JPH10501722A - テレマークスキー、ノルディック山スキーおよびスキーのジャンプ用安全締め具 - Google Patents
テレマークスキー、ノルディック山スキーおよびスキーのジャンプ用安全締め具Info
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- JPH10501722A JPH10501722A JP8531520A JP53152096A JPH10501722A JP H10501722 A JPH10501722 A JP H10501722A JP 8531520 A JP8531520 A JP 8531520A JP 53152096 A JP53152096 A JP 53152096A JP H10501722 A JPH10501722 A JP H10501722A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、テレマークスキー、ノルディック山スキーおよびジャンプ用スキーの安全締め具に関する。この安全締め具においては、弾性戻し手段6、16が、大きな捩れ応力を受けると、とりわけ靴の側方向あるいは斜方向の係合解除を可能にする安全止め具2、3とソール部13内に位置する挿入部材14に支承される後部部材9との間にスキー板のソール部13の前部分を保持する。
Description
【発明の詳細な説明】
テレマークスキー、ノルディック山スキー
およびスキーのジャンプ用安全締め具
本発明は、テレマークスキー、ノルディック山スキーおよびスキージャンプの
ための安全締め具に関する。この発明はまた、締め具とスキー靴の集合体の機能
に不可欠なスキー靴の靴底の挿入部材に関する。
本発明は、より正確に言えば、スキー板上におけるスキー靴の前部の係留を確
実にするための締め具に関する。
上記の用途に広く使用される締め具は、スキー靴の前端部を受け入れるために
スキー板に固定してある金属製鐙形部材からなる。スキー靴は、鐙形部材内に、
− フランス国特許第2147218号に記載のヒンジ連結さた短袋、または
− 欧州特許第0495192A1号に記載のケーブル
で保持される。
上述した種類の締め具において、スキー板からのスキー靴の離脱は、錠(ロッ
ク)の開放(スキー靴の脱離)で意識的にのみ可能である。転倒の場合、スキー
靴の先端はスキー板に連結されたままであるので、ある種の転倒形態、とりわけ
著しい捩れ成分を有する転倒形態ではスキーヤーにとって危険になることがある
。この種の転
倒においては、脚とスキー板間の相対的運動は、険しい地形においてスキーを行
うのにより一層硬質なスキー靴で補正しようとしても、もはや補正しきれない。
テレマーク競技者の中には、最初からクロスカントリースキーを行うために考
案された安全締め具を利用する者がいる。この種の締め具は、上記の鐙形部材を
備えた締め具が固定されている硬質板と、大きな捻れ応力によって該硬質板の離
脱を可能にする、スキー板に組み込まれるか、または固定される集合体とを含む
。安全をもたらす該集合体は、先端が該板の前端部内に収容されるばねを含む簡
単なピストンと、該硬質板の後方に位置して、該ピストンにより生じる予応力の
効果で該硬質板を所定の位置に保持する止め具要素とから成る。
上述した種類の安全締め具において、スキー靴と単一の予応力で作動する簡単
な安全装置の保持装置のために安全装置の引き外しは思いがけなく起こり得る。
スキー板の軸内におけるピストンのこの作用は、スキー靴の下で、該硬質板の配
置に対してスキー板の硬化をも引き起こす。レジャースキーおよび山スキーをす
る大抵のスキーヤーは、高い柔軟性を有するスキー板の硬さの変化ならびに構成
要素(すなわち、スキー板に取り付けられる安全装置と、安全でない締め具およ
び板)からなる集合体の大きな重量を憂慮すべき欠点と見なしている。
さらに、過度のスキー実施時に、大部分のスキーヤーは、スキー靴の前端箇所
においてスキー靴とスキー板と
の間に応力の局部的伝達が生じ、それによって足指に苦痛が発生することを認め
ている。
それゆえ、本発明は、特に転倒時に、過度の捻れ応力がスキー靴とスキー板と
の間に生じると、スキー靴の解放を極めて信頼性の高い方法で確実に行うことが
できる、テレマークスキー、ノルディック山スキーおよびスキージャンプのため
の安全締め具を提供することにより、上記の全ての欠点を除去することを目的と
する。
本発明の別の一目的は、スキー板上に固定される安全装置が、スキー実施中、
スキーヤーの足の生体力学を尊重しつつ、スキー板の柔軟性をほとんど変えない
ようにすることにある。
これらさまざまな結果は、本発明が現在アルペンスキーの実施に当てられる安
全装置の一要素を手直しすることにより達成される。スキー靴の前部の側方また
は斜方離脱を可能にする、「止め具」と呼ばれるこの要素は、何年も前から確認
され、かつ認められている効力を有する。
スキー靴の前部分は、靴底内に位置する挿入部材に支承される、止め具と後方
部材との間で靴底の前部分を締め付ける弾性戻し手段によりスキー板上の所定位
置に保持される。
後方部材の前面の特定形状は、止め具が正常に機能できるようにする(すなわ
ち、スキー靴の回転運動による大きな捻れ応力の下でスキー靴の離脱を確保でき
るよう
にする)。
弾性戻し手段は、安全装置の解除閾値を調節するための、止め具用弾性装置と
は無関係である。したがって、スキー靴の解放装置の良好な機能に影響を及ぼす
ことなく、スキー板の弾力性に応じて該戻し作用の硬さを調整することが可能で
ある。
足の中足骨のほぼ下方に位置する、靴底と一体の挿入部材が取る位置により、
スキー実施時に、前端部と該挿入部材間に在るスキー靴の部分はスキー板上に保
持される。膝屈曲の段階中に、後脚部が及ぼす応力は、その時、足関節の形状を
尊重する一面にわたってスキー板に伝達される。
本発明の第一実施態様において、後方部材はスキー板に対して可動である。こ
の部材は、閉鎖装置によって付勢される弾性戻し手段に連結される。該閉鎖装置
が開放される時、後方部材は後退でき、したがってスキー靴を解放できる。
第二実施態様において、後方部材と弾性戻し手段は、アルペンスキーの安全締
め具の踵当て(ヒールピース)である公知の単一部材内にまとめられる。締め具
内へのスキー靴の配置は、足で圧力をかけることにより自動的に行うのが有利で
ある。
本発明の一変形実施態様において、挿入部材の前部分だけが靴底と一体である
。それにより、スキー靴の撓曲点をスキー板上にある靴底の後方取付部から解離
させる
ことができる。この変形態様は、小さい寸法のスキー靴では特に有利である。
本発明のその他の特徴と利点は、以下の記載と添付図から明らかとなろう。添
付図において:
− 第1図は、本発明に適合する締め具の第一実施態様を示す側面図である。
− 第2図は、本発明の第一実施態様における一部劈開断面を含む、スキー板
と一体の諸要素を示す上面図である。
− 第3図および第3A図は、それぞれ開放状態と閉鎖位置にある閉鎖装置の
機能を示す、第1図の要部詳細図である。
− 第4図は、スキー板に固定された後方要素の詳細を示す斜視図である。
− 第5図は、スキー板と一体の、本発明の第一実施態様における諸要素の下
面図である。
− 第6図は、本発明の第一実施態様の一変形態様を示す側面図である。
− 第7図は、第一実施態様の変形を示すスキー靴の下面図で、諸要素は基本
的解決策と異なる。
第1図では、参照番号12でスキー靴を、参照番号1で、上面だけが表されて
いる水平面上に置いてあるスキー板を示す。垂直軸はスキー板の面に垂直であり
、スキー板の下面から上面に向かって位置が決定される。諸図では、位置付けが
図の左下部に設定されている斜視図
である第4図を除いて、前部の位置付けは諸図の左部に設定されている。
アルペンスキーの安全締め具の前方要素である止め具2−3は、例えばねじ10
のような適宜な手段で、スキー靴の前方においてスキー板に固定される。当業者
に良く知られている該要素の機能は本明細書では述べない。
靴底13の前部は、大きな捻れ応力の下で側方または斜方離脱を可能にする弾性
戻し手段で、止め具2−3と挿入部材14に支承される後方部材9との間に保持さ
れる。
スキー靴の靴底13は、その前端部において、アルペンスキー用スキー靴のため
に現在の規格に合っている切り込み34、あるいはスキー靴または靴底に適宜な手
段で固定してある部材30を含む。形状がこの規格に対応する該部材は、止め具に
おける摩擦による摩耗からスキー靴の前部と靴底を保護するために高い摩耗強さ
を有する。靴底の前端部は、止め具の可動部分3の天井の下壁部と減摩板7との
間の垂直面に保持される。止め具の後方に位置する該減摩板7は、適宜な手段で
スキー板に固定するか、止め具2−3に組み込むことが可能である。靴底の前端
部も水平面において止め具の可動部分3の2の側方小翼部の間に保持される。
靴底13の下壁部は、上面がスキー板の表面に平行する、減摩板7の上壁部で限
定される平面に含まれる板4に乗る。減摩板7の後方に位置する該板4は、スラ
イダー11に組み込むか、適宜な手段でスキー板に固定でき
る。板7と4は、端と端とを継ぎ合わせるか、単一部材で作ることが可能である
。板7と4の上面は、減摩性材料、またはスキー板の平面で並進運動を許す、良
く知られている可動性減摩板と呼ばれる可動要素8、またはこの両方の組み合わ
せからなる。
適宜な手段で靴底13に固定してある挿入部材14は、スキー靴の靴底内に格納の
ために設けてある専用部19内に格納される。該挿入部材14は、その上面全体が靴
底に固定してある。挿入部材の後面は、スキー靴内に入れた足の中足骨のほぼ下
方に位置する。挿入部材14の下面は、歩行を妨げないために靴底13の下面からは
み出さない。挿入部材のスキー板の長手方向の長さおよび厚さは、弾性戻し手段
を緊張させるために、靴底13との組み合わせにおいて、挿入部材の前壁部33と止
め具との間に十分な剛性を保証するように設定される。
第4図に詳細に示してある後方部材9は、スキー板の長手方向軸に沿って並進
運動する可能性を有する。該部材は、例えば2の張り出し部37のような適宜な手
段によりスライダー内で案内されて、該張り出し部の形状は、2の部材間の相対
的軸方向移動だけを許すように、スライダーの折れ曲がり側壁部35に応じて設定
される。減摩性被覆材36を内面に含むことが可能であるスライダー11は、スキー
板の長手方向軸に沿って、例えばねじ10のような適宜な手段でスキー板に固定さ
れる。後方部材9およびそのスライダー11は、スキー板上で板4の後方に位
置し、後方部材は挿入部材14の後面の後方に位置する。図示されていないばねは
、締め具の開放時に後方部材の自動的後退を保証するため、場合によってはスラ
イダーと後方部材間の連結を補完することができる。軸がスキー板の長手方向軸
と一致する該ばねは、その1の端部が止め具側でスライダー11に、または板4の
後壁部に固定してあり、それに対して他の端部が後方部材9と接触している。
後方部材の前面41は、鉛直線とスキー板の長手方向軸およびスキー板の中央で
限定される平面に位置する軸の回転面の一部に相当する。上記の限定平面におけ
る該部分的回転面は倒立傾斜曲面である。すなわち、該曲面の横座標は高さに応
じて前方へ向けて増加する。その最も簡単な例は、半径が高さに応じて増加する
垂直軸の円錐である。後方部材の倒立面41と嵩上げ部43間の連結は、高さが挿入
部材の作用による垂直引き抜き応力に抵抗するために設定される任意の傾斜度の
壁部39によって行われる。後方部材の前面41と下方基部間の連結は、任意の傾斜
度の壁部40で行われる。後方部材の嵩上げ部43は、靴底13の下方壁部内にそのた
めに設けてある専用部19内に格納される。挿入部材の前方壁部33の1の面は、挿
入部材14と後方部材9間の接触面が最大になるように倒立面41の補完的形状を有
する。
該2の部材間の接触は、緊張させてあるケーブル6の弾性、またはケーブル6
とばね16の組合わせからなる弾
性戻し手段で保証される。
単一または二重でもよいケーブル6の1の端部は、適宜な手段で後方部材9に
連結される。次に、ケーブルは、通行のために板4の厚みの中に用意してある格
納部内を通り、次いで減摩板7と止め具2−3の下で、通行のために嵩上げ板5
の厚みの中に用意してある格納部内を通る。該ケーブルは最後に閉鎖機構15に達
して、他端部が適宜な手段で該機構に連結される。ケーブル6はまた、図示され
ていないが当業者に良く知られている、長さのマイクロメーター調節を含むこと
も可能である。
止め具と減摩板の両下面とスキー板1の上面との間に位置する嵩上げ板5は、
止め具を保持するために採用されている固定手段でその厚みが貫通されている。
その厚さは、スキー板の大きな傾斜によるエッジの食い込みの時、靴底の側方部
分と雪との接触を制限できるように決められる。
閉鎖機構15は、垂直な2の側方小翼部26を含む部材27から成り、該小翼部を貫
通する主軸24が適宜な手段で保持される。複数部分からなることが可能である該
主軸は、レバー21の端部をも貫通し、スキー板の長手方向軸と直角に交わる水平
面内に位置するその回転軸になる。主軸と同一方向に位置する第二の軸23は、適
宜な手段で、ある程度の回転の自由をもってレバー21と22を連結する。ケーブル
6は、軸23とレバー22の間に、レバー上の厳密でない箇所25に適宜な手段で該ケ
ーブルの到着側
に係留される。ケーブル6は、該ケーブルが単一か二重かによって小翼部26の間
か外側を通る。
閉鎖機構15は、例えばリベット28のような適宜な手段(第3図および第3A図
参照)により止め具の固定本体2に固定される。リベットは、部材27を止め具に
対して接触保持する。嵩上げ板5と閉鎖機構15との間に位置するケーブルの部分
は、その時止め具の固定本体2の前面に支承される。止め具の固定本体がその前
面において角ばり過ぎていれば、図示していない特定部材を適宜な手段でそれに
固定することができる。ケーブルと接触する該部材の前面は、該ケーブルが難な
く上を滑動できるようにケーブルの直径に適合する軽い反りを有する。図示しな
い別の可能性は、閉鎖機構15、もっと正確に言えば部材27をねじのような適宜な
手段でスキー板上に固定することである。この場合、閉鎖機構は、図に関連して
鉛直線に沿って止め具の前方に左右対称に位置付けておかれる。
ばね16の力学的特性は、該ばねの剛性がケーブル6の弾性こわさ以下であるこ
とが明らかであるように選択される。
該ばね16は、ケーブル6の一端に配置できるとともに、該ケーブルの方を向い
ている面に支承される。それに対して他方の面には、適宜な手段でケーブルの張
力が作用する。該ばねが後方部材9側に位置付けてあれば、該ばねは、後方部材
の本体38にそのために設けてある専
用部内に格納できる。ばねの前面は後方部材に支承され、他方の面は、ばねに作
用する張力が減少するとき、後方部材の本体38内に設けてある格納部の後面に同
じく支承される。本体38とその格納部の形状は、後方部材9がばね16の予応力に
力学的に抵抗するように設定される。なお、スキーヤーがスキー靴を平らに置く
のを妨げないように、本体38の上面は、靴底13の下面の下に位置する。ばねが閉
鎖機構側に位置付けてあれば、該ばねは該機構内またはレバー22内に既知の技術
にしたがって格納できる。ばねは、本発明に適合し続けながら、ケーブルの通り
道のいずれかの箇所に位置付けておくことができ、該ケーブルはその時、2の部
分に分割してあり、その隣接両端部は適宜な手段でばねの両端部に連結される。
スキー靴を締め具内に位置付けるために、靴底13の前端部を止め具内にそのた
めに設けてある箇所に挿入する。次に、靴底の前端部を止め具の可動部分3の垂
直後壁部に接して封鎖するように、前方へ向けて、スキー板の長手方向軸におい
て軽く圧力をかける。それと同時に、靴底の下壁部を板4に接触させるためにス
キー靴の後部を下降させる。この作業は、閉鎖機構15を予め開放した時にのみ可
能であり、それにより、後述する機能を有する装置により、後方部材9が後退す
る。
スキーヤーが特定の動作を絶えず行う必要なしに、スキー板上のスキー靴の前
部分を所定位置に維持するた
め、締め具を閉鎖する。
閉鎖機構15が止め具上に固定される時、閉鎖作用はレバー21をスキー靴へ向け
て意識的に下降させることからなり、該レバーは、ケーブルの係留点25を移動さ
せる。該ケーブルは、止め具の固定本体の前壁部の上および2の板5と4の格納
部内を滑動し、ケーブルの他方の端部は後方部材を前方(諸図では左)へ移動さ
せようとする。閉鎖機構15がスキー板上に固定してある時、閉鎖作用は、レバー
21をスキー板の前方(諸図では左)へ向けて意識的に下降させることからなり、
該レバーは、ケーブルの係留点25を移動させる。該ケーブルは2の板5と4の格
納部内を滑動して、後方部材をそのスライダーで前方に移動させようとする。
閉鎖機構の支持体と無関係のこの移動は、レバー21がまだ閉鎖位置にない時、
後方部材を靴底の挿入部材に接触させる。そこでスキーヤーはレバー21に圧力を
かけ、諸圧力は、主軸24に沿ってモーメントを生じる。該モーメントは、主軸か
ら隔たっている、ケーブル内における張力の出現で安定する。この張力は、靴底
の前端部と挿入部材との間に位置する靴底の前部の硬直性を誘発し、それにより
後方部材の移動が封鎖される。ケーブルが主軸24の下を通ると直ちに、ケーブル
内の張力は、レバー21またはレバー22、あるいはレバー21と22を閉鎖機構15の支
持体の上面に接触させて、該機構をさっと閉鎖する。この時、ケーブルは、スキ
ー板の長手方向軸に沿っ
て前方に向かう、1の分力が水平である応力を後方部材9に作用させる。
該ケーブル6がばね16で補完されていれば、該ばねの役割は、スキー板の変形
の時にケーブルにほぼ一定の張力を維持することである。ばね16は、ケーブルの
両端部に位置付けられているか、それともケーブルの間に位置付けられているか
に応じて、異なる2の方法で作用する。ケーブルの端部に位置付けてあると、圧
縮の作用をする。スキー運動中に止め具と後方部材間の距離が増加すると、ばね
は圧縮されて、後方部材9に幾らか強い応力を作用させる。ケーブルの間に位置
付けてあると、該ばねは牽引の作用をする。スキー運動中に止め具と後方部材間
の距離が増加すると、ばねは伸びて、ケーブル内に実質的に一定の張力を維持す
る。
挿入部材と後方部材間の接触箇所では、張力の水平分力は、後方部材9の面41
の傾斜によって前方へ向かう水平反力および挿入部材14上の該後方部材9の下方
へ向かう垂直反力に変化する。該両反力はそれぞれ靴底の前端部を止め具内に維
持し、挿入部材の箇所で、靴底を板4の上面に垂直に押し付ける。後方では、側
方保持は、止め具において、靴底の前端部との関連でスキー靴の回転を阻止する
面41の形状により保証される。
とりわけ転倒時にスキー靴とスキー板との間に比較的強い捩れ応力が発生する
ことがあれば、スキー靴は、止め具の安全装置の側方または斜方引き外しを誘発
して、
スキー板から離脱しようとする。
挿入部材の箇所における接触により、後方部材9の面41の回りを滑動できるこ
とにより、スキー靴の前部は、スキー板の平面で回転しようとし、したがって止
め具2−3に側方応力を作用させる。止め具は、そのばね29を付勢しながら、既
知の技術にしたがって側方に変形する。側方応力がばね29の調節で決めてある閾
値を越えると、止め具はスキー靴をもはや側方係留できなくなり、そこでスキー
靴は、軸が面41の回転軸に相当する回転で解放される。スキー板の平面との交切
が踵に相当する箇所と後方部材9との間に位置する回転軸の選定は、脚の自然な
回転軸である、膝屈曲状態では中足骨の下方およびスキー靴が平らに乗っている
状態では脛骨の下方を最も良く尊重できるようにする。このことは、スキー靴の
離脱の間におけるスキーヤーの関節の損傷の危険を減少可能にする。しかしなが
ら止め具の後面と挿入部材14との間に位置する回転の中心を選定することもやは
り本発明に適うものである。
スキー靴を締め具から意識的に離脱させたい場合、主軸24の反対側で、レバー
22の端部に上方へ向かう牽引を作用させる必要がある。このことは、ケーブルで
作用される応力が主軸24の上を通ると直ちに、閉鎖機構をさっと開放させる働き
をする(第3図参照)。軸23を中心とするレバー22の枢動は、ケーブルの係留部
25を嵩上げ板5に接近させて、ケーブルの他方の端部および後方部材
の後退を許す。弾性戻し手段がばね16で補完されていると、係留部25の接近でば
ね16の2の面が該ばねの位置する格納部内に突き当たるまで、ケーブルにおける
張力は減少する。張力は消滅してケーブルの端部の後退を許し、封鎖されたばね
がもはや後方部材を前方に寄せようとしないので、後方部材の後退を許す。意識
的な運動、例えばスキー板の平面における回転は、後方部材9をそのスライダー
11上で後退させ(諸図では右側)、それにより両方に向かう傾動でスキー靴の解
放を可能にする。図示しない補足的ばねで、必要があれば、この機構を補完する
ことも可能である。締め具要素が閉鎖されている時、圧縮している該ばねは、閉
鎖機構の開放時に部材9を後方へ自動的に移動させて、解放される。
強い剛性のばねを内蔵し得るアルペンスキーの全ての安全締め具が本発明に利
用できることを指摘しておこう。しかしながら、閉鎖機構15を止め具上に固定す
る方式を採用した場合、スキー板に固定される本体2およびスキー靴を解放する
、1または複数の可動部分3を有する止め具が好ましい。
一般的に、上述の閉鎖機構15は、本発明に適合したまま、既知のケーブルの他
の緊張装置、とりわけスキー靴のフックとして利用されている緊張装置に置き換
えることができる。
後方部材の面41の幾何学的形状の選定は、製作に採用される止め具2−3で限
定される。スキー靴が離脱する
間に止め具の可動部分が描く運動および面41の形状は、後方部材9と挿入部材14
との間の接触が運動の間中最大であるように、靴底の前部の剛性と相容れるもの
でなければならない。例えば、側方離脱の場合に、垂直軸の円錐は求める幾何学
的形状に好適である。
板4および7、あるいはその内の1の板を良く知られているスキー用制動装置
に代えると有利である。さもなければ、スキー靴の解放時にスキー板が逃げてし
まわないように、それをスキーヤーに連結する、同じく公知の帯状部材を締め具
に備える必要がある。
この締め具に使用するスキー靴は、前述のように、既存のスキー靴に改変を加
えたスキー靴であってもよい。挿入部材と前端部の構造上の特性が設計と製造に
組み込まれている特殊なスキー靴と靴底を開発することも可能である。
製作で採用されたスキー靴が十分な剛性を有するものであれば、最高の密度の
挿入部材の選定は、重量を最適にするために適切である。このことは、プラスチ
ックまたは皮革で製作してあるが、靴底が前部において強化してあるスキー靴に
適合する。靴底が強化されていない柔軟なスキー靴の場合、挿入部材の前部を靴
底の前端部まで伸ばすことが好ましい。挿入部材は、弾性戻し手段を緊張させる
ために必要な剛性をもたらす。
図示していない第二実施態様において、スキー靴と靴底およびそれに固定され
る諸要素は、挿入部材の後面33
の幾何学的形状を除いて、第一実施態様に類似する。該挿入部材の後面は、鉛直
線とスキー板の長手方向軸およびスキー板の中央で限定される平面に設置する、
軸の回転面の一部の形状を有する。止め具2−3と減摩板7、板4および嵩上げ
板5は、該諸板がケーブルの通行のためにその厚みの内に格納部をもはや有しな
いと言う事実を除いて、第一実施態様に類似する。これに対して後方部材と弾性
戻し手段および閉鎖機構は、該諸部材が行う全ての機能を後方部材内に集めてあ
るので、異なったものである。
後方部材に関する記載は、アルペンスキー用締め具の踵当てに関するので、詳
述しないことにする。当業者に良く知られているアルペンスキー用安全締め具の
諸要素は、適宜な手段で挿入部材の後方に位置付けられる。
しかしながら、後方部材の構造上の幾つかの特徴を指摘しておこう。後方部材
は、スキー板の長手方向軸に沿って並進運動可能である。この後方部材は、適宜
な手段によりスライダー内で案内される。スライダーは、第一実施態様にしたが
ってスキー板に固定される。弾性戻し手段は、後方部材内で、格納のために設け
た専用部内に格納されるばねから成る。軸がスキー板の長手方向軸と一致する該
ばねは、その面がスキー板の前方に位置しており、それに対して他方の面は、ス
キー板の後部側において適宜な手段でスライダーに連結される。後方部材の前部
分は、該部材の残部に対して、スキー板の横断方
向水平軸に沿って回転可能である。
後方部材の回転可能な部分の前面は、挿入部材の後面の曲線を補完する曲線を
有する。この回転可能な部分のその他の特性は、公知の技術にしたがって、挿入
部材の後面、下面および上面と接触する踵当て(ヒールピース)の伝統的な機能
を保証するように設定される。
締め具内へのスキー靴の配置は、下方へ向かうスキー靴の傾動運動まで第一実
施態様に類似する。靴底の下面が板に乗る前に、挿入部材の後方下壁部は、後方
部材の回転可能な部分と接触する。そこでスキーヤーは、下方へ向かう垂直圧力
を挿入部材に加える。この作用は、後方部材の可動な部分の回転およびスライダ
ー上における後方部材の後退を同時に惹起する。靴底の下面とスキー板上の諸種
の板部材の上面とを接触させるこの回転は、挿入部材の後面と上面に垂直圧力を
維持する閉鎖複合機構を始動させる。後方部材のばねを圧縮させる後退運動によ
り、後方部材は、靴底の前端部を止め具内に維持する挿入部材の後面に、前方へ
向かう水平圧力を作用させることができる。
大きな捩れ応力の作用によるスキー靴の離脱機能は、第一実施態様に類似する
。
スキー靴を締め具から意識的に離脱させたい時には、スキーヤーは、公知の実
施方法にしたがって、後方部材の上面に応力を作用させる。この応力は、閉鎖機
構の開放を生じ、該機構は、後方部材の回転可能な部分を上方
へ向けて枢動させ、それにより挿入部材を解放する。前方へ向かうスキー靴の傾
動運動がスキー靴を締め具から解放する。
止め具の選定とスキー板の制動装置およびスキー靴の選択に関する第一実施態
様の工業的利用に関する注意がこの実施態様に有効であり続けることを指摘して
おくべきだろう。なお、スキー靴がスキー板に対して平らに乗っている時、踵当
ての回転しない部分がスキー板の上面と靴底の下面との間に格納されるよう寸法
が決めてあることを指摘しておくべきだろう。
第6図と第7図に示す第一実施態様の変形において、靴底における挿入部材の
固定法が異なる。他の構成要素とその配置および機能は第一実施態様に類似する
。
挿入部材14の前部(第6図では左側に位置する)だけが靴底13に固定される。
適宜な手段で靴底に固定してあるこの区域は、挿入部材14の前端部と箇所31との
間に含まれ、該箇所31は該前端部と該挿入部材の後面33との間に位置する。該箇
所の後方では、靴底13における専用部19の下面は、挿入部材14の上面から離れる
ことができる。
この変形態様は、スキー靴の撓曲点31を挿入部材の後端部33から切り離すこと
を可能にする。この箇所31は、スキーヤーが希望するスキー靴の撓曲区域に応じ
て設定される。
この変形が第二実施態様にも有効であることを指摘し
ておくべきだろう。
この変形態様は、中足骨に対応する区域がスキー靴に有利に利用できる。この
変形態様は、止め具と後方部材との間に技術的に可能な最小距離に関連して、挿
入部材の後部がスキー靴の撓曲点の後方に位置しているにもかかわらず、スキー
靴の撓曲点を中足骨の箇所に位置付けることを可能にする。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.スキー靴のソール部(13)の前部分が、大きな捩れ応力を受けて、とりわけ 、靴の側方向あるいは斜方向の係合解除を可能にする安全止め具(2、3)と、 前記ソール部(13)内に位置する挿入部材(14)に支承される後部部材(9)と の間に、弾性戻し手段(6、16)を介して保持されることを特徴とするテレマー クスキー、ノルディック山スキーおよびジャンプ用スキーの安全締め具。 2.前記後部部材(9)が、スキー板の長手方向に沿って、並進移動できること を特徴とする請求の範囲1による安全締め具。 3.前記後部部材(9)が、前記挿入部材(14)と接触する前面部(41)を有 し、前記前面部は、鉛直線によって画定される面内に位置する軸と、スキー板の 長手方向軸と、該スキー板の中央部とによって、回転面の一部分を描き、それに より、前記面内における軌跡の一部分が逆勾配の曲線となっていることを特徴と する請求の範囲1または2による安全締め具。 4.前記弾性戻し手段(6、16)が、前記安全止め具(2、3)のばね(29)か ら独立していることを特徴とする請求の範囲1、2または3による安全締め具。 5.前記弾性戻し手段(6、16)が、閉鎖装置(15)により作動することを特徴 とする請求の範囲1ないし4のいずれか1による安全締め具。 6.前記後部部材(9)が、前記挿入部材(14)と接触する前面部(41)を有 し、前記前面部は、鉛直線によって画定される面内に位置する軸と、スキー板の 長手方向軸と、該スキー板の中央部とにより、回転面の一部分を描くことを特徴 とする請求の範囲1、2または4による安全締め具。 7.前記後部部材(9)と前記弾性戻し手段(16)がアルペンスキー板用安全締 め具の踵当てであることを特徴とする請求の範囲1、2、4または6による安全 締め具。 8.前記挿入部材(14)が、前記ソール部(13)の上面全体に亙って該ソール部 と一体であることを特徴とする請求の範囲1ないし7のいずれか1による安全締 め具。 9.前記挿入部材(14)の前部分の前端と靴の撓曲点(31)との間に位置する 該挿入部材の前部分が、前記ソール部(13)と一体であることを特徴とする請求 の範囲1ないし7のいずれか1による安全締め具。
Applications Claiming Priority (3)
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