JPH1052409A - 電磁妨害除去のための濾波装置および濾波方法 - Google Patents

電磁妨害除去のための濾波装置および濾波方法

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JPH1052409A
JPH1052409A JP9065983A JP6598397A JPH1052409A JP H1052409 A JPH1052409 A JP H1052409A JP 9065983 A JP9065983 A JP 9065983A JP 6598397 A JP6598397 A JP 6598397A JP H1052409 A JPH1052409 A JP H1052409A
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JP9065983A
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Alfred Dean Forbes
アルフレッド・ディーン・フォーブス
Eric D Helfenbein
エリック・ディー・ヘルフェンバイン
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    • A61B5/7203Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes for noise prevention, reduction or removal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】事象期間のうち注目信号が存在する事象区間か
らの電磁妨害(EMI)を効果的に濾波する。 【解決手段】事象期間を注目信号の存在しない静穏区間
を決定し、静穏区間内での入力信号力をスペクトル分析
してEMI周波数を測定する。測定結果に基づき、EM
Iを推定し、推定したEMIを事象区間の信号から差し
引き、EMIの減少している事象区間の信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号の濾波に関するもの
であり、更に詳細には、各々が、意味のある信号を有す
る事象区間と信号が存在しない静穏区間を備えている事
象期間の信号から電磁妨害を除去することに関する。
【0002】
【従来の技術】物体からの信号(たとえば、患者からの
ECGなどの生理学的信号)のディジタル記録にはしば
しば不要な電磁妨害(EMI)が含まれている。濾波し
てEMIを除去し、埋もれている信号(たとえば、生理
学的信号)を抽出し、続いて所期の処理ができるように
することが望ましい。
【0003】信号中の大きなEMIは普通、正弦波電力
線(「本線」)のなす結果である。したがってEMIの
大部分は記録波形内に電力線周波数と二、三の高調波の
正弦波として現われる。電力線妨害を除去する典型的方
法は波形をそのノッチ(阻止帯)が電力線周波数にある
ディジタル・ノッチ濾波装置で処理することである。電
力線周波数の高調波は一個の固定ノッチにより除去でき
ないから、周波数の異なる一連のノッチ濾波装置を有す
る「櫛形」濾波装置を用いることが多い。しかし、ノッ
チ濾波装置および櫛形濾波装置から成るディジタルおよ
びアナログの装置には共に多数の短所がある。第1に、
ノッチ濾波装置は「リンギングを発生」し、濾波プロセ
スそれ自身による不要な信号歪みが生ずる。加えて、ノ
ッチを狭くするにつれて、リングする傾向が大きくな
る。櫛形濾波装置はノッチ濾波装置のリンギング効果を
倍増する。
【0004】ノッチ濾波装置の他の短所は、埋もれた注
目信号とEMIとの間に周波数範囲の重なりがあると、
注目信号のなかのノッチ周波数成分をすべて除去すると
いうことである。ノッチ濾波装置または櫛形濾波装置の
なお他の短所はそれらが妨害の変化に適応しないという
ことである。電力線妨害はしばしば公称周波数の周りで
変化する。固定周波数ノッチ濾波装置は変化するEMI
周波数に適応しないから、広いノッチが必要である。し
かし、広いノッチは信号の歪みをより大きくする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加算ノイズまたは妨害
を各種形式の信号から除去する適応濾波方法が開発され
ている(Widrow他の「適応ノイズ消去:原理と応用(A
daptive Noise Canceling: Principles and Applicatio
ns)」、Proc. IEEE、Vol.63,No.12,pp.1692-1716、197
5;Widrow他著:「適応信号処理(Adaptive Signal Pro
cessing)」、New Jersey, Prentice-Hall、1985;Hayk
in, S.著:「適応濾波装置の理論(AdaptiveFilter Theor
y)」、New Jersey, Prentice-Hall、1985)。これらの
方法は変化する妨害周波数に適応するように設計されて
いる。多数の用途に適しているが、このような適応濾波
方法にも短所がある。適応ノイズ濾波装置は普通「空間
ダイバーシチ」に頼っている。すなわち、それらは参照
入力を作るのに信号に無関係の雑音/妨害「センサ」を
必要とする。この参照入力には妨害だけが入っていなけ
ればならず、これを一次入力に存在する妨害と関係付け
なければならない。多数の用途で 1)所要参照入力を作
ること2)参照入力を確実に一次雑音に関係付けるこ
と、または 3)参照入力に有意の量の一次信号を入れな
い(「混信させない」)こと、を実現することはできな
い。更に、妨害の振幅または周波数のおおきな短期変化
があれば、適応濾波装置の収束速度は妨害を追跡できな
い恐れがある。その結果、濾波装置の性能が不充分とな
り、実際に妨害を招いてしまうことがある。その他に、
このような適応濾波装置は多数の周波数から成る妨害に
対処することができない。多くの場合、適応濾波装置を
多数の周波数に対応するように修正することは容易でな
い。本発明の目的は、注目信号が存在する事象区間と意
味のある信号が存在しない静穏(「無信号」ともいう)
区間から成る事象期間の信号のEMI濾波方法を提供
し、前述の従来技術の方法の短所を克服することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が提供する装置は
事象期間の電気ディジタル信号を発生する手段、事象期
間のディジタル信号を受信し格納する記憶装置、ディジ
タル信号内の事象区間および静穏区間を決定する事象検
出器、少なくとも一つの事象期間のディジタル信号のパ
ワースペクトルを分析するスペクトラム分析器、静穏区
間のディジタル信号(すなわち、入力)およびスペクト
ル分析により得られた周波数に基づき、電磁妨害(EM
I)を推定する推定器、および推定したEMIを事象区
間のディジタル信号から差し引き、得られる信号がEM
Iの減少している事象区間の信号であるようにする減算
器、を備えている。
【0007】事象区間におけるEMIを推定するには、
事象区間に隣接する静穏区間におけるEMIを最初に推
定し、事象区間に及ぶように延長する。装置はスペクト
ル分析から決定された一つ以上の周波数での基底関数
(好適には正弦波EMIの場合にはEMI周波数の正弦
波および余弦波の組み合わせ)を使用し、静穏区間の信
号のデータを曲線に当てはめ(または近似させ)、EM
I推定値を発生する。線路周波数EMIを曲線に当ては
めるには、各EMI周波数の唯一つの正弦波および唯一
つの余弦波を混合して静穏区間のデータを曲線に当ては
める。正弦波の振幅および余弦波の振幅を調節して静穏
区間の妨害を曲線に当てはめる。したがって両振幅は必
ずしも同じではない。
【0008】線路EMIに対する更に高い周波数の高調
波を同様に推定することができる。本発明の「基底関数
濾波装置」濾波法の実施例(即ち「正弦波トレンド濾波
装置(STF(sinusoidal trend filter)と略称す
る)」)を使用してライン周波数EMIの他にその調波
(す調波とは、ここでは基本周波数より高いものを言
う)をも高解像度ディジタル記録から除去することがで
きる。ここで使用するかぎり、「除去する」という用語
は部分的にまたは実質的に除去することを意味する。
【0009】本発明の濾波装置および方法にはEMIに
対する現在の濾波装置および濾波方法より優れた長所が
ある。たとえば、STFは線路周波数およびその高調波
をリンギングを生じないで除去する。濾波装置をEMI
周波数での注目事象の信号エネルギをそのままにしてE
MIを除去するのに使用することができる。EMIはし
ばしば短期定常波形(たとえば、正弦波)として現われ
るから、事象信号にEMIと同じ周波数のエネルギが入
っていれば、二つを分離することができる。
【0010】濾波は時間領域で行なわれるから、最小1
ノルム(least one-norm)および最小トリム二乗(least-
trimmed-square)のような頑健な方法を使用することが
できる。これらの方法を使用すると、従来の方法では信
号を歪ませる可能性がある(たとえば、静穏区間中雑音
スパイクが後続事象区間中ノッチ濾波装置にリンギング
を生ぜしめることがある)波形の孤立部(たとえば、イ
ンパルス性雑音スパイク)にあまり敏感でなくできる。
EMIを短い静穏区間にわたり推定するので、基底関数
濾波装置(たとえば、STF)は妨害の位相および振幅
の跳躍に急速に適応することができる。例示として、S
TF濾波装置は60Hzの線路周波数EMIおよびその優勢
な180Hzおよび300Hzの高調波を高解像度の心電図(EC
G)記録から除去するのに効果的に使用されてきた。静
穏区間および事象区間のあるSTF濾波した心搏「期
間」(たとえば、時間間隔)を図1に示す。一般的基底
関数濾波装置を適用して各種周波数の短期定常EMI
(正弦波または非正弦波)を事象区間および静穏区間を
含む事象期間の生理学的および非生理学的信号から除去
することができる。
【0011】本発明の実施例を示す図を本発明の装置お
よび方法を更に良く理解するために挿入してある。これ
らの図で、類似数字は幾つかのの図で類似特徴を表す。
【0012】
【好適実施例の説明】本発明は一つ以上の周波数の基底
関数を静穏区間の少なくとも一部を含む期間中に収集さ
れた信号のスペクトル分析により同定して静穏区間中の
EMI信号に合わせる「基底関数濾波装置」を提供す
る。図1は本発明の基底関数濾波装置(線路EMIに対
するSTF)により濾波された信号(ECG)の一例を
示す。ECGは例示の目的で示したものであり、本発明
の方法および装置を使用して他の形式の信号を濾波でき
ることを理解する。この例では、各心搏(その時間間隔
を事象期間という)にはPで示したP波、QRSで示し
たQRS複合波、およびTで示したT波がある。先行心
搏のT波の終りと心搏のP波の始まりとの間の間隔Qに
は有意の「事象情報」(すなわち、心臓の活動を表す情
報)は入っていないと考えられる。この間隔は「無信
号」であり本質的に電磁妨害しかないので、この間隔を
「静穏区間」という。(心搏の)間隔の残りを「事象区
間」、E、と云い、PQRST複合波に対応する。
【0013】濾波装置の好適実施例 図2は本発明の基底関数濾波装置10の実施例を概略示し
ている。信号源12(たとえば、患者)により発生された
信号は、信号を記憶装置16が受信し格納できる形に変換
する装置14により集められる。装置14は電気信号(すな
わち、入力)を信号源12から集めるセンサ(たとえば、
ECG電極)を備えることができる。装置14は他の信号
(たとえば、振動、音、光、などを変換する変換器、光
検出器、および類似のもの)を電気信号に変換する装置
を備えることもできる。装置14はセンサからの信号を増
幅する増幅器を備えることもでき、アナログ信号をディ
ジタル信号に変換するアナログ−ディジタル(A/D)
変換器を備えることもできる。
【0014】記憶装置16からのディジタル信号はスペク
トラム分析器20により分析され、信号内のEMIのより
優勢な周波数(優勢周波数)に関する情報を得る。記憶
装置16からのディジタル信号は事象検出器24によっても
分析され、各静穏区間のおよび各事象区間の始まりおよ
び終わりを決定する。優勢周波数、および事象区間およ
び静穏区間の始まりおよび終わりについての情報は事象
区間のEMIを推定する推定器26に伝えられる。
【0015】推定器26は、スペクトル分析により得られ
た優勢周波数に基づき、注目静穏区間の収集信号(記憶
装置16にディジタル信号として格納されている)の振幅
および位相に整合する基底関数を発生するのに使用され
る。これら基底関数はその静穏区間のEMI推定値とな
るように重み付けされる。これら基底関数はその静穏区
間に隣接する(たとえば、追随する)事象区間に及ぶよ
うに延長され、それによりその事象区間のEMI推定値
を生ずる。
【0016】減算器30はEMI推定値を収集信号から差
し引いてEMIの少ない濾波信号を得るのに使用され
る。事象区間のEMI推定値はその事象区間の対応する
収集信号から差し引かれる。必要なら、静穏区間のEM
I推定値をその静穏区間中の対応する収集信号から差し
引くことができる。このようにして、事象期間(たとえ
ば、心搏)、または一連の事象期間(たとえば、複数の
心搏に対応するECG信号の数分間)に対する濾波信号
を得ることができる。
【0017】好適には、一旦ディジタル信号が(たとえ
ばA/D変換器から)得られると、信号は電子計算機に
より処理されて濾波信号を生ずる。この場合には、記憶
装置、スペクトラム分析器、推定器、および減算器はす
べて電子計算機の一部である。しかし、個別電子装置ま
たは回路を使用して記憶装置、スペクトラム分析器、推
定器、減算器、またはそれらを組合せた機能を行なわせ
ることも当然できる。
【0018】図3は本発明による濾波方法を示す。最初
に、注目事象に対応するディジタル信号を得る(ブロッ
ク40)。これは信号源から電気信号(すなわち、入力)
を集め、または非電気信号(たとえば、超音波)を電気
信号に変換し、次に電気信号をディジタル化することに
より行なうことができる。ディジタル信号は記憶装置に
格納される(ブロック42)。
【0019】ディジタル信号を次にスペクトル分析して
優勢なEMI周波数を得る。加えて、信号を分析して各
事象期間の静穏区間および事象区間を決定する(ブロッ
ク44)。記憶装置からのディジタル信号をこの事象分析
用コンピュータ・アルゴリズムにより電子的に分析する
ことが望ましいが、このような分析をアナログ的に、ま
たは人手によって行うことも考えられている。
【0020】優勢なEMI周波数に基づき、これら周波
数(一つ以上の周波数である可能性がある)における基
底関数を静穏区間の収集信号に整合させることにより静
穏区間のEMI推定値を得る(ブロック46)。基底関数
を静穏区間から隣接事象区間まで延長することにより事
象区間のEMI推定値を得る(ブロック48)。最後に、
EMI推定値を対応する収集信号から差し引くことによ
り濾波信号を得る。
【0021】基底関数ィルタについて:基底関数濾波装
置を信号および雑音の「時間ダイバーシチ」を有する波
形に適用することができる。「時間ダイバーシチ」を有
するとは時間沿った信号(すなわち、入力)を、信号お
よび雑音(すなわち、無信号)の個別区間に分割するこ
とができるということを意味する。「無信号」区間は
「静穏区間」であり、その時間中は注目信号(すなわ
ち、有意の信号)が存在しない(または本質的に存在し
ないかまたは、たとえば、注目信号をこのような静穏区
間から濾波し去ることによりそのように見えるようにす
ることができる)が、なお妨害は存在する。これら時間
を、考察中の信号の信号内容に関して静かであるから
「静穏区間」という。これら静穏区間は、不要な妨害に
より汚染されているが、注目信号が存在する時間を取り
囲んでいる。注目事象の信号を含んでいる時間を「事象
区間」という。ECGはこのような信号の一例である。
各心搏(検査すべき「事象」)に関連する電気的活動は
普通、図1に示すように、妨害だけが存在して心臓の電
気的活動を欠く短い期間(すなわち「静穏区間)により
取り囲まれている。他の例は脈動流を駆動するポンプが
発生する音である。基底関数濾波装置を多様な信号に適
応させることができる。例示の目的で、ECG信号の濾
波に適用して線路EMIを除去することについて以下に
説明する。当業者はこの濾波装置をこの開示に基づき他
の用途用に修正することができる。
【0022】EMI周波数を最初に波形のパワースペク
トル(収集した信号のデータ)から測定する。たとえ
ば、線路周波数を約60Hzとしても、電力線周波数はしば
しば0.1%も変化するので、電力線の周波数およびその
高調波をスペクトル分析する。これら測定した周波数に
おける基底関数(線路EMIの場合には正弦波)を静穏
区間に当てはめてEMIの回帰推定値を作る。このEM
I推定値を正弦波EMIに対する「正弦波トレンド」と
いう。基底関数は他のEMI波形、たとえば、方形波な
どに対しては更に複雑なこともある。しかし、通常の波
形を備えた多数の種類のEMIの基底関数を当業者は決
定することができる(たとえば、方形波を正弦波の組合
せにより決定することができる)。EMIを局所定常
(すなわち、一事象区間内で有意に変化しない)と仮定
し、基底関数(たとえば、線路EMIに対する数個の正
弦波)の線形組合せでEMIを表すことができる。この
妨害推定値を次に静穏区間から隣接事象区間を横断して
延長し、そこで収集信号から差し引き、それによりそこ
にある本質的にEMI無の信号を残す。EMIが局所的
に時間について定常という特性のため、好適には注目事
象期間を含む期間(これは、たとえば、1心搏の期間で
ある)にわたり収集された信号をスペクトル分析してE
MI周波数を決定する場合、その一部分だけを含む期間
や、注目事象の無い期間さえ使用することができる。た
とえば、事象区間に近い時間に収集された信号は事象区
間でのEMI周波数の妥当な推定値を与えると思われ
る。
【0023】基底関数濾波装置および方法は記録波形の
後処理を含む用途に最も良く適しているが、充分な処理
パワーを利用できて、かつ濾波装置出力の遅れを許容で
きれば、リアルタイムでの実施を行なうこともできる。
【0024】EMI周波数の推定値:しばしば、EMI
周波数(たとえば、電力線周波数)は時間的に非定常で
ある。濾波装置性能を良くするには、EMI周波数を
(観測入力の隣接領域のパワースペクトルyを検査する
ことにより)繰り返し推定する。これら領域の持続時間
の選択はサンプル速度、所定の記録場所におけるEMI
周波数(たとえば、公称線路周波数)からの予想変化、
および所要EMI濾波の程度によって変わる。EMI周
波数がある持続時間にわたり定常であるという仮定にた
ち、持続時間を選択する(たとえば、5、10、30、60
秒、など)。次にEMI周波数をスペクトル分析から決
定する。同様にして、方形波形式のEMIが存在する疑
いのある信号を適切に分析することによりEMI周波数
を決定することができる。
【0025】たとえば、線路周波数のEMI周波数を見
いだすのに、公称電力線周波数(たとえば、60Hz)およ
びその高調波(たとえば、第3高調波:180Hz、第5高
調波:300Hz)の近くのパワースペクトルのピークをサ
ーチする。60秒間のECGから計算したスペクトルの一
例を図4に示す。普通数個の高調波(たとえば、ECG
のEMIの基本線路周波数60Hzの奇数次高調波)だけが
優勢である。これらは電力線の基本線路周波数自身より
エネルギを多く持っている。
【0026】例示として、これら同定されたピークに対
応する周波数の正弦波EMIを本発明の濾波方法で排除
する。これら所定の周波数をfiとする。ただしi=1、
2、…、m 。
【0027】EMI周波数および信号のスペクトル内容
が重なる場合には、EMIピークの幾つか(たとえば、
60Hzにおけるピーク)をパワースペクトル内で見分ける
ことができないことがある。これらの場合には、最も優
勢なEMI高調波(たとえば、180Hzにおける)の周波
数をサーチすることができる。その場合、業界で既知の
サーチ方法を使用することができる。優勢な高調波のピ
ークが見つかったら(たとえば、180.3Hzにある第3高
調波)、適切に増減することにより主(または基本)周
波数を(たとえば、3で割って60.1Hzを得る)および他
の高調波を(たとえば、第5高調波に5/3を乗じて300.5
Hzを得るなどして)決定することができる。
【0028】EMI周波数のパワーおよび位相の推定
値:次に基底関数を信号データに合わせてEMIを推定
する。たとえば、各EMI周波数における振幅および位
相を推定する曲線当てはめ法(たとえば、回帰法)によ
りEMIの「正弦波トレンド」を得る。最初に、入力y
eのある事象区間(この区間に注目事象の信号が存在す
る)を観測入力y(電圧の単位で表されている)のなか
で同定される。次に、入力yψを有し、該事象時間に先
行隣接するしている、静穏区間を同定する。この静穏区
間には最も多くのEMIが入っている。事象を同定する
多くの方法(標準的方法を含む)を使用することができ
る。たとえば、ECG信号中で、QRS複合波はその大
きい振幅により同定することができる。次にP波および
T波をそれらのQRS複合波との関係に基づき同定する
ことができる。事象区間の始めおよび終わりをP波の前
およびT波の後の曲線の屈折に基づき同定することがで
きる。
【0029】次に、基底関数(たとえば、正弦波)が静
穏区間につなげるため発生される。線路EMIの場合、
上述の手順(スペクトル分析による)で同定したm個の
EMI周波数の各々について、静穏区間の信号および持
続時間と同じサンプル割合(信号をディジタル化するた
めの)を持つ余弦波および正弦波を作る。(図5を参
照。)各周波数で余弦波および正弦波の双方を備えれ
ば、二つの線形結合を使用して任意の位相の正弦波を作
ることができるから、この方法でEMIの位相を合わせ
ることができる。(例示の目的で、第1の優勢周波数の
余弦波C1および正弦波S1の他に、第2の優勢周波数
の余弦波C2および正弦波S2をも図5に示してある。
対象EMIの性格についての知識を持つことは適用可能
な基底関数を同定する上で有益である。線路EMIの場
合、基底関数は正弦波および余弦波である。方形EMI
波の場合、方形波関数を発生する基底関数を使用するこ
とができる。
【0030】線路EMIの例において、各基底関数に対
するサンプル値をne×2m行列Ψの隣接列に置く。ここで
nψは静穏区間内のサンプル点の数であり、2mは基底関
数の数(正弦波および余弦波の双方を含んでいるので濾
波すべきEMI周波数の数の2倍)である。m の値をよ
り優勢なEMI周波数を含むように選択する。たとえ
ば、ECG濾波において、優勢な三つののEMI周波数
(60Hz、180Hz 、および300Hz)が存在する。他の信号
測定の場合には、他の優勢なEMI周波数が存在する可
能性があることが考えられる。たとえば、信号測定を発
振器(たとえば、通信機器では、テレビジョンセットな
ど)の近くで行なう場合には、その発振器は考察中の信
号を邪魔するEMIを発生する可能性がある。
【0031】静穏区間のnψ個のディジタルサンプルは
「観測」ベクトル「yψ」を備えている。線路EMIを
推定するのに、EMI角周波数ωの基底関数の線形結合
はAcosωt+Bsinωtの形を備えている。ただしtは時
間であり、AおよびBは振幅である。
【0032】次に、下記方程式を最もよく解くように解
推定値ベクトルxの2m個の係数(または「重み」)を計
算する。 Ψx=yψ …………………・・ 式1 この方程式でxについて解くのに多数の回帰法を採用す
ることができる。よく使用されている一つの方法は妨害
推定値{iψ}と静穏区間内の観測値との間の二乗誤差ε2
を最小にする方法である(なおTはベクトルや行列の転
置を表わす)。 ε2=({iψ}-yψ)T({iψ}-yψ) ……・式2
【0033】形式的な解{x}は疑似逆行列ΨIを用いて与
えられる。 {x}=ΨIyψ=(ΨTΨ)-1ΨTyψ ……・・式3
【0034】次に2m個の基底関数に解係数を乗じ、共に
加算して静穏区間内の妨害の推定値{iψ}を形成する。 {iψ}=Ψ{x} ………………・式4
【0035】収集信号からEMIを除去して事象信号を
回復すること:静穏区間から作られた「静穏区間」EM
I推定値(例えば正弦波トレンド)を隣接事象区間を横
断して拡張し、事象区間のEMI推定値を作る。この
「事象区間」EMI推定値を次に事象区間の信号から差
し引き、EMI信号を効果的に濾波して事象信号を回復
する。
【0036】上で作ったEMI推定値ベクトル{iψ}
は、事象区間中EMIの推定値として直接使用すること
はできない。その基底関数(たとえば、正弦波EMIに
対する余弦トレンド)が事象区間中EMIのものと同相
にないことがあるらしいからである。したがって、静穏
区間であてはめられたEMIと事象区間でのEMI推定
値との間の位相関係を維持するには、図6に示すよう
に、基底関数をその元の出発点から静穏区間および事象
区間の双方に及ぶように延長する。
【0037】上の回帰法を使用する正弦波トレンドのた
めに、それ故、Ψの列に正弦波を延長するne個の別の
行を入れ新しい行列Ψ'を作る。ここでneは事象区間に
及ぶのに必要な点の数である。この新しい行列は二つの
部分を備えていると見ることができる。静穏区間に及ぶ
基底関数を備えている上部Ψ、および事象区間に及ぶ基
底関数の継続を備えている下部Eである。したがって
Ψ'は下記の形式を成している。 Ψ'=[Ψ E]T …………… 式5
【0038】次に事象区間に対する妨害推定値{ie}を事
象区間に及ぶように延長された基底関数Eの部分に、上
で見いだされた係数{x}を乗ずることにより見いだすこ
とができる。 {ie}=E{x}……………・ 式6
【0039】最後に、濾波事象信号SeはEMI推定値{i
e}を元の観測事象波形yeから一点一点差し引くことによ
り見いだされる。 Se=ye-{ie}…………… 式7 ここでは減算を事象区間にわたってのみ行なう。
【0040】各事象に対する方法の反復:EMI推定値
および減算による除去をパワースペクトルからEMI周
波数を決定するのに使用した波形の領域内の各事象区間
について繰り返す。この領域の端に達すると、プロセス
全体を他のデータ領域について繰り返す。
【0041】EMIを事象期間中に収集信号から除去す
る有効性は静穏区間および事象区間を通じてEMIの定
常性によって決まる。EMIの振幅、位相、または周波
数の変動はこれら時間間隔中に濾波装置性能の低下を生
ずる。このような発生は好適に同定されるのでこの事象
区間を以後の分析から削除することができる。これは先
行する静穏区間から決定されたEMI推定値を濾波して
いる事象区間に続く静穏区間から計算したEMI推定値
と比較することにより達成することができる。これら二
つの推定値の間の合致の程度はEMIの定常性の指標で
ある。
【0042】各事象区間に対するEMI推定値を決定す
るのに各事象区間に先行する静穏区間一つだけを説明し
たが、各推定値の決定に別の静穏区間を使用することに
より濾波方法を一層頑健にすることができる。たとえ
ば、図7に示すように、各事象区間(たとえば、E1)
をはさむ二つの静穏区間(たとえば、Ψ1およびΨ2)
を使用することができる。
【0043】この場合、その列が第1の(先行する)静
穏区間、事象区間、および第2の(後続の)静穏区間に
及ぶのに充分な長さの基底関数で行列が作りだされる。
この行列には三つの要素がある。 [ Ψ1 E Ψ2 ]T ……………・・ 式8 ここでEは事象区間を張る基底関数の部分である。解く
べき回帰方程式はしたがって次式で与えられる。 [ Ψ1 E Ψ2 ]Tx=[yψ1 ψ2]T …… 式9 ここで yψ1およびyψ2 は二つの静穏区間の入力波形
の部分であり、観測ベクトルを形成するように連結され
ている。基底関数および観測ベクトルの双方の事象区間
に対応する行を削除する。この方程式を{x}ついて解く
のにどんな回帰法を用いてもよく、これら要素を削除し
たことによる悪影響はない。従って囲まれた事象区間に
おける妨害推定値は次式で与えられる。 {ie}=E[x] …………… 式10
【0044】信号の性格(たとえば、静穏区間および事
象区間の持続時間)により、各事象区間を囲むどんな数
の静穏区間をも同様に使用することができる。たとえ
ば、事象区間に先行する二つの静穏区間および事象区間
に続く二つの静穏区間を使用することができる。
【0045】ディジタル信号が得られると、スペクトル
の分析、EMIの推定、および推定EMIのディジタル
信号(データ)からの減算を、コンピュータプログラム
の指令のもとにあるどんな電子機構またはこのような動
作を行なう同等の電子装置によっても行なうことができ
る。たとえば、電子計算機はディジタルデータの入力を
受けてスペクトル分析、EMIの推定、およびディジタ
ル信号からの推定EMIの減算を上述の数学的記述また
は同様の方法と矛盾しないで行なうコンピュータプログ
ラムを備えることができる。当業者はこのようなコンピ
ュータプログラムをEMIを濾波する上述の方法に基づ
き書くことができる。また、このようなコンピュータプ
ログラムをプログラム記憶媒体に格納することができ
る。たとえば、このようなコンピュータプログラムをコ
ンピュータの記憶装置に格納することができ、またはハ
ードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、コン
パクトディスク、および類似のもののような外部プログ
ラム記憶媒体に格納することができる。このようなプロ
グラムをコンピュータ(または同様の装置)にロードし
(または読み込み)、コンピュータがディジタル信号か
らEMIを濾波することができるようにすることができ
る。
【0046】他の実施例:或る用途ではEMIだけが存
在し、事象信号が存在しない静穏区間を見分けるのが困
難なことがある。しかし、事象信号は存在するが、それ
にも拘らず通常の濾波方法を使用してEMIから分離す
ることができる波形の短い部分があることがある。たと
えば、各事象(たとえば、PQRST ECG波)の始
まりまたは終わりには最低EMI周波数より実質的に低
い周波数の信号内容が入っていることがある。通常の高
域濾波装置は信号のこの部分を制限することができる。
ロールオフの鈍いディジタル有限インパルス応答(FI
R)高域濾波装置は観測波形を濾波して静穏区間を作る
のに使用することができ、この濾波装置はこれらEMI
周波数推定値に対して小さい係数を生じ、事象区間にわ
たりこれら周波数でのパワーを過小評価するEMI推定
値を発生する。ひとつの解法はこれら係数を高域濾波装
置が対応する周波数で発生する減衰の量だけ拡大するこ
とである。これら増減因数は固定であるから、あらかじ
め計算することができる。静穏区間の高域濾波は低周波
妨害(たとえば、ドリフトまたは基線のふらつき)を除
去することもできる。
【0047】EMIが長い期間にわたり比較的定常であ
ると予想され、また時間境界決定誤差または他の妨害が
存在すると予想される用途では、頑健さを付加する別の
方法により推定EMI係数の区間ー区間変動を制限す
る。許容変動の大きさを制限すれば非EMI源からの過
渡妨害に対する感度が減少する。これを行なうには、た
とえば、各周波数における推定値の余弦および正弦の係
数の二乗の和を変わり得る量に制限することができる。
各周波数に対する余弦および正弦の係数がEMI位相の
変動を処理するため区間につれて変化するので、各周波
数におけるパワーは、正確に各個別係数にはならない
が、制限されなければならない。制限パワーが決定され
ると、二つの対応する係数は制限値のパワーに対する元
の推定値のパワーの比に比例して増減する。
【0048】係数の偏移を制限するのに採用される方法
は予想される測定誤差、妨害、および典型的EMI変動
によって変わる。制限方法の例は、1)所定周波数にお
けるパワー推定値を先行区間のものから10%以内に制限
する、および2)単純な濾波装置を使用してパワー推定
値を低域濾波する、ものである。
【0049】連続して濾波出力流を発生するのに唯一つ
必要なことは静穏区間中に決定したEMI推定値 {iψ}
を静穏区間のサンプルから差し引くことである。EMI
を推定するのに「中心」静穏区間自身の他に多数のそれ
を取り囲む静穏区間をも使用することができる。このよ
うな実施において、静穏区間の濾波は事象区間の濾波と
交互になる。二つの形の区間は、中心事象区間が回帰方
程式から削除されるが中心静穏区間が含まれることをの
ぞき、同様に処理される。
【0050】正弦波トレンド濾波装置は信号の時間ダイ
バーシチを利用している。基底関数濾波装置が事象区間
から隔てられたEMI内の突然の短いバーストのため不
十分である事象区間を検出するのに空間ダイバーシチを
使用することもできる。図8に示す患者の肩および胸を
横断する誘導性ループ62のような、EMI検出センサ
(主信号から分離されている)からの信号の同時記録を
使用して、本方法の各繰り返しにおいて静穏区間および
事象区間の双方を通じてEMIの定常性および非定常性
を確認することができる。これはこれらのチャンネルに
関して、信号と並列に(すなわち、同じ時間境界を使用
することにより)、濾波装置を同時に実施することによ
り行なうことができる。事象区間にわたるEMI残余を
検査することができるが、それらはEMIが定常で正確
に推定されていれば、小さい(理想的には0)はずであ
る。大きい残余は事象区間を正しく濾波していないとし
て、すなわち、方法が過渡的に不成功で、この期間を以
後のデータ分析から削除する必要があるとして、警告す
る。このような警告はコンピュータにより行なうことが
できる。図8の実施例はループ62およびECG電極72、
74、76からの信号を増幅する増幅器64、66、68、70を備
えることができる。次に信号はA/D変換器78、80、8
2、84を通過し、本発明の基底関数法を使用する濾波を
行なう電子計算機88により処理されることができる。
【0051】頑健(Robust)回帰推定法:異常値(すな
わち、定常正弦波の一部ではない静穏区間内のデータ
点)に対する基底関数濾波装置の感度を下げる一つの方
法は頑健回帰法を使用することである。最小1ノルム
(残余の絶対値の最小和)(Bioomfield他、最小絶対
偏差:理論、応用、およびアルゴリズム(Least Absolut
e Deviation: Theory, Applications, and Algorithm )
、Boston、 Birkauser、1983)および最小トリム二乗
(残余の最小半数の最小和)(Rousseeuw,A.L.、頑
健回帰および異常値検出(Robust Regression and Outli
er Detection)、Wiley,New York,1987)はこのよう
な頑健法の例である。
【0052】それにも拘らず、回帰法の選択は用途依存
であり、波形に存在する妨害全体の性格に影響される。
たとえば、EMIの他にひとつの妨害だけがガウス分布
(たとえば、生理学的記録の中の筋肉の震え)を備えて
いれば、最小二乗誤差法(数式をもちいて上述した)が
最良の結果を与えるであろう。加えて、最小二乗誤差回
帰は直裁的で、そのアルゴリズムも幾つかの頑健法のそ
れに比較して効率良く実施できる。
【0053】当業者は特許請求の範囲の範囲および精神
から逸脱せずに修正を行い得ることが理解される。たと
えば、記述した各種実施例に基づきEMIを濾波するた
めのコンピュータプログラムをコンピュータまたは同様
の装置に載せるべきプログラム格納媒体に格納すること
ができる。以下に、本発明の実施態様を例示する。
【0054】(実施態様1)事象区間(E)および静穏
区間(Ψ)を含む事象期間の信号を濾波する装置(10)
において、(a)事象期間の電気ディジタル信号を発生
するための手段(14)、(b)前記手段に接続され、前
記ディジタル信号を受信し格納するための記憶装置(1
6)、(c)ディジタル信号内の事象区間(E)および
静穏区間(Ψ)を決定するように接続されている事象検
出器(24)、(d)少なくとも一つの事象区間のディジ
タル信号のパワースペクトルを分析するように接続され
たスペクトラム分析器(20)、(e)少なくとも一つの
事象期間の静穏区間(Ψ)のディジタル信号に基づき、
スペクトラム分析器(20)により同定された一つ以上の
周波数における基底関数を使用して電磁妨害(以下EM
Iと称する)の推定値(以下EMI推定値と称する)を
推定するように接続された推定器(26)、および(f)
EMI推定値を事象区間(E)のディジタル信号から差
し引き、得られた事象区間に対する信号のEMIが減少
しているように接続された減算器(30)、とを備えてい
る装置(10)。
【0055】(実施態様2)推定器(26)はスペクトル
分析から決定されたEMI周波数の正弦波および余弦波
を組み合わせて静穏区間(Ψ)の信号のデータを近似
し、EMI推定値を発生するようになっている実施態様
1に記載の装置。 (実施態様3)EMI周波数の正弦波および余弦波を結
合してEMI周波数における静穏区間(Ψ)のデータに
あてはめ、前記正弦波および余弦波の振幅は異なること
ができ、前記振幅の各々は前記正弦波および前記余弦波
がEMI周波数でEMI推定値を発生するように選択さ
れている実施態様1に記載の装置。 (実施態様4)推定器(26)は基本周波数および一つ以
上のその高調波周波数を有するEMI推定値を発生する
ようになっている実施態様1から3までのいずれかに記
載の装置。
【0056】(実施態様5)記憶装置(16)、事象検出
器(24)、推定器(26)、および減算器(30)は電子計
算機の一部である実施態様1から4までのいずれかに記
載の装置。 (実施態様6)電気ディジタル信号を発生する手段(1
4)は信号源から事象期間の信号を収集するセンサ(た
とえば、72)に接続し得るアナログ−ディジタル変換器
(たとえば、78)を備えている実施態様1から5までの
いずれかに記載の装置。 (実施態様7)電気ディジタル信号を発生する手段(1
4)は信号源(12)から事象期間の信号を収集するよう
になっているセンサ(たとえば、72)を備えている実施
態様1から6までのいずれかに記載の装置。
【0057】(実施態様8)センサ(たとえば、72)は
患者に取り付けるための心電図(ECG)電極(たとえ
ば、72、74、76)を備えている実施態様1から7までの
いずれかに記載の装置。 (実施態様9)更にセンサ(たとえば、72)とは異なる
位置で患者に設置し、静穏区間(Ψ)中のEMI信号収
集器のEMI信号を事象区間(E)中に収集したそのE
MI信号と比較して異常EMI信号が発生する期間中の
事象区間を捨てることができるようにしたEMI信号収
集器(62)を備えている実施態様1から8までのいずれ
かに記載の装置。
【0058】(実施態様10)後記(a)乃至(c)の
ステップを有し、事象区間(E)および静穏区間(Ψ)
を含む事象期間の信号を濾波する濾波方法: (a)少なくとも一つの事象期間のディジタル信号のパ
ワースペクトルを分析するステップ; (b)少なくとも一つの事象期間の静穏区間(Ψ)の信
号を、前記分析により同定した一つ以上の周波数の基底
関数に整合させせることにより事象区間(E)の電磁妨
害(EMI)を推定するステップ;および (c)EMI推定値を事象区間(E)の信号から差し引
いて、EMIが減少した事象区間(E)の信号を得るス
テップ。
【図面の簡単な説明】
【図1】静穏区間および事象区間を備えた典型的ECG
線図を示す。
【図2】本発明の濾波装置の概略ブロック図である。
【図3】本発明に従ってEMIを濾波する方法を示す流
れ図である。
【図4】時間軸に沿って収集したECG信号の典型的パ
ワースペクトルを示す図である。
【図5】ECGの事象期間の信号と事象期間の静穏区間
中の妨害にあてはめる基底関数とを示すグラフである。
【図6】図5の事象期間の信号とおよび事象区間を張る
ように拡張されている静穏区間で妨害にあてはまる基底
関数を示す図である。
【図7】事象区間に隣接する静穏区間および事象区間の
EMIを推定して重み付き基底関数を生ずるのに使用さ
れている静穏区間を含む事象期間の部分の信号と基底関
数とを示す図である。
【図8】事象信号を収集するセンサの位置とは異なる位
置にあってEMI信号を収集するEMIセンサを使用す
る本発明の一実施例の方法を実施するシステムを示す図
である。
【符号の説明】
10…信号濾波装置 12…信号源 14…電気ディジタル信号発生手段 16…記憶装置 20…スペクトラム分析器 24…事象検出器 26…推定器 30…減算器 62…信号コレクタ 72、74、76…センサ 78…A/D変換器 E…事象区間 Ψ…静穏区間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事象区間および静穏区間を含む事象期間
    の信号を濾波する装置において、 (a)事象期間の電気ディジタル信号を発生するための
    手段、 (b)前記手段に接続され、前記ディジタル信号を受信
    し格納するための記憶装置、 (c)ディジタル信号内の事象区間および静穏区間を決
    定するように接続されている事象検出器、 (d)少なくとも一つの事象区間のディジタル信号のパ
    ワースペクトルを分析するように接続されたスペクトラ
    ム分析器、 (e)少なくとも一つの事象期間の静穏区間のディジタ
    ル信号に基づき、スペクトラム分析器により同定された
    一つ以上の周波数における基底関数を使用して電磁妨害
    (以下EMIと称する)の推定値(以下EMI推定値と
    称する)を推定するように接続された推定器、および (f)EMI推定値を事象区間のディジタル信号から差
    し引き、得られた事象区間に対する信号のEMIが減少
    しているように接続された減算器、とを備えている装
    置。
JP9065983A 1996-03-28 1997-03-19 電磁妨害除去のための濾波装置および濾波方法 Pending JPH1052409A (ja)

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