JPH10501794A - (r)−及び(s)−アリールエタノールアミンのイミノケトンからの非対称合成法 - Google Patents

(r)−及び(s)−アリールエタノールアミンのイミノケトンからの非対称合成法

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JPH10501794A
JPH10501794A JP7527762A JP52776295A JPH10501794A JP H10501794 A JPH10501794 A JP H10501794A JP 7527762 A JP7527762 A JP 7527762A JP 52776295 A JP52776295 A JP 52776295A JP H10501794 A JPH10501794 A JP H10501794A
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セプラコー,インコーポレイテッド
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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Abstract

(57)【要約】 α−アミノケトンのα−アミノアルコールへの鏡像異性体選択的還元方法を開示する。この方法は還元作用物質としてのボラン還元作用物質と、触媒としてのキラル1,3,2−オキサザボロールとを利用する。この方法は、R−アルブテロールの5−アセチルサリチル酸メチルからの高収率で高光学純正な合成に適用される。

Description

【発明の詳細な説明】 (R)−及び(S)−アリールエタノールアミンのイミノケトンからの非対称 合成法 発明の属する技術分野 本発明は、α−アミノアルコール、特に、アリールエタノールアミンへのα− イミノケトンの鏡像異性体特異還元法に関する。この方法は、1、3、2−オキ サザボロリジン(oxazaborolidine)触媒の存在下でのα−イミ ノケトンのボラン還元作用物質との反応を包含する。 発明の背景 アルブテロール(albuterol)(I),テルブタリン(terbut aline)(II),イソプロテレノール(III),ソタロール(sota lol)(IV)のような2−アミノ−1−アリールエタノール誘導体は周知の 調合薬作用物質である。 これら及びその他のβ−アドレナリン作用性物質(β−遮断薬又はβ−作用薬) はぜん息、緑内障及び心臓血管病の治療に使用される。1つのクラスとしての2 −アミノ−1−アリールエタノールは、少なくとも1つの鏡像異性体形成中心を 有する。キラル薬剤の2つの鏡像異性体が異なる生物学的活性を示す場合も多く 、多くのアリールエタノールアミン薬剤の鏡像異性体がこの2つに分かれた活性 を示すように見えても、今日までたったの2〜3の光学純正アリールエタノール アミン薬剤が調合されたに過ぎない。これは、恐らく、アリールエタノールアミ ン合成へのアプローチが、一般には、(1)冗長なジアステレオマ−分解、(2 )高価な試薬、或いは(3)総合的収率の低い長期間の多段階合成を包含するが 故であろう。事実、唯一出版された光学純正アルブテロール鏡像異性体調合法は 、ベンジル防御のエステル前駆物質の分解によるものである。〔ハートレイ及び ミドルミスの医用化学学会誌第14巻第895頁(1971年)〕。鏡像異性体 的に純正なアリールエタノールアミンの単純合成が大いに望まれる処であろう。 最初は、α−アミノケトンが上述のβ−作用薬及びβ−遮断薬の合成における 共通の中間生成物なるが故に、α−アミノケトンにおけるケトン機能性の鏡像異 性体特異還元を考えることが可能であろう。 ルテニウム錯体の存在下でのα−アミノケトンの非対称水素添加は、高い鏡像異 性体選択性を有してα−アミノアルコールを生産することが報告されている。し かしながら、触媒の水素添加作用は、屡々水素化物型還元より魅力が少ない。水 素化物型還元の中では、水素化物或いはボランによって、(アルブテロール前駆 体中のエステルのような)付加的機能性は原則的にケトンと同一のステップで還 元され得る。 キラル オキサザボロリジン触媒存在下でのボランによる前キラル性ケトンの 非対称還元が周知であり、高い鏡像異性体選択性が多くのケトンで観察されて来 た。残念ながら単純なケトンで観測される高い鏡像異性体選択性は、α−アミノ 置換ケトンの非対称ボラン還元によっては達成されておらず、このα−アミノ置 換ケトンの非対称ボラン還元は当て外れに低い鏡像異性体過剰(ee)特性を示 す製品の生産に終っている。 α−イミノケトンは、出発点材料に近い1ステップにおけるケトンとイミンの 両機能性の同時還元によって総合的合成ステップの中での1ステップを省略させ ることになるであろう。 アルブテロール異性体(I)の既知のラセミ混合体は、少なくとも1例では、α −イミノケトンの中間生成物のキラル性無制御還元によって調合された(PCT WO92/04314)。ボランによるC=N機能性の非対称還元に関する数 少ない報告が存在するが、報告された極く僅かの中で、穏やかな非対称誘導のい くつかのケースが認められた。〔チョ他の化学協会誌パーキン報告書I、199 0年 第3200頁及びチョ他の四面体:非対称第3巻第337頁(1992年) 参照。〕しかしながら、α−アミノアルコールを生産するためのα−イミノケト ンの非対称還元に関する方法が報告されているようには見えない。 発明の概要 α−イミノケトン前駆体の非対称還元を介しての光学純正な(R)−及び(S )−アルブテロール及び類似エタノールアミンの一般的合成方法を提供するのが 本発明の目的である。 高価ではなく、再現可能な高収率を提供する方法を提供するのが更なる目的で ある。 イミノケトンの非対称還元と同一のステップでエステルのような付加的機能性 の還元を許容するプロセスが、本発明のプロセスの効果である。 アルブテロールに対する工業的プロセスにおいては、中間生成物から歩を進め るのが本発明の特別な1実施例の更なる効果である。 本発明によって提供されるこれら及びその他の目的の特徴及び効果は、1つの 観点では、キラル1、3、2−オキサザボロール(oxazaborole)触 媒の存在下でのボラン−硫化ジメチル又はボランTHF(テトラヒドロフラン) のようなボラン還元作用物質とのα−イミノケトンの反応を包含する、α−イミ ノケトンのα−アミノアルコールへの鏡像異性体特異還元プロセスに関係する。 便宣上、本明細書では、本発明の触媒を屡々“オキサザボロリジン”として引用 する。事実上は、厳密な化学抽象観念語彙体系に従えば、本発明の触媒はピロロ −オキサザボロール誘導体と名付けられるべきもので、“イジン”接尾辞は“テ トラヒドロ”置換基語彙体系と同じ酸化状態を伝えている。好適な触媒は、テト ラヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−C 〕〔1,3,2〕オキサザボロール(A)又はそのボラン複合体である。即ち、 適切なα−イミノケトンは、中就、式Vの化合物を包含する。 ここに、 R1はフェニル、置換フェニル、ナフチル、置換ナフチル、ヘテロアリール、又 は置換ヘテロアリールであり、 R2は水素、アリール、又は低アルキルであり、 R3は第2或いは第3アルキル基又はアリール基である。 好適な実施例では、R2が水素であり、更に好適な実施例においては、R1がフ ェニル又は置換フェニルであり、R2が水素であり、R3がイソプロピル又は第3 ブチルである。特に好適な実施例においては、アルブテロールに対する前駆物質 がアルブテロールに還元される。アルブテロールに対する前駆物質は、(R)− テトラヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2 −C〕〔1,3,2〕オキサザボロールの存在下で顕著に(R)−アルブテロー ルに還元され得る。 1つの特別な観点では、本発明は、(S)−テトラヒドロ−1−メチル−3, 3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−C〕〔1,3,2〕オキサザボ ロール又はそのボラン複合体の存在下での5−((1,1−ジメチルエチル)イ ミノ)アセチル−2−オキシ安息香酸メチルのボラン−硫化ジメチルとの反応に よる(S)−アルブテロールの生産プロセスに関係する。 他のもう1つの特別な観点では、本発明は、(R)−テトラヒドロ−1−メチ ル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−C〕〔1,3,2〕オ キサザボロールの存在下での5−((1,1−ジメチルエチル)イミノ)アセチ ル−2−オキシ安息香酸メチルの適切な溶媒中でのボラン−硫化ジメチルとの反 応を包含した(R)−アルブテロールの生産プロセスに関係する。好適な溶媒は トルエンである。反応は、約−20℃と+20℃との間の温度で最適に行われ、 (a)ボラン−硫化ジメチル及び(R)−テトラヒドロ−1−メチル−3,3− ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−C〕〔1,3,2〕オキサザボロー ルの溶液に5−((1,1−ジメチルエチル)イミノ)アセチル−2−オキシ安 息香酸メチルの溶液を加えるか、或いは、(b)(R)−テトラヒドロ−1−メ チル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−C〕〔1,3,2〕 オキサザボロール溶液に5−((1,1−ジメチルエチル)イミノ)アセチル− 2−オキシ安息香酸メチル溶液とボラン−硫化ジメチル溶液とを同時に加えるか のいづれかによって実施される。 好適な実施例を含む発明の詳細な説明 本発明のアリールエタノールアミンの一般的合成法が図式Aに示される。この 方法は、容易に利用可能なα−イミノケトン(Va)を介して続行されるので、 特に単純で実用的である。 ここに使用する、ラセミ体化合物、両尺度の化合物、及び1方尺度の即ち鏡像異 性体的に純正な化合物の図解式表記は、メールの化学教育学会誌第62巻第11 4〜120頁(1985年)から採用した。かくて(図式Aにおける如き)充実 楔及び破線楔は、キラル要素の絶対的配列を示すのに使用される。楔の外郭線及 び点線乃至は破線(例えばVIII)は、絶対的配列不確定の鏡像異性体的に純 正な化合物を表わす。何時ものように波形の線は、不確定部分の鏡像異性体の混 合物、即ち、一般にはラセミ混合体を示す。 用語“鏡像異性体過剰”は当業界では周知であり、ab→a+bへの分解に対 して と定義される。 用語“鏡像異性体過剰”は旧用語の“光学的純度”に関係し、両者は同一現象 の測定である。eeの値は0乃至100の数になり、0はラセミ体であり、10 0は純正な単一の鏡像異性体である。過去に98%光学純正と呼ばれ得た化合物 は、今では96%eeと、より厳密に記述される。約80%より小さいeeの製 品を生産するプロセスは、一般的には商売上の魅力ありとは見做されない。約9 6%より大きなeeのアルブテロールの生産プロセスは特に魅力的であるが、こ れは、アルブテロールの共晶混合物が約96〜97%だからであり、このように して実質的に純正な単一鏡像異性体は、製品の単純な再晶出で得られることにな る。 アリールグリオキサール(VII)は、PCT出願92/04314の手 順で、アセトフェノン誘導体から最も簡便に調合されるけれども、当業界周知の 他の合成法も又適合し得る。 アルブテロールの場合、開始材料、即ち5−アセチルサリチル酸メチル(VI a)は市販品使用が可能である。水性HBrの2当量存在下の(1.0Mの)D MSO(ジメチルスルホキシド)中での酸化は、80%収率より大きな値の黄色 固体としてのアリールグリオキサール(VIIa)を生産するために60℃20 時間に亘ってスムースに進行する。この化合物は、更に精製することなく、70 %収率より大きな値のイミノケトン(Vb)を生産するために温めたトルエン又 は酢酸エチルの中で1.0〜1.2当量のt−BuNH2で処理される。イミノ ケトンはトルエン/ヘプタンからの再晶出によって精製可能であり、乾燥後還元 に供せられる。サリチル酸塩からの総合的収率は60%より大きな値となる。 完結した合成法を図式Bに略図で示す。 3つのボラン等価での還元は、中間生成物イミン−アルコール−エステルVII I及びアミノアルコール−エステルIXを介してアミノジオールIaへ進行する として図示してあるが、中間生成物は未だ分離乃至は鑑別されてはおらず、反応 順序は探求援助の目的でのみ呈示してある。 このルートの利点は、(a)何キロもの量でのラセミ体アルブテロールの生産 用に開発されたラセミ体アルブテロールの工業的生産ブロセスに従っていること 、(b)短かい(3ステップのみである)こと、(c)関連のある光学的に活性 な、例えばサルメテロール(salmeterol)、エチレフリン(etil efrine)、イソプロテレノール、テルブタリン等の如きアリールエタノー ルアミン誘導体の合成に適用の可能な、新しい一般的手法を表わしていること、 である。 特定基質に対する最適触媒は実験作業の問題である。アルブテロールに対して は5つの触媒が試験された。即ち、選定された触媒の触媒Aは、テトラヒドロ− 1−メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−C〕〔1,3 ,2〕オキサザボロール(A)又はそのボラン複合体であった。 触媒Bは4,5−ジフェニル〔1,3,2〕オキサザボロリジンであり、触媒C は4,5−ジフェニル−2−メチル−〔1,3,2〕オキサザボロリジンであり 、触媒Dは3,3a,8,8a−テトラヒドロ−2H−インデノ〔1,2−d〕 〔1,3,2〕オキサザボロールであり、触媒Eは5,5−ジフェニル−4−〔 2−(メチルチオ)エチル〕〔1,3,2〕−オキサザボロリジンであった。触 媒Aはマトレ他〔有機化学学会誌第58巻第2880〜2888頁(1993年 )〕の方法に従って調合され、触媒B及びCはクォリッチ及びウッダル〔合成法 書簡1993年 第929頁〕の方法によって調合され、触媒Dは(1S,2R) −シス−1−アミノ−2−インダノールから元の位置に戻る調合をされ、触媒E はメーラ及びマーテンス〔四面体:非対称第4巻第1983頁及び第2299頁 (1993年)〕の手順に従って元の位置に戻る調合をなされた。 上述の触媒は、(以下を参照されたい更なる実験に基づいての幾つかの変動を 伴うものの、)類似の条件下でイミノケトン前駆体Vbの還元テストを実施した 。最良の結果は触媒Aについて得られた。アルブテロール製品の絶対配列は、比 較標準を使ったHPLC(高速液体クロマトグラフィ)によって決定された。ア ルブテロールの場合、天然のL−アミノ酸(例えばL−プロリン)から誘導され るS−触媒を使用する時にS−鏡像異性体が優勢になることが発見された。かく して、(R)−アルブテロールを調合するためには、好適なR−触媒(ARがD−プロリンから調合されなければならない。結果を表1に纒めてある。この 結果に基づいて以後の研究には触媒Aが使用された。 試薬及び基質の追加の順序と条件とは、非対称誘導の程度に有意に影響を与え ることが、非対称触媒作用において屡々観測される。この効果の詳細研究に拘わ るオキサザボロリジン触媒存在下でのボランによる非対称還元が文献上には出て 来ないけれども、一般には還元は、選定された溶媒の中に最後に基質を追加して 行う。最初は、イミノケトンのボランでの還元は、全ての化合物を一緒に混合す る方法で行われた。しかしながら、表2に示すように、得られたアルブテロール のeeが、がっかりする程低かった。(登録番号1)。 イミノケトンをボランと触媒との溶液に3時間に亘って緩慢に追加することに より、鏡像異性体の選択性が劇的に増大した(登録番号2及び4)。鏡像異性体 の選択性強化は、これらの条件下では触媒の効果的濃度がより高くなると云う事 実によるものかも知れない。又、ケト基はイミン基よりも早く還元され、その結 果生ずる中間生成物のイミン−アルコール(VIII)は、触媒が非対称誘導に 影響を与える程強力にボランと複合体を作ることがないと云うことによるのかも 知れない。イミノケトンとボランとが同時に触媒溶液に3時間に亘って追加され る時に、若干高いeeのものが得られた(登録番号3及び5)。 2つの溶媒、トルエンと2塩化メチレンとが試験された。文献には、単純ケト ンの還元においてトルエンの中よりもCH2Cl2の中の方がより高いeeの得ら れることが示されている。本発明においては、表3に示すように、20モル%の 触媒Aによるイミノケトン還元においては、トルエンの方がより高いeeを与え る。トルエンは、工業的プロセスにおいては、CH2Cl2に比べて極めて望まし いものなので、これは期待していなかった利点である。 立体選択性及び化学選択性の両者は、通常反応温度に依存する。この効果は、 20モル%の触媒Aを使っての3乃至4時間に亘るイミノケトンの緩慢追加によ ってより詳細に試験された。結果を表4に示す。−40℃以下では反応は緩慢で あり、常温に温められた後にも開始材料が過剰に存在するため、低ee製品しか 得られなかった。−20℃では良好な選択性が観察された。選択性における僅か の差が0℃と−20℃とでの反応の間に観測されたが、0℃が手頃な温度である ように見える。 反応に使用される触媒の量を最小にすることが望まれる。この還元における天 井値のeeを得るために、100モル%の触媒Aでの反応が遂行され、97%e eのアルブテロールが得られた。表5に示すように、0℃のトルエンの中の触媒 溶液へのイミノケトンとボランとの同時追加によって反応が遂行される時には、 93%〜95%の範囲のee値がたった10モル%の触媒によっても尚又取得可 能であった。これは、光学純正のアルブテロールの調合にとって工業的な実践範 囲の中にある。 例えばサルメテロール、エチレフリン、イソプロテレノール、テルブタリン、 ビーチャム(Beecham)のBRL35,135及びBRL37,344、 レダール(Lederle)のCL316,243のような他のキラル アリー ルエタノールアミンへのこの方法の拡張は、典型的なイミノケトンVc,Vd, Veの非対称還元によって例証される。 ケトイミンは、対応するアリールグリオキサールの、t−ブチルアミン及びイソ プロピルアミンのような枝分かれ第1アミンとの反応によって調合された。アリ ールグリオキサールの直鎖第1アミンとの反応からケトイミンを有利する試みは 失敗したが、これは多分、製品ケトイミンの不安定性(重合及び加水分解)のた めであろう。しかしながら、このプロセスは、純粋な形で得られる(直鎖或いは その他の)どのようなイミンに対しても効果があると信じられる。イミノケトン Vcはアルブテロール向けの典型的な化合物である。イミノケトンVdはBRL 35,135、BRL37,344、CL316,243、イソプロテレノール 、メタプロテレノール(metaproterenol)、ソタロール(sot alol)、ラベタロール(labetalol)向けの典型的な化合物である 。イミノケトンVeはテルブタリン向けの前駆物質である。(この前駆物質はH2 pd/Cによる脱ベンジル化後テルブタリンに誘導される。)イミノケトンV c〜Veの非対称還元の結果は、表6に纒められる。 かくして、光学的活性な(S)−及び(R)−アルブテロール及びその他のア リールエタノールアミンに対する新しくて実用的で一般的な調合の方法が開発さ れた。この方法は、プロセスがたったの3ステップからなり、非対称誘導が現実 に触媒反応性なので、これらの化合物合成用に好適なプロセスを提供している。 触媒A又はそのボラン複合体は、アルブテロールに対して最良のように見える。 93〜95%eeのアルブテロールは、最適条件下の10モル%の触媒で取得が 可能である。溶媒としてトルエンを使い、このようにしてプロセスを、工業的に より実用的なものたらしめることによって、良好な結果が得られる。実施例 アリールグリオキサール(VIIa)の合成は、修正文献手順(M.B.フロ イド他、有機化学学会誌第50巻第5022頁(1985年))に従っており、 ここでは5−アセチルサリチル酸メチルについて記述する。 500mlの三つ首フラスコに150mlのDMSOと5−アセチルサリチル 酸メチル(39g0.2モル)とが入れられた。水性HBr(48%、46ml 、0.4モル、2.0当量)が30分間に亘って滴下式で追加された。追加後溶 液は約60℃で開始材料が消滅する迄約20時間に亘って加熱され(続いてTL C(薄層クロマトグラフィ)又はHPLCが行われ)た。黄色混合体は撹拌され ながら400gの氷の上に注がれた。30分間撹拌後、黄色の固体がろ過によっ て収集され、(乾燥された材料を基した約80%の天然収率の)アリールグリオ キサール(VIIa)の生産のために冷えた水とトルエントとの2×50mlで 洗浄された。漏れている固体は真空下の室温で4時間乾燥され、それ以上の精製 をすることなく次のステップで使用された。 イミノケトン(Vb)生産のためのアリールグリオキサール(VIIIa)の t−ブチルアミンとの反応は、トルエン又は酢酸エチルの中で次のように遂行さ れる。即ち、 上記のものからの濡れた固体(0.2モル100%収率を基準にした1.0当量 )とt−ブチルアミン1.1当量(0.22モル23ml)とが200mlのト ルエンの中で溶解された。溶液は約40℃で2時間加熱された。溶液はそれから 室温に冷やされ、(2×50ml)ブラインで洗浄され、黄色固体としての天然 のイミノケトン(Vb)(33.4g、5−アセチルサリチル酸メチルからの収 率63%)生産のため、真空下で乾燥濃縮された。天然のイミノケトンは、純正 イミノケトン(Vb)生産のため、トルエン/ヘプタンからの最晶出によって更 に精製され得る。 10モル%の触媒Aでのイミノケトン(Vb)の還元は、次のようなものであ った。即ち、 逆流コンデンサと温度計とを装備した25mlの三つ首フラスコに2mlの無 水トルエンと0.1mモルの(10モル%の)触媒ASとを窒素下の室温で入れ た。0℃に冷却した後300μlのBH3Me2S(BMS)(10M,2.0m モル、3.0当量)と3mlトルエンの中の1mモルのケトイミン(Vb)(1 .0当量)溶液とが注入器を介して同時に0℃で3時間に亘って追加された。追 加後、溶液は更に1時間撹拌され、それから5時間逆流のために加熱された。5 ℃に冷却後、反応混合液は2mlのメタノールで急冷された。結果としての溶液 は室温で10分間、それから逆流で3時間撹拌された。溶媒とメタノールとは蒸 留して除去された。残留物白色固体は50〜60℃で2:1のヘキサン/酢酸エ チルの3×6mlで洗浄された。固体は、更に、短かいパッド状のシリカゲル( 0.5cm)を通過させて、メタノールで溶離させることにより精製された。メ タノール除去後、光学的活性な(S)−アルブテロールが>90%の収率で得ら れ、eeはHPLCにより93〜95%であることが判明した(スミキラルOA 4900カラム。移動相:ヘキサン/CH2Cl2/MeOH/CF3CO2H(2 40:140:20:1)、流量:1ml/min、検出器:UV280nm、 注入量:1mg/mlサンプルの20μl)。 本発明を特に好適な実施例を引用して表示し記述して来た一方で、当業界には 形態及び詳細におけるその他の変更が、発明の精神及び範囲を逸脱することなく 行えることは理解され得るであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07F 5/02 7457−4H C07F 5/02 D (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ゼップ,チャールズ,エム アメリカ合衆国,01503 マサチューセッ ツ州,バーリン,ハイランド ストリート 19

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. キラル1,3,2−オキサザボロール触媒存在下でのα−イミノケトンの ボラン還元作用因子との反応を含むα−アミノアルコールへのα−イミノケトン の鏡像異性体特定還元プロセス。 2. 前記1,3,2−オキサザボロール触媒が(R)テトラヒドロ−1−メチ ル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−c〕〔1,3,2]オ キサザボロール又は の構造式を有する(R)テトラヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H ,3H−ピロロ〔1,2−c〕〔1,3,2〕オキサザボロールのボラン複合体 である、請求項1に記載したプロセス。 3. 前記1,3,2−オキサザボロール触媒が(S)テトラヒドロ−1−メチ ル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−c〕〔1,3,2〕オ キサザボロール又は の構造式を有する(S)テトラヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H ,3H−ピロロ〔1,2−c〕〔1,3,2〕オキサザボロールのボラン複合体 である、請求項1に記載したプロセス。 4. 前記α−イミノケトンが の構造式を有するものであり、ここに、 R1はフェニル、置換フェニル、ナフチル、置換ナフチル、ヘテロアリール、 又は置換ヘテロアリールであり、 R2は水素、アリール、又は低アルキルであり、 R3は第2或いは第3アルキル基又はアリール基である、 請求項1に記載したプロセス。 5. R1がフェニル又は置換フェニルであり、R2が水素であり、R3がイソプ ロピル又は第3ブチルである、請求項4に記載したプロセス。 6. アルブテロールに対する前駆物質がアルブテロールに還元されてなる、請 求項5に記載したプロセス。 7. アルブテロールに対する前駆物質が、(R)−テトラヒドロ−1−メチル −3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−c〕〔1,3,2〕オキ サザボロールの存在下で(R)−アルブテロールを優勢に還元されてなる、請求 項6に記載したプロセス。 8. (S)−テトラヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H− ピロロ〔1,2−c〕〔1,3,2〕オキサザボロール存在下での5−((1, 1−ジメチルエチル)イミノ)アセチル−2−オキシ安息香酸メチルのボラン− 硫化ジメチルとの反応を含む(S)−アルブテロールの生産プロセス。 9. (R)−テトラヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H− ピロロ〔1,2−c〕〔1,3,2〕オキサザボロール存在下での5−((1, 1−ジメチルエチル)イミノ)アセチル−2−オキシ安息香酸メチルの適切な溶 媒中のボラン−硫化ジメチルとの反応を含む(R)−アルブテロールの生産プロ セス。 10. 前記溶媒がトルエンである、請求項9に記載したプロセス。 11. 前記反応が約−20℃と+20℃との間の温度で遂行されてなる、請求 項9に記載したプロセス。 12. 前記反応が5−((1,1−ジメチルエチル)イミノ)アセチル−2− オキシ安息香酸メチル溶液をボラン−硫化ジメチルと(R)−テトラヒドロ−1 −メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−c〕〔1,3, 2〕オキサザボロールとの溶液に追加することによって遂行されてなる、請求項 9に記載したプロセス。 13. 前記反応が5−((1,1−ジメチルエチル)イミノ)アセチル−2− オキシ安息香酸メチル溶液とボラン−硫化ジメチル溶液とを同時に(R)−テト ラヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ〔1,2−c 〕〔1,3,2〕オキサザボロール溶液に追加することによって遂行されてなる 、請求項9に記載したプロセス。
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