JPH10508755A - 被覆酵素顆粒 - Google Patents
被覆酵素顆粒Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、被覆が施された酵素顆粒および該被覆酵素顆粒の調製方法に関し、この方法は以下の工程を含む。すなわち、(i)酵素顆粒を被覆用材料と接触させ、この際、該被覆用材料は(a)非水性液体もしくはそのエマルション、または、(b)融点が30〜90℃の範囲である第2の成分を溶解させた(a)のうちの少なくともひとつの液体を含有する油性混合物、のいずれかであって、該接触は、25重量%以下の該被覆用材料を該顆粒上に実質的に均一に被覆するように行い、さらに、(ii)工程(i)で生成した顆粒を凝結防止剤と接触させ、ヒューバッハ(Heubach)摩耗試験により測定したダスト値が2μg以下であるような、自由流動性の顆粒を得る。
Description
【発明の詳細な説明】
被覆酵素顆粒
本発明は被覆が施された酵素顆粒(被覆酵素顆粒)、特に、洗濯用洗剤および
食器洗い用洗剤などの界面活性剤組成物、漂白組成物、ならびにパン・菓子製品
などの食品としての使用に適した被覆酵素顆粒に関する。さらに、本発明は、そ
のような被覆酵素顆粒を製造する方法に関する。
本発明が関連する分野においては、ダスト(微粉、粉塵)形成はよく知られて
いる問題である。顆粒は、粒子間摩耗の傾向があり、これによって、顆粒が部分
崩壊し、さらに完全崩壊することもあり、保存性の低下や、多量のダスト形成を
もたらす。酵素ダストは、生産者および消費者の両方に対して不快感(例えば、
皮膚刺激など)を引き起こし、特に、洗剤組成物が酵素顆粒を含有している場合
に起こる。さらに、酵素ダストに長期間さらされていると、過敏症およびアレル
ギー反応を起こす。
さまざまな酵素の処方およびそれらを調製する方法が開発され、ダスト問題を
解決または軽減してきた。
例えば、米国特許第4,106,991号および日本国特許第293167/85号は、酵素凝
集塊を被覆する方法について記載している。ここでは、酵素顆粒を加熱し、高速
ミキサーに導入している。溶融 PEG 1500もしくはPEG 4000、およびTi
O2(二酸化チタン)を加えると、顆粒がPEG/TiO2混合物で被覆される。
この技術を用いることにより、非被覆顆粒に比べて、水簸ダスト値がかなり低く
なり、水簸試験により得られた酵素ダスト値はおよそ90AU/60gである。
米国特許第4,973,417号に記載の方法では、界面活性剤組成物における酵素の
安定性を増すために、流動層乾燥装置内において、(メタ)アクリル酸コポリマ
ーを含有し、温度約60℃の被覆用材料の水性分散体を酵素顆粒に噴霧している。
WO−92/11347号においても流動層被覆装置を用いた方法について開示して
おり、ここでは、顆粒の色彩およびダスト値改善のために、温めた顆粒にPEG
2000とTiO2とからなる水溶液を噴霧している。
欧州特許出願第0 139 829号は、次のような過程からなる方法について記載し
ている。流動層乾燥装置内において、水性可溶性または分散性酵素をコア粒子の
表面に付着させ、;その後、流動層乾燥装置内において、高分子フィルム形成性
の被覆剤の溶液または分散体を乾燥した酵素被覆コア材料上に噴霧する。
国際特許出願第93/07263号には、コア、酵素、ならびにひとつ以上の被覆層
からなる顆粒酵素組成物について記載している。外側の被覆層は流動層内で施す
。記載されている得られた生成物は、上述した引用明細書内に記載された生成物
に比べて、比較的酵素ダスト値が低く、ヒューバッハ(Heubach)摩耗試験によ
る測定では、4〜7μgの範囲である。
米国特許第4,242,219号には、酵素粒子に施した被覆について記載している。
被覆を施すことにより、被覆粒子からの水分損失を防ぐことになる。この被覆は
、5重量%以下の量になるように施し、かつ、パラフィン油、アマニ油、地蝋、
カカオワックス、カンデリラ蝋、カルナウバ蝋、パラフィンワックス、蜜蝋、セ
レシンワックス、およびラノリンならびにそれらの混合物から選択される撥水剤
を含有している。これらの顆粒のダスト値は高い:水簸試験による測定では、最
高50 DEにもなり、また、この明細書においては水分保持性被覆を施す方法につ
いては明記していない。
ベルギー特許出願BE−A−838125号に記載の被覆方法においては、ムルメラ
イザー内で高速回転している顆粒上に、被覆されるべき粉末状物質と同時に液体
を添加している。得られる顆粒は遊離粒子である。
本発明の目的は、当該分野で知られている酵素顆粒に比べて酵素のダスト値が
低く、かつ、流動層被覆装置を大々的に使用する必要がない、改良された被覆酵
素顆粒を提供することである。このような酵素ダスト値の低下に加えて、本発明
に従って用いられる被覆材は、色彩、安定性、可溶性および帯電防止性などの機
能特性を変える添加剤との混和が可能である。
特に、本発明の目的は、ダスト値を低くするために必要な外側の被覆層材料の
量を25重量%以下に抑える方法を提供することである。さらに、本発明に従えば
、流動層装置内で被覆層を形成する時間を、従来から知られている方法と比較し
て50%以上短縮することができる。
このことは、流動層装置内で施す必要がない、液体または油性の被覆用材料を
用いることにより達成できる。
従って、本発明は被覆された酵素顆粒を調製する方法であって、
(i)酵素含有層が施されているコア材料を有する酵素顆粒を被覆用材料と接
触させる工程;および、
(ii)工程(i)で生成した顆粒を凝結防止剤と接触させて、自由流動性の
顆粒を得る工程を含む方法において;該被覆用材料が、
(a)非水性液体もしくはその水性エマルション、または
(b)融点が30〜90℃の範囲の第2の成分を溶解させた(a)のうちの少な
くともひとつの液体を含有する油性混合物
のいずれかであり、該接触は、25重量%以下の該被覆用材料を該顆粒上に実質的
に均一に被覆するように行い、また、該被覆酵素顆粒は、ヒューバッハ(Heubac
h)摩耗試験により測定したダスト値が2μg以下になるようにする。
さらに本発明は、そのような方法によって調製された被覆酵素顆粒、および該
酵素顆粒を含む界面活性剤組成物を提供する。
本発明に従う被覆酵素顆粒は、既知の方法で酵素顆粒を調製し、続いてこれら
の酵素顆粒に上述のように被覆を施すことにより得られる。
好ましい実施態様としては、液体または油性の被覆用材料を被覆されるべき顆
粒に塗りつけることによって、被覆用材料を施す。
本発明のこの方法におけるひとつの利点は、被覆用材料および被覆されるべき
顆粒のいずれも加熱する必要がないことである。これは、酵素活性が悪影響を受
けないということを意味している。被覆用材料は、液体または油性のものからな
り、室温で簡単に施し、塗りつけることがことができる。円錐スクリューミキサ
ーもしくは遊星型ミキサーなどのような低速または低剪断混合装置、高速ミキサ
ー、あるいは被覆用材料を顆粒上に均一に分散させことができる任意の混合装置
もしくは配合(混練)装置を用いることにより、酵素を含有している顆粒上に被
覆材を塗りつける。
さらに、当該分野で従来より知られている被覆酵素粒子は、許容できるダスト
値を得るには、一般的には、外側の被覆用材料が少なくとも約25重量%、より一
般的には30重量%以上(全顆粒重量を基準として)である必要がある。本発明の
被覆方法を用いることにより、この量は25重量%以下、例えば、1〜25重量%、
好ましくは5〜20重量%に減少する。
さらなる利点としては、本発明に従う方法において使用する被覆用材料は、流
動層乾燥装置で施す必要がないことである。それゆえ、比較的高価な流動層装置
内における酵素顆粒のバッチごとの被覆工程時間は、少なくとも50%は短縮する
ことができ、これは、非常に経済的かつ技術的に有利であることが当業者には明
かであろう。
本発明に従えば、通常、液体もしくは油性の被覆用材料と顆粒とを一緒に混合
装置に入れる。例えば、酵素含有材料上に液状の被覆用材料を噴霧することによ
り、被覆用材料と被覆されるべき顆粒とを互いに接触させることができる。続い
て、材料を配合(混練)操作に供し、含水砂のくぼみをつくる物質を加える。液
体被覆用材料が酵素顆粒上に均一かつ均質に分布する程度にまで混練した後、既
知の任意の凝結防止剤、例えば、ヒュームドシリカ、滑石粉またはでんぷん質な
どを添加して、被覆粒子が自由流動性になるようにする。
本発明における、液体または油性の被覆材で被覆される顆粒とは、当該分野で
知られているあらゆる種類の顆粒であり、特に、界面活性剤との使用に有用な顆
粒である。
一般的には、本発明に従えば、大きさがおよそ150〜3000μm、とりわけ300〜
2000μmの全ての種類の顆粒を被覆することができる。
被覆されるべき顆粒は、酵素含有層が施されているコア材料を有する。該コア
材料は、水に迅速に溶解または分散するものでなければならない。該コア材料は
、例えばシュクロースなどの糖類の結晶、またはNaCl、Na2SO4、(NH4
)2SO4、およびNa2CO3などの塩類;非イオン界面活性剤などの溶融成分
およびPEG 6000からなる粒;例えば、クレーおよび結合剤を含むノンパレル
類;ならびに、例えばでんぷんなどの粉末を含有する。顆粒のコアは、通常、20
0〜1500μmの大きさであり、該コア材料の摩耗抵抗性を増すために予備被覆(
プレコート)されている。この予備被覆には、例えば、セルロース誘導体、でん
ぷんもしくはそれらの誘導体、または、ポリビニルピロリドン(PVP)もしく
はポ
リビニルアルコール(PVA)などのポリマーを用いる。一般的には、流動層被
覆装置内で酵素を顆粒に施す。
本発明に従って使用する酵素は、通常液体である。この液体は、マイクロフィ
ルターろ過のろ液もしくは限外ろ過のろ液、発酵工程から得られた溶解粉末、ま
たは任意の他の種類の液体である。好ましい種類の酵素としては、プロテアーゼ
類、アミラーゼ類、リパーゼ類、セルラーゼ類、オキシダーゼ類などがある。さ
らに、既知の結合剤、例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルア
ルコール(PVA)、ポリビニルアセテート(PVAc)、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエ
チルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)
、メチルセルロース(MC)およびエチルセルロース(EC)などを酵素を含有
している液体に添加することができ、同時に、PEG 400、プロピレングリコ
ール、グリセリンのような可塑剤;着色剤;pH制御剤;酵素安定剤;ならびに
酸化防止剤を添加することができる。ここに挙げた全ての補佐剤は、当業者にと
っては既知である。
所望する場合には、従来から知られている被覆用材料を用い、流動層装置内で
、コア材料を含有する酵素を予備被覆することもできる。本発明の長所は、粒子
に数回の予備被覆をしている粒子にも当てはまる。そのような流動層での予備被
覆を施すことにより、色彩がよくなり、安定性が向上し、顆粒の溶解率が変化す
る。本発明の被覆用材料を予備被覆なしに施した場合と比較して、この流動層で
の被覆は、本発明の顆粒のダスト値をわずかに改善する。
当該分野で知られている(被覆)酵素顆粒、特に、WO−93/07263号に記載
されている顆粒と比較すると、本発明の顆粒は、ヒューバッハ(Heubach)摩耗
ダスト値が低下している。この点に関しては、ヒューバッハ(Heubach)摩耗試
験について記載している該WO−93/07263号を参照している。
上述したように、液体または油性の被覆用材料を用いる、本発明に従う被覆方
法は、流動層内で外側の被覆を施す方法に比べてさまざまな利点を有する。WO
−93/07263号に記載されているような流動層において被覆された顆粒は、流動
層被覆装置内のコア材料に、順次、酵素層、塩層、最後に被覆層を噴霧すること
によって生成する。許容できるダスト値を得るためには、これらの顆粒は少なく
とも25重量%の被覆用材料を含んでいることが必要であり、本発明に従う顆粒に
おける被覆用材料の含有量よりも多い。
本発明に従う方法を用いることにより、顆粒の特性を少なくとも実質的に維持
、通常は改良しながら、当該分野で知られている流動層による被覆顆粒に比べて
、被覆用材料の使用量をかなり減らすことができる。実際、流動層による被覆を
全く行わない顆粒を基本とする本発明の利点を有する顆粒を得ることが可能であ
る。
本発明に従えば、コア材料に(流動層内で)酵素層を施し、続いて本発明の液
体または油性の被覆用材料で酵素層を直接覆うことが好ましい。この手法により
調製された顆粒は、ダスト値が非常に低い。
流動層内ではなく混合装置内で被覆され、本発明に従う顆粒は、被覆用材料の
総必要量は約1〜25重量%、好ましくは5〜20重量%であり、ダスト値は2μg
以下、好ましくは1.5μg以下と非常に低くすることができるが、これまでに知
られている、流動層による被覆顆粒は、少なくとも25重量%の被覆用材料を必要
とし、得られるダスト値は少なくとも2〜4倍高い。
本発明に従って施される被覆層は、通常、厚さ約4〜5μmである。
本発明に従う方法のさらなる利点としては、流動層被覆装置内での時間がかか
る被覆噴霧段階がもはや不要なことである。被覆は、適切な混合装置または配合
(混練)装置内で実施することができる。このことにより、流動層装置の作業効
率は非常に上昇する。というのは、完成顆粒を得るために必要な流動層装置によ
る総被覆時間が、既知の方法に比べて50%以上、一般的には75%以上短縮される
からである。
さらに、顆粒を加熱する、あるいは次の段階で蒸発しなければならないような
溶媒に被覆用材料を溶解する必要はない。液体または油性の被覆用材料を被覆さ
れるべき顆粒に直接接触(例えば、噴霧などにより)させるが、この時、顆粒は
周囲温度である。
本発明に従う液体または油性の被覆用材料は、一般的には混合装置内において
、通常は塗り付けることにより、酵素顆粒上に均一に分布させることができる。
このことは、該液体または油性の被覆用材料があまり粘稠でないことを意味して
い
る。粘稠すぎる液体または油性の物質は、被覆用材料の塊を形成し、顆粒がそれ
に粘着している。同様に、被覆材(これは塗り付けられるものである)はあまり
揮発性でない方がよい。本発明の顆粒を使用する組成物は、好ましくは少なくと
も6週間、より好ましくは3ヶ月はその特性を維持する。すなわち、液性被覆用
材料がこの期間は安定であることが好ましい。
一般的には、液性被覆用材料は、被覆されるべき表面に粘着または吸収される
。また、本発明の被覆用材料は酵素の性質に悪影響を与えないことが好ましく、
その逆もまたしかりである。例えば、リパーゼを含む顆粒をグリセロールモノス
テアレートを含む被覆用材料で被覆することは好ましくない。なぜならば、リパ
ーゼがステアレートを分解するからである。
本発明に従う方法において用いる液体は、通常、非水性である。しかしながら
、油性の被覆用材料、または液状もしくは油性のエマルションの状態の材料を用
いる場合には水が存在していることもある。例えば、非極性の連続相内の水のエ
マルションなとを用いることができる。
好ましい非水性液体としては、油脂類、多価アルコール類、脂肪アルコール類
および液体非イオン性界面活性剤がある。好ましい油脂類の例としては、パラフ
ィン油、アマニ油など;好ましい多価アルコール類としては、ポリエチレングリ
コール(PEG) 200〜800(すなわち、平均分子量が200〜800のPEG)など
;脂肪アルコール類の例としては、炭素数6〜12の側鎖を有するものなど;およ
び好ましい液体非イオン性界面活性剤の例としては、ドバノール 45−11(Doba
nol 45-11)ならびにトライトンX−114(Triton X-114)などが挙げられる。
本発明に従う油性の被覆用材料は、上述の非水性液体に少なくともひとつの固
体を添加したものからなる。この固体は、融点が30〜90℃の範囲であり、好まし
くは40〜80℃であり、最も好ましくは50〜70℃である。さらに、該固体は、融解
により、該液体に溶解するものである。液体に固体を添加することの利点として
は例えば、被覆による防湿効果を高め、および/または自由流動性の材料を得る
ために必要な凝結防止剤の量を減らすことがある。
好ましい固体としては、PEG 900以上(平均分子量が900以上であるPEG
)、好ましくは1500以上、ステアリン酸、グリセロールモノステアレート、パラ
フ
ィン、非イオン性界面活性剤、ナトリウムラウレート、および蜜蝋などのワック
ス類が挙げられる。
溶融状態の固体は液体に溶解するものである。周囲温度にまで冷却する間に、
混合装置内で顆粒に塗り付ける、または均一に施すことができるような固さと粘
度を有する均質な油性物質が生成する。一般的には、液体対固体の比率は、約5
:1〜約1:2の間であり、例えば、5:3または1:1が適している。例えば
、PEG4000:400(1:1)の場合は比較的固い油性被覆用組成物となるが、
一方、PEG4000:400(1:3)では軟らかすぎる。これらの特性を有するそ
の他の適切な混合物を見出すことは、当業者にとっては自明である。
液体または油性の被覆用材料は、酵素層を覆っている、水を浸透させない層を
形成する。さらに、酵素安定剤を添加することにより、洗濯洗剤組成物における
酵素の安定性を容易に向上することができる。
液体または油性の被覆用材料には、任意の適した添加剤を加えることができる
。まず、TiO2、CaCO3、Na−Al−シリケート類、パテントブルー V
80(Patent Blue V80)、タートラジン XX90などの着色剤を加えることがで
きる。さらに、既知の酸化防止剤(例えば、第三ブチルヒドロキシトルエン(B
HT)、第三ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、オクチルガレートなど)
;既知の帯電防止剤、例えば、プラパゲン WK(Prapagen WK)(ヘキスト(H
oechst)A.G.社製)、シアスタート SN(Cyastat SN)(NVCP ケミ
カルズ(NVCPChemicals)社製)、ゼレク NK(Zelec NK)(インターナシオ
アルケミーハンデルスミー B.V.(Internatio Alchemy Handelsmij)社製
)など;セルロース誘導体類(エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス)、セルロースエステル類(オイドラジット(Eudragit)などの(メタ)アク
リル酸エステル類)およびその他の高分子類のような水分透過制御剤を加えるこ
とができる。これらの添加剤に関する必要条件は、顆粒内の酵素ならびに液体も
しくは油性の被覆と相溶性であること、かつ、油性または液体の被覆材料内に溶
解性または分散性であることのみである。
さらに、本発明の被覆層を施すことにより、各種の酵素の放出を制御すること
ができる。被覆層の組成および厚さを調整することにより、時間依存型の酵素放
出を行うことが可能である。
本発明に従う被覆顆粒を自由流動性にするために使用する凝結防止剤としては
、ヒュームドシリカ(アエロシル(Aerosil)、例えば、アエロシル(Aerosil)
R 972、R 200など;カブ−オ−シル(Cab-o-sil)、例えば、TS 610な
ど)、カルシウムホスフェート(カフォス(Cafos))、TiO2、滑石粉、トウ
モロコシおよびその他の穀類のでんぷん質などの任意の既知の凝結防止剤を用い
ることができる。
以下の実施例は本発明を説明するためのものである。
実施例1
WO−93/07263号の記載に従って調製した1000gの非被覆マクサカル(Maxac
al)流動層顆粒を遊星型ミキサー(ホバート(HOBART)社製、N-50型)に導入
した。これらの顆粒に、パラフィン油:グリセロールモノステアレート(3:1
)の油性混合物30gを加えた。45分間混練した後、24gのアエロシル(Aerosil
)R 972を加え、さらに10分間混練した。
非被覆および被覆顆粒の水簸ダスト値を測定したが、いずれも検出限界以下で
あった。この水簸試験においては、空塔速度を0.8m/sに保ちながら、流動層
内で40分間にわたって60gの顆粒を流動化した。生成したダストをワットマン(
Whatman)GF/Cフィルター上に集め、このダストについて酵素活性を測定、
試験した。
この点に関しては、水簸試験について記載しているベルギー特許出願第838125
号を参照した。
しかしながら、ヒューバッハ(Heubach)摩耗値は、顆粒16.25mlあたりの酵素
ダストが580μgから1.1μgに減少していた。
ヒューバッハ(Heubach)摩耗値は流動層試験により得られ、この流動層内で
は、16.25mlの量の顆粒を含む層上に質量約32gの球を通し、層には20分間にわ
たって20l/分の蒸気を流す。空気はフィルターを通過する。試験前後のフィル
ターの質量を測り、集めたダストを分析してμgあたりの酵素含量を測定する。
実施例2
流動層装置(MP−1、ニロ−アエロマティック(Niro-Aeromatic)社製)内
において、400〜600μmの大きさのNa2SO4結晶6kg上に、2,800ADE/mg
のマクサカル(Maxacal)UF(乾燥固体含量26%、酵素安定剤として1重量%
のホウ砂を含有)3.5kgを噴霧した。この工程に続いてすぐに、12%のセピフィ
ルム(Sepifilm)046(セピック(SEPPIC)社製)を含む被覆材(乾燥重量を基
準として5重量%のTiO2を含有)を酵素層上に噴霧した。
この方法では、重量収率98.5%、および酵素活性収率95%であった。得られた
生成物は、1000μmおよび315μmの篩を用いて篩分けした。1μgの酵素ダス
トについてヒューバッハ(Heubach)摩耗試験値を測定した。
別の試験においては、流動層被覆をヒドロキシプロピルメチルセルロース(H
PMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、セルロース、TiO2、滑
石およびPEG−400の水中混合物に置き換えた。噴霧による流動層被覆の前お
よび被覆中に、一定時間ごとにサンプルを採取した。多くの場合、実施例1に記
載した被覆材を用いてサンプルを被覆した。酵素ダスト(ED)で表されるサン
プルの特徴は、それぞれ、水簸試験およびヒューバッハ(Heubach)試験により
測定した。結果を表1に示す。
本発明に従って被覆された顆粒は、流動層被覆のみからなる顆粒よりも比較的
ダスト値が低い。
実施例3
本実施例においては、ホウ砂を使用しなかった点を除いて、実施例2を繰り返
した。流動層被覆は施さなかった。流動層被覆段階を取りやめたため、本実施例
の工程は、実施例2において要した工程時間のわずか25%しかかからなかった。
得られた生成物は1000μmの篩を用いて篩分けした。この篩分けした生成物を遊
星型ミキサーに入れ、パラフィン油:グリセロールモノステアレート(3:1)
で被覆した。非被覆生成物のヒューバッハ(Heubach)ダスト値は、顆粒16.25ml
あたりの酵素ダストが1000μg以上であったが、一方、本発明に従って被覆され
た生成物においては、この値は、顆粒16.25mlあたり酵素ダストはわずか0.2μg
以下であった。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
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- 【特許請求の範囲】 1.被覆が施された酵素顆粒(被覆酵素顆粒)を調製する方法であって、 (i)酵素含有層が施されているコア材料を含む酵素顆粒を、被覆用材料と 接触させる工程;および、 (ii)工程(i)で生成した顆粒を凝結防止剤と接触させて、自由流動性 の顆粒を得る工程を含む方法において、;該被覆用材料が、 (a)非水性液体もしくはそのエマルション、または、 (b)融点が30〜90℃の範囲である第2の成分を溶解させた(a)のうち の少なくともひとつの液体を含有する油性混合物、 のいずれかであり、該接触は、25重量%以下の該被覆用材料を該顆粒上に実質的 に均一に被覆するように行い、かつ、該被覆酵素顆粒は、ヒューバッハ(Heubac h)摩耗試験により測定したダスト値が2μg以下になるようにすることを特徴 とする方法。 2.該液体が、油脂類、多価アルコール類、脂肪アルコール類および液状の非 イオン性界面活性剤から選択されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の 方法。 3.被覆されるべき顆粒に、流動層内で5重量%以下の量の予備被覆を施すこ とを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 4.顆粒の酵素層に被覆用材料(a)または(b)を直接施すことを特徴とす る請求の範囲第1項に記載の方法。 5.混合装置または配合(混練)装置内において、被覆用材料(a)もしくは (b)、ならびに必要に応じて凝結防止剤を顆粒に施すことを特徴とする請求の 範囲第1項から第4項のいずれか1項に記載の方法。 6.混合装置が低剪断混合装置であることを特徴とする請求の範囲第5項に記 載の方法。 7.被覆用材料の量が5〜20重量%となるように被覆用材料(a)または(b )を施すことを特徴とする請求の範囲第1項から第6項のいずれか1項に記載の 方法。 8.凝結防止剤が、ヒュームドシリカ、カルシウムフォスフェート、TiO2 、滑石粉またはでんぷんであることを特徴とする請求の範囲第1項から第7項の いずれか1項に記載の方法。 9.被覆されるべき顆粒のコアの大きさが200〜1500μmであることを特徴と する請求の範囲第1項から第8項のいずれか1項に記載の方法。 10.被覆用材料(a)または(b)を厚さ4〜5μmの層を形成するように施 すことを特徴とする請求の範囲第1項から第9項のいずれか1項に記載の方法。 11.組成(b)における液体(a)対固体の比が5:1〜1:2であることを 特徴とする請求の範囲第1項から第10項のいずれか1項に記載の方法。 12.ヒューバッハ(Heubach)摩耗試験により測定したダスト値が2μg以下 、好ましくは1.5μg以下であることを特徴とする被覆酵素顆粒。 13.請求の範囲第1項から第11項のいずれか1項の記載に従う方法によって得 られる請求の範囲第12項に記載の被覆酵素顆粒。 14.請求の範囲第12項記載のひとつまたはそれ以上の被覆酵素顆粒を含む界面 活性剤組成物。 15.(i)a)非水性液体もしくはそのエマルション、または、 b)融点が30〜90℃の範囲である第2の成分を溶解させた(a)の うちの少なくともひとつの液体を含有する油性混合物、 のいずれかと、 (ii)凝結防止剤 とを含む被覆物を使用して、 酵素含有層が施されているコア材料を有する酵素ダストを低下させる ことを特徴とする被覆材の使用。
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