JPH10500515A - 硬貨識別センサ及び硬貨ハンドリングシステム - Google Patents
硬貨識別センサ及び硬貨ハンドリングシステムInfo
- Publication number
- JPH10500515A JPH10500515A JP8526882A JP52688296A JPH10500515A JP H10500515 A JPH10500515 A JP H10500515A JP 8526882 A JP8526882 A JP 8526882A JP 52688296 A JP52688296 A JP 52688296A JP H10500515 A JPH10500515 A JP H10500515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coin
- coil
- coins
- undesired
- detection coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 92
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims abstract description 14
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 36
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 9
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 8
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 8
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 230000001965 increasing effect Effects 0.000 description 5
- 230000004044 response Effects 0.000 description 4
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000008569 process Effects 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 230000003134 recirculating effect Effects 0.000 description 3
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 1
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 230000009191 jumping Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 1
- 239000002861 polymer material Substances 0.000 description 1
- 239000002952 polymeric resin Substances 0.000 description 1
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Testing Of Coins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
所望する硬貨と所望しない硬貨とを識別するための硬貨識別センサ及び硬貨ハンドリングシステムは、交番磁界を引き起こすための励磁コイル(212)を備えている。これらの交番磁界は、前記所望する硬貨と所望しない硬貨とに作用して、渦電流を誘導する。前記硬貨識別センサ(210)は、また、前記所望する硬貨と所望しない硬貨とから渦電流を検出するための検出コイル(222、224)を備えている。前記検出コイルは、感知した前記所望する硬貨(214)と所望しない硬貨(214)の組成に対応する差分電圧を引き起こす。
Description
【発明の詳細な説明】
硬貨識別センサ及び硬貨ハンドリングシステム発明の分野
本願発明は、概ね、混在した金種の硬貨を取り扱うことができるように、硬貨
識別センサを採用した硬貨ハンドリング装置に関する。特に、本願発明は、渦電
流センサを使用して、種々の組成からなる硬貨間を識別する硬貨ハンドリング装
置に関する。
発明の背景
この種の硬貨ハンドリング装置は、渦電流センサを使用して種々の硬貨の間を
識別できるようになっている。ここでの文言「硬貨」は、本願明細書において幅
広い意味で使用されており、任意のタイプの硬貨、トークン、またはそれらに代
わる物を含んでいることに注意されたい。渦電流センサは、分析される硬貨に渦
電流を誘導させるための少なくとも1つの一次コイルを備えている。前記一次コ
イルは、交流電圧を受け、該交流電圧は、対応する交流電流を該一次コイルに引
き起こす。当該技術で周知のように、前記一次コイルを流れる前記交流電流は、
該一次コイルの中および周辺を通る交番磁界を引き起こすようになっている。
前記交番磁界の特性は、前記一次コイルに加えられる電圧の周波数及び振幅を
含む種々の要因による。この要因に関しては、後で詳細に説明する。励磁コイル
としても知られている前記一次コイルは、当該一次コイルの近くに運ばれた硬貨
と誘導関係となるように作用(inductively couple)してお
り、それによって、分析されるべき硬貨に渦電流が引き起こされる。前記一次コ
イルから発生する磁界が交番するので、対応する渦電流も同様に交番する。誘導
された渦電流は、分析される硬貨の組成によって影響される。
前記硬貨に誘導された交番する渦電流は、また、それ自身の磁界を引き起こす
。これらの磁界は、検出コイルとしても知られている1あるいはそれ以上の数の
二次コイルによって検出される。渦電流センサは、一次コイル及び二次コイルを
備えた変圧器ような形状をしているので、一次コイルは、また、1あるいはそれ
以上の数の二次コイルに交番電圧を誘導する。一次コイルから、1あるいはそれ
以上の数の二次コイルに誘導された電圧は、同相モード電圧(コモンモード電圧
)
として示されている。そして、渦電流によって二次コイルに誘導されたより小さ
い電圧から構成される渦電流信号だけを対象とするために、一次コイルから1あ
るいはそれ以上の数の二次コイルに誘導された電圧は、除去あるいは無視されな
ければならない。これは、二次コイルからの電圧信号を処理して、一次コイルに
よって二次コイルコイルに誘導された電圧を除去することにより、成し遂げられ
る。しかし、そのような信号処理は、当該システム内の構成要素の数を増加させ
てしまい、望ましくない。また、これに対応して、信号のひずみが増加すると共
に、部品の故障や電気ノイズや製造が複雑になるなどの他の問題が引き起こされ
る可能性も増加する。このような信号処理はまた、渦電流信号の微細な変動を分
析する性能を低下させる可能性も生じさせる。
引き起こされた渦電流の強さは、加えられる交番磁界の周波数によって直接的
に影響される。高周波数の交番磁界を使用して硬貨を識別する場合と低周波数の
交番磁界を使用して硬貨を識別する場合とが、選択的に行われる。高周波数の交
番磁界を使用する場合は、硬貨のあまり深くないところまでしか通らない磁界を
発生する傾向がある。したがって、表面の組成と構造がより重要となる。これは
、特に他の部分と異なる金属で一方の面を被覆したりあるいは両面を被覆した硬
貨を識別するとき、不利となる。一方、低周波数の交番磁界を使用する場合は、
磁界は、硬貨内のより深いところまで通る傾向となる。したがって、全組成にわ
たってよりよい検出を行うことができる。しかしながら、磁界がより深く通るこ
とから、硬貨ハンドリング装置内で硬貨を囲んでいる部分に対して疑似信号が発
生する可能性が増加するという不利が生じる。
従来技術における渦電流センサは、大きな磁界を引き起こすために、大きくな
りがちであった。多数の渦電流センサを採用する硬貨ハンドリング装置は、セン
サ間でクロストーク(混信)を経験することがある。残念ながら、クロストーク
は、硬貨の材料の中身の正確な決定を妨害する。発明の概要
本願発明は、種々の材料組成の硬貨どうしを互いに識別するのに使用する改良
された硬貨識別センサを提供するものである。
より具体的に言うと、本願発明の一実施例は、渦電流センサを順次通過する硬
貨の流れの中にある、特定の硬貨に渦電流を誘導させるための、改良された渦電
流センサを提供するものである。渦電流センサそれ自身は、さらに、単一の励磁
(一次)コイルと、2つの検出(二次)コイルとを備えている。一次コイルは、
特定の周波数で通電される。前記特定の周波数は、コイル周辺の交番磁界の広が
りを制限できるようにすると共に、分析すべき硬貨の表面に十分に交番磁界を通
すことができるように、選択されている。2つの検出コイルは、基端側検出コイ
ルと末端側検出コイルとを備えている。基端側検出コイルが、末端側検出コイル
よりも、硬貨の流れのより近くに位置決めされるように、渦電流センサの全体が
、硬貨の流れの一方の側に配置されている。励磁コイルにより引き起こされる基
端側検出コイルと末端側検出コイルとの間の同相モード電圧(common m
ode voltage)が、減じられ、硬貨の渦電流の強さを示している電圧
差のみが残るように、基端側検出コイルと末端側検出コイルは位置決めされ且つ
接続されている。電圧差を分析して、振幅と、励磁コイルに加えられた電圧との
位相の関係とを求める。振幅が組合わされた、位相に関する追加情報によって、
分析すべき硬貨の組成をより正確に評価することができる。硬貨ハンドリング装
置は、物理的な大きさに基づいて個々の硬貨を機械的に分離し、次いで、識別セ
ンサからの情報を利用することによって、異なった材料でつくられた同様な大き
さの硬貨どうしを識別することができる。
好適な実施例においては、渦電流センサの直径は、分析すべき最も小さい硬貨
の直径よりも小さくなっている。特に磁気シールド(遮蔽)と組み合わせて採用
される場合は、磁界を小さくして集中させることによって、硬貨ハンドリング装
置の隣接するセンサ間でのクロストーク(混信)を減少させることができる。図面の簡単な説明
図1は、本願発明を具体化したディスクタイプの硬貨選別機の斜視図であって
、当該硬貨選別機の頂部が破断されてその内部構造がみえるようにした状態の斜
視図である。
図2は、図1の線2−2にほぼ沿って取った拡大水平断面図である。
図3は、最大高さにある硬貨を示している、図2の線3−3にほぼ沿って取っ
た拡大断面図である。
図4は、放出凹部と整合した最大高さにある5セント貨(ニッケル)を示して
いる、図2の線4−4にほぼ沿って取った拡大断面図である。
図5は、本願発明を具体化したディスク対ディスクタイプの硬貨選別機の斜視
図である。
図6は、図5の配置の平面図である。
図7は、図6の線7−7にほぼ沿って取った拡大断面図である。
図8は、図6の線8−8にほぼ沿って取った拡大断面図である。
図9は、本願発明を具体化した、改良した硬貨識別センサと硬貨の模式的な断
面図である。
図10は、図9の硬貨識別センサの模式的な回路線図である。
図11は、図9の硬貨識別センサの硬貨の図式的な斜視図である。
図12Aは、本願発明の識別センサを用いて使用するための検出回路の回路線
図である。
図12Bは、図12Aの回路に供給される入力信号の波形線図である。好適な実施例の説明
本願発明は種々の変更や代替的な形状を取ることが可能であるが、本願発明の
具体的な実施例が、図面に示された例を用いることによって表され、且つ詳細に
記述されている。しかしながら、本願発明を、記述された特定の形状に限定する
意図はないことを理解すべきである。むしろ、本願発明は、添付した請求項によ
って定義された本願発明の精神及び範囲に含まれる全ての変更例、同等例、及び
代替例に及ぶことを理解すべきである。
本願発明の硬貨識別センサは種々の異なった硬貨ハンドリング装置で使用でき
るが、デイスクタイプの高速度硬貨選別機で特に有用なものとなっている。した
がって、本願発明は、硬貨識別センサが利用される典型的な硬貨ハンドリング装
置として、デイスクタイプの硬貨選別機の使用を具体的に参照して記述されてい
る。
さて、図面を参照すると、図1−8は、2つのタイプの硬貨ハンドリング装置
を図示している。一方は、デイスクタイプの硬貨選別機(図1−図4)であり、
他方はデイスク対デイスクタイプ(二つディスクを並設したタイプ)の硬貨選別
機(図5−図8)である。これらのタイプの硬貨ハンドリング装置の各々は、硬
貨駆動部材を使用している。硬貨駆動部材は、静止した、換言すれば固定された
硬貨案内部材のメタル硬貨案内面に沿って硬貨を移動させるための、弾性表面を
備えている。デイスクタイプの硬貨選別機においては、硬貨駆動部材は回転ディ
スクとなっており、硬貨案内部材は静止した選別ヘッド(すなわち、静止選別ヘ
ッド)となっている。ディスク対ディスクタイプの硬貨選別機においては、硬貨
駆動部材は一対の回転ディスクを備えており、硬貨案内部材は、静止した列形成
ヘッド(すなわち、静止列形成ヘッド)と、静止した選別ディスク(すなわち、
静止選別ディスク)とを備えている。
後述する詳細な記述に関して、文言「静止プレート」と「選別プレート」とは
、ディスクタイプの硬貨選別機における静止選別ヘッドと、ディスク対ディスク
タイプの硬貨選別機における静止列形成ヘッド及び静止選別ディスクとを包含す
るものとする。
最初に、図1のディスクタイプの硬貨選別機を参照すると、ホッパー10が、
混在した金種の硬貨を受ける。そして、ホッパー10は、該硬貨を、ハウジング
11に設けた中央開口部を介して、環状の選別ヘッドすなわち案内プレート12
の形状をした硬貨案内部材に供給する。環状の選別ヘッドすなわち案内プレート
12の形状をした硬貨案内部材は、ハウジング11の内側すなわちハウジング1
1の下に設けられている。硬貨は、これらの開口部を通過して、回転ディスク1
3の形状をした硬貨駆動部材の頂面に置かれる。この回転ディスク13は、短い
シャフト(図示せず)に回転可能に取り付けられて、ベースプレート15に取り
付けられた電動モータ14によって駆動される。回転ディスク13は、中実なメ
タルディスク17の頂面に接合された弾性パッド16を備えている。
弾性パッド16の頂面は、約0.005インチ(0.13mm)の間隙だけ、
選別ヘッド12の下側の面から間隔があけられていることが好ましい。間隙は、
一対の後方ピボット18、19を含む3つの取付配置点によって、選別ヘッド1
2の周縁に沿って設定されている。一対の後方ピボット18、19は、それぞれ
のトーションスプリング20によって負荷が加えられている。トーションスプリ
ング20によって、選別ヘッドの前方部が持ち上げられるようになっている。し
かしながら、通常の作動の間は、選別ヘッド12の前方部は、ラッチ22によっ
て所定位置に保持されている。ラッチ22は、ボルト23によってフレーム15
に枢動可能に取り付けられている。ラッチ22は、選別ヘッド12に固定された
ピン24に係合する。ラッチ22を枢動させて、ピン24との係合を解除し、ト
ーションスプリング20により、選別ヘッド12の前方部を上側位置(図示せず
)まで持ち上げることによって、弾性パッド16及び選別ヘッド12の対向面に
接近することができる。
回転ディスク13が回転するとき、該回転ディスク13の頂面に置かれた硬貨
25は、遠心力によって、パッド面上を外側に向かって摺動するようになってい
る。硬貨25は、例えば、最初に、円錐体26に近い回転ディスク13の中心か
ら移動する。そのため、十分な遠心力を受けて、回転ディスク13の上面との静
止摩擦に打ち勝つことになる。硬貨が外側に移動したとき、弾性パッド16上に
平らに置かれた硬貨は、パッド面と選別ヘッド12との間の間隙に入る。なぜな
ら、このプレートの内側周縁の下側は、弾性パッド16の上方にあって、該弾性
パッド16から、最も厚い硬貨の厚さと同じくらいの距離だけ離して設けられて
いるからである。さらに後述するように、硬貨はそれぞれの金種に選別される。
そして、硬貨は、各金種ごとに、10セント貨用のスロット27、1セント貨用
のスロット28、5セント貨用のスロット29、25セント貨用のスロット30
、1ドル貨用のスロット31、50セント貨用のスロット32のような、それぞ
れのスロットから放出される。一般に、通貨用の硬貨は、直径の違いによって、
金種ごとに選別される。
硬貨が押圧されて、選別ヘッド12の下面に係合しているとき、整合作動、基
準位置合わせせ作動、選別作動、及び排出作動のほとんどが行われることが好ま
しい。換言すれば、硬貨を運ぶ通路を有する選別ヘッド12の下面と、回転ディ
スク13の上面との間の距離は、運ばれる硬貨の厚さよりも小さくなっている。
上述したように、そのような確実な制御により、予め選択された数の選択された
金種の硬貨が選別機から排出されたとき、硬貨選別機は迅速に停止させられる。
確実な制御によって、また、選別機を比較的小型にすることができ、さらに、高
速度で作動させることができる。確実な制御によって、例えば、1つの縦列にな
っ
た硬貨の流れが比較的密集することとなり、この流れにある各硬貨をそれぞれの
出口スロットに確実に案内することができる。
図2を参照すると、好適な選別ヘッド12の底面が示されている。選別ヘッド
12の底面には、種々の溝と、硬貨を積極的に制御することによって高速度で選
別できるようにしかも摩損の問題を避けることができるように特に設計された他
の手段とが設けられている。図2は底面であることから、図1において時計方向
の硬貨の循環が、図2では反時計方向に表されていることに、注意し続けるすべ
きである。循環する硬貨に作用する種々の手段は、入口領域40と、「重なった
(shingled)」硬貨を分離させるための手段41と、厚い硬貨を選択す
るための手段42と、硬貨を再循環させるための第1の手段44と、硬貨を再循
環させるための手段46を含む第1の基準位置合わせ手段45と、第2の基準位
置合わせ手段47と、10セント貨、1セント貨、5セント貨、25セント貨、
1ドル貨、50セント貨のような6つの異なった硬貨の金種用の出口手段27、
28、29、30、31、及び32とを備えている。選別ヘッド12の最も下側
にある面は、参照数字50によって示されている。
最初に入口領域40を参照すると、外側に移動する硬貨は、最初に、案内プレ
ートすなわち選別ヘッド12の下側に形成された平坦面61の下方にある半環状
領域の下に入る。図2の案内プレートの底面に重ねられた硬貨C1は、入口領域
40に入った硬貨の例である。入口領域40内では、硬貨は径方向に自由に移動
できるようになっているが、壁62に係合したとき、径方向への自由な移動は終
了する。しかし、図2の反時計方向に中央矢印によって示されているように、弾
性パッド16の回転運動によって、硬貨は、壁62に沿って円周方向に移動する
。入口領域40が、重なった硬貨によって遮断されるのを防止するために、平坦
領域61には、傾斜面41が設けられている。傾斜面41は、壁すなわち段部(
ステップ)63を形成している。この段部63は、重なった一対の硬貨のうち最
も上側にある硬貨と係合する。図2において、例えば、上側の硬貨C2は、下側
の硬貨C3上に重なっている。さらに図3に示されているように、上側硬貨C2
の移動は、壁63によって制限されている。その結果、下側の硬貨C3が回転デ
ィスク13によって移動させられたとき、上側の硬貨C2は、下側の硬貨C3か
ら
強制的に分離させられる。
図2に戻ると、硬貨C1ような入口領域40において循環している硬貨は、次
に、厚い硬貨を選択する手段42に案内される。この手段42は、面64を備え
ている。面64は、選別ヘッドの最も下側にある面50から深さ0.070イン
チ(1.78mm)だけ、選別ヘッド12内に凹設されている。そのため、段部
(ステップ)すなわち壁65が、入口領域40の平坦面61と面64との間に形
成されている。面64と、回転ディスク13の上面との間の距離は、そのため、
約0.075インチ(約1.905mm)となっている。その結果、パッド圧に
よって、面64と回転ディスク13との間に、比較的厚い硬貨が保持される。最
初にそのような厚い硬貨と係合させるために、面64の最初の部分には、傾斜部
66が設けられている。傾斜部66は、壁62に隣接して設けられている。その
ため、回転ディスク13が回転したとき、壁62に接している入口領域40にあ
る厚い硬貨は、傾斜部66と係合し、その後、この硬貨の径方向位置は、回転デ
ィスク13と面64との間の圧力によって固定される。しかしながら、最初に傾
斜部66と係合し損なった厚い硬貨は、壁65と係合し、そのため、再循環させ
られ、選別ヘッドの中央領域内に戻される。これは、例えば、図4において、硬
貨C4で図示されている。厚い硬貨のこの最初の選択と位置決めによって、整合
しなかった厚い硬貨が、第1の基準位置合わせ手段45に向かう硬貨の流れを妨
げることを防止している。
さて図2に戻ると、厚い硬貨を選択する手段42に設けられた傾斜部66は、
また、一対の薄い硬貨、換言すれば重なった薄い硬貨と係合することもできる。
そのような一対の薄い硬貨、換言すれば重なった薄い硬貨は、面64と回転ディ
スク13との間で、パッド圧力の下で運ばれる。厚い硬貨の場合と同じように、
そのような一対の重なった硬貨は、その径方向位置が固定され、第1の基準位置
合わせ手段45に向けて運ばれる。硬貨を参照するための第1の基準位置合わせ
手段45は、外壁62に沿って案内され次第に傾斜部73に至る1つの縦列にな
った硬貨の流れを得る。
薄い硬貨は遠心力によって径方向外側に移動することにより、厚い硬貨C52
aはパッド圧によって同心円軌道を移動することにより、硬貨は、第1の基準位
置合わせ手段45内に導入される。重なった硬貨C58aとC50aは、内壁8
2で分離される。その結果、下側の硬貨C58aは、面72aに当接しながら運
ばれる。下側の硬貨C58aの進行は、C58b、C58c、C58d、及びC
58eおける位置によって示されている。より具体的に説明すると、下側の硬貨
C58は、回転ディスク13と面72との間で係合して、これにより、下側の硬
貨は第1の再循環手段44に運ばれる。第1の再循環手段44で、下側の硬貨は
、C58d及びC58eで示す位置で壁75によって再循環させられる。壁82
の最初で傾斜部90を使用して、選別ヘッド12の下で、外壁62と内壁82と
の間に十分に位置していない硬貨を再循環させる。図2に示されているように、
硬貨を第1の基準位置合わせ手段45内に適切に導入するのに他の手段を必要と
しない。
第1の基準位置合わせ手段45は、さらに、領域91において凹設されている
。領域91は、十分な長さがあることから、最も幅のある金種の硬貨C54が、
遠心力によって外壁62に向けて移動できるようになっている。これによって、
最も幅のある金種の硬貨C54は、傾斜部90において弾性パッド16と選別ヘ
ッド12との間で押圧されることなく、第1の基準位置合わせ手段45内のその
外壁62に向けて自由に移動することができる。内壁82は、その凹部の天井部
分の輪郭にしたがうように構成されていることが好ましい。第1の基準位置合わ
せ手段45の領域91は、傾斜部93及び94によって選別ヘッド12内に持ち
上げられている。内壁82の一貫した輪郭は、傾斜部95によって与えられてい
る。
第1の基準位置合わせ手段45は、比較的薄い厚さの硬貨C50が、遠心力に
より外壁62に沿って案内されるように十分に深くなっている。しかし、第1の
基準位置合わせ手段45は、比較的厚さの厚い硬貨C52及びC54が、弾性パ
ッド16と選別ヘッド12との間で押圧されることができるように十分に浅くな
っている。その結果、比較的厚さの厚い硬貨C52及びC54は、第1の基準位
置合わせ手段45を通って移動するとき、内壁82に沿って案内される。第1の
基準位置合わせ手段45は、セクション96を備えている。セクション96は、
硬貨C52が、内壁82に設けられた最大半径位置83において内壁82から離
れ傾斜部73に向かう方向に運ばれるように、曲がっている。この硬貨C52は
、
内壁82によって案内されるように十分に厚い。しかし、硬貨C52は、第1の
基準位置合わせ手段45の幅よりも狭い幅を有している。
選別ヘッド12のこのような形状によって、全ての金種の硬貨は、傾斜部73
に設けられた幅の狭い傾斜指状部73aに収束する。最も大きな幅を有するC5
4は、内壁と外壁との間でセクション96の面を経由して運ばれ、傾斜指状部7
3aに向かう。これによって、全ての硬貨の外側エッジが、概ね共通の半径位置
に運ばれる。硬貨C50を外壁62の後ろの部分に沿わせて径方向内側に向ける
ことにより、隣接する硬貨によって硬貨が外壁62からオフセットされ且つ傾斜
状部73aに導かれる可能性は、かなり減少する。外壁62からわずかにオフセ
ットされて傾斜指状部73aに導かれる任意の硬貨C50は、出口スロット27
のエッジ51を径方向内側に移動させることによって、対処可能である。これに
よって、スロット27の幅が十分に増加し、オフセットした硬貨C50を捕らえ
ることができ、しかも、より大きな金種の硬貨の捕獲を防止することができる。
オランダの硬貨を選別するために、傾斜指状部73aを約0.140インチ(約
3.556mm)とすることができる。傾斜部73の終端で、硬貨は弾性パッド
16内で強固に押圧され、第2の基準位置合わせ手段47に向けて前方へ運ばれ
る。
硬貨C50cの一部が、傾斜部73に設けられた幅の狭い傾斜指状部73aに
よって係合されている限り、硬貨C50cのような硬貨は、第2の基準位置合わ
せ手段47に向けて前方へ運ばれる。硬貨が傾斜指状部73aと係合できるほど
には十分に外壁62に接近していないならば、その硬貨は、第2の再循環手段4
6によって画定された壁74に衝突し、そして、再循環されて入口領域40に戻
される。
第1の再循環手段44、第2の再循環手段46、及び第2の基準位置合わせ手
段47は、選別ヘッド12において連続する位置に画定されている。第1の再循
環手段44と共に第2の再循環手段46が、パッド圧の積極的な制御の下で、硬
貨を再循環させていることは明らかである。第2の基準位置合わせ手段47は、
また、硬貨の確実な制御を利用して、硬貨の最も外側をゲージ壁77に整合させ
る。この目的のために、第2の基準位置合わせ手段47は、面76と、傾斜部7
8とを備えている。面76は、例えば、選別ヘッド12の底面から0.110イ
ンチ(1.27mm)のところにある。傾斜部78は、硬貨C50dのような硬
貨の内側エッジ部に係合する。
図2に最もよく示されているように、ゲージ壁77の最初の部分は、選別ヘッ
ド12及び回転ディスク13の中心に関するら旋通路に沿っている。その結果、
硬貨が回転ディスク13によって円周方向に積極的に駆動されるとき、図3の硬
貨C16に示されているように、硬貨の外側エッジは、ゲージ壁77に係合し、
わずかに径方向内側に向けて正確なゲージ半径位置に押し進められる。図3は、
さらに、第2の再循環手段46から排出される硬貨C17を示している。
図2を参照すると、第2の基準位置合わせ手段47は、わずかに傾斜した傾斜
部80で終端となっている。傾斜部80によって、硬貨は、回転ディスク上で弾
性パッド16に強固に押圧される。そのとき、外側のほとんどのエッジは、ゲー
ジ壁77によって設けられている基準半径に整合する。傾斜部80の終端で、硬
貨は、最大圧縮力で、選別ヘッド12と弾性パッド16との間で挟持される。こ
れよって、硬貨は、第2の基準位置合わせ手段47のゲージ壁77によって決定
される新しい径方向位置に確実に保持される。
選別ヘッド12は、さらに、選別手段を備えている。この選別手段は、一連の
放出凹部27、28、29、30、31、及び32からなっている。この一連の
放出凹部27、28、29、30、31、及び32は、プレートの外側周縁に沿
って円周方向に間隔をあけて設けられている。連続するスロットの最も内側のエ
ッジは、増加する直径の順番で硬貨を受けそして放出できるように、全ての硬貨
の外側エッジの共通半径位置から徐々に離れるように設けられている。各放出凹
部の幅は、硬貨の直径よりもわずかに大きくなっている。これによって、硬貨は
、特定の凹部によって収容されそして放出される。各放出凹部の径方向外側エッ
ジに隣接する案内プレート12の面は、前記凹部に収容された硬貨の外側部分を
弾性パッド内に押圧する。その結果、これらの硬貨の内側エッジが、放出凹部内
で上方に傾斜する。放出凹部は、案内プレート12の周縁に向けて外側に延びて
いる。その結果、これらの放出凹部の内側エッジが、傾斜した硬貨を外側に案内
し、結局、案内プレート12と弾性パッド16との間からこれらの硬貨を放出す
る。
放出凹部の最も内側のエッジは、1つの特定の金種のみの硬貨の内側エッジが
、
各凹部に入ることができるように位置決めされている。残りの他の全ての硬貨は
、その特定の凹部の最も内側のエッジを越えてさらに内側に延びている。その結
果、これらの硬貨の内側エッジはその凹部に入ることはできない。
例えば、第1の放出凹部27は、10セント貨のみ排出するようになっている
。したがって、この凹部の最も内側のエッジ51は、10セント貨の直径よりも
ほんのわずかだけ大きい距離だけ、ゲージ壁77の半径位置から内側に間隔をあ
けた半径位置に設けられている。その結果として、10セント貨のみが、第1の
放出凹部27に入ることができる。全ての金種の硬貨の外側エッジは同じ半径位
置に位置決めされているので、硬貨が第2の基準位置合わせ手段47を離れると
き、1セント貨、5セント貨、25セント貨、1ドル貨、及び50セント貨の全
ては、第1の放出凹部27の最も内側のエッジを越えて内側に延びる。それによ
って、これらの硬貨がその特定の凹部に入ることが防止される。
凹部28においては、1セント貨の内側エッジのみが、選別ヘッド12の周縁
に十分近いところに位置決めされ、これによって、凹部28に入ることができる
。1セント貨より大きい全ての硬貨の内側エッジは、凹部28の最も内側のエッ
ジ52を越えて内側に延び、その結果、案内プレートと弾性パッドとの間で挟持
されたままとなる。その結果として、1セント貨を除いて全ての硬貨は、凹部2
8を過ぎて回転され続ける。
同様に、5セント貨のみが放出凹部29に入り、25セント貨のみが放出凹部
30に入り、1ドル貨のみが放出凹部31に入り、そして、50セント貨のみが
放出凹部32に入る。
各硬貨は、放出凹部を通したその移動の間ずっと、選別ヘッド12と弾性パッ
ド16との間で挟持されるので、硬貨は、全時間、確実な制御下にある。したが
って、たとえ、硬貨の一部が既に案内プレートの外側周縁を越えて突出したとき
でも、任意の硬貨を、その放出凹部の長さに沿った任意の位置で止めることがで
きる。その結果として、(例えば、予め選択された数の特定の金種の硬貨の計数
に応答して、)たとえいつ回転ディスクが停止されようとも、種々の放出凹部内
に既にあるこれらの硬貨を、ディスクが次の計数作動で再始動されるまで、選別
ヘッド内に保持することができる。
6つの近接センサS1−S6の1つが、選別ヘッドに設けられた6つの出口溝2
7−32の各々の外側のエッジに沿って取り付けられている。これによって、そ
れぞれの出口溝を通過する硬貨を感知し計数できるようになっている。センサS1
−S6を出口溝に設けることによって、各センサは、1つの特定の金種の硬貨に
専念することができる。したがって、センサの出力信号を処理して、硬貨の金種
を決定する必要はない。センサS1−S6の有効フィールド(すなわち、有効な場
)の全ては、半径位置のちょうど外側に設けられている。その半径位置のちょう
ど外側で、出口溝27−32に到達する前に、全ての硬貨の金種の外側エッジが
測定(gauge)される。その結果、各センサは、その出口溝に入る硬貨のみ
検出し、その出口溝を飛び越えて進む硬貨は検出しない。最も大きい硬貨の金種
(例えば、米国の50セント貨)のみが、6番目の出口溝32に到達する。した
がって、この出口溝にセンサを設けることは、他の出口溝27−31にセンサを
設ける場合に比較して高い正確さは要求されない。
近接センサS1−S6に加えて、出口溝27−32の各々は、6つの硬貨識別セ
ンサD1−D6の1つを備えている。これらの硬貨識別センサD1−D6は、渦
電流センサであり、図9−図12に関連して後で詳細に説明する。
硬貨識別センサD1−D6の1つが、その出口溝の硬貨にとって適切でない材
料である硬貨材料を検出したとき、駆動モーターを非通電あるいは駆動モーター
との係合を解除してブレーキを作動させることによって、ディスクを停止させる
ことができる。そのとき、疑わしい硬貨の後端がその出口溝の出口エッジを通過
するまで、1あるいはそれ以上の電気パルスで駆動モーターをジョッギング作動
させることによって、疑わしい硬貨を排出させることができる。硬貨の後端がそ
のセンサからその出口溝の出口エッジに移動するのに必要とされる正確なディス
クの移動は、各硬貨の金種ごとに経験的に決定され、制御システムのメモリに記
憶させることができる。そのとき、選別機ディスクに設けられたエンコーダーを
使用することにより、疑わしい硬貨の感知後の実際のディスクの移動を測定する
ことができる。その結果、疑わしい硬貨がその出口溝の出口エッジを通過する正
確な位置で、ディスクを停止させることができる。それによって、その疑わしい
硬貨に従っている硬貨の排出を確実に防止することができる。
図5は、ディスク対ディスクタイプの硬貨選別機を図示している。ディスク対
ディスクタイプの硬貨選別機は、列形成装置110を備えている。列形成装置1
10は、混在した金種の硬貨を受けるホッパーを備えている。ホッパーによって
、硬貨は、中央供給開口部を介して、環状の列形成ヘッドすなわち案内プレート
112の形状をした硬貨案内部材へと供給される。硬貨が中央供給開口部を通過
したとき、回転可能なディスク114の形状をした硬貨駆動部材の頂面に置かれ
る。ディスク114は、電動モーター(図示せず)によって駆動される短いシャ
フト(図示せず)に回転可能に取り付けられいる。ディスク114は、弾性パッ
ド118を備えている。弾性パッド118は、弾性ゴムあるいは高分子材料から
形成されていることが好ましい。弾性パッド118は、中実のメタルプレート1
20の頂面に接合されている。
ディスク114が(図6で見て反時計方向に)回転したとき、ディスク114
の頂面に置かれた硬貨は、遠心力により弾性パッド118の面上を外側に向けて
摺動する。硬貨が外側に移動したとき、弾性パッド118に平らに置かれている
これらの硬貨は、パッド面と列形成ヘッド112との間の間隙に入り込む。なぜ
なら、列形成ヘッド112の内側周縁の下側が、該弾性パッド118から最も厚
い硬貨の厚さとほぼ同じ距離だけ間隔をあけて、弾性パッド118の上方に設け
られているからである。
図6に最も明瞭に示されているように、外側に移動する硬貨は、最初に環状の
凹部124に入る。凹部124は、列形成ヘッド112の下側に形成されており
、列形成ヘッド112の内側周縁部の主要部分に沿って延びている。凹部124
に入り込んだ硬貨が径方向に移動できるように、凹部124は、上面を備えてい
る。この上面は、最も厚い硬貨の厚さよりも大きい距離だけ、弾性パッド118
の頂面から間隔があけられている。凹部124の上流外側壁126は、列形成ヘ
ッド112の最も下側の面128に向けて下方に延びている。列形成ヘッド11
2の最も下側の面128は、弾性パッド118の頂面から、最も薄い硬貨の厚さ
よりもかなり小さい(例えば、0.010インチ(約0.254mm)小さい)
距離(例えば0.010インチ(約0.254mm))だけ、間隔をあけて設け
られていることが好ましい。その結果、硬貨の最初の径方向の移動は、硬貨が凹
部1
24の上流外側壁126に係合したとき、終了する。しかし、弾性パッド118
の回転運動により、硬貨は、上流外側壁126に沿って円周方向に続けて移動す
る。
傾斜部127が、上流外側壁126の下流端に形成されている。硬貨は、上流
外側壁126に係合して、その後、傾斜部127に到達し、回転パッド118に
よってさらに移動して、溝129に入る。例えば、図6において概ね12時の位
置にある硬貨T’a’は、回転パッド118によって移動して溝129内に入る
。しかしながら、傾斜部127に到達する前に上流外側壁126から径方向内側
に離れて依然位置決めされている硬貨は、再循環壁131に係合する。再循環壁
131は、硬貨が溝129に入り込むのを妨げる。その代わり、硬貨が、ランド
部130の上流端に形成された傾斜部132に到達するまで、硬貨は、再循環壁
131に沿って移動する。
凹部124に直接的に開口していない列形成ヘッド112の中央開口部の一部
のみが、ランド部130によって占有されている周縁部のセクター(扇形部)と
なっている。ランド部130は、下面を備えている。下面は、列形成ヘッド11
2の最も下側の面すなわち最下面128と同一平面上にあるかあるいは最下面1
28よりもわずかに高い位置にある。中央供給開口部を通して回転パッド118
の頂面に最初に置かれた硬貨は、ランド部130の下に設けられている列形成ヘ
ッド112の周縁セクターに入らない。なぜなら、ランド部130と回転パッド
118との間の間隔は、最も薄い硬貨の厚さよりもわずかに狭くなっているから
である。
硬貨の一部のみが凹部124に入り(すなわち、傾斜部127に係合せず)、
再循環壁131に沿って移動したとき、硬貨は再循環される。より具体的に説明
すると、硬貨の外側部分は、ランド部130の先端に設けられた傾斜部132に
係合する。例えば、図6において概ね9時の位置にある25セント硬貨は、傾斜
部132に係合しているように図示されている。傾斜部132によって、硬貨の
外側部分が下方に向けて弾性パッド118内に押圧され、これによって、硬貨は
、その硬貨の外側部分がランド部130の下方にまで延びた状態で、ランド部1
30の内側エッジ(すなわち、列形成ヘッド112の内側周縁部)の下にある同
心
経路を下流側に向けて移動する。ランド部130の下流端に到達した後、硬貨は
、再び凹部124に入る。その結果、回転する弾性パッド118によって、硬貨
は、凹部124を通って溝129内に移動する。
傾斜部127に係合した硬貨は、溝129に入る。溝129は、内壁131と
外壁133とによって画定されている。外壁133は、回転ディスク114の中
心に対して一定の半径を有している。溝129の上面と回転パッド118の頂面
との間の距離は、最も薄い硬貨の厚さよりもわずかだけ小さくなっていることか
ら、硬貨は、溝129を通って同心経路を下流側に移動する。硬貨が溝129を
通って下流側に移動するとき、溝129の面の摩損を防止するために、溝129
には、潤滑剤が充填された潤滑剤充填キャビティ146が設けられている。硬貨
が下流側に移動している間、硬貨は、外壁133との接触を維持する。溝129
の下流側端で、硬貨は、傾斜部141を通してら旋状の溝134内に移動する。
ら旋状の溝134の上面と弾性パッド118の頂面との間の距離は、最も厚い硬
貨の厚さよりもわずかに大きくなっている。それによって、硬貨は、ら旋状の溝
134の外側のら旋状の壁137との接触を維持しながら、ら旋状の溝134を
通って下流側に移動する。ら旋状の溝134によって、硬貨は、出口溝136に
案内される。外側のら旋状の壁137の下流端で、すなわち、外側のら旋状の壁
137がその最大半径となる位置で、硬貨は傾斜部139に係合する。傾斜部1
39によって、硬貨は、下側に向けて回転パッド118の弾性面内に押圧される
。外側のら旋状の壁137に接触する硬貨の外側エッジは、共通の半径位置を有
しており、出口溝136内を通過しようとしている。径方向外側エッジが傾斜部
139に係合しない硬貨は、再循環溝140の壁138に係合する。再循環溝1
40の壁138は、再循環させるために、そのような硬貨を案内して入口凹部1
24内に戻す。
ら旋状の溝134によって、溝129からら旋状の溝134に入ってくる重な
った硬貨が分離されるようになっている。一対の重なった硬貨が溝129を通っ
て移動している間、重なった硬貨の組合わされた厚さは、通常、十分に大きくな
っているので、一対の硬貨のうち下側の硬貨が弾性パッド118内に押圧される
。その結果、その一対の硬貨は、溝129を通ってディスクに対して同心的に回
転
し、ら旋状の溝134に入る。ら旋状の溝134の内壁135が外側に向けてら
旋状に延びているので、上側の硬貨は、結局、内壁135の上側垂直部に係合し
、下側の硬貨は、内壁135の下そしてランド部130の下を通過する。そのと
き、下側の硬貨は、ディスクに対して同心的に回転してランド部130の下を通
過して再循環され、列形成ヘッド112の入口凹部124に戻る。しかしながら
、もし、重なった硬貨の組合わされた厚さが十分に大きくなく、これによって、
一対の硬貨のうち下側の硬貨が弾性パッド118内に押圧されないならば(例え
ば、2枚のとても薄い外国製硬貨の場合)、後述するようにその硬貨は、出口溝
136内で分離される。
出口溝136によって、該出口溝136に入る全ての硬貨は、異なった厚さや
直径にかかわらず、共通のエッジ(全ての硬貨の内側エッジ)が同じ径方向位置
で整合した状態で、該出口溝136を出る。その結果、硬貨の反対側(すなわち
、外側)のエッジを使用して、円形選別装置122で選別されるようになってい
る。出口溝136の上面は、列形成ヘッド112の最下面128からわずかに凹
設されている。その結果、出口溝136の内壁142は、硬貨案内壁を形成する
。しかしながら、この上面は、パッド面に十分に近づいているので、全ての金種
の硬貨は弾性パッド118内に押圧される。回転パッド118が出口溝136を
通して硬貨を移動させている間、潤滑剤充填キャビティ146は、硬貨が出口溝
136の面を摩損するのを防止する。
硬貨が出口溝136を通って前進するとき、硬貨は、図5において回転ディス
ク114の回転中心と同心になっている経路をたどる。なぜなら、全ての金種の
硬貨は、連続的にしっかりと弾性ディスク面内に押圧されるからである。この押
圧係合によって、硬貨が確実に保持されるので、出口溝136内で硬貨を包含さ
せるための外壁は必要ない。全ての金種の硬貨の内側エッジは、結局、内壁14
2に係合する。そのとき、内壁142は、硬貨を外側に向けてディスクの周縁に
案内する。図6に示されているように、硬貨が列形成ヘッド112を出るとき、
出口溝136の内壁142の下流側セクションは、硬貨の内側エッジのための最
終のゲージ壁を形成する。
出口溝136は、ら旋状の溝134によって分離されなかった重なった硬貨を
分離する。任意の対の重なった硬貨の組合わされた厚さは、十分に厚いので、そ
の対の下側の硬貨が弾性パッド118内に押圧される。その結果として、その対
の硬貨は、ディスクに対して同心的に回転する。出口溝136の内壁142は外
側に向けてら旋状に延びているので、上側の硬貨は、結局、内壁142の上側垂
直部に係合する。そして、下側の硬貨は内壁142の下を通過する。この下側の
硬貨は、再循環溝144内に進む。再循環溝144は、入口凹部124のように
機能し、この硬貨を溝129内の下流側に案内する。
好ましい実施例においては、列形成装置110を使用して、円形選別装置12
2に硬貨を供給するようになっている(図5参照)。したがって、図6において
、静止した選別プレートすなわちディスク150の形状をした硬貨案内部材の周
縁に沿って形成された一連の開口部上に硬貨を進ませることによって、硬貨は選
別される。この開口部152a−152hの径方向の幅は、漸進的に増加するよ
うになっている。その結果、小さな硬貨は大きな硬貨の前に取り除かれることと
なる。全ての開口部152a−152hの外側エッジは、円筒形壁154からわ
ずかに離れて間隔をあけて設けられている。硬貨が連続する開口部上を前進する
とき、硬貨の外側エッジを案内できるように、円筒形壁154は、ディスク15
0の外側周縁に沿って延びている。円筒形壁154と開口部152a−152h
の外側エッジとの間のディスク面は、硬貨の外側部分を連続的に支持する。各硬
貨がその開口部に到達するまで、硬貨の内側部分は、また、ディスク150によ
って支持される。その開口部のポイントで、硬貨の内側エッジは、下側に向けて
傾斜し、そして、硬貨は、その開口部を介して落下する。開口部152aに到達
する前に、硬貨は、円筒形壁154によって、径方向内側にわずかに移動する。
これによって、列形成装置110から円形選別装置122に硬貨が移動した後、
硬貨は、正確に位置決めされることとなる。
一連の開口部152a−152hに沿って硬貨を進めるために、硬貨の上面は
、弾性ゴムパッド156に係合する。弾性ゴムパッド156は、回転ディスク1
58の形状をした回転駆動部材の下面に取り付けられている(図7及び図8)。
図6で見て、回転ディスク158は、時計方向に回転する。他の実施例において
、図7及び図8に示した弾性ゴムパッド156の代わりに弾性ゴムリングを使用
し、
これを、回転ディスク15の下面の外側周縁に取り付けるようにしてもよい。弾
性ゴムパッド156の下面は、ディスク150の上面に十分に近づけて間隔をあ
けているので、ディスク150の周縁部に沿って同心的に硬貨が進められている
間、弾性ゴムパッド156によって、硬貨の厚さにかかわらず、全ての金種の硬
貨がディスク150の面にしっかりと押圧されるようになっている。その結果と
して、硬貨が、排出される特定の開口部152上に位置決めされたとき、弾性ゴ
ムパッド156によって、硬貨は押圧され、該開口を通って落下する(図8)。
図6に示されているように、硬貨識別センサDは、選別用の開口部152a−
152qの上流側でディスク150に取り付けられている。硬貨が硬貨識別セン
サDを横切るとき、硬貨は未だ選別されていないので、このセンサが、単に機能
することによって、通過している硬貨が、選別される硬貨の金種の1つに対応す
る組成を備えているか否かを決定する。もし、答えが否定的ならば、被駆動ディ
スク158を停止させて、その所望されない硬貨を取り除くことができる。ある
いは、オペレーターは、単に、所望されない硬貨が検出されたということの注意
を受けることができる。
図6に示されているように、静止したディスク150は、その円弧形状セクシ
ョンが、列形成装置110の近くの位置で破断されている。これによって、硬貨
が、出口溝136と円形選別装置122との間を円滑に移動できる。この破断さ
れたセクションによって、列形成ヘッド112によって形成された出口溝136
に沿って進められる硬貨は、実際に弾性ゴムパッド156に係合し、その後、硬
貨は、完全に回転ディスク114を離れることとなる。各硬貨が回転ディスク1
14の周縁に接近したとき、硬貨の外側部分がそのディスクの周縁を越えて突出
し始める。この突出は、小さな直径の硬貨よりも大きな直径の硬貨の方が早く始
まる。図7に示されているように、回転ディスク114を越えて突出した硬貨の
部分は、結局、静止した選別ディスク150に形成された支持面と重なる。硬貨
がディスク150と重なったとき、硬貨は、また、弾性ゴムパッド156の経路
を遮る。硬貨の外側部分は、弾性ゴムパッド156に係合する(図7)。
各硬貨は、短時間の間、列形成装置110内で部分的に位置決めされると共に
、円形選別装置122内で部分的に位置決めされる。その後、硬貨は、列形成装
置
110から円形選別装置122に実際に移動する。図6に示されているように、
列形成ヘッド112に設けられた出口溝136の硬貨案内内壁142は、列形成
ヘッド112の出口端で、円筒形壁154の内面154aの延長線をたどり始め
ている。その結果、(ディスク150に移動したとき、硬貨の外側エッジになる
)回転ディスク114上における硬貨の内側エッジは、出口溝136の内壁14
2によって円滑に案内される。次いで、硬貨が回転ディスク114からディスク
150に移動したとき、円筒形壁154の内面154aによって円滑に案内され
る。
前述したように、出口溝136は、全ての金種の硬貨が弾性パッド118内に
しっかりと押圧されるだけの深さを備えている。硬貨が列形成装置110を離れ
るまで、硬貨は、そのように押圧されたままとなる。弾性パッド118内に硬貨
をしっかりと押圧することによって、硬貨は、移動過程の間、確実に保持された
ままとなる。すなわち、円形選別装置122の静止した選別ディスク150に完
全に移動する前に、硬貨が、遠心力によって回転ディスク114から飛び去らな
くなることが確実になる。
ディスク114からディスク150への硬貨の移動を容易にするために、ディ
スク150の頂面の外側エッジ部には、テーパー部160が設けられている(図
7参照)。したがって、たとえ硬貨が弾性パッド118内に押圧されていても、
硬貨が移動する間、硬貨は、静止した選別ディスク150のエッジに引っ掛かる
ことはない。
さて、図9−図12を参照すると、本願発明の一実施例は、渦電流センサ21
0を採用している。渦電流センサ210は、硬貨ハンドリングシステムの硬貨識
別センサD1−D6として作動する。渦電流センサ210は、硬貨214に渦電
流を誘導させるために使用される交番磁界を発生する励磁コイル212を備えて
いる。励磁コイル212は、始端216と終端218とを備えている。一実施例
として、交流励磁コイル電圧Vex、例えば、周波数250KHでピークからピー
クまでの電圧が10ボルトの正弦波信号が、励磁コイル212の始端216と終
端218に加えられる。交流電圧Vexは、励磁コイル212に、対応する電流を
引き起こす。その電流は、さらに、対応する交番磁界を引き起こす。交番磁界は
、励磁コイル212内及びその周辺に存在し、そして、外側に向けて硬貨214
に
達する。硬貨214が励磁コイル212の近くまで移動したとき、交番磁界は、
硬貨214に伝わる。そして、硬貨が交番磁界を通って移動したとき、渦電流が
硬貨214に誘導される。硬貨214を流れる渦電流の強さは、硬貨の材料の組
成、特に、その材料の電気抵抗による。オームの法則(電圧=電流×抵抗)にし
たがって、どの程度の電流が硬貨114に流れるのかは、抵抗が影響を与える。
渦電流は、それ自身で、また、対応する磁界を引き起こす。基端検出コイル2
22と末端検出コイル224とが硬貨214上に配置されている。その結果、渦
電流を発生させる磁界により、電圧が基端検出コイル222と末端検出コイル2
24上に誘導される。末端検出コイル224は、硬貨214の上に位置決めされ
ている。基端検出コイル222は、末端検出コイル224と通過中の硬貨214
との間に位置決めされている。
一実施例において、励磁コイル212、基端検出コイル222、及び末端検出
コイル224は、全て同じ方向(時計方向あるいは反時計方向)に巻き付けられ
ている。基端検出コイル222と末端検出コイル224とが同じ方向に巻き付け
られているので、その結果、渦電流によってこれらのコイルに誘導される電圧は
、適切に方向決めされる。
基端検出コイル222は、始端226と終端228とを備えている。同様に、
末端検出コイル224は、始端230と終端132とを備えている。硬貨114
からの距離を増加させるために、基端検出コイル222と末端検出コイル224
とは、次のように位置決めされている。すなわち、硬貨に近い方から、基端検出
コイル222の終端228、基端検出コイル222の始端226、末端検出コイ
ル224の終端232、及び末端検出コイル224の始端230の順で位置決め
されている。図12に示されているように、基端検出コイル222の終端228
は、伝導ワイヤ234を介して末端検出コイル224の終端232に接続されて
いる。検出コイル222、224の他の組み合わせが可能であることは当業者に
は明らかだろう。例えば、他の実施例において、基端検出コイル222は、末端
検出コイル224の反対方向に巻き付けることができる。この場合、基端検出コ
イル222の始端226は、末端検出コイル224の終端232に接続される。
硬貨214の渦電流は、基端検出コイル222に電圧VPROXを誘導し、末端検
出コイル224にVdistを誘導する。同様に、励磁コイル212は、また、基端
検出コイル222と末端検出コイル224の各々にコモンモード(common
mode)電圧(同相電圧)Vcomを誘導する。励磁コイル212内で、検出
コイルの物理的配置を対称的にしたので、コモンモード電圧Vcomは、各検出コ
イルで事実上同じになっている。基端検出コイル222と末端検出コイル224
が、同じ方向に巻き付けられ且つ同じ方向に物理的に方向決めされ、そして、終
端228と終端232とが接続されているので、励磁コイル212によって誘導
されるコモンモード電圧Vcomは減じられ、硬貨214の渦電流に対応する差分
電圧(difference voltage)Vdiffのみ残される。これによ
って、コモンモード電圧Vcomを減じるために電気回路を追加する必要がない。
コモンモード電圧Vcomは、事実上、減じられる。なぜなら、末端検出コイル2
24と基端検出コイル222の両方が、励磁コイル212から同じレベルの誘導
電圧Vcomを受けるからである。
コモンモード電圧Vと違って、渦電流によって誘導される末端検出コイル22
4の電圧と基端検出コイル222の電圧は、事実上、同じではない。これは、基
端検出コイル222が、末端検出コイル224よりも通過中の硬貨の近くに故意
に位置決めされているからである。したがって、基端検出コイル222に誘導さ
れる電圧は、かなり強くなっている。すなわち、基端検出コイル222に誘導さ
れる電圧は、末端検出コイル224に誘導される電圧よりも大きな振幅を備えて
いる。本願発明においては、渦電流により基端検出コイル222に誘導された渦
電流誘導電圧から、渦電流により末端検出コイル224に誘導された渦電流誘導
電圧が減じるようになっているが、電圧の振幅差は、渦電流応答を詳細に分析で
きるように十分に大きくなっている。
図9に示されているように、励磁コイル212は、磁気シールド234によっ
て径方向で囲まれている。磁気シールド234は、高いレベルの磁気透磁率を備
えており、励磁コイル212を囲むことによって、磁界の包含を援助できるよう
になっている。磁気シールド234によって、漂遊磁界と、近くにある他の渦電
流センサとの干渉を防止できる。磁気シールドは、それ自身、スチールの外側ケ
ース236によって、径方向において囲まれている。
一実施例において、励磁コイル212は、円筒形のセラミック(例えば、アル
ミナ)コア238を使用している。アルミナは、湿気を通さず、摩耗に対して強
い面を備えている。セラミックコア248は、摩耗に耐えることができることが
望ましい。なぜなら、セラミックコア248は、硬貨214と摩擦接触する可能
性があるからである。アルミナは、高い硬度、すなわち、モース硬度スケール(
mohs scale)で約9の硬度を有しているので、摩擦接触に十分に耐え
ることができる。
渦電流センサ10を形成するために、基端検出コイル222と末端検出コイル
224とが、コイル形状に巻き付けられている(図示せず)。好ましい形状は、
0.5インチ(約12.7mm)の長さと、0.2620インチ(約6.654
8mm)の最大直径と、0.1660インチ(約4.2164mm)の最小直径
と、2つの溝とを有する円筒形状である。2つの溝は、0.060インチ(約1
.524mm)幅を有しており、0.060インチ(約1.524mm)だけ離
れて間隔が設けれている。また、2つの溝は、0.03インチ(約0.762m
m)だけ前記形状の一端から間隔をあけて設けられている。基端検出コイル22
2と末端検出コイル224の両方とも、350回巻きの#44AWG(アメリカ
電線規格)の、エナメルで被覆された磁気ワイヤ層を備えている。これは、前記
溝の利用可能な空間をほぼ均一に充填するように巻き付けられている。基端検出
コイル222と末端検出コイル224の各々は、終端228と終端232とが伝
導ワイヤ234によって一緒に接続された状態で、同じ方向に巻き付けられてい
る。基端検出コイル222の始端226と、末端検出コイル224の始端230
とは、接続ケーブルのそれぞれ別個のワイヤに接続されている。
励磁コイル212は、ほぼ均一の層が円筒状のアルミナセラミックコイル形態
に巻き付けられて構成されている。円筒状のアルミナセラミックコイル形態は、
0.5インチ(約12.7mm)の長さと、0.2750インチ(約6.985
mm)の外径と、0.03125インチ(約0.79375mm)の壁の肉厚と
を備えている。励磁コイル212は、135回巻きの#42AWG(アメリカ電
線規格)の、エナメルで被覆された磁気ワイヤで、基端検出コイル222と末端
検出コイル224と同じ方向に巻き付けられている。励磁コイル電圧Vexは、始
端216と終端218に加えられる。
励磁コイル212と基端検出コイル222と末端検出コイル224とが巻き付
けられた後、励磁コイル212は、共通の中心軸を中心として、基端検出コイル
222及び末端検出コイル224上に滑らせて組み付けられる。このとき、渦電
流センサ210がテスト発信器(図示せず)に接続される。テスト発信器は、励
磁電圧Vexを励磁コイル212に加える。励磁コイルの位置は、コイル巻線の近
くに金属が存在していない状態で、基端検出コイル222及び末端検出コイル2
24からのゼロ応答を交流電圧計に与えることができるように、当該コイルの軸
線に沿って調整される。
磁気シールド144は、励磁コイル212上に滑らせて組み付けられ、基端検
出コイル222及び末端検出コイル224からのゼロ応答を再び与えることがで
きるように調整される。
磁気シールド244と、該磁気シールド244内に設けられた励磁コイル21
2、基端検出コイル222、及び末端検出コイル224とは、次いで、スチール
の外側ケース246に配置され、ポリマー樹脂(図示せず)で封入され、これに
よって、磁気シールド244と、励磁コイル212と、基端検出コイル222と
、末端検出コイル224との位置が「固定(freeze)」される。
前記樹脂を硬化させた後、基端検出コイル222に最も近い渦電流センサ21
0の端部は、砂などで研磨され、そして、ラップ仕上げされ、これにより、励磁
コイル212及び基端検出コイル222が樹脂内の浅い位置で凹設された状態の
平坦で滑らかな面が与えられる。
硬貨214によって、基端検出コイル222及び末端検出コイル224上に誘
導された電圧を検出するために、その検出された電圧の位相の分析と振幅分析と
を組み合わせて使用することが好ましい。このタイプの分析によって、硬貨の表
面の形状寸法の変動の影響と、硬貨とコイルとの間の距離の変動の影響とを最小
限にすることができる。
励磁コイル212に加えられる電圧によって、電流が励磁コイル212を流れ
る。この電流の変化は、電圧200の変化よりも遅れている。例えば、超電導コ
イルにおいて、電流は、電圧220よりも90度だけ遅れる可能性がある。実際
、
硬貨214の渦電流は、励磁コイル212の電流に抵抗損失を負わせることとな
る。そのため、励磁コイル212の電圧と電流との間の最初の位相の相違は、硬
貨214の存在によって、減少する。したがって、末端検出コイル224と始端
226とに電圧が誘導されたとき、励磁コイル212に加えられた電圧と検出コ
イルの電圧との間の位相差は、硬貨に流れる渦電流の影響によって減少する。位
相差の減少量は、硬貨の電気的な特性及び磁気的な特性、したがって、硬貨の組
成に関連する。位相差と最大振幅とを分析することによって、硬貨の組成を正確
に評価することができる。
図12A及び12Bは、2つの検出コイル222と224からの差分出力信号
Vdiffをサンプリングするための好ましい位相感知用の検出器250を図示して
いる。差分出力信号Vdiffは、緩衝(バッファ)増幅器(buffer amp
lifier)252を通ってスイッチ254に達する。スイッチ254で、該
スイッチ254を瞬間的に閉じることによって、差分出力信号Vdiffは、周期ご
とに1回、サンプルされる。スイッチ254は、Vex信号から生成される一連の
基準パルス、すなわち、周期ごとに一つのパルスによって制御される。基準パル
ス258は、励磁電圧Vexと同調している。その結果、サンプリングの間の差分
出力信号Vdiffの振幅は、検出コイル電圧236、238の振幅だけでなく、励
磁コイル212の信号と検出コイル236、238の信号との間の位相差との関
数になっている。
Vexから得られたパルスは、「オフセット角(offset angle)」
だけ遅延している。「オフセット角」を調整することによって、渦電流センサ2
10の基端面と感知される硬貨214の表面との間の間隙の変動に合わせて、Vdiff
の感度を最小限にできる。所定の硬貨のオフセット角の値は、硬貨214と
同じ材料からつくられた基準のメタルディスクを移動させることによって、経験
的に決定することができる。このとき、前記基準のメタルディスクは、該基準の
メタルディスクがセンサ面に接触する位置から、該基準のメタルディスクがセン
サ面から約0.001インチないし0.020インチ(約0.0254mmない
し0.508mm)だけ離れた位置まで移動させられる。検出器250からの信
号サンプルは、両位置で測定される。2つの測定値間の差は表示される。このプ
ロセスは、異なったオフセット角で数回繰り返される。これによって、2つの測
定値の間が最小となるオフセット角が決定される。
緩衝された(buffered)Vdiffがサンプルされるごとに、その結果と
してのサンプル値が第2の緩衝増幅器256を通ってアナログ/デジタル変換器
(A/Dコンバーター)(図示せず)に出力される。その結果としてのデジタル
値は、マイクロプロセッサー(図示せず)に供給される。マイクロプロセッサー
によって、その値は、参照用テーブル(図示せず)に記憶された種々の値の範囲
と比較される。各記憶された値の範囲は、特定の硬貨の材料に対応している。し
たがって、所定のサンプル値によって示された硬貨の材料は、そのサンプル値が
当てはまる特定の記憶された範囲によって決定される。記憶された値の範囲は、
各金種の1回分の硬貨を単に測定し、そして、各金種ごとに測定してその結果得
られた値の範囲を記憶することによって、経験的に決定される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.所望する硬貨と所望しない硬貨とを識別するための硬貨識別センサであって 、 交番磁界を引き起こすための励磁コイルを備えており、 前記交番磁界は、前記所望する硬貨と所望しない硬貨とに作用して、渦電流を 誘導しており、 前記硬貨識別センサは、さらに、 前記所望する硬貨と所望しない硬貨とに誘導された前記渦電流を検出するため の一対の巻線を有する検出コイルを備えており、 前記一対の巻線は、前記硬貨からそれぞれ異なった距離だけ離れて位置決めさ れて、感知した前記所望する硬貨と所望しない硬貨の組成に対応する差分電圧を 引き起こすようになされていることを特徴とする硬貨識別センサ。 2.所望する硬貨と所望しない硬貨とを識別するための硬貨識別感知システムで あって、 電圧が加えられて交番磁界を引き起こすための励磁コイルを備えており、 前記交番磁界は、前記所望する硬貨と所望しない硬貨とに作用して、渦電流を 誘導し、 前記硬貨識別感知システムは、さらに、 前記前記所望する硬貨と所望しない硬貨から渦電流を検出するための検出コイ ルであって、感知した前記所望する硬貨と所望しない硬貨の組成に対応する差分 電圧を引き起こす前記検出コイルと、 前記励磁コイルに加えられた電圧と、前記検出コイルに誘導された前記差分電 圧との間の位相差を検出するための手段とを備えていることを特徴とする硬貨識 別感知システム。 3. 請求項2に記載された、所望する硬貨と所望しない硬貨とを識別するため の硬貨識別感知システムにおいて、 前記励磁コイルに加えられた電圧と、前記検出コイルに誘導された前記差分電 圧との間の位相差を検出するための手段は、またさらに、前記差分電圧の振幅を 検出するための手段を備えていることを特徴とする硬貨識別感知システム。 4. 所望する硬貨と所望しない硬貨とを識別するための硬貨識別感知システム であって、 正弦波電圧が加えられて交番磁界を引き起こすための励磁コイルを備えており 、 前記交番磁界は、前記所望する硬貨と所望しない硬貨とに作用して、渦電流を 前記硬貨に誘導しており、 前記硬貨識別システムは、また、 前記所望する硬貨と所望しない硬貨から渦電流を検出するための検出コイルで あって、前記所望する硬貨と所望しない硬貨とに隣接して位置決めされた基端コ イルと、前記所望する硬貨と所望しない硬貨とから離れて位置決めされた末端コ イルとを有する前記検出コイルを備えており、前記基端コイルと前記末端コイル とは前記一次コイルと同じ方向に巻き付けられており、前記基端コイルは、始端 と終端とを有しており、前記末端コイルは、始端と終端とを有しており、前記末 端コイルの前記終端は、前記基端コイルの前記終端に接続されており、前記基端 コイルの始端と前記末端コイルの始端のうちの一方が、電気的に接地されており 、他方が非接地となっており、前記非接地端が、感知した前記所望する硬貨と所 望しない硬貨の組成に対応する差分電圧を示しており、 前記硬貨識別感知システムは、さらに、 前記励磁コイルに加えられた電圧と、前記検出コイルに誘導された前記差分電 圧との間の位相差を検出するための手段を備えていることを特徴とする硬貨識別 感知システム。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US33977195A | 1995-03-07 | 1995-03-07 | |
| US08/339,771 | 1995-03-07 | ||
| PCT/US1996/002309 WO1996027859A1 (en) | 1995-03-07 | 1996-03-04 | Coin discrimination sensor and coin handling system |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10500515A true JPH10500515A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=23330511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8526882A Withdrawn JPH10500515A (ja) | 1995-03-07 | 1996-03-04 | 硬貨識別センサ及び硬貨ハンドリングシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10500515A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005140769A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-06-02 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 粉体定量排出器の異常検出方法 |
| JP2017520849A (ja) * | 2014-06-23 | 2017-07-27 | 江▲蘇▼多▲維▼科技有限公司Multidimension Technology Co., Ltd. | 硬貨検出システム |
-
1996
- 1996-03-04 JP JP8526882A patent/JPH10500515A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005140769A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-06-02 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 粉体定量排出器の異常検出方法 |
| JP2017520849A (ja) * | 2014-06-23 | 2017-07-27 | 江▲蘇▼多▲維▼科技有限公司Multidimension Technology Co., Ltd. | 硬貨検出システム |
| EP3159854B1 (en) * | 2014-06-23 | 2019-08-07 | Multidimension Technology Co., Ltd. | Coin detection system |
| US10777031B2 (en) | 2014-06-23 | 2020-09-15 | MultiDimension Technology Co., Ltd. | Coin detection system |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| MX9605283A (es) | 1997-10-31 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5743373A (en) | Coin discrimination sensor and coin handling system | |
| US6609604B1 (en) | Coin processing system for discriminating and counting coins from multiple countries | |
| US6892871B2 (en) | Sensor and method for discriminating coins of varied composition, thickness, and diameter | |
| US5782686A (en) | Disc coin sorter with slotted exit channels | |
| AU677733B2 (en) | Coin handling system with coin sensor discriminator | |
| US5538468A (en) | Coin sorting apparatus with rotating disc | |
| AU688486B2 (en) | Coin handling system with shunting mechanism | |
| US6171182B1 (en) | Coin handling system with shunting mechanism | |
| US6520308B1 (en) | Coin discrimination apparatus and method | |
| EP1483749B1 (en) | Coin processing system | |
| EP0528807A1 (en) | PARTS SORTER EQUIPPED WITH A BAGS NEEDLE OR AN AUTOMATIC STOP. | |
| JP4780494B2 (ja) | 硬貨金種判別装置 | |
| US7926638B2 (en) | Coin mechanism and validator improvements | |
| US6098777A (en) | Method and apparatus for discriminating different coins in free fall | |
| JPH10500515A (ja) | 硬貨識別センサ及び硬貨ハンドリングシステム | |
| JP2011008641A (ja) | コインホッパ | |
| US9934638B2 (en) | Singulating and validating money items | |
| EP1123537B1 (en) | Bimetallic coin discriminating device and method | |
| MXPA96005283A (es) | Sensor de discriminacion de monedas y sistema demanejo de monedas |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040331 |