JPH1054230A - 排気ガス熱回収装置 - Google Patents

排気ガス熱回収装置

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JPH1054230A
JPH1054230A JP8213905A JP21390596A JPH1054230A JP H1054230 A JPH1054230 A JP H1054230A JP 8213905 A JP8213905 A JP 8213905A JP 21390596 A JP21390596 A JP 21390596A JP H1054230 A JPH1054230 A JP H1054230A
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JP
Japan
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exhaust gas
pipe
temperature
cooling water
gap
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JP8213905A
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Satoru Imabetsupu
悟 今別府
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの水温や油温が低いとき排気ガスか
らの熱を吸収し、エンジンの水温と油温が十分高いとき
排気ガスからの熱吸収を遮断する。 【解決手段】 本発明の排気ガス熱回収装置10は、排
気管11を外管14と、この外管14の内壁15との間
に隙間16を有して外管14の内部に配設された内管1
7とで二重構造に形成し、内管17が、排気ガスの流れ
方向の上流側に設けられて隙間16と内管の内部とを連
通し排気ガスが隙間16へ流れ込む連通部29と、排気
ガスの流れ方向の下流側に設けられて排気ガスが所定温
度より低いとき隙間16と内管17の内部とを連通する
と共に、排気ガスが所定の温度より高くなったとき隙間
16と内管17の内部とが遮断され、冷却水の温度が十
分に高い所定の温度より高くなったとき再び隙間16と
内管17の内部28とが遮断される開閉部30とを有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の排気管
の内部を流れる排気ガスの熱をエンジンの冷却水に吸収
する排気ガス熱回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンの始動時では、エンジ
ンの冷却水温及び、エンジン油温は、低温なので、エン
ジン内部における摺動部でのオイル粘性が高く、摩擦損
失が大きい。このため、十分な動力を得るために多くの
燃料を必要とするため、早期にエンジンの水温及び油温
を上昇させる必要がある。
【0003】また、寒冷地や冬期等の外気温度が低い場
合では、車室内の暖房に必要な熱量をエンジンの冷却水
から十分に得ることができない。
【0004】これに対処するため、高温となる排気管の
周囲や排気管の壁面の中に冷却水の流れる通路を形成
し、エンジンより排出する排気ガスからの熱をエンジン
の冷却水に吸収することが提案されている。このような
構造では、排気管の表面温度は通常走行状態で約400
℃から600℃程度となるため、排気管の壁面に形成し
た冷却水通路内を流れる低温の冷却水に、排気ガスの熱
が大量に吸収され、結果として冷却水温が早期に上昇す
る。
【0005】一方、冷却水の沸騰によるオーバーヒート
防止や、エンジン油温の高温によるエンジン摺動部での
焼き付け防止のために、エンジンの冷却水温や、エンジ
ン油温は適切な温度に保つ必要がある。
【0006】しかし、排気管の壁面の中に形成した冷却
水通路内を流れる冷却水に排気ガスからの熱を吸収させ
る構造では、冷却水温が100℃程度の高温となって
も、排気管表面との大きな温度差により、大量の熱を吸
収することになる。このため、冷却水温が十分に高くな
ったとき、排気管表面からの熱吸収を抑制する必要があ
るが、そのような例としては、図12及び図13に示す
もの知られている。
【0007】図12は、排気管1の通路を、排気管表面
で排気ガスの熱を吸収する冷却水通路2が設けられた第
1排気管3と、冷却水通路が設けられていない第2排気
管4に分割し、第1排気管3と第2排気管4の分割部
に、外部のコントローラー5により排気ガスの流れを切
り替える排気バルブ6を設けた構造を示す。
【0008】図13は、実開昭和62−12730号公
報に記載のエキゾーストマニホールド7の一部を示す。
このエキゾーストマニホールド7では、エキゾーストマ
ニホールド7の壁面8の内部に冷却水の流れるウォータ
ージャケット9を形成し、エキゾーストマニホールド7
内のウォータージャケット9への冷却水通路に制御弁を
設けた構造である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12に示
した排気ガス熱回収構造では、排気管1を、第1排気管
3と第2排気管4の二重に形成するため、排気管3、4
を設置するために多くのスペースをエンジンルーム内
や、車両の下部に必要とする。
【0010】また、排気ガスの排気バルブ6は、排気ガ
スが排気管1の内部から漏れない構造とする必要があ
り、さらに、高温の排気ガスに耐えるものとする必要が
あるため、高価なものとなる。
【0011】さらに、冷却水温が高温となり、排気バル
ブ6により第1排気管3への排気ガスの流れを遮断した
場合でも、第1排気管3において、多少の排気ガスの流
れや、排気ガスの流れている高温の第2排気管4からの
伝導により、表面温度が高くなり、排気管表面積が二重
になることと合わせ、排気管表面からエンジンルーム内
に排出される熱量が増加する。この結果、エンジンルー
ムを構成する部品やエンジンルーム内に設置して有る部
品の温度上昇を来たす。
【0012】図13に示した排気管の壁面8の内部にウ
ォータージャケット9を形成した排気ガス熱回収構造で
は、エンジン出口直後であり、排気ガス温度が最も高い
ため、排気ガスから冷却水へ吸収される熱量は多く、冷
却水温は早期に上昇する。一方、冷却水温が十分高くな
った状態では、制御弁により、エキゾーストマニホール
ド7内のウォータージャケット9内に流れ込む冷却水を
停止するが、ウォータージャケット9内に残された冷却
水は、エキゾーストマニホールド7内を流れる高温の排
気ガスにより、さらに高温となり、沸騰することで、内
部圧力が高くなる恐れが生じる。
【0013】このため、冷却水の流れを停止した状態
で、ウォータージャケット9や冷却水の配管から冷却水
を抜き取る構造も幾つか提案されているが、いずれも構
造が複雑で高価なものとなる。
【0014】このほかに、排気管の表面に発電素子を取
り付け、高温の排気管から電気としてエネルギーを吸収
するものが、特開平1−35164号公報に記載されて
いるが、発電素子から冷却水温を上昇させるための十分
な電気量を得ることはできない。
【0015】本発明は、上記事情を考慮し、エンジンの
水温や油温が低いときに、排気ガスからの熱を吸収し、
エンジンの水温と油温を早期に上昇させ、エンジンの水
温と油温が十分に高いときに、排気ガスからの熱吸収を
遮断し、かつ、排気ガスからの熱を吸収する部位での冷
却水の沸騰を防止する排気ガス熱回収装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、エンジンからの排気ガス流れる
排気管と、この排気管の周囲に巻き付けられると共に、
内部にエンジンを冷却する冷却水が流れる受熱パイプと
を備え、前記排気管内を流れる排気ガスの熱が受熱パイ
プ内の冷却水に吸収される排気ガス熱回収装置であっ
て、前記排気管を外管と、この外管の内壁との間に隙間
を有して外管の内部に配設された内管とで二重構造に形
成し、前記内管が、排気ガスの流れ方向の上流側に設け
られて前記隙間と内管の内部とを連通し排気ガスが前記
隙間へ流れ込む連通部と、排気ガスの流れ方向の下流側
に設けられて排気ガスが所定温度より低いとき前記隙間
と前記内管の内部とを遮断し、排気ガスが所定の温度よ
り高くなったとき前記隙間と内管の内部とを連通し、前
記冷却水の温度が十分に高い所定の温度より高くなった
とき再び隙間と前記内管の内部とを遮断する開閉部とを
有することを特徴としている。
【0017】この排気ガス熱回収装置では、エンジン始
動時等の排気ガス温度が所定の温度より低いときは、内
管と外管との隙間と内管の内部とを遮断して隙間への排
気ガスの流入を遮断する。これにより冷却水が排気ガス
熱を回収することなく排気ガスを排気ガスの流れ方向の
下流側に配置された触媒等に流す。この結果排気ガスの
温度を早期に上昇させることができ、例えば排気ガスの
流れ方向の下流側に触媒が配置されている場合には、触
媒の早期活性化を図ることができる。
【0018】排気ガスの温度が所定の温度より高くなる
と、開閉部が隙間と内管の内部とを連通する。これによ
り、連通部から排気ガスが隙間内に流れ込んで、排気ガ
スの熱により外管の温度が上昇する。外管の温度が上昇
するとその表面温度が上昇するため、外管の周囲に巻き
付けられた受熱パイプの温度も上昇し内部を流れる冷却
水の温度が上昇する。従って、冷却水の温度を早期に上
昇させることができる。また、この冷却水の温度が十分
に高い所定の温度以上になると、開閉部が隙間と内管の
内部との間を遮断し、隙間内への排気ガスの流入を停止
する。これにより、隙間内に排気ガスの流入しないので
外管の表面温度が低下し外管からの冷却水への伝熱が低
減するので、冷却水温の過度の温度上昇を抑制すること
ができる。
【0019】さらに、本発明では、受熱パイプに常に冷
却水が流れているため受熱パイプ内に冷却水が滞留する
ことがなくなり、受熱パイプ内に冷却水が澱むことによ
り生じる沸騰による受熱パイプの破損が防止される。
【0020】請求項2の発明は、請求項1記載の排気ガ
ス熱回収装置であって、前記排気管がエンジンとこのエ
ンジンからの排気ガスを浄化する触媒との間に設置さ
れ、前記外管が前記受熱パイプ側及び前記触媒側にそれ
ぞれ設けられて前記外管の軸方向に伸縮可能な第1、第
2の伸縮部を有し、前記内管の開閉部が前記排気ガスの
温度と冷却水の温度により外管の内壁と接離して前記隙
間と内管の内部との間を開閉し、前記触媒への排気ガス
の入口近傍に配置されて排気ガスの温度を検出する排気
ガス温度検出手段と、前記受熱パイプの冷却水の流れ方
向の下流側に配置されて受熱パイプ内の冷却水の水温を
検出する冷却水温度検出手段と、前記第1、第2の伸縮
部を前記外管の軸方向に伸縮させて前記内管の開閉部に
前記外管の内壁を接離させて前記隙間と前記内管の内部
との間を開閉する開閉駆動部と、前記排気ガス温度検出
手段と前記冷却水温度検出手段の検出結果に基づいて、
前記開閉駆動手段を作動させて、排気ガス温度が前記触
媒の活性化温度より低いとき前記外管の内壁を前記開閉
部に当接させて前記隙間と内管の内部とを遮断し、排気
ガス温度が前記触媒の活性化温度より高くなったとき外
管の内壁を前記開閉部から離間させて前記隙間と内管の
内部とを連通させると共に、冷却水の温度が十分に高い
所定の温度より高くなったとき外管の内壁を前記開閉部
に当接させて前記隙間と内管の内部とを遮断する制御手
段とを有することを特徴としている。
【0021】この排気ガス熱回収装置では、エンジン始
動時等において排気ガスが所定の温度より低いとき、こ
の温度が排気ガス温度検出手段により検出される。この
結果に基づいて制御手段は、開閉駆動部を駆動させて、
第1の伸縮部を収縮させると共に、第2の伸縮部を伸張
させ、外管の内壁を開閉部に当接させて隙間と内管の内
部とを遮断する。このため、隙間への排気ガスの流入が
遮断されるので、冷却水が排気ガスの熱を回収すること
がなく、排気ガスを触媒に流す。この結果排気ガスの熱
が他に奪われることがないので、排気ガスの温度を早期
に上昇させることができ、触媒の早期活性化を図ること
ができる。
【0022】排気ガスの温度が触媒の活性化温度より高
くなると、制御手段は開閉駆動部を駆動させて第1の伸
縮部を伸張させ、第2の伸縮部を収縮させて外管の内壁
と開閉部との間を開放する。こため、隙間内に連通部か
ら排気ガスが流れ込んで、排気ガスの熱により外管の温
度が上昇する。外管の温度が上昇するとその表面温度が
上昇するため、外管の周囲に巻き付けられた受熱パイプ
の温度が上昇し、受熱パイプ内を流れる冷却水の温度が
上昇する。従って、冷却水の温度を早期に上昇させるこ
とができる。
【0023】また、冷却水温度検出手段により冷却水の
温度が検出され、この検出結果が所定の温度より高くな
ると、制御手段は、開閉駆動部を駆動させて、第1の伸
縮部を収縮させ、第2の伸縮部を伸張させることで外管
の内壁を開閉部に当接させ、隙間と内管の内部とを遮断
する。このため、隙間への排気ガスの流入が停止され
る。これにより、外管の表面温度が低下し外管からの冷
却水への伝熱が低減するので、冷却水温の過度の温度上
昇を抑制することができる。
【0024】請求項3の発明は、請求項1記載の排気ガ
ス熱回収装置であって、前記排気管が、エンジンからの
排気ガスを浄化する触媒の排気ガス流れ方向の下流側に
配置され、前記受熱パイプが前記排気管の軸方向に全域
にわたって巻き付けられ、前記開閉部は、排気ガスが所
定の温度より低いときは、外管の内壁から離間して隙間
と内管の内部とを連通し、排気ガスが所定の温度より高
くなると熱膨張して外管の内壁に密着当接し隙間と内管
の内部とを遮断することを特徴としている。
【0025】この排気ガス熱回収装置では、エンジンか
らの排気ガスが所定の温度より低いときは、外管の内壁
から開閉部が離間して隙間と内管の内部とを連通する。
このため、外管の温度は排気ガスの熱により上昇し、表
面温度が上昇する。この結果、外管の周囲に巻き付けら
れている受熱パイプ内の冷却水に熱が伝わり冷却水の温
度が早期に上昇する。この場合、受熱パイプは、排気管
の軸方向の全域にわたり巻き付けられているので、排気
ガスからの冷却水への伝熱量が増加し冷却水温の早期上
昇を促進する。
【0026】排気ガスの温度が高くなると、開閉部は熱
膨張して外管の内壁に密着当接し隙間と内管の内部とを
遮断する。このため、隙間内への排気ガスの流入が停止
されて、外管の温度が低下し、受熱パイプ内を流れる冷
却水への伝熱量が減少し冷却水の過度の温度上昇が抑制
される。
【0027】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載の排気ガス熱回収装置であって、
前記排気管への巻き付き部分より冷却水の流れ方向の下
流側で前記受熱パイプを本体通路と、この本体通路から
分岐して再び本体通路に連通するバイパス通路とに分岐
し、前記バイパス通路の途中に熱交換器を設けると共
に、前記本体通路と前記バイパス通路との分岐部に冷却
水温が所定の温度より高くなったとき冷却水をバイパス
通路内に導いて熱交換器内に流し、冷却水温が所定の温
度より低いとき冷却水を前記本体通路内へ導く弁体とを
設けたことを特徴としている。
【0028】この排気ガス熱回収装置では、排気ガスの
熱により上昇した冷却水の温度が十分に高い所定の温度
より高くなると、弁体が作動して冷却水をバイパス通路
内に導いて熱交換器内に流し、冷却水の熱を外気へ放出
する。また、冷却水温が十分に高い所定の温度より低い
ときは、弁体は冷却水を本体通路内へ導く。
【0029】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載の排気ガス熱回収装置であって、
前記内管の上流側が、複数個の内管保持部材を介して前
記外管の内壁に保持され、前記複数個の内管保持部材の
間が前記連通部であることを特徴としている。
【0030】この排気ガス熱回収装置では、エンジンか
らの排気ガスが排気管内を流れ始めると、排気ガスは、
連通部を通過して隙間内に流れ込むと共に、内管の内部
に流れる。この場合、開閉部が外管の内壁と当接して隙
間と内管の内部とを遮断している場合には、隙間内に流
れ込んだ排気ガスは流れることはなく、最初に流れ込ん
だ排気ガスが隙間内で滞留している。また、内管内に流
れ込んだ排気ガスは、そのまま下流側に流れる。
【0031】また、開閉部が外管の内壁から離間する
と、隙間と内管の内部とが連通されるので、隙間内に流
れ込んだ排気ガスは内管の内部に流れ、隙間内に排気ガ
スが連通部から流れ込む。
【0032】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
のいずれか一項に記載の排気ガス熱回収装置であって、
前記開閉部が、前記内管の下流側に設けられて内管の軸
方向に伸縮可能なベローズからなり、このベローズの下
流側先端部は外管の内壁に密着当接可能な当接面を有し
ていることを特徴としている。
【0033】この排気ガス熱回収装置では、開閉部の先
端部が外管の内壁に当接する場合例えば、開閉駆動部に
より第1の伸縮部が収縮し、第2の伸縮部が伸張して外
管の内壁に開閉部の先端部が当接すると、ベローズが収
縮して外管の内壁に密着して当接する。これにより、隙
間と内管の内部とを確実に遮断することができる。
【0034】請求項7の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記挿通部が前記内管の上流側を外管の内壁に
保持する複数個の内管保持部材の間に形成され、前記開
閉部が、前記内管の下流側に設けられて内管の軸方向に
伸縮可能なベローズからなり、このベローズの下流側先
端部は外管の内壁に密着当接可能な当接面を有し、前記
第1、第2の伸縮部が外管の軸方向に伸縮可能なベロー
ズ部と、このベローズ部を覆う伸縮可能なアウタプレー
トとからフレキシブルチューブ構造に形成され、前記開
閉駆動部が外管の下流側外周に固定された支持部材と、
この支持部材を外管の軸方向に駆動する駆動部とからな
ることを特徴としている。
【0035】この排気ガス熱回収装置では、第1の伸縮
部が収縮し、第2の伸縮部が伸張することで、外管の内
壁が開閉部の先端部に当接する。この場合、開閉部がベ
ローズからなり、このベローズの先端部が外管の内壁に
密着当接可能な当接面を有しているので、隙間と内管の
内部とを確実に遮断することができる。
【0036】また、第1の伸縮部が伸張し、第2の伸縮
部が収縮することで外管の内壁が開閉部の当接面から離
間する。
【0037】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7
のいずれか一項に記載の排気ガス熱回収装置であって、
前記開閉部の内側に、開閉部と同材料、同肉厚で、同伸
縮量を有する第2の内管を設けたことを特徴としてい
る。
【0038】この排気ガス熱回収装置では、排気ガスの
温度が低いときに、開閉部での排気ガスの温度低下を抑
制し、排気ガスの温度を早期に上昇させることができ
る。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、エンジンの冷
却水温や油温が低いときに排気ガスからの熱を吸収して
エンジン水温を早期に上昇させることができ、エンジン
の冷却水温や油温が十分に高くなると排気ガスからの熱
の吸収を停止し、かつ受熱パイプ内に冷却水が澱むこと
がないので、冷却水が流れる部分での冷却水の沸騰によ
る破損を防止することができる。
【0040】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、排気管をエンジンと触媒との間に配置
し、排気ガスの温度が触媒の活性化温度より低いとき
は、排気ガスの熱を冷却水へ伝達せずに、排気ガスが触
媒の活性化温度より高くなったとき、冷却水への伝熱を
行うので、排気ガスの温度を早期に上昇させて触媒を早
期に活性化させることができる。
【0041】また、冷却水の温度が高くなりすぎると、
排気ガスからの冷却水への伝熱を低下させるので、冷却
水の過度の温度上昇を抑制することができる。
【0042】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、受熱パイプが排気管の軸方向の全域に
わたり巻き付けられているので、排気ガスからの冷却水
への伝熱量が増加し冷却水温の早期の上昇を促進するこ
とができる。
【0043】請求項4の発明によれば、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、冷
却水の温度が過度に高くなると、バイパス通路に冷却水
を流して熱交換器により冷却水の熱を外気へ放出するの
で、エンジンの冷却水を所定の温度以下に保つことがで
きる。
【0044】請求項5の発明によれば、請求項1乃至請
求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、内
管を外管の内壁に複数個の内管保持部材で保持したこと
により、内管を外管の内壁に確実に保持することができ
る。
【0045】請求項6の発明によれば、請求項1乃至請
求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、開
閉部をベローズで形成したことにより、外管の内壁に密
着当接して隙間と内管の内部とを確実に遮断することが
でき、しかも、外管の内壁が開閉部に当接する際には、
ベローズにより当接の際の衝撃を吸収することができ
る。
【0046】請求項7の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、開閉部がベローズからなり、ベローズ
の先端部に外管の内壁に倣った当接面を設けたことによ
り、当接面に外管の内壁が当接した状態では、隙間と内
管の内部とを確実に遮断することができる。
【0047】請求項8の発明によれば、請求項1乃至請
求項7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、第
2の内管を設けたことにより、排気ガスが開閉部に直接
触れることがなくなり、排気ガスの温度低下を防止し
て、排気ガスの早期の温度上昇を促進することができ
る。
【0048】
【実施形態】以下、本発明に係る排気ガス熱回収装置の
実施形態について図面に基づいて説明する。
【0049】第1実施形態 図1乃至図5は第1実施形態の排気ガス熱回収装置10
を示す。図1に示すように、この排気ガス熱回収装置1
0は、エンジンからの排気ガス流れる排気管11と、こ
の排気管10の周囲に巻き付けられると共に、内部にエ
ンジンを冷却する冷却水が流れる受熱パイプ12とを備
え、排気管11内を流れる排気ガスの熱が受熱パイプ1
2内の冷却水に吸収されるようになっている。
【0050】排気管11は、図2に示すように、エンジ
ンとこのエンジンからの排気ガスを浄化する触媒13と
の間に設置され、外管14と、この外管14の内壁15
との間に隙間16を有して外管の内部に配設された内管
17とで二重構造に形成されている。外管14及び内管
17は、高温の排気ガスに曝されるため、酸化や腐食に
よる劣化を防止する必要から、ステンレス材を用いて形
成されており、内管17は薄肉(例えば0.5mm)に形
成され、外管14は、肉厚(例えば1.2〜3mm)に形
成されている。
【0051】外管14は、エンジン側の上流側外管18
と、この上流側外管に一側がフランジ部19を介して連
結され他側が触媒13に連結された下流側外管21とで
形成されている。
【0052】上流側外管18には、受熱パイプ12の巻
き付け部22側に第1の伸縮部23が形成され、下流側
外管21の触媒13側に第2の伸縮部24が形成されて
いる。これらの第1、第2の伸縮部23、24は、薄板
を波状に形成した伸縮自在なベローズ25と、このベロ
ーズ25の外側を覆う伸縮可能なアウタブレード26と
で形成されている。このため、第1、第2の伸縮部2
3、24が伸縮すると、上流側外管18のフランジ部1
9側の移動外管27及び、下流側外管21のフランジ部
19側が、排気管11の軸方向に沿って移動するように
なっている。また、上流側外管18の内部に、上流側外
管18の内壁18aとの間に所定の隙間16をあけて内
管17が配設されている。
【0053】内管17は、排気ガスの流れ方向の上流側
に設けられて隙間16と内管17の内部28とを連通し
排気ガスが隙間へ流れ込む連通部29と、排気ガスの流
れ方向の下流側に設けられて排気ガスが所定温度より低
いとき隙間16と内管17の内部28とを連通すると共
に、排気ガスが所定の温度より高くなったとき隙間16
と内管17の内部28とが遮断され、冷却水の温度が所
定の温度より高くなったとき再び隙間16と内管17の
内部28とが遮断される開閉部30とを有している。
【0054】内管17の排気ガス流れ方向の上流側先端
部には、複数個の内管保持部材31が、内管の周方向に
所定の間隔で溶接固定されている。この内管保持部材3
1は、外管の内壁に固定されることで、内管17の上流
側先端部を外管14の内壁14aに保持する。そして、
複数の内管保持部材31の間が上記連通部29となって
いる。この連通部29からは、エンジンからの排気ガス
が隙間16内に流れ込むようになっている。
【0055】また、内管17の下流側に設けられた開閉
部30は、薄板を波状に形成した伸縮自在なベローズ3
2で形成されている。このベローズ32の先端部は、移
動外管14の内壁14aに密着当接可能な当接面33が
形成されている。この当接面33は、移動外管27の内
壁の形状に倣って形成されており、ベローズ32が熱膨
張して移動外管27の内壁側に向けて伸張し、当接面3
3が移動外管27の内壁に密着当接するようになってい
る。
【0056】また、内管17の下流側端部には、複数個
のメッシュ34が設けられている。このメッシュ34
は、内管17の下流側端部を、外管14の内壁14aに
保持している。このため、振動により内管17が径方向
にずれないようにしている。このメッシュ34は、金属
製の繊維で編み込まれて形成されている。
【0057】この内管17の下流側端部の開閉部30に
対して、第1の伸縮部23、第2の伸縮部24を伸縮さ
せることにより移動外管27の内壁27aを接離させる
開閉駆動部35が、移動外管27の外周に設けられてい
る。この開閉駆動部35は、移動外管27のフランジ部
19に固定された支持部材36と、この支持部材36を
移動外管27の軸方向に沿って駆動する駆動部37とか
らなる。
【0058】一方、受熱パイプ12は、上流側外管18
への巻き付け部22の冷却水の流れ方向の下流側で、本
体通路38と、この本体通路38から分岐して再び本体
通路38に連通するバイパス通路39とに分岐されてい
る。バイパス通路39の途中には、熱交換器40が設け
られ、本体通路38とバイパス通路39との分岐部に
は、サーモスタット(弁体)41が設けられている。熱
交換器40は、小型でルーバータイプのフィンが取り付
けられたラジエータ型、若しくは、パイプに円盤状のフ
ィンが取り付けられたものである。
【0059】また、サーモスタット42は、冷却水の温
度が所定の温度より高くなったとき冷却水をバイパス通
路39内に導き、冷却水の温度が所定の温度より低いと
きは、冷却水を本体通路38内に導く。また、受熱パイ
プ12の上流側外管18への巻き付け部22とサーモス
タット41との間には、冷却水温を検出する冷却水温度
検出手段である水温センサー42が取り付けられてい
る。この水温センサー42は、制御装置(制御手段)4
3に接続されている。
【0060】制御装置43には、水温センサー42の他
に、下流側外管21の触媒13側の外周に取り付けられ
て排気ガスの温度を検出する排温センサー44が接続さ
れている。さらに、制御装置43には、駆動部37が接
続されている。そして、排気ガス温度が触媒13の活性
化温度より低いとき駆動部37を作動させて移動外管2
7の内壁27aを開閉部30の当接面33に当接させて
隙間16と内管17の内部とを遮断し、排気ガス温度が
触媒13の活性化温度より高くなったとき移動外管27
の内壁27aを開閉部30の当接面33から離間させて
隙間16と内管17との間を連通させる。また、冷却水
温が所定の温度より高くなったとき移動外管27の内壁
27aを前記開閉部30の当接面33に当接させて隙間
16と内管17の内部とを遮断する。
【0061】次に、上記実施形態の排気ガス熱回収装置
10の作用を図6に示す制御装置の制御フローチャート
を基に説明する。
【0062】まず、エンジン始動時について説明する。
【0063】エンジンの停止直後を除き、排気管11の
外管14と内管17及び受熱パイプ12の温度は、外気
温度と同じである。エンジン始動後、ステップS1で制
御弁が閉じ状態とされる。すなわち、図5に示すよう
に、移動外管27が開閉駆動部35により排気ガスの流
れ方向の上流側に位置して、開閉部30のベローズ32
の当接面33に移動外管27の内壁27aが密着当接さ
れ、隙間16と内管17の内部28とが遮断される。
【0064】この状態では、エンジンからの排気ガス
は、内管17内を通って触媒13側へ流れると共に、排
気ガスの一部は、連通部29から内管17と外管14の
内壁との間の隙間16内に流れ込む。このとき、移動外
管27の内壁が当接面33に密着当接しているので、隙
間16内に流れ込んだ排気ガスは、触媒13側へ流れる
ことはなく、隙間16内で滞留している。また、内管1
7内を通過する排気ガスの熱により内管17が暖められ
る。
【0065】この場合、本実施形態では、内管17が薄
肉の板材で形成されているので、内管の熱容量は小さ
く、内管17の温度は早期に上昇する。従って、排気ガ
スからの内管17への伝熱量が低く抑えられ、排気ガス
の温度低下が抑制される。この結果、触媒13内に流れ
込む排気ガスの温度の低下が少ないので、図7(b)に
示すように、従来と比較して触媒の活性化温度まで早期
に排気ガスの温度を上昇させることができる。
【0066】次にステップS2で、排気ガスが触媒の活
性化温度より高くなったか否かが判断される。排気ガス
が触媒の活性化温度より高くない場合は、ステップS1
が続けて実行される。排気ガスが触媒の活性化温度より
高くなると、ステップS3で制御弁が開状態とされる。
すなわち、開閉駆動部35により移動外管27が、排気
ガスの流れ方向の下流側に移動して当接面33から移動
外管27の内壁27aが離間し隙間16と内管17の内
部28とが連通される。
【0067】これにより、連通部29から隙間16内に
流れ込んだ排気ガスの一部は、開閉部30と移動外管2
7の内壁との間から内管17の内部に流れる。このた
め、外管14が排気ガスの熱により上昇し外管14の壁
温は、400℃から500℃程度に上昇する。外管14
の壁温が上昇すると、受熱パイプ12の巻き付け部22
内を流れる冷却水に外管14の熱が伝達して冷却水の温
度が上昇する。この結果、図7(a)に示すように、冷
却水の温度が従来と比較して早期に上昇する。
【0068】この場合、エンジンの冷却水通路に繋がる
受熱パイプ12の中は、常にエンジンの冷却水が流れて
いるため、高温となる排気管11の外管14から受熱パ
イプを経由して冷却水へ大量の熱が伝わり、冷却水の温
度が早期に上昇する。この時、受熱パイプ12の下流側
に設置してあるサーモスタット41は開弁温度を十分高
い温度に設定してあるため、受熱パイプ12で受熱した
冷却水は、本体通路38を通ってエンジンへ流れ、熱交
換器で40で熱を放出することなく、水温を維持したま
まエンジンへ流れ込む。この結果、高温の冷却水からエ
ンジンオイルへ熱が伝わり、エンジンの油温も早期に上
昇し、エンジン内部における摺動部でのオイル粘性が低
くなり、摩擦損失が低減され燃費が向上する。さらに寒
冷地や冬季等の外気温度が低く、車室内において暖房を
必要とする状況でも、暖房に必要な熱量をエンジンの冷
却水から十分に得ることができる。
【0069】次にステップS4で受熱パイプ12内の冷
却水の温度が、サーモスタット41の作動温度(開弁温
度)より高いか否かが判断される。受熱パイプ12内の
冷却水の温度がサーモスタット41の開弁温度より高い
場合には、ステップS5で開閉駆動部35を作動させて
移動外管27を排気ガスの流れ方向の上流側に移動さ
せ、開閉部30の当接面33に移動外管27の内壁27
aを密着当接させる。これにより、隙間16内での排気
ガスの流れが停止される。これと共に、サーモスタット
41が作動して、冷却水をバイパス通路39内に流して
熱交換器により、熱が放出されて冷却水の過度の温度上
昇が抑制される。
【0070】また、ステップS4で、受熱パイプ12内
の冷却水の温度がサーモスタット41の作動温度より低
い場合では、ステップS6で冷却水の温度が、エンジン
のウォータージャケットとラジエータとの間に設定して
あるサーモスタット、すなわち、エンジン内へ所定の温
度以下の冷却水のみを送るために冷却水の温度により開
閉して、エンジン内へ所定の温度以下の冷却水を送るた
めの弁体の設定温度より高いか否かが判断される。冷却
水の温度が上記サーモスタット作動温度より高いとステ
ップS5が実行され、冷却水の温度が上記サーモスタッ
ト41の作動温度より低い場合には、ステップS2以下
が再び実行される。
【0071】本形態の排気ガス熱回収装置では、通常エ
ンジンとウォータージャケットとの間に配置してあるサ
ーモスタットの近傍に設置してあるエンジン制御に使用
する水温センサーから得られる冷却水温が、サーモスタ
ット41の開弁温度より高くなると、制御装置43によ
り、排気管11の移動外管27は図5に示すように上流
側に移動し当接面33が内壁27aに当接・密着する。
このとき排気ガスは、隙間16内への流入が停止するこ
とで排気管11の外管14の壁温は150℃から200
℃程度に低下する。このため、外管14と受熱パイプ1
2の温度差は縮まり、外管14、ひいては排気ガスから
受熱パイプ12内の冷却水への受熱量が低下し、水温の
上昇が抑制される。またこのとき、外管14と受熱パイ
プ12の温度差により僅かに吸収する熱量は、受熱パイ
プ12の下流側に設置してある熱交換器40により放出
されるため、受熱パイプ12での水温上昇は抑制され
る。
【0072】また、熱地や夏場等の車室内に暖房を必要
としない状況下、すなわち、ヒータースイッチがオフの
場合では、排温センサー44により、触媒13に流入す
る排気ガス温度が触媒13の活性化温度以上になると、
制御装置43による制御が中止する。このため、排気ガ
ス温度が触媒13の活性化温度以上になると、隙間16
内に排気ガスが流れ、外管14から受熱パイプ内の冷却
水へ伝熱が生じ、水温が上昇する。
【0073】一方、排気ガス温度が十分に高くなると、
排気ガス温度により暖められて高温となる内管17及び
ベローズ32が熱膨張しベローズ32の先端部の当接面
33が内壁27aに密着することで、隙間16を流れる
排気ガスは遮断され、外管14の温度が低下し、受熱パ
イプ12での冷却水への伝熱量が低下し、水温上昇が抑
制される。以上のように、制御装置43による制御を中
止することで、制御に用いる動力の削減や、制御装置4
3の劣化を防止することができる。
【0074】本実施形態の排気ガス熱回収装置10で
は、エンジン始動時等の冷却水温が低い場合、二重構造
とした排気管の周囲に巻き付けた受熱パイプ内の冷却水
に排気ガスの熱を伝達することにより、図7(a)に示
すように、エンジンの水温を早期に上昇させることがで
きる。
【0075】また、本形態の排気ガス熱回収装置10で
は、受熱パイプ内を冷却水が流れているため、冷却水の
温度が過度に上昇して沸騰し受熱パイプ12が破損する
ことがない。
【0076】さらに、本形態の排気ガス熱回収装置10
では、排気ガスの温度が触媒の活性化温度になるまで
は、排気ガスの熱を冷却水に伝達しないで触媒13に流
すため、図7(b)に示すように、排気ガスの温度が早
期に上昇し、触媒の活性化温度より高く早期に上昇させ
ることができる。
【0077】また、市街地走行や高速走行等の排気ガス
温度が高くなった場合、二重構造排気管11は、制御装
置43の制御、非制御に係わらず、隙間16への排気ガ
スの流入は遮断されているため、排気管11表面からエ
ンジンルームへの輻射と対流による放出熱量は低減さ
れ、エンジンルームを構成する部品やエンジンルーム内
に設置して有る部品の温度上昇を低減し、部品の熱劣化
を早める恐れを防止できる。
【0078】第2実施形態 次に第2実施形態の排気ガス熱回収装置50について、
図8乃至図10を用いて説明する。図8は、第2実施形
態の排気ガス熱回収装置50の外観図であり、図9は、
二重構造の排気管の断面図を示す。なお、上記と同じ構
成の部分については図面に同符号を付して重複した説明
を省略する。
【0079】本実施形態の排気ガス熱回収装置50は、
排気管51が、エンジンからの排気ガスを浄化する触媒
13の排気ガス流れ方向の下流側に配置され、受熱パイ
プ52が排気管51の軸方向の全域にわたって巻き付け
られている。
【0080】本実施形態の排気管51は、図9に示すよ
うに、外管53と、この外管53の内部に隙間54をあ
けて配設された内管55とで二重構造に構成されてい
る。外管53の排気ガス流れ方向の上流側は触媒13に
フランジ部56を介して連結され、下流側はフランジ部
57を介して下流側外管58と連結されている。内管5
5は、排気ガス流れ方向の上流側端部が上記第1実施形
態と同じ複数個の内管保持部材31によりフランジ部5
6に保持されている。そして、内管保持部材31間に隙
間54と内管55の内部とを連通する連通部63が形成
されている。
【0081】また、内管55の下流側には開閉部59が
設けられている。この開閉部59は、上記第1実施形態
の開閉部30と同じようなベローズ60からなる。ベロ
ーズ60の先端部は、外管53の下流側内壁53aに倣
って形成された当接面61が設けられている。このベロ
ーズ60は、図10に示すように、熱膨張することによ
り排気ガス流れの下流側に伸張して、当接面61が外管
53の下流側内壁53aに密着当接するようになってい
る。
【0082】また、本実施形態の受熱パイプ52は、外
管53への巻き付け部62から冷却水の流れ方向の下流
側は、上記第1実施形態と同じ構成となっている。
【0083】この実施形態における排気ガス熱回収装置
50では、エンジン始動時の排気ガス温度が低い状態で
は、内管55のベローズ60の当接面61と外管53の
下流側内壁53aとは離間している。このため、隙間5
4と内管55の内部とは連通されている。エンジンから
の排気ガスは、触媒を通過した後に、排気管51内に流
入し内管55内を流れて下流側外管内へ流れると共に、
排気ガスの一部は、連通部63から隙間54内に流れ込
み、当接面61と外管53の下流側内壁53aとの間か
ら再び内管55内に入り下流側外管58へと流れる。
【0084】このとき、隙間54内に流れ込んだ排気ガ
スにより、外管53の壁温が上昇し、受熱パイプ52の
巻き付け部62内を流れる冷却水へ熱を伝える。このた
め、冷却水が早期に上昇する。従って、受熱パイプ52
内の冷却水は、エンジン始動直後から、排気管51より
受熱して早期に温度が上昇する。
【0085】この場合、冷却水温がサーモスタット41
の作動温度より高くなると、受熱パイプ52の巻き付け
部63内を流れた冷却水は、バイパス通路39内に導か
れて熱交換器40内へ流れ込み、外部に熱が放出され
る。
【0086】排気ガス温度が十分高くなると、内管55
と内管55の下流側のベローズ60が排気ガスの熱によ
り膨張して外管53の下流側内壁53a側へ伸張する。
そして、当接面61が外管53の内壁53aに密着当接
して、隙間54と内管55の内部とを遮断する。この結
果、隙間54内に流れ込んだ排気ガスが再び内管55内
に流れ込むことがないので、隙間内を排気ガスが流れる
ことがなく、巻き付け部での冷却水の伝熱が減少し、水
温上昇が抑制される。
【0087】本形態の排気ガス熱回収装置50によれ
ば、受熱パイプ52の外管53の外周への巻き付け部6
2の面積が広いので、第1実施形態に比較して冷却水温
の上昇は早く、早期に冷却水温を上昇させることができ
る。
【0088】また、本実施形態では、排気管51を触媒
13の後方に配置したことにより排気ガスの触媒13の
活性化温度に応じた制御を必要としないので、制御装
置、第1の伸縮部、第2の伸縮部を必要としない簡易な
構造となっている。
【0089】第3実施形態次に第3実施形態の排気ガス
熱回収装置70について図11を用いて説明する。図1
1は、第3実施形態の排気ガス熱回収装置70の断面を
示す。二重構造の排気管11の内管17の後方のベロー
ズ32の内側に、内管17と同材料で、同肉厚で形成さ
れた第2の内管71がベローズ32を覆うように、内管
17に溶接固定されている構造である。
【0090】本実施形態の排気ガス熱回収装置70で
は、排気ガスに曝される面積の大きいベローズ32を、
肉薄の第2の内管71で覆うため、排気ガスの熱量がベ
ローズ32へ逃げるのを防ぐことができるため、エンジ
ン始動直後の排気ガス温度の低い時に、触媒に流入する
排気ガス温度を早期に上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気ガス熱回収装置の第1実施形
態を示す外観図である。
【図2】第1実施形態の排気管の内部を示す断面図であ
る。
【図3】第1実施形態の排気管における内管の外管への
保持構造を示し図2のP方向矢視図である。
【図4】第1実施形態の排気管において外管の内壁が開
閉部に密着当接した状態を示す断面図である。
【図5】第1実施形態の排気において開閉部のベローズ
が膨張した状態を示す断面図である。
【図6】第1実施形態の排気ガス熱回収装置の制御装置
の制御を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態の排気ガス熱回収装置の冷却水温
の変化、排気ガスの温度の変化を示し、(a)は時間に
対する冷却水温の上昇曲線を示す線図、(b)は時間に
対する排気ガスの温度を示す線図である。
【図8】本発明に係る排気ガス熱回収装置の第2実施形
態を示す外観図である。
【図9】第2実施形態の排気管の内部を示す断面図であ
る。
【図10】第2実施形態の排気管において、ベローズに
外管の内壁が密着当接した状態を示す断面図である。
【図11】本発明に係る排気ガス熱回収装置の第3実施
形態を示す外観図である。
【図12】従来の排気管を示す概略構成図である。
【図13】従来の他の排気管を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10、50、70 排気ガス熱回収装置 11、51 排気管 12、52 受熱パイプ 13 触媒 14、53 外管 15 内壁 16、54 隙間 17、55 内管 23 第1の伸縮部 24 第2の伸縮部 28 内部 29、63 連通部 30、59 開閉部 31 内管保持部材 32、60 ベローズ 33、61 当接面 35 開閉駆動部 38 本体通路 39 バイパス通路 40 熱交換器 41 サーモスタット 42 水温センサー 43 制御装置 44 排温センサー 71 第2の内管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの排気ガス流れる排気管
    と、この排気管の周囲に巻き付けられると共に、内部に
    エンジンを冷却する冷却水が流れる受熱パイプとを備
    え、前記排気管内を流れる排気ガスの熱が受熱パイプ内
    の冷却水に吸収される排気ガス熱回収装置であって、 前記排気管を外管と、この外管の内壁との間に隙間を有
    して外管の内部に配設された内管とで二重構造に形成
    し、 前記内管が、排気ガスの流れ方向の上流側に設けられて
    前記隙間と内管の内部とを連通し排気ガスが前記隙間へ
    流れ込む連通部と、排気ガスの流れ方向の下流側に設け
    られて排気ガスが所定温度より低いとき前記隙間と前記
    内管の内部とを遮断すると共に、排気ガスが所定の温度
    より高くなったとき前記隙間と内管の内部とを連通し、
    前記冷却水の温度が十分に高い所定の温度より高くなっ
    たとき再び隙間と前記内管の内部とを遮断する開閉部と
    を有することを特徴とする排気ガス熱回収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排気ガス熱回収装置であ
    って、前記排気管がエンジンとこのエンジンからの排気
    ガスを浄化する触媒との間に設置され、 前記外管が前記受熱パイプ側及び前記触媒側にそれぞれ
    設けられて前記外管の軸方向に伸縮可能な第1、第2の
    伸縮部を有し、 前記内管の開閉部が前記排気ガスの温度と冷却水の温度
    により外管の内壁と接離して前記隙間と内管の内部との
    間を開閉し、前記触媒への排気ガスの入口近傍に配置さ
    れて排気ガスの温度を検出する排気ガス温度検出手段
    と、 前記受熱パイプの冷却水の流れ方向の下流側に配置され
    て受熱パイプ内の冷却水の水温を検出する冷却水温度検
    出手段と、 前記第1、第2の伸縮部を前記外管の軸方向に伸縮させ
    て前記内管の開閉部に前記外管の内壁を接離させて前記
    隙間と前記内管の内部との間を開閉する開閉駆動部と、 前記排気ガス温度検出手段と前記冷却水温度検出手段の
    検出結果に基づいて、前記開閉駆動手段を作動させて、
    排気ガス温度が前記触媒の活性化温度より低いとき前記
    外管の内壁を前記開閉部に当接させて前記隙間と内管の
    内部とを遮断し、排気ガス温度が前記触媒の活性化温度
    よい高くなったとき外管の内壁を前記開閉部から離間さ
    せて前記隙間と内管の内部とを連通させると共に、冷却
    水の温度が十分に高い所定の温度より高くなったとき外
    管の内壁を前記開閉部に当接させて前記隙間と内管の内
    部とを遮断する制御手段とを有することを特徴とする排
    気ガス熱回収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の排気ガス熱回収装置であ
    って、前記排気管が、エンジンからの排気ガスを浄化す
    る触媒の排気ガス流れ方向の下流側に配置され、前記受
    熱パイプが前記排気管の軸方向に全域にわたって巻き付
    けられ、前記開閉部は、排気ガスが所定の温度より低い
    ときは、外管の内壁から離間して隙間と内管の内部とを
    連通し、排気ガスが所定の温度より高くなると熱膨張し
    て外管の内壁に密着当接し隙間と内管の内部とを遮断す
    ることを特徴とする排気ガス熱回収装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の排気ガス熱回収装置であって、前記排気管への巻
    き付き部分より冷却水の流れ方向の下流側で前記受熱パ
    イプを本体通路と、この本体通路から分岐して再び本体
    通路に連通するバイパス通路とに分岐し、前記バイパス
    通路の途中に熱交換器を設けると共に、前記本体通路と
    前記バイパス通路との分岐部に冷却水温が十分に高い所
    定の温度より高くなったとき冷却水をバイパス通路内に
    導いて熱交換器内に流し、冷却水温が十分に高い所定の
    温度より低いとき冷却水を前記本体通路内へ導く弁体と
    を設けたことを特徴とする排気ガス熱回収装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の排気ガス熱回収装置であって、前記内管の上流側
    が、複数個の内管保持部材を介して前記外管の内壁に保
    持され、前記複数個の内管保持部材の間が前記連通部で
    あることを特徴とする排気ガス熱回収装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の排気ガス熱回収装置であって、前記開閉部が、前
    記内管の下流側に設けられて内管の軸方向に伸縮可能な
    ベローズからなり、このベローズの下流側先端部は外管
    の内壁に密着当接可能な当接面を有していることを特徴
    とする排気ガス熱回収装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の発明であって、前記挿通
    部が前記内管の上流側を外管の内壁に保持する複数個の
    内管保持部材の間に形成され、 前記開閉部が、前記内管の下流側に設けられて内管の軸
    方向に伸縮可能なベローズからなり、このベローズの下
    流側先端部は外管の内壁に密着当接可能な当接面を有
    し、 前記第1、第2の伸縮部が外管の軸方向に伸縮可能なベ
    ローズ部と、このベローズ部を覆う伸縮可能なアウタプ
    レートとからフレキシブルチューブ構造に形成され、 前記開閉駆動部が外管の下流側外周に固定された支持部
    材と、この支持部材を外管の軸方向に駆動する駆動部と
    からなることを特徴とする排気ガス熱回収装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に
    記載の排気ガス熱回収装置であって、前記開閉部の内側
    に、開閉部と同材料、同肉厚で、同伸縮量を有する第2
    の内管を設けたことを特徴とする排気ガス熱回収装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100508168B1 (ko) * 2002-10-14 2005-08-17 현대자동차주식회사 브이형 엔진의 플렉시블 튜브 연결구조
JP2010190133A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
KR101348831B1 (ko) * 2005-08-27 2014-01-07 베헤르 게엠베하 운트 콤파니 카게 배기가스 열교환기
JP2018083167A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 株式会社岡常歯車製作所 洗浄装置

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