JPH10500004A - オキアミの採集および処理についての方法および装置 - Google Patents

オキアミの採集および処理についての方法および装置

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JPH10500004A JP7522042A JP52204295A JPH10500004A JP H10500004 A JPH10500004 A JP H10500004A JP 7522042 A JP7522042 A JP 7522042A JP 52204295 A JP52204295 A JP 52204295A JP H10500004 A JPH10500004 A JP H10500004A
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Abstract

(57)【要約】 海中に棲息する動物プランクトン、とくにオキアミを採取し、加工し、動物用飼料の原料、あるいは人の食料の添加物とする処理方法を提供する。動物プランクトンが棲息する水中深度にトロール網の開口を維持しながら船により牽引し、その網の尾部に滞留するプランクトンをポンプを用いて連続的に船上に移動させ、船上ではただちに冷凍処理を行ってその鮮度を維持し、陸揚げ後に粉体として連続加熱処理を行う。動物プランクトンの採取コストおよび加工コストを低下させ、しかも材料の鮮度を保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 オキアミの採集および処理についての方法および装置 〔技術分野〕 本発明は、動物プランクトンの採集および処理に関する。特に、人のカロチノ イドを含有する食糧として提供できる、あるいは養殖動物の飼料として、特に幼 魚の飼料として提供できるオキアミの処理方法および装置に関する。 〔発明の背景〕 水産業の中で養殖技術が1980年代前半にいちじるしく進歩し、生産量の増大、 養殖動物の死亡率の逓減などについての研究が盛んになった。その中で、養殖魚 に供給する飼料の栄養価を高くするとともに、飼料を養殖魚が好む食べやすい形 で提供することが重要であることが唱えられた。栄養価を高くするに伴い飼料の 価格を低くすることも重要な問題として研究され、典型的には、魚を養殖するた めの全期間にわたる飼料の価格の40ないし50%を逓減することが目標とされた。 この飼料は栄養価の高い良質のものであるとともに、養殖魚の死亡率を逓減する ことになるものでなければならない。 養殖魚に対する飼料の需要は増大していて、その供給源として魚肉以外の成分 を含むものが求められている。このために動物プランクトン、特にオキアミを飼 料とする研究が行われた。一方では、オキアミについてはこれを人の食糧とする ことの可能性も追求されている。オキアミは自然海、特に沿岸海域から採取され るもので、高い栄養価があるが、その採集のための価格およびそれを処理するた めの価格がこれまでのところきわめて大きく、動物プランクトンを原料とする飼 料製品あるいは食糧製品を商業的にかつ大量に提供するには至っていない。 このような動物プランクトンが生物エネルギ資源となり得るか、動物プランク トンの貯蔵が可能か、その採集および処理が経済的に可能か、などがこれらを食 糧製品として利用することができるか否かを決定する重要なパラメタとなってい る。 フルトン(Fulton)ほかによれば、動物プランクトンの食糧としての利用は将 来可能であるとされている。特に南極海オキアミ(学名 Euphasia superba)は将 来、人の食糧として利用できる可能性が高いものとされている。一方これの養殖 飼料としての利用についての研究もわずかではあるが行われている。これまでの ところEuphasia superbaの利用については、カナダ・ブリティッシュコロンビア の沿岸海域では養殖魚に限られている。 これまでの研究では、沿岸水域で採取されるこれらの生物資源の利用について 次のようなものがある。これまでに、オキアミはペット・フードの成分として研 究されたことがある。養殖魚の生産者が試みにオキアミを飼料としたことがある 。オキアミを採集した後に冷凍することも試みられたことがある。オキアミを採 集した後にいわゆるフリーズ・ドライ状態にすることも行われた。しかし、フリ ーズ・ドライはきわめて高価な処理方法であって商業的には成立しないことがわ かっている。 発明者は、オキアミの採集技術に中深海のトロール漁業の方法を応用して大量 の採集を試みてきた。これはトロール網を船で牽引し、トロール網にオキアミが かなり溜まった後に、このトロール網を船上に引き上げて、採集されたオキアミ を船上に貯蔵し、次いでこれを冷凍する方法である。しかし、中深海のトロール 網を使用すると、オキアミにかなりの損傷が発生することがわかってきた。これ は主にトロール網の尾部(cod end)の細く束ねられた部分でオキアミが押しつぶ されることに起因することに気付いた。すなわち、トロール網の尾部にオキアミ が大量に堆積し、ここでオキアミが押しつぶされ、引き上げの際にはそのオキア ミが漉しとられることになることがわかってきた。そして発明者らはこれにより オキアミの重要な栄養分が失われていることに気付いた。これを軽減するために 、大量のオキアミが網の尾部に滞留する前に網を引き上げる、つまり網をひんぱ んに引き上げることを試みた。そうするとオキアミの損傷を小さくすることがで きるとともに栄養価を失わないこともわかった。このような試験を繰り返したが 、 トロール網を利用しオキアミをトロール網内に堆積させる限りオキアミには損傷 が発生することがわかってきた。これを改善するために、ひんぱんに網を引き上 げることは採集のための時間と労力を大きくして採集コストを増大させることに なって適当でない。 一方従来から、食糧とするための処理には一般に成分となる原料の温度を 100 °C程度まで上昇させ処理し乾燥させてきた。このような高温に加熱すると、酵 素や蛋白質などは変質してしまうと考えられる。オキアミは養殖される稚魚や幼 魚にとって自然界の飼料であるものの、このような加熱処理が行われた製品では 、養殖魚の稚魚または幼魚には必要とされる酵素や蛋白質が変質してしまって十 分に供給されないことになる。つまり、乾燥処理によるこのような酵素や蛋白質 の破壊は養殖魚の死亡率を高くすることになる欠点がある。 養殖魚の稚魚あるいは幼魚に対して、蛋白質が変質していない自然飼料を供給 することは望ましいことである。このような観点から、適当な酵素を添加するこ とを試みたが、このような酵素の添加はその質や量を蛋白質がアミノ酸に加水分 解されるように正しく制御することはむつかしいことである。 ある一定の期間だけでも幼魚に対して自然飼料を供給することにより、消化能 力は驚異的に改善されることが知られている。このことから酵素の働きがきわめ て重要であると理解される。これは出願人が最近太平洋オキアミ(Eupausia paci fica)について行った研究でも実証された。この特徴は最初にクボタおよびサカ イがEuphasia superba について行った報告 Autolysis of Antarctic Krill Pr otein and Its Inactivation by Cobined Effects of Temperature and pH,”Tr ansactions of the Tokyo University of Fisheries,No.2 page 53-63,1978 年3月に記載がある。しかし、このクボタおよびサカイの報告は、南極オキアミ を食糧として供給する場合の有害な酵素の作用を取り除くことを目的とするもの である。クボタおよびサカイは、オキアミを食糧として供給する場合に、特定の 酵素の活動を禁止するような処理を検討したものであって、自然に成分として存 在する酵素を生かす目的のものではない。 オキアミを消化する過程での酵素の活動を安定化する技術が確立されたとして も、オキアミを飼料あるいは食糧製品として商業的な供給を行うには、さらに有 効な処理を施すことがが必要である。これらの処理の中には、酸に対して安定な 製品を得るためにある種の酸を添加することも必要であり、製品を乾燥させるこ とも必要であり、そのために各種の乾燥技術、例えば、冷凍乾燥、噴霧乾燥、真 空乾燥あるいは空気乾燥などの技術が導入されなければならない。噴霧乾燥は、 他の乾燥技術と同様に、しばしば酵素の活動を永久的に停止させてしまう温度で 行われることから、養殖魚の餌として提供する場合には適当でないことは上述し た高温加熱の場合と同様である。しかし、これは製品を着色色素として利用する 場合などには許容される方法である。 〔発明の概要〕 本願発明の第一の観点は、動物プランクトンの採集方法であって、動物プラン クトンが棲息する海域でトロール網を船で牽引する方法である。そのトロール網 は入口が開口し、尾部にはケイジを取付けて、そのケイジに捕捉される動物プラ ンクトンを堆積する前に連続的にポンプにより船上に吸引することを特徴とする 。 本発明の別の観点は、動物プランクトンの採集方法であって、動物プランクト ンが棲息する海域でトロール網を船で牽引する方法であり、そのトロール網の入 口が開口し、そのトロール網の尾部を小さい開口状態に保持し、トロール網に取 り込まれる動物プランクトンをこの尾部の小さい開口からポンプにより船上に吸 引する方法である。 本発明のさらに別の観点は、動物プランクトンを処理する方法であって、大量 の動物プランクトンを70°Cより低いあらかじめ設定された温度で、あらかじ め設定された時間にわたり加温し、その後にその動物プランクトンを保存するこ とを特徴とする。 本発明のさらに別の観点は、動物プランクトンから所定の製品を製造するため に、動物プランクトンを特別のドライヤを通過させて乾燥させる方法である。そ のドライヤは多数の可動ボールを内蔵し、そのボールを動物プランクトンに接触 させ、あらかじめ所定温度に加温した空気と所定時間にわたり接触させる方法で ある。 本発明のさらに別の観点は、動物プランクトンを処理する装置であって、一定 量の動物プランクトンを保持する手段と、その動物プランクトンを所定時間にわ たり所定の温度に維持する手段と、その動物プランクトンを取り出す手段とを備 えたことを特徴とする装置である。 本発明のさらに別の観点は、食品を製造する方法であって、採集された動物プ ランクトンをドライヤの中を通過させて乾燥させる方法であり、そのドライヤに は多数の可動ボールを内蔵し、その可動ボールを動物プランクトンに接触させ、 所定の温度に加温した空気流の中をその可動ボールとともに所定時間にわたりさ らす方法である。 本発明のさらに別の観点は、動物プランクトンを乾燥するためのドライヤであ り、そのドライヤには動物プランクトンを導入する手段と、内部に所定温度に加 温された空気流を形成する手段と、動物プランクトンに接触するための可動ボー ルと、その可動ボールを所定時間にわたりその空気流にさらす手段とを備えたこ とを特徴とする。 本発明のさらに別の観点は、食品あるいは食品添加物を製造する方法であって 、動物プランクトンの一定量を所定時間にわたり70°Cより低く設定された所 定温度に維持して、その動物プランクトンの酵素の活動を維持させ、その動物プ ランクトンおよびまたは他の蛋白質を少なくとも一部について自ら加水分解する 状態とするとともに、その食品の消化時にその酵素が活動できるようにするもの である。 〔図面の簡単な説明〕 本発明の実施例を用いて説明する。これは本発明の単なる例示であり、次の図 面を用いる。 第1A図は、本発明のオキアミ採集技術により漁船が網を用いて採集を行うと きの概念図である。 第1B図は、本発明の採集技術により繰り返し使用する網の正面図である。 第2A図は、本発明のケイジ(かご)の側面図である。このケイジは第1図に 示すように漁網内の尾部の細く収束する空間に保持され、採集されたオキアミを 船上に運搬するために使用する。 第2B図および第2C図は、採集されたオキアミの水を除去するための桶の断 面図および側面図である。 第3図は、上記第2図の装置で水を除去されたオキアミの処理を行う装置の系 統図である。この装置による処理の後に乾燥ステップに進む。 第4A図および第4B図は、採集されたオキアミの温度を上昇させるために使 用する熱交換機の縦および横断面図である。この後反応槽に進む。 第5図は、オキアミに対し望ましい酵素を作りだすための反応槽の構造を説明 する断面構造図である。 第6図は、乾燥機の構造を示す断面図である。この乾燥機は、上記反応槽の下 流に設けられ、オキアミを穏やかに攪拌乾燥するために使用する。 〔実施例の説明〕 図面を参照すると、第1図には船10が描かれている。複数の曳き綱11、12、13 により、バージ(台船)14および網20を船10が牽引する。複数の綱21(そのうち の一本のみが図面に表示されている)は、バージ14のちょうど下方に拡がるよう に制御される。重り22は網20の前部開口の底部に接続され(第1B図参照)、浮 き100 がその開口の上部に接続され、その開口を動物プランクトンが多く生息す る所望の深さにかつ船の進行方向を横切るように維持する。 網20の尾部(cod end)23には小さい開口が設けられていて、ケイジ24に連結さ れる。ケイジ24の構造は第2図に示す。このケイジ24は全体が円筒形状であり、 その尾部が円錐形状である。これは網20の尾部内側に配置する。これはアルミニ ウムにより形成され、望ましくは防錆処理が施されている。ケイジ24の下流端に は締付け用の金具30が設けられ、この金具30にねじ金具31によりホース32が着脱 自在に取付けられる。この構造により網が汚れることを防ぐことができる。ねじ 金具31はホース32に付属する。 再び第1図を参照して、このホース32には網20の尾部からバージ14の上まで上 方に引き延ばされる。バージ14の上にはポンプ33が設置され、ホース32の他端は このポンプ33に接続される。このポンプ33はどのような形式のものでもよいが、 ここではダイアフラム形が採用された。このバージ14の上には、(第1図には見 えないが)水を除去するための桶(または樋)34が配置される。桶34は第2A図 および第2C図に示すように、その断面が方形の長い構造物である。この桶34は 、引き延ばされたL字形にすることができる。第2B図に示すように篩(ふるい )40が配置され、ポンプにより水とともに採集されたオキアミから、水を除去す るようになっていて、水は底に設けられた排水管41から排出され、オキアミがこ の桶34の内部、篩40の上に堆積する。 このバージ14の上には急速冷凍機42が配置され、採集されたオキアミを冷凍貯 蔵する。この急速冷凍機42は約+9°Cから−17°Cまでの温度制御ができる 装置である。水分を除去したオキアミを次の処理まで保存するために使用する。 すなわち、桶34に堆積したオキアミを周期的に取り除き逐一冷凍する。このよう に冷凍されたオキアミは以下に説明するように運搬され処理される。 本発明のプロトタイプでは、オキアミを採集するために使用された網20の開口 は13フィート×21フィート(3.9m×6.3m)であり、プランクトン・ネットが 、アルミニウム製のケージまで46フィート(13.8m)延長保持された。バージ14 の上で3インチ(7.5cm)のダイアフラム・ポンプが使用され、冷凍は−17°C で行われた。 上記したように、冷凍されたオキアミは陸上に設けた処理工場に運ばれ、所望 の食品あるいは飼料に加工する。この処理工場における処理を第3図の流れ図を 用いて説明する。 第3図を参照して、ポンプ43がホッパ44の出口に接続される。このホッパ44に は上述のように船上で冷凍され、船により海岸に運搬され、さらに解凍された状 態のオキアミが供給される。ポンプ43の送出口は熱交換機50に結合する。熱交換 機50でオキアミの温度がほぼ40°Cから60°Cに上昇される。熱交換機50を 経たオキアミは熱交換機の下流に設置された反応槽51に供給される。反応槽50の 内部温度は70°Cより低く設定される。 熱交換機50には、さまざまな形式の熱交換機を利用できるが、ここでは第4A 図に示すように複数の管路52を備えたものが用いられ、この管路52の内部にオキ アミが供給され通過する。温水が熱交換機50の入口54から供給され、温水は内部 に設けられたバッフル53に沿って熱交換機50の内部を水流となって、管路52を外 側から加温しながら移動し出口60に達する。この水流の中に管路52が貫通しこの 管路52の内部にオキアミが通過し、その排出口は反応槽51に接続される。 反応槽51の形態を第5図に示す。製品は入口61から供給され出口62に排出され る。水は入口63から供給され出口64から排出される。水ジャケット70は円筒形状 の空間71の周囲を包むように配置され、水はここに供給される。この反応槽51の 内部空間71にオキアミが供給される。この反応槽51の内部空間71には多数の攪拌 板72が配置され、ここに供給され滞留するオキアミをかきまぜる。出口62にはバ ルブ73が設けられる。このバルブ73を閉じることにより内部のオキアミに自律的 に所望の酵素が形成されるまで、オキアミを適当な温度のもとに適当な時間だけ 保持することができる。この時間は例えば30分から2時間である。 これまでのところ、養殖魚の餌としてオキアミは特定の種類の魚の幼魚あるい は稚魚にのみ適用可能であると考えられていたが、この方法により実質的にあら ゆる養殖魚の飼料として適用可能になるのではないかと出願人は考えている。こ の実施例による試験では、第5図に示すような反応槽51を用いてバッチ処理を行 うことにより、オキアミを1時間当たり250ポンド(112kg)の処理を行うこと ができた。 反応槽51で処理されたオキアミは(第3図に示すように)出口62から排出され 、バルブ74を経て、貯蔵槽80に貯蔵されて次の処理、すなわち乾燥処理を待つこ とになる。乾燥処理は通常のボールドライヤ81が使用された(第6図参照)。こ こでは、乾燥処理を比較的低い温度で行うことにより、オキアミの中の酵素が変 質 しない状態に保持するとともに、オキアミを製品として適度の乾燥状態となるよ うに制御することができる。 第6図に示すように、貯蔵槽80に貯蔵されたオキアミは入口通路83を経由して ドライヤ81に供給される。そして、はじめにドライヤ81の内部周辺に設けられた 準備領域91にオキアミが達してボールとの接触がはじまり、ここからオキアミの 乾燥処理がはじまる。このようなボールドライヤ81を使用することにより「緩や かな」乾燥処理を行うことができる。緩やかな乾燥によりオキアミの損傷を少な くすることができる。ボールドライヤ81を用いることにより、連続的な処理が可 能となり、この実施例による試験では毎時15ポンド(6.75kg)の乾燥処理が可 能であった。 このドライヤ81の内部で、ボールとオキアミは次第に下方に移動し、乾燥領域 92に達する。ここでオキアミは50°C以下に温度制御され、ボールの流れに対 抗して流入する乾燥空気と接触する。乾燥空気はドライヤ81の空気入口82から供 給される。この領域では空気流、温度および滞留時間が細かく制御され監視され る。これらは、乾燥対象物がどの程度湿っているか、乾燥しているか、対象物を どの程度ドライヤの中に滞留させたいか、などにより可変設定される。 ドライヤ81の底部には分離領域93があり、ここではボールの流れと同方向に乾 燥空気流が供給され、最終的な乾燥が行われるとともに、ボールとオキアミとの 分離が行われる。適度に乾燥されボールから分離されたオキアミは出口84から排 出され、その後に製品としての包装処理が行われる。ボールドライヤ81の中心部 では、オキアミと分離されたボールが回転らせん軸94に沿って上部入口に運ばれ 、ふたたび準備領域91に供給されることによりボールが循環し処理は連続する。 一般に市販されているボールドライヤをオキアミの空気乾燥処理に使用するこ とができるが、ここでは、ECAL Pilot Dryer Type 25F が使用され、本発明のプ ロトタイプとして満足な結果を得た。このボールドライヤはニューヨーク・プリ ンストンのECAL PDS AMERICA INC.で製造されている。 上記実施例では、オキアミの処理の主要な工程は陸上で行われたが、この処理 は採集された位置で、すなわち採集船の船上で、あるいは採集船に接近する他の 船上で実施することが望ましい。これによりオキアミをいったん冷凍する必要が なくなり、冷凍状態で陸上の処理基地まで運搬する必要がなくなり、これは多大 な経済化をもたらすとともに量産を可能にする。加えて採集されたオキアミを直 接にボールドライヤ81として説明したような装置に導入して、反応槽における処 理と乾燥処理とを同時にあるいは一つの装置の中でしかも連続処理として行うこ とができる。これらも船上で処理し、大量の製品が得られたときにこれを他の運 搬船に移して、あるいは処理装置を搭載した船そのもので陸上に運搬することが できる。 上述のように、反応槽による処理と乾燥処理とを同時に行う、あるいは一つの 装置で連続的に行うことは望ましいことであるし、このように処理されたオキア ミは現在のところは養殖魚の幼魚または稚魚の飼料として製品化されるが、オキ アミは採集の直後に乾燥することにより反応槽における処理は不要になることも 考えられ、そのような場合には、オキアミは食品あるいは食品の添加物として、 あるいは動物の飼料としての利用が考えられる。そのような場合には消化しやす いような処理は不要となり、例えば猫の餌として、さらに例えばアペタイザとし ての利用が考えられる。 採集技術は第1B図に開示されている。この技術では、網の開口114 の下部水 平棒103 に、重り101 がビーム113 により取付けられる。浮き100 は開口114 の 上部水平棒102 に取付けられる。そして、網の大きさに応じて船により牽引され る綱が点104 に取付けられる。綱は点110,111,112,113 または尾部にも取付け可 能である。この網の開口114 は水中を牽引され動物プランクトンがこの開口部か ら網の中に入り込む。 細胞蛋白質を加水分解させたオキアミ製品の応用としては次のようなものが考 えられる。養殖環境にあるようなストレスを受けている魚は餌を食べたがらない 。養殖動物は治療薬や栄養価の低い物を餌として与えようとしても受け付けない 。一般に魚はそのような物は味がよくない。本発明のように一部加水分解させた オ キアミ製品や動物プランクトンは、魚にとって味がよいものと考えられ、これら は治療薬の運搬物質として利用できる。その場合には加水分解させた動物プラン クトン製品を液状またはペースト状にしてペレットに形成し、匂いを添加するこ とにより魚に食べやすくするなどの工夫もできる。本発明の加水分解させた動物 プランクトンは特定のアミノ酸および芳香族化合物を含むから、香りの増強剤と して他のアミノ酸や芳香族化合物を使用せずに自然製品として利用することがで きる。同様にオキアミには独特の色素があり、また脂肪酸を含む。オキアミの中 に含まれる酵素はそのまま本発明の製品の中に含まれる。このような酵素は、養 殖動物に有害なストレスを与えることなくアミノ酸やペプタイドの吸収を増大さ せてこのような養殖動物の消化を助けることになる。 さらに本発明の応用として、水溶性のオキアミは大豆ミール(soymeal)あるい はカノーラ(canola)のような植物性の蛋白質と混合することにより、餌の消化能 力を高くし、養殖動物の食欲を増大させることができる。これは本発明のオキア ミに含まれる酵素が植物性の蛋白質に作用するからである。このように植物性の 蛋白質と混合して利用することにより、養殖動物の排出物(糞尿)を軽減させる ことができる。これは水中養殖において重要な特性である。 これまでの実験によりオキアミの酵素がカノーラその他の植物性蛋白質を加水 分解することがわかっている。例えば10%の小麦糠を含むカノーラまたは大豆 ミールの1重量部に対して加水分解されたオキアミを5重量部加える。この混合 物を上述の反応槽の中で望ましい温度で1時間かき混ぜながら処理する。そうす るとフィチン酸、アミノ酸、およびアンモニアが生成された。一例として、250 ポンド(112kg)のオキアミに対しては、45°Cの温度とし、この温度を1時間 維持した後に、5ポンド(2.25kg)の小麦糠と濃縮カノーラ45ポンド(20.3kg)を 混合した。小麦糠を混合するのはカノーラおよびオキアミにない必要な酵素を補 給するためである。フィチン酸は小麦糠を混合することにより生じる寄生植物に よる脱リン作用を防止することができる。フィチン酸は酵素によりそのような働 きをもたらす。このような混合物に対しては反応槽における処理時間を長くする 、 例えば4時間以上にすることがよいことがわかった。 以上本発明の一実施例について説明したが、これはあくまでも一例として理解 すべきものであって、つづく請求項のように本発明の範囲を定義するものではな い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M X,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA,UG, UZ,VN (72)発明者 スペンス,ジョン・エイ カナダ国ブイ7ブイ 4エヌ2 ブリティ ッシュ・コロンビア州 ウエストバンクー バ・ギスビーストリート2025番地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.動物プランクトンが棲息する沿岸領域の水中に前部が開口し尾部が細く形成 された構造のトロール網を船により牽引し、そのトロール網の開口を動物プラン クトンが棲息するあらかじめ設定された水深に維持しながら、そのトロール網の 尾部からそのトロール網内に取り込まれる動物プランクトンをポンプにより吸引 してその動物プランクトンを連続的に船上に移動させることを特徴とする動物プ ランクトンの採集方法。 2.請求項1記載の方法において、前記船上に移動された動物プランクトンから 水を取り除く動物プランクトンの採集方法。 3.請求項2記載の方法において、前記水を取り除いた動物プランクトンを冷凍 する動物プランクトンの採集方法。 4.前記動物プランクトンがオキアミ(学名:euphasiids)である請求項1記載 の動物プランクトンの採集方法。 5.広く開口する前部開口および細く形成された尾部を有するトロール網と、こ のトロール網を船により牽引する牽引具と、このトロール網の前記前部開口をあ らかじめ設定された水深の水中に維持する手段と、このトロール網の尾部に小さ い開口を形成する手段と、この小さい開口からこのトロール網内部に取り込まれ た動物プランクトンを船上に吸引するポンプとを備えたことを特徴とする動物プ ランクトンの採集装置。 6.前記トロール網の尾部に前記小さい開口を形成するためのケイジが配置され た請求項5記載の動物プランクトンの採集装置。 7.前記ポンプはダイアフラムポンプである請求項6記載の動物プランクトンの 採集装置。 8.前記船上に吸引された前記動物プランクトンから水を取り除く手段を備えた 請求項5記載の動物プランクトンの採集装置。 9.前記水を取り除いた動物プランクトンを冷凍する手段をその船上に備えた請 求項8記載の動物プランクトンの採集装置。 10.前記動物プランクトンはオキアミである請求項5記載の動物プランクトン の採集装置。 11.動物プランクトンの所定量を70°C以下のあらかじめ設定された温度で 加温する工程と、その所定量に均一にかつあらかじめ設定された時間にわたりそ の温度を維持する工程と、その時間の経過後にその動物プランクトンを貯蔵する 工程とを含むことを特徴とする食品またはその添加物の製造方法。 12.前記温度は35°Cないし60°Cである請求項11記載の方法。 13.前記時間は30分ないし2時間である請求項11記載の方法。 14.前記時間は約1時間である請求項13記載の方法。 15.前記貯蔵する工程には冷凍する工程を含む請求項12記載の方法。 16.前記貯蔵する工程にはpHを調整する工程を含む請求項12記載の方法。 17.さらに乾燥させる工程を含む請求項12記載の方法。 18.動物プランクトンがオキアミである請求項12記載の方法。 19.動物プランクトンの所定量を70°C以下であって他に酵素を添加するこ となくその動物プランクトンが有する酵素の活動が助長されるうようなあらかじ め設定された温度で加熱する工程と、その所定量に均一にかつあらかじめ設定さ れた時間にわたりその温度を維持する工程と、その時間の経過後にその動物プラ ンクトンを貯蔵する工程とを含むことを特徴とする食品またはその添加物の製造 方法。 20.所定量の動物プランクトンを保持する手段と、その保持する手段の温度を 上昇する手段と、その所定量の動物プランクトンの全体にわたりその温度をゆき わたらせる手段と、その温度をあらかじめ設定された時間にわたり維持する手段 と、その時間の経過後に前記保持する手段に保持された動物プランクトンを取り 出す手段とを含むことを特徴とする動物プランクトンから食品を製造する装置。 21.前記動物プランクトンはオキアミである請求項20記載の装置。 22.前記温度を上昇する手段は加熱エレメントを含む請求項20記載の装置。 23.前記温度をゆきわたらせる手段は攪拌手段を含む請求項20記載の装置。 24.前記取り出す手段につづく次の処理手段に移送する手段を含む請求項20 記載の装置。 25.前記次の処理手段はボールドライヤである請求項24記載の装置。 26.前記乾燥させる工程はその動物プランクトンをボールドライヤで乾燥させ る工程を含む請求項17記載の方法。 27.採集された動物プランクトンの所定量をドライヤの中を通過させる工程を 含み、このドライヤは、通過する動物プランクトンと接触する多数の移動可能な ボールを内蔵し、そのボールは所定の温度に上昇された空気流の中を移動しなが ら通過する動物プランクトンを所定時間そのドライヤに滞留させることを特徴と する食品または食品添加物の製造方法。 28.容器の中に動物プランクトンを導入する手段と、あらかじめ設定された温 度に加熱された空気流をその容器の中に導入する手段と、その容器の中を移動し この空気流により加熱され前記動物プランクトンと接触し所定時間にわたり動物 プランクトンをその容器の中に滞留させるボールとを備えたことを特徴とする動 物プランクトンの乾燥装置。 29.トロール網の尾部に前記小さい開口を維持するためのケイジが配置された 請求項5記載の方法。 30.所定量の動物プランクトンを、その動物プランクトンが有する酵素の活動 によりその動物プランクトンの一部を加水分解する状態にするとともにその後の 処理になお酵素の活動が有効な程度にその動物プランクトンを乾燥させるように 、あらかじめ設定された温度にあらかじめ設定された時間にわたり加温する工程 を含み、その温度は70°C以下であることを特徴とする食品または食品添加物 の製造方法。 31.その温度は35°Cないし60°Cである請求項30記載の方法。 32.あらかじめ設定された時間は30分ないし2時間である請求項31記載の 方法。 33.前記動物プランクトンのpHを4ないし7に制御する請求項32記載の方 法。 34.請求項30ないし33記載の方法により製造された食糧または食糧の添加 剤。 35.pHを4ないし7に制御する請求項16記載の方法。 36.前記あらかじめ設定された時間は30分から2時間である請求項19記載 の方法。 37.請求項11記載の方法により製造された食品。 38.請求項19記載の方法により製造された食品。 39.請求項27記載の方法により製造された食品。 40.請求項30記載の方法により製造された食品。 41.請求項11記載の方法で製造された製品を所定の割合で植物性蛋白質とブ レンドする食品または食品の添加物の製造方法。 42.植物性蛋白質はカノーラまたは大豆ミールである請求項41記載の方法。 43.ブレンドされた製品を所定温度で所定時間にわたり加温する請求項42記 載の方法。 44.前記所定温度は70°C以下である請求項43記載の方法。 45.前記所定時間は4時間以下である請求項44記載の方法。 46.請求項41記載の方法により製造された食品。
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