JPH10507443A - 一酸化窒素の合成を刺激する方法及び製剤 - Google Patents

一酸化窒素の合成を刺激する方法及び製剤

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JPH10507443A JP8512652A JP51265296A JPH10507443A JP H10507443 A JPH10507443 A JP H10507443A JP 8512652 A JP8512652 A JP 8512652A JP 51265296 A JP51265296 A JP 51265296A JP H10507443 A JPH10507443 A JP H10507443A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、血管収縮に関連する疾患の治療に用いるL−アルギニンと一酸化窒素シンターゼの作用物質(即ちニトログリセリン)との混合薬を含有する治療混合薬を開示し、これにより一酸化窒素シンターゼ(cNOS)の構成形態を刺激して固有一酸化窒素(NO)を生産することにより血管収縮を緩和する。L−アルギニンの独立の経路により生産された外因性NOと比較すると、固有NOは臨床の終端及び死亡率を減少する能力に関し優れた有益な効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 一酸化窒素の合成を刺激する方法及び製剤 発明の背景 この発明は、概括的に、非高血圧性の心血管・脳血管・腎血管(cardiocerebr orenovascular)の疾患のみならず、高血圧性の心血管・脳血管・腎血管の疾患 の治療方法並びにこれらの疾患及びその症状の治療に使用できる画期的な製剤に 関連し、この治療方法では、内因性生物学的一酸化窒素源(L−アルギニン)と 一酸化窒素シンターゼ(Nitric Oxide Synthase,NOS)の刺激薬(特にニト ログリセリン)とを投与に先立って混合しニトログリセリン耐性の治療に役立つ 混合薬が形成される。 関連技術の説明 ここ数十年、心血管の疾患の治療においてニトログリセリンは血管拡張剤(va sodilating agent)として人間に投与されている。ニトログリセリン又はグリセ リルトリニトレート(glyceryl trinitrate)は有機硝酸エステルであり、患者 に投与すると薬理学的活性を有する代謝産物の一酸化窒素(NO)に生物学的に 変換される。例えば、NOは、血管緊張低下(vasorelaxation)の結果発生する サイクリックグアニジン一リン酸塩(cyclic guanidine monophosphate,cGM P)を順に増加する血管平滑筋細胞中の可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化し (ウォールドマン[Waldman]他、1987年、「サイクリックGMPの合成及 び機能」、薬理学レビュー、39、163)、最終的に血管拡張(vasodilation )及び血圧低下の原因となる。しかしながら、ニトログリセリンの有益な効果に 対して治療のためニトログリセリンを投与される受容者の耐性が急速に増大する ため、ニトログリセリンの有効性は大幅に低下する。従って、投薬量を増加して も血管緊張低下又は血管拡張に殆ど又は何らの効果も生じないため、ニトログリ セリン耐性の増大はニトログリセリン治療の価値を著しく制限する(ボゲルト, エム[Bogaert,M.]、1991年、「ニトロ血管拡張薬(nitrovasodilators) に対する耐性の臨床学的関連性」、心血管薬理学会誌[J.Cardiovas.Pharmaco l]、17 (追補3)、S313、及び、ウンガ,ピー[Unger,P.]他、1991年、「 静脈内の硝酸塩の耐性」、心血管薬理学会誌、17(追補3)、S300)。ニ トログリセリン耐性の正確な生体機構は知られていない。耐性の説明に関し以下 の理論がある。ニトログリセリンの活性一酸化窒素への直接生体内変化に必要な スルフヒドリル(−SH)のプールは、過剰のニトログリセリン基質によって劣 化する(ベスガールド,エス[Boesgaard,S.]他、1991年、「硝酸塩の耐 性:ラットの生体(in vivo)内での長期ニトログリセリン注入におけるチオー ル追加の効果」、治療実験薬理学会誌[J.Pharmacol.Exp.Ther.]、258、 851)。血管のグアニル酸シクラーゼの活性はニトログリセリンによって低下 する(ヘンリー,ピー・ジェイ[Henry P.J.]他、1898年、「血管拡張薬 としてのS−ニトロソチオール:一酸化窒素含有血管拡張薬に対する耐性との関 連性」、薬理学会報[Br.J.Pharmacol]、98、757)。また、ニトログリ セリンに対する耐性に対し、cGMPの劣化速度が増加しうる(アクセルソン, ケイ・エル[Axelsson,K.L.]他、1987年、「生化学的見地からの硝酸塩 の耐性」、医薬、33、63)。 また、近年、一酸化窒素は血管内皮のアルギニンからの通常の代謝産物として 酵素的に形成され、内皮由来弛緩因子(endothelium-derived relaxing factor, EDRF)を形成する重要な構成要素を供給することが判明している。更に、 マクロファージ及びニューロンは、それらの分子の死滅及び/又は細胞増殖抑制 機能の構成要素として、基体内で一酸化窒素を生産することも判明している。 更に最近では、NOSと呼ばれる種類の酵素がL−アルギニンから一酸化窒素 を生成し、生成された一酸化窒素は、可溶性グアニル酸シクラーゼ(guanylate cyclase)の緩和及び活性化に依存する内皮、中枢神経系及び末梢神経系の神経 伝達及び活性化マクロファージ細胞毒性(Cytotoxicity)に影響することが立証 されている(セサ,ウィリアム・シー[Sessa,William C.]、1994年、「 タンパク質の一酸化窒素シンターゼ群」、レビュー、131〜143)。 一酸化窒素シンターゼには、構成品種(cNOS)及び誘導品種(iNOS) を含む多数の明確な異性体(isoform)がある。構成品種(形態)は通常の内皮 細胞、ニューロン及び他の組織内に存在する。内皮細胞(セル)中の構成品種に よ る一酸化窒素の形成は、平常の血圧の規制に重要な役割を果たすと考えられる。 一酸化窒素シンターゼの誘導品種(形態)は活性化マクロファージ中に存在し、 例えば血管の平滑筋細胞において種々のサイトカイン(cytokines)及び/又は 微生物生産物により誘導されることが判明している。敗血症(sepsis)又はサイ トカインにより誘発される衝撃において、一酸化窒素シンターゼの誘導品種によ る一酸化窒素の過剰生産が生命をおびやかす低血圧に対し重要な役割を果たすと 考えられる。 前記のように、L−アルギニンの一酸化窒素への変換はNOSによって酵素触 媒作用を受け、結果的に副産物としてL−シトルリン(L-citrulline)を生ずる 。前記の通り、先に内皮について説明したが、以下多数の細胞型についてNOS 活性を説明する。脳、内皮及びマクロファージ異性体は、約50%アミノ酸アイ デンティティを有する生産物又は異なる遺伝子と考えられる。脳内NOSと内皮 内NOSとは極めて類似した性質を有するが、主として脳内NOSが細胞質ゾル (cytosolic)である一方、内皮内酵素は大部分は膜付随性タンパク質である点 で両者は相違する。 脳及び内皮に存在する優れたシンターゼである一酸化窒素シンターゼ(cNO S)の構成品種は、機能的に基礎的条件下で活性を有し、更にレセプタに媒介さ れる作用物質(agonists)又はカルシウムイオノホア(calcium ionophore)に 応答して発生する細胞内のカルシウムの増加により刺激される。cNOSは酵素 の「生理学的」形態と考えられ、生物学的過程の多様な群において役割を果たす 。試験管内(In vitro)での研究の結果、一酸化窒素シンターゼの活性は一酸化 窒素自体による負フィードバック法で規制できることを示している。心血管・脳 血管・腎血管の循環において、構成品種的に生産された一酸化窒素の主要なター ゲットは、血管の平滑筋、心筋(ミオサイト)及び冠状血管の平滑筋に存在する 可溶性グアニル酸シクラーゼである。 通常の基質が存在する場合、一酸化窒素は一酸化窒素シンターゼにより優先的 に生産される。しかしながら、L−アルギニンが存在しない場合、脳内一酸化窒 素シンターゼはフリーラジカル、超酸化物及び過酸化水素を生成すると考えられ る。この一酸化窒素シンターゼの性質は、神経毒性及び虚血等の病態生理学的条 件の潜在的な主要関連性を有する。 酵素の構成品種とは対照的に、誘導品種即ちカルシウム独立形態は初めにマク ロファージで説明されるに過ぎなかった。現在では、多くの他の細胞型において 一定の刺激に応答して一酸化窒素シンターゼが誘導されることが知られている。 このため、通常、例えば心筋(myocardium)の細胞等のみならず血管の平滑筋細 胞等は、一酸化窒素シンターゼの構成品種を示さず(レバイン,ビー[Levine, B.]他、1990年、「深刻な慢性心機能不全において高レベルで推移する腫瘍 壊死因子(Elevated circulating levels of tumor necrosis factor in severe chronic heart failure)」、新英国医学会誌[N Engl J med.]、323、2 36〜241)、構成異性体(constitutive isoform)の考えられるレベルを示 す。 iNOSが基礎的条件下で示す活性はごくわずかであるが、例えばリポポリサ ッカリド(lipopolysaccharide)及びあるサイトカイン等のファクタに反応する 場合には一定時間にわたり活性を示す。酵素の誘導品種は構成品種に比べ極めて 多量のNOを生産し、iNOSによって生産された高濃度のNOは細胞に有毒で あるため、誘導NOSは酵素の「病態生理学的(pathophysiological)」形態で あると考えられる。iNOSの誘導はグルココルチコイド(glucocorticoids) 及びサイトカインにより阻止できる。iNOSの転写後規制(posttranscriptio nal regulation)は殆ど知られていない。NOの細胞毒性効果は、大部分がグア ニル酸シクラーゼ及びサイクリックGMP形成から独立していると考えられる。 領域内の研究の大部分は、L−アルギニンの種々の誘導品種(derivatives) を使用するiNOS刺激の抑制薬に集中している。しかしながら、cNOSの刺 激及びニトログリセリン耐性に対するその効果に関しては殆ど研究されていない 。現在まで、長期化するニトログリセリンの投与の有益な効果を維持するために ニトログリセリンの耐性又は抵抗の最低限を超える生理学的なNO生産を刺激す る効果的な方法がないので、ニトログリセリン耐性は健康管理社会を失望させ続 けている。 非高血圧性の心血管・脳血管・腎血管の疾患及び症状のみならず、高血圧性の 心血管・脳血管・腎血管の疾患及び症状の効果的な治療方法がニトログリセリン の抵抗−耐性の最低限を克服するため技術的に必要とされる。 発明の概要 本明細書中の用語「患者(subject)」は、人間を含むあらゆる哺乳類を意味 し、患者の生体内でアルギニンから一酸化窒素が形成される。ここで患者につい て使用する方法は、既存の条件での療法による治療のための使用と同様に疾患予 防に対する使用も想定している。本明細書中で使用する用語「固有NO(native NO)」は、L−アルギニンの生体内変化又はL−アルギニン依存経路によって 生産される一酸化窒素を意味する。本明細書中で使用する用語「終端(endpoint s)」は、心血管の疾患の治療過程で遭遇する臨床の出来事、即ち死(死亡率) を含む。 この発明の目的は、ニトログリセリンに対する薬理学的耐性を治療することに ある。 この発明の他の目的は、L−アルギニンの内因性一酸化窒素又は「固有」一酸 化窒素への生体内変化による疾患条件を予防、治療、抑制又は改善する方法を提 供することにある。 この発明の他の目的は、結合された動脈及び静脈拡張の効果を有する製剤を提 供することにある。 この発明の他の目的は、頻脈(tachycardia)を改善又は回避すると共に、虚 血(ischemia)を予防又は治療することにある。 この発明の他の目的は、「固有」一酸化窒素を生産するニトログリセリンの能 力を増加又は最大化することにより、L−アルギニンとニトログリセリンとを予 混合してニトログリセリン耐性を治療するための相乗効果を発揮させ、死亡率を 含む臨床の終端を低減することにある。 この発明の他の目的は、血液流が突然回復した患者における再灌流損傷(repe rfusion injury)を予防することにある。 この発明の他の目的は、L−アルギニンの薬要求量及び薬量の過剰供給に対応 する有害な結果を低減するため形成された結合薬又は混合薬を使用することにあ る。 この発明の更なる目的は、高血圧症(hypertension)、高血圧性心臓病(hype rtensive heart disease);アンギーナ(angina)、心筋梗塞(myocardial inf arction)及び突然死を含む冠状血管性心臓病(coronary heart disease);広 範 囲の心血管の疾患(心不全、脈拍及び末梢血管の疾患)及び腎血管(renovascul ar)の虚血/高血圧症の治療のために、ニトログリセリンとL−アルギニンとの 混合薬を提供することにある。 この発明の前記及び他の目的は、以下説明する1又は2以上の実施の形態によ り達成される。 この発明の一実施形態では、患者への投与に先立ち、治療に効果的な量のL− アルギニン及びcNOS作用物質が混合される。 この発明の他の実施形態では、投与に先立ち、生理学的に受容できるpHで治 療に効果的な量のL−アルギニン及びニトログリセリンが結合される。 他の実施形態は血管拡張又は血管緊張低下により患者の高血圧症を治療する方 法であり、高血圧症の患者を選択する過程と、前記患者に静脈の拡張薬(venous dilator)と動脈の拡張薬(arterial dilator)との混合薬を含む反高血圧製剤 を投与する過程と、患者の周期的な血圧を測定する過程と、望ましい血圧又は治 療の効果が患者に現れるまで製剤の投与を継続する過程とを含む。高血圧症の患 者の望ましい血圧は最終的には以下の範囲内である:収縮期(systolic)では、 好ましくは95〜180mmHgの範囲、より好ましくは105〜165mmHgの範囲 、更に好ましくは120〜140mmHgの範囲;弛緩期(diastolic)では、好ま しくは55〜115mmHgの範囲、より好ましくは65〜100mmHgの範囲、更に 好ましくは70〜90mmHgの範囲、そして最も好ましくは75〜85mmHgの範囲 である。収縮期はいかなる場合も95mmHg以下となってはならない。 他の実施形態は血管拡張又は血管緊張低下により高血圧症でない患者の心血管 の疾患を予防又は治療する方法であり、患者を選択する過程と、非内皮依存及び 内皮依存一酸化窒素源を結合した静脈の拡張薬(即ちニトログリセリン)と、内 皮依存一酸化窒素源である動脈の拡張薬(L−アルギニン)との混合薬を含む製 剤を前記患者に投与する過程と、患者の周期的な血管緊張低下を測定する過程と 、望ましい血管緊張低下の状態又は望ましい治療の効果が患者に現れるまで製剤 の投与を継続する過程とを含む。血管緊張低下の望ましい状態は、例えば収縮期 では約20mmHg低下し、弛緩期では約10mmHg低下する。収縮期はいかなる場合 も95mmHg以下となってはならない。 更に他の実施形態は血管拡張により患者の高血圧症を治療する方法であり、高 血圧症の患者を選択する過程と、前記患者にL−アルギニンとニトログリセリン との混合薬を含む反高血圧製剤を投与する過程と、患者の周期的な血圧を測定す る過程と、患者が望ましい血圧になるまで反高血圧製剤の投与を継続する過程と を含む。 更に他の実施形態は患者のcNOSを刺激する方法であり、患者を選択する過 程と、耐性を治療しかつ死亡率を含む終端を減少するため「固有」NO生産を最 大化するよう前記患者にL−アルギニンとニトログリセリンとの混合薬を含む製 剤を投与する過程とを含む。 図面の簡単な説明 図1A及び図1Bは、L−アルギニン依存経路及び独立経路を示す一酸化窒素 生産の概要図である。 図2は、ラットの大動脈(rat aorta)に併用投与したL−アルギニン及びニ トログリセリンのcNOS刺激効果を示す棒グラフである。 図3は、ラットの大動脈に併用投与したL−アルギニン及びSNPのcNOS 刺激効果の欠如を示す棒グラフである。 図4は、本明細書で説明する製剤投与の間の頻脈(tachycardia)の欠如を示 す人間の薬量実験の結果である。 好適な実施形態の詳細な説明 投与に先立ちL−アルギニンをニトログリセリンと併用すると、単独でニトロ グリセリンを投与する場合の通常の抵抗又は耐性レベルを改善できることが判明 した。NOSはニトログリセリンによって刺激され、ニトログリセリンをL−ア ルギニンと予め混合するとニトログリセリンとL−アルギニンとの間の複合又は 統合製剤による有益な相乗効果を奏すると考えられる。過剰のL−アルギニンは 、L−アルギニンの一酸化窒素への生体内変化において触媒作用を果たす刺激さ れた一酸化窒素シンターゼのための付加的基質となる。 過剰のL−アルギニンの存在下でのNOSの刺激は、NO生産によって明らか に影響を受けるあらゆる疾患又は条件を予防、治療、抑制又は改善するために使 用できる。そのような条件として、非高血圧性の心血管・脳血管・腎血管の疾患 のみならず、高血圧性の心血管・脳血管・腎血管の疾患及び症状が含まれる。こ の混合薬は特に固有NO生産の必要な患者に役立つ。この混合薬は以下について 有効に適用できる:(1)慢性の安定なアンギーナ;(2)不安定なアンギーナ ;(3)急性心筋梗塞(Acute myocardial infarction);(4)冬眠した心筋 (Hibernating myocardium);(5)気絶した心筋(Stunned myocardium);( 6)心筋梗塞後の心室の回復(ventricular remodeling)の限界及び後続の鬱血 性心不全(congestive heart failure)の危険;(7)再発性心筋梗塞の予防( Prophylaxis of recurrent myocardial infarction);(8)心筋梗塞による突 然死の防止;(9)血管痙攣性アンギーナ(Vasospastic angina);(10)前 記1〜6に関連して収縮期に見られる鬱血性心不全;(11)前記1〜10及び 後記12〜15に関連して弛緩期に見られる鬱血性心不全;(12)前記1〜1 1及び後記15、16に関連して見られる微小血管アンギーナ;(13)前記1 〜12及び後記15、16に関連して見られる静かな虚血(Silent ischemia) ;(14)前記1〜13及び後記15に関連して見られる心室の異所性活性の低 下(Reduction of ventricular ectopic activity);(15)高血圧性心臓病 と連携しかつ冠状血管拡張薬の保有量を損なう虚血性心筋(ischemic myocardiu m)の前記1〜14の状態のいずれか又は全て;(16)高血圧症による危機、 手術による高血圧(perioperative hypertension)、複雑でない一次性高血圧( essential hypertension)及び二次性高血圧(secondary hypertension)の治療 中の血圧制御;(17)前記15、16に関連して見られる左心室肥大の回帰( Regression of left ventricular hypertrophy);(18)前記1〜17に見ら れる心外膜の冠状動脈のアテローム性硬化症(epicardial coronary atheroscle rosis)の予防及び/又は回帰;(19)血管形成後の再狭窄(restenosis post angioplasty)の予防;(20)前記1〜19に関連した再灌流損傷に媒介され たフリーラジカルの予防及び/又は改善;(21)冠状動脈のバイパスにより心 臓麻痺(cardioplegic)を抑制する間又は他の心臓外科手術中の心筋損傷(myoc ardial injury)の予防における結合の使用、即ち心臓麻痺の解決策としての結 合の使用;(22)移植後の心筋症(Post transplant cardiomyopathy);(2 3)腎血管の虚血(Renovascular ischemia);(24)脳血管の虚血(Cerebro vascul ar ischemia)(一過性虚血発作(TIA)及び脈拍)。 図1A及び図1Bは、発生細胞及び標的細胞の両者並びにそれらの相互関係に おいてニトロ血管拡張薬(nitrovasodilators)によって誘引された作用メカニ ズムの概要を示す。ニトログリセリン又はグリセリルトリニトレート(GTN) の作用メカニズムはL−アルギニン依存及びL−アルギニン独立の両者であり、 この連携はニトログリセリン耐性の改善及び治療並びに臨床の終端及び死亡率を 低減に関し極めて大きな効果を奏することが判明している。発生細胞の種類は内 皮細胞であるが、心内膜細胞(endocardial cell)又は冠状動脈の内皮細胞でも よい;標的細胞の対応型は血管の平滑筋細胞であるが、心筋細胞(ミオサイト) でもよい。血管の平滑筋細胞は主として静脈、動脈及び冠状動脈に存在する。以 下、ニトロ血管拡張薬によって刺激された平滑筋及びミオサイトの弛緩に焦点を 当てて説明するが、ここでは一酸化窒素シンターゼは一酸化窒素シンターゼの構 成品種のcNOS、発生細胞は内皮細胞、標的細胞は血管の平滑筋細胞である。 これらの図は種々の作用サイト間の細胞の関連性を示すのではなく、それらの機 能の関連性を示す。 図1Aでは、NO生産は種々の発生源及び機構から発生し、この点がイグナロ (Ignarro)(ルイス,ジェイ薬学博士[Louis J.PhD.]、1991年、「内皮 由来の一酸化窒素及びニトロ血管拡張薬の薬理学」、西部医学会誌、51〜56 )に詳述され、そのまま引用する。L−アルギニン独立又は非内皮依存経路にお いて、一酸化窒素(NO)によるグアニル酸シクラーゼ(Guanylate Cyclase, GC)の活性化は使用したニトロ血管拡張薬のタイプに依存する。無機亜硝酸( NO2 -)は帯電し、限られた量だけが細胞に浸透できるが、細胞内の亜硝酸はN Oに変換できる。親油性有機硝酸エステル(R−OH)は、酸性チオール(R− SH)の簡単な反応によってNOに変換される。S−ニトロソチオール(S-Nitr osothiols,R−SNO)は自発的に分解してNOを生産する不安定な中間体で ある。チオールがニトログリセリンの作用を強化しかつニトログリセリンに対す るある程度の耐性へ転化するメカニズムの一つでは、チオール(R−SH)とニ トログリセリン(GTN)との直接反応により不安定な中間体のS−ニトロソチ オール(R−SNO)が形成されると考えられ、S−ニトロソチオールは前記の 通り分解す る(図1BではR−SH+GTN→ R−SNOを示さず)。外因性NOの非酵 素的形成は、例えばシステイン(cysteine)、ジチオトレイトール(dithiothre itol)、N−アセチルシステイン(N-acetylcysteine)、メルカプトコハク酸( mercaptosuccinic acid)、チオサリチル酸(thiosalicylic acid)及びメチル チオサリチル酸(methylthiosalicylic acid)等のチオール源により行われると 考えられる。例えばイソソルバイド二硝酸塩(isosorbide denitrate)、イソソ ルバイド5'一硝酸塩(isosorbide 5’mononitrate)等の硝酸塩もNO生産に使 用でき、これらは公知のL−アルギニン独立経路の市販の中間体である。ニトロ 青酸塩(Nitroprusside,(CN)5−FeNO)は分解してNOを形成し、チオー ル依存ではない。GTPはグアニジン三リン酸塩である;HONOは亜硝酸であ る;Meth.Blueはメチレンブルーである;R−ONOは有機亜硝酸エステルであ る;R−SS−Rはジスルフィドである。L−アルギニン独立経路において、グ リセリルトリニトレート(GTN)反応はR−ONO2により表され、NOを生 成するためスルフヒドリルを含む酵素等のチオールのプールを要すると考えられ 、従来、細胞内のチオール欠如の結果としてニトログリセリンの薬理学的作用に 対する耐性が発生すると考えられていた。しかしながら、外因性薬量に依存する チオールは逆にニトログリセリン耐性を発生させないため、これでは耐性を説明 できないが(ファン,エイチ・エル[Fung H.L.]、1988年、「薬理学及び 実験治療ジャーナル」、245、2,524〜30)、NOの独立ドナーとして 有益な効果を発揮し、一酸化窒素の自発的な放出を容易にする(ムンツェル,テ ィー医学博士[Munzel T.,M.D.]他、1994年、「ニトログリセリン耐性は 何故起こる?」、臨床心臓学[Clinical Cardiology]、20、No.9、40〜4 7)。 しかしながら、ここで初めてニトログリセリンに対する耐性は第二の経路を含 んでもよいと仮定し、実際には、この「第二の経路」は第一の経路でもよい。こ の「第二の経路」は、図1Bに示すL−アルギニン依存経路又は内皮依存経路で ある。図1Aに示すように、発生細胞はB内皮(Endothelium B,ETB)レセプ タ等の種々のレセプタ媒介作用物質を有することが知られている。即ち;アセチ ルコリン(Ach);P物質(SP)、ヒスタミン(H);アルギニンバソプレ ッシン(AVP);ブラジキニン(BK);アデノシン三リン酸(ATP);プ ロスタグランジンF2α(PGF2α);オキシトシン(OT);及びNOS生産 を刺激するカルシウムイオノホア(A23187)である。しかしながらここま では、ニトログリセリンが、NOSのための作用物質と、スルフヒドリル基媒介 L−アルギニン独立経路のための改質薬物(pro-drug)との二重の役割を果たす 点を考慮しなかった。 従来は、ニトログリセリンはL−アルギニンの「固有」一酸化窒素への生体内 変化に何ら効果がないと考えられていたが、現在では、L−アルギニンを伴うニ トログリセリン、ニトログリセリン結合又は統合製剤(図1BのGTN結合)は cNOSに刺激的効果を及ぼすと考えられている。この詳細なメカニズムは詳し くは解明されていないが、投与に先立つニトログリセリンとL−アルギニンとの 新規な結合が、処理されていないニトログリセリンの供給系統として働く新規な 複合製剤の役目を果たすため、cNOS刺激に対し予想できない相乗効果を有す ることを理解できよう。一方、cNOSの刺激は、L−アルギニンとの脱会合平 衡状態にある結合又はニトログリセリンのための特徴的なレセプタサイトを有す るcNOSの結果物でもよい。また、L−アルギニンが過剰に付加されるため、 組み合わせて二つを投与することによりL−アルギニンのcNOS過程のための 適切な基質が提供される。 L−アルギニンとニトログリセリンとの間では、二つが混合されたときに結合 又は複合製剤が形成される。この、複合製剤をブルーカー(Bruker)300MHz NMRを使用して測定した結果を表Iに示す。測定サンプルは以下の通り:濃縮 標準としてサンプルA(0.5mlD2O中にL−アルギニン100mg);濃縮混合 物としてサンプルB(0.5mlD2O中のL−アルギニン100mgにニトロスタッ ト(nitrostat)1錠を加えたもの);希釈標準としてサンプルC(1.0mlD2 O中にサンプルAを1滴);希釈混合物としてサンプルD(1.0mlD2O中のL −アルギニン13mgにニトロスタット3錠を加えたもの)。これらのサンプルを 比較してコンピュータで重ね合わせ、結合が形成されたか否かを調べた。ニトロ グリセリンをL−アルギニンへ添加すると、L−アルギニンについて最も容易に 測定できる信号であるδ1.9の多重項及びδ3.2の三重項の化学シフトが変化 した。この変化を表Iに示す。 ニトログリセリンの存在下でL−アルギニン中のプロトンの化学シフトの変化 は、複数の物質から1つの複合体(又は錯体)が溶液中で形成されて2つの独立 した物質とは異なる中間体が形成されることを明示している。更に、このことは 化学シフトが濃度に依存しないとの事実により裏付けられる。このため、L−ア ルギニンとニトログリセリンとは溶液中では独立して作用しないと完全に結論づ けられるが、むしろ幾分かはL−アルギニンのプロトンの化学的環境を変化させ かつ高分解能NMR分光学により検出できる結合の形成が含まれる。これにより 、ニトログリセリン単独の投与で従来見られる抵抗−耐性限界を克服する特徴的 な有効NO供給系統を説明することができる。しかしながら、有益な効果は単に L−アルギニン及びcNOS刺激薬の同時投与から生じてもよい。 また、L−アルギニンとニトログリセリンとの併用により動脈及び静脈の結合 した拡張効果を生じてもよい。ニトログリセリンは主に静脈拡張薬(venodilato r)として単独で使用され、静脈内プールのため心拍数を急速に増加させる原因 となる一方、L−アルギニンは主に動脈の拡張薬として単独で使用される。従っ て、二者の結合の結果、進行した心筋梗塞の虚血と反対に頻脈を発生する一方又 は他 方の傾向をつりあわせる調和した動脈及び静脈拡張薬効果が得られる。この点は 、イヌによる研究における予備的データで示唆され、表IIに示すデータに最も 顕著である。表IIのデータはL−アルギニンを毎分5cc投与した場合であり、 ここでL−アルギニンは10%W/V(g/ml)で、ニトログリセリンは3.3 8μg/kg/分で5分間にわたり静脈内(Intravenous,IV)に投与された。イ ヌは体重13.6kgのビーグル犬であった。結合して投与する際、相対的濃度及 び薬量は同一とした。BPは血圧(収縮期/弛緩期、mmHg)である;MAPは平 均動脈圧(mmHg)である;COは心拍出量(リットル/分)である;TPVRは 全末梢血管抵抗(dyn*秒/cm3);ΔTPVRは全末梢血管抵抗の変化(%)で ある;HRは心拍数(bpm)である。 CO即ち心拍出量における効果により以下のことを理解できよう;L−アルギ ニンの単独投与後の心拍出量の増加は主に動脈の拡張薬としてのL−アルギニン の効果による;ニトログリセリン単独の場合の心拍出量の減少は主に静脈の拡張 効果による;一方、併用した場合は極めて調和した動脈及び静脈の拡張効果を発 揮する(心拍出量の変化は僅か0.04(=1.60−1.56)である)。従っ て、頻脈への傾向がない(即ち、圧受容器活性(baroreceptor reflex activati on)の証拠がない)。 この併用による有益な他のメカニズムは、ニトログリセリンを単独で使用した 場合は、最近心臓発作を起こし血液流が突然回復した患者の再灌流損傷を制限す る最小の利益のみであるという事実と関連する。バイパスポンプから離れた冠状 動脈のバイパス操作後、血液流の再建を行っている患者にも、同様の現象が見ら れる。この形態の再灌流損傷は再灌流でのフリーラジカル生成により媒介される と考えられ、特にネコの場合の予備的データは、単独で投与したL−アルギニン がフリーラジカル生産を制限することを示す(ウェイリッチ,エイ・エス薬学博 士[Weyrich,A.S.,PhD.]他、1992年、「ネコの心筋虚血後の再灌流損傷 の改善におけるL−アルギニンの役割」、循環、86:279〜288)。従っ て、この結合は、ニトログリセリン単独での使用と比べ再灌流損傷を制限する可 能性がある。 各々単独で使用する場合と比較した他の有効な結合使用法は、これまでにボラ ンティアが研究したことによりL−アルギニン単独では薬要求量に関し弱い血管 拡張薬であることが判明した事実と関連する(600cc/時、ナカキ,ティー[ Nakaki T.]他の報告による、1990年、「L−アルギニンが誘発する高血圧 症」、ランセット[The Lancet]、696)。複雑な鬱血性心不全の有無に関係 なく不安定な冠状動脈の症候群及び心筋梗塞を有する患者にはIV(Intravenos )液が過剰投与される傾向がある。従って、ニトログリセリンをL−アルギニン と併用することによって、全L−アルギニン薬要求量と、これによる鬱血性心不 全を進行させる危険を著しく抑制できる。またこれは、腎臓の機能を損ねかつ大 量のL−アルギニンによるアシドーシス(acidosis)及び腎不全(renal failur e)の傾向がある患者にとって重要である。 使用すべき基本的併用は、水に治療濃度のL−アルギニンとニトログリセリン とを含む混合薬である。どの製薬階級のL−アルギニンでも十分であるが、好ま しくは2.5〜60%W/V(g/ml)、より好ましくは5〜45%W/V(g /ml)、更に好ましくは7.5〜30%W/V(g/ml)、更により好ましくは 10〜15%W/V(g/ml)、そして最も好ましくは10%W/V(g/ml) まで、それぞれL−アルギニンを希釈する。予想される一般的な薬量は無菌水( sterile water)中にL−アルギニン30gである(全体積300cc)。L−ア ルギニン について、最終的に[塩酸塩:塩基としてのL−アルギニン]は約10:1から 約25:1、より好ましくは15:1から20:1、最も好ましくは15:1と 予想される。この例では、L−アルギニンの28〜29gは塩酸塩、1〜2gは 塩基である。L−アルギニンと併用されるニトログリセリンは好ましくは患者の kg体重に依存する濃度であり、薬量時間は、好ましくは0.1μg/kg/分から約 5μg/kg/分、より好ましくは0.2μg/kg/分から約4μg/kg/分、更に好 ましくは0.5μg/kg/分から約3μg/kg/分、更により好ましくは0.75μ g/kg/分から約2μg/kg/分、最も好ましくは約1μg/kg/分と予想される 。従って、IV体積に依存して、投与時間及び投与したニトログリセリンの重量 は、望ましい範囲(即ち1μg/kg/分)を得るのに十分な量だけ加えられる。 皮膚通過システム(transdermal system)を使用する場合、ニトログリセリンの 供給は好ましくは0.2mg/時から1mg/時、より好ましくは0.3mg/時から0 .8mg/時、更に好ましくは0.4mg/時から0.6mg/時を要する。梱包品はニ トログリセリンと無菌水とを加えられるようにしたガラス瓶中にフリーズドライ のL−アルギニンを含むことが予想され、例えばL−アルギニン30g及びニト ログリセリン1〜960mgに無菌水を加えて全体積300ccとなるよう希釈する 。また、ニトログリセリン、L−アルギニン及び水を無菌のガラス瓶に加え、生 理学的pHに適合させることができる。水中の再形成(reconstitution)のpH は、生理学的に好ましくは約5〜8の範囲、より好ましくは6〜7.5の範囲、 更に好ましくは7〜7.5の範囲、更により好ましくは約7.4であることを要し 、溶液に投入された場合の延長状態期間中の細菌学的過剰成長(bacteriologic overgrowth)を避けると共に、pH5.6の限界を要する溶液中に存在する当面 の問題を回避できる。 ニトログリセリンの薬量は心拍数の比の結合効果に関する将来の研究により変 化してもよい。また、本明細書の説明は静脈内(intravenous)の投与に焦点を 絞っているが、頬内(buccal)、冠状動脈内(intracoronary)、筋肉内(intra muscular)、局所的(topical)、鼻腔内(intranasal)、直腸内(rectal)、 舌下(sublingual)、口腔(oral)、皮下(subcutaneous)、又はパッチによる 投与形態の単独又は組合せも本発明を利用できる。これらの併用可能性により、 現在 ニトログリセリン単独で使用する場合はパッチの形で行うように、パッチでのL −アルギニンとニトログリセリンとの結合が最も一般的な使用法である。パッチ 技術の実施可能性は、トリディル(Tridil,商標名)へのL−アルギニンの溶解 度試験により裏付けられる。溶解度試験は以下の要領で行った:水を加えず、L −アルギニン約170mgをトリディル(商標名)1.0mlに溶かす(ニトログリ セリン5mg/ml);L−アルギニン塩酸塩2500mg、トリディル(商標名)1 .0ml及び脱イオン水2.8mlを30℃で混合し、静かにかき混ぜた後外界温度( 約24℃)まで冷却すると、無色透明の混合物が得られた;L−アルギニン25 00mg、トリディル(商標名)1ml及び脱イオン水0.5mlを混ぜ合わせると、 極めて厚いが流動性のあるスラリーが得られた。これらの結果は、L−アルギニ ンとトリディル(商標名)とが大幅な相互溶解性を有し、従って現在のパッチ投 与技術でも簡単に行えることを示唆する。 以下、前記の作用機構と心血管・脳血管・腎血管の疾患の治療とを説明する: 例 1 先頃、一般に臨床上見られるようにニトロ青酸ナトリウム(sodium nitroprus side,SNP)をニトログリセリンに添加する場合と同じ要領で水に溶かしたニ トログリセリン及びL−アルギニンの共投与することによって、最低限のニトロ グリセリン効果を施されたイヌはさらに反応性が良くなることが発見された;し かしながら、SNPと比べて、ニトログリセリンと結合したL−アルギニンは極 めて好ましい血液力学的効果を発揮した。SNPと比較すると、血管抵抗は50 %低下し、心拍出量は2倍となり、収縮性は増加した。このことから、直接的に 一酸化窒素を生産することが知られるSNPに対し、L−アルギニンとニトログ リセリンとの結合はEDRF(endothelium-derived relaxing factor,内皮由 来弛緩因子)を生成するとの仮説が導かれた。 ここでEDRFが一酸化窒素と同一か否かを議論するため、NOと非同一のE DRFは血液力学的効果が相違するとの説明を仮定した。特別のEDRFを説明 するため、一酸化窒素の改質薬物であることに加えてニトログリセリンがcNO S活性に対する作用物質でもあり、イヌの場合のアルギニン割合限界は、特に、 高血圧症、高脂血症(hyperlipidemia)、動脈硬化症(arteriosclerosis)等の 、 過剰投与されたL−アルギニンの受動的拡散におそらく優先される潜在的な割合 限界を有する活性輸送プロセスと考えられる内皮細胞を含む疾患状態で発生する L−アルギニンにおける供給−需要の不整合により説明できると仮定した。よっ て、硝酸塩の抵抗及び耐性を治療するためのL−アルギニンとニトログリセリン との合理的な結合が得られる。この仮説を検証するため、健康なラットの大動脈 を水溶液中でL−アルギニンと結合したニトログリセリンに曝露する効果を調べ 、この結果を水溶液中でL−アルギニンと結合したSNPより得られた結果と比 較した。L−アルギニンとニトログリセリンとの併用効果を図2に示す。臨床の 手順は以下の通りである:動物の準備 このニトログリセリンによる実験に8匹のSDラット(Sprague-Dawley rats )を使用し、SNPによる実験に2匹を使用した。各ラットのから大動脈を摘出 し、この大動脈を洗浄して5つのセグメントに切り分けた。セグメントはベース ライン値のばらつきを最小にするため無作為に分配した。続いて、このセグメン トを37℃のアール塩溶液(Earl's Salt solution)中で培養した。処理手順 ニトログリセリン群−5つのセグメントの内の1つは、内皮(基底活性)の完 全な状態を検定する基準に用いるために除外した。他の4つには、それぞれL− アルギニン50μmolを加えた。ホスホジエステラーゼ(phosphodiesterase)に よるあらゆるcGMP劣化を防止するため、30分後、IBMAX1ml(50μ mol)を5つのセグメントに加えた(IBMAXはイソブチルメチルキサンチン である)。5つのセグメントは以下のように処理した:A−基準−基底活性;B はL−アルギニン群であり、基底群にL−アルギニン50μmolを加えた;Cは ニトログリセリン群であり、L−アルギニン50μmolにニトログリセリン5μm ol;Dはニトログリセリン+NG−ニトロ−L−アルギニンメチルエステル(NG- nitro-L-arginine methyl ester,L−NAME、公知のNOS機能の抑制薬) 群であり、ニトログリセリン5μmol+L−NAME0.5μmol及びL−アルギ ニン50 μmol;EはL−NAME群であり、L−NAME0.5μmol及びL−アルギニ ン50μmolである。50分後、各セグメントを取り出し、0.1規定の塩酸50 0μl(マイクロリットル)中に入れた。これらを1時間放置し、その後液から 取り出して重量を測定した。サイクリックGMPの定量 cGMP決定のため、細長片(セグメント)を取り出して重量測定した後の塩 酸溶液400μlをガマ流動管(gama flow tubes)内に移し、放射免疫測定(ra dioimmunoassay)によりサイクリックGMPを決定した。データ解析 A. 基準−基底。これは、可溶性グアニル酸シクラーゼ活性の残りのNO源 によって生成されたベースラインにおけるcGMP活性を表す。即ちベースライ ンである。 B. L−アルギニン群。これは、L−アルギニンとEDRFによって生成さ れたcGMP活性を表す(内因性又は「固有」NO生産)。 C. ニトログリセリン群(L−アルギニン+ニトログリセリン)。このcG MP活性は、B(L−アルギニン)とcNOSから誘導されたニトログリセリン との合計及び一酸化窒素に加えてL−アルギニン独立経路によってニトログリセ リンから生産されたEDRFを表す(改質薬物効果)。 D. L−アルギニン群(L−アルギニン+ニトログリセリン+L−NAME )。過剰のL−NAMEは全発生源からEDRFより得られたNOSを抑制する ため、ニトログリセリンの酵素変換のみからのcGMP活性を表す。 E. L−アルギニン+L−NAME。可溶性グアニル酸シクラーゼ活性を活 性化する非一酸化窒素源によるcGMP活性を表し、これはcGMPの非NO活 性(non NO activation)効果を除去するために全測定値から減算される(心房 のナトリウム増加因子(atrial natriuretic factor)、他)。 従って以下が明らかである:ニトログリセリンからの全NOはC−Bである; ニトログリセリンのNOへの酵素劣化によるNOはD−Eに等しい;ニトログリ セリンからのEDRF(NOS)刺激=(C−B)−(D−E)である。SNP群 前記のように2匹のラットから成る第二の群について実験したが、この群では 治療手順においてニトログリセリンをSNPに代えたのみである。これらの結果 を図3に示すが、図3のA'、B'及びE'は図2のA、B及びEと完全に対応す る。C'はL−アルギニン50μmol+SNP1μmolに等しく、EDRF生産の L−アルギニン刺激からのcGMP活性+SNPによるあらゆるcNOS活性+ 非酵素的変換によるSNPからのNOを表す。SNPがスルフヒドリル基を必要 とするかは明らかでないが、非酵素的副産物としてNO及びシアン化物を形成す ることが解る。D'はSNP + L−NAMEであり、SNPのNOへの非酵素的 変換のみにより生成したcGMP活性を表す。即ち外因性又は「非固有」NOで ある。SNPからの全NO=C'−B'である;SNPからの非酵素的変換による 全NO=D'−E'である;NOS活性によるSNPからのEDRF=(C'−B' )−(D'−E')である。結果 図2及び図3はこれらの結果をまとめた棒グラフであり、100mgウェットテ ィッシュ当たりのピコモル(picomols)で検出されたcGMPをそれぞれ表す。 図2には示さないが、L−アルギニンが存在しない状態でニトログリセリンとL −NAMEとを結合すると、cGMP生産に関し同様の結果が得られた。図2及 び図3の両方において、「NOS」と表示された棒は、全NOからL−アルギニ ン独立経路により生産されたNOを引いて得られた「固有」NOの量である。 ニトログリセリン抵抗−耐性は1888年以来心臓専門医(cardiologists) 及び薬理学者(pharmacologists)を失望させている(スチュアート,ディー・ ディー[Stewart D.D.]、1888年、「ニトログリセリンに対する著しい耐性 」、フィラデルフィア総合病院、172〜5)。これらの結果は図1A及び図1 Bについて概説した仮説を裏付け、ニトログリセリン耐性の機構を明らかにする 。追加のニトログリセリン活性サイトは内皮細胞のcNOSと考えられる。耐性 に至 る条件下では、cNOS誘導におけるニトログリセリンの作用物質効果は、図1 A及び図1Bの活性L−アルギニン輸送ポンプ力学における割合限界に対する第 二の内皮細胞でのL−アルギニンの劣化に至る。これは、膜摂取過程での供給と 需要との不整合の状況を生じ、イヌの場合にアルギニンが割合を制限する理由と なる。また、これはニトログリセリンの投与中に硝酸塩のない時間が必要となる 理由でもある。内皮細胞は活性輸送によって不十分なL−アルギニンで充満して いるため、これが必要であると考えられる。L−アルギニンをニトログリセリン に加えることによってEDRFが生成でき、プロセスにおいて、ニトログリセリ ン単独又はSNPその他の外因性NOのドナーとの結合による使用と比べて臨床 及び死亡率の終端の大幅な減少が達成されると考えられる。 動脈と比べて静脈が外因性NO(及び最も可能性の高い「固有」NO)に対し 敏感であるとの事実より、バランスのよい動脈・静脈の拡張薬であるSNPに対 し、ニトログリセリンが低い薬量で主として静脈の拡張薬であることの理由が説 明できる。37μg/時のレベルで全EDRFポテンシャルが実現され、ニトロ グリセリンによって生成された最後の一酸化窒素源としてNOの改質薬物変換が 行われるため、37μg/時のニトログリセリンが動脈性となることが説明でき る。この改質薬物変換から生成された最後のNO源は、SNPからのNOと同等 で、同様の動脈に対する効果を生じる。 EDRFはNOと同一ではなく、おそらくNOの前駆体(L−OH−NO、半 減期3〜50秒)であろう。このことから、不安定なアンギーナ、急性心筋梗塞 等の臨床の状況でニトログリセリンの代わりにSNPを使用するのは誤りである ことが説明できる(フラハーティ,ジェイ・ティー医学博士[Flaherty,J.T., M.D.]、1983年、「急性心筋梗塞における静脈内でのニトログリセリンとニ トロ青酸ナトリウムとの比較」、アメリカ医学会誌、53〜60)、EDRFは より反虚血作用(anti-ischemic actios)を有し、かつ、SNPを使用してED RFを生産できないため、死亡率に関しSNPはニトログリセリンで潜在的に実 現可能な利益まで到達できない。ニトログリセリンによるcNOS刺激によって 生産されたEDRFの他の有益な効果は、外因性NOに対するフリーラジカルの 捕集剤(scavenger)としての機能に関するEDRFの能力から得られる(ゼン ボ ビッツ,エイ[Zembowicz A.]他、1991年、「一酸化窒素及び他の潜在的血 管拡張薬は人工内皮細胞によりNG−ヒドロキシ−L−アルギニンから形成され る」、アメリカ自然科学アカデミー薬理学会報[Pharmacology.Proc.Natl.Ac ad.Sci.USA]、88:11172〜11176)。再灌流損傷では、フリーラ ジカルの捕集剤(おそらくEDRF)は、L−アルギニンとニトログリセリンと が偶然存在するが非固有NO源であるSNPが存在しない場合に発生するフリー ラジカルを吸収するため必要とされる。この点は、SNPとの中間体としてのE DRFが考えられないことから説明できる。割合制限過程がL−アルギニン基質 を加えることにより克服されるまでに生産されたEDRFが全く又は殆ど存在し ないため、耐性は確立され、ニトログリセリンの有益な効果は失われる。これは 、最近心臓発作を起こし突然血液流が回復した患者の再灌流損傷を制限する有益 な効果は、ニトログリセリンを単独で使用してもすぐに失われる事実と関連して 、結合又は複合製剤から他の有効な機構を与える。バイパスポンプから離れた冠 状動脈のバイパス操作後、血液流の再建を行っている患者にも、同様の現象が見 られる。この形態の再灌流損傷は再灌流でのフリーラジカル生成により媒介され ると考えられ、特にネコの場合の予備的データより、単独で投与したL−アルギ ニンがフリーラジカル生産を制限することが示されている。従って、この結合は 、ニトログリセリン単独での使用と比べ再灌流損傷を制限すると考えられる。 これらの結果は、ニトログリセリンを過剰のL−アルギニンと結合することに より、ニトログリセリン抵抗−耐性を治療する内皮細胞膜輸送ポンプの受動的拡 散優先機構に利用できる新薬製剤の製造を示す。この製剤は、高血圧症、高血圧 性心臓病、冠状動脈性心臓病(アンギーナ、心筋梗塞、突然死)、心血管の疾患 (鬱血性心不全、脈拍、末梢血管の疾患)、脳血管の虚血(TIA)及び腎血管 の虚血を含めて適用できる。 この複合物の他の潜在的な用途はラットの大動脈及びイヌの場合の結果として 示したようにEDRFを独立に生産することであり、これは現在単独で行われる ニトログリセリン投与における他の毒性又は不都合もなくニトログリセリンの耐 性を治療することができる大きな価値を有する。投与方法は不変である。 L−アルギニン−ニトログリセリン混合薬は選択的にcNOSを刺激し、iN OSを誘導しないと思われる。これは以下により裏付けられる: 1. iNOS誘導は、一般に回復不能の血管破裂及び死につながる。古典的 な例は内毒素によるショックである。この点は本発明で見られなかった。 2. iNOS誘導は、iNOS内皮細胞へのL−アルギニン輸送を増加する 正フィードバック機構と関連する(リンド,ディー・エス医学博士[Lind,D.S. , M.D.]、1993年、「肺動脈の内皮細胞において内毒素はアルギニン輸送を 刺激する」、外科、114;2;199〜205)。従って、L−アルギニン投 与を追加することは、血管破裂の傾向を速めるだけである。 3. iNOS誘導がベースラインに存在しない状態では、ニトログリセリン 及びL−アルギニンの単独又は結合による投与は、回復不能の血管破裂には至ら ない。ニトログリセリン単独又は結合の両方は、それぞれの薬の投与を停止する ことが可能な薬量に従う低血圧を発生させる。 第2項に関し、前記のiNOS誘導の状態では、ニトログリセリン耐性の改善 によって膜ポンプのニトログリセリンの逆効果となる、即ち活性L−アルギニン 膜輸送における負フィードバック機構が生じると考えられる。これは耐性の改善 に至る要因となりうる。 第3項に関し、iNOS誘導は出血性及び心臓性の衝撃を含む全ての血管衝撃 の共通の特徴となりうる。低心拍出量症候群(ボーダーラインの心臓性の衝撃) を伴う鬱血性心不全の進行状態は、同様にサイトカイン生産(腫瘍壊死因子(Tu mor Necrosis Factor))及びiNOSの誘導と関連しうる。現在、患者がベー スラインの低血圧状態時に単独でニトログリセリンを投与する場合に用いられる ように、このような状態においてニトログリセリンと結合したL−アルギニンの 投与が将来的に必要となるであろう。 12.5mg/全体積250ccから100mg/全体積250ccの10%L−アル ギニンの範囲にわたる広範囲のニトログリセリン濃度を使用して通常の人間のボ ランティアへの8時間投与を行い、その結果従来L−アルギニン又はニトログリ セリンのいずれかを単独で使用した場合に報告されていた頻脈が発生しない極め て重要な事実が判明した。現在認可されている薬量の2.5倍L−アルギニンを 添加すると(合計75g)、現在認可されているL−アルギニン製剤に存在する 塩化 水素(HCl)からの代謝性アシドーシスが認められなかった。この研究につき 以下まとめて示す。 例 2 以下の研究は、L−アルギニンと組み合わせた静脈内のニトログリセリンの通 常の人間のボランティアの薬量変化に関する。この研究の目的は、以下について 静脈内の10%L−アルギニン(水溶液)を有するニトログリセリンの結合投与 を調べることにある: 1. 反射頻脈(圧受容器活性)。 2. 降圧薬活性(治療の効果)。 3. 代謝性妨害−代謝性アシドーシス。 4. 長期間の投与に伴う心電図の異常状態。 この薬量変化研究の対象となった患者は、過去に疾患又は入院の経歴がなくか つ慢性の薬物治療も行っていない47歳の正常血圧の白人男性であった。 この研究に用いた材料は以下の通り: 1. トリディル(商標名)の静脈用ニトログリセリン(5mg/cc)。 2. 10%L−アルギニン水溶液(R−ジーン[R-Gene,商標名]−KAB I)。 3. 通常生理食塩水 4. 150cc真空密封無菌ビン5本 5. 薬及び食塩水の投与を交互に行うために3方向コックを有するアイバッ クポンプ(Ivac Pumps)2台。 6. プロパック心臓モニタ(Propac cardiac monitor)1台。 7. 宇宙実験室2000(Spacelabs 2000)の24時間血圧モニタ1台。 8. カーディオノスティックス・デュラル−ライト(Cardionostics Dural- Lite)のモデル#2011ホルタレコーダ(holter recorder)1台。 患者の準備として、前夜にペプシド(Pepcid)40mg(ファモチジン−メルク [famotidine-MERCK])及びベナドリル(benadryl)50mgを予め投与した。実 験の朝、ベナドリル50mgを再度投与した。これは、L−アルギニンにより活性 化されうるH1及びH2のレセプタを防止するためである。 実験の朝、ベースラインEKGは、血清化学(Serum Chemistries)及び完全 血球算定(Complete Blood Count,CBC)と共に得られた。続いて24時間ホ ルタモニタ、推移する血圧のモニタ及びプロパックが取り付けられた。血圧モニ タはプロパックに対して校正され、収縮期での約20mmHg及び弛緩期での約10 mmHgの血圧の不一致が左右の腕それぞれ認められた。次に、左の伏在静脈(saph enous vein)へ18ゲージアンジオカス(18 gauge angiocath)によりIVを左 足に設置した。食塩水を伴う最初の継続投与は、KVO(keep vein open,静脈 開放保持)割合で開始した。続いて、6つの急速薬量反応滴定を以後8時間実行 し、10%L−アルギニン中のニトログリセリン強度1/4(ビン#1)、強度 1/2(ビン#2)及び全強度(ビン#3)としてその結果を図4に示す。この 後、L−アルギニンなしの水溶液で全強度のニトログリセリンを投与した(ビン #4)。次に、10%L−アルギニン中にニトログリセリンなしで純粋L−アル ギニン10%を投与した(ビン#5)。最後に、10%L−アルギニン中に2倍 強度のニトログリセリンを含めて投与した(ビン#6)。全強度のニトログリセ リンとは、水中のL−アルギニン10%又は水のみの全体積250ccにニトログ リセリン50mgとして定義した(ビン#4)。 各投与では、最初の割合は時間当たり25ccとした。続いて、時間当たり50 ccと投与量を2倍にした。これを5〜10分ごと時間当たり50ccずつ増加させ 、全投与割合を時間当たり300ccまで引き上げた。これらの投与中、前記のよ うに投与の割合を増加する前にプロパックで2分ごとに血圧及び心拍数データを 記録した。ビンを替える間は、時間当たり100ccの通常生理食塩水に切り換え て投与した。各投与の最初に10ccの「開放」割合で実行することにより前のビ ンに残った投与物から評価用10ccの「デッドスペース」を取った。その後、前 記のように、25ccでの手順を再開した。 最終の投与の後、再び血清化学(Serum Chemistries)、CBC(完全血球算 定)及びEKGを得た。 各投与において、収縮期及び弛緩期の右腕の血圧は平均化された。心拍数も同 様に平均化された。これらの平均値は、2分ごとに得られる個々の値を読み取り 、それらを合計し、投与期間で分割することによって得られた(投与間にビンを 替 えるときの測定は含まない)。 この結果を図4にまとめた。図4において、SBPは収縮期血圧、DBPは弛 緩期血圧、HRは心拍数をそれぞれ意味する。図4で使用したL−アルギニンに 対するニトログリセリンの比では、反射頻脈は少しも認められなかった。薬量に よる血圧の低下はニトログリセリン濃度に従う傾向があった。8時間にわたり投 与された75gの全薬量に対する長時間で投与されたL−アルギニンに対する二 次的に進行する代謝性アシドーシスは認められなかった。不整脈は認められなか った。心電図の異常状態は認められなかった。このことは、結合したL−アルギ ニン/ニトログリセリンの投与は、L−アルギニン又はニトログリセリンのいず れかを単独で投与した場合に見られるものと反対の結果とならないことを明示し ている。 以上の本発明の説明は、発明者により案出された現時点での発明の好適な実施 形態である。しかしながら、前記本発明の説明は限定的に解釈されるべきではな く、本発明を実施する種々の均等なシステム及び方法が存在することを理解され たい。例えば、L−アルギニンは、例えばR−ジーン(R-Gene,商標名)、その 他の製薬階級のL−アルギニンの発生源等の市販の入手可能な製品が利用でき、 ニトログリセリンはニトログリセリン単独について業界で公知の種々の供給系統 のものから利用できる。例えば:ニトロリンガル(Nitrolingual,商標名)スプ レー(0.4mg/メートル薬量、プーランク・ローラー社[Poulenc Rorer])等 の舌エアロゾル(lingual aerosols);ミニトラン(Minitran,商標名)(0. 6mg/時、スリーエム社)等の皮膚通過システム;ニトロ−ビッド(Nitro-Bid ,商標名)軟膏(2%、マリオン・メレル・ダウ社[Marion Merrell Dow])等 の局所軟膏(topical ointments)その他錠剤及びパッチ形(現在、デュポン社 のトリディル(商標名)商用パッチ製品を使用)。このリストは全てを含まず、 L−アルギニンとニトログリセリンとの併用に対する供給系統として容易に変更 可能な種々のニトログリセリン供給系統の代表例を単に意味するにすぎない。必 要な全ては、ニトログリセリンとL−アルギニンとの同時供給のための互換性の ある系統である。このような供給系統及び商用品から始まる原料は本発明の範囲 及び精神から排除されない。即ち、本発明の真の範囲は添付の請求の範囲により 定まる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/195 ABR A61K 31/195 ABR 31/21 AGA 31/21 AGA 31/415 31/415 31/557 31/557 31/60 31/60 33/00 33/00 38/11 37/42 38/17 37/34 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 患者を選択する過程と、 静脈の拡張薬と動脈の拡張薬とを混合する過程と、 前記患者に前記混合薬を含む製剤を投与する過程と、 患者について血管緊張低下の周期的な指示薬を得る過程と、 血管緊張低下の望ましい状態が得られるまで製剤の投与を継続する過程とを含 むことを特徴とする血管拡張又は血管緊張低下による患者の中の疾患条件の予防 方法又は治療方法。 2. 静脈内に(intravenously)、頬内に(buccal)、冠状動脈内に(intra coronary)、筋肉内に(intramuscularly)、局所的に(topically)、鼻腔内に (intranasally)、直腸内に(rectally)、舌下に(sublingually)、口腔に( orally)、皮下に(subcutaneously)、又はパッチにより製剤を投与する請求項 1に記載の方法。 3. 前記動脈の拡張薬はL−アルギニンである請求項1に記載の方法。 4. 前記疾患は、高血圧症(hypertension)、高血圧性心臓病(hypertensi ve heart disease)、冠状動脈性心臓病(coronary heart disease)、心血管の 疾患(cardiovascular disease)、脳血管の疾患(cerebrovascular disease) 、及び腎血管の虚血(renovascular ischemia)である請求項1に記載の方法。 5. 前記静脈の拡張薬は外因性一酸化窒素源(exogenous source)である請 求項3に記載の方法。 6. 前記外因性一酸化窒素源はニトログリセリンである請求項5に記載の方 法。 7. 前記外因性一酸化窒素源は、ニトロ青酸ナトリウム(sodium nitroprus side)、硝酸エステル(nitrate esters)、亜硝酸イソアミル(isoamylynirite )、SIN-1、システイン(cysteine)、ジチオトレイトール(dithiothreitol) 、N−アセチルシステイン(N-acetylcysteine)、メルカプトコハク酸(mercap tosuccinic acid)、チオサリチル酸(thiosalicylic acid)及びメチルチオサ リチル酸(methylthiosalicylic acid)から成る群より選択される請求項5に記 載の方法。 8. L−アルギニン及びニトログリセリンを治療濃度で投与する請求項6に 記載の方法。 9. L−アルギニンの治療濃度は7.5%から約30%W/V(g/ml)で ある請求項8に記載の方法。 10. L−アルギニンの治療濃度は10%から約15%W/V(g/ml)で ある請求項8に記載の方法。 11. L−アルギニンの治療濃度は10%W/V(g/ml)である請求項8 に記載の方法。 12. ニトログリセリンの治療濃度は約0.2μg/kg/分から約5μg/kg /分である請求項8に記載の方法。 13. ニトログリセリンの治療濃度は約0.5μg/kg/分から約3μg/kg /分である請求項8に記載の方法。 14. ニトログリセリンの治療濃度は約0.75μg/kg/分から約2μg/k g/分である請求項8に記載の方法。 15. ニトログリセリンの治療濃度は約1μg/kg/分である請求項8に記 載の方法。 16. pH6〜8.0の範囲内に保持する請求項8に記載の方法。 17. pH7〜7.4の範囲内に保持する請求項8に記載の方法。 18. L−アルギニンと一酸化窒素シンターゼの作用物質(agonist)との 混合薬を含有することを特徴とする治療混合薬。 19. 作用物質はニトログリセリンである請求項18に記載の治療混合薬。 20. 更に作用物質は、アセチルコリン(acetylcholine)、P物質(subst ance P)、ヒスタミン(Histamine)、アルギニンバソプレッシン(arginine va sopressin)、ブラジキニン(bradykinin)、アデノシン三リン酸(Adenosine T riphosphate)、プロスタグランジンF2α(Prostaglandin F2α)、オキシトシ ン(Oxytocin)、B内皮(Endothelium B)及びカルシウムイオノホアA231 87(calcium inophore A23187)から成る群より選択されるレセプタ媒介作用 物質を含有する請求項18に記載の治療混合薬。 21. L−アルギニンと一酸化窒素シンターゼの作用物質とを混合する過程 と、 一酸化窒素シンターゼレセプタサイトを有する患者に混合薬を投与する過程と 、 前記一酸化窒素シンターゼを望ましいレベルまで刺激する過程とを含むことを 特徴とする一酸化窒素シンターゼを刺激して一酸化窒素を生産する方法。 22. 前記L−アルギニンは前記作用物質に対して過剰である請求項21に 記載の方法。 23. 作用物質はニトログリセリンである請求項21に記載の方法。
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