JPH10502717A - 内燃機関の点火装置 - Google Patents
内燃機関の点火装置Info
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Abstract
(57)【要約】
内燃機関の点火装置が、前記内燃機関の燃焼室の容積の概ね0.5から2%の範囲の容積を有し、1または複数の出口オリフィス(1a)を備えた小さな予燃焼室(1)と、弁駆動部(3)により前記予燃焼室への急速燃焼性の混合気の導入を制御する弁(2)と、前記予燃焼室(1)の燃焼性の混合気に点火し、燃焼する気体の点火噴流を形成して、前記内燃機関内に効果的な燃焼を促進するスパークプラグ(4)とを具備する。代替的に、前記出口オリフィスは、円錐形または円筒形の入口通路に連通する角度を以て形成された出口通路を有していてもよい。少なくとも2つの吸気弁と排気弁とを有する燃焼室内で、前記点火装置は、少なくとも2つの出口オリフィスが点火噴流を前記吸気弁と排気弁の間に方向付けるように配設されている。
Description
【発明の詳細な説明】
内燃機関の点火装置
技術分野
本発明は内燃機関用の点火装置に関し、特に、燃焼効率を向上させるための水
素補助噴流点火(Hydrogen Assisted Jet Ignitio HAJI)装置に関する。本
明細書において「水素」の用語は水素および急速燃焼性の燃料を包含する。
背景技術
排出汚染物質(Exhaust Emission)および熱効率の同時制御は機関設計の確立し
た目的である。機関設計の最適化は、特にスパーク点火式機関においてサイクル
間の燃焼変動(CBCV)により制限される。燃焼変動は圧力線図の変化、また
は、一連の機関サイクル間の火炎伝播の変化として観察される。車両において、
伝達出力の不安定の非安定性が続くと車両の進行が不均一となる。これは、サー
ジと称されてきた。燃焼変動のために機関設計および混合気の成分や点火時期の
設定は妥協を強いられる。これにより、ばらつき、騒音、オクタン価要求を満た
すために全負荷において機関出力および効率が低下し、部分負荷において燃費が
悪化し、サージを制御するために排出汚染物質が増加する。
燃焼変動を除去可能であれば、機関は最も経済的な設定で作動しかつ円滑で安
定な出力が得られるであろう。更に、燃料のオクタン価要求も低下させる、若し
くは、圧縮比を高くして結果的に効率を向上させることが可能となろう。希薄燃
焼機関において、点火時期を制御するとともに、燃焼変動を低減することにより
機関の熱効率を向上しながらNOxの発生を低減することが可能となる。サイク
ル間の燃焼変動を制御することから得られる他の重要な利点は、機関のサージが
低減され、走行中の車両のドライバビリティーが向上する点である。
希薄燃焼機関の効率を向上させ排出汚染物質を低減するために多くの研究がな
されてきた。希薄燃焼の利点は理論的に以下のように説明される。過剰空気のた
めに全比熱比が増加し、燃焼生成物の解離によるエネルギ損失が低減し、機関の
冷却装置への熱損失が低減することにより機関の熱効率が向上される。更に、燃
空比が低下することにより火炎温度が低下するの、NOxの生成が指数関数的に
低減され、かつ、過剰空気が隙間やクエンチ層からのCOおよび炭化水素燃料と
の完全な反応が促進される。
現時点における開発状況の下では、米国排出規制が、理論的に希薄燃焼機関に
内在する燃費に関する利点を現実のものにするために非常な挑戦を行っている。
他方、自動車用機関への希薄燃焼の応用への動機が正当なものであり、かつ、良
い理論的基礎を備えているとしても、その装置は、相矛盾する複数の要求を同時
に満たさなければならない複雑な問題がある。希薄燃焼では、燃焼変動が増加し
て自動車のドライバビリティが悪化する。燃焼変動は空燃比の増加とともに増加
する。
燃焼効率を向上させるために多くの試みがなされてきた。こうした試みには、
スパークプラグ領域で濃い混合気を形成する燃料の成層化や、成層化と共に或い
は層化と組み合わせた分割室機関、または、予燃焼室機関、若しくは、充填され
た燃料の全体に渡って水素を濃くすることが含まれる。これらの試みは成功して
おらず、上述の問題がはっきりと残っている。
1978年頃に特許されたボッシュ燃料を供給しない(Bosch)のスパークプラ
グを含む分割室式機関では、予燃焼室の大きさ(容積
、接続通路長さおよび開口部)が特定の出力における燃焼のみを改善できる。従
って、所定の出力においてのみ燃焼効率を向上させても、最大出力において、衝
突する噴流により予燃焼室の壁および主燃焼室の他の部分へエネルギが失われる
傾向があり、最大出力が約10%低下する。更に、従来技術の構成では、予燃焼
室へは燃料が供給されずに、主燃焼室からの燃料混合気の流入に依存しているの
で冷えた状態での起動が困難である。
ロシア国のモスクワ所在の化学物理アカデミーのエル.エー.グサーク(L.A
.Gussak)による論文「High chemical activity of imcomplete combustion pr
oducts and a method of pre-chambertorch ignition for avalanche axtivatio
n of combustion in internal engins」(米国自動車技術学会の第750890
号)では、予燃焼室トーチ点火の炭化水素と空気の混合気の火炎の前線への影響
について議論しており、圧縮された燃焼室の容積の2から3%の容積の予燃焼室
を採用することにより最適化が図れると結論付けている。この論文は、ある特定
の非常に濃い空気−炭化水素混合気の予燃焼室燃焼から生じた燃焼生成物の考察
を含んでいるが、同時にNOxを低減しながら機関熱効率を向上させるという重
大な利益をもたらす予燃焼室燃焼の見込みに関する結論を得ていない。
上述の特許文献には、また、予燃焼室における炭化水素の燃焼に関して参照し
ており、そのうち最も関連のある従来技術は、リンドバーグの米国特許第414
0090号と、トジーの米国特許第4760820号である。リンドバーグの特
許には、炭化水素を燃焼させるための小さな予燃焼室が開示されているが、理論
混合比を確実にするために、炭化水素燃料に混合すべき酸化体の導入を特に議論
している。この公報は、また、排気通路の特性に関しても語っていない。本願の
出願人は、予燃焼室における混合気が炭化水素リッチ
でなければならず、かつ、出口オリフィスは慎重に寸法を決定して、適正な点火
噴流がオリフィスから噴出して燃焼室内の希薄燃料混合気が確実に完全燃焼する
ようにしなければならないことを発見した。
トジーの特許の場合、磁場発生手段のために複雑となり、約4000〜600
0°Cのプラズマを作るためのエネルギ消費が増加する。トジーの特許に記載さ
れているタイプのプラズマ点火装置は、多分、その複雑さとエネルギ消費の問題
のために商業的に成功していない。
発明の開示および目的
本発明は、燃焼効率を向上させ、かつ、既述した問題を少なくとも改善する点
火装置を提供することを目的としている。
本発明は、内燃機関の燃焼室の容積の概ね0.5から2%の範囲の容積を有し
ており、1または複数の出口オリフィスを備えた小さな予燃焼室と、前記予燃焼
室に急速燃焼する混合気を形成する手段と、前記予燃焼室の燃焼性の混合気に点
火する手段とを具備し、前記予燃焼室と前記オリフィスが、燃焼する気体の点火
噴流を形成して、前記内燃機関内に効果的な燃焼を促進するように、前記オリフ
ィスから噴出できる寸法にて形成されている内燃機関の点火装置を提供する。
前記オリフィスは、以下の式で表される無次元絞りパラメータβが、0.3か
ら0.8の範囲、好ましくは、約0.4から0.7となる寸法を有している。
上述の点火装置、特に、無次元絞りパラメータβを上記範囲に選
択することにより、希薄燃焼であってもアイドリング燃焼変動が概ね除去される
。同時に、汚染物質の排出が低レベルに抑制され、効率を幾分犠牲にすることに
よりNOxの排出を零としながら絞りを行わない機関運転が可能となる。
予燃焼室の容積は、可及的に小さいことが好ましく、主として予燃焼室を物理
的に形成する能力により予燃焼室の容積の加減が決定される。困難ではあるが、
約0.5%の容積の予燃焼室が達成され、約0.7%の容積の予燃焼室は容易に
達成され、そして、標準的なスパークプラグの連結部の直径上に配置することが
有利である。
本発明の有利な態様では、点火装置には、円錐状の入口に角度を以て延設され
た通路におり連通する少なくと2つの出口オリフィスが形成されている。出口通
路は、好ましくは、入口オリフィスの狭い先端から反対方向に延設されており、
かつ、好ましくは、オリフィスと通路が形成された本体の直径上中心に配置され
ている。この目的のオリフィス構造は、無次元絞りパラメータβが約0.7であ
る。
使用に際して、オリフィスは、2つの吸気弁と2つの排気弁を有する燃焼室内
において、点火噴流が燃焼室の吸気弁と排気弁の間のペントルーフの峰を横断し
て、前記オリフィスから吹き出すように好ましくは詳細に後述するように配設さ
れている。
他の実施態様では、吸気弁と排気弁との間の角度が狭い(例えば0〜15°)
の機関に適しており、点火装置は、対として半体方向に延び約90°の角度間隔
で形成された4つの出口オリフィスを有している。オリフィスは角度を以て延設
された通路を介して円錐状の入口通路に連通しており、無次元絞りパラメータβ
は再び約0.7である。
上述した実施態様の各々は、熱損失を低減するために円錐状の入
口通路が好ましいが、円筒状の入口通路を用いてもよい。
予燃焼室内の燃焼用の燃料源としての水素の可能性が、既に参照したグサーク
の文献から或いは他の文献から公知となっているが、本発明の以前に上述したよ
うに予燃焼室の大きさを著しく低減する可能性に付いては認識されていない。予
燃焼室の大きさを低減したので、標準的な取付け部の大きさを有するスパークプ
ラグを修正することにより予燃焼室を該スパークプラグに配設可能となるばかり
ではなく、燃焼プロセスの間の熱損失を著しく低減し、以て希薄混合気の燃焼が
驚異的に改善され、かつ、結果的にNOxの排出が低減される。本発明以前は、
予燃焼室での燃焼を最適化して、予期された利益を達成のに必要なトーチ点火を
形成するために、予燃焼室は少なくともグサークに開示された大きさの容積が必
要であった。予燃焼室内の燃焼プロセスにより生じた燃焼する気体の点火噴流の
効果を損なうことなく非常に小さな容積を用いることが確かめられた。オリフィ
スの絞りサイズを約0.3と0.8の間に設定することにより、希薄燃焼におけ
る機関効率が最大となることが確かめられた。
予燃焼室の容積に対する表面積の大きな比率により、予燃焼室内に残る気体が
低温となり、膨張行程でこの領域から主燃焼室内に気体が膨張する際、低いNO
x排出要求が確実に達成される。音速または音速に近い速度で小さな容積の予燃
焼室から主燃焼室の炭化水素燃料にに吹き出す燃焼生成物から成る噴流により、
通常の希薄燃焼限界よりも薄い超希薄混合気内で分散した反応が生じる。分散し
た反応は噴流中の活性化学種により引き起こされ、優れた再現性を以て空間的に
概ね均一な燃焼を可能とし、空間的に均一な温度をもたらす。超希薄混合気を利
用可能であるので、スパーク点火機関でのスパークプラグ領域での第1の燃焼ガ
スの領域、或いは、ディー
ゼル機関の燃料噴流近傍の濃い混合気に見られるNOxの発生源となる高温が除
される。
好ましい急速燃焼性燃料は水素であり、適当な源から予燃焼室に供給され、若
しくは、触媒により予燃焼室内で生成される。導入される水素の量は変えること
ができるが、機関に供給される燃料の0.2%程度である。予燃焼室内の水素/
空気混合気は、好ましくは、理論混合比よりも高く、3倍を有効中央値として理
論混合比の約1.2から7倍以上である。
炭化水素燃料と比較して水素は火炎速度が10倍速いので、点火核の成長の時
間変動が低減され、アイドリングおよび軽負荷状態でのCBCVが除去される。
これにより、主燃焼室内の希薄燃焼が可能となり、混合気は、絞りを除去できる
程度に希薄であり、熱効率が増加し、かつ、3桁のオーダの大きさを以てNOx
の発生が低減される。
予燃焼室は置換されたスパークプラグの一部として、若しくは、シリンダヘッ
ドのスパークプラグ受承開口部の領域においてシリンダヘッドの一部として形成
できる。燃焼性の混合気を点火するための手段は、小型のスパークプラグ、若し
くは、水素または他の急速燃焼性気体を予燃焼室に導入する手段と一体に設けら
れた他の形式のスパーク発生手段を具備している。
本発明は、また、内燃機関の作動方法において、内燃機関の燃焼室に関連し、
実質的に該燃焼室の容積の0.5%から2%の範囲の容積を有する予燃焼室に急
速燃焼性混合気を導入する工程と、前記予燃焼室の混合気を点火して、前記予燃
焼室の1または複数の出口オリフィスから燃焼する燃料の点火噴流を形成する工
程とを含み、前記噴流が前記燃焼室内に効果的な燃焼を促進するために形成され
る内燃機関の作動方法を提供する。
図面の簡単な説明
本発明を容易に理解するために、本発明の幾つかの実施態様を添付図面を参照
して説明するが、添付図面において、
図1は、本発明の第1の実施態様による点火装置であり、
図2は、本発明の第2の実施態様による点火装置であり、
図3は、本発明の第3の実施態様の略示図であり、
図3aは、無次元絞りパラメータβの変化に対する熱効率の変化を示すグラフ
であり、
図4は、試験用原型による点火装置の断面図であり
図4A、4Bは、より好ましい出口オリフィス構造を有する絞りインサートの
略示断面図および端面図であり、
図4Cは、図4Aの絞りインサートを用いたときの初期火炎の略示図であり、
図5は、γ=9、上死点前クランク角90°でメタノールに対して質量比で約
0.8パーセントの水素を噴射したときの、比仕事の変化に対するHC、CO、
NOxの排出量の変化を示す略示図であり、
図5Aは、通常の点火と、本発明の場合とによる1サイクル当たりの機関出力
に対するNOx排出量の変化を示すグラフであり、
図6は、λ=2.1、1.98、1.6の最適効率混合気における、予燃焼室
へのH2噴射時期に対するHC、CO、NOxの排出量の変化を示すグラフであ
り、
図7は、図6に関して参照した最適効率混合気および絞り設定における予燃焼
室へのH2噴射量の効率、および、点火時期への影響を示すグラフであり、
図8は、同じ最適効率混合気および絞り設定における予燃焼室へのH2噴射量
に対する1サイクル当たりの比仕事のCOV変動を示
すグラフであり、
図9は、同じ最適効率混合気および絞り設定における予燃焼室へのH2噴射量
に対するピーク圧力COV変動を示すグラフであり、
図10は、標準的な点火および水素補助噴流点火に対する表示熱効率への増加
する圧縮比の影響を示すグラフであり、
図11は、標準的な点火および本発明の増加する圧縮比に対する表示熱効率の
変化を示すグラフである。
発明を実施する最良の態様
水素または高い比率で水素を含有する改質燃料が、スパークプラグに形成可能
な程度に小さな所定容積の予燃焼室に導入される。図1から図3に可能な構造例
を図示する。
図1は、出口オリフィス1aを有する予燃焼室1へ小さな弁2により水素ガス
を導入する構成を示している。弁2は弁駆動部3により作動し、混合気が小型の
スパークプラグ4により点火される。図1、3、4の実施態様において、燃焼室
への燃料供給圧力よりも高くならないように、水素は低圧(約4気圧)にて供給
される。
図2は、スパークプラグ中心電極が水素導入弁5により形成されている構成を
図示している。弁5は、開弁時にガス入口6にスパークギャップを画成し、2つ
の機能を果たす1つのユニットを構成している。この場合、水素は貯蔵容器から
供給されるか、或いは、予燃焼室外で少量の燃料を改質することにより供給され
る。水素は改質生成物質により汚染されていてもよい。
図3は、改質触媒7により水素を生成する形式の予燃焼室の略示図であり、改
質速度、従って水素の生成量は機関制御コンピュータ(図示せず)により制御さ
れる電気加熱手段8による触媒温度により制御される。この形態では、各筒内の
燃料が不十分で水素の理論
混合比よりも低く、かつ、水素補助噴流点火装置の効果が低い場合には、更に炭
化水素燃料を予燃焼室に導入して水素リッチ混合気が形成され、或いは、触媒に
より生成された水素を補うために少量の水素が直接注入される。
本発明は4サイクル機関および2サイクル機関の両者に応用することができる
。
導入される水素量または触媒により生成された改質燃料の量は、変えることが
できるであろうが、許容できる結果を得るために、質量比で0.5から2%のオ
ーダであることが発見された。予燃焼室内の混合気は、理論混合比の1.2から
7倍以上高くなければならず、3倍が妥当な中央値となっている。炭化水素に比
較して水素の火炎速度が10倍高いので点火核成長(ignition kernel grown)
の時間の変動が実質的に低減され、結果的にアイドル中または軽負荷状態でのサ
イクル間の燃焼変動が除去される。予燃焼室内の部分的に燃焼した水素および炭
化水素燃焼によりエネルギの噴流が形成され、生成物と反応して、局所点火源で
達成可能な値よりも非常に低温、低燃空比で燃料リーンの主燃焼室生成物が燃焼
する。
主燃焼室内の希薄混合気の燃焼は、絞りを除去しポンプ仕事を除去して熱効率
を高め均一な低温燃焼によりNOxを二桁低減できる程度に希薄である。
更に、最大出力ために必要な混合気の燃焼は、ノッキングの発生が遅れる程度
に速く圧縮比を高くすることができ、従って出力と効率の両方を高くすることが
可能となる。
予燃焼室の容積は主燃焼室の容積の2%以下であり、0.5%まで低くするこ
とができる。これは、従来技術の予燃焼室例えばフォルクスワーゲン(VW)の
17%やグサークの2から3%よりも著しく小さい。予燃焼室のオリフィス1a
の個数、オリフィスの絞り
形状、および、主燃焼室に対するその方向は、特定の機関形態によって変化させ
最適化することができる。これらのパラメータは、オリフィスから噴出する点火
噴流または噴流が燃焼効率を最大とする程度まで機関の燃焼室を貫通するように
選定される。オリフィス1aを形成する際、鋭いエッジは除去しなければならな
い。上記パラメータを正しく選定することにより、点火噴流が筒内の概ね中心ま
で貫き、非常に整ったものとなる。噴流点火ガスの流れが確実に到達するように
、オリフィスは、以下の式で示す無次元絞りパラメータβの値が約0.3〜0.
8でなければならない。
この点に関して、上記無次元絞りパラメータβを変化させた予燃焼室のオリフ
ィスの試験結果である図3aを参照する。試験を行った機関は、ウェイクシャ燃
料調査エンジン組合(CFR)の機関である。この機関は、オクタン価を測定す
る速度である600rpmで作動させられた。点火時期は、全ての場合で最高ト
ルクを得る最小進角(BMT)に、圧縮比が9:1に設定され、燃料は主燃焼室
にガソリンを供給した。全ての試験は絞りを全開にして(WOT)行った。理論
空燃比に対する相対的空燃比、つまり空気過剰率をλとして、グラフのX軸をλ
とする。表示熱効率であるY軸は、燃料の正味の発熱量(低発熱量)に基づいて
いる。結果から、最適な熱効率に対する絞りの大きさβは、0.3〜0.8の範
囲でも許容できる効率を得られるが、好ましくは約0.4〜0.7の範囲である
。
図4は、本発明を具体化した実験的な点火装置を示している。この点火装置は
、メタノール燃料を燃焼させる高速単気筒CFR機関を使用した試験を受けた。
該点火装置は円筒部11を有する本体10
を備えている。円筒部11の内部に直径約1.5mmの出口オリフィス13を有
する絞りインサート12が配設されており、これにより予燃焼室14が形成され
る。円筒部11はアダプタ15に螺合されており、該アダプタ15は、次いで、
機関のシリンダヘッド17のスパークプラグ開口部16に螺合されている。アダ
プター15をシリンダヘッド17に対して、そして、本体10をアダプタ15に
対してシールするために、ガスケット18、19、20が配設されているが、ガ
スケット20は、水素ガスインジェクタ21を本体10に形成されたインジェク
タ開口部22に対してシールしている。本体10に形成されたスパークプラグ受
承開口部23がスパークプラグ24を受承する。各スパークプラグの電極は予燃
焼室14内に突出している。
図4A、4Bを参照すると、2つの好ましい出口オリフィスの構成が図示され
ており、図4の実施態様の単一のオリフィス13は、改善された結果を得るため
に、より高度に複雑な複式オリフィス形態により置換される。
気筒当たり4つの弁を備えた機関(例えば2.0Lのランチャ機関)における
標準的なスパークプラグを置換するように構成された点火装置の一部である、図
4Aの構成では、図4の点火装置の本体部11、または、適当なスパークプラグ
置換装置(図示せず)に12bにおいて螺合されており、かつ、所定角度を以て
形成された2つの出口通路12d、12eに連通する円錐状の入口通路12cが
形成されている。出口通路12d、12cの先端には、楕円形の出口オリフィス
12f、12gが形成されている。また、端面図には、組立用の2つの盲穴が図
示されている。点火噴流の熱損失を低減するためには円錐状の入口通路12cが
好ましいが、円筒状の通路でも許容できる結果を得ることができる。このオリフ
ィスの構成
による無次元絞りパラメータβは約0.7である(上述の式の中のβのための絞
り部の面積は全絞り部の面積にて置換される)。
円錐状の入口通路12cと出口通路12d、12eの角度は重要ではなく、イ
ンサート12aの寸法およびオリフィス12f、12gの間隔により適宜に決定
される。然しながら、出口オリフィス12f、12gは、好ましくは、初期の火
炎の伝播を略示する図4Cに示すように、インサート12aの直径上に配置して
、燃焼室のペントルーフの吸気弁と排気弁の間の峰を横断する直線に沿って指向
させる。この略示図において、前記出口オリフィスは、僅かにオフセットするよ
うに図示されており、必要に応じてこうした構成も適合させることができる。図
4Cでは、吸気弁がIにより排気弁がEにより指示されている。
この構成において、λ=1.0のとき、燃焼変動の重要な目安である表示平均
有効圧力で示す変動係数は、標準的な火花点火での7%から3%に低減され、炭
化水素(HC)の排出は約10%低減された。λ=1.5の場合、単一の噴流構
成での従前の実験と同様にHCの排出は50%低減され、COおよびNOxがほ
ぼ除去された。燃効率は、最大負荷条件で最大30%改善された。
図4Bに示す実施形態は、上述の実施形態よりも好ましくはないが、吸排気弁
の間の角度が狭い(すなわち0〜15°)の機関に適しており、絞りインサート
12hは12iにおいて螺合され、円筒状の一次通路12kから円錐状の入口通
路12jが延びている。入口通路12jの先端から4つの出口通路121が延設
され、図示するように、インサート12hの互いに直交する直径上に配置された
楕円状のオリフィス12mが形成される。
図4Bにおいて、代替的な円筒状の入口通路12nを破線にて図示する。この
通路は冷却効果が大きいために円錐状の通路のように
は効果的ではないが許容できる結果をもたらす。
場合によっては予燃焼室を気筒内に形成し、或いは、気筒に取り付けてもよい
が、これらの構成はスパークプラグに形成した予燃焼室ほど魅力的ではない。
既述原型を用いた試験は、本明細書において水素補助噴流点火(HAJI)と
称するが、2つの理由から600rpmの機関速度にて実施した。第1に、アイ
ドリング状態において負荷サージまたは変動サージとして低速、低負荷の燃焼変
動が最も顕著となり、第2に、この速度がオクタン価測定(RON)のための速
度であるからである。従って、該点火装置のオクタン価要求またはオクタン価の
代替指標としての最高圧縮比への効果が示されることとなろう。
機関燃焼の変動を説明するために広範なパラメータを採用することができる。
気筒内圧力p、ピーク気筒内圧力などの圧力の大きさや位相特性、dp/dtの
最大値、または、圧力のサイクル積分値(Wc)等が含まれよう。ここでは、2
つの測定値が用いられる。つまり、気筒内圧力のピーク値の変動(COVp^)
(標準偏差/平均)と、1サイクル当たりの表示比仕事(またはi.m.e.p)の変
動係数(COVWc)である。前者の変動は、構造的な最大反力およびサイクル
温度のピークに影響し、後者は、表示熱効率ηの変動に影響する。バランスピス
トンおよびベルト駆動のために高速CFR機関の機械的効率は非常に低いので、
Wcの表示値はピーク値を選択していない。CH、CO、NOxの排出が、また
、表示された特定の基礎、すなわちg/MJで表されている。
この提示において、実験データ空間は、相対的空燃比であるλ、絞り全開(ful
l throttle)、半絞り、1/4絞りとして説明される3つのマニフォールド圧力
、95、73、50kPa、水素噴射時期θH2、供給された燃料の質量に比率と
して表現される水素噴射量
MH2、圧縮比γとして表現される主燃焼混合成分に限定される。点火時期θign
は常に最高トルクを得る最小進角(BMT)に調節され、主燃焼室噴射時期はC
FR機関で最高効率を得る最大入口弁リフト(98°ATDC)であった。
全絞りのλ=1から3.5の範囲、および、半絞りより低い範囲での主燃焼室
燃料成分の変化の影響を調べた。全絞りであっても、空燃比を高くすることによ
り無負荷の量まで1サイクル当たりの仕事(およびトルク)を低減することが可
能であるのに対して、通常の点火では、この機関の希薄限界はλ=1.64で生
じ、利用可能なWcの範囲で、水素補助噴流点火HAJIでは希薄限界はない。
然しながら、Wcの最小値で熱効率ηが1/4絞りにおいて高くなるので、機関
を絞ることに利点があることが観察された。HAJIを用いた場合、熱効率ηの
ピークは標準的なシステムよりも約2%高くなる。
全負荷から無負荷(Wcが820から180kJ/m3)の運転のために必要
な点火時期の範囲は従来の点火時期よりも狭く、かつ遅れる。全負荷におけるθign
はTDCの後である。全ての作動条件に対して示すようにCOVp^は非常
に低く、全絞りおよび半絞りにおけるWcの最小値において僅かに高くなってい
る。通常、軽負荷では、この機関は標準的な点火装置で約0.2のCOVp^を
有している。ピーク圧力で実質的に整った燃焼が存在するが、最大ηに対する混
合気よりも薄い混合気での後者の燃焼ではCOVWcの変動が見られる。少なく
とも幾つかのサイクルで主燃焼室内での燃料の失火は、図5に示すお湯に、全絞
りおよび半絞りにおいて、比HCおよび比COが高くなることにより証明される
。
標準的な機関の希薄限界を十分に越えた、より薄い燃焼から得られる利益が図
5に証明されている。図5は、0.03g/MJまた
はNOxのピーク値の1/100よりも低い比NOx値における運転の実質的な
範囲を示している。これらの条件の下で排出されるNOx濃度は1ppmより低
い。本発明および標準的な燃焼による機関出力に対するNOxの排出の変動が図
5Aに図示されている。
絞り全開において、こうしたNOxの低い値は、Wcが600kJ/m3(例
えば、最大トルクの70%より低いトルク値)において得られ、そのとき、HC
およびCOは比較的低く、Wc=530kJ/m3、λ=2.15に対するηは
40%の最大となる。半絞りおよび1/4絞りにおける最大効率は、また、非常
に低いNOx値に対応しており、絞りの利点は、λ=3および軽負荷(Wc)条
件の下での低減されたHCおよびCO排出のとき、絞り全開における効率の低下
を除去する点にある。
非常に低NOxおよび高い効率を得るために、非常に少量の水素の予燃焼室へ
の供給が図5に示されている。予燃焼室へのH2の噴射時期(混合時間に影響す
る)および量(理論空燃比に影響する)の敏感性が調べられた。
各絞り位置での最大効率に対応する混合気へのH2噴射時期に対する機関性能
の敏感性がまた考慮され、かつ、ηは絞り全開において時期とは独立しているが
、然しながら、半絞りでは上死点前約100°を利用することにより、小さな利
点(ηが2%高くなる)がある。更に進角させて噴射すると、点火時期も僅かに
進角させなければならない(しかし、非常に標準的な機関の点火時期よりも非常
に僅かに例えば、1/4絞りでは38°)。噴射時期が進角し、半絞りのときで
、この噴射時期とともにCOVWcが変動したときの燃焼変動は全絞りにおける
約2倍である。この傾向は、上死点前100°の時期で最小となるCOVp^で
証明される。また、HCおよびCOの排出の双方に付いて(図6)、COおよび
HCが増加
するにつれ最小となる傾向がある。
予燃焼室のH2の変化の影響が図7から図10に示されている。図7において
、噴射されたH2の量が減少するとηが増加する傾向がある。点火時期(図7)
、COVWc(図8)、および、COVp^(図9)により、各絞りの開度につ
いて燃焼変動が増加し、それを補償するために更に進角させる必要がある点に達
することが示される。速い燃焼サイクルおよび遅い燃焼サイクルからの排気の条
件抽出を用いてい先に発見したこと一致している。変動が増加するにつれてHC
排出が増加し、CO排出がある程度増加する。
変えた点火システムから得られる他の利益は、使用可能な最高圧縮比、HUC
Rがが増加することである。図10には、HAJIでの最大熱効率(λ=1.2
3)および最大出力(λ=0.98)混合気における標準的なな点火装置での熱
効率η、および、対応する値(λ=2.15および(λ=0.98)が示されて
いる。更に、「旧最大効率」およびHAJIシステムでのλ=1.23における
ηの値を、また、等しいλにおいて比較のために示す。
標準的な点火では、最大出力混合気、λ=0.90でのピーク効率はγ=9で
生じる。γ=10において、ηはノッキングのために低下する。HAJIシステ
ムは、γ=9、λ=1.23において、標準的な点火に対して絶対値で約2%(
相対値で5%)高い最大効率ηを示す。この増加は、速い燃焼速度および改善さ
れた燃焼変動が全燃焼時間損失を低減した結果であると考えられる。更にλを増
加させ、効率を高めること(λ=2.16)は可能であり、ηを約2%増加可能
である。更に、変動が低減され燃焼時間が増加するので、図10は、γを11ま
で増加可能であることを示している。γ=12のとき、最大出力混合気において
ノッキングを生じる。γ=11でλ=2.16のとき更にηが3%高くなる。絶
対値で丁度6%
の最大効率の全改善はηの相対値で15%となる。圧縮比を増加させ、本発明に
より達成された機関出力の改善を図11に示す。
HAJIが従来のポートから噴射されるs.i.機関燃焼を文献に報告された
混合気よりも薄い混合気において支持することが、機関速度1200rpmで可
能であり、0.05より低いCOVp^がλ=4.5において維持されているこ
とが示されている。こうした運転を維持するために必要な水素量は約1/10で
あり、加えられた場合、燃料と均一に混合される必要がある。標準的な点火に関
連する値までCOVWcが増加したとき、超希薄混合気の部分燃焼に関連する変
動が増加することの証拠がある。然しながら、上記燃料および半絞り条件で、H
CおよびCO排出の増加は壁面クエンチ層の厚さ、および、CFR機関のピスト
ンの実質的裂け目での炭化水素の酸化体の減少のためであると考えられる。HC
およびCOを低減することの絞りからの利益は、供給中の熱い残滓の部分の増加
の結果であり、絞りが全開から1/4に絞られるとNOxが0.6から1.2p
pmへ2倍に増加することにより証明されるように、サイクル温度が増加する。
圧縮工程中で極めて遅く生じる最適なH2噴射時期(すなわち上死点前100
°)は、早期に噴射すると、気筒内圧力が低いので水素が主燃焼室に流出してし
まうためである。仮に流出する水素が存在しなければ、予燃焼室は噴射されたH2
の全ての値に対して燃料リッチとなる。低いH2値でのCOVp^の増加は、最
小開放時間である2msに近づくときの噴射装置の変動の結果であろう。リッチ
な水素の広い範囲に渡る着火性がH2の供給量にあまり敏感でなくしているよう
である。
他の試験結果から、MBT点火時期は、最高出力混合気に対しては上死点後で
ある。これは予期しない結果である。と言うのは、燃
焼速度がオット−サイクルの一定容積燃焼の燃焼速度に近づくとき、上死点近傍
での燃焼プロセスの等しい分布が予測され、サイクル仕事が最大となるのであろ
う。
CFR機関の上述の実験では、最大トルクの70%までの範囲でNOxの発生
を大気レベルに抑制しており、この機関のデータを自動車に応用することにより
、三元触媒に必要な理論空燃比の必要性が除去される。これを達成するために用
いられた水素補助噴流点火は、また、COVの気筒内圧力のピークおよび通常こ
の機関にて達成される機関の1サイクル当たりの比仕事の50〜80%低減した
比仕事を以て非常に適切な燃焼を与え、超希薄燃焼、相対的空燃比が約2で、か
つ、利用可能な最高圧縮比を2高めた運転で熱効率を高くすることが可能となる
。NOx排出を低減しながら最高表示熱効率を約15%改善する結果を得た。炭
化水素の排出は高く維持されたので、自動車用機関に実施する場合には機関の下
流に清浄装置が必要となる。
我々の少量の水素を加える「噴流」型点火方式により燃焼変動を概ね除去する
ことが達成された。同時に、汚染物質の排出も低いレベルであった。アドリング
時の安定性により、機関がアイドリング速度に近い機関速度で作動する低速、か
つ、高いギアでの走行の間の自動車のドライバビリティが向上する。更に、自動
車が減速する間に汚染物質の排出が低減される。
以下の結論が得られる。
1.従来の点火システムでは、点火核の成長に際して、点火に引き続いて火炎
核が最も大きな渦の大きさに成長するとき、サイクル間の燃焼変動(CBCV)
が開始される。3つの火炎核の区分がなされる。すなわち、(a)静止核(stati
onary kernels)、(b)移動核(iranslating kernels)、(c)分割核(splittin
g kernels)
である。静止核では低速燃焼が見られるのに対して、他の核では高速燃焼が見ら
れる。
2.S.I.機関において大きな範囲の当量比を制御する新規な方法が、少量
の水素添加を利用した噴流点火により得られる。同時に、効率を高め、汚染物質
の排出を低減することが得られる。主要な結論は、希薄混合気でもCBCVは増
加せず、従来のS.I.機関で生じているのとは異なっている。
3.この新規な方法により効率を僅かに犠牲にすることで、絞らない状態での
S.I.機関のNOxを概ね除去した運転が可能となる。
4.汚染物質を低レベルに抑制しながらアイドリング状態での燃焼変動が概ね
除去される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.内燃機関の点火装置において、前記内燃機関の燃焼室の容積の概ね0.5か ら2%の範囲の容積を有し、1または複数の出口オリフィスを備えた小さな予燃 焼室と、前記予燃焼室に急速燃焼する混合気を形成する手段と、前記予燃焼室の 燃焼性の混合気に点火する手段とを具備し、前記予燃焼室と前記オリフィスが、 燃焼する気体の点火噴流を形成して、前記内燃機関内に効果的な燃焼を促進する ように、前記オリフィスから噴出できる寸法にて形成されている内燃機関の点火 装置。 2.前記予燃焼室の容積が前記燃焼室の容積の約0.5%より大きく、かつ、約 0.8%より小さい請求項1に記載の点火装置。 3.前記オリフィスが、0.3から0.8の範囲にある無次元絞りパラメータを 有している請求項1または2に記載の点火装置。 4.前記無次元絞りパラメータが約0.4から0.7である請求項2に記載の点 火装置。 5.前記予燃焼室内の前記燃焼性の混合気を形成する手段が、重量比で実質的に 燃料供給量の0.2%から2%の範囲の量の実質的に水素から成る急速燃焼燃料 を生成し、または、実質的に理論混合比の1.2から1.7倍の範囲の水素リッ チ混合気を作る請求項1から4の何れか1項に記載の点火装置。 6.前記水素リッチ混合気は理論混合比の約3倍である請求項5に記載の点火装 置。 7.前記予燃焼室が内燃機関のスパークプラグ開口部と係合するように適合され た構造の一部として形成されている請求項1から6の何れか1項に記載の点火装 置。 8.前記予燃焼室がスパークプラグの一部を構成する請求項7に記 載の点火装置。 9.前記予燃焼室に燃焼性混合気を形成する手段が、水素等の急速燃焼性燃料を 前記予燃焼室に噴射する手段を具備する請求項1から8の何れか1項に記載の点 火装置。 10.前記予燃焼室が、該予燃焼室内に水素などの急速燃焼性の混合気を発生さ せるための改質触媒と、加熱手段を含んで成る請求項1から9の何れか1項に記 載の点火装置。 11.内燃機関の作動方法において、内燃機関の燃焼室に関連し、実質的に該燃 焼室の容積の0.5%から2%の範囲の容積を有する予燃焼室に急速燃焼性混合 気を導入する工程と、前記予燃焼室の混合気を点火して、実質的に0.3から0 .8の範囲の無次元絞りパラメータを有する、前記予燃焼室の1または複数の出 口オリフィスから燃焼する燃料の点火噴流を形成する工程とを含み、前記噴流が 前記燃焼室内に効果的な燃焼を促進するために形成される内燃機関の作動方法。 12.前記オリフィスが、0.3から0.8の範囲にある無次元絞りパラメータ を有している請求項11に記載の方法。 13.前記無次元絞りパラメータが約0.4から0.7である請求項12に記載 の方法。 14.前記予燃焼室内の前記燃焼性の混合気を形成する手段が、重量比で実質的 に燃料供給量の0.5%から2%の範囲の量の実質的に水素から成る急速燃焼燃 料を生成し、または、実質的に理論混合比の1.2から7倍の範囲の水素リッチ 混合気を作る請求項11、12、13の何れか1項に記載の方法。 15.前記出口オリフィスが、複数の出口通路に連通する入口通路を含んで成り 、前記出口通路の先端に該複数の出口オリフィスが形成されて成る請求項1から 14の何れか1項に記載の点火装置。 16.前記出口通路が前記入口通過から所定の角度を以て前記出口オリフィスに 延設されている請求項15に記載の点火装置。 17.互いに反対方向に向けられ、直径上に配設された2つのオリフィスが設け られており、点火噴流が該オリフィスから反対方向に噴出する請求項15または 16に記載の点火装置。 18.前記入口通路が逆円錐形状をしている請求項15から17の何れか1項に 記載の点火装置。 19.先端に出口通路が形成された3つの出口通路を具備し、前記出口通路が反 対方向に向けられた対を構成する請求項15から18の何れか1項に記載の点火 装置。 20.前記オリフィスの対の各々が直径上に配設されており、該直径が互いに直 交する請求項19に記載の点火装置。 21.前記出口オリフィスが楕円形をしている請求項15から20の何れか1項 に記載の点火装置。 22.2つの吸気弁と2つの排気弁とを有する少なくとも1つの燃焼室と、前記 燃焼室に配設された請求項15から21の何れか1項に記載の点火装置とを有す る内燃機関であって、前記点火装置が、前記出口オリフィスの少なくとも2つが 、そこから吹き出す点火噴流が前記燃焼室内において前記吸気弁と排気弁の間に 方向付けられるように指向している内燃機関。 23.請求項1から21の何れか1項に記載の点火装置と共働する内燃機関。
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