JPH10504272A - 生理食塩水に溶解する無機繊維 - Google Patents

生理食塩水に溶解する無機繊維

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JPH10504272A JP8504776A JP50477696A JPH10504272A JP H10504272 A JPH10504272 A JP H10504272A JP 8504776 A JP8504776 A JP 8504776A JP 50477696 A JP50477696 A JP 50477696A JP H10504272 A JPH10504272 A JP H10504272A
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Abstract

(57)【要約】 耐火性繊維が開示されている。該繊維の真空注型プレフォームは、1260℃で24時間さらされたとき、3.5%以下の収縮率を有する。該繊維は、CaO、SiO2、SrO、必要に応じてZrO2を含み、すべての偶発的な不純物は全体で2モル%未満である。上記の収縮率の性能を達成するために、SiO2過剰量(上記の成分がシリケートとして結晶化した後に残るものとして計算されたSiO2の量として定義される)は26モル%を超えるものである。好ましい繊維は、CaO33.8モル%未満、SiO262.1モル%超を含み、さらに好ましい繊維は、CaO 12.9〜31.9モル%、SrO 2.6〜15.5モル%、SiO2 63.2〜71.3モル%、ZrO2 0〜5.4モル%を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 生理食塩水に溶解する無機繊維 本発明は、生理食塩水に溶解し、非金属製で、非晶質で、無機酸化物の耐火性 の繊維材料に関するものである。とくに本発明は、その主要成分としてシリカを 有するガラス繊維に関するものである。 無機繊維材料はよく知られており、多くの用途(例えばかさのあるマットまた はブランケットの形状の断熱材または防音材として、真空成形された造形品とし て、真空成形されたボードおよび紙として、さらにロープ、ヤーン、織物として ;建築材料のための強化繊維として;車輌のためのブレーキブロックの構成体と して)に幅広く用いられている。これらの用途のほとんどにおいて、無機繊維が 使用されるときの特性は、耐熱性や、しばしばアグレッシブな化学環境に対する 耐性が要求される。 無機質繊維は、ガラス状または結晶であることができる。アスベストは、呼吸 器疾患に強く関係する無機質繊維のうちの一つである。 幾つかのアスベストを疾患に関連付ける、原因となる機構が何であるかは、未 だに明らかにされていないが、何人かの研究者は、この機構は、機械的なものお よびサイズに関係すると考えている。臨界サイズのアスベストは、身体の細胞を 貫通することができ、そして長く繰り返された細胞の損傷により、健康に悪い影 響を及ぼす。この機構が真実かそうでないかにかかわらず、関係当局は、呼吸し て吸い込まれる部分を有するすべての無機繊維製品を“危険物”として分類する 意向を示した(このような分類を支持するための証拠があるかどうかにかかわら ず)。不幸なことに、無機繊維が使用される多くの用途の場合、現実的な代用品 がない。 従って、できる限り危険性がなく(もしあるなら)、またその安全性と考える 客観的な理由がある、無機繊維が求められている。 ある研究によれば、もし生理学的流体に十分に可溶であり、その人間の身体に おける滞留時間も短い無機繊維が製造されるならば、損傷は起こらないか、少な くとも最小化されることが提案されている。アスベストに関係する疾患の危険性 は、曝露の時間に非常に依存すると思われるので、この考えは合理的であろう。 アスベストは、極端に不溶性である。 細胞間の流体は、事実上生理食塩水であるので、生理食塩水溶液における繊維 の溶解度の重要性が、長い間認識されてきた。もし繊維が生理食塩水溶液に溶解 するならば、溶解された成分が毒性ではない場合、繊維は、溶解しない繊維より も安全であるに違いない。繊維が身体中に滞留する時間が短いほど、損傷を少な (1982 WHO IARC会議議事録、コペンハーゲン、2巻、27〜55 頁、1988年)において、商業的に生産されている無機繊維の生理食塩水溶液 における挙動を討論した。幅広く異なる溶解度の繊維が討論された。 国際特許出願WO87/05007号明細書には、マグネシア、シリカ、カル シヤおよび10重量%未満のアルミナを含む繊維が、生理食塩水溶液に溶解する と開示されている。開示された繊維の溶解度は、生理食塩水溶液に5時間さらし た後、該溶液に存在するケイ素(繊維のシリカ含有材料から抽出された)の10 0万個あたりの割合として表現された。実施例において明らかにされた最も高い された、同じ測定方法としたときの最も高い値は、約1ppmであった。逆に言 において最高の抽出率をもっていた繊維は、高いアルカリ含有率を有するガラス 繊維であり、そしてこれは低い融点をもつであろう。このことは、試験溶液およ び実験の持続時間の相違のような因子を考慮に入れたとしても、納得のいく良好 な能力である。 国際特許出願WO89/12032号明細書には、生理食塩水溶液に可溶の別 の繊維が開示されており、このような繊維に存在することのできる幾つかの成分 を討論している。この成分は例えばZrO2であり、この出願は、ZrO20.0 6−10重量%;SiO235−70重量%;MgOを0−50重量%;CaO を0−64.5重量%の組成の繊維を用いるプロセスをクレームしている(数あ る中で)。しかしながら、この特許はジルコニア含有材料をかなり制限した範囲 で開示している。 欧州特許出願第0399320号明細書には、高い生理学的な溶解度を有する ガラス繊維が開示されている。 さらに生理食塩水への溶解度による繊維の選択を開示している特許明細書は、 欧州特許第0412878号および同第0459897号、仏国特許第2662 687号および同第2662688号、PCT WO86/04807号、同W 090/02713号、同WO92/09536号、同WO93/22251号 および米国特許第5250488号である。 これらの様々な従来技術に開示された繊維の耐火性は、顕著に異なる。開示さ れたすべての繊維のうちの最高使用可能温度は(耐火性絶縁体として用いられた とき)、815℃(1500°F)以下である。 生理食塩水に可溶である市販されている繊維の中で、815℃を超える温度で 使用可能なものは、SUPERWOOL(商品名)であり、この繊維はザ・モー ガン・クルーシブル・カンパニー・ピーエルシー(The Morgan Crucible Compan y plc)で製造されており、1050℃の最高使用可能温度を有し、且つSiO2 65重量%;CaO29重量%;MgO5重量%;Al231重量%の組成を有 する。同様の繊維は、INSULFRAX(商品名)であり、この繊維はカルボ ランダム・カンパニー(Carborundum Company)で製造され、1000℃(18 32°F)の連続使用制限を有し、且つ1260℃(2300°F)で溶融する 。これは、SiO265重量%;CaO31.1重量%;MgO3.2重量%;A l230.3重量%およびFe230.3重量%の組成を有する。 出願人の先の国際特許出願WO93/15028号は、1000℃を超える温 度で使用可能なCaO、MgOおよびSiO2、必要に応じてZrO2を含む生理 食塩水に可溶である繊維を開示したが、これよりも高い温度で繊維が使用できる かどうかの指摘はない。 予想される上記の方法の討論によれば、国際特許出願WO93/15028号 は、成分の一つとして酸化ストロンチウムを含む幾つかの組成物を記載している が、これらの組成物の繊維は調製されなかった。 出願人は、高温での繊維の損失が、繊維の失透(devitrification)により主 に生じることを認識した;もし失透に対して十分であるシリカが残っていないな らば、繊維は3.5%を超える収縮率を有するために不可であろう。したがって 出願人は、どんな材料が失透を起こすのかを検討し、その中で先の国際特許出願 PCT/GB94/00053号は、CaO、SiO2およびMgO、必要に応 じてZrO2、必要に応じて0.75モル%未満のAl23を有する耐火性繊維 を開示し、SiO2過剰量は(上記の成分がシリケートとして結晶化した後の残 存量として計算されるSiO2の量として定義される)21.8モル%を超える ものである。 SiO2過剰量の重要性の物理的根拠は、シリケート材料として他の成分の結 晶化のときに、どのくらいシリカが残ってガラス相に維持されるかを示すからで あろう。また、失透を形成するシリケート材料は、1260℃で液体または流体 となり、これにより収縮がもたらされる。 出願人は、酸化ストロンチウム、酸化カルシウムおよびシリカを含む幾つかの 組成物が、1260℃までの温度で利用可能である繊維を形成することができる が、他のストロンチウム含有組成物は、このような利用可能な繊維を形成しない ことを見いだした。とくに出願人は、先の出願であるPCT/GB94/000 53号のCaO/MgO/(ZrO2)/SiO2繊維において、SrOをMgO に一部変更すると良好な結果を与えないが、MgOをSrOに代えると利用可能 な繊維を与える傾向にあることを見いだした。 したがって本発明は、耐火性繊維を提供するものであり、該繊維の減圧注型プ レフォーム(vacuum cast preform)は、24時間、1260℃にさらされたと きに3.5%以下の収縮率を有するものであり、また該繊維は、CaO、SiO2 、SrO、必要に応じてZrO2を含み、すべての偶発的な不純物は全体で2モ ル%未満であり、SiO2過剰量(上記の成分がシリケートとして結晶化した後 に残るものとして計算されたSiO2の量として定義される)は26モル%を超 えるものである。 存在の可能性のあるアルカリ金属のようなフラックス成分や他の偶発的な不純 物(例えば酸化鉄)の量は、低く抑制するべきである。 試験された組成から、繊維は: CaO 33.8モル%未満 SiO2 62.1モル%超 を有するものが好ましく、さらに好ましくは: CaO 12.9〜31.9モル% SrO 2.6〜15.5モル% SiO2 63.2〜71.3モル% ZrO2 0〜 5.4モル% を含むのがよい。 出願人は、これらの生理食塩水への溶解性および耐火性について、繊維の組成 の範囲を研究した。繊維は、従来の方法において、溶融流から溶融成分をブロー することにより形成したが、本発明はブロー繊維に限定されるものではなく、ま た紡糸または他の任意の手段により形成された繊維も包含するものである。 表1および表2は、これらの試験結果を示している。表1はCaO−SrO− ZrO2−SiO2システム、CaO−SrO−SiO2システムおよび幾つかの 比較例(繊維として製造されなかった)に分けられている。表1は、各繊維毎に 800、1000、1200および1260℃での線収縮率(すべてのサンプル がそれぞれの温度ですべて測定されたわけではない);組成のモル%(成分Ca O、MgO、SrO、ZrO2、Al23、TiO2およびSiO2をベースにし ている);SiO2過剰量(この数値の算定は以下に示される)およびCaO− SrO−SiO2繊維および比較例のために計算されたCaSiO3:SrSiO3 比を示している。1260℃で3.5%以下の満足な収縮率を有するサンプル には、組成物を太字で示した。この収縮率の臨界値を満たさない組成物は標準字 で示した。 表2は、下記の方法により測定された、生理食塩水溶液における繊維の選択さ れた成分の溶解度(ppm)を、CaO−SrO−ZrO2−SiO2システムお よびCaO−SrO−SiO2システム毎に示すものであり、溶解度の合計を示 している。この表は、比較を容易にするために表1と同じように整列している。 3種のストロンチウム含有システムを試験した。これらは: CaO−MgO−SrO−SiO2 CaO−SrO−SiO2 CaO−SrO−ZrO2−SiO2 である。 CaO−MgO−SrO−SiO2システムにおいて、非常に貧弱な結果が見 いだせた −MgOおよびSrOは明らかに調和しない− したがって本発明は、 上記のように2モル%の総量の範囲内に維持しなければならない偶発的な不純物 としてMgOを扱う。出願人は、MgOの最大レベルが1%という低い量である こと、好ましくはMgO含量はできるだけ低く抑制することがよいと考える合理 的な理由を有する。したがって、ある程度SrOはPCT/GB94/0005 3号の繊維においてMgOの置換体として扱うことができる。 CaO−SrO−SiO2およびCaO−SrO−ZrO2−SiO2システム は、個別に以下で討論する。 (1)CaO−SrO−SiO2 これは、CaSiO3、SrSiO3およびSiO2が結晶化するという単純な システムである。したがって、すべてのCaOはCaSiO3として形成し、す べてのSrOはSrSiO3として形成する。続いて得られる過剰のSiO2が計 算される。しかしながら、CaSiO3およびSrSiO3は、両者間で完全な固 溶体を形成し、融点はSrSiO3の場合1580℃でありCaSiO3の場合は 1540℃であり、最低融点は両者間にある。CaSiO3およびSrSiO3の 顕著な量を含む組成物は、高いCaSiO3および低いSrSiO3含量を有する ものか、あるいは高いSrSiO3および低いCaSiO3含量を有するものより も低い融点を有すると考慮するのは合理的である。表1は、2を超えるCaSi O3/SrSiO3比の繊維の場合(ライン“A”の下方にある繊維)、26モル %を超えるシリカ過剰量が、利用可能な繊維(3.5%未満のプレフォーム収縮 率を有し、太字で示されている)とそうでない繊維とを適切に分割していること を示している。CaSiO3/SrSiO3比が2未満であるライン“A”の上部 の繊維の場合、34モル%のシリカ過剰量が、利用可能な組成物とそうでない組 成物とを分割するのに必要である。しかしながら、出願人は、さらに低いシリカ 過剰量が再度優先してくる、低い下限値(おそらくCaSiO3/SrSiO3比 が約0.5)が存在すると推測している。 (2)CaO−SrO−ZrO2−SiO2 これはCaO−SrO−SiO2システムよりも複雑なシステムであり、少な くとも5つの成分が晶出する。これらは2CaO.ZrO2.4SiO2、6Sr O.ZrO2.5SiO2、CaSiO3、SrSiO3およびSiO2である。 検討されたこれらの組成物の場合、すべてのZrO2は2CaO.ZrO2.4 SiO2および6SrO.ZrO2.5SiO2として結晶化した(もし多くのZ rO2が存在するならば、ZrO2.2SiO2もまた結晶化するであろう)。X 線分析により示された相の相対量と適合させるために、2CaO.ZrO2.4 SiO2および6SrO.ZrO2.5SiO2相の形成の熱力学はほとんど同じ であり、またこれらの相間のZrO2の分布は統計学的に処理することができる という仮定がなされる。次にこれらの相の相対比は、最初の組成物のCaOおよ びSrOの比により決定される。これらの相においてZrO2について2CaO 、またZrO2について6SrOがそれぞれ存在し、すなわち2CaO.ZrO2 .4SiO2および6SrO.ZrO2.5SiO2の等量を形成するために、C aOに対してSrOが3倍以上必要であるという事実によりさらに複雑化する。 したがって、どのようにしてZrO2が2CaO.ZrO2.4SiO2および6 SrO.ZrO2.5SiO2間で分割されるのかを計算するために、出願人はC aO/SrOの比を計算し、3倍した。なぜならば、CaOは、SrOが6Sr O.ZrO2.5SiO2を形成するよりも、2CaO.ZrO2.4SiO2を形 成するために3倍以上必要であるためである。ZrO2含量は、形成される6S rO.ZrO2.5SiO2の量を得るために、この数値により分割される。残り のZrO2は2CaO.ZrO2.4SiO2を形成する(もちろん、もしCaO またはSrOを使い尽くすのに充分なZrO2があれば、この計算は変更しなけ ればならない)。すべての残りのCaOは、CaSiO3を形成し、すべての残 りのSrOは、SrSiO3を形成する。残りの過剰のSiO2が続いて計算され る。 これらのすべてのSrO含有組成物の場合、境界領域の周辺で必然的な食い違 いが存在する。0.1〜0.2%のみの組成のわずかな変更は、境界での不合格 および合格の相違を起こすのに充分である。これらのシステムにおいて、SrO 、CaOおよびSiO2のX線螢光分析(XRF)による分析では顕著な相違が 生じた。これは互いのXRFスペクトル干渉により、これらのシステムにおいて 正確な定量XRFプログラムを実施するのが困難である。このことは、報告した 組成物の厳密性が、通常のXRFサンプルに予期されるものよりも低いことを意 味している。 これらの要因は、なぜCaO−SrO−ZrO2−SiO2システムにおける2 つの組成物(F29およびF16)が、その過剰SiO2の値が有用な繊維と考 えられるものとしてこれらを指摘したときに不合格を示すのかを説明することが できる。 表1の表題である“比較組成物”において、2つのタイプの材料が示されてい る。“SCS”の付されたものは、耐火性ガラス形成組成物として利用できるW O/93/15028に記載された組成物である。繊維は形成されず、また数値 から分かるように過剰SiO2の場合、本発明の範囲内ではない。“BS”の付 された組成物は、MgOおよびSrOの顕著な量を含む繊維であり、そこから分 かるようにこれらの材料は収縮率が満足なものではない。シリカ過剰量は、これ らの組成物については計算されなかった。 出願人は、無機酸化物耐火繊維に生じ得る様々な偶発的な不純物(例えばアル カリオキサイドおよび酸化鉄)について検討し、許容できる不純物レベルは、繊 維の主構成成分の割合に応じて変化することを見いだした。例えば高レベルのZ rO2を含む繊維は、低レベルのZrO2の繊維よりもNa2OまたはFe23を 高いレベルで許容できる。したがって出願人は、偶発的不純物の最大2モル%の 許容範囲を提案するが、この許容される最大レベルは、上記のように変化可能で ある。 以下に、収縮率および溶解度を測定するために使用された方法を詳細に記載す る。 収縮率は、提案されたISOスタンダードISO/TC33/SC2/N22 0(英国スタンダードBS1920、パート6、1986と同等)により測定さ れた(小さいサンプルのサイズを考慮して、多少変更された)。要約すると、こ の方法は、0.2%澱粉溶液の500ml中の繊維75gを用い、120×65mmの 成形型中に入れ、減圧注型プレフォームを製造することを包含する。白金のピン (およそ0.1〜0.3mmの直径)を、100×45mmとして、4端に離しておい た。最も長い長さ(L1およびL2)および対角線(L3およびL4)を、移動 顕微鏡を用いて、±5μmの精度に測定した。サンプルを炉の中に入れ、400 ℃/時で試験温度よりも50℃低い温度まで上昇させ、試験温度までの残りの5 0℃を120℃/時で上昇させ、24時間放置した。収縮値は、4つの測定値の 平均として表した。 なお、これは繊維の収縮率を測定する標準的な方法であるが、プレフォームの 最終密度が注型条件に依存して変化するため、固有に変化し得ることに注意する べきである。さらに、繊維のブランケットは、同様の繊維で製造されたプレフォ ームよりも高い収縮率を通常有することに注意するべきである。したがって、本 明細書において言及された3.5%という数値は、最終ブランケットによればこ れよりも高い値であると解釈することもできる。 溶解度は次の方法により測定された。 繊維は、まず、次の方法により切断された。繊維の2.5g(手により取り出さ れる)を家庭用モウリネックス(Moulinex)(商品名)食品用ブレンダーにおい て、20秒間、250cm3の蒸留水とともに液状にした。次にこの懸濁液を、5 00cm3容のプラスチック製ビーカーに移し、静置した後、できるだけ多くの液 体をデカントした後、110℃でオーブンにおいて乾燥することにより、残りの 液体を取り除いた。 溶解度試験の装置は、振盪インキュベーターの水浴を含み、試験溶液は、次の 組成を有する: 上記の材料を、蒸留水で1リットルに希釈し、生理食塩水溶液を形成させた。 切断された繊維を0.500g±0.0003gに重量測定し、プラスチック製の 遠心チューブに入れ、上記の生理食塩水溶液25cm3を加えた。繊維および生理 食塩水溶液をよく振盪し、身体温度(37±1℃)に維持された振盪インキュベ ーターの水浴中に入れた。振盪の速度は、20サイクル/分にセットした。 所望期間(通常5時間または24時間)の後、遠心チューブを取り出し、約5 分間、およそ4500rpmで遠心分離した。上澄みの液体を、続いてシリンジ および皮下注射器を用いて取り出した。次に、注射針をシリンジから取り除き、 シリンジから空気を排出し、液体をフィルター(0.45μmセルロースニトレー トメンブレンフィルター紙[ワットマン・ラブセイルス・リミテッド(Whatman Labsales Limited)のWCNタイプ])に通過させ、清浄なプラスチック製容器 に入れた。続いて、液体をサーモ・ジャレル・アッシュ・スミス(Thermo Jarre ll Ash Smith)−Hiefje II機を用いた原子吸光により分析した。 操作条件は: 上記の要素を測定するために採用した手順および標準法を以下に示す。 SiO2は、250ppmの濃度以下に希釈することなく測定することができ る(1ppm≡1mg/l)。この濃度を超えたときは、適当な希釈が定量的にな された。0.1%のKCl溶液(100cm3中0.1g)を、最終希釈液に添加し 、イオンの干渉を防いだ。 (注)もしガラス容器を使用するならば、迅速な分析が必要である。 1000ppmの純粋な燃焼したシリカの貯蔵溶液(99.999%)(白金 るつぼ中、20分、1200℃でNa2CO3とともに溶融し(0.2500gS iO2/2gNa2CO3)、プラスチック製のメスフラスコ中、蒸留水で250cm3 まで、希塩酸(4モル)を用いて溶解した)から、以下のスタンダードを調製 した: スタンダード(SiO2ppm) 貯蔵溶液(cm3 10.0 1.0 20.0 2.0 30.0 3.0 50.0 5.0 100.0 10.0 250.0 25.0 100cm3にする前に、各スタンダードに0.1%KClを加えた。 アルミニウムは、希釈することなく、直接サンプルから測定することができる 。1.0、5.0および10.0ppmのAlのスタンダードを用いることができ る。計算のため、AlをAl23に転換するために、1.8895が乗じられた 。 スタンダードのAl原子吸光溶液(例えばBDH1000ppmAl)が、所 望の濃度に、正確なピペットを用いて取り出され且つ所望の濃度に希釈された。 イオンの干渉を防ぐために、0.1%KClが添加された。 カルシウムは、測定を行う前に、サンプルに対する希釈が要求されるであろう (すなわち×10および×20希釈)。希釈液は、0.1%KClを含まなけれ ばならない。 スタンダードのCa原子吸光溶液(例えばBDH1000ppmCa)は、蒸 留水および正確なピペットを用いて希釈され、0.5、4.0および10.0pp mのスタンダードを得た。イオンの干渉を防ぐために、0.1%KClが加えら れる。Caから得られた値をCaOに転換するために、1.4の乗数が使用され た。 ストロンチウムは、スタンダードの原子吸光溶液(Aldrich 970μm/ml) に対して測定された。3つのスタンダードを用意し、そこに0.1%KClを添 加した(Sr[ppm]9.7、3.9および1.9)。10倍および20倍の 希釈液を通常に調製し、サンプルにおけるSrレベルを測定した。続いてSrO を1.183×Srとして計算した。 マグネシウムは、測定が行われる前にサンプルに対しての希釈が要求される( 例えば×10および×20)。各希釈液に0.1%KClが加えられる。Mg をMgOに転換するために1.658が乗じられた。 スタンダードのMg原子吸光溶液(例えばBDH1000ppmMg)は、蒸 留水および正確なピペットを用いて希釈され、0.5、1.0および10.0pp mMgのスタンダードを得た。イオンの干渉を防ぐために、0.1%KClが加 えられた。 すべての貯蔵溶液は、プラスチック製容器に蓄えられた。 上記は、24時間、1260℃にさらされたプレフォームの収縮率への耐性を 討論した。これは、繊維の最大使用可能温度を示している。実際、繊維は最大連 続使用可能温度および高最大露出温度として引用される。使用目的に要求される よりも高い連続使用温度を有する繊維を選択するために、規定時間使用される繊 維を選択するときに、これは通常当業界で行われている。これは偶発的に温度が 増加しても繊維が損傷しないためである。実際には100〜150℃の余裕が通 常もたれる。したがって本発明は、上昇した温度でクレームされた繊維の使用ま で拡大するものであり(すなわち繊維の耐火性が重要である場合の温度で)、1 260℃で使用することではない。 偶発的な不純物レベルはできるだけ低く維持するのが好ましいことが上記から 明らかであろう。出願人は、様々な結晶材料は繊維から結晶化し、不純物は粒界 に移行し、そこで濃縮すると推測している。したがって少量の不純物は、非常に 大きい影響を及ぼす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 耐火性繊維であって、該繊維の真空注型プレフォームは、1260℃で 24時間さらされたとき、3.5%以下の収縮率を有し、該繊維は、CaO、S iO2、SrO、必要に応じてZrO2を含み、すべての偶発的な不純物は全体で 2モル%未満であり、且つSiO2過剰量(上記の成分がシリケートとして結晶 化した後に残るものとして計算されたSiO2の量として定義される)は26モ ル%を超えるものであることを特徴とする耐火性繊維。 2. CaO 33.8モル%未満 SiO2 62.1モル%超 を有する請求の範囲第1項に記載の耐火性繊維。 3. CaO 12.9〜31.9モル% SrO 2.6〜15.5モル% SiO2 63.2〜71.3モル% ZrO2 0〜 5.4モル% を有する請求の範囲第2項に記載の耐火性繊維。 4. 請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の繊維を選択する ことを包含する、上昇した温度で使用するための、生理食塩水に溶解する繊維の 製造方法。
JP50477696A 1994-07-13 1995-06-30 耐火性繊維 Expired - Fee Related JP3961564B2 (ja)

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