JPH10503623A - アンテナシステム - Google Patents
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- JPH10503623A JPH10503623A JP7526787A JP52678795A JPH10503623A JP H10503623 A JPH10503623 A JP H10503623A JP 7526787 A JP7526787 A JP 7526787A JP 52678795 A JP52678795 A JP 52678795A JP H10503623 A JPH10503623 A JP H10503623A
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Abstract
(57)【要約】
放射線ビームの角度分散アレーを生成又は受信する通信局であって、アレーアンテナ(1)を定める複数の放射素子(100)のアレーと、ビーム形成器(120)と、を備え、このビーム形成器は、前記ビームに対応した電気信号用の複数のビームポートを搭載している第1サイド(X)、及び放射素子に対応した複数のアンテナポートを搭載している第2サイド(Y)を含む受動回路網を備えており、各ビームポートは、複数の電力分配器(52)部品及び複数の移相器(53)部品の回路網(50)を介して複数のアンテナポートに接続されており、この移相器の移相は、ビームのアレーを生成するように所定の定数の整数倍となっており、アレーアンテナ(1)が三角対称性又は六角対称性を有し、ビームのアレーが三角対称性又は六角対称性を有し、かつ、実質的に変形していない通信局。
Description
【発明の詳細な説明】
アンテナシステム
本発明は、アンテナシステムに関し、特に、衛星移動体通信システム(satelli
te mobile communication system)用の多重ビーム形成器(a multiple beamforme
r)に関する。但し、これに限定されるわけではない。
このようなシステムは、例えば、WO93/09029、WO93/09577、WO93/09578、WO93
/09613、WO93/09614、WO93/09624、EP-A-0510789、EP-A-035885、EP-A-421722に
おいて(一般的な用語で)説明されている。提起されたインマルサット(Inmarsa
t)(TM)P21システムは、一群の通信衛星を用いて通信を行うためのアンテナを有
した複数の地球局から構成されている。これらの地球局は、移動局(mobile stat
ion)であっても良い。各衛星は、一連の複数ビームを送信及び受信するように設
計されたアンテナシステムを搭載している。各ビームは、地球の表面の一部分に
向けられており、これらのビームは全体として地球の全表面をカバーするように
なっている。
各ビームは、複数の周波数多重化チャネル(frequency-multiplexed channel)
を持っている。例えば、各ビームの帯域幅は、各々が多数の利用者チャネル(通
常は、音声電気通信(voice telecommunication)を行っている)を持つことがで
きるように、5MHzであっても良い。また、衛星は、通常、固定地球局への接
続用アンテナを搭載しており、例えば公共の電気通信網を用いて通信を行う。
遠視野(far field)ビームパターンで複数のビームを統合するためには、送信
及び受信アンテナが複数の放射素子の巨大なアレー(array)からなる直接放射ア
ンテナ(すなわち、反射器を有しないアンテナ)である場合、一般的なビーム形
成ネットワークは、原則として、各ビーム位置の全ての放射素子に対する移相器
(phase shifter)と、全てのビームに対する電力分配器(power divider)とを必要
とする。このため、100個の素子と100本のビームに対して、10,00個
0の移相器と、100個の電力分配器が必要となり、部品の数は、多数のビーム
及び素子については、おおよそ指数関数的に増大する。
これは、RF部の相当な重さを意味し、給電システムの電力損失も高い。重さ
と電力消費は、衛星では両方とも重要である。
他のタイプのアレーアンテナ用のビーム形成器としては、US 3255450(バトラ
ー)で説明された「バトラーマトリクス(Butler matrix)」がある。これは、関
連する移相器を備えた複数の4ポート電力分配器のバタフライカスケード配置か
らなり、N個の入力RF信号を受信し、間隔を置いて配置されたN個の素子から
なる直線状アレーに給電する。これらの分配器は、それぞれ2つの入力アナログ
RF信号を受信し、90度の位相差を有する2つのRF信号を出力する。上記2
つの入力アナログRF信号の一つは、移相されている。複数の分配器及び移相器
からなるアレーの効果は、入力のどれか1つに供給されるRF信号が、移相(pha
se shift)を徐々に増加する間に、アレーの構成要素の各々に供給されることで
ある。このように、このアレーは、フェーズトアレー(phased array)として動作
し、移相の増加量(これは、放射素子の数に依存している)と構成素子の間隔と
に依存した角度でビームを生成する。
各入力を順次に選択的に励振(excite)させることにより、レーダの用途に用い
られる増分走査ビーム(incrementally scanning beam)を生成することができる
。この代わりに、ビーム形成器を、共通のアパーチャから格子状の複数固定ビー
ムを生成するために使用することもできる。数個の前記直線状マトリクスを整列
された行及び列中に形成し、行マトリクスの出力が列マトリクスの入力を給電(f
eed)し、列マトリクスの出力が複数の放射器(radiator)の二次元アレーを給電す
ることによって、ビームを2つの直交方向の一方に走査することができる。
バトラーマトリクスは、ほとんど損失がなく、このことが使用の理由となりが
ちである。
JP-A-59-44105には、2つの直交するバトラーマトリクスの重ね合わせ(stack)
を備え、方形アレー上の角度に沿って一列に整列されているビームを形成する二
次元ビーム形成回路網が開示されている。
WO88/04837には、バトラーマトリクスがビームの操縦に用いられる通信衛星で
使用される可変ビーム反射器アンテナ(steerable beam reflector antenna)が開
示されている。
EP-A-0468662には、以下のようなアンテナ(直接放射アンテナも可)が開示さ
れている。即ち、このアンテナでは、バトラーマトリクスが電力分配器として使
用されていて、アンテナアレー素子間で電力を分配し、単一の一方向合成ビーム
(unidirectional composite beam)を形成するようになっており、順次の移相は
、移相素子によりキャンセルされているマトリクスによってもたらされる。
直線バトラーマトリクスアレーアンテナの特徴は、隣接ビーム間のクロスオー
バポイントが3dB以上下がり、そのためビーム間のパワーが最大ビームレベル
の半分まで降下することである。正方形アレーでは、4つの隣接ビーム間の最小
パワーが8dB下がる。地球表面の均一なカバレージ(coverage)が提供されるこ
とが望ましいため、このことは、それ自身、一般的な正方形バトラーマトリクス
が多重衛星通信ビームを形成することを不適切にしている。
本発明によれば、ビーム方向の六角形アレーを作るための六角形アレーアンテ
ナ用のビーム形成器として受動電力分配器マトリクス(例えば、バトラーマトリ
クス)を使用するアンテナシステムが提供される。
六角形アレーの使用は、等価な正方形アレーが与えるであろうものよりも、地
球表面のより良いカバレージを与える。その理由は、隣接ビーム間のパワーが、
そう大きくは降下しないためである。
好ましくは、アレーの周囲のアパーチャは平滑化されていて、遠視野パターン
で隣接ビーム間のパワー降下を低減するようになっていると良い。
好ましくは、マトリクスは余分に作られていて、いくつかの出力ポートのみが
放射素子に接続され、他の出力ポートは終端(terminate)されていると良い。
本発明のこの面からすると、バトラーマトリクスは、もはや損失が少ないとい
う通常の利点を達成しない。しかしながら、損失は、交差点(crossover)でのパ
ワー降下が改善されているので、許容範囲である。
好ましい態様では、アレーの縁への電力供給を緩やかに先細り(taper)にする
ように、放射素子への経路内での増幅または損失は、アレーのアパーチャにまた
がって異なっている。本発明のこの点によれば、ビーム間のクロスオーバレベル
が上昇し、遠視野放射パターンのサイドローブレベルが低減される。
好ましくは、このマトリクスは、電力分配器マトリクスの2つの直交に接続さ
れた重ね合わせを含んでいると良い。
他の面では、本発明は、電力分配器マトリクスの第1及び第2の直交接続重ね
合わせを備えたアレーアンテナシステム用のビーム形成回路網(a beam forming
network)を提供する。ここで、少なくとも1つの重ね合わせにおいては、そのス
タックにおけるマトリクスのオーダよりも少ない数のマトリクスが存在している
。このため、“オーバーサイズ”のマトリクスを、非方形アンテナアレーを形成
するために使用することができる。但し、各マトリクスのオーダの2倍の数のマ
トリクスが必要とされることはない。
他の面では、本発明は、以下のようなアンテナシステムを提供する。即ち、こ
のアンテナシステムでは、数個の異なる電力分配器マトリクスが提供され、各マ
トリクスの対応する出力ポートがアレーアンテナの構成要素にジョイント式に接
続され、単一のアレーアンテナがビームの多重格子を生成できるようになってい
る。マトリクスの出力を異なるように整相(phase)することにより、異なる格子
をオフセット位置に向けることができ、これによって、1つの格子を他のビーム
間の最小の位置に内挿(interpolate)することが可能になっている。
他の面では、本発明は、チャネル分離(channelization)(すなわち多重化また
は非多重化)を実行するデジタル処理装置を有する通信トランシーバ局(例えば
、衛星)を提供する。このデジタル処理装置は、受動電力分配回路網(例えば、
バトラーマトリクス)を含むアナログビーム形成器を介して接続されている。こ
の通信トランシーバ局によれば、極めて複雑なビーム形成構造を必要とせずに、
処理装置の負荷を大きく低減することが可能になり、このため、信号処理システ
ムの質量、電力消費及び体積が削減され、これにより信号処理システムが衛星に
使用するのにより適したものとなる。
他の面では、本発明は、数個の異なるバトラーマトリクス装置が平行に同じア
レーアンテナに接続されたアンテナシステムを提供する。ここで、各装置は、複
数のビーム方向からなるアレーを生成するように配置されており、これらのアレ
ーは、より小さな角度間隔を有する複数のビーム方向の合成アレーを作り出すよ
うに、互いに補い合っている。
このように、単一のバトラーマトリクス装置から作製可能なビームアレーと比
較して、向上したビームカバレージと低減されたビーム間降下を得ながら、単一
のアンテナを多数のビームを生成するために使用することができる。
本発明の他の面と実施形態は、以下の説明と請求の範囲で述べる通りである。
以下では、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら示す。この実施
形態は、単なる例として挙げるものに過ぎない。
図1は、衛星移動体通信を概略的に示したものである。
図2は、本発明の一実施形態に係る宇宙ビークルの斜視図である。
図3は、図1の宇宙ビークルの通信システムの電気部品を概略的に示したブロ
ック図である。
図4は、図3の実施形態に使用されているバトラーマトリクスを概略的に示し
たブロック図である。
図5は、図3の実施形態に係るビーム形成器を形成するための図4のバトラー
マトリクスの配置を示した概略斜視図である
図6aは、図2から図5の実施形態の受信アンテナの放射パターンを示す図で
ある。
図6bは、この実施形態に係る送信アンテナの放射パターンの対応するプロッ
トである。
図7aは、受信アンテナ内のアレー要素の物理的な配置を図示し、各要素に接
続された増幅器の相対利得を示している。
図7bは、送信アンテナ内のアレー要素の物理的な配置を図示し、各要素に接
続された増幅器の相対利得を示している。
図8は、図5に示される各ビーム形成器への受信及び送信ビームポートの接続
を示した図である。
図9aは、図5のビーム形成器及び受信アンテナの構成要素間のそれぞれの接
続を示している。
図9bは、図5のビーム形成器及び送信アンテナの構成要素間のそれぞれの接
続を示している。
図10は、本発明の別の実施形態に係るビーム形成器とアンテナの配置を示し
ている。
図11は、図10の実施形態により得られる放射パターンを概略的に示してい
る。
図1は、従来より提案されている衛星移動体通信システムを示している。この
システムは、地球(E)を取り巻く軌道上の少なくとも1個の衛星(S1及びS
2)を備えている。そして、地上には、複数の端末、例えば移動体通信ターミナ
ル(M1及びM2)及び固定通信ターミナル(F1)が配置されている。後者は
、例えば、電気通信網(例えば、PSTN)に接続された地球局であっても良い。
これらの衛星は、例えば地上10、000kmの高度の中間円軌道(intermediate ci
rcular orbit)(ICO)上に位置していると好適である。12個の衛星は、例えば、
3個の相互正常軌道(mutually normal orbit)の各々において角度分配された4
個からなるセットを形成していて、各端末がいつでも幾つか衛星の視野内にある
ようになっていても良い。
各衛星は、空間的に分離された(しかし、重なっている)複数の放射線(例え
ば、無線周波数)ビームを生成する。このビームは、地球の表面(通常は全表面
)の隣接領域を覆うビーム(T1〜TN)のアレー(array)を、以下でより詳細
に説明する方法で形成している。また、各衛星は、地球の表面と交差する放射線
受信方向(R1−RN)のアレーも有している。一般的に、この受信方向は、ビ
ームと一致している。このため、これらのビーム及び受信方向は、間隔をあけて
分離された複数の衛星及び端末間通信チャネルを構成する。衛星は非静止であり
、端末も移動しうるので、与えられた端末は、いつでも複数の前記チャンネルを
通過することができ、また、ある衛星との通信をやめて、他の衛星に切り替える
(“ハンドオーバ(handover)”する)必要があっても良い
公知の方法では、衛星との連絡を確立することにより、1個のターミナルが他
のターミナル又は電気通信網と通信を行うことができる。この衛星は、別の端末
と連絡を確立して、2つの端末間でメッセージをやり取りする。
図2を参照すると、本実施形態に係る衛星は、ハウジング5を備えており、こ
のハウジング5は、一対の展開可能なソーラーセルパネル4a、4b(折り畳ん
だ状態で図示)と、電気通信網に接続された1個以上の固定地球局に通信するた
めのフィーダリンク(feeder link)を提供する少なくとも1個の可変高利得スポ
ット
ビームアンテナ(steerable high gain spot beam antenna)3と、複数の受信方
向R1〜RNで受信を行う受信アレーアンテナ1と、複数のビームB1〜BNを
生成する送信アレーアンテナ2と、を備えている。このアンテナ1〜3は、地球
に面するように保持されている衛星の側面に設けられている。
以下では、ここで使用されている変調について簡単に説明する。フィーダーリ
ンクアンテナ3は、20GHzの送信周波数、30GHzの受信周波数、50M
Hz以上の帯域幅で、Ka帯において動作する。受信アンテナは、2GHzの周
波数で動作し、送信アレーアンテナは、2.2GHzの周波数で動作する。これ
らは、それぞれ30MHzの帯域幅で動作する。各ビーム(本実施形態では、1
21本ある。)は、このスペクトラム内で5MHzのブロックを割り当てられて
いる。近接するビームに割り当てられたブロックは、隣接したビーム間の干渉を
低減するように、異なっている。各ブロックは、200KHz帯域幅の25個ま
での周波数スロット(FDM及び/又はTDM)を含んでいる。各周波数スロッ
トは、46個の利用者チャンネルに分割されている。このため、各利用者が使用
可能な帯域幅は4KHzで、これは、会話には適している。各々のビームは、1
200の同時利用者との通信が可能である。
図3を参照すると、衛星内に設けられた電気的構成は、地球局から端末までの
通信に用いる前進リンク(forward link)と、この端末から地上ステーションまで
の通信に用いる戻りリンク(return link)と、を備えている。この前進リンクは
、フィーダリンクアンテナ3を備えており、このアンテナ3からの複数の信号は
、対応するフィルタ6a〜6dによって帯域濾波され、対応する低雑音増幅器7
a〜7dによって増幅される。増幅された複数の信号は、コンバイナ/IFダウ
ンコンバータ回路(combiner/downconverter circuit)8によって合成され、中間
周波数(IF)にダウンコンバートされる。このIF信号は、相補フィルタ(com
plementary filter)9a、9bによって2つの25MHz帯域に分離され、これ
らの各々は、対応するアナログ・デジタル変換器(ADC)10a,10bによ
ってデジタル化される。この後、デジタル化されたこれらのIF信号は、周波数
デマルチプレクサ(frequency demultiplexer)11a、11bによって、それぞ
れ125個のスロットに周波数多重分離され、これにより250個のスロッ
トの全部に、それぞれ200KHzの帯域幅が与えられる。
デジタル制御回路13の制御のもとに、スイッチ又はルーティング回路網12
は、121個(もしくは、一般的にN個(Nはビーム数))の周波数マルチプレ
クサ14a〜14Nのうちの一つの25個の入力ポートの一つに、250個の周
波数スロットの各々を誘導する。周波数マルチプレクサ14a〜14Nは、ビー
ムB1〜BNのうちの一つで送信される5MHzのベースバンド信号にスロット
を多重化する。制御回路によって選択されたマルチプレクサ14(従って、ビー
ムBも)は、周波数スロットが送信される地球上の地理的位置を決定し、マルチ
プレクサ入力ポート(従って、変調周波数も)は、周波数スロットを受信する利
用者端末を決定する。
この後、121個の多重化されたデジタルベースバンド信号の各々は、対応す
るデジタル−アナログ変換器(DAC)15a〜15Nによってアナログ信号に
変換され、これらの出力は、IF/S帯域コンバーターのアレー16によって、
2.2GHz帯域における30MHzの範囲内にあるビーム周波数にそれぞれア
ップコンバートされる。上述のように、複数の隣接したビーム用に選択された複
数の周波数は、各々異なっている。この後、変調された信号は、アナログ形成器
20の対応する入力ポートに供給される。このアナログ形成器20は、送信アレ
ーアンテナ2の対応する放射素子200a〜200Mを作動させるための、複数
M(例えば、109)個の作動信号(energising signal)を生成する。これらの
作動信号は、M個のRF電力増幅器17a〜17Mからなるバンクによって増幅
され、対応する放射素子200a〜200Mに供給されるのに先立って、フィル
タ18a〜18Mからなるバンクにより帯域濾波される。
戻りリンクの部品は、一般に、前進リンク内の部品の逆である。複数P(例え
ば151)個の受信素子118a〜118Pは、地上の端末から2GHz帯域の
入力無線信号(incoming radio signal)を受信する。各素子からの信号は、対応
するフィルタ118a〜118Pによって濾波され、低雑音増幅器117a〜1
17Pによって増幅されて、アナログビーム形成器120の入力ポートに送られ
る。ビーム形成器120のN個の出力ポートの各々における信号は、S/IF変
換器のアレー116によって5MHzのベースバンド信号にダウンコンバートさ
れ、対応するADC115a〜115Nによってデジタル化される。
デジタル化されたベースバンド信号は、それぞれデマルチプレクサ114a〜
114Nによって200KHzの帯域幅の25個の周波数スロットに周波数多重
分離され、この周波数スロットは、制御回路13の制御のもとに、スイッチ11
2を通じて、一対の周波数マルチプレクサ111a,111bのうちのひとつの
所定の入力(特定の周波数に対応)に誘導(route)される。この周波数マルチプ
レクサ111a,111bは、一対のDAC110a,110bによってアナロ
グ信号に変換される25MHzの出力信号を生成する。次に、これらのアナログ
信号は、一対の変調器119a、119b及びフィルタ119cによって50M
Hzの信号に合成され、この合成信号は、IF/Ka変換器及びRF分配器の回
路網118によって20GHzの信号にアップコンバートされる。
各RF信号は、RF電力増幅器(例えば、進行波装置)117a〜117dに
よって増幅され、帯域フィルター116a〜116dによって濾波され、対応す
る地球局への送信のためにフィードリンクアンテナ3へ送られる。
このように、図3に示されるシステムは、構成要素3、6〜9及び16〜19
を備えるフィーダリンク通信サブシステムと、構成要素11〜14及び111〜
114を備えるチャネル分離合成サブシステムと、構成要素16〜18、116
〜118、並びにアンテナ1及び2を備える移動リンク通信サブシステムと、か
ら構成されている。本実施形態では、チャネル分離合成(即ち、処理)サブシス
テムがデジタルなので、ADC及びDAC10、15、110、115が設けら
れている。
デジタルチャネル処理サブシステムの使用は好ましいが、これは本発明では容
易である。この理由は、次の通りである。即ち、比較的広帯域幅のアナログビー
ム形成器20、120によってビーム形成が行われているので、デジタルハード
ウェア機器によってビーム形成を行う必要がなく、それ故、デジタルハードウェ
ア機器は、全体で30MHzを超える移動リンクスペクトラムを処理する必要が
なく、従って、たやすく入手できる部品を使ってデジタルハードウェア機器を実
現することができるからである。
さらに、デジタル信号処理の電力消費は、その信号の帯域幅におおよそ比例し
ている。従って、本発明では、デジタル処理装置が各ビームポートにおける5M
Hzを超える帯域幅の信号を処理し、アレー素子用の30MHz帯域幅の信号は
、アナログビーム形成器によって扱われるので、デジタル処理装置が必要とする
電力消費は、すべてがデジタルシステムであるものと比較して極端に低減される
。
以下では、図4及び図5を参照しながら、アナログビーム形成器20、120
を極めて詳細に説明する。各アナログビーム形成器20、120は、図5に示さ
れるように、バトラーマトリクス50の直交に接続された2個の重ね合わせ30
a、30bから構成されている。
これらの重ね合わせは、それぞれ同じバトラーマトリクスデバイス50から構
成されており、各バトラーマトリクスデバイス50は、図4に示されるように、
16個の入力、16個の出力(即ち、16×16)を有している。このデバイス
は、基板51と、複数の第1ポートを備えた第1サイドXと、複数の第2ポート
を備えた第2サイドYと、複数の同一4ポートカプラ又はハイブリッド52と、
複数の移相器53と、を備えており、これらは全てストリップ線路によって相互
接続されている。
この文書において用語“サイド”は、位相幾何学的な意味で使われており、マ
トリクスの実際の幾何学配置を参照したり、或いはそれに限定することなく使用
されている。前記ポートや構成部品の物理的な位置は、無関係である(信号の位
相は、過度にひずまされていないと仮定)。
両ビーム形成器20、120は、図4に示されるようにマトリクスデバイスを
使用するが、図5に示されるような重ね合わせを形成している前記マトリクスの
数は、ビーム形成器20と120とでは異なっている。
バトラーマトリクスの構造は、この技術分野では周知である。従って、各ハイ
ブリッド(EP-A-0056205に開示された構造を有しいても良い。なお、EP-A-00562
05は、参照により全て本明細書中に組み込まれる。)は、その2個の入力ポート
に入力された電力を、その2つの出力ポートに等分配する。この電力は、90度
の位相差で分離されている。K個の第1及び第2ポートがあり、Kが2の累乗で
あるとき、このマトリクスは、それぞれがK/2個のハイブリッドからなる(l
og2K)個の列と、これらのハイブリッド間に配置されたK/4個の移相器か
らなる((log2K)−1)個の列と、から構成されている。各ハイブリッド
は、後続の行にある2個に接続されており、ハイブリッドが接続されるこの2個
の間隔は、行が一つずつ進むごとに2の累乗で増加する。移相器53による移相
は、(180/N)度ずつ増加する。そして、第1行の移相器は、(180/N
)の奇数倍の移相を与え、次の行の移相器は、(180/4N)の奇数倍の移相
を与える、といったようになる。図4では、K/2((log2K)−1)個の
移相器53が示されているが、ゼロでない移相を与えるのは、これらのうちの半
分だけしかなく、従って、残りは実際上機能していない。
この構造が有する効果は、各第1ポートXでの信号が同じ振幅のN個の信号に
分割されることである。この各信号は、第2ポートYのうちの一つに現れるとと
もに、順次に位相変位(progressive phase displacement)を有している。例えば
、複数の第1ポートのうちの第1番目に与えられる振幅Aの信号は、複数の第2
ポートのうちの第1番目における振幅A/Nを有した第1の信号として現れる。
第2ポートの第2番目における第2の信号は、振幅は同じだが、位相が(360
/N=Δ)だけずれており、第3ポートにおける同じ振幅の第3の信号は、第2
の信号から位相がΔだけずれており、…そして、第2ポートの第16番目におけ
る第16の信号は、第15番目の信号よりΔだけ位相がずれて、第1の信号の位
相となる。
第1ポートXの第2番目に与えられた信号は、複数の第2ポートYに同様に等
分配されるが、移相の増分(phase increment)は2×Δであり、第3入力ポート
についての移相の増分は3×Δであり、その他も同様である。
第2ポートが複数の放射素子の等間隔のアレーに接続されていると、フェーズ
ドアレーアンテナになることは明らかである。そのビームオフセット角は、アレ
ー間隔、信号周波数及び位相増分に依存している。位相増分は、信号が供給され
る第1ポートの数及び第1ポートの同一性(identity)にそれ自体依存している。
複数の第1ポートが同時に励振される場合は、増加しながら推移するアラインメ
ント角(alignment angle)における複数のビームからなる格子が形成される。各
ビームは、複数の第1ポートのうちの1個における信号に一対一に対応している
。
図4の各マトリクスデバイスは、相反関係にあり、従って、上記の説明を逆に
することができる。換言すれば、アレーアンテナを有するマトリクスデバイスの
複合体が受信アレーアンテナを形成することができるように、特定の増分位相関
係で第2ポートYに与えられた複数の信号は、複数の第1ポートXのうちの単一
ポート又は複数ポートに信号を生成することになる。
もしも、図4の構造のN個のバトラーマトリクスの重ね合わせが、図5に示さ
れるような方法で平行に配置され、この重ね合わせの全てのマトリクスの出力ポ
ートからなる各整列行が、N個のバトラーマトリクスからなる第2の重ね合わせ
の単一のバトラーマトリクスの入力ポートに接続されたならば(換言すると、こ
の2個の重ね合わせが直交するように相互接続されたならば、ということになる
。なお、この文書において「直交」とは、複数のデバイスの任意の物理的又は幾
何学的な配置よりも、むしろ接続位相幾何学(connection topology)を指す。)
、第2の重ね合わせのN2個の出力ポートからなる二次元アレーを、複数の放射
素子からなる正方形二次元アレーの対応する放射素子に接続して、複数のビーム
からなる二次元格子を形成することができる。
しかしながら、この実施形態では、六角形のビーム格子が形成される。ここで
図6を参照すると、図6aは、受信アンテナ1のビームパターンを示し、図6b
は、送信アンテナのビームパターンを示している。この2つのビームパターンが
同じ数のビーム(121)から構成されていることや、図6bのビームは、図6
aの受信方向と合同(congruent)であるが後者の方がより広い(それゆえ、後者
は、より大きな重なり(overlap)と、ビーム間強度の下降の低減とを示す)こと
は、明白である。
これらのビームパターンを実現するため、アンテナ1、2は、それぞれ放射素
子100a〜100P、200a〜200Mからなる六角形アレーを備えている
。この放射素子は、例えば一般的な基板上にプリントされたマイクロストリップ
ダイポール(図示せず)である。図7を参照すると、図7aは、送信アレーアン
テナ2の放射素子200の配置を示しており、図7b、は受信アレーアンテナ1
の放射素子100の配置を示している。
受信アンテナ1は、図示のように間隔sをあけて配置されたP=151個の素
子100から構成されている。ここで、s/L=1.04であり、Lはアンテナ
の波長(2GHz)である。アンテナの総直径は2.2mである。送信アンテナ
2は、図示のように間隔sをあけて配置されたM=109個の素子200から構
成されている。ここで、s/L=1.04であり、この場合のLは2.2GHz
である。アンテナの総直径は1.7mである。
本実施形態における送信アンテナの109個の増幅器18a〜18Mは、全て
が同じ増幅を与えるわけではない。各増幅器によって与えられる利得は、アンテ
ナの中心素子に接続された増幅器を基準に、図7bにおいて各素子の位置を表す
円内に示される。この図から分かるように、この利得は、このアレーの縁に向か
って次第に減少している。これは、素子200からなる最も外側の3個のリング
が与えれられれば分かる。これらのリングについての利得は、内側にある全ての
素子に対して−3、−6、及び−9dBと減少している。
図7aに示す受信アンテナについても、複数の素子100からなる最も外側の
3個の六角形リングについての増幅器117a〜117Pが、内側の素子につい
ての増幅器に対して徐々に減少する利得を有している(再述すると、−3、−6
、及び−9dBである)ことを挙げることで、全く同じことが言える。
以下では、アナログビーム形成器20、120とアンテナ1、2の相互接続に
ついて、図5、図8及び図9を参照しながら説明する。図5に参照すると、マト
リクスデバイス50の重ね合わせ30aの第1ポートXは、複数のポートからな
る二次元アレーを形成している。これらの各ポートは、座標(i,j)で示され
る。ここで、0<i,j<15である。このインデックスiは、第1重ね合わせ
30aのマトリクスデバイスのサイドXに沿ったポートの数を示しており、イン
デックスjは、第1重ね合わせのマトリクスデバイスが接続された第2重ね合わ
せ30bのマトリクスのサイドXに沿ったポートの数を示している。
図8は、複数のアップコンバータからなるアレー16からビーム形成器20に
出力されたN=121本の変調ビームの接続を示している。もし、図に示される
ように、軸i=10、軸j=10が60度で斜交し、i、jの値が循環する場合
、接続の六角対称性(hexagonal symmetry)が現れるようになる。ビーム形成器1
20とダウンコンバータのアレー116との間にも全く同じ接続が形成される。
121本のビームを全て調整するためには、iの値は最大で13個必要になる。
従って、ビーム生成器20及び120からなる第1重ね合わせ30aのマトリク
スデバイスは13個しか提供することができない。除外されたマトリクスは、図
8中、破線で示されている。接続されていないこれらのポートは、好ましくは整
合負荷(matched load)により、終端処理されている。
図9aは、受信アレーアンテナ1のP=151個の素子100a〜100Pの
、(フィルタ118及び増幅器117を介した)アナログビーム形成器120の
マトリクスデバイス50の第2重ね合わせ30bの第2ポートYへの接続を示し
ている。ここに表された素子100の配置は、図7aに示されたものと一致して
おり、ここに表された複数の素子からなる外側の3個のリングは、前述したよう
に先細りする利得を有するリングである。
図5を参照すると、マトリクスデバイス50の重ね合わせ30bの第2ポート
Yは、複数のポートからなる二次元アレーを形成しており、それぞれのポートは
座標(k,l)で示される。ここで、0<k,l<15である。インデックスi
は、第2重ね合わせ30bのマトリクスデバイスのサイドYに沿ったポートの数
を示しており、インデックスkは、第2重ね合わせのマトリクスデバイスが接続
された第1重ね合わせ30aのマトリクスのサイドYに沿ったポートの数を示し
ている。
図9aのように、軸k=0,軸l=0が60度で描かれると、六角対称性が現
れる。151本のビームを全て調整するためには、kの値は最大で15個必要に
なる。従って、第2重ね合わせ30bのマトリクスデバイスは15個しか提供す
ることができない。これらのうち接続されていないポートは、整合負荷によって
終端処理されている。したがって、受信アンテナ用のビーム形成器120は、2
8個のマトリクスデバイス50を必要とする。
図9bは図9a及び図7bと同様の図で、送信アンテナ2の素子200a〜2
00Mとビーム形成器20との間の(増幅器17及びフィルタ18を介した)接
続を示している。M=109個の素子200があるだけなので、第2の重ね合わ
せに必要なマトリクスデバイスの数は13であり、マトリクスデバイス50の総
計は26である。未使用のポートは、整合負荷により終端処理されている。
動作中、アナログビーム形成器20の1個のポートにおけるビーム信号入力は
、
第1重ね合わせ30aのマトリクスデバイスの出力ポートにおける16個の等し
い出力に分割され、このうち3つは終端される(これは、第2重ね合わせ30b
が13個のマトリクスデバイスしか含まないためである)。第2重ね合わせ30
bの対応するマトリクスに入力された残る13個の信号の各々は、各マトリクス
の出力ポートで16個の等しい出力に分割される。出力の総計は13×16=2
08となり、このうちの101個は終端される。残る109個の出力信号は、増
幅器を介してアレー素子200に送られる。これらの信号の位相は、これらの信
号が合成されると図6bに示される六角形格子のビームの一つを生成するような
相関関係にある。第1の重ね合わせ30aの異なるポートに入力される他のビー
ムの各々についても、同じことが言える。
ビームの数及び素子の数が要求するものよりも多くの入力を有するオーバーサ
イズのマトリクスデバイス50を使用しているため、複数のポートを終端するこ
とは、これらのビームの各々のパターンを変えることになる。素子の数を減らす
と各ビームは広がり、周辺素子に異なる増幅を与えると、アンテナアパーチャ上
に、各々のビームをさらに広げることになる平滑窓(smoothing window)が付加さ
れ、3本の隣接ビーム間の点におけるパワーの減少が、完全結線の正方形バトラ
ーマトリクスアレーアンテナについての−7.8dBと比較して、わずか−2d
Bとなるようになっている。前記正方形アレー(これらは、本質的に無損失であ
る)と比較すると、終端及び異なる増幅により幾分の損失が生じるが、これはか
なり少ない。
これらのアンテナは、それぞれほぼ対称形(大まかに言って、円形又は六角形
)のアパーチャを有しており、全ての素子が接続されているわけではないオーバ
ーサイズのバトラーマトリクスデバイスを使用することにより、歪みのない六角
形ビームパターンを生成することが可能になる。もちろん、図8、図9a又は図
9bに示される全ての点が接続されると、その結果は、六角対称性を示すとはい
え歪んだビームパターンを有する台形アレーとなってしまう。
動作中、受信アンテナ1及びビーム形成器120は前述したものと本質的に逆
の動作をし、これによって、図6aの受信方向のグリッドの一つで受信した信号
が、ビーム形成器120の第1重ね合わせ30aの第1ポートの一つに送られる
ようになっている。より多数の素子100が設けられ、より少数のポートが終端
されているので、ビームパターンは鮮鋭になるが、3個の隣接する受信方向間の
パワー降下は、依然として−3dBにすぎない。オーバーサイズのマトリクスデ
バイス50の使用が原因の一つであり、また、増幅器117の振幅の先細りも原
因の一つである。
以下では、図10及び図11を参照しながら、本発明の他の点を説明する。
図10によれば、この実施形態では、アレーアンテナ1(又は2)の各素子は
、第1のバトラーマトリクスビーム形成器120a、又は第2のビーム形成器1
20bの、対応する出力ポートに接続されている。ビーム形成器120a、12
0bの各々は、ほぼ図5に示されるような構造を有しており、この実施形態の簡
単のため、図4に示されるタイプのNイン、Nアウトマトリクスデバイス(N-in,
N-out matrix device)が用いられている。重ね合わせ30a、30bの各々は、
N個のバトラーマトリクスからなり、アンテナ1は、正方形に配列されたN2個
の放射素子100を備えている。
これにより、バトラーマトリクスデバイス120a、120bの各々は、N2
個のビームポートを有している。このデバイスがそれ以上の修正なしに使用され
たとすると、2個のバトラーマトリクスにより生成されたビームのアレーが互い
に一致することは明確であろう。しかしながら、バトラーマトリクスデバイス1
20bの一つとアンテナ1との間に移相装置300を設けることによって、一方
のアレーを他方のアレーに対してオフセットすることが可能である。複数のビー
ムを1次元に整列させるためには、アンテナ1の一側の素子から他側の素子まで
直線的に増加する累進移相を移相装置300が提供することが単に必要となる。
ビームアレーを二次元に整列しようとする場合は、アンテナ1と二次元的に(即
ち、「垂直に」と「水平に」)交差する移相を適用する必要があることは明らか
である。
移相装置300は、アレーを横断して異なる長さでタップされたマイクロ波伝
送線(例えば、マイクロストリップライン)によって簡単に作製することができ
る。
図11に示されるように、ある好適な実施形態では、移相器300は、複数の
ビームからなる1個の格子を、仰角及び方位角の双方で角度NΔ/2(Nは整数
)だけずらして整列させるものであり、これにより、第2マトリクスデバイス1
20bに接続されたビームに基づくピークビーム位置は、第1のバトラーマトリ
クスデバイス120aに基づく4つの隣接ビームの最小の位置に配置されるよう
になる。
図11では、ビームの中心だけが示されている。ここで、第1のマトリクスデ
バイス120aのビームに基づくビーム中心はドットで示されており、第2のマ
トリクスデバイス120bのビームに基づくビーム中心は×印で示されている。
このアレーは、より高いレベルのクロスオーバを備え、45度で傾いた正方形
アレーのように見える。
このため、本実施形態では、ビームカバレージを高め、ビーム間の減衰を抑え
つつ、単一のアンテナを使用して多数のビームを生成することができ、また、正
方形アレーアンテナから、正方形又は非正方形ビームアレーを生成することがで
きる。図3に示される実施形態では、アナログビーム形成器20、120の各々
を、2個以上のバトラーマトリクスデバイス120a、120bと1個以上の数
の増分移相器300とによって置き換えることができる。
一般に、数個の非四角形(例えば、六角形)アレーは、この実施形態により組
み合わせることもできる。例えば、六角形格子は、3個の相互にオフセットされ
た六角形ビームアレーを生成するように配置された3個のバトラーマトリクスデ
バイスを用いて形成することができる。
この実施形態は、衛星通信以外の用途にも使用可能である。例えば、他の通信
用途や、レーダ用途に使用することができる。
前述の実施形態は一例に過ぎず、他の実施形態や前述の実施形態の変形が可能
であることは明らかである。以下に挙げるのは、そうした変形の例にすぎない。
上記では、2×2のハイブリッドによって設けられた前述のデバイスについて
説明したが、3×3カプラや他の構成を用いて非バイナリマトリクスを形成する
ことも可能である。このことは、例えば、シェルトン(Shelton)及びケラー(Kell
eher)による「直線アレーからの多重ビーム(Multiplie beams from linear arra
ys)」(アンテナ及び伝播に関するIRE研究論文(IRE Transactions on An
tennas and Propagation)、Vol AP-9、155〜161頁、1961年3月)に
おいて教示されている。
また、前述では、ストリップライン構造について言及したが、本発明は他の技
術(例えば、MMIC)を用いても実現することができる。同様に、ホーンやパ
ッチ等の放射素子もダイポールと同じく使用することができる。
上記で周波数分割多重化についても述べたが、他のシステム(例えば、時分割
多重化やコード分割多重化)を使用できることは明らかである。また、ここまで
中間円軌道について述べてきたが、本発明は、地球低軌道(LEO)や他の軌道
にも利用可能である。また、移動体電気通信衛星通信について述べてきたが、本
発明が、衛星を介した固定電気通信に適用可能なことは明らかである。同様に、
本発明の概念は、衛星通信以外の他の通信分野へも適用することができる。
従って、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、当業者にとっ
て明らかな他の任意の変形、置換、及び修正を加えたものにまで広がっている。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
H01Q 21/06 4241−5J H01Q 21/06
H04B 7/15 9473−5J H04B 7/15 Z
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR,
KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M
N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU
,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,
UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 ポスケット, ピーター
イギリス バックス エスエル7 3アー
ルズィー リトル マーロウ チャーチ
ロード ハイ チムニーズ
(72)発明者 マリンズ, デニス
イギリス ロンドン エスイー11 5ユー
エル ランベス サンクロフト ストリー
ト ケニントン パラス コート 23
(72)発明者 ハッチンサン, ベン
アメリカ合衆国 メリーランド州 ロック
ヴィル ブリュワー ハウス ロード
10931
(72)発明者 ショメ, パトリック
イギリス ロンドン エヌダブリュ6 3
エイチティー ゴールドハースト テラス
78 フラット 3
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 放射線ビームの角度分散アレー(angularly dispersed array)を生成又 は受信する通信局であって、アレーアンテナを形成する複数の放射素子のアレー と、ビーム形成器(beam former)と、を備え、前記ビーム形成器は、前記ビーム に対応した電気信号用の複数のビームポートを有する第1サイド、及び前記放射 素子に対応した複数のアンテナポートを有する第2サイドを含む回路網を備えて おり、各ビームポートは、複数の電力分配器部品及び複数の移相器部品からなる 回路網を介して複数のアンテナポートに接続されており、その移相は、複数のビ ームのアレーを生成するように所定の定数の整数倍となっており、前記アレーア ンテナが三角対称性又は六角対称性を有し、前記ビームのアレーが三角対称性又 は六角対称性を有し、かつ、実質的に歪んでいない通信局。 2. 隣接ビーム間の電力減少が、3dB以下である請求項1記載の局。 3. 前記アンテナが、直接放射アンテナ(direct radiating antenna)である 請求項1又は2記載の局。 4. 放射素子よりも多くのアンテナポートが存在しており、これらのアンテ ナポートの幾つかは、放射素子に接続されていない請求項1〜3のいずれか記載 の局。 5. 放射素子に接続されていない前記アンテナポートが、終端負荷(termina ting load)で終端されている請求項4記載の局。 6. 各放射素子が、給電経路(feed path)を介してアンテナポートに接続さ れており、アンテナアパーチャに振幅の先細り(amplitude taper)が生じるよう に、前記アンテナの周辺部の放射素子への前記給電経路内の利得が、前記周辺部 の内側にある放射素子の前記給電経路内の利得よりも低くなっている請求項1〜 5のいずれか記載の局。 7. 前記複数の電力分配器が、それぞれ90°ハイブリッドを備えている請 求項1〜6のいずれか記載の局。 8. 前記回路網が、複数のN1イン、N1アウトバトラーマトリクスデバイス からなる第1のセットであって、これらのバトラーマトリクスデバイスがそれぞ れ第1サイド及び第2サイドを有していて、前記第1セットの前記第1サイドが 前記ビームポートを形成している前記第1セットと、複数のN2イン、N2アウト バトラーマトリクスデバイスからなる第2のセットであって、これらのバトラー マトリクスデバイスが、それぞれ第1サイド及び第2サイドを有していて、前記 第2セットの前記第2サイドが前記アンテナポートを形成している前記第2セッ トと、を備えており、前記第2セットの各バトラーマトリクスデバイスの前記第 1サイドのポートが、前記第1セットの複数の異なるバトラーマトリクスデバイ スの第2サイドのポートに接続されていて、各ビームポートが全てのアンテナポ ートに接続されるようになっている請求項1〜7のいずれか記載の局。 9. 前記第1セット内にN1個より少数のバトラーマトリクスデバイスがあ る請求項8記載の局。 10. 前記第2セット内にN2個より少数のバトラーマトリクスデバイスが ある請求項8又は9記載の局。 11. 前記第1ポートに連結されたビーム受信手段を更に備える請求項1〜 10のいずれか記載の局。 12. 前記第1ポートに連結されたビーム生成手段を更に備える請求項1〜 11のいずれか記載の局。 13. 第1の前記回路網を介してビーム生成手段に連結された第1の前記ア ンテナと、第2の前記回路網を介してビーム受信手段に連結された第2の前記ア ンテナと、を備える請求項1〜11のいずれか記載の局。 14. 前記受信手段は、受信周波数帯内で受信を行うように構成されており 、前記生成手段は、前記受信周波数帯と異なる送信周波数帯内で生成を行うよう に構成されている請求項13記載の局。 15. 第1アンテナが、複数の送信ビームからなるアレーを生成するように 構成され、第2アンテナが、複数の受信ビームからなるアレーを生成するように 構成され、各受信ビームが、対応する送信ビームと一列に整列されている請求項 14記載の局。 16. 請求項1〜15のいずれか記載の局を備える宇宙ビークル。 17. 前記局が、地球の周りの中間円軌道内に位置するビークル用に、前記 ビームのアレーが地球表面のほぼ全体を覆って広がるように構成されている請求 項16記載の宇宙ビークル。 18. 請求項16又は17記載の宇宙ビークルを複数備える世界衛星通信シ ステム。 19. 角度配列されたアレーアンテナからの複数のビーム方向の少なくとも 一つの方向に少なくとも一本の放射線ビームを生成するビーム形成回路網であっ て、複数のN1イン、N1アウト受動電力分配器マトリクスデバイスからなる第1 のセットと、複数のN2イン、N2アウト受動電力分配器マトリクスデバイスから なる第2のセットと、を備え、マトリクスデバイスの総数が(N1−N2)よりも 少なく、前記第1セットの前記デバイスのN1 2個より少数の第1ポートがビーム ポートとして設けられ、前記第2セットの前記デバイスのN2 2個より少数の第2 ポートがアンテナポートとして設けられ、各ビームポートが全てのアンテナポー トに接続されるように、前記第2セットのデバイスの各第1ポートが、前記第1 セットの異なるデバイスの第2ポートに接続されているビーム形成回路網。 20. 前記第1セット内にM1個のデバイスがあり、M1がN1よりも小さい 請求項19記載のビーム形成回路網。 21. (M1×N1)個よりも少数のビームポートがある請求項20のビーム 形成回路網。 22. 前記第2セット内にM2個のデバイスがあり、M2がN2よりも小さい 請求項21又は請求項22記載のビーム形成回路網。 23. (M2×N2)個よりも少数のアンテナポートがある請求項20記載の ビーム形成回路網。 24. アレーアンテナを形成する複数の放射素子のアレーと、一組のアンテ ナポートの各々にそれぞれ接続された一組のビームポートを各々が備えた複数の 電力分配器回路網と、を備え、異なる回路網のアンテナポートが各アンテナ素子 にジョイント式に接続されており、各ビームポートがアンテナのビーム方向に対 応しており、各回路網がビーム方向の各々のアレーに対応しており、このビーム 方向のアレーは、相互に角度変位されているアンテナシステム。 25. 異なる回路網の複数のビームポートと各アンテナ要素との間に異なる 移相をもたらす微分移相手段(differential phase shift mean)が設けられてい る請求項24記載のアンテナシステム。 26. 第1の回路網が、ビーム方向の第1の二次元アレーに対応し、第2の 回路網が、前記第1アレーの隣接ビーム間の最小位置を占めるビーム方向の第2 の二次元アレーに対応している請求項24記載のアンテナシステム。 27. ビーム方向の六角形アレーにそれぞれ対応している3個の回路網を備 えており、これらは、ビーム方向の別の六角形アレーを形成するように重畳可能 になっている請求項25記載のアンテナ。 28. 複数の放射線ビームを受信及び送信するアレーアンテナ手段と、 複数の広帯域幅通信信号に対応した複数の狭帯域幅チャネルを処理するデジタ ル信号処理手段と、 前記広帯域幅信号を前記アレーアンテナ手段に連結するバタフライ接続受動電 力分配及び移相回路網を備えたアナログビーム形成手段と、 前記デジタル信号処理手段を前記アナログビーム形成手段に連結するように接 続され、アナログ信号形式とデジタル信号形式との間の変換を行う変換手段と、 を備える通信トランシーバ局。
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