ、短時間での濾過性も良好であ
り、水抽出コーヒー可溶性固形分収率が優れていること
を見出した。本発明はかかる知見により完成されたもの
である。
【0006】すなわち、請求項1に記載の発明は、焙煎
した全粒及び/又は粗砕粒のコーヒー豆を600kg/
cm2 〜1800kg/cm2 の高加圧下に圧搾処理す
ることを特徴とするコーヒー焙煎豆の製造法である。請
求項2に記載の発明は、請求項1記載の方法で得たコー
ヒー焙煎豆を1〜150℃の水で抽出、濾過してコーヒ
ー可溶性固形分を得ることを特徴とするコーヒー飲料用
原料の製造法である。請求項3に記載の発明は、請求項
2記載のコーヒー飲料用原料から、必要に応じて夾雑物
を除去し、殺菌した後、濃縮し、所望により乾燥するこ
とを特徴とする濃縮コーヒー飲料用原料の製造法であ
る。また、請求項4に記載の発明は、請求項2記載のコ
ーヒー飲料用原料から、必要に応じて夾雑物を除去した
後、該原料に甘味料及び所望により乳製品を添加、混合
し、容器に充填し、次いで加熱殺菌することを特徴とす
るコーヒー飲料の製造法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳しく説明する。
本発明に使用されるコーヒー生豆は、産地、種類などに
制限はなく、例えばメキシコ、グアテマラ、ブラジル、
コロンビア、インドネシア、インド、オーストラリア、
中国等の各産地で得られたアラビカ種、ロブスター種、
リベリカ種などを単独で、あるいは2種類以上を通常の
焙煎処理前後に適宜組み合わせ、混合して使用すること
ができる。原料のコーヒー生豆は、全粒のまま、または
粗砕粒としたのち常法により焙煎する。ここで、焙煎は
通常の方法で実施すればよく、例えば200〜300℃
の温度で5〜30分間程度処理して所定の色調に焙煎
(焼成)する。
【0008】次に、上記焙煎コーヒー豆を高加圧下に圧
搾処理する。具体的には、600kg/cm2 〜180
0kg/cm2 、好ましくは600kg/cm2 〜17
50kg/cm2 、より好ましくは610kg/cm2
〜1300kg/cm2 の加圧下に圧搾処理する。な
お、圧搾処理は可及的に短時間に行うことが望ましく、
通常は20秒以下、好ましくは5秒以下で行う。圧搾処
理は任意の手段で行うことができ、例えば打錠機、油圧
プレス機などを用いで実施することができる。
【0009】上記の方法で得られる高加圧コーヒー焙煎
豆は、顕微鏡によって観察すると、コーヒー豆の細胞壁
が圧潰されており、油分が表面に浸出して均一に表面を
被覆している。この油分中にはコーヒー焙煎豆特有の天
然の抗酸化剤である油溶性のトコフェロール、クロロゲ
ン酸、褐変物質等を含有している。そのため、コーヒー
焙煎豆の酸化劣化を防止し、加圧処理を行わない通常の
コーヒー焙煎豆に比較して長期保存性が非常に向上す
る。例えば、同一原料を用い同一条件で焙煎したコーヒ
ー豆について本発明の方法で調製した高加圧コーヒー焙
煎豆と加圧処理を行わずに粉砕処理したコーヒー焙煎豆
をそれぞれアルミ箔の袋に入れ密封したものを室温(5
〜40℃)にて1年間以上放置した後開封し、同一条件
にて水抽出−濾過を行って得られたコーヒー飲料の官能
比較試験を行ったところ、本発明の方法により製造した
高加圧コーヒー焙煎豆より得たコーヒー飲料の香味は非
常に良好であり、長期保存性が非常に優れていることを
示した。
【0010】本発明の方法により得られたコーヒー焙煎
豆は、上記の如く高圧にて短時間で細胞壁が圧潰されて
いるため、加圧処理を行わない従来のコーヒー焙煎豆よ
り水抽出効率が非常に良好であり、コーヒー可溶性固形
分収率が従来のものよりも3〜8%優れており、香味の
良好なるコーヒー飲料原料となる。
【0011】次に、本発明では、上記方法で得たコーヒ
ー焙煎豆をそのままの状態または適当に粗砕した後、1
〜150℃の水、好ましくは1〜130℃の水(冷水、
温水、熱水、加圧熱水等)で抽出し、しかる後、濾過し
てコーヒー可溶性固形分を得る。これがコーヒー飲料用
原料である。本発明の方法により、未粉砕もしくは粗砕
粒のコーヒー焙煎豆を高温水(40〜150℃)にて抽
出すると、短時間内に抽出濾過が行われ、しかも水溶性
固形分濃度が高く、抽出収率の良好なるコーヒー飲料が
得られる。また、コーヒー焙煎豆を低温水(1〜40
℃)にて抽出濾過する場合は、加熱エネルギーが少なく
てよく、省エネルギーによる経費節減にもつながる。し
かも、この抽出液は通常の処理方法で得たコーヒー飲料
に比べて美味である。さらに、この低温水抽出液を缶な
どに充填後、殺菌処理したコーヒー飲料も通常の充填コ
ーヒー飲料よりも香味が優れている。また、所望に応じ
て、この抽出液を常法により脱水濃縮したのち、乾燥処
理して得られた粉末コーヒー飲料の香味も、通常のイン
スタントコーヒーに比較して良好である。高加圧コーヒ
ー焙煎豆の抽出時間は、該焙煎豆の形状、水の温度等に
よって異なるが、全粒高加圧コーヒー焙煎豆の場合は、
40〜150℃の水で10〜60分間程度が適当であ
り、得られた抽出液の収率は良好で、香味も優れてい
る。また、粗砕粒高加圧コーヒー焙煎豆の場合は、1〜
40℃の水で20〜120分間程度が好適であり、得ら
れた抽出液の収率も香味も大変良好である。
【0012】本発明により得られた高加圧全粒コーヒー
焙煎豆を35℃以上の水で抽出した場合、10〜30分
の短時間で可溶成分が抽出され、その後の夾雑物除去の
ための濾過操作も10〜30分の短時間処理にて、使用
したコーヒー焙煎豆に対し高収率でコーヒー可溶性固形
分を得ることができ、香味の良好なコーヒー飲料が得ら
れる。60℃以上の水で抽出、濾過操作を行えば、一層
短時間にて香味が良好なコーヒー可溶性固形分を高濃
度、高収率で得ることができる。しかも、この場合は、
粉砕工程が不要であることから、経済的にも好ましい。
さらに、本発明により得られた高加圧全粒コーヒー焙煎
豆を35℃以下の冷水で抽出した場合でも、3時間以内
にコーヒー可溶性固形分を所期の濃度および収率で得る
ことができる。これに対して、従来の方法で焙煎、粉砕
して得たコーヒー豆の場合は、35℃以下の冷水で抽出
すると、コーヒー可溶性固形分を所期の濃度および収率
で得るためには、10時間以上の長時間が必要である。
なお、可溶性コーヒー固形分の収率を上昇させるために
抽出時間及び/又は濾過時間を延長した場合、芳香成分
が大気中に散逸したり、香味成分が変質することがあ
る。しかも、全体の抽出−濾過操作時間が増大し、作業
性が低下するので、工業生産上好ましくない。
【0013】コーヒー焙煎豆の抽出方法は任意であり、
例えばドリップ方式、浸漬方式、撹拌混合方式、カウン
ターカレント方式等により行うことができる。次の濾過
は、例えば濾紙濾過、フランネル濾布濾過、遠心分離等
の既知の方法により行うことができる。これにより、コ
ーヒー抽出粕を除去して目的とするコーヒー可溶性固形
分が得られる。
【0014】以上のように、本発明によれば、常法によ
り調製した全粒焙煎豆を粉砕することなしに高加圧下に
て短時間で処理し、高加圧コーヒー焙煎豆が得られる。
この高加圧コーヒー焙煎豆を、さらに粉砕することなし
に缶コーヒーやインスタントコーヒーの抽出原料として
使用する際、抽出水の温度を60℃以上にすると、抽
出,濾過操作を短時間で行うことができ、香味が良好で
コーヒー可溶性固形分が高濃度、高収率のコーヒー抽出
液が得られる。このものは、缶コーヒーやインスタント
コーヒー等の原料として好適に使用することができる。
【0015】コーヒー飲料用原料は、水抽出後、必要に
応じて濾過や遠心分離等の固−液分離操作を行うことに
より清澄な抽出液とすることができる。この抽出液に適
当量の水、甘味料、さらには所望により乳製品等を加え
て喫飲に適する濃度まで可溶性固形分を調整したコーヒ
ー液は、好ましい喫飲温度まで加温しておいしく飲むこ
とができる。また、壜、缶詰などの容器に充填したコー
ヒー飲料を製造する場合には、可溶性固形分を上記の濃
度に調整した抽出液に甘味料及び必要に応じて各種乳製
品や香料等を適宜添加、混合して容器に充填した後、次
いで通常の殺菌方法、例えば加圧釜を用いてFo値30
以上で121℃、30分間殺菌処理する。その後、放置
もしくは冷却手段を適用して室温程度まで冷却する。
【0016】このようにして得た容器に充填したコーヒ
ー飲料は、殺菌工程において高温にさらされるので、こ
の際に多量の香気成分が発生し、容器内に充満する。そ
のため、このコーヒー飲料を開封して飲むときは、通常
の方法で得た容器入りコーヒー飲料に比較して極めて美
味で芳香に富んでいる。
【0017】また、濃縮コーヒー液を製造する場合に
は、上記の水抽出液又は清澄な抽出液を−15℃以下の
温度、好ましくは−20〜−40℃の温度で凍結脱水濃
縮処理を行う。具体的には、凍結型脱水機、例えばグレ
ンコ濃縮機を用いて−15℃以下にて凍結脱水を行い、
20Brix以上の濃縮液を得る。この濃縮液を通常の
殺菌方法にて処理した後、急速に室温以下に冷却し、容
器に入れて保存する。喫飲する際には、この濃縮コーヒ
ー液を喫飲に適した濃度まで水にて希釈調整し、次いで
必要に応じて適当な温度まで加温する。このようにして
得たコーヒー飲料は、通常の焙煎処理したコーヒー豆を
加熱抽出して得た濃縮コーヒー液と比較して香味が非常
にすぐれている。
【0018】
【実施例】以下において、本発明を実施例により詳しく
説明する。 実施例1 コロンビア産アラビカ種コーヒー生豆をRZ−2500
型焙煎機(プロバット社製)にて色調L値20.9に焼
成した後、6042型粉砕機(日本グラヌレーター社
製)で粗砕し10メッシュ以上53.6%、10〜20
メッシュ36.5%、20〜32メッシュ6.5%、3
2メッシュ以下3.4%の粒度分布のコーヒー豆を得
た。この粗砕コーヒー豆をRT型打錠機(菊水製作所
製)を用いて瞬間圧力650kg/cm2 にて加圧打錠
処理を行った。
【0019】得られた高加圧コーヒー焙煎豆100gを
ビーカーに秤量し、それに1100gの70℃の水を添
加し、15分間撹拌(30rpm)した後、メリタ濾紙
にて20分間濾過した。得られた抽出濾液量は938g
であり、その可溶性固形分のBrix濃度は2.68%
であった。従って、使用した高加圧コーヒー焙煎豆当り
のコーヒー可溶性固形分収率は25.14%となった。
一方、上記粗砕コーヒー焙煎豆を打錠機処理することな
しに、同じように抽出濾過処理を行った結果、得られた
抽出濾液量は961g、その可溶性固形分Brix濃度
は2.17%であり、使用した粗砕コーヒー焙煎豆当り
のコーヒー可溶性固形分収率は20.85%となった。
【0020】実施例2 実施例1で得た高加圧コーヒー焙煎豆及び粗砕コーヒー
焙煎豆の加熱ヘキサン可溶性分をソックスレー抽出法に
より測定した結果、8時間連続抽出した場合、両者共に
全含油分量は14.6〜14.8%を示したが、その連
続抽出途中40分にて、その間に抽出された油溶性成分
値を測定したところ、前者が12.6%、後者が4.4
%を示した。すなわち、前者の高加圧コーヒー焙煎豆の
場合には細胞膜が破砕されて、油溶性成分が表面に滲
出、被膜しているために、短時間40分抽出にても粗砕
コーヒー焙煎豆の場合に比較してヘキサン抽出がし易
く、高含油量を示した。そこで、同一試料(高加圧コー
ヒー焙煎豆及び粗砕コーヒー焙煎豆)についてアルミ箔
の袋中にそれぞれ6点ずつ各200g採取し、密封シー
ル後、同一室内(年間温度変化8〜39℃)に2年間放
置した。その間3ヶ月及び6ヶ月経過毎に高加圧コーヒ
ー焙煎豆及び粗砕コーヒー焙煎豆を取り出し、水抽出、
濾過処理と官能試験を行った。なお、抽出、濾過処理は
実施例1と同じ条件で行い、原料コーヒー焙煎豆と得ら
れたコーヒー抽出濾液の官能検査は、専門パネラー15
人による香味の良さに関する2点比較試験を行った。そ
の結果、保存2年経過後も高加圧コーヒー焙煎豆の方
が、コーヒー可溶性固形分収率については4.4±0.
2%良好であり、官能試験については15人中12人が
好み、危険率5%で有意であった。
【0021】実施例3 ブラジル産アラビカ種コーヒー豆をRZ−4000型焙
煎機(プロバット社製)によりローストロス14.5重
量%に焙煎し、さらに202型粉砕機(日本グラヌレー
ター社製)により粗砕し、10メッシュ以上70.5
%、10〜32メッシュ25.8%、32メッシュ以下
3.7%の粒度分布のコーヒーを得た。このコーヒー豆
をSE型油圧式プレス機(アプライドパワージャパン社
製)により700kg/cm2 加圧下で15秒間処理
し、成型高加圧コーヒー焙煎豆を調製した。
【0022】得られた高加圧コーヒー焙煎豆とプレス処
理を行っていない粗砕コーヒー焙煎豆をそれぞれビーカ
ーに100g採取し、90℃の熱水を1000g添加
し、20分間撹拌(40rpm)した後、フランネル濾
布にて20分間濾過し、抽出液を得た。高加圧コーヒー
焙煎豆からの抽出濾液量は864gであり、その可溶性
固形分Brix濃度は2.82%であった。従って、使
用した高加圧コーヒー焙煎豆当りのコーヒー可溶性固形
分収率は24.36%となった。一方、高加圧処理を行
っていない粗砕コーヒー焙煎豆からの抽出濾液量は88
6g、その可溶性固形分Brix濃度は2.16%であ
り、使用した粗砕コーヒー焙煎豆当りのコーヒー可溶性
固形分収率は19.14%となった。
【0023】実施例4 ガテマラ産アラビカ種コーヒー豆とインドネシア産ロブ
スター種コーヒー豆を60対40の重量比で混合し、R
Z−2500型焙煎機(プロバット社製)にて色調L値
21.5に焼成した(全粒コーヒー焙煎豆)。この全粒
コーヒー焙煎豆をBNH型打錠機(畑鉄工所製)にて瞬
間圧力900kg/cm2 にて圧搾処理し、高加圧コー
ヒー焙煎豆を得た(全粒高加圧コーヒー焙煎豆)。又、
同じ全粒コーヒー焙煎豆を6042型粉砕機(日本グラ
ヌレーター社製)にて粗砕し、粒度分布10メッシュ以
上59.2%、10〜32メッシュ38.0%、32メ
ッシュ以下2.8%の粗砕コーヒー焙煎豆を得た(粗砕
コーヒー焙煎豆)。その後、これを全粒コーヒー焙煎豆
の場合と同じ条件にて打錠処理を行って高加圧コーヒー
焙煎豆を調製した(粗砕高加圧コーヒー焙煎豆)。上記
3種類の調製品(粗砕コーヒー焙煎豆、全粒高加圧コー
ヒー焙煎豆及び粗砕高加圧コーヒー焙煎豆)各100g
について、80℃の熱水を使用し、同一条件にて抽出濾
過処理を行い、得られたコーヒー飲料の可溶性固形分B
rix濃度とコーヒー可溶性固形分収率を測定した。第
1表にその詳細な抽出濾過条件と測定結果を示した。
【0024】
【表1】 抽出撹拌は50rpmで実施した。
【0025】上記結果より、本発明の全粒高加圧コーヒ
ー焙煎豆の抽出濾過処理は、対照の粗砕粒高加圧コーヒ
ー焙煎豆と同程度に行われることから、粉砕処理工程は
必要としないことが確認された。なお、本実施例で得ら
れた各コーヒー飲料調製品について、香味嗜好性カップ
テストを行った結果、いずれも優れた香味を有し、各調
製品間の有意差は認められなかった。
【0026】実施例5 インドネシア産ロブスター種コーヒー豆100%の生豆
原料をRZ−4000型焙煎機(プロバット社製)にて
色調L値20.9に焼成した。この全粒コーヒー焙煎豆
を6042型粉砕機(日本グラヌレーター社製)にて粗
砕し、粒度分布10メッシュ以上53.6%、10〜3
2メッシュ41.9%、32メッシュ以下4.5%の粗
砕コーヒー焙煎豆を得た。次いで、この粗砕コーヒー焙
煎豆をGNH型打錠機(畑鉄工所製)にて瞬間圧力84
0kg/cm2、1120kg/cm2 、1740kg
/cm2 にてそれぞれ圧搾処理し、高加圧コーヒー焙煎
豆を得た。なお、比較のため、瞬間圧力560kg/c
2 にて圧搾処理して高加圧コーヒー焙煎豆を得た。得
られた各高加圧コーヒー焙煎豆及び無処理の粗砕コーヒ
ー焙煎豆を実施例3と同じ抽出、濾過方法(但し、抽出
水の温度は40℃)で処理して抽出濾過液を得た。それ
ぞれの抽出濾過液について、その物質収支を測定した。
得られた結果を処理条件と共に第2表に示した。なお、
本実施例で得られた各コーヒー飲料調製品について、香
味嗜好性カップテストを行った結果、いずれも対照の粗
砕コーヒー焙煎豆からの調製品よりも優れた香味を有し
ていた。しかし、比較例の場合は、抽出濾過液の収率が
実施例のものよりも劣っていた。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、粉砕工程を必要としな
いで、長期保存性に優れたコーヒー焙煎豆が効率よく得
られる。このコーヒー焙煎豆は、冷水から熱水までの広
範囲の領域で抽出可能であり、コーヒー可溶性固形分を
高濃度、高収率で得ることができる。しかも、このコー
ヒー可溶性固形分から香味の優れたコーヒー飲料を容易
に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 芳 埼玉県坂戸市千代田5丁目3番1号 明治 製菓株式会社食料総合研究所内 (72)発明者 山田 篤 東京都品川区東品川3丁目3番2号 丸紅 食料株式会社内 (72)発明者 安保 光治 東京都品川区東品川3丁目3番2号 丸紅 食料株式会社内 (72)発明者 友成 寛人 東京都品川区東品川3丁目3番2号 小山 コーヒーシステム株式会社内 (72)発明者 小林 朋 東京都品川区東品川3丁目3番2号 小山 コーヒーシステム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焙煎した全粒及び/又は粗砕粒のコーヒ
    ー豆を600kg/cm2 〜1800kg/cm2 の高
    加圧下に圧搾処理することを特徴とするコーヒー焙煎豆
    の製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で得たコーヒー焙煎
    豆を1〜150℃の水で抽出、濾過してコーヒー可溶性
    固形分を得ることを特徴とするコーヒー飲料用原料の製
    造法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコーヒー飲料用原料か
    ら、必要に応じて夾雑物を除去し、殺菌した後、濃縮
    し、所望により乾燥することを特徴とする濃縮コーヒー
    飲料用原料の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のコーヒー飲料用原料か
    ら、必要に応じて夾雑物を除去した後、該原料に甘味料
    及び所望により乳製品を添加、混合し、容器に充填し、
    次いで加熱殺菌することを特徴とするコーヒー飲料の製
    造法。
JP17977296A 1996-06-21 1996-06-21 高加圧コーヒー焙煎豆の製造法 Pending JPH104882A (ja)

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JP17977296A JPH104882A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 高加圧コーヒー焙煎豆の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009515547A (ja) * 2005-11-18 2009-04-16 ザ フォルジャーズ コーヒー カンパニー 胃に優しいコーヒー製品を含む商品
JP2015065917A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 サントリー食品インターナショナル株式会社 油脂成分を含むコーヒー飲料
WO2019004658A1 (ko) * 2017-06-26 2019-01-03 정현택 커피원두 압축블록과 이를 이용한 티백에 대한 제조방법 및 제조장치

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