JPH10506737A - 高次水平偏波シャー波伝搬を用いた音波式タッチポジションセンサー - Google Patents

高次水平偏波シャー波伝搬を用いた音波式タッチポジションセンサー

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Abstract

(57)【要約】 基板(10)に接合したトランスデューサ(14)が、第一の軸方向に伝搬する弾性表面波を、基板(10)に送り込む、音波式タッチポジションセンサー。多様な波モードの伝搬用に選択的な反射特性を有する反射配列(28、34、10、36)を第一の軸に沿って配置し、その軸に垂直なゼロより大きい次数の水平偏波シャー波を発生させる。その結果、基体(10)の接触表面(40)に、シャー波エネルギーが送り込まれる。基体(10)に接触する物体により、このエネルギーの一部は、吸収、減衰、あるいは摂動される。そして、基体(10)上の軸配置および/あるいは接触の状態を示唆する特性を持つ修正波形が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】 高次水平偏波シャー波伝搬を用いた音波式タッチポジションセンサー技術分野 本発明は、音波(音響波)式タッチポジションセンサーに関する。より詳細に は、本発明は、ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャー様波が基板(基体; substrate)中に送り込まれ、該シャー様波が、伝送される信号からの特徴的な 時間遅延の範囲を有する波形に沿って基板中を伝搬するようなセンサーであって 、この時間遅延が異なる長さの複数の経路に対応しており、それぞれの経路が基 板に沿う異なる軸上の配置に対応しているようなセンサーに関する。基板上に接 触すると、波の摂動が起こり、それによって、基板の接触の軸位置が決まる。背景技術 音波式タッチポジションセンサーで知られているものには、基板の第一の端に 沿って配置されている(複数の)送信器の配列を有するタッチパネルあるいはプ レートが含まれる。この送信器は、平行な弾性表面波(SAW)を同時に発生し 、その波は、パネルを指向的に伝搬し、基板の第一の配列とは反対の第二の端( 辺)上に第一の配列とは反対に配置されている、検出器の対応する配列に向かう 。他の一組の配列は、第一の配列の組に直角に配置される。ある点(ポイント) でパネルに接触すると、その接触した点を通過する波の減衰が起こる。こうして 、2つの配列の組からの出力により、接触の座標が示唆される。このタイプの音 波タッチポジションセンサーは、米国特許第3,673,327号に記載されて いる。 多くの態様において、基板は、透明であることが好ましい。なぜならば、透明 であれば、パネルを視覚ディスプレイデバイスの前においてタッチセンサーの使 用を効率的かつ効果的にできるからである。このようなデバイスは、例えば、ブ ラウン管、エレクトロルミネセンスディスプ レイ、あるいは液晶ディスプレイである。 音波タッチポジションセンサーはまた、軸ごとに単一のトランスデューサが提 供されるものが知られている。このトランスデューサは、弾性表面波を発生し、 この波は、波の流れ(ビーム)に対して45°にセットされる素子を有する反射 格子によって反射される。反射は、格子の長さに渡ってすべて直角に行われ、基 板の感知領域を通過して伝搬する弾性表面波のパターンができる。感知領域にお ける接触の位置は、例えば、反対側に反射格子を提供することによって決定され る。この格子は、弾性表面波のパターンを、受信トランスデューサシステムに向 けて、格子の軸に沿って指向させる。この受信トランスデューサシステムは、配 列の軸に沿う位置に対応する波のパターンの減衰の到着時間を記録する。この場 合、接触は、指あるいは鉄筆(スタイラス)で表面を押すような態様を含み得る 。感知信号を集める他のタイプの構造も知られている。 反射配列は、音波の一部を反射し得る構造によって形成される。この反射配列 は、表面に刻まれたりあるいは突出した形であり得る。または、部分的な障壁を 形成する、異なる波伝搬特性を有する構造であり得る。これらの構造的素子は、 理論的には、十分な波エネルギーがある部分なら、いずれの部分にも形成し得る 。従って、もし、波が表面エネルギーを有するならば、表面の特徴が利用され得 る。もし、波エネルギーが、内部にある場合、これらの障壁は、基板の材料の中 に貫入させなければならない。従って、表面エネルギーを有する波では、これら の反射配列は、表面上に形成され得る。波エネルギーが基板の両側面(サイド) に存在する場合、反射配列は、基板の一方あるいは両方のサイドに形成され得る 。タッチセンサーは、一般的にディスプレイデバイスの前に配置されるため、そ して、反射配列は、一般的に光学的に不可視ではないため、反射配列は、一般的 に基板の周辺部に配置する。すなわち、感知領域の外側で、縁辺(bezel)の下 に隠れて、あるいは保護されている。 例えば、ガラスのような固体の非圧電性基板に伝送される音波伝搬タイプの、 数多くの異なる型がある。垂直、例えば厚さ方向、および、縦、例えば波の動く 方向に成分を有する波を、本明細書では、VLCWという。これらは、弾性表面 波(SAW)の1つのタイプである。限られた厚さの基板中で、これらのVLC Wは、限られた距離に渡って単一の表面に基本的には限定される表面エネルギー を有する準レイリー波か、あるいは基板の前面(表面)あるいは後面(裏面)上 に表面エネルギーを有するラム波のいずれかである。延長された距離では、真の 準レイリー波が、対称ラム波成分および反対称ラム波成分を含むことは明白であ る。そして、これらの成分が、分散的で、異なる位相速度を有することも自明で ある。従って、実際のシステムでは、弾性表面波は、長い距離に渡って単一の表 面に閉じ込められることはなく、人為構造(アーティファクト)へと導かれ得る 。このことは、以下に詳述する。 準レイリー波を用いているタッチセンサーは、高感度であるが、この操作(運 用)モードによれば、タッチパネルの表面に隣接する汚染物質あるいは他の物質 にも高感度あるいは過剰な感度がある。汚染に対する過剰な感度は、波エネルギ ーを限定された表面上あるいはその近くに閉じ込めることによる。結果として、 表面の汚染がわずかであっても、準レイリー波エネルギーの大部分が吸収される 。プレートに隣接する汚染物質、封入剤、あるいは他の物質による波エネルギー の全部あるいはほとんどの吸収の影響により、汚染物質に交わる軸に沿って伸び る音波遮蔽あるいはブラインドスポットが作られる。従って、準レイリーモード タッチセンサーは、接触に対して高感度であるが、これらのセンサーでは、感知 領域内の実質的な汚染の場合にも遮蔽が起こり、センサーの1つあるいは両方の 軸の位置決めが阻止される。従って、準レイリー波を用いるタッチポジションセ ンサーでは、もし、1つあるいは両方の座標が、ブラインドされた軸上にある場 合、接触の位置を決めることができない。 シャー波もまた、限定された厚さの基板中を伝搬するバルク波である 。そして、公知であり、従来のタッチポジションセンサーに用いられる。これら のシャー波は、ゼロ次である。つまり、基板を交差する節面はなく、そして、体 積波エネルギーは、均一である。シャー波は、基板の厚さに渡ってエネルギーを 有する為、少量の表面汚染物質のみで全ての波エネルギーを吸収することはない 。従って、完全に遮蔽はせず、シャーモードセンサーは、汚染のある環境におい てより信頼できる。基板を横切る複数の節面を有するより複雑な波も、理論上知 られている。しかし、これらの波は、一般的に複雑に干渉する波であると考えら れており、接触位置を決めるのに実際上の価値を有さない。従って、このような 波は、タッチポジションセンサーでは使用を避けるか、もし干渉する場合は、消 去される。これらの複雑な波は、ゼロ次の水平偏波シャー波あるいはより簡単な シャー波と同様の特定の特性を有する。しかし、これらの特定の特性以外の特性 は、著しく異なる。これらの波は、本明細書では、高次水平偏波シャー様波とい う。このような波は、基板の特性と外形の感度に高度に依存する。特に、これら の波は、シンプルなシャー波と特徴を共通にし、波エネルギーが基板の大部分を 通過して伝搬する。 公知の音波タッチセンサーの波のパターンは、伝送反射配列の軸方向に分散し 、基板を横切り、再結合(収束)する。この再結合は、例えば、他の反射格子に よって、軸上を伝搬し、基板を横断する経路に従って時間内に分散する波に結合 することである。そして、この波は、送信される波と逆並行の方向に受信トラン スデューサに向かう。このトランスデューサは、波を受信し、処理のために電気 信号に変換する。このように、このシステムによれば、1つの軸に2つのトラン スデューサのみが必要になる。逆並行経路の為、電気信号の摂動の時間遅延は、 波が通過する距離に対応する。これは、反射配列に沿って、基板の感知領域に入 る前に、波が通るトランスデューサからの軸上の距離に対応する。接触の位置は 、標準的な受信波形と比較して、減衰した信号を検出することによって決まる。 このように、それぞれの軸で、距離が決定され得る。 そして、2つの直交の軸で、減衰の唯一の座標が決定される。このタイプの音波 タッチポジションセンサーは、米国特許第4,642,423号、第4,644 ,100号、第4,645,870号、第4,700,176号、第4,746 ,914号および第4,791,416号に記載されており、これらは、本明細 書に参考として援用されている。 それぞれの軸で、トランスデューサに標準的な信号が提供される。この信号は 、感知領域外に、圧電トランスデューサをシート様メンバー(要素)とインター フェースさせ、軸に沿って伝搬する波を発生させることによって提供される。例 えば、一般的に弾性表面波は、基板の表面部分を介して、接触に感受性をもたせ たいサイドに接合させる。波の経路にある反射配列は、波を接触感知領域に方向 を変えさせるためにあり、一連の間隔を持つ表面障害物を有する。間隔は、送信 トランスデューサによって生じる波の波長の整数倍と同じであり、配列は、軸、 すなわち、波の伝搬の方向に対して45°に配置される。このように、反射配列 は、伝送の元の角度から90°で、基板の感知領域を伝搬する弾性表面波を反射 する。 第1A図および第1C図に示すように、弾性表面波は、特定のカップリング係 数で、タッチポジションセンサープレートの中に変換され得る。この時、プレー トの接触表面上に取り付けたウェッジ上のトランスデューサが用いられる。ここ で、このトランスデューサは、表示されている方向に振動して、圧縮したバルク 波を作る。この波は、ウェッジの中を伝搬し、ウェッジ−基板界面(インターフ ェース)を介して変換され、弾性表面波、すなわち、垂直および縦の成分を有す る波(VLCW)を伝搬する。ウェッジは、プレート上にあり、従って、基板の 裏面あるいは無反応の面とその端は、回路あるいは回路素子のない状態である。 さらに、波エネルギーが準レイリーモード波の型である基板の領域は、反対の無 反応性の表面への実装に反応しない。結合用のウェッジは、典型的にはプラスチ ックで作られ、ガラスプレートに装備される。トランスデューサは、一般的には 、2つの対向する大きな領域面に、電気伝導 性のパッドを有する圧電素子である。このトランスデューサは、電導性素子を介 してプラスチックウェッジに結合し、トランスデューサのついたウェッジは、次 に、ガラスタッチプレート基板に結合する。この時挟まれた電導性素子および反 対の電気電導性パッドは、電気回路に連結している。 検出波(sensing wave)を受信するために、一般的には、波を電 気信号に変換する為に、単一のトランスデューサを提供することが好ましいと考 えられている。ここで、接触位置は、信号の時間による変動によってコード化さ れる。基板の全長のトランスデューサが提供されるが、この場合、大きなトラン スデューサが必要である。代わりに、従来技術では、検出波を、小さな受信トラ ンスデューサに向かう弾性表面波へと多重送信する、送信技術の逆が教示される 。従って、感知領域の外の領域で、波は再び反射配列によって反射される。この 反射配列は、波の伝搬の角度に対して−45°に配置される間隔を開けた障害物 を有する以外は、前記の反射配列と同一である。これによって、間隔的に分散し た信号を単一の波形パターンに多重送信する。この波は、送信される弾性表面波 と逆並行に伝搬し、他のトランスデューサにより検出される。公知のシステムで は、励起周波数は、一般的に、約5MHzあるいは5.5MHzであり、シート 様(要素)メンバーの厚さは、仮にソーダ石灰ガラスで形成するとすれば、典型 的には、0.090インチから0.125インチの範囲である。 従来技術ではまた、波の送信および検出波の受信の両方のために単一のトラン スデューサを使用することが教示されている。ここでは、波を分散し再結合する ために、単一の反射配列が用いられる。従って、このようなシステムでは、反射 配列と反対の反射端が用いられる。その結果、SAW波は、感知領域を2回通過 する。その結果、接触による波の吸収は増加するが、反射および基板の感知領域 への通過が増すことにより、全体の信号の減衰もまた増加する。従って、SAW は、伝送反射格子の軸に平行に、基板の端に反射して方向を変え、基板を通過し て、反射 配列に跳ね返り、その経路を逆にたどって、トランスデューサへと戻る。トラン スデューサは、この場合、適度な時間間隔で、送信器と受信器の両方の機能をす るように形成される。第二のトランスデューサ、反射配列、および反射端は、直 角に配置され、接触の座標が決定される。 関連したシステムでは、2つの軸上の接触を検出する為の検出波を発生する単 一のトランスデューサが備わっている。このトランスデューサは、音波を発生し 、かつ両方の軸から波を受信する。この場合、接触が感知される領域は、一般的 に長方形である。その結果、1つの経路に沿う最長の特徴的な遅延は、第二の経 路に沿う最短の特徴的な遅延より短い。 Alder,米国特許(再)第33,151号は、表面上の軸に沿った接触の位置 を決めるためのタッチ感受性システムに関する。SAW発生器は、シート様基板 に結合し、波のバーストを発生させる。この波は、波再指向(方向づけ;redire cting)格子の配列によって、偏向して、システムの感知領域に入る。感知領域 を通過する準レイリー波は、次に、格子によって軸に沿って再び向きを変え、出 力トランスデューサに向かう。再指向格子は、伝搬の軸に対して45°に向けら れている。接触の位置は、受信した波形の選択的な減衰をタイムドメイン(時間 領域)で分析することによって、決定される。それぞれの特徴的な遅延が、表面 の位置に対応する。格子素子は、45°の角度に配置され、ドロップ素子で準レ イリー波長の整数倍数の間隔が開いており、感知領域に渡って、おおむね一定の SAW力密度(エネルギー密度)が作られる。従って、格子間の間隔は、伝搬の 軸に沿ってトランスデューサからの距離が増すにつれて、減少する。最小限の間 隔は、送信される波の一波長分の間隔である。米国特許第5,260,521号 、第5,234,148号、第5,177,327号、第5,162,618号 および第5,072,427号では、様々なタイプの波用に、様々な高さの反射 素子が提供されている。この高さの違いから、反射波力(エネルギー)と非反射 波力の割合が制御される。このような様々な高さの配列では、配列素子 材料の配置において、トランスデューサの構成制御を注意深く行う必要がある。 Brennerら、米国特許第4,644,100号は、弾性表面波を用いるタッチ 感受性システムに関する。これは、SAWの摂動の位置および大きさの両方に反 応する。米国特許第4,644,100号によるシステムは、米国特許(再)第 33,151号によるシステムと実行に際して同様である。受信波の大きさを決 定して、蓄積したレファレンスプロフィール(profile)と比較する。 上記の特許によるタッチセンサーの性能を最適化することは困難である。なぜ ならば、接触感度(感受性)と最低限のタッチパネル厚さは、独立した選択では ないからである。準レイリー波を、厚さの薄いタッチパネル中に伝送させ、他の 寸法は同じである為には、波長を減少させて、基板の感知領域に渡り、単一表面 への制限(コンファインメント)を保持する。この制限された深さが、波長と関 連しているのが、準レイリー波の特徴であり、波長が少なくなるにつれ、制限さ れた深さも減少する。その結果、波は、表面付近のより浅い領域に閉じ込められ 、そして、表面の所定の吸収媒体によって吸収される波エネルギーの割合が、お おむね波長の逆二乗分増える。従って、準レイリー波タッチセンサーは、ある適 用では、比較的厚いパネルであっても、過度に感度が高い。従って、タッチパネ ルの厚さを減少させることの影響で、タッチセンサーは、表面の汚染物質および 他の隣接するものにより一層感度が高くなる。逆に、従来技術では、準レイリー 波長を増加させることで、感度を減少させると、パネルの厚さと重さが増加する 結果となる。 垂直および縦の成分を有する弾性表面波であって、基板の全厚さに渡って実質 的なエネルギーを持ち、ラム波と呼ばれる波、およびその波を、接触位置の検出 用に取り入れているシステムは、米国特許第5,072,427号および第5, 162,618号に開示されている。上述のように、ラム波は分散的であり、位 相および速度が様々であり、その結果、基板中で伝搬する様々なラブモード波が お互いに干渉し合う。従っ て、ラムモード波を採用するシステムもまた、望まないあるいは干渉する伝搬モ ードを分離するか除去する素子を含む。 例えば、基板の両面上の反射配列に素子を配置し、ゼロ次の対称波およびゼロ 次の反対称波の間の選択を容易にすることが知られている。これは、配列の位相 を区別することによって行われる。すなわち、基板の上あるいは下表面(裏面) 上に、素子を配置し、そして間隔を置くことである。 上述の特許に教示されているような弾性表面波を用いた音波式タッチポジショ ンセンサーには、多くの問題がある。このことは、これらのセンサーに用いられ る弾性表面波の性質をより詳しく考慮すれば、容易にわかる。もし、上述の特許 に記載のように、タッチプレートが均一の非圧電媒体からなる場合、そして、音 波がタッチプレートの外表面のような単一の表面にあるいはその近くに閉じ込め られる場合、弾性表面波は、レイリー波として知られる。これらの波は、乱れた 粒子が、X−Z平面を楕円形に動くようなXおよびZ成分を有する。体積波エネ ルギーが、深さと共に急速に減少する結果、Z軸に沿う波エネルギーが、実質的 にタッチプレートの表面上あるいはその近くに閉じ込められる。 理論上、真のレイリー波は、非常に厚い媒体中にのみ存在する。限定された厚 さの均一な非圧電媒体中の波で、実質的に単一の表面に閉じ込められている波は 、第1A図から第1D図に示されているが、より正確には、準レイリー波と呼ば れる。制限された厚さの媒体の中で、十分な長さの伝搬経路を有する場合、レイ リータイプの波エネルギーは、単一の表面あるいはその近くに閉じ込められない 。かわりに、波は、プレートの外表面の間を前後に伝搬する。これは、少しでは あるが、波エネルギーの成分が、物質の全厚さに渡って伸びているからである。 この波エネルギー成分は、少なくとも対称波形および反対称波形からなり、その それぞれは、わずかに異なる位相速度で伝搬し、基板表面の様々に間隔を置いた 位置で、強め合う干渉および弱め合う干渉を引き起こす。すなわち、2つの波の 成分が強め合う干渉あるいは弱め合う干渉をする表面 の配置である。低い弾性表面波エネルギーの領域は、例えば、接触のような乱れ を起こす作用に無反応である。一方、比較的高い表面エネルギーの領域は、過度 に高感度であり、アーティファクトに寄与する。 例えば、タッチプレート基板の厚さが、2レイリー波長以下の場合、ソースト ランスデューサからの波は、ラムモードを発する。そして、第1E図および第1 F図に示されるような準レイリーモードや他の弾性表面波(SAW)モードとは 明らかに区別される。ラム波には、2つのグループ(群)の様々な次数(オーダ ー)のものが存在し、それぞれお互いに独立して伝搬する。1つのグループは、 プレートの中央の面に関して対称な粒子配置が特徴である。ラム波の他のグルー プは、中央の面に関して反対称な粒子配置が特徴である。一般的に、対称ラム波 のグループの特定の次数は、反対称ラム波グループの同じ次数と、位相および群 速度において異なる。特に、プレートの厚さが十分で、2レイリー波長以上であ れば、ほぼ同じ振幅の2つのモード、すなわち、ゼロ次の対称ラム波およびゼロ 次の反対称ラム波が、最初に励起される。第1E図および第1F図に示されるよ うに、対称および反対称ラム波は、タッチプレートの一方の表面に閉じ込められ ず、プレートの中から、その反対面までおよぶ。しかし、第1E図および第1F 図を第1D図と比較して分かるように、波の発生源およびその付近の状況などの 「位相が同じ」で、波が1つの表面上で強め合う干渉を行い、他方の表面上で弱 め合う干渉を行う場合、2つのラム波が結合して、準レイリー波を形成する。2 つのラム波モードが、発生源から離れるに従って、異なる位相速度およびその結 果の2つのモードの位相差によって、波を発生するトランスデューサが実装され ている表面から、反対側の表面への波エネルギーの見かけ上の完全な移動が起こ る。このプレートの表面間でのエネルギーの移動は、規則的な間隔で起こり、両 方の波モードが存在する限り、十分大きな寸法を有するタッチプレートでもこの 移動が起こる。一般的に、これは、両方の波モードが存在する限り、タッチポジ ションセンサーにとっては、不適当である。上述の特許で提案されているように 、これら のモードは、フィルターにかけられ、望ましくないモードは除去され得る。 約4レイリー波長厚の基板の場合、準レイリー波のエネルギーのほとんどが一 方の表面に残る。従って、限定されたサイズの基板は、波が表面の全体に分散さ れる為、デッドスポットがない。従って、弾性表面波、およびより詳しくは、準 レイリー波を用いるタッチポジションセンサーは、比較的厚いパネルで操作する 。すなわち、パネルは、それを伝搬する弾性表面波の3から4波長分の厚さを有 し、準レイリー波は、単一の表面およびその付近に閉じ込められる。 上述のタッチセンサー特許によるタッチセンサーは、薄いガラス基板では運用 できない。例えば、0.045インチのソーダ石灰ガラスで、約5MHzの周波 数で運用する場合である。なぜならば、反対側の外表面への波エネルギーの完全 な移動が起こる場合に、別の外表面のある領域に接触しても、検出できるほどの 波の妨害は起こらず、従って、意図する目的のためのセンサーの利用価値は限ら れてしまうからである。実際は、実質的に単一の表面に閉じ込められる波を提供 する為に、タッチプレートの厚さを、少なくともその基板中を伝達する波の3か ら4波長分にする必要がある。ここで、タッチプレートの大きさおよび広さもま た限定される。基板は、約25から1000SAW波長分以上の寸法を有し得る 。これによれば、約1.5から70cmの基板で、波長が、0.0574cm、 そして、動作上の周波数が、5.53MHzである。 従って、準レイリー波の代わりに、バルクシート様物質に伝送されるオーダー ラム波を用いることが知られている。このような波は、基板の全厚みを通り、そ して、そのシステムは、シートの両表面への接触に対して感度がよい。このこと により、通常、透明で、カソードレイディスプレイ管(CRT)の前に配置され る基板の上への実装が困難となる。さらに、この両シート表面の感度に関連して 、信号対ノイズ比(S/N比)が、反応性(感知)および非反応性(感知しない )表面の両面に波 エネルギーが存在することによって、減少する。さらに、横波の垂直成分の伝搬 は、アーティファクトをつくり得る、少量の水による減衰に非常に感度がよい。 ゼロ次のラムモードシステムでは、基板の最大の厚さは、励起される波の波長 の約2倍に限定される。より厚い基板では、同様の条件下においては、準レイリ ーモード波のような波を伝搬し、そして、実質的な波のエネルギーは、基板の厚 さ全体に渡っては存在しない。薄いガラスでは、対称ラムモード波および反対称 ラムモード波の位相速度に、より厚い基板に比べて、大きな違いがある。従って 、米国特許第5,072,427号に教示されているように、波のモードの簡素 化された選択的なフィルタリングができる。 ゼロ次のシャー波からゼロ次のラムモード波を作ることが知られている。これ は、シャー波を、その波の伝搬の軸方向に、間隔をおいて存在する平行な障害物 の配列によって反射することによって行われる。この間隔は、所望のラム波モー ドの基板中の波長の整数倍数であり、反射素子は、以下の式で表されるθAの角 度に配置される。 θA=arctan(VL/VZ) ここで、θAは、変換素子のX軸に対する角度であり、VLは、所望のラムモード 波の位相速度であり、VZは、配列の軸に沿って伝搬するゼロ次の水平偏波シャ ー波である。同様に、伝搬するゼロ次の水平偏波シャー波は、基板の両表面上の 、素子を有する配列によってラム波に変換され得る。これにより、基板の上ある いは下表面上の配列の相対位相によって、ゼロ次の対称およびゼロ次の反対称ラ ム波の間での選択が容易になる。ラムモード波は、基板の片面あるいは両面の素 子の反射配列によって反射され、反対の受信トランスデューサシステムへと向か う。あるいは、この波は、基板の末端で反射し、そして、感知領域を介して跳ね 返る。ここで、その波は、配列の軸方向に反射され、ゼロ次の水平偏波シャー波 となり、励起および受信トランスデューサの組み合わせによって検出される。 ゼロ次のシャー波を基板中に伝搬し、反射配列によってラム波に変換すること 、それを次に、反射配列によってシャー波に変換し直し、ゼロ次成分の検出を行 うことが、提案されている。米国特許第5,072,427号を参照のこと。Exze c,Inc.は、ラムモード波がトランスデューサで発生し、それが反射配列によって シャー波に変換され、さらにゼロ次シャー波成分が、ラム波に変換し直されて、 検出されるタッチポジションセンサーを製造していると考えられる。 シャー波モードタッチセンサーもまた知られている。これらのシステムは、基 板中で分散しないゼロ次のシャー波を励起することによって運用する。接触は、 接触した表面により遮られたシャー波エネルギーのうち、わずかの割合しか吸収 しない。従って、感度は比較的低いが、遮蔽する人為要素に対する耐性は、改善 される。実際、実用上のタッチプレートの厚さにおいて、所定の接触によって吸 収される遮断エネルギーの割合は、弾性表面波で、比較のためのゼロ次の水平偏 波シャー波の場合より、約8倍多い。このようなゼロ次の水平偏波シャー波シス テムは、米国特許第5,177,327号に記載されている。Knowles,T.J.,"46.6 :A Pressure-Responsive Touch-input Device",SID 92 Digest,(1992)920頁 から923頁;Christensen,R.and Masters,T.,"Guided Acoustic Wave: Newest Wav e in Touch Technology",ECN(1995年1月)13頁以下参照。 基板の厚さが増加すると、HOHPS波伝搬が促進され、これまで、この関係 は切り離せないと考えられていた。従って、公知のシャー波タッチセンサーでは 、基板の厚さを、明確に限定し、これらのHOHPSモードおよび準レイリー波 のような他の波モードを限定しあるいは除去するようしている。より高い次数の 水平偏波シャー波は、分散性であり、従って、これらのタイプの波エネルギー成 分を促進する構造は、困難かあるいは作用し得ないと考えられていた。従って、 理論上、タッチセンサーの感知領域中の混合したHOHPS波は、ラム波で示さ れるパターンと同様であり、様々な成分の分散により、基板表面上に「デッドス ポット」を有している。 ゼロ次の水平偏波シャー波タッチセンサーは、その構造的整合性のみにより制 限されるため、任意に薄くし得る。潜在的に干渉するモードを制限する為に、ゼ ロ次の水平偏波シャー波タッチセンサーの基板の厚さは、準レイリー波を有し得 るものより少ない。なぜならば、基板が薄くなれば、表面の接触に対する水平偏 波シャー波のフラクション感度が大きくなるからである。 米国特許第5,177,327号によれば、例えば1.040インチ厚さの薄 いガラス基板が望ましい。なぜならば、ゼロ次の水平偏波シャー波の感知領域に おける接触誘導性の減衰により高い感度を有し、重量が小さく、準レイリーモー ドタッチセンサーでよく使用されるような、例えば、0.090インチのより厚 いガラスより容易にたわみ得るからである。しかし、0.090インチのガラス は、0.040インチ厚さのガラスより容易に形成でき、壊れにくい。 米国特許第5,329,070号のKnowlesは、ゼロ次の水平偏波シャー波タ ッチ位置センサーに関する。米国特許第5,329,070号は、ゼロ次の水平 偏波シャー波を用いる長所は、センサーを任意に薄くし得ることであると示唆す る。実際、基板は、2波長より薄い厚さで、より高い次数のモードあるいはオー バートーンを抑制する。強度を高める為に、基板の厚さを、2波長分余計に増加 させるために、シャー波の伝搬をさせないバックプレートを、接着層で結合させ る。あるいはバックプレートは、基板のシャー波伝搬速度より速いシャー波伝搬 速度を有する。 このように、ゼロ次の水平偏波シャー波は、弾性表面波に比べていくつかの長 所を有していることが知られている。これは、接触による全エネルギー吸収が低 い割合であることを補う。しかし、従来この分野で知られているように、提案さ れている実行法は、運用するのが困難で、それらに特有の困難および制限が存在 する。シャー波は、弾性表面波のように、基板の表面に閉じ込められない。その 代わり、基板の厚み全体に 広がる。シャー波タッチポジションセンサーの表面に隣接する汚染物質あるいは 他の隣接する物質によっては、それらの物質を交差する軸にそって伸びるブライ ンドスポットや十分な遮蔽という結果にはならない。弾性表面波は、垂直に横断 する成分を有し、そして、実質的に基板上の水滴によって吸収される。一方、垂 直に横断する成分を有さないシャーおよびシャータイプ波は、実質的に圧力波を 表面の水滴に放射せず、従って、これらの汚染物質に対する望ましくない感度を 有しない。従って、波エネルギーの大部分は、接触あるいは表面人為要素の位置 を通過する。従って、シャー波タッチポジションセンサーは、弾性表面波センサ ーが適し得ない環境に用いるのに適切である。シャー波タッチポジションセンサ ーはまた、基板の上表面および底表面(裏面)への接触に感受性であり、弾性表 面波センサーは、トランスデューサが実装されている方の基板の表面にのみ感受 性がある。さらに、この分野で、留意点とされている、大きな基板中のVLCW の空気減衰による潜在的なロス(損失)は、垂直横波成分を有さない波を採用す ることによって回避される。従って、ロスは、弾性表面波タッチポジションセン サーより、シャー波タッチポジションセンサーの方が小さい。これらのファクタ ーおよび波の性質によって、シャーモード波は、同等の弾性表面波より大きな距 離を移動できる。発明の概要 本発明は、高次水平偏波シャー(higher order horizontally polarized shea r;HOHPS)波伝送モードを、シート状材料、すなわち、基板(基体;subst rate)の感知領域に通過させて作動するタッチセンサーシステムを提供し、従来 技術の欠点を克服する。特に、本発明は、高次水平偏波シャー波を伝波させる( サポートする)基板を有する感知領域を提供し、ここで、特定の次数(オーダー ;order)の波が、接触の位置決めおよび/または特徴づけの為に、伝搬され、 選択される。 本発明によるシャー波タッチセンサーは、 ゼロより大きい次数の水平偏波シャー波を伝搬し得るシート様基板; 垂直および縦成分を有する励起波を発生させるトランスデューサ; 基板の中で励起波を高次水平偏波シャー波へと変換する手段であって、この波 が、トランスデューサからの励起波の伝搬する軸とは異なる軸方向に(沿って) 伝搬し、該高次水平偏波シャー波が基板の感知領域を通過する手段;を含む。こ こで、基板上の接触は、検出し得る程度にシャー波の摂動を生じさせる。同様に 、他の波あるいは波の成分も、基板を伝搬し得る。この伝搬は、第一の波と垂直 の、伝搬ベクトル成分を有する異なる軸の方向に(沿って)起こり、接触あるい は摂動の影響の座標を決めることができる。検出される接触あるいは摂動の特性 は、圧力、音波吸収ファクター、振動、サイズ(振幅)および/あるいは波形、 動き、あるいは測定できるような波の摂動をつくる他の特性であり得る。 本発明はまた、基板の中に複数の波のモードを励起し、そして様々な振動モー ドを選択的にフィルターして、振動の所望の性質あるいはモードを選択する。こ のモード選択は、好ましくは、リフレクターの配列を提供することによって実現 され得る。これは、例えば、近接して設けられた平行な一連の障害物である。リ フレクターは、トランスデューサからの波伝搬の軸に沿って並んでおり、選択さ れた角度に配置され、その結果、所望の波モードが所望の角度で回折し、望まし くないモードは、 異なる角度に回折する。波の複数のモードは、弾性表面波を基板中に送り込むこ とにより励起される。これが、反射素子配列上に入射し、そして、複数の波モー ドに変換される。伝送される弾性表面波の位相速度と反射される様々な波のモー ドの位相速度とが異なる為、反射配列のトランスデューサの軸に対する角度は、 直角な反射をおこすためには、一般的に実質的に45°ではない。そして、実際 の角度は、デバイスの構造により、あるいは予想される特定により、経験的に選 択され得る。弾性表面波は、垂直および縦成分を有する波(VLCW)である。 実際、VLCW波が反射素子に入射するとき、高次水平偏波シャー波(HOHP S)を含む、複数のシャー波は、反射配列から様々な角度に回折し、位相速度は 、ほぼ波の次数の二乗と相関する。従って、HOHPS波の伝搬モードは、VL CWの入射角度に対する反射配列の角度、および反射素子の間隔によって決まる 。これらは回折格子として作用する。従って、多くのモードが得られ得る。それ ぞれのモードは、選択的に活用され得る特定の特性を有する。望ましくないモー ドは、物理的および/あるいは電子的フィルタリングおよび他の干渉波モードに は感受性がない設計によって、消去される。本発明によれば、モード4あるいは 5のHOHPS波が望ましいが、他のモードも使用し得る。 波が、予め決められた最適な経路に沿わない場合、例えば、選択されないシャ ー波モードの場合、最終的にトランスデューサへ返るまでに、より長い経路長を 有する。従って、選択されないモードは、選択されるモードの受信に干渉しない 傾向がある。なぜならば、それらは、必要な時間枠内に帰着せず、そして、時間 および反射の数によって、減衰するからである。 本発明の1つの面によれば、比較的厚い基板中で、HOHPS波に変換される VLCW波を発生するトランスデューサを含む。HOHPS波は、VLCW伝搬 の方向と垂直の角度に伝搬し、基板をHOHPS波として横断して、1度あるい は2度の介在する反射の後、音響(音波)振動は、HOHPS波と垂直に伝搬す るVLCWへ変換し直される。この システムでは、基板の厚さを半分としたラム−シャー−ラムシステムと比較して 、ほぼ同じS/N比(SNR)を有する。これは、HOHPSの波エネルギーが 、ゼロ次次数の水平偏波シャー波と比較して、多く、表面に偏在することによる 。これにより、同じ程度にフラクションの吸収が起こる。本発明のVLCW−H OHPS−VLCWシステムは、公知のVLCWモード感知領域センサーと比べ 、基板の感知領域中の水滴に比較的感受性がない(水滴の妨害を受けにくい)。 勿論、本発明は、感知領域にHOHPS波を選択的に作り得るような、反射配 列へ伝送される他の波モードも、その範囲に含む。これは、例えば、ラム波であ る。 分離した送信器(送信素子)および受信器(受信素子) 本発明による1つの態様では、基板は、シャー波を作る為の反射素子の第一の 配列を含む。このシャー波は、基板の反対のサイド上に配置される反射素子の第 二の配列へと、第一の平行な経路部分に従って向かう。このシャー波は、垂直お よび縦の成分を有する波を、配列に対して、特定の方向に回折させることによっ て作られる。この方向を、本明細書では、軸という。しかし、波の送信の軸は、 反射配列の物理的に対称な軸と完全に対応している必要はない。反射素子の第一 の配列は、第一のトランスデューサから送信される波の軸上に配置されている。 このトランスデューサは、垂直および縦の成分を有する波を、基板中に伝搬する 。同様に、反射素子の第二の配列は、第二のトランスデューサから受ける波の軸 上に配置される。このトランスデューサは、垂直および縦の成分を有する波を受 信して、それに相当する信号を提供する。この信号から、接触の位置が決定され 得る。 逆反射 他の態様では、反射素子の配列が、垂直および縦成分を有する波(VLCW) を反射して、基板の感知領域を通過する高次水平偏波シャー波 に変換し、基板の反対側のサイド上にある反射素子へと向かわせる。さらに、第 一の配列に隣接するように(隣接する辺に沿って)配置される第一の反射端およ び反対側の配列に隣接するように配置される第二の反射端を含む反射手段が提供 される。第一の配列の反射素子は、VLCWを反射して、第一の反射端上でシャ ー波とする。この反射端は、次に、そのシャー波を基板を横断して反射素子の第 二の配列を通過し、反対側の反射端へと向かうように反射させる。第二の反射端 は、波を、隣接する第二の配列へ再反射し、この第二の配列が、シャー波を、受 信トランスデューサへと向かうVLCW波に変換する。このそれぞれの配列の反 射素子は、指向反射システム(直接感知領域へと反射するシステム)に対して、 90°回転しており、波をそのそれぞれに隣接する端(辺)へと再度方向を変え て向かわせる。 この逆反射構造により、以下に述べるように、モード選択的フィルターを設置 することが可能になる。これは、反射配列の間の接触感知領域の外側で、反射素 子配列とそれに隣接する反射端の間に設置され、デバイスの波モード選択能力を 改善できる。勿論、反射端自体が、モード選択フィルターの一部として作用し得 る。モード選択フィルターは、好ましくは、反射配列に対して、正確に平行に間 隔を開けており、所望の(正しい)モードを強調する。この態様では、波の一部 が、反射配列の2回目の通過によりトランスデューサへと送り返される。このこ とにより、波エネルギーはさらに、反射配列によってデバイスの感知領域へと反 射される。 送信トランスデューサおよび受信トランスデューサの組み合わせ 他の態様では、トランスデューサが実装されている基板のサイドに垂直な軸に 沿って、反射素子を単一の配列とした反射手段を設ける。すなわち、軸は、トラ ンスデューサから発生する波の伝搬の軸と同一方向に並ぶ。基板は、反射端を有 し、反射端は、反射素子の配列の反対の辺に配置される。反射素子は、トランス デューサによって発生する弾性表面 波を反射して、高次水平偏波シャー波として、基板の反対端へと向かわせる。次 にこの端は、基本的に同じモードのシャー波を反射配列へと入射しなおす波にす る。配列の反射素子は、次に、基板の反射端から伝搬する高次シャー波を、垂直 および縦の成分を有する波に変換し、トランスデューサに返し、このトランスデ ューサは、反射波を感知してそれに対応する(電気)信号を発生する。垂直およ び縦の成分を有する波を送信および受信する1つのトランスデューサが、それぞ れの軸に提供され、接触の座標が決められ得る。 トリプルトランジットシステム あるいは、1つのトランスデューサが、垂直および縦の成分を有する波を送信 および受信するために提供され得る。この波は、2つの座標軸上を伝搬する。こ こで、第一の軸に沿って第二の軸へと伝搬する、あるいはその逆を伝搬する波の 反射のために、両方の軸に交差する手段が提供される。シャー波は、最小限のエ ネルギーロス(損失)を被るのみで、基板の端(角)で反射して方向を変える。 すなわち、シャー波の反射率は、高効率である。しかし、弾性表面波では、反射 によって多大なロスが起こり、信号はまた、通過する距離に従って減衰する。従 って、このような単一のSAWトランスデューサの設計は、複数のトランスデュ ーサを用いる設計に比べ、好ましさの程度が低い。さらに、単一のトランスデュ ーサの設計では、第一の軸の最長波経路は、第二の軸の最短波経路より短くなけ ればならない。一般的に、これは、第一の軸に沿うトランスデューサの長さが、 第二の軸に沿うトランスデューサの長さより大きいことを意味する。このように して、第一および第二の軸に沿って伝達する波の重ね合わせを避ける。 基板 シート様基板は、好ましくは、強化(焼き戻)されたガラス、あるいはすり( つや消しした)ガラス、プラスチック、メタル、あるいはセラ ミックである。最も好ましくは、0.090インチ厚さの強化透明ソーダ石灰ガ ラスである。一般的に、基板は、ディスプレイデバイスの前面に使用する為、透 明であることが好ましい。基板の透明性が必要でない状況では、すなわち、セン サーシステムがディスプレイの前に、タッチスクリーンとして用いられない場合 、メタルあるいはセラミックの基板を用い得る。 基板はさらに、平板の(フラットな)プレートとしても形成され得る。あるい は、基板は、円筒形、球形、あるいは楕円体の面の一部として、片方あるいは両 方の軸に沿ってカーブし得る。あるいは、他の構造を有し得る。これらの平板( 平面)ではない態様では、三次元形状である為、通常の状況は、送信配列に垂直 に伝搬する波である必要はなく、そして、実際には、所望の伝搬の角度は、配列 の部分によって変え得る。このように、反射配列の素子の角度は、すべて平行で ある必要はなく、所望の機能を達成する為に、変え得る。同様に波成分の伝搬の 軸は、所望の構成を達成するために、フラットな基板の態様においては、変えら れ得る。 音波タッチセンサーに、他の基体も用い得ることは、留意されたい。実際、ホ ウケイ酸塩ガラスは特定の長所がある。その中には、SAWモードシステムで、 S/N比が、ソーダ石灰ガラスに比べて約30dB増加することが含まれる。こ のS/N比の増加は、ゼロ次あるいはそれ以上の次数のシャーモード波センサー で、明らかであると考えられる。 本発明の1つの好都合な態様では、裏面がつや消ししてある、ホウケイ酸塩ガ ラス基板が提供される。これは、テキサスインスツルメンツ社デジタルマイクロ ミラーデバイス(DMD)イメージプロジェクターおよびタッチスクリーンセン サーののための投影表面に用いる。勿論、LCDおよびCRT技術のような、他 のイメージ投影技術も採用され得る。ガラス基板は、強化(焼き戻し)され得る 。しかし、ガラスフリットは、反射素子あるいはフィルター素子のような表面特 性などを形成するのに用いられ得ない。なぜならば、フリットの硬化に用いられ る高温 のためであり、ガラス基板のアニーリング温度より高いからである。 シャー波 第2B図に示すように、反射配列によって、基板10の中を伝搬するシャー波 12は、基板10の単一の表面に閉じ込められない。しかし、そのかわりに、基 板10の厚み全体に渡って存在する。様々なモードが作られ、システムは、基板 を通過する少なくとも1つの水平節面を有する波に十分なエネルギーを発生する ことが好ましい。位相速度の違いにより、これらの波は、反射配列から、異なる 角度で放射される。シャー波に特徴的なように、X軸方向に伝搬する波の粒子は 、Y方向にのみ振動する。シャー波は、ほぼ中央の面に対称あるいは反対称であ り得ることに留意されたい。上述したように、反射配列は、分散性の複数のシャ ー波モードを作る。所望のモードは、デバイスの構造によって選択される。より 詳しくは、これらのモードは、X方向を伝達する波の式に従う。 Ux=0 Uy=Acos(2πnz)exp[2πi(x/λ−ft)] Uz=Asin(2πnz) 式1 ここで、Ux、Uy、Uzは、それぞれ、x、yおよびz方向の変位成分であ る。ここで、Aは一定、nはモード(次数)、λは波長、およびfは一秒間のサ イクル数である。これらのシャー波は、本明細書では、水平偏波シャー波という 。 本発明によれば、音響反射素子が提供され、所望の音波モードの音響エネルギ ー(acoustic power;音波力)を、反射のプロセス(回折による反射)で、選択 的に所定の方向へ伝搬させる。この方向は、それぞれのモードにおける、異なる 位相速度に基づく。従って、所望の波モードの方向は、位相速度が近い波モード が、区別されるようにすることが必要である。位相速度が接近し過ぎている場合 、渦流の(不要)モードが 、信号動作を複雑、困難にする。部分的には、このような影響によって、公知の ラム−シャー−ラムセンサーシステムの場合、薄い基板に限定される。従って、 本発明のシステムは、好ましくは、不要モードから簡単に区別される所望の波モ ードを用いる。 ゼロ次のシャー波と様々なHOHPSとの位相速度の違いは、ほぼ(n/t)2 に比例する。ここで、nは、モードの次数であり、tは、ガラスの厚さである 。n=0(ゼロ次シャー)およびn=1モードとの位相速度の違いは、tが増加 すれば、(1/t)2減少する。従って、nが増加することによって、厚いガラ スを用いた場合でも、反射配列が明確に単一の所望のモードを分離することがで きる。より厚いガラスでは、n=0およびn=1の間の位相速度の違いは、一般 的にはあまりにも小さ過ぎて明確に区別できないことに留意されたい。しかし、 特にn=3、4、および5のような高い次数では、お互いにより容易に分離され 得る。例えば、0.040インチ厚さの薄い基板では、約n=4より大きい高次 モードは、波が伝搬しないことに留意されたい。この場合には、例えばn=1あ るいはn=2のようなより低いHOHPS波の次数が好ましく用いられる。 さらに、厚いガラスの使用が可能になることに加え、HOHPSの利用によっ て、さらなる利益が提供される。ゼロ次の水平偏波シャー波モードが、基板の全 厚さに渡って準均一な波形を有するのと異なり、HOHPSは、少なくとも1つ の、基板表面に平行な節面を有する。すべてのHOHPSは、基板の体積に渡り 平均化されたエネルギー密度の2倍に等しい表面エネルギー密度を有する。一方 、ゼロ次のシャー波は、体積に渡る平均と表面で同じ、一定の体積音響エネルギ ー密度を有する。従って、n>0では、シャー波のエネルギーが表面近くにより 多く存在する。この関係から、n>0のHOHPSセンサーに用いる基板の厚さ を、n=0のシャーセンサーと比較して、2倍にすることが可能になる。 マルチモードセンサー 本発明は、音響波(音波)を使用し、そして、複数の異なる音響波モードで作 動させながら、同種のデータ測定ができる。ここで、随意、異なる音波モードの 検出によって、様々な特性が測定され得る。異なる音波モードの分析を行って同 じ特性を分析することにより、重複測定も行われ得る。例えば、基板の表面およ び裏面で発生する三次および四次のHOHPS波が、接触の座標を重複測定する のに用いられ得る。同様に、垂直成分を有する波は、近接するあるいは接触する 物体に高感度である。一方、シャー波は、このような物体に対して、比較的感受 性が低いが、同じように表面上の強力な波の吸収摂動による遮蔽にも感度が低い (妨害を受けにくい)。このように、多変量分析を用いて、より多い情報を得る か、あるいは受信信号の不明瞭さを解決し得る。波は、同じ周波数である必要は ない。実際、異なる波が同じセンサーシステムの中で伝搬する為には、周波数お よび波のモードを変えることが好都合であり得る。このように、異なるタイプの 波の性質が、単一のシステムで、利用され得る。 異なるパラメータの多変量解析を用いて、受信するデータからより多くの情報 を得られ得る。もし波のタイプが1つ以上存在する場合、コントローラが最適な 波あるいは波のセットを選択して、感知した変数を分析する。さらに、もし、複 数の波のタイプが利用される場合、他のものとの干渉が最小限となる波あるいは 波のセットが選択され得る。例えば、干渉は、2つの同様のセンサーシステムが お互いに近くにある時に存在し得る。この場合、もし、多くの波のタイプあるい は周波数が利用できる場合、干渉を減少させるために、近くのシステムは、異な る周波数に同調され得る。近くの装置がデバイスの運用周波数に近い周波数を発 生しあるいは受信する場合も、干渉が存在し得る。ここで再び、複数の周波数で 、あるいは周波ホッピングモードで操作する能力により、デバイスはより強力に なり、環境により左右されなくなる。 勿論、異なるタイプの波が、時間分割多重送信され得る。例えば、基 板に連続的に印加され、従って、同時に存在し、あるいは分析される必要はない 。しかし、最小限の数のトランスデューサで、固定した物理的構成では、様々な 波のモードが同時に基板に印加され、受信トランスデューサで、ある受信電子部 品の中で選択的に処理されることにより分解されることが好ましい。トランスデ ューサの数を最小限にしない場合は、能動的雑音消去法が用いられ得る。 異なる周波数あるいは波長を有する送信される波の励起が、独立して選択され 得る場合、これらの波は基板に時分割多重送信されることが好ましい。これは、 音波タッチセンサーの時間による分解が、一般的に意図される用途で必要とされ るものより非常に高いからである。従って、これらの測定は、できるだけ早くす る必要はない。これらの測定を時間で区切ることにより、各測定の間の干渉を減 らし、分析に必要なコンピューター運用(操作)上の複雑さを減らし得る。高速 度のデータ獲得が望まれる環境、あるいはこの目的の為にコンピュータ操作上の 能力を利用できる場合、複数の波モードが同時に分析され得る。 異なるモードに適合する、時間によって構成が変化するセンサーを提供するこ とが可能である。構成を時間変化させるには、物理的発動器あるいは電子音波デ バイスが必要である。これは複雑さが増すため好ましくない。しかし、それでも 、本発明の範囲内である。能動的補償法が採用される場合、補償システム構成を 、時間により、変化させ得る。そして、干渉が減少した状態で分析するための所 望の波形を選択するのに役立つ。 音波タッチポジションセンサーでは、基板の接触の位置を決定する為に、シス テムを、基板上のそれぞれの点が、唯一のあるいは唯一に近い一組の時間遅延の 特性を有するように設計する。これは、例えば、それぞれの波が送信器および検 出手段、すなわち受信器の間を横断するべき経路長が異なるためである。座標の 決定は、同じタイプの波でなされることが好ましい。しかし、異なるモードを有 する波が2あるいはそれ以上の異なる軸に沿う位置を検出するのに用いられ得る 。例えば、非常に 細長い基板では、異なるモードあるいは位置検出システムを用いることが好まし く、長さ軸および幅軸に沿う位置を検出できる。さらに、対角軸もまた採用され 、同じまたは異なるモードの波の伝搬が提供され得る。 例えば、エレベーターコントロール、家庭機器類コントロール、キーボード配 列および所定の産業上のコントロールでは、細長い基板が利用価値があり得る。 細長い基板では、長い軸に沿う接触を感知するのに用いられるシャー波は、VL CW波より、汚染物質による遮蔽の妨害を受けにくい。従って、細長い基板では 、異なる軸で異なる波モードを使用することが好ましい。 基板上の水滴のような環境要因が、例えば、準レイリー波のような波の伝搬の 1つのモードの送信を干渉し得るとき、様々な干渉要因に対して異なる感度を有 する異なる複数の波モードシステムが提供され得る。この場合、基板は、選択的 に2あるいはそれ以上の異なる波に励起される。例えば、トランスデューサによ って、準レイリー波が発生し、基板を準レイリー波が反射して横断し、そして、 準レイリー波として受信トランスデューサに反射される、いわゆるSAW−SA W−SAWシステムは、いわゆるSAW−シャー−SAWシステムと一緒に用い られ得る。この後者のシステムは、トランスデューサによって準レイリー波が発 生し、反射して基板をシャー波として横断し、そして、準レイリー波として受信 トランスデューサへと反射する。この場合、SAW−SAW−SAWシステムの 為のトランスデューサは、基板の接触に感受性のある前面(表面)に実装され得 る。一方、SAW−シャー−SAWシステムの為のトランスデューサは、基板の 後表面(裏面)上に実装され得る。シャー波が基板の全厚さに渡ってエネルギー 密度を有している場合、スクリーンのいずれかの面が接触に感受性がある。そし て、基板の裏面上におけるこのモードの反射配列の配置は、その機能を妨げない 。あるいは、SAW−SAW−SAWシステム、およびSAW−シャー−SAW システムは、それぞれ互いに平行に配置された反射配列を有する基板の 上表面上に提供され得る。好ましくは、反射配列は重ねられる。そして、それぞ れのシステムで、波は、反射配列を、逆方向に伝搬し、信号源の区別をする受信 トランスデューサが配置できる。 ある環境では、システムを時分割多重送信方式で動作させ、同じ物理的構成の 2つの異なるモードで運用することが可能であり得る。これは、例えば、トラン スデューサの操作周波数を変えることによって、入射波の反射波に対する位相速 度の比率を、ほぼ同一にし、そして、両者の波長をほぼ同一にして行い得る。従 って、一組のトランスデューサが、両波モードに提供される。例えば、SAW− シャー−SAWシステムを約5MHzで励起し、組み合わせるSAW−SAW− SAWシステムを6MHzで運用すると、それぞれの反射システムに必要な反射 配列が一致する。モード間で周波数が相違するため、干渉する信号のフィルタリ ングが容易となり、そして、その為、モードの選択が、送信トランスデューサの 励起周波数を変えるだけでできる。 同様に、シャー−SAW−シャーシステムを、SAW−シャー−SAWシステ ムと組み合わせて用い得る。これによって、単一のセット(一組)の反射配列で 、二重モードの運用ができる。シャーモードトランスデューサは、好ましくは、 圧電性結晶を端に実装したものであり、これは、基板の全厚さと等しいかあるい はそれより大きいことがあり得る。そして、ゼロ次のシャー波を励起する。ある いは、基板の表面に実装される厚さの一部と同じ大きさのトランスデューサであ って、シャーおよび厚さ方向の動きをするためにポールされる。これによって、 ゼロ次のシャー波、HOHPS、およびレイリータイプ波を作る傾向にある。そ の配分は、基板の共鳴周波数およびトランスデューサの励起周波数による。従っ て、単一のトランスデューサでも、異なる波を励起し得る。 運用上の異なるモードは、SAW−SAW−SAWおよびSAW−シャー−S AWである必要はなく、実際は、例えば、SAW−HOHPS(n=3)−SA WおよびSAW−HOHPS(n=4)−SAW、あるいはそれらの組み合わせ であり得ることに留意されたい。一般的に、 システムは、2重モードトランスデューサの1つのセット、基板の表面および裏 面上に実装されるトランスデューサ、あるいは基板の同じ面で作動する二重トラ ンスデューサを用い得る。指定するモードシステムの信号を検出することに加え 、2つの異なる運用モードを設けることによって、システムは、1つのモードか ら別のモードへの変換を検出し得る。この波変換の機構により、以下に述べるよ うに、ポジティブな信号反応が提供される。 基板の表面上に、高吸収率の汚染スポットが起こった場合、基板は、「遮蔽」 され、そのスポットのXおよびY軸にそった箇所が無反応になる。このことは、 それぞれ角度をなして伝搬する2つの異なる波を提供することによって、解決さ れ得る。例えば、第一のシステムは、0および90°で作動し、第二のシステム は、45°および135°で作動し得る。このようなシステムの作動は、ある反 射配列に第二および第三の反射配列を重ねることにより、第一、第二および第三 の反射配列からの反射波が、それぞれ45、90および135°に方向づけされ ることによって実行され得る。例えば、4つの送信トランスデューサ/受信トラ ンスデューサを、長方形の基板の隅に提供する。角度のついた波は、1つのトラ ンスデューサから送信し、残りのトランスデューサで信号を受信することによっ て検出される。このように、4つのトランスデューサの場合、直交する座標の2 つのセットが得られ得る。このため、吸収性のある点がそれを直接通過する波を 遮蔽する場合でも、動作が可能になる。勿論、配列は必ずしも重複させる必要は ない。そして、基板の両面に配されるか、あるいは、異なる周波数および/ある いは異なる波モードで動作するように設計され得る。 実質的に、複数の波モードが基板に存在する時、これらは、異なる反射特性を 持つ可能性が多い。例えば、望ましくないモードのシャー波から派生するVLC Wは、所望のモードの波の軸とは異なる軸に沿って、基板の中を伝搬する傾向に ある。従って、反射配列から受信トランスデューサまでの距離を増加させて、波 同士の空間的な隔たりを増加させ、 トランスデューサの選択性を高める。このような場合、所望の波および望ましく ない波の両方は、別々に受信される。従って、音波の伝送を延長する様に、基板 を変更して、所望のフォームファクターを維持しつつ、波のモードの空間的な隔 たりを生じさせ得る。 特定の望ましくない波の受信器からの信号を用いて、別々に、接触の特性に関 する情報;性能を改善する為のシステムの能動的補償の基準(ベース);あるい は、特定の名称を持つ所望の波を受信するトランスデューサからの信号を解析す るためのデータ、が提供され得る。ある状況の下では、所望の波および望ましく ない波を、逆にして、望ましくない波が、システムの出力の主な情報を提供し得 ることに留意されたい。 ポジティブレスポンスセンサー さらに別の態様では、波の摂動、例えば、物体の接近によって、基板中を伝搬 する第一の波のモードが第二の波のモードに変換される。従って、非対称なシス テムが提供され得る。この非対称なシステム構成によれば、第二の波のモードを 選択的に検出する器機が設けられ、それにより、S/N比の改善、干渉の影響の 差別化、検出あるいはフィルタリングの容易性、および他の長所が得られる。例 えば、受信トランスデューサによって受信される信号に、意図する補償作用をす るように、音波信号を基板中に放射することによる能動的フィルタリングを用い て、あるいは変換後電子的な不要信号除去技術を用いて、この新しい波モードを 強調し、検出を容易にし得る。トランスデューサは、しばしば特定の作動モード に最適化されるため、送信および受信用に別々のトランスデューサを用いること が適当であり得る。能動的あるいは受動的補償法は、別々のトランスデューサで 提供され得る。このトランスデューサは、タイプおよび/または位置が第一の( 複数の)トランスデューサと異なり得る。 HOHPS波は、接触のような摂動性の影響により、波のモードが変換される 。従って、接触によって、異なる波の次数および/あるいはエ ネルギー成分が再配分されて、新しい波形が生じ得る。変形した波は、入射した 波の伝搬軸と同じ軸を持つ成分を含む傾向がある。従って、送信反射配列と同一 あるいはそれに平行の受信反射配列によって受信され得る。そして、信号の減衰 を測定するシステムと同様の方法で受信トランスデューサの方向に再度向けられ る。例えば、片面に接触すると、波は、おそらくは非線形性に、部分的に減衰し 、基板に、反対称波成分を作る。変形した波は、入射波と同一方向で伝搬する傾 向がある。従って、受信システム反射配列によって受信され得る。そして、信号 減衰のみを測定するシステムと同様の方法で、受信トランスデューサに再指向さ れる。 受信反射配列は、異なる次数を有する波、すなわち、接触によって生じる波に 最適化し得る。特に、この最適化は、受信波の為に、正しい反射素子角度を決め ることによってなされ得る。この角度は、送信配列の反射素子の角度とは異なる 傾向にある。従って、本態様によれば、信号減衰レスポンス測定システムにみら れる信号反応の減衰ではなく、センサーの摂動によるベースラインを超えるポジ ティブ信号レスポンスの方が受信される。これによって、簡素化した電子部品で 、高いS/N比が得られ得る。勿論、このようなポジティブレスポンスシステム は、減衰レスポンスシステムと共に動作し得るので、同一送信波を用いた、二重 モード感知システムを構築し得る。ここでは、送信される準レイリー波および準 レイリー波を基板に横断させる45°に配置される反射素子、を用いる二重モー ドセンサーが提供され得る。感知領域への接触により、準レイリー波の一部が、 準レイリー波と同じ方向に向くシャー波へと変換される。受信反射配列は、リフ レクターを近接させて提供される。例えば、このリフレクターは、波の経路に垂 直な、刻まれたノッチ、あるいは隆起した素子、あるいは直線状の一連の素子と いった表面上の特性であり、これが、弾性表面波を選択的に反射し、反対の反射 配列に反射し返して、送信/受信トランスデューサの組み合わせによる受信がさ れる。この選択的な配列の反射部分から離れて、反射素子を適当な角度 で提供し、シャー波を、別の受信経路の単一の軸に沿って伝搬するVLCWに選 択的に変換する。このように、システムは、減衰した準レイリー波と誘起された シャー波からのポジティブレスポンス信号の両方を受信する。 あるいは、本発明の別の態様では、センサーの感知領域に入射するゼロ次の水 平偏波シャー波形のポジティブレスポンスシステムを提供する。このゼロ次シャ ー波は、接触により、弾性表面波エネルギーの部分的吸収により、一次およびよ り高い次数のHOHPS波に変換される。従って、標準的な方法を用いて、ここ で記載されているn=1のHOHPS波のための受信システムを用いつつ、ゼロ 次の水平偏波シャー波を作り得る。簡単なポジティブレスポンスシステムの目的 の為に、入射するゼロ次のシャー波は、「純粋」である必要はなく、n=1のH OHPS波が消去あるいは完全に補償されていればよいことに留意されたい。受 信サブシステムが、n=1のHOHPS波から全ての干渉波モードを分離し得る からである。 反射素子 弾性表面波あるいは他の垂直および縦の成分を有する波、すなわち、ゼロ次の 対称あるいは反対称ラム波、より高次数のラム波が、反射素子の配列に沿って伝 わるとき、波エネルギーの部分(一部)がこれらの素子により反射され得る。こ の様々な反射の特性は、リフレクターおよびそれらの特性、間隔および角度、お よび完全に理解されていない全体の他のシステム特性による。しかし、一般的に 、1組のパラメータが見出される。それは、標準的な状態の下;約0.090イ ンチのソーダ石灰ガラス基板中;約5.53MHzの周波数の準レイリー波;0 .01インチの幅を有し0.022インチの間隔のシルクスクリーンのガラスフ リットでできた反射格子であって、所定の角度、すなわちトランスデューサの軸 から45°より少し大きな角度で配置され、トランスデューサの軸と垂直方向へ の第三次および四次の水平偏波シャー波に変換する、 反射格子である。他の波モードは、これらの同じ状況では、異なる角度へ反射さ れる。おそらくは、明らかに非干渉性の方法でなされる為、接触感受性には実質 的に干渉せず、あるいは受信トランスデューサに十分な妨害信号を生じることも ない傾向にある。他の利用できる態様のパラメータも、本明細書の技術に従って 選択され得る。 一般的に、より高次の水平偏波シャー波を利用するタッチセンサーの特性を選 択することによって、過度の感度がなくかつ遮蔽による妨害が少なく、接触感受 性がよく保たれたまま、比較的厚い均質の基板を用い得る。これらの波は、反射 配列素子の角度を変えることによって選択される為、構造の詳細はよく知られて おり、現在ある生産方法をわずかに変更して用いるだけで済む。 素子の間隔が、媒体中で波の波長の整数倍の時、反射は可干渉性である。すな わち、位相が同じである。 弾性表面波をシャー波にあるいはシャー波を弾性表面波に変換するのに用いら れるリフレクターの配列の反射素子の角度は、トランスデューサと基板の感知領 域の間で、選択された波のモードを同じ位相で可干渉性に方向を変えるように選 択されなくてはならない。このように、反射配列は、所望の波モードを選択して 指向させるための選択的フィルターとして動作している。反射配列は、他のフィ ルターと組み合わせられ得る。このようなフィルターは、本分野で標準的に用い られ、所望の波伝搬モードを選択するのに用いられ得る。これらのフィルターは 一般的に受動的フィルターであるが、能動的フィルターもまた、本発明の範囲に 含まれる。さらに、受信トランスデューサ自体を、受動あるいは能動手段で、所 望の信号を選択的に受信するように設計し得る。 本発明の好ましい態様では、圧電トランスデューサが、軸方向に準レイリーあ るいはラム波として伝搬する約5.53MHzの励起信号を作る。この波モード は、基板の裏面への接触には無反応である。このトランスデューサは、従来のタ イプであり得る。この同じ軸に沿って、基板の感知領域の外側で、一連の近接し た平行な障害物が、伝搬の軸から4 5°より大きい角度、例えば47°から57°で、形成される。これらの障害物 の間隔は、ほぼ、準レイリー波あるいはラム波の波長の整数倍とする。構造、特 に、反射素子の角度は、好ましくは、四次水平偏波シャー波を、センサーシステ ムの感知領域に、軸と直角に回折するように選択される。基板は、好ましくは、 0.090インチ厚のソーダ石灰ガラスであり、標準的な光学的結合封止技術を 用いて、容易に形成され得、そして従来法で実装され得る。 n=0のシャー波の場合、VLCWの伝搬軸からの光学的なシェブロン角度は 、約46°であり、n=1の場合、約47−48°であり、n=1で約48°、 n=3で、約50°、n=4で約52−53°、およびn=5で約56°である 。この時、ガラスの厚さは、0.085インチから0.090インチであり、厚 さが増せば、角度は小さくなる。準レイリー波とn=4のHOHPSの位相速度 の比率は、約0.92である。 選択された波のモードは、トランスデューサの軸に垂直な角度で伝搬する必要 はないことに留意されたい。実際、様々な角度に方向付けされ得る。実際は、上 述したように、本発明の設計で本来的には、様々な波モードが異なる角度で方向 づけされる。しかしながら、デバイスの構造では、選択された波の摂動を選択的 に検出する。従って、単一の送信配列が、異なるモードを有する複数の波をつく り得る。これは、随意、複数の受信反射配列と連結された複数の受信トランスデ ューサによって選択的に受信されこれらの受信配列は、基板の反対のサイド(辺 )あるいは他の配列に重ね合わせ、平行に置かれ得る。 伝搬の反射角度がVLCW伝搬軸と直角でない場合、このような状況下での基 板の端(エッジ;辺)は、好ましくは、波に対して非反射性でも、あるいは波を 所望の方向に反射するように形成してもよい。そのとき、基板には、例えば、の こぎり刃状の配置の角度がついたファセットが形成され、概して長方形の形が維 持される。これらのファセットはまた、厚さが様々であり得る。このようなファ セットは、直角の先端を有 してもよく、平行なファセットの端が存在するように角度がついていて、波を所 望の方向に向けさせ、反射軸に沿って、反射波の位相をそろえて反射するような 距離で、のこぎり刃状(波形)配置をしている。ファセットの反射面はまた、入 射波とは別の角度に配置され、波を選択的に所望の方向へ向ける。反射配列に平 行な直線の基板の端は、シャー波を入射経路に沿って反射する傾向にある為、非 長方形の信号経路ではシステムの最適化の為、端の形状を非直線とし得る。従っ て、端は、のこぎり刃状をとり得る。波が非長方形の経路に沿って反射されるこ とが望ましい場合、基板および反射配列は、実質的な干渉あるいは人為要素なし に、単一のトランスデューサによる受信用に、所望の信号を多重送信する設計で あることが好ましい。 検出の感度は、基板の感知領域の全体に渡り、比較的均一であることが好まし い。反射配列が、一定の間隔の同じ反復反射素子として提供される時、最短経路 の信号の波は、最長経路の信号の波より実質的に大きな強度を有する。これは、 基板中の伝搬による単純な減衰の影響、および均一な設計の反射配列が、それぞ れの素子で一定の比率の波エネルギーを反射する傾向にあることによる。それに よって、トランスデューサからの距離の増加に伴って、信号強度は、実質的に指 数関数的に減少する。従って、この指数関数的減少を補償することが好ましい。 例えば、トランスデューサからの距離が増えるに従い、信号の反射の割合を変え ることによって、これらの影響のうちの一方あるいは両方を補償する。接触感度 は、接触の領域中の音波の力密度(エネルギー密度)にいくらか関係する。従っ て、意図される基板の接触感知領域の全体に、ほぼ一定のエネルギー密度が提供 されることが好ましい。一定のエネルギー密度によって、受信信号の分析のため の、受信システムの必要なダイナミックレンジが減少する。 配列によって反射される弾性表面波の一定エネルギー密度を提供する1つの方 法は、「反射素子削除」法を採用することである。これは、米国特許第4,64 4,100号および米国特許(再)第33,151号 に記載されている。この方法では、配列に沿った点(ポイント)とそれぞれのト ランスデューサとの距離が増加するにつれ、配列に沿った点の反射効率を増加さ せる。「反射素子削除」法は、配列中で選択した反射素子を削除するものである 。しかし、この方法では、反射配列の、異なるタイプの波の波長あるいは位相速 度の間の区別をする能力が減少する。「反射素子削除」法では、タッチプレート の大きさが限定される。なぜならば、プレートが大きくなれば、配列中の間隔が 大きくなり、そして、このことから、最終的に、反射素子が異なったモードに重 複して用いられなくなるからである。 一定のエネルギー(力)密度を得る他の方法は、配列に沿った点の反射効率を 、配列に沿った点の距離がそれぞれのトランスデューサから増加するにつれ、増 加させることを含む。このことは、第4図に示されるように、様々な高さの反射 配列を提供することによってなされる。このような様々な高さの反射配列の反射 素子は、公知である。本明細書に参考として援用される米国特許第4,746, 914号を参照のこと。反射配列中のそれぞれの素子の高さは、反射配列の単位 長さに対する反射力、σ(x)が、ほぼ以下(複数の反射の影響、放射分散、基 体中の吸収等を無視して)によって与えられ、 σ(x)=α/[(1+α/σL)(εα(L-X)−1)] 式2 xにおける配列の高さの第一の配列素子(x=0)の高さに対する割合は、ほぼ h(x)/h(0)=[[(1+α/σL)(εαL-1)]/[(1+α/σL)(εα(L-X)-1)]]1/2 式3 最後の配列素子の高さと第一の配列素子の割合は、ほぼ h(L)/h(0)=[[(1+α/σL)(εα(L-X)-1)]/[α/σL]]1/2 式4 ここで、αは、単位長さ当たりの配列の吸収効率を表し、xは、配列のスタート からの距離を表す変数であり、そして、Lは、配列の長さを表 す。様々な高さの配列を設計するために、最大の高さの最小の高さに対する割合 の実際の値、h(L)/h(0)を予測し、そして、式4に代入して、σLを決める。その 後、h(0)およびσLの値を、式3に代入して、配列の高さを距離の関数とし て計算する。得られるセンサー基板を、次に経験的に試験し、基板の最適化を行 って、他の変数を決定する。高さを変えた配列では、第8図に示す波形が得られ る。ここで、配列素子によって反射されるHOHPS波の振幅は、接触のないと ころで、配列の全長に渡り、実質的に一定に保たれる。 基板の表面および底表面(裏面)の両方に配列を設けることが可能である。こ の時、表面および裏面の反射素子の位置が対応することが条件である。所望のモ ードが強化され、そして、他のモードが抑制されるかあるいはより明確に区別さ れるようになる。 ラミネートあるいは全深(深さ全域にわたる)構造 配列の反射素子を、素子が基板の厚さにわたって広がるようにして、所定のH OHPSモードの反射効率を実現しながら、スプリアスモードの量を最小限にす るように形成することによって、スプリアス(不要な寄生)の波のモードは、抑 制され得る。HOHPSおよびレイリー波の双方は、ガラスの厚さ方向に、異な る位相を有する。このことは、基板に所望の寸法にスリットをエッチングし、そ して、ガラスフリット等で埋め戻し、基板の厚み方向に伸びる反射素子を形成す ることによって実現し得る。HOHPSは、基板の全体積(容量)に渡り、均一 にエネルギーが配分されるが、レイリー波のエネルギーは、表面近くに閉じ込め られる。従って、全厚さの反射配列が、部分厚さのスリット反射配列よりわずか に効率が高い。 実質的な波エネルギーが反射配列の遠い部分にまで届くように、一般的に反射 配列の音波透過率は高いことが望まれる。実質的な表面エネルギー密度を有する 波は、表面リフレクターによってよりよく反射される。しかし、もし基板がラミ ネートした構造の場合、埋めた状態の反射配 列を提供することもできる。このような構成においては、トランスデューサから 伝送される波が、センサーシステムの感知部分へ方向を変えるまで保護されるこ とが好ましい場合に都合がよい。従って、例えば、ストンレー波のような内部波 が発生し、ラミネート構造の基板の一部の内部に向けられ得る。波は基板の比較 的閉じ込められた層の中を伝搬する。反射波は、好ましくは、ゼロ次のシャー波 あるいはHOHPSのようなシャー波である。このように、トランスデューサは 、外部の影響から保護される内部のストンレー波として伝搬する波を発生し得る 。反射配列は、材料の内部のストリップにより形成され得るか、あるいは中央の 層から隆起した反射素子であり、ラミネート中に突出しており、ストンレー波を 基板の感知領域に、シャー波として反射する。このシャー波は、基板に接触する ことで、特徴的な時間遅延により減衰し、そして、残りの音響エネルギー(wave energy;波力)は、対応するリフレクターによって受信トランスデューサへと反 射される。この反射波もまた、ストンレー−シャー−ストンレーセンサーシステ ムの一部として、ストンレー波であり得、2回反射信号は、例えばレイリー波の ような他のタイプであり得る。基板は、例えば、リフレクターの領域のプラスチ ックの2つの層の間に積層したガラスシートであり得る。基板の感知領域中は、 ガラス、あるいは3つのシートの積層ガラスであり得る。トランスデューサは、 その領域のプラスチックを除去することによって、中央のガラスラミネートシー トに結合し得る。 本発明のシステムはまた、構成部分の非反射(antireflective)コーティング と同様の作用を有するモードに特異的なフィルターの使用の為に備えられる。従 って、例えば、四次水平偏波シャー波が、複数の高次水平偏波シャー波から選択 されることが好ましい場合、様々なシャー波の異なる位相速度を持つ材料の交互 の層を基板の反射端に配置し得る。このようなラミネートは、第17図に示され る。ラミネートにおいては、所望の波が強化され、異なる次数、入射角、あるい は異なる位相速度を有する波が減衰するような層厚とする。同様に、マルチ素子 フィルタ ーに、横方向のスタックにこのようなラミネートを持ち、間に部分的な反射面を 挟んだものを使用し得る。実際、基板の全体が、対応する次数のシャー波、およ びその低いおよび高い倍音(harmonics)を選択的に伝搬するラミネー トであり得る。このような例では、精密に制御した層厚および音波伝搬特性のプ ラスチックフィルムを、ガラス基板材料と交互にラミネートすることが好ましい 。そして、単一の高次水平偏波シャー波を、フィルムの厚さと基板のZ軸に沿っ た波長との関係に基づいて、選択的に伝搬する。 光学的反射を除去あるいは最小限にする光学的コーティングを有するプラスチ ックシート、例えば、OCLI製のHEAコーティングのフィルムを、基板の底 表面(裏面)にラミネートし得る。基板の裏面上へのこのようなプラスチックコ ーティングは、基板の光学的性質を改善するのみならず、ガラス基板の破損によ るダメージを制限するため安全上の理由からも使用し得る。このプラスチックシ ートはフィルタリングの機能を発揮するため、その音波特性を精密に制御する。 例えば、材料、厚さ、積層の状況、およびその他の公知のファクターである。 すべての反射面あるいは部分的反射面、あるいは波の伝送の軸に平行な波の位 相速度のすべての空間的変化は、波をフィルタリングし、選択的に特定のモード を伝送する傾向がある。さらに、吸収性のような様々な音波特性を有する層もま た、波をフィルタリングし、そして、特定のモードを選択的に伝送する。ラミネ ート構造は、基板のほぼ中心面から対称である必要はなく、そして、いずれのタ イプの材料も、共に所望のモードを選択的に伝送するものが用いられ得る。他の タイプの三次元構造および共振器もまた所望のモードの選択に役立ち得る。 好ましい態様では、標準安全ガラス、例えば、3/32インチガラス、1/3 2ポリマー接着剤、3/32ガラスを含む自動車のウインドシールドが用いられ る。デバイスの操作の周波数は、選択された次数の波、および基板の物理的およ び音響特性により決める。 他の好ましい態様では、1つの表面に波エネルギーを有し、そして反 対の表面には実質的により少ないエネルギーを有する、バルクシャータイプ波で あるラブ波が提供される。ラブ波の制御は、2つあるいはそれ以上の基板の材料 であって、位相速度が違う材料をラミネートし、上が位相速度の低い材料で、表 面が感受性の高い材料を提供することによって、容易になる。ラブ波は、異なる 波次数を有する。例えば、n=0、1、2、3........であって、ここ でnは、波の動きがない交差する節面の数を表し、HOHPS波と類似する。こ の場合、ラミネート基板構造により、上述の空間的波フィルターとわずかに異な る機能で作用する。そして、所望の波のクラスおよび波のクラス内の次数を選択 する為に、本発明によるセンサー配置が、用いられ得ることが示唆される。従っ て、ラミネートは、数多くの層を含み得る。これは、位相速度が単調に増加して 変化するパターンに従う。あるいはラミネートにフィルター配置を設け、所望の ラブ波モードを特に選択する。例えば、高低位相速度材料の交互な層で、全体的 に対称であり、所望のラブ波を選択する。 好適な態様では、3mm厚さのホウケイ酸塩ガラスを、3mm厚さのソーダ石 灰ガラスにラミネートする。これは、次数n=0、1のラブ波を捕らえ、その結 果、n=0で、約55dBの接触感受性で、表面が裏面より高いものができる。 1mm厚さのホウケイ酸塩ガラスシートを、3mm厚さのソーダ石灰ガラスシー トの上に備えたものは、次数n=0のラブ波を捕らえ、その結果、表面と裏面で 、接触感受性が約40dB異なる。一方、2mm厚さのホウケイ酸塩ガラスシー トは、n=0、1のラブ波を捕らえ、その結果、n=0の接触感受性の違いは、 約50dBである。 電子フィルタリング 上述のように、本発明では、能動雑音消去技術は、選択的な除去のために、波 形がトランスデューサによってセンサーの近傍に印加され、それによって、受信 トランスデューサおよび接続する電子部品の必要なダ イナミックレンジを減少させる。能動フィルターシステムは、例えば、圧電基体 を分割して交互に駆動したり、あるいは基板上に実装された複数のトランスデュ ーサによって、協同して所望の波を作り、そして望ましくない波を抑制する。関 連するシステムは、トランスデューサの段階的配列(フェーズドアレイ;phased array)を含む。 能動フィルターシステムあるいはトランスデューサのフェーズドアレイは、一 般的に、デジタル信号プロセサ(DSP)あるいはSAWフィルターと共に用い られる。デジタル信号プロセサが用いられる時、干渉波モードからの逆反応を計 算し、これを信号として伝送し、受信波形から望ましくないモードを削除する。 SAWフィルターは、アナログドメインで、圧電基板上の音響波に対し同様に作 動する。DSP設計では、容易に適応できる能力が付与され得る。すなわち、そ れは、新しい補償ストラテジーあるいは詳細を学習し得、そして、これらを必要 に応じて応用する。SAWフィルターでは、プログラムし得るデジタルデバイス と比較して、変化する条件に適応するように変更するのがより容易でない。DS P機能は、専用の半導体設計として実行されることに留意されたい。例えば、D SPあるいはデジタルフィルターである。あるいは、DSP機能は、汎用プロセ サのソフトウエアで制御する機能として提供され得る。適切なDSPデバイスは 、テキサスインスツルメンツのTMS320C2x、C3XあるいはC5Xデバ イス、モトローラ(Motorola)のMC56000シリーズの各種DSP、ザイログ (Zilog)のZ8シリーズ各種のDSPなどを含む。 能動フィルタリングは、送信トランスデューサおよび/あるいは受信トランス デューサで提供され得る。あるいは別の送信トランスデューサを通して提供され 得る。 受動フィルタリング機能もまた実行され得る。これは、センサーデバイスのモ デルおよび受信トランスデューサと随意別の補償変換システムとに依存する。こ のシステムは、干渉を減少させ、波の摂動の特性、すなわち接触の位置を正確に 検出するためのものである。この受動フィル ターは、適応性であり得、DSP、デジタルフィルター、あるいは他のコンピュ ータのシステム中で実行され得る。 反応、(反応の)非線形性、様々な反射モード、および他の障害物を補償する 為の複合フィルターの使用により、主に摂動の影響を含む信号の分析が可能にな る。従って、フィルターは、センサー自体のバックグラウンドおよび特性を補償 して、特定の分析および出力の摂動の影響に関連した情報中を通過する。 本発明による能動フィルターシステムは、接触を検出するHOHPS波を用い るセンサーに限定されない。そして、送信トランスデューサ、感知検出領域およ ひ受信トランスデューサに用いられる公知のタイプの音波を有する様々な設計に 応用され得る。従って、一体型(インテグラル)フィルターを有するタッチセン シティブパネルのための音波トランスデューサ、例えば、公知の方法で能動ある いは受動システムと連結し得るインターデジタル電極の圧電基板は、本発明の範 囲内である。補償伝送トランスデューサを能動補償デバイスとして含むタッチセ ンサーもまた、本発明の範囲に含まれる。 モード差別化物理的フィルター 基本的には、様々な波モードを選択する為のフィルターは、多くの方法で実行 され得る。これらは、高域、低域、帯域あるいは複雑な通過機能設計であり得る 。第一に、望ましくない波モードは、吸収され、そしてそれらのエネルギーは、 伝送あるいは反射フィルターに放射される。このようなフィルターは、例えば、 シャーモード波伝送を行わせない基板部分あるいは所望でない反射モードを必要 とするように配置したリフレクターを含み得る。第二に、フィルターは、1つの 成分を通過させ、第二の成分を反射するような半反射素子を含み得る。望ましく ない成分は、その後に、後の所望の成分の信号分析において特異的に吸収される かあるいは無視される。特異的な帯域フィルターもまた、所望の波モードを選択 するのに提供され得る。これらのフィルターは、基板あるいは トランスデューサと別々にあるいは一体となって提供され得る。 所望のシャー波の反射表面の入射角が0°でない場合、公知の波の波動工学の 結果生じる禁止されたあるいは禁制の反射モードを回避するよう注意を払わなけ ればならない。一方、これらの禁止あるいは禁制の反射モードは、望ましくない シャー波モードを除去するのに用いられ得る。 例えば、反射端は、反射配列の近傍にあるかあるいは基板を挟んで反射配列の 反対側にある。反射端は、所望の波モードを選択的に反射し、そして、他のモー ドを減衰させるかそれを他の方法で反射するためのフィルターを含み得る。もし 、これらの望ましくないモードが反射されるならば、これらの望ましくない波の エネルギーを吸収する為の吸収剤を提供することが好ましい。所望の波および望 ましくない波は分離される為、吸収剤は、本来的にモード選択的である必要はな い。 位相速度のみに基づいて波の区別を行うフィルターを用い得る。これは例えば 、一連の反射素子であって、反射配列の反射素子に類似しており、入射角に垂直 なシャー波の経路中に配置される。シャー波は、基板の体積全体に渡って均一に エネルギーを有する為、これらの素子は、基板の片面あるいは両面に配置され得 る。 フィルターは、基板の感知領域を取り囲み得るが、フィルターは、好ましくは 、CRTタッチスクリーンとして用いるための基板の光学的性質を損なわせない 。 もし、望ましくない伝搬モードが受信トランスデューサに干渉を生じさせ、こ れらのモードが異なる位相速度あるいは他の区別し得る特性を有するならば、選 択的フィルターは、波の経路の途中に、波が受信トランスデューサに届く前に配 置され得る。この例では、最もあり得ると予想される望ましくない波形は、垂直 および縦の成分を有する波であり、特に、低次数を有する(レイリーあるいは低 次数ラブ)波である。従って、選択的フィルターは、基板の上表面あるいは両表 面に配置される間隔のあいた一連の素子として提供され得る。そして、波長、体 積的なエ ネルギー分布および伝搬の角度に基づいて、所望の波を通過させ、そして望まし くない波を減衰させる。 モード選択フィルターはまた、縁辺処理をした反射端(辺)を有する基板によ り提供され得る。基板が薄くなる程、HOHPSモードのカットオフ周波数は、 増加する。「導波管」カットオフ周波数が増加すれば、群速度は減少する。カッ トオフ周波数が操作周波数に等しい程、基板が薄い場合、群速度は0になり、そ して、波は、反射される。この反射ポイントは、異なる波モードで異なる。その 結果、次数nが大きくなれば、基板の端からの反射ポイントの距離は遠くなる。 音波は、反射ポイントの近くに配置された吸収材料に対し、感受性が高い。 従って、もし、次数n、例えばn=4のHOHPSが所望の場合、次数n−1 波、例えばn=3が群速度が近く、最大の干渉を引き起こす。勿論、この方法で は、所望の波がn>0である必要がある。なぜならば、ゼロ次シャー波は、縁辺 処理した端の先細り部によっては反射されず、従って、モード選択に効果的では ないからである。斜角の端のある基板上で、次数n=4の反射ポイントから離れ て配置される封止剤(シーラント)、接着剤あるいはテープのような吸収性の材 料は、n=0、1、2、および3の波をフィルターする。この材料は、基板の一 方あるいは両方のサイドに配置され得る。次数n+1の波をフィルターする為に 、さらに吸収材を次数n波の反射ポイントの近くに配置し得る。これは、波エネ ルギーの濃縮およびそのポイントでの低位相速度によって、次数n+1の波を区 別して吸収する。このように、先細の端上の吸収ストリップは、次数n波の反射 の位置で妨害され得る。 縁辺処理端の概念はまた、狭いストリップトランスデューサを用いて、基板の 端で、所望の次数のHOHPS波を選択的に励起し、受信するのに用い得る。 基板の縁辺処理は、基板の片面あるいは両面に狭くなるファセットあるいは先 細りを形成することで作り得る。この縁辺処理は、1つの軸に2つのトランスデ ューサを有するシステム、それぞれ1つは1つの軸用 、別のトランスデューサは両方の軸用のシステム、にも用い得る。しかし、波が 逆方向に、フィルタリングをする近接する端に向かわない限り、縁辺処理は、好 ましくは、反射素子をも有する端には提供されない。 従って、反射端は、モード選択的フィルターの一部として作用し得る。このモ ード選択性フィルターは、好ましくは、反射配列に対して正確に平行に間隔をあ けて配され、正しいモードを強調し、それを所望の経路に沿って反射し返す。 電気的フィルタリング あるいは、第1G図に示すように、時空的な波形の分析を行う複数の受信素子 が提供される。例えば、受信トランスデューサは、所望の特性の波形のみを選択 的に受信するための選択フィルターを含む。 第1C図および第1G図に示されるような、圧縮モードの受信圧電結晶を用い ることが好ましいが、有用な信号を発生するために、受信トランスデューサを基 板の表面上に実装することが好ましい。この場合、圧電受信トランスデューサは 、電導性の層上に、トランスデューサ上面を分割あるいは分離した素子を実装す ることが好ましい。この場合、第1H図に示されるように、一連の電極が圧電結 晶の上面に形成される。これは、θA/2の間隔、あるいはおそらくはより狭い 間隔の、PZTあるいはニオブ酸リチウム結晶である。変換素子の空間的配置が 波の波長分の間隔である場合、交互の電極をまとめ得るか、あるいは別々に分析 され、望ましくない波から所望の波を選択し得る。電極の間隔が、正確に波長の 半分ではない場合、個々の電極素子を別々に解析する。 望ましくないシャー波モードから派生するVLCWは、所望の波モードの軸と 異なる軸に沿って基板中で伝搬する傾向にある。従って、反射配列から受信トラ ンスデューサへの距離は、波の空間的な分離を増すために、増加させ得る。この ような場合、他の軸に沿って他のトランスデューサを提供し、他の波に関する情 報を受信する。従って、反射配列もまた、物理的フィルターとして作用する。 長所 従って、本発明のタッチポジションセンサーは、次に挙げる長所の一部あるい は全部を提供し得る: 他のパラメータが同じである時、ゼロ次の水平偏波シャー波タッチセンサーと 比較した場合のHOHPSにおけるより高いS/N比信号。 基板の底(裏)のある領域の接触に対して接触感受性がないことによる、実装 の簡素化;ここで、その領域は、準レイリー波が、波エネルギーを上面に集中さ せ、その結果、基板の周辺部の裏面での実装が可能である。 厚い基板;もろくなく、硬度を上げた(増強した)焼き戻した(強化)ガラス の使用が可能になる。すなわち、約0.090インチから0.125インチ厚さ であり、もろくなく、高硬度の焼き戻したガラスの使用が可能になる。平板の破 壊強度は、その厚さの2乗に比例する。一方、硬度は、厚さの三乗に比例する。 厚いガラスは、より容易に形成され得る。特に、CRT管の形と一致させるため の円筒形状および球形状のプロフィール(断面、側面)も形成され得る。図面の簡単な説明 発明の好適な態様を、図面を参照しながら説明する。 第1A図は、従来の弾性表面波が伝搬するプレートの斜視図である。 第1B図は、第1A図の従来のプレートを伝搬する弾性表面波を顕著に拡大し た斜視図である。 第1C図は、第1A図に示す従来のプレート側面断面図であって、プレート内 で発生する波の性質を表している。 第1D図は、レイリー波の図である。 第1E図は、対称ラム波の図である。 第1F図は、反対称ラム波の図である。 第1G図は、マルチプル素子受信トランスデューサの図である。 第1H図は、複数の電極を有する受信トランスデューサの図である。 第2A図は、本発明のシャー波伝搬プレートの斜視図である。 第2B図は、第2A図のプレートを伝搬するシャー波を顕著に拡大した斜視図 である。 第3図は、本発明の第一の態様による、HOHPSモード波タッチポジション センサーの斜視図である。 第4図は、第3図に示す反射配列を形成する様々な高さの反射素子の図である 。 第5図は、第3図に示しているタッチポジションセンサーの信号処理部を表す ブロック線図である。 第6図は、本発明のセンサーの位置決定操作を示すフローチャートである。 第7図は、第6図に示すソフトウエアルーチンから呼び出されるタッチスキャ ンルーチンを示すフローチャートである。 第8図は、第3図のタッチポジションセンサーにより発生したXおよびY波形 を示すグラフである。 第9図は、HOHPSモード波を弾性表面波と比較したフラクションの感度の 違いを表すグラフである。 第10図は、本発明の第二の態様のタッチポジションセンサーの平面図である 。 第11図は、本発明の第三の態様のHOHPSモード波タッチポジションセン サーである。 第12図は、第3図に示すセンサーが発生する波形と比較して、第11図に示 すセンサーが発生する波形を示すグラフである。 第13図は、第3図に示すタッチポジションセンサーの上に、スプリアス(sp urious;寄生)モードサプレッサー(抑圧)リフレクターが備えられている平面 図である。 第14図は、第3図に示すタッチポジションセンサーの上に、吸収ストリップ が備えられている平面図である。 第15図は、第5図に示すコンピュータが実行する自動セットアッププログラ ムを示すフローチャートである。 第16図は、本発明の態様によるタッチポジションセンサーの平面図である。 第17図は、モード選択性の積層フィルターの斜視図である。 第18図は、トランスデューサインターフェイス回路のブロック線図である。 そして、第19図は、ラブモードセンサーを含む第四の態様の斜視図である。好適な態様の詳細な説明 基板 本発明のタッチポジションセンサーは、第2A図に図示するようにシャー波1 2を伝搬させ得る基板10を含む。基板10は、0.090”(インチ)厚の透 過ソーダ石灰ガラスを平板のプレートに成形してなる。 ソーダ石灰ガラス基板10は、随意に、強化(焼き戻し)され得る。しかし、 ガラスフリットは、反射素子の配列28あるいはフィルター素 子のような表面特徴等を形成するのに用いられ得ない。これは、ガラス基板の焼 きなまし(アニーリング)温度よりも高い、フリットの硬化(キュア)における 高い温度の為である。 トランスデューサ X方向でのシャー波の伝搬を誘導するために、図1Aに示すように圧電トラン スデューサ14を設置して、準レイリーモード波を発生させる。すなわち、この 波は、垂直および縦の成分を有し、主として基板表面の近くの領域に閉じ込めら れた波エネルギーを有し、基板10のY軸を伝搬する。トランスデューサ14は 、駆動信号に反応して、基板に伝搬する振動を起こす。この準レイリーモード波 は、反射配列によって、Y軸に沿って伝搬するシャー波に変換される。 第1A図および第1C図に示すように、プレートの接触表面に接着したプラス チックウェッジ上に備えられる圧電トランスデューサを用いて、弾性表面波は、 基板中で変換される。トランスデューサは振動して、トランスデューサおよびプ ラスチックウェッジの界面に垂直な軸に沿って伝搬する圧縮バルク波を発生する 。波は、ウェッジ中を伝搬し、基板中で垂直および縦成分を有する弾性表面波( VCLW)になる。ウェッジは、プレート上にある為、基板の裏面あるいは感知 を目的としない面および側面は、回路要素あるいは重要な素子のない状態である 。さらに、波エネルギーがレイリーあるいは準レイリーモード波の形である基板 の領域は、反対の不活性の表面の実装には無反応である。圧電トランスデューサ を、プラスチックウェッジに連結させ、そのトランスデューサ付ウェッジを次に 、ガラスタッチプレートに接着する。電導性の層は、適切な電気回路を形成する 為に、プラスチックウェッジと圧電トランスデューサとの間に挟まれる。 準レイリー波の接触による減衰をシャー波の減衰と比較する簡単な比較による と、準レイリー波は、0.040インチ厚の基板中で、4.8Vから3.2Vま で、すなわち、33.3%減衰した。シャー波は、0 .090インチ厚の基板中で、1.5Vから1.4Vに、すなわち6.6%減衰 した。従って、同じ感度を得る為には、シャーモードシステムのトランスデュー サが発生するバーストの大きさ(振幅)は、約5倍、例えば+14dB高くなけ ればならない。0.040インチ厚の基板中のシャーモードセンサーであれば、 約20log(0.090インチ/0.040インチ)=3.5dBの増加とい う計算になる。励起信号のバーストの長さを増加させることによってもまた、感 度を増加させ得る。 0.040厚の基板を用いた準レイリータッチセンサーシステムと比較すると 、0.040インチ厚の基板のシャーモードセンサーのトランスデューサバース トの大きさは、約1.67倍(+4.5dB)高く、そして、0.090インチ 厚の基板のシャーモードセンサーでは、約5倍(+14dB)大きくしなければ ならない。 反射配列 反射角を連続的に変化させたテスト反射配列は、基板の様々な部分で、異なる シャー波ローブを生じさせるのに寄与する。このシャー波ローブは、反射配列の 軸と垂直に伝搬する特定な一連の次数を有する。一方、同じ次数のHOHPSは 、反射配列の素子の角度に対応して、様々な角度に向けられる。このようなテス ト反射配列は、所定の基板のデザインの最適な反射素子角度を決めるのに役立つ 。基板の表面に適用されたプローブセンサーにより、様々な波を検出し得る。 同様に、固定した反射面角度を有する反射配列は、リニアの回折格子として作 用し、異なる位相(フェーズ)速度を有する波を異なる角度に指向させる。この 際に、位相速度が速い程、より鋭い角度に指向される。このようなデザインは、 タッチセンサーとして用いるのに適当である。 反射配列は、シルクスクリーン印刷法により、一連のガラスフリットのライン (線)として形成され、波の伝搬の軸から52°に配置される 。フリットは、後の段階で、トランスデューサおよびプラスチックウェッジを基 板に取り付ける前に、オーブン内でキュアされる。これらの線は、伝搬する波の 波長と同じ間隔が開いている。次に、基板は、フリットを溶融するために、焼成 される。フリットの量は、反射エネルギー密度が均一になるようにトランスデュ ーサからの距離が増えるにしたがって増える。反射素子は、トランスデューサお よび予想される接触の方向に関して、基板の上部に形成される。勿論、他の反射 素子の構造も用いられ得る。 センサーシステムの第一の態様 本発明の第一の態様のタッチポジションセンサー16を、第3図に示す。これ によれば、決定したい座標の為のそれぞれの軸に配置された送信トランスデュー サおよび受信トランスデューサ18、20と22、24の対を有する。タッチポ ジションセンサー16は、それぞれX軸およびY軸に配置された4つのトランス デューサ18、20および22、24を有しており、接触したX軸およびY軸の 両方の座標が決定され得る。しかし、もし、例えばX軸のみの単一の座標が所望 であれば、Y軸に関連するトランスデューサ22および24は、省略し得る。ト ランスデューサは、圧電素子を有するプラスチックウェッジであり、圧電素子は 、ウェッジの一つの面の電導性のパッドを介して貼付してある。ウェッジは、接 着剤で標準的な方法で、基板に備えられ、そして、圧電トランスデューサがウェ ッジ中に圧縮波を発生あるいは受信するように並べられる。この波は、ガラス基 板中で反射配列の軸に沿って伝搬するVLCW波へと変換されるかあるいはVL CWから変換される。 以下に詳細に記載する通り、送信トランスデューサ18は、X軸方向に反射素 子の配列28を通過するVLCWを発生する。反射配列28のそれぞれの素子は 、特定のHOHPS波を基板を横断してVLCW伝搬の軸に垂直な方向に指向す るように選択された角度に配置される。反射素子のこの角度は、0.090イン チ厚のソーダ石灰ガラス基板の場合、波の伝搬軸から約52°である。従って、 反射HOHPS波は、Y方 向に、対応する反射配列30に配置される反射素子に向かって伝搬する。反射素 子の配列30は、反射配列28が配置される軸に平行な軸に沿って配置される。 配列30のなかのそれぞれの反射素子は、第一の配列の角度に対応するように配 置される。例えば、X軸に関する伝搬の軸から約−52°である。反射配列28 からY方向に伝搬するHOHPSは、こうしてVLCWに変換され、X軸にそっ て受信トランスデューサ20へ向かう。受信トランスデューサは、基板10の上 面に、従来の方法で、配列30の軸に垂直に、VLCWの信号表示を提供するよ うに備えられる。 同様に、Y軸を定めるために、Y送信トランスデューサ22を基板10の上面 に実装する。以下に詳細に説明するように、送信トランスデューサ22は振動し 、Y軸にそって反射素子の配列34へと伝わるVLCWを送信する。X軸とY軸 のシステムは、同様である。反射配列34のそれぞれの素子は、波の伝搬の軸か ら約52°に配置され、そこに入射するVLCW波の一部を、対応する反射素子 36に配置される反射素子へと、X方向に反射する。反射素子の配列36は、反 射配列34が配置される軸に平行な軸に沿って配置される。配列36の中のそれ ぞれの反射素子は、送信配列に対応する角度で配置される。これは、配列36の 軸から約−52°である。そして、該素子は、反射配列34からX方向に伝搬し ているVLCWを受信トランスデューサ24へと反射する。受信トランスデュー サ24は、基板10の上面に、従来の方法で、配列36の軸に垂直に、そこに反 射されるVLCWを配列36によって感知するように、VLCWの信号表示を提 供するように備えられる。 配列28および30の中の反射素子は、基板の軸に沿った特徴的な経路長を定 義する。すなわち、配列28の中に継続的に並ぶ素子によって反射されるHOH PS波は、受信トランスデューサ20への漸増する長さの複数の経路に従って伝 わる。波は、例えば、漸増する時間遅延を有する。 本発明のシステムの好ましいデザインパラメータによれば、例えば、 フロートプロセスによって製造した0.090インチソーダ石灰プレートガラス 中を伝搬する4次水平偏波シャー波、5.53MHzで稼働するトランスデュー サ、反射配列の素子の入射波伝搬の軸に対する角度は、伝搬の軸から約52°で ある。しかし、デザインの細部の多少の変更により、この角度は変更し得る。 反射配列28および30によって定められるそれぞれの経路の部分は、基板1 0を横断してY方向に平行に伸びる。それぞれの平行な経路部分は、X座標を定 める。同様に、配列34および36の反射素子は、異なる長さの複数の経路を決 める。すなわち、配列34のそれぞれの連続的な素子によって反射するHOHP S波が、漸増する受信器24までの経路に従う。反射配列34および36によっ て定められるそれぞれの経路の部分は、基板10を横断してX方向に平行に伸び る。それぞれの平行な経路部分は、Y座標を定める。 それぞれの受信トランスデューサ20および24によって発生するXおよびY 信号を図8に示す。ここで、高さおよび/または間隔が異なる反射配列28、3 0、34および36を用いて、XおよびY信号を提供する。この信号の大きさは 、以下に説明するように、時間によって実質的に一定に保たれる。X軸信号に関 して、もし、VLCWがトランスデューサ18によって時間t0で発生するなら ば、トランスデューサ20で受信される最初のVLCWは、2t1+t2+t0に 等しい時間に起こる。ここで、t1は、VLCWが基板の端26から配列28の 最初の反射素子まで移動するのに要する時間である。そしてまた、VLCWが配 列30の中の最初の反射素子から端26までを移動するのに要する時間でもある 。これは、トランスデューサ20によって感知される。式において、t2は、選 択されたモードのHOHPS波が、基板10をY方向に横断するのに要する時間 を表す。反射配列28の中の最後の素子によって反射し、そして反射配列30の なかの最後の素子に受信されるHOHPS波の一部と、選択されたモードのHO HPS波は、2t1+t2+2t3+t0で受信される。ここで、t3は、VLCWが 、X方向に、反射 配列28の最初の素子と反射配列28の最後の素子との間を移動するのに要する 時間を表す。同様に、VLCWが配列30の最後の素子と配列30の最初の素子 との間を移動するのに要する時間でもある。同様に、もし、VLCWがトランス デューサ22によって時間t0で発生するならば、受信トランスデューサ24は 、配列34および36で反射される最初のVLCWを、時間2t1+t3+t0で 受信する。そして、受信トランスデューサ24は、配列34、36によって反射 される最後のVLCWを時間2t+t3+2t2+t0で受信する。2t1+t2+t0と 2t1+t2+2t3+t0との間のそれぞれの値txは、X軸に沿う座標を表す。一方 、2t1+t3+t0と2t1+t3+2t2+t0との間のそれぞれの時間の値tyは、Y 軸に沿う座標を表す。以下のことは、注目すべきである。すなわち、好ましい態 様では、駆動信号がY軸送信トランスデューサ22に適用される時間は、駆動信 号がX軸送信トランスデューサ18に適用された後の時間およびX軸受信トラン スデューサ20が配列28および配列30によって反射する最後のHOHPS波 を受信するのに続く時間であり、干渉を減らすことができる。 外側、すなわち基板10の上表面40、あるいは内側、すなわち基板10の底 表面42に触れると、基板中の接触位置に近接する部分を移動するHOHPS波 のエネルギーの一部が吸収される。このエネルギーの部分的な吸収によって、エ ネルギーが吸収されるHOHPS波の摂動が起こる。摂動は、受信トランスデュ ーサ20および24によって発生する信号の大きさの変更によって表される。例 えば、基板10の上表面あるいは底表面の接触位置の座標は、第8図中、ttx、 ttyで表されるXおよびYトランスデューサ信号の摂動が起きる時間で示される 。トランスデューサと反射配列との間を移動するVLCWは、上面への接触にの み感受性がある。すなわち、反射配列が形成されている表面である。そして、底 面の配列上の波が伝搬する領域に接触しても、受信した波形の乱れは実質的に起 こらず、従って、基板の実装が可能になる。 コントロールシステム VLCW−HOHPS−VLCWテクニック(技術)を用いた接触位置決定に 利用されるコントロールシステムを、一般的に、現在ある公知のタッチスクリー ンコントロールテクノロジーと共に用い得る。トランスデューサが同様であり、 トランスデューサで送信および受信される信号も同様であるため、本発明のセン サーは、コントローラを実質的に相違させる必要はない。しかし、干渉およびマ ルチパス反射の可能性の為、コントローラの設計が先進のものであれば、費用も 低く抑えられ、信号対ノイズ比(ノイズに対する信号の比)が増加し、接触に対 する感度が増加し、反応がより迅速になり、そしてアーティファクトの負担と過 酷な状態が和らげられるという利益がもたらされ得る。 第5図に示すタッチポジションセンサーのコントロールシステムは、持久記憶 に蓄積されるプログラムインストラクションを有するデジタルマイクロコンピュ ータシステムである。これは、好ましくは、内部CPU、RAM、計測器、およ びタイマー、およびおそらくは他の機能を有する8ビットのマイクロコントロー ラである。例えば、産業標準8052−タイプのマイクロコンピュータが用いら れ得る。代替の態様もまた、本発明の範囲に包含される。コントロールは、トラ ンスデューサ18および22への駆動信号の適用を制御し、そして基板10の上 の接触の座標を決定する。座標は、接触を示す信号の摂動の発生の時間ttxおよ びttyから決定される。図5に示すタッチパネル70は、基板10、XおよびY 送信トランスデューサ18及び20,XおよびY受信トランスデューサ20およ び24、および反射配列28、30、34、および36を包含する。マイクロプ ロセッサ等を含み得るホストコンピュータ72は、コントローラ74に指令を送 ることによって、タッチパネル70の走査サイクルを開始する。コントローラ7 4は、コンピュータ72からの走査サイクル開始指令に反応し、Xドライバ76 によりX軸送信トランスデューサ18に駆動信号を適用させる。ここで、コント ローラ74のタイミング(時間調節)は、クロック/オシレータ78によって決 定される。トランスデューサ18に働く駆動信号は、正弦波形のバースト駆動信 号であり、そのサイクル数は、定数で割った配列28の幅に等しい。適切な駆動 回路は、米国特許第4,644,100号および再第33,151号にも記載さ れており、これらの文献は、本明細書に参考として援用されている。コントロー ラ74はまた、X/Yスイッチ80をXの位置にセットし、X受信トランスデュ ーサ20を無線周波数タイプ(R.F.)アンプ82につなげる。配列28およ び30によって反射するVLCWが、トランスデューサ20によって感知される と、スイッチ80を通してアンプ82に連結したトランスデューサ20は、その X軸対応信号を発生させる。アンプ82から出力した増幅されたX軸信号は、復 調器(デモデュレータ;demodulator)84に作動し、この復調器は、増幅され たX軸信号から交流成分を除いて、第8図に示すエンベロープ波形を供給する。 復調器84の出力部は、スレショルドデバイス86に接続され、この装置86へ の入力がそのしきい値を越えるならば、この装置86はその入力に従って出力信 号を供給する。しかし、入力がそのしきい値より低い場合は、スレショルドデバ イス86の出力は、入力信号に従わない。スレショルドデバイス86の出力は、 A/D(アナログ/デジタル)コンバータ88に作用し、その出力はバッファ9 0を通してインターナルバス91につながれる。コントローラ74は、A/Dコ ンバータ88から出力されたデジタルデータをスタティックRAM(SRAM) 92(ランダムアクセスメモリ)に蓄積する。すなわち、A/Dコンバータ88 に示される、各点での時間txにおけるX軸信号の大きさを表す値が、時間内の SRAM92のその点を表す場所に蓄積される。 X軸データがSRAM92に蓄積された後、コントローラ74はYドライバ7 6を制御してバースト駆動信号をタッチパネル70のY軸送信トランスデューサ 22に適用させる。コントローラ74はまた、X/Yスイッチ80の状態を変化 させ、Y受信トランスデューサ24は、R.F.アンプ82につながれる。A/ Dコンバータ88から出力されたY 軸信号のデジタルデータは同様に、SRAM92に蓄積される。すなわち、A/ Dコンバータ88で示される、時間tyの各点のY軸信号の大きさを表す値は、 SRAM92内のその点を表す場所に蓄積される。 初期設定プロセスの間、ホストコンピュータ22は、接触していないパネル7 0のSRAM92中に蓄積された値に反応し、バッファ94を介してR.F.ア ンプ82の利得を調整する。その出力は、D/Aトランスデューサ96に結合す る。スレショルドデバイス86は、フィードバックループ98によって与えられ る自動利得制御(AGC)と組み合わされ、接触点と非接触点を表すトランスデ ューサの出力信号の大きさの違いの増加に反応して、ベースバンドのゼロレベル をシフトさせるので、接触点がより容易に検出される。このテクニックが可能な のは、反射配列によるVLCWより基板の感知領域中に発生したHOHPS波の 信号対ノイズ(S/N比)が十分高いからである。従って、第9図に示すように 、この特徴により、準レイリー波と比較して、HOHPS波のフラクションの反 応性が低い(感知領域において)ことが部分的に補償される。 タッチパネル70上の接触位置を決めるためのホストコンピュータ72の運用 を、第6図に示す。システムの初期設定の間に、接触していない状態のパネル7 0の走査サイクルを作動させる。この時、振幅値は、時間tx0およびty0のベー スラインとしてSRAM92中に蓄積される。初期設定の間の時間tx0およびty0 でのそれぞれのサンプルポイントのXおよびY振幅値は、SRAM92から読 み取られ、そしてホストコンピュータ72のRAM101に蓄積される。初期設 定を行った後、ブロック100で、ホストコンピュータ72は、ttxおよびtty の値をゼロにし、そして変数XおよびYの値を1に設定する。その後、第7図に 示すように、ブロック102において、コンピュータ72は、タッチスキャンル ーチンを呼び出す。タッチスキャンルーチンは、「常駐終了および休止」ルーチ ンである。すなわち、再ロードされることなく周期的に実行される。これは、ホ ストコンピュータ72のRAM101の中に 蓄積される。ブロック104におけるタッチスキャンルーチンによるホストコン ピュータ72は、X軸のR.F.アンプ82の自動利得調整値を初期設定で決定 される値に設定する。その後に、ブロック106で、ホストコンピュータ72は 、コントローラ74に指令を送ることによって、X軸の走査バーストを開始する 。時間txのX軸の値がSRAM92に蓄積された後、ブロック107でコンピ ュータ72は、Yチャンネルの自動利得調整値を設定し、そしてブロック108 でコントローラ74にY軸のための走査を開始するように指令を送る。時間ty のY軸の値がSRAM92に蓄積された後、ブロック110でコンピュータ72 は、時間txおよびtyでSRAM92に蓄積されたそれぞれの振幅値をRAM1 01の一部に読み込む。その後、ブロック112で、コンピュータ72は、第6 図に示すルーチンに戻る。SRAM92は、受信トランスデューサからのデータ を獲得するためのバッファとして機能する。従って、データ獲得サブシステムに 必要なデータ速度より遅くコンピュータ72を運用することができる。 時間txおよびtyにおけるX軸およびY軸の振幅値をホストコンピュータのS RAM92からRAM101に読み込んだ後、ブロック114で、ホストコンピ ュータ72は、差値tx0を決める。この差値は、ブロック100でXが1に初期 化された場合のtxに蓄積された振幅値と、tx0、(すなわち、X=1で、t10 であり、t10は、初期設定ルーチンの間の最初のサンプル化時間に蓄積された振 幅値を表す)に蓄積された振幅値との差から決定される。その後、ブロック11 6で、コンピュータは、差値txDが、しきい値より大きいか否かを決定する。も しそうなら、コンピュータ72は、ブロック118において、差値txDが、X軸 の中で最大の差値を表すDxより大きいか否かを決定する。もし、txDがDxよ り大きい場合、コンピュータ72は、ブロック120で、Dxを差値tXDに等し くセットし、差値の発生時間ttxをtxと等しくセットする。ブロック122で 、コンピュータ72は、xを1増加させ、ブロック124でのコンピュータ72 の決定によりもしxがN(X軸のサ ンプル化された時間の点の数)より大きくない場合、コンピュータ72は、ブロ ック114に戻り、次の差値を決める。ブロック114で、A/Dコンバータ8 8でサンプリングされた時間の各点の差値(各点の振幅値は、RAM101に蓄 積される)を決定した後、ブロック126でコンピュータ72は、最大振幅差D xの発生時間であるttxがゼロに等しいか否かを決定する。もし、ttxがゼロに 等しく、X軸上で接触が検出されないことを示す場合、コンピュータ72はブロ ック127でルーチンを出る。しかしもし、ttxの値がゼロに等しくなく、発生 時間がttxに等しい接触があったことを示す場合、コンピュータ72は、ブロッ ク128へいく。 ブロック128で、コンピュータ72は、時間tyで蓄積された振幅を、その 同じ点における時間ty0の初期値と比較して、その差をtyDとして蓄積する。ブ ロック130で、コンピュータ72は、tyDをしきい値と比較し、そしてもしtyD がしきい値より大きいならば、ブロック132でコンピュータ72は、tyDを 、ブロック128で計算したY軸の最大差Dyと比較する。その後、ブロック1 32で、もしtyDがDyより大きいと決められれば、コンピュータ72は、ブロ ック134でDyをtyDと等しくし、そして最大差信号Dyの発生時間tyDをty と等しくする。ブロック136でコンピュータ72は、yの値を1増やし、ブ ロック138でyをY軸信号のサンプル点の数Zと比較する。もしyがZ以下で あれば、コンピュータ72はブロック128に戻る。もし、yがZより大きく、 差信号をY軸のそれぞれのサンプリングした点で計算したことを示す場合、コン ピュータ72はブロック140で、接触のXおよびY座標をttxおよびttyの値 から決定する。その後、コンピュータ72は、ブロック142で、ルーチンを出 る。 タッチパネルのサイズもまた、第15図に示されるフローチャートに従って自 動的に決定され得る。その結果、様々なサイズのタッチパネルが、マイクロプロ セッサーおよびその電子部品を制御するための所定のソフトウエアに用いられ得 るようになる。パネルのサイズは、その設置 あるいは利用の時に決定する。自動セットアッププログラムに入ると、コンピュ ータ72は、ブロック200でコントローラ74に駆動信号を送信トランスデュ ーサ18に適用して、配列28へと送信するバーストを発生させるようにする。 コンピュータ72は、第一のバースト信号が送信される時間を蓄積する。その後 、ブロック202で、コンピュータ72は、受信器20が最初の信号を受信した 時間を蓄積する。ブロック204で、コンピュータ72は、最初の送信されたバ ーストに反応して発生する最後の信号を受信トランスデューサ20が受信した時 間を蓄積する。次にコンピュータ72は、知られている基板10を通る波の速度 を用いて、ブロック206で、ブロック200で蓄積された時間と共にそれぞれ ブロック202および204で蓄積された時間から、最初と最後の反射波が通る 距離を計算する。より詳細には、コンピュータ72は、ブロック200および2 02で蓄積された時間から、タッチパネルのY軸のサイズを決定する。コンピュ ータ72は、さらに、ブロック200および202で蓄積された時間と同様に、 ブロック206で蓄積された時間からタッチパネルのX軸のサイズを決定する。 ブロック208で、コンピュータ72は、タッチパネルの計算したサイズを用い て、その後に検出される座標を自動的に判断する。 反射配列28、30、34および36は、ガラスフリットをステンシル印刷で 基板10の上表面40の上にスクリーニングすることによって形成される。反射 配列フリットは、基板上に他のフリットが形成され得るのと同じサイクルの間に 形成され得る。例えば、本発明の他の態様では、プラスチックウェッジを用いず に電導性フリットを用いて、トランスデューサを直接基板10につなぐ。反射配 列はまた、金属で形成され得、基板10の上表面40に結合される。 回路構成もまた、公知の方法に従って、他のやり方で行われ得る。ほとんどの 機能を実行するASICが好ましい。1つのデバイスは、重要なデジタルコント ロール回路を含み、別のデバイスは、アナログ送信および受信回路を含む。その 際、別のA/Dコンバータ、RAMおよびコ ントローラを含み、これらは、標準デザインであり得る。パッケージごとにわけ る他のデバイスもまた、可能である。そして、シングルチップ態様もまた使用し 得る。ここで、デジタル回路および低電圧アナログ回路が採用される。 好ましい態様では、デジタルコントローラは、全体のコントロールおよび処理 、ならびにセンサー出力を行う。このコントローラは、マイクロプロセッサであ り、外部のシステムへのインターフェースを提供し、基板上の汚染物質を検出し 、そして再学習および再処理事項のタイミングをコントロールする。ASICは 、センサーの正常な操作をコントロールするのに提供され、バーストおよび獲得 サイクルを実行し、位置および次元に関連する接触位置のデータを決定し、そし てゲインコントロールされた素子の様々な利得をコントロールする。アナログA SICはまた、トランスデューサからの信号を増幅し、そして条件を設けるため に提供される。 システムはまた、受信する信号の信号ベースラインを決定するためのデジタル フィルタートポロジーを含み得る。これは、自動的に環境要因の遅い変化を補償 し、接触に対する感度の高い反応を起こす。 検出システムはまた、同時発生検出器、ホモダインあるいはスーパーヘテロダ インタイプ受信器、フルデジタルドメインプロセスシング、スイッチキャパシタ ーフィルターおよびSAWフィルターを含み得る。 複数の素子受信トランスデューサを採用する場合、信号は、アナログプリアン プリファイア(プリアンプ)に電子的に結合され得るか、あるいは個々の信号が 別々に処理され得る。受信トランスデューサの配置(構成)は、所望の信号の選 択的な受け取りを許容し得る。別々の処理である場合、信号は、IFミキサーに よって、ダウン変換され得、そして、続いて、デジタルドメイン中で処理され、 より大きなフレキシビリティーが与えられる。すなわち、操作の周波数を変える 能力および信号対ノイズ比(S/N比)の増加などである。 トランスデューサインターフェース 送信トランスデューサは、圧電素子であり、電導性の素子を2つの対向する表 面に有し、そして高電圧信号、例えば約100V〜500Vによって励起される と圧縮波を発生する。これらの高電圧は、検出に十分な波の振幅を得るのに必要 であり、そして必要な励起電圧は、トランスデューサの効率およびセンサーそれ 自体の効率に基づいて多様である。 受信トランスデューサもまた、圧電素子であり、電導性の素子を2つの対向す る表面に有し、そして実際に、ある態様では送信トランスデューサ自体であり得 る。同じトランスデューサが送信および受信の両方に用いられる場合、低電圧高 感度受信電子部品が、一時的に、高インピーダンススイッチによって、送信電子 部品から分離される。このことは上述の通りである。2つの異なるトランスデュ ーサが用いられる場合、あるいはトランスデューサが異なる軸に別々に提供され る場合でも、受信用電子部品は、基板中での波の励起中に分離される。送信され た波の受信トランスデューサへの直接的な電導により、受信システムに許容でき ないほどの高電圧を発生し得るからである。正常な受信信号振幅は、約1Vから 約10VRMSの間であるが、システムの設計によって異なり得る。 送信トランスデューサは、直接コントローラによって制御された所望の周波数 の正弦波あるいは偽正弦波励起信号を受信する。好ましい励起周波数は、約5. 53MHzであり、これは、マイクロコンピュータコントロールシステムの直接 制御能力の範囲内である。一般的に、所定のシステムでは、励起振幅は、一定に 保たれる。しかし、本発明によれば、単一のひと続きのパルスのコースにより、 センサーの使用の異なる条件により振幅は様々であり得る。通常、センサーは、 特定の周波数あるいは一組の周波数で用いられるように整調される。従って、こ のパラメータは予め決定される。しかし、システムはまた、温度のような環境の 変化を補償する運用の周波数を有し得る。 本発明によれば、チャープ(chirp)あるいは疑似チャープもま た採用され得る。チャープは、音波の流れ(ビーム)が、特定の位置に集中する 場合に採用され得る。従って、反射配列は、その位置に特定の周波数を有する波 だけを偏向するように設計される。例えば、反射配列は、反射素子の角度および /あるいは間隔のような距離によって異なる反射特性(振幅以外)を有する。こ のように、チャープは位置の範囲を一掃し、固定した周波数が特定の位置を選択 する。 トランスデューサのアナログ回路インターフェースのブロック線図は、第18 図に示されている。送信器が作用していないとき、受信トランスデューサを受信 電子部品につなぐ。受信トランスデューサは、反射した音波信号に反応して約1 Vから10VRMSの電圧シグナルを発生する。X軸およびY軸受信トランスデ ューサからのそれぞれの入力1801および1802は、切り離され、送信トラ ンスデューサの励起の間の過荷重を防ぐ。信号は、例えば、高パスフィルター1 803、1804を通して、容量性に結合され、そしてプリアンプ1805、1 806によって増幅する。複数のプリアンプ1805、1806の出力は、マル チプレクサー1807で時間多重送信される。マルチプレクサー1807の出力 は、増幅し、好ましくは、制御されたあるいは様々な利得アンプ1809、例え ば電圧制御アンプと共に増幅する。適当な制御された利得アンプは、MC135 0であり、これは、RF自動利得制御アンプである。バンドパスフィルター18 08は、マルチプレクサー1807および制御利得アンプ1809の間に配置さ れる。制御利得アンプ1809は、容量性にあるいは誘導的に高パスフィルター 1810中で、AM検出器にAC連結される。これは、例えば、全波整流回路1 811である。適切な検出器は、MC1330検出器である。検出器の出力は、 整流したDC信号であり、振幅を持ち、位置情報により調整される。そして、キ ャリア周波数を省く為にフィルターにかけられ、低パスフィルター1812によ り情報を保つ。次に、フィルターは、バッファ1813アンプによって緩衝され 、そして正しくバイアスをかけられる。次にバッファの出力1814は、A/D トランスデューサ(ADC)によっ てサンプリングされ、8−12ビット分解を有し、ナイキスト周波数の過剰割合 (速度)となる。例えば、約1メガサンプル/秒である。このデータ速度は、マ イクロコントローラの能力を超え得るため、ADCの出力は、メモリで緩衝され 、FIFOバッファ、リングバッファ、あるいはランダムアクセスメモリ(RA M)として配列され得る。 背中合わせになった(back-to-back)ダイオードを受信信号調整回路への入力 を保護するのに用い得る。そして、チャンネル選択回路は、公知の方法で他のダ イオードで実行され得る。送信圧電トランスデューサのためのドライバは、例え ば、TC1427ドライバによるロジックレベルから駆動するSI9942Nお よびPチャンネルMOSドライバであり得る。 信号は受信された後、分析の為に、デジタルプロセッサに送られ、分析される 。この分析は、ベースライン分析からの簡単な偏差であり得る。これにより、接 触に対応する、信号振幅のスレショルド(しきい値)を超える変数を検出する。 分析はまた、FIR(移動平均;ムービングアベレージ)、IIR、自動回帰、 あるいは、自動回帰および移動平均プロセスフィルタリングのようなより複雑な フィルターを用いたデジダルフィルタリングを含み得る。プロセシングでは、摂 動の特徴的な時間遅延が、接触位置に解釈される。この変換もまた、システムの 非線形性(nonlinearities)あるいは変化の補償を包含し得る。システムは、環 境センサーに適合するようあるいは反応するよう、予めプログラムされ得る。例 えば、基板の不均一性は、センサーの特定の位置で、遅延時間と位置の間の非線 形的関係を引き起し得る。換算のプロセスの中で、この関係が発見されて後で補 償される。同様に、環境条件の変化が、時間と位置の関係を変化させ得る。接触 を指で行う場合、指先を置くことが望ましい。センサーの範囲一面で、異なるオ ペレーターで、音波を吸収する指の中心の位置は変わり得る。制御は、これらの 要因を補償することを予めプログラムされているかあるいは学習し得る。その際 、従来のロジックあるいはモデルベースの方法、エキスパートシステム、ファジ ーロジック、ニューラル(neural)ネットワークあるいは他の公知の方法を用いる 。 センサーパネルあるいは他の干渉する信号からの複数経路の反応を含み、受信 する波形が複雑である場合、これらの影響を解決するために、受信信号を非常に 高い分割度で処理することが好ましい。例えば、受信信号は、プリアンプおよび 標準信号条件設定の後に直接デジタル化され、そしてデジタル信号プロセッサ( DSP)で処理される。この場合、DSPは、リアルタイムで操作し得る。しか し、受信されたデジタル化波形をRAMで緩衝し、それを潜在的に処理すること が好ましい。この場合、5.53MHzの励起、および0.500mSエコー分 析の場合、約83nSごとに取得されるサンプルで、約8kByteのオーダー のRAMバッファが必要である。勿論、この必要な蓄積は、もし、全ての信号が 完全に分析される必要がなければ、減少させ得る。例えば、信号を時間に関して 分割し、そして連続的なサンプルのブロックを続けて分析し得る。これは、各励 起バーストのセンサーのセクションの分析に焦点をあてることである。 反射配列の形成 反射配列は、好ましくは、基板10の上表面40にステンシルでガラスフリッ トをスクリーニングすることによって形成され得る。反射配列28、30、34 および36は、金属で形成され、基板10の上表面40の上につながれ得る。上 述した通り、配列28、30、34および36の、それぞれの反射素子は、特定 次数のHOHPSを方向づける為に、関連するトランスデューサ18、20、2 2および24に対して、選択された角度で配置される。方向づけは、反対側の反 射配列の対応する反射素子あるいは反射端に向けてなされる。その結果、VLC Wが反射配列の軸に沿って伝搬し、一方、VLCWのエネルギーは、HOHPS として基板を横切り反対側に向かい、実質的にVLCWに変換し直され、受信器 によって検出される。好ましくは、軸に沿っている隣接する反 射素子同士の間の間隔は、それぞれのトランスデューサによって基板10の中を 伝わるVLCWの一波長の整数倍数に等しい。反射素子は、好ましくは約半波長 分の幅である。さらに、トランスデューサに適用される駆動信号が正弦波の場合 、それぞれの反射配列18、20、22および24の幅は、トランスデューサの 幅に等しい。その際、そのサイクル数は、上述のように実質的に定数で割った配 列の幅に等しい。配列を通過するときに、送信されたVLCWが広がるのに対応 して、配列の幅もまた変化し得る。 モード選択フィルター 基板中でのシャー波のエネルギー密度を一定にするのは、配列に沿った点(ポ イント)の各トランスデューサからの距離が大きくなるにつれて、その点で反射 効率を増加させることで達成される。このことは、様々な高さの反射配列を、第 4図に示すように、そして、上の式2、3、および4に従って、提供することで 達成される。第8図に示す波形は、このような様々な高さの反射素子を用いるこ とによって得られ得る。ここで、配列素子によって反射されるHOHPS波の振 幅は、接触がない状態では配列に渡って一定に保たれる。 第13図および第14図は、さらに望ましくない波からの干渉を減少させる方 法を示す。このような干渉は、所望の波とは異なる次数のシャー波によって引き 起こされ得る。より詳しくは、第13図において、スプリアス(偽)モード(H OHPS)サプレッサーリフレクター50は、反射配列28、30、34および 36のそれぞれに隣接して配置され、関係する配列の軸に平行に配される。リフ レクターストリップ同士の間の間隔は、通過する波の波長の1/4に等しくなる ように選択される。第14図に示される別の態様では、吸収材料のストリップ5 2は、基板10の上表面40および底表面42の両面に、それぞれの反射配列2 8、30、34および36の前に隣接して配置され、スプリアス(偽)ラム波エ ネルギーを吸収する。ラム波は、HOHPSより優先して吸収 される。効率的な吸収ストリップは、エポキシ類、シリコン等、あるいはテープ から形成され得る。吸収ストリップの幅は、好ましくは配列の幅の25%、約3 mmを超えない。特定の適用では、タッチパネルは、例えばシリコンRTVなど のシーラントで覆ったへりあるいは斜面をつけることが必要とされる。この場合 、シーラント自体が上面の吸収ストリップとして作用し得る。 縁あるいは斜面(縁辺)が、タッチパネルの周辺部に必要とされる応用例では 、その縁あるいは斜面の幅を限定し得る。その結果、反射配列および吸収ストリ ップが、ディスプレイの視覚領域から隠れないようにする。この問題を解決する 非常に有効な態様を、第16図に示す。ここで、配列28’および30’の中の 反射素子は、第3図に示す配列28および30から90°回転した配置である。 これらの吸収ストリップは、縦成分を有する所望でない波、すなわち、レイリー 波およびラム波を抑圧する。所望のモードのHOHPS波は、隣接する基板の端 220へ反射される。基板の端220は、非常に効率的な反射素子として作用し 、波エネルギーを基板を横切って反対の端222に向かわせる。端による反射に よって、波は、配列28’を通過し、波エネルギーのフラクションは、VLCW として左にそれる。反対の端222は、波を受信配列30’へ反射する。その配 列は、次に波を受信トランスデューサ20に向かわせる。匹敵するエネルギーの フラクションは、波が通過するときに受信配列によって右にそらされる。この態 様の目的は、選択的フィルター52を配列28’および30’の後方の、基板1 0の端220および222に近い側に置き、それによって、配列の前方をフリー のスペースにすることである。反射経路は、それぞれの吸収ストリップを2回通 過する。ストリップに向かう方とそれから離れる方がある。従って、ストリップ は、ほぼ2倍効率的であり、そして結果として、幅を減らすことができる。 実際には、吸収ストリップの機能は、テープに含まれる。このテープは、送信 および受信ケーブル類を基板の端に留めている。HOHPSを スプリアスVLCW波モードと比較した場合、その差異は、配列の作用によって より大きくなる。すなわち、配列は、端から反射した後に配列を通過するVLC W波の大きな比率の部分を、選択的に、信号経路から取り除く。簡単にするため に、第16図には、2つの配列28’及び30’のみが示されているが、他の軸 の検出用に、対応する配列の組を提供し得ることも、留意されたい。本発明のさ らなる対応を表す他の図面に示される配列中の反射素子もまた、当業者には自明 なように、90°回転させ得る。 本発明によれば、VLCWの反射配列による回折によって、複数のHOHPS 波が発生し、様々なモードの位相速度の違いに基づいて、異なる角度で伝搬する 。基板は、それ自身が、半反射構造を提供し得る。例えば、端32は、配列から 離れており、所望のモードを補強するために、強め合う干渉を提供する為および /または邪魔なモードをブロックするために、弱め合う干渉を提供するようにな っている。この構造は、反射配列と同じ方法、同じ工程で形成され得る。その結 果、この構造の設置が容易になる。このように、もしHOHPS波が反射配列に 直角に伝搬するように選択され、反射配列が基板に平行であり、そして、もし配 列が、その構造からの反射が所望のHOHPSモードと同じ位相になるように配 置されれば、所望のHOHPSが強化される。 さらに、所望のHOHPS波が反射配列に対して直角に伝搬する必要はなく、 反射配列に対して他の角度で伝搬し得ることも留意されたい。このことは、反対 側の配列が所望のモードのHOHPS波をVLCWに変換して、それを受信トラ ンスデューサへと向けさせるように配置されてさえいれば許容される。さらに、 基板の端の形成は、HOHPS波を所望の方向に向けさせるようなファセット( facets)を持つようにするか、あるいは所望のモードのHOHPS波を選択する にあたり、反射配列を補助するかそれと協力的に作用する対応する配列パターン を持つように行う。これらのファセットは、通常、波の反射に都合のよい角度に 置かれた面を持っており、このような面の各々が、半波長の整数倍数分 並置されていて、波の位相を統一するようにしている。このように、基板が全体 として、所望のモードの波を得るためのフィルターとして作用しており、標準的 な整調および最適化テクニックを採用し得る。 光学的被覆を有するプラスチックシート、例えば、OCLI製のHEA被覆の フィルムを、光学的反射を除去あるいは最小限にする為に、基板10の底表面に 積層し得る。基板の背面(裏面)上におけるこのようなプラスチック被覆は、ガ ラス基板の破損によるダメージを少なくするという安全上の理由で使用し得る。 ガラスは強化(焼き戻)して、他の強化あるいは破損防止の必要を少なくし得る 。このように、本発明による、好ましい0.090インチガラス基板は、焼き戻 し、被覆、あるいは従来のように他の方法で処理され得る。このプラスチックシ ートは、好ましくは、モード選択フィルターの目的で作用し得る。そして、この ため、厚さおよび音波の特性は、精密に調節される。 一般的に、このようなプラスチック被覆は、シャー波を吸収するので、シャー 波の減衰が好ましくない場合には、採用されない。しかし、このような被覆ある いは層は、VLCWセンサー表面の反対の面には使用し得る。 センサーシステムの第二の態様 本発明のタッチポジションセンサーの第二の態様を第10図に示す。ここでは 、接触の座標を決定する為のそれぞれの軸に、VLCWを送信する為のトランス デューサおよび受信するためのトランスデューサが単一に含まれる。さらに、第 3図に示される態様のように、各軸に2つの反射配列を有する代わりに、第10 図に示されるタッチポジションセンサーは、単一の反射配列28、34をそれぞ れの軸に有している。そして、それぞれの配列28、34の反対にある基板の側 面32、44は、反射端を提供するように加工される。シャータイプ波が、高い 効率で反射されるので、基板10の反射端32および44は、実質的なエネルギ ーロスを引き起こすことなく、端に垂直にHOHPS波を反射する。 より詳細には、トランスデューサ18、20は、コントローラ74によって制 御される送信/受信スイッチ146、148に連結しており、さらに、Xあるい はYドライバ76に連結している。あるいは、最初の期間、バースト発生器をト ランスデューサ18、20につないで、駆動信号をそれに送る。トランスデュー サ18、20は、駆動信号に反応性であり、VLCWを基板10に送り込み、こ れが、配列28、34の軸のそれぞれに伝搬する。配列28、34の反射素子は 、それに入射するVLCWの一部を反射して、入射するVLCWに垂直な角度の 選択されたモードのHOHPS波とする。この時、波は、基板10をYあるいは X方向に横切って、それぞれ、反射端32、44へと向かう。基板の端32、4 4は、それに垂直に伝搬するHOHPS波を反射して、反射配列28、34へと 跳ね返す。これらの配列は、次に、波をVLCWとして、トランスデューサ18 、20に返す。駆動信号が、トランスデューサ18、20に印加された後、コン トローラが、送信/受信スイッチ146、148の状態を変えて、受信ポジショ ンにする。ここで、トランスデューサ18、20は、R.F.アンプ(増幅器) 82とつなぎ、トランスデューサによって、感知されるVLCWが、位置検出回 路と結びつくようにする。 センサーシステムの第三の態様 本発明のタッチポジションセンサーの第三の態様を、第11図に示す。ここで は、接触の座標を決定する為の2つの垂直な軸に、VLCWを送信および受信す るための単一のトランスデューサが含まれる。この態様では、2つの反射配列が 用いられる。第一の反射配列28は、端26に垂直な軸に伸びており、その軸上 にトランスデューサ18が実装されている。第二の反射配列36は、第一の配列 28と垂直な軸に沿って伸びており、配列28の最後に隣接している。反射配列 28の軸にそって伝搬するVLCWを垂直な反射配列36につなぐ為に、配列2 8および36が交わる基板10のコーナーは、反射端46を作る為に、切ってあ り、基板の隣接する側面44および48に対して、45°の角度に配置される。 勿論、本発明では、このコーナーが、他の構成をとることは理解される。そして 、信号をフィルターし、波をHOHPSへと変換して、反射配列36に向かわせ る。この波は、次に、反射して、基板をVLCWとして横断する。これによって 、異なる軸に沿った二重モードの操作が可能になる。あるいは他の機能が与えら れる。 ドライバ76からの駆動信号に反応して、トランスデューサ18は、基板10 の配列28の軸に沿って伝搬するVLCWを送り込む。配列28の反射素子は、 VLCWの一部を反射して、Y軸に平行な複数の経路に沿う選択されたモードの HOHPS波とし、基板10のサイド32に向かわせる。ここで、基板10のサ イド32は、反射端を提供するように加工される。基板10のサイド32は、そ れに垂直に伝搬するHOHPS波を反射して、配列28に跳ね返す。そして、配 列は、次に、サイド32から反射配列によって反射したHOHPS波から派生し たVLCWを反射して、トランスデューサ18に波を戻す。反射配列28の軸に 沿って伝搬するVLCWは、反射端46にあたる。端46は、VLCWを反射し 、第二の配列36の軸に沿わせる。 第二の配列36の素子は、VLCWの一部を反射して、−X方向に基板を横断 する平行な経路に沿う選択されたモードのHOHPS波とし、基板10の反対の サイド26に向かわせる。この26は、第二の反射端を提供するように加工され る。基板のサイド26は、それに垂直なHOHPS波を反射して、第二の反射配 列36へと跳ね返し、次に、この配列が、HOHPS波を反射して反射端46に 向かうVLCWとする。反射端46は、次に、VLCWをトランスデューサ18 へと跳ね返す。トランスデューサ18は、反射して返ってきたVLCWを感知し 、それを表示する信号を提供する。 このモードの運用は、トリプルトランジットモードと呼ばれる。トリプルトラ ンジットモードでは、トランスデューサ18によって提供される信号の振幅は、 第3図に示すトランスデューサ20によって発生する 信号の振幅に比べて、減少する。この振幅の違いを、第12図に示す。トリプル トランジットモードセンサーのフラクションの感度(fractional sensitivity) の増加は、シングルトランジットより約3dBも大きいことから、スレショルド デバイス86は、省略し得る。なぜならば、波は、吸収構造を2回通過し、従っ て、波エネルギーの部分の大きな割合が吸収されるからである。好ましい態様で は、トランスデューサ18は、最長の反射配列の軸に垂直な基板10のサイドに 配置されることに留意されたい。この結果、X配列およびY配列に関して重複す る経路長はなくなる。 センサーシステムの第四の態様 本発明のタッチポジションセンサーの第四の態様を第19図に示す。ここでは 、接触の座標を決定する為の2つの軸に、VLCWを送信および受信するための 単一のトランスデューサが含まれる。このタッチポジションセンサーは、それぞ れの軸に対して単一の反射配列28、34が含まれる。ここで、それぞれの配列 28、34と基体10の反対のサイド32、44は、反射端を提供するように加 工される。回路は、上述のセンサーシステムの第二の態様に記載したのと同様に 実行される。 ラブ波は複雑で、縦の弾性表面波エネルギー成分を有し、垂直の波エネルギー 成分を有し、そして、不均一に分布した(垂直軸方向に)シャータイプ波エネル ギー成分を有することに留意されたい。従って、ラブ波は、以下のような音波で あるという、条件を満たす。すなわち、伝搬媒体の表面に実質的に平行な水平シ ャータイプ成分を有し、この表面に垂直な垂直軸に沿って不均一な体積エネルギ ー密度を有し、そして、この表面にエネルギーを有する音波であり、かつ、縦の 表面エネルギー成分を有する音波である。従って、送信トランスデューサは、軸 に伝搬するラブ波を誘導し得る。この波は、基板の感知領域に空間的に分散する ラブ波として反射され、さらに、最適な方法で検出される。この方法には、空間 的に散乱するラブ波を受信トランスデューサに向かって軸を伝 搬するラブ波として反射することが含まれる。実際、基板が、均一なラミネート の場合、基板の異質性の為に、すべての伝搬する波はラブ波エネルギーであるこ とが予想される。本発明の原理は、感知の為に特定のラブ波を選択すると同時に 、ラブ波エネルギーを反射するのに用いられ得る。さらに、基板は、全ての領域 に渡って均一である必要はなく、基板中の反応性の感知領域がラブ波伝搬をサポ ートし、トランスデューサの周囲の領域が他のモードの波の伝搬をサポートする ようにし得る。勿論、このような場合、望ましくない不連続性を避けるよう注意 する必要がある。このような不連続性は、基板のある領域から別の領域への波の 結合効率を下げる。 基板は、3mm厚のホウケイ酸塩ガラス230のシートおよび3mm厚のソー ダ石灰ガラス231のシートの複合ラミネートである。これらは、例えば、フォ トキュアリング透明樹脂接着層232あるいはそれに類する物と共に積層される 。0.98の割合で、励起周波数5.53MHzにおいて、ホウケイ酸塩ガラス 230は、シャー波速度328m/秒であり、ソーダ石灰ガラス231は、シャ ー波速度3350m/秒である。この基板は、ラブ波の伝搬をサポートする。B. A.,Acoustic Waves Fields and Waves in Solids,第II巻、95頁から99頁を 参照のこと。 ラブ波は、以下の式5を満たす非対称の波形である: tan(k(ts)b)=Vs'Zs',n・π<k(ts)b<n・π+π/2 式5 ここで、nは、ラブ波の次数である。これらの波のエネルギーは、深さが増す につれて、指数関数的に減衰する。その結果、より遅い伝搬速度を有する1つの サイドが、体積エネルギー密度のほとんどを有する。他方のサイドは、実質的に より低い体積波エネルギーを有し、接触に反応しない。これらの波は、シャータ イプ波と同様であり、高い効率で反射する。 別の基板は、室温で、0.090インチ厚のソーダ石灰ガラスおよび0.10 0インチ厚のホウケイ酸塩ガラスを用いて、加工される。これ らのガラスは、変換用ウェッジをガラス基板上に結合させるのに好ましい接着剤 である、Dymax628-T UV硬化性接着剤で結合する。得られる積層基板は、約7.6イ ンチかける10.8インチである。積層された基板を、室温から100℃に1分間に2 0℃の割合で、熱を加えることによって、テストする。剥がれ、割れ、あるいは 他の変化はみられなかった。例外として、積層された層の異なる温度膨張係数に より、基板の撓みが観察された。100℃において、ホウケイ酸塩層(より低い 熱膨張係数を有する)が、くぼんだ面となり、10.8インチ寸法に、理論的に 予想される0.062インチに近い0.045インチの矢を有する。0.100 インチ厚のホウケイ酸塩ガラス層と0.090インチ厚のソーダ石灰ガラス層と を有する積層された基板は、上面から裏面の表面接触感受性として、断定した( predicated)割合、約40dBを有する。 トランスデューサは、プラスチックウェッジ上に実装された圧電素子であり、 基板のホウケイ酸塩ガラスサイドにDymax628−T UV硬化接着剤で備えら れている。 本明細書に記載された好ましい態様および例は、説明の目的の為のみに用いら れ、本発明の範囲を限定するように解釈されてはならないことは、理解されるべ きである。本発明の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ適切に定められる。
【手続補正書】 【提出日】1997年12月1日 【補正内容】特許請求の範囲 1.以下を包含する音波デバイス: 表面を有する基板であって、水平偏向成分および該表面に垂直な軸に沿って不 均一な体積エネルギー密度を有する波の伝搬をサポートする、基板;および 波伝搬の所定の軸方向に伝搬する縦成分を有する垂直偏波横断波を、該基板中 を伝搬し、該表面に垂直な軸に沿って不均一な体積エネルギー密度を有する水平 偏波シャータイプ波に変換する手段。 2.請求項1に記載のデバイスであって、 前記変換する手段が音波反射素子の配列を、該基板上に有し、該素子は、波伝 搬の所定の軸に沿って配置され、 それぞれの素子が、 波伝搬の軸方向に伝搬する縦成分を有する波を反射して、 水平偏向成分および該表面に垂直な垂直軸に沿って不均一な体積エネルギー密度 を有し、そして、該表面にエネルギーを有する波であって、波伝搬の軸に対して 傾いた方向の経路に沿って伝搬する水平偏向成分を有する波 とするような角度に配置されている、デバイス。 3.請求項1から2のいずれかに記載のデバイスであって、 前記変換する手段が、 縦成分を有する波の部分を、 該表面に実質的に平行な水平なシャータイプ成分を有し、該表面に垂直な垂直 軸に沿って不均一な体積エネルギー密度を有し、そして該表面にエネルギーを有 し、軸を有し、該軸に沿う異なる配置の複数の経路に沿う、少なくとも1つの音 波 として反射する手段を包含し、該反射手段が、該基板上に配置されている、デ バイス。 4.請求項1から3までのいずれかに記載のデバイスであって、 前記変換する手段が、音波散乱素子の回折格子を含み、 該表面に実質的に平行な前記水平シャータイプ成分のモードを、 該表面に垂直な垂直軸に沿って不均一な体積エネルギー密度を有し、該表面に エネルギーを有する波 に、位相速度の違いによって分離する、デバイス。 5.請求項1から4までのいずれかに記載のデバイスであって、前記変換する 手段が、音波散乱素子の回折格子を含み、縦成分を有する前記垂直偏波横波に対 する、該素子の角度が、水平偏波シャータイプ波に対する角度とその大きさにお いて異なる、デバイス。 6.請求項1から5までのいずれかに記載のデバイスであって、さらに、前記 水平偏波シャータイプ波の接触誘導性摂動を感知する手段を含む、デバイス。 7.請求項1から6までのいずれかに記載のデバイスであって、さらに、前記 基板上の前記水平偏波シャータイプ波の接触誘導性摂動の位置を決定する手段を 含む、デバイス。 8.請求項1から7までのいずれかに記載のデバイスであって、さらに、縦成 分を有し、前記所定の軸方向に基板中を伝搬する波を発生させる手段を含む、デ バイス。 9.請求項1から8までのいずれかに記載のデバイスであって、前記水平偏向 成分を有する波が、前記所定の軸に対して90°の角度で伝搬する、デバイス。 10.請求項1から9までのいずれかに記載のデバイスであって、さらに、電気 信号を前記所定の軸方向に伝搬する音波に変換するための電気音波変換器を含む 、デバイス。 11.請求項1から10までのいずれかに記載のデバイスであって、さらに、前 記水平偏向成分を有する波を分析し、その摂動を決める手段を含み、該水平偏向 成分を有する波が、前記表面に接近する物体によって摂動される、デバイス。 12.請求項1から11までのいずれかに記載のデバイスであって、さらに、 前記表面に垂直な軸に沿って不均一な体積エネルギー密度を有し、前記基板中 を伝搬する水平偏波シャー波を、 波伝搬の第二の所定の軸方向に伝搬する縦成分を有する垂直偏向横断波に再変 換する手段を含む、 デバイス。 13.請求項1から12までのいずれかに記載のデバイスであって、さらに、音 波反射要素を含み、 該音波反射要素が、該基板を挟んで、前記変換する手段から離れており、該水 平偏向成分を有する波を反射して該変換する手段へと向け直して伝搬させるよう にする、デバイス。 14.請求項1から13までのいずれかに記載のデバイスであって、 前記基板の表面上に、音波を反射する素子の配列の対を含み、それぞれの配列 が波伝搬の異なる所定の軸に沿って配置され、 該配列の各素予が、波伝搬の各軸方向に伝搬する縦成分を有する各波を反射し て、水平偏向成分を有し、該表面に垂直な垂直軸に沿って不均一な体積エネルギ ー密度を有し、そして該表面にエネルギーを有する波とする角度に配置され、 水平偏向成分を有する各波が、該波伝搬の各軸に対して傾いた方向の各経路に 沿って伝搬し、 該表面に接近する物体が、傾いた方向の各経路に沿って伝搬する、水平偏向成 分および該表面に垂直な垂直軸に沿って不均一な体積エネルギー密度を有するそ れぞれの音波に、摂動を起こす、 デバイス。 15.前記縦成分を有する波が、準レイリータイプ波である、請求項1から14 までのいずれかに記載のデバイス。 16.前記縦成分を有する波が、ラムタイプ波である、請求項1から14までの いずれかに記載のデバイス。 17.請求項1から16までのいずれかに記載のデバイスであって、前記水平偏 向成分および前記表面に対して垂直な垂直軸に沿って不均一な 体積エネルギー密度を有する波が、ゼロより大きい次数の水平偏波シャー波であ る、デバイス。 18.請求項1から17までのいずれかに記載のデバイスであって、前記水平偏 向成分および前記表面に対して垂直な垂直軸に沿って不均一な体積エネルギー密 度を有する波が、2より大きい次数の水平偏波シャー波である、デバイス。 19.請求項1から15までのいずれかに記載のデバイスであって、前記縦成分 を有する波が約5.5MHzの周波数を有する準レイリー波であって、前記水平 偏波シャータイプ波が、四次の水平偏波シャータイプ波である、デバイス。 20.請求項1から16までのいずれかに記載のデバイスであって、前記基板が 、シャー波エネルギーの伝搬位相速度に空間的多様性があり、より低いシャー波 速度材料がより高いシャー波速度材料の上にあり、すべての次数のラブタイプ波 の伝搬をサポートする、デバイス。 21.前記のより低いシャー波速度材料が、n=0ラブ波のみをサポートする程 十分薄い、請求項20に記載のデバイス。 22.前記基板が、前記第一の反射波のレイリー波の波長の約3倍より大きい厚 さである、請求項1から21までのいずれかに記載のデバイス。 23.前記基板が、約2mmおよび3mmの間の厚さを有するガラスである、請 求項1から22のいずれかに記載のデバイス。 24.請求項1から23のいずれかに記載のデバイスであって、前記水平偏向成 分を有する波の表面エネルギーの摂動が、前記垂直軸に沿う変換した体積エネル ギー分布を有する摂動波として検出される、デバイス。 25.請求項1から24のいずれかに記載のデバイスであって、前記水平偏向成 分を有する波が、前記基板に接近する物体によって摂動し、該摂動波が、該水平 偏向成分を有する波から選択的にフィルターされる、デバイス。 26.さらに、音波モード選択的減衰器構造を有する、請求項1から25までの いずれかに記載のデバイス。 27.以下の工程を含む、請求項1から26のいずれかに記載のデバイスを用い て、物体を検出する方法: 基板の所定の軸に沿って縦成分を有する第一の音波を誘導する工程であって、 該所定の軸が該表面に平行である、工程; 第一の音波のエネルギーの一部を、第二の音波として反射する工程であって、 該第二の音波が、該表面に実質的に平行な水平シャータイプエネルギー成分を有 し、該表面に垂直な垂直軸に沿って不均一な体積エネルギー密度を有し、そして 、表面にエネルギーを有し、該第二の音波が、該基板の該第一の軸とは異なる第 二の軸方向に向けられ、該表面に平行である、工程; 該基板の表面に接近する物体を配置することによって、該第二の音波を摂動さ せる工程;および 摂動した第二の音波を検出する工程。 28.請求項27に記載の方法であって、 前記摂動させる工程が、さらに、利用できる伝搬モードの中から第二の音波の 波エネルギーを再分配する工程を含み;そして、 前記検出する工程が、さらに、該第二の音波中に存在しない波伝搬モードの波 エネルギーを検出することを含む、 方法。 29.請求項27から28のいずれかに記載の方法であって、 前記検出する工程が、摂動する第二の音波を音波電気トランスデューサで受信 すること、該トランスデューサからの電気信号をデジタル化すること、および該 デジタル化信号をデジタル処理し、トランスデューサが受信した波エネルギーの 交互のリターンパス(復路)を補償することのサブ工程を含む、 方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下を包含するタッチセンサーであって: 少なくとも1つの接触表面を有し、該表面に実質的に平行な水平のシャータイ プ成分を有し、該表面に垂直な垂直軸方向に不均一な体積エネルギー密度を有し 、そして該表面にエネルギーを有する音波を伝搬し得る基板; 該基板中の第一の軸方向の縦エネルギー成分を有する音波を発生するトランス デューサであって、該第一の軸が該表面と平行の成分を有する、トランスデュー サ;および 反射の為の、該第一の軸の長さを有しその軸方向に配置されている第一の反射 配列であって、 縦の成分を有する波の一部を、第一の反射波として、該配列の該長さ方向に、 反射する為の配列であり、 該第一の反射波が、該表面に実質的に平行な水平のシャータイプ成分を有し、 該表面に垂直な垂直軸に沿った不均一な体積エネルギー密度を有し、そして、該 表面にエネルギーを有し、 該第一の反射波が、該基板の第一の軸とは異なる第二の軸方向に指向し、そし て該表面に平行な成分を有する、 第一の反射配列; ここで、該基板にある物体が接近することで、該第一の反射波の表面エネルギ ーに摂動が起こる、 タッチセンサー。 2.請求項1に記載のタッチセンサーであって、さらに、前記第一の反射配列 から、前記第一の反射波の第二の軸にそって基板を横断して間隔を置いて配置さ れる第二の反射配列を含み、該第二の反射配列が、該第一の反射波を反射して、 第三の軸方向の縦成分を有する波にする為にある、タッチセンサー。 3.請求項1に記載のタッチセンサーであって、さらに、前記第一の反射配列 から、前記第一の軸方向に基板を横断して間隔を置いて配置さ れる反射要素を含み、該反射要素が、前記第一の反射波を反射して、第四の軸に 沿う該第一の反射配列に指向する第二の反射波とする、タッチセンサー。 4.請求項3に記載のタッチセンサーであって、前記第四の軸が、前記第二の 軸に逆並行であり、そして前記第一の反射配列が前記第二の反射波を該第四の軸 から第一の軸と逆並行の第五の軸へ反射し、縦成分を有する波とする、タッチセ ンサー。 5.さらに、前記第一の反射波の摂動を検出する為のトランスデューサを含む 、請求項1に記載のタッチセンサー。 6.摂動の時間的特性が、前記基板に近接した前記物体の位置に対応する、請 求項1に記載のタッチセンサー。 7.さらに、以下を包含する、請求項1に記載のタッチセンサーであって: 基板中の第六の軸方向の縦成分を有する音波を発生する第二のトランスデュー サであって、該第六の軸が前記表面に平行な成分を有する、トランスデューサ; および 該第六の軸の長さを有し、そしてその方向に配置されている第二の反射配列で あって、縦の成分を有する波の一部を、該配列の該長さ方向に反射させ、第三の 反射波とし、 該第三の反射波が実質的に表面に平行な水平なシャータイプ成分を有し、該表 面に垂直な垂直軸方向に不均一な体積エネルギー密度を有し、そして該表面にエ ネルギーを有し、 該第三の反射波が該基板の中の第六の軸とは異なる第七の軸方向に指向され、 該表面に平行な成分を有する、 第二の反射配列; ここで、該基板にある物体が接近することで、該第三の反射波の表面エネルギ ーに摂動が起こり、すなわち、該接近により、該第二の軸および該第七の軸の両 方方向に移動する波の摂動が起こる、 タッチセンサー。 8.さらに、前記第二の軸および第七の軸方向に移動する前記波の摂動を検出 する手段をさらに含む、請求項7に記載のタッチセンサー。 9.前記縦成分を有する波が、レイリータイプの波である、請求項1に記載の タッチセンサー。 10.前記縦成分を有する波が、ラムタイプの波である、請求項1に記載のタ ッチセンサー。 11.請求項1に記載のタッチセンサーであって、前記第一の反射配列が、前 記表面に実質的に平行な水平シャータイプ成分のモードを分離させる音波散乱素 子の回折配列を含み、該成分が、位相速度の違いにより、該表面に垂直な垂直軸 方向に不均一な体積エネルギー密度を有し、そして該表面にエネルギーを有する 、タッチセンサー。 12.前記第一の反射波が、四次の水平偏波シャー波である、請求項1に記載 のタッチセンサー。 13.前記基板の厚さが、前記第一の反射波のレイリー波長の約3倍より大き い(厚い)、請求項1に記載のタッチセンサー。 14.前記基板が、前記第一の反射波のレイリー波長の約4倍の厚さを有する 、請求項1に記載のタッチセンサー。 15.前記基板が、約0.085インチと約0.125インチの間の厚さを有 する強化ガラスである、請求項1に記載のタッチセンサー。 16.前記基板が、プラスチックで形成されている、請求項1に記載のタッチ センサー。 17.前記基板が、ガラスで形成されている、請求項1に記載のタッチセンサ ー。 18.前記基板が、ソーダ石灰ガラスで形成されている、請求項17に記載の タッチセンサー。 19.前記基板が、ホウケイ酸ガラスで形成されている、請求項17に記載の タッチセンサー。 20.請求項1に記載のタッチセンサーであって、前記基板が、ホウケイ酸ガ ラスおよびソーダ石灰ガラスの縦の積層で形成されており、そ して、前記第一の反射波がラブ波である、タッチセンサー。 21.前記基板が、すりガラスである、請求項17に記載のタッチセンサー。 22.前記基板が、ガラスシートに積層された、プラスチック材料を含む、請 求項1に記載のタッチセンサー。 23.前記第一の反射波が、ラブ波である、請求項22に記載のタッチセンサ ー。 24.前記第一の反射波が、ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャータイ プ波である、請求項22に記載のタッチセンサー。 25.前記トランスデューサがPZT圧電トランスデューサである、請求項1 に記載のタッチセンサー。 26.請求項25に記載のタッチセンサーであって、前記PZT圧電トランス デューサが、圧縮波を発生し、かつ前記基板の表面に接触しているプラスチック ウェッジ上に取り付けられており、該基板中で縦成分を有する波の伝搬を誘導す る、タッチセンサー。 27.前記基板が、湾曲している、請求項1に記載のタッチセンサー。 28.請求項1に記載のタッチセンサーであって、さらに、 音波を受信する第三のトランスデューサ;および 前記第一の反射配列から第三のトランスデューサへと波を反射するための、第 三の反射配列 を含む、タッチセンサー。 29.前記反射配列が音波回折格子を含む、請求項1に記載のタッチセンサー 。 30.前記音波回折格子が、様々な高さの素子を有する、請求項29に記載の タッチセンサー。 31.前記音波回折格子が様々な間隔の素子を有する、請求項29に記載のタ ッチセンサー。 32.前記音波回折格子が、様々な方向の素子を有する、請求項29 に記載のタッチセンサー。 33.以下を包含する、タッチセンサー: ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャータイプ波を伝達し得る基板であっ て、少なくとも1つの接触表面を有し、該基板への接触が該水平偏波シャータイ プ波の摂動を引き起こす、基板; 波伝搬領域に、縦成分を有する水平偏波横波を発生させるトランスデューサ; 該波伝搬領域を伝搬する縦成分を有する該水平偏波横波を、該基板を伝搬する ゼロより大きい次数の水平偏波シャータイプ波に変換する為の手段;および 該水平偏波シャータイプ波の接触誘導性摂動を感知する手段。 34.以下を包含するタッチポジションセンサー: 少なくとも1つの接触表面を有し、シャータイプ波を伝搬し得る、基板; 縦成分を有する波の部分を、ゼロより大きい次数を有する少なくとも1つの水 平偏波シャータイプ波として反射する為の手段であって、軸を有し、反射が軸に 沿った異なる配置を有する経路に起こり、該反射手段が基板の上に配置される、 手段; 縦成分を有する波を発生させる手段であって、該波が基板の中を該反射手段の 軸方向に伝搬し、該基板の接触表面上を接触することが、該シャータイプ波を摂 動させる、手段;および 摂動の起こる時間を感知する手段。 35.前記基板が、前記シャータイプ波のレイリー波長の約3倍より大きい厚 さを有する、請求項34に記載のタッチセンサー。 36.前記基板が、前記シャータイプ波のレイリー波長の約4倍より大きい厚 さを有する、請求項34に記載のタッチセンサー。 37.前記基板が、ガラスシートを含む、請求項34に記載のタッチセンサー 。 38.請求項37に記載のタッチセンサーであって、前記基板が、ソ ーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、クリスタルガラス、ホウケイ酸ガラスとソ ーダ石灰ガラスとの積層物、プラスチックとガラスとの積層物、すりガラス、強 化ガラス、プラスチック、金属およびセラミックからなる群から選択されるシー トを含む、タッチポジションセンサー。 39.請求項37に記載のタッチポジションセンサーであって、前記基板が、 平板、円筒面の一部、球面の一部、楕円面の一部および円錐面の一部からなる群 から選択される形状を有するシートである、タッチポジションセンサー。 40.前記発生手段が、前記基板の音波伝達のために、表面に接着された第一 のトランスデューサを有する、請求項37に記載のタッチポジションセンサー。 41.前記発生手段が、前記表面に前記トランスデューサを接着する為の伝導 性フリットを含む、請求項40に記載のタッチセンサー。 42.請求項41に記載のタッチセンサーであって、 さらに、前記基板の音波伝達のために、表面に接着した第二のトランスデュー サを包含し、該第二のトランスデューサが、前記第一のトランスデューサに隣接 しており、 該第一のトランスデューサを接着するための前記伝導性フリットが、前記表面 に前記第二のトランスデューサを接着するための伝導性フリットと連続している 、タッチポジションセンサー。 43.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、 さらに、前記摂動しているシャータイプ波の部分を反射して、軸方向に伝搬する 縦成分を有する摂動している波とする手段を含む、タッチポジションセンサー。 44.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、 さらに、前記感知手段が、ゼロより大きい次数の水平偏波シャータイプ波の摂動 に関する受信の情報を受信する受信トランスデューサを包含する、タッチポジシ ョンセンサー。 45.前記発生手段および前記感知手段に共通のトランスデューサを 用いる、請求項34に記載のタッチポジションセンサー。 46.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、前記感知手段 が、前記基板の中を伝搬する実質的に単一の摂動しているシャータイプ波モード を選択し、前記選択された摂動するシャータイプ波モードを受信トランスデュー サに向かわせる、タッチポジションセンサー。 47.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、 前記ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャータイプ波が、前記縦成分を有す る波と実質的に直角に伝搬する、タッチポジションセンサー。 48.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、 前記摂動されるシャータイプ波が、前記ゼロより大きい次数を有する水平偏波シ ャータイプと逆並行に伝搬する、タッチポジションセンサー。 49.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、 前記ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャータイプ波が、四次水平偏波シャ ータイプ波である、タッチポジションセンサー。 50.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、 前記基板が、シャータイプ音波の位相速度に空間的なバリエーションを有し、そ して、前記ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャータイプ波が、ラブ波であ る、タッチポジションセンサー。 51.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、 前記摂動している水平偏波シャータイプ波が、前記ゼロより大きい次数を有する 水平偏波シャータイプ波と同じモードで伝搬する、タッチポジションセンサー。 52.請求項34に記載のタッチポジションセンサーであって、前記摂動され る水平偏波シャータイプ波が、前記ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャー タイプ波と異なるモードで伝搬する、タッチポジションセンサー。 53.以下を有する、タッチセンサー: 少なくとも1つの接触表面を有し、シャータイプ波を伝搬し得る基板; 縦成分を有する波の部分を反射して、前記第一の反射手段の第一の軸に沿った 異なる配置を有する第一の経路に沿った、ゼロより大きい次数を有する第一の水 平偏波シャータイプ波とするための第一の手段;および 縦成分を有する波の部分を反射して、前記第二の反射手段の第二の軸に沿った 異なる配置を有する第一の経路に沿った、ゼロより大きい次数を有する第二の水 平偏波シャータイプ波とするための第二の手段。 54.さらに、以下を含む、請求項53に記載のタッチポジションセンサー: 前記第一の軸と第二の軸との間を伝搬する、縦成分を有する反射波のためのリ レフレクター;および 前記第一の軸方向に、縦成分を有する波を送信し、そして前記第一および第二 の水平偏波シャータイプ波からの情報を受信する為のトランスデューサ。 55.請求項53に記載のタッチセンサーであって、 前記第一の反射手段が、縦の成分を有する前記波の波長の整数倍数の間隔を持 つ、基板の表面からの突起を包含し、 その角度が、第一の軸に対して、前記ゼロより大きい次数を有する水平偏波シ ャータイプ波が該第一の軸に直角に伝搬するような角度である、 タッチセンサー。 56.請求項55に記載のタッチセンサーであって、 前記縦の成分を有する波が、約5.5MHzの周波数を有する準レイリー波 であり、前記ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャータイプ波が、四次水平 偏波シャータイプ波であり、そして、前記突起が前記第一の軸から52°の角度 に配置されている、タッチセンサー。 57.請求項53に記載のタッチセンサーであって、 縦成分を有する波を、前記第一の軸方向に伝搬させる為の第一のトランスデュー サ、および縦成分を有する波を第二の軸方向に伝搬させる為の第二のトランスデ ューサを含む、タッチセンサー。 58.前記第一のトランスデューサおよび第二のトランスデューサが、同じ次 数の波を発生させる、請求項57に記載のタッチセンサー。 59.前記第一のトランスデューサが前記第一の軸方向に伝搬する波に反応し 、そして前記第二のトランスデューサが前記第二の軸方向に伝搬する波に反応す る、請求項57に記載のタッチセンサー。 60.請求項59に記載のタッチセンサーであって、さらに、前記ゼロより大 きい次数を有する第一の水平偏波シャータイプ波を前記第一のトランスデューサ に向けさせる為の手段、および該ゼロより大きい次数を有する第二の水平偏波シ ャータイプ波を前記第二のトランスデューサに向けさせる為の手段を包含する、 タッチセンサー。 61.請求項53に記載のタッチセンサーであって、 前記第一の反射手段が、前記基板上に配置される第一の反射配列、および前記 第一の反射配列と平行でかつ間隔をおいて配置される第二の反射配列を包含し、 該第一の反射配列が、前記ゼロより大きい次数を有する第一の水平偏波シャータ イプ波を前記第一の軸から前記第二の反射配列へと反射し;そして 前記第二の反射手段が、前記基板上に配置される第三の反射配列、および前記 第三の反射配列と平行でかつ間隔をおいて配置される第四の反射配列を包含し、 該第三の反射配列が、前記ゼロより大きい次数を有する第二の水平偏波シャータ イプ波を前記第二の軸から前記第二の反射配列へと反射する、 タッチセンサー。 62.前記第一の反射手段が以下を含む、請求項53に記載のタッチセンサー : 前記基板の第一の反射端; 前記基板の第二の反射端であって、該第一の反射端と平行かつ間隔をおいて配 置される、反射端; 該第一の反射端に近接して配置されている反射素子の第一の配列;および 該第二の反射端に近接して配置される反射素子の第二の配列、反射素子の第一 の配列を横断する前記第一の軸方向に伝搬する縦成分を有する波であって、前記 反射素子の第一の配列により、前記ゼロより大きい次数を有する水平偏波シャー タイプ波として前記第一の反射端へと反射され、前記第一の反射端が前記第一の シャータイプ波を第二の反射端へと反射し、該第二の反射端が該第一のシャータ イプ波を反射素子の第二の配列に反射し、そして該反射素子の第二の配列が第一 のシャータイプ波を該第二の軸方向に、縦成分を有する波として反射する、 タッチセンサー。 63.請求項62に記載のタッチセンサーであって、さらに、前記第一の軸に 並ぶ送信音波トランスデューサおよび前記第二の軸に並ぶ受信音波トランスデュ ーサを包含する、タッチセンサー。 64.請求項62に記載のタッチセンサーであって、前記縦成分を有する波が さらに垂直偏向の横成分を有し、さらに、前記第一の反射配列および前記第一の 反射端との間の垂直成分を有する波を吸収する為の要素を包含する、タッチセン サー。 65.さらに、前記第二の反射配列および前記第二の反射端との間の垂直成分 を有する波を吸収する為のメンバーを含む、請求項64に記載のタッチセンサー 。 66.請求項59に記載のタッチセンサーであって、さらに、アナログ/デジ タルコンバータおよびデジタル信号プロセッサを包含し、該アナログ/デジタル コンバータが、前記第一のトランスデューサからの信号をデジタル化し、該デジ タル信号プロセッサがデジタル化された信号を受信し該信号をプロセシング(処 理)し、信号成分をフィルターにかけ、前記ゼロより大きい次数を有する第一の 水平偏波シャータイプ波に 関連する情報を選択的に抽出する、タッチセンサー。 67.請求項57に記載のタッチセンサーであって、さらに、駆動信号を発生 させる手段、およびそれぞれ第一および第二の重複しない時間における該駆動信 号の前記第一および第二のトランスデューサへの適用を制御する為の手段を包含 し、該第一のトランスデューサが、該第一の時間に基板中に縦の成分を有する波 を発生させ、該第二のトランスデューサが、該第二の時間に基板中に縦成分を有 する波を発生させる、タッチセンサー。 68.請求項67に記載のタッチセンサーであって、前記第一および第二のトラ ンスデューサが、音波に反応性であり、さらに、該第一および第二のトランスデ ューサからの信号を受信する為の受信回路、および該受信回路の駆動信号発生手 段からの駆動信号の直接的な影響をブロックする為の回路を含む、タッチセンサ ー。 69.請求項53に記載のタッチセンサーであって、さらに前記第一の反射手段 と反対の基板の第一の反射端を包含し、そして、前記第二の反射手段と反対の基 板の第二の反射端を包含し、該第一の反射端が、前記第一のシャータイプ波をそ の入射経路方向に該第一の反射手段へと反射し、そして該第二の反射端が、前記 第二のシャータイプ波をその入射経路方向に該第二の反射手段へと反射する、タ ッチセンサー。 70.前記基板が縦成分を有するレイリー波の波長の約3倍より大きい厚さを有 する、請求項53に記載のタッチセンサー。 71.前記基板が縦成分を有するレイリー波の波長の約4倍より大きい厚さを有 する、請求項53に記載のタッチセンサー。 72.請求項53に記載のタッチセンサーであって、前記基板が、ガラス、ソー ダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、鉛で処理したクリスタルガラス、シルバーク リスタルガラス、ソーダ石灰ホウケイ酸ガラスラミネート、強化ガラス、すりガ ラス、プラスチック、ガラスプラスチックラミネート、ガラス有機ポリマーラミ ネート、ガラスシリコンポリマーラミネート、メタル、セラミック、石英および イオンビーム処理した透過 シートからなる群から選択される1又はそれ以上の材料から形成される、タッチ センサー。 73.請求項53に記載のタッチセンサーであって、前記基板が、フラットシー ト、球面の一部、楕円面の一部、円筒面の一部、円錐面の一部、非球面の一部か らなる群から選択される形状を有するシートである、タッチポジションセンサー 。 74.さらに、プラスチックウェッジを介して、基板上に備えられたトランスデ ューサを包含する、請求項53に記載のタッチセンサー。 75.さらに、伝導性フリットを介して、基板上に備えられたトランスデューサ を包含する、請求項53に記載のタッチセンサー。 76.さらに、複数の指間電極を有するトランスデューサを包含する、請求項5 3に記載のタッチセンサー。 77.前記トランスデューサが、基板中の音波に選択的に反応する、請求項76 に記載のタッチセンサー。 78.さらに、前記基板の接触感受性の表面と同一表面に備えられたトランスデ ューサを包含する、請求項53に記載のタッチセンサー。 79.請求項75に記載のタッチセンサーであって、さらに、伝導性フリットを 介して基板上に備えられた第二のトランスデューサを包含し、該第二のトランス デューサが、前記第一のトランスデューサと隣接しており、そして、該第一のト ランスデューサを結合する為の該伝導性フリットが、該第二のトランスデューサ を実装する為の伝導性フリットと連続している、タッチセンサー。 80.請求項53に記載のタッチセンサーであって、さらに、前記縦成分を有す る波の垂直偏波横波を減衰させる為の垂直偏波横波サプレッサーを包含する、タ ッチセンサー。 81.請求項80に記載のタッチセンサーであって、さらに、前記第一および第 二の反射手段のそれぞれが、反射素子の配列を包含し、そして、それぞれが、反 射素子のそれぞれの反射配列に隣接する基板の表面に配置された垂直偏波横波成 分サプレッサーと結合している、タッチセン サー。 82.請求項81に記載のタッチセンサーであって、前記垂直偏波横波成分サプ レッサーが、前記基板の表面および裏面に配置されている、タッチセンサー。 83.請求項53に記載のタッチセンサーであって、前記ゼロより大きい次数を 有する水平偏波シャータイプ波が、三次シャータイプ波および四次シャータイプ 波からなる群から選択される、タッチセンサー。 84.さらに、前記基板に縁辺処理の端を含む、請求項83に記載のタッチセン サー。 85.請求項53に記載のタッチセンサーであって、さらに、前記第一の反射手 段と結合した基板の第一の縁辺処理端および前記第二の反射手段と結合する基板 の第二の縁辺処理端を包含し、該縁辺が、異なる次数を有する複数の水平偏波シ ャータイプ波の選択的反射特性を有する、タッチセンサー。 86.以下を包含するオブジェクト近接センサー: ゼロより大きい次数を有するシャータイプ波が伝搬し得る基板であって、第一 および第二の概して平行な端を有し、そして上面の接触表面を有する、基板; 該基板の表面に連結しており、そして縦の波成分を有する波を基板の中に伝達 させるための送信トランスデューサであって、該波が、該第一のサイドに垂直な 第一の軸方向に伝搬する、送信トランスデューサ; 該第一の軸方向に該第一のサイトに近接して配置される反射素子の第一の配列 であって、 該反射素子が、第一の実質的に平行な経路方向に、縦波成分を有する波の部分 を、ゼロより大きい次数の水平偏波シャータイプ波に反射し、 該基板上面接触表面への接触が、接触位置で交差する第一の経路に沿って伝搬 する水平偏波シャータイプ波の摂動を起こす、配列; および 該第一の送信トランスデューサに連結する駆動信号発生器。 87.請求項86に記載のオブジェクト近接センサーであって、さらに、前記基 板中で伝搬する反射音波に対応する信号を発生させる為の手段、および該基板へ のオブジェクト(物)の接近位置を決めるための該表示信号に反応する手段とを 包含する、オブジェクト近接センサー。 88.請求項86に記載のオブジェクト近接センサーであって、さらに前記第一 の軸に平行にかつ間隔をおいて第二の軸方向に配置される反射素子の第二の配列 を包含し、該反射素子の第二の配列が、前記第一の実質的に平行な経路方向に伝 搬するシャータイプ波の部分を、縦波成分を有する波として選択的に反射する為 に間隔をおいて配置される、オブジェクト近接センサー。 89.さらに以下を含む、請求項87に記載のオブジェクト近接センサ 前記第一の送信トランスデューサが、波を前記基板に送り込む時間を蓄積する 手段; 前記第一の反射素子によって反射される波の時間特性を蓄積する手段;および 基板に接するオブジェクトの位置を、該蓄積された時間および該蓄積された時 間特性に基づいて計算する、手段。 90.請求項89に記載のオブジェクト近接センサーであって、さらに前記第一 の実質的に平行な経路の軸に直交する成分を有する軸方向に、前記基板に近接す る物体の位置を決定する為のセンサーシステムを包含する、オブジェクト近接セ ンサー。 91.請求項90に記載のオブジェクト近接センサーであって、さらに、前記基 板に近接するオブジェクト(物体)の空間的な位置に関する情報を出力する為の 手段を包含する、オブジェクト近接センサー。 92.さらに以下を包含する、請求項86に記載のオブジェクト近接センサー: 前記基板の第三および第四の端; 前記第一の軸に平行かつこの軸から間隔をおいて存在する第二の軸方 向に配置される、反射素子の第二の配列であって、 該第二の配列の反射素子は、間隔をおいて置かれ、前記入射シャータイプ波の 部分を選択的に反射して、前記第一の実質的に平行な経路方向に伝搬する縦波成 分を有する波とし、前記第一の受信トランスデューサに向かわせ、該受信した波 に対応する信号を発生させる、配列; 第一の受信トランスデューサであって、該基板の該第二の側に前記第一の送信 トランスデューサから離れて連結しており、反射素子の該第二の配列から受信さ れる縦波成分を有する波に反応性があり、それに対応する信号を発生させる、受 信トランスデューサ; 第二の送信トランスデューサであって、該基板の該第三の側に連結しており、 駆動信号に反応性があり、縦波成分を有する波を基板の中に伝達するためにあり 、該波が、該第三の側に垂直な第三の軸方向に伝搬する、受信トランスデューサ ; 反射素子の第三の配列であって、 該第三の軸方向に、該第一の側に隣接して配置され、 第二の実質的に平行な経路に沿った縦波成分を有する波の部分を反射して、ゼ ロより大きい次数を有する水平偏波シャータイプ波とするように配置され、 該基板の上面接触表面への接触が、接触位置を交差する第二の経路方向に伝搬 する該水平偏波シャータイプ波の摂動を起こす、配列; および 反射素子の第四の配列であって、該第三の軸に平行で間隔をおいた第四の軸方 向に配置され、 該入射シャータイプ波の部分を、前記第二の実質的に平行な経路方向に伝搬す る縦波成分を有する波として選択的に反射する為に間隔をおいて配置され、該波 は、第二の受信トランスデューサへと向かい、該受信された波に対応する信号を 発生させる、配列。 93.前記それぞれのトランスデューサが、プラスチックウェッジ上に実装され ている、請求項92に記載のオブジェクト近接センサー。 94.請求項86に記載のオブジェクト近接センサーであって、前記縦波成分を 有する波がさらに垂直波成分を有し、さらに該第一の反射配列に隣接して配置さ れる、該垂直波成分を減衰させる為の手段を含む、オブジェクト近接センサー。 95.請求項94に記載のオブジェクト近接センサーであって、前記減衰手段が 、反射素子の該第一の配列に近接して配置される音波吸収材料のストリップを含 む、オブジェクト近接センサー。 96.請求項94に記載のオブジェクト近接センサーであって、前記減衰手段が 、反射素子の該第一の配列と前記第一の側との間に配置されている、オブジェク ト近接センサー。 97.請求項86に記載のオブジェクト近接センサーであって、前記基板が、縦 波成分を有する波の約3レイリー波長分より厚い厚さを有する、オブジェクト近 接センサー。 98.請求項86に記載のオブジェクト近接センサーであって、前記基板が、縦 波成分を有する波の約4レイリー波長分より大きい厚さを有する、オブジェクト 近接センサー。 99.請求項86に記載のオブジェクト近接センサーであって、前記基板が、ホ ウケイ酸塩ガラスシートに積層されるソーダ石灰ガラスシートを含み、前記第一 の送信トランスデューサが、該ホウケイ酸塩ガラスシートに実装されている、オ ブジェクト近接センサー。 100.前記基板が透過性であり、ディスプレイデバイスからのイメージの伝送 のために適合される、請求項86に記載のオブジェクト近接センサー。 101.前記反射素子の第一の配列の素子が、前記第一の軸から約45°より大 きい角度で配置されている、請求項86に記載のオブジェクト近接センサー。 102.前記反射素子の第一の配列の素子が、前記第一の軸から約52°より大 きい角度で配置されている、請求項86に記載のオブジェクト近接センサー。 103.以下の工程を包含する、物体を検出する方法: 少なくとも1つの接触表面を有し、そして該接触表面に実質的に平行で、該表 面に垂直な垂直軸方向に不均一な体積エネルギー密度を有し、該表面にエネルギ ーを有する、水平シャータイプエネルギー成分を有する音波を伝搬し得る基板を 提供する工程; 該基板中に第一の軸方向に縦のエネルギー成分を有する第一の音波であって、 該第一の軸が該表面に平行な成分を有する音波を誘導する工程; 第一の音波のエネルギーの部分を第二の音波として反射する工程であって、 ここで、該第二の音波は、該表面に実質的に平行な水平なシャータイプエネル ギー成分を有し、該表面に垂直な垂直軸方向に不均一な体積エネルギー密度を有 し、そして該表面にエネルギーを有し、 該第二の音波は、基板の第一の軸とは異なる第二の軸方向に向かい、該表面に 平行な成分を有する、 工程; 基板の表面に近接して物体を置くことによって、該第二の音波を摂動する工程 ;および 摂動された第二の音波を検出する工程。 104.請求項103に記載の方法であって、 前記摂動する工程が、さらに、第二の音波の波エネルギーを利用できる伝搬モ ードに再配分する工程を含み;そして 前記検出する工程が、さらに、該第二の音波に存在しない波の伝搬モードの波 エネルギーを検出工程を含む、方法。 105.さらに、摂動された波を縦のエネルギー成分を有する波に反射する工程 を含み、前記検出する工程が縦成分を有する音波エネルギーを検出することを含 む、 請求項103に記載の方法。 106.前記第一の反射波が、四次水平偏波シャータイプ波である、請 求項103に記載の方法。 107.前記誘導された第一の音波が、準レイリー波である、請求項103に記 載の方法。 108.前記基板が、シャータイプ波位相速度に垂直の変動を有し、そして前記 第一の反射波がラブ波である、請求項103に記載の方法。 109.請求項103に記載の方法であって、前記検出する工程が、摂動された 第二の音波を音波電気トランスデューサで受信する副工程、該トランスデューサ からの電気信号をデジタル化する副工程、およびデジタル化した信号をデジタル 方式で処理し、トランスデューサによって受信した波エネルギーの交互のリター ンパスを補償する工程を包含する、方法。 110.前記デジタル方式で処理する工程が、変化する環境状態に適合し得る、 請求項109に記載の方法。 111.前記縦成分を有する波がラブタイプ波である、請求項103に記載の方 法。 112.前記縦成分を有する波がラブタイプ波である、請求項1に記載のタッチ センサー。 113.前記第一の反射波が、ラブタイプ波である、請求項1に記載のタッチセ ンサー。 114.請求項29に記載のタッチセンサーであって、前記音波回折格子が、隣 接する領域にシャータイプ位相速度を有する素子を包含する、タッチセンサー。 115.前記空間的なバリエーションが、該表面に垂直な軸方向にある、請求項 50に記載のタッチセンサー。 116.前記ソーダ石灰ガラスのシートが、約3mm厚さであり、前記ホウケイ 酸塩ガラスのシートが、約3mm厚さである、請求項99に記載のオブジェクト 近接センサー。 117.請求項86に記載のオブジェクト近接センサーであって、前記基板が、 第一のシャータイプ波位相速度を有する第一の材料と第二のシ ャータイプ波位相速度を有する第二の材料のラミネートを包含し、該第一の材料 の位相速度が該第二の材料の位相速度と異なり、該ラミネートが、該第一の材料 と該第二の材料との間のシャータイプ波と効率的に結びつく方法で形成されてい る、オブジェクト近接センサー。
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