JPH1052753A - Al系金属と異種材料との接合体及びその製造方法 - Google Patents

Al系金属と異種材料との接合体及びその製造方法

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JPH1052753A
JPH1052753A JP12306597A JP12306597A JPH1052753A JP H1052753 A JPH1052753 A JP H1052753A JP 12306597 A JP12306597 A JP 12306597A JP 12306597 A JP12306597 A JP 12306597A JP H1052753 A JPH1052753 A JP H1052753A
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JP12306597A
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Inventor
Hiroki Fujimoto
広樹 藤本
Masaya Ito
正也 伊藤
Tomoo Tanaka
智雄 田中
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Al系金属に対し金属あるいはセラミック等
の異種材料が高強度で接合されてしかも安価に製造でき
る接合体と、そのための接合方法とを提供する。 【構成】 異種材料被接合体とTi系金属板との間に、
Al系金属被接合体よりも高融点のろう材箔あるいはろ
う材板を介挿してろう付け処理を行う。次いで、Ti系
金属板とAl系金属被接合体との間に、Al系金属被接
合体よりも低融点の別のろう材箔あるいはろう材板を介
挿して両者をろう付けする。これにより、異種材料被接
合体とTi系金属板とが、ろう材層、Ti系金属板及び
別のろう材層を介して互いに接合された接合体が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、Al系金属と異種
材料との接合体及び接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】AlあるいはAl合金等のAl系金属は
耐食性に優れて熱伝導性が高く、しかも軽量である利点
を有していることから種々の分野で利用が進んでいる。
この場合、Al系金属同士を接合したり、Al系金属部
材とAl以外を主成分とする異種金属部材とを接合して
複合化することも行われている。このようなAl系金属
部材と異種金属部材との接合体としては、Al系の低融
点ろう材を用いて接合したものが知られている。また、
そのような低融点ろう材としては、2成分系ろう材とし
てAl−Si系(例えばJISBA4045)、3成分
系のろう材としてAl−Cu−Si系(例えばJISB
A4145)、Al−Si−Ge系及びAl−Si−M
g系等が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た接合体のうち、異種金属部材中にFe、Ni及びCo
の一種以上が含有されていると、接合の際にこれがAl
系金属部材中のAl成分と反応して脆弱な金属間化合物
が形成され、接合強度が低下する問題がある。一方、A
l系金属部材に対しては、金属部材のみでなくセラミッ
ク部材を接合する要望も高まっている。この場合、接合
に使用するろう材としては、セラミックとの反応性に優
れたTi等の活性金属を含有する例えば貴金属ベースの
ろう材を使用するのが本来望ましいのであるが、Al系
金属は低融点であるためそれらのろう材は使用できない
ので、止むなく前述のAl系低融点ろう材が用いられて
いた。しかしながら、該Al系低融点ろう材はセラミッ
クとの反応性が悪く、結局は十分な接合強度が達成でき
ない問題がある。また、接合に先立って、セラミック部
材の被接合面に対し蒸着やスパッタ等によりメタライズ
層を形成してから接合を行う方法もあるが、この場合は
蒸着装置やスパッタ装置等の特殊な処理装置が必要とな
り、また工数も増大して製造コストの高騰を招く欠点が
ある。
【0004】本発明の課題は、Al系金属に対し金属あ
るいはセラミック等の異種材料が高強度で接合されてし
かも安価に製造できる接合体と、そのための接合方法と
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために本発明の接合体の第一の構成は、A
lを主体に構成されたAl系金属被接合体と、Fe,N
i及びCoの1種以上を主成分とする金属からなる異種
材料被接合体とが金属系接合層を介して互いに接合され
るとともに、金属系接合層が、Al系金属被接合体中の
Al成分と、異種材料被接合体中のFe,Ni及びCo
成分の1種以上とが、それらAl系金属被接合体と異種
材料被接合体との間での成分拡散に基づき反応すること
を抑制する拡散バリア層を含むことを特徴とする。
【0006】Alを主体とするAl系金属被接合体と、
Fe,Ni,Coの一種以上を含む金属からなる異種材
料被接合体との接合体においては、その接合の際に、A
lとFe,Ni,Coとが拡散し合い、その接合界面に
脆弱なAl−Fe系、Al−Ni系あるいはAl−Co
系といった脆弱な金属間化合物が形成されるので、接合
強度は低い。しかし、上記本発明の第一の構成に係る接
合体においては、その金属系接合層に拡散バリア層が含
まれており、この拡散バリア層がAlとFe、Niない
しCoとの拡散及びそれによる反応を妨げるので上記脆
弱な金属間化合物の生成が抑制され、ひいては高強度の
接合体を得ることができる。
【0007】また、上記第一の構成の接合体を得るため
の本発明の接合方法は、下記の工程を含むことを特徴と
する。 拡散バリア用金属層形成工程:異種材料被接合体の接
合面に対し、Al系金属被接合体中のAl成分と、異種
材料被接合体中のFe,Ni及びCo成分の1種以上と
が、それらAl系金属被接合体と異種材料被接合体との
間での双方向ないし一方向の成分拡散に基づき反応する
ことを抑制するための拡散バリア層となるべき拡散バリ
ア用金属層を形成する。 接合工程:その形成された拡散バリア用金属層に対
し、Al系金属被接合体を、異種材料被接合体とは反対
側から直接又は他層を介して間接的に接合する。
【0008】これにより、上記本発明の第一の構成に係
る接合体を能率的に製造することが可能となる。ここ
で、上記方法においては拡散バリア用金属層は、接合後
において拡散バリア層となる。
【0009】なお、拡散バリア用金属層は、例えば蒸着
法、蒸着、スパッタ等の気相成膜法や、化学メッキ等に
より形成することができる。また、所定の組成の金属か
らなる金属板を異種材料被接合体の接合面にろう付けに
より接合して形成することもできる。一方、拡散バリア
用金属層に対するAl系金属被接合体の接合方法として
は例えばろう付を採用できる。この場合、接合に用いる
ろう材としては各種Al合金ろうを使用することがで
き、例えばAl−Si系(JIS:BA4343、BA
4045等)、Al−Cu−Si系(JIS:BA41
45等)、Al−Cu−Mg系(JIS:BA400
3、BA4004、BA4005、BA4N04等)、
さらにはAl−Mg系、Al−Si−Ge系、Al−S
i−Mg系、Al−Si−Cu−Zn系、Al−Ge−
Si−Cu−Mg系等のろう材を使用できる。なお、ろ
う付け接合に代えて、ろう材を使用しない拡散接合や摩
擦圧接、爆発圧接、抵抗溶接、ホットプレス等を採用し
てもよい。
【0010】上記本発明の第一の構成に係る接合体にお
いて、異種材料被接合体の材質としては、具体的には、
クロムモリブデン鋼、ステンレス鋼、Ni基耐熱合金
(例えば商標名:インコネル)、Fe−Ni−Co合金
(例えばコバール)、Fe−Ni合金(例えば42アロ
イ)、さらにはWC−Co、TiN−Co、WC−Ni
等の焼結金属等が挙げられる。
【0011】一方、Al系金属被接合体の材質として
は、純Al(不可避不純物を含む場合がある)あるいは
各種Al合金を使用することができる。具体的には、工
業用純Al(JIS:1050、1060、1080、
1100等)、鋳造用Al合金(JIS:AC1A、A
C1B、AC2A、AC2B、AC3A、AC4A、A
C4B、AC4C、AC4CH、AC4D、AC5A、
AC7A、AC7B、AC8A、AC8B、AC8C、
AC9A、AC9B等)、ダイキャスト用Al合金(J
IS:ADC1、ADC3、ADC5、ADC6、AD
C10、ADC12等)、Al−Cu−Mg系展伸用合
金(JIS:2014、2017、2024等)、Al
−Mn系展伸用合金(JIS:3003、3004
等)、Al−Si系展伸用合金(JIS:4032、4
043等)、Al−Mg系展伸用合金(JIS:500
5、5052、5083、5086等)、Al−Mg−
Si系展伸用合金(JIS:6061、6063等)、
Al−Zn−Mg−Cu系あるいはAl−Zn−Mg系
展伸用合金(JIS:7075、7N01等)、さらに
はAl−Li系合金等が例示できる。
【0012】また、Al系金属基質にAl23等のセラ
ミック粒子を分散させたAl系分散強化型複合材料、同
じくAl系金属基質をカーボン、SiC、Al23等に
よる前駆体系繊維、B/W、B4C/B/W、SiC/
B/W、SiC/C等のCVD系繊維、W、Mo、鋼等
の金属繊維、SiC、Si34、Al23、グラファイ
ト、チタン酸カリウム等のひげ結晶(ウィスカー)繊維
等の強化繊維体で強化した繊維強化型複合材料を使用す
ることもできる。
【0013】次に、拡散バリア層は、例えばTi,Pd
及びPtの少なくともいずれかを含有するものとして構
成できる。具体的には、拡散バリア層は、Tiを主成分
とする層、Pdを主成分とする層及びPtを主成分とす
る層のうち少なくとも一層からなるものとして構成する
ことができる。この場合、例えばTi,Pd,Ptの単
層のみでもよいが、それらの層を複数層組み合わせても
よい。例えばTi層とPd層、Ti層とPt層、Pd層
とPt層の2層や、Ti層とPd層とPt層の3層のよ
うに、異なる種類の層を積層してもよいし、例えばTi
層とPd層とTi層の3層や、Ti層とPd層とTi層
とPt層の4層(あるいははそれ以上の多層)など、同
種の層を複数層含ませて組み合わせてもよい。また、T
i,Pd,Ptに変えて、それらを主成分とする合金を
用いてもよい。
【0014】また、拡散バリア層は、Ti,Pd及びP
tの少なくともいずれかを主成分とするものとして構成
してもよい。この場合、拡散バリア層が、例えば2種又
は3種の異なる物質からなる合金層として存在してもよ
く、あるいは、2種又は3種以上の異なる物質からなる
混合層(例えばある物質の中に僅かに他の物質が混在し
ている層)として存在してもよい。いずれにしろ、T
i,Pd及びPtの少なくともいずれかを主成分とする
ものとして拡散バリア層を構成することにより、Al系
金属被接合体中のAl成分と、異種材料被接合体中のF
e,Ni及びCo成分の1種以上との拡散及びそれによ
る反応を効果的に抑制することが可能となる。
【0015】なお、上記成分の拡散ないし反応抑制効果
は拡散バリア層の厚さが増大するに伴い高められ、それ
によって接合界面に前述の脆弱な金属間化合物が形成さ
れにくくなるので、接合体の強度はより高められる傾向
にある。この場合、拡散バリア層の厚さが2μm以上の
範囲において少なくとも、接合体の強度を必要十分な値
に確保することが可能となる。拡散バリア層の厚さは、
より望ましくは5μm以上とするのがよい。一方、拡散
バリア層の厚さが10μmを超えた場合は、それ以上の
バリア層の厚さ増大に伴う接合強度の向上はもはや期待
できなくなるので、拡散バリア層の厚さは10μm以下
の範囲で調整することが望ましいといえる。
【0016】なお、ここでいう拡散バリア層の厚さと
は、図1に示すように、Al系金属被接合体と異種材料
被接合体との間において、拡散バリア層の一方の側に隣
接している層をA層、他方の側に隣接している層をB層
とし、それらA層ないしB層との間で拡散を生じている
部分C及びDを除いた残余の部分の厚さをいう(従っ
て、当然ながら接合後の厚さである)。また、拡散バリ
ア層、その両側の拡散を生じている部分、Al系金属被
接合体及び異種材料被接合体は、公知の方法、例えば電
子プローブ・マイクロ・アナライザ(EPMA:あるい
はこれと走査電子顕微鏡観察像との組み合わせ)、エネ
ルギー分散型X線分析(EDX)、波長分散分光法(W
DS)、オージェ電子分光法(AES)等により識別で
き、それに基づいて拡散バリア層の厚みも容易に測定す
ることができる。
【0017】なお、上記第一の構成の接合体において
は、Al系金属被接合体と異種材料被接合体との間に、
熱残留応力を緩和する緩衝層を設けてもよい。この場
合、緩衝層は、Al系金属被接合体と拡散バリア層との
間及び拡散バリア層と異種材料被接合体との間の、少な
くともいずれかに配置することができる。
【0018】次に、本発明の接合体の第二の構成は、A
lを主体に構成されたAl系金属被接合体と、それとは
異なる材質で構成された異種材料被接合体とが、金属系
接合層を介して互いに接合されるとともに、その金属系
接合層が、Ti又はTi合金で構成されてAl系金属被
接合体の側に配置されるTi系金属層と、そのTi系金
属層(例えばTi系金属板)と異種材料被接合体との間
に形成されてそれらを互いに接合するろう材層とを含む
ことを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、異種材料被接合体にろ
う接されたTi系金属層により、Al系金属被接合体と
該異種材料被接合体とを強固に接合することができる。
異種材料被接合体は、金属で構成されていてもセラミッ
クで構成されていてもいずれでもよい。例えば異種材料
が金属の場合、従来の接合体の構成では接合界面に脆弱
な金属間化合物が形成されて接含強度が確保できない場
合があったが、上述のようにAl系金属被接合体と異種
材料被接合体との間にTi系金属層をろう付により介在
させ、そのTi系金属層を介してそれらを接合すること
により、Al系金属と異種材料との反応を妨げることが
でき、ひいては上記金属間化合物の形成が抑えられた高
強度の接合体が実現する。また、異種材料がセラミック
の場合も、Ti系金属層とろう材層との介在により接合
強度が高められた接合体を得ることができる。
【0020】また、上述のような接合体を得るための本
発明の接合方法は、下記の工程を含むことを特徴とす
る。 ろう付け工程:異種材料被接合体の被接合面にTi系
金属層をろう材により予めろう付け接合する。 接合工程:そのろう付けされたTi系金属層に対しA
l系金属被接合体を、異種材料被接合体とは反対側から
直接又は他層を介して間接的に接合する。
【0021】該方法によれば、Al系金属被接合体の接
合に先立って、異種材料被接合体に対しTi系金属層が
ろう付けされるので、該Al系金属の融点に関係なくそ
のろう付け温度を自由に設定することができる。従っ
て、接合強度向上の観点から高融点のろう材を使用する
ことも可能となり、例えば異種材料がセラミックの場合
は、セラミックの接合に適した高融点ろう材(後述)を
用いてTi系金属層をこれに接合することができる。そ
して、Ti系金属層が異種材料被接合体に接合されてし
まえば、該Ti系金属層に対してはAl系金属被接合体
を後述する方法により比較的低温で高強度に接合するこ
とが可能であるため、結果として蒸着装置やスパッタ装
置などの特殊な装置を用いたメタライズ処理等も不要と
なり、高強度の接合体を安価に製造することが可能とな
る。
【0022】このように、異種材料被接合体がセラミッ
クで構成されている場合に例示されるように、Ti系金
属層を異種材料被接合体と接合するろう材層は、Al系
金属被接合体よりも融点の高い材質で構成することがで
きる。
【0023】上記本発明の第二の構成の接合体において
異種材料被接合体を金属材料で構成する場合、その材質
としては、軟鋼やステンレス鋼を始めとする各種鉄系材
料の他、Cu、Ni、Co、Be及びZrのいずれかを
主成分とする金属(単体金属及び合金の双方を含む)
等、各種使用できる。特に、Fe、Ni及びCoを含有
する材質を使用した場合、Ti系金属層は前述の第一の
構成と同様に、Al系金属被接合体中のAl成分と、異
種材料被接合体中のFe,Ni及びCo成分の1種以上
とが、それらAl系金属被接合体と異種材料被接合体と
の間での成分拡散に基づき反応することを抑制する拡散
バリア層として機能する。これにより、従来問題となっ
ていたそれら成分とAlとの金属間化合物の形成がTi
系金属層の介在により効果的に阻止されるので、高強度
の接合体を得る上での波及効果が特に大きい。
【0024】なお、Fe,Ni及びCoの1種以上を主
成分とする金属としては第一の構成と同様に、クロムモ
リブデン鋼、ステンレス鋼、Ni基耐熱合金(例えば商
標名:インコネル)、Fe−Ni−Co合金(例えばコ
バール)、Fe−Ni合金(例えば42アロイ)、さら
にはWC−Co、TiN−Co、WC−Ni等の焼結金
属等が挙げられる。また、異種材料被接合体をセラミッ
クで構成する場合は、その材質としてAl23、ZrO
2、Si34、AlN、SiC、TiC等、各種使用で
きる。
【0025】一方、Al系金属被接合体の材質として
は、前述の第一の構成の接合体と同様のものが使用でき
るので、説明を省略する。
【0026】次に、Ti系金属層はTiを主成分として
構成されていればよく、例えば工業用純Ti(例えばJ
IS H4600)、Ti−Pd合金(例えばJIS
H4605)、Ti−6Al−4V合金(例えばJIS
H4607、組成は重量%:以下、本明細書では組成
値はすべて重量%で表すものとして、「重量%」の表示
は省略する)、及びその他の各種Ti合金を使用するこ
とができる。なお、Ti系金属層の厚さは、0.1mm以
上とするのがよい。厚さが0.1mm未満になると、ろう
接時に熱応力等でTi系金属層が反り、後にAl系金属
被接合体を接合したときの接合強度が低下する場合があ
る。なお、Ti系金属層の厚さは、望ましくは0.2mm
以上に設定するのがよい。ここで、図1を援用して示す
ように、Ti系金属層の厚さも第一の構成における拡散
バリア層と同様に、Al系金属被接合体と異種材料被接
合体との間において、Ti系金属層の一方の側に隣接し
ている層をA層、他方の側に隣接している層をB層と
し、それらA層ないしB層との間で拡散を生じている部
分を除いた残余の部分の厚さをいう。すなわち、この場
合も、接合後の厚さを意味するものとなる。
【0027】また、異種材料被接合体にTi系金属層を
ろう付けするためのろう材としては、Ag系、Ni系、
Cu系、Ag−Cu系、Ni−Cu系等の各種ろう材、
及びこれらのろう材組成にTi、Zr、Hf等の活性金
属成分を加えた活性ろう材を使用することができる。後
者の場合、活性金属成分は、異種材料表面とろう材との
濡れ性を高める役割を果たし、結果として異種材料被接
合体とTi系金属層との接合強度がさらに高められる。
一方、活性金属成分を含有しない前者のろう材を使用し
た場合でも、ろう付処理の際にTi系金属層中のTi成
分がろう材の溶融により生じた液相中に溶出・拡散する
ことがある。この場合、その拡散したTi成分が活性金
属成分として機能し、異種材料被接合体とTi系金属層
との接合強度が同様に高められる場合がある。
【0028】異種材料被接合体がセラミックスで構成さ
れる場合には、接合後のろう材層が例えばTiを含有す
るものとなっていれば、セラミックスとろう材との濡れ
性を高める上で望ましいといえる。この場合、含有され
るTi成分は、上記Ti系金属層に由来するもの、活性
ろう材に始めから含有されているTi成分に由来するも
の、及びその双方からなるもののいずれかとなる。な
お、ろう材層中のTi成分は、公知の方法、例えば電子
プローブ・マイクロ・アナライザ(EPMA:あるいは
走査電子顕微鏡観察像との組み合わせ)エネルギー分散
型X線分析(EDX)、波長分散分光法(WDS)、オ
ージェ電子分光法(AES)等により特定することがで
きる。なお、ろう材層中にTi系金属層に由来するTi
成分が含有される場合は、ろう材層とTi系金属層との
境界付近においてその接合方向(すなわち厚さ方向)
に、Ti系金属層側からろう材層側に向けてTi成分含
有量が漸減する遷移領域が形成されることがある。
【0029】次に、異種材料被接合体にろう付けされた
Ti系金属層に対しては、Al系金属被接合体を別のろ
う材層を介してろう付け接合することができる。この場
合、その別のろう材の材質としては、Al系金属被接合
体よりも低融点のものを使用できる。具体的には、例え
ばAl−Si系(JIS:BA4343、BA4045
等)、Al−Cu−Si系(JIS:BA4145
等)、Al−Cu−Mg系(JIS:BA4003、B
A4004、BA4005、BA4N04等)、さらに
はAl−Mg系、Al−Si−Ge系、Al−Si−M
g系、Al−Si−Cu−Zn系、Al−Ge−Si−
Cu−Mg系等の各種Al系ろう材を用いることができ
る。
【0030】前述の通り、従来の接合体においては、A
l系金属部材に対しセラミック部材を接合する場合に、
本来高融点のろう材を使用したいところをAl系金属部
材の融点による制約から、止むなくAl系低融点ろう材
を用いなければならず、結果として十分な接合強度が達
成できなかった。しかしながら、上述のようにTi系金
属層と異種材料被接合体とのろう付け接合と、そのTi
系金属層に対するAl系金属被接合体のろう付け接合と
をこの順序で逐次的に施すようにし、前者においては高
融点のろう材を、後者においては低融点のろう材を使用
することでそのような問題が解決され、強度に優れた接
合体を容易に得ることが可能となった。
【0031】なお、上記第二の構成の接合体において
も、異種材料被接合体とTi系金属層との間、あるいは
Ti系金属層とAl系金属被接合体との間に熱残留応力
を綬和する緩衝層を設けてもよい。
【0032】また、Ti系金属層に対するAl系金属被
接合体の接合は、ろう付け以外にも、ろう材を使用しな
い拡散接合や摩擦圧接、さらには爆発圧接等により行っ
てもよい。また、異種材料被接合体が金属材料で構成さ
れている場合には、抵抗溶接による接合も可能である。
【0033】以上の本発明の第一の構成及び第二の構成
の各接合体においては、Al系金属被接合体を時効析出
硬化型Al合金により構成すれば、接合工程が、例えば
ろう接のための加熱処理など、所定の接合温度に加熱す
る工程を含んでいる場合に、その加熱工程をAl系金属
被接合体の溶体化処理に流用することができる。この場
合、接合後に上記加熱処理温度(すなわち溶体化処理温
度)よりも低温(室温を含む)で所定時間時効処理する
ことにより、Al系金属被接合体が析出硬化して、その
強度を高めることができる。なお、時効析出硬化型Al
合金としては、鋳物あるいはダイキャスト用のもので
は、Al−Cu−Mg系(JIS:AC1A、AC1B
等)、Al−Cu−Mg−Ni系(JIS:AC5A
等)、Al−Cu−Si系(JIS:AC2A、AC2
B等)、Al−Si−Mg系(JIS:AC4A、AC
4C、AC4CH、ADC3等)、Al−Si−Cu系
(JIS:AC4B、ADC10、ADC12等)、A
l−Si−Mg−Cu系(JIS:AC4D等)、Al
−Si−Mg−Ni系(JIS:AC8A、AC8B、
AC8C、AC9A、AC9B等)の各種合金、展伸用
のものでは、Al−Cu−Mg系(JIS:2014、
2017、2024等)、Al−Si−Cu−Mg系
(JIS:4032等)、Al−Mg−Si系(JI
S:6061、6063等)、Al−Zn−Mg−Cu
系あるいはAl−Zn−Mg系(JIS:7075、7
N01等)、及び各種Al−Li系合金等を例示するこ
とができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図2は、本発明の接合体の第一の構成の一
例を示す模式図である。Al系金属被接合体と異種材料
被接合体との間には、ろう材からなる接合層と拡散バリ
ア層とがAl系金属被接合体側からこの順序で形成され
ている。なお、拡散バリア層の両側(図の上下方向)に
は図1に示すような拡散を生じている部分があるが、図
2においてはこれを省略して描いている。
【0035】Al系金属被接合体は、Alを主成分とす
る金属(すなわち、Al又はAl合金)からなる部材で
あり、異種材料被接合体は、Fe,Ni,Coの一種以
上を含む金属からなる部材である。一方、接合層を構成
するろう材は、例えばAl系の低融点ろう材であり、こ
の接合層によるろう付け接合によって接合体が形成され
る。また、拡散バリア層は、Ti,Pd,Ptのうちの
一種以上を含む層であり、その厚みは例えば2μm以上
とされる。
【0036】このような接合体を製造する場合には、ま
ず異種材料被接合体の接合面に、メッキ、蒸着、スパッ
タなどの方法で拡散バリア層となるべきTiなどのメタ
ライズ膜(拡散バリア用金属層)を予め形成し、その形
成された拡散バリア用金属層と、Al系金属被接合体と
の間に、接合層となるろう材からなる箔を挟みこむ。そ
して、その状態でろう材の溶融温度以上に加熱すること
によりろう付けによる接合を行う。なお、ここでは、拡
散バリア層を形成するためにメタライズ膜を用いたが、
異種材料被接合体側に拡散バリア層となるTi等の箔を
配置して挟み込んでもよい。
【0037】また、図3は緩衝層を備えた接合体の一例
を示している。該構成においては、Al系金属被接合体
とFeを主体とする異種材料被接合体との間に、ろう材
よりなる接合層、Alを主成分とする金属からなる緩衝
層、ろう材よりなる第二の接合層、及び拡散バリア層
が、Al系金属被接合体側からこの順序で形成されてい
る。この接合体は、接合界面に緩衝層を備えているの
で、Al系金属被接合体と異種材料被接合体との間の熱
膨張係数差が大きい場合に有利である。
【0038】次に、図4(a)は、本発明の接合体の第
二の構成の一例を示す模式図である。すなわち、該接合
体においては、異種材料被接合体とTi系金属層として
のTi系金属板とが、ろう材層、Ti系金属板及び別の
ろう材層を介して互いに接合されている。Al系金属被
接合体は第一の構成と同様に、Alを主成分とする金属
(Al又はAl合金)からなる部材であり、異種材料被
接合体は、Fe,Ni,Coの一種以上を含む金属から
なる部材あるいはセラミック部材である。また、Ti金
属板は、工業用純Ti、Ti−Pd合金あるいはTi−
6Al−4V合金等で構成される。さらに、異種材料被
接合体にTi系金属板をろう付けするためのろう材は、
Ag系、Ni系、Cu系、Ag−Cu系、Ni−Cu系
等の各種ろう材、あるいはこれらのろう材組成にTi、
Zr、Hf等の活性金属成分を加えた活性ろう材であ
る。一方、Ti系金属板をAl系金属被接合体にろう付
けする別のろう材は、例えばAl系の低融点ろう材であ
る。なお、拡散バリア層の両側(図の上下方向)には図
1に示すような拡散を生じている部分があるが、図2な
いし図4においてはこれを省略して描いている。
【0039】その場合の接合体の製造方法の一例を図5
に模式的に示している。すなわち、同図(a)に示すよ
うに、異種材料被接合体とTi系金属板との間にろう材
箔あるいはろう材板(例えば後述するAl系金属被接合
体よりも高融点のもの)を介挿し、その状態でAl系金
属被接合体の融点よりも高い所定の温度に加熱してろう
付け処理を行う。これにより、同図(b)に示すよう
に、異種材料被接合体とTi系金属板とはろう材層を介
して接合される。そして、Ti系金属板とAl系金属被
接合体との間に、別のろう材箔あるいはろう材板を介挿
し、該Al系金属被接合体の融点よりも低い所定の接合
温度に加熱して両者をろう付けする。
【0040】なお、図4(b)及び(c)に示すよう
に、異種材料被接合体とTi系金属板との間、あるいは
Ti系金属板とAl系金属被接合体との間に熱残留応力
を綬和する緩衝層を設けてもよい。異種材料被接合体が
例えばセラミックの場合は、図4(b)に示すように、
緩衝板をそのセラミック製の異種材料被接合体とTi
系金属板との間に配置する。この場合、緩衝板は、例
えばNiあるいはNi合金等で構成できる。また、この
ような緩衝板をセラミック製の異種材料被接合体に接
合するためのろう材(緩衝板接合用ろう材)として
は、Ag系、Ni系、Cu系、Ag−Cu系、Ni−C
u系等のろう材組成にTi、Zr、Hf等の活性金属成
分を加えた活性ろう材を使用できる。この場合、図6
(a)に示すように、まず異種材料被接合体に緩衝板
とTi系金属板とを、それぞれ緩衝板接合用ろう材層
及び前述のろう材層とを介して接合しておき、これに別
のろう材を用いてAl系金属被接合体を接合するように
する。
【0041】一方、異種材料被接合体が金属により構成
される場合は、図4(c)に示すように、緩衝板をT
i系金属板とAl系金属被接合体との間に配置する。こ
の場合、緩衝板は、例えばAlを主成分とする金属で
構成できる。また、このような緩衝板をAl系金属被
接合体に接合するためのろう材(緩衝板接合用ろう
材)としては、例えばAl系の低融点ろう材を使用でき
る。この場合、図6(b)に示すように、異種材料被接
合体にTi系金属板を前述のろう材層を介して接合して
おき、これに緩衝板とAl系金属被接合体とを、上記
別のろう材及び緩衝板接合用ろう材を用いて接合する
ようにする。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)図2に示す接合体を、次のような材質を用
いて、表1に示す各種組み合わせでろう付けにより作製
した(試料No.1〜17)。 (1)Al系金属被接合体:Al鋳物(AC2A)、純A
l(Al050)、Al−Cu合金(A2017)、A
I−Zn−Mg合金(A7075)の4種類を用いた。
大きさは、直径10.5mm、長さ20mmである。 (2)異種材料被接合体:Fe−29Ni−17Co、炭
素鋼(S20C;Fe−0.2C)を用いた。大きさ
は、直径10.5mm、長さ20mmである。 (3)接合層:ろう材として、Al−10Si(BA40
45)、Al−27Cu−5Si、Al−14Cu−3
Si−80Znの3種類の低融点ろう材からなる厚さ5
0μmのろう材箔を用いた。 (4)拡散バリア用金属層:各種方法・材質で形成したメ
タライズ層とした。形成方法と厚さ、及び接合後の拡散
バリア層の組成は表1に示す。なお、拡散バリア層の厚
さは、接合後にEPMAにより測定したものであり、各
欄の元素記号の右側にその数値を示す。また、2層から
なるNo.13の拡散バリア層の構成においては、表中
左側に記した層を異種材料被接合体側に、同じく右側に
記した層をAl系金属被接合体側に配置した。また、N
o.14の混在層は、Ti中にAlが20重量%混在し
ている層であり、試No.16の混在層は、Pd中にA
lが20重量%混在している層であことを意味する。
【0043】
【表1】
【0044】そして、得られた接合体の4点曲げ試験を
行ない、その接合強度を測定した。その結果も同じく表
1に記す。なお、比較例(試料No.18〜22)につ
いても同様な実験を行った。ここで、「接合せず」は、
手で取れたものなど4点曲げ試験前に取れたものを意味
している。
【0045】この表1から明らかな様に、本実施例のも
の(試料No.1〜17)は、4点曲げ強度が35MP
a以上の接合強度を有し、好ましい高強度の接合体であ
る。特に、拡散バリア層が2μm以上のもの(試料N
o.5〜17)は、4点曲げ強度が75Mpa以上と大
きく好適であり、さらに拡散バリア層が5μm以上のも
の(試料No.9〜17)は、4点曲げ強度が140M
pa以上と一層大きく極めて好適である。これに対し、
本発明の範囲外にある比較例(試料No.18〜22)
では、接合体を形成できないか、あるいは接合しても手
で簡単に取れるように強度が低く好ましくない。
【0046】(実施例2)異種材料被接合体(直径1
0.5mm、厚さ20mmの円板状)として、炭素鋼
(JIS S20C、組成:Fe−0.2C)、真鍮
(JIS C2801、組成:Cu−40Zn)、Al
23焼結体及びSi34焼結体の4種類を、また、Ti
系金属板(直径10.5mmの円板状、厚さは表2内に
記載)として、工業用純Ti及びTi合金(Ti−6A
l−4V)の2種類を用意した。また、それらを接合す
るための前記ろう材(直径10.5mm、厚さ20mm
の円板状)としては、上記異種材料との接合性を考慮し
て、Ag−Cu共晶ろう(組成:Ag−28Cu及びA
g−28Cu−4Ti)及びAg−Cu−Tiろう(組
成:Ag−35Cu−2Ti)の3種類を選定した。一
方、A1系金属被接合体(直径10.5mm、厚さ20
mmの円板状)としては、工業用純Al(JIS 10
50)、鋳造用Al合金(JIS AC2A)、展伸用
Al−Cu−Mg合金(JIS 2017)、及びAl
−Zn−Mg−Cu合金(JIS 7075)の3種類
を用意した。さらに、A1系金属被接合体をTi系金属
板に接合するための前記別のろう材としては、低融点ろ
うであるAl−Cu−Si−Zn系ろう(組成:Al−
12Cu−2Si−56Zn)を用いた。
【0047】これらを表1に示す組合せにて、図1に示
す前述の方法により接合した。なお、異種材料被接合体
とTi系金属板との接合は、ろう材としてAg−28C
uを用いたものは温度830℃で、またAg−35Cu
−2Tiを用いたものは温度900℃で、さらにTi系
金属板とAl系金属被接合体との接合は温度520℃
で、それぞれ真空中で行った。こうして得られた接合体
は、外径が9mmとなるように円筒研削し、Al系金属
被接合体の側をクランプして異種材料被接合体側に片持
ち曲げ荷重を付与することにより、その接合強度を評価
した。結果を表2に示す(なお、表中「*」を付与した
ものは比較例であることを示す)。
【0048】
【表2】
【0049】すなわち、実施例の接合体(No.1〜2
8)については、いずれも100MPa以上の高強度を
示していることがわかる。一方、Ti系金属板に代えて
純Ni板あるいはNi−30Mo板等を使用した比較例
(No.29〜36)は、Al系金属被接合体と低融点
ろうとの問で脆弱な金属間化合物が形成されたため低強
度であった。また、比較例33及び34の接合体はTi
系金属板の厚さが薄いため、異種材料被接合体とのろう
接時に熱応力等でTi系金属板が反り、接合強度が同様
に低下した。さらに、Al系金属被接合体と炭素鋼と
を、Ti系金属板を介さずに低融点ろうを用いて直接的
に接合を試みた比較例35においては、炭素鋼と低融点
ろうとが反応して脆弱な金属間化合物が形成され、接合
強度が極端に低下したため強度測定が不能であった。ま
た、炭素鋼に代えてAl23を用いた比較例36におい
ては、Al23と低融点ろうとが反応せず接合体が得ら
れなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合体の主要部分を示す模式図。
【図2】本発明の第一の構成に係る接合体の一例を示す
模式図。
【図3】図2の接合体の変形例を示す模式図。
【図4】本発明の第二の構成に係る接合体を、そのいく
つかの変形例とともに示す模式図。
【図5】図4(a)の接合体の作製方法を示す概念図。
【図6】図4(b)及び(c)の接合体の作製方法を示
す概念図。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Alを主体に構成されたAl系金属被接
    合体と、Fe,Ni及びCoの1種以上を主成分とする
    金属からなる異種材料被接合体とが金属系接合層を介し
    て互いに接合されるとともに、 前記金属系接合層は、前記Al系金属被接合体中のAl
    成分と、前記異種材料被接合体中のFe,Ni及びCo
    成分の1種以上とが、それらAl系金属被接合体と異種
    材料被接合体との間での成分拡散に基づき反応すること
    を抑制する拡散バリア層を含むことを特徴とするAl系
    金属と異種材料との接合体。
  2. 【請求項2】 前記拡散バリア層は、Ti,Pd及びP
    tの少なくともいずれかを含有する請求項1記載のAl
    系金属と異種材料との接合体。
  3. 【請求項3】 前記拡散バリア層は、Tiを主成分とす
    る層、Pdを主成分とする層及びPtを主成分とする層
    のうち少なくとも一層からなるものである請求項2記載
    のAl系金属と異種材料との接合体。
  4. 【請求項4】 前記拡散バリア層の厚さが2μm以上で
    ある請求項1ないし3のいずれかに記載のAl系金属と
    異種材料との接合体。
  5. 【請求項5】 Alを主体に構成されたAl系金属被接
    合体と、それとは異なる材質で構成された異種材料被接
    合体とが、金属系接合層を介して互いに接合されるとと
    もに、 その金属系接合層が、Ti又はTi合金で構成されて前
    記Al系金属被接合体の側に配置されるTi系金属層
    と、そのTi系金属層と前記異種材料被接合体との間に
    形成されてそれらを互いに接合するろう材層とを含むこ
    とを特徴とするAl系金属と異種材料との接合体。
  6. 【請求項6】 前記異種材料被接合体は、Fe,Ni及
    びCoの1種以上を主成分とする金属で構成されてお
    り、前記Ti系金属層は前記Al系金属被接合体中のA
    l成分と、前記異種材料被接合体中のFe,Ni及びC
    o成分の1種以上とが、それらAl系金属被接合体と異
    種材料被接合体との間での成分拡散に基づき反応するこ
    とを抑制する拡散バリア層として機能するものである請
    求項5記載のAl系金属と異種材料との接合体。
  7. 【請求項7】 前記異種材料被接合体はセラミックスに
    より構成され、前記ろう材層はTiを含有するものであ
    る請求項5記載のAl系金属と異種材料との接合体。
  8. 【請求項8】 前記Ti系金属層を前記異種材料被接合
    体と接合する前記ろう材層は、前記Al系金属被接合体
    よりも融点の高い材質で構成され、 該Ti系金属層に対し前記Al系金属被接合体は、該A
    l系金属被接合体よりも低融点の別のろう材層を介して
    接合される請求項5ないし7のいずれかに記載の接合
    体。
  9. 【請求項9】 前記Al系金属被接合体は、時効析出硬
    化型Al合金で構成されている請求項1ないし8のいず
    れかに記載の接合体。
  10. 【請求項10】 Alを主体に構成されたAl系金属被
    接合体と、Fe,Ni及びCoの1種以上を主成分とす
    る金属からなる異種材料被接合体とを互いに接合する方
    法であって、 前記異種材料被接合体の接合面に対し、前記Al系金属
    被接合体中のAl成分と、前記異種材料被接合体中のF
    e,Ni及びCo成分の1種以上とが、それらAl系金
    属被接合体と異種材料被接合体との間での成分拡散に基
    づき反応することを抑制するための拡散バリア層となる
    べき拡散バリア用金属層を形成する拡散バリア用金属層
    形成工程と、 その形成された拡散バリア用金属層に対し、前記Al系
    金属被接合体を、前記異種材料被接合体とは反対側から
    直接又は他層を介して間接的に接合する接合工程とを含
    むことを特徴とするAl系金属と異種材料との接合体の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 Alを主体に構成されたAl系金属被
    接合体と、それとは異なる材質で構成された異種材料被
    接合体とを互いに接合する方法であって、 前記異種材料被接合体の被接合面にTi系金属層をろう
    材により予めろう付け接合するろう付け工程と、 そのろう付けされたTi系金属層に対し前記Al系金属
    被接合体を、前記異種材料被接合体とは反対側から直接
    又は他層を介して間接的に接合する接合工程とを含むこ
    とを特徴とするAl系金属と異種材料との接合体の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記異種材料被接合体と前記Ti系金
    属層との間には、前記ろう付けによりろう材層が形成さ
    れるとともに、前記Ti系金属層中のTi成分の一部が
    そのろう材層中に拡散し、該ろう材層中においてその拡
    散したTi成分を、前記Ti系金属層と前記異種材料被
    接合体とを該ろう材層を介して接合するための活性金属
    成分として機能させるようにした請求項11記載の接合
    体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記ろう付け工程において、前記Ti
    系金属層は前記異種材料被接合体に対して、前記Al系
    金属被接合体よりも高融点のろう材により接合され、 前記接合工程において、前記Al系金属被接合体は前記
    Ti系金属層に対して、該Al系金属被接合体よりも低
    融点のろう材により接合される請求項11又は12に記
    載の接合体の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記Al系金属被接合体は時効析出硬
    化型Al合金で構成され、前記接合工程において所定の
    接合温度に加熱されることにより溶体化処理される請求
    項10ないし13のいずれかに記載の接合体の製造方
    法。
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JP2013123754A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Denso Corp 熱交換器の製造方法、ならびに、当該製造方法により製造された熱交換器
JP2015506839A (ja) * 2011-11-25 2015-03-05 プランゼー エスエー 耐高温性接合体の製造方法

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