JPH10501039A - リニア発電機 - Google Patents
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- JPH10501039A JPH10501039A JP8500320A JP50032096A JPH10501039A JP H10501039 A JPH10501039 A JP H10501039A JP 8500320 A JP8500320 A JP 8500320A JP 50032096 A JP50032096 A JP 50032096A JP H10501039 A JPH10501039 A JP H10501039A
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Abstract
(57)【要約】
自己発電機(1)において、エネルギーは、固定巻線(2)と永久磁石(3)との間の連結によって発生し、前記磁石は2行程内燃機関の1つ以上のピストンの往復運動と一体的に変位する。前記ピストン(4)と協働する前記内燃機関のシリンダ(5)は、当該シリンダ(5)方向に開口する円錐形状予燃焼室(10)を備えており、前記内燃機関は様々な圧縮行程をともなって作動する。前記磁石(3)と前記巻線(2)の構成は、当該磁石(3)の2つの異なるストロークに対して電気エネルギーを発生するための機械エネルギーの量の間の比が、前記磁石(3)と一体的に変位する前記ピストン(4)による2つの異なるストロークに関連して前記シリンダ(5)において得られる2つの圧縮比の間の比に、当該圧縮比に関連して前記内燃機関の2つの全効率値の間の比を乗じたものに等しくなるようになされている。
Description
【発明の詳細な説明】
リニア発電機
本願のクレームは、自己(autogenous)発電機の分野に関し、特に、クランクシ
ャフトのない内燃機関において、ピストンの往復運動により供給される機械エネ
ルギーの電流への変換が、前記ピストンと一体的に移動する永久磁石と、この移
動する磁石の磁界の中に周期的にさらされる固定巻線との相互作用により行われ
る発電機に関する。
このような発電機が、例えば照明や加熱用に直接的に用いることが可能な電流
や、陸上、水上あるいは空中を移動する様々な態様に対して使用しうる電気モー
ターに供給する電流をつくり出すことに適していることは明らかである。
しかしながら、発電機を使用する場合、環境汚染及び騒音公害を最小限にしつ
つ、当該発電機が出力及び調節の面で優れた特性を発揮することが要求される。
この種の発電機で既に知られているものは、上記要求の面でかなりの制限があ
る。重要な例として、英国特許出願第2219671A号に記載されている発電
機がある。この発電機においても、固定巻線に対して磁石が交互に移動すること
により電気エネルギーの生成がなされている。前記磁石は、クランクシャフトの
ない内燃機関においてピストンと一体的に移動する。しかしながら、各部材の配
置、及びこれらの設計に関しては、以下に述べるものとは実質的に相違する。す
なわち、前記磁石は、巻線を含む機構の中間横切り面に実質的に位置する固定点
に対して振動し、これに加えて、前記固定巻線は、発電機の外部において利用可
能な電気エネルギーを生成したり、あるいは電気エネルギーを消費して前記磁石
を突出させ、前記ピストンに圧縮の戻り行程を行わせるように、交互に使用する
ことが可能である。従って、供給されるエネルギーに対応し、この装置の大きさ
が、本発明に係る発電機に必要な寸法よりもかなり大きくなることは明らかであ
る。本発明の場合、以下で明らかとなるように、電気エネルギーは磁石が巻線に
入るとき、及び逆方向に戻るときの双方で発生し、当該機構の始動及び制御は、
単にサイクル当たりの燃料の量を変更することにより簡単に行える。
しかしながら、上記英国特許の装置の一般的調整を行うことは、内燃機関部分
及び電磁気部分の双方に関し、ともに極めて複雑であり高価である。これは、取
り入れる空気の圧力や量、燃料の量、及び巻線を流れる電流に関連する特性値(
インピーダンス、抵抗値、方向など)をサイクルごとに電気的に制御しなければ
ならないからである。
例えば取り入れる空気量の調整は、ガソリン燃焼の場合には2行程及び4行程
の双方に対してほぼ化学量論的測定により行う必要がある。そして当該調整は、
ガソリンの吸入及び空気取入れ遮断弁をも操作し、上記の電気的値とは独立に行
わなければならない。その後、今説明した初期調節の結果に応じ、問題の電気的
値をサイクルごとに順次調節する必要がある。これは、膨大な分量のデータを蓄
え、補間するための適切なコンピュータ設備を用意しなければならないことを意
味するが、このために前記装置は高価で取扱いが難しいものとなる。
それぞれのサイクルにおいて発生する電気エネルギーの量及び電圧は、主に磁
石の時間当たりの振動回数に依存しており、圧縮行程が変化する際に前記内燃機
関によってうみだされる機械エネルギーの量に直接的あるいは自動的に比例しな
い。一般にこれが意味するところは、かなりの大きさの蓄電池を、当該電池の充
電を行う内燃部分と、当該蓄電池から供給をうける電気モーターとの間に設けて
使用しなければならないということである。
クランクシャフトがないことを除き、前記内燃機関の機能上のレイアウトは実
質的に従来型のものと同様である。従って、その目的は、必要とされる高温度及
び圧力を得るべく、サイクル当たりのエネルギーを最大にすることにより、すぐ
れた全効率を達成することにある。
これはエネルギーのみを考慮したものであるが、汚染を問題にする場合には事
情は異なり、シリンダ内部を高温とし、実質的な化学量論量の混合気をもとにし
て述べたように前記装置を操作する場合、亜酸化窒素や一酸化炭素などの有毒物
質の形成を阻止することは、実質的に不可能である。
同様のリニア発電機の別の例は、ジャレット(Jarret)エンジンを含むものであ
って、電流により圧縮行程におけるピストンの戻りの制御を行うことで、問題点
は軽減されるが、上述したその他すべての不利益が存在し、加えて、既に大きな
損失をさらに増大させないようにするために、音響共鳴によりサイクルごとに新
気をシリンダ内に取り入れるのであるが、これは限定されたサイクル周波数範囲
内においてのみ実現可能であり、この種のエンジンは、実質的に電気的によって
始動され、26:1の程度の非常に高いほぼ一定の圧縮率で使用する。これは、
燃料としてはナフサを使用すること、非常に高速の一定した速度でのみ操作する
ことには適しているが、冷却によって熱を一部を取り除き、粒子に関する問題点
を解消することなどが必要である、ということを意味する。
本発明の発明者は次の結論に到達した。すなわち、化学反応による汚染、設計
の複雑さ、中間の蓄電池を使用する必要性、制御性能及び効率の悪さ、といった
諸問題を同時に解消するためには、電磁気部分及び内燃機関部分が協働して1つ
の機能的な、それ自身完全に一体化しているユニットを形成することにより、可
変ピストンストロークの動きにより、内燃機関により生成される機械エネルギー
の量が、いかなるストロークに対しても、熱力学、気体燃焼及び電磁気学の法則
に従い、電流をつくり出す電磁気部分によって吸収されるエネルギーの量に正確
に対応するような発電機が必要である。
この考えに基づき、本来のシリンダに加えて1つ以上の予燃焼室を用い、電気
的に制御され、主として1サイクルにおいて供給される燃料の量及びピストンの
圧縮行程の端点位置のみを制御することによりなされる。以下で詳しくのべるよ
うに、これら全ては、使用する熱力学的サイクルの、非常に低い最大温度、中間
温度、及び最小温度(内燃機関に対する通常温度の約半分)において達成される
ので、公害の発生は実質的にゼロであり、すべての作動速度において内燃部分の
全効率は非常に高くなる。
上記事柄に基づき、本発明者は、本特許出願に開示する対象を発明し、それは
自己発電機に関するものであって、エネルギー発生が固定巻線と1つ以上の永久
磁石との間の連結によって達成され、前記磁石が2行程内燃機関の1つ以上のピ
ストンの往復運動と一体的に変位する構成において、前記ピストンと協働する前
記内燃機関のシリンダは、当該シリンダ方向に開口するベースを有する少なくと
も1つの予燃焼室を備えており、前記内燃機関がいかなる作動状態にあろうとも
、当該予燃焼室において、その中に含まれる空気の分量の少なくとも一部が略化
学量論量の燃料と混合し、前記内燃機関自体が可変圧縮行程を伴って作動可能で
あり、前記ピストンの2つの異なる完全な膨張行程及び圧縮行程に対応し、非変
動状態において電気エネルギー発生に使用される機械エネルギーの2つの量の間
の比は、前記空気の分量の一部が一定である場合には、前記ピストンの前記2つ
の異なる行程により予燃焼室及び関連シリンダにおいて得られる2つの圧縮比の
間の比に、前記圧縮比に対応する前記内燃機関の2つの全効率値の間における比
を乗じたものに実質的に等しく、各ピストンは前記シリンダ内における燃焼及び
膨張により1つの膨張行程を、機械エネルギーを戻す装置(7)の作用により1
つの圧縮行程を完了することを特徴とする。
これまでに言及した利点については、添付の図面を参照しつつ行う、発電機に
関する以下の詳細な説明で明らかとなろう。
図1は、本発明に基づく、単一シリンダの2行程発電機の構成例を示す長手方
向概略断面図である。
図2は、互いに対向する2つのピストン及び単一の共通燃焼室を有する別の構
成例を示す、長手方向概略断面図である。
図3は、2つの燃焼室と一体的な、対をなす4つのピストンを具備する、本発
明に基づく発電機の概略平面図である。
図4は、磁石及び固定巻線の案内構造レイアウトを示す、長手方向断面図であ
る。
図5は、混合気における空気/ガソリン重量比の関数としてのガソリン燃焼比
率を表す図である。
図6は、掃気のための補助ピストンを備えた単一シリンダを有する構成の一例
を示す長手方向断面図である。
図7は、本発明に基づく発電機の内燃機関の全効率を示す曲線である。
図8は、その消費率を示す曲線である。
図9は、2つの噴射ノズルを有する切頭円錐形の予燃焼室の一例を示す。
図1は発電機を示している。当該発電機の磁石3及び固定巻線2は、ピストン
4の膨張行程が進行するときにはそれらの連結状態が減少するように、ピストン
4の圧縮行程が進行するときには増加するように配置される。しかしながら、上
記とは逆に、すなわち磁石3と巻線2との連結状態が膨張行程とともに増加する
ように各部材を組合わせるなど、他の構成を採用することも可能である。
前記発電機はシリンダ5を備えており、その中でピストン4が変位する(図1
)。同一構成の2つの磁石3はシリンダの軸心に関して対称に配置されていると
ともに、フォーク部材4’を介して前記ピストンと一体的に形成されている。当
該磁石3は、ピストン4の圧縮行程及び膨張行程からなるサイクルと深く関連づ
けられており、その関連の度合いは2つの固定巻線2機構内部における前記行程
の長さに依存する。当該巻線機構も互いに同一であり且つ対称的である。
すでに述べたように、圧縮行程が進行するにつれて、各磁石3及びこれに協働
する巻線2の間の連結状態は増加し、逆に膨張行程の進行に伴い減少する。
ピストン4は、燃料の燃焼を伴う圧縮ガスの膨張により一方向に変位し、この
機械エネルギーを戻すべく構成された機構により逆方向に変位する。これは、例
えば1つ以上のねじりコイルばねであってもよいし、電気エネルギーを利用して
機械エネルギーをピストンに返す周知の型の電磁装置を含む、他の機構であって
もよく、これには上述した周知の発電機の例があるが、後者はより複雑で高価で
ある。
噴射ノズル14を介して供給される燃料は、予燃焼室10に含まれた空気の体
積の少なくとも一部と略化学量論量で飽和すべく、霧状態にある。当該予燃焼室
は、実質的に円錐形状であり、シリンダ5に対して開いているベース10’を有
している。
前記ピストン/磁石アセンブリは、2つの回転(又は慴動)摩擦機構15,1
6により支持される。当該機構は、前記シリンダ5の本体に固定してもよく、こ
れにより、機械的損失を最小限に抑えて、上述の行程を実行することが可能とな
る。
図1には、非駆動位置にある2行程機関を含む発電機1が描かれており、その
作動の説明は容易である。すなわち、始動するために必要とされるのは、適切な
霧状態にある燃料を予め設定された量だけ予燃焼室10及びシリンダ5に噴射す
ること、及び予燃焼室10を構成する前記円錐形のベース10’の近傍に設けら
れた電極13間にスパークを起こすことだけである。
空気/燃料混合気の爆発により前記ピストン/磁石アセンブリは前記ばね7の
方向に変位し、当該ばねを圧縮する。その後、当該ばねは再び延びた状態に戻っ
て、吸収した機械エネルギーと同量のエネルギーを返すことにより、ピストン4
による所定のもどり圧縮行程が実行される。
上記圧縮行程の程度は、前記初期爆発の後にピストン4が得た機械エネルギー
に依存する。この際、当該エネルギーからは、両方向へのストロークによって巻
線2において電気エネルギーに変換されるエネルギー量及び様々な損失が差し引
かれる。
この後、ピストン4に残留した機械エネルギーは、特定の長さの圧縮行程に利
用される。
圧縮行程の終了時点で、予燃焼室10に含まれる気体の密度及び体積は、得ら
れる圧縮値に対応する程度にまで増加する。そして対応する化学量論量に等しい
か、あるいはわずかに多い量の燃料を噴射ノズル14により供給する。当該燃料
は前記電極13によって点火する。前記電磁機構が本発明に基づき設計及び構成
されている場合を考える。すなわち、この圧縮行程、及び明らかな物理的理由に
より圧縮とともに増加する関連するピストンの速度曲線に対し、ピストン4の往
復行程において前記電磁機構によって吸収されて電気エネルギーを生み出す機械
エネルギーが、燃焼サイクルにおいて生み出されるエネルギー(正味の出力)と
完全に等しい場合には、ピストン4は1つの膨張行程に加えて、以前と同じ位置
で止まる1つのもどり圧縮行程を行い、圧縮比は変化しない。
従って、不定回数のサイクルに対して同じ量の燃料を噴射することにより、静
止状態において前記発電機を操作することができる。
1サイクルにおける電気エネルギーの発生量を増加するためには、予燃焼室1
0に噴射する燃料を所定分量、増加するだけでよい。
静止状態における最後のサイクルと比較したときの、燃焼により発生したエネ
ルギーの増加分は、電気エネルギー発生量における増加分と圧縮比の増加分に分
配される。これにより、圧縮行程の終わりでピストン4が占める新しい位置にの
み依存する新しい値が得られることになる。その後は、予燃焼室10に含まれる
より大きな容積の空気に適する分量の燃料を、静止状態から変化した新しい状態
に適合するように噴射する必要がある。そして、上述した事柄に従うならば、換
言すれば、この新しい圧縮行程及びピストン4に関する速度曲線に対して、前記
電磁機構により吸収されるエネルギー(すなわち、サイクル当たりに発生する電
気エネルギー量を電磁効率で割ったもの)が、新しい状態のもとで燃焼により供
給される新しいエネルギー値と正確に同じである場合には、この新しい状態の元
で、新たな静止状態となる。明らかに、これと同様のことが減速及びピストンス
トロークの減少の場合にも当てはまる。ただし、このときにはサイクル当たりの
燃料の量は増加ではなく減少させる必要がある。
静止状態において、前記予燃焼室10における飽和空気を正確な化学量論量、
すなわち約12.2の空気/ガソリン重量比よりも約20%増加させることを本
発明者は勧める。
このような状況において、すでに述べたように、先行するサイクルに比較して
最高14%まで燃料を増加及び減少するとともに、予燃焼室10内部における混
合状態を常に維持して、最適値(図5)にできるだけ近い燃焼速度を実現するこ
とにより、ピストン4の迅速な加速及び減速が実現されるが、これに関連してサ
イクルの形態及び熱力学的効率において有利さが得られる。スピードを変化させ
るときに濃い混合気を予燃焼室10で使用すると、本発明に基づく発電機により
汚染が実質的に減少するという効果がある。実際、燃焼により、前記混合気の温
度を束縛し、すばやい膨張が即時に生ずる。前記混合気は、シリンダ5に含まれ
る空気のかなりの分量と混合するが、これはすべての作業状態の下で相対的に低
い温度にある。参考までに、最高圧縮率がρ=8.5である、実験的なプロトタ
イプにおいて、定常状態におけるこの圧縮に対し、約756℃(1029°K)
の最高サイクル温度及び、約164℃(437°K)の吐き出し温度が得られ、
(λ)=10である。
当分野における技術者にとって、このような条件の下では燃焼による有害物質
(NOx,CO)の発生が実質的にゼロであるということを予測するのになんら
困難はないであろう。
予燃焼室10を用いることにより実現された上述の燃焼行程により、前記発電
機の使用者が、抵抗型の固定負荷を使用しない場合で(このとき作動制御は既に
述べたものに限られるが)、電気モーターや磁気飽和現象等のような特定の特性
法則に依存して変化する負荷を設置する場合には、圧縮行程を同じに保ち、サイ
クル当たりのエネルギーを変化させること、あるいはこの逆が可能となる。この
際、他の調整はなんら必要なく、また既に述べたように好ましくない影響も生じ
ない。このような場合、同じ行程を行うことにより、あるいは圧縮におけるサイ
クル当たりの燃料の量を、ストロークは同じにしつつ変化させ、あるいはその逆
により、例えば、瞬間的な静止トルクが動トルクから素早く変化して、その結果
負荷が変化し、1サイクルにおいて前記発電機によって生み出されるエネルギー
の量に影響を与える場合には、常に負荷の増加に対応することが可能である。
様々な特性操作曲線、エンジン及び発電機部品の幾何学的寸法、負荷のタイプ
に関係する制御の種類、さらには様々な操作状況で提供されるサイクル当たりの
燃料の分量の増加あるいは減少を規定することは、当分野の技術者に任されてお
り、本発明に係る発電機により、使用の範囲以内に於いて、圧縮行程が進行する
につれて、巻線端部における実効電圧は、最初のものよりも高いレベルにおいて
同様の曲線に沿って増加する。このことは負荷が純粋に抵抗型である単純な場合
おける、サイクル当たりのエネルギー量にも当てはまる。前記発電機により生じ
た、上述の単一相電流は、使用者の要求に応じ、ダイオードによって整流し、あ
るいはコンバータを用いる他の方法によって変調することができ、従って、中間
の蓄電池を必要とすることなく、車の電気モーターに直接供給することが可能と
なる。
内燃機関の操作を規制すべく、本発明に係る発電機1の場合に必要となるのは
ピストン4の圧縮行程の端点の位置を記録し、このデータを中央電子ユニット
(図示せず)に供給することだけである。当該電子ユニットは、既に述べたよう
に先行のサイクルにおいてピストン4が到達した位置、及び/又は負荷に正確に
基づいて、噴射ノズル14により1つのサイクルで供給される燃料の量を規制し
、必要に応じてこれを増加したり、減少したり、必要ならば、増加命令又は減少
命令を発する。これは例えば、アクセルペダルの角度位置あるいは直線位置を変
更すること、又は同様な機能を実現する別の装置を用いることで可能である。
上記のパラメーターに従い、上述した14%に相当するサイクル当たりの燃料
の量における変動において構成された約35hpの能力を有するエンジンに対し
て、最小出力状態から最大の出力状態への推移は2秒未満で達成される。
しかしながら、燃料の供給が完全に途絶えた場合には、短時間の残留慣性によ
るストロークの後、前記ピストンはストップし、その位置では、シリンダ5に含
まれる気体の圧縮抵抗が、可動磁石3と、前記固定巻線2に固定された他の磁化
部材あるいは強磁性のみからなる部材との間に生ずる引力と等価であり、方向が
反対である。
これら後者の部材は、設計者の意図によって形状及び配列が相当に変更し得る
ので図には表されていないが、当該設計者は当分野の専門化であり、これら部材
の寸法や位置を決めるのに何の困難もない。
前記発電機を正しく操作するために、内燃機関において2つの異なる圧縮行程
を有する作動に対し、当該発電機によって吸収される機械エネルギー量(各電磁
効率比によって割られる電気エネルギー量に相当)の間の比を、圧縮比に関連す
る当該機関の2つの全体出力の比を乗じた2つの対応する圧縮比の間の比と実質
的に同じとする必要のあることを繰り返しておく。
数字に関する例を挙げよう。
ピストン(及びこれに関連する磁石)の異なる2つのストロークに対し、2つ
の圧縮比が得られ、それらは8.5(:1)及び3.6(:1)に等しく、当該
内燃機関の全効率は、これらの圧縮比に対してそれぞれ0.46及び0.30で
あるとする。
所定の目標を達成するためには、前記磁石及び巻線は、負荷のタイプ、制御可
能な電気的値に基づきディメンジョンを調整する必要がある。すると、2つの異
なる関連サイクルにおいて、すなわち前記圧縮比に対応するピストンの1つの圧
縮行程及び1つの膨張行程において、前記発電機の電磁気的部分によって消費さ
れるエネルギー量の間の比は、8.5/3.6・0.46/0.30=3.6に
等しい。
換言すれば、8.5の圧縮比に対応する1サイクルの動きにおいて前記磁石に
よって消費される機械エネルギーは、3.6の圧縮比に対応する1サイクルにお
いて消費されるエネルギーの3.6倍でなければならない。
これが意味するのは、前記圧縮比に関連して前記予燃焼室に含まれる2つの異
なる分量の空気と略化学量論量で混合しうる2つの異なる分量の燃料が、正に適
量のエネルギー、正味の出力を供給し、磁石を動かし、電気エネルギーが発生す
る。
このことは、巻線間の負荷が単に抵抗性のものである場合には、以下で説明す
るように、磁石及び巻線を物理的に寸法調節し、形を整えるだけで達成可能であ
る。従って、この事実はいかなる圧縮行程に対しても自動的に生じる。そうでな
ければ、サイクル当たりの燃料の量及び/又は負荷に関する電気的値は既に説明
したように変化する。
発電機の実際的な機能部分の内部効率は、前記内燃機関の様々な圧縮行程によ
り生ずる電気エネルギーの量を決定する。
上記の事は、例えば巻線2においてコイルの数を増やすことにより、物理的に
達成可能である。そのために、巻線の中を磁石3が進入する方向(図4の矢印参
照)に、リニア形状あるいは以下で述べる他の適切な曲線状をとりながらコイル
の数を増やし、それに応じて磁石3の形状を調整し、及び/又は負荷に応じて前
記電気的値を変更すればよい。
しかしながら、他の機構も当業者には実効可能であるが、それには実質的に平
行六面体形状の数個の磁石及び固定巻線(図4)の利用が含まれており、当該巻
線の配置及び寸法は、異なるストロークに対する相対的運動により1つのサイク
ルで生ずる電気エネルギー(これはサイクル時間にわたっての積分∫Vidtに等し
い)が、内燃機関の1サイクルにおいて生ずるエネルギー(正味の出力)曲線に
適合するように形状を変更することができる曲線を描くように構成されている。
この変更は、例えば、移動方向における、磁石の厚さや幅及び/又は空気隙間(
図4のT)を変えることで実現される。これらの改変は必ずしも行わなければな
らないものではない。設計者は、平行六面体形状の磁石を用い、予燃焼室におい
て混合される空気の分量を変更し、及び/又は、任意の速度においてエンジンに
よって生み出されるエネルギーの量が、電気エネルギーを生み出すために発電機
によって使用されるエネルギーの量に等しくなるように、前記空気の分量を飽和
するための燃料の量を変更することも可能である。
これは、負荷が単なる抵抗性のものであり、且つ一定の値を有するものであれ
ば、特に容易である(図4)。
上述したように1つの予燃焼室10を作動させることにより、好ましくは2つ
の完全に逆向きで対向している予燃焼室により得られる燃焼状態は、内燃機関に
よる従来の燃焼よりもむしろバーナーにより得られる燃焼に似ており、既に述べ
たように、シリンダ内の温度を非常に低くすることが可能であり、燃焼を完全に
するために酸素が豊富にあることも加わって、CO、HC及びNOx等の有毒物
質を出さないようにすることが大いに保証される。
図1、2及び6に示される予燃焼室は円錐形であり、頂点にただ一つの噴射ノ
ズル14が設けられている。しかしながら、予燃焼室としては、ほぼ円錐形のも
のや切頭円錐のものを使用すると便利である。このとき、噴射ノズル111を予
燃焼室の軸心(図9)に対して垂直な所定位置に設けられる。シリンダ9が適当
なダクト112を介して、前記シリンダ9に対向するベースとは逆の、閉じたベ
ース113に連結している場合、予燃焼室に含まれる空気の全体積のうちの一部
を必要な程度まで飽和することが可能である。
前記閉じたベース113に設けられた別の噴射ノズル114は、初期の起動サ
イクルのみに使用することができる。この後者の構成により、さらに予燃焼室が
対向している場合には、膨張及び圧縮において混合気の2つの分量が衝突するこ
とにより生ずる非常に高速の流れにより、残留HCを完全に除去することが可能
である。1つ以上の噴射ノズルを用いる他の構成もまた可能である。
これまで説明してきた行程は、内燃機関に低い点火温度を有する燃料、例えば
ガソリンやアルコール又は気体燃料を供給するものであった。しかしながら、デ
ィーゼルや他の同様の燃料を使用することも可能である。このために、単一の予
燃焼室に2つの噴射ノズル(図9)を設け、例えば、適切なタイミングでガソリ
ンの第1の噴射を行う。これは、一時的な、エンジンの起動期間にたいするもの
であり、ディーゼルの自然着火が生ずるほどの適切な圧縮比が達成されると、デ
ィーゼルが第2のノズルにより噴射される。
このような解決策は、高性能のスタティックな発電機の場合に推奨しうるが、
この場合には、最大出力は重要さにおいて、微粒子放出の問題(実際、これは以
下で述べるように排気ガスを部分的にリサイクルすることによって制限できる)
に関することになる。
このような操作によって、従来型のエンジンに比較し、非常に低い温度を保つ
ことがこの場合も可能である。
ピストン/磁石アセンブリがどのようにして運動中に支持しうるかは既に言及
した。例えば、案内ピン16(図1)に沿って慴動する、2以上の回転摩擦ブッ
シュ15、又は同様の機構によって支持し、摩擦を最小限にする。この場合、温
度が低いことを考えると、可動部分に潤滑剤を供給する必要はない。冷却機構も
必要ではなく、操作が断熱的であるように内燃機関を隔離すると有利である。
これまでに見たように、前記内燃機関は2ストローク型であるので、各サイク
ルに対して、シリンダを再充填及び掃気すべく空気を導入する必要がある。本発
明者が提供する1つの解決策は、これを図6に示す補助掃気ピストン19の動き
によって達成することである。当該ピストンはエンジンのピストン4と一体的に
移動し、当該ピストンの圧縮行程において、シリンダ20の内部へ空気を導き入
れ、これを一方向弁21によって保持する一方、前記ピストン4の膨張行程にお
いて、エンジンのシリンダ5において生ずる圧力降下によって、第2の一方向弁
22が空気を予燃焼室10及び相対シリンダ5に導入するようになるまで圧縮す
る。
この機構によれば、0.90に近い値の掃気効率が、なんら問題なく達成可能
であり、さらに重要なことには、これらの値はいかなる圧縮行程、従ってサイク
ル当たりのいかなる燃料量に対しても実質的に一定である。
同様の結果が図9の補助ピストン19’によっても達成可能である。当該ピス
トンはピストン6と一体形成されており、前記エンジンのシリンダ9の一部を補
助シリンダ20’として利用しているが、これは本質的な掃気を伴う2ストロー
クエンジンんの分野において周知の方法に従うものである。
この解決方法を、対向するピストンの場合の図9を参照し、以下に示す。
前記エンジンのピストン4,6の有効膨張行程がシリンダ5,9の対応する長
さだけに等しい一方で、補助ピストン19,19’の圧縮行程はこの長さと前記
ばねの圧縮ストロークとの和に等しい。よって、設計段階において、与えられた
速度範囲において、全体的なあるいは部分的な燃焼ガスの掃気が要求されている
のか否かにより、補助ピストン19,19’の直径を、エンジンピストンの直径
よりも大きく、あるいは同じに、あるいは小さく選択することが可能である。例
えば、上述のプロトタイプでは、図6の補助ピストン19の場合はエンジンピス
トン4の直径と同じであるので、全体的掃気が、3.5:1に相当する圧縮比に
対応する圧縮行程となるまで行われる。下位のストロークで供給される空気の量
の減少を伴う部分的掃気は、16:1の最小圧縮比で、前記シリンダの容積のち
ょうど50%に等しくなるまで行われる。当該低圧縮比における燃焼ガスの部分
的リサイクルは、温度ひいては燃焼の継続時間を十分に大きく保つことにより、
前記発電機1の始動時において一時的な低圧力状態にある排気ガス中にHCが形
成されるのを防いでいる。
最適操作を行うために、シリンダ温度センサ及び圧力測定プローブが有用であ
る。この内の初めのものは、エンジンが低温(スターター)であるときに、受容
する燃料の量をわずかに変化させるために使用され、第2のものは圧縮の端点に
おけるピストンの位置に基づいて、全ての作業状態に対して効率のよい噴射を達
成すべく、燃料噴射ポンプの優位性を変化させる。
これらの装置は、当業者には周知であり、容易に実効可能であるので、図面に
は描かれていない。
上で述べたことにもかかわらず、本発明に係る自己発電機の構成をさらに簡略
にし、束縛的な反応、及び/又は同時に振動を除去するためには、互いに向かい
あう1以上のペアのピストン6,6’を用いることが有利であり、好ましくは、
単一の共通爆燃室9(図2)を備えている。この場合、単一の予燃焼室10(又
は図9に示されるように対向する2つの予燃焼室111)を中央に配置し、長手
方向軸心hはピストン6,6’の軸心kに垂直に設けることが可能である。作動
中において複数のピストン対の間で完全な同期を図るために、必要に応じて、ピ
ストン6,6’を連結装置8,8’(図3)により一体的に形成することを本発
明者は提案する。これらのピストンはサイクルの任意の時点で同じ方向に作動す
る(実際には上記ピストンの半分)。
機械エネルギーを戻すための部材、上述のケースではばね7であるが、これら
の位置が、当該部材と連結されているピストンの動きの軸心Kの方向に調節可能
であるように構成されている場合、一サイクル当たり、異なる量の電気エネルギ
ーを生み出すことが可能であるがこの際、要求される周波数を変更する必要はな
く、あるいは、当該周波数は最適周波数に対応する同じサイクルを使用すること
で変更することが可能である。その結果、前記ピストンのストロークの長さひい
てはピストンがこれをなすのに必要とする時間が変更される。ピストンの速度及
び同期を連続的にモニターすることにより、ピストンのストロークは微視的に変
更可能であり、従って、当該ストロークを一定とし、完全に同期した状態に維持
することが可能である。この最後の結果を実現するためには、前記ピストンの半
分に連結されたばねの位置を調節するだけで十分である。というのは、これらの
ピストンは、図3に示される連結装置8により一体的に連結されているからであ
る。
上記調節を行うのに適する装置は、例えば、関連するばね7と一体形成された
コンポーネント18に対して直線往復装置(linear repeater)として作用する、
スクリューとめねじにより連結されたステッピングモーター又は直流型電気モー
ター17により構成してもよい。
本発明者はさらに、2つの対向するピストンが一時的に同期状態を欠いたこと
に起因して、振動が起こることがないようにする手段を提供する。実際、ばね7
の支持及び位置決めとして作用する発電機の機械的部分(図2においてこれらの
部分は、シリンダ5及び5’のハウジングを形成する本体11を形成する)を地
面あるいは、ピストン6,6’の動きの方向に所定の限られた弾性を有するコネ
クタ12により前記発電機を支持するコンポーネントに連結する場合、もしピス
トンが完全に同期していれば、2つの対向するピストンに連結された2つのばね
7に作用する逆方向の力は、常に等しいので、コネクタ12の弾性降伏はない。
しかしながら、2つのピストンのうちの一方が、他方に先立って動く場合には、
まず関連するばねに、それから弾性コネクタ12に力が作用し、前記ばねの圧縮
による弾性ヒステリシスの影響で、当該コネクタが前記ばねに蓄えられるべき機
械エネルギーの一部を抽出し、相対ピストンを戻すことになる。
これにより、ピストンの戻り行程において減速が生じ、対向する他方(遅れ側
)に対して徐々に同期する。このような同期の調整が、全体としてのエネルギー
バランスに僅かではあるが損失を生じることは明らかである。従って、初期段階
での完全な同期を確保するために、上述の電気的処置を用いて、ばねの戻り位置
を変更することを勧める。
この説明のまとめとして、内燃機関の全効率図(図7)、本発明の発電機及び
その消費率(図8)を参照されたい。これらを理解することは当業者にとっては
容易であるので、特に詳細なコメントは必要ないであろう。全効率は、いかなる
速度においても従来型エンジンの場合のほぼ2倍である。
すべての構成部品、それらの設計や位置の設定、さらには制御機構は、当業者
のノウハウに従い、改変及び改良することが可能である。
例えば、フォーク部材4’によって支持する代わりに図1及び2の磁石3は、
ピストンの軸心に設けられそれと一体形成される円筒状の支持部材に固定するこ
とも可能である。その際に部材はジャレットエンジンに対して既に説明したのと
同様の態様で配置する。この例は図面に示されていない。
添付の請求の範囲に表される概念に帰着できる場合には、異なる構成も本願の
権利範囲に含まれる。
説明を行い、図に示した構成は好適な例であり、限定的、あるいは束縛的なも
のではない。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年7月8日
【補正内容】
上記事柄に基づき、本発明者は、本特許出願に開示する対象を発明し、それは
自己発電機に関するものであって、エネルギー発生が1つ以上の永久磁石に連結
された固定巻線を含む電磁機構の間の連結によって実現され、前記磁石が2行程
内燃機関の1つ以上のピストンの往復運動と一体的に変位し、当該内燃機関は可
変圧縮行程を伴って作動し、各ピストンは前記シリンダにおける燃焼及び膨張に
よって膨張行程を完了し、機械エネルギーを戻すための装置の作用により圧縮行
程を完了し、添付の請求項1の特徴部分を特徴とする。
図1には、非駆動位置にある2行程機関を含む発電機1が描かれており、その
作動の説明は容易である。すなわち、始動するために必要とされるのは、適切な
霧状態にある燃料を予め設定された量だけ予燃焼室10及びサイクルを起動する
ときだけであるがシリンダ5に噴射すること、及び予燃焼室10を構成する前記
円錐形のベース10’の近傍に設けられた電極13間にスパークを起こすことだ
けである。
空気/燃料混合気の爆発により前記ピストン/磁石アセンブリは前記ばね7の
方向に変位し、当該ばねを圧縮する。その後、当該ばねは再び延びた状態に戻っ
て、吸収した機械エネルギーと同量のエネルギーを返すことにより、ピストン4
による所定のもどり圧縮行程が実行される。
上記圧縮行程の程度は、前記初期爆発の後にピストン4が得た機械エネルギー
に依存する。この際、当該エネルギーからは、両方向へのストロークによって巻
線2において電気エネルギーに変換されるエネルギー量及び様々な損失が差し引
かれる。
この後、ピストン4に残留した機械エネルギーは、特定の長さの圧縮行程に利
用される。
圧縮行程の終了時点で、予燃焼室10に含まれる気体の密度及び質量は、得ら
れる圧縮値に対応する程度にまで増加する。そして対応する化学量論量に等しい
か、あるいはわずかに多い量の燃料を噴射ノズル14により供給する。当該燃料
は前記電極13によって点火する。前記電磁機構が本発明に基づき設計及び構成
されている場合を考える。すなわち、この圧縮行程、及び明らかな物理的理由に
より圧縮とともに増加する関連するピストンの速度曲線に対し、ピストン4の往
復行程において前記電磁機構によって吸収されて電気エネルギーを生み出す機械
エネルギーが、燃焼サイクルにおいて生み出されるエネルギー(正味の出力)と
完全に等しい場合には、ピストン4は1つの膨張行程に加えて、以前と同じ位置
で止まる1つのもどり圧縮行程を行い、圧縮比は変化しない。
従って、不定回数のサイクルに対して同じ量の燃料を噴射することにより、定
常状態において前記発電機を操作することができる。
1サイクルにおける電気エネルギーの発生量を増加するためには、予燃焼室1
0に噴射する燃料を所定分量、増加するだけでよい。
定常状態における最後のサイクルと比較したときの、燃焼により発生したエネ
ルギーの増加分は、電気エネルギー発生量における増加分と圧縮比の増加分に分
配される。これにより、圧縮行程の終わりでピストン4が占める新しい位置にの
み依存する新しい値が得られることになる。その後は、予燃焼室10に含まれる
より大きな質量の空気に適する分量の燃料を、新しい状態に適合するように噴射
する必要がある。そして、上述した事柄に従うならば、換言すれば、この新しい
圧縮行程及びピストン4に関する速度曲線に対して、前記電磁機構により吸収さ
れるエネルギー(すなわち、サイクル当たりに発生する電気エネルギー量を電磁
効率で割ったもの)が、新しい状態のもとで燃焼により供給される新しいエネル
ギー値と正確に同じである場合には、この新しい状態の元で、新たな定常状態と
なる。明らかに、これと同様のことが減速及びピストンストロークの減少の場合
にも当てはまる。ただし、このときにはサイクル当たりの燃料の量は増加ではな
く減少させる必要がある。
定常状態において、前記予燃焼室10における飽和空気を正確な化学量論量、
すなわち約12.2の空気/ガソリン重量比よりも約20%増加させることを本
発明者は勧める。
このような状況において、すでに述べたように、先行するサイクルに比較して
最高14%まで燃料を増加及び減少するとともに、予燃焼室10内部における混
合状態を常に維持して、最適値(図5)にできるだけ近い燃焼速度を実現するこ
とにより、ピストン4の迅速な加速及び減速が実現されるが、これに関連してサ
イクルの形態及び熱力学的効率において有利さが得られる。スピードを変化させ
るときに濃い混合気を予燃焼室10で使用すると、本発明に基づく発電機により
汚染が実質的に減少するという効果がある。実際、燃焼により、前記混合気の温
度を束縛し、すばやい膨張が即時に生ずる。前記混合気は、シリンダ5に含まれ
る空気のかなりの分量と混合するが、これはすべての作業状態の下で相対的に低
い温度にある。参考までに、最高圧縮率がρ=8.5である、実験的なプロトタ
イプにおいて、定常状態におけるこの圧縮に対し、約756℃(1029°K)
トンが完全に同期していれば、2つの対向するピストンに連結された2つのばね
7に作用する逆方向の力は、常に等しいので、コネクタ12の弾性降伏はない。
しかしながら、2つのピストンのうちの一方が、他方に先立って動く場合には、
まず関連するばねに、それから弾性コネクタ12に力が作用し、前記ばねの圧縮
による弾性ヒステリシスの影響で、当該コネクタが前記ばねに蓄えられるべき機
械エネルギーの一部を抽出し、相対ピストンを戻すことになる。
これにより、ピストンの戻り行程において減速が生じ、対向する他方(遅れ側
)に対して徐々に同期する。このような同期の調整が、全体としてのエネルギー
バランスに僅かではあるが損失を生じることは明らかである。従って、初期段階
での完全な同期を確保するために、上述の電気的処置を用いて、ばねの戻り位置
を変更することを勧める。
この説明のまとめとして、内燃機関の全効率図(図7)、本発明の発電機及び
その消費率(図8)を参照されたい。これらを理解することは当業者にとっては
容易であるので、特に詳細なコメントは必要ないであろう。全効率は、いかなる
速度においても従来型エンジンの場合のほぼ2倍である。
すべての構成部品、それらの設計や位置の設定、さらには制御機構は、当業者
のノウハウに従い、改変及び改良することが可能である。
例えば、フォーク部材4’によって支持する代わりに図1及び2の磁石3は、
ピストンの軸心に設けられそれと一体形成される円筒状の支持部材に固定するこ
とも可能である。その際に部材はジャレットエンジンに対して既に説明したのと
同様の態様で配置する。この例は図面に示されていない。
説明を行い、図に示した構成は好適な例であり、限定的、あるいは束縛的なも
のではない。
請求の範囲
1.エネルギー発生が固定巻線(2)と1つ以上の永久磁石(3)とを含む電磁
機構によって達成される自己発電機(1)であって、前記磁石が2行程内燃機関
の1つ以上のピストン(4)の往復運動と一体的に変位し、当該内燃機関は可変
圧縮行程を伴って作動し、各ピストン(4)は前記シリンダ(5)における燃焼
及び膨張によって膨張行程を完了し、機械エネルギーを戻すための装置(7)の
作用により圧縮行程を完了し、前記ピストン(4)と協働する前記内燃機関のシ
リンダ(5)は、当該シリンダ方向に開口するベース(10’)を有する少なく
とも1つの予燃焼室(10)を備えており、前記内燃機関がいかなる作動状態に
あろうとも、当該予燃焼室に含まれる空気の分量の少なくとも一部が少なくとも
化学量論量の燃料と混合する構成において、前記予燃焼室(10)における混合
気の燃焼は、必要とされるエネルギー出力の全てを発生するとともに、前記シリ
ンダに含まれる空気へそれが膨張し、当該シリンダには燃料は噴射されず、且つ
当該シリンダで前記燃焼が終了し、前記電磁機構は、与えられた空気/燃料比率
に対し、前記空気の分量の一部が一定の状態で、前記ピストン(4)の2つの異
なる完全な膨張行程及び圧縮行程に対応し、異なる定常状態の下で前記発電機が
作動するとき、電気エネルギー発生に実際に使用される全エネルギーの2つの量
の間の比は、前記ピストン(4)の前記2つの異なる行程により、前記予燃焼室
(10)及び関連シリンダ(5)において得られる2つの圧縮比の間の比に、前
記圧縮比に対応する前記内燃機関の2つの全効率値の間における比を乗じたもの
に実質的に等しいことを特徴とする自己発電機。
2.前記燃料と前記予燃焼室(10)の前記空気の分量の一部との混合は、前記
シリンダ(5)から前記予燃焼室の閉じたベース(113)へつながるダクト(
112)によって達成される、請求項1に記載の自己発電機。
3.前記磁石(3)及び前記固定巻線(2)の配置は、前記ピストン(4)の膨
張行程が進行するにつれてそれらの連結状態が減少し、前記ピストン(4)の圧
縮行程が進行するにつれて増加するようになされている、先行する請求項のいず
れか1つに記載の自己発電機。
4.一定値の抵抗負荷が前記巻線(2)の両端間に接続されており、前記ピスト
ン(5)の2つの異なる完全な膨張行程及び圧縮行程に関連して電気エネルギー
を発生するために使用される機械エネルギーの適切な分量が、前記磁石(3)及
び前記固定巻線(2)を適切に成形し、配置し、寸法を調節することによって自
動的に得られる、先行する請求項のいずれか1つに記載の自己発電機。
5.前記磁石(3)は実質的に平行六面体であり、当該磁石及び固定巻線(2)
の構成及び寸法は、1サイクルにおけるこれらの相対運動において電気エネルギ
ーを発生するために使用する前記機械エネルギーが、前記ピストン(4)の前記
圧縮行程における変動に対応し、前記磁石(3)の厚さ、移動方向における幅及
び/又は空気隙間(T)を変更することにより前記圧縮行程に関連して前記内燃
機関の1サイクルにおいて発生するエネルギーの曲線に実質的に一致させること
が可能な曲線に従う、請求項3に記載の自己発電機。
6.少なくとも1つの予燃焼室(10)は実質的に円錐形で、その頂点に噴射ノ
ズル(14)を備える、上記請求項のいずれかに記載の自己発電機。
7.少なくとも1つの予燃焼室(110)は実質的に切頭円錐形で、前記シリン
ダ(9)に対向する閉じたベース(113)は1つ以上のダクト(112)を介
して前記シリンダ(9)に連結されており、第1の噴射ノズル(114)は前記
閉じたベースに軸心方向に配置されており、第2の噴射ノズル(111)は所定
の位置において前記予燃焼室の軸心に垂直に配置されている、請求項1〜5のい
ずれかに記載の自己発電機。
8.振動及び制限的な反応を解消すべく、互いに対向する1対以上のピストン(
6,6’)が設けられている、上記請求項のいずれかに記載の自己発電機。
9.前記ピストン(6,6’)の数は2の倍数であって、連結部材8,8’ (
図3)により互いに一体的に構成されており、前記ピストン(6,6’)はサイ
クルのいかなる時点においても共通の方向に作動する、請求項8に記載の自己発
電機。
10.対向する2つのシリンダ(6,6’)は共通の燃焼室(9)を有しており、
当該燃焼室に通じる少なくとも1つの予燃焼室(10)が設けられ、当該予燃焼
室の長手方向軸心(h)は前記2つのシリンダ(6,6’)の軸心(K)に垂直
である、請求項8又は9のいずれかに記載の自己発電機。
11.正反対の位置において互いに対向する対向シリンダ(6,6’)の各対に対
して2つの予燃焼室(110)が設けられている、請求項10に記載の自己発電
機。
12.機械エネルギーを戻すように構成された前記装置(7)の少なくとも一部の
位置は、当該装置に連結された前記ピストンの動きの軸心方向に調節可能である
、請求項8〜11のいずれか1つに記載の自己発電機。
13.前記ピストン(図2の6)のうちの半分に連結されたエネルギー戻し装置の
位置のみが調節可能であり、当該装置はサイクルの任意の時点で任意の方向に移
動する、請求項12に記載の自己発電機。
14.前記戻し装置(7)に対する支持及び位置決め部材として作用する部分(1
1)は地面に、あるいは、前記ピストン(図2の6,6’)の変位方向において
所定の弾性を有するコネクタ(12)によって前記発電機(1)を支持する部材
に連結されている、上記請求項のいずれか1つに記載の自己発電機。
15.前記シリンダ(5)の掃気及び再充填を行う空気は、前記内燃機関のピスト
ン(4)と一体的に構成された1つ以上の補助掃気ピストン(19)により前記
予燃焼室により導入され、当該補助ピストン(19)は、関連する補助シリンダ
に固定された第1の一方向弁(21)により前記ピストン(4)の圧縮行程にお
いて空気を取入れ、前記ピストン(4)の膨張行程において前記予燃焼室(10
)の近傍に位置する第2の一方向弁により前記予燃焼室(10)の中へ空気を供
給する、上記請求項のいずれかに記載の自己発電機。
16.任意の静止作動状態において、前記内燃機関の前記予燃焼室(10)に含ま
れる前記空気の少なくとも一部は化学量論量の120%に相当する燃料と混合す
る、上記請求項のいずれかに記載の自己発電機。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(31)優先権主張番号 2876/94−0
(32)優先日 1994年9月22日
(33)優先権主張国 スイス(CH)
(31)優先権主張番号 3287/94−8
(32)優先日 1994年11月4日
(33)優先権主張国 スイス(CH)
(31)優先権主張番号 3328/94−7
(32)優先日 1994年11月7日
(33)優先権主張国 スイス(CH)
(31)優先権主張番号 3385/94−8
(32)優先日 1994年11月11日
(33)優先権主張国 スイス(CH)
(31)優先権主張番号 336/95−9
(32)優先日 1995年2月7日
(33)優先権主張国 スイス(CH)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,
LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M
X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.エネルギー発生が固定巻線(2)と1つ以上の永久磁石(3)との間の連結 によって達成される自己発電機(1)であって、前記磁石が2行程内燃機関の1 つ以上のピストン(4)の往復運動と一体的に変位する構成において、前記ピス トン(4)と協働する前記内燃機関のシリンダ(5)は、当該シリンダ方向に開 口するベース(10’)を有する少なくとも1つの予燃焼室(10)を備えてお り、前記内燃機関がいかなる作動状態にあろうとも、当該予燃焼室において、そ の中に含まれる空気の分量の少なくとも一部が略化学量論量の燃料と混合し、前 記内燃機関自体が可変圧縮行程を伴って作動可能であり、前記ピストン(4)の 2つの異なる完全な膨張行程及び圧縮行程に対応し、非変動状態において電気エ ネルギー発生に使用される機械エネルギーの2つの量の間の比は、前記空気の分 量の一部が一定である場合には、前記ピストン(4)の前記2つの異なる行程に より予燃焼室(10)及び関連シリンダ(5)において得られる2つの圧縮比の 間の比に、前記圧縮比に対応する前記内燃機関の2つの全効率値の間における比 を乗じたものに実質的に等しく、各ピストン(4)は前記シリンダ(5)内にお ける燃焼及び膨張により1つの膨張行程を、機械エネルギーを戻す装置(7)の 作用により1つの圧縮行程を完了することを特徴とする自己発電機。 2.前記磁石(3)及び固定巻線(2)は、これらの間の連結状態が前記ピスト ン(4)の前記膨張行程の進行とともに減少し、前記ピストン(4)の前記圧縮 行程の進行とともに増加するように配置されている、請求項1に記載の自己発電 機。 3.前記磁石(3)及び前記固定巻線の形状、構成、及び寸法は、一定値の抵抗 負荷が前記巻線の端点間に設けられている場合には、1サイクル当たり前記ピス トン(4)の2つの異なる完全な膨張行程及び圧縮行程に関連し電気エネルギー を発生するために用いられる機械エネルギーの2つの量の間の比が、前記ピスト ン(4)が行う前記2つの異なる行程により前記予燃焼室(10)及び前記関連 シリンダ(5)において得られる前記2つの圧縮比の間の比に、前記圧縮比に関 連して前記内燃機関の前記2つの全効率値の間の比を乗じたものに自動的に等し くなる、請求項1及び2のいずれか1つに記載の自己発電機。 4.前記磁石(3)は実質的に平行六面体であり、当該磁石及び固定巻線(2) の構成及び寸法は、1サイクルにおけるこれらの相対運動において電気エネルギ ーを発生するために使用する前記機械エネルギーが、前記ピストン(4)の前記 圧縮行程における変動に対応し前記磁石(3)の厚さ、その移動方向における幅 及び/又は空気隙間(T)を変更することにより前記圧縮行程に応じて前記内燃 機関の1サイクルにおいて発生するエネルギーの曲線に実質的に一致させること が可能な曲線に従う、請求項3に記載の自己発電機。 5.少なくとも1つの予燃焼室(10)は実質的に円錐形で、その頂点に噴射ノ ズル(14)を備える、上記請求項のいずれかに記載の自己発電機。 6.少なくとも1つの予燃焼室(10)は実質的に切頭円錐形で、前記シリンダ (9)に対向する閉じたベース(113)は1つ以上のダクト(112)を介し て前記シリンダ(9)に連結されており、第1の噴射ノズル(114)は前記閉 じたベースに軸心方向に配置されており、第2の噴射ノズル(111)は所定の 位置において前記予燃焼室の軸心に垂直に配置されている、請求項1〜4のいず れかに記載の自己発電機。 7.振動及び制限的な反応を解消すべく、互いに対向する1対以上のピストン( 6,6’)が設けられている、上記請求項のいずれかに記載の自己発電機。 8.前記ピストン(6,6’)の数は2の倍数であって、連結部材8,8’(図 3)により互いに一体的に構成されており、前記ピストン(6,6’)はサイク ルのいかなる時点においても共通の方向に作動する、請求項7に記載の自己発電 機。 9.対向する2つのシリンダ(6,6’)は共通の燃焼室(9)を有しており、 当該燃焼室に通じる少なくとも1つの予燃焼室(10)が設けられ、当該予燃焼 室の長手方向軸心(h)は前記2つのシリンダ(6,6’)の軸心(K)に垂直 である、請求項7又は8のいずれかに記載の自己発電機。 10.正反対の位置において互いに対向する対向シリンダ(6,6’)の各対に対 して2つの予燃焼室(110)が設けられている、請求項9に記載の自己発電機 。 11.機械エネルギーを戻すように構成された前記装置(7)の少なくとも一部の 位置は、当該装置に連結された前記ピストンの動きの軸心方向に調節可能である 、請求項7〜10のいずれか1つに記載の自己発電機。 12.前記ピストン(図2の6)のうちの半分に連結されたエネルギー戻し装置の 位置のみが調節可能であり、当該装置はサイクルの任意の時点で任意の方向に移 動する、請求項11に記載の自己発電機。 13.前記戻し装置(7)に対する支持及び位置決め部材として作用する部分(1 1)は地面に、あるいは、前記ピストン(図2の6,6’)の変位方向において 所定の弾性を有するコネクタ(12)によって前記発電機(1)を支持する部材 に連結されている、上記請求項のいずれか1つに記載の自己発電機。 14.前記シリンダ(5)の掃気及び再充填を行う空気は、前記内燃機関のピスト ン(4)と一体的に構成された1つ以上の補助掃気ピストン(19)により前記 予燃焼室により導入され、当該補助ピストン(19)は、関連する補助シリンダ に固定された第1一方向弁(21)により前記ピストン(4)の圧縮行程におい て空気を取入れ、前記ピストン(4)の膨張行程において前記予燃焼室(10) の近傍に位置する第2一方向弁により前記予燃焼室(10)の中へ空気を供給す る、上記請求項のいずれかに記載の自己発電機。 15.任意の静止作動状態において、前記内燃機関の前記予燃焼室(10)に含ま れる前記空気の少なくとも一部は化学量論量の120%に相当する燃料と混合す る、上記請求項のいずれかに記載の自己発電機。
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