JPH10509181A - 転移リスクを減少させるための酸化窒素放出薬剤の使用 - Google Patents
転移リスクを減少させるための酸化窒素放出薬剤の使用Info
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Abstract
(57)【要約】
酸化窒素放出N2O2 -官能基を含有する酸化窒素放出化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類における癌性細胞と非癌性構造との間の接着(adherence)を阻害する方法。当該化合物は当該哺乳類に接着(adherence)阻害有効量の酸化窒素を放出することができるものである。
Description
【発明の詳細な説明】
転移リスクを減少させるための酸化窒素放出薬剤の使用
発明の技術分野
本発明は、哺乳類における癌性細胞と非癌性細胞との間の接着(adherence)を
阻害する方法、より詳細には、酸化窒素放出N2O2 -官能基を含有する酸化窒素
放出薬剤(nitric oxide-releasing agent)を用いて哺乳類における転移リスク
を減少させる方法に関する。
発明の背景
現在の癌治療法には外科手術、放射線療法、化学療法および免疫療法が含まれ
る。通常、これらの方法の一またはそれ以上が組み合わせて用いられ、外科手術
と放射線療法が最も癌を根絶するのに有効である。しかし、外科手術と放射線療
法はどちらも局所的治療法であり、これらの治療は腫瘍が局在化しているときの
み有用である。もし癌が全身的または転移性ならば、化学療法と免疫療法がより
有用な治療方法である。
転移は腫瘍治療の最も深刻な問題の一つであり、致命的状態のほとんどを引き
起こす。転移のリスクは原発性腫瘍の治療において特に高く、よってこの段階で
転移の形成を緊急に予防する必要がある。
転移では、原発性腫瘍から循環系またはリンパ系への癌性細胞の放出、続く毛
細管および後毛細管小静脈の壁への癌性細胞の接着(adhesion)および管外遊出が
生じ、その結果として、癌性細胞が新たな組織部位に移動し、一またはそれ以上
の続発性腫瘍の形成を起こす。一旦、腫瘍細胞が循環系へのアクセスを得ると、
その後に続く転移カスケードの段階では、微小血管内皮への接着(adhesion)およ
び基底膜(血管壁を取り囲む薄い細胞外マトリックスであり、特定の蛋白質分解
酵素により分解されると考えられている)の浸潤が生じる。転移性癌性細胞の内
皮への接着(adhesion)には、VCAM、VLA−4、E−セレクチン(E-select
in)およびシアリル−ルイスX(sialyl-Lewis X)のような接着構造(adhesive
structure)が介在する。同様に、腫瘍細胞の基底膜への接着(adhesion)には、ラ
ミニン、フィブロネクチンおよびコンドロネクチン(chondronectin)のような種
々の糖蛋白質に結合する特異的細胞表面受容体が介在する。
ラミニンは基底膜特異的糖蛋白質であり、3つの鎖、すなわちα、β1、およ
びβ2から構成され、その形状は十字形で、多くの癌(例えば、結腸癌および乳
癌)に好まれる糖蛋白質である(Liotta,Cancer Res., 46,1-7(1986); Terran
ova et al.,PNAS USA,80,444-448(1983); Terranova et al.,Cancer Res., 42
,2265-2269(1982); およびVlodavsky et al.,Nature, 289, 304-306(1981)
)。ラミニンは細胞接着(cell adhesion)、移動、増殖、神経突起伸長および分
化の促進を活性化する(例えば、Timpl et al.,J .Biol.Chem.,254, 993(197
9),Engel et al.,J .Mol.Biol., 150, 97(1981),Kleinman et al.,J .Cell .Biochem.,
27,317(1985)およびGraf et al.,Cell,48,989(1987)参照)。細
胞表面にラミニン受容体を有する悪性細胞は通常の細胞に比べてより容易にラミ
ニンに結合し接着(attach)する。
運動性因子および組織化学走性因子は悪性腫瘍細胞の運動を刺激することがで
き、ある種の腫瘍細胞の臓器特異的転移に関連している(Hujanen et al.,Canc er Research,
45,3517-3521(1985))。化学誘引物質は腫瘍細胞転移に重要な役
割を果たしているかもしれない。
転移は、原発性腫瘍から離れた臓器部位への腫瘍細胞の広がりを生じるので、
種々の形態の化学療法および免疫療法が転移の治療に用いられてきた。従来の化
学療法は、5−フルオロウラシル(5FU)、マイトマイシン(MMC)、シス
プラチン(CDDP)またはアドリアマイシン(ADR)のような核酸または蛋
白質の合成の阻害剤を用いて主に行われてきた。しかしながら、これらの阻害剤
は非常に強い副作用を伴うので、それらの使用は実質的に補助的治療に限定され
てきた。
最近、インターフェロンやインターロイキンのようなサイトカインの投与によ
って免疫学的防御システムである異物排除機構(foreign body exclusion mechan
ism)を増強することにより癌を治療する試みが行われている。もちろん、これら
の物質は生物に異物が侵入したときにのみ局所的に生成される。従って、そのよ
うな化合物を全体的または全身的に投与すると、副作用も引き起こす。さらに、
生物に癌細胞を異物として認識するのが困難だとすると、この治療法を適用でき
る癌は非常に限定される。
同様に、生物学的応答調節剤(Biological response modifier,BRM)のよ
うな免疫強化抗腫瘍剤の使用もまた副作用を伴う。
米国特許第5,306,714号(Okamoto et al.,1994年 4月26日)および
米国特許第5,004,735号(Okamoto et al.,1991年 4月 2日)には、(
S)−2,3−ジヒドロポリプレノールおよび(S)−2,3−ジヒドロポリプ
レノール モノホスフェートおよびそれらの医薬的に許容される塩を転移の治療
に使用することが開示されている。
N−(3−フェニルプロピル)−1−デオキシノジリマイシン、1−デオキシ
ノジリマイシン、D−グルカロ−δ−ラクタム、および6−O−トリフェニルメ
チル−D−グルコ−δ−ラクタムのようなラクタム類が、米国特許第4,985
,445号(Suzuki,1991年1 月15日)に転移の阻害剤として記載されている。
米国特許第5,242,692号(Djaldetti et al.,1993年 9月 7日)には
、筋肉組織および筋肉細胞培養物から単離され得る、分子量約25,000〜30,000ダ
ルトンの腫瘍細胞増殖阻害剤が開示されている。
米国特許第5,231,082号(Schasteen,1993 年 7月27日)には、抗転
移環状ペプチドが開示されている。この環状ペプチドは67kDa のラミニン受容体
に結合し、ラミニンが介在する細胞接着(cell adhesion)およびメラノーマ細胞
による転移増殖を阻止すると言われている。他の抗転移ペプチド(ペンタペプチ
ドtyr-ile-gly-ser-arg を含む)が、ヨーロッパ特許出願公開第0278781
号,Iwamoto et al.,Science, 238, 1132(1987),およびGraf et al.,Biochem istry
, 26,6896(1987)に開示されている。ラミニンβ1ペプチドおよ
びその腫瘍細胞転移の治療における使用が米国特許第5,175,251号(Jo
hnson et al.,1992年12月29日)に記載されている。転移を阻害するためにペン
タペプチドのようなアシル化ペプチドを投与することが米国特許第5,039,
662号(Schasteen et al.,1991年 8月13日)に記載されている。アシルアミ
ノアルキルピリジンアミドの投与が転移の治療方法として米国特許第5,030
,642号(Fuller et al.,1991 年 7月 9日)に記載されている。このアミド
は5−リポキシゲナーゼの特異的阻害剤として記載され、細胞浸潤活性と転移を
阻害すると言われている。
5−(2−クロロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2
−c]ピリジンの転移治療のための使用が米国特許第4,963,559号(Su
zuki,1990年10月16日)に記載されている。
ある種のカスタノスペルミンエステル類(castanospermine esters)およびカ
スタノスペルミン(castanospermine)の投与による転移の阻害が、米国特許第4
,952,585号(Sunkara et al.,1990年 8月28日)および米国特許第4,
792,558号にそれぞれ記載されている。
臓器細胞レクチンに特異的な単糖類および/またはそのような単糖類を含有す
る複合糖質、特にβ−D−ガラクトースおよび/または末端β−D−ガラクトー
ス部分を含有する複合糖質の転移治療のための使用が米国特許第4,946,8
30号(Pulverer et al.,1990 年 8月 7日)に記載されている。
Terranova et al.((1982)前記)には、ある種の転移性細胞をラミニンに対す
る抗体で処置することが開示されている。この抗体は転移性細胞の基底膜との相
互作用能力を低下させ、細胞がマウスに注射されたときに生じる転移の数を減少
させる。
転移(肺、胸部および結腸の原発性腫瘍から生じるようなもの)をコントロー
ルするためにリボヌクレアーゼ阻害剤を投与することが米国特許第5,175,
005号(Fukushima et al.,1992年12月29日)に記載されている。
プロテインキナーゼCを阻害する化合物を転移を阻害する手段として使用する
ことが米国特許第5,151,360号(Handa et al.,1992年 9月29日)に開
示されている。
転移を阻害するためのN,N,N−トリメチルスフィンゴシンの使用が米国特
許第5,137,919号(Igarashi et al.,1992 年 8月11日)に記載されて
いる。
クロスグリ(black currant)の種から得た脂質を栄養または医薬組成物の形態
(これはエイコサペンタノイックアシッド(eicosapentanoic acid)およびジホモ
−γ−リノレン酸の生物学的利用率を促進するが、一方でアラキノイックアシッ
ド(arachinoic acid)の生物学的利用率を抑制する)で投与することで細胞接着
(cell adhesion)および、それにより転移を防止することが米国特許第5,1
41,958号(Crozier-Willi et al.,1992年 8月25日)に記載されている。
手術後の悪性腫瘍転移を抑制するためのレクチン、アブリン(Abrin)およびア
ブラス(Abrus)アグルチニンの投与が米国特許第5,053,386号(Tung,1
991年10月 1日)に開示されている。メラノーマおよび乳癌のような転移の高い
可能性を特徴とする腫瘍の手術切除後の5−アミノ−または置換アミノ−1,2
,3−トリアゾールの投与が米国特許第5,045,543号(Hupe,1991年 9
月 3日)に記載されている。
従って、一般的に癌の治療に、そしてより詳細には転移の治療に、多くの腫瘍
阻害物質が実際に使用され、より多くの物質が潜在的な使用可能性を有すること
が明らかである。しかしながら、今日においても癌の一般的療法はなく、それゆ
えに化学療法に貢献するどんなものでも、少なくとも癌および関連する転移の治
療により有効な薬剤を得ることを望んでいる医療従事者には喜んで受け入れられ
る。
NOを合成する腫瘍細胞は合成しないものより転移性が少ないと考えられる(R
adomski et al.,Cancer Research, 51,6073-6078(1991); Dong et al.,Cance r Research,
54,789-7793(1994))。外因性のNOの投与が転移に効果を及ぼす
か否かはわかっていない。しかし、市販のNO−放出性化合物を用いてこ
の仮説を試験するのに伴う問題は、これらの化合物が部位特異的にNOを放出す
ることができないことである。体全体にNOを放出する現在市場に出ているNO
プロドラッグを用いて癌患者を治療するのは望ましくないだろう。なぜなら、そ
れは他のNO−感受性組織に、腫瘍細胞に対するどんな有益な効果も上回りうる
望ましくない副作用をもたらすであろうからである。
酸化窒素は純粋な形態では、水性媒体に対して限られた溶解度を有する反応性
の高いガスである(窒素酸化物の環境保健規準に関するWHO対策グループ、窒
素酸化物、環境保健規準4(Oxides of Nitrogen,Enviromental Health Criter
ia 4)(世界保健機関:ジュネーブ、1977年))。従って、大多数の生物学
的システムに酸化窒素を早期に分解させることなく確実に導入することは困難で
ある。
代謝されて酸化窒素を放出する化合物および水溶液中で自発的に酸化窒素を放
出する化合物を含めた、酸化窒素を送達することのできる多くの化合物が薬理学
的目的で開発されている。
代謝されて酸化窒素を放出する化合物には、広く使用されているニトロ血管拡
張剤、ニトログリセリンおよびニトロプルシドナトリウムが含まれ(Ignarro et
al.,J .Pharmacol.Exp.Ther.,218, 739-749(1981); Ignarro,Annu .Rev. Pharmacol .Toxicol.
,30,535-560(1990); Kruszyna et al.,Toxicol. Appl . Pharmacol.,
91,429-438(1987); Wilcox et al.,Chem .Res. Toxicol., 3, 71
-76(1990))、これらの化合物は比較的安定であるが、活性化により酸化窒素を放
出する。この特徴はある適用では有利となるかもしれないが、重大な障害にもな
りうる。例えば、ニトログリセリンに対する耐性が、関係する酵素/補因子シス
テムの消耗を介して発現する(Ignarro et al.,Annu .Rev. Pharmacol .Toxico l.
,25,171-191(1985); Kuhn et al.,J .Cardiovasc. Pharmacol., 14(Suppl
.11),S47-S54(1989))。また、ニトロプルシドの長期投与はシアン化物の代謝
産物を生じさせ、毒性につながる(Smith et al.,「生物学的に反応性の中間体
の抜粋集」生物学的に反応性の中間体IV、分子的お
よび細胞的効果とそれらの人間の健康に対する影響(“A Potpourri of Biologi
cally Reactive Intermediates”,Biological Reactive Intermediates IV .Mo lecular and Cellular Effects and Their Impact on Human Health)
(Witmer et
al.編)、実験医学と生物学における進歩、第283 巻(プレナムプレス、ニュー
ヨーク、1991年)365〜369頁(Advances in Experimental Medicine
and Biology Volume 283(Plenum Press: New York,1991),pp.365-369)。
NO−放出薬剤の非常に重要なクラスは酸化窒素−求核剤複合体、NO−放出
N2O2 -(「NONOエート」;“NONOate”)官能基を含有する化合物
である。数多くの酸化窒素−求核剤複合体が報告されている(例えば、Drago,A CS Adv .Chem.Ser.
,36,143-149(1962))。LonghiおよびDrago,Inorg. Chem.
,2 ,85(1963)も参照。これらの複合体の多くは加熱または加水分解により酸化
窒素を放出することが知られている(例えば、Maragos et al.,J .Med.Chem.,
34,3242-3247(1991))。
最近、ある種の酸化窒素−求核剤複合体を用いて哺乳類の心臓血管障害を治療
する方法が開示された(例えば、米国特許第4,954,526号)。これらの
化合物はアニオン性N2O2 -基またはその誘導体を含有する。Maragos et al.,
(前記)も参照。これらの化合物の多くは薬理学的に特に有望であることが判明
した。なぜなら、ニトロプルシドやニトログリセリンのようなニトロ血管拡張剤
と異なり、最初に活性化する必要がなく酸化窒素を放出するからである。純粋に
自発的に酸化窒素を放出できることが現在知られている唯一の他のシリーズの薬
剤は、R−S−NO構造の化合物、S−ニトロソチオールシリーズである(Stam
ler et al.,Proc .Natl.Acad.Sci.U.S.A., 89,444-448(1992));S−ニト
ロソ−N−アセチルペニシラミンは溶液中で酸化窒素を放出し、DNA合成阻害
に有効であると報告されている(Garg et al.,Biochem .and Biophys.Res.Com m.
,171 ,474-479(1990))。しかしながら、R−S−NO→NO反応は速度論的
に複雑であり制御が難しい(Morley et al.,J .Cardiovasc.Pharmac
ol.,
21,670-676(1993))。同様に、モルシドミン(molsidomine)やリンシドミ
ン(linsidomine)のような化合物はNOを放出させるために活性化が必要なだけ
でなく、望ましくないフリーラジカルも放出する。従って、NONOエートは一
次反応によりどんな所定のpHででも分解されて、予測された、定量的でかつ制
御された量の酸化窒素を供給する点で現在知られている薬剤の中で有益である。
例えば、Maragos et al.,(前記)参照。
水溶液中で酸化窒素を放出する酸化窒素/求核剤複合体はまた、米国特許第5
,039,705号、第5,155,137号、第5,185,376号、第5
,208,233号、第5,212,204号、第5,250,550号、なら
びに係属中の米国特許出願番号07/950,637(1992年9月23日出
願)、および07/858,885(1992年3月27日出願)にも有用な心
臓血管作用薬として開示されている(Maragos et al.,J .Med.Chem., 34,324
2-3247(1991)も参照)。
かなりの研究と相当な財源の支出にもかかわらず、癌の有効な治療方法の必要
性がいまだに残されている。特に、転移で起こるような癌性細胞と非癌性構造と
の間の接着(adherence)を阻害する有効な方法が要求されている。従って、ひと
つの局面において、本発明は、本方法を必要とする患者において、転移で起こる
ような癌性細胞と非癌性構造との間の接着(adherence)を阻害する方法を提供す
る。本発明のその他の目的や長所、ならびに他の発明の特徴は、ここに述べる発
明の記載から明らかとなるだろう。
発明の要旨
本発明は、哺乳類(特にヒト)における癌性細胞と非癌性構造との間の接着(
adherence)を阻害する方法を提供する。本方法は、それを必要とする哺乳類に
、酸化窒素放出官能基N2O2 -を含有する酸化窒素放出薬剤を投与することを含
む。酸化窒素放出薬剤は接着阻害有効量(adherence-inhibiting effective amou
nt)の酸化窒素を当該哺乳類に放出して、癌性細胞と非癌性構造との間の接
着(adherence)を阻害する(ここで、「非癌性構造」という語は、細胞、組織、
膜、臓器などをいう)。本発明は転移のリスクを減少させる方法を提供する。当
該方法もまた、投与を必要とする哺乳類に酸化窒素放出薬剤を投与することを含
む。
この薬剤は、酸化窒素放出N2O2 -官能基を含有する単量体であってもよいし
、あるいは酸化窒素放出N2O2 -官能基が結合した高分子を含有する高分子組成
物であってもよい。この高分子はまた生体高分子であってもよい。この薬剤は接
着阻害有効量(adherence-inhibiting effective amount)の酸化窒素を、当該哺
乳類における癌性細胞と非癌性構造との間の接着(adherence)のリスクのある部
位、特に転移のリスクのある部位に局所的に放出することができる。
図面の簡単な説明
図1は、リポポリサッカライド(LPS)、DETA/NO(H2NCH2CH2
N[N(O)NO]-CH2CH2NH3 +)、またはLPSとDETA/NOの非
存在下または存在下での小静脈(VEN)および小動脈(ART)に対して接着
した腫瘍細胞(adherent tumor cell)の%の棒グラフである。
発明の詳細な説明
本発明は、哺乳類における癌性細胞と非癌性構造との間の接着(adherence)を
阻害する方法を提供し、哺乳類における転移のリスクを減少させるのに有用であ
る。本方法は、哺乳類(特にヒト)に、酸化窒素放出官能基N2O2 -を含有する
酸化窒素放出薬剤を投与することを含む。この薬剤は、酸化窒素放出N2O2 -官
能基を含有する化合物または酸化窒素放出N2O2 -官能基が結合した高分子を含
有する高分子組成物である。この薬剤は、潜在的に転移性の癌性細胞に(例えば
、免疫化学的相互作用により)付着して、それにより転移を阻害するのに十分な
NOを細胞に投与することができる、あるいは接着阻害有効量(adherence-inhib
iting effective amount)の酸化窒素を、当該哺乳類における非癌性構造の
転移のリスクのある部位に局所的に放出することができる。酸化窒素放出高分子
組成物は多くの形態で、例えば、後記でより詳細に説明するような臓器または細
胞特異的生体高分子として、またはインプラント、リポソーム、マイクロ粒子、
マイクロスフェア、ビーズまたはディスクとして投与することができる。「接着
阻害有効」量(“adherence-inhibiting effective”amount)は投与量に関して後
述する。
有用な薬理学的薬剤は、酸化窒素放出N2O2 -官能基を単量体または高分子(
生体高分子を含む)に取り込むことにより提供され得る。本発明の方法で使用に
適した酸化窒素放出薬剤は式:
(式中、Xは有機または無機部位であり、X’は有機または無機置換基、医薬上
許容される金属中心、医薬上許容されるカチオンなどである。)で定義される。
N2O2 -基は結合基XおよびX’のいずれか一方または両方を介して生体高分子
に結合している。
酸化窒素放出N2O2 -官能基は、好ましくは酸化窒素/求核剤付加物、すなわ
ち、酸化窒素と求核剤との複合体であり、最も好ましくはアニオン性部位X[N
(O)NO]-(式中、Xは任意の適当な求核剤残基を示す)を含む酸化窒素/
求核剤複合体である。求核剤残基は、好ましくは第一アミン(例えば、(CH3
)2CHNH[N(O)NO]NaにおけるX=(CH3)2CHNH)、第二ア
ミン(例えば、(CH3CH2)2N[N(O)NO]NaにおけるX=(CH3C
H2)2N)、ポリアミン(例えば、両性イオンH2N(CH2)3NH2 +(CH2)4
N[N(O)NO]-(CH2)3NH2におけるX=スペルミン、両性イオンC
H3CH2N[N(O)NO]-CH2CH2NH3 +におけるX=2−(エチルアミ
ノ)エチルアミン、または両性イオン
CH3CH2CH2N[N(O)NO]-CH2CH2CH2NH3 +におけるX=3−
(n−プロピルアミノ)プロピルアミン)、またはオキシド(すなわち、NaO
[N(O)NO]NaにおけるX=O-)、またはそれらの誘導体である。この
ような酸化窒素/求核剤複合体は酸化窒素を予測し得る速度で生物学的に使用可
能な形態で送達することができる。
適当な酸化窒素/求核剤複合体には、次式で表されるものが含まれる。
言及によってここに組み入れられる米国特許第5,212,204号に記載さ
れている
〔式中、Jは有機または無機部位(例えば、炭素原子を介してN2O2 -基の窒素
と結合していない部位を含む)であり、M+xは医薬上許容されるカチオン(式中
、xはカチオンの原子価である)であり、aは少なくとも1の整数であり、bお
よびcは中性化合物を与える最も小さい整数である。〕;
言及によってここに組み入れられる米国特許第5,155,137号に記載され
ている
(式中、bおよびdは同一または異なって0または1であり、R1、R2、R3、
R4およびR5は同一または異なって水素、C3-8シクロアルキル、C1-12直鎖ま
たは分枝鎖アルキル、ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、トリフル
オロアセチル、p−トルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2,2−トリ
クロロ−t−ブトキシカルボニルであり、x、yおよびzは同一または異なっ
て2〜12の整数である。);
言及によってここに組み入れられる米国特許第5,155,137号に記載され
ている
(式中、Bは
であり、R6およびR7は同一または異なって水素、C3-8シクロアルキル、C1-1 2
直鎖または分枝鎖アルキル、ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、
トリフルオロアセチル、p−トルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2,
2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニルであり、fは0〜12の整数であり、
ただしBが置換されたピペラジン部位
の場合、fは2〜12の整数である。);
言及によってここに組み入れられる米国特許第5,250,550号に記載され
ている
(式中、R8は水素、C3-8シクロアルキル、C1-12直鎖または分枝鎖アルキル、
ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、トリフルオロアセチル、p−ト
ルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシ
カルボニルであり、R9は水素またはC1−C12直鎖または分枝鎖アルキルであり
、gは2〜6である。);
言及によってここに組み入れられる米国特許第5,039,705号および同第
5,208,233号および1993年2月12日に出願された米国特許出願番
号08/017,270に記載されている
(式中、R1およびR2は独立して直鎖または分枝鎖C1−C12アルキル基および
ベンジル基からなる群より選ばれ、あるいはR1およびR2が窒素原子と共に結合
して、複素環基、好ましくはピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノまたはモルホ
リノ基を形成し、M+xは医薬上許容されるカチオンであり、xはカチオンの原子
価である。);
言及によってここに組み入れられる1992年3月27日に出願された米国特許
出願番号07/858,885に記載されている
K[(M)x'x(L)y(R1R2N-N2O2)z] (VI)
(式中、Mは医薬上許容される金属、またはxが少なくとも2の場合、異なる2
種の医薬上許容される金属の混合物であり、Lは(R1R2N−N2O2)とは異な
る配位子であり、少なくとも1つの金属に結合しており、R1およびR2はそれぞ
れ有機部位であり、それらは同一または異なっていてよく、xは1〜10の整数
であり、x’は金属Mの形式的な酸化状態(formal oxidation state)を示し、
1〜6の整数であり、yは1〜18の整数であり、yが少なくとも2の場合、配
位子Lは同一または異なっていてもよく、zは1〜20の整数であり、Kは化合
物を必要な程度まで中性にする医薬上許容される対イオンである。);
言及によってここに組み入れられる米国特許第4,954,526号に記載され
ている
[R-N(H)N(NO)O-]yX (VII)
(式中、RはC2-8低級アルキル、フェニル、ベンジルまたはC3-8シクロアルキ
ルであり、任意のR基は1〜3個の置換基で置換されていてもよく、その置換基
は同一または異なっていて、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-8アルコキシ、−NH2
、−C(O)NH2、−CH(O)、−C(O)OHおよび−NO2からなる群よ
り選ばれ、Xは医薬上許容されるカチオン、医薬上許容される金属中心、または
C1-8低級アルキル、−C(O)CH3および−C(O)NH2からなる群より選
ばれる医薬上許容される有機基であり、yは1〜3であり、Xの原子価と一致す
る。);
言及によってここに組み入れられる1992年9月23日に出願された米国特許
出願番号07/950,637に記載されている
〔式中、R1およびR2は独立して、C1-12直鎖アルキル、アルコキシまたはアシ
ルオキシで置換されたC1-12直鎖アルキル、ヒドロキシまたはハロゲン置換さ
れたC2-12直鎖アルキル、C3-12分枝鎖アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アル
コキシまたはアシルオキシで置換されたC3-12分枝鎖アルキル、C3-12直鎖オレ
フィンおよびC3-12分枝鎖オレフィン(これらは置換されていないか、またはヒ
ドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、ハロゲンまたはベンジルで置換されてい
る)から選ばれるか、あるいはR1およびR2がそれらが結合している窒素原子と
共に複素環基、好ましくはピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノまたはモルホリ
ノ基を形成し、R3は、置換されていないか、またはヒドロキシ、ハロゲン、ア
シルオキシまたはアルコキシで置換されているC1-12直鎖およびC3-12分枝鎖ア
ルキル、置換されていないか、またはハロゲン、アルコキシ、アシルオキシまた
はヒドロキシで置換されているC2-12直鎖またはC3-12分枝鎖オレフィン、置換
されていないかまたは置換されているC1-12アシル、スルホニルおよびカルボキ
サミドから選ばれる基;あるいはR3は式−(CH2)n−ON=N(O)NR1R2
(式中、nは2〜8の整数であり、R1およびR2は上記に定義した通り)で表
される基であり、好ましくは、R1、R2およびR3はヘテロ原子のαにハロゲン
またはヒドロキシ置換基(a halo or a hydroxy substitute α to a hetero at
om)を含まない。〕
本発明に合わせて、酸化窒素放出薬剤は、本願と同日に出願されたSaavedraら
の米国特許出願に記載されているような高分子組成物または生体高分子組成物で
あってもよい。「高分子に結合している」という語はN2O2 -官能基が物理的ま
たは化学的に、高分子に結びついている(associated)、一部、高分子に取り込
まれている(incorporated)または高分子内に含有されている(contained)ことを
意味する。N2O2 -官能基の高分子との物理的な結びつき(association)または結
合(bonding)は、高分子を酸化窒素/求核剤複合体と共沈させることにより、な
らびにN2O2 -基の高分子との共有結合により達成することができる。N2O2 -官
能基の高分子との化学的結合は、例えば、酸化窒素/求核剤付加物の求核剤部分
が高分子と共有結合し、N2O2 -基が結合している求核剤残基が高分子自身の一
部を形成するような(すなわち、高分子のバックボーン(backbone)
中にある、または高分子のバックボーン上のペンダント基に結合している)共有
結合であってよい。酸化窒素放出N2O2 -官能基が高分子に結びついている、一
部、高分子に取り込まれているまたは高分子内に含有されている、すなわち高分
子に「結合」(“bound”)している方法は本発明において重要ではなく、全ての
結びつき(assocation)、取り込み(incorporation)および結合(bonding)の手段が
本発明で意図されている。N2O2 -官能基を高分子内に取り込むことにより、目
的とする生物学的部位にNOを局在化して放出させるために投与することのでき
る高分子結合酸化窒素/求核剤付加物組成物が提供されることが見い出されてい
る。高分子結合付加物組成物の部位特異的送達は、酸化窒素放出N2O2 -官能基
の作用の選択性を高める。もし高分子に結合したN2O2 -官能基が必然的に局在
化しているならば、官能基の酸化窒素放出効果はそれらと接触した組織に集中す
るだろう。もし高分子が可溶性ならば、例えば、フィブリンまたは組織トロンボ
プラスチンに対する抗体のような標的組織に対して特異的な抗体に結合すること
により、あるいはそのような抗体の誘導体とすることにより、作用の選択性をさ
らにアレンジすることができる。同様に、重要な受容体のリガンドの認識配列を
模倣したペプチドにN2O2 -基を結合することにより、核酸中の標的配列との部
位特異的な相互作用が可能なオリゴヌクレオチドに結合する場合と同様な、酸化
窒素放出の局在化した集中した効果を与える。他の蛋白質、核酸および多糖類(
ホルモンおよび運動性、化学走性および管外遊出因子または物質を含む)も同様
に利用できる。
例えば、保護されたN2O2 -基を有するピペラジンは、腫瘍細胞化学走性に重
要なIKVAV認識配列を含有するポリペプチドに共有結合させることができる
。得られた分子が、抗化学走性剤(antichemotactic agent)としてのNO再生能
と、腫瘍細胞および/または腫瘍細胞が接着(attach)および管外遊出する傾向が
ある血管系およびリンパ系の部位に対するIKVAV配列のアフィニティとの両
方を保持しているならば、転移を減少させる、あるいは予防することもできる。
本発明に関して、広範な種類の如何なる高分子も使用可能である。選択される
高分子は、ただ、生物学的に許容し得るものであればよい。本発明において使用
に適した高分子を例示すれば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデン ジフルオライド、ポリビニルク
ロライド等のポリオレフィン;ポリエチレンイミンまたはその誘導体;ポリエチ
レングリコール、多糖類等のポリエーテル;ポリ(ラクチド/グリコリド)等の
ポリエステル;ナイロン等のポリアミド;ポリウレタンが挙げられる。本発明に
関して、広範な種類の如何なる生体高分子も使用可能である。使用に適した生体
高分子としては、ペプチド、ポリペプチド、蛋白質、オリゴヌクレオチド、核酸
(例、RNAおよびDNA)、糖蛋白質、グリコーゲン等が挙げられる。あるい
は、脂肪酸、グルコース、アミノ酸、スクシネート、リボヌクレオチド、リボヌ
クレオシド、デオキシリボヌクレオチドおよびデオキシリボヌクレオシドのよう
な生体高分子のサブユニットが使用できる。具体例としては、抗体またはその断
片;ラミニン、フィブロネクチンのような細胞外マトリックス蛋白質またはそれ
らの細胞接着部位ペプチド認識配列(cell attachment-site peptide recogni-ti
on sequence)(RGDS、IKVAV、YIGSRなど);および成長因子、ペ
プチドホルモン、および高アフィニティ細胞表面受容体部位のある他のポリペプ
チド(例えば、EGF、TGFα、TGFβおよびTNF)が挙げられる。この
ような分子は、受容体に結合したとき、標的細胞内に内在化されて、それによっ
てNO供与体部分の細胞間送達を促進する。
好ましくは、高分子結合および生体高分子結合NONOエートでは、N2O2 -
官能基が結合基XまたはX’のいずれか一方または両方を介して高分子または生
体高分子に結合している。
高分子結合酸化窒素放出組成物は広範な種類の形態で投与することができる。
如何なる形態の送達手段も放出前の酸化窒素の完全な状態を適当に保護し、癌性
細胞と非癌性細胞との間の接着(adherence)を阻害する、より好ましくは、転移
のリスクを阻害する効果的な手段となりうるような速度、量、および場所で酸化
窒素の放出を制御するものでなければならない。例えば、局所投与用または局在
化して放出するための投与用の送達手段としては、インプラント、パッチ、ステ
ント、リポソーム、マイクロ粒子、マイクロスフェア、ビーズ、粉末、液体、ゲ
ル、モノリシック樹脂、ディスクまたはその他のデバイスが挙げられるが、これ
らに限定されない。局所的な投与または放出の有利な点は、全身的な投与または
放出に比べて、より少ない投与量を用いてより速く標的部位で効果的な薬物濃度
を得ることができ、より低い毒性副作用を実現することである。局在化して放出
するための全身投与用の送達手段としては、溶液剤、懸濁剤、乳剤、カプセル剤
、小袋(sachet)、錠剤、経皮(局所)投与用パッチ、喉飴(lozenge)、エアロゾ
ル剤、リポソーム、マイクロ粒子、マイクロスフェア、ビーズ、プロドラッグ、
リガンド認識配列を模倣した小さなペプチド、および配列特異的オリゴヌクレオ
チド(前記で説明)が挙げられるが、これらに限定されない。
上記化合物を含めた、N2O2 -官能基を有する酸化窒素放出複合体は、多数の
異なる方法により高分子支持体に結合させることができる。例えば、上記化合物
は、化合物を高分子とともに共沈させることにより、当該高分子に結合させるこ
とができる。共沈は、例えば、高分子と酸化窒素/求核剤化合物とを可溶化し、
溶媒を蒸発させることからなる。またN2O2 -基を含有する単量体を、溶融した
高分子に溶解し、温度を下げて固体化させたときに、マトリックス中にN2O2 -
基がある程度均一に分布するように含有させてもよい。
あるいは、酸化窒素放出N2O2 -官能基は、上記の式を有するタイプの酸化窒
素/求核剤複合体を、その場で高分子上に形成することにより、高分子に結合し
得る。N2O2 -官能基は、高分子のバックボーン(backbone)の原子に結合する
か、または高分子バックボーンにぶらさがっている基に結合するか、あるいは単
に高分子マトリックスに補足されるだけでもよい。N2O2 -官能基が高分子バッ
クボーンにある場合、高分子は将来の放出のために酸化窒素に結合すべく、酸化
窒素と反応し得る部位をバックボーンにもつ。N2O2 -官能基が高分子バックボ
ーンにぶらさがっている基の場合、高分子は、酸化窒素と反応してN2O2 -官能
基を形成し得る適当な求核剤残基を含むか、あるいは当該求核剤残基で誘導
体とされている。このように、適当な求核性残基を含む高分子または適当に誘導
体とされた高分子と酸化窒素との反応は、高分子結合酸化窒素放出N2O2 -官能
基を提供する。
例示として、幾つかの一般的な手段が、NONOエート官能基が結合した生体
高分子を含有する生体高分子組成物の合成に利用できる。一例として、構造X−
N2O2 -のイオンを求電子剤([X’]+供与体)と反応させると、共有結合した
式X−N(O)=NOX’のNONOエートを生じる。この保護された複合体を
次いで所望の生体高分子に求核剤残基X、または求電子剤残基X’を介して結合
する。あるいは、すでに生体高分子の一部である(あるいは生体高分子に結合し
得る)求核剤残基を塩基性条件下でNOと反応させてN2O2 -官能基を含有する
酸化窒素複合体を得ることもできる。特定の例として、第二級アミノ基を有する
単純なアミノ酸を酸化窒素と反応させて本発明による化合物を生じさせることが
できる。同様に、NO官能基をペプチドの塩基性窒素に結合させることができる
。NONOエート含有分子を本発明に従ってペプチド、ポリペプチドまたは蛋白
質のチオールまたは活性化カルボン酸基に結合させる代わりの手段を用いること
ができる。
さらに、例示として、N2O2 -官能基をarg-gly-asp(RGD)のようなペプチ
ドに結合して、分子arg-gly-asp-[N(O)NO]-を調製してもよい。好まし
くは、RGDトリペプチドは追加のペプチドユニットのような結合基を介してN
ONOエートに結合するだろう。その他の受容体/リガンド認識配列を同様にし
て用いることができる。
本発明の酸化窒素放出化合物および高分子結合酸化窒素放出N2O2 -官能基組
成物を動物に投与する適当な方法を利用し得ること、およびある特定の組成物を
投与するために一を超える投与経路を用いることができるが、ある特定の投与経
路が別の投与経路よりも、より迅速により効果的な反応を提供することは、当業
者であれば理解できるであろう。医薬的に許容される担体もまた当業者によく知
られている。担体の選択は、特定の組成物ならびに組成物を投与するために用
いられる特定の方法によりある程度決定されるだろう。従って、本発明の医薬組
成物の適当な処方は多種多様である。
経口投与に適した処方は、(a)水または生理食塩水のような希釈剤に溶解し
た有効量の高分子結合組成物のような液体溶液、(b)予め決められた量の活性
成分を固形物又は顆粒としてそれぞれ含むカプセル剤、小袋(sachet)、錠剤、
(c)適当な液体に懸濁した懸濁剤、および(e)適当な乳剤からなりうる。錠
剤は、乳糖、マンニトール、コーンスターチ、ポテトスターチ、微結晶セルロー
ス、アラビアゴム、ゼラチン、コロイド状シリコンジオキシド、クロスカルメロ
ースナトリウム(croscarmellose sodium)、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸、及び他の賦形剤、着色剤、希釈剤、緩衝剤、湿潤剤、保存剤
、矯味剤、及び薬理学的に適合し得る担体の一またはそれ以上を含んでいてもよ
い。喉飴(lozenge)は、矯味剤、通常、ショ糖およびアラビアゴムまたはトラガ
ント中に活性成分を含み、同様に香剤(pastilles)は、ゼラチンおよびグリセリ
ンまたはショ糖およびアラビアゴム乳剤、ゲル剤等の不活性基剤中に活性成分を
含み、活性成分に加えて当分野で知られた担体を含む。
本発明の酸化窒素放出組成物は、単独でまたは他の適当な成分と組み合わせて
、吸入により投与されるエアロゾル処方に調製され得る。これらのエアロゾル処
方は、ジクロロジフルオロメタン、プロパン、窒素等の加圧された許容し得る噴
射剤中に置かれる。
非経口投与に適切な処方としては、抗酸化剤、緩衝液、制菌剤および該処方を
投薬を受ける者の血液と等張にするための溶質を含有することのできる水性およ
び非水性の等張性無菌注射溶液、および懸濁化剤、溶解補助剤、増粘剤、安定化
剤および保存剤を含有することのできる水性および非水性の無菌の懸濁液が包含
される。この処方は、アンプルおよびバイアルのような1回投与量または複数回
投与量の密閉された容器で供せられ、注射には使用直前に、例えば水のような無
菌の液体担体を添加するだけでよいフリーズドライ(凍結乾燥)した状態で保存
され得る。即席注射溶液および懸濁液は前に述べた種類の無菌の粉末剤、顆粒剤
および錠剤から調製され得る。
本発明において動物、特にヒトに投与する量は、適当な時間枠にわたって動物
に対して治療反応の効果を奏するのに十分なものとすべきである。投与量は、用
いられるある特定の高分子組成物の強さ、用いられる送達手段のタイプ、投与経
路、治療すべき動物の状態および体重、投与の時期、および投与時間の長さによ
り決定されるであろう。投与量はまた、ある特定の組成物の投与に伴うかもしれ
ない悪い副作用の有無、性質及び程度によっても決定されるであろう。この投与
量は治療、改善または予防されるべき状態に従って急性的にまたは長期的に投与
される。NOの「接着阻害有効量」(“adherence-inhibiting effective amount
”)は上記に定義したような癌性細胞と非癌性構造との間の接着を阻害する量で
ある。
以下の実施例により本発明をさらに説明するが、これらは本発明の範囲を限定
するものではない。
実施例
実施例I
この実施例では、以下に模式的に示すように、1−(2S−カルボキシピロリ
ジン−1−イル)−1−オキソ−2−ヒドロキシジアゼン二ナトリウム塩の調製
について説明する。
25%ナトリウムメトキシド(メタノール中)39ml(0.18mol)お
よびメタノール20ml中の、L−プロリン10g(0.087mol)の溶液
を脱気し、40psiのNOに20時間曝露した。圧力を緩めて固形残渣を濾過
にて集め、エーテルで洗浄し、減圧下で乾燥して白色固体17gを得た:UV(0.0
1M NaOH)λmax(ε)250 nm(ε = 4.9 mM-1cm-1);NMR(D2O)δ 1.71(m,
1H),1.91(m,2H),2.27(m,1H),3.27-3.43(m,2H),4.04(m,1H)。メタノール
のピークも存在したが、該固体にはプロリンおよびN−ニトロソプロリンは両方
とも含まれなかった。
実施例II
この実施例では、以下に模式的に示すように、1−ヒドロキシ−2−オキソ−
3−カルボキシメチル−3−メチル−1−トリアゼン二ナトリウム塩の調製につ
いて説明する。
メタノール100mlおよび水20ml中の、水酸化ナトリウム8g(0.2
mol)の溶液にサルコシン8.9g(0.1mol)を加えた。該溶液に40
psiのNOを負荷し、25℃で48時間攪拌した。圧力を緩め、該溶液を減圧
濃縮して、UV λmax250nmの白色固体を得た。蒸留物は強いアミン臭を
有し、メチルアミンの塩化ベンゾイル誘導体であると決定された。
該固形残渣を高真空下で乾燥後、D2O中のNMRにより解析した。NMRに
より5つの生成物が検出された:メチルアミン,δ 2.28,36%; 1−ジメチルア
ミノ−1−オキソ−2−ヒドロキシジアゼンナトリウム塩,δ 2.79,15%; N−
ニトロソジメチルアミン,δ 3.11 および3.91,8% ;N−ニトロソサルコシンナ
トリウム塩,δ 3.15(s,E メチル),3.84(s,Z メチル),4.21(s,Z メチレン)
,4.80(s,E メチレン),10%。標記化合物は該混合物の32%として存在した:
δ3.11(s,3H)および3.60(s,2H)。
実施例III
この実施例では、以下に模式的に示すように、1−ヒドロキシ−2−オキソ−
3−カルボキシメチル−3−メチル−1−トリアゼンN−メチルアミドナトリウ
ム塩の調製について説明する。
40%メチルアミン水溶液150ml(1.9mol)を0℃まで冷却した。
該溶液に10M水酸化ナトリウム40mlを加え、続いてα−クロロアセチルク
ロリド(27g,0.24mol)を0℃で2時間かけて注意深く加えた。
室温にて一晩攪拌し続けた。得られた溶液を塩化ナトリウムで飽和させ、ジク
ロロメタンで抽出して硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸マグネシウム層を通して濾
過した。溶媒のほとんどをロータリーエバポレーターで除去し、残渣を1気圧に
て、次いで適当な減圧下で蒸留した。該生成物を90〜2℃、125mmHgで
蒸留してサルコシンN−メチルアミド15g(61%)を得た:IR(film)3318
,2952,2889,1659,1553,1462,1413,1166 cm-1;NMR(CDCl3)δ 2.42(s,
3H),2.86(s,1.5H),2.83(s,1.5H),3.23(s,2H)。
25%ナトリウムメトキシド(メタノール中)3.5ml(0.016mol
)中のサルコシンN−メチルアミド1.7g(0.0167mol)の溶液を圧
力ビン中に置き、窒素をどっと流した後、40psiの酸化窒素を負荷した。該
溶液を48時間25℃に保って濃厚なペーストを得た。圧力を緩め、残渣をエー
テルで洗浄し、減圧下で乾燥して、UV λmax(ε)250nm(2.4mM- 1
cm-1)の固体1.4gを得た。
実施例IV
この実施例では、以下に模式的に示すように、L−プロリル−L−ロイシルグ
リシンアミドのビス(酸化窒素)付加物の調製について説明する。
アセトニトリル4ml中のL−プロリル−L−ロイシルグリシンアミド(Si
gma)120mg(0.423mmol)のスラリーに、メタノール中の25
%ナトリウムメトキシド100μlを加えた。得られたゲルを均一な溶液が得ら
れるまで数滴のメタノールで処理した。該溶液を微小Parrビンに移し、5分
間窒素で発泡した後、40psiのNOに72時間曝露した。該反応混合物を減
圧下で乾燥して、pH7.4の緩衝液中でのλmax(ε)250nm(6.2m
M-1cm-1)の固体187mgを得た。この固体は37℃で7分の半減期で0.
86molのNO(このpHで分解されるトリペプチド1molあたり)を放出
した。
鎖長を増したオリゴペプチドおよび蛋白質も同様にNOによって誘導すること
ができる。
実施例V
この実施例では、以下に模式的に示すように、NOと容易に反応する求核中心
を含まない蛋白質への求核中心の結合について説明する。
CH2Cl2:アセトニトリル(120ml)中のN−アセチル−L−メチオニ
ン4.78g(0.025mol)の溶液を0℃に冷却した。この溶液にジシク
ロロヘキシルカルボジイミド(DCC)5.36g(0.025mol)を加え
た後、ジクロロメタン6ml中のN−t−ブトキシカルボニルピペラジン3.9
0g(0.021mol)をすばやく加えた。アセトニトリル:テトラヒドロフ
ラン(4:1)で展開したシリカゲルTLCプレート上で反応を追跡し、ヨウ素
あるいはニンヒドリンスプレーのいずれかを用いて可視化した。反応は2時間以
内に完了した。該反応混合物に数滴の氷酢酸を加え、溶媒をロータリーエバポレ
ーターで除去した。残渣をエーテルにとり濾過した。透明な濾液を希酸、次いで
希塩基で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、さら
に溶媒留去して、1−(t−ブトキシカルボニル)−4−(N−アセチル−L−
メチオニル)ピペラジンの、さらなる精製を要しない無色の油8.2gを得た:
IR(film)3304,3058,2973,2931,2868,1701,1645,1539,1420,1237,11
73 cm-1; NMR(CDCl3)δ 1.47(s,9H),1.80(m,2H),2.02(s,3H),2.10(s,3
H),2.46(m,2H),3.53(m,8H),5.10(M,1H),6.35(b,0.5H),6.43(b,0.5H)
。
ジクロロメタン60ml中の1−(t−ブトキシカルボニル)−4−(N−ア
セチル−L−メチオニル)ピペラジン8.6g(0.024mol)の溶液に、
トリフルオロ酢酸10mlを加え、該混合物を室温にて一晩攪拌した。該溶液を
水で抽出し、得られた水性溶液を水酸化ナトリウムを用いてアルカリ性にした。
該生成物をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過した。溶媒
を留去して1−(N−アセチル−L−メチオニル)ピペラジン2.1gを油とし
て得た:IR(film)3304,3051,2917,2861,1645,1546,1448,1377 cm-1; N
MR(CDCl3)δ 1.95(m,2H),2.02(s,3H),2.10(s,3H),2.54(m,2H),2.98(m
,4H),3.74(m,4H),5.10(m,1H),6.40(b,0.5H),6.48(b,0.5H)。
メタノール1ml中の1−(N−アセチル−L−メチオニル)ピペラジン51
0mg(1.97mmol)の溶液に、メタノール中の25%ナトリウムメトキ
シド428μl(1.97mmol)を加えた。この系を脱気して40psiの
NOを負荷した。該溶液をNOに120時間曝露した後、圧力を緩めて、固体生
成物を濾過にて集め、エーテルで洗浄後、乾燥して1−[4−(N−アセチル−
L−メチオニル)ピペラジン−1−イル]−1−オキソ−2−ヒドロキシジアゼ
ンナトリウム塩27mgを、UV λmax(ε)252nm(12.0mM-1c
m-1)の白色固体として得た。該生成物はpH7および25℃にて6.9分の半
減期で分解して試薬1molあたり1.72molのNOを生成した。
実施例VI
この実施例では、以下に模式的に示すように、ペプチド、ポリペプチドまたは
蛋白質のC末端に、前もって形成しておいた求核窒素原子を含むNONOエート
の結合について説明する。
メタノール60ml中の1−ピペラジンカルボン酸エチル20g(0.126
mol)の溶液をParrビン中に置き、該溶液をメタノール中の25%ナトリ
ウムメトキシド27.4ml(0.126mol)で処理した。この系を脱気し
、40psiの酸化窒素を負荷して25℃に48時間保った。白色結晶状生成物
を濾取し、冷メタノール、さらに多量のエーテルで洗浄した。該生成物を減圧乾
燥して収量14.5g(48%)の1−(4−カルベトキシピペラジン−1−イ
ル)−1−オキソ−2−ヒドロキシジアゼンナトリウム塩を得た:融点 184-5℃
; UV(0.01 M NaOH)λmax(ε)252 nm(10.4 mM-1cm-1); NMR(D2O)δ1.25(t
,3H),3.11(m,2H),3.68(m,2H),4.15(q,2H)。元素分析C6H13N4O4Na
計算値:C,35.00%; H,5.42%; N,23.33%; Na,9.58%。実測値:C,34.87%; H
,5.53%; N,23.26%; Na,9.69%。この化合物のpH7および25℃での半減期
は5分であった。この測定は紫外線スペクトルにおける252nmの発色団の消
失
に基づいた。
0.01M水酸化ナトリウム水溶液10ml中の1−(4−カルベトキシピペ
ラジン−1−イル)−1−オキソ−2−ヒドロキシジアゼンナトリウム塩1.3
g(5.4mmol)の溶液を氷浴中で冷却した。メタノール10ml中の硫酸
ジメチル2mlの溶液を滴下した。得られた溶液を0℃にて1時間撹拌した後、
室温まで徐々に温まるようにした。24時間後、該溶液をロータリーエバポレー
ターで濃縮した。残渣をジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥して、
硫酸マグネシウム層を通して濾過した。溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーにかけた。ジクロロメタン:酢酸エチル(2:1)で
溶出することにより、1−(4−カルベトキシピペラジン−1−イル)−1−オ
キソ−2−メトキシジアゼン683mg(55%)が油として得られ、静置する
ことにより結晶化した:融点 46℃; UV λmax(ε)240nm(8.4 mM-1cm-1);IR(fi
lm)2988,2945,2875,1707,1504,1068 cm-1; NMRδ 3.38(m,4H),3.67(m,4H
),4.03(s,3H),4.16(q,2H); MS m/z(相対強度,%),232(M+,3),217(16),
187(10),157(100),142(5),98(4),85(27),70(26),56(94),54(19); C8H1 6
N4O4の計算される正確な質量(M+)232.1171,実測値 232.1172。元素分析C8
H16N4O4 計算値:C,41.38%; H,6.90%; N,24.14%。実測値:C,41.23%; H
,6.82%; N,24.05%。
1−(4−カルベトキシピペラジン−1−イル)−1−オキソ−2−メトキシ
ジアゼン1.8g(0.0078mol)と5M水酸化ナトリウム水溶液20m
lの混合物を還流加熱した。定性的薄層クロマトグラフィーで調べると、45分
後には出発材料は該混合物中に残っていなかった。該溶液を室温にもどし、残渣
が粘稠になるまで溶媒留去し、該残渣を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過した後、溶媒留去した。生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィ
ーにかけ、ジクロロメタン:アセトン(1:1)で溶出して1−(ピペラジン−
1−イル)−1−オキソ−2−メトキシジアゼン820mg(66%)を淡黄色
油として得た:UV λmax(ε)234 nm(7.0 mM-1cm-1);NMR δ 3.03(m,
4H),3.38(m,4H),4.06(s,3H); IR(film)3318,2945,2854,1447,1364,1
286,1230,1046,1004 cm-1; MS m/z(相対強度,%),160(M+,2),145(7),143
(10),115(9),85(56),58(7),56(100); C5H12N4O2の計算される正確な質
量(M+)160.0960,実測値 160.0966。
ジクロロメタン:アセトニトリル(1:1)10ml中のN−アセチル−L−
メチオニン164mg(0.856mmol)の溶液に、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)206mg(1mmol)を加え、次いでジクロロメタン
3ml中の1−(ピペラジン−1−イル)−1−オキソ−2−メトキシジアゼン
137mg(0.856mmol)をすばやく導入した。該反応混合物を25℃
にて4時間攪拌した。氷酢酸を数滴加えて過剰のDCCを分解した。該混合物を
濾過し、溶媒留去した。残渣を酢酸エチルで抽出し、次いでそれを希塩酸で、そ
の後、希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し
、硫酸マグネシウム層を通して濾過し、減圧下で溶媒留去した。1−(4−[N
−アセチル]−L−メチオニルピペラジン−1−イル)−1−オキソ−2−メト
キシジアゼンの精製は、アセトニトリル:テトラヒドロフラン(4:1)を溶出
液として用いてシリカゲル上で行った:UV λmax(ε)230 nm(8.7 mM-1cm-1);
NMR δ 2.02(s,3H),2.07(m,2H),2.11(s,3H),3.46(m,4H),3.83(m,4H),
4.03(s,3H),5.15(m,1H),6.28(b,0.5H),6.35(b,0.5H),IR 3297,2931,2
847,1645,1546,1497,1441,1223 cm-1; MS m/z(相対強度,%),333(M+,4)
,318(2),304(3),303(16),288(12),260(11),259(100),258(9),214(78),
184(37),183(10),174(5),146(26),142(56),141(5),104(63),61(60); C1 2
H23N5O4Sの計算される正確な質量(M+)333.1470,実測値 333.1471。
実施例VII
この実施例では、単離された小動脈および小静脈への腫瘍細胞の接着(adhesio
n)に対する酸化窒素放出化合物の効果を説明するものである。
シリアンハムスターのメラニン性黒色腫細胞、RMPI1846は、アメリカ
ン・タイプ・カルチャー・コレクション(Rockville,MD)から取得
し、37℃、5%CO2の加湿雰囲気中、20%ウシ胎仔血清(GIBCO,G
rand Island,NY)で補充したMcCoyの5A培地(GIBCO
,Grand Island,NY)中で成育させた。いったん癒着すると、細
胞を0.25%トリプシン(GIBCO)で簡単にトリプシン処理して回収し、
完全培地で中和し、100×gで5分間遠心した後、145.0mM NaCl
,4.7mM KCl,2.0mM CaCl2,1.17mM MgSO4,1
.2mM NaH2PO4,5.0mM グルコース,2.0mM ピルビン酸,
0.02mM EDTAおよび3.0mM 3−(N−モルホリノ)プロパンス
ルホン酸(MOPS)緩衝液並びに1%ウシ胎仔血清(pH7.4に緩衝)から
なる1%アルブミン生理食塩溶液(APSS)中に106細胞/mlの濃度とな
るように再懸濁し、P8濾紙(Fischer Scientific,Pit
tsburgh,PA)を通して濾過した。腫瘍細胞の生存性はトリパンブルー
染色で検定し、90%を越える生存性を有する細胞懸濁液のみを実験に使用した
。
体重50g〜150gの雄性Sprague−Dawleyラットに、100
gあたりPSS1ml、または100gあたり1mg/mlのLPS(Shig
ma,St.Louis,MO)を含有するPSS1mlを腹膜内注射した。4
時間後、ラットをイナクチン(100mg/kg腹膜内投与)で麻酔し、正中腹
部切開を行い、上腸間膜動脈を単離してカニューレを挿入し、温かいブタゼラチ
ンインク溶液1mlを上腸間膜動脈カテーテルを介して腸間膜脈管系に注入して
微細血管を可視化した。ブタゼラチンインク溶液は、ブタ皮膚ゼラチン(Sig
ma,St.Louis,MO)0.36gと非透析の墨汁0.2mlを温AP
SS10ml中に溶解し、P8濾紙を通して濾過することにより調製した。この
濃度ではゼラチン溶液は室温で液体であり、20℃より低温で固化する。
腸の一部および付着した腸間膜を切除して、氷冷したpH7.4のPSS(血
清を加えていない以外はAPSSと同じ)を入れた解剖用チャンバーに置いた。
直径(OD)70〜100μmおよび長さ1.5〜2.0mmの、分枝していな
い小動脈または小静脈を切り離し、隔離された管チャンバー(Halpern型
)に移し、両端に直径約50μmのガラスのマイクロピペットでカニューレを挿
入して11〜0針縫ってしっかりと締め、部屋の空気で平衡化した37℃のPS
S中に浸した。浴槽の溶液は2ml/分の速度で絶えず更新した。流入カテーテ
ルに接続した重力送り式の貯水槽を介して、37℃のAPSSを管の内腔に灌流
させた。カニューレ挿入後、管チャンバーを倒立顕微鏡に置いた。顕微鏡に据え
付けたテレビカメラを用いてテレビモニターに画像を投影し、ビデオカセットレ
コーダーを用いて画像を記録した。ビデオ日時ジェネレーターが時刻、ストップ
ウォッチ機能および日付をモニター上に投影した。ビデオカリパスを用いて管の
直径を測定した。
30分の安定化期間後、管に腫瘍細胞懸濁液を灌流させた。次いで、灌流物の
流入を中断し、腫瘍細胞が内皮に定着できるようにした。該微小管上に着床した
細胞数を観察・記録した。20分後、流入および流出マイクロピペット間に11
5cm H2Oの圧力勾配をかけて灌流物の流れを再開した。5分後、管壁に接着
(adherent)して留まっている腫瘍細胞数を計測・記録した。5分間流れを再開し
た後の管壁に接着(adherent)した残留腫瘍細胞数を、流れを中断した時に管壁に
着床した総細胞数で割ることにより、接着(adherent)した細胞のパーセンテージ
を算出した。一元ANOVAおよびStudent−Newman−Keuls
試験を用いてグループ間の差を解析したところ、P<0.05で有意であると見
なされた。
前毛細管小動脈および後毛細管小静脈への腫瘍細胞の接着(adhesion)に及ぼす
LPSの効果を測定するために、ラットにPPS(1mg/ml)中に溶解した
LPS(Sigma)を1mg/100g体重の投与量で腹膜内注射した。一方
、対照ラットには、PPSを1ml/100g体重で腹膜内注射した。4時間後
、該動物を犠牲にして、上記のように腫瘍細胞接着分析(tumor cell adhesion
analysis)のために腸間膜から小動脈または小静脈を単離した。腫瘍細胞は、未
処理の小動脈によりも未処理の小静脈に非常に多く接着(adhesive)し、その差は
約5倍であった。後毛細管小静脈を4時間LPS処理すると、未処理の小静脈に
比べて腫瘍細胞の接着(adhesion)が著しく増加した。しかしながら、前毛細管小
動脈をLPS処理してもこれらの脈管への腫瘍細胞の接着(adhesion)に影響はな
かった。
未処理またはLPS処理した後毛細管小静脈への黒色腫細胞の接着(adhesion)
に及ぼすDETA/NOの形態での酸化窒素の効果を図1に示す。これはLPS
、DETA/NO、またはLPSとDETA/NOの非存在下または存在下での
VENおよびARTに対する接着腫瘍細胞(adherent tumor cell)の%の棒グラ
フである。再灌流30分前に単離した後毛細管小静脈を1mM DETA/NO
で処理すると、後毛細管小静脈への腫瘍細胞接着(tumor cell adhesion)の増大
に及ぼすLPSの増加効果は完全に阻止された。さらに、DETA/NOは未処
理の小静脈への腫瘍細胞の接着(adhesion)も低減させた。この差はP<0.05
で有意であった。
これらの結果から、N2O2 -基を含有するNO供与体の形態で外部から投与さ
れたNOが、LPSで活性化された内皮への腫瘍細胞の接着(adhesion)を阻害し
得ること、並びに外因性NOがさらに生来の静脈内皮細胞への腫瘍細胞の接着(a
dhesion)のベースラインをも減少させ得ることがわかった。
ここに挙げた刊行物、特許、および特許出願は、各個々の文書が言及によって
組み込まれるために個々にそして具体的に述べられ、ここに完全に明らかにされ
たと同程度に、ここに言及することで組み入れられるものである。
本発明を、好ましい実施態様を強調して説明してきたが、当業者には好ましい
実施態様が変更され得ることが自明であろう。本発明はここで特別に記載された
以外の方法でも実施され得ることが意図される。従って、本発明は添付の請求の
範囲の精神と範囲に包含されるすべての変形を含むものである。
【手続補正書】
【提出日】1997年10月20日
【補正内容】
請求の範囲
1. 酸化窒素放出N2O2 -官能基を含有する酸化窒素放出化合物を有効成分と して含有する
、哺乳類における癌性細胞と非癌性細胞との間の接着(adherence)
を阻害する薬剤であって、当該化合物は当該哺乳類に接着(adherence)阻害有効
量の酸化窒素を放出することができるものである薬剤。
2. 当該化合物が、ペプチド、ポリペプチド、蛋白質、オリゴヌクレオチドお
よび核酸からなる群より選ばれる高分子である請求の範囲第1項記載の薬剤。
3. 当該高分子が、組織特異的、細胞特異的または腫瘍特異的抗体またはその
断片、腫瘍細胞接着(tumor cell attachment)に適した受容体−リガンド相互作
用の認識配列を含有する蛋白質、抗化学走性剤およびホルモンからなる群より選
ばれる請求の範囲第2項記載の薬剤。
4. 当該酸化窒素放出N2O2 -基が、式
(式中、Xは有機または無機部位であり、X’はX、医薬上許容される金属中心
または医薬上許容されるカチオンからなる群より選ばれる。)に含まれる基であ
り、当該N2O2 -基はXまたはX’の少なくとも1つを介して当該生体高分子に
結合している請求の範囲第1項記載の薬剤。
5. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式:
〔式中、Jは有機または無機部位であり、M+xは医薬上許容されるカチオン(式
中、xはカチオンの原子価である)であり、aは少なくとも1であり、bおよび
cは中性化合物を与える最も小さい整数である。〕に含まれる基である請求の範
囲第4項記載の薬剤。
6. Jが炭素原子以外の原子を介して、複合体の残りの部分の窒素に結合して
いる部位である請求の範囲第5項記載の薬剤。
7. 酸化窒素放出基がアラノシンまたはドパスチンの塩以外の化合物である請
求の範囲第5項記載の薬剤。
8. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式:
(式中、bおよびdは同一または異なって0または1であり、R1、R2、R3、
R4およびR5は同一または異なって水素、C3-8シクロアルキル、C1-12直鎖ま
たは分枝鎖アルキル、ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、トリフル
オロアセチル、p−トルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2,2−トリ
クロロ−t−ブトキシカルボニルであり、x、yおよびzは同一または異なって
2〜12の整数である。)に含まれる基である請求の範囲第4項記載の薬剤。
9. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式:
(式中、Bは
であり、R6およびR7は同一または異なって水素、C3-8シクロアルキル、C1-1 2
直鎖または分枝鎖アルキル、ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、
トリフルオロアセチル、p−トルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2,
2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニルであり、fは0〜12の整数であり、
ただしBが置換されたピペラジン部位
の場合、fは2〜12の整数である。)に含まれる基である請求の範囲第4項記
載の薬剤。
10. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式:
(式中、R8は水素、C3-8シクロアルキル、C1-12直鎖または分枝鎖アルキル、
ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、トリフルオロアセチル、p−ト
ルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシ
カルボニルであり、R9は水素またはC1−C12直鎖または分枝鎖アルキルであ
り、gは2〜6の整数である。)に含まれる基である請求の範囲第4項記載の薬 剤
。
11. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式:
(式中、R1およびR2は独立して直鎖または分枝鎖C1−C12アルキル基および
ベンジル基からなる群より選ばれる。)に含まれる基である請求の範囲第4項記
載の薬剤。
12. R1およびR2が介在する窒素原子と共に結合して複素環基を形成するよ
うにR1およびR2が選ばれ、M+xは医薬上許容されるカチオンであり、xはカチ
オンの原子価である請求の範囲第11項記載の薬剤。
13. 複素環基がピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノおよびモルホリノから
なる群より選ばれる請求の範囲第12項記載の薬剤。
14. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式:
K[(M)x'x(L)y(R1R2N-N2O2)z] (VI)
(式中、Mは医薬上許容される金属、またはxが少なくとも2の場合、異なる2
種の医薬上許容される金属の混合物であり、Lは(R1R2N−N2O2)とは異な
る配位子であり、少なくとも1つの金属に結合しており、R1およびR2はそれぞ
れ有機部位であり、それらは同一または異なっていてよく、xは1〜10の整数
であり、x’は金属Mの形式的な酸化状態を示し、1〜6の整数であり、yは1
〜18の整数であり、ただし、yが少なくとも2の場合、配位子Lは同一または
異なっていてもよく、zは1〜20の整数であり、Kは化合物を必要な程度まで
中性にする医薬上許容される対イオンである。)に含まれる基である請求の範囲
第4項記載の薬剤。
15. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式:
[R-N(H)N(NO)O-]yX (VII)
(式中、RはC2-8低級アルキル、フェニル、ベンジルまたはC3-8シクロアルキ
ルであり、任意のR基は1〜3個の置換基で置換されていてもよく、その置換基
は同一または異なっていて、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-8アルコキシ、−NH2
、−C(O)NH2、−CH(O)、−C(O)OHおよび−NO2からなる群よ
り選ばれ、Xは医薬上許容されるカチオン、医薬上許容される金属中心、または
C1-8低級アルキル、−C(O)CH3および−C(O)NH2からなる群より選
ばれる医薬上許容される有機基であり、yは1〜3であり、Xの原子価と一致す
る。)に含まれる基である請求の範囲第4項記載の薬剤。
16. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式:
〔式中、R1およびR2は独立して、C1-12直鎖アルキル、アルコキシまたはアシ
ルオキシで置換されたC1-12直鎖アルキル、ヒドロキシまたはハロゲン置換され
たC2-12直鎖アルキル、C3-12分枝鎖アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコ
キシまたはアシルオキシで置換されたC3-12分枝鎖アルキル、C3-12直鎖オレフ
ィンおよびC3-12分枝鎖オレフィン(これらは置換されていないか、またはヒド
ロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、ハロゲンまたはベンジルで置換されている
)から選ばれるか、あるいはR1およびR2がそれらが結合している窒素原子と共
に複素環基を形成し、R3は、置換されていないか、またはヒドロキシ、ハロゲ
ン、アシルオキシまたはアルコキシで置換されているC1-12直鎖およびC3-12分
枝鎖アルキル、置換されていないか、またはハロゲン、アルコキシ、アシル
オキシまたはヒドロキシで置換されているC2-12直鎖またはC3-12分枝鎖オレフ
ィン、置換されていないかまたは置換されているC1-12アシル、スルホニルおよ
びカルボキサミドから選ばれる基、あるいはR3は式−(CH2)n−ON=N(
O)NR1R2(式中、nは2〜8の整数であり、R1およびR2は上記に定義した
通り)で表される基である。〕に含まれる基である請求の範囲第4項記載の薬剤
。
17. R1、R2およびR3はヘテロ原子のαにハロゲンまたはヒドロキシ置換
基を含まない請求の範囲第16項記載の薬剤。
18. 複素環基がピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノおよびモルホリノから
なる群より選ばれる請求の範囲第16項記載の薬剤。
19. 当該哺乳類の当該癌性細胞が潜在的に転移性である請求の範囲第1項記
載の薬剤。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
A61K 31/70 A61K 31/70
33/00 33/00
38/00 ADU C07D 295/22 Z
C07D 295/22 A61K 37/02 ADU
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C
A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI
,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,
KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M
G,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO
,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,
TT,UA,UG,UZ,VN
(72)発明者 コング、リプ
アメリカ合衆国、ルイジアナ州 71104、
シュリーヴポート、ワイルダー プレイ
ス、314
(72)発明者 キーファー、ラリー ケイ.
アメリカ合衆国、メリーランド州 20817、
ベセスダ、リヴァー ロード、7016
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 酸化窒素放出N2O2 -官能基を含有する酸化窒素放出化合物を哺乳類に投 与することを含む、哺乳類における癌性細胞と非癌性細胞との間の接着(adheren ce)を阻害する方法であって、当該化合物は当該哺乳類に接着(adherence)阻害有 効量の酸化窒素を放出することができるものである方法。 2. 当該化合物が、ペプチド、ポリペプチド、蛋白質、オリゴヌクレオチドお よび核酸からなる群より選ばれる高分子である請求の範囲第1項記載の方法。 3. 当該高分子が、組織特異的、細胞特異的または腫瘍特異的抗体またはその 断片、腫瘍細胞接着(tumor cell attachment)に適した受容体−リガンド相互作 用の認識配列を含有する蛋白質、抗化学走性剤およびホルモンからなる群より選 ばれる請求の範囲第2項記載の方法。 4. 当該酸化窒素放出N2O2 -基が、式 (式中、Xは有機または無機部位であり、X’はX、医薬上許容される金属中心 または医薬上許容されるカチオンからなる群より選ばれる。)に含まれる基であ り、当該N2O2 -基はXまたはX’の少なくとも1つを介して当該生体高分子に 結合している請求の範囲第1項記載の方法。 5. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式: 〔式中、Jは有機または無機部位であり、M+xは医薬上許容されるカチオン(式 中、xはカチオンの原子価である)であり、aは少なくとも1であり、bおよび cは中性化合物を与える最も小さい整数である。〕に含まれる基である請求の範 囲第4項記載の方法。 6. Jが炭素原子以外の原子を介して、複合体の残りの部分の窒素に結合して いる部位である請求の範囲第5項記載の方法。 7. 酸化窒素放出基がアラノシンまたはドパスチンの塩以外の化合物である請 求の範囲第5項記載の方法。 8. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式: (式中、bおよびdは同一または異なって0または1であり、R1、R2、R3、 R4およびR5は同一または異なって水素、C3-8シクロアルキル、C1-12直鎖ま たは分枝鎖アルキル、ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、トリフル オロアセチル、p−トルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2,2−トリ クロロ−t−ブトキシカルボニルであり、x、yおよびzは同一または異なって 2〜12の整数である。)に含まれる基である請求の範囲第4項記載の方法。 9. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式: (式中、Bは であり、R6およびR7は同一または異なって水素、C3-8シクロアルキル、C1-1 2 直鎖または分枝鎖アルキル、ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、 トリフルオロアセチル、p−トルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2, 2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニルであり、fは0〜12の整数であり、 ただしBが置換されたピペラジン部位 の場合、fは2〜12の整数である。)に含まれる基である請求の範囲第4項記 載の方法。 10. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式: (式中、R8は水素、C3-8シクロアルキル、C1-12直鎖または分枝鎖アルキル、 ベンジル、ベンゾイル、フタロイル、アセチル、トリフルオロアセチル、p−ト ルイル、t−ブトキシカルボニルまたは2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシ カルボニルであり、R9は水素またはC1−C12直鎖または分枝鎖アルキルであ り、gは2〜6の整数である。)に含まれる基である請求の範囲第4項記載の方 法。 11. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式: (式中、R1およびR2は独立して直鎖または分枝鎖C1−C12アルキル基および ベンジル基からなる群より選ばれる。)に含まれる基である請求の範囲第4項記 載の方法。 12. R1およびR2が介在する窒素原子と共に結合して複素環基を形成するよ うにR1およびR2が選ばれ、M+xは医薬上許容されるカチオンであり、xはカチ オンの原子価である請求の範囲第11項記載の方法。 13. 複素環基がピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノおよびモルホリノから なる群より選ばれる請求の範囲第12項記載の方法。 14. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式: K[(M)x'x(L)y(R1R2N-N2O2)z] (VI) (式中、Mは医薬上許容される金属、またはxが少なくとも2の場合、異なる2 種の医薬上許容される金属の混合物であり、Lは(R1R2N−N2O2)とは異な る配位子であり、少なくとも1つの金属に結合しており、R1およびR2はそれぞ れ有機部位であり、それらは同一または異なっていてよく、xは1〜10の整数 であり、x’は金属Mの形式的な酸化状態を示し、1〜6の整数であり、yは1 〜18の整数であり、ただし、yが少なくとも2の場合、配位子Lは同一または 異なっていてもよく、zは1〜20の整数であり、Kは化合物を必要な程度まで 中性にする医薬上許容される対イオンである。)に含まれる基である請求の範囲 第4項記載の方法。 15. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式: [R-N(H)N(NO)O-]yX (VII) (式中、RはC2-8低級アルキル、フェニル、ベンジルまたはC3-8シクロアルキ ルであり、任意のR基は1〜3個の置換基で置換されていてもよく、その置換基 は同一または異なっていて、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-8アルコキシ、−NH2 、−C(O)NH2、−CH(O)、−C(O)OHおよび-NO2からなる群よ り選ばれ、Xは医薬上許容されるカチオン、医薬上許容される金属中心、または C1-8低級アルキル、−C(O)CH3および−C(O)NH2からなる群より選 ばれる医薬上許容される有機基であり、yは1〜3であり、Xの原子価と一致す る。)に含まれる基である請求の範囲第4項記載の方法。 16. 当該酸化窒素放出N2O2 -官能基が式: 〔式中、R1およびR2は独立して、C1-12直鎖アルキル、アルコキシまたはアシ ルオキシで置換されたC1-12直鎖アルキル、ヒドロキシまたはハロゲン置換され たC2-12直鎖アルキル、C3-12分枝鎖アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコ キシまたはアシルオキシで置換されたC3-12分枝鎖アルキル、C3-12直鎖オレフ ィンおよびC3-12分枝鎖オレフィン(これらは置換されていないか、またはヒド ロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、ハロゲンまたはベンジルで置換されている )から選ばれるか、あるいはR1およびR2がそれらが結合している窒素原子と共 に複素環基を形成し、R3は、置換されていないか、またはヒドロキシ、ハロゲ ン、アシルオキシまたはアルコキシで置換されているC1-12直鎖およびC3-12分 枝鎖アルキル、置換されていないか、またはハロゲン、アルコキシ、アシル オキシまたはヒドロキシで置換されているC2-12直鎖またはC3-12分枝鎖オレフ ィン、置換されていないかまたは置換されているC1-12アシル、スルホニルおよ びカルボキサミドから選ばれる基、あるいはR3は式−(CH2)n−ON=N( O)NR1R2(式中、nは2〜8の整数であり、R1およびR2は上記に定義した 通り)で表される基である。〕に含まれる基である請求の範囲第4項記載の方法 。 17. R1、R2およびR3はヘテロ原子のαにハロゲンまたはヒドロキシ置換 基を含む請求の範囲第16項記載の方法。 18. 複素環基がピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノおよびモルホリノから なる群より選ばれる請求の範囲第16項記載の方法。 19. 当該哺乳類の当該癌性細胞が潜在的に転移性である請求の範囲第1項記 載の方法。
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