JPH1051890A - オーディオ信号伝送回路 - Google Patents
オーディオ信号伝送回路Info
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- JPH1051890A JPH1051890A JP8219244A JP21924496A JPH1051890A JP H1051890 A JPH1051890 A JP H1051890A JP 8219244 A JP8219244 A JP 8219244A JP 21924496 A JP21924496 A JP 21924496A JP H1051890 A JPH1051890 A JP H1051890A
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- audio signal
- band
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- convolver
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Links
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title abstract description 18
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- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 20
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- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 6
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Landscapes
- Stereophonic System (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スピーカやヘッドホンで避けられなかった特
に高音域の音像のゆがみを除去して自然なオーディオ信
号を楽しむことができるオーディオ信号伝送回路系に設
けたコンボルバの係数を求めるコンボルバの係数演算装
置を得る。 【解決手段】 切換器7L、7Rを制御してスピーカ4
L、4Rの応答特性を実測し、コンボルバ2L、2Rの
補正フィルタ係数を求めるとともに、求めた係数をコン
ボルバ2L、2Rに与えて畳み込み演算することにより
スピーカの補正を行うように制御する際、特定特性のイ
ンパルス応答f0(t) をスピーカ特性に依存して所定の
中域の周波数帯域をフラットにし、それより高い帯域の
ピークレベルのみを抑制できるように、コンボルバ2
L、2Rのフィルタ係数としてに設定する。
に高音域の音像のゆがみを除去して自然なオーディオ信
号を楽しむことができるオーディオ信号伝送回路系に設
けたコンボルバの係数を求めるコンボルバの係数演算装
置を得る。 【解決手段】 切換器7L、7Rを制御してスピーカ4
L、4Rの応答特性を実測し、コンボルバ2L、2Rの
補正フィルタ係数を求めるとともに、求めた係数をコン
ボルバ2L、2Rに与えて畳み込み演算することにより
スピーカの補正を行うように制御する際、特定特性のイ
ンパルス応答f0(t) をスピーカ特性に依存して所定の
中域の周波数帯域をフラットにし、それより高い帯域の
ピークレベルのみを抑制できるように、コンボルバ2
L、2Rのフィルタ係数としてに設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ信号伝
送回路に関し、より具体的には、ハイファイオーディオ
装置のスピーカの応答特性の補正を行い、忠実な原音質
を再現するオーディオ信号伝送回路に設けたコンボルバ
の係数を求めるコンボルバの係数演算装置に関する。
送回路に関し、より具体的には、ハイファイオーディオ
装置のスピーカの応答特性の補正を行い、忠実な原音質
を再現するオーディオ信号伝送回路に設けたコンボルバ
の係数を求めるコンボルバの係数演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スピーカシステムにおいて、
デジタルフィルタを用いることにより、スピーカシステ
ムの音圧・群遅延特性を平坦化して、スピーカの応答特
性の補正を行い、忠実な原音質を再現するような工夫が
行われている。
デジタルフィルタを用いることにより、スピーカシステ
ムの音圧・群遅延特性を平坦化して、スピーカの応答特
性の補正を行い、忠実な原音質を再現するような工夫が
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、そのスピー
カシステムの音圧・群遅延特性の平坦化を行うに際し
て、それを阻む要因として主に次の3点が挙げられる。 1)スピーカキャビネットの回折及び反射よる要因。 2)アナログフィルタによる位相回転による要因。 3)スピーカユニットにおける振動板(周囲の支持系を
含む)の分割振動による要因。 このうち、上記1)及び2)の要因については、それほ
ど問題なく補正が可能である。
カシステムの音圧・群遅延特性の平坦化を行うに際し
て、それを阻む要因として主に次の3点が挙げられる。 1)スピーカキャビネットの回折及び反射よる要因。 2)アナログフィルタによる位相回転による要因。 3)スピーカユニットにおける振動板(周囲の支持系を
含む)の分割振動による要因。 このうち、上記1)及び2)の要因については、それほ
ど問題なく補正が可能である。
【0004】しかしながら、3)の要因については、か
なり難しい補正となる。この3)の要因となる分割振動
は、特に、周波数の高い帯域において発生しがちで、そ
のような高い周波数の場合にはスピーカコーンの各固有
の振動モードに応じて分割振動が生じ、うねり等の複雑
な振動が生じてしまう。このような複雑な振動を、単に
音圧レベルを平均化することにより抑えることは難し
い。それ故に、視聴者にとって今一つ高域側において、
高忠実度な音源の再生が得られないと言う問題点があっ
た。そこで、本発明は、このような問題点を解決したオ
ーディオ信号伝送回路を提供しようというものである。
なり難しい補正となる。この3)の要因となる分割振動
は、特に、周波数の高い帯域において発生しがちで、そ
のような高い周波数の場合にはスピーカコーンの各固有
の振動モードに応じて分割振動が生じ、うねり等の複雑
な振動が生じてしまう。このような複雑な振動を、単に
音圧レベルを平均化することにより抑えることは難し
い。それ故に、視聴者にとって今一つ高域側において、
高忠実度な音源の再生が得られないと言う問題点があっ
た。そこで、本発明は、このような問題点を解決したオ
ーディオ信号伝送回路を提供しようというものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の基本的な
考え方に基づいて成されたものである。スピーカは、振
動板が一体として振動している帯域を使用するのが理想
的であるが、実際にはピーク及びデイップを伴って振動
している帯域も使用せざるを得ない場合も多く、まず、
上記の1)及び2)の要因については、分割振動が生じ
にくく、コーン全体が振動するような帯域であり、ピー
クとデイップを平均化することで解決できると考えられ
る。
考え方に基づいて成されたものである。スピーカは、振
動板が一体として振動している帯域を使用するのが理想
的であるが、実際にはピーク及びデイップを伴って振動
している帯域も使用せざるを得ない場合も多く、まず、
上記の1)及び2)の要因については、分割振動が生じ
にくく、コーン全体が振動するような帯域であり、ピー
クとデイップを平均化することで解決できると考えられ
る。
【0006】次に、問題となる前記帯域以上において
は、上記3)で挙げた分割振動が生じることから、スピ
ーカコーンが全体的に振動し、しかも、それぞれの固有
振動に起因してうねりが生じていると考えられることか
ら、単に、前記1)及び2)の解決策のようにピークと
ディップとを平均化したとしても、かえって、複雑なう
ねりを生じさせかねない。そのため、この帯域において
は、平均レベル以上の音圧のみを抑え、平均レベル以下
の音圧はそのままの状態にしておくことで、複雑なうね
りの発生を防ぎ実質的に平坦なレベルにしようという考
え方である。
は、上記3)で挙げた分割振動が生じることから、スピ
ーカコーンが全体的に振動し、しかも、それぞれの固有
振動に起因してうねりが生じていると考えられることか
ら、単に、前記1)及び2)の解決策のようにピークと
ディップとを平均化したとしても、かえって、複雑なう
ねりを生じさせかねない。そのため、この帯域において
は、平均レベル以上の音圧のみを抑え、平均レベル以下
の音圧はそのままの状態にしておくことで、複雑なうね
りの発生を防ぎ実質的に平坦なレベルにしようという考
え方である。
【0007】その解決手段としては、音源からの信号
を、設定された係数に応じて畳み込み演算処理して出力
するコンボルバと、トランスデューサを含む所定の測定
系を用い、前記トランスデューサに所定音源からのオー
ディオ信号を与えて、前記トランスデューサ近傍の測定
位置において予め測定されたインパルス応答波形h
(t)を基にして、前記測定位置における前記インパル
ス応答波形h(t)の特定特性のインパルス応答f0
(t)の所定の中域において、所定帯域より低い方の帯
域が平坦になり、それより高い帯域における所定レベル
以上のレベルのみが所定レベルに抑制処理されて、算出
された逆フィルタ用係数を前記コンボルバに供給する係
数供給手段と、を有するオーディオ信号伝送回路を提供
するものである。
を、設定された係数に応じて畳み込み演算処理して出力
するコンボルバと、トランスデューサを含む所定の測定
系を用い、前記トランスデューサに所定音源からのオー
ディオ信号を与えて、前記トランスデューサ近傍の測定
位置において予め測定されたインパルス応答波形h
(t)を基にして、前記測定位置における前記インパル
ス応答波形h(t)の特定特性のインパルス応答f0
(t)の所定の中域において、所定帯域より低い方の帯
域が平坦になり、それより高い帯域における所定レベル
以上のレベルのみが所定レベルに抑制処理されて、算出
された逆フィルタ用係数を前記コンボルバに供給する係
数供給手段と、を有するオーディオ信号伝送回路を提供
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき、好ま
しい実施例により説明する。図1は、本発明のオーディ
オ信号伝送回路の一実施例を示す構成図である。同図に
おいて、2チャンネルステレオ方式の音源1L,1Rは
所定のオーディオ信号ソースである。スピーカの応答特
性を補正して振幅及び位相特性を同時に補正するための
コンボルバ2L,2Rと、アンプ3L,3Rがスピーカ
4L,4Rと音源1L,1Rの間に設けられている。
しい実施例により説明する。図1は、本発明のオーディ
オ信号伝送回路の一実施例を示す構成図である。同図に
おいて、2チャンネルステレオ方式の音源1L,1Rは
所定のオーディオ信号ソースである。スピーカの応答特
性を補正して振幅及び位相特性を同時に補正するための
コンボルバ2L,2Rと、アンプ3L,3Rがスピーカ
4L,4Rと音源1L,1Rの間に設けられている。
【0009】15は後述する切換器を切換制御してスピ
ーカ4L,4Rの応答特性を実測してコンボルバの補正
フィルタ係数を求めるとともに、その求めた補正フィル
タ係数をコンボルバ2L, 2Rに与えて畳み込み演算す
ることによりスピーカの補正を行うように制御する制御
部である。
ーカ4L,4Rの応答特性を実測してコンボルバの補正
フィルタ係数を求めるとともに、その求めた補正フィル
タ係数をコンボルバ2L, 2Rに与えて畳み込み演算す
ることによりスピーカの補正を行うように制御する制御
部である。
【0010】スピーカ4L,4Rの応答特性の実測に基
づいて求めた補正フィルタ係数を記憶するためのメモリ
16が設けられており、制御部15の制御に基づいてス
ピーカ4L,4Rの応答特性を実測時にはオーディオ信
号の伝送系路からコンボルバ2L,2Rを切り離し、ス
ピーカ4L,4Rの応答特性の補正時にはオーディオ信
号の伝送系路にコンボルバ2L,2Rを設けるように切
り換えるための切換器7L,7Rが設けられている。
づいて求めた補正フィルタ係数を記憶するためのメモリ
16が設けられており、制御部15の制御に基づいてス
ピーカ4L,4Rの応答特性を実測時にはオーディオ信
号の伝送系路からコンボルバ2L,2Rを切り離し、ス
ピーカ4L,4Rの応答特性の補正時にはオーディオ信
号の伝送系路にコンボルバ2L,2Rを設けるように切
り換えるための切換器7L,7Rが設けられている。
【0011】すなわち、図1に示す構成は、スピーカ4
L,4Rのインパルス応答を測定し、スピーカ4L,4
Rの特性を打ち消し平坦な特性に補正すべく、オーディ
オ信号の伝送系路に設けたコンボルバ2L,2Rのフィ
ルタ係数を計算制御することにより、振幅と位相を同時
に補正して伝送特性の所定の帯域のみを一定に保ち、音
質の改善を図って忠実な原音質を再現するようにして、
例えばスピーカやヘッドホンで避けられなかった音像の
ゆがみを除去して自然なオーディオ信号を楽しむことが
できるようにするものである。
L,4Rのインパルス応答を測定し、スピーカ4L,4
Rの特性を打ち消し平坦な特性に補正すべく、オーディ
オ信号の伝送系路に設けたコンボルバ2L,2Rのフィ
ルタ係数を計算制御することにより、振幅と位相を同時
に補正して伝送特性の所定の帯域のみを一定に保ち、音
質の改善を図って忠実な原音質を再現するようにして、
例えばスピーカやヘッドホンで避けられなかった音像の
ゆがみを除去して自然なオーディオ信号を楽しむことが
できるようにするものである。
【0012】ここで、コンボルバ2L,2Rのフィルタ
係数は、図2に示す測定システムにより係数データとし
て演算される。すなわち、図2は、図1において、切換
器7L、7Rを端子ga、ha側にそれぞれ接続してコ
ンボルバ2L,2Rを設けない状態で、図示しない無響
室内で聴取位置に相当する測定位置に設けられたマイク
ロホン8により、この位置におけるスピーカ4L,4R
のインパルス応答を測定し、スピーカ4L,4Rの応答
特性を打ち消し、平坦な特性に補正すべく、オーディオ
信号の伝送系路に設けたコンボルバ2L,2Rのフィル
タ係数を算出し、畳み込み演算してスピーカ4L,4R
の応答特性を補正することにより振幅及び位相特性を補
正する理想インパルス応答を実現するためのシステム構
成図である。
係数は、図2に示す測定システムにより係数データとし
て演算される。すなわち、図2は、図1において、切換
器7L、7Rを端子ga、ha側にそれぞれ接続してコ
ンボルバ2L,2Rを設けない状態で、図示しない無響
室内で聴取位置に相当する測定位置に設けられたマイク
ロホン8により、この位置におけるスピーカ4L,4R
のインパルス応答を測定し、スピーカ4L,4Rの応答
特性を打ち消し、平坦な特性に補正すべく、オーディオ
信号の伝送系路に設けたコンボルバ2L,2Rのフィル
タ係数を算出し、畳み込み演算してスピーカ4L,4R
の応答特性を補正することにより振幅及び位相特性を補
正する理想インパルス応答を実現するためのシステム構
成図である。
【0013】図2において、11はデジタルデータとし
ての理想インパルスを送出するデジタルI/Oボード、
6はデジタルI/Oボード11の出力をD/A変換する
D/Aコンバータ、7はその変換された信号を増幅して
スピーカ4L(又は4R)に入力する増幅器、8はスピ
ーカ4L(又は4R)から出力された信号を取り込むマ
イクロホン、9はマイクロホン8で取り込んだ信号を増
幅する増幅器、10はその増幅出力をA/D変換するA
/Dコンバータで、上記A/Dコンバータ10からの出
力は、デジタルI/Oボード11及びコンピュータ12
を介してワークステーション13にインパルス応答とし
て取り込まれ、補正をかける前のスピーカ4L(又は4
R)の特性測定が行われ、測定したインパルス応答波形
を元にフィルタ係数が係数データとして演算出力され
る。なお、マイクロホン8の特性は必要に応じて演算の
過程で補正される。
ての理想インパルスを送出するデジタルI/Oボード、
6はデジタルI/Oボード11の出力をD/A変換する
D/Aコンバータ、7はその変換された信号を増幅して
スピーカ4L(又は4R)に入力する増幅器、8はスピ
ーカ4L(又は4R)から出力された信号を取り込むマ
イクロホン、9はマイクロホン8で取り込んだ信号を増
幅する増幅器、10はその増幅出力をA/D変換するA
/Dコンバータで、上記A/Dコンバータ10からの出
力は、デジタルI/Oボード11及びコンピュータ12
を介してワークステーション13にインパルス応答とし
て取り込まれ、補正をかける前のスピーカ4L(又は4
R)の特性測定が行われ、測定したインパルス応答波形
を元にフィルタ係数が係数データとして演算出力され
る。なお、マイクロホン8の特性は必要に応じて演算の
過程で補正される。
【0014】すなわち、I/Oボード11は測定信号を
発生する測定信号発生手段を構成し、また、D/Aコン
バータ6、増幅器7、スピーカ4L、マイクロホン8〜
ワークステーション13の経路の構成は測定信号に基づ
いたオーディオ信号伝送系の応答である振幅特性及び位
相特性を求める応答特性測定手段を構成し、さらに、ワ
ークステーション13は求めた応答特性のうち所定の帯
域の振幅を平均化するように置き換えたターゲット特性
を決定するとともにオーディオ信号伝送系の応答が前記
ターゲット特性に収束するようにオーディオ信号伝送系
内に設けたコンボルバのフィルタ係数を求める演算手段
を構成しており、スピーカの特性を打ち消し実質的に平
坦化した特性に補正して音質改善を図るシステムを実現
している。
発生する測定信号発生手段を構成し、また、D/Aコン
バータ6、増幅器7、スピーカ4L、マイクロホン8〜
ワークステーション13の経路の構成は測定信号に基づ
いたオーディオ信号伝送系の応答である振幅特性及び位
相特性を求める応答特性測定手段を構成し、さらに、ワ
ークステーション13は求めた応答特性のうち所定の帯
域の振幅を平均化するように置き換えたターゲット特性
を決定するとともにオーディオ信号伝送系の応答が前記
ターゲット特性に収束するようにオーディオ信号伝送系
内に設けたコンボルバのフィルタ係数を求める演算手段
を構成しており、スピーカの特性を打ち消し実質的に平
坦化した特性に補正して音質改善を図るシステムを実現
している。
【0015】図2に示す構成によるスピーカ4L、4R
のインパルス応答の測定は、無響室でマイクロホン8を
使って測定され、例えば4096回のサンプルを用い、
1000回の同期加算を行い誤差を抑えて測定される。
図3は、かかる測定システムにより得られるインパルス
応答波形h(t)を示し、また、図4(a)はインパル
ス応答波形h(t)をフーリエ変換した振幅特性を示す
波形で、図4(b)は、目標となる特定特性のインパル
ス応答f0(t)の波形を示す。
のインパルス応答の測定は、無響室でマイクロホン8を
使って測定され、例えば4096回のサンプルを用い、
1000回の同期加算を行い誤差を抑えて測定される。
図3は、かかる測定システムにより得られるインパルス
応答波形h(t)を示し、また、図4(a)はインパル
ス応答波形h(t)をフーリエ変換した振幅特性を示す
波形で、図4(b)は、目標となる特定特性のインパル
ス応答f0(t)の波形を示す。
【0016】ここで、図2に示すワークステーション1
3は、まず、フィルタ係数を求める際、図4(a)で示
す補正前の振幅特性に対し、150Hzから8000く
らいの中帯域を実質的に平均化すべき補正帯域とし、こ
の帯域以外の低域及び高域は補正不可能な帯域とする。
3は、まず、フィルタ係数を求める際、図4(a)で示
す補正前の振幅特性に対し、150Hzから8000く
らいの中帯域を実質的に平均化すべき補正帯域とし、こ
の帯域以外の低域及び高域は補正不可能な帯域とする。
【0017】そして、前記の補正帯域のうち、150H
zから1600Hz程度の周波数帯域を前述の問題点の
項で指摘した1)及び2)に起因して生じるいわゆるピ
ストン帯域(スピーカコーンがうねりを伴うことなく音
圧に応じて全体的に振動するような帯域)のレベルを平
均化し、これを越える帯域は前述の問題点3)として指
摘したスピーカコーンにうねりが生じる帯域と認定し
て、この帯域における平均レベル以上のレベルを平均レ
ベルに抑えるようなターゲット特性として設定し、フィ
ルタ係数を算出する。
zから1600Hz程度の周波数帯域を前述の問題点の
項で指摘した1)及び2)に起因して生じるいわゆるピ
ストン帯域(スピーカコーンがうねりを伴うことなく音
圧に応じて全体的に振動するような帯域)のレベルを平
均化し、これを越える帯域は前述の問題点3)として指
摘したスピーカコーンにうねりが生じる帯域と認定し
て、この帯域における平均レベル以上のレベルを平均レ
ベルに抑えるようなターゲット特性として設定し、フィ
ルタ係数を算出する。
【0018】すなわち、その測定特性(インパルス応答
波形h(t)に係る振幅特性)に基づいて補正した振幅
特性である図4(b)に示す特定特性のインパルス応答
f0(t) を求め、上記特定特性のインパルス応答f0
(t) と上記インパルス応答波形h( t) から得ら
れる拡大行列Hと、その転置行列HT とf0 (t)を1
列とした行列F0 によって、HT HG=HT F0 を満た
す1列からなる行列式Gの各要素を図1に示すコンボル
バ2Lと2Rのフィルタ係数g(n)とする。
波形h(t)に係る振幅特性)に基づいて補正した振幅
特性である図4(b)に示す特定特性のインパルス応答
f0(t) を求め、上記特定特性のインパルス応答f0
(t) と上記インパルス応答波形h( t) から得ら
れる拡大行列Hと、その転置行列HT とf0 (t)を1
列とした行列F0 によって、HT HG=HT F0 を満た
す1列からなる行列式Gの各要素を図1に示すコンボル
バ2Lと2Rのフィルタ係数g(n)とする。
【0019】以下に上記行列式の解について述べる。本
実施例では、上記の構成により行列式を満たす解を求め
ることで、時間軸上で一義的に応答波形が得られる。具
体的には、レビンソンアルゴリズムを用いた最小2乗法
(参考文献:「デジタルフィルタの応用入門」、日本音
響学会誌43巻4号(1987)、浜田晴夫)に従って
コンボルバの入力端と出力端で得られるインパルス応答
の差の2乗を最少とするようなフィルタ係数を得るもの
とする。
実施例では、上記の構成により行列式を満たす解を求め
ることで、時間軸上で一義的に応答波形が得られる。具
体的には、レビンソンアルゴリズムを用いた最小2乗法
(参考文献:「デジタルフィルタの応用入門」、日本音
響学会誌43巻4号(1987)、浜田晴夫)に従って
コンボルバの入力端と出力端で得られるインパルス応答
の差の2乗を最少とするようなフィルタ係数を得るもの
とする。
【0020】今、コンボルバのインパルス応答の離散係
数をg1 、g2 、・・・、gm-1 とすると、マイクロホ
ン位置での離散的応答f0 、f1 、・・・fn+m-2 は次
式で表せる。
数をg1 、g2 、・・・、gm-1 とすると、マイクロホ
ン位置での離散的応答f0 、f1 、・・・fn+m-2 は次
式で表せる。
【0021】
【数1】
【0022】ただし、hi は伝達特性、pはp=0、
1、・・・、n+m−2。式(1) を行列で表現すると、
1、・・・、n+m−2。式(1) を行列で表現すると、
【0023】
【数2】
【0024】となり、式(2) は、さらに、 F=HG と表現することができる。ここで、入力のインパルスF
0 とマイクロホン位置でのインパルス応答Fの差の2乗
を取り、評価関数Pとすると、 P=(F−F0 )T (F−F0 ) =(HG−F0 )T (HG−F0 ) =(GT HT −F0T)(HG−F0 ) =GT HT HG−F0THG−GT HT F0 +F0TF0 となり、評価関数Pが最少となるためのコンボルバのイ
ンパルス応答Gを求めるために、
0 とマイクロホン位置でのインパルス応答Fの差の2乗
を取り、評価関数Pとすると、 P=(F−F0 )T (F−F0 ) =(HG−F0 )T (HG−F0 ) =(GT HT −F0T)(HG−F0 ) =GT HT HG−F0THG−GT HT F0 +F0TF0 となり、評価関数Pが最少となるためのコンボルバのイ
ンパルス応答Gを求めるために、
【0025】
【数3】
【0026】を演算する。ただし、Tは転置行列である
ことを表す。そして、式(4) =0から HT HG=HT F0 (5) となるような解Gを決定すればよい。すなわち、フィル
タ係数を上式(5) のように設定することにより、伝送特
性が補正され、マイクロホン位置における振幅・位相特
性がピストン帯域において平均化され、それより高い帯
域において平均レベル以上のレベルを平均レベルに抑え
るように補正し、これら以外の低域及び高域は補正不可
能な帯域として補正せず、実際のインパルス応答波形と
同一の特性とする。このようにして、忠実な原音質を再
現し、スピーカやヘッドホンで避けられなかった音像の
歪みを除去することができ、また、中域以外の低域及び
高域の周波数帯域では実際のスピーカ等測定系と同一の
特性が得られ、実際のスピーカの特性を考慮して適合さ
せた自然なオーディオ信号を同時に楽しむことができ
る。
ことを表す。そして、式(4) =0から HT HG=HT F0 (5) となるような解Gを決定すればよい。すなわち、フィル
タ係数を上式(5) のように設定することにより、伝送特
性が補正され、マイクロホン位置における振幅・位相特
性がピストン帯域において平均化され、それより高い帯
域において平均レベル以上のレベルを平均レベルに抑え
るように補正し、これら以外の低域及び高域は補正不可
能な帯域として補正せず、実際のインパルス応答波形と
同一の特性とする。このようにして、忠実な原音質を再
現し、スピーカやヘッドホンで避けられなかった音像の
歪みを除去することができ、また、中域以外の低域及び
高域の周波数帯域では実際のスピーカ等測定系と同一の
特性が得られ、実際のスピーカの特性を考慮して適合さ
せた自然なオーディオ信号を同時に楽しむことができ
る。
【0027】図5は図2に示す測定システムを用いてワ
ークステーション13によりフィルタ係数を設定する制
御動作を示すフローチャートである。まず、図2に示す
測定システムにより、スピーカの応答を測定し(ステッ
プS1)、このインパルス応答波形h(t)をフーリエ
変換(FFT:周波数ー時間軸変換)して振幅特性を得
る(ステップS2)。次に、ステップS3において、補
正しない低域及び高域を決定すると共に、それら帯域の
各ポイントのレベルを決定する。
ークステーション13によりフィルタ係数を設定する制
御動作を示すフローチャートである。まず、図2に示す
測定システムにより、スピーカの応答を測定し(ステッ
プS1)、このインパルス応答波形h(t)をフーリエ
変換(FFT:周波数ー時間軸変換)して振幅特性を得
る(ステップS2)。次に、ステップS3において、補
正しない低域及び高域を決定すると共に、それら帯域の
各ポイントのレベルを決定する。
【0028】一方、ステップS4におて、ピストン帯域
の平均レベルを求める。ここでは、全てのポイントの平
均化でも良く、また、任意間隔の平均化でも良い。次
に、この平均化レベル、例えば、88dBをピストン帯
域のレベルとして設定する(ステップS5)。
の平均レベルを求める。ここでは、全てのポイントの平
均化でも良く、また、任意間隔の平均化でも良い。次
に、この平均化レベル、例えば、88dBをピストン帯
域のレベルとして設定する(ステップS5)。
【0029】そして、うねりが生じると推測されるka
>1となる帯域を設定する。すなわち、低域共振より十
分高い周波数(目安は慣性制御領域)からka=1にな
る周波数までの周波数を設定する。
>1となる帯域を設定する。すなわち、低域共振より十
分高い周波数(目安は慣性制御領域)からka=1にな
る周波数までの周波数を設定する。
【0030】次に、ステップS7において、ステップS
2において得た測定後の変換結果と、平均レベルを比較
し、変換結果のレベルの方が小であれば、そのままステ
ップS9に進み、変換結果のレベルが大であれば、ステ
ップS8に進み、各ポイントのレベル、即ち、前述の平
均レベルに設定する。
2において得た測定後の変換結果と、平均レベルを比較
し、変換結果のレベルの方が小であれば、そのままステ
ップS9に進み、変換結果のレベルが大であれば、ステ
ップS8に進み、各ポイントのレベル、即ち、前述の平
均レベルに設定する。
【0031】ステップS9では、補正帯域外の低域及び
高域の各ポイントデータと、ステップS8において行わ
れた補正データとを合成し、この合成されたデータを逆
周波数変換(IFFT)する(ステップS9,10)。そし
て、最後にステップS10において、最小2乗法によ
り、目標周波数/測定周波数を演算してコンボルバの係
数を得る。
高域の各ポイントデータと、ステップS8において行わ
れた補正データとを合成し、この合成されたデータを逆
周波数変換(IFFT)する(ステップS9,10)。そし
て、最後にステップS10において、最小2乗法によ
り、目標周波数/測定周波数を演算してコンボルバの係
数を得る。
【0032】このように、本実施例では上記したような
特性を得られる係数に基づいて音声処理することによ
り、特に、高音域の音源が忠実に再現できる。尚、上記
実施例では、ピストン帯域を越える帯域において平均レ
ベル以上の音圧を平均レベルに抑えるように補正してい
るが、平均レベルに限ることはなく予め設定した包絡特
性に沿うように補正しても良い。また、上記実施例で
は、オーディオ信号伝送回路系に測定システムを設けて
係数を決めるようにしているが、別個独立に前記の測定
システムを用意し、予め前述した方法により係数を求め
ておき、その係数をメモリ16内に格納するようにして
おいても良い。
特性を得られる係数に基づいて音声処理することによ
り、特に、高音域の音源が忠実に再現できる。尚、上記
実施例では、ピストン帯域を越える帯域において平均レ
ベル以上の音圧を平均レベルに抑えるように補正してい
るが、平均レベルに限ることはなく予め設定した包絡特
性に沿うように補正しても良い。また、上記実施例で
は、オーディオ信号伝送回路系に測定システムを設けて
係数を決めるようにしているが、別個独立に前記の測定
システムを用意し、予め前述した方法により係数を求め
ておき、その係数をメモリ16内に格納するようにして
おいても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオーディ
オ信号伝送回路によれば、特に、スピーカコーンにうね
りが生じてしまうような高帯域の音圧の所定レベル以上
を所定レベルに抑えるようにしているので、高音域の音
源が忠実に再現できる。
オ信号伝送回路によれば、特に、スピーカコーンにうね
りが生じてしまうような高帯域の音圧の所定レベル以上
を所定レベルに抑えるようにしているので、高音域の音
源が忠実に再現できる。
【図1】本発明の第1実施例としてのオーディオ信号伝
送回路の一実施例の構成を示すブロック図である。
送回路の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るコンボルバのフィルタ係数の測定
システムを示す構成図である。
システムを示す構成図である。
【図3】補正前のインパルス応答波形を示す説明図であ
る。
る。
【図4】図3のインパルス応答波形をフーリエ変換した
振幅特性及びターゲット特性を示す特性図である。
振幅特性及びターゲット特性を示す特性図である。
【図5】図2に示す測定システムを用いてワークステー
ション13によりフィルタ係数算出するためのフローチ
ャートである。
ション13によりフィルタ係数算出するためのフローチ
ャートである。
2L,2R コンボルバ 4L,4R スピーカ 7,9 増幅器 7L,7R 切換器 8 マイクロホン 10 A/Dコンバータ 11 デジタルI/Oボード(測定信号発生手段) 12 コンピュータ 13 ワークステーション(演算手段) 15 制御部(メモリ16とともに係数供給手段を構
成する) 16 メモリ
成する) 16 メモリ
Claims (1)
- 【請求項1】音源からの信号を、設定された係数に応じ
て畳み込み演算処理して出力するコンボルバと、 トランスデューサを含む所定の測定系を用い、前記トラ
ンスデューサに所定音源からのオーディオ信号を与え
て、前記トランスデューサ近傍の測定位置において予め
測定されたインパルス応答波形h(t)を基にして、前
記測定位置における前記インパルス応答波形h(t)の
特定特性のインパルス応答f0 (t)の所定の中域にお
いて、所定帯域より低い方の帯域が平坦になり、それよ
り高い帯域における所定レベル以上のレベルのみが所定
レベルに抑制処理されて、算出された逆フィルタ用係数
を前記コンボルバに供給する係数供給手段と、を有する
オーディオ信号伝送回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8219244A JPH1051890A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | オーディオ信号伝送回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8219244A JPH1051890A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | オーディオ信号伝送回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1051890A true JPH1051890A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16732487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8219244A Pending JPH1051890A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | オーディオ信号伝送回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1051890A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001028799A (ja) * | 1999-05-10 | 2001-01-30 | Sony Corp | 車載用音響再生装置 |
| WO2005057984A1 (ja) * | 2003-12-15 | 2005-06-23 | Sony Corporation | 音声信号処理装置及び音声信号再生システム |
| KR100584606B1 (ko) | 2004-09-13 | 2006-05-30 | 삼성전자주식회사 | 이어폰의 주파수 특성 보정 장치 및 방법 |
| JP2012039501A (ja) * | 2010-08-10 | 2012-02-23 | Jvc Kenwood Corp | ディジタルフィルタの係数設定方法、係数設定装置、及び係数設定プログラム、並びにディジタルフィルタを用いた音場補正方法 |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP8219244A patent/JPH1051890A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001028799A (ja) * | 1999-05-10 | 2001-01-30 | Sony Corp | 車載用音響再生装置 |
| WO2005057984A1 (ja) * | 2003-12-15 | 2005-06-23 | Sony Corporation | 音声信号処理装置及び音声信号再生システム |
| JP2005184040A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-07-07 | Sony Corp | 音声信号処理装置及び音声信号再生システム |
| KR100584606B1 (ko) | 2004-09-13 | 2006-05-30 | 삼성전자주식회사 | 이어폰의 주파수 특성 보정 장치 및 방법 |
| JP2012039501A (ja) * | 2010-08-10 | 2012-02-23 | Jvc Kenwood Corp | ディジタルフィルタの係数設定方法、係数設定装置、及び係数設定プログラム、並びにディジタルフィルタを用いた音場補正方法 |
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