JPH10511035A - 電気アーク炉塵を含有する炭化鉄危険廃棄組成物の緩衝化 - Google Patents

電気アーク炉塵を含有する炭化鉄危険廃棄組成物の緩衝化

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Abstract

(57)【要約】 電気アーク炉塵(EAFD)および水を含有する、炭化鉄の危険廃棄組成物の緩衝化剤は、苦灰岩石灰、すなわち、苦灰岩生石灰、苦灰岩一水和石灰、または苦灰岩二水和石灰のいずれかを含む。苦灰岩石灰は、いくつかの重金属の溶解性が最小化され易い、標的範囲内に廃棄組成物のpHを維持することにより、危険廃棄組成物の緩衝化剤として働く。これらの重金属としては、鉛、亜鉛、および、とりわけカドミウムが挙げられる。これらの重金属が最少の溶解性を実現するpHの範囲は約8.5〜約11.5であり、そして好ましくは9.4〜10.2である。さらに、苦灰岩石灰は実質的に非水溶性であり、その結果緩衝化剤は廃棄組成物から外に浸出したり、または拡散したりしない。

Description

【発明の詳細な説明】 電気アーク炉塵を含有する 炭化鉄危険廃棄組成物の緩衝化 発明の分野 本発明は、水および電気アーク炉塵(EAFD)を含有する危険廃棄組成物のpHを 、重金属の溶解性を最小化するpH範囲に維持するための緩衝化剤に関連する。 発明の背景 危険廃棄組成物、より詳細には電気アーク炉塵(EAFD)を含有する危険廃棄組 成物の廃棄について、有効な環境的に受容可能なオプションは、相対的にほとん どない。任意の廃棄物において、リサイクルは明らかに最も望ましい「廃棄」オ プションである。しかし、このオプションは、危険な廃棄物には極めて限定され る。廃棄物の焼却は、廃棄物が可燃性である場合には非常に望ましく、そして燃 焼による、副成エネルギーが捕捉され得るのに十分な量である場合には、さらに より望ましい。焼却は、代表的には、いくらかの不燃残留物を生成する。 ほぼすべての廃棄物残留物についての究極的な廃棄方法は、地球表面の中また は上に埋め立てる方法である。特に、危険廃棄物に焦点を当てると、これらの廃 棄物は、環境から単離され、処理もしくは固定/安定化またはその両者により、 将来的な環境への影響をなくすかまたは最小にしなければならない。埋め立て地 に置かれる危険廃棄物については、非常に望ましいオプションは、固定/安定化 であり、このオプションにおいて廃棄物は、良好な構造集積度、低い透過係数、 および低減された浸出能を有する一体の固まりに変換される。 「電気アーク炉塵を処理するための方法および混合物(METHOD AND MIXTURE F OR TREATING ELECTRIC ARC FURNACE DUST)」という題名の、米国特許第5,245,1 22号は、EAFDを含有する危険廃棄組成物を、EAFDの火山灰的性質を利用して化学 的に安定化する方法を開示する。この方法は、水を有するEAFDと石灰と(そして 必要に応じて、硫酸第一鉄と)の混合物を形成する工程を包含する。新たにブレ ンドされた生産物は、受容可能な浸出物濃度を有する。'122号特許に開示された 方法は、新たにブレンドされた生産物からの浸出物中の特定の重金属の濃度を最 小化する。 浸出物中の特定の重金属濃度は、特に重要である。なぜなら、環境保護機関( EPA)は、危険廃棄物の廃棄組成物が、酸性雨にさらされた後でさえも重金属を 放出しないことを要求しているからである。酸性雨は、部分的には、人工の大気 汚染(例えば、焼却および化石燃料からの硫黄酸化物および窒素酸化物)により 、そして部分的には大気中の二酸化炭素が降雨に含まれることにより、合衆国の ほとんどにわたって広がっていることが知られている。EPAは、特別な試験プロ トコルを確立した。プロセスが環境的に適切であると考えられる場合には、固定 化/安定化廃棄物材料は、このプロトコルに合格しなければならない。この試験 プロトコルは、埋め立て廃棄された廃棄物への酸性雨の効果に関連する。 特に、EPAによって開発された3つの試験のすべては、埋め立て組成物が酸に 曝されることに基づき、続いて、試験により生成する液体を、毒性金属含量につ いて分析する。 特に、固体廃棄物評価のためのEPA SW-846試験方法:物理的/化学的方法、第 3版は、以下の工程を包含する: (1)方法1310-抽出手順毒性試験(EPTT)方法; (2)方法1311-毒性性能浸出手順(TCLP);および (3)方法1320-複抽出手順。 EPTT方法は、試験される材料を酢酸溶液に曝す工程を包含し、これは、酸性雨 への曝露と等価であると考えられる。EPTT方法は、より厳しい酢酸手順であるTC LPに変更された。複抽出手順は、9つの連続的な試験において硝酸および硫酸の 組合せに曝すことにより、長期間の酸性雨を評価する方法である。 固定化され/安定化された固まりへの酸性度の影響は、固まり中の低いpHのレ ベルに対応する。このことにより、多くの重金属(例えば、鉛、ニッケル、クロ ム)が水溶化されやすい。実際、多くの重金属は、かなり狭いpH範囲内において 最小の溶解性を達成しやすい。すなわち、それらの重金属は、その範囲よりも低 いpHレベルにおいて、そしていくつかの場合には、その範囲を超えるpHレベルに おいて、再可溶化される。重金属が最小の溶解性を示す、このpH範囲は、金属お よび廃棄組成物の源に依存して変化する。もちろん、可溶化を許してしまえば、 重金属は容易に固定化/安定化された固まりから浸出し、環境に有害となる。 代表的な固定化/安定化組成物(例えば、石灰、ポートランドセメント、また は「C」クラスのフライアッシュを含有する組成物)は、天然においてはアルカ リ性であるが、酸性雨または模擬酸性雨試験は、このアルカリ性に打ち勝ち得る 。酸性雨への曝露に起因するpHの減少を避けるための1つの手段は、さらなる量 のアルカリ試剤(例えば、石灰、または石灰石)を廃棄組成物に配することであ る。しかし、このようなアルカリ試剤が添加されると、組成物中のpHレベルは上 下に変動しやすく、試剤が石灰石である場合にはpH値が8に向かい、または試剤 が石灰である場合にはpH値が12に向かう。これらの値の両方は、重金属の溶解性 を最小化する目標pH範囲の外である。従って、石灰または石灰石のような単なる アルカリ試剤の含有は、重金属の可溶化防止の補助にはならない。 従って、危険廃棄組成物を、重金属溶解性が最小化されるpH範囲内に維持する ことができる緩衝化剤の必要性がある。 さらに、この緩衝化剤については、比較的に広い範囲の廃棄物中の石灰含量に わたって、このpH範囲を維持できることが有利である。そうでなければ、石灰含 量が廃棄組成物のpHに影響してしまう。石灰含量が変化するのにはいくつかの理 由がある。例えば、廃棄組成物が、完全には十分に混合されていないかも知れず 、このことが、石灰濃度の高い領域および低い領域をもたらす原因となる。また 、EAFD廃棄物に関しては、石灰の濃度は、廃棄物の供給源に依存して変化する。 また、いくつかの供給源からのEAFDの利用可能な酸化カルシウム含量は、時間に よって大きく変化する。さらに、例えば、硫酸第一鉄および石灰のような、組成 物の様々な成分を正確に釣り合わせることは困難であり得る。釣り合わせおよび 混合を容易にするためには、緩衝化剤は、好ましくは、細かい乾燥した材料とし て利用可能であるべきである。 最終的に、緩衝剤は、一般には可溶物質として知られているが、本発明に使用 される緩衝化剤は、実質的に非水溶性であるべきである。固定/安定化系におけ る可溶緩衝剤は、降雨により急速に希釈され、または固まりから浸出してしまい 、 それにより、このような緩衝化剤は、このような系の所望のpH範囲を維持するの に役に立たなくなってしまう。 発明の要旨 これらの必要性および他の必要性を満足するために、本発明は、水およびEAFD を含有する危険廃棄組成物のための緩衝化剤を提供する。緩衝化剤は、苦灰岩で あり、例えば、苦灰岩石灰、苦灰岩一水和石灰、または苦灰岩二水和石灰である 。この緩衝化剤は、危険廃棄組成物を、酸曝露の間、重金属イオンの水溶性を最 小化するpH範囲に維持する。 本発明はまた、EAFD、そのEAFDと反応するのに十分な水、および:(a)含水 重量基準で測定して、少なくとも0.5%の、廃棄組成物中の酸化マグネシウム当 量濃度を達成するのに十分で、かつ(b)廃棄組成物を、酸曝露により重金属イ オンの水溶性が減少するpHの範囲である、8.5〜11.5に、酸曝露の間および後に おいて、維持するのに十分な量の苦灰岩石灰を含む、緩衝化危険廃棄組成物を包 含する。好ましくは、本発明の緩衝化危険廃棄組成物は、酸曝露の間および後に おいて9.4〜10.2のpH範囲を維持する。 本発明はまた、EAFDおよび水を含有する危険廃棄組成物を処理して、重金属イ オンの水溶性を減少させる方法に関する。本発明の方法は、前記廃棄組成物中の 利用可能な石灰の合計濃度が含水重量基準で(すなわち、水を含んだ重量%で) 4.0%(必要に応じて2.0%)を超える場合に廃棄組成物に中和剤を添加する工程 を提供する。中和剤は利用可能な石灰の合計濃度を、含水重量基準で測定して最 大で4.0%(必要に応じて2.0%)にまで減少させるのに十分な量で添加するべき である。本発明の方法は、予備的な中和工程を用いて、または用いずに、次いで 廃棄組成物に苦灰岩石灰を、含水重量基準で測定して少なくとも0.5%の廃棄組 成物中の酸化マグネシウム当量濃度を達成するのに十分な量で添加する工程を包 含する。 本発明の1つの実施態様によれば、中和剤は、利用可能な石灰の合計濃度が、 含水重量基準で測定して2.0%に減少させるように用いられる場合、苦灰岩石灰 は、含水重量基準で測定して少なくとも1.0〜3.0%の酸化マグネシウム当量濃度 を達成するのに十分な量で添加される。 本発明の別の実施態様によれば、緩衝化危険廃棄組成物は、硫酸第一鉄を、含 水重量基準で測定して1〜30%の量で添加される。好ましくは、硫酸第一鉄は、 含水重量基準で測定して3%の濃度を得るように添加される。 本発明のさらに別の実施態様によれば、含水重量基準で測定して少なくとも約 5.5%、そして好ましくは5.5%〜6.5%の利用可能な石灰の合計濃度を達成する のに十分な量で、苦灰岩石灰を添加する。 図面の簡単な説明 本発明は、以下の詳細な説明を、添付の図面と関連づけて読めば、最良に理解 される。図面においては、: 図1〜6は、EAFDを含有する様々な危険廃棄組成物について、添加した石灰に 対する毒性性能浸出手順(TCLP)の最終pHのグラフであり;そして 図7は、EAFDを含有する危険廃棄組成物について、添加した炭酸マグネシウム に対する毒性性能浸出手順(TCLP)の最終pHのグラフである。 発明の詳細な説明 本発明は、米国特許第5,245,122号(この教示は、本明細書中で参考として援 用される)の改良であると考えられる。'122号特許は、電気アーク炉塵(EAFD) 、水、石灰、および必要に応じて硫酸第一鉄の混合物を形成し、次いで混合物を 反応させて炭化鉄硬化生成物を形成することによる、EAFDを処理する方法および 混合物を開示する。 本発明によれば、苦灰岩石灰は、'122号特許中に開示された組成物中に添加さ れたタイプの石灰として選択される。苦灰岩石灰は、緩衝化剤として働き、EAFD を含有する危険廃棄組成物のpHを、重金属の溶解性が最小化される狭い範囲内に 維持する。本明細書中で用いる、用語「苦灰岩石灰」は、苦灰岩生石灰(CaO+M gO)、苦灰岩一水和石灰(Ca(OH)2+MgO)、および苦灰岩二水和石灰(Ca(OH)2 +Mg(OH)2)を含み、すべて、約1:1の範囲のカルシウムイオンのマグネシウムイ オンに対するモル比を有する。より詳細には、用語「苦灰岩」は、この材料が形 成された石灰石中に35重量%〜46重量%の炭酸マグネシウムの存在を示す。 '122号特許において規定されたEAFDは、代表的にはいくらかの固有の石灰をEA FD中に含有する。EAFD中の固有の石灰は、ほとんどが生石灰(CaO)である。'12 2号特許と同様に、EAFDまたは組成物中の石灰の量は、ASTM名称(Designation) の第28章:C 25〜93a、題名「石灰石、生石灰、および水和石灰の化学分析のた めの標準的な試験方法」中に定義されるように、「利用可能な石灰」として計算 される。本発明の目的のために、用語「利用可能な石灰の合計」は、ASTM名称: C 25〜93a中に議論されるように、反応に利用可能な、EAFD中に固有に存在する 石灰に加えて、反応に利用可能な、任意の添加された石灰(例えば、本発明の緩 衝化剤として働く苦灰岩石灰)との両方を示す。利用可能な石灰の合計には、酸 化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、および水酸化マグネシウ ムを含むが、他のカルシウムまたはマグネシウム供給源(例えば、ケイ酸カルシ ウム、アルミン酸カルシウム、炭酸カルシウム、および炭酸マグネシウム)は含 まない。図面中、X-軸は、添加された石灰を示すが、利用可能な石灰の合計は 、下記の実施例から与えられる。 最終的な廃棄組成物中のEAFDの量は、広い範囲で変化する。下記の実施例に示 すように、EAFDの含有量は、含水重量基準で(すなわち、水の重量を含む混合物 の合計重量で割った構成物の重量で)63〜76%の範囲にわたって変化する。炭化 鉄の反応の反応物、すなわちEAFD、水、硫酸第一鉄、および石灰の相対量は、炭 化鉄の反応を行うのに十分な比率であるべきである。 水の含量の実施可能な範囲もまた広い。下記の実施例に示すように、水の含量 範囲は8〜20%である。それにもかかわらず、混合物が25%ほどの水を含有して も、反応物は依然として炭化鉄硬化生成物を形成する。'122号特許に開示される ように、好ましい水の含量はまた、混合物が圧縮により最適な密度を達成するこ とを可能にするのに十分な量よりもわずかに少ない水含量として決定され得る。 必要に応じて、硫酸第一鉄は、混合物に添加され得る。硫酸第一鉄は、結晶形 態でまたはその溶液として添加され得、そして硫酸第一鉄の実施可能な範囲は広 い。下記の実施例において、硫酸第一鉄は、3%〜10%の量で添加される(含水 重量基準)。しかし、'122号特許に記載されるように、硫酸第一鉄の量は、0% 〜30%のいずれでもあり得る。硫酸第一鉄は、6価クロムを3価クロム(これは クロムの溶解性の低い形態である)に還元するように機能する。また、硫酸第一 鉄は、硫酸鉛(PbSO4、鉛の溶解性の低い形態)の形成を補助する。従って、廃 棄物に6価クロムもしくは溶解性鉛がほとんど含まれないもしくは全く含まれな いないと決定された場合には、硫酸鉄は必要ない。 本発明の緩衝化剤、すなわち苦灰岩石灰は、酸曝露の間および酸曝露の後に、 組成物のpHを、重金属溶解性を最小化する範囲に維持する機能を果たす。この範 囲は、EAFDの供給源、最小の溶解性に維持するつもりの重金属の数、および浸出 物中の各重金属の所望の最大濃度に依存する。例えば、表Aに示すように、8.5 〜11のおよそのpH範囲が、供給源EからのEAFDについて受容可能である。なぜな ら、供給源Eは、表A中の試験が行われたときに適切な、規制による制限のため に、4種の金属(すなわち鉛、カドミウム、クロムおよびニッケル)のみを含む からである。AからDまでの供給源からのEAFD(このうちのいくつかは、13まで の金属を含む)には、より狭い範囲が必要とされる。 上記で使用する、用語「証明された受容pH範囲」とは、指示したそのpH範囲内 では、これらのサンプルからの浸出物中の金属含量が、Federal Register、第57 巻、No.160、1992年8月18日に説明されているように、EPAの「一般的な除外(ge neric exclusion)」標準の限度未満であることを意味する。特に、表Bは、13 の金属およびEPAの一般的な除外標準に適合するためには超えることができない 浸出濃度の一覧を示す。 下記の実施例からの実験の浸出物中の金属含量の分析に基づくと、EAFDを含有す る廃棄組成物を9.4〜10.2のpH範囲内に維持することで、実質的にすべての公知 のEAFD供給源について、EPAの一般的な除外標準が達成される。さらに、EAFD含 有廃棄組成物を8.5〜11.5のpH範囲内に維持すれば、重金属イオン溶解性は減少 する。 苦灰岩石灰の量は、広い範囲にわたって変化し得る。苦灰岩石灰は、この分野 (field)において緩衝化効果を達成するために、含水重量基準で測定して少な くとも0.5%の酸化マグネシウム当量濃度を達成するのに十分な量が添加される べきである。制御された理想的な実験室条件においては、EAFD(添加剤なし)の 利用可能な石灰含量が5.5%と6.5%との間であるときには、苦灰岩石灰の添加が 必要ないことが発見されていることに注意すべきである。しかし、この分野にお いて、いくらかの酸化カルシウムを分解すること、およびいくらかの苦灰岩石灰 を添加することをやめることは、EAFD供給源に依存する石灰含量の変動および成 分の不十分な混合のため、現実的ではない。より詳細には、少なくとも0.5%の 酸化マグネシウム当量を達成する量の苦灰岩石灰の存在は、受容可能なpH範囲を 維持しながら、石灰含量のより広範な変化を可能にする。本発明の好ましい実施 態様においては、含水重量基準で測定して少なくとも5.5%、そして好ましくは 約5.5〜6.5%の利用可能な石灰の合計濃度を達成するのに十分な量の苦灰岩石灰 が添加されるべきである。この利用可能な石灰の合計濃度を達成するのに必要な 苦灰岩石灰の量は、EAFD廃棄物中に固有に存在する石灰の量に依存する。 本発明の方法に従って、EAFD廃棄物は、最初に分析されて、EAFD廃棄物中の固 有の石灰の量が決定される。このような石灰は、代表的には酸化カルシウムの形 態である。EAFD廃棄物中の固有の利用可能な石灰(酸化カルシウムの形態で)の 合計濃度が含水重量基準で測定して4.0%(または2.0%)を超える場合には、利 用可能な石灰の合計濃度を含水重量基準で測定して4.0%(または2.0%)まで減 少させるのに十分な量の中和剤が添加される。本発明の1つの実施態様に従えば 、EAFD廃棄物中の固有の利用可能な石灰の合計の濃度が2.0%(中和により、ま たは中和が必要ないという理由により、のいずれかで)である場合、含水重量基 準で測定して少なくとも1.0〜3.0%の酸化マグネシウム当量濃度を達成するのに 十分な量の苦灰岩石灰が添加される。 任意の公知の中和剤が、利用可能な石灰の合計濃度を減少させるため、および 組成物のpHを下降させるために使用され得る。液体酸(例えば、硫酸)は、酸性 条件および酸による石灰の中和により発生するさらなる熱の放出に装置が順応す る限り、中和剤として使用され得る。硫酸第一鉄は、クロムおよび鉛の溶解性を 低くするのに加えて、中和剤としても働き得る。硫酸第一鉄の量は、利用可能な 石灰の合計濃度を4.0%(または2.0%)まで減少させるのに必要な量であるべき であり、代表的には1〜30%である。硫酸第一鉄は、中和されるべき利用可能な 石灰の合計のパーセントについてそれぞれ、約3:1の比で、添加されるべきで ある。硫酸第一鉄を使用することの1つの不利な点は、その後に埋め立て地に置 かれる廃棄物の容積の増加である。 本発明の別の実施態様によれば、気体二酸化炭素が中和剤として選択される。 EAFDおよび水を含有する危険廃棄組成物を二酸化炭素に曝露することが、EAFD中 の固有の酸化カルシウムのいくらかから炭酸カルシウムを形成する原因となるこ とが発見されている。この実施態様によれば、酸性条件に順応し得る装置は必要 でなく、そして廃棄物の容積は顕著には増大しない。さらに、膨張する気体が反 応熱のいくらかを消散させる。他の実施態様の場合と同様に、利用可能な石灰の 合計濃度を4%未満、そして好ましくは2.0%にまで減少させるための二酸化炭 素処理の後に、必要な酸化マグネシウム当量濃度を達成するために苦灰岩石灰が 添加される。 苦灰岩一水和石灰または苦灰岩二水和石灰が、pH値が9.4〜10.2の「最適pH範 囲」内に近づくまたは範囲内にあることの原因となることは予想されない。以下 の表Cに示すように、水中の苦灰岩一水和物の24時間後のpH値は11.5であり、そ して苦灰岩二水和物のpH値は11.3である。これにもかかわらず、下記に示す実施 例から、EAFD混合物中に苦灰岩一水和物および苦灰岩二水和物を含むことは、pH 値が9.4〜10.2の最適なpH範囲に近づくまたはその範囲の間に実質的に維持され る原因となる。 水中の炭酸マグネシウムの24時間後のpHは9.5であって、この最適なpH範囲内 であるので、苦灰岩石灰由来のマグネシウムが微量の炭酸イオン(添加された石 灰中の固有の石灰石(CaCO3)由来)と反応して炭酸マグネシウムを形成するこ とが可能である。従って、おそらく炭酸マグネシウムの形成のため、苦灰岩水和 石灰の添加は、pH値を11.5の方へはもっていかずに、TCLP後のpHを最適な範囲内 に維持するようである。実施例7の結果より、炭酸マグネシウムが実際に、それ 自身の緩衝物として働くことが確認される。 苦灰岩生石灰が緩衝化剤として働くことを実験は示さないが、(1)生石灰が混 合の直前に微粉砕されて水和石灰に近づく微粉末とされ、または(2)生石灰が混 合の直前に消和(すなわち、水と反応)されるという条件の下で、苦灰岩生石灰 もまた組成物のpH値を最適pH範囲内に維持すると考えられる。苦灰岩生石灰は代 表的には、水和形態よりも顕著に粗く、そのことが適切な分散を阻害する。さら に、より大きい生石灰の粒子は、硫酸第一鉄に直接曝露されると、石膏のシェル を、生石灰粒子の周りに形成し得、それにより、反応性を阻害する。 混合の直前に生石灰を微粉砕または消和のいずれかをすることにより、生石灰 は十分に反応性となると考えられる。苦灰岩生石灰中のマグネシウムイオンは、 苦灰岩一水和物中のマグネシウムイオンと同じ形態(すなわち、酸化マグネシウ ム(MgO))であり、この形態が、pH値を最適なpH範囲に維持することが示され ている。従って、苦灰岩石灰中のマグネシウムは、炭酸マグネシウムを形成すべ きであり、このことが、組成物を最適なpH範囲内に維持する理由であると考えら れる。 構成成分の混合後、選択される苦灰岩の特別なタイプを考慮せずに、混合物は 反応(または硬化)して炭化鉄硬化生成物を形成する。例えば、混合物を100°F にて7日間反応させることにより、反応は完結され得る。より一般的には、100 °Fで7日間に等価なフィールド硬化時間が使用される。代表的なフィールド硬 化時間は、例えば、73°Fにて30日間である。下記の実施例において報告される 実験に使用された組成物は、TCLP試験に供される前には反応し得なかったことに 注意するべきである。 本発明の混合物からの炭化鉄形成生成物は、無制限の圧縮強度および透過性能 を有し、このことは、化学的に安定な生成物であることを示す。より詳細には、 本発明の混合物から形成された炭化鉄硬化生成物は、'122号特許に開示されたよ うな特性を有する。9.4〜10.2のpH範囲内に維持された場合、浸出物の金属含量 は、Federal Register、第57巻、No.160、1992年8月18日に説明された制限より 低い。 さらに、表Cにより示されるように、苦灰岩石灰は、実質的に非水溶である。 例えば、苦灰岩一水和物石灰は、低温で、水酸化カルシウムおよび酸化マグネシ ウムのそれぞれについて、0.185および0.00062の溶解度(塩のグラム数/100ml H2Oで測定)を有する。苦灰岩二水和物石灰は、低温で、水酸化カルシウムおよ び水酸化マグネシウムのそれぞれについて、0.185および0.0009の溶解度(塩の グラム数/100ml H2Oで測定)を有する。示してはいないが、苦灰岩生石灰は、 水と反応し、低温で、酸化カルシウム(水酸化カルシウムとして)および酸化マ グネシウムのそれぞれについて、0.185および0.00062の溶解度(塩のグラム数/ 100ml H2Oで測定)を有する。さらに、苦灰岩石灰の3つのタイプのすべては、 釣り合わせることおよび混合を容易にする微細な、乾燥粉末として利用可能であ る。 以下の実施例は、本発明の全体の性質をより明確に例証するために包含される 。これらの実施例は例示であり、本発明を制限するものではない。 実施例 実施例1〜7のぞれぞれは、様々な組成物の最終TCLP pH値を報告する。最終T CLP pH値は、EPA毒性性能浸出手順(TCLP)、方法1311、改訂0、1990年11月、 (これは本明細書中で参考として援用される)に従って決定された。要約すると 、この手順は、廃棄組成物を混合した直後に16時間、組成物を酢酸溶液に曝露し ながら組成物をかき混ぜる工程を包含する。かき混ぜおよび酸への曝露の期間の 後、次いで、浸出物は、金属含量について分析される。 実施例1 供給源「B」からの、14個のEAFDサンプルを、硫酸第一鉄、水、および苦灰岩 一水和石灰、苦灰岩二水和石灰もしくは高カルシウム水和石灰のいずれかから選 択された緩衝化剤と混合した。供給源「B」からのEAFDは約1.5%の利用可能な 石灰の合計を酸化カルシウムの形態で含有する。図1および表Dは、添加された 利用可能な石灰を示す。 表Eは、各サンプルについての利用可能な石灰の合計量(すなわち、EAFD中の 固有の利用可能な石灰および添加された利用可能な石灰)、ならびに各サンプル についての酸化マグネシウム当量を示す。本明細書中で用いられるように、用語 「酸化マグネシウム当量」とは、添加される石灰中に見出される任意の酸化マグ ネシウムまたは水酸化マグネシウムの合計を、酸化マグネシウム当量に変換した ことを意味する。この定義には、炭酸マグネシウムが含まれ、これもまた酸化マ グネシウム当量に変換される。 サンプルを、TCLPに従って、酢酸溶液に曝露しながら、16時間かき混ぜた。次 いで、最終的なTCLP pHを測定した。表Dは、各サンプルの組成物、ならびに最 終的なTCLP pHを示す。最終的なTCLP pH対添加された石灰のパーセント(含水重 量基準)を図1のグラフに示す。 図1に示されるように、選択された石灰が苦灰岩一水和石灰である場合には、 3%を超える添加された苦灰岩一水和石灰の処方可変条件(formulation varian ce)について、pHは最適な範囲(9.4〜10.2)内に維持される。さらに、苦灰岩 二水和石灰が、約3.0%の添加された苦灰岩二水和石灰の処方可変条件として選 択される場合には、pH値は最適な範囲内に維持される。酸化マグネシウム当量濃 度が2.12〜3.17%である場合(サンプルNo.10を除く)には、pH値は最適な範囲 内に維持される。一方、高カルシウム水和石灰が選択される場合、約1.2%の高 カルシウム水和石灰のみの処方可変条件について、組成物は所望の範囲にある。 したがって、苦灰岩一水和石灰および苦灰岩二水和石灰は、供給源BからのEAFD に対する緩衝化剤として働き、pH値を最適な範囲内に維持する。 実施例2 供給源「F」からの、11個のEAFDサンプルを、硫酸第一鉄、水、および苦灰岩 二水和石灰もしくは高カルシウム水和石灰のいずれかから選択された緩衝化剤と 混合した。供給源「F」からのEAFDは約5.0%の利用可能な石灰の合計を酸化カ ルシウムの形態で含有する。図2および表Fは、添加された利用可能な石灰を示 す。 以下の表Gは、各サンプルについての利用可能な石灰の合計量(すなわち、EA FD中の固有の利用可能な石灰および添加された利用可能な石灰)、ならびに各サ ンプルについての酸化マグネシウム当量を示す。 サンプルを、TCLPに従って、酢酸溶液に曝露しながら、16時間かき混ぜた。次 いで、最終的なTCLP pHを測定した。表Fは、各サンプルの組成物、ならびに最 終的なTCLP pHを示す。最終的なTCLP pH対添加された石灰のパーセント(含水重 量基準)を図2のグラフに示す。 図2に示されるように、選択された石灰が苦灰岩二水和石灰である場合には、 少なくとも1.0%の苦灰岩二水和石灰の処方可変条件について、pHは最適な範囲 (9.4〜10.2)内に維持される。酸化マグネシウム当量濃度が0.92〜1.22%であ る場合には、pH値は最適な範囲内に維持される。一方、高カルシウム水和石灰が 選択される場合、約0.2%の高カルシウム水和石灰のみの処方可変条件について 、組成物は所望の範囲にある。従って、苦灰岩二水和石灰は、供給源FからのEA FD に対する緩衝化剤として働き、pH値を最適な範囲内に維持する。 実施例3 供給源「G」からの、25個のEAFDサンプルを、硫酸第一鉄、水、および苦灰岩 二水和石灰、水酸化カルシウム、または添加された1.5%の炭酸マグネシウムを 有する水酸化カルシウムのいずれかから選択された緩衝化剤と混合した。供給源 「G」からのEAFDは約0.4%の利用可能な石灰の合計を酸化カルシウムの形態で 含有する。図3および表Hは、添加された利用可能な石灰を示す。 以下の表Iは、各サンプルについての利用可能な石灰の合計量(すなわち、EA FD中の固有の利用可能な石灰および添加された利用可能な石灰)、ならびに各サ ンプルについての酸化マグネシウム当量を示す。 サンプルを、TCLPに従って、酢酸溶液に曝露しながら、16時間かき混ぜた。次 いで、最終的なTCLP pHを測定した。表Hは、各サンプルの組成物、ならびに最 終的なTCLP pHを示す。最終的なTCLP pH対添加された石灰のパーセント(含水重 量基準)を図3のグラフに示す。 図3に示されるように、選択された石灰が苦灰岩二水和石灰である場合には、 約5.0%の苦灰岩二水和石灰の処方可変条件について、pHは最適な範囲(9.4〜10 .2)内に維持される。酸化マグネシウム当量濃度が0.53〜4.27%である場合(サ ンプルNo.13および14を除く)には、pH値は最適な範囲に維持される。一方、水 酸化カルシウムが選択される場合、0.5%未満の水酸化カルシウムの処方可変条 件について、組成物は所望の範囲にある。また、1.5%の炭酸マグネシウムを添 加された水酸化カルシウムが選択される場合、1.0%未満の水酸化カルシウムの 処方可変条件について、組成物は所望の範囲にある。従って、苦灰岩二水和石灰 は、供給源GからのEAFDに対する緩衝化剤として働き、pH値を最適な範囲内に維 持する。 実施例4 供給源「H」からの、40個のEAFDサンプルを、硫酸第一鉄、水、および苦灰岩 一水和石灰、苦灰岩二水和石灰、苦灰岩生石灰、高カルシウム水和石灰、または 2%の炭酸マグネシウムを有する高カルシウム水和石灰のいずれかから選択され た緩衝化剤と混合した。供給源「H」からのEAFDは約0.3%の利用可能な石灰の 合計を酸化カルシウムの形態で含有する。図4および表Jは、添加された利用可 能な石灰を示す。 以下の表Kは、各サンプルについての利用可能な石灰の合計量(すなわち、EA FD中の固有の利用可能な石灰および添加された利用可能な石灰)、ならびに各サ ンプルについて酸化マグネシウム当量を示す。 サンプルを、TCLPに従って、酢酸溶液に曝露しながら、16時間かき混ぜた。次 いで、最終的なTCLP pHを測定した。表Jは、各サンプルの組成物、ならびに最 終的なTCLP pHを示す。最終的なTCLP pH対添加された石灰のパーセント(含水重 量基準)を図4のグラフに示す。 図4に示されるように、選択された石灰が苦灰岩一水和石灰である場合には、 3.0%を超える苦灰岩一水和石灰の処方可変条件について、pHは最適な範囲(9.4 〜10.2)内に維持される。さらに、苦灰岩二水和石灰が、3.5%を超える苦灰岩 二水和石灰の処方可変条件として選択される場合には、pH値は最適な範囲内に維 持される。酸化マグネシウム当量濃度が0.96〜2.82%である場合(サンプルNo.1 4および21〜23を除く)には、pH値は最適な範囲に維持される。一方、高カルシ ウム水和石灰が選択される場合、0.5%未満の高カルシウム水和石灰の処方可変 条件について、組成物は所望の範囲にある。また、2%の炭酸マグネシウムを添 加された高カルシウム水和石灰が選択される場合、1.0%未満の高カルシウム水 和石灰の処方可変条件について、組成物は所望の範囲にある。従って、苦灰岩一 水和石灰および石灰岩二水和石灰は、供給源HからのEAFDに対する緩衝化剤とし て働き、pH値を最適な範囲内に維持する。 本実施例において、苦灰岩生石灰は、pHを最適なpH範囲に維持しなかったが、 これの理由は、使用した生石灰が、水和石灰より粗かったためであると考えられ る。生石灰は、水和石灰のような微粉末としては滅多に見出されない。なぜなら 、生石灰は、粉砕または貯蔵の間の空気への曝露により、水和しやすく、および /または炭酸化しやすいからである。比較的大きい生石灰粒子が硫酸第一鉄に曝 露されると、粒子は直ぐに石膏のシェルでコーティングされる。このシェルは粒 子内部を孤立化し、石灰の重要な部分を無駄にする。 実施例5 供給源「I」からの、18個のEAFDサンプルを、硫酸第一鉄、水、および苦灰岩 一水和石灰、苦灰岩二水和石灰、高カルシウム水和石灰、または2%の炭酸マグ ネシウムを添加された高カルシウム水和石灰のいずれかから選択された緩衝化剤 と混合した。供給源「I」からのEAFDは約0.3%の利用可能な石灰の合計を酸化 カルシウムの形態で含有する。図5および表Lは、添加された利用可能な石灰を 示す。 以下の表Mは、各サンプルについての利用可能な石灰の合計量(すなわち、EA FD中の固有の利用可能な石灰および添加された利用可能な石灰)、ならびに各サ ンプルについて酸化マグネシウム当量を示す: サンプルを、TCLPに従って、酢酸溶液に曝露しながら、16時間かき混ぜた。次 いで、最終的なTCLP pHを測定した。表Lは、各サンプルの組成物、ならびに最 終的なTCLP pHを示す。最終的なTCLP pH対添加された石灰のパーセント(含水重 量基準)を図5のグラフに示す。 図5に示されるように、選択された石灰が苦灰岩一水和石灰である場合には、 約3.0%の苦灰岩一水和石灰の処方可変条件について、pHは最適な範囲(9.4〜10 .2)内に維持される。さらに、苦灰岩二水和石灰が、5.0%を超える苦灰岩二水 和石灰の処方可変条件として選択される場合には、pH値は最適な範囲内に維持さ れる。酸化マグネシウム当量濃度が2.14〜3.66%である場合には、pH値は最適な 範囲内に維持される。一方、高カルシウム水和石灰が選択される場合、1.0%未 満の高カルシウム水和石灰の処方可変条件について、組成物は所望の範囲にある 。また、2%の炭酸マグネシウムを添加された高カルシウム水和石灰が選択され る場合、約1.0%の高カルシウム水和石灰の処方可変条件について、組成物は所 望の範囲にある。従って、苦灰岩一水和石灰および苦灰岩二水和石灰は、供給源 IからのEAFDに対する緩衝化剤として働き、pH値を最適な範囲内に維持する。 実施例6 供給源「J」からの、18個のEAFDサンプルを、硫酸第一鉄、水、および苦灰岩 一水和石灰、苦灰岩二水和石灰、または高カルシウム水和石灰のいずれかから選 択された緩衝化剤と混合した。供絵源「J」からのEAFDは約2.65%の利用可能な 石灰の合計を酸化カルシウムの形態で含有する。図6および表Nは、添加された 利用可能な石灰を示す。 以下の表Oは、各サンプルについての利用可能な石灰の合計量(すなわち、EA FD中の固有の利用可能な石灰および添加された利用可能な石灰)、ならびに各サ ンプルについて酸化マグネシウム当量を示す: サンプルを、TCLPに従って、酢酸溶液に曝露しながら、16時間かき混ぜた。次 いで、最終的なTCLP pHを測定した。表Nは、各サンプルの組成物、ならびに最 終的なTCLP pHを示す。最終的なTCLP pH対添加された石灰のパーセント(含水重 量基準)を図6のグラフに示す。 図6に示されるように、選択された石灰が苦灰岩一水和石灰である場合には、 3.5%を超える苦灰岩一水和石灰の処方可変条件について、pHは最適な範囲(9.4 〜10.2)内に維持される。さらに、苦灰岩二水和石灰が、約4.0%の苦灰岩二水 和石灰の処方可変条件として選択される場合には、pH値は最適な範囲内に維持さ れる。酸化マグネシウム当量濃度が1.06〜2.14%である場合には、pH値は最適な 範囲内に維持される。一方、高カルシウム水和石灰が選択される場合、約1.2% の高カルシウム水和石灰のみの処方可変条件について、組成物は所望の範囲にあ る。従って、苦灰岩一水和石灰および苦灰岩二水和石灰は、供給源JからのEAFD に対する緩衝化剤として働き、pH値を最適な範囲内に維持する。 実施例7 供給源「H」からの、16個のEAFDサンプルを、硫酸第一鉄、水、および可変量 の炭酸マグネシウムを添加された高カルシウム水和石灰を混合した。サンプルを 、TCLPに従って、酢酸溶液に曝露しながら、16時間かき混ぜた。次いで、最終的 なTCLP pHを測定した。表Pは、各サンプルの組成物、ならびに最終的なTCLP pH を示す。最終的なTCLP pH対添加された炭酸マグネシウムのパーセント(含水重 量基準)を図7のグラフに示す。 以下の表Qは、各サンプルについての利用可能な石灰の合計量(すなわち、EA FD中の固有の利用可能な石灰および添加された利用可能な石灰)、ならびに各サ ンプルについて酸化マグネシウム当量を示す: 図7に示されるように、炭酸マグネシウムが添加されない場合には、0.25%の み添加された石灰の処方可変条件について、組成物は、所望のpH範囲に維持され る。炭酸マグネシウムの量が増加するにつれて、組成物が所望のpH範囲に維持さ れる間、添加される石灰の処方可変条件もまた増加する。2.5%の炭酸マグネシ ウム(すなわち、0.48〜1.20%の酸化マグネシウム当量)が添加される場合には 、約1.5%の添加された石灰の処方可変条件について、組成物は、所望のpH範囲 に維持される。 本明細書中において、特定の特徴的な実施態様および実施例に関して説明及び 記述したが、以下の請求の範囲は、特徴的な実施態様および実施例の記述に限定 されることを意図されない。それにおいては、本発明の精神から離れることなく 当業者によりされ得るような変形および改変にもかかわらず、むしろ、請求の範 囲は、本発明の全体を包含すると解釈される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.緩衝化危険廃棄組成物であって、 EAFD、該EAFDと反応するのに十分な水、および (a)含水重量基準で測定して、少なくとも0.5%の、該廃棄組成物中の酸化 マグネシウム当量濃度を達成するのに十分で、かつ (b)酸に曝された後の重金属イオン水溶性を減少させるpHの範囲である、8. 5〜11.5に、該廃棄組成物を、維持するのに十分な 量の苦灰岩石灰、を含む、組成物。 2.請求項1に記載の緩衝化危険廃棄組成物であって、ここで、前記苦灰岩石 灰は、含水重量基準で測定して、0.5〜3.0%の該廃棄組成物中の酸化マグネシウ ム当量濃度を達成するのに十分な量で添加される、組成物。 3.9.4〜10.2のpHを有する、請求項1に記載の緩衝化危険廃棄組成物。 4.含水重量基準で測定して1〜30%の量の硫酸第一鉄をさらに含む、請求項 1に記載の緩衝化危険廃棄組成物。 5.含水重量基準で測定して約3%の量の硫酸第一鉄をさらに含む、請求項1 に記載の緩衝化危険廃棄組成物。 6.含水重量基準で測定して少なくとも5.5%の利用可能な石灰の合計濃度を 達成するのに十分な量の、前記苦灰岩石灰が添加される、請求項1に記載の緩衝 化危険廃棄組成物。 7.含水重量基準で測定して約5.5〜6.5%の利用可能な石灰の合計濃度を達成 するのに十分な量の、前記苦灰岩石灰が添加される、請求項6に記載の緩衝化危 険廃棄組成物。 8.9.4〜10.2のpHを有する、請求項4に記載の緩衝化危険廃棄組成物。 9.前記苦灰岩石灰が苦灰岩水和石灰である、請求項1に記載の緩衝化危険廃 棄組成物。 10.前記苦灰岩水和石灰が苦灰岩一水和石灰である、請求項9に記載の緩衝 化危険廃棄組成物。 11.前記苦灰岩水和石灰が苦灰岩二水和石灰である、請求項9に記載の緩衝 化危険廃棄組成物。 12.前記苦灰岩石灰が苦灰岩生石灰である、請求項1に記載の緩衝化危険廃 棄組成物。 13.前記組成物が、含水重量基準で測定して63%〜76%のEAFDを含む、請求 項1に記載の緩衝化危険廃棄組成物。 14.重金属イオンの水溶性を減少させるための、EAFDおよび水を含む危険廃 棄組成物の処理方法であって、以下の工程: (a)該廃棄組成物が、含水重量基準で測定して4.0%を超える、該廃棄物組 成物中の利用可能な石灰の合計濃度を有するかを決定する工程であって、そして : (i)該廃棄組成物が、含水重量基準で測定して4.0%を超える、該廃 棄組成物中の利用可能な石灰の合計濃度を有する場合には、該廃棄組成物に中和 剤を、該利用可能な石灰の合計濃度を、含水重量基準で測定して最大で4.0%に まで減少させるのに十分な量で添加し、そして (ii)該廃棄組成物が、含水重量基準で測定して4.0%を超える、該廃 棄組成物中の利用可能な石灰の合計濃度を有さない場合には、直接工程(b)に 進む、 工程、および (b)該廃棄組成物に苦灰岩石灰を、含水重量基準で測定して少なくとも0.5 %の該廃棄組成物中の酸化マグネシウム当量濃度を達成するのに十分な量で添加 する工程 を包含し、pHを8.5〜11.5とする方法。 15.請求項14に記載の方法であって、ここで: 中和剤を添加する前記工程は、前記廃棄組成物中の利用可能な石灰の合計濃度 が、含水重量基準で測定して2.0%を超える場合に、行われ; 該中和剤が、利用可能な石灰の合計濃度が、含水重量基準で測定して2.0%に 減少させるように添加され;そして 苦灰岩石灰が、含水重量基準で測定して1.0〜3.0%の該廃棄組成物中の酸化マ グネシウム当量濃度を達成するように添加される、 方法。 16.得られるpHが9.4〜10.2である、請求項14に記載の方法。 17.前記中和剤が硫酸第一鉄であって、該硫酸第一鉄が含水重量基準で測定 して1〜30%の濃度を達成するように添加される、請求項14に記載の方法。 18.前記中和剤が硫酸第一鉄であって、該硫酸第一鉄が含水重量基準で測定 して約3%の濃度を達成するように添加される、請求項14に記載の方法。 19.苦灰岩石灰を添加する前記工程が、含水重量基準で測定して少なくとも 5.5%の利用可能な石灰の合計濃度を達成するのに十分な量で苦灰岩石灰を添加 する工程を包含する、請求項14に記載の方法。 20.得られるpHが9.4〜10.2である、請求項19に記載の方法。 21.前記苦灰岩石灰が苦灰岩水和石灰である、請求項14に記載の方法。 22.前記苦灰岩水和石灰が苦灰岩一水和石灰である、請求項21に記載の方 法。 23.前記苦灰岩水和石灰が苦灰岩二水和石灰である、請求項21に記載の方 法。 24.前記苦灰岩石灰が苦灰岩生石灰である、請求項14に記載の方法。 25.EAFDおよび水を含有する危険廃棄組成物を、含有された苦灰岩石灰とと もに反応させて、炭化鉄硬化生産物を形成する工程をさらに包含する、請求項1 4に記載の方法。 26.前記中和剤が二酸化炭素である、請求項14に記載の方法。 27.EAFDと水との混合物を形成する工程を包含する、EAFDを含有する危険廃 棄物を安定化する方法において、該混合物中に苦灰岩石灰を含有する緩衝化剤を 含む工程を包含する改良。 28.含水重量基準で測定して0.5〜1.0%の、前記廃棄組成物中の酸化マグネ シウム当量濃度を達成するように、苦灰岩石灰が添加される、請求項14に記載 の方法。
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