JPH10513351A - 受容体チロシンキナーゼに関する修飾配位子 - Google Patents

受容体チロシンキナーゼに関する修飾配位子

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JPH10513351A JP8523758A JP52375896A JPH10513351A JP H10513351 A JPH10513351 A JP H10513351A JP 8523758 A JP8523758 A JP 8523758A JP 52375896 A JP52375896 A JP 52375896A JP H10513351 A JPH10513351 A JP H10513351A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、クラスI受容体チロシンキナーゼと結合する合成配位子を提供する。本配位子は天然配位子と構造が類似する。しかしながら、修飾配位子は元の配位子に存在する中間配列(B)ドメインを削除し、その代わりにアミノ(A)及びカルボキシ(C)ドメインを連結するペプチド架橋を置く。

Description

【発明の詳細な説明】 受容体チロシンキナーゼに関する修飾配位子 産業上の利用分野 本発明は、受容体チロシンキナーゼに関する元の配位子の類似体である化合物 を提供する。これらの類似体は受容体チロシンキナーゼと結合し、元の配位子の 活性を阻害するのに、又は元の配位子の非存在下で受容体を活性化するのに用い 得る。 発明の背景 成長因子、分化因子及びホルモンのようなポリペプチドは、多細胞生物の発生 を協同的に働かせる調節系の決定的成分である。これらの因子の多くは、固有の チロシンキナーゼ活性を有する細胞表面受容体と結合し、それを活性化すること により、それらの作用を媒介する(即ち、配位子により結合及び活性化された場 合に細胞内ポリペプチド上のチロシン残基をリン酸化する)。 受容体チロシンキナーゼ(RTK)として公知のチロシンキナーゼ活性を有す る細胞表面受容体は、特徴的分子トポロジーを有する。RTKは、概して、細胞 外配位子結合ドメイン、単一経膜ドメイン、単一チロシンキナーゼドメイン、及 びRTKのキナーゼ機能の触媒活性を調節するのに役立つ少なくとも1つの調節 ドメインヲ特徴とする。配列類似性及び他とは異なる構造特性を基礎にして、こ れらの受容体をさらに種々のクラスに分けることができる。クラスIとして公知 の群のRTKは、特にこれらの受容体の細胞外ドメイン内の2つの富システイン 配列反復領域を特徴とする。クラスI受容体に含まれるものとしては、EGF、 DER、let23、HE R2/c−erbB−2/neu、HER3/c−erbB−3、HER4/c −erbB−4及びXmrkが挙げられる。 クラスI RTKは細胞と形質転換成長因子(TGF−α)、上皮成長因子( EGF)及びヘレグリン heregulinを含めた多数の成長因子との相互作用を媒介 する。これらの受容体は異なる組織に広く分布し、細胞型及び生理学的環境に依 って、成長阻害又は細胞増殖及び分化の誘導を媒介するよう作用する。 クラスI RTK(例えば、TGF−α、EGF、ヘレグリン)と結合する配 位子は、ポリペプチドの高度保存基である(表1参照)。しかしながら、これら の配位子に対する細胞反応は、配位子、活性化されたRTK、標的組織、及び配 位子に曝露された場合の組織の発生段階に依って、大いに変化する。 十分に理解されていないけれども、RTK/配位子相互作用は、発生中の胚に おける胚芽層の分化のような重要な発生工程を媒介する誘導という出来事に大き な役割を有する、と思われる(Wilks,Adv.Cancer.Res.,60:43-73(1993))。 十分公知のクラスI RTKであるEGFは、非常に種々の細胞型又は組織に 関して検出可能であるが、但し造血細胞だけは例外である。証拠は、EGF受容 体が、EGFだけでなくその他のEGF様成長因子、例えば形質転換成長因子α (TGF−α)及びワクチンウイルス成長因子(VGF)(Carpenter,Ann.Re v.Biochem., 56; 881-914(1987))、並びに表1に示されるその他のものの生物 学的シグナルを媒介することを示す。EGF受容体の活性化は、細胞増殖を増強 することが示されている(同上)。 増殖及び分化の他に、RTKは種々の癌の病因に関係がある。癌様症状におい て、RTKはしばしば、過剰発現される(Slamon et al.,Science,235:177-18 2(1987); Slamon et al.,Science,244 :707-712(1989); Hung,Cancer Bull.,40:300-303(1988); Zhang et al.,Onco gene,6:2113-2120(1991): O'Bryan et al.,Mol.Cell.Biol.,11:5016-5031( 1991))か、又は配位子とは無関係の活性化形態で発現される(Martin-Zanca et al.,Nature,319:743-748(1986))。EGF受容体の過剰発現又は変形発現は 、乳房、肝臓、膀胱、膵臓、神経膠芽腫、肉腫、肺を含めた種々のヒト腫瘍(癌 )組織に関して、そして扁平上皮癌に関して最も頻繁に報告されている(Carpen ter,Ann.Rev.Biochem.,56:881-914(1987))。 同様に、別の成長因子、HER2/neuの増幅は、乳癌の病因と相関してい た(Slamon et al.,Science,244:707-712(1989))。多数の研究が、その腫瘍 から採取したDNA中のHER2/neu遺伝子の多数のコピーを有することが 判明した患者は再発までの時間がより短く且つ全体的生存率がより短いというこ とを示したが、これはHER2/neu受容体に関する遺伝子の増幅がこれらの 個体における疾病行動に関する予後徴候であったことを示す(同上:707)。 本発明の化合物は、クラスI RTKと特異的に結合する修飾RTK配位子で ある。本発明の修飾RTK配位子は一般に元のRTK配位子と類似しているが、 しかしポリペプチドの非必須領域を削除する修飾を有する。したがって修飾RT K配位子は元のRTK配位子より短く、したがって化学的に合成するのがより容 易である。修飾は配位子の活性を変えることもある。したがって、修飾RTK配 位子は作働性又は拮抗性生物学的活性を有し得る。 修飾RTK配位子は標識すると、RTKの存在、非存在又は過剰発現に関して 検定するためのプローブとして有用である。受容体過剰発現は癌の病因と関連が あるので、標識化修飾RTK配位子の使用は研究的及び臨床的情況ともに有用な 検定を提供し得る。 さらに、本発明の修飾RTK配位子は、それらを活性化せずにRTKと結合す る。したがって、in vitro又はin vivo での受容体の活性化を遮断するための拮 抗阻害剤として用い得る。修飾RTK配位子は、したがってRTKの生物学の研 究のための、並びにRTKの過剰発現に関連した疾患の治療における有力な治療 薬として強力な道具である。 多数のRTKが同定された一方で、いくつかのRTKに関する対応配位子の同 定はずっと遅れている(Wilks,Adv.Cancer Res.,60:43-73(1993))。特定の受 容体を活性化する特異的配位子がないと、その受容体の生物学的機能の研究は困 難になる。本発明の修飾RTK配位子は、もとの配位子が未知の受容体を活性化 又は阻害するのに用い得る。これは、特定の受容体の生物学的活性の確認、そし てその結果として対応する元の配位子の確認の助けとなり得る。 本発明の要約 本発明は、クラスI RTKに特異的な修飾配位子を提供する。修飾RTK配 位子は、作働的又は拮抗的活性を有する。さらに、それらは容易に標識化されて 、特定の細胞のRTKの存在又は非存在に関する迅速な検定を提供する。 したがって、本発明は、クラスI RTKに対する特異性を有し、そして3つ のシステイン結合を形成するアミノ酸を有する元のRTK配位子に対応する修飾 RTK配位子であって、上記のシステイン結合が元のRTK配位子のアミノ末端 に関してその最初のシステインの相対的位置に関して上行順に番号を付けられ、 この場合、 元のRTK配位子の第一、第二及び第三システイン結合はドメインA、ドメイ ンB及びドメインCを限定し、3つの結合は第1、第2、第3、第4、第5及び 第6システインから成り、第1結合は第 1及び第3システイン間、第2結合は第2及び第4システイン間、そして第3結 合は第5及び第6システイン間であり;ドメインAは第1システインにより限定 され、そのアミノ酸は第1及び第2システイン間に位置し;ドメインBは第2シ ステインにより限定され、そのアミノ酸は第2及び第4システイン間に位置し; 第4システインにより限定されるドメインCはそのアミノ酸が第4システインの カルボキシ末端に付着し;並びに修飾RTK配位子はシステイン2及び4の間、 そして5及び6の間にそれぞれ2つの結合を形成する4つのシステインアミノ酸 を有し、元のRTK配位子のドメインA及びCに対応する2つのドメインA1及 びC1を有し;ここで、 ドメインA1は元のRTK配位子のドメインAの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインC1は元のRTK配位子のドメインCの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインA1のカルボキシ末端であるシステイン2及びドメインC1のアミノ 末端であるシステイン4はプレ架橋サブドメイン及び架橋サブドメインを包含す るペプチド架橋により連結され、この場合、ペプチド架橋内には、元のRTK配 位子のドメインB内に存在するβ−ターンに対応するβ−ターンが存在する 修飾RTK配位子に関する。 本発明の別の局面は、特異的結合検定に標識化修飾RTK配位子を用いて、細 胞における受容体チロシンキナーゼの存在を定量する方法を提供する。 本発明の第三の局面は、それを必要とする患者に治療的有効量の修飾RTK配 位子を投与することを包含する悪性疾患又は異常発現の治療に関する。 本発明の詳細な説明 定義 本明細書中で用いる場合、以下の用語及び語句は、別記しないかぎり、以下に 示した意味を有する: 「元のRTK配位子」とは、チロシンキナーゼ活性を有するタンパク質と結合 する天然分子、典型的には細胞表面の受容体を示す。概して、配位子は特定のタ ンパク質と特異的に結合する。しかしながら、それらがそうする必要があるわけ ではない。 「修飾RTK配位子」とは、元のRTK配位子中に普通に見いだされる1つ又 はそれ以上のアミノ酸残基の付加、削除又は置換により変えられた配位子を指す 。修飾RTK配位子はさらに、特定のアミノ酸残基の側鎖基が化学的に修飾又は 置換される修飾を含む。修飾RTK配位子は新規に合成され、先在する元のRT K配位子の実際の修飾を必ずしも必要としない。 「特異的に結合する」とは、特定の分子との、及び配位子が生物中で普通では 曝露される以外の分子との配位子の結合を示す。 「残基」とは、ペプチド中に取り込まれるアミノ酸を示し、別に限定しないか ぎりは、天然アミノ酸と同様に機能し得る天然アミノ酸の公知の類似体を包含す る。この開示のために、アミノ酸残基は、それらの一般に認められた3文字又は 1文字省略形で、又は記号「AA」(アミノ酸の存在を示す)により本明細書中 では示される。本明細書中に示されるアミノ酸は、以下のような速記呼称で記載 される: 「ペプチド」及び「ポリペプチド」とは、あるアミノ酸のα炭素カルボキシル 基ともう一つのアミノ酸のアミノ基との間の縮合反応により形成されるペプチド 結合を介してα炭素が結合されるアミノ 酸の鎖を示す。したがって、鎖の一方の端(アミノ末端)の末端アミノ酸は遊離 アミノ基を有し、一方、鎖の他方の端(カルボキシ末端)の末端アミノ酸は遊離 カルボキシル基を有する。 「アミノ末端」(N−末端と略記)とは、ペプチドのアミノ末端のアミノ酸上 の遊離αアミノ基を、又はペプチド内の任意の他の位置のアミノ酸のαアミノ基 (ペプチド結合に関与する場合にはイミノ基)を指す。同様に、「カルボキシ末 端」とは、ペプチドのカルボキシ末端の遊離カルボキシル基を、又はペプチド内 の任意の他の位置のアミノ酸のカルボニル基を示す。典型的には、ポリペプチド を構成するアミノ酸は順次番号を付けられて、ポリペプチドのアミノ末端からカ ルボキシ末端に向けて数が大きくなる。したがって、あるアミノ酸がもう一つの アミノ酸の「後に続く」という場合には、そのアミノ酸は「先行する」アミノ酸 よりポリペプチドのカルボキシ末端に近い方に位置する。 「ドメイン」という用語は、ポリペプチドの特徴的領域を示す。ドメインは特 定の構造的特徴、例えばβ−ターン、α−螺旋、又はβ−プリーツシートを;特 徴的構成成分アミノ酸(例えば優勢的疎水性又は親水性アミノ酸、又は反復アミ ノ酸配列)を;あるいは折り畳まれた三次元ポリペプチドの特定領域中のその位 置を特徴とする。ドメインは、一連の隣接するアミノ酸で、又は鎖中の互いに別 々のアミノ酸配列により構成されるが、しかしポリペプチドの折り畳みにより近 接させ得る。 「サブドメイン」という用語は、ドメイン内の特徴的領域を示す。サブドメイ ンはさらに、特定の構造的特徴、特徴的構成成分アミノ酸又は反復アミノ酸配列 、あるいは折り畳まれた三次元ポリペプチドの特定領域中のそれらの位置を特徴 とする。例えば、普通は細胞表面に位置するポリペプチドは、疎水性アミノ酸を 特徴とする経 膜ドメインを有する。このドメインは、鎖中で隣接しないが、分子が折り畳まれ ると互いに横に並んで疎水性ドメインを形成するいくつかの他とは異なった疎水 性領域から成る。各々の疎水性配列は、特定の非極性アミノ酸、例えばロイシン 及びバリンの反復で構成されるサブドメインを特徴とする。 「システイン結合」という語句は、ペプチド中の2つのシステインアミノ酸を 直接又は一連の共有結合分子を介して連結する共有結合である。最も一般的なシ ステイン結合は、2つの硫黄原子を介しての共有結合を特徴とするジスルフィド 結合である。結合が同一アミノ酸鎖中の2つのシステインを連結する場合、結合 は鎖内結合と呼ばれる。 「ペプチド架橋」という用語は、2つの他のアミノ酸配列を一緒に連結するア ミノ酸配列を示す。ペプチド架橋は自然に生じるけれども、より一般的にはペプ チド架橋は、2つの異なるアミノ酸配列を連結させるために、人工的に作られる 。ペプチド架橋は、特定の生物学的活性に不可欠でないポリペプチドの部分を削 除しながらポリペプチドの生物学的活性領域を連結するのに用い得る。ペプチド 架橋は、ポリペプチドの活性領域間の決定的空間的(配座的)関係を保持するた めに「指名」される。 「βターン」とは、ポリペプチドの方向を逆にするのに役立つi、i+1、i +2及びi+3と呼ばれる4つの残基により限定され、残基i及びi+3は互い に水素結合される。 「第1システイン」とは、鎖内ジスルフィド結合の形成に関与する元の配位子 のアミノ末端に最も近いシステインを示す。鎖内ジスルフィド結合の形成に関与 するクラスI RTKに関する元の配位子中には6つのシステインが存在する。 これらのシステインは、ポリペプチドのアミノ末端からカルボキシ末端に向かっ て、システイ ン1〜システイン6と、あるいは第1システイン〜第6システイン呼ばれる。ジ スルフィド結合はシステイン1と3、システイン2と4、そしてシステイン5と 6をそれぞれ連結する。したがって、例えば元の配位子においては、形質転換成 長因子α(TGF−α)、即ち「第1システイン」は、アミノ末端から8番目の 残基の位置のシステインを指す(Cys8と呼ばれる)。同様に、「第2システ イン」「第3システイン」「第4システイン」「第5システイン」及び「第6シ ステイン」は、それぞれ「Cys16」「Cys21」「Cys32」「Cys 34」及び「Cys43」に対応する。本発明の修飾RTK配位子では、システ イン1は削除され、2つのジスルフィド架橋のみを残す。しかしながら、システ インは元の配位子と同じ番号を有する。したがって、修飾配位子のカルボキシ末 端に一番近いジスルフィド結合を形成するシステインは、システイン結合に関与 するシステインは4つだけであっても、依然としてそれぞれ5番目と6番目であ る。 「生物学的に活性な」という語句は、天然の生物学的分子と相互作用してその 分子の機能をin vitro又はin vivo に活性化又は阻害するペプチド配列を指す。 この語句は、本明細書中では、成長因子のRTKとの結合に又はRTKの活性化 又は阻害に関与する成長因子ポリペプチドの領域を示すのに最も一般的に用いら れる。 「受容体チロシンキナーゼ(単数又は複数)」又は「RTK」とは、チロシン キナーゼ活性を有する細胞表面受容体であるポリペプチドを示す。元の配位子に より結合される場合、それらは典型的には細胞内ポリペプチドのチロシン残基を リン酸化するよう作用する。 「〜に対応する」とは、元の配位子と修飾配位子との両方に共通の構造的特徴 が存在することを示す。したがって、元のRTK配位 子のドメインC中のシステイン5と6の間の第3ジスルフィド架橋は、修飾RT K配位子のドメインC1のシステイン5及び6間のジスルフィド架橋に対応する 。元のRTK配位子と修飾RTK配位子との間の対応は、細胞内ジスルフィド架 橋を形成するシステイン(例えば、元の配位子中にも修飾配位子中にも常に存在 するシステイン5及び6)を参照して確定するのが最も容易である。 「治療的有効量」とは、それを必要とする哺乳類に投与した場合に、腫瘍成長 を防止又は停止すると明示された治療をなし遂げるのに十分な修飾RTK配位子 の量を示す。「治療的有効量」を構成する修飾配位子の量は、配位子、疾病状態 及びその重症度、並びに治療される哺乳類に依って変わるが、しかし自身の知識 及び本開示に関心を有する等業者にはルーチンに確定し得る。 「治療する」又は「治療」とは、哺乳類、特にヒトにおける疾病状態の治療を 指し、この疾病状態は特定のRTKの阻害又は活性化により軽減される。 「製薬上許容可能な賦形剤」とは、生理学的状態に近づけるのに必要な、非毒 性でその中に懸濁されるか又は含まれる製剤組成物の生物学的活性に影響を及ぼ さない許容可能な担体、及びあらゆる製薬上許容可能な補助物質を指す。 図面の簡単な説明 図1は、形質転換成長因子α(TGF−α)(元のRTK配位子)の構造を示 す。TGF−αは、同一ポリペプチドの異なる領域を連結する3つのジスルフィ ド架橋を形成する6つのシステイン残基の存在を特徴とする。ジスルフィド架橋 は、アミノ末端から数えて第1番目と第3番目、第2番目と第4番目、並びに第 5番目と第6番目のシステイン間に形成される。さらに、TGF−αは、A、B 及びCと呼ばれる3つのドメインを特徴とする。ドメインAは、第1システイン 、第1及び第2システイン間に位置するアミノ酸、並びに第2システインから成 る。ドメインCは、システイン4、及びシステイン4のカルボキシ末端に連結さ れるアミノ酸から成る。ドメインBは、第2及び第4システイン間のアミノ酸か ら成り、β−ターンの存在を特徴とする。 図2は、本発明の修飾RTK配位子の構造を示す。修飾RTK配位子のA1ド メインは元のRTK配位子のAドメインに対応する。ここに示した修飾RTK配 位子においては、A1ドメインの、システイン1を含めた最初の10個のアミノ 酸が除去される。システイン3も除去され、元のRTK配位子に対比して、最初 のシステイン結合(ジスルフィド架橋)が存在しない。システイン2及び4は、 予備架橋サブドメイン(X2A)及び架橋サブドメイン(X2B)を含むペプチド 架橋により連結される。ペプチド架橋内には、元のRTK配位子中に存在するβ ターンに対応する構造が存在する。同様に、C1ドメインは元のRTK配位子の Cドメインに対応し、2つの残りのシステイン結合は元のRTK配位子の結合2 及び3に対応する。 図3は、実施例2に記載されているような特異的結合検定に関する標準曲線の 結果を示す。 修飾RTK配位子の構造 本発明の修飾RTK配位子は元のRTK配位子と構造的に対応しており、した がって、ポリペプチドの構造的高度保存基である元のRTK配位子を参照しなが ら、本明細書で説明する。形質転換成長因子α(TGF−α)は、このような元 のRTK配位子の1つである。それは、50アミノ酸長のポリペプチドである。 それは、3つの鎖内システイン結合(ジスルフィド架橋)を形成する6つのシス テインを含有する。結合に関与するシステイン残基をポリペプチドのアミノ末端 から順に数を増して数えると、システイン1と3の間、システイン2と4の間、 及びシステイン5と6の間に結合が形成される。3つのシステイン結合は分子を 効果的に折り畳んで3つのループ、即ち;アミノ末端Aループ、中間のBループ 及びカルボキシ末端Cループにする。これら3つのループは、3つのドメイン、 即ち;第1システイン、第1及び第2システイン間に位置するアミノ酸、並びに 第2システインから成るドメインA;第2及び第4システイン間に位置するアミ ノ酸から成るドメインB;そしてシステイン4とシステイン4のカルボキシ末端 に付着するアミノ酸から成るドメインCに対応する(図1参照)。 本発明の修飾RTK配位子は元のRTK配位子のドメインBを削除し、その代 わりにシステイン2とシステイン4を連結するペプチド架橋を置く。これらの修 飾RTK配位子を説明するに際しては、修飾RTK配位子のドメインA1は元の RTK配位子のドメインAに対応し、修飾RTK配位子のドメインC1は元のR TK配位子のドメインCに対応する。ペプチド架橋は、予備架橋サブドメイン及 び架橋サブドメインから成る。これら2つのサブドメインからの残基の組合せに より、元のRTK配位子中のβターンに対応するβターンの形成が可能になる。 βターンはシステイン4のアミノ末端に連結される。したがって、元のRTK配 位子中に認められる第1システイン結合(システイン1及び3の間)は削除され る。さらに、修飾RTK配位子のA1ドメインは、元のRTK配位子の対応する Aドメイン中に存在する10個までのアミノ末端アミノ酸の削除により切断され る(図2参照)。 要するに、本発明の修飾RTK配位子は、次の点で上記の元のRTK配位子に 類似している: 1)元のRTK配位子のシステイン2、4、5、及び6に対応する4つのシス テインアミノ酸を有する; 2)システイン2と4の間、及びシステイン5と6の間にそれぞれ2つのシス テイン結合を含有する; 3)元のRTK配位子のそれぞれA及びC領域に本質的に対応するアミノ酸配 列を有するドメインA1及びC1を有する;そして 4)ともにβ−ターンを含有する。 好ましい実施態様 本発明の修飾RTK配位子は、本質的に次式から成る: X1−X2A−X2B−X3 (ここで、式の各部分は本発明の要約の項に上記した修飾RTK配位子のドメイ ンに対応する。特にX1(アミノ酸残基AA1−1〜AA1−6から成る)はドメ インA1に対応し;X2Aは予備架橋サブドメイン(アミノ酸残基AA2A−1〜A A2A−5)であり;X2Bは架橋サブドメイン(1〜3個のアミノ酸残基AA28 〜AA28−3から成る)であり;そしてX3(アミノ酸残基AA3−1〜AA3− 19)はドメインC1に対応する。サブドメインX2A及びX2Bは一緒にペプチ ド架橋ドメインを構成する)。 本式中のアミノ酸残基の好ましい群を以下に示す: X1に関しては、AA1−1はSer、Lys、Asp、Gln又はGlu; AA1−2はHis、Tyr、Phe、Gly、Gln又はGluであり;AA1 −3はThr、Asp、Lys、Glu、Val又はGlnであり;AA1−4 はGln、Gly、Thr、Ala、His、Asp又はAsnであり;AA1 −5はPhe又はTyrであり;そしてAA1−6はCysであり; X2Aに関しては、AA2A−1はVal、Ile、Phe、Hi s、Tyr又はLeu;AA2A−2はAsn、His又はIle;AA2A−3は Gly、Asp、His又はAsn;AA2A−4はGly、Asp、Thr、G lu又はArg;そしてAA2A−5はVal、Thr、Glu、His、Gln 又はペプチド結合であり; X2Bに関しては、X2Bが1個のアミノ酸残基から成る場合は、AA2B−1は Gly又はSerであり;あるいはX2Bが2個のアミノ酸残基から成る場合は 、 1)AA2B−1はAsp、Ser、Thr又はProであり、そしてAA2B −2はAsp、Ser、Asn又はArgであるか;もしくは 2)AA2B−1はProであり、AA2B−2はGly又はAsnであるか; もしくは 3)AA2B−1はGly、Asn又はAspであり、AA2B−2はGlyで あるか,もしくは 4)AA2B−1はGlyであり、AA2B−2はSer、Glu、Thr、A sn、Ala、Gly、Asp又はLysであり、X2Bが3個のアミノ酸残基 から成る場合には、AA2B−1はあらゆるアミノ酸残基であり、そして: 1)AA2B−2はAsp、Ser、Thr又はProであり、そしてAA2B −3はAsp、Ser、Asn又はArgであるか;もしくは 2)AA2B−2はProであり、AA2B−3はGly又はAsnであるか; もしくは 3)AA2B−2はGly、Asn又はAspであり、AA2B−3はGlyで あるか;もしくは 4)AA2B−2はGlyであり、AA2B−3はSer、Glu、Thr、A sn、Ala、Gly、Asp又はLysであり; X3に関しては、AA3−1はCysであり;AA3−2はVal、Asn、L ys、Arg、Ala、His、Thr又はIleであり;AA3−3はCys であり;AA3−4はHis、Val、Pro、Ser、Arg、Glu、Al a又はGlnであり;AA3−5はSer、Ile、Val、Thr、Pro、 His、Asn、Lys又はGlnであり;AA3−6はGly、Asn、As p、Ser、Ala、Phe又はGluであり;AA3−7はTyr、Ser又 はPheであり;AA3−8はVal、Ile、Ser、Thr、Phe、Gl u、Tyr又はHisであり;AA3−9はGlyであり;AA3−10はAla 、Glu、Asn、Asp、Ile、Ser、Arg又はValであり;AA3 −11はArg又はAsnであり;AA3−12はCysであり;AA3−13は Glu、Gly、Gln、Phe、Thr又はHisであり;AA3−14はH is、Tyr、Thr、Glu、Gly、Phe、Arg、Leu又はAsnで あり;AA3−15はAla、Arg、Gln、Leu、Lys、Val、Il e、Asn、Asp又はTyrであり;AA3−16はAsp、Val、Asn 、Thr、Gly又はSerであり;AA3−17はLeu、Met、Arg、 Asn、Val又はProであり;AA3−18はLeu、Lys、Asn、A rg、Asp、Met、Pro、Val、Ile、Phe又はAlaであり;A A3−19はAla、Trp、Val、Thr、Lys、Tyr、Asp、Gl u、Phe又はSerである。 この好ましい群の中で、好ましい一亜群は次式を有するEGF受容体に対して 向けられる修飾RTK配位子である: X1に関しては、AA1−1はSer、Lys、Gln、Asp又はGlu; AA1−2はHis、Tyr、Gly又はPheであ り;AA1−3はThr、Asp、Lys、Glu又はGlnであり;AA1−4 はGln、Gly、Asn、His又はAspであり;AA1−5はPhe又は Tyrであり;そしてAA1−6はCysであり; X2Aに関しては、AA2A−1はPhe、Ile又はLeuであり;AA2A− 2はHis、Ile又はAsnであり;AA2A−3はGly、Asn又はAsp であり;AA2A−4は、Thr、Glu、Asp、Arg又はGlyであり;そ してAA2A−5はVal、Thr又はペプチド結合であり; X2Bに関しては、アミノ酸残基は好ましい群の場合と同一であり;そして X3に関しては、AA3−1はCysであり;AA3−2はVal、Lys、I le、His、Arg又はAsnであり;AA3−3はCysであり;AA3−4 はHis、Gln、Ser、Arg、Glu又はValであり;AA3−5はS er、Ile、Val、Pro、His、Lys又はGlnであり;AA3−6 はGlu、Asn、Asp又はGlyであり;AA3−7はTyrであり;AA3 −8はVal、Ile、Ser、Phe、Glu、Thr又はHisであり;A A3−9はGlyであり;AA3−10はAla、Glu、Asp、Ser、Il e又はValであり;AA3−11はArgであり;AA3−12はCysであり ;AA3−13はGlu、Gln、His又はGlyであり;AA3−14はHi s、Tyr、Thr、Glu、Phe、Arg又はGlyであり;AA3−15 はAla、Arg、Gln、Leu、Val、Ile又はLysであり;AA3 −16はAsp、Thr、Val、Asn又はSerであり;AA3−17はL eu又はMetであり;AA3−18はLeu、Lys、Arg、Asp、Va l、Ile、 Phe又はProであり;AA3−19はAla、Trp、Val、Thr、A sp又はTyrである。 この亜群の中で、好ましいクラスは次式を有する修飾RTK配位子である: X1に関しては、AA1−1はSerであり;AA1−2はHisであり;AA1 −3はThrであり;AA1−4はGlnであり;AA1−5はPheであり; そしてAA1−6はCysであり; X2Aに関しては、AA2A−1はPheであり;AA2A−2はHisであり; AA2A−3はGlyであり;AA2A−4はThrであり;そしてAA2A−5はペ プチド結合であり; X2Bに関しては、アミノ酸は好ましい群の場合と同一であり;そして X3に関しては、AA3−1はCysであり;AA3−2はValであり;AA3 −3はCysであり;AA3−4はHisであり;AA3−5はSerであり; AA3−6はGlyであり;AA3−7はTyrであり;AA3−8はValであ り;AA3−9はGlyであり;AA3−10はAlaであり;AA3−11はA rgであり;AA3−12はCysであり;AA3−13はGluであり;AA3 −14はHisであり;AA3−15はAlaであり;AA3−16はAspであ り;AA3−17はLeuであり;AA3−18はLeuであり;AA3−19は Alaである。 このクラスの中で、本発明の最も好ましい修飾RTK配位子を以下に示す: 上記の修飾RTK配位子の好ましい群の中で、別の好ましい亜群は、次式を有 する他のRTKに関する修飾RTK配位子である: X1に関しては、AA1−1はLysであり;AA1−2はGlu又はGlnで あり;AA1−3はLys、Val又はGluであり;AA1−4はThr、Al a、Asn又はGlyであり;AA1−5はPhe又はTyrであり;そしてA A1−6はCysであり; X2Aに関しては、AA2A−1はVal、Leu、Tyr又はHisであり; AA2A−2はAsnであり;AA2A−3はHis又はGlyであり;AA2A−4 はGlyであり;そしてAA2A−5はHis、Gln、Thr又はGluであり ; X2Bに関しては、アミノ酸は好ましい群の場合と同一であり;そして X3に関しては、AA3−1はCysであり;AA3−2はArg、Thr、A la又はLysであり;AA3−3はCysであり;AA3−4はPro、Ala 又はGlnであり;AA3−5はAsn、Thr又はProであり;AA3−6は Gly、Glu、Ala、Ser又はPheであり;AA3−7はPhe又はS erであり;AA3−8はIle、Tyr又はThrであり;AA3−9はGly であり;AA3−10はAla、Asn、Arg、Glu 又はAspであり;AA3−11はAsn又はArgであり;AA3−12はCy sであり;AA3−13はGlu、Phe、Gln又はThrであり;AA3−1 4はGlu、Leu、His又はAsnであり;AA3−15はAsn、Ala 、Leu、Asp又はThrであり;AA3−16はGly、Ser又はVal であり;AA3−17はMet、Asn、Val、Arg又はProであり;A A3−18はMet、Asn、Lys又はAlaであり;AA3−19はLys、 Phe、Glu又はSerである。 この亜群の中で、好ましいクラスは次式を有する修飾RTK配位子である: X1に関しては、AA1−1はLysであり;AA1−2はGluであり;AA1 −3はLysであり;AA1−4はThrであり;AA1−5はPheであり; そしてAA1−6はCysであり; X2Aに関しては、AA2A−1はValであり;AA2A−2はAsnであり; AA2A−3はGlyであり;AA2A−4はGlyであり;そしてAA2A−5はG luであり; X2Bに関しては、アミノ酸は好ましい群の場合と同一であり;そして X3に関しては、AA3−1はCysであり;AA3−2はLysであり;AA3 −3はCysであり;AA3−4はGlnであり;AA3−5はProであり; AA3−6はGlyであり;AA3−7はPheであり;AA3−8はThrであ り;AA3−9はGlyであり;AA3−10はAlaであり;AA3−11はA rgであり;AA3−12はCysであり;AA3−13はThrであり;AA3 −14はGluであり;AA3−15はAsnであり;AA3−16はValであ り;AA3−17はProであり;AA3−18はMetであり;AA3−19は Lysである。 このクラスの中で、本発明の最も好ましい修飾RTK配位子を以下に示す: 修飾RTK配位子の調製 A.修飾配位子の化学合成 本発明の修飾RTK配位子は、典型的には100以上のアミノ酸長である。し たがって、溶液法及び固相法を含めた当業者に十分公知の多数のあらゆる化学的 ペプチド合成技術を用いて配位子を調製することが可能であり、固相合成が好ま しい。 配列のC末端アミノ酸を不溶性支持体に付着させ、その後引き続いて配列中の 残りのアミノ酸を付加する固相合成は、本発明の修飾RTK配位子を調製するの に好ましい方法である。固相合成のための技術は、Barany and Merrifield,Sol id-Phase Peptide Synthesis,pp.3-284 in The Peptides: Analysis,Synthesi s,Biology,Vol.2: Special Methods in Peptide Synthesis,Part A.,Merrif ield,et al.,J.Am.Chem.Soc.85,2149-2156(1963)及びGross and Melenho fer,eds.Academic Press.N.Y.,1980 及びStewart et al.,Solid Phase Pep tide Synthesis,2nd ed.Pierce Chem.Co.,Rockford,III(1984)に記載され ている(これらの記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)。 固相合成は、保護化アミノ酸をそのカルボキシ基を介して適切な 固体支持体に結合することにより、ペプチドのC末端から開始される。固体支持 体は、それがカルボキシル基と結合できる限り特に限定されないが、一方ペプチ ド合成手順に用いられる試薬に対して実質的に不活性のままである。例えば、ア ミノ保護化アミノ酸ヲベンジルエステル結合を介してクロロメチル化樹脂又はヒ ドロキシメチル樹脂に、あるいはアミド結合を介してベンズヒドリルアミン(B HA)次子又はp−メチルベンズヒドリルアミン(MBHA)樹脂に結合するこ とにより、出発物質を調製し得る。固体支持体物質は当業者には十分公知であっ て、その例としては、例えばクロロメチル樹脂又はブロモメチル樹脂;ヒドロキ シメチル樹脂、フェノール樹脂、tert−アルキルオキシカルボニルヒドラジ ド化樹脂等が挙げられるが、これらに限定されない。樹脂は市販されており、そ れらの調製は当業者には公知である。 固体支持体としてベンジルエステル樹脂を用いて、固相ペプチド合成法により 、酸形態のペプチドを調製し得る。対応するアミドは、固体支持体としてベンズ ヒドリルアミン又はメチルベンズヒドリルアミン樹脂を用いることにより生成し 得る。BHA又はMBHA樹脂を用いる場合、固体支持体からポリペプチドを生 成するために無水フッ化水素酸で処理して末端アミド基を有するポリペプチドを 得ると、当業者は認識する。 合成に用いられる各々のアミノ酸のαアミノ基は、反応性α−アミノ作用を伴 う副反応を防止するためにカップリング反応中は保護される必要がある。ある種 のアミノ酸はさらに、ポリペプチド合成中に化学反応がその部位で起きるのを防 止するために適切な保護基で保護化されねばならない反応性側鎖官能基(例えば 、スルフヒドリル、アミノ、カルボキシル及びヒドロキシル)を含有する。保護 基は、当業者には十分公知である(例えば、Gross and Melenhofer ,The Peptides: Analysis,Synthesis,Biology,Vol.3: Protection of Funct ional Groups in Peptide Synthesis,Academic Press,N.Y.(1981)参照。この 記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)。 適切に選択されたα−アミノ保護基は、カップリング反応中α−アミノ作用を 不活性にし、側鎖保護基を除去しない条件下でカップリング後に容易に除去可能 で、ペプチド断片の構造を変えず、カップリング直前の活性化時にラセミ化を防 止する。側鎖保護基は、側鎖官能基を合成中は不活性にさせるよう選択されねば ならず、α−アミノ保護基を除去するために用いられる条件下で安定でなければ ならず、そしてポリペプチドの構造を変えない条件下でポリペプチド合成完了後 に除去可能でなければならない。 α−アミノ基のための保護基の実例としては、芳香族ウレタン型基、例えばフ ルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、Cbz、置換ベンジルオキシ カルボニル、例えばp−クロロベンジルオキシカルボニル、o−クロロベンジル オキシカルボニル、2,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、2,6−ジク ロロベンジルオキシカルボニル等;脂肪族ウレタン型、例えばBoc、t−アミ ルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、2−(p−ビフェニル) イソプロピルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル等、シクロアルキルウ レタン型基、例えばシクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカ ルボニル、シクロヘプチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル等 が挙げられる。好ましいα−アミノ保護基は、t−ブチルオキシカルボニル(B oc)である。 Lys中に存在する側鎖アミノ基に関しては、α−アミノ基の保護のための上 記のあらゆる保護基が適している。典型的基としては 、Boc、p−クロロベンジルオキシカルボニル、p−ブロモベンジルオキシカ ルボニル、o−クロロベンジルオキシカルボニル、2,6−ジクロロベンジルオ キシカルボニル、2,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、o−ブロモベン ジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、t−ブチルオキ シカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、t−アミルオキシカルボニル、 シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、シクロヘ プチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、p−トルエンスルホ ニル等が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい側鎖アミノ保護基は、 o−クロロベンジルオキシカルボニル(2−ClZ)である。 Argのグアニジノ基の保護に関しては、適切な保護基の例としてニトロ、ト シル、Cbz、アダマンチルオキシカルボニル、及びBocが挙げられるが、こ れらに限定されない。好ましい保護基はトシル(Tos)である。 Ser、Thr又はTyrの側鎖上のヒドロキシル基は、C1〜C4アルキル、 例えばメチル、エチル及びt−ブチル;置換ベンジル、例えばp−メトキシベン ジル、p−ニトロベンジル、p−クロロベンジル、o−クロロベンジル及び2, 6−ジクロロベンジルにより保護され得る。Ser及びThrのための好ましい 脂肪族ヒドロキシル保護基はベンジルであり、一方Tyr芳香族ヒドロキシルは 2,6−ジクロロベンジルエーテルとして最も一般的に保護される。 Asp又はGluのカルボキシル基は、例えばベンジル、t−ブチル、シクロ ヘキシル、シクロペンチル等のような基を用いてエステル化することにより保護 し得る。好ましい基はベンジル及びシクロヘキシルである。 アミノ酸のカップリングは、当業者に公知の種々の化学的方法により達成し得 る。典型的アプローチとしては、ポリペプチド断片のN末端アミノ基との反応を カルボキシル基が受けやすくする誘導体へのアミノ酸の変換、あるいは適切なカ ップリング剤、例えばN,N’−ジクロロヘキシルカルボジイミド(DCC)又 はN,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCDI)の使用が挙げられ る。適切な合成化学技法は、Gross and Melenhofer,The Peptides: Analysis, Synthesis,Biology,Vol.1: Methods of Peptide Bond Formation,Academic P ress,N.Y.(1979)及びIzumiya,et al.,Synthesis of Peptides,Maruzen Pub .Co.,Ltd.,(1975)(これらの記載内容は、参照により本明細書中に含まれる) に開示されている。 ポリペプチド合成は、t−ブチルオキシカルボニルのような保護基によりNα −アミノ位置で保護化されるC末端アミノ酸を固体支持体に先ず結合させること により開始する。例えば、Boc−Gly−OHは、イソプロピルカルボジイミ ドを用いて、攪拌しながら25℃で2時間、ベンズヒドリルアミン樹脂と結合させ 得る。Boc保護化アミノ酸の樹脂支持体とのカップリング後、塩化メチルに溶 解したトリフルオロ酢酸(TFA)又はTFA単独を用いて、α−アミノ保護基 を除去する。この脱保護化は、約0℃〜室温で実施する。 α−アミノ保護基の除去後、残りのBoc−保護化アミノ酸を所望の順序で順 次結合させる。適切にも、保護化アミノ酸は多数の供給元(例えば、Applied Bi osystems,Foster City,CA)から市販されている。個々のアミノ酸の段階的付 加に代わるものとして、1つ以上のアミノ酸で構成される適切に保護化されたペ プチド断片ヲ「成長中の」ポリペプチドと結合させ得る。上記のような適切なカ ップリング剤の選択は、当業者には十分公知である。 各保護化アミノ酸又はアミノ酸配列を余分に固相反応器中に入れ、ジメチルホ ルムアミド(DMF)又は塩化メチレン(CH2Cl2)の媒質又はその混合物中 でカップリングを実施する。カップリングが不十分である場合には、Nα−アミ ノ基の脱保護化及び次のアミノ酸の付加前にカップリング反応を反復させ得る。 カップリング効率は、当業者に十分公知の多数の方法によりモニタリングし得る 。カップリング効率をモニタリングする好ましい方法は、ニンヒドリン反応によ る方法である。ポリペプチド合成反応は、多数の市販のペプチド合成機(例えば Biosearch 9500,Biosearch,San Raphael,CA)を用いて自動的に実施し得る。 選択する保護基に依って、約 0℃で約20〜90分、好ましくは60分間、アニソー ル及びジメチルスルフィドの存在下で無水液体フッ化水素(HF)中の不溶性担 体又は固体支持体を攪拌することにより、あるいはほぼ室温で30〜60分間トリフ ルオロ酢酸(TFA)中の樹脂の1mg/10 ml懸濁液に臭化水素(HBr)を連続 的に発泡させることにより、ペプチドを切断して、保護基を除去し得る。当業者 に十分公知のその他の脱保護化法を用いてもよい。 脱保護化及び切断後、遊離アミノ末端をアセチル化剤、例えば無水酢酸でアセ チル化する。 当業者に十分公知のペプチド精製法により、反応混合物から本発明の修飾配位 子を単離し、精製し得る。例えば、ゲル電気泳動、又は公知のクロマトグラフィ ー法、例えば逆相HPLC、ゲル浸透、イオン交換、サイズ排除、アフィニティ ー、分配又は向流分配クロマトグラフィーを用いてポリペプチドを精製し得る。 B.修飾配位子の生物学的合成 1.修飾配位子をコードするDNA配列の単離 組換えDNA法を用いて、本発明の修飾RTK配位子を調製し得る。一般に、 これは、特定のRTK配位子をコードするDNA配列を合成又は単離し、転写プ ロモーターの制御下にあるようにDNA配列をプラスミド又は他のベクター中に 入れ、ベクターを適切な生物、例えば細菌細胞、酵母菌細胞又は哺乳類細胞中に 挿入して、所望のポリペプチドの発現を得た後、宿主細胞からポリペプチドを単 離することを包含する。 特定の修飾RTK配位子をコードするDNA配列は、一緒に集合して所望の配 列を生成するオリゴヌクレオチドを合成することにより新規に、あるいは先在す る元のDNA配列の修飾により、生成し得る。 DNAを新規に合成する場合、構成成分オリゴヌクレオチドは、当業者に公知 の種々の方法により化学的に合成し得る。これらの例としては、Beaucage and C arruthers,Tetra.Letts.22:1859-1862(1981)記載の固相ホスホラミダイト法 、Matteucci,et al.,J.AM.Chem.Soc.,103:3185(1981)記載のトリエステル 法(これらの記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)、又は当業者に公 知の他の方法が挙げられる。標準プロトコールを用いて、市販のDNA合成機( 例えば、Applied Biosystems,Foster City,CA から販売)を用いてDNAを合 成するのが好ましい。 必要な場合には、当業者に十分公知の技法により、オリゴヌクレオチドを精製 する。典型的精製方法としては、サイズ排除クロマトグラフィー、ゲル電気泳動 、陰イオン交換クロマトグラフィー(例えば、Mono-Qカラム、Pharmacia-LKB、P iscataway,N.J.)、又は逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が挙げ られるが、これらに限定されない。 次に、オリゴヌクレオチドをその補体とアニーリングして二本鎖 DNA配列を生成する。あるいは、適切なプライマーを有する鋳型として一本鎖 を用いてDNAポリメラーゼにより二本鎖配列を生成する。相補的オリゴヌクレ オチドを化学的に合成する場合には、オリゴヌクレオチドをアニーリングする時 に張出しを提供するよう設計し得る。次に、二本鎖DNA配列を張出しを介して 一緒にアニーリングして長い二本鎖DNA分子を生成し、リガーゼを用いて張出 しのニックを一緒に結紮し得る。DNAハイブリダイゼーション及び結紮の方法 は、当業者には十分公知である(例えばSambrook et al.,Molecular Cloning-A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N .Y.(1985)参照。この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)。 あるいは、元のRTK配位子をコードする先在DNA配列を変えることにより 、修飾RTK配位子をコードするDNA配列が得られる。多数の元の配位子をコ ードするDNA配列が公知である。RTK配位子をコードする配列を含有する多 数のDNA構築物が利用できる(例えば、Holmes,W.E.et al.,Science 256, 1205-1210(1992); Derynk,R.et al.,Cell 38,287-297(1984)参照)か、ある いはDNA中の配列に特異的な標識化オリゴヌクレオチドプローブを用いて、ゲ ノム又はcDNAライブラリーからDNAを単離できる。元のRTK配位子をコ ードする遺伝子を含有するゲノムDNA又はcDNAの制限エンドヌクレアーゼ 消化を用いて、これらのポリペプチドをコードするDNAを単離し得る。制限エ ンドヌクレアーゼ消化後、例えばサザーンブロットで、核酸プローブとハイブリ ダイズするその能力により、RTK配位子をコードするDNAを同定し、当業者 になじみの標準的方法を用いてこれらのDNA領域を単離し得る(Sambrook等参 照)。 普通は元のRTK配位子をコードするDNAを修飾して本発明の 修飾RTK配位子を作らねばならない。例えば特定部位の突然変異誘発のような 種々の方法により、元のDNA配列を修飾する。これらの方法は当業者には十分 公知である(例えば、Botstein and Shortle,Science,229:1193-1201(1985); Zoller and Smith,pp.468-500 in Methods in Enzymology,Vol.100: Mutagene sis,Academic Press,Inc.,N.Y.(1987)参照。これらの記載内容は、参照によ り本明細書中に含まれる)。アミノ酸挿入、置換、欠失等により一次構造レベル でポリペプチド配列を変えるよう修飾を設計する。これらの修飾を多数の組合せ で用いて、最終修飾ポリペプチドをコードするDNAを生成する。 ポリメラーゼ連鎖反応を用いて、RTK配位子をコードするDNAを調製し得 る。ポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)を用いて、mRNAから、cDNAから 、及びゲノムライブラリー又はcDNAライブラリーから直接、RTK配位子を コードする核酸配列を増幅する。RTK配位子をコードする単離配列は、PCR 増幅用の鋳型として用い得る。 RTK配位子を増幅するための適切なプライマー及びプローブは、DNA配列 の分析から生成される。要するに、増幅されるDNA領域の2つの3’縁と相補 的なオリゴプライマーを合成する。次に、2つのプライマーを用いてポリメラー ゼ連鎖反応を実施する(PCRプロトコール: A Guide to Methods and Appli cations,Innis,et al.,Academic Press,San Diego(1990)参照)。プライマ ーを選択して、EI−27をコードする全領域を増幅するか、又は所望の場合に はより小さいDNAセグメントを増幅し得る。プローブとして使用するためのオ リゴヌクレオチドは、上記と同様に化学的に合成する。 2.修飾配位子の発現 修飾RTK配位子をコードするDNAを一旦単離し、クローニングすれば、一 般に組み換え工学処理した細胞、例えば細菌、酵母菌、昆虫(特にバキュロウイ ルスベクターを用いる)及び哺乳類細胞中に配位子を発現し得る。当業者は、R TK配位子の発現に利用可能な多数の発現系の知識があると予測される。原核生 物又は真核生物におけるタンパク質の発現に関して公知の種々の方法の詳細な説 明は行わない。 要するに、RTK配位子をコードする天然又は合成核酸の発現は、典型的には 、DNA又はcDNAをプロモーター(構成成分性であるか又は誘導可能である )に操作可能的に連結し、次いでプロモーター−DNA構築物を発現ベクター中 に組み入れることにより成し遂げられる。ベクターは、原核生物又は真核生物中 での複製及び組込みに適している必要がある。典型的発現ベクターは、RTK配 位子ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列の発現の調節に有用な転写 及び翻訳ターミネーター、開始配列、及びプロモーターを含有する。クローン化 遺伝子、例えばRTK配位子をコードするポリヌクレオチド配列の高レベル発現 を得るためには、転写を指示する強力なプロモーター、翻訳開始のためのリボソ ーム結合部位、及び転写/翻訳ターミネーターを最小限に含有する発現プラスミ ドを構築するのが望ましい。 a.原核生物における発現: 細菌におけるクローン化遺伝子の発現方法 は、十分公知である(例えば、Maniatis et al.,Molecular Cloning,A Labora tory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.(198 2)参照。この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)。一般に、原核生 物系におけるクローン化遺伝子の高レベルの発現を得るためには、mRNA転写 及び終結を指示する強力なプロモーター及びレギュレーターを最 小限含有する発現ベクターを構築することが不可欠である。この目的に適した調 節領域の例としては、大腸菌β−ガラクトシダーゼ遺伝子のプロモーター及びオ ペレーター領域、大腸菌トリプトファン生合成経路、又はラムダファージからの 左方プロモーターが挙げられる。大腸菌中で形質転換されるDNAベクター中に 選択マーカーを封入すると、形質転換細菌の単離に役立つ。このようなマーカー の例としては、アンピシリン、テトラサイクリン又はクロラムフェニコールに対 する耐性を特定する遺伝子が挙げられる。好ましい実施態様では、pUC19を 所望の遺伝子配列のサブクローニング及び増幅のためのベクターとして用い得る 。 原核細胞により産生されるRTK配位子は適正に折り畳めない。大腸菌からの 精製中、発現ポリペプチドを先ず変性させ、次いで再結合させる。これは、塩酸 グアニジンのようなカオトロピック剤中に細菌産生タンパク質を溶解し、β−メ ルカプトエタノールのような還元剤でシステイン残基を還元することにより成し 遂げられる。次に、緩徐透析により、又はゲル濾過によって、ポリペプチドを再 結合させる(米国特許第4,511,503 号参照)。 b.真核生物における発現: 種々の真核生物発現系、例えば酵母菌、昆 虫細胞株及び哺乳類細胞が当業者に公知である。以下で簡単に説明するように、 修飾RTK配位子はこれらの真核生物系においても発現され得る。 c.酵母菌細胞における発現: 酵母菌における異種タンパク質の合成は 十分に公知であり且つ説明されている。Methods in Yeast Genetics,Sherman, F.,et al.,Cold Spring Harbor Laboratory,(1982)は十分認識された研究で、 酵母菌におけるRTK配位子ポリペプチドを産生するのに利用できる種々の方法 を記載する。 酵母菌に用いられるプロモーターの例としては、GALIIO( Johnson and Davies,Mol.Cell.Biol.,4:1440-1448(1984))、ADH2(Rus sell et al.,J.Biol.Chem.,258:2674-2682(1983))、PHO5(E.M.B.O.J. ,6:675-680,(1982))及びMFα1(Herskowitz and Oshima,pp.181-209 in T he Molecular Biology of the Yeast Saccharomyces,Strathern et al.,eds. Cold Spring Harbor Laboratory,(1982))が挙げられる。Leu−2、URA− 3、Trp−1及びHis−3のような選択マーカーを有する多重コピープラス ミドも望ましい。 ベクターとして、YEp6、YEp13、YEp4のような多数の酵母菌発現 プラスミドを用い得る。当該遺伝子を種々の酵母菌ベクター中で任意のプロモー ターに融合し得る。上記のプラスミドは文献に十分に説明されている(例えば、 Botstein,et al.,Gene,8: 17-24(1979)及び Broach et al.,Gene,8: 121 -133(1979)参照)。 酵母菌細胞を形質転換するには、2つの手法を用いる。第一のの方法では、チ モリアーゼ、リチカーゼ又はグルスラーゼを用いて酵母菌細胞を先ずプロトプラ ストに変換し、その後DNA及びポリエチレングリコール(PEG)を付加する 。PEG処理プロトプラストを次に、選択的条件下で3 % 寒天培地中で再生させ る。この手順の詳細は、論文に記載されている(Beggs,Nature,275:104-109(19 78)及びHinnen,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,75:1929-1933(1978)) 。第二の手法は、細胞壁の除去を伴わない。その代わりに、細胞を塩化リチウム 又は酢酸リチウム及びPEGで処理して、選択プレート上に置く(Ito et al., J.Bact.,153:163-168(1983))。 細胞を溶解し、溶解物に標準タンパク質単離技法を適用して、RTK配位子を 酵母菌から単離し得る。精製工程のモニタリングは、 ウエスタンブロット法又はラジオイムノアッセイ又はその他の標準イムノアッセ イ法を用いて成し得る。 d.哺乳類及び昆虫細胞培養における発現: 宿主細胞培養を形質転換す るのに用いるために、修飾RTK配位子をコードするDNA配列を種々の発現ベ クターに結紮し得る。ベクターは、好ましくはジヒドロフォレートレダクターゼ 又はメタロチオネインのようなマーカーを含有して、形質転換宿主細胞の選択の ための表現型特性を提供する。RTK配位子の産生に有用な細胞培養は、昆虫又 は哺乳類起源の細胞である。哺乳類細胞系はしばしば単層の細胞の形態をとるが 、しかし哺乳類細胞懸濁液を用いてもよい。哺乳類細胞株の実例としては、VE RO及びHeLa細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞株、WI3 8、BHK、Cos−7又はMDCK細胞株が挙げられる。 上記のように、宿主細胞を形質転換するのに用いるベクター、例えばプラスミ ドは、好ましくは修飾配位子をコードするDNA配列の転写を開始するためのD NA配列及び翻訳を制御するための配列を含有する。宿主細胞が昆虫又は哺乳類 起源のものである場合、発現制御配列は、例えばSV−40プロモーター(Scie nce,222:524-527(1983))、CMVI.E.プロモーター(Proc.Natl.Acad. Sci.,81:659-663(1984))又はメタロチオネインプロモーター(Nature,296:39 -42(1982))から得られる。発現制御配列を含有するクローニングベクターを制 限酵素を用いて切断して、必要な場合や望ましい場合にはサイズを調整し、当業 界で公知の方法によりRTK配位子をコードするポリヌクレオチドと結紮する。 酵母菌の場合と同様に、高等動物宿主を用いる場合には、公知の哺乳類遺伝子 からのポリアデニル化又は転写ターミネーター配列をベクターに組み入れる必要 がある。ターミネーター配列の例として は、ウシ成長ホルモン遺伝子からのポリアデニル化配列がある。転写物の正確な スプライシングのための配列も含有し得る。スプライシング配列の例は、SV4 0からのVP1イントロンである(Sprague et al.,J.Virol.,45:773-781(19 83))。 さらに、ウシ乳頭腫ウイルス型ベクター中に見いだされるような宿主細胞中の 複製を制御する遺伝子配列をベクター中に組み入れる(例えば、Saveria-Campo ,pp.2133-238 in DNA Cloning Vol.II A Practical Approach.D.M.Glover,e d.IRL Press,Arington,VA(1985)参照)。 宿主細胞はコンピテントであるか、又は種々の手段により形質転換に対してコ ンピテントにさせる。DNAを動物細胞中に導入するにはいくつかの十分公知の 方法がある。これらの例としては、リン酸カルシウム沈殿法、受容体細胞とDN Aを含有する細菌プロトプラストとの融合、受容体細胞のDNAを含有するリポ ソームによる処理、DEAEデキストラン、エレクトロポレーション、及び細胞 中への直接的DNAの微量注入が挙げられる。 当業界で十分公知の方法により、形質転換細胞を培養する(例えば、Kuchler et al.,Biochemical Methods in Cell Culture and Virology,(1977)参照)。 発現RTK配位子を、懸濁液として又は単層として増殖した細胞から単離する。 十分公知の機械的、化学的又は酵素的手段により、それらを回収する。 e.組換え体ワクシニアウイルス又はアデノウイルス感染細胞における発 現: 組換え体発現系に用いる他に、RTK配位子をコードするDNAを用いて 、in vitro又はin vivo で宿主細胞を感染させるウイルスを形質転換し得る。こ れらの形質転換宿主細胞は、次いで、修飾配位子を発現する(上記の真核細胞に おける修飾RTK配位子の発現の項を参照)。 本発明に用いるのに適したウイルスとしては、天然痘ウイルス、例えばポック スウイルス、例えばカナリア痘及び牛痘ウイルス、並びにワクシニアウイルス、 アルファウイルス、アデノウイルス、並びにその他の動物ウイルスが挙げられる が、これらに限定されない。当業界で十分公知の方法により、例えば同種組換え を用いて、又は2つのプラスミドを結紮して、組換え体ウイルスを生成し得る。 例えば、両側でウイルス配列に側面を接するようにRTK配位子ポリペプチドを コードするポリヌクレオチドをプラスミド中に挿入して、組換え体カナリア痘又 は牛痘ウイルスを作り得る。次に、RTK配位子結合ドメインをコードするポリ ヌクレオチドを同種組換えによりウイルスゲノム中に挿入する。 例えば、各々約50%のウイルス配列及びRTK配位子ポリペプチドをコードす るヌクレオチド配列を含有する2つのプラスミドを一緒に結紮することにより、 組換え体アデノウイルスを生成し得る。当業界で公知の方法を用いて、cDNA 中間体を介して、アルファウイルスのような組換え体RNAウイルスを作製し得 る。 ワクシニアウイルス(例えばWR株)の場合には、転移ベクター pTKgp t−OFIS(Kaslow et al.,Science,252:1310-1313(1991))(この記載内 容は参照により本明細書中に含まれる)を用いた同種組換えを含めた多数の方法 により、RTK配位子をコードするヌクレオチド配列をゲノム中に挿入し得る。 あるいは、RTK配位子をコードするDNAを、組換え体ワクシニアを産生す るために設計された別のプラスミド、例えばpGS62中に挿入し得る(Langford et al.,Mol.Cell.Biol.6: 3191-3199(1986))。このプラスミドは、外来遺 伝子の挿入のためのクローニング部位、挿入遺伝子の合成を指示するワクシニア のP7.5プロモーター、及び外来遺伝子の両端を側面に接するワクシニアTK 遺伝子で構成される。 組換え体ウイルス生成の確認は、RTK配位子をコードするcDNAを用いた DNAハイブリダイゼーションにより、そして発現PTK配位子に特異的な抗体 を用いた免疫検出法により成し得る。ウイルスストックは、細胞を感染させて、 ウイルスの子孫を収穫することにより調製し得る。 3.修飾配位子の精製 組換えDNA法により生成した修飾RTK配位子を、当業者に十分公知の標準 技法により精製し得る。組換え体タンパク質が培地中に直接分泌される場合には 、培地を直接収集する。タンパク質が細胞内の溶液中に又は封入体として保持さ れる場合には、細胞を溶解してタンパク質を回収しなければならない。これは、 典型的には、音波処理又は単離により成し得る。 いずれの場合も、次に、濾過、遠心分離又は当業者に公知の他の方法により、 通常は濾過又は遠心分離により、細胞破砕屑からタンパク質を典型的には単離す る。次いで、任意の適切な樹脂、例えばQ-Sepharose 又は金属キレート化剤への 吸着により、硫酸アンモニウム分別、ポリエチレングリコール沈殿、透析により 、或いは限外濾過により、タンパク質を濃縮する。当業界で公知の他の手段も同 様に適している。 修飾RTK配位子が融合タンパク質として発現される場合、融合タンパク質を 適切なタンパク質分解酵素でタンパク質を消化するか、又は化学的切断(即ち臭 化シアン)を用いて所望の修飾RTK配位子を放出する必要がある。 修飾RTK配位子の精製は、例えばゲル電気泳動、毛管電気泳動、逆相HPL C、アフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、サイ ズ排除クロマトグラフィー、又は当業者 に十分公知の他のタンパク質精製法をさらに用いる必要がある(例えば、Scopes ,Protein Purification: Principles and Practice, Springer-Verlag: New Yo rk(1982), Methods in Enzymology,Vol.182: Guide to Protein Purification ,Deutscher,ed.Academic Press,Inc.,N.Y.(1990)参照。これらの記載内容 は、参照により本明細書中に含まれる)。 修飾RTK配位子の生物学的活性の確定 修飾RTK配位子が作働性活性を示すためには、RTKに結合し、その受容体 を活性化しなければならない。逆に言えば、修飾RTK配位子は、受容体と結合 し、それを活性化しないことにより拮抗剤活性を示し得る。したがって、修飾R TK配位子の作動性又は拮抗性活性を評価するためには、結合親和力及び結合受 容体を活性化する能力を検定するのが望ましい。 A.結合親和力検定 細胞表面タンパク質に対する特定の配位子の結合親和力の検定手段は、当業者 には十分公知である。典型的結合検定では、推定上の配位子を固定化し、標識化 受容体に曝露するか、あるいは固定化受容体を標識化配位子に曝露する。次いで 、固定化部分を洗浄してあらゆる非結合物質を除去して、標識を検出する。固定 化標識の量は、受容体と推定上の配位子との間の結合の程度に比例する。 好ましい実施態様では、RTKを保有する細胞膜を単離し、固体支持体(例え ばポリビニルクロリドプレート,Dynatch,Arlington,VA)と結合させる。放射 能(例えば125I)で、又は蛍光(例えばフルオレセイン又はローダミン)標識 化した修飾RTK配位子を結合受容体保有膜に曝露する。洗浄後、膜を単離し、 結合修飾RTK配位子の量を、シンチレーション計数器で放射能を測定すること により確定する。 結合は、直接的に、又は別のRTK配位子と競争させて確定する。直接確定で は、修飾RTK配位子を標識し、結合修飾RTK配位子の量を直接測定する。検 定を競合的阻害として実施する場合は、元のRTK配位子を標識する。次にRT Kを保有する膜を、種々の量の非標識化修飾RTK配位子の存在下で標識化配位 子に曝露する。修飾RTK配位子がRTKに対して高親和力を有する場合、それ は元のRTK配位子に競り勝ち、その結果、元のRTK配位子による結合の低減 を生じる。競合的結合検定を説明する詳細なプロトコールは、実施例2に示す。 B.受容体活性化検定 元のRTK配位子は、多数の細胞における有力な分裂促進物質である。例えば 、EGF受容体は種々の種類の細胞で検出可能で、細胞増殖の増強によりEGF と反応する(Carpenter,Ann.Rev.Biochem.,56:881-914(1987))。したがっ て、RTK配位子の作働性活性は、適切な受容体を保有する細胞を活性化する配 位子の能力を測定することにより簡単に確定し得る。活性化を測定する方法は、 当業者には十分公知である。 好ましい実施態様では、活性化は、曝露細胞によるトリチウム化チミジン取込 み速度を確定することにより測定する。代謝的活性細胞はより多量のチミジンを 取込み、したがって、より強力なシグナルを示す。トリチウム化チミジンの取込 みを測定することによる受容体活性化の検定のためのプロトコールは、下記の実 施例3に示す。 あるいは、特定の標的細胞の成長速度に及ぼす配位子の作用を測定することに より、修飾配位子の分裂促進活性を検定し得る。細胞成長研究を実行する方法は 、当業者には十分公知である(例えば、Cohen and Carpenter,Proc.Natl.Aca d.Sci.(U.S.A.),72:1317 -1321(1975)参照)。要するに、この種の検定は、適切なRTKを保有する細胞 株の培養を確立することを必要とするだけである。細胞を、推定上のRTK配位 子の存在下で、又は非存在下で、適切な期間培養する。当業界で十分公知の多数 の任意の手段(例えばサブサンプリング、手動計数又はcoulter 計数器により自 動計数)により、周期的に細胞数を測定する。配位子を含有する培養中の細胞増 殖速度又は最終細胞数を配位子を含まない細胞培養と比較することにより、相対 的分裂促進活性を確定し得る。細胞増殖試験の例を下記の実施例2に示す。 RTK配位子の他の公知の生物学的活性を活用することにより、修飾RTK配 位子の作働活性を検定し得る。例えば、EGFは、マウス新生仔における早発性 眼瞼開放、並びに器官培養中の角膜上皮細胞の肥厚及び過形成を誘発することが 公知である。作働特性を有するEGF受容体に特異的な修飾配位子も同様の活性 を示すと予測される。したがって、Cohen,J.Biol.Chem.,237:1555-1562(197 3)、及びCohen and Carpenter,Proc.Natl.Acad.Sci.(U.S.A.), 72:1317-132 1(1975)に記載されているように、修飾配位子を新生仔マウスに皮下注射するこ とにより、眼瞼開放活性を検定し得る。肥厚及び過形成の誘発は、Savage and C ohen,Exp.Eye Res.,15:361-366(1973)に記載の方法を用いて、ヒヨコ胚角膜 の器官培養により検定し得る。これらの例が説明のためのものに過ぎないことを 、当業者は認識し得る。修飾RTK配位子の作働性活性は、対応する元のRTK 配位子のあらゆる公知の生物学的特性を検定することにより、測定し得る。 受容体増倍に関する検定としての修飾RTK配位子の使用 RTKの増幅は、多数の癌の病因に関連している。特に、HER2/neu( c−erbB2とも呼ばれる)の増幅は、乳癌の病因 と相関していた。実際、HER2/neu増幅は、陽性リンパ節を除いて、他の すべての公知の予後判定物よりも臨床結果に関して予言的である(Slamon et al .,Science,244:707-712(1989))。したがって、c−erbB2受容体の存在 又は非存在に関する検定は、臨床的に有用な診断具を提供する。伝統的に、これ らの受容体は、固体ブロティング法を用いて検定されてきた(例えば、サザーン 、ウエスターン又はノーザンブロティング)。しかしながら、サザーン及びノー ザンブロティングは、それぞれDNA及びRNAレベルでの過剰発現を検定する に過ぎない。ウエスターンブロッティングは、タンパク質発現を測定する一方で 、細胞内並びに表面結合タンパク質を取り上げる。したがって、これらの技法は 無傷RTKを結合した膜の増幅に関する直接検定を提供しない。さらに、ヒト腫 瘍組織中の非悪性細胞の存在のために、これらの技法は観察された変化又は増幅 が組織中の悪性細胞のみに特異的であるのか、あるいは全細胞に共通するのかを 確定できない(同上。p.708 )。 HER2/neu(erb)受容体に特異的な標識化配位子の使用は、これら の受容体の増幅の検定を可能にする。細胞を標識化修飾RTK配位子と接触させ て、細胞スミア中の又は組織切片中のin situ での特異的結合の量を視覚化する だけでよい。あるいは、受容体を保有する膜を当該細胞から単離し、その受容体 に特異的な標識化配位子の結合を測定することにより、受容体濃度を定量し得る (下記の実施例4参照)。 ポリペプチド配位子を標識するのに適した標識は、当業者には十分公知である 。分光測光的、光化学的、生化学的、免疫化学的又は化学的手段により検出可能 な組成物は、適切な標識を提供し得る。例えば、有用な標識としては、32P、12 5 I、蛍光染料、電子密度の高い試薬、酵素(ELISAに一般に用いられるよ うな)、ビオ チン、ジオキシゲニン、又は抗血清またはモノクローナル抗体が利用可能なハプ テン及びタンパク質が挙げられる。 癌治療における修飾RTK配位子の使用 上記のように、RTKの異常発現(特に増幅)は多数の癌の病因に関連し、R TK活性化が腫瘍形成に関連するということを示唆する。本発明の修飾配位子は 、腫瘍細胞におけるRTK活性の調節又は遮断に治療的用途を有する。したがっ て、本発明は、類似体の量が治療効果を提供するのに不十分な場合に製薬上許容 可能な賦形剤と組合せて本明細書中の類似体を包含する治療組成物又は薬剤を提 供する。 治療的適用においては、本発明の修飾RTK配位子は、非経口、局所、経口又 は限局投与を意図された製剤組成物中に包含される。好ましくは、製剤組成物は 非経口的に、例えば静脈内、皮下、皮内又は筋内に投与される。したがって、本 発明は、許容可能な担体、好ましくは水性担体中に溶解又は懸濁される上記の薬 剤の溶液を包含する非経口投与のための組成物を提供する。種々の水性担体、例 えば水、緩衝水、0.4 %食塩水、0.3 %グリシン、ヒアルロン酸等を用い得る。 慣用的な十分公知の滅菌法によりこれらの組成物を滅菌するか、又は滅菌濾過す る。その結果生じる水性溶液を現状のままで使用するために包装するか、又は凍 結乾燥し、投与前に凍結乾燥製剤を滅菌溶液と併合する。組成物は、生理学的条 件に近づけるのに必要な場合に、製薬上許容可能な補助物質、例えばpH調整剤及 び緩衝剤、張度調整剤、湿潤剤等、例えば酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩 化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、ソルビタンモノラウレート、ト リエタノールアミンオレエート等を含有し得る。 固体組成物に関しては、慣用的非毒性固体担体を用い得る。その 例としては、例えば製剤等級のマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリ ン酸マグネシウム、ナトリウムサッカリン、タルク、セルロース、グルコース、 スクロース、炭酸マグネシウム等が挙げられる。経口投与に関しては、一般に用 いられる任意の賦形剤、例えば前述の担体、及び一般的に10〜95%の、さらに好 ましくは25%〜75%の活性成分を組み入れることにより、製薬上許容可能な非毒 性組成物を生成する。 エーロゾル投与に関しては、修飾RTK配位子は、好ましくは微粉砕形態で、 界面活性剤及び噴射剤とともに供給される。界面活性剤は、もちろん非毒性であ り、好ましくは噴射剤に可溶性でなければならない。このような薬剤の代表例は 、6〜22個の炭素原子を含有する脂肪酸のエステル又は部分エステル、例えば 脂肪族多価アルコール又はその環式無水物を伴うカプロン酸、オクタン酸、ラウ リン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノレン酸、オレステリン酸及びオレイ ン酸である。混合エステル、例えば混合又は天然グリセリドを用い得る。担体も 、所望の場合には、例えば鼻腔内供給のためのレシチンのように、含有し得る。 治療的適用においては、本発明の修飾配位子を、腫瘍成長を防止するのに十分 な量と本明細書で定義された治療的有効量で患者に投与する。腫瘍成長の査定方 法は、当業者には十分公知である。この用途に有効な量は、例えば特定の修飾配 位子、投与様式、健常者又は患者の体重及び全身状態、並びに処方する医師の判 断に依っている。概して、その量は、100 mg〜1g の範囲である。 以下の実施例で本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されない。本質的 に同様の結果を生じるために変更又は修正され得る種々の非決定的パラメーター を、当業者は容易に認識する。 実施例1 修飾RTK配位子の化学合成及び精製 A.本発明の修飾RTK配位子の自動ペプチド合成を、標準Fmoc−DIP CDI/HOBTプロトコールを用いてMilligen/Biosearch 9600 型ペプチド合 成機で実施したが、但しいくつかの場合には、特異的残基に関するカップリング 時間を修正した。0.4 mmolスケールで反応を実施し、最初の残基を、ヒドロキシ メチルフェノキシ酢酸リンカーを経てメチルベンズヒドリルアミンポリスチレン 樹脂に誘導した。このFmoc−アラニン−PAC支持体(0.33mmol/g 負荷) は、Milligen/Biosearchから購入した。 修飾RTK配位子の合成後、90:5 :3 :2( v/v)のトリフルオロ酢酸(T FA):チオアニソール:1,2−エタンジチオール:アニソール(1.0 g /20 ml)の溶液中に樹脂を再懸濁して、乾燥樹脂結合ペプチドの切断を成し遂げた。 その結果生じたスラリーを室温で3.5 時間、静かに攪拌した後、濾過し、TFA (4 x 5 ml)で洗浄した。併合濾液を真空蒸発した。残渣をTFA(7 ml)に再 溶解させ、ジエチルエーテル(200 ml)を攪拌しながら滴下した。その結果生じ た白色沈殿物を15分間激しく攪拌し、濾過した。フィルターケーキをエーテル( 4 x )で洗浄し、50%水性ACNに溶解し、凍結乾燥して、白色粉末を得た。 切断ペプチドをHPLCにより分析し、精製した。分析的HPLC(Vyda c;C18,0.46 x 15 cm,5 mm,300A)は、680型自動勾配コントローラー に連結した2つの510型ポンプで構成されるWatersシステムで実施した。カラ ム流出液を490型分光光度計により220 nmでモニタリングし、745Bデータ モジュールでピーク域を測定した。分取HPLC(Vydac;C18,5 x 25 c m ,15〜20 mm,300A)を、延長流頭(99ml/分の最大流量が可能)を装備し、 803型マノメーターモジュール及び811型ミキ サーに連結されたた2つの303型ポンプで構成されるGilsonシステムで実施し た。カラム流出液をHolochrome型分光光度計により220nm でモニタリングした。 水(A)及びアセトニトリル(B)(ともに0.05%TFAを含有)から成る2成 分溶媒系を用いて、勾配を流れさせた。 ペプチド中のシステインをその対応するS−スルホネートに変換することによ り、合成RTK配位子をその元のジスルフィド結合配置に折り畳んだ。典型的反 応では、還元凍結乾燥ペプチドを159 μl の水及び81μl の1.5 M Tris-HCl,pH 8.8 に溶解した。ペプチド中のシステインを、室温に90分間放置して、自発的 にジスルフィドに酸化させた。この溶液に960 μl の10M 尿素を、その後150 μ l の1 M Na2SO3を、次いで150 μl の0.2 M Na246を付加して、亜硫 酸塩分解を実行した。反応混合物を室温に2時間保持し、その後、溶液を1 M 尿 素、20mM Tris-HCl,pH7.1 に対して透析した。亜硫酸塩分解反応に用いた余分 量の試薬を、G−25上で脱塩するか又は透析により除去した。0.2 〜3 mg/ml の 濃度のS−スルホン化ペプチドをpH 8.5〜8.8 に調整した。EDTAを付加して 、最終濃度を1 mMとし、システインを付加して最終濃度を3 mMにすることにより 折り畳みを開始した。一般に、反応を16〜24時間進行させた。1/10容量の10% TFAを付加して溶液を酸性にした。 B.この手法を用いて、以下の配列を有する修飾RTK配位子を作った: 実施例2 修飾RTK配位子の結合及び拮抗性活性に関する検定 本実施例では、実施例1に記載されたように合成した修飾RTK配位子(Se r−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly−Th r−Gly−Cys−Val−Cys−His−Ser−Gly−Tyr−Va l−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His−Ala−Asp−Le u−Leu−Ala(配列番号:1))を、Kimbal and Warren(Biochem.Biop hys.Acta.,771:82-88(1984))(この記載内容はすべて、参照により本明細書中 に含まれる)が記載した方法を用いて、表皮成長因子(EGF)のEGF受容体 との結合を阻害するその能力に関して検定した。 市販のマウスEGF(Collaborative Research,Inc.,Waltham,MA)をKimbal and Warren(上記)の方法により精製した。Greenwood 等(Biochem.J.,89:11 4-123(1963))(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)が記載し たようにして、単離EGFを125I(Amersham,Arlington Helghts,IL)で放射 性ヨウ素処理して、特異的活性を約21.5μCi/μg タンパク質とした。高密度の EGF受容体を有するA−431ヒト類表皮癌細胞(ATCC)を 、回転瓶中で集合体に増殖させた。その後、Thom等(Biochem.J.,168:187-194( 1977))(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)が記載した方法 を用いて、低張性溶解により細胞膜を得た。膜を、ダルベッコリン酸塩緩衝食塩 水 100 μl 中で、2.5 μg 膜タンパク質/ウエルで96ウエル ポリビニルクロ リドプレート(Dynatch,Arlington,VA)中に分散させた。プレートを37℃で一 夜乾燥させて、密封し、次いで必要になるまで4 ℃で保存した。 使用前に、乾燥細胞膜を結合緩衝液(ダルベッコの変法イーグル培地。ウシ血 清アルブミン1 mg/ml及び 50mM 2−〔ビス(2 −ヒドロキシエチル)アミノ〕 エタン,pH 6.8を含有) 150 μl で4 回洗浄し、次いで、結合緩衝液 150μl とともに23℃で30分予備インキュベートした。 4 ng/mlの125I−EGFを含有する結合緩衝液 100 μl を、付加して、修 飾RTK配位子(Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe− His−Gly−Thr−Gly−Cys−Val−Cys−His−Ser− Gly−Tyr−Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His− Ala−Asp−Leu−Leu−Ala(配列番号:1))を用いた場合と用 いない場合とで、結合を開始した。混合物を固定化膜とともに23℃で1 時間イン キュベートし、次いで吸引により除去した。ウエルを新鮮な結合緩衝液 200μl で4回洗浄し、熱ワイヤでプレートから分離し、試験管中に沈殿させて、これを シンチレーション計数器に入れて、結合125I−配位子の量を確定した。100 倍 余分量の非標識化修飾RTK配位子で膜を処理して受容体部位を飽和させ、残留 活性を測定して、非特異的結合を確定した。次式にしたがって、結合の%阻害を 算出した: (式中、cpm は、シンチレーション計数器を用いて測定された計数/分を表す) 。100 %阻害では、修飾RTK配位子はすべての利用可能なRTKと結合し、し たがってEGFに関するタンパク質結合部位を遮断する。0%阻害では、逆のこ とが言える。この実験に関する標準曲線を図3に示す。 実施例3 修飾RTK配位子の作働性活性に関する検定 A.〔3H〕−チミジン取込みの確定 多数の元のRTK配位子が、種々の細胞中で有力な分裂促進物質として作用す る。したがって、修飾RTK配位子の作働性活性は、標的細胞を修飾RTK配位 子に曝露して、代謝活性の増大を検定することにより確かめ得る。 これは、典型的には標的細胞によるトリチウム化チミジン取込みの増大として 測定される。 NRK細胞を、5 mlのダルベッコ培地+10%仔ウシ血清を含有する60 mm 培養 皿に入れた。細胞が集密的になったら、培地を除去し、細胞単層をハンクの平衡 塩溶液で2回洗浄した。5 mlのダルベッコ培地+1%仔ウシ血清を各皿に付加し 、細胞を48時間インキュベートした。修飾RTK配位子を、それぞれ0.5、1、 2、5、10及び50 ng /mlの濃度で各培養皿に付加した。元の配位子を用いた同 様の処理により陽性対照を提供し、一方、配位子を含まない処理により陰性対照 を提供した。20時間後、1μCi/mlの〔メチル−3H〕−チミジンを付加した。 細胞を4時間標識させた。細胞を冷トリクロロ酢酸(TCA)で処理して標識を 停止させた。TCAをデカ ントし、細胞を再び冷TCAで洗浄し、これをデカントして、残留冷TCA不溶 性物質中の放射能をシンチレーション計数器を用いて計数した。 修飾RTK配位子で処理した細胞のチミジン取込みを、それぞれ陽性及び陰性 対照と比較した。陰性対照に対して修飾RTK配位子処理細胞によるトリチウム 化チミジン取込みの有意の増大により、作働性活性が明示された。活性の程度は 、陽性対照(元の配位子)を用いて得られた結果と比較することにより確かめた 。 B.細胞増殖率の確定 あるいは、修飾RTK配位子の作働性特性は、標的細胞の成長に及ぼす修飾R TK配位子の作用を測定することにより検定し得る。NRK細胞を、10%仔ウシ 血清、10%仔ウシ血清+元の配位子(例えばEGF)及び10%仔ウシ血清+修飾 RTK配位子(12.5ng/ml)を補充したダルベッコの変法培地を含有する60 mm 培養皿にプレート化した。培養を10〜21日間維持した。2枚の培養皿中の総細胞 数をCoulter 計数器で確定した。 最終細胞数を処理の場合と対照とで比較して、分裂促進活性を確定した。相対 分裂促進活性は、対照を差し引いた後の修飾RTK配位子処理と元のRTK配位 子処理との比較により確定した。修飾RTK配位子が分裂促進性である場合、細 胞は、対照処理と比較して修飾RTK配位子処理においては、より迅速に、又は より高い最終濃度に増殖した。 C.早発性眼瞼開放の誘発 配位子の天然類似体中に認められることが公知の生物学的特性に関して、in v ivo 及びin vitro で検定することにより、修飾RTK配位子の作働性活性を確 かめ得る。EGFは、マウス新生仔における早発性眼瞼開放活性を誘発すること が公知である。作働性活性を 有するEGF受容体に特異的な修飾RTK配位子も同様の活性を示すことが予測 される。 Cohen,J.Biol.Chem.,237:1555-1562(1973)(この記載内容は、参照により本 明細書中に含まれる)に記載されているように、新生仔マウスに修飾RTK配位 子を皮下注射して、眼瞼開放活性を検定した。新生仔マウスを修飾RTK配位子 の皮下注射(1 μg /g /日又は0.25μg /g /日)で処理した。修飾配位子処 理マウスにおける眼瞼開放までの期間を、中性対照マウス(処理中に配位子を含 まない)及び陽性対照マウス(元の配位子を注射)と比較した。早発性眼瞼開放 は、作働性活性を示す。 実施例4 癌細胞におけるErb受容体チロシンキナーゼの定量 上記の実施例1で調製したのと同様の精製修飾RTK配位子を、Greenwood 等 (Biochem.J.,89:114-123(1963))(この記載内容は、参照により本明細書中に 含まれる)が記載したようにして、125I(Amersham,Arlington Helghts,IL) で放射性ヨウ素処理して、特異的活性を約21.5μCi/μg タンパク質とした。生 検により、ヒト癌細胞を得た。Thom等(Biochem.J.,168:187-194(1977))(こ の記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)が記載した方法を用いて、組 織を破裂させた後、低張性溶解により細胞膜を得た。膜を、ダルベッコリン酸塩 緩衝食塩水 100 μl 中で、2.5 μg 膜タンパク質/ウエルで96ウエル ポリビ ニルクロリドプレート(Dynatch,Arlington,VA)中に分散させた。プレートを 37℃で一夜乾燥させた。 乾燥細胞膜を結合緩衝液(ダルベッコの変法イーグル培地。ウシ血清アルブミ ン1 mg/ml及び 50mM 2−〔ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕エタン,pH 6.8を含有) 150μl で4回洗浄し、 次いで、結合緩衝液 150μl とともに23℃で30分予備インキュベートした。 4 ng/mlの125I−配位子を含有する結合緩衝液 100 μl を付加して、結合 を開始した。陰性対照は、非腫瘍細胞により提供された。混合物を固定化膜とと もに23℃で1時間インキュベートし、次いで吸引により除去した。ウエルを新鮮 な結合緩衝液 200μl で4回洗浄し、熱ワイヤでプレートから分離し、試験管中 に沈殿させて、結合125I−配位子の量を確定した。100 倍余分量の非標識化配 位子で膜を処理して受容体部位を飽和させ、残留活性を測定して、非特異的結合 を確定した。 特異的結合は、総数/分 − 非特異的結合に関与した数/分として確定した 。RTK増幅は、腫瘍細胞から得られた数値と非腫瘍細胞から得られた数値の差 として確定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セト,マリアン アメリカ合衆国,カリフォルニア 94080, サウス サンフランシスコ,ワン アピア ン ウエイ 702−10 (72)発明者 カッツ,ブラッドレー エー アメリカ合衆国,カリフォルニア 94117, サンフランシスコ,アシュベリー ストリ ート 1019,アパートメント 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.クラスI受容体チロシンキナーゼ(RTK)に対する特異性を有し、3つ のシステイン結合を形成するアミノ酸を有する元のRTK配位子に対応する修飾 配位子であって、上記結合が元のRTK配位子のアミノ末端に関してその最初の システインの相対的位置に関して上行順に番号を付けられ、この場合、 元のRTK配位子の第1、第2及び第3システイン結合はドメインA、ドメイ ンB及びドメインCを限定し、3つの結合は第1、第2、第3、第4、第5及び 第6システインから成り、第1結合は第1及び第3システイン間、第2結合は第 2及び第4システイン間、そして第3結合は第5及び第6システイン間であり; ドメインAは第1システインにより限定され、そのアミノ酸は第1及び第2シス テイン間に位置し;ドメインBは第2システインに限定され、そのアミノ酸が第 2及び第4システイン間に位置し;第4システインにより限定されるドメインC はそのアミノ酸が第4システインのカルボキシ末端に付着し;並びに、修飾RT K配位子はシステイン2及び4の間、そして5及び6の間にそれぞれ2つの結合 を形成する4つのシステインアミノ酸を有し、元のRTK配位子のドメインA及 びCに対応する2つのドメインA1及びC1を有し;ここで、 ドメインA1は元のRTK配位子のドメインAの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインC1は元のRTK配位子のドメインCの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインA1のカルボキシ末端であるシステイン2及びドメインC1のアミノ 末端であるシステイン4はプレ架橋サブドメイン及び架橋サブドメインを包含す るペプチド架橋により連結され、この 場合、ペプチド架橋内には、元のRTK配位子のドメインB内に存在するβ−タ ーンに対応するβ−ターンが存在する 修飾配位子。 2.上記架橋サブドメインが1〜3個のアミノ酸残基である請求項1記載の配 位子。 3.上記架橋サブドメインがPro−Glyである請求項2記載の配位子。 4.上記架橋サブドメインがPro又はSerである請求項2記載の配位子。 5.上記ドメインA1が対応する元のRTK配位子中のドメインAの最初の1 0個のアミノ酸残基に対応するアミノ酸配列を含有しない請求項1記載の配位子 。 6.上記ドメインC1が以下の:ヒト、ラット、ネズミ又はギニアピッグEG F;ヒトヘパリン結合EGF;ヒト又はラットTGF−α;ヒトアンフィレグリ ン;ラットアシアロプロテオグリカン2;ネズミβセルリン;ウイルス性痘疹成 長因子;ウイルス性ショープ繊維腫成長因子;又はウイルス性粘液腫成長因子の すべての第四システインの後のアミノ酸配列と同一である請求項1記載の配位子 。 7.本質的に次式: X1−X2A−X2B−X3 (式中、X1はドメインA1であり、アミノ酸残基AA1−1〜AA1−6から成 り、ここで、 AA1−1はSer、Lys、Asp、Gln又はGluであり; AA1−2はHis、Tyr、Phe、Gly、Gln又はGluであり; AA1−3はThr、Asp、Lys、Glu、Val又はGlnであり; AA1−4はGln、Gly、Thr、Ala、His、Asp又はAsn であり; AA1−5はPhe又はTyrであり;そして AA1−6はCysであって; X2A及びX2Bは一緒になってペプチド架橋ドメインを構成し、X2Aは予備 架橋サブドメインであってアミノ酸残基AA2A−1〜AA2A−5から成り、ここ で、 AA2A−1はVal、Ile、Phe、His、Tyr又はLeuであり; AA2A−2はAsn、His又はIleであり; AA2A−3はGly、Asp、His又はAsnであり; AA2A−4はGly、Asp、Thr、Glu又はArg;そして AA2A−5はVal、Thr、Glu、His、Gln又はペプチド結合で あって; X2Bは1〜3個のアミノ酸残基(AA2B−1、AA2B−2、AA2B−3)か ら成っていて、X2Bが1アミノ酸残基である場合、 AA2B−1はGly又はSerであり; あるいはX2Bが2個のアミノ酸残基から成る場合は、 AA2B−1はAsp、Ser、Thr又はProであり、そしてAA2B−2 はAsp、Ser、Asn又はArgであるか;もしくは AA2B−1はProであり、AA2B−2はGly又はAsnであるか;もし くは AA2B−1はGly、Asn又はAspであり、AA2B−2は Glyであるか;もしくは AA2B−1はGlyであり、AA2B−2はSer、Glu、Thr、Asn 、Ala、Gly、Asp又はLysであり; X2Bが3個のアミノ酸残基から成る場合には、 AA2B−1はあらゆるアミノ酸残基であり、そして: AA2B−2はAsp、Ser、Thr又はProであり、そしてAA2B−3 はAsp、Ser、Asn又はArgであるか;もしくは AA2B−2はProであり、AA2B−3はGly又はAsnであるか;もし くは AA2B−2はGly、Asn又はAspであり、AA2B−3はGlyである か;もしくは AA2B−2はGlyであり、AA2B−3はSer、Glu、Thr、Asn 、Ala、Gly、Asp又はLysであり; X3がドメインC1であってアミノ酸残基AA3−1〜AA3−19から成る場 合には、 AA3−1はCysであり; AA3−2はVal、Asn、Lys、Arg、Ala、His、Thr又 はIleであり; AA3−3はCysであり; AA3−4はHis、Val、Pro、Ser、Arg、Glu、Ala又 はGlnであり; AA3−5はSer、Ile、Val、Thr、Pro、His、Asn、L ys又はGlnであり; AA3−6はGly、Asn、Asp、Ser、Ala、Phe又はGlu であり; AA3−7はTyr、Ser又はPheであり; AA3−8はVal、Ile、Ser、Thr、Phe、Glu、Tyr又 はHisであり; AA3−9はGlyであり; AA3−10はAla、Glu、Asn、Asp、Ile、Ser、Arg 又はValであり; AA3−11はArg又はAsnであり; AA3−12はCysであり; AA3−13はGlu、Gly、Gln、Phe、Thr又はHisであり ; AA3−14はHis、Tyr、Thr、Glu、Gly、Phe、Arg 、Leu又はAsnであり; AA3−15はAla、Arg、Gln、Leu、Lys、Val、Ile 、Asp、Asn又はTyrであり; AA3−16はAsp、Val、Asn、Thr、Gly又はSerであり ; AA3−17はLeu、Met、Arg、Asn、Val又はProであり ; AA3−18はLeu、Lys、Asn、Arg、Asp、Met、Pro 、Val、Ile、Phe又はAlaであり; AA3−19はAla、Trp、Val、Thr、Lys、Tyr、Asp 、Glu、Phe又はSerである から成る請求項1記載の配位子。 8.X1に関しては、 AA1−1はSer、Lys、Gln、Asp又はGluであり; AA1−2はHis、Tyr、Gly又はPheであり; AA1−3はThr、Asp、Lys、Glu又はGlnであ り; AA1−4はGln、Gly、Asn、His又はAspであり; AA1−5はPhe又はTyrであり; AA1−6はCysであり; X2Aに関しては、 AA2A−1はPhe、Ile又はLeuであり; AA2A−2はHis、Ile又はAsnであり; AA2A−3はGly、Asn又はAspであり; AA2A−4は、Thr、Glu、Asp、Arg又はGlyであり; AA2A−5はVal、Thr又はペプチド結合であって; X2Bに関しては、配列選択物質は請求項7においてX2Bに関して示したもの であり;そして X3に関しては、 AA3−1はCysであり; AA3−2はVal、Lys、Ile、His、Arg又はAsnであり; AA3−3はCysであり; AA3−4はHis、Gln、Ser、Arg、Glu又はValであり; AA3−5はSer、Ile、Val、Pro、His、Lys又はGln であり; AA3−6はGlu、Asn、Asp又はGlyであり; AA3−7はTyrであり; AA3−8はVal、Ile、Ser、Phe、Glu、Thr又はHis であり; AA3−9はGlyであり; AA3−10はAla、Glu、Asp、Ser、Ile又はValであり ; AA3−11はArgであり; AA3−12はCysであり; AA3−13はGlu、Gln、His又はGlyであり; AA3−14はHis、Tyr、Thr、Glu、Phe、Arg又はGl yであり; AA3−15はAla、Arg、Gln、Leu、Val、Ile又はLy sであり; AA3−16はAsp、Thr、Val、Asn又はSerであり; AA3−17はLeu又はMetであり; AA3−18はLeu、Lys、Arg、Asp、Val、Ile、Phe 又はProであり;そして AA3−19はAla、Trp、Val、Thr、Asp又はTyrであっ て、 上記RTKがEGF受容体である請求項7記載の配位子。 9.X1に関しては、 AA1−1はSerであり; AA1−2はHisであり; AA1−3はThrであり; AA1−4はGlnであり; AA1−5はPheであり; AA1−6はCysであって; X2Aに関しては、 AA2A−1はPheであり; AA2A−2はHisであり; AA2A−3はGlyであり; AA2A−4はThrであり;そして AA2A−5はペプチド結合であって; X2Bに関しては、配列選択物質は請求項7においてX2Bに関して示したもの であり;そして X3に関しては、 AA3−1はCysであり; AA3−2はValであり; AA3−3はCysであり; AA3−4はHisであり; AA3−5はSerであり; AA3−6はGlyであり; AA3−7はTyrであり; AA3−8はValであり; AA3−9はGlyであり; AA3−10はAlaであり; AA3−11はArgであり; AA3−12はCysであり; AA3−13はGluであり; AA3−14はHisであり; AA3−15はAlaであり; AA3−16はAspであり; AA3−17はLeuであり; AA3−18はLeuであり; AA3−19はAlaである 請求項8記載の配位子。 10.X2Bが1個のアミノ酸から成る場合で、AA2B−1がGlyである請 求項9記載の配位子であって、以下の配列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Gly−Cys−Val−Cys−His−Ser−Gly−Tyr− Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His−Ala−Asp− Leu−Leu−Ala(配列番号:1) を有する配位子。 11.AA2B−1がSerである請求項10記載の配位子であって、以下の配 列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Ser−Cys−Val−Cys−His−Ser−Gly−Tyr− Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His−Ala−Asp− Leu−Leu−Ala(配列番号:2) を有する配位子。 12.X2Bが2個の残基から成り、その場合、AA2B−1がProであり、 AA2B−2がGlyである請求項9記載の配位子であって、以下の配列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Pro−Gly−Cys−Val−Cys−His−Ser−Gly− Tyr−Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His−Ala− Asp−Leu−Leu−Ala(配列番号:3) を有する配位子。 13.X2Bが3個の残基から成り、その場合、AA2B−1がSerであり、 AA2B−2がProであり、AA2B−3がGlyであ るある請求項9記載の配位子であって、以下の配列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Ser−Pro−Gly−Cys−Val−Cys−His−Ser− Gly−Tyr−Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His− Ala−Asp−Leu−Leu−Ala(配列番号:4) を有する配位子。 14.AA2B−3がAsnである請求項13記載の配位子であって、以下の配 列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Ser−Pro−Asn−Cys−Val−Cys−His−Ser− Gly−Tyr−Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His− Ala−Asp−Leu−Leu−Ala(配列番号:5) を有する配位子。 15.X1に関して、 AA1−1はLysであり; AA1−2はGlu又はGlnであり; AA1−3はLys、Val又はGluであり; AA1−4はThr、Ala、Asn又はGlyであり; AA1−5はPhe又はTyrであり; AA1−6はCysであって; X2Aに関しては、 AA2A−1はVal、Leu、Tyr又はHisであり; AA2A−2はAsnであり; AA2A−3はHis又はGlyであり; AA2A−4はGlyであり; AA2A−5はHis、Gln、Thr又はGluであり;そして X2Bに関しては、配列選択物質は請求項7に示されたものであって;そして X3に関しては、 AA3−1はCysであり; AA3−2はArg、Thr、Ala又はLysであり; AA3−3はCysであり; AA3−4はPro、Ala又はGlnであり; AA3−5はAsn、Thr又はProであり; AA3−6はGly、Glu、Ala、Ser又はPheであり; AA3−7はPhe又はSerであり; AA3−8はIle、Tyr又はThrであり; AA3−9はGlyであり; AA3−10はAla、Asn、Arg、Glu又はAspであり; AA3−11はAsn又はArgであり; AA3−12はCysであり; AA3−13はGlu、Phe、Gln又はThrであり; AA3−14はGlu、Leu、His又はAsnであり; AA3−15はAsn、Ala、Leu、Asp又はThrであり; AA3−16はGly、Ser又はValであり; AA3−17はMet、Asn、Val、Arg又はProであり; AA3−18はMet、Asn、Lys又はAlaであり; AA3−19はLys、Phe、Glu又はSerであって; 上記RTKがEGF受容体以外のRTK受容体である請求項7記載の配位子。 16.X1に関して、 AA1−1はLysであり; AA1−2はGluであり; AA1−3はLysであり; AA1−4はThrであり; AA1−5はPheであり; AA1−6はCysであって; X2Aに関しては、 AA2A−1はValであり; AA2A−2はAsnであり; AA2A−3はGlyであり; AA2A−4はGlyであり; AA2A−5はGluであって; X2Bに関しては、配列選択物質は請求項7でX2Bに関して示したものであり ;そして X3に関しては、 AA3−1はCysであり; AA3−2はLysであり; AA3−3はCysであり; AA3−4はGlnであり; AA3−5はProであり; AA3−6はGlyであり; AA3−7はPheであり; AA3−8はThrであり; AA3−9はGlyであり; AA3−10はAlaであり; AA3−11はArgであり; AA3−12はCysであり; AA3−13はThrであり; AA3−14はGluであり; AA3−15はAsnであり; AA3−16はValであり; AA3−17はProであり; AA3−18はMetであり; AA3−19はLysである 請求項15記載の配位子。 17.X2Bが1個の残基から成り、その場合、AA2BがGlyである請求項 16記載の配位子であって、以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Gly−Cys−Lys−Cys−Gln−Pro−Gly− Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr−Glu−Asn− Val−Pro−Met−Lys(配列番号:6) を有する配位子。 18.AA2BがSerである請求項17記載の配位子であって、以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Ser−Cys−Lys−Cys−Gln−Pro−Gly− Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr−Glu−Asn− Val−Pro−Met−Lys(配列番号:7) を有する配位子。 19.X2Bが2個の残基から成り、その場合、AA2B−1がProであり、 AA2B−2がGlyである請求項16記載の配位子であって、以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Pro−Gly−Cys−Lys−Cys−Gln−Pro− Gly−Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr−Glu− Asn−Val−Pro−Met−Lys(配列番号:8) を有する配位子。 20.X2Bが3個の残基から成り、その場合、AA2B−1がSerであり、 AA2B−2がProであり、AA2B−3がGlyであるある請求項16記載の配 位子であって、以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Ser−Pro−Gly−Cys−Lys−Cys−Gln− Pro−Gly−Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr− Glu−Asn−Val−Pro−Met−Lys(配列番号:9) を有する配位子。 21.AA2B−3がAsnである請求項20記載の配位子であって、以下の配 列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Ser−Pro−Asn−Cys−Lys−Cys−Gln− Pro−Gly−Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr− Glu−Asn−Val−Pro−Met−Lys(配列番号:10) を有する配位子。 22.以下の: (a)クラスI受容体チロシンキナーゼ(RTK)に対する特異性を有し、3 つのシステイン結合を形成するアミノ酸を有する元のRTK配位子に対応する修 飾配位子であって、上記結合が元のRTK配位子のアミノ末端に関してその最初 のシステインの相対的位置に関して上行順に番号を付けられ、この場合、 元のRTK配位子の第1、第2及び第3システイン結合はドメインA、ドメイ ンB及びドメインCを限定し、3つの結合は第1、第2、第3、第4、第5及び 第6システインから成り、第1結合は第1及び第3システイン間、第2結合は第 2及び第4システイン間、そして第3結合は第5及び第6システイン間であり; ドメインAは第1システインにより限定され、そのアミノ酸は第1及び第2シス テイン間に位置し;ドメインBは第2システインにより限定され、そのアミノ酸 が第2及び第4システイン間に位置し;第4システインにより限定されるドメイ ンCはそのアミノ酸が第4システインのカルボキシ末端に付着し;並びに、修飾 RTK配位子はシステイン2及び4の間、そして5及び6の間にそれぞれ2つの 結合を形成する4つのシステインアミノ酸を有し、元のRTK配位子のドメイン A及びCに対応する2つのドメインA1及びC1を有し;ここで、 ドメインA1は元のRTK配位子のドメインAの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインC1は元のRTK配位子のドメインCの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインA1のカルボキシ末端であるシステイン2及びドメインC1のアミノ 末端であるシステイン4はプレ架橋サブドメイン及び架橋サブドメインを包含す るペプチド架橋により連結され、この場合、ペプチド架橋内には、元のRTK配 位子のドメインB内に存 在するβ−ターンに対応するβ−ターンが存在する 修飾配位子と上記の細胞を接触させ;そして (b)上記細胞と結合した上記修飾RTK配位子量を検出する工程から成るヒ ト細胞におけるRTKの存在の定量方法。 23.上記配位子が本質的には次式: X1−X2A−X2B−X3 (式中、X1はドメインA1であり、アミノ酸残基AA1−1〜AA1−6から成 り、ここで、 AA1−1はSer、Lys、Asp、Gln又はGluであり; AA1−2はHis、Tyr、Phe、Gly、Gln又はGluであり; AA1−3はThr、Asp、Lys、Glu、Val又はGlnであり; AA1−4はGln、Gly、Thr、Ala、His、Asp又はAsn であり; AA1−5はPhe又はTyrであり;そして AA1−6はCysであって; X2A及びX2Bは一緒になってペプチド架橋ドメインを構成し、X2Aは予備 架橋サブドメインであってアミノ酸残基AA2A−1〜AA2A−5から成り、ここ で、 AA2A−1はVal、Ile、Phe、His、Tyr又はLeuであり; AA2A−2はAsn、His又はIleであり; AA2A−3はGly、Asp、His又はAsnであり; AA2A−4はGly、Asp、Thr、Glu又はArg;そして AA2A−5はVal、Thr、Glu、His、Gln又はペプチド結合で あって; X2Bは1〜3個のアミノ酸残基(AA2B−1、AA2B−2、AA2B−3)か ら成っていて、X2Bが1アミノ酸残基である場合、 AA2B−1はGly又はSerであり; あるいはX2Bが2個のアミノ酸残基から成る場合は、 AA2B−1はAsp、Ser、Thr又はProであり、そしてAA2B−2 はAsp、Ser、Asn又はArgであるか;もしくは AA2B−1はProであり、AA2B−2はGly又はAsnであるか;もし くは AA2B−1はGly、Asn又はAspであり、AA2B−2はGlyである か;もしくは AA2B−1はGlyであり、AA2B−2はSer、Glu、Thr、Asn 、Ala、Gly、Asp又はLysであり; X2Bが3個のアミノ酸残基から成る場合には、 AA2B−1はあらゆるアミノ酸残基であり、そして: AA2B−2はAsp、Ser、Thr又はProであり、そしてAA2B−3 はAsp、Ser、Asn又はArgであるか;もしくは AA2B−2はProであり、AA2B−3はGly又はAsnであるか;もし くは AA2B−2はGly、Asn又はAspであり、AA2B−3はGlyである か;もしくは AA2B−2はGlyであり、AA2B−3はSer、Glu、Thr、Asn 、Ala、Gly、Asp又はLysであり; X3がドメインC1であってアミノ酸残基AA3−1〜AA3− 19から成る場合には、 AA3−1はCysであり; AA3−2はVal、Asn、Lys、Arg、Ala、His、Thr又 はIleであり; AA3−3はCysであり; AA3−4はHis、Val、Pro、Ser、Arg、Glu、Ala又 はGlnであり; AA3−5はSer、Ile、Val、Thr、Pro、His、Asn、L ys又はGlnであり; AA3−6はGly、Asn、Asp、Ser、Ala、Phe又はGlu であり; AA3−7はTyr、Ser又はPheであり; AA3−8はVal、Ile、Ser、Thr、Phe、Glu、Tyr又 はHisであり; AA3−9はGlyであり; AA3−10はAla、Glu、Asn、Asp、Ile、Ser、Arg 又はValであり; AA3−11はArg又はAsnであり; AA3−12はCysであり; AA3−13はGlu、Gly、Gln、Phe、Thr又はHisであり ; AA3−14はHis、Tyr、Thr、Glu、Gly、Phe、Arg 、Leu又はAsnであり; AA3−15はAla、Arg、Gln、Leu、Lys、Val、Ile 、Asp、Asn又はTyrであり; AA3−16はAsp、Val、Asn、Thr、Gly又はSerであり ; AA3−17はLeu、Met、Arg、Asn、Val又はProであり ; AA3−18はLeu、Lys、Asn、Arg、Asp、Met、Pro 、Val、Ile、Phe又はAlaであり; AA3−19はAla、Trp、Val、Thr、Lys、Tyr、Asp 、Glu、Phe又はSerである から成る請求項22記載の方法。 24.上記配位子が以下の配列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Gly−Cys−Val−Cys−His−Ser−Gly−Tyr− Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His−Ala−Asp− Leu−Leu−Ala(配列番号:1) を有する請求項22記載の方法。 25.上記配位子が以下の配列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Ser−Cys−Val−Cys−His−Ser−Gly−Tyr− Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His−Ala−Asp− Leu−Leu−Ala(配列番号:2) を有する請求項22記載の方法。 26.上記配位子が以下の配列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Pro−Gly−Cys−Val−Cys−His−Ser−Gly− Tyr−Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His−Ala− Asp−Leu−Leu−Ala(配列番号:3) を有する請求項22記載の方法。 27.上記配位子が以下の配列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Ser−Pro−Gly−Cys−Val−Cys−His−Ser− Gly−Tyr−Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His− Ala−Asp−Leu−Leu−Ala(配列番号:4) を有する請求項22記載の方法。 28.上記配位子が以下の配列: Ser−His−Thr−Gln−Phe−Cys−Phe−His−Gly− Thr−Ser−Pro−Asn−Cys−Val−Cys−His−Ser− Gly−Tyr−Val−Gly−Ala−Arg−Cys−Glu−His− Ala−Asp−Leu−Leu−Ala(配列番号:5) を有する請求項22記載の方法。 29.上記配位子が以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Gly−Cys−Lys−Cys−Gln−Pro−Gly− Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr−Glu−Asn− Val−Pro−Met−Lys(配列番号:6) を有する請求項22記載の方法。 30.上記配位子が以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Ser−Cys−Lys−Cys−Gln−Pro−Gly− Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr−Glu−Asn− Val−Pro−Met− Lys(配列番号:7) を有する請求項22記載の方法。 31.上記配位子が以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Pro−Gly−Cys−Lys−Cys−Gln−Pro− Gly−Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr−Glu− Asn−Val−Pro−Met−Lys(配列番号:8) を有する請求項22記載の方法。 32.上記配位子が以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Ser−Pro−Gly−Cys−Lys−Cys−Gln− Pro−Gly−Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr− Glu−Asn−Val−Pro−Met−Lys(配列番号:9) を有する請求項22記載の方法。 33.上記配位子が以下の配列: Lys−Glu−Lys−Thr−Phe−Cys−Val−Asn−Gly− Gly−Glu−Ser−Pro−Asn−Cys−Lys−Cys−Gln− Pro−Gly−Phe−Thr−Gly−Ala−Arg−Cys−Thr− Glu−Asn−Val−Pro−Met−Lys(配列番号:10) を有する請求項22記載の方法。 34.クラスI受容体チロシンキナーゼ(RTK)に対する特異性を有し、3 つのシステイン結合を形成するアミノ酸を有する元のRTK配位子に対応する修 飾配位子であって、上記結合が元のRTK配位子のアミノ末端に関してその最初 のシステインの相対的位置 に関して上行順に番号を付けられ、この場合、 元のRTK配位子の第1、第2及び第3システイン結合はドメインA、ドメイ ンB及びドメインCを限定し、3つの結合は第1、第2、第3、第4、第5及び 第6システインから成り、第1結合は第1及び第3システイン間、第2結合は第 2及び第4システイン間、そして第3結合は第5及び第6システイン間であり; ドメインAは第1システインにより限定され、そのアミノ酸は第1及び第2シス テイン間に位置し;ドメインBは第2システインにより限定され、そのアミノ酸 が第2及び第4システイン間に位置し;第4システインにより限定されるドメイ ンCはそのアミノ酸が第4システインのカルボキシ末端に付着し;並びに、修飾 RTK配位子はシステイン2及び4の間、そして5及び6の間にそれぞれ2つの 結合を形成する4つのシステインアミノ酸を有し、元のRTK配位子のドメイン A及びCに対応する2つのドメインA1及びC1を有し;ここで ドメインA1は元のRTK配位子のドメインAの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインC1は元のRTK配位子のドメインCの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインA1のカルボキシ末端であるシステイン2及びドメインC1のアミノ 末端であるシステイン4はプレ架橋サブドメイン及び架橋サブドメインを包含す るペプチド架橋により連結され、この場合、ペプチド架橋内には、元のRTK配 位子のドメインB内に存在するβ−ターンに対応するβ−ターンが存在する 治療的有効量の修飾配位子を、それを必要とする患者に投与することを包含する 悪性疾患の治療方法。 35.クラスI受容体チロシンキナーゼ(RTK)に対する特異性を有し、3 つのシステイン結合を形成するアミノ酸を有する元の RTK配位子に対応する修飾配位子であって、上記結合が元のRTK配位子のア ミノ末端に関してその最初のシステインの相対的位置に関して上行順に番号を付 けられ、この場合、 元のRTK配位子の第1、第2及び第3システイン結合はドメインA、ドメイ ンB及びドメインCを限定し、3つの結合は第1、第2、第3、第4、第5及び 第6システインから成り、第1結合は第1及び第3システイン間、第2結合は第 2及び第4システイン間、そして第3結合は第5及び第6システイン間であり; ドメインAは第1システインにより限定され、そのアミノ酸は第1及び第2シス テイン間に位置し;ドメインBは第2システインにより限定され、そのアミノ酸 が第2及び第4システイン間に位置し;第4システインにより限定されるドメイ ンCはそのアミノ酸が第4システインのカルボキシ末端に付着し;並びに、修飾 RTK配位子はシステイン2及び4の間、そして5及び6の間にそれぞれ2つの 結合を形成する4つのシステインアミノ酸を有し、元のRTK配位子のドメイン A及びCに対応する2つのドメインA1及びC1を有し;ここで ドメインA1は元のRTK配位子のドメインAの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインC1は元のRTK配位子のドメインCの生物学的に活性なアミノ酸 配列で本質的に構成され;そして ドメインA1のカルボキシ末端であるシステイン2及びドメインC1のアミノ 末端であるシステイン4はプレ架橋サブドメイン及び架橋サブドメインを包含す るペプチド架橋により連結され、この場合、ペプチド架橋内には、元のRTK配 位子のドメインB内に存在するβ−ターンに対応するβ−ターンが存在する 修飾配位子、並びに製薬上許容可能な賦形剤から成る製剤組成物。 36.請求項1記載の修飾配位子をコードするDNA配列。
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