JPH10509292A - 発振器及び送信機の構成 - Google Patents
発振器及び送信機の構成Info
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- JPH10509292A JPH10509292A JP8516932A JP51693296A JPH10509292A JP H10509292 A JPH10509292 A JP H10509292A JP 8516932 A JP8516932 A JP 8516932A JP 51693296 A JP51693296 A JP 51693296A JP H10509292 A JPH10509292 A JP H10509292A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、発振器と、送信機と、を開示する。平衡発振器は、共振周波数を有する基準信号を発生する共振器を備えている。第1の発振器は、上記基準信号第に対応して第1の発振出力を与えており、第2の発振器は、上記共振周波数に対応して第2の発振周波数を与えている。第2の発振出力は、第1の発振出力の大きさと等しく、位相が180度ずらされている。上記送信機は、上記第1の発振周波数と、上記第2の発振周波数と、を発生させるアンテナを備えている。
Description
【発明の詳細な説明】
発振器及び送信機の構成
関連出願
本出願は、1994年11月21日に出願の係属中の出願、出願番号08/3
42,721号の一部係属出願である。
技術分野
本発明は、係属中の上記出願の概ねラジオ周波数(“RF”)送信機に関し、
より詳細には出力を向上させたRF信号を発生させることができる平衡発振器及
び送信機に関する。
発明の背景
小型のラジオ周波数(“RF”)送信機は、遠隔通信システムにおいて広く使
用されている。小型送信機は、自動ガレージドアシステムや、電気的音声システ
ムや、テレビ及びVCRs等を遠隔操作するために普通に用いられている。自動
車工業においては、小型送信機は、遠隔キーレスエントリシステムに普通に用い
られていて、アラームシステムや、トランク開などの他にも、乗用車に遠隔操作
によるアクセスを可能としている。理想としては、小型の手持ち送
信機はバッテリにより駆動され、エネルギー効率が要求されるとともに、小型に
収められることが要求される。
1つのコンパクトな公知の遠隔システムの設計では、RF送信機はオンとオフ
に切り替わるパターンに従って符号化した所定の搬送周波数のRF信号を放射す
る。この放射信号は、その後離れた位置にある受信機によって受信される。受信
すると、必要に応じ、この信号を処理し、次にこの信号をシステムの機能または
特徴を制御する制御信号を与えるようになっている。
現在、多くのコンパクトな遠隔RF送信機は、局所的な発振信号を供給するた
めに、単一の発振器の設計を使用している。図1に示すように、従来の送信回路
5は、一般的にコルピッツ発振器と呼ぶ単一の発振回路を有するものとして図示
している。送信回路5は局所的な発振信号を発生し、これはアンテナ素子L1か
ら送信される。その簡便性により、回路5は車両の遠隔制御キーレス・エントリ
・システムの送信機に使用している構成要素として選択されている。
より詳細に図1を参照すると、回路5のコルピッツ発振器は、コルピッツ構成
のトランジスタQ11と入力共振タンク回路を有している。タンク回路は、一般的
に表面音波(“SAW”)素子2のような共振器と一対の帰還コンデンサC1と
C2を有する。更に、発振器は、トランジスタQ1を適切に動作させるために、ま
た多数のバイアス抵抗を有している。送信回路5は、またRF出力信号を放射す
るためのアンテナ素子として動作するインダクタL1を有する。
構造上、トランジスタQ1は、ベース4と、コレクタ6と、エミッタ8と、を
有している。ベース端子4は表面音波共振器2と結合し、コレクタ6はインダク
タL1と結合し、一方エミッタ8は抵抗R3を介してアースされている。更に、帰
還コンデンサC2はエミッタ8とアースの間に結合し、従ってこれは抵抗R3と並
列である。帰還コンデンサC1は、コレクタ6とエミッタ8の間に結合されてい
る。更に、第3コンデンサC3をインダクタL1とアースの間に結合し、一定のD
C電圧を保持するための大容量を確保している。
回路5、更に詳しくは、L1とC3は、直流(“DC”)電圧源に結合されてい
て、一般には6VのDCバイアス入力VINを受取る。送信回路5は、またRF搬
送信号を符号化するためにデータ入力信号VDATAを受信する。上記で詳細に説明
したように、回路5は、インダクタL1を介して放射出力信号を発生する。これ
によって、共振タンク回路と組み合わせて増幅器として動作するトランジスタQ1
は、共振信号を発生し、これは発振電流信号IとしてインダクタL1に供給され
る。インダクタL1に電流Iが流れることにより、放射出力信号を電磁界として
送信する。
上記で説明したコルピッツ発振器は、リモート・キーレス・エントリ・システ
ムのRF信号送信の用途に十分適するものである。しかし、このような発振器の
設計では、電力出力の量が限定される。
更に、放射しているインダクタL1のインダクタンスの値をより大きくするとい
う代替案では、このような構成要素に固有の限界によって対応するように電力の
増加を達成することのできない場合がある。構成要素の値を最適化することによ
って出力電力を向上させるという同様の試みによれば、これによって発生するマ
ッチングロスのため無駄であることがわかっている。更に、トランジスタQ1に
於いてレール対レール(rail−to−rail)電圧をスイングさせると、
この回路を介して流れる電流の量を制限してしまう傾向があり、これによって、
所定の送信回路によって実現される使用可能な電力出力が小さくなる。
コルピッツ発振器を使用するコンパクトな遠隔送信機では使用可能な電力が限
定されている結果、コンパクトな遠隔送信機にこの発振器を適用する場合に、他
の問題が発生する。一般的に、コンパクトな遠隔送信機は、把持して一般的にシ
ステムの受信機の方向に向けられる。これによって、使用者の手によって寄生イ
ンピーダンスが発生する。この付加的なインピーダンスによって、受信機に向か
って送信されるエネルギーの量が減少する。伝統的なコルピッツ発振器で使用可
能な電力が限定的なものとなっていることに鑑みれば、これは特に重要な問題で
ある。
上述した問題に鑑み、出力を向上させた発振器回路を提供する必要があった。
さらには、出力を増大させRF信号を効率よく発生させるための方法を提供する
必要があった。さらには、寄生インピー
ダンスの影響を実質的に受けない発振回路が工業的に必要とされていた。
発明の要約
本発明の主な目的は、従来技術の制約を酷服することにある。
さらに、本発明の効果は、出力特性の改善された平衡発振器及び送信機を提供
することにある。
さらに本発明の効果は、寄生インピーダンスに対して実質的に影響を受けない
平衡発振器及び送信機を提供することにある。
さらに、本発明の効果は、出力を向上させたRF信号を発生させ、通信させる
ことができる効率よい方法を提供することにある。
さらに、本発明の効果としては、平行発振器及び送信機回路を提供すること及
び出力を増大させる事ができるように効率よく送信でき、自動車用キーレスエン
トリシステムを遠隔操作することができる方法を提供することができることを挙
げることができる。
本発明の効果を発揮させるための発振器及び送信機システムが開示されている
。上記発振器は、共振周波数を有する基準信号を発生させる共振器と、上記共振
周波数に応じた第1の発振周波数を発生させる第1の発振器と、上記共振周波数
に対応した第2の発振周波
数を発生させる第2の発振器と、を有している。この第2の発振出力は、上記第
1の発振出力と同じ大きさであり、上記第1の発振出力とは180°位相がずら
されている。上記送信機は、上記第1の発振出力と上記第2の発振出力を放射さ
せるためのアンテナを備えている。
これら及びその他の利点と目的は、添付の請求項及び以下の詳細な説明に添付
した図面と、この詳細な説明から当業者に明らかにすることができる。
本開示の図は、スケールどうりのものではなく、単に概略を表示するものであ
り、また、本発明の特定のパラメータまたは構造上の細部を図示することを意図
するものではなく、これらはここに示す情報を用いて検討する当業者が随意に決
定することのできるものである。
本発明は、添付の図面を参照しつつ、以下の非限定的な実施例の説明により、
よりよく理解することができる。
図1は、従来の単一コルピッツ型の発振器と送信機の回路ダイアグラム示した
図である。
図2は、本発明の第1の実施例の平衡発振器と送信機のブロックダイアグラム
である。
図3は、本発明の第1の実施例の第1回路を示した図である。
図4は、本発明の第1の実施例の第2回路を示した図である。
図5は、本発明の第1の特徴を用いた回路を示した図である。
図6は、本発明の第1の実施例によって達成される電圧波形を図示した図であ
る。
図7は、本発明の好適な実施例による平衡発振器及び送信機のブロックダイア
グラムである。
図8は、本発明の好適な実施例による回路を示した図である。
図9は、本発明の好適な実施例による別回路を示した図である。
図10は、本発明の別実施例を示した図である。
ここに、図面は、本出願の例示のためだけに用いられ、本発明の特定のパラメ
ータや構造的特徴等を制約するものではなく、当業者に対して例示する役割を担
っているにすぎない。
発明の好適な実施態様
図2には、本発明の第1実施例として平衡発振器と送信機のシステム10を示
す。システム10は、共振周波数を有する基準信号を発生する共振器12を有し
ている。共振器12は、表面音波(“SAW”)素子を有しているのが好ましく
、この共振周波数は無線周波数(“RF”)スペクトル内であるのが好ましい。
しかし、例えば、バルク音波(“BAW”)素子のような他の構成要素を使用し
て、共振器の機能上の目的を実現することができることは、当業者にとって明ら
かである。
システム10は、第1及び第2発振器12と15を有しており、これらの発振
器の各々は共振器12の共振周波数に応答して発振出力を発生する。第1発振器
12は、共振器12によって供給される基準信号に対応する入力を増幅する増幅
器14と、この増幅器14に結合され、この増幅器14の出力に応答して発振信
号を発生する共振回路13と、を有している。同様に、第2発振器15は、共振
器12によって供給される基準信号に対応する入力を増幅する増幅器16と、こ
の増幅器16に結合され、この増幅器16の出力に応答して発振信号を発生する
共振回路17と、を有している。双方の発振器はいずれも同一の機能を有する構
成要素によって構成するのが好ましいが、本発明の利点を尚達成するには、これ
とは別の発振器の設計でもよいことは当業者にとって明らかである。バランスの
取れた設計を行うため両発振器12と15の出力は互いに位相が180°ずれて
おり、その大きさは略等しくされている。
システム10は、1つの周波数を有する出力信号を放射するアンテナ11をさ
らに有している。アンテナ11の出力信号は、第1及び第2発振出力の両者を重
畳させたものに対応している。出力信号と第1及び第2発振信号の間の関係は、
システム10の出力特性を正しく認識することによって最もよく理解することが
できる。出力インピーダンスを有する場合には、システム10には、電圧分割器
のモデルを使用することができる。この例を使用すると、第1及び第2発振器の
出力は、いずれも分割器に対する入力を表している。このモデルは、各発振器が
アースされている場合のインピーダンスと関連する第1インピーダンス並びにこ
の第1インピーダンスと並列の第2インピーダンスを有している。第2インピー
ダンスは、システム10の出力インピーダンスのモデルである。この電圧分割器
のモデルによれば、アンテナ11の発生する出力信号は第1インピーダンスの両
端部での電圧低下を表す。従って、そのバランスした特性に鑑みて、システム1
0のアンテナ11の送信した出力信号は、その振幅のみが発振出力の合計と異な
り、電流は同一である。それにも関わらずこの出力信号は、当業者にとって明か
なように、例えば、周波数または位相並びにこれらの組み合わせに於いて重畳さ
れた発振出力から意図的に識別することができる。
アンテナ11は、直流(“DC”)の中心点を有するインダクタを有すること
が好ましい。このDCの中心点によって、インダクタを第1と第2の等価なイン
ダクタに分割する。更に、アンテナ11
は、交流(“AC”)のバランスの取れた発振点を有しており、この発振点は第
1及び第2発振器12と15の発振出力のAC電圧の大きさがいずれも実質的に
ゼロになるアンテナ11に沿った場所である。ACとDCの中心点の両方によっ
て、「バランスの取れた」発振器が実現できる。
このバランスの取れた発振器の設計では、従来のバランスさせた発振器設計の
ように共振回路13と17は厳しい許容誤差を必要としない。この利点は、DC
の中心点とACの中心点並びにバランスの取れた回路自身によって達成される。
更に、アンテナ11は単一の1次周波数で両方の発振器の出力を送信するのが好
ましいので、共振回路13と17に関連する許容誤差は、システム10の動作全
体にとって其れほど厳密ではない。
本発明の他の実施例では、アンテナ11は、中心にタップを有する変圧器の一
次巻線を有しており、この変圧器は第1及び第2発振器12と15の両方の発振
出力を2次巻線に伝達するものである。この構成によって、2次巻線は、これら
の発振出力を放射することによってアンテナ自身として動作することができる。
しかし、このアプローチは低周波の動作に対して好ましい。他の周波数に於ける
動作をサポートするためには、発振出力を放射するためのフイルタとマッチング
回路とを組合わせて出力インダクタ等に使用しなければならない。
図3を参照して、これは図2の平衡発振器と送信機のシステムを実現した回路
20を示す。平衡発振器及び送信機の回路20は、第1及び第2疑似コルピッツ
発振器を有している。いずれの疑似コルピッツ発振器も互いに対して平衡し、電
力出力を効率化するため、共通のタンク回路と発振電流信号Iを共有している。
ここで説明する回路20は、特に自動車用のリモート・キーレス・エントリ・シ
ステムに適用することのできるものである。しかし、当業者は明らかに他の用途
も考えることができる。
更に詳細に説明すれば、回路20は、平衡発振器を有しており、この構成は局
所的発振信号を発生するための2つの疑似コルピッツ発振回路を有している。こ
の発振回路は第1トランジスタQ2と第2トランジスタQ3を有し、これらのトラ
ンジスタは各々その間に位置する共振素子22と結合している。共振素子22は
発振電流信号Iを発生し、安定させるための直列共振入力タンクとして動作する
。これによって、共振RF搬送周波数が得られる。
第1及び第2トランジスタQ2とQ3は、各々バイポーラ接合トランジスタ(“
BJT”)を有しているのが好ましい。しかし、これとは別にヘテロ接合バイポ
ーラ・トランジスタ(“HBT”)も、当業者にとって明らかであろう。この実
施例によれば、トランジスタQ2とQ3は、各々MMBTH10型のバイポーラ・
トランジスタが用いられている。
トランジスタQ2とQ3は、各々増幅段として動作し、定常状態の動作のための
単一のループ利得を提供する。第1トランジスタQ2は、それぞれ、ベース、コ
レクタ及びエミッタ30、32、34を有している。同様に、第2トランジスタ
Q3は、それぞれ、ベース、コレクタ、エミッタ36、38、40を有している
。トランジスタQ2とQ3は、各々チューニングしたLC回路と正帰還を有する疑
似コルピッツ発振器として構成されている。他の種々のトランジスタ及び発振器
構成によって、上記の構成を置き換えても、同じ機能上の目的を達成することが
できることを、当業者は理解できよう。
共振素子22は、トランジスタQ2とQ3のベース端子30と36の間にそれぞ
れ共振器出力線42と44を介して結合されている。共振器22は、圧電基板上
に形成した金属フィンガのアレイを有するものとして図示している。共振器22
は、搬送信号の発振を安定させるように動作するのが有利である。共振素子22
は、直列共振入力タンク回路の表面音波(“SAW”)素子を有するのが好まし
いが、他の実施例によれば、SAW共振器22は、RFモノリシック社(RF Mono
lithics,Incorporated)の製造販売しているRO2073 SAW共振器とされ
ている。
回路20は、さらに一対の出力タンク回路を有している。各出力タンク回路は
コンデンサとインダクタと、を有し、第1入力タンクは第1インダクタL2を有
していて、第2入力タンクは第2インダクタL3を有している。インダクタL2と
L3は、各々アンテナ放射
素子として動作し、共有している発振電流信号Iに応答して出力信号を放射する
。第1インダクタL2はトランジスタQ2のコレクタ端子32とノード28の間に
結合され、一方第2インダクタL3はトランジスタQ3のコレクタ端子38とノー
ド28の間に結合されている。従って、インダクタL2とL3は、ノード28に於
いて共に直列に結合される。電圧入力源24をインダクタL2とL3の間でノード
28に結合されており、DC電圧入力VINがこれに印加されるようになっている
。本発明の1実施例によれば、電圧入力信号VINは、+3ボルトのDC信号であ
る。インダクタL2とL3の間に+3ボルトを印加することによってトランジスタ
Q2とQ3をバイアスし、必要な利得が実現できる。インダクタL2とL3は、各々
アンテナとして動作し、所定の搬送周波数を有する発振信号を有した電磁界を送
信及び放射する。
回路20は、それぞれの抵抗R6とR7を介して両方の共振器の出力線42と4
4に結合されたデータ入力26を有している。データ入力26はオン/オフ・デ
ータ入力信号VDATAを受信し、この信号はSAW共振器22の両側に印加される
。共振器の出力線42と44の各々は、それぞれの抵抗R5とR8を介してまたア
ースに結合する。データ入力信号VDATAは変調スキームによって搬送信号を符号
化し、この搬送信号に情報を与える。好適な変調フォーマットは、振幅変調(“
AM”)であるが、これは例示的なものであり当業界で知られている他の手段に
よっても容易に代替することができる。搬送信号上に与えた情報によってドア・
ロック作動機構並びに回路
20のオン/オフ動作のような種々のシステム動作の制御及び/または始動を行
うことができる。データ入力信号VDATAの印加は、例えば、プッシュ・ボタン・
パッド、スイッチまたはその他のパルスによって動作する素子のような動作機構
を介して手動制御によって開始させることができる。
SAW共振器22によって入力タンク回路が提供され、この回路は疑似コルピ
ッツの対によって共有されている。インダクタL2は、コンデンサC4とC5とを
組み合わせて、第1出力タンク回路となっている。同様に、インダクタL3は、
コンデンサC6とC7と組み合わせて、第2出力タンク回路を形成する。直列共振
入力タンクは共振信号の発振を安定させるが、これらの出力タンクはRF出力信
号の放射を行う。コンデンサC4とC5は、また電圧分割器のネットワーク並びに
トランジスタQ2に対する正帰還経路を形成する。同様に、コンデンサC6とC7
は、電圧分割器とトランジスタQ3に対する正帰還経路を形成する。エネルギー
はコンデンサC4乃至C7とインダクタL2とL3に効率的に貯えられ、さもなけれ
ばトランジスタQ2とQ3の各サイクルに対して新たに要求されるエネルギーの量
を削減することによって放射効率を向上させる。
図4を参照すると、回路20は、代替例として第1及び第2インダクタL2と
L3の代わりに中心にタップを有する変圧器46を含むように構成することもで
きる。この目的のため、中心にタップを有する変圧器46は、第1一次巻線部分
48aと第2一次巻線部分4
8bと、を有する一次巻線を有している。一次巻線部分48aと48bは実質的
に等しい寸法であるのが好ましい。電圧入力源24をこれらの一次巻線部分48
aと48bの間に位置する中心タップ49に結合され、これに対してDC電圧入
力VINが供給される。
中心にタップを有する変圧器46は、一次巻線部分48aと48bの近傍に位
置する二次巻線50を更に有している。この変圧器46は、一次巻線部分48a
と二次巻線50の間に第1の磁気的結合を形成し、一次巻線部分48bと二次巻
線50の間に第2の磁気的結合を形成する。この二次巻線50は、次に両端部で
フイルタ及びマッチング・ネットワーク52に結合している。このフイルタ及び
マッチング・ネットワーク52から延びる一対の出力線は放射インダクタL4に
結合し、出力電磁界をこれから放射する。
図4の別実施例によれば、中心にタップを有する変圧器46の第1及び第2一
次巻線部分48aと48bは、各々これを介して転送された発振電流信号Iに応
答して電磁界を発生する。一次巻線部分48aと48bの各々から供給された電
磁界が伝達されて、中心にタップを有する変圧器46の二次巻線50に誘導電流
が発生する。二次巻線52に誘起された信号は、互いに重畳される。この重畳さ
れた信号は次にフィルタされて好ましくないノイズを除去し、フイルタ及びマッ
チング・ネットワーク52を介してインピーダンスマッチングが行われる。この
フィルタされたインピーダンスをマッチングさせた信号は次に放射インダクタL4
を通過し、単一の放射出
力信号を転送する。中心にタップを有する変圧器46を使用することによって、
偶数次の高調波を効果的にに分離し、この単一の放射出力信号の転送制御の向上
を一般的によりよく達成することができる。
SAW共振器22は、他の同等の直列共振周波数安定素子によっても実施する
ことのできる直列共振入力タンク回路である。SAW共振器22に対する代替例
として、この直列共振タンク回路は、所望の安定した信号の発振を達成すること
ができれば、バルク音波(“BAW”)素子、水晶素子、マイクロストリップま
たはいずれかの他の直列共振構造または素子であってもよい。
図5を特に参照すれば、直列共振タンク回路60は、図2〜図4のSAW共振
器22の代替例を示す。ここで、この直列共振タンク回路60は、抵抗RMと、
コンデンサCMと、インダクタLMと、を有している。これらの構成要素の各々は
直列に結合して直列共振タンク回路60を形成する。このタンク回路60の共振
周波数は、一般的にインダクタLMとコンデンサCMの寸法によって決まる。
動作上、回路20は電圧入力源24を介してDC入力電圧信号VINを受信する
。データ入力VDATAは、またデータ入力26を介して受信され、搬送信号を所定
の変調スキームによって符号化する。最初、回路20は共振信号を形成し、この
信号によって、既知の周波数の発振を有する定常状態のエネルギー・レベルを起
動して形成する。これによって、トランジスタQ2とQ3はノイズまたはその他の
誘起された信号に応答してコレクタ端子38とエミッタ端子40の間を循環し、
定常状態に達するまで循環が行われる。
始動の間、各増幅段で1を超える利得が与えられる。定常状態において、各増
幅段の利得は全てのエネルギー・ロスを補償するためにほぼ1に等しいかこれよ
りも若干大きくされている。SAW共振器22を有する直列共振タンク回路は、
回路20内の信号発振の安定性を保持しこれを保証する。次に発振信号はアンテ
ナ放射素子、インダクタL2とL3を介して流れる電流信号Iによって示す。更に
、コンデンサC4とC5及びコンデンサC6とC7を介して設けた帰還経路によって
位相遅れを形成し、これによってループ時間を調整して所望の周波数を実現する
。
図6は、本発明の第1実施例によって達成される電圧波形をグラフによって示
したものである。ここで、図2の回路20のインダクタL2とL3は、各々別の電
磁界により別の信号を放射するが、これらの電磁界はいずれも共有されている発
振電圧信号Iに応じた同一の搬送周波数を有している。インダクタL2とL3から
のこれらの放射出力信号と、重畳された放射出力を図6の波形66によって示す
。インダクタL2から転送した第1放射出力信号を電圧波形62として示し、一
方インダクタL3から転送した第2放射出力信号を電圧波形64として示す。電
圧波形62と64は、等しい振幅と互いに約180度の位相シフトしているとい
う特徴がある。放出した放射信号62と64は、アース電圧28に対して測定し
、従って上述し
た180度の位相シフトを示している。波形62と64はいずれもノード28に
対して測定するので、共有電流信号Iに対して両波形62と64が重畳される結
果、単一の放射出力信号66を表す電圧波形が得られる。従って、出力信号66
は、本発明の一対の均衡発振器及び出力タンクを使用して達成することができる
。
1つの実施例に於ける単一の放射出力信号66は、約315MHzの周波数を
有している。更に、第1及び第2出力タンクの両インダクタL2とL3からの出
力はバランスの取れた信号であり、ノード28に対して対称である。また、これ
らの信号は+3ボルトDCに設定するのが好ましい。これと対比して本発明の代
替実施例の1つの中心にタップを有する変圧器46によって形成した別個の放射
信号は、重畳され次に転送する前にフィルタされ、インピーダンスマッチングを
行うことができる。
図7を参照して、これはバッファした平衡発振器及び送信システム70を示す
。システム70は、共振周波数を有する基準信号を発生する共振器72を有する
。共振器72は表面音波(“SAW”)素子を有するのが好ましく、共振周波数
は無線周波数(“RF”)のスペクトル内にあるのが好ましい。しかし、また、
例えば、バルク音波(“BAW”)素子を使用して共振器の機能上の目的を実現
することができることも当業者にとって明らかであろう。
システム70は第1及び第2発振器74と76を更に有し、これ
らの各々は、共振器72の共振周波数に応答して発振出力を発生する。第1発振
器74は共振器72の発生した基準信号に対応する入力を増幅する増幅器78と
、増幅器78に結合され、この増幅器78の出力に応答して発振信号を発生する
共振回路80と、を有している。同様に、第2発振器76は共振器72の発生し
た基準信号に対応する入力を増幅する増幅器82と、増幅器82に結合されこの
増幅器82の出力に応答して発振信号を発生する共振回路84と、を有している
。両発振器は同一の機能を有する構成要素を有することが好ましいが、本発明の
利点を尚達成しながら、これに代替する発振器の設計を実現することができるこ
とは当業者にとって明らかであろう。バランスの取れた設計を行うため、両発振
器74と76の出力は相互に位相が180度ずれているが、尚大きさは等しくさ
れている。
動作中コンパクトな遠隔RF送信機を手で保持または覆っているユーザの手に
よって発生するような寄生インピーダンスの影響を実質的に最小にする手段とし
て、システム70はまた第1及び第2バッファ86と88を有している。第1及
び第2バッファ86と88は、共振回路80と84をそれぞれアンテナ100か
ら機能的に絶縁する。この目的のため、第1バッファ86は共振回路93と結合
したバッファ増幅器90を有し、一方第2バッファ増幅器88は共振回路93と
結合したバッファ増幅器96を有している。共振回路93は、直列または並列の
チューニングした共振タンクと放射素子100を有している。この構成により、
発振器74と、76と、に
よって形成した両方の経路に沿ったアンテナ100のDCの中心点から見た場合
のシステム70の出力インピーダンスは実質的に低下し、電流は増加する。電流
の利得によってインピーダンスが低下し電流が増加する結果、アンテナ100に
よって放射される出力信号が得られ、この出力信号は第1及び第2発振信号のよ
り大きい割合を有している。出力信号が第1及び第2発振信号のより大きいパー
センテージを有しているので、より強力な出力信号が得られ、より強力な送信機
が実現される。
更に、システム70は、単一の周波数を有する出力信号を放射するアンテナ1
00を有している。アンテナ100の出力信号は両第1及び第2発振出力の重畳
したものに相当する。出力信号と第1及び第2発振信号の間の関係は、システム
70の出力特性を正しく認識することによって最もよく理解することができる。
出力インピーダンスを構成する場合、システム70は電圧分割器のモデルを使用
することができる。このような例示を使用する場合、両第1及び第2発振器の出
力は分割器に対する入力を表す。このモデルは、各発振器をアースしたと見なし
た場合のインピーダンスと関連する第1インピーダンス並びにこの第1インピー
ダンスと直列の第2インピーダンスを有している。第2インピーダンスは、シス
テム70の出力インピーダンスのモデルである。この電圧分割器のモデルによる
とアンテナ100の発生する出力信号は第1インピーダンスの両端での電圧降下
を表す。従って、そのバランスの取れた特性を考慮するとシステム70のアンテ
ナ100によって送信した出力信号は、
振幅のみが重畳されて発振出力とは異なっている。それにも関わらず、当業者に
とって明らかなように、この出力信号は、例えば、周波数または位相並びにこれ
らの組み合わせに於いて重畳された発振出力から意図的に識別することができる
ことがわかる。
アンテナ100は、直流(“DC”)の中心点を有する共振回路の一部として
のインダクタを有することが好ましい。このDCの中心点によって、上記のイン
ダクタを等価な第1及び第2インダクタに分割している。この中心点から、各発
振器を介してアースに高いインピーダンスが発生する。更に、アンテナ100は
、交流(“AC”)がバランスする発振点を有しており、これによって第1及び
第2発振器74と76と、によるの発振出力の大きさがいずれも実質的にゼロに
なる位置がアンテナ100に沿って設けられる。このAC及びDCの両中心点に
よって、「バランスの取れた」発振器が実現できる。
このバランスの取れた発振器を設計する場合には、発振回路80、84、93
に対して厳しい許容誤差は要求されない。この利点は、DC及びACの中心点並
びにバランスの取れた回路自身によって達成される。更に、アンテナ100は単
一の一次周波数で両発振器の出力を送信するのが好ましいので、共振回路80、
84、93の許容誤差はシステム70の動作全体にとってよさほど重要ではない
。
本発明の他の実施例では、アンテナ100は中心にタップを有す
るトランスの一次巻線を有し、この一次巻線によって両第1及び第2発振器74
と76の発振出力を第2次巻線に転送する。この構成によって、第2次巻線はそ
れ自身が発振出力を放射することができる。これとは別の実施例では、発振出力
を放射する目的のため、フィルタとマッチング回路と組合わせて出力インダクタ
等を使用することができる。
本発明の更に他の実施例では、第1及び第2発振出力信号の各々の出力範囲を
増加するための素子を用いることもできる。上述の電圧分割器のモデルを使用す
ると、この素子は更に且つより直接的に出力電力を増加し、システム70の上記
で定義した寄生インピーダンスに対する影響を低下させる。その他のインピーダ
ンスを使用することもできるが、この素子はコンデンサを有することが好ましく
、これによって増幅器78と82による、より大きい量の電圧の範囲をバッファ
増幅器90と96にそれぞれ加える。
図8には、図7のバッファした平衡発振器及び送信機システムを実現した回路
110を示す。このバッファした平衡発振器及び送信機回路110は、第1及び
第2疑似コルピッツ発振器を有している。両疑似コルピッツ発振器は相互にバラ
ンスし、タンク回路と発振電流信号Iを共有することによって電力出力の効率を
向上させている。ここで説明する回路110は、特に自動車用のリモート・キー
レス・エントリ・システムに適用することのできるものである。しかし、当業者
は明らかに他の用途も考えることもできる。
更に詳細に説明すれば、回路110は平衡発振器を有し、さらにこれは局部的
な発振信号を発生する2つの疑似コルピッツ発振回路を有している。この発振回
路は、第1トランジスタQ4と第2トランジスタQ5を有し、これらの各々はその
間に位置する共振素子112に結合されている。共振素子112は、発振電流信
号Iを発生して安定させる直列共振入力タンクとして動作する。これによって、
共振RF搬送周波数を得ることができる。
第1及び第2トランジスタQ4とQ5は、各々バイポーラ接合トランジスタ(“
BJT”)によって構成するのが好ましい。しかし、ヘテロ接合バイポーラ・ト
ランジスタ(“HBT”)のような代替例も当業者にとって明らかである。この
実施例によれば、トランジスタQ4とQ5は、各々MMBTH10型バイポーラ・
トランジスタである。
トランジスタQ4とQ5は、各々増幅段として動作し、定常状態の動作に対して
単一のループ利得を与える。第1トランジスタQ4は、ベース、コレクタ、エミ
ッタ120、122、124を有している。同様に、第2トランジスタQ5は、
ベース、コレクタ、エミッタ126、128、130を有している。トランジス
タQ4とQ5は、各々チューニングしたLC回路と正帰還とを有する疑似コルピッ
ツ発振器として構成されている。しかし、当業者は上記の構成を種々の他のトラ
ンジスタによる発振器の構成と代替しても同一の機能上の
目的を達成することができることを理解できよう。
共振素子112は、出力線132と134を介してトランジスタQ4とQ5のベ
ース端子120と126の間にそれぞれ結合されている。共振器112は、圧電
基板上に形成した金属のフィンガのアレイを有するものとして図示している。共
振器112は、搬送信号の発振を安定するように動作する効果を有する。共振素
子112は、直列共振入力タンク回路の表面音波(“SAW”)素子を有するこ
とが好ましい。しかし、この実施例では、SAW共振器112としては、RFモ
ノリシック社の製造販売しているRO2073SAW共振器を用いている。
回路110は、一対の出力タンク回路によって更に有し、これらの回路はトラ
ンジスタQ4とQ5と組み合わされて第1及び第2発振器を形成している。各出力
タンク回路はコンデンサとインダクタを有し、第1入力タンクは第1インダクタ
L5を有しているとともに、第2入力タンクは第2インダクタL6を有している。
第1インダクタL5はトランジスタQ2のコレクタ端子122とノード118の間
に結合し、一方第2イダクタL6はトランジスタQ5のコレクタ端子128とノー
ド118の間に結合している。従って、インダクタL5とL6は互いにノード11
8と直列に結合する。電圧入力源114はインダクタL5とL6の間でノード11
8と結合し、これに対してDC電圧入力VINを印加する。本発明の1つの例によ
れば電圧入力信号VINは、+3ボルトDC信号である。インダクタL5とL6の
間に+3ボルトを印加することによってトランジスタQ4とQ5をバイアスし、必
要な利得を実現する。
回路110は、それぞれの抵抗R12とR13を介して両共振器出力線132と1
34に結合されたデータ入力116を有している。データ入力116は、SAW
共振器112の両側に印加されたオン/オフ・データ入力信号VDATAを受信する
。共振器の出力線132と134の各々は、各抵抗RllとR14を介してまたアー
スに結合されている。データ入力信号VDATAは搬送信号を変調スキームによって
符号化し、この搬送信号に情報を与える。好適な変調フォーマットは、振幅変調
(“AM”)であるが、当業者によれば、これとは別のものによっても、容易に
代替えすることができる。搬送信号に与えた情報によって、ドア・ロック作動機
構並びに回路20のオン/オフ動作のような種々のシステムの動作を制御及び/
または始動することができる。データ入力信号VDATAの印加は、例えば、プッシ
ュ・ボタン・パッド、スイッチまたはその他のパルスによって動作する素子のよ
うな動作機構を介して手動制御によって開始することができる。
SAW共振器112によって入力タンク回路が提供され、この回路は平衡発振
器の対を共有する。インダクタL5は、コンデンサC8とC9と組み合わせて、第
1出力タンク回路を与えている。同様に、インダクタL6は、コンデンサC10と
C11と組み合わせて、第2出力タンク回路を形成している。直列共振入力タンク
は共振信号の発振を安定させるが、これらの出力タンクはRF出力信号の放射を
行
う。コンデンサC8とC9は、また電分割器のネットワーク並びにトランジスタQ4
に対する正帰還経路を形成する。同様に、コンデンサC10とC11は、電圧分割
器とトランジスタQ5に対する正帰還経路を形成する。エネルギーはコンデンサ
C8乃至C11とインダクタL5とL6に効率的に貯えられ、アンテナによるエネル
ギーの放射効率を向上させ、さもなければトランジスタQ4とQ5の各サイクルに
対して新たに要求されるエネルギーの量を削減する。
図7のアンテナ100は、この実施例では所定の搬送周波数を有するバッファ
した発振信号を示す電磁界を転送及び放射するインダクタL7によって実現され
る。この実施例では、インダクタL7は共に直列に接続した2つのインダクタに
よって更に構成することができ、これらのインダクタは共通のDC電源を有する
中心点、及び共通のDC電源を有さずアースされた両インダクタの間でこれらの
近傍に位置する抵抗によって構成された中心点を有している。
回路110は、寄生インピーダンスの影響を実質的に最小にする手段をまた提
供する。本発明その特徴を実現するため、図7で第1及び第2バッファ86と8
8として示すように、回路110は第3トランジスタQ6と第4トランジスタQ7
を更に有している。第3及び第4トランジスタQ6とQ7とは、いずれもバイポー
ラ接合トランジスタによって構成するのが好ましい。しかし、これとは別にヘテ
ロ接合バイポーラ・トランジスタ(“HBT”)も利用可能であり、このことは
当業者にとって明らかである。この実施例によれば、ト
ランジスタQ6とQ7は、各々MMBTH10型バイポーラ・トランジスタである
。
トランジスタQ6とQ7は、各々これらのそれぞれの疑似コルピッツ発振器によ
り発生した第1及び第2発振出力信号をバッファするためのバッファとして動作
する。トランジスタQ6は第1補助タンク及びトランジスタQ4を伴った出力共振
タンクの両方に結合され、一方トランジスタQ7は第2補助タンク及びトランジ
スタQ5を伴った出力共振タンクの両方に結合されている。図7で共振回路93
として参照する第1及び第2補助共振タンクは、回路110の出力インピーダン
スを機能的に低減させる。これによって、アンテナL7によって最終的に放射さ
れた出力信号は、第1及び第2出力信号の割合が増大される。
トランジスタQ6はベース、コレクタ、エミッタ136、138、140を有
しており、一方トランジスタQ7はベース、コレクタ、エミッタ142、144
、146を有している。トランジスタQ6のベース136はコンデンサC8とC9
の間に於いてトランジスタQ4のエミッタ124が抵抗R10と結合されているノ
ードに結合され、一方コレクタ138はノード118と結合する。更に、エミッ
タ140は第1補助共振タンクに結合する。第1補助共振タンクは、いずれもア
ースされたコンデンサC12と抵抗Rl6及び第2補助共振タンクと結合したインダ
クタL7の第1端子を有している。同様に、トランジスタQ7のベース142はコ
ンデンサC10とC11の間に於
いてトランジスタQ5のエミッタ130が抵抗R15とまた結合されているノード
に結合し、一方コレクタ144はノード118に結合している。更に、エミッタ
146は、第2補助共振タンクに結合する。第2補助共振タンクは、いずれもア
ースされたコンデンサC13と抵抗R17及び第1補助共振タンクと結合した第2端
子のインダクタL7を有している。同一の機能上の目的を達成するため、種々の
その他のトランジスタによるバッファ構成によって上記の構成を代替することが
できることを当業者は理解できよう。
図9には、図7のバッファした平衡発振器及び送信機システムを実現した第2
の回路を示す。図8の回路110は、代替例として第1及び第2疑似コルピッツ
発振器の発振出力の各々の出力範囲を増加させる素子を含むように構成されてい
ても良い。この素子はそれぞれ第1及び第2疑似コルピッツ発振器用の第1及び
第2電圧分割器回路を有していることが好ましい。
更に詳細に説明すると、トランジスタQ4とQ5は、各々トランジスタQ6とQ7
に電圧分割器回路を形成する第1及び第2変形共振回路によってそれぞれ結合さ
れる。トランジスタQ4についてはコレクタ122をコンデンサC8と結合し、一
方エミッタ124はコンデンサC9とC14並びに抵抗R10と結合する。更に、コ
ンデンサC8は、コンデンサC14とトランジスタQ6の入力ノードに於いて結合す
る。同様に、トランジスタQ5のコレクタ128は、コンデンサC10と結合する
。エミッタ130は、コンデンサC11とC15及び抵
抗R15と結合する。コンデンサC10は、コンデンサC15とトランジスタQ7の入
力ノードに於いて結合する。トランジスタQ6とQ7のベース136と142には
、トランジスタQ4とQ5によってコンデンサC8とC14並びにC10とC15がそれ
ぞれ共に結合される点に供給され、より大きい電圧の振れ幅を与えるようになっ
ている。
更に、抵抗ネットワークをVDATAと変更した共振回路の間に設けるが、その詳
細はここで説明する。トランジスタQ4に関しては、抵抗R19をトランジスタQ6
のベース136の入力ノードに結合し、一方抵抗R18はベース136の入力ノー
ドからアースへと結合される。従って、抵抗R18は、コンデンサC14とC9と並
列である。同様に、抵抗R20はトランジスタQ7のベース142の入力ノードに
結合し、抵抗R21はベース142のこの入力ノードからアースに結合し、その結
果、抵抗R21はコンデンサC15とC11に並列にされる。これによって、抵抗R18
とR21の両端に生じる出力範囲は実質的に増加する。この増加は、付け加えた電
圧分割器を考慮すると、それぞれトランジスタQ4とQ5のコレクタとアース間電
圧に対するベース136と142の再配置及びこれらの関連する範囲に帰するも
のである。1つの実施例では、上記のコンデンサと抵抗要素に対してある値を使
用することによって、電圧の範囲が100パーセント増加する。
図10には、これとは別の実施例は、バッファした発振器及び送信機回路16
0を示す。回路160は、3つの機能ステージ、すな
わち、疑似コルピッツ発振器162、バッファ164と出力システム166と、
を有する。ここで説明する回路160は、特に自動車用のリモート・キーレスエ
ントリ・システムに適用することのできるものである。しかし、他の用途も明ら
かに当業者にとって予測可能であろう。
更に詳細に説明すれば、発振器162は、コルピッツ構成のトランジスタQ10
と入力共振タンク回路によって構成する。このタンク回路は、一般的に表面音波
(“SAW”)素子172のような共振器と、一対の帰還コンデンサC16及びC17
と、インダクタL8と、一定のDC電圧を保持するための大きな容量を与える
コンデンサC19と、を有している。更に、発振器は、トランジスタQ10の適正な
動作を可能にするための多数のバイアス抵抗を有している。トランジスタQ10は
、定常状態の動作のために単一のループ利得を与える機能を有する。
構造上、トランジスタQ10は、ベース176と、コレクタ178と、エミッタ
180と、を有している。ベース端子176は表面音波共振器172に結合し、
コレクタ178はインダクタL8に結合し、一方エミッタ180は抵抗R24を介
してアースに結合されている。更に、帰還コンデンサC16は、エミッタ180と
アースと間に結合されており、これは抵抗R24と並列であり、一方帰還コンデン
サC17はコレクタ178とエミッタ180の間に結合されている。コンデンサC19
はアースとVINの間に結合されている。
トランジスタQ10は、インダクタL8を介して直流(“DC”)電圧源170
に結合し、典型的には6VのDCバイアス入力VINを受信する。発振器162は
、またデータ入力信号VDATA168を受信し、電圧分割器回路を形成する抵抗ネ
ットワークによってRF搬送信号を符号化する。データ入力168はSAW共振
器172に印加されるオン/オフ・データ入力信号VDATAを受取る。データ入力
信号VDATAは搬送信号を変調スキームによって符号化し、搬送信号に情報を与え
る。好適な変調フォーマットは、振幅変調(“AM”)であるが、当業者によれ
ば、別のものでこれを容易に代替することができる。搬送信号に設けた情報によ
って、ドア・ロック作動機構並びに回路160のオン/オフ動作のような種々の
システムの動作を制御及び/または始動することができる。データ入力信号VD
ATAの印加は、例えば、プッシュ・ボタン・パッド、スイッチまたはその他の
パルスによって動作する素子のような動作機構を介して手動制御によって開始す
ることができる。この構成により、増幅器として動作するトランジスタQ10は共
振タンク回路と組み合わされて発振出力信号を発生する。
トランジスタQ10とQ11は、各々バイポーラ接合トランジスタ(“BJT”)
によって構成するのが好ましい。しかし、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ
(“HBT”)のような代替例も当業者にとって明らかである。この実施例によ
れば、トランジスタQ10とQ11は、各々MMBTH10型バイポーラ・トランジ
スタである。
共振素子172は、トランジスタQ10のベース176とアースの間に結合され
ている。共振器172は、搬送信号の発振を安定させるように動作する効果を有
する。共振素子172は、直列共振入力タンク回路の表面音波(“SAW”)素
子を有しているのが好ましい。この実施例によれば、SAW共振器172は、R
Fモノリシック社の製造販売しているRO2073SAW共振器である。
バッファ164は、ここで詳細に説明する種々の手段によって、発生した寄生イ
ンピーダンスの影響を機能的に最小にしている。この利点を実現するため、バッ
ファ164は、トランジスタQ11並びにインダクタL9とコンデンサC18のバッ
ファ共振タンクを有する。トランジスタQ11は、ベース184と、コレクタ18
6と、エミッタ182と、を有している。バッファ164は、2つのノードに於
いて発振器162と結合する。先ず、バッファ164はコレクタ186に於いて
直流(“DC”)電圧源170を介してDCバイアス入力VINを受信し、ここか
ら発振器162のL8はまたバイアスされている。バッファ164は、またトラ
ンジスタQ10のエミッタ180とトランジスタQ11のベースに於いて発振器16
2と結合している。
出力ステージ166は、発振信号を転送する目的のためにバッファ164と結
合している。共振周波数の発振出力を有するバッファ164の出力は、ステージ
166を横切って転送される。ステージ
166は、回路の出力インピーダンスをマッチングさせるための素子174を更
に有している。最後に、出力段166はインダクタL10の形態のアンテナを有し
、これによって得られる発振信号を送信する。
本発明の発振器と送信機の回路はコンパクトな容器内に取り付けることができ
、特に遠隔制御のキーレス・エントリ・システムと関連して使用するために制御
信号を送信するのに使用するのが効果的である。このような用途のため、ユーザ
はVDATA入力を手動で作動させて搬送信号として選択した情報を符号化する。搬
送信号と変調情報は、次に送信回路から出力タンクによって放射される。一般的
に車両内に取り付けている受信機はこの放射信号を受信し、変調情報を復号し、
例えば、車両のドアの施錠または開錠、警報システムの起動または停止のような
選択した動作を開始及び/または実行する。従来のアプローチと対比して、これ
らの回路は出力電力の増加を有効に達成することができ、効率的な電力の使用を
保持している。
更に、本発明の実施例はこの発明から離脱することなく変更可能な種々のサイ
ズの構成部品を使用することができる。1例として、インダクタL8とL9は、各
々約40nHのインダクタンスとすることができる。コンデンサC17とC18は各
々約4.7pFの容量を有し、一方コンデンサC16は約22pFの容量を有する
ことができる。抵抗R23は約15kΩの抵抗を有していても良い。抵抗R22は約
6.8kΩの抵抗を有していても良い。一方抵抗R24は約180kΩの
抵抗を有していても良い。
これまで特定の発明を図示の実施例を参照して説明したが、この説明は限定さ
れた意味で解釈すべきことを意味するものではない。本発明は好適な実施例につ
いて説明しているが図示の実施例の種々の変形例と本発明の他の実施例は、これ
に添付した請求項で述べているように、本発明の技術思想から離脱することなく
この説明を参照することによって当業者に明らとなることを理解しなければなら
ない。例えば、本願中で開示の通信機は、RF周波数帯域で操作されるものとし
て説明して来たが、当業者によれば、本発明のすべての効果を発揮させられるよ
うな別の周波数であっても良い。同様に、バイポーラ接合トランジスタを用いて
増幅器を説明して来たが、当業界で知られている例えば電界効果トランジスタ(
“FET”)、JFET、MOSFETといったトランジスタ使用しても増幅器
を実現させることができる。さらには、本発明のアンテナは、また、本発明の見
地からは、当業者によりパッチ型アンテナとすることができることも理解されよ
う。従って、添付の請求項は本発明の真の範囲内にある全てのこのような変形例
または実施例を包含するものである。
ここで引用した全ての米国特許は、これらの全体を説明したものとしてここに
参考として含んでいる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),JP
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.単一周波数の出力信号を送信するための送信機であって、この送信機は、出 力インピーダンスと、第1と第2の発振出力に対応した上記出力信号を放射する アンテナと、前記第1及び第2の発振出力を発生させるための平衡発振器と、を 有していて、この平衡発振器は、 基準信号を発生させるための共振器と、 前記基準信号に応じた前記第1の発振出力を与えるための第1の発振器と、 前記基準信号に応じた前記第2の発振出力を与えるための第2の発振器と、を 備えていることを特徴とする送信機。 2. 前記第2の発振出力は、前記第1の発振出力と同一の大きさの出力とされ 、さらに前記第1の発振出力とは180°位相がずらされていることを特徴とす る請求項1に記載の送信機。 3. 前記共振機は、表面音波素子(“SAW”)を有していることを特徴とす る請求項1に記載の送信機。 4. 前記第1の発振器と前記第2の発振器のうちの少なくとも一 つは、 前記基準信号を増幅させるための第1の増幅器と、 この増幅された基準信号に応答して複数の前記発振器のうちの少なくとも一方 の前記発振出力を発生させるための第1の共振回路と、 を有していることを特徴とする請求項1の送信機。 5. 前記アンテナは、前記出力信号を放射させるためのインダクタ備えており 、このインダクタは、 DCバイアス電位を受け取るための直流(“DC”)中心点と、 前記第1の前記第2の発振出力信号が、実質的にゼロの振幅となる交流(“A C”)平衡発振点と、を有することを特徴とする請求項1に記載の送信機。 6. 前記DC中心点は、前記インダクタを等価な第1のインダクタと第2のイ ンダクタに分割するようになっていることを特徴とする請求項5に記載の送信機 。 7. 前記アンテナは、前記第1及び前記第2の発振出力信号を2次巻線へと通 信させるためのセンタタップされた変圧器の1次巻線 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の送信機。 8. 前記アンテナは、さらに、前記2次巻線に送信された前記第1及び第2の 発振出力信号に応じて、最終発振信号を放射するための放射要素を備えているこ とを特徴とする請求項7に記載の送信機。 9. 前記2次巻線に送信された前記第1及び第2の発振出力信号からノイズを 除去するためのフィルタと、 前記出力インピーダンスをマッチングさせるためのマッチング回路と、をさら に備えていることを特徴とする請求項8に記載の送信機。 10. 前記第1及び前記第2の発振出力信号をバッファして、寄生インピーダ ンスを実質的に最小とするための第2の増幅器を有することを特徴とする請求項 1に記載の送信機。 11. 前記第2の増幅器は、出力インピーダンスを減少させ、前記出力信号に おける前記第1及び第2の発振出力信号の割合を増加させるようになった第2の 共振回路を備えていることを特徴とする請求項10に記載の送信機。 12. 前記第1及び前記第2の発振出力信号のそれぞれの出力範囲を増大させ るための素子を有していることを特徴とする請求項1 1記載の送信機。 13. 単一周波数の出力信号を送信するための送信機回路であって、前記送信 機回路は、出力インピーダンスを有しており、さらに、 平衡発振器であって、基準信号を発生させるための共振器と、 前記共振器と互いにカップリングされる第1の増幅器及び第2の増幅器と、 前記第1及び第2の発振出力信号を発生させるためのそれぞれ第1及び第2の 共振出力タンクと、を備えた平衡発振器を有し、 前記第1の出力共振タンクは、前記第1の増幅器とカップリングされ、前記第 2の共振出力タンクは、前記第2の増幅器とカップリングされ、前記第2の発振 出力は、前記第1の発振出力と等しい大きさであるとともに、この第1の発振出 力と180°位相がずらされていて、 さらに、前記第1及び第2の発振出力信号に対応した出力信号を放射させるた めのアンテナを有していることを特徴とする送信機。 14. 前記共振器は、表面音波素子(“SAW”)を備えていることを特徴と する請求項13に記載の送信機。 15. 前記第1及び第2の増幅器のうちの少なくとも一方は、バイポーラ結合 トランジスタを有していることを特徴とする請求項13に記載の送信機。 16. 前記第1及び第2の出力共振タンクのうちの少なくとも一方は、コンデ ンサ及びインダクタを有していることを特徴とする請求項13に記載の送信機。 17. 前記第1の増幅器とカップリングした第1の正帰還経路と、 前記第2の増幅器とカップリングした第2の正帰還経路と、 をさらに有することを特徴とする請求項13に記載の送信機。 18. 前記アンテナは、前記出力信号を放射させるためのインダクタを有して おり、このインダクタは、 前記インダクタを等価な第1のインダクタと第2のインダクタに分割し、DC バイアス電位を受け取るための直流(“DC”)中心点と、 前記第1の前記第2の発振出力信号が、実質的にゼロの振幅となる交流(“A C”)平衡発振点と、を有することを特徴とする請求 項13に記載の送信機。 19. 前記アンテナは、 前記第1及び前記第2の発振出力信号を2次巻線へと送信させるためのセンタ タップされた変換器の1次巻線と、 前記2次巻線に送信された前記第1及び第2の発振出力信号に応じて最終発振 信号を放射するための放射要素と、 を備えていることを特徴とする請求項13に記載の送信機。 20. 前記2次巻線に送信された前記第1及び第2の発振出力信号からノイズ を除去するためのフィルタと、 前記出力インピーダンスをマッチングさせるためのマッチング回路と、をさら に備えていることを特徴とする請求項13に記載の送信機。 21. 前記第1及び前記第2の発振出力信号をバッファして、寄生インピーダ ンスを実質的に最小とするための第3及び第4の増幅器を有することを特徴とす る請求項13に記載の送信機。 22. 前記第3及び第4の増幅器のうちの少なくとも一方は、バイポーラ結合 トランジスタを有していることを特徴とする請求項2 1に記載の送信機。 23. 前記第3及び第4の増幅器の少なくとも一方は、出力インピーダンスを 減少させ、前記発振出力信号における前記第1及び第2の出力信号の割合を増加 させるようになった補助共振タンクを備えていることを特徴とする請求項21に 記載の送信機。 24. 前記補助共振タンクのうちの少なくとも一方は、コンデンサ及びインダ クタを有していることを特徴とする請求項23に記載の送信機。 25. 前記第1及び前記第2の発振出力信号のそれぞれの出力範囲を増大させ るための素子を有していることを特徴とする請求項13記載の送信機。 26. 前記インピーダンスは、第1のインピーダンスを有しており、この第1 のインピーダンスは、前記出力インピーダンスとカップルして、電圧分割回路を 形成していることを特徴とする請求項25に記載の送信機。 27. 単一の周波数を出力させるための送信機のための送信回路であって前記 送信回路は出力インピーダンスを有しており、 バッファ発振器であって、基準信号を発生させるための共振器と、 前記基準信号を増幅させるための前記共振器とカップリングする増幅器と、 前記増幅された基準信号に応じて発振出力信号を発生させるための第1の共振 タンクと、 前記発振出力信号を緩衝して、寄生インピーダンスの影響を最低とするための バッファ回路と、を備えたバッファ発振器及び、 前記発振出力信号に対応した出力信号を放射させるためのアンテナを備えてい ることを特徴とする送信機。 28. 前記共振機は、表面音波素子(“SAW”)を有していることを特徴と する請求項27に記載の送信機。 29. 前記第1の共振タンクは、コンデンサ及びインダクタを有していること を特徴とする請求項27に記載の送信機。 30. 前記増幅器とカップリングした第1の正帰還経路をさらに有することを 特徴とする請求項27に記載の送信機。 31. 前記放射要素は、前記出力信号を放射させるためのコンデンサ及びイン ダクタを有していることを特徴とする請求項27に記 載の送信機。 32. 前記発振出力信号からノイズを除去するためのフィルタと、 前記出力インピーダンスをマッチングさせるためのマッチング回路と、 をさらに備えていることを特徴とする請求項27に記載の送信機。 33. 前記発振出力信号の出力範囲を増大させるための素子を有していること を特徴とする請求項13記載の送信機。 34. 前記素子は、第1のインピーダンスを有しており、前記第1のインピー ダンスは、前記第2のインピーダンスとカップリングして電圧分割回路を形成し ていることを特徴とする請求項33に記載の送信機。 35. 前記バッファ回路は、 バッファ増幅器と、 前記出力インピーダンスを減少させるための補助共振タンクと、を有している ことを特徴とする請求項27に記載の送信機。 36. 前記増幅器及び前記バッファ増幅器の少なくとも一方は、バイポーラ結 合トランジスタを有していることを特徴とする請求項35に記載の送信機。
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