【発明の詳細な説明】
ヘア化粧品組成物
技術分野
本発明はヘア化粧品組成物に関する。更に詳しくは、本発明は、改善された長
期製品安定性、ヘア感触性、除去(removal)及びブラッシングの容易性と、優
れたスタイル保持性を有する、シリコーングラフト化ヘアスタイリングポリマー
を含有した液体ヘア化粧品組成物に関する。
発明の背景
ヘアを特定の形状に留めたいという希望は広くもたれている。これを行う一般
的な方法はヘア、典型的には湿った又は乾燥したヘアにヘアスタイリング又は“
セッティング”組成物を適用することである。これらの組成物は一時的なセッテ
ィング効果を示し、水及び/又はシャンプーで除去されるべきである。セッティ
ング効果を示すために組成物で用いられる物質は、通常ムース、ゲル、ローショ
ン又はスプレー形態で適用される。
高レベルのスタイル保持又は維持は、典型的にはスプレーとして適用されるヘ
アスタイリング組成物から期待されている。スタイル保持は、典型的にはナショ
ナル・スターチ(National Starch)供給のアンホマー(AMPHOMER)とGAF供給の
ガントレズ(GANTREZ)SP225のような樹脂の使用により行われる。市販ヘア
スプレー製品で用いられるように、これらの樹脂は通常約40,000〜約15
0,000の重量平均分子量を有している。このような樹脂がポンプ及びエアゾ
ールヘアスプレー中に配合された場合、それらは適切なスタイル保持性を示すこ
とができる。しかしながら、このような樹脂はヘア感の面で欠点があることがわ
かり、堅いヘア感を示すことがある。
最近、シリコーンマクロマー部分を有したある中和しうるポリマーはヘアに良
好なスタイル保持効果を与え、改善されたヘア感も与えることがわかった。換言
すれば、このようなシリコーンマクロマー含有ポリマーは、非シリコーンヘア定
着ポリマーに本来伴う粘着ヘア感なしに、従来の非シリコーン含有樹脂と比較し
て柔軟性及びコンディショニングの触感をヘアに付与することができる。シリコ
ーンマクロマー含有ヘアスタイリングポリマー及びそれらを含有した処方は、例
えば1991年1月11日付で発行されたHayamaらのEP‐A‐0,408,3
11 A2、1991年10月29日付で発行されたSuzukiらのUS‐A‐5,
061,481、1992年4月21日付で発行されたBolichらのUS‐A‐5
,106,609、1992年3月31日付で発行されたBolichらのUS‐A‐
5,100,658、1992年3月31日付で発行されたAnsher-Jacksonらの
US‐A‐5,100,657及び1992年4月14日付で発行されたBolich
らのUS‐A‐5,104,646明細書で開示されている。
シリコーンマクロマー含有ヘアスタイリングポリマーの少くとも部分的な中和
がヘアスタイリング組成物でその有用性を最大にするために必要であることは周
知である。典型的には、水酸化カリウムで中和されたシリコーングラフト化コポ
リマーは、水15%含有のヘアスプレー組成物で良好な溶解性を示す。しかしな
がら、このような水酸化カリウム中和系は低レベルの水を含有した組成物に溶解
しにくく、濁ったコロイド系になる。更に、有機中和剤で中和されたシリコーン
グラフト化コポリマーはややべたつくヘア感になることがわかり、洗浄又はブラ
ッシングによりヘアから容易に除去されない。
このため、透明な外観を有し、有効なスタイル保持を示し、ヘアコンディショ
ニング効果を付与し、非粘着性ヘア感を有し、容易にブラッシングできて、同時
に安定な製品及び粘度特徴を有し、長期でストレスのかかる温度貯蔵下において
十分に安定なままであるヘアスタイリング組成物について必要性が存在する。
発明の要旨
本発明の一面によれば、
(a)ビニルポリマー主鎖とその主鎖にグラフト化された重量平均分子量約1
000〜約50,000のシリコーン含有マクロマーを有するシリコーン含有ポ
リカルボン酸コポリマー約0.1〜約10重量%(酸ベース);
(b)シリコーン含有コポリマー上にある酸基の少くとも約25%を中和する
ために十分なレベルで存在する、水酸化ナトリウムから本質的になる中和系;
(c)水0〜約1.0重量%;及び
(d)ヘアへの適用に向いたキャリアを含む残部;
を含んでなる液体ヘア化粧品組成物が提供される。
本発明の必須及び任意成分は以下で記載されている。すべてのレベル及び比率
は他で指摘されないかぎり重量ベースに基づく。
本発明の組成物は約0.1〜約10.0%、好ましくは約0.5〜約8.0%
、特に約1〜約6%の特別に規定されるシリコーン含有コポリマーを含有してい
る。本発明の独特なヘアコンディショニング及びヘアセッティング特徴を示すの
は、これらのポリマーである。そのポリマーは好ましくは約10,000〜約1
,000,000、好ましくは約30,000〜約300,000、最も好まし
くは約90,000〜約300,000の重量平均分子量を有し、好ましくは少
くとも約−20℃のTgを有する。本発明で用いられる略号“Tg”は非シリコ
ーン主鎖のガラス転移温度に関し、略号“Tm”はこのような転移が所定ポリマ
ーに存在するならば非シリコーン主鎖の結晶融点に関する。
本発明による組成物で利用されるポリマーの分子量及び分子量分布は、サイズ
排除クロマトグラフィー(SEC)により決められる。実際上、ポリマーはそれ
らの独特な性質を生じる分子量種の分布からなる。分子の分離は、示差屈折率検
出器及び示差粘度計と共に、架橋ポリスチレン‐ジビニルベンゼンカラム(MW
範囲=100〜107)を用いて、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)に
より行われる。一般検量曲線が既知分子量(MW)及び分子量分布(MWD)の
単分散ポリスチレン標準から作成される。所定ポリマーのMW及びMWDは検量
線と比較した濃度及び粘度応答に基づき決められる。
好ましいポリマーは、好ましくは約−20℃以上のTgを有するビニルポリマ
ー主鎖と、その主鎖にグラフト化された約1000〜約50,000、好ましく
は約5000〜約40,000、最も好ましくは約10,000〜約20,00
0の重量平均分子量を有するシリコーン含有マクロマーからなる。そのポリマー
は、それが最終ヘアケア組成物中に処方されて、乾燥されたとき、ポリマー相が
シリコーン含有マクロマーを含有した不連続相と主鎖を含有した連続相に分離す
るようなポリマーである。この相分離性質は望ましいヘアコンディショニング及
びセッティング効果を生じるポリマーの特別な配向性をヘアで示すと考えられる
。
その最も広い面において、本出願で利用されるコポリマーは親水性カルボキシ
レート含有モノマー(B)及び場合により親油性モノマー(A)と一緒にシリコ
ーン含有モノマー(以下、Cとして記載される)からなる。
有用なコポリマーの例及びそれらの製法は、1987年9月15日付で発行さ
れたMazurek のUS‐A‐4,693,935及び1988年3月1日付で発行
されたClemens らのUS‐A‐4,728,571明細書で詳細に記載されてい
る。これらのコポリマーは上記のようなモノマーA、B及びCからなる。好まし
い態様において、Aは少くとも1つのラジカル重合性ビニルモノマーからなり、
BはAと共重合しうる少くとも1つの強化モノマーからなり、約−20℃以上の
Tg又はTmを有するカルボキシレート含有モノマー及びマクロマーからなる群
より選択される。Bはコポリマー中で全モノマーの約98%以内、好ましくは約
80%以内、更に好ましくは約30%以内である。モノマーCはコポリマー中で
全モノマーの約0.1〜約50.0%である。
A(疎水性)モノマーの代表例はメタノール、エタノール、メトキシエタノー
ル、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐メチル‐1‐
プロパノール、1‐ペンタノール、2‐ペンタノール、3‐ペンタノール、2‐
メチル‐1‐ブタノール、1‐メチル‐1‐ブタノール、3‐メチル‐1‐ブタ
ノール、1‐メチル‐1‐ペンタノール、2‐メチル‐1‐ペンタノール、3‐
メチル‐1‐ペンタノール、t‐ブタノール(2‐メチル‐1‐プロパノール)
、シクロヘキサノール、ネオデカノール、2‐エチル‐1‐ブタノール、3‐ヘ
プタノール、ベンジルアルコール、2‐オクタノール、6‐メチル‐1‐ヘプタ
ノール、2‐エチル‐1‐ヘキサノール、3,5‐ジメチル‐1‐ヘキサノール
、3,5,5‐トリメチル‐1‐ヘキサノール、1‐デカノール、1‐ドデカノ
ール、1‐ヘキサデカノール、1‐オクタデカノール等のようなC1‐C18アル
コールのアクリル又はメタクリル酸エステル(アルコールは約1〜18の炭素原
子を有し、炭素原子の平均数は約4〜12である);スチレン;ポリスチレンマ
クロマー;酢酸ビニル;塩化ビニル;塩化ビニリデン;プロピオン酸ビニル;α
‐メチルスチレン;t‐ブチルスチレン;ブタジエン;シクロヘキサジエン;エ
チレン;プロピレン;ビニルトルエン;それらの混合物である。好ましいAモノ
マーにはメタクリル酸n‐ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2‐
エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、アクリル酸t‐ブチル、メタクリル酸t
‐ブチル及びそれらの混合物がある。
カルボキシル部分を有するB(親水性)中和性モノマーの代表例にはアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、無水マレイン酸の半エステル
、クロトン酸及びイタコン酸がある。好ましいBモノマーにはアクリル酸、メタ
クリル酸及びそれらの混合物がある。
Cモノマーは、好ましくは下記一般式(I)を有する:
X(Y)nSi(R)3-mZm (I)
上記式中XはA及びBモノマーと共重合しうるビニル基である;Yは二価結合基
である;Rは水素、C1−C4アルキル、アリール、アルキルアミノ、トリ(C1
‐C4アルキル)シロキシ又はC1‐C4アルコキシである;Zは一価シロキサン
ポリマー基である;nは0又は1である;mは1〜3の整数である。Cは少くと
も500、好ましくは1000〜50,000の数平均分子量を有する。好まし
くは、Cモノマーは下記一般式(II〜VII)を有する1以上のモノマーから選択
される:
これらの構造において、mは1、2又は3である(好ましくはm=1);pは
0又は1である;R″はアルキル又は水素である;qは2〜6の整数である;X
は以下である:
R1は水素又は‐COOHである(好ましくは、R1は水素である);R2は水素
、メチル又は‐CH2COOHである(好ましくは、R2はメチルである);Zは
以下である:
R4はアルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アリール又はヒドロキシルであ
る(好ましくは、R4はメチルである);rは5〜700、好ましくは50〜5
00、更に好ましくは150〜300の整数である。上記の中では、式IIが特に
p=0及びq=3のとき好ましい。
本発明で利用されるポリマーは、通常0〜約98%(好ましくは約5〜約92
%、更に好ましくは約50〜約90%)のモノマーA、約1〜約98%(好まし
くは約7.5〜約80%)のモノマーB、及び約0.1〜約50%(好ましくは
約0.5〜約40%、最も好ましくは約2〜約25%)のモノマーCからなる。
A及びBモノマーの組合せは、好ましくはポリマーの約50.0〜約99.9%
(更に好ましくは約60〜約99.5%、最も好ましくは約75〜約98%)で
ある。
本発明で使用上好ましいシリコーン含有コポリマーは:
アクリル酸/メタクリル酸n‐ブチル/ポリジメチルシロキサン(PDMS)
マクロマー‐分子量(mw)20,000(10/70/20 w/w/w)
アクリル酸/メタクリル酸イソブチル/PDMSマクロマー‐20,000mw
(20/60/20 w/w/w)
アクリル酸/PDMSマクロマー‐20,000mw(80/20 w/w)
アクリル酸t‐ブチル(tBA)/アクリル酸(AA)/PDMSマクロマー‐
10,000mw(60/20/20)
アクリル酸/メタクリル酸イソブチル/PDMSマクロマー‐20,000mw
(10/70/20)
アクリル酸/メタクリル酸メチル/PDMSマクロマー‐20,000mw(4
0/40/20)
アクリル酸/メタクリル酸イソプロピル/PDMSマクロマー‐20,000m
w(25/65/15)
アクリル酸/メタクリル酸メトキシエチル/PDMSマクロマー‐20,000
mw(60/25/15)
アクリル酸/PDMSマクロマー‐20,000mw(80/20)
及びそれらの混合物から選択される。
上記シリコーン含有コポリマーは、シリコーン又はポリシロキサン含有モノマ
ーと非シリコーン又は非ポリシロキサン含有モノマーとのラジカル重合により合
成できる。ラジカル重合法の一般的原理はよく理解されている。例えば、Odian,
"Principles of Polymerization",2nd edition,John Wiley & Sons,1981,pp.179
-318参照。
本発明による組成物では、25℃で約10,000,000センチストークス
以下の粘度を有する未反応シリコーン含有モノマー及びシリコーンマクロマーグ
ラフト化ポリマーを除去することにより、シリコーン含有コポリマーを精製する
ことが望まれる。これは、例えばヘキサン抽出により行える。その反応溶媒から
樹脂を乾燥させた後、反応生成物のヘキサン抽出は過剰のヘキサンを反応生成物
に加えて、ポリマーの非シリコーン部分のTg近くまで加熱することにより行え
る。混合物は約30分間攪拌しながらこの温度で保たれ、室温まで冷却される。
ヘキサンは真空吸引により除去される。更に2回のヘキサン抽出サイクルが上記
と同様に行われることが好ましい。3回目のサイクル後、生成物と共に残る残留
ヘキサンは蒸留及び真空乾燥により除去される。
低分子量ポリシロキサン含有モノマー及びポリマーは超臨界二酸化炭素により
溶解され、抽出容器と同一の温度及び圧力に維持された移送ラインで残留ポリマ
ーから移し出される。抽出された物質は抽出容器に集められる。抽出後、系は減
圧され、乾燥抽出ポリマーが抽出容器から回収される。
本発明のヘアスタイリングポリマーは、液体ヘア化粧品組成物のシャンプー除
去性を助けるために、少くとも部分的に中和された形で利用される。本開発は、
無水又は本質的無水エアゾール及び非エアゾールヘアスプレー及び他のヘア化粧
製品における、特定の無機塩基、即ち水酸化ナトリウムから本質的になる中和系
でのヘア定着ポリマー(例えば、シリコーングラフト化tBA/AAコポリマー
)の中和に関する。特に、本開発は、中和系の少くとも80重量%、好ましくは
少くとも95%、更に好ましくは少くとも99%の水酸化ナトリウムからなる中
和系でのヘア定着ポリマーの中和により、無又は非常に低レベルの水、約0〜1
%、好ましくは0〜0.7%の水を含有したヘアスプレー及び他のヘア化粧製品
の清澄性、長期貯蔵安定性、ヘア感触性及び除去容易性を改善することに関する
。中和系はポリマーの100%中和を効果的に行えるようにポリマーより過剰(
例えば当量ベースで15%過剰以内)に使用できるが、それにもかかわらず好ま
しい組成物では、全体としてポリマーの酸性モノマーの約25〜約95%、好ま
しく
は約40〜約90%、更に好ましくは約55〜約85%、特に約65〜約80%
が中和される。
ポリマーを中和する上で要求される無機塩基の量g(Z)は、ポリマーの酸価
(A)、ポリマーの量(W)、塩基のmol wt(B)、酸性部分のmol wt(M)及
び要求される中和度(N)を考慮にいれた下記計算式から求めることができる:
Z(g)=W×A/100×1/M×B×N%
下記例では、77%中和レベルまでアクリル酸コポリマー(酸価20)2.6g
を中和するために必要なNaOHの量が計算されている。
Z(g)=2.6×20/100×1/72×40×0.77
Z=0.222g
酸価は、実験的に特定量のポリマーを塩基で滴定するか、又は理論的にコポリマ
ーの原酸性含有率を考慮することにより決定でき、即ち酸モノマー20%のポリ
マーは20の酸価を有することに留意せよ。
本明細書で最初の方に記載したように、シリコーングラフト化コポリマーの少
くとも部分的な中和のために本明細書で規定された中和系の使用で、改善された
清澄性及び長期貯蔵安定性のある無水又は本質的に無水の液体ヘア化粧品組成物
を得ることができる。製品清澄性は可視範囲分光光度計を用いて測定される。こ
の装置を用いると、サンプルの450nm透過率は透過率100%としてエタノ
ールB100の参照サンプルとの対比により測定される。水酸化ナトリウム中和
剤で中和された不透明系の典型的透過率値は1〜5%と低いこともある。対照的
に、本発明の組成物は典型的には作られた当初で80%以上の透過率値を示し、
好ましい組成物は45℃で少くとも4週間の貯蔵後も80%の透過率値を示す。
本発明の液体ヘア化粧品組成物はキャリアも含有している。これには、液体ヘ
ア化粧品の溶媒、噴射剤及び他の任意成分を含めて、樹脂ヘアスプレー処方で常
用されるあらゆるものがある。キャリアは液体ヘア化粧品組成物中に通常約70
〜約99.8重量%、好ましくは約78〜約99%で存在する。更に好ましくは
、キャリアは全組成物の約80〜約98重量%で存在する。
本組成物のキャリアで使用に適した有機溶媒には、C1‐C6アルカノール及び
エーテル、カルビトール、アセトン及びそれらの混合液がある。本組成物で使用
上好ましいC1‐C6アルカノールはエタノール、イソプロパノール及びそれらの
混合液のようなC2‐C4一価アルコールである。ジメトキシメタンも高度に好ま
しい溶媒である。
本発明による液体ヘア化粧品組成物の性能は、組成物中への不揮発性可塑剤の
任意配合により改善できる。可塑剤は組成物中に通常25%以内、好ましくは1
〜20%、更に好ましくは1〜15%のレベルで存在する。本明細書で用いられ
る、可塑剤に関しての“不揮発性”とは、可塑剤が大気圧及び25℃で本質的に
蒸気圧を示さないことを意味する。ポリマー液体ビヒクル溶液はヘア化粧品キャ
リアが蒸発しても実質的可塑剤重量ロスを起こすべきでなく、その理由はこれが
使用中にポリマーの可塑化を過度に減少させてしまうからである。本発明で有用
な可塑剤は約250℃以上の沸点を通常有しているべきである。
可塑剤は当業界で周知であり、Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Techn
ology,second edition,Volume 15,pp.720-789(John Wiley & Sons,Inc.,New Yo
rk,1968)の主題"Plasticizers"と、J.Kern Sears及びJ.R.Darby,The Technolog
y of Plasticizers(John Wiley & Sons,Inc.,New York,1982)で一般的に記載
されている。様々な可塑剤が開示されている、特にSears/Darby,Table A.9,page
s 983-1063の付表参照。
本発明の組成物で使用に適した可塑剤には環式及び非環式双方の不揮発性物質
がある。不揮発性可塑剤の適切なカテゴリーにはアジペート、フタレート、イソ
フタレート、アゼレート、ステアレート、シトレート、トリメリテート、シリコ
ーンコポリオール、イソC14‐C22アルコール、メチルアルキルシリコーン、カ
ーボネート、セバケート、イソブチレート、オレエート、ホスフェート、ミリス
テート、リシノレエート、ペラルゴネート、バレレート、カンファー、グリコー
ル、アミン誘導体、選択された短鎖アルコール及びヒマシ油がある。
本発明で使用上特に好ましい可塑剤にはグリコール及びシトレートベース可塑
剤、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、アセチルトリ‐n
‐ブチルシトレート、トリエチルシトレート、トリ‐n‐ブチル及びアセチルト
リ‐2‐エトキシヘキシルシトレート〔ファイザー(Pfizer)から商品名シトロフ
レックス(Citroflex)(RTM)として供給〕と、グリセリン、アミノメチルプロパノ
ール(AMP)、ジイソブチルアジペート(DIBA)及びイソプロパノールが
ある。
本組成物はエアゾール又は非エアゾール形態でヘアスプレーとして処方できる
。エアゾールヘアスプレーが望まれるならば、噴射剤が組成物中に含有されねば
ならない。この剤は容器から他の物質を噴射させて、ヘアスプレー特徴を形成す
ることに関与している。
噴射ガスはエアゾール容器に常用されるいかなる液化ガスでもよい。好ましく
は、噴射剤又はその混合物の密度は、純粋な噴射剤が容器から噴出しないように
1以下である。噴射剤としての使用に適した物質の例は、単独で又は混合して用
いられるトリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテト
ラフルオロエタン、モノクロロジフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタ
ン、ジメチルエーテル、例えばデュポン(Du Pont)供給のジメル(Dimel)152A
(RTM)、プロパン、n‐ブタン、イソブタンと、プロパンブタン、例えばCAP
80(RTM)である。ジメル152A(RTM)及びプロパンブタンが好ましい。
噴射ガスの量はエアゾール業界で周知の標準ファクターにより決定される。ヘ
アスプレーの場合、噴射剤のレベルは通常全組成物の約10〜約40%、好まし
くは約20〜約30%である。ジメチルエーテルのような噴射剤が蒸気圧抑制剤
(例えば、トリクロロエタン又はジクロロメタン)を利用するならば、ある量の
抑制剤が噴射剤の一部として含有される。
本発明のヘアスプレー組成物は慣用的処方とミックス技術を用いて製造できる
。本発明の組成物はポリマーをエタノールに加えて、溶解するまで数時間ミック
スすることにより作れる。次いで可塑剤及び中和成分が加えられ、得られた溶液
が撹拌される。次いで水、エタノール及び香料のような残留成分が添加できる。
本発明のヘア化粧品組成物の製造方法は例中で更に詳しく記載されている。
一方、アメリカン・ナショナル・カン社(American National Can Corp.)から
商品名セプロ(SEPRO)として販売されるタイプの2コンパートメント缶のような
特製容器の使用により噴射剤がヘアスプレー組成物との接触から分離されている
、加圧エアゾールディスペンサーが使用できる。
他の適切なエアゾールディスペンサーは、噴射剤が使用前にポンプ又は相当装
置によりディスペンサー中に充填できる圧縮空気であることにより特徴付けられ
るものである。このようなディスペンサーは1978年3月7日付OlofssonのU
S‐A‐4,077,441及び1989年7月25日付TerStegeのUS‐A‐
4,850,577明細書で記載されている。使用に適した圧縮空気エアゾール
容器も、プロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)によりそれ
らの商品名バイダル・サスーン・エアスプレー(VIDAL SASSOON AIRSPRAY)(RTM)
ヘアスプレーとして現在市販されている。
慣用的な非エアゾールポンプスプレーディスペンサー、即ちアトマイザーも使
用できる。
本発明の液体ヘア化粧品組成物は、様々な非必須任意成分、例えば保存剤、界
面活性剤、ブロックポリマー、増粘剤及び粘度調整剤、電解質、脂肪アルコール
、pH調整剤、展着剤、香油、香料溶解剤、金属イオン封鎖剤、皮膚軟化剤、様
々なラノリン成分のような潤滑剤及び浸透剤、タンパク質加水分解産物及び他の
タ
ンパク質誘導体、エチレン付加物及びポリオキシエチレンコレステロール、日焼
け止め剤と、揮発性及び不揮発性シリコーン流体も含有することができる。この
ような慣用的任意成分、例えばアニオン系(例えば、ナトリウムアルキルサルフ
ェート)、ノニオン系(アミンオキシド)、両性(脂肪族二級又は三級アミン誘
導体)、双極性(脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウム誘導
体)及びフッ素化界面活性剤〔例えば、ゾニル(Zonyl)FSK(RTM)〕のような界
面活性剤;長鎖脂肪酸のジエタノールアミドのような増粘剤及び粘度調整剤;B
ASFヤンドット(BASF Wyandotte)供給のプルロニック(Pluronic)(RTM)F88
のようなエチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックポリマー;セテア
リルアルコールのような脂肪アルコール;塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム及び
エチルアルコールのような粘度調整剤;土類及びアルカリ土類金属塩のような電
解質;四級アンモニウムイオン、カチオン性アミン及びハロゲンイオン;クエン
酸、コハク酸、水酸化ナトリウム及びトリエタノールアミンのようなpH調整剤
;イソドデカンのような展着剤;フロラシンス(Florasynth)(RTM)香料のような
香油;ポリエチレングリコール脂肪酸エステルのような香油溶解剤;エチレンジ
アミン四酢酸のような金属イオン封鎖剤は当業者に周知である。これら任意物質
の各々は組成物の約0.05〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約3%のレベ
ルで存在することができる。
本発明の液体ヘア化粧品組成物は、本発明のヘアスタイリング/保持効果を与
えるために、常法で用いられる。このような方法は、通常ヘアがスタイリングさ
れる前、後又は双方で乾燥又は湿ったヘアに有効量の製品をスプレーすることか
らなる。“有効量”とはヘアの長さ及びテクスチャーを考慮して望ましいヘアボ
リューム及びスタイル効果を与えるために十分な量を意味する。
本発明は下記非制限例で説明される。
例中、すべての濃度は他で指摘されないかぎり100%活性ベースに基づき、
略号は下記の意味を有する:
ヘアスタイリングポリマー‐60%アクリル酸t‐ブチル/20%アクリル酸/
20%シリコーンPDMS.150,000の重量平均分子量
(SECで測定)
NaOH‐水酸化ナトリウム45%及び水55%含有の水酸化ナトリウム溶液
溶媒‐エタノール
例I〜VI
以下は、ポンプスプレーディスペンサーに適したヘアスプレー組成物形態の本
発明で代表的な液体ヘア化粧品組成物である:
残部には、エタノールと任意成分、例えば可塑剤(好ましくはDIBA)、香
料及び界面活性剤を含有している。
ヘアスプレー処方物はポリマーをエタノールに直接加えることにより作る。磁
気又は空気駆動スターラーを用いて、ポリマーが溶解するまで、典型的には約1
〜2時間諸成分をミックスする。次いで中和剤を加え、プレミックス中にミック
スさせる。次いで任意成分を適宜に組成物中にミックスする。
上記組成物は有効なスタイル保持性を示し、ヘアコンディショニング効果を与
え、優れた長期清澄性と非粘着ヘア感を有している。
例VII 〜XII
以下は、エアゾールディスペンサーに適したヘアスプレー濃縮組成物形態の本
発明で代表的な液体ヘア化粧品組成物である:
例I〜VIのように、残部はエタノールと任意成分、例えば可塑剤(好ましくは
DIBA)、香料及び界面活性剤である。上記組成物は例I〜VIのように作る。
濃縮液を慣用的エアゾールスプレー缶に詰め、23:77の噴射剤:濃縮液重量
比でCAP80(RTM)のような慣用的液化噴射剤と共に充填する。
上記組成物は優れた清澄性及び安定性を有し、ヘアに適用されたとき良好なヘ
アスタイリング及びコンディショニング効果と非粘着ヘア感及び改善された除去
容易性を与える。