【発明の詳細な説明】
発明の名称
紙製品からのセルローズ分と非セルローズ分との分離
発明の分野
本発明は、種々の紙製品の中の非セルローズ性の部分からセルローズ性繊維を
分離するための方法に関する。中でも本発明は、そのような成分の組み合わせを
含む種々の紙製品の中のセルローズ性繊維を熱可塑性ポリマーフィルム及び/又
は金属箔から分離することに関する。特に本発明は、吸収性衛生紙製品、被覆さ
れた板紙等をリサイクルすることに関する。ここで用いる吸収性衛生紙製品は、
使い捨ておむつ、失禁用製品、婦人用衛生製品、ベッドパッド及び他の関連する
吸収材及び吸収材製品を含む。被覆された板紙は飲料及びジュースの函容器及び
他のセルローズ性繊維と熱可塑性ポリマーとの積層物を包含するが、それらの若
干のものは金属箔をも含む。
発明の背景
吸収性衛生紙製品は典型的には、i)例えばポリプロピレン、ポリエチレンか
ら形成された液体透過性膜のような液体透過性材料から形成された不織シート、
或いは木綿又はレーヨンより形成された織物製品、ii)例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、澱粉基材の分解可能プラスチックフィルム、織物布又はゴムか
ら形成された液体不透過性裏張リシート、及びiii)通常空気フェルトと呼ば
れている空気を含んだ木材パルプ綿及び/又は、接合されていてもいなくてもよ
いポリプロピレン或いはポリエチレン繊維を含む合成パルプ、麻又は他の吸収性
繊維材料の吸収材又は吸収性芯材よりなる。この芯材は典型的には、湿潤強度テ
ィッシュペーパー又は類似の性質を有する材料の皺寄り外包の中に包まれ、又は
入れられている。この芯材の上の包みは通気性、生物分解可能、臭気分解可能で
あるか又は他の手段により分解可能又は溶解可能であっても又はそうでなくても
よい。この芯材は通常、典型的には合成のものであることのできるポリアクリレ
ート、ポリアクリルアミド、架橋化澱粉、又は他の親水性成分であって、かつ粒
状、繊維状又は積層物状の、水、尿又は他の体液と結合し、又はそれらを吸収材
の部分から実質的に離脱又は送出されることなく保持する能力を有するスーパー
吸収性ポリマー(SAP)の物質をも含む。おむつ及び失禁用製品は典型的には
、張りはがし可能テープ材又は類似の閉じ込め機構のための感圧接着剤を使用す
る。婦人衛生パッド及び失禁用製品はしばしば使用者の肌着にそのパッド又は裏
当てを取りつけるために接着ライン用の感圧接着剤を使用する。おむつ及び失禁
用製品は典型的にはより良好な耐漏洩性密着を提供するように脚及び腰の隙間の
周りの密着そで部を作り出すために典型的には弾性材料、ポリウレタン、ひだ寄
せ及び融接を用い、又は接着剤を用いる。
板紙の片面又は両面が熱可塑性ポリマーフィルム、又は熱可塑性フィルムと例
えばアルミニウム箔とで被覆されているような板紙の量がますます多くなってい
る。得られたそれら被覆された板紙は、中でも飲料工業、例えばフルーツジュー
ス、他の、例えば香料添加及び甘味料添加の種々の種類の水性飲料や牛乳及び多
種多様な他の飲料のような液体飲料のパッケージ用に用いられる。この工業分野
において用いられる被覆された板紙は、両面に、例えばポリエチレンや類似のポ
リオレフィンのような熱シール可能な熱可塑性ポリマーの外層で被覆される傾向
にある。このような被覆材料はその液体を飲料容器の中に保持するためのバリヤ
ーを提供すること、及びその飲料容器を成形して、例えば熱シール技術を用いて
その成形された形で保持する手段の2つの目的に用いられる。この被覆された板
紙は通常、その熱可塑性ポリマーとセルローズ性繊維の層との間の中間層として
アルミニウム又は他の金属の箔の層を有することができる。
吸収性衛生紙製品及び被覆された板紙製品、並びにその他同類の製品は通常、
家庭、公共施設、ホテル等により生じたごみと一緒に焼却により、又は投棄場所
に投棄される。投棄場所への投棄はそのような製品の蓄積をもたらす。社会はま
すますそのような製品の処分の別な方法、そして中でも各成分のリサイクルをも
たらす方法を要求している。
1992年5月14日に公開された M.E.Conway等の、公開されたPCT出願WO 92/
07995 に、吸収性の衛生紙製品を、セルローズ性繊維を他の材料層、例えばプラ
スチック層から分離するために処理する方法が記述されている。被覆された板紙
の処理のための方法の1つが本願と同時に出願された M.E.Conway及び
S.A.Martin の特許出願に開示されている。
発明の要約
吸収性衛生紙製品及びプラスチック被覆された板紙の処理のための方法におい
て、中でも熱可塑性ポリマー及び/又は金属箔が細分された形で含まれている水
性溶液から熱可塑性ポリマー及び/又は金属箔を分離することで、セルローズ性
繊維と他の成分とのリサイクルを目指した方法において、或る改善が見出された
。
従って、本発明はその目的の1つとして、熱可塑性ポリマー及び金属箔の少な
くとも1つを含む非セルローズ性の部分からセルローズ性繊維を分離する方法を
提供するものであり、これは
a) 紙製品を容器の中の水性溶液中で激しく混合し、その際上記紙製品は細分
された形で存在し、そして上記容器は、その溶液が容器の中で液面を有するよう
なものであり、上記混合は、セルローズ性繊維を熱可塑性ポリマー及び金属箔か
ら少なくとも部分的に分離し、そして水性溶液の中でそのように分離されたセル
ローズ性繊維の懸濁液を形成するために有効であるようなものであり;そして
b) その容器の中の上記水性溶液の表面から、バケットコンベヤを用いて熱可
塑性ポリマー及び金属箔の少なくとも1つを含むフラクションを分離し、その際
上記バケットコンベヤは、その水性溶液の液面の下まで延びていて、そしてその
ように分離されたフラクションを上記容器の外部へ送出する、
各工程を含む。
本発明の方法の好ましい具体例の1つにおいて、バケットコンベヤは、コンベ
ヤベルトに取り付けられ、その中に多数の開口をもつバケットを有している。
本発明の方法のもう1つの好ましい具体例において、バケットコンベヤは、コ
ンベヤベルトから延びている少なくとも2つの爪、中でも3ないし6個の爪を有
している。
もう1つの具体例において、その紙製品はこれが容器へ供給されるに先立って
細分され、そして中でも裁断された形になっている。
更にもう1つの具体例において、その紙製品はその容器の中で細分され、そし
て中でもこの容器はパルパータンクである。
更に別な具体例において、その水性溶液は実質的に中性又はアルカリ性のpH
を有し、その際この後者は少なくとも9.5のpHを含む。
更にもう1つの具体例において、その水性溶液の表面から分離されたフラクシ
ョンは、このフラクションからセルローズ性繊維を分離するために洗浄され、そ
の際そのセルローズ繊維はその容器からの水性溶液と一緒にされる。
もう1つの具体例において、その容器からとり出した溶液を、セルローズ性繊
維からの熱可塑性ポリマー及び金属箔の分離をもたらすようなメッシュ寸法を有
するスクリーンへ送り込み、その際セルローズ性繊維を含む溶液はこのスクリー
ンを通過し、そして次いでこれを少なくとも2つの液体サイクロンクリーナにか
け、その際これら液体サイクロンクリーナの第1のものはセルローズ性繊維より
も重質の物質を除くのに適しており、そしてそれら液体サイクロンクリーナの第
2のものはセルローズ繊維よりも軽質の物質を除くのに適している。
更に別な具体例において、その溶液はアルカリ性であり、そして水酸化カリウ
ム及び/又は水酸化ナトリウムを含んでいる。
なお別な具体例において、その箔はアルミニウム箔である。
発明の詳細な説明
本発明をいくつかの図面に示された具体例によって説明するが、これらにおい
て
第1図は、本発明の方法の図式説明図であり、
第2図は、本発明の方法を利用する方法の図式説明図であり、そして
第3A及び3B図は、バケットコンベヤの掬い上げ手段の図式説明図である。
本発明をここで、金属箔がアルミニウム箔であるものについて一般的に説明す
る。他の金属箔も使用することができる。
第1図に示した本発明の具体例においてその方法は一般に1で示されている。
容器2は撹拌機4により撹拌されている水性溶液3を収容している。紙製品は供
給入口5を通して水性溶液3に供給される。
一般に6で示されているバケットコンベヤは上方駆動ホィール8と下方駆動ホ
ィール9との周りを巡るコンベヤベルト7を有している。コンベヤベルト7はそ
の上に配置された複数個の掬い上げ手段10を有している。コンベヤ6は各掬い
上げ手段10が容器2の中の水性溶液3の表面11の下方を、そこから物質を除
去するために通るように配置されている。各掬い上げ手段10は通常は、熱可塑
性ポリマー及び/又は金属箔成分を保持するけれども水性溶液及びセルローズ性
繊維は通過させるように作られる。
特に、バケットコンベヤ6の各掬い上げ手段10はその底に、例えば寸法が少
なくとも約2.5cmであり、そして中でも寸法が約2.5−6cmの範囲であ
るような多数の大きな開口又は網目を有するバケットの形であることができる。
あるいは、このバケットコンベヤの掬い上げ手段はいくつかの爪(tynes)の形で
あることができる。或る場合には単一の爪を使用することもできるであろうが、
少なくとも2個、そして中でも3ないし6個の爪を用いるべきである。これらの
爪は少なくとも2.5cm、そして中でも2.5−6cmだけ隔てられているこ
とができる。他の形の掬い上げ手段を用いてもよい。爪が好ましい。バケットコ
ンベヤで除かれる熱可塑性ポリマー又は金属箔の各切片は比較的大きく、例えば
1つ以上の方向へ数センチメートルの寸法を有しており、そしてバケットコンベ
ヤがパルパータンク2から少なくともかなりの割合のそのような各切片を除くこ
とが意図されている。
バケットコンベヤ6の上方駆動手段8は移送コンベヤ12の上方に位置してい
て、バケットコンベヤ6の各掬い上げ手段から物質がその表面の上に落下するこ
とができるようになっている。そのような物質は13で示されている。移送コン
ベヤ12の排出端14は洗浄タンク15の上方に位置している。洗浄タンク15
は、その上方部分に位置する出口23及び底部の液体出口17を有している。水
流入口16が洗浄タンク15の上方に位置している。
容器2の中の出口18はパイプ19及び入口20によって容器21に連結され
ている。流体出口22は容器21から液体を通過させる。
運転の際には紙製品は入口5を通して容器2へ供給される。この紙製品は細分
された形であることができ、中でも、例えばもしこの紙製品が吸収性衛生紙製品
であるときは裁断された形であることができる。この場合には撹拌機8が水性溶
液3を激しく混合するのに用いられる。その紙製品が細分された形でないか、又
は更に細分するのが好都合であるような場合には、撹拌機8はその紙製品の細分
をもたらすような型のものであって、例えば容器2がパルパーであり、そして撹
拌機8がパルパーナイフであることができる。容器2はその中の紙製品がバケッ
トコンベヤによって熱可塑性ポリマー及び/又は金属箔を除去するのを許容する
形であるように運転される。同様に、掬い上げ手段10は協働するように設計さ
れる。
バケットコンベヤ6は水性溶液3の表面から熱可塑性ポリマー及び/又は金属
箔を除去するように運転される。次にそれらポリマー及び箔は移送コンベヤ12
の上に落下し、そして結果として洗浄タンク15の中へ送り込まれる。この熱可
塑性ポリマー及び金属箔は水流入口16を用いて、中でも熱可塑性ポリマー及び
箔からセルローズ性繊維を洗い出すように洗浄タンク15の中で洗浄される。洗
浄タンク15から水性溶液及びセルローズ性繊維が出口17を通して送り出され
、そして図示の具体例においては容器21へ供給される。容器21は、容器2か
らも水性溶液及びセルローズ性繊維を移送パイプ18を通して受け取る。容器2
1の中の水性溶液は、移送パイプ19を通して容器2から、及び洗浄タンク19
から受け取る、比較的小さな粒子寸法の熱可塑性ポリマー及び金属箔を含むこと
が理解される。
容器21からとり出される溶液は通常、その中の各成分、中でもセルローズ性
繊維を回収するために、例えば以下に述べるような方法を用いて更に処理される
。出口23からとり出される熱可塑性ポリマー及び金属箔は、それらポリマーと
金属とを別個に回収するために更に処理してもよい。
第2図は容器21からとり出されるセルローズ性繊維の溶液を処理する方法を
説明する。容器21から出口22を通して溶液が粗メッシュスクリーン25を有
する第1スクリーンタンク24へ送り込まれる。この粗メッシュスクリーン25
の上流側に大型粒子、すなわち粗メッシュスクリーン25を通過しない粒子を受
器27の中へ送出するための送出出口26が存在する。第1スクリーンタンク2
4の下流側には粗メッシュスクリーン25を通過した溶液の送出のための移送ラ
イン28が存在している。移送ライン28は第2スクリーンタンク29の上流の
中へ溶液を送り込む。第2スクリーンタンク29は細メッシュスクリーン31の
上流側で細メッシュスクリーン31を通過しない粒子のための受器32の中への
送出出口30を有する。細メッシュスクリーン31の下流側は移送ライン33に
連結されている。
移送ライン33は、以下においてポジフロークリーナと呼ぶ液体サイクロンク
リーナ34に連結されており、このポジフロークリーナ34からの重質粒子の送
出は送出出口35を通して行なわれる。比較的軽質の粒子の溶液はポジフローク
リーナ34から移送ライン36を通して、以下においてユニフロークリーナ37
と呼ぶ液体サイクロンクリーナの入口へ送出される。
第2図の具体例の運転において溶液は移送ライン22を連続的に通過して第1
ストリームタンク24の中へ送り込まれ、この中で、通常は本質的に熱可塑性フ
ィルムの形である熱可塑性物質及び金属箔の切片の大型粒子が、粗メッシュスク
リーン25を通過しないために分離される。これらの大型粒子はバケットコンベ
ヤが水性溶液3の上面から掬い上げることに失敗した粒子である。粗メッシュス
クリーン25のメッシユ寸法はそのような分離をもたらすように選ばれる。セル
ローズ性繊維及び溶液は粗メッシュスクリーン25を通過し、そして第2スクリ
ーンタンク29の中への移送ライン28の中へ移送される。第2スクリーンタン
ク29は第1スクリーンタンク24のそれよりも小さなメッシュ寸法のスクリー
ンを有する。熱可塑性ポリマー及び金属箔の粒子のそれ以上の分離が第2スクリ
ーンタンク29の中でもたらされる。第2スクリーンタンク29は粗メッシュス
クリーン25を通過するのに充分に小さな熱可塑性フィルム及び金属箔の切片を
分離する。これらの熱可塑性フィルム及び金属箔の粒子は細メッシュスクリーン
31の上流側から受器32の中へ送出した。
セルローズ性繊維及び溶液は細メッシュスクリーン31を通過し、そして移送
ライン33を通してポジフロークリーナ34の中へ移送される。ポジフロークリ
ーナ34はその溶液からの高比重の粒子の分離をもたらすが、これらは送出出口
35を通して送出される。そのセルローズ性繊維を含む溶液は移送ライン36を
通過してユニフロークリーナ37の入口へ送られる。ユニフロークリーナ37は
送出出口38を通してその溶液からの低比重粒子を分離する。この溶液は再び移
送ライン39を通過して分離器40の中へ送られる。分離器40はセルローズ性
繊維からの溶液の分離をもたらす。特別な具体例の1つにおいて、分離器40は
動的洗浄装置として知られており、このものはそのセルローズ性繊維の分離とそ
の繊維の洗浄を行い、その繊維は、上流側出口43を通して送出される。
第3A図は、上にバケット61の設けられたコンベヤベルト60を有するバケ
ットコンベヤの一部を示す。バケット61はボルト62によってコンベヤベルト
60に取りつけられている。掬い上げ手段61は底部63を有するバケットの形
である。バケット61の底部63は複数個の開口64を有する。ここで述べるよ
うに、それら開口は少なくとも約2.5cm、特に、約2.5−6cmの直径を
有するべきである。第3A図は底部に多数の開口を有するバケットを示している
が、このバケットはその底部に網を有してもよいことが理解される。
第3B図は、ボルト66によって取りつけられているベース板65を有するコ
ンベヤベルト60を示す。ベース65はそれから延び出す爪67を有する。第3
B図に示す具体例においては4本の爪67が示されているが、但しこの爪の数は
既述のように2本以上であることができる。爪67は記述したように少なくとも
約2.5cm、そして中でも約2.5−6cmだけ隔てられているべきである。
本発明はここまで、その水性溶液の表面から熱可塑性ポリマー及び/又は金属
箔を分離するためのバケットコンベヤの使用について特に記述した。これが好ま
しい方法であるが、他の掬い取り装置、堰又はバッフルを用いることができよう
。上に記述したように、紙製品は被覆された板紙であることができる。この板紙
は少なくとも1方の側で熱可塑性ポリマーと金属箔との少なくとも1つで被覆さ
れている。この板紙の厚さは、この被覆された板紙の最終用途に依存して変化す
るであろう。しかしながら飲料及びジュースのパッケージ工業においては典型的
な厚さは約175ないし約450g/mの範囲である。その熱可塑性ポリマーの
被覆は通常は、熱シール可能な被覆であり、少なくとも外側の被覆はその飲料や
ジュース容器の製造を容易にするために熱シールが可能である。そのような被覆
はポリオレフィンであることができ、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、例
えばエチレン/酢酸ビニル共重合物等のエチレン共重合物であることができ、そ
して食品の包装のための健康その他の諸規定に従うものである。金属箔は通常は
バリヤー層として用いられ。そして熱可塑性ポリマーの各層の間に間挿されて
いるか、又は熱可塑性ポリマーとその箔をセルローズ性の層、すなわちその板紙
に接合するための層との間に間挿されている。この金属箔は通常はアルミニウム
箔である。
紙製品のもう1つの例は吸収性衛生紙製品である。このような製品の構造のい
くつかの例は上に既に記述した。
この方法は、実質的に中性のpH又はアルカリ性のpHにおいて容器2の中の
水性溶液を用いて実施することができる。この方法における引き続く各段階にお
いてそれら溶液のpHは、洗浄過程や水の添加によって一般に中性のpHの方向
へ移る傾向がある。実質的に中性のpHとは、水道水又は他の類似の水の使用に
より得られるpHを意味するものであり、被覆された板紙が例えばオレンジジュ
ースの残量を含むことのあるジュース紙缶である場合のように、被覆された板紙
中の残留量の液体によってそのパルパーの中で僅かに酸性のpHとなりやすい。
実質的に中性のpHが、中でも経済的及び環境的な理由のために好ましい。アル
カリ性のpHも、少なくとも9.5のpHを含み、そして好ましくは少なくとも
10のpHを含めて用いることができる。この溶液は好ましくはアルカリ金属水
酸化物、中でも水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムから形成される。水
酸化ナトリウムが好ましい。
ここに記述した型の方法からSAPを除去するための技術が M.E.Conway 等
の前述したPCT出願に記述されている。このような技術はここで用いる水性溶
液において具体化されることができる。
全明細書を通じて本発明は、種々の紙製品、中でも飲料用紙缶、使い捨ておむ
つ、失禁用製品及び婦人衛生製品等のような形の紙製品を使用後において、熱可
塑性の袋又は他の適当な、ポリエチレン袋を含む捕集用容器の中に家庭、公共施
設、ホテル等から収集することを含むリサイクル系を可能にする。それからそれ
ら紙製品は、本発明の方法に従う処理のための処理設備へ輸送される。
本発明の方法から得られるセルローズ性物質は、紙、ティッシュ又はタオル紙
の製造に用いられるセルローズ性物質と比べて比較的劣化しておらず、そして精
製されていない物質である。加えて、このセルローズ性物質は多くの他の供給源
から得られるセルローズ性物質よりもよりきれいであり、すなわちより白い。こ
のものは、おむつや飲料用紙缶の製造過程に戻しリサイクルすることを含め、多
様な最終用途に使用しうるものである。この方法において用いられる溶液の多く
は各成分の回収のために処理されることができ、この方法において、又は他の種
々の方法において再使用される。例えば、アルカリ金属水酸化物溶液はパルパー
タンク2へ分離器27から再循環して送り戻すことができる。
上にあげた液体サイクロンクリーナは、ポジフロークリーナ 21 及びユニフロ
ークリーナ 25 として第1図について記述したが、これらはいずれも米国マサチ
ューセッツ州ダルトンの Beloit Corporation の Beloit Jones Division から
得ることができる。前者の型の液体サイクロンクリーナは重質の粒状物質の除去
をもたらし、そして後者は軽質の粒状物質の除去をもたらす。ポジフロークリー
ナ型及びユニフロークリーナ型の両方について、複数個の液体サイクロンクリー
ナを使用できることが理解される。いずれの型の液体サイクロンクリーナも同様
な液体サイクロンクリーナを並列に、及び/又は同様な液体サイクロンクリーナ
を直列に使用して重質物質と軽質物質とをより効果的に分離することができる。
この方法を通じて溶液の流量を制御するためにいくつかの容器を、この方法の
いかなる段階にも挿入できることが理解される。これは、この方法のいかなる段
階もバッチ方式で運転される場合に特に重要であると考えられる。
その水性溶液に供給される紙製品は細分された形であることができる。中でも
、その紙製品は裁断されたものであることができる。しかしながらこの紙製品が
細粒状の形であるときは、そのような粒子はバケットコンベヤを用いて除去する
のがより困難であり、それによりこの方法の引き続く段階において過程の複雑化
を招くことになろう。バケットコンベヤのバケットの適当な選択がこの起こりう
る問題を軽減できる。被覆された板紙がその溶液へ供給されるに先立って細分さ
れるときは、それらの粒子は、上に記述したように、その第1スクリーンの上で
の、或いはより好ましくはバケットコンベヤを用いての除去がしやすいように比
較的大型であることが好ましい。
本発明の具体例の1つにおいて、紙製品は細分されることなくその水性溶液に
供給され、そしてこの場合にはその第1の容器はこの紙製品を小さな切片に分割
することをもたらすための回転刃を備えたパルパーの形である。このようなパル
パーの使用は、ここで記述された分離をもたらすのに適した寸法の紙製品、特に
被覆された板紙、を得るための有用な方法であることが見出されている。
混合は熱可塑性ポリマー及び金属箔の切片がその容器の表面から溶液の内部の
中へ引きずり降ろされて、それによりバケットコンベヤを用いる分離がより困難
になるほどに激しくてはならない。
水性溶液の中の紙製品の量を、パルプ化又は撹拌に際して熱可塑性ポリマー及
び金属箔の粒子が溶液の内部に比較的均一な形で浸漬されるようになるような程
度まで上昇させることが可能である。その水性溶液の中の紙製品の量が低下した
場合には、熱可塑性ポリマー及び金属箔がこの水性溶液の上部に蓄積する傾向を
有し、それにより除去が促進される。この方法は、水性溶液の中の比重の低い熱
可塑性ポリマー及び金属箔から、セルローズ性繊維のある程度の自然分離が存在
するように実施されるのが好ましい。比較的低い濃度の使用も、引き続く各物質
の処理を容易にするであろう。
そのパルプ化された溶液が、ここでときに3−12%濃度と記載する3−12
%のパルプ、より好ましくは3−10%のパルプ、そして中でも5−6%のパル
プを含むのが好ましい。実際に用いる装置により好ましい濃度に影響がある。加
えてこのパルプ化は、ここに記述した各液体サイクロンに供給されるフィルムや
アルミニウム箔の量がセルローズ性繊維の量の10%よりも多くなく、中でも7
重量%よりも多くないように実施すべきである。好ましい量は4−6重量%であ
る。
パルプの組成はこの方法に供給される被覆された板紙の性質に依存する。例え
ば、その被覆された板紙がジュース用紙缶であるときは、そのパルプは約55%
のセルローズ性繊維、約40%のプラスチック分及び5%のアルミニウムを含む
であろう。他の被覆された板紙はセルローズ性繊維、プラスチック分及びアルミ
ニウムの別な量を有するであろう。或る被覆された板紙はアルミニウム箔や他の
金属箔を含まない。セルローズ性繊維のプラスチックに対する比率は広い範囲に
わたって変化することができる。このようなセルローズ性繊維:プラスチック分
:アルミニウム箔の比率は、広い変化が許容され、そして実際に実施されている
方法において、この比率は供給原料の起源に依存して時間とともに著しく変化し
うる。
本発明の具体例の1つ、中でも印刷された製品がこの方法に供給される場合に
おいてその溶液はインキを除くための1つ以上の段階にかけられる。これは米国
マサチューセッツ州ダルトンの Beloit Corporation の Beloit Jones Division
から入手できる加圧脱インキモジュールを用いて実施することができる。このよ
うな加圧脱インキモジュールは通常は、細粒状物質を除去するために用いられる
スクリーンに後続してこの方法に挿入される。1つ以上の加圧脱インキモジュー
ルを使用することができる。このような加圧脱インキモジュールの使用により、
特にその紙製品がインキを含む場合に改善された色のセルローズ繊維の製造がで
きる。
本発明の各具体例において、この方法の第1スクリーンは0.025ないし0
.055インチの範囲、中でも0.035ないし0.045インチの範囲のメッ
シュ寸法を有する。この方法におけるいかなる第2スクリーンも0.006−0
.012インチの範囲内のメッシュ寸法を有するのが好ましい。
第1スクリーンは比較的大きな寸法の熱可塑性ポリマー及び金属箔の分離に用
いることができるけれども、このような分離は上に述べたように、バケットコン
ベヤの補助的なものである。
第1図において容器16として示した容器はトロンメル(鉱石ふるい)として
知られている型の容器であるか、或いはトロンメルと組み合わせて用いる容器で
あることができる。このようないくつかの容器が、その容器を通過する物質の分
離及び洗浄の両方を実施するために用いられる。
第2図に示されている分離器40の直前においてそのセルローズ性繊維は明色
化(brightening)、洗浄及び/又は殺菌剤による処理の各段階にかけられて、得
られる製品の品質を改善し、及び/又は政府の種々の規定に合致させることがで
きる。金属箔成分が、パッケージに一般に用いられるアルミニウムであるときは
、このアルミニウムは、例えばアルカリ性溶液を用いて熱可塑性ポリマーから分
離することができる。あるいは、そのポリマーを箔から焼却除去することができ
よう。通常ポリオレフィンであるその熱可塑性物質は種々の最終用途に使用する
ことができる。
本発明を下記の実施例によって説明する。
例I
飲料用紙缶を種々の公共施設から受け取った。これらの紙缶はストロー及び未
消費のジュースを含んでいた。それらの紙缶をパルパーへ供給し、そして約30
分間にわたり水性溶液の中でパルプ化した。このパルプ化は、熱可塑性ポリマー
及び金属箔の切片がその溶液の上面に浮かぶような態様で行なった。これらの切
片はバケットコンベヤを用いて除去し、トロンメルの中で洗浄して遊離のセルロ
ーズ性繊維を除き、そして次に梱にした。各梱は約93%の熱可塑性ポリマー、
5%のアルミニウム箔及び2%のセルローズ性繊維を含んでいた。これに対して
ジュース用紙缶は典型的には約20%の熱可塑性ポリマー、5%のアルミニウム
箔及び75%のセルローズ性繊維を含む。
パルパーからの溶液をトロンメルからのセルローズ性繊維と一緒にし、そして
次に0.035インチのメッシュ寸法の粗メッシュスクリーンにかけ、そして次
いで0.006インチのメッシュ寸法の細メッシュスクリーンにかけた。
その細メッシュスクリーンを通過した溶液は重質の粒状物を除去するために液
体サイクロンにかけ、次いでインキ及び他の粒状物を除去するために、加圧脱イ
ンキモジュールにかけた。次いでその溶液を重質粒状物を除くために、そして次
に軽質の粒状物を除くために液体サイクロンにかけ、明色化し、そして洗浄した
。
この方法から分離されたセルローズ性繊維は白色であり、そしてティッシュペ
ーパー等級又は良質紙等級の繊維としてリサイクルするのに適した良好な品質の
ものであった。
例II
ポリエチレン被覆した板紙又はポリエチレンとアルミニウム箔とを被覆した板
紙であるジュース用紙缶及び牛乳用紙缶約63,500ポンドを本発明の方法に
供給した。これらのジュース用紙缶は約1300ポンドの平均重量で28の別個
の装荷にて供給し、そしてこれらの紙缶に対して32分間のパルプ化時間を用い
た。牛乳用紙缶は1装荷当り少なくとも1260ポンドの平均重量で19の個別
の装荷において供給し、平均パルプ化時間は49分間とした。さらに、約130
0ポンドの重量でジュース用紙缶と牛乳用紙缶との混合物のもう1つの装荷もこ
の方法に供給し、パルプ化時間は30分とした。
処理した全てのバッチにおいてそのパルプ濃度は水性溶液の約5−5.5重量
%であった。この方法は、実質的に中性のpHにおいて実施した。すなわち水道
水をアルカリ添加を行なうことなく用いた。この方法は室温において実施した。
それら紙缶を第1図に示した型の方法を用いてパルプ化し処理した。パルパー
において用いたナイフはここでシャークナイフと呼ぶ型のものであった。
パルパーから出てくる溶液を0.035インチのメッシュ寸法の粗メッシュス
クリーンにかけ、そして次に0.010インチのメッシュ寸法の細メッシュスク
リーンにかけた。
細メッシュスクリーンから出てくる溶液を微細プラスチック物質、アルミニウ
ム箔及びインキを含む細粒状物質の除去のために、加圧脱インキモジュールにか
けた。次にこの溶液を重質粒状物質の除去のために、そして次に軽質粒状の除去
のために液体サイクロンにかけ、そして次に明色化及び洗浄の各段階にかけた。
この方法から分離されたセルローズ性繊維は肉眼観察において白色であり、そ
して良好な品質のものであった。肉眼検査はプラスチック分及びアルミニウム箔
がそのセルローズ性繊維から効果的に除かれてしまっていたことをも示した。
この例は、この方法がジュース用紙缶及び牛乳用紙缶の大量な量について実施
できることを示している。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年11月29日
【補正内容】
(1) 1992年5月14日に公開された M.E.Conway 等の、公開されたPCT
出願 WO 92/07995 に、吸収性の衛生紙製品を、セルローズ性繊維を他の材料層
、例えばプラスチック層から分離するために処理する方法が記述されている。被
覆された板紙の処理のための方法の1つが本願と同時に出願された M.E.Conway
及び S.A.Martin の特許出願に開示されている。
1991年11月14日に公開された WO 91/17304は、懸濁液からプラスチックの粒子
を分離するための、乱流を用いて粒子を分離する方法及びこの懸濁液の表面から
比較的軽質のプラスチックの粒子を分離するための掬い上げ手段を開示している
。1993年11月24日に公開された EP 0 570757はハイドラパルパーの中で廃棄物質
を撹拌することにより、混合廃棄物から紙繊維を分離する方法を開示している。
1978年12月12日に発行された米国特許 U.S.4,129,259はジャンクリムーバを備
えたパルパーを用いてプラスチックシートの含まれた紙廃棄物から再使用のため
の紙繊維を回収することを開示している。
発明の要約
吸収性衛生紙製品及びプラスチック被覆された板紙の処理のための方法におい
て、中でも熱可塑性ポリマー及び/又は金属箔が細分された形で含まれている水
性溶液から熱可塑性ポリマー及び/又は金属箔を分離することで、セルローズ性
繊維と他の成分とのリサイクルを目指した方法において、或る改善が見出された
。
従って、本発明はその目的の1つとして、熱可塑性ポリマー及び金属箔の少な
くとも1つを含む非セルローズ性の部分からセルローズ性繊維を分離する方法を
提供するものであり、これは
a) 紙製品を容器の中の水性溶液中で激しく混合し、その際上記紙製品は細分
された形で存在し、そして上記容器は、その溶液が容器の中で液面を有するよう
なものであり、上記混合は、セルローズ性繊維を熱可塑性ポリマー及び金属箔か
ら少なくとも部分的に分離し、そして水性溶液の中でそのように分離されたセル
ローズ性繊維の懸濁液を形成するために有効であるようなものであり;そして
(2) 本発明の具体例の1つ、中でも印刷された製品がこの方法に供給される
場合においてその溶液はインキを除くための1つ以上の段階にかけられる。これ
は米国マサチューセッツ州ダルトンの Beloit Corporation の Beloit Jones Di
visionから入手できる加圧脱インキモジュールを用いて実施することができる。
このような加圧脱インキモジュールは通常は、細粒状物質を除去するために用い
られるスクリーンに後続してこの方法に挿入される。1つ以上の加圧脱インキモ
ジュールを使用することができる。このような加圧脱インキモジュールの使用に
より、特にその紙製品がインキを含む場合に改善された色のセルローズ繊維の製
造ができる。
本発明の各具体例において、この方法の第1スクリーンは0.025ないし0
.055インチ(0.064ないし0.14cm)の範囲、中でも0.035な
いし0.045インチ(0.089ないし0.11cm)の範囲のメッシュ寸法
を有する。この方法におけるいかなる第2スクリーンも0.006−0.012
インチ(0.015−0.030cm)の範囲内のメッシュ寸法を有するのが好
ましい。
第1スクリーンは比較的大きな寸法の熱可塑性ポリマー及び金属箔の分離に用
いることができるけれども、このような分離は上に述べたように、バケットコン
ベヤの補助的なものである。
第1図において容器16として示した容器はトロンメル(鉱石ふるい)として
知られている型の容器であるか、或いはトロンメルと組み合わせて用いる容器で
あることができる。このようないくつかの容器が、その容器を通過する物質の分
離及び洗浄の両方を実施するために用いられる。
第2図に示されている分離器40の直前においてそのセルローズ性繊維は明色
化(brightening)、洗浄及び/又は殺菌剤による処理の各段階にかけられて、得
られる製品の品質を改善し、及び/又は政府の種々の規定に合致させることがで
きる。金属箔成分が、パッケージに一般に用いられるアルミニウムであるときは
、このアルミニウムは、例えばアルカリ性溶液を用いて熱可塑性ポリマーから分
離することができる。あるいは、そのポリマーを箔から焼却除去することができ
よう。通常ポリオレフィンであるその熱可塑性物質は種々の最終用途に使用する
ことができる。
本発明を下記の実施例によって説明する。
例I
飲料用紙缶を種々の公共施設から受け取った。これらの紙缶はストロー及び未
消費のジュースを含んでいた。それらの紙缶をパルパーへ供給し、そして約30
分間にわたり水性溶液の中でパルプ化した。このパルプ化は、熱可塑性ポリマー
及び金属箔の切片がその溶液の上面に浮かぶような態様で行なった。これらの切
片はバケットコンベヤを用いて除去し、トロンメルの中で洗浄して遊離のセルロ
ーズ性繊維を除き、そして次に梱にした。各梱は約93%の熱可塑性ポリマー、
5%のアルミニウム箔及び2%のセルローズ性繊維を含んでいた。これに対して
ジュース用紙缶は典型的には約20%の熱可塑性ポリマー、5%のアルミニウム
箔及び75%のセルローズ性繊維を含む。
パルパーからの溶液をトロンメルからのセルローズ性繊維と一緒にし、そして
次に0.035インチ(0.089cm)のメッシュ寸法の粗メッシュスクリー
ンにかけ、そして次いで0.006インチ(0.015cm)のメッシュ寸法の
細メッシュスクリーンにかけた。
その細メッシュスクリーンを通過した溶液は重質の粒状物を除去するために液
体サイクロンにかけ、次いでインキ及び他の粒状物を除去するために、加圧脱イ
ンキモジュールにかけた。次いでその溶液を重質粒状物を除くために、そして次
に軽質の粒状物を除くために液体サイクロンにかけ、明色化し、そして洗浄した
。この方法から分離されたセルローズ性繊維は白色であり、そしてティッシュペ
ーパー等級又は良質紙等級の繊維としてリサイクルするのに適した良好な品質の
ものであった。
例II
ポリエチレン被覆した板紙又はポリエチレンとアルミニウム箔とを被覆した板
紙であるジュース用紙缶及び牛乳用紙缶約63,500ポンド(28,860k
g)を本発明の方法に供給した。これらのジュース用紙缶は約1300ポンド(
590kg)の平均重量で28の別個の装荷にて供給し、そしてこれらの紙缶に
対して32分間のパルプ化時間を用いた。牛乳用紙缶は1装荷当り少なくとも1
260ポンド(570kg)の平均重量で19の個別の装荷において供給し、
平均パルプ化時間は、49分間とした。さらに、約1300ポンド(590kg
)の重量でジュース用紙缶と牛乳用紙缶との混合物のもう1つの装荷もこの方法
に供給し、パルプ化時間は30分間とした。
処理した全てのバッチにおいてそのパルプ濃度は水性溶液の約5−5.5重量
%であった。この方法は実質的に中性のpHにおいて実施した。すなわち水道水
をアルカリ添加を行なうことなく用いた。この方法は室温において実施した。
それら紙缶を第1図に示した型の方法を用いてパルプ化し処理した。そのパル
パーにおいて用いたナイフはここでシャークナイフと呼ぶ型のものであった。
パルパーから出てくる溶液を0.035インチ(0.089cm)のメッシュ
寸法の粗メッシュスクリーンにかけ、そして次に0.010インチ(0.025
cm)のメッシュ寸法の細メッシュスクリーンにかけた。
細メッシュスクリーンから出てくる溶液を微細プラスチック物質、アルミニウ
ム箔及びインキを含む細粒状物質の除去のために、加圧脱インキモジュールにか
けた。次にこの溶液を重質粒状物質の除去のために、そして次に軽質粒状の除去
のために液体サイクロンにかけ、そして次に明色化及び洗浄の各段階にかけた。
この方法から分離されたセルローズ性繊維は肉眼観察において白色であり、そ
して良好な品質のものであった。肉眼検査はプラスチック分及びアルミニウム箔
がそのセルローズ性繊維から効果的に除かれてしまっていたことをも示した。
この例は、この方法がジュース用紙缶及び牛乳用紙缶の大量な量について実施
できることを示している。
請求の範囲
1. セルローズ性繊維と、熱可塑性ポリマー及び金属箔の少なくとも1つとを
含む紙製品の中のセルローズ性繊維を非セルローズ性の部分から分離する方法に
おいて、
a) 紙製品を容器の中の水性溶液中で激しく混合し、その際上記紙製品は細分
された形で存在し、そして上記容器は、その激しく混合された溶液がこの容器の
中で液面を有するようなものであり、上記混合は、セルローズ性繊維を熱可塑性
ポリマー及び金属箔から少なくとも部分的に分離し、そして、その激しく混合さ
れた水性溶液の中でそのように分離されたセルローズ性繊維の懸濁液を形成する
ために有効であるようなものであり;そして
b) その容器の中の上記水性溶液の表面から、バケットコンベヤを用いて熱可
塑性ポリマー及び金属箔の少なくとも1つを含むフラクションを分離し、その際
上記バケットコンベヤは、その激しく混合された水性溶液の液面の下まで延びて
いて、そしてそのように分離されたフラクションを上記容器の外部へ送出する、
各工程を含む方法。
2. バケットコンベヤが、コンベヤベルトに取り付けられ、その中に多数の開
口をもつバケットを有する、請求項1の方法。
3. 各開口が、少なくとも2.5cmの直径を有する、請求の範囲2の方法。
4. バケットコンベヤが、コンベヤベルトから延びている少なくとも2つの爪
を有している、請求の範囲1の方法。
5. 各爪が少なくとも2.5cmだけ隔てられている、請求の範囲4の方法。
6. 3ないし6個の爪が存在する、請求の範囲4又は請求の範囲5の方法。
7. 紙製品が容器へ供給されるに先立って細分される、請求の範囲1−6のい
ずれか1つの方法。
8. 紙製品が裁断された形である、請求の範囲7の方法。
9. 紙製品がその容器の中で細分される、請求の範囲1−6のいずれか1つの
方法。
10. その容器がパルパータンクである、請求の範囲9の方法。
11. その水性溶液が実質的に中性又はアルカリ性のpHを有する、請求の範
囲1−10のいずれか1つの方法。
12. その水性溶液が実質的に中性のpHを有する、請求の範囲1−10のい
ずれか1つの方法。
13. その水性溶液が少なくとも9.5のpHを有する、請求の範囲1−10
のいずれか1つの方法。
14. その水性溶液の表面から分離されたフラクションを、このフラクション
からセルローズ性繊維を分離するために洗浄する、請求の範囲1−13のいずれ
か1つの方法。
15. 得られたセルローズ繊維をその容器からの水性溶液と一緒にする、請求
の範囲14の方法。
16. 水性溶液をその容器から、セルローズ性繊維からの熱可塑性ポリマー及
び金属箔の分離をもたらすようなメッシュ寸法を有するスクリーンへ送り込み、
その際セルローズ性繊維を含む溶液はこのスクリーンを通過し、そして次いでこ
れを少なくとも2つの液体サイクロンクリーナにかけ、その際これら液体サイク
ロンクリーナの第1のものはセルローズ性繊維よりも重質の物質を除くのに適し
ており、そしてそれら液体サイクロンクリーナの第2のものはセルローズ繊維よ
りも軽質の物質を除くのに適している、請求の範囲1−15のいずれか1つの方
法。
17. その溶液が水酸化カリウム及び/又は水酸化ナトリウムを含んでいる、
請求の範囲1−16のいずれか1つの方法。
18. その箔がアルミニウム箔である、請求の範囲1−17のいずれか1つの
方法。
【手続補正書】
【提出日】1998年2月5日
【補正内容】
6.補正の内容
(1)明細書第10頁第5行の「分離器27」を「分離器40」に補正する。
(2)明細書第10頁第6行の「ポジフロークリーナ21」を「ポジフロークリ
ーナ34」に補正する。
(3)明細書第10頁第6〜7行の「ユニフロークリーナ25」を「ユニフロー
クリーナ37」に補正する。
(4)明細書第10頁第7行の「第1図」を「第2図」に補正する。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B
Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES
,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,
KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL
,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,
TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 マーティン、スコット、アントニー
カナダ国 エル9ダブリュ 2ゼット3
オンタリオ州 オレンジヴィル アールア
ール ナンバー7
【要約の続き】
飲料容器のリサイクルに有用である。