【発明の詳細な説明】
危機管理契約の定式化及び交渉に関する方法及び装置発明の分野
本発明は危機管理契約についての定式化及び交渉に関する。同一出願人による
関連した国際特許出願第PCT/AU93/00250号は、類似した方法及び
装置を開示する。上記国際特許出願の内容を本明細書に引用する。発明の背景
国際特許出願第PCT/AU93/00250号には、個人及び企業は、自分
の支配が及ばない将来の事象のため絶えず危機に晒されていることが記載されて
いる。かかる事象の結果は、個人及び企業の幸福に積極的又は消極的な影響を与
える可能性がある。個人及び企業は、一般的に、かかる事象の発生の可能性を認
識しているにも係わらず、悪い結果に遭遇する可能性があることを好まない。個
人及び企業は、現時に所有する「財産」を考慮することに関心があり、その様に
することによって将来の結果によって被害をうける可能性が低下するであろう。
危機は、悪い結果を生じる将来の事象の規模の範囲及びタイプに関して多数の
形を取り得る。本質的に経済性として分類され得る危機には、商品相場、通貨交
換レート、利率、資産価格、株式相場、インフレ率、会社機能及び市場事象ベー
ス指標が含まれる。
個人又は企業の支配が及ばなくなるまで、将来の事象の範囲が包括的に拡大さ
れる機会が増加し続けるので、危機管理能力の重要性は次第に増大する。更に、
潜在的な将来の事象の実現可能性の範囲が広がり、かつ、任意の単一の将来の事
象に関係した事件の発生の可能性についての不確実性が増大し、即ち、不安定性
が増す。
経済危機に直面した場合、個人及び企業は、自家保険のような間接手段、及び
、将来の契約、先物契約及びスワップ取引のような直接手段を介して悪い結果の
危機を回避することが知られている。このような利用可能な経済危機管理機構に
は、欠点又は制限が伴う。特に、上記の機構は、せいぜい危機管理のニーズを取
り扱う間接的な方法しか提供しない。利用可能な機構はかなり高価であり、カバ
ーする現象は制限されているので、かかる広範囲の将来の危険を回避しようとす
る当事者の要求に合致しない。商品市場と株式市場との間の交換に関連した基盤
整備及び支払いコストは、屡々、小規模及び大規模の機関(entity)に対しで同様
に禁止される。その結果として、機関は殆ど制御が及ばない、不可避な債務を負
う。
国際特許出願第PCT/AU93/00250号には、種々の危機管理の形式
を処理する多数の従来の特許が記載されている。
国際特許出願第PCT/AU93/00250号の発明は、注文提起、見積及
び締結の段階からなる危機管理契約の定式化として要約することができる。注文
者は、将来の満期日に対し実現可能な結果の範囲を有する特定の現象に関係する
注文を申し込むことにより契約の定式化を開始する。注文者は、現象の実際の結
果に対する満期日に払われるべき基本保障(支払い)と、契約の成立時に相対者
に支払われるべき最高報酬とを指定する。これとは無関係に、潜在的な相対者は
、当該現象に対し満期日の考え得る各結果について評価された確率に基づいて登
録データを提示する。この相対者の登録データから、データ処理システムは、注
文者の指定した保障に対し各相対者を値付けしようとする。一般的に言うと、こ
れは、相対者の報酬を取得するため、各基本注文者の保障を対応する相対者の確
率で乗算し、その結果を加算する。相対者の報酬は、締結が可能であるためには
注文者の最高報酬を下回る必要がある。最も一般的には、注文者と、最低の対価
を有する相対者との間で締結(match)が行われる。値付け(pricing)及び締結の交
渉の期間中、相対者の身
元は注文者には知らされないままの状態にされるので、本質的に「目隠し」の取
引である。発明の概要
本発明は、危機管理契約の定式化の改良を目的とする。一つの広い形態におい
て、本発明によれば、申し込み契約に対する現象は、結果の範囲に対する基本保
障が各結果に対し同一であるように指定される。数学的に言うと、これは、結果
の値(x)に関する保障の値(y)が平らな線であるx−y座標系内の形状に対
応する。換言すると、保障対結果(y,x)の形状は零の勾配(Δy/Δx)を
有する。このタイプの保障/結果の形状は、(保障が正であるならば)貸付(保
障が負であるならば借入)の形状であると考えられ、注文者は、既知の(不確定
ではない)保障を将来に受け取ることを期待して、現時の貸付に対し入手可能な
報酬を期待する。相対者との契約の値付け及び締結は従来通り行われる。
従って、本発明は、多数当事者危機管理契約の定式化を可能にさせるデータ処
理システムを開示する。このシステムは、
注文者が将来の満期時に実現する可能性のある結果の範囲を有する所定の現象
に対する申込契約を表わす契約データであって、注文者に起因する上記の各結果
に対する同じ保障と、相対者に起因する報酬とを指定する契約データを入力し、
少なくとも一人の相対者が上記所定の現象に対し登録データを入力することがで
きる入力手段と、
上記契約データ及び上記登録データから、上記各登録データから対価を計算す
る契約の値付けと、申込契約を上記相対者の中の少なくとも一人と締結するため
、上記報酬を上記各対価と比較する契約の締結とを行うデータ処理手段とからな
る。
好ましくは、保障は満期日に払われるべきである。
本発明は、更に、多数当事者危機管理契約の定式化を可能にする
方法を開示し、上記方法は、
(a)満期日の時点に実現する可能性のある結果の範囲を有する所定の現象に
対する申込契約を表わし、注文者に起因する上記の各結果に対する同じ保障と、
相対者に起因する報酬とを指定する注文者契約データを、入力手段を用いてデー
タ処理装置に入力する段階と、
(b)上記所定の現象に対する実現する可能性のある結果の範囲に関係する相
対者登録データを、入力手段を用いて上記データ処理装置に入力する段階と、
(c)データ処理装置を用いて、
(i) 各相対者登録データから対価を計算し、
(ii) 上記報酬を上記各対価と比較し、
(iii) 上記の比較に基づいて契約を締結することにより、
上記申込契約の値付け及び締結を行う段階とからなる。
好ましくは、契約の締結の際に報酬が注文者へ/注文者から支払われる。更に
、契約の満了の際に注文者へ/注文者から報酬の支払いが行われる。
他の一般的な形態において、本発明によれば、申込契約が全く現象を指定しな
いため実現可能な結果の範囲が無く、むしろ、注文者が満期日に支払われるべき
単独(停止条件の無い)保障だけを指定する。本発明の上記形態は、本質的に、
現時の既知(停止条件の無い)保障に対する報酬の交換である。
従って、本発明は、更に、多数当事者危機管理契約の定式化を行えるデータ処
理システムを開示し、上記システムは、
注文者が契約の成立時に支払われるべき注文者に起因した保障及び相対者に起
因した報酬を指定する契約データを入力し、少なくとも一人の相対者が実現可能
な保障の範囲に関係した契約に対する対価を入力し得る入力手段と、
申込契約を少なくとも一人の上記相対者と締結するため、上記報
酬を上記各対価と比較することにより、上記報酬及び指定された保障に対する対
価から契約を締結するデータ処理手段とからなる。
本発明は、更に、多数当事者危機管理契約の定式化を行い得る方法を開示し、
上記方法は、
(a)契約の成立時に支払われるべき注文者に起因した保障及び相対者に起因
した報酬を指定する契約データを、入力手段を用いてデータ処理装置に入力する
段階と、
(b)実現可能な保障の範囲に関係した契約に対する相対者の対価を、入力手
段を用いて上記データ処理装置に入力する段階と、
(c)上記データ処理装置を用いて、
(i) 上記報酬を上記指定された保障に対する上記対価と比較し、
(ii) 上記の比較に基づいて上記契約を締結することにより、
申込契約を締結する段階とからなる。
満期日は契約が成立した時点でもよい。
上記の全ての場合において、報酬及び保障は、同じ「現金」の形態(呼称単位
)である必要はない。
登録データは、好ましくは、現象に対し実現可能な各結果の評価された発生確
率である。実現可能な結果の全体について評価された確率の合計は、1以上に達
する。
相対者登録データは、純対価を与えるため、各相対者により指定され、かつ、
夫々の計算された報酬に妥当な割引率を含む。更に、各相対者は手数料を登録デ
ータの一部として指定してもよい。
好ましい実施例において、保障は、締結された契約の満期時の「現金」支払い
(正と負の両方)の形式、或いは、プロダクト(product)、サービス、保証、信
用又は担保の形式でもよい。注文者が指定、又は、相対者が計算した報酬は、本
質的にプレミアム又は支払いでもよく、或いは、満期時又は場合によっては満期
時を過ぎるまで据え置くことも可能であるが、典型的に契約が締結されたとき
移転可能な他の資産又は債務の「現金以外」の形式と関係してもよい。
契約の成立と満期との間の期間に、種々の注文者、相対者及び他の契約投資家
(stakeholder)は、自分が当事者であるあらゆる契約を再考し、値付け及び締結
処理、或いは、値付け及び締結処理の変形により、その契約を他の当事者と取引
しようとすることが可能である。契約の客体である将来の現象の結果に対する自
分の見通しが著しく変化した場合、或いは、現時の現象の結果にある種の予期で
きない悪い兆候が生じたときに期待される損失を最小限に抑える手段として、上
記のような行動を行う。既存の契約を取引すると共に、危機を「取り去り」又は
回避するため、更なる契約を申し込んでもよい。投資関係者は、常に最良の実現
可能なポジションを得るため継続的に取り引きされる締結された契約及び申し込
まれた契約のポートフォリオを蓄積し、そのポジションは時間の経過と共に継続
的に見直される。
更に、締結契約及び申込契約の両方は、現象間の差違に基づき、現象の間に在
るような認知された危機を管理することが考慮される。従って、基礎契約現象は
、注文者及び相対者の最も特別の要求に適合するよう開発されるので、著しい柔
軟性が生み出される。
殆どの場合に、満期日は「プロダクトスポンサ(product sponsor)」投資家に
より予め決められる。たとえ満期日が投資家により予め決められるとしても、契
約日は契約が成立した時点から、指定された時間に拘束してもよいと考えられる
。これは満期時が近い将来である場合に適当であり、そうしなければ、初期の申
込に続いて満期時に至るまでに申し込まれた契約は未締結のままである。
他の投資家は、管理、注文者及び相対者の行動の保証、規則、監督等に取締り
的な役割を有する。かくして、申込契約を値付け及び締結する際に考慮され得る
注文者及び相対者の数及びタイプが制御される。
上記のすべての場合、及び、国際特許出願第PCT/AU93/00250号
に記載された契約定式化の場合に、注文者は、必要とされる保障(現象の発生時
後に不確定的又は確定的のいずれであるか)、並びに、特定の保障に対し申し込
まれる報酬について何らかの見通しを形成しなければならない。同様にして、相
対者(通常、参加者と称される)は、値付け過程において対価が得られるように
結果の発生の相対的な尤度の見通しを形成する必要がある。注文者及び相対者の
双方共に、より一般的に認知された姿勢及び目的に基づいて、注文者の依頼デー
タ及び相対者の登録データの定式化を補助する決定支援手段を用い得る点が有利
である。
従って、本発明は、危機管理契約の定式化による危機の管理を可能にさせるデ
ータ処理システムを開示し、そのシステムは、
参加者が、実現可能な結果の範囲及び将来の満期時を有する少なくとも一つの
所定の現象に関するデータを入力するため利用し得るデータ入力手段と、
各入力手段に接続され、参加者の間で契約の値付け及び締結が行われるデータ
処理手段とからなり、各契約は、上記の少なくとも1個の現象に対する実現可能
な結果の範囲に対し満期に支払われるべき保障を指定する申込データと、上記の
少なくとも1個の現象に対する満期の結果の上記所定の範囲内の各結果の尤度の
登録データとに基づいて値付け及び締結が行われ、上記申込データ及び値付けデ
ータは上記参加者のデータから得られる。
参加者データは、更に、申込データ及び/又は値付けデータを含む。
好ましくは、上記の値付けは、上記尤度から得られた対価の計算を含み、上記
締結は上記申込データを上記登録データの中の少なくとも1個と締結するため、
上記報酬と上記対価との比較を含む。
本発明は、更に、危機管理契約の定式化により危機の管理を可能にさせる方法
を開示し、その方法は、
参加者が、少なくとも一つのデータ入力手段を用いて、将来の結果の範囲及び
将来の満期時を有する少なくとも一つの所定の各現象に関するデータを入力する
段階と、
データ処理手段を用いて、参加者の間で、上記の1個以上の現象に対する実現
可能な結果の範囲の満期に支払われるべき保障を指定する申込データと、上記の
1個以上の現象に対する満期の上記の所定の結果の範囲内の各結果の尤度の登録
データとに基づいて各契約の値付け及び締結が行われる段階とからなり、上記申
込データ及び値付けデータは上記参加者のデータから得られる。
好ましくは、上記の値付けは、上記尤度から得られた対価を計算する段階を含
み、上記締結は上記申込データを上記登録データの中の少なくとも1個と締結す
るため、上記報酬と上記対価を比較する段階を含む。
好ましくは、上記のシステム及び方法の両方に対し、参加者の態度(attitude)
は、登録データだけとして、或いは、登録データと申込データとの両方として得
ることが可能である。
参加者の態度から登録データ及び/又は申込データまでの導出は、予測、目的
、認知された現象のエクスポージャー及び契約状態情報の中の少なくとも一つに
基づくアルゴリズムである点が有利である。
態度は、一実施例の場合に将来の現象の発生の確率である参加者の予測を含む
可能性がある。態度は、更に、特定の所望の契約、プロダクト、並びに、報酬支
払いの最低値及び最高値に関する参加者の目的(objectives)を含む場合がある。
態度は、更に、認識された現象のエクスポージャーを含む。
参加者は、データ処理手段により提示、値付け又は締結された契約に関する情
報が提供される。
本発明は、個々の参加者が注文者、相対者或いは注文者及び相対者の双方の役
割を実行するので、少なくともある種の参加者は登録されたプロダクトの相対者
として認められる必要があるにもかかわ
らず、注文者及び注文相対者として投資家の意向を維持する。
かくして、本発明は、アプリケーションプロモータ(application promoter)、
プロダクトスポンサー(product sponsor)、保証人(guarantors)、資産譲渡機関(
asset transfer entities)、規制者(regulators)及び他の種々のタイプの様々な
機関である多数の参加者(participating parties)及び関心のある/登録された
投資家(stakeholders)を受け入れることが可能である。
注文者と相対者の相違点が契約注文の開始の認識である。注文者は新しい契約
注文を開始し、相対者は契約注文の潜在的(potential)な締結「引受人(acceptor
s)」である。これらの役割は、注文の値付け及び限界条件をシステムに連続的に
提示することにより行われる。
一般的に、すべての相対者は注文者になり得るが、必ずしもすべての注文者が
相対者になり得るわけではない。その理由は、相対者が注文者により将来の契約
上の債務を常に弁済する能力があると認識されるべき点にある。
(注文者の場合に)新しい契約注文を開始し、(相対者の場合に)契約注文の
値付け及び限界条件をシステムに提示し続ける他に、すべての参加者は、
(a)任意の他の参加者に関係している承認された契約の(正又は零の支払い
部分)を売却し、
(b)任意の他の参加者から、ある他の参加者により申し込まれた承認された
契約の(正又は零の支払い部分)を購入し、
(c)新しい契約に関係しているオプションを購入又は売却し、
(d)新しい契約に関係している購入されたオプションを行使し、
(e)現存する契約の(正又は零の支払い部分)を購入/売却するため、オプ
ションを購入又は売却し、
(f)現存する契約の(正又は零の支払い部分)を購入/売却するため、購入
されたオプションを行使し、
(g)上記のすべてのタイプの提示されているが、未だ実行されていない取引
を撤回し、
(h)上記の取引タイプのすべてに関する値付け調査注文を提示することが可
能である。
本発明の実施例により、危機管理契約の定式化及び取引の技術レベルが著しく
進歩する。本質的に、これは、コンピュータ及び電話ネットワークへのアクセス
権を有する任意の企業/個人によって全世界的にアクセス可能なコンピューティ
ング/テレコミュニケーションの基盤構造により達成される。更に、実質的に無
限の数及び範囲の危機タイプが適合され得る。一実施例は、報酬−保障(保証タ
イプ)の交換条件決定の際にユーザを支援する形で現れ、匿名性であるが、明白
な価格開示及び取引過程を提供する。特殊ケースの貸借及び交換プロダクトを作
成し得る装置によって、エンドユーザに、慣習的な仲介者の介入を伴うことなく
、上記プロダクトを値付け及び取得する低コストの機構が提供される。図面の簡単な説明
図1は本発明を実施する一般的なシステムの概念ブロック図であり、
図2aは、図1のシステムをサポートする望ましいハードウェアプラットフォ
ームの概念ブロック図であり、
図2bは、図1のシステムをサポートする他のハードウェアプラットフォーム
の概念ブロック図であり、
図3は例Iに適用可能な時刻表を表す図であり、
図4は例IIに適用可能な時刻表を表す図であり、
図5は例IIIに適用可能な時刻表を表す図であり、
図6は、図1の概念ブロック図の変形された形式を表す図であり、
図7は一実施例における情報の流れのブロック図であり、
図8は他の実施例における情報の流れのブロック図であり、
図9は一実施例の処理サイクルを表す図である。好ましい実施例及び性能の最良モードの説明
図1は本発明を実施する一般的なシステム10のブロック図である。システム
10に対する種々の投資家又は関係者は、夫々、中央処理ユニット20へのアク
セス権を有する。処理ユニット20は、少なくとも1台のデータ処理装置により
構成され、各データ処理装置は、種々の投資家の中の少なくとも一人にシステム
10によりサポートされたアプリケーションソフトウェアに対するアクセス権を
提供し、すべての処理ユニットは相互接続されている。少なくとも1台のデータ
処理装置へのアクセス権は、一般的な形式の通信協調及びセキュリティ処理ユニ
ット25により制御される。
更に、図1には、多数のタイプの投資家と、各投資家タイプ内の多数の個人投
資家とが示されている。基本的な投資家のタイプは、アプリケーションプロモー
タ(Application Promoter)11、プロダクトスポンサー(Product Sponsor)12
、プロダクト注文者(Product Ordering Parties)13、潜在的プロダクト相対者
(Potential Product Counterparties)14、相対者保証人(Counterparty Guaran
tors)15、規制者(Regulators)16、報酬/保障移転(「会計」)機関(Consid
eration/Entitlement Transfer Entities)17及び種々の関係者(Miscellaneous
Parties)18として表わされる。図1に示された投資家のタイプの数は、典型
的にシステム10によりサポートされる最大の数である。
システム10用のコンピュータシステムの一実施例は図2aに示される。シス
テムハードウェアのコアはデータ処理ユニットの集合である。上記実施例の場合
に、処理ユニット20は、米国のサンマイクロシステムズ社製のSUN 670
MPのような3台の相互に連結されたデータプロセッサ93、97、104に
より構成される。各処理ユニット93,97,104は、サン マイクロシス
テムズ OS 4.1.2のようなオペレーティングシステムソフトウェア及び
アプリケーションソフトウェアを実行する。図1に示されたプロセッサ構造は、
数千の投資家の取引と、上記投資家により発生させられた入力及び出力と、危機
管理契約の値付け、締結及び引き続く処理機能を扱うため設計された大規模シス
テムを表わす。
各処理ユニット93、97、104は、投資家から受信された全データと、全
ての他のソフトウェア動作が発生又は取得した記憶情報とを記憶するため、少な
くとも1台の大容量データ記憶ユニット95、100、110と動作的に接続さ
れる。適当な大容量記憶ユニットは、例えば、サン マイクロシステムズから市
販されているような大容量記憶装置である。
通信協調及びセキュリティ処理ユニット25を形成する多数の通信コントロー
ラ80、84、87は、処理ユニット20と接続される。上記コントローラは、
処理ユニット93、97、104と、処理ユニットから、又は、処理ユニットへ
データ又は命令を通信するため投資家により使用される種々の外部ハードウェア
装置との間で通信を行う。通信コントローラは、例えば、Encore ANN
EX II、IBM AS/400サーバー、又はCISCOシステムAGS+の
ようなコントローラである。
広い範囲の通信ハードウェア製品がサポートされ、総括的に投資家入出力装置
70と称される。多数の通信装置70の中の一つは、モデム50によって通信コ
ントローラ80と通信接続を有するパーソナルコンピュータ51及び付属プリン
タ52である。モデム54を用いて通信コントローラ80に連結されたミニコン
ピュータ又はメインフレームコンピュータのような外部ホスト装置53が存在し
ていてもよい。別の形態の場合、通信は、固有のトーンダイアル式機能を用いて
命令又はデータの入力を提供するトーンダイアル式電話機56を用いて簡単に確
立される。或いは、オペレータ75による音声接続を行ってもよい。上記の両方
の外部装置は、通信コント
ローラ84と接続して示されている。更なる可能性は、通信コントローラ87に
連結して示されているファクシミリ装置65を用いてデータ転送を行うことであ
る。
いずれの場合でも、入力装置の使用が、(個人用途の)Racal RG50
0 ウォッチワードジェネレータ66、67、68、69及びメインフレームコ
ンピュータ53に組み込まれたRacal RG1000のようなシステムアク
セスパスワード発生及び暗号化装置を利用するため要求される。上記装置のため
の対応する復号化ユニットは、通信コントローラ80、84、87に組み込まれ
ている。
一般的な処理ユニット20は、プリンタ、ディスクドライブ等のような多数の
「携帯」情報記録装置を更に含む。種々の情報形式を印刷し、或いは、転送可能
なように記憶媒体上に書き込む。これは、特に、記録されたハードコピーとして
保管するため、又は、個別の締結された契約に関係した少なくとも一人の投資家
に転送するため締結された危機管理契約の証拠書類を作成する必要がある場合に
適当である。
図1に示された一般的なシステム10は、投資家の数及びタイプだけではなく
、システムハードウェア及びソフトウェアの結合により実現可能な「アーキテク
チャ」に関した多数の変形を含む。その意味で、図2aに示された配置は、シス
テムを実施するため必要とされるハードウェア構成の一つのタイプを包括的に表
わしているだけである点に注意する必要がある。
例えば、図2bには、中央(ハブ)データ処理ユニットに依存するのではなく
、むしろ、必要な処理が分散ソフトウェアを用いて各投資家側200nで局所的
に行われる他の構成が示されている。
以下、3通りの例を参照して危機管理契約の定式化、値付け、締結及び引き続
く管理を説明する。危機管理契約のライフサイクル:例I
この例は、国際特許出願第PCT/AU93/00250号から転載され、株
式価格の特定の指標(PTSEと称される)の値の潜在的な将来の変動に関係し
た危機を管理する契約の定式化を表わしている。要約すると、上記の例は、(機
関資金管理者(institutional fund manager)のような)ある当事者が、PTSE
75指標値の対応した著しい増加の悪い結果を回避しようとする別の資金管理者
のような他の未知の当事者と契約を締結するため、PTSE75指標の想定され
た現在(1991年6月)の値に対する将来の値の著しい下落(特に、1996
年2月までの下落)の悪い結果を回避使用とする場合を示している。
特定の契約申込は、注文者による未知の相対者への先払いの報酬金額の支払い
時に補償型の豪州ドルの将来の支払いに関して指定された不確定的な保障を注文
者に与える申込である。将来の現金の保障は、無関係に定められたPTSE75
指標の値の契約満期日の値に基づく不確定的な保障である。
上記の例では、関連する鍵となる投資家(relevant key stakeholders)は、ア
プリケーションプロモータ(ビー エル シー社(BLC Inc))、種々のプロダク
トスポンサー(例えば、BLC Inc 自体である関連するプロダクトスポンサー)、
種々のプロダクト注文者(例えば、アボット アンド テイラー(Abbots & Tayl
or)及びシェアラー アンド アソシェイツ(Shearer & Associates)のような関
連したプロダクト注文者)、種々の潜在的相対者(例えば、アブラハムソンズ
アンド カーペンターズ社(Abrahamsons and Carpenters Inc)のような関連した
相対者)、相対者保証人(シー エヌ ズィー銀行(CNZ Banking Corporation)
)及びアプリケーション規制者(パシフィック セントラル銀行(Pacific Centr
al Bank))である。
第1段階(アプリケーション指定(Application Specification))から最終段
階(契約決済(Contract Settlement))までの契約
の段階を表わす時刻表が図3に示されている。以下のチャート(CHART)G2−G
6は、図3を補うチャートであり、以下の説明と共に参照する必要がある。
時刻表の第1段階(Application Specification)をチャートG2と共に参照
すると、BLC Inc が、経済的危機管理を処理するため、91.06.03.17.00(即ち、
1991年6月3日午後5時)に契約APP(アプリケーションID 001(A
pplication ID 001))を確立したことがわかる。Application ID 001は、異なる
現象に関係したプロダクトの範囲をサポートする。
時刻表の第2段階(プロダクト指定(Product Specification))をチャートG
3と共に参照することにより、BLC Inc は、同時(91. 06.03.17.00.00)に指定
されたAPP ID 001の範囲内のプロダクト10061(Product 10061)のプロダク
トスポンサーであることが分かる。このプロダクトは、株価指標(Stock Indices
)と称される市場と、PTSE75と称される二次市場(sub-market)とに関係す
る。Product 10061 の満期日時は、96.06.03.17.00.00.00である。Product 1006
1 を含む特定契約に対する報酬は、現金の形(豪州ドル建て商業銀行預金)であ
る。保障は、同様に、(必要に応じて)プロダクトの指定された満期日/時の直
後に支払い可能な豪州ドル建て商業銀行預金の形態である。
時刻表の第3段階(潜在的相対者プロダクト値付け指定(Potential Counterpa
rty Product Pricing Specifications))を参照するに、Abrahamsons 及びCarpe
nters Incの二つの機関は、Product 10061 を処理する来るべき一次プロダクト
注文(primary product orders)に対する潜在的相対者として作用する。時刻表内
のこの時点(95.01.01.17.00.00.00)、即ち、Product 10061 の指定の43ヶ月後
に、Abrahamsons 及びCarpenters Incの両方は、プロダクトに対し潜在的に来る
べき注文を値付けする現時に指定されたパラメータを有する。
チャートG4と共に時刻表の第4段階(一次注文指定(Primary Order Specifi
cation))を参照するに、注文者Abbotts & Taylorが、時点(95.01.01.17.37.06.
00)にProduct 10061 内で申込者からの契約を探していることが分かる。チャー
トG4は、Abbotts & Taylorがその時点に探している契約に対し定義した54,
000(商業銀行の豪州ドル建て)の最高許容可能契約報酬額(maximum accepta
ble contract consideration amount)と、満期時の各PTSE75の結果に対す
る基礎保障(elemental entitlement)とを含む特定のパラメータ(保障)を表わ
している。結果の関数としての保障はグラフ的に表示されるので便宜である。
時刻表の第5段階、注文指定値付け(Order Specification Pricing)をチャー
トG5と共に参照するに、Abrahamsons の指定した値付けパラメータが、時点95
.01.01.17.38.02.00のAbbotts & Taylorを値付けするため使用される。Abrahams
ons の値付けパラメータは、彼らが適切に定義した環境(circumstances)IDが
26であることを示し、これは、1年につき1.25%の手数料率(commision r
ate)及び10.00%の割引率(discount rate)を意味する。登録データは、特
定のコンポーネントプロダクト(component product)価格の組と、特定の評価さ
れた発生確率の組とを更に含む。値付けは、以下の式
Σ(保障額(entitlement amount)×コンポーネントプロダクト価格(component p
roduct price))=59,580
により実現され、51,280の現時点の値を与えるため割引率(10%)を適
用し、51,920の対価を与えるため手数料(1.25%)を加える(商業銀
行の豪州ドル建て)。Abrahamsons のパラメータは、これにより4,580の契
約上の基本マージンが得られることを算定する(商業銀行の豪州ドル建て)。
時刻表の第5段階をチャートG6と共に参照することにより、Carpenters Inc
の指定した値付けパラメータが時点95.01.01.17.38.0
2.00にAbbotts & Taylorの注文を値付けするため使用されたことが分かる。Carp
enters Incの値付けパラメータは、彼らの適当に定義された環境IDが17であ
り、1年につき1.30%の手数料率及び9.80%の割引率を意味することを
示す。1600−2000の範囲内で全ての実現可能なPTSE75の結果に対
し特定のコンポーネントプロダクト価格の組と、特定の評価された発生の確率と
が提示される。これにより、53,050(商業銀行の豪州ドル建て)の契約入
札価格(contract bid price)が生じ、Carpenters Incのパラメータは、これによ
り5,610(商業銀行の豪州ドル建て)の契約上の基本マージンが得られる。
照合の次の段階は、主として、相対者の対価の中でAbbotts & Taylorの指定し
た最高報酬よりも低いものはどれか、及び、相対者の対価の中で最も少ない者は
どれかを決定することによる。更に、締結が最終的に完了する前に満足される必
要がある相対者の絶対損失(absolute loss)、期待損(expected loss)、期待値(e
xpected value)、及び最大契約ポートフォリオ構成属性(maximun contract port
folio composition attributes)等について考慮することが可能である。
決済までに図3の時刻表に示された段階の差引勘定はここでは説明しないが、
国際特許出願第PCT/AU93/00250号に記載されている。
ここまでの契約締結を含む全ての時点で、相対者の身元はAbbotts & Taylorに
は知らされない。相対者は、同様に、契約締結に能動的ではなく、照合後に自分
の参加に気付くだけであり、注文者の身元は依然として知らされない。経済的管理契約のライフサイクル:例II
危機管理契約の他の例は、例Iの拡張である。しかし、より詳細に言うと、こ
の例は、特定の現象に対し同一の保障が実現可能な各
結果毎に別の注文者により指定される点で、一般的な例Iの場合の特殊ケースで
ある。国際特許出願第PCT/AU93/00250号の用語では、これは、X
=1、α(X)は不当であり、β(X)=指定された確定的保障(一定)であり
、γ(X)=11であり、ここで、“11”は、‘結果’軸に関して直線状であ
り、形状のメニューから引き出された数学的な形状を示す。換言すれば、結果(
x−軸)に対する保障(y−軸)のグラフの勾配は零である。
相対者登録データは同一である。注文者は結果に対し関心がないシナリオであ
ると考えられる。その将来の保障が正であるとき、注文者から観た契約は、将来
の既知の保障に対し報酬が現時に得られると言う点で本質的に貸付である。勿論
、報酬及び保障を負にすることも可能であり、注文者から観た契約の性質が借用
になるように報酬及び保障を負にすることも可能である。
上記の例はまさしくこのような状況であり、ある当事者(例えば、機関資金管
理者)は、未だ知らされていない他の当事者(例えば、確定された資源を適切に
利用することができなくなる悪い結果を回避しようとする他の資金管理者)と共
に契約の当事者になることにより、確定された資源(例えば、豪州ドル)の直接
の所有がない悪い結果の回避を求める。
特定の契約申込は、相対者による計算された前払いの報酬金額の注文者への支
払い後に、契約の相対者に豪州ドルの将来の支払いを行うため、注文者に指定さ
れた確定的な負債(即ち、負の将来の保障)を与える申込である。
かくして、契約の満期日に注文者からその相対者への一定の保証された保障支
払額に対し、前払いの報酬支払いは、本質的に、注文者と相対者の登録データの
間で暗黙的に定められた以下の2項目:
1.契約に妥当な割引(利子)率(これ自体は、同日満期日の信用リスクのない
豪州ドルの手形と、要求された将来の保障を豪州ドルで支払う注文者による債務
不履行の可能性についての相対者の査定
を反映したマージンとの合計である)と、
2.相対者の需要のある取引上の手数料と
の関数である。
例えば、契約保障が米ドルに基づいているならば、相対者の確定した先行豪州
ドル/米ドル交換レートも関係することに注意する必要がある。
上記の如く、関連したキー機関投資家は、例Iの場合と同様に、アプリケーシ
ョンプロモータ(BLC Inc)、種々のプロダクトスポンサー(上記の例の該当者は
、BLC Inc 自身)、種々のプロダクト注文者(上記の例の該当者は、Abbotts &
Taylor及びShearer & Associates)、種々の潜在的相対者(上記の例の該当者は
、Abrahamsons 及びCarpenters Inc)、相対者保証人(CNZ Banking Corporatio
n)、及びアプリケーション規制者(the Pacific Central Bank)である。
第1段階のアプリケーション指定(Application Specification)から最終段階
の契約決済(Contrast Settlement)間での契約の段階を示す時刻表は、図4に示
され、チャートH2乃至H6で更に補足される。
時刻表の第1段階のアプリケーション指定(Application Specification)をチ
ャートH2と共に参照するに、BLC Inc は、経済危機管理を取り扱うため、91.0
6.03.17.00.00(即ち、1991年6月3日午後5時)に、契約APPを設定し
たことが分かる。このアプリ ケーションは、「期待値(EV)/確実性等価(
CE)値の下の税引き前の報酬支払いの最小化」の値付け及び締結の目的関数を
含む。負の報酬支払いが許容される点に注意する必要がある。
時刻表の第2段階プロダクト指定(Product Specification)をチャートH3と
共に参照すると、BLC Inc は、同じ時(91.06.03.17. 00.0 0)にプロダクト10
061(Product 10061)のプロダクトスポンサー(Product Sponsor)でもあること
が分かる。このプロダク
トは株式指標の市場に関係する。プロダクト10061の満期日は96.06.03.17.
00.00.00である。二次市場(sub-market)はPTSE75株式指標である。プロダ
クト10061を含む特定の契約の報酬は、現金の形式(豪州ドル建ての商業銀
行預金)である。保障は、プロダクトの指定された決済日時の直後に支払い可能
な豪州ドル建ての商業銀行預金である。
時刻表の第3段階の潜在的相対者プロダクト値付け指定(Potential Counterpa
rty Product Pricing Specification)を参照するに、プロダクト10061(Pro
duct 10061)を取り扱う来るべき一次プロダクト注文(primary product orders)
に対する潜在的相対者として行動するAbrahamsons 及びCarpenters Incの2機関
が見つけられる。プロダクト10061(Product 10061)指定の43ヶ月後であ
る時刻表のこの時点(95.01.01.17.00.00.00)に、Abrahamsons とCarpenters Inc
の両方は、プロダクトに対し、潜在的に来るべき注文を値付けするパラメータを
現時点で指定している。
時刻表の第4段階の一次注文指定(Primary Order Specification)をチャート
H4と共に参照するに、Abbotts & Taylorは、時刻(95.01.01.17.37.06.00)の
プロダクト10061(Product 10061)内の契約を探索する。チャートH4は、A
bbotts & Taylorがその時点に探索している契約に対し確定した特定のパラメー
タ、即ち、最低許容可能契約報酬額の$A 55,000(55,000豪州ドル)を含
む実現可能なプロダクトに対し$A 83,830 を表わす。上記の括弧は報酬が負であ
ることを示す。計算された相対者報酬(≧$A 55,000)は、契約締結の直後に相
対者によってAbbotts & Taylorに支払われる。
時刻表の第5段階の注文指定値付け(Order Specification Pricing)をチャー
トH5と共に参照するに、(時刻95.01.01.17.37.06.00に設定された指定された
値付けパラメータを使用する)Abrahamsons は、時刻95.01.01.17.38.02.00にAb
botts & Taylorの注文を値
付けする。Abrahamsonの確定した環境ID 31により示されたAbrahamsons の
値付けパラメータは、1年につき1.25%の手数料と、10.00%の割引率
とを必要とする。特定のコンポーネントプロダクト価格の組と、特定の評価され
た発生確率の組とが共に指定される。これにより、$A 58,710 の対価が発生し、
Abrahamsonsのパラメータの計算により、$A 1,980の契約に基づくベースマージ
ンが得られる。
時刻表の第5段階をチャートH6と共に更に参照するに、(95.01. 01.17.37.0
6.00 に設定された指定された値付けパラメータを使用する)Carpenters Inc は
、時刻95.01.01.17.38.02.00の Abbotts & Taylor の注文を値付けすることが分
かる。確定された環境ID 19により指定されたCarpenters Incの値付けパラ
メータは、1年につき1.30%の手数料率と、9.8%の割引率とを必要とす
る。特定のコンポーネントプロダクト価格の組と、特定の評価された出現確率の
組とが指定される。これにより、$A 58,640 の契約入札価格が生じ、Carpenters
Incのパラメータの計算により$1,990の契約に関しベースマージンが得られる。
時刻表の第6段階の一次注文締結(Primary Order Matching)を参照するに、$A
58,710 のAbrahamsons の価格指値が、Carpenters Incの$A 58,640 の指値を上
回り、Abbotts & Taylorの指定した$A 55,000 の最低報酬価格を上回る。これに
より、時刻95.01.01.17.38.07.00 のAbrahamsons によるAbbotts & Taylorの注
文の正式な締結が得られる。締結が正式に行われる前に、絶対損、期待損、期待
値及びポートフォリオ属性限界が侵害されていないかどうかがチェックされる。
時刻表の第7段階の契約満期(Contact Maturity)は、満期の時刻96.06.03.17.
00.00 のプロダクト値の実際の決定を参照する。
時刻表の第8段階は、Abbotts & TaylorによるAbrahamsons への正式な支払い
を含む。
上記の例は、市場が関係しない場合、即ち、最低又は最高プロダクト確定値、
或いは、プロダクトステップ値が存在しない場合にも想定することが可能である
。これは、更なる結果が存在せず、むしろ、特定の現象の結果に全く依存しない
既知の指定された保障しかない場合に一致する。曲線又は直線の数学的な表現は
無関係である。かくして、相対者の対価は、手数料率、割引率、及び(もし妥当
であれば)権利交換率だけの関数になる。経済的管理契約のライフサイクル:例III
この実施例は、(例IIの変形に基づく)経済的管理契約に係わり、商業銀行の
豪州ドル建ての将来定められる報酬の見返りとして確定した米ドル金額の保障を
含む即時交換契約の定式化を説明する。
この例は、特定の現象の結果と全く独立である点で一般的な例IIの場合の特殊
ケースである。この例には、単一の保障が注文者により指定された単一の結果し
かない。
しかし、例IIとは異なり、この例は契約満期日時に関する独自の概念を含む。
これは、「取引は、注文者により作成された日時の後、できる限り早い時期に」
という概念であり、即時交換を意味する。即ち、満期日は即日である。
上記例の場合に、申込とは、契約注文者が米ドル通貨と交換に(報酬として)
$A 102,900未満を即座に支払う準備ができている旨を指定した後、できるだけ早
い時期に所望の米ドル通貨額$US 70,000(70,000米国ドル)を受け取るた
め、指定された確定的な保障を契約注文者に与える申込である。
この例の場合に、関連したキー投資家は、アプリケーションプロモータ(appli
cation promoter)であるBLC Inc と、種々のプロダクトスポンサー(この例の場
合、BLC Inc 自体が該当する)と、種々のプロダクト注文者(この例の場合、Ab
botts & Taylorが該当する)と、種々の潜在的相対者(この例の場合、Abrahams
ons 及び C
arpenters Inc が該当する)と、相対者保証人(CNZ Banking Corporation)と
、アプリケーション規制者(the Pacific Central Bank)である。
第1段階のアプリケーション指定(Application Specification)から、最終段
階の契約決済(Contract Settlement)までの契約の段階を記述する時刻表は図5
に示され、チャートJ2−J6により補足される。
時刻表の第1段階のApplication Specification をチャートJ2と共に参照す
るに、BLC Inc が経済的危機管理を処理するため、時刻91.06.03.17.00(即ち
、1991年6月3日午後5時)に契約アプリケーション(Application ID 201)
を設定したことが分かる。この申請(アプリケーション)は、「税引き前の報酬
/保障交換レートを最大化する」値付け及び照合目的関数を含む。アプリケーシ
ョンID(Application ID 201)は、プロダクトの範囲を補助する。
時刻表の第2段階のプロダクト指定(Product Specification)をチャートJ3
と共に参照するに、BLC Inc は、同時(91.06.03.17.00.0 0)にプロダクト110
99(Product 11099)のプロダクトスポンサー(Product Sponsor)であることが分
かる。このプロダクトは即時交換の市場に関係する。Product 11099 の満期日は
、「取引開始後のできるだけ早い時期(as soon as possible after transaction
initiation)」である。Product 11099 を含む特定の契約に対する報酬は、豪州
ドル建ての商業銀行預金である。保障は、米ドル建ての商業銀行預金の形式であ
り、プロダクトの指定された満期日時の直後(即ち、取引開始後のできるだけ早
い時期)に支払い可能である。
時刻表の第3段階の潜在的相対者プロダクト価格指定(Potential Counterpart
y Product Pricing Specifications)を参照するに、Abrahamsons 及び Carpente
rs Inc の二つの機関は、Product 11099 を処理する来るべき一次プロダクト注
文(primary product order
s)に対する潜在的相対者(potential counterparties)である。Product 11099 の
指定の6ヶ月後である時刻表の時点(92.01.01.17.00.00.00)に、Abrahamsons 及
び Carpenters Inc の両者は、プロダクトに対する潜在的に来るべき注文を値付
けする現時に指定されたパラメータを有する。
時刻表の第4段階の一次注文指定(Primary Order Specification)をチャート
J4と共に参照するに、注文者のAbbotts & Taylorは、上記の時刻(92.06.03.17
.00.00.00)のProduct 11099 において、申込者からの契約を探していることが分
かる。チャートJ4は、Abbotts & Taylorがその時点に探している契約に対し確
定した特定のパラメータを表わし、$A 102,900の最高交換(報酬)額と、確定し
た$US 70,000の保障とが含まれる。
時刻表の第5段階の注文指定価格(Order Specification Pricing)をチャート
J5と共に参照するに、システムは、Abrahamsons が理想的な所定の指定された
パラメータであると判断した対価額は、$A 94,500 であると決定したことが分か
る。これは、時刻92.06.03.17.38.02.00 に生じる。Abrahamsons の値付けパラ
メータは、0.75の交換レートと、2.00% の手数料率と、単一の査定された発生確
率(割引率とコンポーネントプロダクト価格は、この例では該当しない)1とを
指定する。$A 94,500 の対価は、Abbotts & Taylorが指定した$A 102,900の最高
対価額よりも低い。
時刻表の第5段階をチャートJ6と共に参照するに、システムは、Carpenters
Incが理想的な所定の指定されたパラメータであると判断した対価額は、$A 101
,300と決定する。Carpenters Incの値付けパラメータは、0.70の交換レートと、
1.30%の手数料率と、単一の評価された発生確率1とを意味する(割引率とコン
ポーネントプロダクト価格は該当しない)。
時刻表の第6段階の注文締結(Order Matching)を参照するに、システムは、Ab
rahamsons の最高対価がCarpenters Incの最高対価を
上回り、Abbotts & Taylorの最高対価よりも少ないと評価する。これにより、Ab
botts & Taylorの注文が時刻92.06.03.17.38.12.00にAbrahamsonによって正式に
締結される。締結は満期と時間的に一致し、その直後に、Abbotts & Taylorから
Abrahamsons への$A 94,500 の移転と、Abrahamsons からAbbotts & Taylorへの
対応した$US 70,000の移転とが行われる。従って、これは、他の契約タイプの満
期の日時に関連した移転の全てを含む取引の決済を表わす。
上記の例I乃至IIIの各実施例と関係した更なる実施例は、注文値付け処理段
階を含み、その次に、正式に締結が行われる前のある時間間隔の間に、将来の成
立される相対者との債務を注文者に負わせる段階が続く。上記の如く、報酬は、
成立の直後に支払い可能である、或いは、(満期までの)ある時間に亘り延期し
てもよく、満期日は、締結後の来るべき時点(又は、締結の直後)でもかまわな
い。債務の期間はプロモータ投資家により指定されるので、注文者及び登録中の
相対者に分かる。かくして、上記の債務の期間は、当事者が(例I及び例IIの場
合に)将来の不確定的な契約を交わし、(例IIIの場合に)先物為替を契約する
ことが可能である。意志決定支援
図6に示されたシステムブロック図は、プロダクト注文者(product ordering
parties)13及び潜在的プロダクト相対者(potential product counterparties)
14が参加者19として共通に知られている点で、図1に示されたブロック図と
は異なる。上記の如く、1個の機関が注文者、相対者又は注文者及び相対者の両
方として活動する。以下の説明の目的のため、全ての参加者19は、注文者と相
対者の双方として活動し得るものとする。
図7は、情報又は単一の注文者/相対者19を表わすフローである。機関19
は、決済された(満了した)契約に関する情報と、取引環境に関する情報とを受
ける。両方のタイプの情報は、コアシス
テム装置(core system facilities)20により提供される。
用語「契約(contracts)」は、上記の如く、国際特許出願第PCT/AU93/00250号
の場合と同じ意味を表わす。契約の値付け及び締結(contract pricing and matc
hing)の方法論は、全ての情報フロー及び意志決定の基礎を築く。以下に説明す
る問題は、一般的に、認知された態度及び目的に基づいて、注文定式化、契約取
引等を助けるため、参加者に意志決定装置を提供することに関係する。
注文の提出及び締結は、上記と同様の態様でコアシステム20内で発生し、注
文データ及び登録データが値付け及び締結を可能にさせるべく入力され、一方、
参加者は、随意的に、個々のユーザ装置70に常駐する意志決定支援装置により
コアシステムに提示されるべき必要な具体的な詳細に翻訳されるより広い入力だ
けを指定することが可能である。
参加者19は、予測データ、目的、認知された現象「エクスポージャー」デー
タと共に契約ベースの入力を、フィルタ30を介して処理装置70に供給する。
参加者19からの契約ベースの入力が全く存在しない場合に、処理装置70は、
遠隔通信ゲートウェイ2を介してコアシステム処理装置20に転送された取引命
令を取り出すため、予測、目的及び認知された現象「エクスポージャー」によっ
て提示されたより高いレベルの情報を処理する。ユーザ処理装置70は、コアシ
ステム装置20から、取引の確認、契約状態変化及び契約再評価に関係する情報
を受ける。かくして、参加者は、契約入力、予測、目的及び認知されたエクスポ
ージャーにより確定されるような危機に対する当事者の「態度」に基づく適切な
行動の経過に関して「催促」させられる。このようにして、参加者19は、契約
あたりに基づくよりも高いレベルで自分の危機エクスポージャーを管理し得る。
図8の構成図は、ユーザ処理装置70が契約あたりに基づく意志決定を行わな
いで、むしろ、個々の参加者の予測、目的及び認知さ
れた現象「エクスポージャー」だけに基づいてコアシステム装置20に情報を供
給する点を除いて、図7の構成図と類似している。契約あたりのレベルの取引処
理は、コアシステム20によって処理される。
特有のシステム構成は、以下の例の目的のためには重要ではなく、むしろ、以
下の説明は、情報のフローだけを扱い、この点に関して、図7及び8に表わされ
た情報のタイプが参照される。
基本的な形式において、予測(Forecasts)は、所定の現象の発生確率に基づい
て構築される。より洗練されたバージョンでは、更なる予測は、以下の評価
(a)評価された発生確率の間の相関
(b)個別の契約満了前の契約再評価及び申込値
(c)契約支払い割引率決定要素
(d)契約ポートフォリオ評価のための通貨及び現金タイプの補助先行為替
(e)他の参加者の目的及び戦略
の中の1個以上の評価に基づいて行われる。
基本形式において、目的(Objectives)は、特別の所望の契約、特別の所望プロ
ダクト(同一の将来の現象に係わる契約)を、ポートフォリオ並びに報酬支払い
−財源の最低値及び最高値と共に組み込む。更に、目的は、個別の目的に関する
所望の重要性の“重み”と、特定の所望の契約保障割引率とにより制限される。
更に洗練されたバージョンによれば、目的は、他の実現可能な増加的なポートフ
ォリオ利得及び損失の利益及びコストと、ポートフォリオの期待値及び標準偏差
ポイントとを含む場合がある。システム装置により提供される取引環境情報は、
「広く示す」ためにぴったりであるが、しかし、実時間ベースで当該参加者が入
手可能である。更に、より洗練されたバージョンにおいて、情報は非常に特殊な
問題に関連していてもよい。
基本バージョンにおけるデータフィルタの機能は最小限であり、コアシステム
装置により提供される取引環境情報は、参加者が当該事項に関して意志決定をす
るため知りたいと思う事項についての理解とは異なるものとして、コアシステム
が確信に基づいて参加者に通知し得る事項についての理解だけにより左右される
。より洗練されたバージョンでは、フィルタリングを重要視することができるの
で、注文者/相対者が知りたいと思う事項により左右され得る。例えば、フィル
タは静的エキスパートシステム、又は、ダイナミックエキスパート/人工知能シ
ステムにより当面の意志決定を行うことが可能である。
更に、上記の説明に基づくために、参加者により実行され得る取引に関し以下
のように仮定する。参加者は、
(a) 新しい(一次)契約に関する当事者であるためのオプションの取得又は作
成
(b) 新しい(一次)契約に関する当事者であるためのオプションの行使
(c) 既存の(二次)契約(の正又は零の保障部分)を売買するためのオプショ
ンの所得又は作成
(d) 既存の(二次)契約(の正又は零の保障部分)を売買するためのオプショ
ンの行使
(e) 取引価格問い合わせ注文の提示
に関係する取引を実行し得ない。
上記の制約は、参加者が以下のタイプの取引しか実行できないことを意味する
。
(i) 注文者状態だけを有する参加者(タイプA)は、
(a) (正又は零の保障だけを含む)新しい(一次)注文の開始
(b) 既存の契約の売却
(c) 他者により売却のため申し込まれた契約の(正又は零の保障部分の)取
得
(d) 提示され、実行前の上記3通りのタイプの取引の撤回だけを行うことが
可能であり、
(ii)注文者と相対者の両方の状態を有する参加者(タイプB)は、
(a) システムに対する注文値付け及び条件制限の連続的な提示
(b) (正、零及び負の保障を含む)(一次)注文の開始
(c) 既存の契約の(正又は零の保障部分の)売却
(d) 他者により売却のため申し込まれた契約の(正又は零の保障部分の)取
得
(d) 提示され、実行前の上記4通りのタイプの取引の撤回だけを行うことが
可能である。
任意の時点で、個々の参加者は、種々のデータ項目を容易に自己決定及びシス
テム評価するため、取引環境情報に直接のアクセス権を有する。特に、参加者は
、決済された契約情報、(全ての参加者に妥当性のある)契約評価価格、取引総
量標示、及び同様の情報からなるコアシステム市場状況へのアクセス権を有する
。参加者は、「売却申込」契約及び他の全ての契約を含む現在の「市場対市場」
評価を伴う自分自身の(評価された)既存の契約と、他者により売却用に申し込
まれた更なる契約と、自分自身の現時の注文値付け及び制限条件(タイプBの当
事者だけ)と、自分自身の未締結/未確認の新しい(一次)注文と、並びに、他
者により売却用に申し込まれた確認後の契約の(正又は零の)保障部分に対し値
付けするためあらかじめ提示された自分自身の実行前の命令とをからなるあらか
じめ自分がシステムに入力した取引の処理状態(及び評価)へのアクセス権を更
に有する。
参加者は、評価された関連のある将来の現象に対する自分の認知した「現実の
ビジネス(real business)」エクスポージャと、現在の現象予測及び目的の構成
要素との両方を容易に自己決定する装置を有し、これらの自己決定された事項は
、システムに予め入力された取引の状態に関する現在の情報及びコアシステムの
供給した市場
状況と共に、自分の装置によって現時に推奨された新しい取引入力の基礎となる
。後者の構成要素には、選択された将来の現象の評価された確率と、所望の契約
、プロダクト、ポートフォリオ、報酬支払い財源の最低値及び最高値、並びに所
望の契約報酬割引率を含む自分自身の目的とからなる当事者の現在の現象予測が
含まれる。
更に、参加者は、コアシステム装置への入力が推奨される新しい取引の評価が
知らされ、それらには、以下の(i)乃至(v)の要素が含まれる。
(i) システムにより保持された既存の注文値付け及び制限条件の変更(タイプ
B当事者のみ)
(a) 注文値付けパラメータは、個別に指定された新しい注文取引タイプに対
する所望の将来の現象の値付け確率、手数料率及び割引率により構成される。
(b) 制限条件は、契約、プロダクト及びポートフォリオの最低及び最高の期
待値及び絶対値(並びに、最低許容可能な注文者特性及び所望の報酬/保障支払
い取り決めに関する他の条件)により構成される。
(ii)以下の要素により構成される所望の新しい(一次)注文
(a) 妥当な将来現象の識別子
(b) 将来の現象の実現可能な値に不確定的な需要のある保障支出/受取後
(c) 指定された最低許容報酬支払額
(d) 指定された最低許容可能相対者特性(例えば、信用格付け、所在地等)
(e) 所望の報酬/保障支払い取り決め
(iii) 以下の要素により構成される指定された自分の既存の契約の(正又は零
の)保障部分を売却する指示
(a) 妥当な契約の識別子
(b) 指定された最低譲渡価格
(c) 指定された最低許容可能取得者特性
(d) 所望の支払い取り決め
(iv)以下の要素により構成される他者により売却が申し込まれた既存の契約の
(正又は零の)保障部分に対する買い付けの新しい指示
(a) 妥当な契約の識別子
(b) 指定された最高取得価格
(c) 所望に支払い取り決め
(v) 提示され、未実行の上記4通りのタイプの取引の撤回をするための本質的
に当該取引の識別子だけにより構成された指示
通知された評価を考慮するだけではなく、参加者は、推奨された新しい取引に
ついてコアシステムに従うことを明示的又は暗黙的に「許可」する。かくして、
データ項目の1回の変更に続いて、システムは、付加的なデータ変更が当該参加
者により行われ、又は、既存のコアシステム取引の変更された状態から生じるま
で、更なる新しい取引推奨/開始を含まない安定状態に適合する。
参加者の装置がコアシステムへの入力を要求する新しい取引を連続的に決定す
るメカニズムは、「目的関数最適化」メカニズムであり、典型的に、線形又は非
線形プログラム問題として数学的に定式化される。このメカニズムの動作は、装
置によって記録された一部/全部の入力データ変化により自動的に始動される。
更に、少なくとも上記実施例の場合に、メカニズムは、線形プログラミングモ
デルの典型的なタイプのゴール型プログラミングに基づいている可能性が高い。
この最適化手法は、指定された性能及び論理的制約が侵害されないように、参加
者の指定した所望の契約、プロダクト及びポートフォリオの結果と、上記尺度の
計算された現在値との間の加重差の合計を最小限に抑えようとする。モデルの変
数は、本質的に、上記の5通りの新しい取引タイプである。かくして、モデルは
、参加者が選択した性能の尺度の現在の値を所望の値
にできるだけ近付けるため、新しい取引をコアシステムに提示するかどうかと、
提示する形式とを連続的に探索する。
三者全ての参加者が上記の最適化メカニズムを使用する場合を考えると、シス
テムの動作は循環的に生じ、各サイクルの開始は、例えば、参加者が前のサイク
ルの終了時に加えたコアシステム市場状況と、コアシステムに予め提出された取
引の処理状態とを受け取ることによってマークされる。実際上、個々の参加者に
与えられるサイクルは整列されていなくても良いが、説明の都合上、サイクルが
整列されている場合を考える。
参加者に適用可能なサイクルは図9に示され、全参加者が単一の共通の将来現
象(単一プロダクト)だけに関心がある場合を想定する。図9に示された変数を
列挙する。
b = Participating Party ID(参加者識別番号)(例えば、1、2、3等)
t = Applicable cycle(妥当なサイクル)
CSSMS = コアシステム供給市場状況(サイクルt-1 の最後)
PSOPT = 予め提示された取引の処理状態
PRBE = 認知された現実のビジネスエクスポージャ
OO = 所有目的
NTR = 新しい取引推奨
NTD = 新しい取引発信
以下、例Iを参照する。実施例によれば、注文者Abbotts & Taylorと、妥当な
プロダクト相対者Abrahamsons は以下の如く例示された高いレベルで同一の取引
を調査することが可能である。
Abbotts & Taylor の見通し(態度)
Abbotts & Taylorの取引への関わり合いは、時刻表の第4段階に生じる。これ
は、Abbotts & TaylorがPrimary Order Specification (一次注文指定)(チャ
ートG4参照のこと)を準備する時点で
ある。チャートG4は、Abbotts & Taylorが契約に対し確定した54, 000(商業
銀行豪州ドル建て預金)の最高許容可能契約報酬額を含むパラメータを表わす。
時刻表の第5段階で、Abbotts & taylorは、相対者値付けに対する注文を発信す
る。
上記の時刻表の第4及び第5段階は、夫々、上記の変数NTR(「新しい取引推
奨」を表わす)及びNTD(「新しい取引発信」を表わす)に対応する。以下、NTR
はNTD と同一であると仮定するならば、この取引による以下の質問が自明にな
る。
1.この時点でAbbotts & Taylorの唯一の取引であるか?もしそうであるなら
ば、その理由は何か?
2.取引に関して
− 保障がその様(チャートG4を参照のこと)に決定された理由は何か?
− 54,000(豪州ドル建て商業銀行預金)がAbbotts & Taylorの最高報酬額
として選択された理由は何か?
特に、これらの質問は上記の最適化メカニズムにより直接的に強調された質問
である。上記の如く、図9に紹介された言語において、Abbotts & Taylorがこの
メカニズムを利用したならば、時刻表の第4及び第5段階を含む取引処理サイク
ルは、Abbotts & Taylorが“CSSMS”及び“PSOPST”を受け取ると共
に始まる。次に、この情報により、Abbotts & Taylorは、自分の既存のパラメー
タ“PRBE”、“PF”及び“OO”を変更する場合と変更しない場合とがあ
る。これにより、最終的に、上記の単一の新しい取引が生じる。この状況におい
て、最適化処理は、Abbotts & Taylorに対し、以下の通り決定する。
1.Abbotts & Taylorは、
−システムに提示される前に既存の未締結取引を撤回し、及び/又は、
−他の新しい契約を提示することにより、
自分の宣言した目的に少しも近づくことができなかった。
2.任意の他の決定保障の場合には、Abbotts & Taylorの指定した保障と同程
度に大きい寄与が彼らの目的関数に発生しない。
3.取引支払いとして最終的に要求されるならば、最高報酬をより高くするこ
とにより、彼らの認知した「客観的」ポジションは悪化させられる
4.最高報酬をより低くすることにより、取引を未締結のままの状態に維持し
、これにより、彼らの「客観的」ポジションは悪化する。
かくして、現時に利用可能な全ての情報に基づいて、この単一の新しい契約の
提示は、Abbotts & Taylorがこの時点に取ることができる最良の行動である。
Abrahamsons の見通し(態度)
上記の例において、Abrahamsons の取引への関わり合いは、時刻表の第3段階
に発生する。これは、Abrahamsons が潜在的相対者プロダクト値付けを準備し、
それをコアシステムに提示する時点である。チャートG5には、Abrahamsons が
、将来の新しいプロダクト注文に対する申請のため確定したパラメータを表わす
図表である。チャートG5は、更に、“Defined Circumstances ID(確定した環
境識別子)”が確認された後、Abbotts & Taylorのorder entitlement (注文
保障)がAbrahamsons のpricing calculations(値付け計算)のため準備された
様子を表わす。上記のパラメータには、以下のパラメータが含まれる。
1.Commission rate (手数料率)
2.Dicount rate(割引率)
3.Component product prices(コンポーネントプロダクト価格)
4.Assessed probabilities of occurrence(評価された発生確率)
5.種々の契約と、プロダクトと、ポートフォリオ最低及び最高限界(国際特
許出願第PCT/AU/93/00250 のチャートG7に示される)
かくして、Abrahamsons に対し、時刻表の第3段階は、上記の変数NTR (新し
い契約推奨)及び NTD(新しい契約発信)に対応する。NTR はNTD と同一である
場合を考えるならば、パラメータ指定の組による以下の質問が自明にされる。
1.手数料率が1.25% である理由は何か?
2.割引率が10% である理由は何か?
3.(1.0402に加えて)このような具体的なコンポーネントプロダクト価格の
組である理由は何か?
4.このような具体的な評価された発生確率の組である理由は何か?
5.このような具体的な契約、プロダクト、並びに、ポートフォリオの最低限
界及び最高限界である理由は何か?
特に、これらの質問は上記の最適化メカニズムにより直接的に強調された質問
である。上記の如く、図9に紹介された言語において、Abrahamsons がこのメカ
ニズムを利用したならば、時刻表の第3段階を含む取引処理サイクルは、Abraha
msons が“CSSMS”及び“PSOPST”を受け取ると共に始まる。次に、
この情報により、Abrahamsons は、自分の既存のパラメータ“PRBE”、“P
F”及び“OO”を変更する場合と変更しない場合とがある。これにより、最終
的に、上記の単一の新しいパラメータ指定取引が生じる。この状況において、最
適化処理は、Abrahamsons に対し、例えば、以下の手段を用いても自分の宣言し
た目的に少しも近づくことができなかったということを決定する。
(i) システムに提示される前に既存の未成立取引の撤回
(ii)他の新しい契約の提示
(iii) 需要のある手数料率、割引率等(これは、相対者であるこ
とからの総収益を低下させるだけである)の増加又は減少
(iv)契約、プロダクト及びポートフォリオの限界の緩和又は引き締め(このよ
うにしなければ、価値のある「締結」の機会が取り除かれ、或いは、全体的なポ
ジションの危険性が増大する。)
かくして、現時に利用可能な全ての情報に基づいて、この単一の新しいパラメ
ータ指定取引の提示は、Abrahamsons がこの時点に取ることができる最良の行動
である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年8月16日
【補正内容】
s)に対する潜在的相対者(potential counterparties)である。Product 11099 の
指定の12ヶ月後である時刻表の時点(92.06.03.15.00.00.00)に、Abrahamsons
及び Carpenters Inc の両者は、プロダクトに対する潜在的に来るべき注文を値
付けする現時に指定されたパラメータを有する。
時刻表の第4段階の一次注文指定(Primary Order Specification)をチャート
J4と共に参照するに、注文者のAbbotts & Taylorは、上記の時刻(92.06.03.17
.00.00.00)のProduct 11099 において、申込者からの契約を探していることが分
かる。チャートJ4は、Abbotts & Taylorがその時点に探している契約に対し確
定した特定のパラメータを表わし、$A 102,900の最高交換(報酬)額と、確定し
た$US 70,000の保障とが含まれる。
時刻表の第5段階の注文指定価格(Order Specification Pricing)をチャート
J5と共に参照するに、システムは、Abrahamsons が理想的な所定の指定された
パラメータであると判断した対価額は、$A 94,500 であると決定したことが分か
る。これは、時刻92.06.03.17.38.02.00 に生じる。Abrahamsons の値付けパラ
メータは、0.75の交換レートと、1.25% の手数料率と、単一の査定された発生確
率(割引率とコンポーネントプロダクト価格は、この例では該当しない)1とを
指定する。$A 94,500 の対価は、Abbotts & Taylorが指定した$A 102,900の最高
対価額よりも低い。
時刻表の第5段階をチャートJ6と共に参照するに、システムは、Carpenters
Incが理想的な所定の指定されたパラメータであると判断した対価額は、$A 101
,300と決定する。Carpenters Incの値付けパラメータは、0.70の交換レートと、
1.30%の手数料率と、単一の評価された発生確率1とを意味する(割引率とコン
ポーネントプロダクト価格は該当しない)。
時刻表の第6段階の注文締結(Order Matching)を参照するに、システムは、Ab
rahamsons の最高対価がCarpenters Incの最高対価を
【図5】
【図7】
【図8】
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フロントページの続き
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DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
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TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
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Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES
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