JPH1053471A - Al系金属とセラミックスの接着方法 - Google Patents
Al系金属とセラミックスの接着方法Info
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- JPH1053471A JPH1053471A JP20844496A JP20844496A JPH1053471A JP H1053471 A JPH1053471 A JP H1053471A JP 20844496 A JP20844496 A JP 20844496A JP 20844496 A JP20844496 A JP 20844496A JP H1053471 A JPH1053471 A JP H1053471A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ナトリウム硫黄電池のような高い腐食性のナト
リウム塩にも耐食性の優れたアルミニウムとセラミック
スの接着方法の提供にある。 【解決手段】セラミックス5の表面にニッケルめっき層
6を形成し、該ニッケルめっき層面にAl−Si系合金
のブレージング材3を介して接着すべきAl系金属4の
面を密着させ、550〜650℃に加熱して、ニッケル
−アルミニウム合金を形成して溶着することを特徴とす
るAl系金属とセラミックスの接着方法。
リウム塩にも耐食性の優れたアルミニウムとセラミック
スの接着方法の提供にある。 【解決手段】セラミックス5の表面にニッケルめっき層
6を形成し、該ニッケルめっき層面にAl−Si系合金
のブレージング材3を介して接着すべきAl系金属4の
面を密着させ、550〜650℃に加熱して、ニッケル
−アルミニウム合金を形成して溶着することを特徴とす
るAl系金属とセラミックスの接着方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温のナトリウム
塩が存在するような環境下において、耐食性に優れ、か
つ、Al系金属とセラミックスの熱膨張差に基づく内部
応力を抑制するAl系金属とセラミックスの接着方法に
関する。
塩が存在するような環境下において、耐食性に優れ、か
つ、Al系金属とセラミックスの熱膨張差に基づく内部
応力を抑制するAl系金属とセラミックスの接着方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムとセラミックスの接着は、
セラミックスの接着表面をエッチングした後、Al,C
u,F等の金属薄膜を気相成長法により形成し、該薄膜
を介してAl系金属部材を熱的または機械的手段により
接合する方法が提案(特開昭63−239174号公
報)されている。
セラミックスの接着表面をエッチングした後、Al,C
u,F等の金属薄膜を気相成長法により形成し、該薄膜
を介してAl系金属部材を熱的または機械的手段により
接合する方法が提案(特開昭63−239174号公
報)されている。
【0003】また、固体電解質を用いたナトリウム硫黄
電池のアルミニウム製の蓋や容器を、セラミックス製の
α−アルミナリングを介して接着し、電気絶縁を保つと
共に密封を行なっている。
電池のアルミニウム製の蓋や容器を、セラミックス製の
α−アルミナリングを介して接着し、電気絶縁を保つと
共に密封を行なっている。
【0004】こうした電池の接着部は、常時300〜4
00℃の高温に曝され、電池の充・放電による温度変
化、更には電池の活物質である高温ナトリウム,硫黄お
よびその化合物であるナトリウム塩等の、極めて腐食性
の高い物質と接触するために、優れた耐食性が要求され
る。そのため、従来よりその接着方法としては種々の方
法が提案されている。
00℃の高温に曝され、電池の充・放電による温度変
化、更には電池の活物質である高温ナトリウム,硫黄お
よびその化合物であるナトリウム塩等の、極めて腐食性
の高い物質と接触するために、優れた耐食性が要求され
る。そのため、従来よりその接着方法としては種々の方
法が提案されている。
【0005】その代表的なものが、図2に示すようなA
l−Si合金のブレージング材3を介して、アルミニウ
ム製の蓋1とセラミックス容器2とを熱圧着する方法が
提案(特平3−29029号,特公平6−47507号
公報)されている。
l−Si合金のブレージング材3を介して、アルミニウ
ム製の蓋1とセラミックス容器2とを熱圧着する方法が
提案(特平3−29029号,特公平6−47507号
公報)されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記熱圧着法では、接
着温度を下げるためのインサート材として、シリコンを
含有するアルミニウム合金(ブレージング材)が用いら
れている(特開平5−228686号公報)。
着温度を下げるためのインサート材として、シリコンを
含有するアルミニウム合金(ブレージング材)が用いら
れている(特開平5−228686号公報)。
【0007】しかし、熱圧着法は、高温による酸化防止
のため、通常は真空中で行なわれる。従ってこうした接
着のための設備として、真空中で加熱,加圧すると云う
極めて複雑で高価な設備を必要とする。特に、ナトリウ
ム硫黄電池のように量産によって経済性のでるものにお
いては、高価な設備の使用は電池のコストアップに大き
な影響を及ぼす。
のため、通常は真空中で行なわれる。従ってこうした接
着のための設備として、真空中で加熱,加圧すると云う
極めて複雑で高価な設備を必要とする。特に、ナトリウ
ム硫黄電池のように量産によって経済性のでるものにお
いては、高価な設備の使用は電池のコストアップに大き
な影響を及ぼす。
【0008】本発明の目的は、耐食性の優れた接着を、
しかも高真空中で加熱,加圧する特別な装置を用いずに
行なうことができる接着方法を提供することにある。
しかも高真空中で加熱,加圧する特別な装置を用いずに
行なうことができる接着方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の要旨は、セラミックスの表面にニッケルめっき層を
形成し、該ニッケルめっき層面にAl−Si系合金のブ
レージング材を介して接着すべきAl系金属面を密着さ
せ、550〜650℃に加熱して、ニッケル−アルミニ
ウム合金を形成して溶着するAl系金属とセラミックス
の接着方法にある。
明の要旨は、セラミックスの表面にニッケルめっき層を
形成し、該ニッケルめっき層面にAl−Si系合金のブ
レージング材を介して接着すべきAl系金属面を密着さ
せ、550〜650℃に加熱して、ニッケル−アルミニ
ウム合金を形成して溶着するAl系金属とセラミックス
の接着方法にある。
【0010】また、前記セラミックスと同程度の熱膨張
係数を持つ熱応力緩和部材をAl系金属部材の接着面ま
たは接着部背面に配置し、前記Al系金属とセラミック
スの接着と同時に接着することを特徴とするAl系金属
とセラミックスの接着方法にある。
係数を持つ熱応力緩和部材をAl系金属部材の接着面ま
たは接着部背面に配置し、前記Al系金属とセラミック
スの接着と同時に接着することを特徴とするAl系金属
とセラミックスの接着方法にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、特に高温のナトリウム
塩に対して優れた耐食性を有する接着材として、ニッケ
ルを用いて接着することにある。しかも、ニッケルはセ
ラミックス上にニッケルめっき層と云う形で形成する。
塩に対して優れた耐食性を有する接着材として、ニッケ
ルを用いて接着することにある。しかも、ニッケルはセ
ラミックス上にニッケルめっき層と云う形で形成する。
【0012】また、接着時の加熱により、セラミックス
の接着部に形成したニッケルめっき層とAl合金とは密
着させる必要があるが、本発明では、それぞれの部材の
それ自身の重量によって加圧する程度でよく、特別な加
圧装置を必要としない。
の接着部に形成したニッケルめっき層とAl合金とは密
着させる必要があるが、本発明では、それぞれの部材の
それ自身の重量によって加圧する程度でよく、特別な加
圧装置を必要としない。
【0013】但し、セラミックスとアルミニウムは熱膨
張係数の差が大きいので、高温(550〜600℃)で
接着後、室温に戻すと、両者の熱膨張係数の差に基づく
残留応力が接着面に生じ、場合によっては破損すること
がある。
張係数の差が大きいので、高温(550〜600℃)で
接着後、室温に戻すと、両者の熱膨張係数の差に基づく
残留応力が接着面に生じ、場合によっては破損すること
がある。
【0014】こうした残留応力を緩和する方法として、
セラミックスと同程度の熱膨張係数を持つ応力緩和部材
をアルミニウムの接着面または接着部背面に配置し、こ
れを同時に接着するのが好ましい。なお、この接着にも
ニッケルめっき層を形成して接着するのが望ましい。
セラミックスと同程度の熱膨張係数を持つ応力緩和部材
をアルミニウムの接着面または接着部背面に配置し、こ
れを同時に接着するのが好ましい。なお、この接着にも
ニッケルめっき層を形成して接着するのが望ましい。
【0015】Al合金とニッケルとを密着させて加熱昇
温すると、ある温度以上でニッケルがAlに拡散し、A
l系金属の表面に合金膜を形成する。こうした合金膜
は、Al系金属の溶融温度より低い温度で溶解するの
で、Al系金属の加熱によるダメージを与えることがな
い。本発明は上記合金層の溶融温度以上で、Al系金属
の融点よりも低い温度(550〜650℃)範囲で行
う。
温すると、ある温度以上でニッケルがAlに拡散し、A
l系金属の表面に合金膜を形成する。こうした合金膜
は、Al系金属の溶融温度より低い温度で溶解するの
で、Al系金属の加熱によるダメージを与えることがな
い。本発明は上記合金層の溶融温度以上で、Al系金属
の融点よりも低い温度(550〜650℃)範囲で行
う。
【0016】また、接着時の加熱によるアルミニウムや
ニッケルの酸化を防止するため、不活性ガス中または真
空中での接着が必要である。
ニッケルの酸化を防止するため、不活性ガス中または真
空中での接着が必要である。
【0017】なお、アルミニウム,ニッケルおよびその
合金は、ナトリウム硫黄電池のナトリウム塩に対して優
れた耐食性を示すので、ナトリウム硫黄電池用部材とし
て優れている。
合金は、ナトリウム硫黄電池のナトリウム塩に対して優
れた耐食性を示すので、ナトリウム硫黄電池用部材とし
て優れている。
【0018】なお、ナトリウム硫黄電池には、ナトリウ
ムを収納した負極容器と、硫黄または多硫化ナトリウム
と炭素繊維とからなる正極を収納した正極容器とで構成
されている。
ムを収納した負極容器と、硫黄または多硫化ナトリウム
と炭素繊維とからなる正極を収納した正極容器とで構成
されている。
【0019】上記の負極と正極は、分離されたナトリウ
ムイオン導電性の固体電解質からなる袋管と、該袋管の
開口部に絶縁部材を介して接続されている。
ムイオン導電性の固体電解質からなる袋管と、該袋管の
開口部に絶縁部材を介して接続されている。
【0020】上記のナトリウム硫黄電池の負極容器と正
極容器とがAl系金属製、それを接合する絶縁部材がセ
ラミックスであるものにおいて、上記のAl系金属とセ
ラミックスとの接着に本発明の接着方法が有効である。
極容器とがAl系金属製、それを接合する絶縁部材がセ
ラミックスであるものにおいて、上記のAl系金属とセ
ラミックスとの接着に本発明の接着方法が有効である。
【0021】前記セラミックスの表面にニッケルめっき
層を形成し、該ニッケルめっき層面にAlブレージング
材を介して接着すべきAl系金属面を密着させ、550
〜650℃に加熱し、密着面にニッケル−アルミニウム
合金を形成して溶着する。
層を形成し、該ニッケルめっき層面にAlブレージング
材を介して接着すべきAl系金属面を密着させ、550
〜650℃に加熱し、密着面にニッケル−アルミニウム
合金を形成して溶着する。
【0022】
【実施例】図1,図5は平板状、図3,図4は円筒状の
アルミニウム4とセラミックス5の接着前の模式断面図
である。
アルミニウム4とセラミックス5の接着前の模式断面図
である。
【0023】なお、セラミックス5としてはアルミナセ
ラミックスを用い、その接着面に前処理層としてモリブ
デン−マンガン合金層7を形成し、その上にニッケルめ
っき層6を形成する。
ラミックスを用い、その接着面に前処理層としてモリブ
デン−マンガン合金層7を形成し、その上にニッケルめ
っき層6を形成する。
【0024】また、接着時に発生するAlとセラミック
スの熱膨張差に基づく熱応力を緩和するため、モリブデ
ンや鉄−ニッケル−コバルト合金製の応力緩和リング8
を使用したものにつき検討した。
スの熱膨張差に基づく熱応力を緩和するため、モリブデ
ンや鉄−ニッケル−コバルト合金製の応力緩和リング8
を使用したものにつき検討した。
【0025】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0026】〔実施例 1〕図1は平板状のアルミニウ
ムとセラミックスの接着例で、外径60mmφ×内径4
0mmφのアルミニウム4を、同じ径のリング状のセラ
ミックス5と接着した。
ムとセラミックスの接着例で、外径60mmφ×内径4
0mmφのアルミニウム4を、同じ径のリング状のセラ
ミックス5と接着した。
【0027】セラミックス5の接着面にモリブデン−マ
ンガン合金層7を1300℃で焼結して前処理層を形成
後、その上にニッケルめっき層6を電気めっきにより形
成した。なお、本実施例ではニッケルめっき層6を電気
めっきにより形成したが、化学めっきにより形成するこ
ともできる。
ンガン合金層7を1300℃で焼結して前処理層を形成
後、その上にニッケルめっき層6を電気めっきにより形
成した。なお、本実施例ではニッケルめっき層6を電気
めっきにより形成したが、化学めっきにより形成するこ
ともできる。
【0028】上記ニッケルめっき層6の厚さを5μm,
10μm,20μm,30μm,50μmと変えたもの
に前記アルミニウム4に、厚さ0.1mmのアルミニウ
ムのブレージング材3を介して接着した。いずれも良好
な濡れ性,気密性を示し、実用的には10〜20μmの
厚さがよい。
10μm,20μm,30μm,50μmと変えたもの
に前記アルミニウム4に、厚さ0.1mmのアルミニウ
ムのブレージング材3を介して接着した。いずれも良好
な濡れ性,気密性を示し、実用的には10〜20μmの
厚さがよい。
【0029】次に、接着温度を580℃,600℃,6
20℃,630℃でそれぞれにアルミニウムを接着し
た。580℃,600℃は接着はできるが、気密性を考
慮すると620℃および630℃が良好であった。
20℃,630℃でそれぞれにアルミニウムを接着し
た。580℃,600℃は接着はできるが、気密性を考
慮すると620℃および630℃が良好であった。
【0030】本実施例では、いずれもアルミニウム4の
自重のみで接着面を密着させたが、接着温度が低い場
合、あるいは、接着面の平滑度があまり良くない場合に
は、適当な重錘等を乗せてアルミニウム4の上から押圧
するのがよい。
自重のみで接着面を密着させたが、接着温度が低い場
合、あるいは、接着面の平滑度があまり良くない場合に
は、適当な重錘等を乗せてアルミニウム4の上から押圧
するのがよい。
【0031】〔実施例 2〕図3は、円筒状のセラミッ
クス5の内側にアルミニウム4を嵌合接着する場合の模
式構成図である。
クス5の内側にアルミニウム4を嵌合接着する場合の模
式構成図である。
【0032】セラミックス5の接着面に、実施例1と同
様にモリブデン−マンガン合金層7の前処理層を形成
し、その上に厚さ約20μmのニッケルめっき層6を形
成した。なお、アルミニウム4の外径は、0.1mmの
ブレージング材3を含めて55mmφで肉厚は1mm、
セラミックス5の外径は70mmφ,ニッケルめっき層
6形成後の内径55.1mm,0.1mmのブレージング
材3を含むアルミニウム4とニッケルめっき層6の間隙
が0.1mmと0.2mmの2種を作製し、接着温度63
0℃で接着した。
様にモリブデン−マンガン合金層7の前処理層を形成
し、その上に厚さ約20μmのニッケルめっき層6を形
成した。なお、アルミニウム4の外径は、0.1mmの
ブレージング材3を含めて55mmφで肉厚は1mm、
セラミックス5の外径は70mmφ,ニッケルめっき層
6形成後の内径55.1mm,0.1mmのブレージング
材3を含むアルミニウム4とニッケルめっき層6の間隙
が0.1mmと0.2mmの2種を作製し、接着温度63
0℃で接着した。
【0033】いずれの接着品も良好な濡れ性を示し、気
密性も十分であったが、アルミナセラミックスの熱膨張
係数が約7×10~6/℃に対し、アルミニウムのそれが
25×10~6/℃であることから、接着後、室温に戻し
た時に接着面にはかなりの引張り応力が加わっているこ
とが推定される。
密性も十分であったが、アルミナセラミックスの熱膨張
係数が約7×10~6/℃に対し、アルミニウムのそれが
25×10~6/℃であることから、接着後、室温に戻し
た時に接着面にはかなりの引張り応力が加わっているこ
とが推定される。
【0034】ナトリウム硫黄電池のように、常時300
〜400℃の温度で使用されるので、使用中は、引張り
応力はほとんど生じないが、長期間の運転中には停止さ
れることもあり、その運転,停止の繰返しにより、上記
の引張り応力の発生が予想される。
〜400℃の温度で使用されるので、使用中は、引張り
応力はほとんど生じないが、長期間の運転中には停止さ
れることもあり、その運転,停止の繰返しにより、上記
の引張り応力の発生が予想される。
【0035】こうした応力を緩和するために、応力緩和
リング8を挿入した。本実施例の応力緩和リング8とし
ては、モリブデン製の応力緩和リングを用いた。なお、
モリブデンの熱膨張係数は5×10~6/℃とアルミナセ
ラミックスのそれとほぼ同等である。
リング8を挿入した。本実施例の応力緩和リング8とし
ては、モリブデン製の応力緩和リングを用いた。なお、
モリブデンの熱膨張係数は5×10~6/℃とアルミナセ
ラミックスのそれとほぼ同等である。
【0036】上記応力緩和リング8は、アルミニウム4
とセラミックス5の接着面のアルミニウム4の背面に接
着した。接着方法は、同じくニッケルめっき層6を形成
し、温度630℃でアルミニウム4とセラミックス5の
接着と同時に接着した。
とセラミックス5の接着面のアルミニウム4の背面に接
着した。接着方法は、同じくニッケルめっき層6を形成
し、温度630℃でアルミニウム4とセラミックス5の
接着と同時に接着した。
【0037】応力緩和リング8を取り付けた接着品は、
良好な気密性を有し、高温(350℃)のナトリウム塩
中での腐食試験も特に問題がなく良好な結果を示した。
良好な気密性を有し、高温(350℃)のナトリウム塩
中での腐食試験も特に問題がなく良好な結果を示した。
【0038】〔実施例 3〕本実施例は図4に示すよう
に、実施例2とは逆に、円筒状のアルミニウム4の内側
に、セラミックス5を嵌合接着する場合の例である。
に、実施例2とは逆に、円筒状のアルミニウム4の内側
に、セラミックス5を嵌合接着する場合の例である。
【0039】ブレージング材3を含むアルミニウム4の
内径を55mmφ,肉厚1mm、セラミックス5はニッ
ケルめっき層6を形成した状態で外径55mmφ,内径
38mmφ、接着間隙を0.01mmに調製したもの用
いて接着した。また、ニッケルめっき層6の厚さは20
μmとし、接着温度は630℃とした。
内径を55mmφ,肉厚1mm、セラミックス5はニッ
ケルめっき層6を形成した状態で外径55mmφ,内径
38mmφ、接着間隙を0.01mmに調製したもの用
いて接着した。また、ニッケルめっき層6の厚さは20
μmとし、接着温度は630℃とした。
【0040】その結果、接着はしたものの濡れ性,気密
性共に不十分であった。これは、熱膨張差によりアルミ
ニウム4とセラミックス5の接着面の間隔が開き、ニッ
ケルめっき層6とアルミニウム4との密着性が不十分で
あったためである。
性共に不十分であった。これは、熱膨張差によりアルミ
ニウム4とセラミックス5の接着面の間隔が開き、ニッ
ケルめっき層6とアルミニウム4との密着性が不十分で
あったためである。
【0041】そこで、図4に示すようにアルミニウム4
の外径側に、熱膨張係数がセラミックス5より小さなモ
リブデン製の応力緩和リング8を挿入し、アルミニウム
4の熱膨張を抑制し、上記の密着性がそこなわれない様
にした。
の外径側に、熱膨張係数がセラミックス5より小さなモ
リブデン製の応力緩和リング8を挿入し、アルミニウム
4の熱膨張を抑制し、上記の密着性がそこなわれない様
にした。
【0042】試験条件はモリブデンの応力緩和リング8
を挿入して、630℃で接着後、上記応力緩和リング8
を取り外し接着性を検査した。その結果、濡れ性,気密
性共十分であった。
を挿入して、630℃で接着後、上記応力緩和リング8
を取り外し接着性を検査した。その結果、濡れ性,気密
性共十分であった。
【0043】なお、応力緩和リング8にも同様にニッケ
ルめっき層6を形成し、アルミニウム4に接着すると、
応力緩和効果を更に向上できることは云うまでもない。
ルめっき層6を形成し、アルミニウム4に接着すると、
応力緩和効果を更に向上できることは云うまでもない。
【0044】〔実施例 4〕図1において、接着すべき
セラミックス5とアルミニウム4との直径が70mm以
上になると、接着層の外周側に小さな亀裂が入る。そこ
で、図5に示すように、応力緩和リング8を取付けて接
着した。
セラミックス5とアルミニウム4との直径が70mm以
上になると、接着層の外周側に小さな亀裂が入る。そこ
で、図5に示すように、応力緩和リング8を取付けて接
着した。
【0045】外形75mmφのセラミックス5とアルミ
ニウム4を用い、アルミニウム4の接着部背面に、ブレ
ージング材3を介してモリブデン製の応力緩和リング8
を配置した。該応力緩和リング8のアルミニウム4との
接着面には、ニッケルめっき層を形成した。
ニウム4を用い、アルミニウム4の接着部背面に、ブレ
ージング材3を介してモリブデン製の応力緩和リング8
を配置した。該応力緩和リング8のアルミニウム4との
接着面には、ニッケルめっき層を形成した。
【0046】なお、接着は、セラミックス5とアルミニ
ウム4との接着と同時に630℃で行った。また、本体
となるセラミックス5とアルミニウム4との間にも実施
例1と同様にニッケルめっき層6を形成し、上記ブレー
ジング材3を介して接着した。なお、接着後のものは、
気密性が優れ、接着層に亀裂等も認められなかった。
ウム4との接着と同時に630℃で行った。また、本体
となるセラミックス5とアルミニウム4との間にも実施
例1と同様にニッケルめっき層6を形成し、上記ブレー
ジング材3を介して接着した。なお、接着後のものは、
気密性が優れ、接着層に亀裂等も認められなかった。
【0047】また、本実施例では、セラミックスとして
はアルミナ(Al2O3)セラミックスを用いて行った
が、ジルコニアまたはマグネシア等の酸化物系セラミッ
クスも同様に、Al系金属と良好な接着が可能である。
更に、前記応力緩和リングとしてモリンブデンのリング
を用いたが、アルミナセラミックスと同等の熱膨張係数
の、例えば、鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケ
ル合金も使用可能である。
はアルミナ(Al2O3)セラミックスを用いて行った
が、ジルコニアまたはマグネシア等の酸化物系セラミッ
クスも同様に、Al系金属と良好な接着が可能である。
更に、前記応力緩和リングとしてモリンブデンのリング
を用いたが、アルミナセラミックスと同等の熱膨張係数
の、例えば、鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケ
ル合金も使用可能である。
【0048】また、応力緩和リング8をセラミックス5
とアルミニウム4との間に挾んでも同様な効果が得られ
る。
とアルミニウム4との間に挾んでも同様な効果が得られ
る。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
のように真空中で接着部を特に加圧する必要がないの
で、高価な設備を必要としない。
のように真空中で接着部を特に加圧する必要がないの
で、高価な設備を必要としない。
【0050】また、本発明の接着品は、気密性に優れて
いる上に、高温のナトリウム塩に対する耐食性が優れて
いるので、ナトリウム硫黄電池の固体電解質袋管と、陰
極または陽極のAl系金属部材との接着方法として優れ
ている。
いる上に、高温のナトリウム塩に対する耐食性が優れて
いるので、ナトリウム硫黄電池の固体電解質袋管と、陰
極または陽極のAl系金属部材との接着方法として優れ
ている。
【図1】実施例1のアルミニウムとセラミックスの接着
部の模式断面図である。
部の模式断面図である。
【図2】従来のアルミニウムとセラミックスの熱と圧力
を加えて接着する場合の接着部の模式断面図である。
を加えて接着する場合の接着部の模式断面図である。
【図3】実施例2の円筒状のアルミニウム内筒とセラミ
ックス外筒の接着部の模式断面図である。
ックス外筒の接着部の模式断面図である。
【図4】実施例3の円筒状のセラミックス内筒とアルミ
ニウム外筒の接着部の模式断面図である。
ニウム外筒の接着部の模式断面図である。
【図5】実施例5のアルミニウムとセラミックスの接着
部の模式断面図である。
部の模式断面図である。
【符号の説明】 1…蓋、2…セラミックス容器、3…ブレージング材、
4…アルミニウム、5…セラミックス、6…ニッケルめ
っき層、7…モリブデン−マンガン合金層、8…応力緩
和リング。
4…アルミニウム、5…セラミックス、6…ニッケルめ
っき層、7…モリブデン−マンガン合金層、8…応力緩
和リング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波東 久光 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内
Claims (7)
- 【請求項1】 セラミックスの表面にニッケルめっき層
を形成し、該ニッケルめっき層面にAl−Si系合金の
ブレージング材を介して接着すべきAl系金属面を密着
させ、550〜650℃に加熱して、ニッケル−アルミ
ニウム合金を形成して溶着することを特徴とするAl系
金属とセラミックスの接着方法。 - 【請求項2】 セラミックスの表面にニッケルめっき層
を形成し、該ニッケルめっき層面にAl−Si系合金の
ブレージング材を介して接着すべきAl系金属面を密着
させ、550〜650℃に加熱して、ニッケル−アルミ
ニウム合金を形成して溶着するAl系金属とセラミック
スの接着方法であって、前記セラミックスと同程度の熱
膨張係数を持つ熱応力緩和部材をAl系金属部材の接着
面、または、接着部背面に配置し、前記Al系金属とセ
ラミックスの接着と同時にこれらも接着することを特徴
とするAl系金属とセラミックスの接着方法。 - 【請求項3】 前記セラミックスが絶縁性セラミックス
である請求項1または2に記載のAl系金属とセラミッ
クスの接着方法。 - 【請求項4】 前記セラミックスへのニッケルめっき層
の前処理層として、モリブデン−マンガン合金層を形成
する請求項1または2に記載のAl系金属とセラミック
スの接着方法。 - 【請求項5】 ナトリウムを収納した負極容器と、硫黄
または多硫化ナトリウムと炭素繊維とからなる正極を収
納した正極容器と、前記負極,正極間を分離した固体電
解質袋管と、前記固体電解質袋管の開口部に接続され、
前記負極容器と前記正極容器とを接合した絶縁部材を有
するナトリウム硫黄電池の、前記負極容器と正極容器と
がAl系金属製、それを接合する絶縁部材がセラミック
ス製であるとき、このAl系金属とセラミックスとの接
着方法において、 前記セラミックスの表面にニッケルめっき層を形成し、
該ニッケルめっき層面にAl−Si系合金のブレージン
グ材を介して接着すべきAl系金属面を密着させて55
0〜650℃に加熱し、密着面にニッケル−アルミニウ
ム合金を形成して溶着することを特徴とするナトリウム
硫黄電池のAl系金属とセラミックスの接着方法。 - 【請求項6】 前記セラミックスへのニッケルめっき層
の前処理層として、モリブデン−マンガン合金層を形成
する請求項5に記載のAl系金属とセラミックスの接着
方法。 - 【請求項7】 前記セラミックスがアルミナ(Al
2O3)セラミックスである請求項1〜6のいずれかに記
載のAl系金属とセラミックスの接着方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20844496A JPH1053471A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | Al系金属とセラミックスの接着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20844496A JPH1053471A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | Al系金属とセラミックスの接着方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1053471A true JPH1053471A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16556319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20844496A Pending JPH1053471A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | Al系金属とセラミックスの接着方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1053471A (ja) |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP20844496A patent/JPH1053471A/ja active Pending
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