JPH1049833A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

Info

Publication number
JPH1049833A
JPH1049833A JP20477196A JP20477196A JPH1049833A JP H1049833 A JPH1049833 A JP H1049833A JP 20477196 A JP20477196 A JP 20477196A JP 20477196 A JP20477196 A JP 20477196A JP H1049833 A JPH1049833 A JP H1049833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
head
gap
magnetic head
front core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20477196A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Honda
順一 本多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP20477196A priority Critical patent/JPH1049833A/ja
Publication of JPH1049833A publication Critical patent/JPH1049833A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気抵抗効果現象を利用して信号再生を行う
磁気ヘッドにおいて、薄膜形成の工程数を削減し、歩留
まりの向上を図るとともに、電磁誘導型のバルクヘッド
用の回転ドラムに寸法変更等を行うことなく搭載するこ
とが可能なものにする。 【解決手段】 磁気ヘッドを、一対の磁気コア半体が突
き合わされ、その突き合わせ面に磁気ギャップが形成さ
れてなるフロントコア部と、磁気抵抗効果を有する磁気
抵抗素子によって構成し、上記フロントコア部の磁気ギ
ャップが臨む面が磁気記録媒体摺動面となるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドに関
し、特にヘリカルスキャン方式に用いて好適な再生専用
型の磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】VCR(ビデオカセットレコーダ)やデ
ータストレージ等では、回転ドラムに搭載された磁気ヘ
ッドを磁気テープに対して斜めに走査することで記録再
生を行うヘリカルスキャン方式が用いられる。
【0003】このような回転ヘッドに搭載される磁気ヘ
ッドとしては、例えば、図24に示すように酸化物磁性
材料よりなる一対の磁気コア半体71,72同士を突き
合わせ接合させたフェライトヘッドや、このフェライト
ヘッドの磁気コア半体の突き合わせ面に金属磁性薄膜を
配したメタル・イン・ギャップヘッド(MIGヘッ
ド)、さらには図25に示すように金属磁性薄膜73を
一対の基板74により挟み込んだ一対の磁気コア半体7
5,76同士を突き合わせ接合させたラミネートヘッド
等が一般的である。また、これらの磁気ヘッドはバルク
状の磁気コア半体をガラス融着することで製造されるも
のであるが、磁気ヘッドとしてはスパッタリング法等の
薄膜形成技術によって磁気コア層やスパイラル状の導体
コイル層が形成される薄膜磁気ヘッドも知られている。
【0004】これらの磁気ヘッドはいずれも電磁誘導現
象を利用して記録再生を行う電磁誘導型のヘッドであ
り、記録に際しては、コアと鎖交するコイルに電流を流
し、その際に誘導される磁束によって、当該コアに形成
されている磁気ギャップgに漏れ磁界を形成する。この
漏れ磁界によって磁気記録媒体は磁化され、情報信号が
磁気信号として記録される。また、再生に際しては、磁
気記録媒体からの漏れ磁束を、磁気ギャップでピックア
ップしてコアを通過させ、当該コアと鎖交するコイルに
起電力を生じさせる。この起電力によって生じる電圧の
変化によって情報信号が再生される。
【0005】しかしながら、磁気記録の分野では記録パ
ターンの短波長化が進み、磁気記録媒体への記録密度は
トラック方向及び線方向で増大している。このため、こ
れらの電磁誘導型のヘッドでは特に信号出力において対
応できなくなっている。
【0006】すなわち、記録密度が向上すると1信号当
たりに対応する記録面積が減少し、この領域からの磁束
量が減少する。電磁誘導型の磁気ヘッドでは、媒体から
漏洩する磁束量のレベルでは感度に十分な余裕があると
は言えないことから、磁束量がさらに減少すると信号出
力が低くなり、S/N比が不足する。
【0007】これらのことから、電磁誘導型の磁気ヘッ
ドだけでは、近年の高密度記録化には対応できなくなっ
ている。
【0008】そこで、記録用のヘッドと再生用のヘッド
を別々にし、記録用ヘッドとしては電磁誘導型のヘッド
を用いるが、再生用ヘッドとしては磁気抵抗効果現象を
利用した磁気ヘッド(MRヘッド)が使用されるように
なっている。
【0009】MRヘッドは、遷移金属に見られるところ
の、磁化の向きとその内部を流れる電流(センス電流)
の向きのなす角によって電気抵抗値が変化する磁気抵抗
効果現象を利用するものであり、媒体からの漏れ磁界
(絶対量)の変化を、磁気抵抗効果素子(MR素子)上
で抵抗値変化に変換し、情報信号の再生を行う。
【0010】このMRヘッドは、電磁誘導型のヘッドに
比べて感度が高く、再生原理が異なることから1信号当
たりの磁束量が減少しても高い信号出力を得ることがで
きる。また、信号出力値がヘッドの走査速度に依存せ
ず、高密度化に適した再生ヘッドである。
【0011】このMRヘッドの具体例を図26に示す。
【0012】このMRヘッドは、下層シールド磁性層7
5と上層シールド磁性層76の間に、磁気抵抗効果素子
(MR素子)77、磁区安定化層78、後端電極79及
び前端電極80が絶縁層を介して形成されて構成されて
いる。
【0013】MR素子77は、Ni−Fe等の磁気抵抗
効果の大きな遷移金属により構成される。また、MR素
子77上に形成される磁区安定化層78は、MR素子7
7の磁区移動によるバルクハウゼンノイズを防止するた
めのものであり、Fe−Mn等の反強磁性膜により構成
される。さらに、後端電極79及び前端電極80は、M
R素子77にセンス電流を供給するとともにMR素子7
7上での電圧変化を取り出すためのものであり、それぞ
れMR素子77の前端あるいは後端上に一部積層されて
いる。
【0014】そして、このMRヘッドでは、下層シール
ド層75とMR素子77の間及び前端電極80と上層シ
ールド層76の間に、絶縁材料よりなる下層シールドギ
ャップ層81及び上層シールドギャップ層82がそれぞ
れ形成されており、これにより磁束を導入するための再
生ギャップが形成される。
【0015】なお、上層シールドギャップ層82には、
後端電極79及び前端電極80の後端部に対応して一対
の窓部83が形成されており、この窓部83の中には後
端電極及び前端電極にセンス電流を供給するための電極
取出層84が形成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このMRヘ
ッドは、このように多数の材料層によって構成され、そ
れぞれの材料層がいずれもスパッタリング等の薄膜形成
技術によって形成される。このため、各薄膜形成工程で
の不良が蓄積し、最終的に良品として完成する割合は少
ないと言わざるを得ない。この理由から、歩留まりが低
く、製造コストが高くつき、量産性も低い。
【0017】また、このMRヘッドは、各材料層の端面
が積層されることで磁気記録媒体摺動面が構成されてお
り、バルクヘッドに比べて媒体への摺動に対して耐摩耗
性が低く、耐久性が低い。
【0018】さらに、このMRヘッドは、フェライトヘ
ッド等のバルクヘッドと外形寸法が異なることからバル
クヘッドを搭載するための回転ドラムにそのまま搭載す
ることができないといった不都合もある。
【0019】すなわち、フェライトヘッド等のバルクヘ
ッドは磁気記録媒体摺動面側から見たときにギャップの
幅方向と直交する方向に体積を有するが、ギャップの幅
方向の延在方向にはほとんど体積を有さない形状であ
る。これに対して、MRヘッドは、再生ギャップに重な
って、各材料層が所定のパターン面積を有して形成され
ており、磁気記録媒体摺動面側を見ると、ギャップの幅
方向の延在方向にも体積を有する形状になっている。こ
のため、バルクヘッドを搭載するのに用いられていた回
転ドラムにそのまま搭載することができず、ヘッド突出
部の寸法変更等が強いられるといった不都合がある。
【0020】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、薄膜形成の工程数を削減
することができ、歩留まりの向上が図られるとともに、
電磁誘導型のバルクヘッド用の回転ドラムに寸法変更等
を行うことなく搭載することが可能は磁気抵抗効果型の
磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気ヘッドは、一対の磁気コアが突き合
わされ、その突き合わせ部に磁気ギャップが形成されて
なるフロントコア部と、磁気抵抗効果を有する磁気抵抗
効果素子とを有し、これらフロントコア部と磁気抵抗効
果素子によって閉磁路が構成されるとともに、上記フロ
ントコア部の磁気ギャップが臨む面が磁気記録媒体摺動
面とされていることを特徴とするものである。
【0022】この磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子にお
ける磁気抵抗効果現象を利用して情報信号の再生を行う
ものであるので、感度が高く、また信号出力がヘッドの
走査速度に依存しない。したがって、磁気記録媒体の高
密度記録化を図った場合でも十分な信号出力が得られ
る。
【0023】また、この磁気ヘッドは、磁気記録媒体摺
動面が一対の磁気コア半体を突き合わせることで構成さ
れたフロントコア部によって構成されるので、磁気記録
媒体への摺動に対して耐摩耗性が確保され、高い信頼性
が得られる。
【0024】さらに、この磁気ヘッドは、MR素子を有
すること以外はフェライトヘッド等の電磁誘導型のバル
クヘッドとほとんど変わらない外形寸法である。このた
め、回転ドラム側でのヘッド突き出し部の窓形状の変更
や、ヘッド嵩高に対応したドラム形状の変更を必要とせ
ず、電磁誘導型のバルクヘッドを搭載するのと同じタイ
プの回転ドラムにそのまま搭載することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気ヘッドの実施
の形態を説明する。
【0026】本発明に係る磁気ヘッドの一例を図1に示
す。
【0027】この磁気ヘッドは、回転ドラムに搭載され
た状態で記録媒体上を走査して信号再生を行う再生専用
型の磁気ヘッドであり、ヘッドベース1に埋め込まれた
磁気抵抗効果素子部(MR素子部)2と、このMR素子
部2に磁気的に接続されたフロントコア部3によって閉
磁路が構成されている。
【0028】上記ヘッドベース1は、図2に示すよう
に、略矩形状に成形されており、その一側面にヘッド取
り付け部1aが突出して形成されるとともに、ベースの
中程に当該ヘッドベースを回転ドラムに取り付けるため
の孔部4が貫通して設けられている。
【0029】上記ヘッド取り付け部1aには、断面U字
状の溝が形成され、この溝が形成されている面と直交す
る面には、この溝の断面を横切るようにしてMR素子部
を埋め込むためのMR素子埋め込み溝1bが断面長方形
状の溝として形成されている。
【0030】このMR素子埋め込み溝1bには、上記M
R素子部2が埋め込まれる。MR素子部2は、図3に示
すように、このMR素子埋め込み溝1bの深さと略同一
の高さ寸法となされた直方体形状の非磁性基板5上に短
冊状のMR素子6が形成されてなっている。
【0031】MR素子は、Ni−Fe,Ni−Fe−C
o等の磁気抵抗効果の大きな磁性材料よりなる単層膜、
あるいは磁性薄膜とCu,Ag等よりなる非磁性薄膜と
を交互に複数積層してなる積層膜であっても構わない。
積層膜は、巨大磁気抵抗効果素子(GMR)と称され、
磁性量変化に応じて大きな抵抗値変化を示し、再生出力
を向上せしめる。なお、このMR素子6の両端部にはM
R素子6にセンス電流を供給するとともにMR素子6上
での電圧変化を取り出すためのMR電極7が形成されて
いる。
【0032】このMR素子部2は、MR素子6側を上側
にしてMR素子埋め込み溝1bに埋め込まれる。このM
R素子部2は、この埋め込まれた状態でMR素子6とヘ
ッドベース1面とが略同一平面状となる。
【0033】そして、このヘッドベース1のMR素子部
2が埋め込まれている面と同一平面上には、図1に示す
ように、端子板8が取り付けられている。この端子板8
には、一対の互いに接続された端子部9,10が2組形
成されており、それぞれの組では一方の端子部9にMR
電極7から引き出された接続線11が接続されている。
【0034】上記MR素子部2のMR素子6にはフロン
トコア部3が磁気的に接続されている。このフロントコ
ア部3は、この磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面を構成
するとともに磁気記録媒体からの漏洩磁束をMR素子に
導くためのものであり、図4に示すようにMn−Zn系
あるいはNi−Zn系等の酸化物軟磁性材よりなる一対
の磁気コア半体12,13が突き合わされ、接合一体化
されてなるものである。この一対の磁気コア半体12,
13の突き合わせ面同士の間にはギャップ材が介在して
おり、このギャップ材によって磁気記録媒体摺動面Sに
磁気ギャップgが形成される。なお、この磁気ギャップ
gの両側にはトラック幅規制溝14が断面略U字状に形
成されており、磁気ギャップgのトラック幅Twが規制
されるようになっている。また、一対の磁気コア半体1
2,13の突き合わせ面のバック側には、大きな切り欠
かき部15が形成されている。この切り欠き部15は、
磁気ギャップgのギャップデプスdを規制するととも
に、このフロントコア部3の磁路がMR素子6の両端部
に跨るように分離するためのものである。フロントコア
部3はこの分離されたバック側において上記MR素子6
の両端部と磁気的に接続され、閉磁路が構成される。な
お、このフロントコア部3のトラック幅規制溝14には
融着ガラス16が充填され、また磁気記録媒体摺動面S
には円筒研磨加工が施されている。これによって、磁気
記録媒体に対する当たりが確保されるようになってい
る。
【0035】このような磁気ヘッドでは、端子板8の端
子部9,10を介してMR素子6にセンス電流が供給さ
れるとともに、フロントコア部3の磁気記録媒体摺動面
を媒体に向け走査されることで、情報信号の再生を行
う。
【0036】図5に示すように、磁気記録媒体17から
漏洩する磁束が、フロントコア部3の磁気ギャップgで
ピックアップされると、このピックアップされた磁束M
1はフロントコア部3を通過してMR素子6に流入す
る。MR素子6ではその流入する磁束M1によって磁化
M2の向きが回転し、センス電流の向きに対して磁性量
に応じた角度をもつようになる。これによってMR素子
6での電気抵抗値が変化し、この変化量に応じた電圧変
化がMR素子6の両端のMR電極7に現れる。したがっ
て、電圧信号として媒体上の磁気信号が読み出されるこ
とになる。
【0037】このようにこの磁気ヘッドは磁気抵抗効果
現象を利用して情報信号の再生を行うものであるので、
感度が高く、また信号出力がヘッドの走査速度に依存し
ない。したがって、磁気記録媒体のトラック方向及び線
方向で高密度記録化を図った場合でも十分な信号出力を
得ることができる。
【0038】また、この磁気ヘッドは磁気抵抗効果型の
再生ヘッドであるが、フロントコア部によって構成され
る磁気記録媒体摺動面は、電磁誘導型のフェライトヘッ
ドと全く変わらない構成である。したがって、媒体に対
する摺動においてフェライトヘッドと同程度の耐摩耗性
が得られ、高い信頼性が得られる。また、フェライトヘ
ッドと比べて変更されているのは、MR素子部がヘッド
ベースに埋め込まれていることと端子板がヘッドベース
上に取り付けられていることだけであり、これらの変更
は外形寸法にほとんど影響しない。したがって、回転ド
ラム側でのヘッド突き出し部の窓形状の変更や、ヘッド
嵩高に対応したドラム形状の変更を必要とせず、フェラ
イトヘッドと同じタイプの回転ドラムにそのまま搭載す
ることができる。
【0039】しかも、この磁気ヘッドでは、MR素子部
は薄膜形成技術によって形成されるが、従来のMRヘッ
ドと異なり、このMR素子の下側やこのMR素子に重ね
て、シールド層やシールドギャップ層等の他の材料層が
積層形成される構成ではない。したがって、薄膜形成の
工程数が大幅に削減され、薄膜形成工程が繰り返される
ことによる不良の蓄積が生じないといった利点もある。
以下、この磁気ヘッドの製造工程を具体的に説明する。
【0040】磁気ヘッドを製造するには、まずフロント
コア部とMR素子部を別々に作製する。
【0041】フロントコア部は、電磁誘導型の磁気ヘッ
ドの製造工程に一部準じて作製される。
【0042】すなわち、図6に示すようにMn−Zn系
もしくはNi−Zn系等の軟磁性酸化物よりなる基体2
1を用意する。なお、この基体21の寸法は、ここでは
長さ34.5mm、幅2.5mm、厚み1mmとした。
【0043】そして、この基体21の主面上に、図7に
示すように、当該基板の幅方向と平行にトラック幅規制
溝22を複数切り込む。なお、トラック幅規制溝22同
士の間は、磁気ギャップgのトラック幅Tw分だけ間隔
を空けるようにする。
【0044】なお、トラック幅規制溝22は、基体21
の主面と連続している側面が、基体の主面と直交する面
に対して8〜45゜の角度を有するが通常であるが、0
゜の角度であっても構わない。ただし、この角度が小さ
い場合、コアの体積が減少することによって電磁変換効
率の低下を招く。また、この角度が大きい場合、隣接す
るトラックからの信号を読み出す可能性が高くなり、ノ
イズの増加をもたらす。したがって、このトラック幅規
制溝22の側面と、基体の主面と直交する面との角度は
30゜程度とするのが望ましい。また、トラック幅規制
溝22の深さは200〜300μmとするのが適当であ
る。
【0045】トラック幅規制溝22の断面形状は特に限
定されず、この実施の形態のように断面U字型の他、断
面V字型さらには多角形の断面形状であって勿論構わな
い。
【0046】このようにしてトラック幅規制溝22を形
成した後、今度は図8に示すように、このトラック幅規
制溝22と直交する方向に、磁気ギャップgのギャップ
デプスdを規制するとともに磁路を分離するためのデプ
ス規制溝23を断面略矩形状に形成する。
【0047】その後、これら溝22,23を形成した側
の面に、表面粗度Raが20〜100オングストローム
になるように表面研磨を施すことで第1のコアブロック
24を作製する。そして、図9に示すようにこの第1の
コアブロック24の表面研磨を施した側の面に、ギャッ
プ材をギャップ長に対応する厚さで被着させ、ギャップ
スペーサ25を形成する。ギャップ材としては、SiO
x(但し、xは1〜2である)やTa2x(但し、xは
2〜5である)が一般に用いられるが、コア材に対する
付着力を高めるとともに、後工程で用いられる融着ガラ
スとの濡れ性を改善する目的でCr等との積層構成にし
ても構わない。なお、この実施の形態では、SiO2
ギャップ材として使用した。
【0048】次に、図10に示すように、第1のコアブ
ロック24のギャップスペーサ25が形成された側と、
この第1のコアブロック24と同様にして作製された第
2のコアブロック26の溝が形成された側とを突き合わ
せる。そして、トラック幅規制溝22内に融着ガラス棒
を挿入し、この状態で温度をかける。その結果、コアブ
ロック24,26同士がガラス27融着され、合体ブロ
ック28が作製される。
【0049】続いて、この合体ブロック28の、磁気ギ
ャップgが形成されている面に円筒研削加工を施すこと
で磁気記録媒体摺動面を形成する。さらにこの合体ブロ
ックのトラック幅規制溝22を分割するように図中a−
a´線,b−b´線,c−c´線,d−d´線,e−
e′線の位置でスライシングを行うとともに、デプス規
制溝23を分割するように図中A−A´線の位置でスラ
イシングを行うことで、合体ブロック28をチップ毎に
切り出すとともに、バック側を切断分離することによっ
て図11に示すようなフロントコア部29を作製する。
【0050】一方、MR素子部は次のようにして作製す
る。
【0051】MR素子を一基板上に多数形成するため、
それに対して十分な面積を有する基板を用意する。そし
て、MR素子の形成に先行して、まず、この基板の一主
面上に導体膜を薄膜形成技術によって成膜し、図12に
示すように、次工程で形成するMR素子の両端部に対応
して短冊状のMR電極30が多数形成されるようにパタ
ーニングする。
【0052】次に、このMR電極30を形成した上にM
R膜を薄膜形成技術によって成膜し、図13に示すよう
に、短冊状のMR素子31が多数形成されるようにパタ
ーニングする。そして、このようにしてMR素子31が
多数形成された基板を、MR素子毎に切断分離すること
で、図14に示すようなMR素子部32を作製する。
【0053】次に、図15に示すような、ヘッドベース
33を用意する。このヘッドベース33は、電磁誘導型
のバルクヘッドを回転ドラムに搭載するのに用いられる
タイプのヘッドベースのヘッド取り付け部33aに、図
16に示すようなMR素子部を埋め込むためのMR素子
埋め込み溝33bを形成したものである。この溝33b
はMR素子部32の非磁性基板34の高さと略同じ深さ
寸法で形成する。
【0054】そして、このヘッドベース33のMR素子
埋め込み溝33bに、図17に示すようにMR素子31
が上側になるようにしてMR素子部32を埋め込み、さ
らにフロントコア部をヘッドベースに対して位置決め
し、図18に示すようにフロントコア部29の分離して
いるバック側をMR素子31の両端部に接着する。この
接着部にはそれ程負荷がかからないので、一般のエポキ
シ系有機接着剤等を用い、硬化温度は室温から高くても
100℃程度で十分である。MR素子に用いられる磁性
膜は一般に熱劣化が生じ易いが、このような条件で接着
を行えばMR素子の熱劣化は回避できる。但し、フロン
トコア部29とMR素子31の間で磁路が連続するよう
に、MR素子31とフロントコア部29の接合面の一部
は接着剤を介さず、磁気的接続面として残しておくのが
望ましい。
【0055】そして、最後に、図19に示すように、ヘ
ッドベース33上にMR素子部32と並列して端子板3
4を接着し、さらに図20に示すように、この端子板3
4の端子部36にMR電極30から引き出された接続線
35を接続し、磁気ヘッドは完成する。
【0056】このようにこの磁気ヘッドでは、MR素子
31は薄膜形成技術によって形成されるが、このMR素
子31の下側やこのMR素子31に重ねて、シールド層
やシールドギャップ層等の他の材料層が積層形成される
構成ではないので、薄膜形成の工程数が大幅に削減され
る。このため、通常のMRヘッドで生じるような薄膜形
成工程が繰り返されることによる不良の蓄積が生じな
い。したがって、高い歩留まりが得られ、製造コストの
低減が図られ、量産性が改善される。
【0057】以上、本発明に係る磁気ヘッドの一例を説
明したが、磁気ヘッドの構成はこれに限らない。
【0058】例えば、フロントコア部3については、一
対の磁気コア半体のそれぞれの突き合わせ面に金属磁性
薄膜を配することで飽和磁束密度等の磁気特性の向上を
図るようにしても良い。
【0059】また、フロントコア部3として、ラミネー
トタイプのものを用いることも可能である。このラミネ
ートタイプのフロントコア部は、図21に示すように接
合面が互いに逆向きの斜面となされた一対の基板41,
42が金属磁性薄膜43を介して接合されることで磁気
コア半体44,45が構成され、この一対の磁気コア半
体44,45が、金属磁性薄膜43の端面同士を対向さ
せて突き合わされ、接合一体化されてなるものである。
この突き合わされた金属磁性薄膜43の端面同士の間に
磁気ギャップgが形成される。
【0060】このラミネートタイプのフロントコア部で
は、金属磁性薄膜43が磁気コア半体44,45の間に
斜めに配されているので、磁気コア半体44,45の片
側側面にはこの金属磁性薄膜43の端面が露出する。ま
た、磁気コア半体44,45にはバック側に切り欠き部
46が形成されており、磁路が分離されている。
【0061】このようなラミネートタイプのフロントコ
ア部では、この分離されたバック側において、その片側
側面に露出している金属磁性薄膜43の端面がMR素子
31の両端部に磁気的に接続される。この接続を介して
MR素子31とフロントコア部3とで閉磁路が構成され
ることとなる。
【0062】一方、MR素子部2の変更としては、MR
素子を横切るようにしてバイアス導体を設けたり、Fe
−Mn等の反強磁性膜を併用することでMR素子6に所
望の磁化状態を持たせ、磁気抵抗効果の増大やバルクハ
ウゼンノイズの低減を図るようにしても良い。なお、M
R素子6はフロントコア部3と磁気的に接続させる都合
上最上層とされている必要があるので、バイアス導体や
反強磁性膜は、MR素子6よりも先に基板5上に形成し
ておき、この上にMR素子6を積層形成するのが望まし
い。あるいは反強磁性膜の場合には、このMR素子と隣
接して設けるようにしても良い。なお、このとき、MR
素子6に付与する磁化方向は、センス電流の方向に対し
て45°程度の角度を持たせるのが望ましい。
【0063】さらに、MR素子6とフロントコア部3の
接続方法も図1で示した方法に限らない。
【0064】例えば、図22や図23に示すように、ヘ
ッドベース46,47にMR素子部48,49を埋め込
まず、ヘッドベース46,47に直接フロントコア部5
0,51を接着しても良い。この場合、図22に示すよ
うに、MR素子部48は、MR素子52側をフロントコ
ア部50に向けてフロントコア部50の側面に接着され
る。あるいは、図23に示すように、MR素子53の長
手方向の一端面を基板54の一側面と同一平面となるよ
うに臨ませ、この面がフロントコア部51の後部端面に
接着される。これらの方法によれば、電磁誘導型のバル
クヘッドで用いられているヘッドベースが、加工を施さ
ずにそのまま使用することができる。
【0065】但し、図22に示すように、MR素子52
をフロントコア部50に向けて接着させる接続方法の場
合には、端子板55の端子部56は上側を向いているの
に対してMR電極57は下側を向いた状態になる。した
がって、MR電極57と端子部56との接続を図るため
には、例えばMR素子部48の基板58に貫通孔を設
け、この貫通孔に導電性材料を充填することによって基
板58の上側の面に導体断面60を形成し、この導体断
面60と端子板55の端子部56を接続線61によって
接続する等の工夫が必要である。
【0066】一方、図23に示すように、MR素子53
の端面をフロントコア部51の後部端面に接着させる方
法では、MR素子53と端子部62との接続を図るため
の工夫は不要であるが、フロントコア部51とMR素子
53の接続断面が小さくなるので接着に伴う磁気的空隙
が増え易い。それが特性に影響を与えるような場合に
は、図1あるいは図22に示す接続方法を用いるのが望
ましい。図1あるいは図22に示すような、フロントコ
ア部3,50の側面にMR素子6,52を接続する方法
では、接合面が広く取れるため、磁束の伝達ロスが抑え
られるとともに、位置決め公差が広がり、接続作業が容
易になる。
【0067】特に、図1に示すようにMR素子部2をヘ
ッドベース1に埋め込む方法では、ヘッドベース1に多
少加工を施す必要があるが、MR素子部2がヘッドベー
ス1に埋め込まれる分、MR素子部2による嵩高の増大
が避けられ、電磁誘導型のバルクヘッドをヘッドベース
に取り付けた状態と同等の寸法となる。したがって、従
来の電磁誘導型のバルクヘッド用の回転ドラムが寸法変
更を施さずにそのまま使用することができる。また、端
子板8とMR電極7が同一作業面に並列されるので、端
子板8とMR電極7の結線作業が容易になり、例えばワ
イヤーボンディグ等の手法を用いれば結線作業を自動化
することも可能である。
【0068】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッドは、一対の磁気コアが突き合わされ、そ
の突き合わせ部に磁気ギャップが形成されてなるフロン
トコア部と、磁気抵抗効果を有する磁気抵抗効果素子と
を有し、これらフロントコア部と磁気抵抗効果素子によ
って閉磁路が構成されるとともに、上記フロントコア部
の磁気ギャップが臨む面が磁気記録媒体摺動面とされて
なり、磁気抵抗効果現象によって信号再生を行うので、
磁気記録媒体のトラック方向及び線方向で高密度記録化
を図った場合でも十分な信号出力が得られる。
【0069】また、この磁気ヘッドは、磁気記録媒体摺
動面が一対の磁気コア半体を突き合わせることで構成さ
れたフロントコア部によって構成されるので、磁気記録
媒体への摺動に対して耐摩耗性が確保され、高い信頼性
が得られる。
【0070】さらに、この磁気ヘッドは、フェライトヘ
ッド等の電磁誘導型のバルクヘッドとほとんど変わらな
い外形寸法であるため、回転ドラム側でのヘッド突き出
し部の窓形状の変更や、ヘッド嵩高に対応したドラム形
状の変更を必要とせず、フェライトヘッドと同じタイプ
の回転ドラムにそのまま搭載することができる。
【0071】したがって、VCRやデータストレージ等
で用いる再生専用型の磁気ヘッドとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの一例を示す斜視
図である。
【図2】磁気ヘッドを搭載するヘッドベースを示す側面
図である。
【図3】MR素子部を示す平面図である。
【図4】フロントコア部の一例を示す斜視図である。
【図5】再生に際して磁気ヘッドで生じる磁化状態を示
す模式図である。
【図6】磁気ヘッドの製造工程を示すものであり、フロ
ンコア部を作製するための基板を示す斜視図である。
【図7】トラック幅規制溝形成工程を示す斜視図であ
る。
【図8】ギャップデプス規制溝形成工程を示し斜視図で
ある。
【図9】ギャップスペーサ形成工程を示す斜視図であ
る。
【図10】第1のコアブロックと第2のコアブロックの
接合工程を示す斜視図である。
【図11】作製されたフロントコア部を示す斜視図であ
る。
【図12】MR電極形成工程を示す平面図である。
【図13】MR素子形成工程を示す平面図である。
【図14】作製されたMR素子部を示す平面図である。
【図15】磁気ヘッドを搭載するためのヘッドベースを
示す側面図である。
【図16】MR素子取付け溝を示す斜視図である。
【図17】MR素子取付け工程を示す斜視図である。
【図18】フロントコア部取付け工程を示す斜視図であ
る。
【図19】端子板取付け工程を示す斜視図である。
【図20】MR電極と端子部の接続工程を示す斜視図で
ある。
【図21】フロントコア部の他の例を示す斜視図であ
る。
【図22】MR素子部とフロントコア部の接続方法の他
の例を示す斜視図である。
【図23】MR素子部とフロントコア部の接続方法のさ
らに他の例を示す斜視図である。
【図24】フェライトヘッドを示す斜視図である。
【図25】ラミネートタイプの磁気ヘッドを示す斜視図
である。
【図26】従来のMRヘッドを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2,48,49MR素子部、3,45,50,51 フ
ロントコア部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁気コアが突き合わされ、その突
    き合わせ部に磁気ギャップが形成されてなるフロントコ
    ア部と、 磁気抵抗効果を有する磁気抵抗効果素子とを有し、 これらフロントコア部と磁気抵抗効果素子によって閉磁
    路が構成されるとともに、上記フロントコア部の磁気ギ
    ャップが臨む面が磁気記録媒体摺動面とされていること
    を特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 基板に磁気抵抗効果素子が形成され、そ
    の両端部にフロントコア部を構成する各磁気コアの端部
    が側面において重ね合わされ、接合されていることを特
    徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 ヘリカルスキャン方式の磁気ヘッド装置
    に搭載されることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 一対の磁気コアが軟磁性酸化物よりなる
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 一対の磁気コアが非磁性基板と金属磁性
    薄膜よりなり、金属磁性薄膜の突き合わせ面間に磁気ギ
    ャップが形成されるとともに、磁気抵抗効果素子と重ね
    合わされる側面に金属磁性薄膜の端面が露出しているこ
    とを特徴とする請求項2記載の磁気ヘッド。
JP20477196A 1996-08-02 1996-08-02 磁気ヘッド Withdrawn JPH1049833A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20477196A JPH1049833A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20477196A JPH1049833A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1049833A true JPH1049833A (ja) 1998-02-20

Family

ID=16496081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20477196A Withdrawn JPH1049833A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1049833A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5809636A (en) Method of making a magnetoresistive thin film magnetic head with specific shapes of leads
JPH081687B2 (ja) 垂直磁化薄膜ヘッド
JPH10334409A (ja) 薄膜磁気ヘッド
KR930001145B1 (ko) 기록재생용 자기헤드 및 그 제조방법
JP3551099B2 (ja) 磁気テープ装置用薄膜磁気ヘッド
JP2001250204A (ja) 薄膜単磁極磁気記録ヘッド
JP2000030227A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
US20040218313A1 (en) Combined magnetic head and fabrication method therefor
JPH1049833A (ja) 磁気ヘッド
JP2000155914A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH1125425A (ja) 磁気ヘッド
JP3000905B2 (ja) 誘導型・mr型複合磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3510165B2 (ja) ヨーク型mr読み取り磁気ヘッドおよびその製造方法並びに磁気記録再生装置
JP2755186B2 (ja) 磁気抵抗効果ヘッド
KR0152601B1 (ko) 복합형 자기헤드 코아 및 그 제조방법
JP3530023B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2952459B2 (ja) 浮動磁気ヘッド
JPH11316914A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法及び磁気抵抗効果型磁気ヘッド
JP2000132816A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド
JPH10255234A (ja) 磁気ヘッド
JPH06223310A (ja) 垂直記録用磁気ヘッド
JPH08273123A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JP2002222505A (ja) 磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘッド及び磁気再生装置
JPH01224904A (ja) 磁気ヘッド
JPH0689410A (ja) 磁気ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007