JPH1053989A - 改良されたクラフトパルプを製造するためのバッチ方法 - Google Patents

改良されたクラフトパルプを製造するためのバッチ方法

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JPH1053989A
JPH1053989A JP9158156A JP15815697A JPH1053989A JP H1053989 A JPH1053989 A JP H1053989A JP 9158156 A JP9158156 A JP 9158156A JP 15815697 A JP15815697 A JP 15815697A JP H1053989 A JPH1053989 A JP H1053989A
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liquor
cooking
cooking liquor
caustic
hot
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JP9158156A
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English (en)
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Panu Tikka
チッカ パヌ
Mikael Svedman
スヴェドマン ミカエル
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Metso Paper Pori Oy
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Sunds Defibrator Pori Oy
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C11/00Regeneration of pulp liquors or effluent waste waters
    • D21C11/0064Aspects concerning the production and the treatment of green and white liquors, e.g. causticizing green liquor
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C3/00Pulping cellulose-containing materials
    • D21C3/02Pulping cellulose-containing materials with inorganic bases or alkaline reacting compounds, e.g. sulfate processes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C3/00Pulping cellulose-containing materials
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラフトパルプを製造するための改良された
バッチ方法を提供する。 【解決手段】 グリーンリカーの一部又はその誘導物を
含浸及び/又は前処理工程に投入する。前記誘導物は、
グリーンリカーからの炭酸塩結晶化から得られる母液で
あってよい。本方法は、最終蒸煮工程における穏やかな
条件及び短い蒸煮期間の使用を容易にし、そして、一層
高いパルプ品質,高い生産性、及びミル中の化学薬剤の
バランスの良好な維持を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース原料
が、リグニンを溶解するために、再生されたパルプ化プ
ロセス液,苛性アルカリ化されない蒸煮液及び苛性アル
カリ化されたホワイトリカー(white liquor)を用いて処
理されるクラフトパルプの製造方法に関するものであ
る。より特別には、本発明は、グリーンリカー又は、最
新の置換クラフトバッチ蒸煮の初期工程におけるグリー
ンリカーの炭酸塩の結晶化より得られる母液の使用、並
びに改良されたクラフトパルプ品質の分野におけるその
利点に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々のクラフトパルプ化プロセスにおい
て、セルロース原料,木材チップは通常、高められた温
度で、水酸化ナトリウム及び硫化水素ナトリウムを含む
アルカリ性の蒸煮液(ホワイトリカーと呼ばれる)を用
いて処理される。これらのプロセスの中で、蒸煮液(こ
れは、回収窯から溶出した無機物が、炭酸塩が水酸化物
に苛性アルカリ化される前に水に溶解される場合に生じ
る)は通常、グリーンリカーと言われ、苛性アルカリ化
されたグリーンリカーは通常、ホワイトリカーと言わ
れ、そして、使用済み蒸煮液は通常、ブラックリカーと
言われる。グリーンリカーとホワイトリカーとからなる
代表的な組成物を表1に示す。
【0003】 ──────────────────────────────────── 表1.いわゆるグリーンリカーとホワイトリカー/1)/とからなる代表的 な組成物 ──────────────────────────────────── グリーンリカー ホワイトリカー 成分 濃度 濃度 g/L g/L Na2 Oとして Na2 Oとして ──────────────────────────────────── NaOH 15 95 Na2 S 37 38 Na2 CO3 107 26 ──────────────────────────────────── 1)クレイトン,ディー(Clayton,D) .,ほか、「パルプ及び紙の製造の際の、 アルカリ性パルプ化の化学(Chemistry of alkaline pulping,in Pulp and Paper Manufacture) 」,第3版,第5巻,アルカリ性パルプ化(Alkaline Pulping), , グレイス,ティー,エム.(Grace,T.M.),マルコム,イー.ダブリュ(Malcom, E.W.) ,TAPPI,CPPA,1989,第17,15頁。
【0004】炭酸塩の高濃度と低い水酸化物濃度は、グ
リーンリカーにおいて注目すべきである。特に重要な点
は、全ての還元された硫黄がすでに水硫化物〔HS-
オン(水に溶解したNa2 S)〕の最終的且つ有用な形
態にある点に注目することである。グリーンリカーの中
の炭酸塩/水酸化物の組み合わせは、慣用のクラフトプ
ロセスに必要な高いpHを提供せず、且つ苛性アルカリ
化プロセスにより、いわゆる“ホワイト”リカーに変換
されなければならないが、しかし、それはアルカリ性度
緩衝化炭酸塩(alkalinity buffering carbonate)中での
優秀な水硫化物ソースリッチである。従来、グリーンリ
カーを用いる蒸煮は、高収率セミケミカルパルプ化のた
めに使用されたのみであり、この場合、脱リグニン化は
故意に低められ、まだリグニンと繊維の大部分を含むパ
ルプは、グリーンリカーを用いる蒸煮の後に、機械的精
製によって開繊されなければならない〔ファルトハイ
ム,エス.(Vardheim,S.) ,フルーティングのためのセ
ミケミカル広葉樹パルプの製造の際の蒸煮液としてのグ
リーンリカーの使用(The use of green liquor as cook
ing liquor in the production of semi-chemical hard
wood pulps for fluting) ,パペリ ヤプー(Paperi ja
Puu) (1967)〕。これらの種類のパルプは、いわ
ゆる化学紙パルプには適せず、漂白すること及びボード
製造における用途を見出すことができない。
【0005】蒸煮化学薬剤的見地から、近年、工業的ク
ラフトパルプ・プロセスは全く不変且つ未発達だった。
多くの異なる化学薬剤が、例えばパルプの収率,品質及
び脱リグニン化選択性のようファクターを改良するため
に提案されたことは事実であるが、これらの各々は、複
雑な外部装置,追加的な製造工程,より多くの蒸解釜能
力又は、パルプミル以外に、回収及び再生することがで
きない高価な化学薬剤の使用を包含したので、これらの
提案は全く、前記問題点に対する許容し得る実際的な解
決手段には成らなかった。1970年代の初頭に、環境
を汚染する溶出物の量を急速に減少させるために、クラ
フトパルプ工業に対する環境的圧力の増大を示す新しい
傾向が認められた。パルプ漂白からの有機的な溶出物を
排除するためには、広めるべきクラフト蒸煮は、以前の
方法よりもパルプ中の非常に低減された残留リグニン濃
度を有する必要がある。低い残留リグニン濃度を得るた
めに慣用の蒸煮法を使用する場合に得られる劣ったパル
プ品質のために、改良されたクラフト蒸煮法を発展させ
なければならなかった。とりわけ、前記発展の研究は、
水硫化物イオンの役割を考慮しなかった。水硫化物イオ
ンの濃度は、蒸煮の初期の工程の中で高くなければなか
ない−蒸煮の終了に向かうにつれて、水硫化物はもはや
有効でない。ヒドロキシルイオンの望ましい役割は、正
に正反対である〔スジェブロム,ケイ(Sjoeblom,K.) ,
ほか,“改良された選択性を介するクラフト蒸煮におけ
る拡張された脱リグニン化(Extended delignification
in kraft cooking through improved selectivity),パ
ペリ ヤ プー(Paperi ja Puu) ,65:4227(1
983);ノルデン,エス.(Norden,S.) 及びテダー,
エイ.(Teder,A.),“軟材漂白グレードパルプのための
改良されたクラフトプロセス(Modified kraft processe
s for softwood bleached-grade pulp) ”,TAPPI
ジャーナル(TAPPI Journal) 62:7,49(197
9)〕。最適の水硫化物及び水酸化物イオン濃度プロフ
ィールを得るために、異なる硫化度のホワイトリカーを
製造することが提案された〔ジャングJiang)ほか,“制
御されたスルフィド添加による改良されたクラフトパル
プ化(Improved kraft pulping by controlled sulfide
additions)”,木材及びパルプ化の化学に関する第7回
国際シンポジウム会報,北京,ピー・アール.チャイナ
(P.R.China) ,1993年5月25〜28日;テダー,
エイ.(Teder,A.)及びオルム,エル(Olm,L.),“改良さ
れたクラフト蒸煮と酸素漂白との組み合わせによる拡張
された脱リグニン化(Extended delignification by com
bination of modified kraft pulping and oxygen blea
ching),パペリ ヤ プー(Paperi ja Puu) ,63:4
a,315(1981)〕。別の研究〔アンドリュー
ズ,イー.ケイ.(Andrews,E.K.) ,“慣用のクラフト
及び酸素技術の体系内で新規概念のアプローチを使用す
るダイオウマツの拡張された脱リグニン化(Extended de
lignification of southern pine using novel concept
ual approaches within the framework of conventiona
l kraft and oxygen technologies)”,テシス博士(Ph.
D. Thesis),デパートメントオブ ウッド アンド ペ
イパー サイエンス(Department of wood and papersci
ence),ノースカロライナ州大学,1982〕におい
て、ホワイトリカーを用いる慣用のクラフト蒸煮の前
に、前処理工程として、硫化物含有リカーが試された。
理論的に予測された如く、よりよいパルプ粘性が見出さ
れた。これらの種類の前処理は比較的高い温度(木材に
対して7%までの有効なアルカリ投与及び135℃)で
の別の蒸煮工程を必要とするので、これらの種類の前処
理は蒸解当りに充分な製造期間を取り、プロセス改良を
必要とする。予測可能な歩留り及びあまり多くない利点
は、この種類の技術を実施せしめなかった。
【0006】別の発明〔チッカ(Tikka) ,アメリカ合衆
国特許第5183535号明細書〕に基づいて、使用済
みブラックリカー中に見出された硫黄種(sulfur specie
s)は、ホワイトリカーを用いて蒸煮を完結させる前に、
木材チップに含浸し且つ木材チップと反応し得る。
【0007】クラフトパルプ・プロセス開発における別
の傾向は、エネルギー効率のために努力することであっ
た。それ故、1960年代初頭から、連続蒸解装置がこ
の分野で主流となり始めた。しかしながら、1980年
代初頭から、種々の置換技術を使用する新規に出現し且
つ競合するエネルギー効率の良いクラフトバッチプロセ
スが、再び地盤を得始めた。置換クラフトバッチプロセ
スの特性は、蒸煮の終わりに熱いブラックリカーを回収
すること、及び続くバッチにおいて蒸煮エネルギーを再
利用することである。前記開発のよい例は、例えば、フ
ァガールンド(Fagerlund) ,アメリカ合衆国特許第45
78149号明細書、及びエストマン(Oestman) ,アメ
リカ合衆国特許第4764251号明細書の中で記述さ
れたプロセスである。これらの発明においては、蒸煮の
熱は効率的に回収されるが、しかし、蒸煮化学薬剤の使
用は最適化には程遠い。
【0008】置換クラフトバッチ蒸煮の更なる開発は、
脱リグニン化及び高いパルプ強度を容易に達成するため
に、エネルギー効率と残りの及び新鮮な蒸煮化学薬剤の
効率的な使用との組み合わせを包含した。この事は、一
つのアキュムレーターの中の、熱く且つ残渣硫黄が豊富
な、“母液”ブラックリカーの一次回収のため、並び
に、次いで、別のアキュムレーターの中の、洗浄濾液が
混入し且つ固形分及び温度が低いブラックリカーの部分
の回収のために、蒸煮の終わりに前記置換を配置するこ
とにより行うことができる。蓄積されたブラックリカー
は次いで、熱いホワイトリカーを用いる仕上げに先立っ
て、木材チップの次のバッチに、各々、含浸させ次いで
反応させるために、戻して再利用される〔ヒルヤネン(H
iljanen),チッカ(Tikka) ,EP−B520452〕。
この手段を用いることは、高投与の水硫化物及び低濃度
のヒドロキシル・イオンと共にクラフト蒸煮を始め、そ
れ故、熱いブラックリカー前処理相中で、硫黄−リグニ
ン反応を行うことが可能になったことを意味する。高い
ヒドロキシル・イオン含有量を有する必要な苛性アルカ
リ化された蒸煮液であるホワイトリカーは、蒸煮相の仕
上げ(ここで、ヒドロキシル・イオンは消費され、使用
済みブラックリカーの残渣中のホワイトリカーの水硫化
物は次工程で再使用されるべきである)まで投与されな
い。今までのところ、バッチ蒸煮の熱及び化学薬剤の両
方が、置換バッチ蒸煮技術を使用することにより、非常
に効率良く再利用され得る。
【0009】最新のクラフトパルプミルの全化学バラン
スを考慮して、新しい概念が出てきている。外部から購
入する苛性アルカリの代わりに、苛性アルカリはミルの
化学系の内部で製造されるべきである。開発中の漂白方
法は従来の方法よりも少ない塩素及び多い苛性アルカリ
を使用するので、この事はますます重要になっている。
塩素/アルカリ工業の衰退,苛性アルカリの洗浄コスト
及び化学バランスを維持するためのミルの問題,充分な
外部ナトリウム取り込みは、幾つかのパルプミルに関し
て必要なアルカリ製造を積み重ねるであろう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記問題に対する解決
策は、グリーンリカーの一部を炭酸塩結晶化のための工
程に転用し、次いで分離した炭酸塩結晶を苛性アルカリ
化することにより、パルプミルに関する要望の一貫とし
て、純粋な苛性アルカリ(NaOH)を製造することで
ある。残っている母液は残渣炭酸塩を含むが、しかし、
元の全ての硫化物もグリーンリカーの中に存在する。こ
の母液は今や、例えば、蒸煮の前端部への投入により、
置換クラフトバッチ蒸煮を改良することにおける、その
新しい用途を直接見出された。初期においては、高い硫
化物度のホワイトリカーを製造するために前記母液を別
に苛性アルカリ化することが提案されたが、しかし、こ
の事は、パルプミル工程を更に複雑にするであろう。最
新のミル製造漂白化クラフトパルプにおける代表的な構
成は、回収ボイラー後の全グリーンリカー生産量の20
%に設定すべき、結晶化用のグリーンリカー量を必要と
するであろう〔残りの80%は、都合良くは、蒸煮のた
めに、ホワイトリカーに苛性アルカリ化すべきであ
る〕。この事は、オーブン乾燥木材のトン当りNaOH
25kgに相当する、すなわち、代表的には、酸素漂白
及びアルカリ性の抽出工程の苛性アルカリ消費を補う、
パルプの空気乾燥秤量トン当り約NaOH60kgに相
当する、漂白用の純粋な苛性アルカリを生じさせるであ
ろう。蒸煮において使用するための得られる結晶化母液
容積は、16kgEA(NaOH)/kg木材及び0.
23モルHS/kg木材を有する0.11液−対−木材
単位(liq-to-wood units) であろう。勿論、グリーンリ
カー割合及び純粋な苛性アルカリの製造量は場合に応じ
て変化してよい。
【0011】
【課題を解決するための手段】少量の苛性アルカリ化さ
れない蒸煮液(グリーンリカー、又はその誘導物、例え
ば、グリーンリカー炭酸塩結晶化から得られる母液)
を、ブラックリカー再循環置換クラフトバッチプロセス
の前端部に(すなわち、含浸及び/又は熱いブラックリ
カー前処理工程に)添加することにより、他の方法で必
要とされるであろう量よりも一層少ないホワイトリカー
を使用する好適化された蒸煮相、改良されたパルプ強度
及び漂白度の項目において、パルプ化特性が改良され得
るということが今や見出された。グリーンリカーはパル
プミルの中で常に利用可能であるから、グリーンリカー
を使うことは非常に実際的である。グリーンリカー炭酸
塩結晶化から得られる母液を使用することは、非常に実
際的であり、この場合、酸素脱リグニン化及びアルカリ
性漂白工程のための純粋な苛性アルカリは、グリーンリ
カーから得られる炭酸塩から製造される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、クラフト置換バッチ蒸煮
系のブロック線図を示す。本図は、必要な槽、流れ及び
蒸煮工程の手順を定義している。従来技術の置換バッチ
蒸煮技術を明確にするために、以下の説明をする。クラ
フトバッチ蒸煮は、蒸解釜に木材チップを投入し、次い
で蒸解釜に、含浸ブラックリカー槽5からのブラックリ
カーAAを充填し、チップに吸収させることにより開始
される。ブラックリカー槽4への(ポイントAB)オー
バーフロー(A2)は、空気とリカーの希釈された最前
部を除去するために好ましい。流れA2を閉じた後に、
蒸解釜を加圧し、そして含浸は完了する。次いで蒸煮工
程は、熱いブラックリカー槽1からの熱いブラックリカ
ーBのポンプ移送によって続けられる。熱いブラックリ
カーによって置換されたより冷たいブラックリカーA3
は、ブラックリカー槽4に(ポイントAB)導入され、
蒸煮化学薬剤の回収のために蒸発プラントに移送され
る。蒸煮手順は、蒸解釜にタンク3から熱いホワイトリ
カーCをポンプ移送することによって続けられる。ほぼ
常圧沸点以上の熱いリカーによって置換されたリカー
(D2)は、熱いブラックリカー槽2に導入される。上
記充填手順の後、蒸解釜温度は最終的な蒸煮温度に近づ
く。最終的な加熱昇温は、直接又は間接スチーム加熱及
び蒸解釜再循環を使用して行われる。所望の蒸煮時間の
後、脱リグニン化が所望の反応度まで進んだ時、使用済
みリカーは既に洗浄濾液Eで置換されている。最終的な
置換において、置換された熱いブラックリカーの最初の
部分B1は、充填工程に必要とされる全容積Bに相当す
る。洗浄濾液Eによって希釈されるが、しかし、まだほ
ぼ常圧沸点以上である置換されたブラックリカーの二番
目の部分D1は、熱いブラックリカータンク2に(ポイ
ントD)導入される。完了された最終的な置換の後、蒸
解釜の含有物は、パルプの更なる加工のために排出され
る。次いで、上記の蒸煮手順は繰り返されてよい。
【0013】熱いブラックリカー槽2は、その熱をホワ
イトリカーと水へ熱交換によって移すことにより、冷た
い含浸ブラックリカーを槽5に提供する。
【0014】槽6は、蒸煮化学薬剤回収プラントから供
給されたグリーンリカー又はその誘導物の貯蔵のために
提供される。本発明に従って、グリーンリカー又はその
誘導物の部分X1〜X3の少なくとも一つが、含浸及び
/又は前処理工程において導入される。
【0015】
【実施例及び発明の効果】本発明に従って、置換クラフ
トバッチ蒸煮プロセスの含浸及び前処理“前端部”にお
ける苛性アルカリ化されない蒸煮液(グリーンリカー)
又はその誘導物の添加、並びにホワイトリカー添加を用
いる脱リグニン工程の仕上げからなり、一層穏やかな蒸
煮条件の故に、結果として改良されたパルプ品質を得る
クラフトバッチ方法による、クラフトパルプ化のプロセ
スにおける改良が今や提供された。
【0016】以下に、先のセクションに記述した図に関
して述べる。
【0017】本発明の方法の一態様において、0.2〜
1.0Lグリーンリカー/kgオーブン乾燥木材の容積
X1(0.15〜0.7モルHS- /kgオーブン乾燥
木材に相当する)を、約90℃と100℃との間の温
度、及び約30〜60分の時間を使用する含浸を行う前
に、槽6から、槽5からの含浸用の温かいブラックリカ
ーAAに添加する。
【0018】本発明の方法の第二態様において、0.2
〜1.0Lグリーンリカー/kgオーブン乾燥木材の容
積X2(0.15〜0.7モルHS- /kgオーブン乾
燥木材に相当する)を、槽6から、例えば蒸解釜に先ず
添加し、次いで含浸用の温かいブラックリカーAAを添
加し、次いで約80℃と100℃との間の温度、及び約
30〜60分の時間を使用する含浸を行う。
【0019】本発明の方法の第三態様において、従来技
術に記載された如く、温かいブラックリカー含浸を行
い、次いで0.2〜1.0Lグリーンリカー/kgオー
ブン乾燥木材の容積X3(0.15〜0.7モルHS-
/kgオーブン乾燥木材に相当する)を、槽6から、熱
いブラックリカーBに添加し、次いで熱いブラックリカ
ー処理を、145℃と165℃との間の温度、及び約1
5〜30分の時間を使用して行う。
【0020】本発明の方法の第四態様において、グリー
ンリカー結晶化から得られる母液の容積X1(0.06
〜0.4L/kgオーブン乾燥木材,0.15〜0.7
モルHS- /kgオーブン乾燥木材に相当する)を、槽
6から、含浸用の温かいブラックリカーAAに添加し、
次いで約90℃と100℃との間の温度、及び約30〜
60分の時間を使用する含浸を行う。
【0021】本発明の方法の第五態様において、グリー
ンリカー結晶化から得られる母液の容積X2(0.06
〜0.4L/kgオーブン乾燥木材,0.15〜0.7
モルHS- /kgオーブン乾燥木材に相当する)を、槽
6から、例えば蒸解釜に添加し、次いで含浸用の温かい
ブラックリカーAAを添加し、次いで約80℃と100
℃との間の温度、及び約30〜60分の時間を使用する
含浸を行う。
【0022】本発明の方法の第六態様において、従来技
術に記載された如く、温かいブラックリカー含浸を行
い、次いでグリーンリカー結晶化から得られる母液の容
積X3(0.06〜0.4L/kgオーブン乾燥木材,
0.15〜0.7モルHS- /kgオーブン乾燥木材に
相当する)を、槽6から、熱いブラックリカーに添加
し、次いで熱いブラックリカー処理を、145℃と16
5℃との間の温度、及び約15〜30分の時間を使用し
て行う。
【0023】苛性アルカリ化されない蒸煮液が本方法の
含浸工程で添加される場合は、化学薬剤を有効に使用
し、且つ蒸発装置への供給において残留アルカリ濃度が
高過ぎることを避けるために、一層高い温度を使用すべ
きである。必要とされる一層高い含浸温度は、蒸解釜再
循環及び直接又は間接スチーム加熱の何れかを使用する
か、或いは、槽1からの少量の熱いブラックリカーBを
含浸ブラックリカーAAに補助添加(co-adding) するこ
とにより達成される。
【0024】苛性アルカリ化されない蒸煮液が熱いブラ
ックリカーに添加される場合は、このリカーの温度は、
望ましい反応温度を提供するために充分高い。
【0025】本発明の方法の主な利点は、クラフト置換
バッチ蒸煮の“前端部”がより効果的になるということ
である。この事は、クラフト置換バッチ蒸煮の“後端
部”におけるホワイトリカーを用いる蒸解が非常に容易
になり、より穏やかな後端部蒸煮条件を要求し、そして
パルプ強度及びパルプのより簡単な漂白の項における改
良されたパルプ品質が得られるので、パルプ品質を改良
する。
【0026】更に、本発明の方法の実施は、少なくとも
下記の理由により、利点がある: −従来技術と異なり、蒸煮手順において、全く余分の蒸
煮工程を必要としない。本発明の実施は、示された蒸煮
工程は改良のみであり、且つ大規模な装置の改修を全く
必要としないので、製造の中止を必要としない。改良さ
れた蒸煮工程に応じて、ホワイトリカーの需要は減少
し、そして短縮された蒸煮時間は、生産を増大させる。 −グリーンリカーとしての苛性アルカリ化されないリカ
ーの必要量は、慣用の大きさの蒸発系によって取り扱わ
れるのに充分小さい。回収系の全負荷は、苛性アルカリ
化された蒸煮液が減少するので、グリーンリカー使用の
増大に対応して増大しない。 −グリーンリカー炭酸塩結晶化からの母液の使用は、最
新のクラフトパルプミルの化学バランスの見地から、非
常に有利である。同じ場所で分離された炭酸塩を苛性ア
ルカリ化することは、クラフトパルプの最新の漂白にお
いて必要とされる純粋な苛性アルカリを生じさせる。外
部から購入された苛性アルカリの量は充分に減少され、
且つ化学バランスは保持される。
【0027】下記の例は本発明を説明するためのもので
あり、そして、ブラックリカー前端部を有する従来技術
のクラフトバッチ置換蒸煮に対する利点を明らかにす
る。
【0028】以下の省略記号が、本例の中で使われる: ──────────────────────────────────── EA 有効アルカリ= NaOH+1/2Na2 S,NaOH当量と して表わされる AA 活性アルカリ= NaOH+Na2 S,Na2 O当量として表 わされる WBL 温かい含浸ブラックリカー OWBL オーブンフローWBL DWBL 置換(除去)されたWBL HBL 熱いブラックリカー RHBL 置換(除去)されたHBL WL ホワイトリカー,苛性アルカリ処理された蒸煮液 DL 末端置換リカー GL 苛性アルカリ処理されない蒸煮液,“グリーンリカー” xGL GLの炭酸塩結晶化からの母液 O 酸素脱リグニン化工程 D 二酸化塩素漂白工程 E アルカリ抽出工程 ──────────────────────────────────── 本発明の結果及び利点は、下記表中に要約される。
【0029】 表2:例の結果要約。全ての実験は、一定のカッパ数20及び20gEA/Lの 蒸煮終点残量にて蒸煮された。 因子 対照 方法 方法 方法 方法 例1 例2 例3 例4 例5 ──────────────────────────────────── 追加のリカー なし GL GL GL GL 投与量(liq-to-wood単位) なし 0.5 0.5 0.5 0.11 ホワイトリカー投与量(OD材に対する%EA) 20.7 16.3 17.1 16.5 17.3 H−因子要求 1006 980 1008 1017 978 スクリーンされた収率(%) 43.6 43.4 43.4 43.9 43.2 粘性(ml/g) 1052 1041 1081 1088 1035 未漂白パルプ強度,引張90mN/g(mNm2 /g)での引裂指数 14.7 16.2 16.2 15.8 16.4 89%(ISO)での有効塩素消費倍率(kg act.Cl/ODtxkappa ) 4.2 4.2 3.7 3.8 3.7 ブライトネス セイリング(Brightness ceiling)(%ISO) 90.1 90.1 90.5 90.3 90.9 漂白パルプ強度,引張90mN/g(mNm2 /g)での引裂指数 14.0 15.0 16.4 15.3 16.4
【0030】表中の結果に基づいて、本発明は、同種従
来技術の蒸煮方法に対して、以下の驚くべき利益を提供
する。例2ないし5に示される方法に基づく置換クラフ
トバッチ蒸煮の前端部において、小容量の苛性アルカリ
化されない蒸煮液を使用することに使うことにより、 −苛性アルカリ処理された強アルカリ性の蒸煮液(すな
わちホワイトリカー)の投与は20%減少することがで
き、他方、パルプ収率,粘性及びH−因子要求(すなわ
ち蒸煮時間)は変化せずに保持され、 −未漂白パルプ強度は10%増大し、 −漂白化学薬剤消費は10%減少し、 −ブライトネス セイリング(すなわち最も高い到達可
能な輝度)は増大し、 −そして、パルプの強度水準はパルプの漂白の間保持さ
れる。
【0031】例1. 置換クラフトバッチ技術を使用することによる、普通の
“対照”松クラフトパルプの製造 松〔ピナス シルヴェストリス(Pinus sylvestris)〕
3.5kgチップ(オーブン乾燥基材)を、強制循環を
有する20リットルのジャケットを被せられた置換バッ
チ蒸解釜中に配置されたチップ・バスケット中に秤量し
た。蒸解釜の蓋を閉じ、次いでチップ大気圧下で100
℃で10分間蒸気処理した。含浸ブラックリカー(WB
L,80〜90℃,8gEA/L)を、幾分かのオーバ
ーフローを(OWBL)を伴って20分間ポンプ移送
し、次いで、5バール圧力下で80℃で20分間含浸さ
せた。含浸後、熱いブラックリカー(HBL,165
℃,20gEA/L)を蒸解釜の底部に導入して、蒸解
釜の先端部から使用済み含浸ブラックリカー(DWB
L)を置換除去することにより、熱いブラックリカー前
処理工程を行った。20分の熱いブラックリカー工程の
後、熱いホワイトリカー(105gEA(NaOH)/
L;硫化度40%)投与物を、蒸解釜の底部に導入し
て、蒸解釜の先端部から使用済みの熱いブラックリカー
(RHBL)の相当容積を置換除去した。循環しながら
25分加熱昇温すると、温度は155℃から蒸煮温度1
70℃に上がった。目的のH−因子を充分に満たす望ま
しい蒸煮時間の後、洗浄緩衝液DL(0.02モルNa
2 CO3 /L+0.05モルNa2 S/L)蒸解釜底部
に導入して、蒸解釜先端部から熱い使用済みブラックリ
カーを置換除去することにより、末端置換を始めた。熱
いブラックリカーの最初の置換された部分(HBL1)
は、次の蒸煮の熱いブラックリカー投与に必要とされる
17Lの容積を補った。置換されたリカーの二番目の部
分(BL2)は、温度を低下させるため及び次の蒸煮の
含浸リカーのために必要とされる13Lの容積を補っ
た。末端置換の後、パルプは分解され、脱イオン水で洗
浄され、検討及び分析された。この蒸煮手順を、置換さ
れたリカーを次の蒸煮に戻すことにより3回繰り返し
た。これらの手段によって、蒸煮プロセスの中の均衡が
得られ、そして、蒸煮は、工業的バッチ蒸煮系に対応し
て、同一操作を繰り返した。全ての蒸煮実験において、
蒸煮条件は、得られるカッパ数が20で且つ蒸煮工程の
終わりの残渣EAが20gEA/Lであるように調節さ
れた。以下の表E1.1.に、リカーの投入量と排出量
(リットル単位の容積)及び相当する蒸煮工程の条件を
示す。未漂白パルプを、全収率、スクリーンされた収
率、カッパ数、粘性、輝度及びパルプ強度に関して、叩
解と試験によって分析した。加えて、未漂白パルプは、
脱色手順O−D−Eop−D−E−Dを用いて漂白され
た。与えられたパルプ輝度のための漂白化学薬剤要求が
決定され、そして、叩解と試験によってパルプ強度が測
定された。漂白工程の条件を表E1.2.に示す。蒸煮
特性及び結果を表E1.3.に示す。
【0032】 表E1.1.例1におけるリカーの投入量と排出量及び相当する蒸煮工程の条件 。容積はリットルで示す。入液 出液 製造工程 WBL 30.7 OWBL 12 暖かいブラックリカー含浸 80℃,40分 HBL 13.3 DWBL 13.5 熱いブラックリカー前処理 155℃,20分 HWL ,投与apr.7 + 熱いホワイトリカー充填 3.5 HBL に基づく RHBL apr.10 DL 30 HBL 17 末端置換 BL2 13
【0033】 表E1.2.全例における漂白工程の条件 工程 O D0 Eop D1 E D2 時間(分) 90 30 120 180 90 240 温度(℃) 105 60 70 75 60 75 稠度(%) 10 10 12 12 12 12 圧力(bar) 6(O2 ) 常圧 2(O2 ) 常圧 常圧 常圧 NaOH 1.1-1.2 − 0.6xD0 0.5 − 0.5 − (%) Act.Cl 30 MgSO4 0.5 − − − − − ClO2 , − 0.2 − 可変 − 可変 AcCl(%) H2 2 − 0.3 − − − 最終pH 11 2 3.5-4 3.5-4 カッパ, 40-45 red.(%)
【0034】 表E1.3.例1の結果。蒸煮 投与した苛性アルカリ化されない蒸煮液, (液−対−木材単位)として 0 (TA,全アルカリ(NaOH) として 0 ホワイトリカー投与量〔EA,%(NaOH) 〕 20.7 H−因子 1006 カッパ数 20 蒸煮残渣〔gEA(NaOH) /L〕 20 スクリーンされた収率(%) 43.6 SCAN粘度(mL/g) 1052 ISO輝度(%) 34.0 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 18.3
【0035】漂白 有効塩素消費倍率 89%(ISO)輝度に対して,〔kg act.Cl/(ODtonxkappa〕 4.2 ブライトネス セイリング(%ISO) 90.1 ISO89%輝度におけるSCAN粘度(mL/g) 765 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 14
【0036】例2.以下の如く、0.5液−対−木材単
位の苛性アルカリ化されない蒸煮液を使用したこと以外
は、例1に記載した方法で実験を行った。チップを蒸気
処理した後、含浸のために新規なリカー配列を導入し
た。最初に、18.7リットルのWBL(90℃)を添
加し、次いで0.5液−対−木材単位(1.75リット
ル)の苛性アルカリ化されない蒸煮液GL(90℃)を
3.5リットルのWBL(168℃)と共に添加した。
この場合、含浸温度を100℃に上げるために、熱いブ
ラックリカーを使用した。表E2.1.にリカー容積及
び条件を示す。20分かけてリカーを充填し、次いで、
蒸解釜の循環を行ないながら、100℃及び5バールで
40分間含浸した。WBL量(18.7リットル)が低
減されたので、WBLはRHBL及びBL2、末端置換
リカーの第二部分のみからなる。。対照例1に対して改
良された結果を、表E2.2.に示す。
【0037】 表E2.1.例2におけるリカーの投入量と排出量及び相当する蒸煮工程の条件 。容積はリットルで示す。入液 出液 製造工程 WBL 18.7 暖かいブラックリカー含浸 GL 1.75 90/100℃,60分 HBL 3.5 OWBL 5.25 HBL 13.5 DWBL 13.5 熱いブラックリカー前処理 155℃,20分 HWL ,投与apr.7 + 熱いホワイトリカー充填 3.5 HBL に基づく RHBL apr.10 DL 30 HBL1 17 末端置換 BL2 13
【0038】 表E2.2.例2の結果。蒸煮 投与した苛性アルカリ化されない蒸煮液, (液−対−木材単位)として 0.5 (TA,全アルカリ(NaOH) として 9 ホワイトリカー投与量〔EA,%(NaOH) 〕 16.3 H−因子 980 カッパ数 20 蒸煮残渣〔gEA(NaOH) /L〕 20 スクリーンされた収率(%) 43.4 SCAN粘度(mL/g) 1041 ISO輝度(%) 33.9 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 16.2
【0039】漂白 有効塩素消費倍率 89%(ISO)輝度に対して,〔kg act.Cl/(ODtonxkappa〕 4.2 ブライトネス セイリング(%ISO) 90.1 ISO89%輝度におけるSCAN粘度(mL/g) 763 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 15
【0040】例3.以下の如く、0.5液−対−木材単
位の苛性アルカリ化されない蒸煮液を使用したこと以外
は、例1に記載した方法で実験を行った。チップを蒸気
処理した後、含浸のために新規なリカー配列を導入し
た。何れかのWBLを導入する前に、0.5液−対−木
材単位(1.75リットル)の苛性アルカリ化されない
蒸煮液GL(90℃)を、10分かけて、蒸解釜の底部
に導入し、次いで20分かけて、23リットルのWBL
を導入し、次いで、蒸解釜の循環を行ないながら、90
℃及び5バールで40分間含浸した。表E3.1.にリ
カー容積及び条件を示す。WBLとGLとの混合物の代
わりに、GLを最初に蒸気処理したチップと接触させ且
つチップは一層希釈された環境中に含浸されてよい。対
照例1に対して改良された結果を、表E3.2.に示
す。
【0041】 表E3.1.例3におけるリカーの投入量と排出量及び相当する蒸煮工程の条件 。容積はリットルで示す。入液 出液 製造工程 GL 1.75 暖かいブラックリカー含浸 WBL 23 OWBL 6 90℃,60分 HBL 13.5 DWBL 13.5 熱いブラックリカー前処理 155℃,20分 HWL ,投与apr.7 + 熱いホワイトリカー充填 3.5 HBL に基づく RHBL apr.10 DL 30 HBL1 17 末端置換 BL2 13
【0042】 表E3.2.例3の結果。蒸煮 投与した苛性アルカリ化されない蒸煮液, (液−対−木材単位)として 0.5 (TA,全アルカリ(NaOH) として 9 ホワイトリカー投与量〔EA,%(NaOH) 〕 17.1 H−因子 1008 カッパ数 20 蒸煮残渣〔gEA(NaOH) /L〕 20 スクリーンされた収率(%) 43.4 SCAN粘度(mL/g) 1081 ISO輝度(%) 34.0 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 16.2
【0043】漂白 有効塩素消費倍率 89%(ISO)輝度に対して,〔kg act.Cl/(ODtonxkappa〕 3.7 ブライトネス セイリング(%ISO) 90.5 ISO89%輝度におけるSCAN粘度(mL/g) 813 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 16.4
【0044】例4.以下の如く、0.5液−対−木材単
位の苛性アルカリ化されない蒸煮液を使用したこと以外
は、例1に記載した方法で実験を行った。WBLの容積
が24リットルであったこと以外は、例1に記載した方
法と同一の方法で本方法の含浸部分を行った。0.5液
−対−木材単位(1.75リットル)の苛性アルカリ化
されない蒸煮液GL(90℃)を、熱いブラックリカー
と一緒に、熱いブラックリカー処理において導入した。
他の全ての点において、本工程は例1に記載した工程と
同一であった。表E4.1.にリカー容積及び条件を示
す。対照例1に対して改良された結果を、表E4.2.
に示す。
【0045】 表E4.1.例4におけるリカーの投入量と排出量及び相当する蒸煮工程の条件 。容積はリットルで示す。入液 出液 製造工程 WBL 24 OWBL 5 暖かいブラックリカー含浸 80℃,40分 HBL 13.3 DWBL 15.5 熱いブラックリカー前処理 GL 1.75 155℃,20分 HWL ,投与apr.7 + 熱いホワイトリカー充填 3.5 HBL に基づく RHBL apr.10 DL 30 HBL1 17 末端置換 BL2 13
【0046】 表E4.2.例4の結果。蒸煮 投与した苛性アルカリ化されない蒸煮液, (液−対−木材単位)として 0.5 (TA,全アルカリ(NaOH) として 9 ホワイトリカー投与量〔EA,%(NaOH) 〕 16.5 H−因子 1017 カッパ数 20 蒸煮残渣〔gEA(NaOH) /L〕 20 スクリーンされた収率(%) 43.9 SCAN粘度(mL/g) 1088 ISO輝度(%) 33.5 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 15.8
【0047】漂白 有効塩素消費倍率 89%(ISO)輝度に対して,〔kg act.Cl/(ODtonxkappa〕 3.8 ブライトネス セイリング(%ISO) 90.3 ISO89%輝度におけるSCAN粘度(mL/g) 786 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 15.3
【0048】例5.以下の如く、GLの炭酸塩結晶化か
らの苛性アルカリ化されない蒸煮液を使用したこと以外
は、例1に記載した方法で実験を行った。チップを蒸気
処理した後、含浸のために新規なリカー配列を導入し
た。何れかのWBLを導入する前に、苛性アルカリ化さ
れない母液xGLの0.11液−対−木材単位の部分
(0.39リットル,90℃)を、10分かけて、蒸解
釜の底部に導入し、次いで20分かけて、23リットル
のWBLを導入し、次いで、蒸解釜の循環を行ないなが
ら、90℃及び5バールで30分間含浸した。表E5.
1.にリカー容積及び条件を示す。対照例1に対して改
良された結果を、表E5.2.に示す。
【0049】 表E5.1.例5におけるリカーの投入量と排出量及び相当する蒸煮工程の条件 。容積はリットルで示す。入液 出液 製造工程 xGL 0.39 暖かいブラックリカー含浸 WBL 23 OWBL 5 90℃,60分 HBL 13.5 DWBL 13.5 熱いブラックリカー前処理 155℃,20分 HWL ,投与apr.7 + 熱いホワイトリカー充填 3.5 HBL に基づく RHBL apr.10 DL 30 HBL1 17 末端置換 BL2 13
【0050】 表E5.2.例5の結果。蒸煮 投与した苛性アルカリ化されない蒸煮液, (液−対−木材単位)として 0.11 (TA,全アルカリ(NaOH) として 2.9 ホワイトリカー投与量〔EA,%(NaOH) 〕 17.3 H−因子 978 カッパ数 20 蒸煮残渣〔gEA(NaOH) /L〕 20 スクリーンされた収率(%) 43.2 SCAN粘度(mL/g) 1035 ISO輝度(%) 31.4 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 16.6
【0051】漂白 有効塩素消費倍率 89%(ISO)輝度に対して,〔kg act.Cl/(ODtonxkappa〕 3.7 ブライトネス セイリング(%ISO) 90.9 ISO89%輝度におけるSCAN粘度(mL/g) 773 引張指数90Nm/gにおける引裂指数(mNm2 /g) 16.4
【図面の簡単な説明】
【図1】クラフト置換バッチ蒸煮系のブロック線図であ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程:セルロース原料を含む容器
    に、一定容積の苛性アルカリ化されない蒸煮液を添加す
    る工程;使用済み蒸煮液を前記容器に充填し、セルロー
    ス原料に、苛性アルカリ化されない蒸煮液と使用済み蒸
    煮液とから得られた混合物を含浸させる工程;含浸のた
    めに使用された液を、別の一定容積の熱い使用済み蒸煮
    液で置換し、次いでセルロース原料を、前記の別の一定
    容積の熱い使用済み蒸煮液で前処理する工程;前処理の
    ために使用された液を、苛性アルカリ化された熱い蒸煮
    液で置換し、次いでセルロース原料を、前記の苛性アル
    カリ化された熱い蒸煮液を用いて蒸煮して所望の脱リグ
    ニン度とする工程;蒸煮のために使用された液を洗浄濾
    液で置換し、セルロース原料の前処理のため及び続くバ
    ッチの別の充填工程における所望の添加のために必要と
    される全容積に相当する熱い使用済み蒸煮液の第一容積
    を捕集し、次いで、冷却すべき且つ続くバッチにおける
    セルロース原料の含浸において使用すべき置換液の第二
    容積を捕集する工程;からなる、リグニン含有セルロー
    ス原料からクラフトパルプを製造するためのバッチ方
    法。
  2. 【請求項2】 添加される苛性アルカリ化されない蒸煮
    液の量が0.2〜1.0L/kgオーブン乾燥木材に相
    当する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 使用される苛性アルカリ化されない蒸煮
    液が、苛性アルカリ化されない蒸煮液からの炭酸塩の結
    晶化より得られる母液であり、且つ添加量が0.06〜
    0.4L/kgオーブン乾燥木材に相当する請求項1記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 以下の工程:セルロース原料を含む容器
    に、苛性アルカリ化されない蒸煮液の一定量が添加され
    た使用済み蒸煮液を充填する工程;セルロース原料に、
    得られた液を含浸させる工程;含浸のために使用された
    液を、別の一定容積の熱い使用済み蒸煮液で置換し、次
    いでセルロース原料を、前記液で前処理する工程;前処
    理のために使用された液を、苛性アルカリ化された熱い
    蒸煮液で置換し、次いでセルロース原料を、前記の苛性
    アルカリ化された熱い蒸煮液を用いて蒸煮して所望の脱
    リグニン度とする工程;蒸煮のために使用された液を洗
    浄濾液で置換し、セルロース原料の前処理のため及び続
    くバッチの別の充填工程における所望の添加のために必
    要とされる全容積に相当する熱い使用済み蒸煮液の第一
    容積を捕集し、次いで、冷却すべき且つ続くバッチにお
    けるセルロース原料の含浸において使用すべき置換液の
    第二容積を捕集する工程;からなる、リグニン含有セル
    ロース原料からクラフトパルプを製造するためのバッチ
    方法。
  5. 【請求項5】 添加される苛性アルカリ化されない蒸煮
    液の量が0.2〜1.0L/kgオーブン乾燥木材に相
    当する請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 使用される苛性アルカリ化されない蒸煮
    液が、苛性アルカリ化されない蒸煮液からの炭酸塩の結
    晶化より得られる母液であり、且つ添加量が0.06〜
    0.4L/kgオーブン乾燥木材に相当する請求項4記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 以下の工程:セルロース原料を含む容器
    に、使用済み蒸煮液を充填する工程;セルロース原料
    に、前記の使用済み蒸煮液を含浸させる工程;含浸のた
    めに使用された前記の使用済み蒸煮液を、一定容積の苛
    性アルカリ化されない蒸煮液が添加された別の一定容積
    の熱い使用済み蒸煮液で置換し、次いでセルロース原料
    を、苛性アルカリ化されない蒸煮液と使用済み蒸煮液と
    から得られた混合物を用いて前処理する工程;前処理の
    ために使用された液を、苛性アルカリ化された熱い蒸煮
    液で置換し、次いでセルロース原料を、前記の苛性アル
    カリ化された熱い蒸煮液を用いて蒸煮して所望の脱リグ
    ニン度とする工程;蒸煮のために使用された液を洗浄濾
    液で置換し、セルロース原料の前処理のため及び続くバ
    ッチの別の充填工程における所望の添加のために必要と
    される全容積に相当する熱い使用済み蒸煮液の第一容積
    を捕集し、次いで、冷却すべき且つ続くバッチにおける
    セルロース原料の含浸において使用すべき置換液の第二
    容積を捕集する工程;からなる、リグニン含有セルロー
    ス原料からクラフトパルプを製造するためのバッチ方
    法。
  8. 【請求項8】 添加される苛性アルカリ化されない蒸煮
    液の量が0.2〜1.0L/kgオーブン乾燥木材に相
    当する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 使用される苛性アルカリ化されない蒸煮
    液が、苛性アルカリ化されない蒸煮液からの炭酸塩の結
    晶化より得られる母液であり、且つ添加量が0.06〜
    0.4L/kgオーブン乾燥木材に相当する請求項7記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1又は請求項4に従って、グリ
    ーンリカー(green liquor)又はその誘導物の一部が更に
    投入される請求項7記載の方法。
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