JPH104988A - モナスカス色素の生産性増進方法 - Google Patents
モナスカス色素の生産性増進方法Info
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- JPH104988A JPH104988A JP9047762A JP4776297A JPH104988A JP H104988 A JPH104988 A JP H104988A JP 9047762 A JP9047762 A JP 9047762A JP 4776297 A JP4776297 A JP 4776297A JP H104988 A JPH104988 A JP H104988A
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 モナスカス色素の生産量を増大させる方
法を提供する。 【解決手段】 食用赤色色素および黄色色素を生産する
黴であるモナスカス属菌株の培養において、酵母または
黴との混合培養、酵母または黴の培養濾液の添加、酵母
または黴由来の酵素であるアミラーゼ、プロテアーゼ、
セルラーゼ、又はキチナーゼを添加することにより、液
体培地および固体培地におけるモナスカス赤色色素およ
び黄色色素の生産量を画期的に増進させる方法。
法を提供する。 【解決手段】 食用赤色色素および黄色色素を生産する
黴であるモナスカス属菌株の培養において、酵母または
黴との混合培養、酵母または黴の培養濾液の添加、酵母
または黴由来の酵素であるアミラーゼ、プロテアーゼ、
セルラーゼ、又はキチナーゼを添加することにより、液
体培地および固体培地におけるモナスカス赤色色素およ
び黄色色素の生産量を画期的に増進させる方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモナスカス色素の生
産性増進方法に関し、より詳しくは、本発明は食用赤色
色素および黄色色素を生産する黴であるモナスカスの培
養において、酵母または黴との混合培養、酵母または黴
の培養濾液の添加、酵母または黴由来の酵素であるアミ
ラーゼ(amylase)、プロテアーゼ(prote
ase)、セルラーゼ(cellulase)、または
キチナーゼ(chitinase)を添加することによ
り、液体培地および固体培地上におけるモナスカス赤色
色素および黄色色素の生産量を画期的に増進させる方法
に関する。
産性増進方法に関し、より詳しくは、本発明は食用赤色
色素および黄色色素を生産する黴であるモナスカスの培
養において、酵母または黴との混合培養、酵母または黴
の培養濾液の添加、酵母または黴由来の酵素であるアミ
ラーゼ(amylase)、プロテアーゼ(prote
ase)、セルラーゼ(cellulase)、または
キチナーゼ(chitinase)を添加することによ
り、液体培地および固体培地上におけるモナスカス赤色
色素および黄色色素の生産量を画期的に増進させる方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】動・植物または微生物に由来する天然着
色料にかわり、安定した色調、低廉な価格および利用時
の便易性などの観点から合成着色料が広く用いられてき
た。しかしながら、1960年代にタール系色素から癌
を誘発させる成分が検出されるなど、合成着色料の人体
に対する安全性が疑われ始め、天然着色料に対する関心
が従来にもまして高くなっている[参照:Appl.E
nviron.Microbiol.,43(3):6
71(1982)]。
色料にかわり、安定した色調、低廉な価格および利用時
の便易性などの観点から合成着色料が広く用いられてき
た。しかしながら、1960年代にタール系色素から癌
を誘発させる成分が検出されるなど、合成着色料の人体
に対する安全性が疑われ始め、天然着色料に対する関心
が従来にもまして高くなっている[参照:Appl.E
nviron.Microbiol.,43(3):6
71(1982)]。
【0003】天然色素は人工色素に比べて人体に対する
安全性が高く、ビタミンなどの薬理活性を有する場合も
あり、より自然な色を現すなどの長所を有するが、生産
コストが高く、色調の安定性が良好でないという短所も
有している。現在、用いられている天然着色料として
は、パプリカ抽出物(paprika extrac
t)、デオレシンカルシウム(deoresin ca
lcium)、カロチン(carotene)、クロロ
フィル(chlorophyll)、モナスカス色素な
どがある。特に、モナスカス色素は唯一の微生物起源の
色素であり、主に蒲鉾、肉類、水産軟製品などの加工に
用いられている。この色素の工業的生産のための研究が
弛まず続けられており、既に製品化され生産可能な水準
にまで至っている。
安全性が高く、ビタミンなどの薬理活性を有する場合も
あり、より自然な色を現すなどの長所を有するが、生産
コストが高く、色調の安定性が良好でないという短所も
有している。現在、用いられている天然着色料として
は、パプリカ抽出物(paprika extrac
t)、デオレシンカルシウム(deoresin ca
lcium)、カロチン(carotene)、クロロ
フィル(chlorophyll)、モナスカス色素な
どがある。特に、モナスカス色素は唯一の微生物起源の
色素であり、主に蒲鉾、肉類、水産軟製品などの加工に
用いられている。この色素の工業的生産のための研究が
弛まず続けられており、既に製品化され生産可能な水準
にまで至っている。
【0004】モナスカス属の紅菊菌は、韓国をはじめ、
中国、日本、インドネシアなど東アジア諸国において紅
酒、紅豆腐などの伝統食品の発酵に用いられてきた微生
物であり、真菌類門、子のう菌類(Ascomycet
es)網、プレキタスカレス(Plectascale
s)目、アスペルギラセ(Aspergillacea
e)科に分類される。本発明の実施例においては、ニト
ロソグアニジン(nitrosoguanidine:
NTG)、紫外線照射などの変異過程を通じて色素生産
能が向上されたモナスカス属(Monascus s
p.)J101菌株(KCCM−10093)を用いて
いる[参照:産業微生物学会誌、22:85(199
4)]。
中国、日本、インドネシアなど東アジア諸国において紅
酒、紅豆腐などの伝統食品の発酵に用いられてきた微生
物であり、真菌類門、子のう菌類(Ascomycet
es)網、プレキタスカレス(Plectascale
s)目、アスペルギラセ(Aspergillacea
e)科に分類される。本発明の実施例においては、ニト
ロソグアニジン(nitrosoguanidine:
NTG)、紫外線照射などの変異過程を通じて色素生産
能が向上されたモナスカス属(Monascus s
p.)J101菌株(KCCM−10093)を用いて
いる[参照:産業微生物学会誌、22:85(199
4)]。
【0005】モナスカス色素は耐熱性に優れており、使
用可能なpH範囲が広く、染着性が良好であることが知
られており、10余種以上の成分が含まれることが明ら
かにされている。この中で化学構造式が明らかにされた
ものは全部で6種であり、モナシン(monasci
n)、アンカフラビン(ankaflavin)、モナ
スコルブリン(monascorubrin)、ルブロ
パンクタチン(rubropunctatin)、モナ
スコルブラミン(monascorubramine)
およびルブロパンクタミン(rubropunctam
ine)などである[参照:J.Chem.Soc.,
3577(1971)]。これらの色素成分は各種溶媒
への溶解特性が異なり、使用菌株、栄養基質、培養条件
などに従いそれぞれの生産比率と生産量が異なることが
知られている。
用可能なpH範囲が広く、染着性が良好であることが知
られており、10余種以上の成分が含まれることが明ら
かにされている。この中で化学構造式が明らかにされた
ものは全部で6種であり、モナシン(monasci
n)、アンカフラビン(ankaflavin)、モナ
スコルブリン(monascorubrin)、ルブロ
パンクタチン(rubropunctatin)、モナ
スコルブラミン(monascorubramine)
およびルブロパンクタミン(rubropunctam
ine)などである[参照:J.Chem.Soc.,
3577(1971)]。これらの色素成分は各種溶媒
への溶解特性が異なり、使用菌株、栄養基質、培養条件
などに従いそれぞれの生産比率と生産量が異なることが
知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明者は、モナスカス培養において、酵母お
よび黴など他の微生物との混合培養により色素生産が相
対的に顕著に増加する現象を確認し、これに適合した混
合培養菌株としてサッカロミセスセレビシエ(Sacc
haromyces cerevisiae)を選別し
た。さらに研究を継続することにより、前述した混合培
養による色素生産増進効果が、混合培養菌株が生産する
アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ、又はキチナー
ゼなどの菌体外の酵素などの作用によるものであること
を明らかにした。この結果に従い、混合培養の効果を調
節して最適化するためにサッカロミセスセレビシエの培
養濾液を用い、一方、サッカロミセスセレビシエと類似
した菌株に由来する市販の酵素などを用いてモナスカス
色素生産の増進効果を確認し、本発明を完成するに至っ
た。
の手段】本発明者は、モナスカス培養において、酵母お
よび黴など他の微生物との混合培養により色素生産が相
対的に顕著に増加する現象を確認し、これに適合した混
合培養菌株としてサッカロミセスセレビシエ(Sacc
haromyces cerevisiae)を選別し
た。さらに研究を継続することにより、前述した混合培
養による色素生産増進効果が、混合培養菌株が生産する
アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ、又はキチナー
ゼなどの菌体外の酵素などの作用によるものであること
を明らかにした。この結果に従い、混合培養の効果を調
節して最適化するためにサッカロミセスセレビシエの培
養濾液を用い、一方、サッカロミセスセレビシエと類似
した菌株に由来する市販の酵素などを用いてモナスカス
色素生産の増進効果を確認し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】従って、本発明は、モナスカスの培養によ
る色素生産の際に、酵母または黴由来の加水分解酵素を
添加することにより、モナスカス赤色色素及び/又は黄
色色素の生産量を増進させる方法を提供するものであ
る。
る色素生産の際に、酵母または黴由来の加水分解酵素を
添加することにより、モナスカス赤色色素及び/又は黄
色色素の生産量を増進させる方法を提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に説明
する。本発明の色素生産菌株としてはモナスカス属の多
様な黴が用いられるが、前述した色素生産性がすぐれた
モナスカス属(Monascus sp.)J101
(KCCM−10093)を用いることが好ましい。本
発明の実施例では、前記菌株の保存用スラント培地に
0.7%生理食塩水を添加してガラス棒で表面を掻き出
し、105 CFU/mLになるように調整した胞子懸濁
液を製造して用いた。色素生産のための種培養は、グル
コース5.0%、ペプトン2.0%、KH2PO4
0.8%、MgSO4 ・7H2 O 0.05%、CH3
COOK 0.2%、NaCl 0.1%で構成された
pH6.6の培地75mLを含む500mL三角フラス
コに胞子懸濁液5mLを接種し、往復振盪培養器におい
て30℃、120rpmで48時間培養した。液体発酵
での本培養は、スクロース10.0%、酵母抽出物0.
3%、カザミノ酸(casamino acid)0.
5%、NaNO3 0.2%、KH2 PO4 0.1
%、MgSO4 ・7H2 O0.05%、KCl 0.0
5%、FeSO4 0.001%で構成された75mL
の本培養培地に種培養液を5%になるように接種して、
30℃、180rpmで96時間回転振盪培養した。固
体発酵での本培養は、液体発酵培地に2%寒天を添加し
てプレートに分注してゲル状態に製造した後、種培養液
1mLをプレートに塗抹して30℃定温培養器で7日間
培養した。本発明のモナスカス属菌株の培養において、
炭素源としてはグルコース、スクロース、澱粉、グリセ
ロールまたはデキストリンが用いられる。
する。本発明の色素生産菌株としてはモナスカス属の多
様な黴が用いられるが、前述した色素生産性がすぐれた
モナスカス属(Monascus sp.)J101
(KCCM−10093)を用いることが好ましい。本
発明の実施例では、前記菌株の保存用スラント培地に
0.7%生理食塩水を添加してガラス棒で表面を掻き出
し、105 CFU/mLになるように調整した胞子懸濁
液を製造して用いた。色素生産のための種培養は、グル
コース5.0%、ペプトン2.0%、KH2PO4
0.8%、MgSO4 ・7H2 O 0.05%、CH3
COOK 0.2%、NaCl 0.1%で構成された
pH6.6の培地75mLを含む500mL三角フラス
コに胞子懸濁液5mLを接種し、往復振盪培養器におい
て30℃、120rpmで48時間培養した。液体発酵
での本培養は、スクロース10.0%、酵母抽出物0.
3%、カザミノ酸(casamino acid)0.
5%、NaNO3 0.2%、KH2 PO4 0.1
%、MgSO4 ・7H2 O0.05%、KCl 0.0
5%、FeSO4 0.001%で構成された75mL
の本培養培地に種培養液を5%になるように接種して、
30℃、180rpmで96時間回転振盪培養した。固
体発酵での本培養は、液体発酵培地に2%寒天を添加し
てプレートに分注してゲル状態に製造した後、種培養液
1mLをプレートに塗抹して30℃定温培養器で7日間
培養した。本発明のモナスカス属菌株の培養において、
炭素源としてはグルコース、スクロース、澱粉、グリセ
ロールまたはデキストリンが用いられる。
【0009】本発明の実施例では、以下の方法で酵母培
養濾液を製造した。酵母サッカロミセスセレビシエをY
M培地を入れた500mL三角フラスコに接種して30
℃で180rpmで24時間回転振盪培養した。培養液
を取り3000rpmで30分間遠心分離して菌体を除
去した後、MFSシリンジフィルターユニット(syr
inge filter unit)(孔径0.45μ
m)で濾過して濾液を得て、4℃で保管して実験に用い
た。液体発酵の色素生産量の測定は、発酵が完了した培
養液5mLを取り、15mLの95%エタノールと共に
100mL三角フラスコに入れ、30℃の往復振盪器を
用いて180rpmで1時間撹拌抽出する方法を用い
た。色素の定量は前記抽出液を10000rpmで10
分間遠心分離して菌体を除去した後、適正倍率で希釈
し、分光器で510nm,400nmで吸光度をそれぞ
れ測定して、これをそれぞれ赤色と黄色色素の量で示し
た。固体発酵の色素生産量の測定は、培養後のプレート
から直径4mm,高さ3mmの円筒形の切片を五つ取
り、95%エチルアルコールと共に250mL三角フラ
スコに入れ、30℃往復振盪器を用いて180rpmで
1時間抽出して菌体を除去し、前述した方法で色素含量
を測定した。
養濾液を製造した。酵母サッカロミセスセレビシエをY
M培地を入れた500mL三角フラスコに接種して30
℃で180rpmで24時間回転振盪培養した。培養液
を取り3000rpmで30分間遠心分離して菌体を除
去した後、MFSシリンジフィルターユニット(syr
inge filter unit)(孔径0.45μ
m)で濾過して濾液を得て、4℃で保管して実験に用い
た。液体発酵の色素生産量の測定は、発酵が完了した培
養液5mLを取り、15mLの95%エタノールと共に
100mL三角フラスコに入れ、30℃の往復振盪器を
用いて180rpmで1時間撹拌抽出する方法を用い
た。色素の定量は前記抽出液を10000rpmで10
分間遠心分離して菌体を除去した後、適正倍率で希釈
し、分光器で510nm,400nmで吸光度をそれぞ
れ測定して、これをそれぞれ赤色と黄色色素の量で示し
た。固体発酵の色素生産量の測定は、培養後のプレート
から直径4mm,高さ3mmの円筒形の切片を五つ取
り、95%エチルアルコールと共に250mL三角フラ
スコに入れ、30℃往復振盪器を用いて180rpmで
1時間抽出して菌体を除去し、前述した方法で色素含量
を測定した。
【0010】モナスカスの培養において、加水分解酵素
は、アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼおよびキチ
ナーゼなどを生産する酵母若しくは黴をモナスカス菌株
と混合培養するか、上記の酵母若しくは黴の培養濾液、
又は上記の酵母若しくは黴由来の加水分解酵素をモナス
カスの培養液に直接添加するなどの方法により供給され
る。
は、アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼおよびキチ
ナーゼなどを生産する酵母若しくは黴をモナスカス菌株
と混合培養するか、上記の酵母若しくは黴の培養濾液、
又は上記の酵母若しくは黴由来の加水分解酵素をモナス
カスの培養液に直接添加するなどの方法により供給され
る。
【0011】
【実施例】以下、実施例を通じて本発明を詳細に説明す
る。本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 液体発酵の本培養培地(炭素源として10%スクロース
含む)75mLを入れた500ml三角フラスコにモナ
スカス属(Monascus sp.)J101(ブタ
ペスト条約に基づく国際寄託の受託番号:KCCM−1
0093;受託機関:Korean Culture
Center of Microorganisms,
Seoul, Korea;受託日:1996年12月
23日)を接種して24時間培養した後、培養液中に7
%(v/v)になるようにサッカロミセスセレビシエ培
養液を添加して混合培養を96時間行なった。この結
果、酵母培養液が添加されない場合には、赤色色素8.
5 OD単位、黄色色素9.1OD単位が生産された
が、酵母培養液が添加された場合には、赤色色素11
9.0 OD単位、黄色色素109.3 OD単位が得
られ、モナスカスにサッカロミセスセレビシエを混合培
養した場合には、モナスカスのみを単一培養した場合と
比較して赤色色素と黄色色素の生産がそれぞれ14倍、
12倍増加されたことが確認された。
る。本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 液体発酵の本培養培地(炭素源として10%スクロース
含む)75mLを入れた500ml三角フラスコにモナ
スカス属(Monascus sp.)J101(ブタ
ペスト条約に基づく国際寄託の受託番号:KCCM−1
0093;受託機関:Korean Culture
Center of Microorganisms,
Seoul, Korea;受託日:1996年12月
23日)を接種して24時間培養した後、培養液中に7
%(v/v)になるようにサッカロミセスセレビシエ培
養液を添加して混合培養を96時間行なった。この結
果、酵母培養液が添加されない場合には、赤色色素8.
5 OD単位、黄色色素9.1OD単位が生産された
が、酵母培養液が添加された場合には、赤色色素11
9.0 OD単位、黄色色素109.3 OD単位が得
られ、モナスカスにサッカロミセスセレビシエを混合培
養した場合には、モナスカスのみを単一培養した場合と
比較して赤色色素と黄色色素の生産がそれぞれ14倍、
12倍増加されたことが確認された。
【0012】実施例2 スクロースを炭素源とする固体発酵培地にモナスカス属
J101(KCCM−10093)を接種して24時間
培養した後、酵母培養液1mLをプレート上に塗抹して
混合培養を7日間行なった。酵母培養液を添加しないモ
ナスカスのみの純粋培養の際には、赤色色素0.073
OD単位、黄色色素0.058 OD単位が得られた
が、酵母培養液を添加して混合培養した場合には、赤色
色素3.00 OD単位、黄色色素3.62 OD単位
が得られ、混合培養した場合と純粋培養した場合とを比
較すると、赤色色素と黄色色素の生産量がそれぞれ41
倍、62倍増加したことが確認された。
J101(KCCM−10093)を接種して24時間
培養した後、酵母培養液1mLをプレート上に塗抹して
混合培養を7日間行なった。酵母培養液を添加しないモ
ナスカスのみの純粋培養の際には、赤色色素0.073
OD単位、黄色色素0.058 OD単位が得られた
が、酵母培養液を添加して混合培養した場合には、赤色
色素3.00 OD単位、黄色色素3.62 OD単位
が得られ、混合培養した場合と純粋培養した場合とを比
較すると、赤色色素と黄色色素の生産量がそれぞれ41
倍、62倍増加したことが確認された。
【0013】実施例3 スクロースを炭素源とする液体発酵培地でモナスカス属
J101(KCCM−10093)を24時間培養した
後、酵母培養液を7%(v/v)添加して72時間培養
した。その結果、酵母培養濾液を添加しない場合には、
赤色色素8.5OD単位、黄色色素9.1 OD単位が
それぞれ生産されたのに対して、酵母培養濾液を添加し
た場合には、赤色色素178.5 OD単位、黄色色素
172.9 OD単位が生産され、酵母培養濾液を添加
した場合と添加しない場合とを比較すると、赤色色素と
黄色色素の生産量がそれぞれ21倍、19倍増加された
ことが確認された。さらに、固体培養の場合には、酵母
培養濾液を添加した場合と添加しない場合とを比較し
て、赤色色素と黄色色素の生産量がそれぞれ33倍、7
6倍増加されたことを確認した。一方、酵素培養濾液の
分析により、アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼお
よびキチナーゼの生産が認められた。
J101(KCCM−10093)を24時間培養した
後、酵母培養液を7%(v/v)添加して72時間培養
した。その結果、酵母培養濾液を添加しない場合には、
赤色色素8.5OD単位、黄色色素9.1 OD単位が
それぞれ生産されたのに対して、酵母培養濾液を添加し
た場合には、赤色色素178.5 OD単位、黄色色素
172.9 OD単位が生産され、酵母培養濾液を添加
した場合と添加しない場合とを比較すると、赤色色素と
黄色色素の生産量がそれぞれ21倍、19倍増加された
ことが確認された。さらに、固体培養の場合には、酵母
培養濾液を添加した場合と添加しない場合とを比較し
て、赤色色素と黄色色素の生産量がそれぞれ33倍、7
6倍増加されたことを確認した。一方、酵素培養濾液の
分析により、アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼお
よびキチナーゼの生産が認められた。
【0014】実施例4 スクロースを炭素源とする固体培地でモナスカス属J1
01(KCCM−10093)を24時間培養した後、
アスペルギルスオリザ(Aspergillus or
yzae)由来のアミラーゼ、セルラーゼおよびプロテ
アーゼ(Sigma,U.S.A.)、サッカロミセス
セレビシエ由来のキチナーゼ(Sigma,U.S.
A.)をそれぞれ0.1%(v/v)添加して7日間発
酵を行い色素生産量を測定した。その結果、酵素を添加
した場合には、添加しない場合に比べてそれぞれ赤色色
素および黄色色素の生産量が、アミラーゼの添加時には
11倍及び14倍増加しており、セルラーゼの添加時に
は27倍及び58倍、プロテアーゼの添加時には30倍
及び54倍、キチナーゼの添加時には25倍及び21倍
増加していた。一方、液体培養の場合には、それぞれ赤
色色素および黄色色素の生産量が、アミラーゼの添加時
には31倍及び37倍、セルラーゼの添加時には27倍
及び38倍、プロテアーゼの添加時には38倍及び39
倍、キチナーゼの添加時には35倍及び39倍増加して
いた。
01(KCCM−10093)を24時間培養した後、
アスペルギルスオリザ(Aspergillus or
yzae)由来のアミラーゼ、セルラーゼおよびプロテ
アーゼ(Sigma,U.S.A.)、サッカロミセス
セレビシエ由来のキチナーゼ(Sigma,U.S.
A.)をそれぞれ0.1%(v/v)添加して7日間発
酵を行い色素生産量を測定した。その結果、酵素を添加
した場合には、添加しない場合に比べてそれぞれ赤色色
素および黄色色素の生産量が、アミラーゼの添加時には
11倍及び14倍増加しており、セルラーゼの添加時に
は27倍及び58倍、プロテアーゼの添加時には30倍
及び54倍、キチナーゼの添加時には25倍及び21倍
増加していた。一方、液体培養の場合には、それぞれ赤
色色素および黄色色素の生産量が、アミラーゼの添加時
には31倍及び37倍、セルラーゼの添加時には27倍
及び38倍、プロテアーゼの添加時には38倍及び39
倍、キチナーゼの添加時には35倍及び39倍増加して
いた。
【0015】実施例5 液体培養の際、スクロース以外に澱粉またはグリセロー
ルをそれぞれ炭素源とする発酵培地でモナスカス属J1
01(KCCM−10093)を24時間培養した後、
それぞれ7%(v/v)の酵母サッカロミセスセレビシ
エ培養濾液を添加して色素生産増進効果を観察した。澱
粉を炭素源とした場合の赤色色素の生産は、培養濾液を
添加しない場合には16.5 OD単位、添加した場合
には150 OD単位であり、培養濾液を添加した場合
には9倍増加した。グリセロールを炭素源とする場合、
赤色色素の生産が培養濾液の添加しない場合に67.0
OD単位、添加した場合に122.6 OD単位であ
り、1.8倍増加していた。
ルをそれぞれ炭素源とする発酵培地でモナスカス属J1
01(KCCM−10093)を24時間培養した後、
それぞれ7%(v/v)の酵母サッカロミセスセレビシ
エ培養濾液を添加して色素生産増進効果を観察した。澱
粉を炭素源とした場合の赤色色素の生産は、培養濾液を
添加しない場合には16.5 OD単位、添加した場合
には150 OD単位であり、培養濾液を添加した場合
には9倍増加した。グリセロールを炭素源とする場合、
赤色色素の生産が培養濾液の添加しない場合に67.0
OD単位、添加した場合に122.6 OD単位であ
り、1.8倍増加していた。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の方
法によれば、食用赤色色素および黄色色素を生産する黴
であるモナスカス属菌株の培養において、酵母または黴
との混合培養、酵母または黴の培養濾液の添加、酵母ま
たは黴由来の酵素であるアミラーゼ、プロテアーゼ、セ
ルラーゼまたはキチナーゼをモナスカス培養液に直接添
加することにより、液体培地および固体培地上における
モナスカス赤色色素および黄色色素の生産量を画期的に
増進させることができる。
法によれば、食用赤色色素および黄色色素を生産する黴
であるモナスカス属菌株の培養において、酵母または黴
との混合培養、酵母または黴の培養濾液の添加、酵母ま
たは黴由来の酵素であるアミラーゼ、プロテアーゼ、セ
ルラーゼまたはキチナーゼをモナスカス培養液に直接添
加することにより、液体培地および固体培地上における
モナスカス赤色色素および黄色色素の生産量を画期的に
増進させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:645) (C12N 1/38 C12R 1:645) (C12P 39/00 C12R 1:645 1:865)
Claims (5)
- 【請求項1】 モナスカス(Monascus)菌株を
用いた色素生産の液体培養および固体培養において、酵
母または黴由来の加水分解酵素をモナスカスの培養液に
供給することによりモナスカス赤色色素及び/又は黄色
色素の生産性を増進させる方法。 - 【請求項2】 モナスカス(Monascus)菌株が
モナスカス(Monascus)J101(KCCM−
10093)であることを特徴とする請求項1に記載の
方法。 - 【請求項3】 加水分解酵素が、アミラーゼ、セルラー
ゼ、プロテアーゼおよびキチナーゼからなる群から選択
される1種以上の酵素であることを特徴とする請求項1
に記載の方法。 - 【請求項4】 加水分解酵素が、モナスカス菌株と前記
加水分解酵素を生産する酵母または黴とを混合培養する
か、上記酵母若しくは黴の培養濾液、または上記酵母若
しくは黴由来の加水分解酵素をモナスカスの培養液に直
接添加することにより供給されることを特徴とする請求
項1に記載の方法。 - 【請求項5】 モナスカス菌株の培養の炭素源としてグ
ルコース、スクロース、澱粉、グリセロール、およびデ
キストリンからなる群から選択される1種以上の物質を
用いることを特徴とする請求項1に記載の方法。
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|---|---|---|---|
| KR96-20950 | 1996-06-12 | ||
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002052952A1 (en) * | 2001-01-04 | 2002-07-11 | Easy Bio System, Inc. | Process for the preparation of red barley by solid-phase fermentation of monascaceae strain containing selenium |
| CN109627804A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-16 | 福州隆利信生物制品有限公司 | 一种红曲色素提取的方法 |
| CN114891841A (zh) * | 2022-05-20 | 2022-08-12 | 南昌大学 | 一种提高红曲菌山药粉液态发酵中黄色素产量的方法 |
| CN115418339A (zh) * | 2022-10-27 | 2022-12-02 | 安徽农业大学 | 一种提高红曲霉孢子发酵活性的方法 |
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Citations (1)
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|---|---|---|---|---|
| JPS5188519A (ja) * | 1975-02-03 | 1976-08-03 |
-
1996
- 1996-06-12 KR KR1019960020950A patent/KR0177356B1/ko not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-03-03 JP JP9047762A patent/JP3001826B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5188519A (ja) * | 1975-02-03 | 1976-08-03 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002052952A1 (en) * | 2001-01-04 | 2002-07-11 | Easy Bio System, Inc. | Process for the preparation of red barley by solid-phase fermentation of monascaceae strain containing selenium |
| CN109627804A (zh) * | 2019-01-18 | 2019-04-16 | 福州隆利信生物制品有限公司 | 一种红曲色素提取的方法 |
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| CN115418339A (zh) * | 2022-10-27 | 2022-12-02 | 安徽农业大学 | 一种提高红曲霉孢子发酵活性的方法 |
| CN115418339B (zh) * | 2022-10-27 | 2023-07-21 | 安徽农业大学 | 一种提高红曲霉孢子发酵活性的方法 |
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