JPH10507242A - 内燃機関の弁駆動装置用の切換え可能なタペット - Google Patents
内燃機関の弁駆動装置用の切換え可能なタペットInfo
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- JPH10507242A JPH10507242A JP8512873A JP51287396A JPH10507242A JP H10507242 A JPH10507242 A JP H10507242A JP 8512873 A JP8512873 A JP 8512873A JP 51287396 A JP51287396 A JP 51287396A JP H10507242 A JPH10507242 A JP H10507242A
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Abstract
(57)【要約】
タペット(1)は、少なくとも3種の異なったカム輪郭に切換え可能であって、しかも選択的にゼロ揚程を実現できるものでなければならない。このためにタペット(1)は、円形ボトム区分(3)を包囲する円環形ボトム区分(2)から成っている。前記の円環形ボトム区分(2)と円形ボトム区分(3)とは、半径方向に変位可能な連結手段(10)を介して互いに連結可能である。前記円形ボトム区分(3)のガイドスリーブ(7)内には、軸方向に可動の付加的なインナーピストン(18)が配置されている。該インナーピストン(18)は、タペット(1)の連結を完全に断つために、別の連結手段(23)を介して前記ガイドスリーブ(7)に対して連結を解除することができる。
Description
【発明の詳細な説明】
内燃機関の弁駆動装置用の切換え可能なタペット
技術分野:
本発明は、円形ボトム区分を同心的に包囲する円環形ボトム区分を備えた、内
燃機関の弁駆動装置用の切換え可能なタペットであって、前記円環形ボトム区分
が揚程方向で、前記円形ボトム区分よりも大きな揚程の少なくとも1つのカムに
よって負荷されておりかつ前記の両ボトム区分が互いに相対的にシフト可能であ
り、前記タペットが、前記円環形ボトム区分に結合されたスカートを介して、シ
リンダヘッドの孔内を軸方向可動にガイドされている一方、前記円形ボトム区分
が、前記カムから離反した方の端面に、前記円環形ボトム区分の孔によって少な
くとも部分的にかつ間接的に包囲されたガイドスリーブを有しており、前記の円
環形ボトム区分及び円形ボトム区分の内部領域又は前記両ボトム区分の近傍領域
に、前記カムの基礎円内で前記両ボトム区分を選択的に係合接続式に連結するた
めの連結手段として少なくとも1つの半径方向に変位可能な第1ピストンが設け
られており、該第1ピストンが、少なくとも一方の運動方向に油圧媒体を介して
負荷可能、かつ他方の運動方向には選択的に油圧媒体を介してか又は前記第1ピ
ストン当り夫々1つのばね
の力を介して負荷可能であり、当該第1ピストンが連結動作時に、前記の円環形
ボトム区分と円形ボトム区分との間で軸方向に延びるパーティング面に重なって
係合する形式のタペットに関するものである。
背景技術:
前記形式のタペットはドイツ連邦共和国特許出願公開第4206166号明細
書に基づいて公知である。該タペットでは、円環形ボトム区分と円形ボトム区分
との結合は、油圧媒体を介して半径方向内向きに変位可能なピストンによって行
われる。この連結状態では大きな揚程の外位カムがタペットに対して作用する。
該タペットはその揚程特性の点で1つの妥協策を表している。つまり大きな揚程
の外位カムを介して最大揚程を、また中央位のカムを介して小さな揚程を得るこ
とが可能である。従って高回転数と低回転数とのために、適合した弁揚程カムを
設定することが可能である。それというのは概して大きな弁横断面は高回転数の
場合にしか所望されないからである。多弁技術では、もしくは全シリンダ列、例
えばV型エンジンでは1つのガス交換弁を静止させることが所望されている。従
って低負荷運転の場合、絞り損失を著しく低減させて内燃機関を運転することが
可能になる。しかしながら、ここで発明の上位概念を形成するものとして挙げた
前掲刊行物に基づいては、いかなる当業者も、弁駆動用タペットを、種々異なっ
た弁揚程カムに、つまりゼ
ロ揚程と2つの揚程カムとに連結可能に同時に構成する一方、また切換え機構を
介して弁を完全に遮断することについての示唆を得ることはできない。
発明の開示:
従って本発明の課題は、冒頭で述べた形式のタペットを改良して、前記の欠点
を排除すると共に、3種の弁揚程への連結を実現するコンパクトな切換え機構を
内設し、しかも1つの弁揚程では当該ガス交換弁を全閉できるように構成するこ
とである。
前記課題を解決するための本発明の構成手段は、請求項1の特徴部分に記載し
た通り、ガイドスリーブの孔内に、該ガイドスリーブに対して軸方向に摺動可能
なインナーピストンが、カムから離反した方の前記円形ボトム区分の端面に対し
て一方の端面を隔てて配置されており、該インナーピストンの反対側の他方の端
面が、弁軸の一端と少なくとも間接的に協働し、前記インナーピストンが、連結
手段としての第2ピストンを受容するために半径方向に延びる少なくとも1つの
半径方向孔を有し、かつ前記第2ピストンが、選択的に油圧媒体を介して、又は
少なくとも1つのばねの力によって前記カムの基礎円内で摺動可能である点にあ
る。本発明の構成手段によって一面では、異なった高さの回転数に弁揚程を適合
させることが可能になり、この弁揚程の適合によってシリンダ内に空燃混合気の
最適の充填が達成される。他面において先ず第1に、
選択的にゼロ揚程として設計された第3の連結段/切換え段を同時に実現するこ
とが可能になり、これによって冒頭で述べたように、運転中及び別のシリンダ列
の燃焼中に全シリンダ列を静止させることが可能である。この遮断手段は、シリ
ンダ数が6気筒又はそれ以上のエンジンの場合に特に有利ではあるが、より少数
のシリンダ数の内燃機関の場合にも採用することができる。
しかし又、小揚程カムの輪郭を適当に成形した場合には、ゼロ揚程の代わりに
、小さな残余弁揚程を残すことも可能になる。従ってこのような設計は、充填交
換プロセスを設計する場合に一層大きな自由度を発揮する。
本発明は、図示のカップ型タペットにおいて採用可能であるばかりでなく、ま
たレバー駆動装置における適用も考えられる。本発明の格別顕著な利点は、3つ
の揚程段の場合、各弁当り2つの制御カムしか必要としないことである。付加的
なオイルポンプも省くことが可能である。適用例に応じて電気式、磁気式、空圧
式、電磁式又は機械式のカップリングを構成エレメントのために設けることも可
能である。更に又、追って説明する変化実施形態とは異なって、油圧媒体のよう
なサーボ支援を介しての各ボトム区分の連結と機械的手段を介しての連結解除、
又は油圧媒体を介しての個々の連結段の連結解除、及び機械的手段又は類似の手
段を介しての連結を達成することも考えられる。本発明の付加的な利点は、経費
をかけて現存のシリンダヘッドに変更を加える手間が省かれることである。また
それ以上の揚程段も考えられ、その場合制御カム数n+1当り異なった弁揚程を
実現することが可能である。
選択的にシリンダを遮断することによる利点、或いは弁揚程のバリエーション
の利点について、この個所で詳説することは省く。それというのは、これは当業
者にとっては周知の事項だからである。
本発明の有利な構成は、請求項2乃至36に記載されており、しかも請求項3
7乃至44には、ここで挙示したタペットの全ての変化実施形態の合目的的な構
成手段が記載されている。
そこで請求項2によれば、インナーピストン内における第2ピストン用の半径
方向孔は貫通孔として形成されており、該貫通孔内で第2ピストンが、直径方向
で端面を互いに対向配置されており、しかも前記第2ピストンは、油圧の無給圧
時には前記のインナーピストンとガイドスリーブとの間の環状ギャップに重なっ
て部分的に前記ガイドスリーブの孔内に延びるように、少なくとも1つの押圧ば
ねの力を介して半径方向外向きに変位可能であり、かつ前記第2ピストンは、そ
の外側端面がインナーピストン内の半径方向孔の開口を超えて半径方向外向きに
張出さないように、ばね力
に抗して油圧媒体を介して前記半径方向孔を摺動可能である。この請求項2の記
載事項並びにそれ以降の請求項の記載事項は、本発明のタペットにおける一般的
に可能な切換え段に関するものである。因みに第1ピストンが円形ボトム区分内
に留まり、しかも第2ピストンがガイドスリーブに係合するほど低く油圧(請求
項40参照)を設計した場合には、簡単な手段でタペットの部分揚程が得られる
。いま油圧を更に昇圧させれば、第2ピストンをインナーピストンの孔内に完全
に引き込むことが可能である。この手段を講じるによって、タペットのゼロ揚程
が得られる。更に油圧を昇圧させると(但し、この切換え状態では第2ピストン
をガイドスリーブの受容孔内に位置させることが保証されていなければならない
)、第1ピストンは円環形ボトム区分における半径方向孔内へシフトされる。こ
れによって大揚程のカムへのタペットの連結が実現される。
第2ピストンの連結状態を得るべく該第2ピストン用の受容孔を簡便に製作す
るために、インナーピストンを直接支承するための別のスリーブをガイドスリー
ブ内に収容することが可能である。この別のスリーブは、その場合別のピストン
のための孔を有している。この処置は、図示の全てのタペットについても同様に
可能である。
本発明を具体化するに当たっては請求項7の記載か
ら明らかなように、ガイドスリーブと円環形ボトム区分のカラーとに1つの横孔
を貫通させることによって、別のピストンを半径方向内向きに運動させて連結を
解除するために該ピストンへの給圧を簡単に行うことが達成される。ここでの詳
細な説明は省くが、タペットのスカート内に穿設した別個のオイル入口を介して
第1ピストンと第2ピストンとに油圧媒体は別々に給圧されるようになっている
。しかし又、共通のオイル入口を前記スカート内に設けることも可能である。
請求項8乃至12の記載事項は、本発明による連結機構の別の有利な構成手段
に関するものである。例えば請求項8には、インナーピストン内の第2ピストン
用の半径方向孔が盲孔として形成されており、該盲孔の基底に当接して第2ピス
トンが押圧ばねによって支持されており、しかも前記第2ピストンが、不作用位
置では前記インナーピストンとガイドスリーブとの間の環状ギャップに交差して
おりかつ部分的に少なくとも間接的にガイドスリーブの半径方向孔内に延びてお
り、かつ円環形ボトム区分内には、カムの基礎円内で第2ピストン用の半径方向
孔に整合する別の半径方向孔が延びており、該半径方向孔は、半径方向外寄りで
スリーブ又は円盤を介して油密に密封されており、かつ前記第2ピストンは、イ
ンナーピストン内の半径方向孔を超えて半径方向外向きに張出さないように、前
記第2ピストンの外側端面の直前まで前記円環形ボト
ム区分の半径方向孔内を導かれる油圧媒体を介して、押圧ばねの力に抗して半径
方向内向きにシフト可能に構成されている。請求項8及び請求項9の記載事項は
全体として、やはりタペットにおける連結可能性に関するものである。従って僅
かな油圧の場合、第2ピストンは、該第2ピストンを負荷する押圧ばねの力を介
してガイドスリーブの半径方向孔内へ引き込まれており、その場合第1ピストン
は円環形ボトム区分の孔内に留まっている。従ってこの連結状態の場合、簡単な
手段で、タペットによって負荷される弁の部分揚程が達成される。いま別個の供
給路を介して油圧媒体が第2ピストンの外側端面の前に給圧されると、該第2ピ
ストンは内方へ向かってシフトされる。これによって当該ガス交換弁は遮断され
た状態にある。第2ピストンに対して、先に述べた切換え状態が形成され、かつ
第1ピストンが、ガイドスリーブの半径方向孔内へ該第1ピストンをシフトさせ
るように油圧媒体によって負荷されると、これによって外位の円環形ボトム区分
とガイドスリーブとインナーピストンとの間に係合接続が形成され、かつガス交
換弁は最大弁揚程を行う。また全ての切換え状態を油圧媒体を介して形成するこ
とも考えられ、この場合は前記の押圧ばね又は引張りばねを省くことが可能であ
る。請求項13乃至18には、本発明の構成の任意の変化実施形態が記載されて
いる。例えば第1ピストンと第2ピストンは、内外で
テレスコープ状に摺動可能に構成することができる。この個所で本発明を理解す
る上で重要な点は、第1ピストンと第2ピストンが共に押圧ばねを介して半径方
向外向きにばね負荷されており、しかも、第1ピストンを負荷する押圧ばねの力
は、第2ピストン用の押圧ばねの力よりも小さいことである。油圧の無給圧時に
は第1ピストンが、外位の円環形ボトム区分とガイドスリーブとの間のパーティ
ング面を覆って係合すると同時に、第2ピストンは、ガイドスリーブとインナー
ピストンとの間の環状ギャップを覆って係合する。これによってタペットの最大
揚程が得られる。油圧が昇圧すると、第1ピストンは、スリーブ状に形成された
第2ピストンに対応成形された受容孔内へ、第1ピストンの外側端面が前記パー
ティング面にもはや交差しなくなるまでシフトされる。これによってタペットは
、より小さな中央位カムのカム輪郭に追従する。油圧が更に昇圧すると、第1ピ
ストンと第2ピストンとから成る全テレスコープユニットは、前記環状ギャップ
にもはや交差しなくなるまで、半径方向内向きに更にシフトされる。従ってタペ
ットはインナーピストンに対して空行程を行い、かつ当該ガス交換弁は閉弁状態
を維持する。また半径方向で見て内方から外方へ向かって前記テレスコープユニ
ットを油圧媒体で負荷するようにすることも可能である。また押圧ばね及び油圧
媒体の適用形態にバリエーションを施すことも可能で
ある。
ガイドスリーブに対するインナーピストンの、また前記ガイドスリーブに対す
る円環形ボトム区分の簡単な相対回動防止手段は、ガイドスリーブの孔内に挿嵌
されたリングに成形された扁平面取り部によって、或いは前記円環形ボトム区分
を起点として半径方向に延びる回動防止部材によって形成されている。
更に請求項19乃至24には、遮断可能であると同時に異なった弁揚程カムに
連結可能なタペットの付加的な構成手段が記載されている。例えば請求項19の
記載に基づいて明らかな通り、第2ピストン用の半径方向孔は、第1ピストン用
の半径方向孔に対して同一の横平面内でほぼ直交して延在しており、前記第1ピ
ストンは、油圧の無給圧時には、円環形ボトム区分と円形ボトム区分との間のパ
ーティング面に重なるように、少なくとも1つの押圧ばねの力を介して半径方向
内向きにシフトされる。本発明の顕著な特徴は、集中オイル供給を介して、かつ
別個の中間ディスクを介して、半径方向で見て内方から外方へ向かって第1ピス
トン及び第2ピストンのシフトが行われ、これによって種々異なった連結段が得
られることである。例えば僅かな油圧の場合には第2ピストンは、インナーピス
トンの受容孔内に留まる。第1ピストンには、半径方向で見て内寄りに中間ディ
スクと押出し部材が前置されている。前記の中間ディスクと押出し部材は、油圧
の無給圧時には大きなカムから円環形ボトム区分とガイドスリーブとインナーピ
ストンとを介してガス交換弁へ動力伝達を行うように配置されている。同時に又
、第2ピストンを半径方向内寄りで固定する引張りばねの力は、第1ピストンユ
ニットを半径方向内向きにシフトする押圧ばねの力よりも強く設計されている。
要するに油圧が昇圧すると、第1ピストンユニットは、ガイドスリーブの肉厚
の中間ディスクがガイドスリーブの孔内に完全に留まるように半径方向外向きに
シフトされる。これによってガス交換弁のゼロ揚程が得られる。油圧が更に昇圧
すると、第2ピストンは、引張りばねの力に抗してガイドスリーブの切欠部内へ
シフトされ、こうしてガス交換弁の部分揚程が得られる。
押出し部材並びに、これに前置された構成エレメントの半径方向運動を制限す
るために、押出し部材は、ストッパエレメントの係合する溝を有しているのが有
利である。該溝は、前記押出し部材の所望のシフト運動長を有している。従って
、第2ピストンが前記切欠部内に係合している場合には、部分揚程の切換え状態
のための第1ピストンユニットの更なる半径方向移動は阻止される。
第1ピストンを半径方向内方へ向かって負荷する押圧ばねのための単純な当接
面は、第1ピストンのための円環形ボトム区分の半径方向孔内に設けたスリーブ
によって得られる。該スリーブは同時に、第1ピストンの摺動時に押し退けられ
る空気を逃がすことのできる空気抜き孔を有している。
タペット構成部分の相対回動防止は、互いに協働する扁平面取り部を介して行
われる。
本発明の別の有利な構成手段は請求項25の記載から明らかである。すなわち
該請求項25によれば、インナーピストンに穿設された孔内に配置された第2ピ
ストン用のばねは少なくとも1つの引張りばねとして構成されており、前記第2
ピストンには中間ディスクが前置されており、該中間ディスクは、油圧の無給圧
時に前記インナーピストンとガイドスリーブとの間の環状ギャップに重なって係
合し、かつ、前記ガイドスリーブの半径方向孔内に一端を固定された押圧ばねを
介して半径方向内向きにばね負荷されており、しかも前記ガイドスリーブの半径
方向孔は、カム基礎円内で、前記インナーピストン内の前記第2ピストン用の半
径方向孔に対して整合しており、かつ円環形ボトム区分内の第1ピストンが、周
方向でずらして半径方向孔内に配置されかつ少なくとも1つの押圧ばねの力を介
して半径方向内向きに摺動可能であり、油圧の無給圧時には前記第1ピストンの
内側端面は、前記円環形ボトム区分とガイドスリーブとの間のパーティング面に
は交差せず、タペットの部分揚程が実現されている。従って当該請求項は、油圧
が僅かしか給圧されていな
い場合における、タペット構成エレメントの「基本位置」に関するものである。
それ以降の請求項は、選択的に実施可能な連結段の構成に関するものである。従
って僅かな油圧時の第1連結段では、ガイドスリーブとインナーピストンとの間
に中間ディスクを介して係合接続が形成されているので、タペットの部分揚程が
実現されている。油圧が昇圧すると、第2ピストンは環状ギャップの前まで半径
方向外向きにシフトされる。この位置では、これによってタペット全体の空揚程
が実現される。第1ピストンと第2ピストンには、シリンダヘッドからただ1つ
の共通の供給路を介して油圧媒体が給圧されるのが特に有利である。
油圧の昇圧に伴ってインナーピストンは、それに所属の第2ピストンと共に、
第2ピストン用の半径方向孔と第1ピストン用の半径方向孔とを互いに整合させ
るまで、付加的な中間ピストンに対して周方向に回動する。両半径方向孔の整合
によって、油圧の更なる昇圧時にはパーティング面並びに環状ギャップを同時に
ピストンエレメントによってカバーするように、第2ピストンを介して第1ピス
トンを半径方向外向きにシフトさせることが可能になる。従ってこの連結位置に
おいて、単純な手段でタペットの最大揚程が実現される。
中間ピストンの半径方向に延びるベーンによって、回動可能なインナーピスト
ン用のストッパ面が形成さ
れかつ規定されている。
中間ピストンのベーンに対するインナーピストンの戻しを簡単に行えるように
するために該インナーピストンは、油圧によって発生される回転方向とは逆向き
の回転方向にトーションばねによって負荷されている。しかし又、油圧を介して
又は適当な等価手段によって前記インナーピストンの戻しを行うことも同じく可
能である。
第1ピストンを半径方向内向きに負荷する押圧ばねのための支持手段を簡単に
するために、該押圧ばねは半径方向外寄りで、第1ピストン用の孔内に配置され
たスリーブの基底に固定されている。しかし又、円盤、安全リング又は類似の適
当なエレメントを設けておいてもよい。前記スリーブ又は円盤は、第1ピストン
のシフト運動中に圧縮空気の逃がしを可能にするための空気抜きポートを有して
いるのが有利である。
請求項31並びにこれに続く請求項32乃至36の記載事項は、併合発明とし
ての本発明の2番目の構成手段並びに該併合発明に関連した任意に選択可能な実
施形態に関するものである。
請求項31によれば、円環形ボトム区分とガイドスリーブの外周壁との間で、
前記円環形ボトム区分の孔内に少なくとも1つの付加的な円環形ボトム区分が配
置されており、この後者の円環形ボトム区分は、該円環形ボトム区分を内包する
前者の円環形ボトム区分の
ためのカムよりも小さな揚程の少なくとも1つのカムによって負荷されており、
かつ前者の円環形ボトム区分は、半径方向に変位可能な第1ピストンを介して、
後者の円環形ボトム区分及び円形ボトム区分の少なくとも1つと選択的に連結可
能である。この構成手段によって任意の数の異なった弁揚程を実現することが可
能になる。異なった直径のカムのカム数は、その場合種々実現すべきカムの数に
相当する。この場合、中央位のカムを介してゼロ揚程又は最小揚程が形成される
。請求項32以降の請求項は、種々異なった連結段に関するものである。例えば
無圧状態では、係合接続式に連結されたボトム区分を介して最大揚程が形成され
る。油圧が昇圧すると、第1ピストンはその半径方向孔内に完全にシフトされる
ので、該第1ピストンに半径方向内寄りで隣接した小揚程カムの方向での部分揚
程が実現される。油圧の更なる昇圧に伴って、第1ピストンをこれまで負荷して
いるシフト部材は、該シフト部材の内側端面が円環形ボトム区分の外周壁の前に
達するように、第1ピストンの半径方向孔内へ部分的にシフトされる。これによ
ってタペットは中央位のカムの輪郭に追従する。この構成において、異なった配
列のカムサイズが選ばれた場合には、各連結段に対して別の揚程が確定されねば
ならない。
全ピストンユニットのための行程制限手段は中央の押出し部材にピン−溝式継
手を設けることによって簡
単に形成される。しかし又、相応のボトム区分からピストン部分へ向かって延び
る切欠部或いは逆にピストン部分からボトム区分へ向かって延びる切欠部によっ
て、ピストンユニットの半径方向シフト運動を制限するための係合式ストッパを
形成することも可能である。
板金リングを介してガイドスリーブの一端に支持される押圧ばね(請求項43
参照)のための内部力束を実現するために、請求項35に記載した通り、円形ボ
トム区分並びに、該円形ボトム区分を包囲する付加的な円環形ボトム区分は夫々
、半径方向外向きに張出す鍔を有しており、該鍔は、すでに述べた実施形態の場
合でも採用することができる。前記鍔は、前記付加的な円環形ボトム区分及び外
位の本来の円環形ボトム区分の半径方向孔寄りの段部のための軸方向ストッパと
して付加的に役立つ。従ってカムの基礎円内において、ピストンのための各半径
方向孔を、タペットの同一横平面に沿って延在させ、全カム従節の搬送時に該カ
ム従節がバラバラになる不都合を防止することが保証される。従って、コストを
高めることになる搬送安全対策を付加的に講じる必要も無くなる。
前述の実施形態の場合と同様に、本実施形態の場合も、ピストンを、該ピスト
ンを内包するスリーブ内に収容することが可能である。特に、半径方向で見て外
寄りの第1ピストンは、その押圧ばねによって、前記
形式のスリーブの基底に支持されるが、この場合、前記スリーブに代えて、円盤
をストッパエレメントとして適用することも可能である。
最後に請求項37乃至44の記載事項は、切換え可能なタペットの図示の全実
施形態のために適用可能な有利な構成手段に関するものである。
本発明を全体的に格別有利に構成するためには、請求項37に記載した通り、
カムから離反した方のインナーピストンの端面とガス交換弁の弁軸の一端との間
で、ガイドスリーブの孔内に油圧式の遊び補償エレメントが配置されている。こ
の場合、該遊び補償エレメントとピストンに対する給圧は、タペットのスカート
を起点とする共通の制御導管を介して行うことが可能である。従って、通常必要
とされる弁遊びの調整は、本発明のタペットの全実施形態について無用となる。
円形ボトム区分にも同じく空気抜き孔を設けることが可能である。該空気抜き
孔は、ガイドスリーブ内におけるインナーピストンの相対的な空行程運動時に圧
縮された空気を単純な手段で逃がすために必要である。圧縮空気を逃がさないと
、空気クッションの増成によってインナーピストンの空行程運動が、徒らに困難
になる。また前記空気抜き孔を通して油圧媒体の過剰分を除くことも同時に可能
になる。
請求項40は、種々異なった切換え段のために必要な油圧に関するものである
が、本発明は別の圧力でも
実施することができる。冒頭で述べたように付加的なオイルポンプは省くことが
可能である。この場合、無圧状態又は圧力状態でエレメントの連結を行うことが
できる。油圧エレメントを、連結エレメントのための圧力オイルによる異なった
供給圧から分離するために、油圧エレメントと連結エレメントのために別個の制
御装置を設けるようにした。これによって得られる利点は、場合によっては連結
エレメントから油柱に伝達される振動が、物理的に油圧エレメントから減結合さ
れることである。実験の結果判明したことは、高圧期中に最悪例では、振動油柱
によって油圧エレメントの不都合な開放が惹起されることである。
インナーピストンに対する円形ボトム区分の空行程運動は、カムに近い方のイ
ンナーピストン端面とガイドスリーブとの間の間隔によって規定される。これに
よって所望のゼロ揚程中においてガス交換弁の不都合な開弁は確実に防止される
。
また構成部材(円環形ボトム区分、円形ボトム区分、第1ピストン、インナー
ピストン、板金リング、スリーブ又は円盤、リング、回動防止部材、中間ディス
ク、中間部材、中間ピストン、付加的な円環形ボトム区分、スリーブ)の少なく
とも1つがプラスチックもしくは軽構造材料から製作されている。場合によって
は、相応の摩耗部位、例えばボトム区分と制御カムとの接触部位に、付加的な摩
耗防護層を設けることが可
能である。また第1ピストン及び第2ピストン又は押出し部材のためのエッジ区
域に摩耗防護手段を施すことも可能である。前記構成エレメントを軽構造材料か
ら製作することによって、弁駆動装置における振動質量は有利に減少する。
本発明は、請求項に記載した構成手段にのみ限定されるものではなく、個々の
請求項に記載した構成手段のコンビネーションによって有利な実施形態を構成す
ることができる。
図面の簡単な説明:
図1は本発明によるタペットの第1実施例の縦断面図である。
図2は本発明による切換え装置の横断面図である。
図3は3重切換え可能なタペットの追加実施例の横断面図である。
図4は図3の変化実施形態の横断面図である。
図5は3重切換え可能なタペットの第2実施例の縦断面図である。
図6は図5のVI−VI線に沿ったタペットの横断面図である。
図7は図5のVII−VII線に沿ったタペットの横断面図である。
図8は別のタペット実施例の縦断面図である。
発明を実施するための最良の形態:
次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
特殊な構成の説明に先立って先ず本発明による切換え可能なタペットを図1に
基づいて概説しておく。
図1から明らかなようにタペット1は円環形ボトム区分2を有し、該円環形ボ
トム区分は円形ボトム区分3を囲んでいる。その場合円環形ボトム区分2は、円
形ボトム区分3よりも大きな揚程の少なくとも1つのカムによって負荷される。
円環形ボトム区分2には、半径方向外側で中空円筒形のスカート4が一体に結合
されている。該スカート4の外周壁5と共にタペット1は、図示を省いたシリン
ダヘッドの孔内に延在している。円形ボトム区分3は、カムから離反した方の端
面6にガイドスリーブ7を有している。該ガイドスリーブ7はこの場合、円環形
ボトム区分2の孔8によって、つまり該円環形ボトム区分のカラー9によって内
包されている。円環形ボトム区分2と円形ボトム区分3の内部には、半径方向外
向きに変位可能な2つの第1ピストン10が延びている。該第1ピストン10は
図示のように不作用状態では円形ボトム区分3の半径方向孔11内に位置決めさ
れている。この場合、各第1ピストンは、夫々1つの引張りばね12の半径方向
内向きの力を介して半径方向孔11内に保持される。図1では図示を省いたカム
の基礎円内で、ここでは貫通孔として製作された別の半径方向孔13が前期半径
方向孔11に整合している。従って連結を所望する場合には、各第1ピストン1
0が油圧媒体を介して半径
方向孔13内へシフトされて、両ボトム区分2,3の係合接続が形成される。こ
の連結機構については、この個所並びに以下の図面の説明において、これ以上詳
説することは省く。それというのは明細書の導入部においてすでに説明されてお
り、かつ当該技術分野の当業者にとって周知の事項だからである。
第1ピストン10の半径方向外向きの運動を制限するものとして、円環形ボト
ム区分2の各半径方向孔13はストッパスリーブ15を有している。油圧媒体又
は圧縮空気の漏れ量を支障なく逃がし得るようにするために、各ストッパスリー
ブ15に1つの貫通口16が形成されている。しかし又、該ストッパスリーブ1
5に代えて、例えば円板、安全リング、ストッパ突起又は類似の構造として構成
された別のストッパエレメントを使用することも可能である。
第3の連結段を実現するために、ガイドスリーブ7の孔17内には、カムから
離反した方の、円形ボトム区分3の端面6に対して離隔配置された軸方向に摺動
可能なインナーピストン18が延在している。該インナーピストンの一方の端面
19は、ガス交換弁の弁軸(図示せず)の一端に対面している。ガイドスリーブ
7は本実施例では2部分で構成されている。従ってインナーピストン18は、ガ
イドスリーブ7内に定置に収容された別のスリーブ20に直接沿って延びており
、該スリーブのボトム21が円形ボトム区分3に当接
している。インナーピストン18内には別の半径方向孔22が半径方向に延びて
いる。該半径方向孔内では両側に夫々1つの第2ピストン23が配置されている
。該第2ピストン23は、夫々押圧作用を及ぼすばね24の力を介して半径方向
外向きに負荷されている。第2ピストン23は、図示の実施例では、スリーブ2
0とインナーピストン18との間の環状ギャップ25aに被さっており、従って
ガイドスリーブ7又はそのスリーブ20の孔26内の所定区分にわたって延びて
いる。
冒頭で述べたゼロ揚程を得るために第2ピストン23は、油圧媒体を介して押
圧ばね24の力に抗して半径方向内向きにシフト可能である。この連結位置では
その場合、第2ピストンの外側端面27はもはや半径方向孔22の開口28を超
えて張出すことはない。
第2ピストン23の外側端面27の前への油圧媒体の供給路は、スリーブ20
内で通路29を第2ピストン23の外側端面27の前まで軸方向に延在させるこ
とによって形成されている。該通路29はカムの方向で見て、カラー9並びにガ
イドスリーブ7を通過する横孔30に開口している。第2ピストン23の外側端
面27の直前には、油圧媒体用の環状室31を設けておくのが有利である。円環
形ボトム区分2と円形ボトム区分3相互の相対回動防止は、ストッパスリーブ1
5の半径方向内側に位置している端面32を介して形
成されている。該端面32は、ガイドスリーブ7の外周壁34に形成された扁平
面取り部33と協働している。
両ボトム区分2,3相互の軸方向行程制限手段として並びに紛失防止手段とし
て円形ボトム区分3はカム側に、半径方向に張出す鍔35を有している。この鍔
35は、両ボトム区分2,3が一緒にシフトされた状態では半径方向内向き部分
36(段部37)と協働する。
本実施例では第1ピストン10と第2ピストン23に給圧するために別個の油
圧経路が形成されている。しかし該油圧経路の構成については、この個所での詳
細な説明は省く。インナーピストン18によって封じ込められた空気量を簡単に
除けるようにするために、該インナーピストンは、少なくとも1つの軸方向に延
びる空気抜き孔39を有している。該インナーピストン18は同時に又、カムか
ら離反した方の円形ボトム区分3の端面6に対して押圧ばね40を介して支持さ
れている。カムに近接した方のインナーピストン18の端面41は、カムから離
反した方の円形ボトム区分3の端面6に対して、かつスリーブ20のボトム21
に対して間隔を有し、該間隔は、ガイドスリーブ7に対するインナーピストン1
8の所望の空ストローク運動高さに等しい。
カムから離反した方のガイドスリーブ7の端部は板
金リング42によって包囲されている。該板金リング42上には押圧ばね43の
一端が支持されており、該押圧ばねの他端は、カムから離反した方の円環形ボト
ム区分2の端面44に間接的に作用している。
図示例の状態では単にインナーピストン18とスリーブ20との連結だけが達
成されているにすぎない。従ってタペット1は、円形ボトム区分3を負荷する中
央位のカムの方向で小さな揚程を行う。いま油圧媒体が横孔30と通路29と環
状室31とを介して第2ピストン23の外側端面27の前に導かれると、該第2
ピストンは半径方向内向きにシフトされ、かつインナーピストン18内に形成さ
れた半径方向孔22内に留まる。この構成によって簡単な手段で、当該ガス交換
弁のゼロ揚程が実現される。しかしながら冒頭で述べた第2ピストン23の連結
位置が維持されていて、かつ第1ピストン10が油圧媒体を介して半径方向外向
きに半径方向孔13内をストッパスリーブ15に当接するまで導かれると、円環
形ボトム区分2と円形ボトム区分3との間には係合接続が形成される。タペット
1は、円環形ボトム区分2を揚程方向に負荷する大きな揚程の外位カムの輪郭に
追従する。
図1に示した実施例は、油圧式の弁遊び補償手段を備えていないので、弁とイ
ンナーピストン18との間に配置される調整シムによって弁遊びを適合させるこ
とが可能である。しかし又、弁遊び用調整シムを挿入
できるように円形ボトム区分3のカム接触面を形成することも考えられる。
図2には本発明の第1の変化実施形態が横断面図で図示されている。この場合
は第2ピストン23用の半径方向孔22は盲孔として形成されている。半径方向
孔22の基底45に対して第2ピストン23は、押圧ばね24を介して半径方向
外向きにばね負荷されている。同様に円環形ボトム区分2内には、第1ピストン
10用の半径方向孔13が延在している。ここで記載した孔はカムの基礎円内で
互いに整合している。半径方向孔13内にはスリーブ46が、その底47を半径
方向外向きに向かせるように直接挿嵌されている。この場合第1ピストン10は
、この変化実施形態では押圧ばねとして構成されたばね12を介して半径方向外
向きに保持される。
図示の変化実施形態ではタペット1の部分揚程は、請求項に記載したような形
式で実現される。第2ピストン23の端面48及び第1ピストン10の端面49
の前に油圧媒体は、円環形ボトム区分2を通って夫々弦状に延びる孔50,51
を介して導かれる。円環形ボトム区分2、円形ボトム区分3及びインナーピスト
ン18の回動防止手段としては矢張り、ガイドスリーブ7の半径方向の孔26内
に延びる夫々1つのリング52が役立つ。該リング52の両側の端面53は、イ
ンナーピストン18もしくはスリーブ46又は円環形
ボトム区分2のスリーブ56に対応成形された扁平面取り部54,55と協働す
る。円環形ボトム区分2内のスリーブ56は、この場合は単に、第2ピストン2
3を半径方向内向きに運動させるべきオイルを供給するために使用されるにすぎ
ない。この場合第2ピストン23の端面57は同様にリング52の扁平面取り部
55と協働する。
図3の横断面図では、付加的に配置されたロックエレメントが図示されている
。この実施形態の特徴は、第1ピストン10と第2ピストン23が互いに内外で
テレスコープ状に摺動可能であることである。タペット毎に、直径方向で対向し
ていて同一の横平面に沿って延びる2つのピストンユニット10,23が設けら
れている。
第1ピストン10はこの場合も、円環形ボトム区分2の半径方向孔13内で延
びており、かつ、油圧が給圧されていない場合には該円環形ボトム区分2とガイ
ドスリーブ7との間のパーティング面14に重なって係合している。この場合、
当該第2ピストン23はスリーブ状に構成されており、しかもその開口は半径方
向外向きに向いている。第2ピストン23は、内設された押圧ばね24のばね力
を介して半径方向外向きに支持されている。図示の切換え状態では第2ピストン
23はパーティング面14には重なっていないが、ガイドスリーブ7とインナー
ピストン18との間の環状
ギャップ25には重なっている。第1ピストン10がパーティング面14に重な
って係合すると同時に第2ピストン23の内部受容孔59内に延びていることに
よって、図示の切換え状態ではタペット1の最大揚程が得られる。いま油圧媒体
が孔51を通って第1ピストン10の外側端面49の前に導かれると、該第1ピ
ストンは押圧ばね12の力に抗して第2ピストン23のボトム60の方へ向かっ
てシフトされる。第1ピストン10が完全に第2ピストン23内に延在している
限り、該第1ピストンの外側端面49はもはやパーティング面14を超えて半径
方向外向きに張出さないので、タペット1全体の部分揚程が得られる。油圧によ
って更に負荷されると、第1ピストン10及び第2ピストン23は全体的に半径
方向内向きに環状ギャップ25の後方へシフトされる。従ってこの切換え状態の
間タペット1の所望のゼロ揚程が得られる。この装置の機能にとって重要な点は
、押圧ばね12が押圧ばね24よりも弱く設計されていることである。
円環形ボトム区分2の半径方向孔13への油圧媒体の供給は矢張り、円環形ボ
トム区分2へ弦状に延びる夫々1つの孔51を介して実現されている。この場合
半径方向孔13はその外端部で栓61によって油密に密閉されている。栓61と
円盤46との間で前記弦状の孔51の油圧媒体流入口が開口している。円盤46
は、第1ピストン10の端面49の前に、油圧媒体の
溢流を防止するためのポート62を有している。該円盤46は第1ピストン10
のためのアキシャルストッパとしても同時に役立つ。
インナーピストン18に対するガイドスリーブ7の相対回動を防止するために
は矢張り、図2で説明した手段が使用される。ガイドスリーブ7(円形ボトム区
分3)に対する円環形ボトム区分2の相対回動防止手段は本変化実施形態では回
動防止部材63を介して得られ、該回動防止部材は円環形ボトム区分2内におい
て、第1ピストン10用の半径方向孔13と第2ピストン23用の半径方向孔2
2に対してずらされた円周区分で延びている。回動防止部材63は半径方向内側
に扁平面取り部54を有し、該扁平面取り部は、該佐渡スリーブ7の外周壁34
に対応成形された扁平面取り部55aと協働する。
図4には更に異なった変化実施形態が図示されている。この場合第1ピストン
10の軸線は第2ピストン23用の軸線に対して直交して延びている。当業者は
図4から容易に推考できるように第1ピストン10並びに第2ピストン23が夫
々1対ずつ対向配置されている。第1ピストン10には、半径方向内寄りで中間
ディスク64が後置されており、該中間ディスク自体は、該中間ディスクに後置
された押出し部材65によって半径方向外向きに負荷可能である。第1ピストン
10自体は押圧ばね12の力を介して半径方向内向き
にばね負荷されている。
図4では、油圧媒体が給圧されていない切換え状態が図示されている。第2ピ
ストン23が所属の引張りばね24によって半径方向孔22内に完全に保持され
ており、かつ第1ピストン10及び中間ディスク64はパーティング面14並び
に環状ギャップ25に重なって係合しているので、タペットの最大揚程が得られ
る。引張りばね24の力は押圧ばね12の力よりも強く設計されている。従って
油圧媒体の昇圧に伴って第1ピストン10、中間ディスク64及び押出し部材6
5は半径方向外向きにシフトされて、中間ディスク64がリング52内に完全に
位置するに至る。中間ディスク64の肉厚はリング52の肉厚に等しいので、こ
れによってユニット全体の空行程が得られる。
更に又、油圧を一層高めて、第2ピストン23の周面の一部を、該第2ピスト
ンに対応成形された切欠部66内へシフトさせるようにすることも可能である。
従って全タペット1の部分揚程が得られる。押出し部材65の半径方向シフト運
動を制限するために該押出し部材は縦溝67を有し、該縦溝内にはストッパエレ
メント68が係合している。
シリンダヘッド70内の孔114に対する円環形ボトム区分2のスカート5(
図1参照)の相対回動防止は、該スカート5に沿って長手方向に形成された少な
くとも1つの円筒状の回動防止体69を介して行われ
る。しかし又、該回動防止体69を、シリンダヘッド70の孔114の内周壁を
起点として凸設させて、スカート5の対応縦溝内に組込むことも可能である。
更に図5乃至図7には本発明による切換え可能なタペット1の補足的な実施形
態が図示されている。この場合の構成上の顕著な特徴は、インナーピストン18
がガイドスリーブ7の孔17内に軸線を中心として回動可能に組込まれているこ
とである。この場合第2ピストン23は、インナーピストン18内の半径方向孔
22内で、無圧状態では引張りばね24によって半径方向内寄りに保持されてい
る。前記第2ピストン23には中間ディスク64が前置されており、該中間ディ
スクはこの圧力状態では環状ギャップ25に重なって係合する。中間ディスク6
4に対しては付加的な押圧ばね73が半径方向内向きに作用する。該押圧ばね7
3はガイドスリーブ7の半径方向孔26内で延びている。該半径方向孔26はカ
ム71,72の基礎円内で第2ピストン23用の半径方向孔22に整合するよう
に配設されている。
図6から判るように第1ピストン10は、その軸線が第2ピストン23の軸線
と直交するように延在している。各タペット1当り2つの第1ピストンユニット
が設けられており、両第1ピストンユニットは直径方向で対向している。第1ピ
ストン10自体は、円環形ボトム区分2内の半径方向孔13内に延びかつ押圧ば
ね12の力を介して半径方向内向きにばね負荷されている。ガイドスリーブ7の
孔75内では第1ピストン10に、ガイドスリーブ7の肉厚の中間部材76が前
置されている。第1ピストン10の内側端面74がパーティング面14に重なら
ず、かつ中間ディスク64が環状ギャップ25に重なっていることによって、中
央位のカム72の方向での全タペット1の部分揚程が得られる。
油圧の昇圧に伴って第2ピストン23は、該第2ピストンに前置された中間デ
ィスク64と共に、半径方向外向きに移動させられて、第2ピストンの外側端面
27が環状ギャップ25の直前に達し、かつ中間ディスク64をガイドスリーブ
7に穿設された孔26内にシフトさせた状態にある。この位置において全タペッ
ト1のゼロ揚程が得られる。
インナーピストン18の回動を達成するために該インナーピストンは、中心に
配置された中間ピストン77を有している(図7も参照)。この場合中間ピスト
ン77はガイドスリーブ7の孔17内に延在し、かつ、カム方向に向いた凸設部
78を有し、該凸設部は、インナーピストン18内に対応形成された受容孔79
内に突入している。中間ピストン77の凸設部78を起点として、ガイドスリー
ブ7の孔17の内周壁にまで達するベーン80が半径方向外向きに延びている。
周方向で見て該ベーン80の一方の脚辺81とインナ
ーピストン18との間には、定置のベーン80に対するインナーピストン18の
所望の回動範囲内に切欠部83aが形成されている。
周方向で見て他方の脚辺82とインナーピストン18との間には付加的な切欠
部83が形成されている。該付加的な切欠部83内に油圧媒体が、円環形ボトム
区分2とガイドスリーブ7とを貫通して延びる供給通路84を介して導入可能で
ある。いま油圧媒体が前記切欠部83内に導入されると、インナーピストン18
は時計回り方向とは逆方向に回動し、かつ該インナーピストンの一方のストッパ
面85がベーン80の脚辺81に当接する。脚辺81に対する前記ストッパ面8
5の回動角度は90°であるので、第2ピストン23用の半径方向孔22は、第
1ピストン10用の孔13に整合して延びる(図6参照)。こうして、詳細な説
明は省くが第2ピストン23への油圧媒体の更なる供給を介して該第2ピストン
を中間部材76及び第1ピストン10と共に、押圧ばね12の力に抗して所定量
だけ半径方向外向きに移動させることが可能になる。このユニットのシフト行程
は、第2ピストン23が環状ギャップ25に重なる一方、中間部材76がパーテ
ィング面14に重なるように設計されている。従ってユニットを形成する円環形
ボトム区分2と円形ボトム区分3とインナーピストン18との間に係合接続が生
じるので、全タペット1の最大揚程が得られる。
インナーピストン18の戻しは、油圧の減圧と相俟ってトーションばね86の
力を介して行われる。該トーションばねは、カムから離反した方のインナーピス
トン18の端面19と中間ピストン77との間の環状室87内に配置されている
(図5参照)。その場合該トーションばねは、中間ピストン77の中央凸設部7
8の一部を内包する一方、インナーピストン18の端面19と中間ピストン77
とに固定されている。円環形ボトム区分2の半径方向孔13内には直接に、矢張
りスリーブ46が延びている。該スリーブの底47には、それ自体公知のように
押圧ばね12の一端が支持されている。しかも前記スリーブ46は底47には空
気/過剰油圧媒体用の貫通口88を有している。ガイドスリーブ7に対する円環
形ボトム区分2の相対回動防止手段としては、本例でも矢張りスリーブ46の内
側端面53が役立ち、該内側端面はガイドスリーブ7の外周壁34に対応成形さ
れた扁平面取り部54と協働する。
カムから離反した方の中間ピストン77の孔89内には、詳細な図示は省いた
油圧作動式の遊び補償エレメント90が組込まれており、該遊び補償エレメント
は、ガス交換弁の一方の端部と直接協働する。同じく前記の諸実施例については
、このような遊び補償エレメント90をガイドスリーブ7の孔17内又はインナ
ーピストン18内に組込むことも考えられる。
最後に図8には、切換え可能なタペット1の変化実施形態が図示されている。
この場合円環形ボトム区分2の孔8内では、半径方向で見て該孔8の内周壁とガ
イドスリーブ7の外周壁34との間に、付加的な円環形ボトム区分91が介在し
ている。付加的な該円環形ボトム区分はカム92によって負荷される。カム92
は、カム71の揚程とカム72の揚程との中間範囲の揚程を前記円環形ボトム区
分91に伝達する。付加的な円環形ボトム区分91の意味合いで、このようなボ
トム区分を孔8の内部に付加的に配置し、これによって異なった弁揚程を実現す
ることも可能である。この構成では、異なった可能弁揚程の数は、等揚程のカム
の数に相当する。付加的な円環形ボトム区分91内には付加的な半径方向孔93
が延在し、該半径方向孔は、カム71,92,72の基礎円内において円環形ボ
トム区分2の半径方向孔13並びに円形ボトム区分3の半径方向孔22に整合す
るように延びている。最外位の円環形ボトム区分2の半径方向孔13内には矢張
り第1ピストン10が配置されている。該第1ピストンは押圧ばね12を介して
半径方向内向きにばね負荷されている。第1ピストン10は、この切換え状態で
は内側端面74がパーティング面14を超えて張出している。付加的な円環形ボ
トム区分91の半径方向孔93内にはシフト部材94が配置されている。シフト
部材94は、この連結状態では該シフト部材が同時に
半径方向孔22内に配置されかつ内側端面95が、前記半径方向孔22内に配置
した押出し部材96と協働するような長さに設計されている。
図示の連結状態では、本発明のピストンユニットによってタペット1の最大揚
程が保証されている。全ピストンユニットは、押出し部材96の内側端面に給圧
可能な油圧を介して半径方向外向きにシフトされ、しかも別の連結段を得るため
に半径方向外向きにシフトされる。その場合全ピストンユニットは、各押圧ばね
12の力に抗して半径方向外向きに移動する。いま油圧が昇圧されると、ピスト
ンユニットは、第1ピストン10の内側端面74が半径方向孔13を内方へ向か
って最早張出させないように、半径方向外向きにシフトされ、それと共にシフト
部材94は内側のパーティング面97を超えて更に張出し、かつ該シフト部材の
外側端面99は孔8の前方に達する。この実施形態によってタペット1全体はカ
ム92の揚程制御輪郭に追従する。それというのは円環形ボトム区分91と円形
ボトム区分3がシフト部材94を介して互いに係合接続式に連結されているから
である。
ところで、最大揚程又はゼロ揚程を選択的に実現するところの、中央位のカム
72の揚程プロセスへ全タペット1を連結することが所望された場合には、全ピ
ストンユニットは、シフト部材94の内側端面95が半径方向孔93を超えて半
径方向内向きに最早張出さ
ず、押出し部材96の外側端面100が内側のパーティング面97より手前に位
置するように油圧媒体を介して更に半径方向外向きにシフトされる。
軸方向で見て円形ボトム区分3を起点として、半径方向孔22内に複数本のピ
ン101が延びている。該ピン101は、押出し部材96に対応形成された溝1
02に係合している。この場合溝102の長さは、全ピストンユニットの行程を
軸方向で制限できるように設計されている。しかし又、例えば段部又はその等価
物を介して、或いは押出し部材96を起点とするピンを介して、類似の行程制限
手段を講じることも考えられる。
また円形ボトム区分3並びに付加的な円環形ボトム区分91はカム寄りで半径
方向外向きに張出す鍔35を有している。該鍔35は、すでに説明したように、
円環形ボトム区分2の段部37及び付加的な円環形ボトム区分91の段部37と
協働する。
円環形ボトム区分2の半径方向孔13内には、第1ピストン10を直接受容す
るために、底47を有するスリーブ46が延在している。該スリーブ46の内側
端面53は、付加的な円環形ボトム区分91を起点とする扁平面取り部54と協
働する。前記円環形ボトム区分91の半径方向孔93は、シフト部材94を直接
受容するためのスリーブ103を有している。
この解決手段では、各タペット1当り、直径方向で
対向する2つのピストンユニット10,94,96が設けられている。
図8並びに図1及び図5から判る通り、カムから離反した方のガイドスリーブ
7の端部は板金リング42によって包囲されている。図1及び図5では該板金リ
ング42上に押圧ばね43が支持されており、該押圧ばねの他端は、カムから離
反した方の円環形ボトム区分2の端面44に作用している。これに対して図8に
示した実施形態では、カムから離反した方の、円環形ボトム区分91の端面10
7に作用する押圧ばね106が、押圧ばね43以外に付加的に設けられている。
両押圧ばね43,106によって、タペット1の内部において内部力束が形成さ
れる一方、搬送中におけるタペット構成部分の離散が鍔35及び段部37の協働
と相俟って防止される。
従って図8に示した実施形態では、軸方向に可動のインナーピストン18は省
かれる。しかし当該実施形態の利点は、中間ピストン数の選択と、該中間ピスト
ンに配設されたカムとによって理論的には任意に異なった弁揚程を実現できるこ
とである。しかし種々異なった可能揚程数が、構造経費の増大とガス交換弁当り
の現存する構造スペースとによって制約を受けていることは当業者には自ずから
明らかである。
符号の説明:
1 タペット、 2 円環形ボトム区分、 3 円形ボトム区分、 4
スカート、 5 外周壁、 6 端面、 7 ガイドスリーブ、 8
孔、 9 カラー、 10 第1ピストン、 11 半径方向孔、
12 ばね、 13 半径方向孔、 14 パーティング面、 15
ストッパスリーブ、 16 貫通口、 17 孔、 18 インナーピス
トン、 19 端面、 20 スリーブ、 21 ボトム、 22 半
径方向孔、 23 第2ピストン、 24 押圧ばね又は引張りばね、 2
5,25a 環状ギャップ、 26 孔、 27 外側端面、 28
開口、 29 通路、 30 横孔、 31 環状室、 32 内側端
面、 33 扁平面取り部、 34 外周壁、 35 鍔、 36 半
径方向内向き部分、 37 段部、 38 端面、 39 空気抜き孔、
40 押圧ばね、 41 端面、 42 板金リング、 43 押圧
ばね、 44 端面、 45 基底、 46 スリーブ又は円盤、 47
底、 48,49 端面、 50,51 孔、 52 リング、 5
3 端面、 54,55,55a 扁平面取り部、 56 スリーブ、
57 端面、 58 半径方向孔、 59 内部受容孔、 60 ボト
ム、 61 栓、 62 ポート、 63 回動防止部材、 64 中
間ディスク、 65 押出し部材、 66 切欠部、 67 縦溝、 6
8 ストッパエレメント、 69 回動防止体、 70 シリンダヘッド
、 71,72 カム、 73 押圧ばね、 74 内側端面、 75
孔、 76 中間部材、 77 中間ピストン、 78 中央凸設部、
79 受容孔、 80 ベーン、 81,82 脚辺、 83,83a
切欠部、 84 供給通路、 85 ストッパ面、 86 トーショ
ンばね、 87 環状室、 88 貫通口、 89 孔、 90 遊び
補償エレメント、 91 付加的な円環形ボトム区分、 92 カム、 9
3 半径方向孔、 94 シフト部材、 95 内側端面、 96 押
出し部材、 97 内側パーティング面、 98 内側端面、 99,10
0 外側端面、 101 ピン、 102 溝、 103 スリーブ、
106 押圧ばね、 107 端面、 108 外周壁、 109,1
09a 内側端面、 110 内面、 111 孔、 112 空気抜
きポート、 113 空気抜き孔、 114 孔、 115 端面、 1
16 扁平面取り部
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フロントページの続き
(72)発明者 ヴァルター シュパイル
ドイツ連邦共和国 D−85055 インゴル
シュタット フリードリッヒ−エーベルト
−シュトラーセ 60ベー
(72)発明者 ビルガー ヴォルボルト
ドイツ連邦共和国 D−63110 ロートガ
ウ ヴェー−ロイシュナー−シュトラーセ
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.円形ボトム区分(3)を同心的に包囲する円環形ボトム区分(2)を備えた 、内燃機関の弁駆動装置用の切換え可能なタペット(1)であって、前記円環形 ボトム区分(2)が揚程方向で、前記円形ボトム区分(3)よりも大きな揚程の 少なくとも1つのカム(71)によって負荷されておりかつ前記の両ボトム区分 (2,3)が互いに相対的にシフト可能であり、前記タペット(1)が、前記円 環形ボトム区分(2)に結合されたスカート(4)を介して、シリンダヘッド( 70)の孔(114)内を軸方向可動にガイドされている一方、前記円形ボトム 区分(3)が、前記カム(71,72)から離反した方の端面(6)に、前記円 環形ボトム区分(2)の孔(8)によって少なくとも部分的にかつ間接的に包囲 されたガイドスリーブ(7)を有しており、前記の円環形ボトム区分(2)及び 円形ボトム区分(3)の内部領域又は前記両ボトム区分の近傍領域に、前記カム (71,72)の基礎円内で前記両ボトム区分(2,3)を選択的に係合接続式 に連結するための連結手段として少なくとも1つの半径方向に変位可能な第1ピ ストン(10)が設けられており、該第1ピストンが、少なくとも一方の運動方 向に油圧媒体を介して負荷可能、かつ他方の運動方向には 選択的に油圧媒体を介してか又は前記第1ピストン(10)当り夫々1つのばね (12)の力を介して負荷可能であり、当該第1ピストン(10)が連結動作時 に、前記の円環形ボトム区分(2)と円形ボトム区分(3)との間で軸方向に延 びるパーティング面(14)に重なって係合する形式のタペット(1)において 、前記ガイドスリーブ(7)の孔(17)内に、該ガイドスリーブに対して軸方 向に摺動可能なインナーピストン(18)が、カムから離反した方の前記円形ボ トム区分(3)の端面(6)に対して一方の端面を隔てて配置されており、該イ ンナーピストンの反対側の他方の端面(19)が、弁軸の一端と少なくとも間接 的に協働し、前記インナーピストン(18)が、連結手段としての第2ピストン (23)を受容するために半径方向に延びる少なくとも1つの半径方向孔(22 )を有し、かつ前記第2ピストンが、選択的に油圧媒体を介して、又は少なくと も1つのばね(24)の力によって前記カム(71,72)の基礎円内で摺動可 能であることを特徴とする、内燃機関の弁駆動装置用の切換え可能なタペット。 2.インナーピストン(18)内における第2ピストン(23)用の半径方向孔 (22)が貫通孔として形成されており、該貫通孔内で第2ピストン(23)が 、直径方向で端面を互いに対向配置されており 、しかも前記第2ピストン(23)は、油圧の無給圧時には前記のインナーピス トン(18)とガイドスリーブ(7)との間の環状ギャップ(25又は25a) に重なって部分的に前記ガイドスリーブ(7)の孔(26)内に延びるように、 少なくとも1つの押圧ばね(24)の力を介して半径方向外向きに変位可能であ り、かつ前記第2ピストン(23)は、その外側端面がインナーピストン(18 )内の半径方向孔(22)の開口(28)を超えて半径方向外向きに張出さない ように、ばね力に抗して油圧媒体を介して前記半径方向孔(22)を摺動可能で ある(図1)、請求項1記載のタペット。 3.円環形ボトム区分(2)と円形ボトム区分(3)との間のパーティング面( 14)を起点として前記円環形ボトム区分(2)内には、連結動作用の各第1ピ ストン(10)の所定区分を受容するための半径方向孔(13)が延びており、 該半径方向孔が、半径方向外寄りでは当該第1ピストン(10)用の行程制限手 段としてのストッパスリーブ(15)によって形成されており、該ストッパスリ ーブの半径方向内寄りに位置する内側端面(32)が回動防止手段として、ガイ ドスリーブ(7)の外周壁(34)の扁平面取り部(33)と協働する(図1) 、請求項2記載のタペット。 4.円形ボトム区分(3)がカム寄りに、半径方向に 張出す鍔(35)を有し、円環形ボトム区分(2)と円形ボトム区分(3)が押 し合わされた状態で前記鍔(35)が、ストッパスリーブ(15)の内側端面( 32)の半径方向内向き部分(36)及び/又は円環形ボトム区分(2)のカム 側端面(38)の孔寄りの段部(37)と協働する(図1)、請求項2記載のタ ペット。 5.第1ピストン(10)が円形ボトム区分(3)の半径方向孔(11)内に配 置されており、かつ油圧媒体の無給圧時には、円環形ボトム区分(2)と円形ボ トム区分(3)との間のパーティング面(14)に重ならないように少なくとも 1つの引張りばね(12)の力を介して連結解除位置に保持されている(図1) 、請求項2記載のタペット。 6.ガイドスリーブ(7)が2部分から、つまり円形ボトム区分(3)に結合さ れた本来のガイド付設部と、該ガイド付設部内に定置に収容されていてインナー ピストン(18)を直接支承するための別のスリーブ(20)とから構成されて いる(図1)、請求項2記載のタペット。 7.別のスリーブ(20)の外周壁(108)内及び/又は前記ガイド付設部の 孔(17)内に、油圧媒体を供給するために少なくとも1つの通路(29)が主 として軸方向に延在しており、該通路が、ガイドスリーブ(7)と円環形ボトム 区分(2)のカラ ー(9)とを貫通する横孔(30)を起点として、第2ピストン(23)の外側 端面(27)の前の環状室(31)に開口している(図1)、請求項6記載のタ ペット。 8.インナーピストン(18)内の第2ピストン(23)用の半径方向孔(22 )が盲孔として形成されており、該盲孔の基底(45)に当接して第2ピストン (23)が押圧ばね(24)によって支持されており、しかも前記第2ピストン が、不作用位置では前記インナーピストン(18)とガイドスリーブ(7)との 間の環状ギャップ(25)に交差しておりかつ部分的に少なくとも間接的にガイ ドスリーブ(7)の半径方向孔(26)内に延びており、かつ円環形ボトム区分 (2)内には、カム(71,72)の基礎円内で第2ピストン(23)用の半径 方向孔(22)に整合する別の半径方向孔(13)が延びており、該半径方向孔 (13)は、半径方向外寄りでスリーブ又は円盤(46)を介して油密に密封さ れており、かつ前記第2ピストン(23)は、インナーピストン(18)内の半 径方向孔(22)を超えて半径方向外向きに張出さないように、前記第2ピスト ン(23)の外側端面(48)の直前まで前記円環形ボトム区分(2)の半径方 向孔(58)内を導かれる油圧媒体を介して、押圧ぱね(24)の力に抗して半 径方向内向きにシフト可能に構成さ れている(図2)、請求項1記載のタペット。 9.第1ピストン(10)が円環形ボトム区分(2)の半径方向孔(13)内に 少なくとも間接的に配置されており、かつ、前記第1ピストンの内側端面(10 9)が円環形ボトム区分(2)と円形ボトム区分(3)との間のパーティング面 (14)に交差しないように少なくとも1つの押圧ばね(12)の力を介して連 結解除方向に保持されており、しかも前記半径方向孔(13)が半径方向外寄り でスリーブ又は円盤(46)を介して油密に密封されており、かつ前記第1ピス トン(10)は、円環形ボトム区分(2)と円形ボトム区分(3)との間のパー ティング面(14)に交差するように、該第1ピストンの外側端面(49)にま で直接、前記円環形ボトム区分(2)の半径方向孔(13)内を導かれる油圧媒 体を介して、前記押圧ばね(12)の力に抗して半径方向内向きにシフト可能に 構成されている(図2)、請求項8記載のタペット。 10.第1及び第2ピストン(10,23)の外側端面(49,48)の前に通じ る各半径方向孔(13,58)への油圧媒体の供給路が夫々、円環形ボトム区分 (2)のスカート(4)の外周壁(5)を起点として該円環形ボトム区分(2) 内に前記半径方向孔(13,58)に対して垂直に配置された少なくとも1つの 弦状に延びる孔(51,50)によって 形成されている(図2)、請求項9記載のタペット。 11.第1ピストン(10)と第2ピストン(23)とのために別個の供給路(5 1,50)が設けられている(図2)、請求項10記載のタペット。 12.第1及び第2ピストン(10,23)を受容するためにガイドスリーブ(7 )の半径方向孔(26)内に夫々1つのリング(52)が固定されており、各リ ングの両端面(53)が、インナーピストン(18)と、円環形ボトム区分(2 )のスリーブ(56,46)とに対向成形された扁平面取り部(54,55)と 協働する(図2)、請求項9記載のタペット。 13.第2ピストン(23)用の半径方向孔(22)がカム(71,72)の基礎 円内で第1ピストン(10)用の半径方向孔(13)に整合して延びており、し かも当該第2ピストン(23)は、油圧の給圧されない場合には円環形ボトム区 分(2)と円形ボトム区分(3)のガイドスリーブ(7)との間のパーティング 面(14)に交差しないように、少なくとも1つの内設された押圧ばね(24) の力を介して半径方向外向きに支持されており、かつ前記ガイドスリーブ(7) とインナーピストン(18)との間の環状ギャップ(25)が連結動作時には、 第2ピストン(23)によってカバーされており、しか も前記円環形ボトム区分(2)と前記円形ボトム区分(3)と前記インナーピス トン(18)との段階的な連結解除が、前記第2ピストン(23)の中空円筒形 の受容孔(59)内を半径方向内向きに摺動可能な第1ピストン(10)によっ て行われる(図3)、請求項1記載のタペット。 14.油圧の無給圧時には第1ピストン(10)が一方の側では円環形ボトム区分 (2)内の半径方向孔(13)内に、他方の側ではその一部分が第2ピストン( 23)に内設された受容孔(59)内に配置されて該第2ピストンのボトム(6 0)に対して外側の押圧ばね(12)を介して支持されており、しかも前記第1 ピストン(10)は、油圧の昇圧に伴って、より弱い外側の押圧ばね(12)の 力に抗して、第1ピストンの外側端面(49)がパーティング面(14)に重な らないように、第2ピストン(23)の受容孔(59)内へ摺動可能であり、か つ、第1ピストン(10)と第2ピストン(23)とから成るユニットは、油圧 の更なる昇圧に伴って、外側端面(49,27)が環状ギャップ(25)に重な らないように半径方向内向きに摺動可能である(図3)、請求項13記載のタペ ット。 15.円環形ボトム区分(2)の半径方向孔(13)内には、スリーブ又は円盤( 46)が、第1ピストン(10)の半径方向外向きの運動を制限する手段と して設けられている、請求項13記載のタペット。 16.第1ピストン(10)の半径方向孔(13)内への圧力媒体供給路が、円環 形ボトム区分(2)に対して弦状に延在する少なくとも1つの孔(51)によっ て形成されており、該孔が、円環形ボトム区分のスカート(4)の外周壁(5) を起点として半径方向孔(13)に対して垂直に延びている(図3)、請求項1 3記載のタペット。 17.半径方向孔(13)がその外端部で栓(61)によって油密に密封されてお り、該栓(61)と、前記半径方向孔(13)の制限手段として役立つ円盤(4 6)との間では前記半径方向孔(13)内に、弦状の孔(51)が開口しており 、かつ前記円盤(46)内には、各第1ピストン(10)の外側端面(49)の 前に油圧媒体を移行させるための少なくとも1つのポート(62)が形成されて いる(図3)、請求項15記載のタペット。 18.ガイドスリーブ(7)の半径方向孔(26)内に、第2ピストン(23)を 受容するためにリング(52)が固定されており、インナーピストン(18)に 対面した方の該リングの端面(53)が、前記インナーピストン(18)に対応 成形された扁平面取り部(54)と協働し、しかも選択的に円周区分をずらして 円環形ボトム区分(2)内に、前記ガイドスリーブ(7)に対応成形された扁平 面取り部( 55a)と協働する扁平面取り部(54)を半径方向内寄りに有する少なくとも 1つの回動防止部材(63)が延在している(図3)、請求項13記載のタペッ ト。 19.第2ピストン(23)用の半径方向孔(22)が、第1ピストン(10)用 の半径方向孔(13)に対して同一の横平面内でほぼ直交して延在しており、前 記第1ピストン(10)は、油圧の無給圧時には、円環形ボトム区分(2)と円 形ボトム区分(3)との間のパーティング面(14)に重なるように、少なくと も1つの押圧ばね(12)の力を介して半径方向内向きにシフトされる(図4) 、請求項1記載のタペット。 20.第1ピストン(10)の内側端面(109)には、ガイドスリーブ(7)の 壁厚に等しい肉厚の中間ディスク(64)が前置されており、タペット(1)の 無圧状態では前記中間ディスクはその外周壁でもって、前記ガイドスリーブ(7 )とインナーピストン(18)との間の環状ギャップ(25)に交差しており、 かつ前記第1ピストンの内側端面(109a)には、孔方向に摺動可能な押出し 部材(65)が前置されており、該押出し部材の内面(110)が、油圧媒体を 受圧するためのピストン面として構成されており、かつ油圧の無給圧時には第2 ピストン(23)は、前記環状ギャップ(25)を超え て張出さないように、少なくとも1つの引張りばね(24)の力を介して半径方 向内向きにシフトされて、円環形ボトム区分(2)と円形ボトム区分(3)とイ ンナーピストン(18)とを互いに結合した状態にする(図4)、請求項19記 載のタペット。 21.引張りばね(24)の力が押圧ばね(12)の力を上回っており、しかも油 圧の昇圧時には、押出し部材(65)に前置された中間ディスク(64)と第1 ピストン(10)は、前記中間ディスク(64)がガイドスリーブ(7)の孔( 26)内を移動するように半径方向外向きに摺動可能であり、かつ油圧の更なる 昇圧に伴って第2ピストン(23)は、環状ギャップ(25)に重なりかつ該第 2ピストンの一部分が前記ガイドスリーブ(7)に対応成形された切欠部(66 )内に侵入するように、引張りばね(24)の力に抗して半径方向孔(22)内 を半径方向外向きに摺動可能である(図4)、請求項19記載のタペット。 22.押出し部材(65)又はその孔(111)が、所望のシフト運動長の縦溝( 67)を有し、該縦溝内にストッパエレメント(68)が係合している(図4) 、請求項20記載のタペット。 23.第1ピストン(10)用の半径方向孔(13)内半径方向外寄りにスリーブ 又は円盤(46)が固定されており、該スリーブ又は円盤の基底(45)に 対して、前記第1ピストン(10)を負荷するための押圧ばね(12)の一端が 支持されており、前記スリーブ又は円盤(46)が少なくとも1つの空気抜きポ ート(112)を有している(図4)、請求項19記載のタペット。 24.ガイドスリーブ(7)の孔(26)内にリング(52)が固定されており、 該リングの両側の端面(53)が、インナーピストン(18)又はスリーブ(4 6)に対応成形された扁平面取り部(54,55)と協働している(図4)、請 求項21記載のタペット。 25.インナーピストン(18)に穿設された孔(22)内に配置された第2ピス トン(23)用のばね(24)が少なくとも1つの引張りばねとして構成されて おり、前記第2ピストン(23)には中間ディスク(64)が前置されており、 該中間ディスクは、油圧の無給圧時に前記インナーピストン(18)とガイドス リーブ(7)との間の環状ギャップ(25)に重なって係合し、かつ、前記ガイ ドスリーブ(7)の半径方向孔(26)内に一端を固定された押圧ばね(73) を介して半径方向内向きにばね負荷されており、しかも前記ガイドスリーブ(7 )の半径方向孔(26)は、カム基礎円内で、前記インナーピストン(18)内 の前記第2ピストン(23)用の半径方向孔(22)に対して整合しており、 かつ円環形ボトム区分(2)内の第1ピストン(10)が、周方向でずらして半 径方向孔(13)内に配置されかつ少なくとも1つの押圧ばね(12)の力を介 して半径方向内向きに摺動可能であり、油圧の無給圧時には前記第1ピストン( 10)の内側端面(74)は、前記円環形ボトム区分(2)とガイドスリーブ( 7)との間のパーティング面(14)には交差せず、タペット(1)の部分揚程 が実現されている(図5及び図6)、請求項1記載のタペット。 26.油圧の昇圧時に第2ピストン(23)は、その外側端面(27)がインナー ピストン(18)とガイドスリーブ(7)との間の環状ギャップ(25)の前に 移動すると同時に中間ディスク(64)が前記ガイドスリーブ(7)の半径方向 孔(26)内にシフトするように、引張りばね(24)の力に抗してシフト可能 に構成されている(図5及び図6)、請求項25記載のタペット。 27.インナーピストン(18)は、油圧の更なる昇圧時に回動して、第2ピスト ン(23)を内蔵した該インナーピストンの半径方向孔(22)が第1ピストン (10)用の半径方向孔(13)と整合するように、ガイドスリーブ(7)に対 して相対回動可能に構成されており、かつ第1ピストン(10)は、押圧ばね( 12)の力に抗して第2ピストン(23 )を介して部分量だけ前記半径方向孔(13)内を半径方向外向きにシフト可能 であり、かつ該半径方向孔(13)に整合するガイドスリーブ(7)の孔(75 )内には、中間部材(76)が配置されており、該中間部材はこの連結位置では 外周壁でもって円環形ボトム区分(2)と前記ガイドスリーブ(7)との間のパ ーティング面(14)に重なって係合し、同時に第2ピストン(23)が前記の インナーピストン(18)とガイドスリーブ(7)との間の環状ギャップ(25 )に重なって係合する(図5乃至図7)、請求項25記載のタペット。 28.カムから離反した方のインナーピストン(18)の端面(19)とガス交換 弁との間でガイドスリーブ(7)の孔(17)内には、カムの方に向いた中央凸 設部(78)を有する中間ピストン(77)が配置されており、前記中央凸設部 (78)は、インナーピストン(18)に対応成形された受容孔(79)内に延 びかつ前記ガイドスリーブ(7)の孔(17)にまで達する半径方向のベーン( 80)を有し、該ベーンの一方の脚辺(81)は、前記インナーピストン(18 )の所望の回動範囲内に設けられた切欠部(83a)と協働し、また前記インナ ーピストン(18)内には、該インナーピストンと前記ベーン(80)の他方の 脚辺(82)との間で別の切欠部(83)が周方向に設けられており、該切欠 部は、円環形ボトム区分(2)と前記ガイドスリーブ(7)とを貫通して半径方 向に延びる油圧媒体用の供給通路(84)と協働し、この別の切欠部(83)内 への油圧媒体の供給を介して前記インナーピストン(18)を、定置のベーン( 80)に対して相対回動せしめる(図7)、請求項25記載のタペット。 29.インナーピストン(18)の戻しが、油圧に抗して少なくとも1つのトーシ ョンばね(86)の力を介して行われ、該トーションばねは、カムから離反した 方のインナーピストン(18)の端面(19)と中間ピストン(77)との間の 環状室(87)内に配置されておりかつ前記中間ピストン(77)の中央凸設部 (78)を部分的に取り囲んでおり、しかも該トーションばねの一端は、カムか ら離反した方のインナーピストン(18)の端面に、また他端は前記中間ピスト ン(77)に位置固定されている(図5)、請求項28記載のタペット。 30.第1ピストン(10)用の円環形ボトム区分(2)の半径方向孔(13)内 の半径方向外寄りに、少なくとも1つの貫通孔(88)を有するスリーブ又円盤 (46)が定置に配置されており、該スリーブ又は円盤は、第1ピストン(10 )用の押圧ばね(12)の一端を当接させるストッパとして構成されており、し かもストッパをスリーブとして構成した 場合には、第1ピストン(10)は該スリーブの孔内に直接受容されており、か つ、ガイドスリーブ(7)に対応成形された扁平面取り部(54)と協働する内 側端面(53)を介して、前記ガイドスリーブ(7)に対する円環形ボトム区分 (2)の相対回動が防止されている(図6)、請求項25記載のタペット。 31.円形ボトム区分(3)を同心的に包囲する円環形ボトム区分(2)を備えた 、内燃機関の弁駆動装置用のタペット(1)であって、前記円環形ボトム区分( 2)が揚程方向で、前記円形ボトム区分(3)よりも大きな揚程の少なくとも1 つのカム(71)によって負荷されておりかつ前記の両ボトム区分(2,3)が 互いに相対的にシフト可能であり、前記タペット(1)が、前記円環形ボトム区 分(2)に結合されたスカート(4)を介して、シリンダヘッド(70)の孔( 114)内を軸方向可動にガイドされている一方、前記円形ボトム区分(3)が 、前記カム(71,72)から離反した方の端面(6)に、前記円環形ボトム区 分(2)の孔(8)によって少なくとも部分的にかつ間接的に包囲されたガイド スリーブ(7)を有しており、前記の円環形ボトム区分(2)及び円形ボトム区 分(3)の内部領域又は前記両ボトム区分の近傍領域に、前記カム(71,72 )の基礎円内で前記両ボトム区分(2,3 )を選択的に係合接続式に連結するための連結手段として少なくとも1つの半径 方向に変位可能な第1ピストン(10)が設けられており、該第1ピストンが、 少なくとも一方の運動方向に油圧媒体を介して負荷可能、かつ他方の運動方向に は選択的に油圧媒体を介してか又は前記第1ピストン(10)当り夫々1つのば ね(12)の力を介して負荷可能であり、当該第1ピストン(10)が連結動作 時に、前記の円環形ボトム区分(2)と円形ボトム区分(3)との間で軸方向に 延びるパーティング面(14)に重なって係合する形式のタペット(1)におい て、円環形ボトム区分(2)とガイドスリーブ(7)の外周壁(34)との間で 、前記円環形ボトム区分(2)の孔(8)内に少なくとも1つの付加的な円環形 ボトム区分(91)が配置されており、この後者の円環形ボトム区分(91)は 、該円環形ボトム区分を内包する前者の円環形ボトム区分(2)のためのカム( 71)よりも小さな揚程の少なくとも1つのカム(92)によって負荷されてお り、かつ前者の円環形ボトム区分(2)は、半径方向に変位可能な第1ピストン (10)を介して、後者の円環形ボトム区分(91)及び円形ボトム区分(18 )の少なくとも1つと選択的に連結可能である(図8)、内燃機関の弁駆動装置 用の切換え可能なタペット。 32.円環形ボトム区分(2)、付加的な円環形ボトム区分(91)及び円形ボト ム区分(3)内には夫々1つの半径方向孔(13,93,22)が設けられてお り、しかも前記の半径方向孔(13,93,22)はカム(71,92,72) の基礎円内で互いに整合しており、最外位の円環形ボトム区分(2)の半径方向 孔(13)内には、外方へ向かって少なくとも1つの押圧ばね(12)を介して 支持された第1ピストン(10)が延びており、該第1ピストンは、前記半径方 向孔(13)を超えて内方へ向かって張出しており、半径方向内寄りで該第1ピ ストン(10)にはシフト部材(94)が後置され、該シフト部材は、前記付加 的な円環形ボトム区分(91)の内側パーティング面(97)を超えて張出して 前記円形ボトム区分(3)内の半径方向孔(22)内に延在し、かつ半径方向内 寄りで押出し部材(96)に当接しており、該押出し部材はその内側端面(98 )で油圧媒体を介して外向きに負荷可能である(図8)、請求項31記載のタペ ット。 33.押出し部材(96)とシフト部材(94)と第1ピストン(10)とから成 るピストンユニット(96,94,10)は、前記第1ピストン(10)の内側 端面(74)がその半径方向孔(13)を超えて内方へ張出さないように、油圧 を介して半径方向外向きにシフト可能であり、かつ、前記シフト部材 (94)はその外側端面(99)でもって半径方向孔(93)を超えて外方に張 出してはいないが、内方に向かっては円形ボトム区分(3)の半径方向孔(22 )内に延びており、しかも油圧の更なる昇圧時には前記シフト部材(94)は、 その内側端面(95)がその半径方向孔(93)を超えて内方へ張出さないよう に、半径方向外向きにシフト可能である(図8)、請求項32記載のタペット。 34.押出し部材(96)の行程制限手段がピン−溝継手(101,102)によ って形成されており、しかもピン(101)が選択的に一方の継手エレメントつ まり円形ボトム区分(3)を又はシフト部材(96)を起点として軸方向に延び るように配置され、かつ溝(102)が他方の継手エレメントつまりシフト部材 (96)にか又は円形ボトム区分(3)に設けられている(図8)、請求項32 記載のタペット。 35.円形ボトム区分(3)並びに、該円形ボトム区分を包囲する付加的な円環形 ボトム区分(91)が夫々、半径方向外向きに張出す鍔(35)を有しており、 該鍔は、前記付加的な円環形ボトム区分(91)及び本来の円環形ボトム区分( 2)の半径方向孔寄りの段部(37)のための軸方向ストッパとして構成されて いる(図8)、請求項31記載のタペット。 36.円環形ボトム区分(2,91)及び円形ボトム区分(3)の少なくとも1つ の半径方向孔(13,93,22)内に別個のスリーブ(46,103)が配置 されており、該スリーブの孔内に各連結部材(10,94又は96)が延在し、 該スリーブ(46又は103)の内側端面(53,115)が、前記スリーブに 半径方向内寄りで近接した構成部材つまり付加的な円環形ボトム区分(91)又 は円形ボトム区分(3)に対応成形された扁平面取り部(116,54)と協働 している(図8)、請求項31記載のタペット。 37.カムから離反した方のインナーピストン(18)の端面(6,19)とガス 交換弁の弁軸の一端との間で、ガイドスリーブ(7)の孔(89)内に油圧式の 遊び補償エレメント(90)が配置されている(図5及び図8)、請求項1記載 のタペット。 38.円形ボトム区分(3)の領域にガイドスリーブ(7)の孔(17)を起点と する少なくとも1つの空気抜き孔(113)が設けられており、該空気抜き孔は 、前記ガイドスリーブ(7)と円形ボトム区分(3)との間に形成されるエッジ 区域内で延びている(図5)、請求項1記載のタペット。 39.インナーピストン(18)が、カムから離反した方の端面(19)とカム寄 りの端面(41)との間に、軸方向に延在する少なくとも1つの空気抜き孔 (39)を有している(図1)、請求項2記載のタペット。 40.各タペット(1)当り少なくとも3つの切換え段が設けられて、対応する圧 力段と結合されており、しかも第1の切換え段については約0.7バールの油圧 が、第2の切換え段については0.7〜2.5バールの油圧が、また第3の切換 え段については≧2.5バールの油圧が選ばれている、請求項1記載のタペット 。 41.シリンダヘッド(70)内の孔(114)に対する円環形ボトム区分(2) 並びに所属のスカート(4)の相対的な回動防止手段が、前記スカート(4)に 沿って長手方向に延在する少なくとも1つの円筒状の回動防止体(69)によっ て形成されており、該回動防止体の外周壁の部分域が、前記シリンダヘッド(7 0)に対応成形された受容溝内に延在している(図4)、請求項1記載のタペッ ト。 42.インナーピストン(18)が、カムから離反した方の円形ボトム区分(3) の端面(6)に対して押圧ばね(40)を介して支持されており、しかもカムに 近い方の前記インナーピストン(18)の端面(41)と、カムから離反した方 の前記円形ボトム区分(3)の端面(6)との間隔が、ガイドスリーブ(7)に 対する前記インナーピストン(18)の少なくとも空行程運動高さに相当してい る(図1及 び図5)、請求項1記載のタペット。 43.カムから離反した方のガイドスリーブ(7)の端部が板金リング(42)に よって包囲されており、該板金リングには少なくとも1つの押圧ばね(43,1 06)の一端が支持されており、該押圧ばねの他端は、各円環形ボトム区分(2 ,91)の、カムから離反した方の端面(44,107)に少なくとも間接的に 作用している、請求項1記載のタペット。 44.構成部材(2,3,10,18,42,46,52,63,64,76,7 7,91,103)の少なくとも1つがプラスチック及び/又は軽構造材料から 製作されている、請求項1記載のタペット。
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A72 | Notification of change in name of applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721 Effective date: 20041129 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20050413 |