JPH1054461A - 作業機の無段変速装置 - Google Patents

作業機の無段変速装置

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JPH1054461A
JPH1054461A JP21131396A JP21131396A JPH1054461A JP H1054461 A JPH1054461 A JP H1054461A JP 21131396 A JP21131396 A JP 21131396A JP 21131396 A JP21131396 A JP 21131396A JP H1054461 A JPH1054461 A JP H1054461A
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JP
Japan
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oil passage
hydraulic
neutral
hydraulic pump
oil
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JP21131396A
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English (en)
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Satoru Tani
覚 谷
Takeshi Mukai
猛 向井
Koichi Nishikawa
幸一 西川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速操作具の操作で機体を完全に停車させた
状態からショックを発生させず円滑に機体を前進させ得
る作業機を合理的に構成する。 【解決手段】 可変容量型の油圧ポンプPからの作動油
を第1油路D1を介して油圧モータMに供給することで
機体を前進させ、油圧ポンプPからの作動油を第2油路
D2を介して油圧モータMに供給することで機体を後進
させる無段変速系を構成し、変速レバーを中立位置に設
定した際に、開放作動して第2油路D2の圧力をドレン
油路に逃がす中立弁49を連係手段Kで操作自在に備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンで駆動さ
れる可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプから供
給される作動油を回転力に変換して走行系に伝える油圧
モータと、油圧ポンプと油圧モータとの間に形成される
機体前進用の第1油路と、油圧ポンプと油圧モータとの
間に形成される機体後進用の第2油路と、油圧ポンプを
制御する変速操作具とを備えると共に、変速操作具を中
立位置から前進域に大きく操作するほど第1油路を介し
て油圧ポンプから油圧モータに供給される作動油量を増
大させ、変速操作具を中立位置から後進域に大きく操作
するほど第2油路を介して油圧ポンプから油圧モータに
供給される作動油量を増大させ、変速操作具を中立位置
に設定すると前記第1油路及び第2油路夫々への作動油
の供給量を最も小さくするよう該変速操作具と油圧ポン
プとを連係させてある作業機の無段変速装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成された無段変速
装置として農用トラクタに備えたものを例に挙げると特
開昭62‐137224号公報、あるいは、特開昭62
‐137223号公報に示されるものが存在し、これら
の従来例のうち前者のものでは、油圧モータと油圧ポン
プとの間に前進用の第1油路と後進用の第2油路との一
対の油路を形成し、これら第1油路、第2油路夫々の圧
をドレン油路(排油路)に逃がすよう一対の中立弁(開
閉弁)を備え、夫々の中立弁が夫々の油路の圧力上昇に
伴って閉塞作動し、圧力低下に伴って開放作動するよう
パイロット圧操作型に構成されている。又、従来例のう
ち後者のものでは、油圧モータと油圧ポンプとの間に前
進用の第1油路と後進用の第2油路との一対の油路を形
成し、これら第1油路、第2油路夫々の圧をドレン油路
(排油路)に逃がすよう一対の中立弁(開閉弁)を備
え、又、変速操作具(フートペダル)の操作量を計測す
るポテンショメータを備え、このポテンショメータから
の信号に基づいて変速操作具の操作量を計測して油圧ポ
ンプを制御すると共に、ポテンショメータからの信号に
基づいて変速操作具が中立位置にあることが判別される
と夫々の中立弁を開放操作して第1油路と第2油路と圧
をドレン油路に逃がすよう電気式に中立弁を操作するよ
う構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例について考
察するに、何れの従来例でも変速操作具が中立位置の近
傍にある場合には現実に油圧ポンプから僅かに作動油が
送り出されていても、中立弁の開放作動によって油圧モ
ータへの作動油の圧力の作用を完全に解除して機体が微
速で移動する現象を発生させないものとなっている。し
かし、例えば変速操作具が中立位置にある状態で油圧ポ
ンプから第1油路に対して僅かに作動油が送り出される
連係関係にあるものでは、変速操作具が中立位置にある
状態で中立弁が開放状態にあり機体が微速で移動する現
象を阻止するものであるが、この状態から変速操作具を
前進側に操作した場合には第1油路に対する作動油の供
給がある程度増大した状態で中立弁が閉塞して油圧ポン
プからの作動油が油圧モータに供給されるので走行開始
時にショックを発生させることもある。
【0004】この不都合を解消するには中立弁を備えず
に変速操作具が中立位置にある場合には油圧ポンプから
作動油が送り出されない状態に変速操作具と油圧ポンプ
との連係を調節する必要があるが、このように精密な調
節を必要とするものでは調節に手間が掛かることから改
善の余地がある。特に、この種の無段変速装置を備えた
作業機は機体を停止させた状態から前進させる操作の頻
度が高いことから前進開始時のショックを低減する技術
が望まれている。
【0005】本発明の目的は、変速操作具を中立位置に
設定した場合には機体が微速で移動する現象を阻止する
と同時に、機体を停止状態から前進させる場合にはショ
ックを発生させることのない無段変速装置を合理的に構
成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、可変容量型の油圧ポン
プと、走行駆動用の油圧モータと、機体前進用の第1油
路と、機体後進用の第2油路と、油圧ポンプを制御する
変速操作具とを備えた作業機の無段変速装置において、
前記変速操作具を中立位置に設定した際に、操作手段の
作用による開放作動で前記第2油路の圧力をドレン油路
に逃がす中立弁を備えている点にあり、その作用は次の
通りである。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は、前記
操作手段を前記第2油路の圧力低下に伴って中立弁を開
放し、前記第2油路の圧力上昇に伴って中立弁を閉塞す
るよう、中立弁に直接作用するパイロット油路で構成し
てある点にあり、その作用は次の通りである。
【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は、前記
変速設定系に変速設定位置を計測するポテンショメータ
を備えると共に、前記中立弁を電磁操作型に構成し、前
記操作手段をポテンショメータからの信号に基づいて変
速設定系が中立位置にあることを判別した際に中立弁を
開放位置に操作する制御系で構成してある点にあり、そ
の作用は次の通りである。
【0009】〔作用〕上記第1の特徴によると、変速操
作具を中立位置に設定した場合には操作手段が中立弁を
開放操作して第2油路の圧力をドレン油路の逃がす結
果、機体を完全に停止させ、又、変速操作具を中立位置
から前進側に操作した場合には従来例のように中立弁を
閉塞操作するためのストロークを操作すること無く、該
変速操作具を中立位置から僅かに前進側に操作するだけ
で第1油路に対して作動油の供給が可能になると共に、
該操作具の操作量の操作に対応した量の作動油を送り得
るものとなる。つまり、本発明では中立弁を機体を後進
させる油路の側にのみ備えた構成であるが、変速操作具
を中立位置に設定した場合に油圧ポンプを正確に中立位
置に設定しなくとも油圧ポンプから第2油路の側に対し
て僅かに作動油が流れ出す程度に設定することを許して
変速操作具が中立位置にある状態で走行機体が微速で移
動する現象を回避し得るものになると同時に、変速操作
具を中立位置から前進側に操作した場合には中立弁が開
放状態にあっても即座に第1油路に対して作動油を供給
して機体の前進を可能にするものとなる。
【0010】上記第2の特徴によると、操作手段を油路
等で形成できるので、変速設定系と中立弁とを機械式に
連係したものと比較して可動部材等を用いない簡単な構
造で該中立弁を操作し得るものとなる。
【0011】上記第3の特徴によると、電気的に変速設
定系の中立位置を計測して電磁操作型の中立弁を開放操
作するよう構成したので、操作手段を機械式に連係した
ものと比較して中立弁の操作を開閉作動を迅速に行わせ
得るものとなると同時に、電気的な処理で中立位置の設
定を容易に行えるものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の後部にエンジン4からの動力が伝
えられる静油圧式の無段変速装置5、及び、ミッション
ケース6を配置し、このミッションケース6からの動力
を後車輪2に伝える後車軸ケース7をミッションケース
6に連結状態に備え、このミッションケース6からの動
力を前車輪1に伝える前車軸ケース8を機体中央部に配
置し、又、走行機体3の中央部に運転座席9を配置し、
走行機体3の後端部に対しリフトシリンダ10で駆動昇
降するリンク機構11を介し苗植付装置Aを連結して作
業機としての乗用型の田植機を構成する。
【0013】前記運転座席9の右側部に苗植付装置Aの
昇降制御と植付クラッチC(後述する)の入り切り操作
とを行う昇降レバー12を備え、運転座席9の前方位置
に前記無段変速装置5を操作する変速操作具としての主
変速レバー13を配置し、運転座席9の左側部に前記ミ
ッションケース6内のギヤ式の副変速機構(後述する)
を操作する副変速レバー14を備えている。尚、前記植
付クラッチCは、前記ミッションケース6に内蔵され、
このミッションケース6から苗植付装置Aに対して動力
を伝える伝動軸15が決まった回転位相にある場合にの
み切り操作を許容して苗植付装置Aの植付アーム(後述
する)が圃場との接触を回避した姿勢で動力を遮断する
よう構成されている。
【0014】苗植付装置Aは、前記伝動軸15を介して
伝えられる動力でロータリケース16に一対ずつ備えた
植付アーム17,17で成る植付機構を作動させて苗載
せ台18に載置したマット状苗Wを植付アーム17の植
付爪で切出して1株ずつ圃場面に移植するよう構成され
ている。
【0015】図2に示すように、エンジン4から無段変
速装置5に対する伝動系が形成され、この伝動系ではエ
ンジン4の出力軸4Aに対してゴムカップリング21を
介して連結する第1中間軸22、この第1中間軸22の
後端に対してゴムカップリング21を介して連結する多
板式の主クラッチ23、この主クラッチ23から動力が
伝えられ、かつ、前記前車軸ケース8を前後方向に貫通
する第2中間軸24、この第2中間軸24からの動力が
伝えられ、かつ、無段変速装置5の入力軸5Aに対して
動力を伝えるよう両端にオルダム継手式のジョイント
J,Jが形成された第3中間軸25夫々を備えて構成さ
れている。又、ミッションケース6からの変速動力を前
車輪1に伝えるよう無段変速装置5の後面側から前面側
に貫通する走行伝動軸26からの動力を前車輪ケース8
の入力軸8Aに伝えるよう両端にユミバーサルジョイン
ト27,27を備えた駆動軸28を備えて走行用の伝動
系が形成されている。
【0016】図3に示すように、前記オルダム継手式の
ジョイントJ,Jは第3中間軸25の両端部のスプライ
ン部に外嵌支持される咬合部材29と、夫々の咬合部材
29の咬合爪29Aが係入する咬合溝30Aを有した被
咬合部材30とで構成され、前部の咬合部材29の咬合
爪29Aの径方向での形成方向と、後部の咬合部材29
の咬合爪29Aの径方向での形成方向とを回転方向で9
0度の位相差(互いに直交する姿勢)を設定することで
伝動時の軸芯のズレをジョイントJ,Jで吸収して異音
の発生を阻止し乍ら円滑な伝動を可能にするものとなっ
ている。
【0017】図4に示すように、前記無段変速装置5は
入力軸5Aからの動力で駆動される可変容量型の油圧ポ
ンプPと、この油圧ポンプPから供給される作動油で駆
動される油圧モータMとを備え(詳細は後述する)、前
記ミッションケース6の内部には油圧モータMからの変
速動力が伝えられる第1軸33からの動力を前記副変速
レバー14で操作されるギヤ式の副変速機構34を介し
て後車輪2の差動機構35に伝える伝動系と、この差動
機構35に伝えられる動力を分岐して前記走行伝動軸2
6に伝える伝動系と、第1軸33からの動力を第2軸3
6に備えたギヤを介して第3軸37のギヤ変速系に伝
え、この第3軸37からの動力を更にギヤ式に第4軸3
8、及び、第5軸39に伝え、この第5軸39からの動
力をミッションケース6の後面の第1動力取出し軸39
Aに伝え、更に、前記伝動軸15に伝える苗植付装置A
を駆動する伝動系を備え、又、エンジン4からの動力と
等しい回転数の動力を第6軸40を介してミッションケ
ース後面の第2動力取出し軸40Aに伝える伝動系が形
成されている。尚、第3軸37と第4軸38との間には
圃場面に対する走行方向での苗の植付間隔を調節するギ
ヤ式の株間変速機構41を備え、第4軸38には苗植付
装置Aから過負荷が作用した際に伝動を遮断するジャン
プクラッチ42を備え、第5軸39には前記植付クラッ
チCを備えている。
【0018】図5に示すように、第3軸37、第5軸3
9に形成されたギヤの下部の位置までミッションケース
6の内部の潤滑油の液面レベルLを設定し、これら第3
軸37、第5軸39に形成されたギヤの外周と近接する
位置の内周面が達する油案内部43をミッションケース
6の内面に形成することで、伝動時には第3軸37、第
5軸39に形成されたギヤの回転によってギヤモータ式
に潤滑油を吸い上げて最上部の第4軸38の高さまで供
給できるようになっている。尚、後車輪2に対する差動
機構35からの動力は前記後車軸ケース7を介して後車
輪2に伝えられるようになっている。
【0019】図8に示すように、無段変速装置5は、可
変容量型の油圧ポンプPと、この油圧ポンプPからの作
動油の供給で駆動される油圧モータMとを備えると共
に、油圧ポンプPと油圧モータMとの間に第1油路D1
と第2油路D2との一対の油路を形成して静油圧式に構
成されている。尚、油圧ポンプPは内部に斜板角の調節
で作動油の吐出方向の切換と吐出量の調節を行うアキシ
ャルプランジャ型に構成され(図示せず)又、油圧モー
タMは油圧ポンプPから供給される作動油の供給方向で
回転方向が決まり、かつ、作動油の供給量で回転速度が
設定されるアキシャルプランジャ型に構成されている
(図示せず)。そして、この無段変速装置5の駆動力に
よって機体3を前進させる場合に油圧ポンプPからの作
動油を第1油路D1を介して油圧モータMに送ると共
に、第2油路D2を介して油圧ポンプPに戻し、機体3
を後進させる場合には油圧モータMからの作動油を第2
油路D2を介して油圧モータM側に送ると共に、第1油
路D1を介して油圧ポンプPに戻すよう作動油の流動方
向が設定され、これらの油路D1,D2にはエンジン4
で駆動されるチャージポンプ46からの作動油をチェッ
ク弁47を介して供給する系、第1油路D1、第2油路
D2の何れか一方の油路の圧力の増大時に他方の油路に
圧力を逃がすリリーフ弁48,48、及び、第2油路D
2の圧力低下時には開放作動し、第2油路D2の圧力上
昇時には閉塞作動するようパイロット油路49Pからの
パイロット圧で切換操作され、開放作動時には第2油路
D2の圧をドレン油路Tに逃がす中立弁49を備えてい
る。尚、パイロット油路49Pで請求項1の操作手段K
が構成されている。
【0020】図6、図7に示すように、該無段変速装置
5の側面には斜板角の調節で油圧ポンプPからの作動油
量を調節するトラニオン軸50と、このトラニオン軸5
0に備えた調速レバー51を中立姿勢に戻す中立付勢機
構Bとを備え、又、これらの後部位置には電動式の変速
モータ52を備えると共に、この変速モータ52のピニ
オンギヤ52Aに咬合するセクタギヤ53を横向き軸芯
の支軸54周りで揺動自在に備え、このセクタギヤ53
に形成したアーム部53Aと調速レバー51とをロッド
55を介して連係し、セクタギヤ53の軸芯と同軸芯に
無段変速装置5の変速状態を計測するポテンショメータ
型の変速センサ56を備えている。又、中立付勢機構B
はトラニオン軸50と一体揺動する戻しレバー57にロ
ーラ58を遊転支承し、このローラ58との接当で戻し
レバー57を中立位置の復元操作するカム面59Aを形
成したカム部材59を横向き姿勢の支軸60に揺動自在
に支持し、かつ、カム面59Aをローラ側に接触する側
に付勢力を作用させる戻しバネ61を備えて構成されて
いる。
【0021】図9に示すように、主変速レバー13の変
速位置を計測するよう該レバー13の基端部にレバーセ
ンサ62を備え、このレバーセンサ62と変速センサ5
6とからの信号に基づいて変速モータ52を制御する制
御装置63とを備えて変速制御系が構成されている。こ
の制御装置63はマイクロプロセッサ(図示せず)を備
えて成り、主変速レバー13を中立位置Nから前進域F
及び後進域Rに変速操作した場合にはレバーセンサ62
で計測される設定信号値と変速センサ56からの信号値
とが釣り合うまで変速モータ52を駆動して変速制御を
行うプログラムが設定され、又、主変速レバー13を中
立位置Nに設定した場合には同様の制御によって調速レ
バー51を中立姿勢に操作するようプログラムが設定さ
れている。
【0022】又、調速レバー51が中立位置Nにある場
合には油圧ポンプPからの作動油が第2油路D2に対し
て極めて僅かに送り出されるよう機械的な連係を設定す
ることで主変速レバー13が中立位置Nにある場合に
は、第2油路D2の圧力低下に伴って中立弁49が開放
作動する結果、第2油路D2の圧をドレン油路Tの逃が
して機体3を完全に停車させるようになっており、この
停車状態から主変速レバー13を前進側に操作した場合
には油圧ポンプPから油圧モータMに対する作動油の供
給量を、殆ど零の状態から徐々に増大させてショックを
発生させずに円滑な増速を行い得るようになっている。
尚、主変速レバー13の操作位置に対する作動油の供給
量をグラフ化すると図10に示す如く、主変速レバー1
3を中立位置Nから機体後進側に操作した場合には従来
例と同様に所定量操作した時点で既に増大した量の作動
油が供給されるものの、主変速レバー13を中立位置N
から機体前進側に操作した場合には滑らかに作動油の増
大を図ってショックを発生させずに微速での前進を可能
にするものとなっている。
【0023】このように、本発明では単一の中立弁49
を後進側の第2油路D2に備えたことによって中立付勢
機構Bからの付勢力で調速レバー51を中立姿勢に設定
した場合に油圧ポンプPからの作動油の吐出量を零にす
る微妙な調節を行わずとも、後進側、即ち油圧ポンプP
から第2油路D2の側に僅かに作動油が流れ出す程度の
調節でも機体3の移動を完全に停止させ得るものとな
り、しかも、主変速レバー13を中立位置Nから前進域
Fに向けて操作した場合には中立弁49の閉塞作動が遅
れ、開放状態にあっても油圧モータMの駆動を開始でき
るのでレバー13の操作と連動して前進側、即ち第1油
路D1の側に対する作動油の供給量を滑らかに増大させ
て円滑な増速を可能にして、田植機のように機体3を停
止状態から専ら前進させて作業を行うものでも走行開始
時の滑らかな増速で快適な作業を可能にするものとなっ
ている。尚、中立弁49が開放状態のまま油圧ポンプP
から油圧モータMの側に作動油の供給が開始された場合
には、この中立弁49の開放位置で弁内のオリフィスの
作用で多少とも油圧モータMから油圧ポンプPに対して
作動油が戻されるものの、戻される作動油が大きく減少
するので、チャージポンプ46からの第2油路D2に対
して作動油を補給して油圧ポンプPからの作動油の送出
し量を減少させないものとなっている。
【0024】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、図11に示すように、中立弁49を電
磁弁で構成して変速設定系が中立位置Nに設定された場
合、電気的に開放位置に操作し、中立位置Nから増速方
向に操作された場合には電気的に閉塞操作するよう制御
装置63と連係して構成することも可能である。この構
成の場合には制御装置63から中立弁49を制御する信
号系で操作手段Kが構成される。尚、の別実施の形態で
前記実施の形態と同じ機能を有するものには実施の形態
と同じ番号、符号を附した。
【0025】又、本発明は変速操作具と中立弁とを機械
式に連係することが可能であり、油圧ポンプの制御を人
為操作力で行うよう構成することも可能である。
【0026】
【発明の効果】従って、変速操作具を中立位置に設定し
た場合には機体が微速で移動する現象を阻止すると同時
に、機体を停止状態から前進させる場合にはショックを
発生させることなく円滑に機体を発進させ得る無段変速
装置が合理的に構成された(請求項1)。又、中立弁を
油圧操作式に構成することで中立弁を開閉操作する系が
小型で簡便に構成でき(請求項2)、又、電気式に中立
弁を開閉操作するよう構成したことによって変速操作具
と中立弁とを正確に連係させて変速操作具が中立位置に
ある場合には確実に機体の移動を阻止し、しかも、変速
操作具を中立位置から後進側に操作した場合には大きい
ストロークを操作しなくとも機体の後進を可能にするも
のとなった(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】伝動系の側面図
【図3】第3中間軸のジョイント部の分解斜視図
【図4】ミッションケースの伝動系を示す線図
【図5】ミッションケースの縦断面図
【図6】無段変速装置の操作系の側面図
【図7】無段変速装置の操作系の詳細を示す側面図
【図8】無段変速装置の油圧回路図
【図9】変速制御系のブロック回路図
【図10】主変速レバーの操作量に対する作動油を供給
量をグラフ化した図
【図11】無段変速装置の別実施の形態を表す油圧回路
【符号の説明】
4 エンジン 13 変速操作具 49 中立弁 56 ポテンショメータ 63 制御装置 D1 第1油路 D2 第2油路 K 操作手段 M 油圧モータ P 油圧ポンプ N 中立位置 F 前進域 R 後進域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンで駆動される可変容量型の油圧
    ポンプと、この油圧ポンプから供給される作動油を回転
    力に変換して走行系に伝える油圧モータと、油圧ポンプ
    と油圧モータとの間に形成される機体前進用の第1油路
    と、油圧ポンプと油圧モータとの間に形成される機体後
    進用の第2油路と、油圧ポンプを制御する変速操作具と
    を備えると共に、変速操作具を中立位置から前進域に大
    きく操作するほど第1油路を介して油圧ポンプから油圧
    モータに供給される作動油量を増大させ、変速操作具を
    中立位置から後進域に大きく操作するほど第2油路を介
    して油圧ポンプから油圧モータに供給される作動油量を
    増大させ、変速操作具を中立位置に設定すると前記第1
    油路及び第2油路夫々への作動油の供給量を最も小さく
    するよう該変速操作具と油圧ポンプとを連係させてある
    作業機の無段変速装置であって、 前記変速操作具を中立位置に設定した際に、操作手段の
    作用による開放作動で前記第2油路の圧力をドレン油路
    に逃がす中立弁を備えている作業機の無段変速装置。
  2. 【請求項2】 前記操作手段を前記第2油路の圧力低下
    に伴って中立弁を開放し、前記第2油路の圧力上昇に伴
    って中立弁を閉塞するよう、中立弁に直接作用するパイ
    ロット油路で構成してある請求項1記載の作業機の無段
    変速装置。
  3. 【請求項3】 前記変速設定系に変速設定位置を計測す
    るポテンショメータを備えると共に、前記中立弁を電磁
    操作型に構成し、前記操作手段をポテンショメータから
    の信号に基づいて変速設定系が中立位置にあることを判
    別した際に中立弁を開放位置に操作する制御系で構成し
    てある請求項1記載の作業機の無段変速装置。
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